JP6970876B2 - コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサに関する。
従来、バスバーが接続されたコンデンサ素子を、上面が開口するケース内に収納し、当該ケース内にエポキシ樹脂などの充填樹脂を充填するようにしたケースモールド型のコンデンサが知られている。
かかるコンデンサでは、コンデンサ素子に交流電圧が印加された際、コンデンサ素子が振動しやすく、この振動に起因する騒音が発生しやすい。そこで、ケースの外部に漏れる騒音を抑制するために、ケースの側面(周面)および底面が、互いの間に隙間を有する2つの壁部により構成され得る。
このようにケースの側面と底面とが二重の壁構造とされる場合、ケースを1つ部材で作成することが難しい。よって、通常は、2つの部材を結合することによりケースが作成され得る。
特許文献1には、樹脂製の内装ケースと、当該内装ケースを収容する金属製の外装ケースとによりケースを構成するようにしたケースモールド型のコンデンサが記載されている。内装ケースの側面上部には、外側に突出するように結合部が設けられる。一方、外装ケースの側面上部には、凹み形状を有する結合部が設けられ、当該結合部に内装ケースの結合部が上方から嵌め込まれる。双方の結合部をボルト等で止めることにより、内装ケースと外装ケースとが結合されて一体となる。
特開2008−78167号公報
特許文献1のようにケースを構成する場合、双方の結合部の嵌め込み寸法の精度や、双方の結合部に形成されるボルトのための孔の寸法精度をあまり厳しくすると、双方の結合部同士が嵌り込みにくくなったり、双方の孔の位置がずれたときにボルトが止まりにくくなったりしやすい。そこで、内装ケースと外装ケースとを結合しやすくするためには、双方の結合部の間に、ある程度の前後左右方向の遊びが設けられるとよく、また、内装ケースの結合部の孔が外装ケースの孔より大きくされるとよい。
しかしながら、こうした場合、ケースを作成する際に、外装ケースに対して内装ケースが所期の位置から前後左右方向にずれやすくなり、内装ケースの側面が外装ケースの側面に寄った部分で隙間が小さくなりやすい。これにより、ケースの側面方向(周面方向)において、隙間にばらつきが生じることで、安定した騒音抑制効果が得られにくくなることが懸念される。
かかる課題に鑑み、本発明は、二重の壁構造のケースによる騒音の抑制効果を良好に得ることが期待できるコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係るコンデンサは、コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子が収容されるケースと、前記ケース内に充填される充填樹脂と、を備える。ここで、前記ケースは、底壁部と、当該底壁部の周縁から立ち上がる筒状の内壁部と、当該内壁部を囲み前記底壁部と直交する方向に前記底壁部よりも延びる筒状の外壁部と、前記内壁部と前記外壁部とを双方の壁部の間に隙間が生じるように連結する連結部と、が一体に形成されてなるケース本体と、前記外壁部における前記底壁部に対向する開口面を、前記底壁部との間に隙間が形成されるように塞ぐ蓋部と、を含む。
本発明によれば、二重の壁構造のケースによる騒音の抑制効果を良好に得ることが期待できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、第1実施形態に係る、フィルムコンデンサの平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A´断面図である。 図2(a)は、第1実施形態に係る、ケース本体の平面図であり、図2(b)は、図2(a)のB−B´断面図である。 図3は、第1実施形態に係る、ケース本体の底面図である。 図4(a)は、第1実施形態に係る、蓋部の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のC−C´断面図である。 図5は、第1実施形態に係る、フィルムコンデンサがプリント基板に実装された状態を示す図である。 図6(a)は、第2実施形態に係る、フィルムコンデンサの平面図であり、図6(b)は、図6(a)のD−D´断面図である。 図7(a)は、第2実施形態に係る、ケース本体の平面図であり、図7(b)は、第2実施形態に係る、ケース本体の底面図である。 図8(a)は、第2実施形態に係る、蓋部の平面図であり、図8(b)は、図8(a)のE−E´断面図である。 図9は、変更例に係る、フィルムコンデンサについて説明するための図である。 図10(a)および(b)は、変更例に係る、フィルムコンデンサについて説明するための図である。
以下、本発明のコンデンサの一実施形態であるフィルムコンデンサについて図を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまでフィルムコンデンサの相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態に係る、フィルムコンデンサ1Aについて説明する。
本実施の形態において、雌ネジ部37が、特許請求の範囲に記載の「第1のネジ部」に対応する。また、雄ネジ部43が、特許請求の範囲に記載の「第2のネジ部」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1(a)は、第1実施形態に係る、フィルムコンデンサ1Aの平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A´断面図である。図2(a)は、第1実施形態に係る、ケース本体30の平面図であり、図2(b)は、図2(a)のB−B´断面図である。図3は、第1実施形態に係る、ケース本体30の底面図である。図4(a)は、第1実施形態に係る、蓋部40の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のC−C´断面図である。なお、図1(a)では、便宜上、充填樹脂4の図示が省略されており、図1(b)では、便宜上、充填樹脂4が透明な状態とされ、その上面のみが斜線で描かれている。
フィルムコンデンサ1Aは、コンデンサ素子ユニット2と、ケース3と、充填樹脂4とを含む。ケース3内に、コンデンサ素子ユニット2が収容され、充填樹脂4が充填される。充填樹脂4は、たとえば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなり、溶融状態でケース3内に注入され、ケース3が加熱されることにより硬化する。充填樹脂4は、コンデンサ素子ユニット2の大部分を覆い、これらの部分を湿気や衝撃から保護する。
コンデンサ素子ユニット2は、コンデンサ素子10と、コンデンサ素子10に取り付けられる引き出し端子部20とを含む。コンデンサ素子10は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回することにより形成され、ほぼ円柱形状を有する。コンデンサ素子10には、中央部に、上下方向に貫通する円形の貫通孔11が形成される。また、コンデンサ素子10には、上側の端面に、亜鉛等の金属の吹付けにより第1電極12が形成され、下側の端面に、同じく亜鉛等の金属の吹付けにより第2電極13が形成される。
なお、コンデンサ素子10は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルム以外にも、亜鉛、マグネシウム等の他の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。あるいは、コンデンサ素子10は、これらの金属のうち、複数の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよいし、これらの金属どうしの合金を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。
引き出し端子部20は、端子取付板21と、第1端子22と、第2端子23と、第1リード線24と、第2リード線25とを含む。端子取付板21は、樹脂材料により形成され、左右方向に長い板状を有する。端子取付板21には、下方に突出する突起部26が形成され、この突起部26の先端部がコンデンサ素子10の貫通孔11に嵌め込まれる。突起部26には、貫通孔11に繋がる挿通孔27が形成される。
第1端子22および第2端子23は、銅等の導電性に優れる金属材料により形成され、ほぼL字形を有する。第1端子22および第2端子23は、端子取付板21において、突起部26の両側に取り付けられる。第1端子22および第2端子23は、端子取付板21の上面から上方に突き出し、その基端部が端子取付板21の下面側に臨む。
第1リード線24は、第1端子22とコンデンサ素子10の第1電極12とを電気的に接続する。第2リード線25は、第2端子23とコンデンサ素子10の第2電極13とを電気的に接続する。第2端子23と第2電極13との間を接続するため、第2リード線25は、端子取付板21の挿通孔27とコンデンサ素子10の貫通孔11とを通される。第1リード線24と、第1端子22および第1電極12との接続方法、および、第2リード線25と第2端子23および第2電極13との接続方法として、たとえば、半田付や溶接を挙げることができる。
ケース3は、有底の円筒形状を有する、二重の壁構造の容器であり、ケース本体30と、蓋部40とを含む。ケース本体30および蓋部40は、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等、耐湿性および耐熱性に優れる同じ樹脂材料により形成される。
ケース本体30は、円形の底壁部31と、底壁部31の周縁から立ち上がる円筒状の内壁部32と、内壁部32を囲む円筒状の外壁部33と、内壁部32と外壁部33とを連結する連結部34と、が一体に形成されてなる。底壁部31には、その下面に、僅かに窪む凹み部31aが形成される。
内壁部32の上端部32aには、左側と右側に、それぞれ、第1受け部35と第2受け部36とが形成される。第1受け部35と第2受け部36には、それぞれ、3つの第1爪部35aおよび第2爪部36aが形成される。
外壁部33は、下方向、即ち底壁部31と直交する方向に底壁部31よりも延びる。外壁部33の開口端部33bは、底壁部31よりも下に位置する。開口端部33bの内側には、螺旋状に走るリブ37aによって雌ネジ部37が形成される。連結部34は、内壁部32の上端部32a(底壁部31とは反対側の端部)と、上端部32aに対向する外壁部33の上端部33aとの間に全周に亘って連続的に設けられ、これらの間に隙間S1が形成されるように、これらの間を連結する。
蓋部40は、外壁部33における底壁部31に対向する開口面33cを、底壁部31との間に隙間S2が形成されるように塞ぐ。蓋部40は、円盤状の蓋本体41と、扁平な円筒状を有する嵌込み口部42とを含む。嵌込み口部42は、蓋本体41の上面に形成される。嵌込み口部42の周壁面42aには、螺旋状に走るリブ43aによって雄ネジ部43が形成される。
ケース本体30に蓋部40が取り付けられる際には、雄ネジ部43と雌ネジ部37とが噛み合うように、蓋本体41が回転されながら嵌込み口部42が外壁部33の開口端部33bに嵌め込まれていく。嵌込み口部42が最後まで嵌め込まれ、蓋本体41が外壁部33に当接すると、ケース本体30への蓋部40の取り付けが完了し、蓋部40がケース本体30に固定される。
コンデンサ素子ユニット2は、内壁部32の第1受け部35と第2受け部36との間に端子取付板21が架け渡されることによって、ケース3内において底壁部31から浮いた状態に保持される。充填樹脂4の上面は、端子取付板21より上に位置し、硬化した充填樹脂4によってコンデンサ素子ユニット2がケース3内で固定される。端子取付板21の両端部が第1爪部35aおよび第2爪部36aで押さえられるため、端子取付板21が上方に抜けにくい。コンデンサ素子ユニット2が、ケース3内に収容された状態において、第1端子22および第2端子23の先端部がケース3の外側へ張り出す。
図5は、第1実施形態に係る、フィルムコンデンサ1Aがプリント基板100に実装された状態を示す図である。
図5に示すように、フィルムコンデンサ1Aは、プリント基板100に直接、実装される。プリント基板100には、裏面に、フィルムコンデンサ1Aの第1端子22および第2端子23にそれぞれ対応する導電パターン101、102が形成される。第1端子22および第2端子23がプリント基板100を通され、導電パターン101、102に半田付けにより電気的に接続される。ケース3は、開口側の面がプリント基板100に接触してプリント基板100で覆われた状態となる。
図5のように、フィルムコンデンサ1Aがプリント基板100に実装された状態において、コンデンサ素子10の振動に起因する騒音のケース3からの漏れは、上方向については、隙間(空気層)S2を有する底壁部31と蓋部40との二重の壁構造によって抑制され、前後左右方向については、隙間(空気層)S1を有する内壁部32と外壁部33との二重の壁構造によって抑制される。下方向については、充填樹脂4の層が他の部分よりも厚いこと、および、ケース3の開口部分がプリント基板100で閉鎖されていることにより、ケース3からの騒音の漏れが抑制される。
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
ケース3が、内壁部32と外壁部33および底壁部31と蓋部40からなる二重の壁構造とされているので、ケース3からのコンデンサ素子10の振動に起因する騒音の漏れを抑制することができる。しかも、内壁部32と外壁部33とが一体形成されているため、製造作業の具合によって内壁部32と外壁部33との隙間S1が変動するようなことがなく、所期の隙間S1を確保でき、安定した騒音抑制効果が期待される。
また、外壁部33が円筒形状に形成され、外壁部33の開口端部33bへの蓋部40の固定がネジ方式で行われるようにしたので、蓋部40のケース本体30への取り付けが容易であり、且つ、蓋部40をケース本体30に強固に固定できる。さらに、図5のように、フィルムコンデンサ1Aがプリント基板100に実装された後、騒音の漏れを一層抑制するために、ケース3の隙間S1および隙間S2に吸音材を充填する必要が生じても、プリント基板100への実装状態のまま、ケース本体30から蓋部40を容易に外して吸音材の充填を行うことが可能となる。
さらに、ケース3は、内壁部32の上端部32aと外壁部33の上端部33aとの間のみが連結部34で連結される構成であるため、連結部34を介した内壁部32から外壁部33への振動(騒音)の伝播を小さくでき、騒音の抑制効果が高まることが期待できる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態に係る、フィルムコンデンサ1Bについて説明する。
図6(a)は、第2実施形態に係る、フィルムコンデンサ1Bの平面図であり、図6(b)は、図6(a)のD−D´断面図である。図7(a)は、第2実施形態に係る、ケース本体70の平面図であり、図7(b)は、第2実施形態に係る、ケース本体70の底面図である。図8(a)は、第2実施形態に係る、蓋部80の平面図であり、図8(b)は、図8(a)のE−E´断面図である。なお、図6(a)では、便宜上、充填樹脂7の図示が省略されており、図6(b)では、便宜上、充填樹脂7が透明な状態とされ、その上面のみが斜線で描かれている。
フィルムコンデンサ1Bは、コンデンサ素子ユニット5と、ケース6と、充填樹脂7とを含む。ケース6内に、コンデンサ素子ユニット5が収容され、充填樹脂7が充填される。充填樹脂7は、上記第1実施形態の充填樹脂4と同様、たとえば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなり、コンデンサ素子ユニット5の大部分を覆い、これらの部分を湿気や衝撃から保護する。
コンデンサ素子ユニット5は、コンデンサ素子50と、コンデンサ素子50に取り付けられる引き出し端子部60とを含む。コンデンサ素子50は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層し、扁平状に押圧することにより形成され、断面がほぼ長円となる柱体形状を有する。コンデンサ素子50には、左側の端面に、亜鉛等の金属の吹付けにより第1電極51が形成され、右側の端面に、同じく亜鉛等の金属の吹付けにより第2電極52が形成される。
なお、コンデンサ素子50は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルム以外にも、亜鉛、マグネシウム等の他の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。あるいは、コンデンサ素子50は、これらの金属のうち、複数の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよいし、これらの金属どうしの合金を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。
引き出し端子部60は、第1バスバー61と、第2バスバー62とを含む。第1バスバー61および第2バスバー62は、銅板等の導電性に優れる金属板を、所定の形状に折り曲げることにより形成される。第1バスバー61は、基端部がコンデンサ素子50の第1電極51に半田付け、溶接等の接続方法により電気的に接続され、先端部に第1端子61aを有する。第2バスバー62は、基端部がコンデンサ素子50の第2電極52に半田付け、溶接等の接続方法により電気的に接続され、先端部に第2端子62aを有する。
ケース6は、有底の四角筒形状を有する、いわゆる二重の壁構造の容器であり、ケース本体70と、蓋部80とを含む。ケース本体70および蓋部80は、PPS等、耐湿性および耐熱性に優れる同じ樹脂材料により形成される。
ケース本体70は、四角形の底壁部71と、底壁部71の周縁から立ち上がる四角筒状の内壁部72と、内壁部72を囲む四角筒状の外壁部73と、内壁部72と外壁部73とを連結する4つの連結部74と、が一体に形成されてなる。底壁部71には、内壁面(上面)に、5つの円盤状の突起部75が形成され、外壁面(下面)に、扁平な四角筒状を有する壁部76が周縁部に沿うように形成される。
内壁部72には、左右の内壁面に、上下方向に延びる複数の溝部77が形成される。外壁部73は、下方向、即ち底壁部71と直交する方向に底壁部71よりも延びる。外壁部73の下端と壁部76の下端との位置が同じとなる。
4つの連結部74は、それぞれが内壁部72の角部とこの角部に対向する外壁部73の角部との間を連結する。連結部74は、外壁部73の上端から下端に亘り上下方向に延びる。連結部74により連結された内壁部72と外壁部73との間には、隙間S3が形成される。
蓋部80は、外壁部73における底壁部71に対向する開口面73aを、底壁部71との間に隙間S4が形成されるように塞ぐ。蓋部80は、四角板状の蓋本体81と、蓋本体81の上面に形成される嵌込み口部82とを含む。嵌込み口部82は、4つの連結部74に対応する部分が途切れた扁平な四角筒状に形成される。嵌込み口部82の厚みは、外壁部73と壁部76との隙間より僅かに大きくされる。蓋部80は、嵌込み口部82を外壁部73と壁部76との隙間に圧入することにより、ケース本体70に固定される。この際、固定強度を増すために、嵌込み口部82の外壁部73および壁部76に接する各壁面に接着剤が塗布されてもよい。
コンデンサ素子ユニット5は、ケース6内において、突起部75により支持されて底壁部71から僅かに離れた状態に保持される。充填樹脂7の上面は、コンデンサ素子50より上に位置し、硬化した充填樹脂7によってコンデンサ素子ユニット5がケース6内で固定される。コンデンサ素子ユニット5が、ケース6内に収容された状態において、第1バスバー61の第1端子61aおよび第2バスバー62の第2端子62aの先端部がケース6の外側へ張り出す。
本実施の形態のフィルムコンデンサ1Bも、上記第1実施形態のフィルムコンデンサ1Aと同様、プリント基板(図示せず)に直接、実装することができる。
<実施の形態の効果>
ケース6が内壁部72と外壁部73および底壁部71と蓋部80からなる二重の壁構造とされているので、ケース6からのコンデンサ素子50の振動に起因する騒音の漏れを抑制することができる。しかも、内壁部72と外壁部73とが一体形成されているため、製造作業の具合によって内壁部72と外壁部73との隙間S3が変動するようなことがなく、所期の隙間S3を確保でき、安定した騒音抑制効果が期待される。
また、ケース6は、内壁部72の角部と外壁部73の角部との間が連結部74で連結される構成であり、内壁部72の角部は、2つの角部の間の部位に比べて剛性が高く、コンデンサ素子50が振動したときに振動しにくい。これにより、連結部74を介した内壁部72から外壁部73への振動(騒音)の伝播を小さくでき、騒音の抑制効果が高まることが期待できる。
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
たとえば、上記第1実施形態のフィルムコンデンサ1Aでは、内壁部32と外壁部33との隙間S1および底壁部31と蓋部40との隙間S2が空気層とされた。しかしながら、図9に示すように、これら隙間S1、S2に吸音材8が充填されてもよい。吸音材8には、ガラスウール、ロックウール、フェルト等、既知の吸音材料を用いることができる。これにより、ケース3からの騒音の漏れが一層抑制されることが期待される。なお、上記第2実施形態のフィルムコンデンサ1Bにおいても、内壁部72と外壁部73との隙間S3および底壁部71と蓋部80との隙間S2に吸音材が充填されてもよい。
また、上記第1実施形態のフィルムコンデンサ1Aでは、内壁部32の上端部32aと外壁部33の上端部33aとの間に全周に亘って連続的に連結部34が設けられた。しかしながら、図10(a)に示すように、内壁部32の上端部32aと外壁部33の上端部33aとの間に全周に亘って断続的に連結部34が設けられてもよい。この場合、内壁部32における第1受け部35と第2受け部36が形成される部分には連結部34が存在することが、強度的な観点から望ましい。
さらに、上記第2実施形態のフィルムコンデンサ1Bでは、内壁部72の角部と外壁部73の角部との間が連結部74で連結された。しかしながら、連結部74の位置は、角部の位置でなくともよく、たとえば、図10(b)に示すように、角部と角部の間における中央の位置に連結部74が位置していてもよい。
さらに、上記第1実施形態のフィルムコンデンサ1Aにおいて、ケース本体30と蓋部40とが、ネジ方式でなく、上記第2実施形態のフィルムコンデンサ1Bと同様、圧入方式によって固定されてもよい。この場合、上記第2実施形態のフィルムコンデンサ1Bと同様、上下方向に延びる連結部によって、内壁部32と外壁部33とが連結されてもよい。なお、ネジ方式の場合には、ケース本体30を成形する際に、ケース本体30を回転させて金型から抜く必要があるため、上記第2実施形態のフィルムコンデンサ1Bのような連結部を設けることができない。
さらに、上記第2実施形態のフィルムコンデンサ1Bにおいて、上記第1実施形態と同様に、内壁部72の上端部と外壁部73の上端部との間に全周に亘って連続的に連結部が設けられる構成が採られてもよい。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、コンデンサ素子ユニット2、5が1個のコンデンサ素子10、50で構成された。しかしながら、これに限らず、コンデンサ素子ユニット2、5が複数個のコンデンサ素子10、50により構成されてもよい。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、コンデンサ素子10、50は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回などすることで形成されたものであるが、これ以外にも、誘電体フィルムの両面にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね、これを巻回などすることによりコンデンサ素子10、50が形成されてもよい。
さらに、上記第1実施形態および上記第2実施形態では、本発明のコンデンサの一例として、フィルムコンデンサ1A、1Bが挙げられた。しかしながら、本発明は、フィルムコンデンサ1A、1B以外のコンデンサに適用することもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
なお、上記実施の形態の説明において「上方」「下方」等の方向を示す用語は、構成部材の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向、水平方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるコンデンサに有用である。
1A フィルムコンデンサ(コンデンサ)
1B フィルムコンデンサ(コンデンサ)
2 コンデンサ素子ユニット
3 ケース
4 充填樹脂
5 コンデンサ素子ユニット
6 ケース
7 充填樹脂
8 吸音材
10 コンデンサ素子
30 ケース本体
31 底壁部
32 内壁部
33 外壁部
33b 開口端部
33c 開口面
34 連結部
37 雌ネジ部(第1のネジ部)
40 蓋部
42 嵌込み口部
42a 周壁面
43 雄ネジ部(第2のネジ部)
50 コンデンサ素子
70 ケース本体
71 底壁部
72 内壁部
73 外壁部
73a 開口面
74 連結部
80 蓋部
S1 隙間
S2 隙間
S3 隙間
S4 隙間

Claims (5)

  1. コンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子が収容されるケースと、
    前記ケース内に充填される充填樹脂と、を備え、
    前記ケースは、
    底壁部と、当該底壁部の周縁から立ち上がる筒状の内壁部と、当該内壁部を囲み前記底壁部と直交する方向に前記底壁部よりも延びる筒状の外壁部と、前記内壁部と前記外壁部とを双方の壁部の間に隙間が生じるように連結する連結部と、が一体に形成されてなるケース本体と、
    前記外壁部における前記底壁部に対向する開口面を、前記底壁部との間に隙間が形成されるように塞ぐ蓋部と、を含む、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  2. 請求項1に記載のコンデンサにおいて、
    前記内壁部と前記外壁部との隙間および前記底壁部と前記蓋部との隙間の少なくとも一方に吸音材が充填される、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  3. 請求項1または2に記載のコンデンサにおいて、
    前記外壁部は円筒状であり、
    前記外壁部の開口端部には、内側に第1のネジ部が形成され、
    前記蓋部は、前記開口端部に対面する周壁面を有し、
    前記周壁面には、前記第1のネジ部に噛み合う第2のネジ部が形成される、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載のコンデンサにおいて、
    前記連結部は、前記内壁部の前記底壁部とは反対側の第1の端部と、前記第1の端部に対向する前記外壁部の第2の端部との間を連結する、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  5. 請求項1または2に記載のコンデンサにおいて、
    前記内壁部および前記外壁部は、四角筒状を有し、
    前記連結部は、前記内壁部の第1の角部と当該第1の角部に対向する前記外壁部の第2の角部との間を連結する、
    ことを特徴とするコンデンサ。
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