JP2020031117A - コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースからの充填樹脂の漏洩を防止し得るコンデンサを提供する。【解決手段】第2バスバー600は、その表面をケース200の前側壁202および後側壁203の内面に対向させるようにしてケース200の開口200a側へと延び、当該開口200aからケース200の外方へと導出される。前側壁202および後側壁203は、ケース200の底壁201側から開口200a側へと至る途中の位置から開口200aに亘って形成され、外側へ膨らむ前膨出部210および後膨出部220を含む。第2バスバー600の表面と前側壁202および後側壁203の内面との距離が、底壁201側から前膨出部210および後膨出部220に至る部分よりも前膨出部210および後膨出部220の部分で大きくなる。【選択図】図6

Description

本発明は、コンデンサに関する。
コンデンサ素子等の電気素子をケースに収納し、ケース内にエポキシ樹脂などの樹脂を充填するとともに、電気素子に接続される端子を備え、外部に接続される端子の先端部がケースの外方に導出される樹脂封止電気部品が、特許文献1に記載されている。この樹脂封止電気部品では、端子は、その基端部が電気素子に接続され、基端部から延設された端子基部がケースの内側壁と近接対向しつつケースの開口側へと延び、ケースから導出されて先端部へと至る。
特許文献1の樹脂封止電気部品では、ケースに充填された樹脂が、毛細管現象により、端子の端子基部とケースの内側壁との隙間を這い上がり、ケースから漏れ出してしまうことが懸念される。
そこで、コンデンサ素子の電極に接続される板状のバスバーを備え、バスバーが、その表面をケースの内側壁に近接対向させるようにしてケースの開口側へと延び、当該開口からケースの外方へと導出されるコンデンサにおいて、充填樹脂の這い上がりによるケースからの充填樹脂の漏洩を防止するために、ケースから導出されたバスバーの導出部分の表面に対向するとともに当該導出部分の表面の幅よりも広い第1防壁部が、ケースの開口端部から延設されるようにしたものが特許文献2に記載されている。
特開2010−056120号公報 国際公開第2018/051656号
特許文献1のコンデンサでは、バスバーがケースの開口から導出された後、さらに、ケースの側壁よりも外側に引き出されるような形状の場合に、第1防壁部が邪魔になってしまう虞がある。
よって、様々なバスバーの形状を考慮した場合には、特許文献1のコンデンサとは異なる構成により、充填樹脂の這い上がりによるケースからの充填樹脂の漏洩が防止でき得るコンデンサが実現されることが望ましい。
かかる課題に鑑み、本発明は、ケースからの充填樹脂の漏洩を防止し得るコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の主たる態様は、コンデンサに関する。本態様に係るコンデンサは、コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の電極に接続される板状のバスバーと、前記コンデンサ素子が収容されるケースと、前記ケース内に充填される充填樹脂と、を備える。前記バスバーは、その表面を前記ケースの側壁の内面に対向させるようにして前記ケースの開口側へと延び、当該開口から前記ケースの外方へと導出される。前記ケースにおける前記バスバーが対向する側壁は、前記ケースの底壁側から前記開口側へと至る途中の位置から前記開口に亘って形成され、外側へ膨らむ膨出部を含む。前記バスバーの表面と前記側壁の内面との距離が、前記底壁側から前記膨出部に至るまでの部分よりも前記膨出部の部分で大きくなる。
本発明によれば、ケースからの充填樹脂の漏洩を防止し得るコンデンサを提供できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施の形態に係る、フィルムコンデンサの斜視図である。 図2は、実施の形態に係る、コンデンサ素子ユニットの斜視図である。 図3(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、前方および後方から見た第1バスバーの斜視図である。 図4(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、前方および後方から見た第2バスバーの斜視図である。 図5(a)および(b)は、それぞれ、実施の形態に係る、前方および後方から見たケースの斜視図である。 図6(a)は、実施の形態に係る、図1のA−A´線で切断したフィルムコンデンサの断面図であり、図6(b)は、実施の形態に係る、図6(a)のB−B´線で切断したフィルムコンデンサの断面図である。
以下、本発明のコンデンサの一実施形態であるフィルムコンデンサ1について図を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまでフィルムコンデンサ1の相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。
本実施の形態において、フィルムコンデンサ1が、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ」に対応する。また、前側壁202および後側壁203が、特許請求の範囲に記載の「側壁」に対応する。さらに、前膨出部210および後膨出部220が、特許請求の範囲に記載の「膨出部」に対応する。さらに、第1端面電極410および第2端面電極420が、特許請求の範囲に記載の「電極」に対応する。さらに、第1バスバー500および第2バスバー600が、特許請求の範囲に記載の「バスバー」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1は、フィルムコンデンサ1の斜視図である。
フィルムコンデンサ1は、コンデンサ素子ユニット100と、ケース200と、充填樹脂300とを備える。コンデンサ素子ユニット100がケース200内に収容され、ケース200内に充填樹脂300が充填される。充填樹脂300は、熱硬化性樹脂、たとえば、エポキシ樹脂である。コンデンサ素子ユニット100の充填樹脂300に埋没した大部分が、ケース200および充填樹脂300によって湿気や衝撃から保護される。
図2は、コンデンサ素子ユニット100の斜視図である。図3(a)および(b)は、それぞれ、前方および後方から見た第1バスバー500の斜視図である。図4(a)および(b)は、それぞれ、前方および後方から見た第2バスバー600の斜視図である。
コンデンサ素子ユニット100は、6つのコンデンサ素子400と、第1バスバー500と、第2バスバー600と、第1絶縁シート700と、第2絶縁シート800とを含む。
コンデンサ素子400は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層し、扁平状に押圧することにより形成される。コンデンサ素子400には、一方の端面に、亜鉛等の金属の吹付けにより第1端面電極410が形成され、他方の端面に、同じく亜鉛等の金属の吹付けにより第2端面電極420が形成される。6つのコンデンサ素子400は、両端面が上下方向を向く状態で、前後2列であって各列に3つずつ配置され、この状態で、これらコンデンサ素子400に第1バスバー500および第2バスバー600が接続される。
なお、本実施の形態のコンデンサ素子400は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムにより形成されたが、これ以外にも、亜鉛、マグネシウム等の他の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。あるいは、コンデンサ素子400は、これらの金属のうち、複数の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよいし、これらの金属どうしの合金を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。
第1バスバー500は、導電性材料、たとえば、銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、第1電極端子部510と、3つの第1前接続端子部520と、第1前中継端子部530と、第1後接続端子部540とが一体となった構成を有する。
第1電極端子部510は、ほぼ長方形の形状を有し、6つのコンデンサ素子400の第1端面電極410を上方から覆う。第1電極端子部510には、前後2列で左右方向に並ぶ8つの開口部511の前縁に第1電極ピン512が形成される。また、第1電極端子部510には、左端部に2つの第1電極ピン512が形成され、右端部に2つの第1電極ピン512が形成される。各コンデンサ素子400の第1端面電極410に対して2つの第1電極ピン512が接触し、これら第1電極ピン512が、第1端面電極410に半田付け等の接合方法で接合される。これにより、第1バスバー500が6つのコンデンサ素子400の第1端面電極410に電気的に接続される。また、第1電極端子部510には、2つの円形の流通孔513と2つの四角形の流通孔514とが形成される。各流通孔513、514の下には、コンデンサ素子400が存在しない。流通孔514は、その一部が第1前中継端子部530に掛かる。
第1電極端子部510と3つの第1前接続端子部520との間が、第1前中継端子部530により中継される。第1前中継端子部530は、第1電極端子部510の前端部から上方へと延びた後に屈曲して前方へと延び、さらに屈曲して下方へ延びる形状を有する。3つの第1前接続端子部520は、等間隔で左右方向に並ぶように第1前中継端子部530の下端部に設けられる。第1前接続端子部520は、僅かに下方に延びた後に屈曲し前方へと延びる鉤形状を有する。第1前接続端子部520には、先端部に円形の貫通孔521が形成される。
第1後接続端子部540は、第1電極端子部510の後端部に設けられる。第1後接続端子部540は、上方へと延びた後に屈曲して後方へと延び、さらに屈曲して下方へ延びた後に屈曲して後方へと延びる形状を有する。第1後接続端子部540には、先端部に円形の貫通孔541が形成される。
第2バスバー600は、導電性材料、たとえば、銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、第2電極端子部610と、3つの第2前接続端子部620と、第2前中継端子部630と、第2後接続端子部640と、第2後中継端子部650が一体となった構成を有する。
第2電極端子部610は、ほぼ長方形の形状を有し、6つのコンデンサ素子400の第2端面電極420を下方から覆う。第2電極端子部610には、前後2列で左右方向に並ぶ8つの開口部611の前縁に第2電極ピン612が形成される。また、第2電極端子部610には、左端部に2つの第2電極ピン612が形成され、右端部に2つの第2電極ピン612が形成される。各コンデンサ素子400の第2端面電極420に対して2つの第2電極ピン612が接触し、これら第2電極ピン612が、第2端面電極420に半田付け等の接合方法で接合される。これにより、第2バスバー600が6つのコンデンサ素子400の第2端面電極420に電気的に接続される。また、第2電極端子部610には、2つの円形の流通孔613が形成される。各流通孔613の下には、コンデンサ素子400が存在しない。
第2電極端子部610と3つの第2前接続端子部620との間が、第2前中継端子部630により中継される。第2前中継端子部630は、第2電極端子部610の前端部から上方へと延びた後に屈曲して前方へと延び、さらに屈曲して下方へ延びる形状を有する。3つの第2前接続端子部620は、等間隔で左右方向に並ぶように第2前中継端子部630の下端部に設けられる。第2前接続端子部620は、僅かに下方に延びた後に屈曲し前方へと延びる鉤形状を有する。第2前接続端子部620には、先端部に円形の貫通孔621が形成される。
第2電極端子部610と第2後接続端子部640との間が、第2後中継端子部650により中継される。第2後中継端子部650は、ほぼ長方形の形状を有し、第2電極端子部610の後端縁から上方へと延びる。第2後接続端子部640は、第2後中継端子部650の上端部に設けられる。第2後接続端子部640は、上方へと延びた後に屈曲して後方へと延び、さらに屈曲して下方へ延びた後に屈曲して後方へと延びる形状を有する。第2後接続端子部640には、先端部に円形の貫通孔641が形成される。
コンデンサ素子ユニット100の前側において、3つの第1前接続端子部520と3つの第2前接続端子部620とが左右方向に交互に並ぶ。また、コンデンサ素子ユニット100の後側において、第1後接続端子部540と第2後接続端子部640とが左右方向に並ぶ。
第1バスバー500の第1前中継端子部530と第2バスバー600の第2前中継端子部630との間に第1絶縁シート700が配置される。また、第2バスバー600の第2後接続端子部640とコンデンサ素子400との間に第2絶縁シート800が配置される。第1絶縁シート700および第2絶縁シート800は、絶縁紙や、アクリル、シリコン等の電気的な絶縁性を有する樹脂材料により形成される。第1絶縁シート700により第1バスバー500と第2バスバー600との間の絶縁距離が確保され、第2絶縁シート800により第2バスバー600の第2後接続端子部640とコンデンサ素子400の第1端面電極410との間の絶縁距離が確保される。る。また、第1前中継端子部530の一部と第2前中継端子部630の一部とが、第1絶縁シート700を挟んで重なり合うことにより、第1バスバー500と第2バスバー600とが有するESL(等価直列インダクタンス)が低減される。
図5(a)および(b)は、それぞれ、前方および後方から見たケース200の斜視図である。
ケース200は、樹脂製であり、たとえば、熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(PPS)により形成される。ケース200は、ほぼ直方体の箱状に形成され、底壁201と、底壁201から立ち上がる前側壁202、後側壁203、左側壁204および右側壁205とを有し、上面が開口する。
前側壁202および後側壁203には、それぞれ、開口端部に、左右方向に細長い長方形のポケット状を有する前膨出部210および後膨出部220が形成される。前膨出部210および後膨出部220は、ケース200の底壁201から開口200a側へと至る途中の位置、即ち開口200aの近傍位置から開口200aに亘って形成され、外側へ膨らむ。前膨出部210の左右方向(ケース200の開口方向に直交する方向)の寸法は、第2バスバー600の第2前中継端子部630の左右方向の寸法よりも僅かに大きくされている。しかしながら、前膨出部210の左右方向の寸法は、前側壁202の左右方向の寸法よりも小さく、前膨出部210は、前側壁202の左右方向全体に亘っては設けられていない。また、後膨出部220の左右方向の寸法は、左右方向に並んだ第1バスバー500の第1後接続端子部540と第2バスバー600の第2後接続端子部640との寸法よりも僅かに大きくされている。しかしながら、後膨出部220の左右方向の寸法は、後側壁203の左右方向の寸法よりも小さく、後膨出部220は、後側壁203の左右方向全体に亘っては設けられていない。
左側壁204および右側壁205には、下部の前側と後側とに取付タブ230が設けられる。取付タブ230には、挿通孔231が形成される。挿通孔231には、孔の強度を上げるために金属製のカラー232が嵌め込まれる。左側の取付タブ230には、左側壁204に繋がるように補強リブ233が設けられ、右側の取付タブ230には、右側壁205に繋がるように補強リブ233が設けられる。これら取付タブ230は、フィルムコンデンサ1がインバータユニット等の外部装置の設置部に固定される際に用いられる。
コンデンサ素子ユニット100がケース200内に収容され、ケース200内に溶融状態の充填樹脂300が注入される。このとき、充填樹脂300が、第1バスバー500の流通孔513、514および第2バスバー600の流通孔613を通ることにより、6つのコンデンサ素子400の間に充填樹脂300が行き渡りやすくなる。充填樹脂300が開口200aの近傍までケース200内に満たされ、充填樹脂300の注入が完了すると、ケース200が加熱される。これにより、ケース200内の充填樹脂300が硬化する。
こうして、図1のように、フィルムコンデンサ1が完成する。3つの第1前接続端子部520、3つの第2前接続端子部620、第1後接続端子部540および第2後接続端子部640が、ケース200内に充填された充填樹脂300から露出する。
図6(a)は、図1のA−A´線で切断したフィルムコンデンサ1の断面図であり、図6(b)は、図6(a)のB−B´線で切断したフィルムコンデンサ1の断面図である。
図6(a)に示すように、第2バスバー600は、第2前中継端子部630が、その表面をケース200の前側壁202の内面に対向させるようにしてケース200の開口200a側へと延び、当該開口200aからケース200の外方へと導出される。また、第2バスバー600は、第2後中継端子部650が、その表面をケース200の後側壁203の内面に対向させるようにしてケース200の開口200a側へと延び、第2後中継端子部650に続く第2後接続端子部640が当該開口200aからケース200の外方へと導出される。
前側壁202には、ケース200の開口端部に前膨出部210が設けられており、第2バスバー600、即ち第2前中継端子部630の表面と前側壁202の内面との距離が、底壁201側から前膨出部210に至るまでの部分よりも前膨出部210の部分で大きくなっている。たとえば、前膨出部210に至るまでの部分の距離D1が約1.0mmであるところ、前膨出部210の部分での距離D2が約3.0mmとされている。また、後側壁203には、ケース200の開口端部に後膨出部220が設けられており、第2バスバー600、即ち第2後中継端子部650および第2後接続端子部640の表面と後側壁203の内面との距離が、底壁201側から後膨出部220に至るまでの部分よりも後膨出部220の部分で大きくなっている。たとえば、後膨出部220に至るまでの部分の距離D3が約1.0mmであるところ、後膨出部220の部分での距離D4が約3.0mmとされている。
ケース200内での充填樹脂300の使用量を抑えるためには、第2バスバー600とケース200の前側壁202および後側壁203との距離(隙間)が小さくされることが望ましい。しかしながら、このような場合、ケース200の開口端部では、ケース200内に注入された充填樹脂300が、毛細管現象によって第2バスバー600と前側壁202および後側壁203の隙間から這い上がりやすくなる。これにより、充填樹脂300がケース200から漏れ出してしまう虞がある。
本実施の形態では、前膨出部210および後膨出部220が設けられることにより、ケース200の開口端部において、毛細管現象が生じない程度に、第2バスバー600とケース200の前側壁202および後側壁203との間に隙間を確保することが可能となる。よって、第2バスバー600と前側壁202および後側壁203の隙間から充填樹脂300が這い上がりケース200から漏れ出してしまうことが防止される。しかも、前膨出部210および後膨出部220よりもケース200の底壁201側では、第2バスバー600と前側壁202および後側壁203の隙間を小さくできるので、充填樹脂300の使用量が増加することを抑制できる。
なお、後膨出部220は、第1バスバー500の第1後接続端子部540の位置にも存在しており(図6(b)参照)、後膨出部220によって第1後接続端子部540と後側壁203との間にも、毛細管現象が生じない程度の隙間を確保することが可能となる。よって、第1バスバー500と後側壁203の隙間から充填樹脂300が這い上がりケース200から漏れ出してしまうことも防止される。
図6(b)に示すように、左右方向(ケース200の開口方向に直交する方向)において、前膨出部210は、第2バスバー600の第2前中継端子部630よりも外側(左右側)に延びている。これにより、前膨出部210の左端部と第2前中継端子部630の左端部との隙間および前膨出部210の右端部と第2前中継端子部630の右端部との隙間を拡げることができる。また、左右方向において、後膨出部220は、左右に並ぶ第1バスバー500の第1後接続端子部540および第2バスバー600の第2後接続端子部640よりも外側(左右側)に延びている。これにより、後膨出部220の左端部と第1後接続端子部540の左端部との隙間および後膨出部220の右端部と第2後接続端子部640の右端部との隙間を拡げることができる。
これにより、第2バスバー600とケース200の前側壁202および後側壁203との間で、一層、充填樹脂300の這い上がりを生じにくくでき、第1バスバー500とケース200の後側壁203との間で、一層、充填樹脂300の這い上がりを生じにくくできる。
フィルムコンデンサ1は、たとえば、電気自動車において電気モータを駆動するためのインバータユニットに搭載され得る。インバータユニットには電源装置(バッテリー)から電力が供給される。この場合、電源装置に繋がる外部端子(図示せず)が、第1バスバー500の第1後接続端子部540および第2バスバー600の第2後接続端子部640に、貫通孔541、641を用いたネジ止めにより接続される。また、インバータ回路に繋がる外部端子(図示せず)が、第1バスバー500の第1前接続端子部520および第2バスバー600の第2前接続端子部620に、貫通孔521、621を用いたネジ止めにより接続される。
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
第2バスバー600は、その表面をケース200の前側壁202および後側壁203の内面に対向させるようにしてケース200の開口200a側へと延び、当該開口200aからケース200の外方へと導出される。前側壁202および後側壁203は、ケース200の底壁201側から開口200a側へと至る途中の位置から開口200aに亘って形成され、外側へ膨らむ前膨出部210および後膨出部220を含む。第2バスバー600の表面と前側壁202および後側壁203の内面との距離が、底壁201側から前膨出部210および後膨出部220に至る部分よりも前膨出部210および後膨出部220の部分で大きくなる。
この構成によれば、ケース200の開口端部において、毛細管現象が生じない程度に、第2バスバー600とケース200の前側壁202および後側壁203との間に隙間を確保できるので、第2バスバー600と前側壁202および後側壁203の隙間から充填樹脂300が這い上がりケース200から漏れ出してしまうことが防止される。しかも、前膨出部210および後膨出部220よりもケース200の底壁201側では、第2バスバー600と前側壁202および後側壁203の隙間を小さくできるので、充填樹脂300の使用量が増加することを抑制できる。
また、前膨出部210および後膨出部220は、コンデンサ素子400よりもケース200の開口200aに近い位置から開口200aに亘って形成される。
この構成によれば、ケース200の開口200aに近い部分のみに前膨出部210および後膨出部220を設けることができるので、充填樹脂300の使用量が増加することを一層抑制できる。
さらに、前膨出部210および後膨出部220は、ケース200の開口方向と直交する方向(左右方向)において、第2バスバー600よりも外側に延びる。
この構成によれば、第2バスバー600とケース200の前側壁202および後側壁203との間で、一層、充填樹脂300の這い上がりを生じにくくできる。
さらに、ケース200の開口方向と直交する方向(左右方向)において、前膨出部210および後膨出部220の寸法が、前側壁202および後側壁203の寸法よりも小さくされる。
この構成によれば、前膨出部210および後膨出部220が、ケース200の開口方向と直交する方向において、前側壁202および後側壁203の全体に亘って設けられないので、充填樹脂300の使用量が増加することを一層抑制できる。
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、図6(a)に示すように、前膨出部210および後膨出部220が、コンデンサ素子400よりもケース200の開口200aに近い位置、即ち、コンデンサ素子400の第1端面電極410よりも高い位置から開口200aに亘って形成された。しかしながら、前膨出部210および後膨出部220が、コンデンサ素子400の第1端面電極410よりも低い位置(底壁201に近い位置)から開口200aに亘って形成されてもよい。ただし、この場合、上記実施の形態よりも充填樹脂300の使用量が少し多くなる。
また、上記実施の形態では、図6(a)に示すように、前膨出部210および後膨出部220の底壁よりも高い位置まで、ケース200内に充填樹脂300が充填される。しかしながら、上記実施の形態よりも前膨出部210および後膨出部220の底壁の位置を高くするとともに充填樹脂300の高さ位置を低くすることにより、前膨出部210および後膨出部220の底壁よりも低い位置まで、即ち、前膨出部210および後膨出部220に掛からない位置までケース200内に充填樹脂300が充填されるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、第2バスバー600がケース200の前側壁202および後側壁203と対向するため、前側壁202および後側壁203に前膨出部210および後膨出部220が設けられた。しかしながら、第2バスバー600がケース200の左側壁204および右側壁205に対向する構成が採られてもよく、これに対応して、左側壁204および右側壁205に膨出部が設けられるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、コンデンサ素子ユニット100に6個のコンデンサ素子400が含まれる。しかしながら、コンデンサ素子400の個数は、1個である場合も含めて、適宜、変更できる。また、ケース200内のコンデンサ素子400の向き(姿勢)も、適宜、変更できる。
さらに、上記実施の形態では、コンデンサ素子400は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層することで形成されたものであるが、これ以外にも、誘電体フィルムの両面にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね、これを巻回または積層することにより、これらコンデンサ素子400が形成されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明のコンデンサの一例として、フィルムコンデンサ1が挙げられた。しかしながら、本発明は、フィルムコンデンサ1以外のコンデンサに適用することもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
なお、上記実施の形態の説明において「上方」「下方」等の方向を示す用語は、構成部材の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向、水平方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるコンデンサに有用である。
1 フィルムコンデンサ(コンデンサ)
200 ケース
200a 開口
201 底壁
202 前側壁(側壁)
203 後側壁(側壁)
210 前膨出部(膨出部)
220 後膨出部(膨出部)
300 充填樹脂
400 コンデンサ素子
410 第1端面電極(電極)
420 第2端面電極(電極)
500 第1バスバー(バスバー)
600 第2バスバー(バスバー)

Claims (4)

  1. コンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子の電極に接続される板状のバスバーと、
    前記コンデンサ素子が収容されるケースと、
    前記ケース内に充填される充填樹脂と、を備え、
    前記バスバーは、その表面を前記ケースの側壁の内面に対向させるようにして前記ケースの開口側へと延び、当該開口から前記ケースの外方へと導出され、
    前記ケースにおける前記バスバーが対向する側壁は、前記ケースの底壁側から前記開口側へと至る途中の位置から前記開口に亘って形成され、外側へ膨らむ膨出部を含み、
    前記バスバーの表面と前記側壁の内面との距離が、前記底壁側から前記膨出部に至るまでの部分よりも前記膨出部の部分で大きくなる、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  2. 請求項1に記載のコンデンサにおいて、
    前記膨出部は、前記コンデンサ素子よりも前記ケースの開口に近い位置から当該開口に亘って形成される、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  3. 請求項1または2に記載のコンデンサにおいて、
    前記膨出部は、前記ケースの開口方向と直交する方向において、前記バスバーよりも外側に延びる、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  4. 請求項3に記載のコンデンサにおいて、
    前記直交する方向において、前記膨出部の寸法が前記側壁の寸法よりも小さくされる、
    ことを特徴とするコンデンサ。
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