JP6971644B2 - 回転電機及びそれを備えた半密閉型スクリュー圧縮機 - Google Patents

回転電機及びそれを備えた半密閉型スクリュー圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機及びそれを備えた半密閉型スクリュー圧縮機に関する。
特許文献1に開示された回転電機の固定子は、巻線の熱膨張を許容しつつ、電磁力による巻線端の変形を抑制するための巻線端支持装置を備える。
特開昭48−57101号公報
特許文献1の巻線端支持装置は、巻線端を固定して電磁力による変形を抑制する支持環と、固定子に固定された支持腕と、巻線の熱膨張による変位を許容する態様で支持環を支持腕に連結する機構とを備え、構造が複雑である。
また、特許文献1の巻線端支持装置は、アンモニアガス雰囲気のような腐食性ガス雰囲気での使用は考慮されていない。一般に、ワニス、エポキシ樹脂等を巻線端に塗布して固めることで、電磁力による巻線端の変形を抑制できる。しかし、例えば、アンモニアガス雰囲気では、ワニス、エポキシ樹脂等は腐食するため、この手法は採用できない。
本発明は、腐食性ガス雰囲気において、簡易な構造によって、固定子の巻線の熱膨張は許容しつつ、巻線端の電磁力による変形を抑制することを課題とする。
本発明の第1の態様は、腐食性ガス雰囲気に配置された、固定子と、回転子とを備え、前記固定子は、固定子鉄心と、前記固定子鉄心に巻かれた複数の導線からなり、前記固定子鉄心に収容された巻線辺と、前記固定子鉄心の端部の外側に配置された巻線端とをそれぞれ備える複数の巻線と、前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端の外側に配置された第1支持部材と、前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端を前記第1支持部材に対して結束して固定する第1結束部材とを備え、前記第1支持部材は、前記巻線端以外の要素には固定されておらず、前記導線はアルミニウム又はアルミニウム合金からなる芯線を備え、前記第1支持部材はリング状部材である、回転電機を提供する。
巻線端が第1結束部材によって第1支持部材に対して固定されていることで、電磁力による巻線端の変形が抑制ないし防止される。第1支持部材は巻線端以外の要素には連結されていないので、巻線の熱膨張は許容される。巻線端を第1結束部材によって第1支持部材に結束して固定するという簡易な構成によって、固定子の巻線の熱膨張は許容しつつ、巻線端の電磁力による変形を抑制できる。第1支持部材と第2結束部材はいずれも、腐食性ガスに対して耐食性を有するので、第1支持部材又は第2結束部材が腐食することで、巻線端の電磁力による変形抑制が損なわれることがない。
前記腐食性ガスは、例えばアンモニアガスである。前記導線は前記芯線を覆うテフロン製の外装を備えてもよい。

前記第1結束部材は可撓性を有する長尺部材であってもよい。この場合、前記巻線端は前記第1結束部材によって前記第1支持部材に対して縛り付けられている。
前記巻線端の前記巻線辺と隣接する部分において前記複数の導線を互いに結束する結束要素をさらに備えてもよい。
この構成により、巻線の熱膨張の許容を損なうことなく、巻線端の電磁力による変形をより確実に抑制できる。
具体的には、前記結束要素は、前記複数の導線の外側を囲むカラー部材と、前記カラー部材を前記複数の巻線と共に締め付ける締付部材とを備えてもよい。
回転電機は、前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端の外側に配置された第2支持部材と、前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端を前記第2支持部材に結束して固定する第2結束部材とをさらに備えてもよい。この場合、前記第2支持部材は、前記巻線端以外の要素には固定されていない。
回転電機は、前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端の端部の内側に配置された第3支持部材と、前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端を前記第3支持部材に対して結束して固定する第3結束部材とをさらに備えてもよい。この場合、前記第3支持部材は、前記巻線端以外の要素には固定されていない。
本発明の第2の態様は、第1の態様の回転電機と、前記腐食性ガスを圧縮するスクリュー圧縮機本体とを備え、前記回転電機が前記スクリュー圧縮機本体を駆動する電動機であり、前記固定子及び前記回転子を収容する前記電動機のケーシングと、前記スクリュー圧縮機本体のケーシングとが、互いに内部空間が連通する状態で接続されている、半密閉型スクリュー圧縮機を提供する。
本発明の回転電機及びそれを備える半密閉型スクリュー圧縮機によれば、腐食性ガス雰囲気においても、簡易な構造で、固定子の巻線の熱膨張は許容しつつ、巻線端の電磁力による変形を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る電動機を備える圧縮機の断面図。 固定子を図1の矢印Aの方向から見た図。 固定子の側面図。 巻線端及びリング状部材を示す部分断面拡大図。 導線の断面図。 リング状部材の断面図。 巻線辺が固定子の端部から突出する部分の断面図。 リング部材の代案を示す部分拡大断面図。 本発明の第2実施形態に係る電動機の固定子の側面図。 本発明の第3実施形態に係る電動機の固定子の図2と同様の図。
(第1実施形態)
図1に示す圧縮機1は、半密閉型スクリュー圧縮機であり、圧縮機本体2(スクリュー圧縮機本体)と、本発明の第1実施形態に係る電動機3とを備える。圧縮機本体2は、第1段圧縮機本体4と、第2段圧縮機本体5とを備える。本実施形態における圧縮機本体2は、腐食性ガスの一種であるアンモニアガスを圧縮する。
圧縮機本体2のケーシング6の図1において右側に、電動機3のケーシング7が接続されており、これらのケーシング6,7の端部間に外部に対して密閉された接続空間8が画定されている。
圧縮機本体2のケーシング6は、第1段圧縮機本体4のスクリューロータ対11が回転可能に収容されたロータ室12と、このロータ室12の下方に配置された第2段圧縮機本体5のスクリューロータ対13が収容されたロータ室14を備える。各スクリューロータ対11,13を構成するスクリューロータのロータ軸16,17は、ケーシング6に保持された軸受18A,18B,19A,19Bによって、水平方向に延びる姿勢で回転自在に支持されている。ロータ軸16,17の接続空間8に位置する端部には、従動歯車21,22が固定されている。
ケーシング6の図1において左上部には、第1段圧縮機本体4の吸込口23が設けられている。第1段圧縮機本体4の吐出口24は接続空間8に開口している。第2段圧縮機本体5の吸込口25も接続空間8に開口している。つまり、第1段圧縮機本体4の吐出口24と第2段圧縮機1の吸込口25は、接続空間8を介して流体的に連通している。ケーシング6の図1において左下部には、第2段圧縮機本体5の吐出口26が設けられている。
電動機3は、出力軸31と、出力軸31に固定された回転子32と、ケーシング7に固定された固定子33とを備える。固定子33は概ね筒状であり、回転子32の外周面に対して間隔をあけて配置されている。固定子33と回転子32は、ケーシング7の内部空間34に収容されている。出力軸31は、ケーシング7に保持された軸受35A,35Bによって、水平方向に延びる姿勢で回転自在に支持されている。出力軸31は、大部分がケーシング7の内部空間34内に収容されているが、図において左側の端部は接続空間8内に突出している。出力軸31の接続空間8内に突出する端部には、駆動歯車36が固定されている。駆動歯車36は、第1圧縮機本体2の従動歯車21と、第2圧縮機本体2の従動歯車22とに噛合している。
電動機3の出力軸31の回転は、駆動歯車36と従動歯車21,22を介して、第1段及び第2段圧縮機本体4,5のスクリューロータ対11,12に伝達される。スクリューロータ対11,12の回転により、第1段圧縮機本体4の吸込口23から吸い込まれたアンモニアガスが圧縮され、第2段圧縮機本体5の吐出口26から吐出される。具体的には、第1段圧縮機本体4の吸込口23から吸い込まれたアンモニアガスは、スクリューロータ対11によって圧縮され、第1段圧縮機本体4の吐出口24から接続空間8に吐出される。接続空間8に吐出されたアンモニアガスは、第2圧縮機本体2の吸込口25から吸い込まれて、スクリューロータ対13によって圧縮され、吐出口26から吐出される。接続空間8と電動機3のケーシング7の内部空間34とは、ケーシング7の図1において右側の端部に設けられた連通孔7aを介して流体的に連通している。従って、圧縮機本体2の動作中は、ロータ室12,14及び接続空間8だけでなく内部空間34もアンモニアガスが充満している。つまり、前述のように内部空間34に収容された固定子33と回転子32とは、アンモニアガス雰囲気(腐食性ガス雰囲気)にある。言い換えれば、電動機3のケーシング7と圧縮機本体2のケーシング6とが接続されていることによって、ケーシング7の内部空間34と、ケーシング6の内部空間であるロータ室12,14とが、互いに連通している。そして、互いに連通する内部空間34とロータ室12,14とによって半密閉状態の腐食性ガス雰囲気が形成されている。
図1に加えて図2から図4を併せて参照すると、固定子33は、積層された電磁鋼板からなる固定子鉄心41と、複数の巻線(コイル)42とを備える。固定子鉄心41の内側には複数のスロット41aが形成されている。個々の巻線42は固定子鉄心41のスロット41aに導線43を巻回することで構成されている。つまり、個々の巻線42は複数の導線43により構成されている。個々の巻線42は、スロット41aに収容された巻線辺(コイルサイド)42aと、固定子鉄心41の端部の外側に配置された巻線端(コイルエンド)42bを備える。巻線端42bは出力軸31の周方向に湾曲されており、隣合う巻線端42bは、周方向で互いに重なり合うように隣接している。
図5を併せて参照すると、本実施形態における導線43は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる芯線43aと、芯線43aを覆うテフロン(PTFE)製の外装43bとを備える。前述のように固定子33が配置された内部空間34はアンモニアガス雰囲気にあるので、テフロン製の外装43bで覆うことで芯線43aが腐食しないように保護されている。
電動機3の作動中に巻線端42bに作用する電磁力は、巻線端42bを図1において矢印Bで示す方向(出力軸31の径方向)に変形させようとする。この電磁力による変形の結果、巻線端42bがケーシング7あるいは回転子32に接触すると、導線43の焼損等の原因となり得る。一方、電動機3の作動中、巻線42、特に、巻線辺42aの導線43が熱膨張し、この熱膨張に起因して巻線端42bが図1において矢印Cで示す方向(出力軸31の長手方向)に変位させようとする。本実施形態では、巻線42の熱膨張は許容しつつ、電磁力による巻線端42bの変形を抑制ないし防止するために、複数の巻線端42bの外側に配置されたリング状部材44(第1支持部材)に対して、個々の巻線端42bを固定している。
図6を併せて参照すると、本実施形態におけるリング状部材44は、一体構造の剛体である本体44aと、本体44aに巻き付けられて本体44aの外周面を覆う絶縁テープ44bとを備える。本体44aは、非磁性体である材料からなり、電磁力による巻線端42bの変形を拘束できる程度の強度を有する必要がある。また、本体44aはアンモニアガスに対する耐腐食性を有する必要がある。本実施形態におけるリング状部材44の本体44aは、非磁性のプラスチック、非磁性のステンレス鋼、又は非磁性のプラスチックテープで全体が覆われた金属材料からなるリングを、耐腐食性を得るためにテフロン(PTFE)からなる絶縁テープ44でカバリングしたものを使用している。非磁性のプラスチックテープはテフロン(PTFE)からなる絶縁テープ44で代用しても良い。絶縁テープ44bは、絶縁性を有するだけでなく、アンモニアガスに対する耐腐食性を有している。
図4に最も明瞭に示すように、本実施形態では、可撓性を有する長尺部材である結束テープ45(第1結束部材)によって個々の巻線端42bがリング状部材44に対して縛り付けられ、それによって個々の巻線端42bがリング状部材44に対して固定されている。結束テープ45は、フッ素樹脂(例えば、PTFE)からなり、電磁力に抗して巻線端42bをリング状部材44に固定した状態で維持できる強度を有すると共に、アンモニアガスに対する耐腐食性を有している。
リング状部材44は、結束テープ45によって巻線端42bに対して固定されている以外、電動機3を構成するいかなる要素(例えば固定子鉄心41)に対しても固定されていない。また、結束テープ45による巻線端42bとリング状部材44との固定方法(即ち、結束テープ45の巻き方)は、図4に示した態様に限定されない。
図7に最も明瞭に示すように、個々の巻線42において、巻線端42bが巻線辺42aと隣接する部分では、巻線42を構成する導線43が結束具(結束要素)47によって外側から締め付けられている。これにより、巻線辺42aと隣接する部分の巻線端42bにおける巻線42の剛性を高めることができる。本実施形態における結束具47は、複数の導線43の外側を覆う短円筒状のカラー部材48と、カラー部材48を介して複数の導線43を外側から締め付けるタイラップ49(締付部材)とを備える。カラー部材48には導線43の束に対して外側に嵌めるためのスリット48aが設けられている。カラー部材48とタイラップ49はいずれも、フッ素樹脂(例えば、PTFE)からなり、アンモニアガスに対する耐腐食性を有している。
巻線端42bが結束テープ45によってリング状部材44に対して固定されていることで、電磁力による巻線端42bの変形(図1の矢印B参照)が抑制ないし防止される。また、リング状部材44は巻線端42b以外の要素には連結されていないので、巻線42の熱膨張(図1の矢印C参照)は許容される。つまり、巻線端42bを結束テープ45によってリング状部材に対して縛り付けて固定するという簡易な構成によって、固定子33の巻線42の熱膨張は許容しつつ、巻線端42bの電磁力による変形を抑制できる。
また、結束具47によって、巻線端42bの巻線辺42aと隣接する部分を外側から締め付けているので、巻線42の熱膨張の許容を損なうことなく、より効果的に電磁力による巻線端42bの変形が抑制ないし防止される。
さらに、リング状部材44、結束テープ45、カラー部材48、及びタイラップ49はいずれも、アンモニアガスに対して耐食性を有するので、これらのいずれかが腐食することで、巻線端42bの電磁力による変形抑制が損なわれることがない。
図8に示す代案のリング状部材44は、アンモニアガスに対する耐腐食性を有する樹脂製であり、2つの半円状の部品、つまり半割部50A,50Bを備える。これらの半割部50A,50Bの両端は、一方に設けられた例えば矢尻状の係合部50aを他方に設けられた係合孔50bに係合することで互いに連結されている。リング状部材は、1カ所で分割されている1個の要素であって、分割されている1カ所で連結したものであってもよい。また、リング状部材は3個以上の要素を連結したものであってもよい。
リング状部材44に対する巻線端42bの固定については、結束テープ45に代えて、可撓性を有し、かつアンモニアガスに対する耐腐食性を有する紐を採用してもよい。
(第2実施形態)
図9に示す本発明の第2実施形態に係る電動機3では、第1実施形態と同様に、複数の巻線端42bの外側にリング状部材44が配置されて、個々の巻線端42bは結束テープ45によってリング状部材44に縛り付けられて固定されている。また、複数の巻線端42bの外側には、リング状部材44よりも固定子鉄心41に近い位置に、別のリング状部材52(第2支持部材)が配置されている。個々の巻線端42bは結束テープ53(第2結束部材)によってリング状部材52に対しても固定されている。リング状部材45は巻線端42b以外の要素には連結されていない。リング状部材52及び結束テープ53の材質と構造は、リング状部材44及び結束テープ45とそれぞれ同様である。また、図8に示す構造を、リング状部材52に対しても適用できる。
複数の巻線端42bの外側に配置された2個のリング状部材44,52に対して個々の巻線端42bが固定されているので、巻線42の熱膨張は許容しつつ、巻線端42bの電磁力による変形をより効果的に抑制できる。
複数の巻線端42bの外側に3個以上のリング状部材を配置し、個々の巻線端42bをそれらのリング状部材に対して結束テープで固定してもよい。
(第3実施形態)
図10に示す本発明の第2実施形態に係る電動機3では、第1実施形態と同様に、複数の巻線端42bの外側にリング状部材44が配置されて、個々の巻線端42bは結束テープ45によってリング状部材44に縛り付けられて固定されている。また、複数の巻線端42bの内側に、別のリング状部材54(第3支持部材)が配置されている。個々の巻線端42bは、結束テープ55(第3結束部材)によって、リング状部材54に対しても固定されている。リング状部材54は巻線端42b以外の要素には連結されていない。リング状部材54及び結束テープ55の材質と構造は、リング状部材44及び結束テープ45とそれぞれ同様である。また、図8に示す構造を、リング状部材54に対しても適用できる。
複数の巻線端42bの外側と内側にそれぞれ配置された2個のリング状部材44,54に対して個々の巻線端42bが固定されているので、巻線42の熱膨張は許容しつつ、巻線端42bの電磁力による変形をより効果的に抑制できる。
複数の巻線端42bの外側に2個以上のリング状部材を配置し、個々の巻線端42bをそれそれらのリング状部材に対して結束テープで固定してもよい。また、複数の巻線端42bの外側にリング状部材44以外に1個又は複数のリング状部材を配置し、結束テープで個々の巻線端42bを固定してもよい。
本発明は、第1実施形態のような上下配置の2段型スクリュー圧縮機の電動機に限定されず、タンデム式の2段型スクリュー圧縮機、単段型のスクリュー圧縮機を含む他の種類の圧縮機を駆動するための電動機に適用できる。また、本発明は、圧縮機の電動機以外の回転電機にも適用できる。例えば、本発明は、スクリュー膨張機のような膨張機によって駆動される発電機にも適用できる。
また、本発明の支持部材としては、周方向に連なる巻線端の特定の一部分における変形を抑制する場合には、リング状部材だけでなく特定の一部分を含む長さの円弧状部材を用いてもよい。さらに、上記本発明の実施形態において、支持部材、結束部材、結束要素、カラー部材および締付部材としてフッ素樹脂(例えば、PTFE)からなるものを示しているが、材料はそれに限定されず、少なくとも表面がアンモニアガスに対して耐食性を有する材料であってもよい。
1 圧縮機
2 圧縮機本体
3 電動機
4 第1段圧縮機本体
5 第2段圧縮機本体
6,7 ケーシング
7a 連通孔
8 接続空間
11 スクリューロータ対
12 ロータ室
13 スクリューロータ対
14 ロータ室
16,17 ロータ軸
18A,18B,19A,19B 軸受
21,22 従動歯車
23,25 吸込口
24,26 吐出口
31 出力軸
32 回転子
33 固定子
34 内部空間
35A,35B 軸受
36 駆動歯車
41 固定子鉄心
41a スロット
42 巻線
42a 巻線辺
42b 巻線端
43 導線
43a 芯線
43b 外装
44 リング状部材(第1支持部材)
44a 本体
44b 絶縁テープ
45 結束テープ(第1結束部材)
47 結束具(結束要素)
48 カラー部材
48a スリット
49 タイラップ(締付部材)
50A,50B 半割部
52 リング状部材(第2支持部材)
53 結束テープ(第2結束部材)
54 リング状部材(第3支持部材)
55 結束テープ(第3結束部材)

Claims (9)

  1. 腐食性ガス雰囲気に配置された、固定子と、回転子とを備え、
    前記固定子は、
    固定子鉄心と、
    前記固定子鉄心に巻かれた複数の導線からなり、前記固定子鉄心に収容された巻線辺と、前記固定子鉄心の端部の外側に配置された巻線端とをそれぞれ備える複数の巻線と、
    前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端の外側に配置された第1支持部材と、
    前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端を前記第1支持部材に対して結束して固定する第1結束部材と
    を備え、
    前記第1支持部材は、前記巻線端以外の要素には固定されておらず、
    前記導線はアルミニウム又はアルミニウム合金からなる芯線を備え
    前記第1支持部材はリング状部材である、回転電機。
  2. 前記腐食性ガスはアンモニアガスである、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記導線は前記芯線を覆うテフロン製の外装を備える、請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記第1結束部材は可撓性を有する長尺部材であり、前記巻線端は前記第1結束部材によって前記第1支持部材に対して縛り付けられている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記巻線端の前記巻線辺と隣接する部分において前記複数の導線を互いに結束する結束要素を備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記結束要素は、
    前記複数の導線の外側を囲むカラー部材と、
    前記カラー部材を前記複数の巻線と共に締め付ける締付部材と
    を備える、請求項に記載の回転電機。
  7. 前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端の外側に配置された第2支持部材と、
    前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端を前記第2支持部材に結束して固定する第2結束部材と
    をさらに備え、
    前記第2支持部材は、前記巻線端以外の要素には固定されていない、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端の内側に配置された第3支持部材と、
    前記腐食性ガスに対して耐食性を有し、前記巻線端を前記第3支持部材に対して結束して固定する第3結束部材と
    をさらに備え、
    前記第3支持部材は、前記巻線端以外の要素には固定されていない、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機と、
    前記腐食性ガスを圧縮するスクリュー圧縮機本体と
    を備え、
    前記回転電機が前記スクリュー圧縮機本体を駆動する電動機であり、
    前記固定子及び前記回転子を収容する前記電動機のケーシングと、前記スクリュー圧縮機本体のケーシングとが、互いに内部空間が連通する状態で接続されている、半密閉型スクリュー圧縮機。
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