JP6970586B2 - Δς変調器 - Google Patents

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Description

本明細書中に開示されている発明は、ΔΣ変調器に関する。
近年、様々なアプリケーションでΔΣ変調器が用いられている。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2012−23453号公報
しかしながら、従来のΔΣ変調器では、その出力ダイナミックレンジについて、更なる改善の余地があった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者により見出された上記課題に鑑み、出力ダイナミックレンジの広いΔΣ変調器を提供することを目的とする。
そこで、本明細書中に開示されているΔΣ変調器は、アナログ入力信号の入力端とデジタル出力信号の出力端との間に接続されたN段(ただしN≧1)の積分器と、N段目の積分器から出力される積分信号を量子化して前記デジタル出力信号を生成する量子化器と、を有し、初段の積分器は、前記アナログ入力信号の取り得る最大値と実際値との差分演算を行う入力回路と、前記デジタル出力信号をD/A変換するDAC[digital-to-analog converter]と、前記DACの出力値を負側にオフセットさせるオフセット回路と、前記入力回路の出力値と前記DACのオフセット済み出力値との加算値を積分する積分回路とを含む構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るΔΣ変調器において、前記入力回路は、第1キャパシタと、第2キャパシタと、第1端が正入力端に接続されて第2端が前記第1キャパシタの第1端に接続された第1スイッチと、第1端が負入力端に接続されて第2端が前記第2キャパシタの第1端に接続された第2スイッチと、第1端が前記正入力端に接続されて第2端が前記第2キャパシタの第1端に接続された第3スイッチと、第1端が前記負入力端に接続されて第2端が前記第1キャパシタの第1端に接続された第4スイッチと、第1端が前記第1キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第5スイッチと、第1端が前記第2キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第6スイッチと、第1端が前記第1キャパシタの第2端に接続されて第2端が正出力端に接続された第7スイッチと、第1端が前記第2キャパシタの第2端に接続されて第2端が負出力端に接続された第8スイッチと、を含む構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成るΔΣ変調器は、前記正入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最大値が入力されており、前記負入力端には、前記アナログ入力信号が入力されている構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第2または第3の構成から成るΔΣ変調器において、前記DACは、第3キャパシタと、第4キャパシタと、第1端が第1正入力端に接続されて第2端が前記第3キャパシタの第1端に接続された第9スイッチと、第1端が第1負入力端に接続されて第2端が前記第4キャパシタの第1端に接続された第10スイッチと、第1端が前記第1正入力端に接続されて第2端が前記第4キャパシタの第1端に接続された第11スイッチと、第1端が前記第1負入力端に接続されて第2端が前記第3キャパシタの第1端に接続された第12スイッチと、第1端が前記第3キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第13スイッチと、第1端が前記第4キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第14スイッチと、第1端が前記第3キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記正出力端に接続された第15スイッチと、第1端が前記第4キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記負出力端に接続された第16スイッチと、第1端が前記第3キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記負出力端に接続された第17スイッチと、第1端が前記第4キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記正出力端に接続された第18スイッチと、を含む構成(第4の構成)にするとよい。
また、上記第4の構成から成るΔΣ変調器は、前記第1正入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最大値が入力されており、前記第1負入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最小値が入力されている構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第4又は第5の構成から成るΔΣ変調器において、前記オフセット回路は、第5キャパシタと、第6キャパシタと、第1端が第2正入力端に接続されて第2端が前記第5キャパシタの第1端に接続された第19スイッチと、第1端が第2負入力端に接続されて第2端が前記第6キャパシタの第1端に接続された第20スイッチと、第1端が前記第2正入力端に接続されて第2端が前記第6キャパシタの第1端に接続された第21スイッチと、第1端が前記第2負入力端に接続されて第2端が前記第5キャパシタの第1端に接続された第22スイッチと、第1端が前記第5キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第23スイッチと、第1端が前記第6キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第24スイッチと、第1端が前記第5キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記正出力端に接続された第25スイッチと、第1端が前記第6キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記負出力端に接続された第26スイッチと、を含む構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第6の構成から成るΔΣ変調器は、前記第2正入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最小値が入力されており、前記第2負入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最大値が入力されている構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第6または第7の構成から成るΔΣ変調器において、前記DACは、前記第11スイッチと前記第12スイッチに代えて、第1端が前記第3キャパシタの第1端に接続されて第2端が前記第4キャパシタの第1端に接続された第27スイッチを含み、前記オフセット回路は、前記第21スイッチと前記第22スイッチに代えて、第1端が前記第5キャパシタの第1端に接続されて第2端が前記第6キャパシタの第1端に接続された第28スイッチを含む構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第2〜第8いずれかの構成から成るΔΣ変調器において、前記積分回路は、非反転入力端が前記正出力端に接続されて反転入力端が前記負出力端に接続されたアンプと、前記アンプの非反転入力端と反転出力端との間に接続された第1帰還キャパシタと、前記アンプの反転入力端と非反転出力端との間に接続された第2帰還キャパシタと、を含む構成(第9の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されているセンサ装置は、測定対象の測定結果としてアナログ入力信号を生成するセンサと、上記第1〜第9いずれかの構成から成り前記アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するΔΣ変換器と、前記デジタル出力信号にフィルタリング処理を施すデジタルフィルタと、前記フィルタリング処理を施されたデジタル出力信号の入力を受け付けるマイコンと、を有する構成(第10の構成)とされている。
本明細書中に開示されている発明によれば、出力ダイナミックレンジの広いΔΣ変調器を提供することが可能となる。
ΔΣ変調器の比較例を示す図 4相クロック駆動の一例を示すタイミングチャート 比較例の入出力相関図 ΔΣ変調器の第1実施形態を示す図 第1実施形態の入出力相関図 ΔΣ変調器の第2実施形態を示す図 センサ装置への適用例を示す図
<ΔΣ変調器(比較例)>
ΔΣ変調器の新規な実施形態を説明するに先立ち、まず、これと対比される比較例について簡単に説明する。図1は、ΔΣ変調器の比較例を示す回路図である。本比較例のΔΣ変調器1は、N段(ただしN≧1)の積分器10と、比較器20と、を有し、1サンプリング毎に、アナログ入力信号VinをΔΣ変調したデジタル出力信号DSMを出力する。
N段の積分器10は、アナログ入力信号Vinの入力端とデジタル出力信号DSMの出力端との間に縦列接続されている。
比較器20は、N段目(最後段)の積分器10から出力される積分信号を量子化して1ビットのデジタル出力信号DSMを生成する量子化器として機能する。その動作について具体的に述べると、比較器20は、積分器10の正出力信号VOPと負出力信号VOMとを比較し、VOP−VOM>0であるときにDSM=Hとする一方、VOP−VOM≦0であるときにDSM=Lとする。すなわち、デジタル出力信号DSMは、1サンプリング毎に論理レベルが変化し得る1ビット信号となる。
<積分器>
引き続き、図1を参照しながら、積分器10の構成について説明する。積分器10は、入力回路100と、DAC200と、積分回路400と、を含む。本図では、N段の積分器10のうち、1段目(初段)の構成のみを明示しているが、2段目〜N段目の構成についても、基本的にはこれと同様なので、重複した説明は割愛する。
入力回路100は、アナログ入力信号Vinの取り得る最大値Vinmaxと実際値Vinとの差分演算を行う差動入力型の回路ブロックであり、キャパシタC1及びC2(いずれも容量値Cin)と、スイッチSW1〜SW8と、を含む。
スイッチSW1の第1端は、正入力端VIPに接続されている。正入力端VIPには、アナログ入力信号Vinの取り得る最大値Vinmaxが入力されている。スイッチSW1の第2端は、キャパシタC1の第1端に接続されている。スイッチSW2の第1端は、負入力端VIMに接続されている。負入力端VIMには、アナログ入力信号Vinが入力されている。スイッチSW2の第2端は、キャパシタC2の第1端に接続されている。
なお、スイッチSW1及びSW2は、いずれもクロック信号CLK1Dに応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW1及びSW2は、CLK1D=Hであるときにオンして、CLK1D=Lであるときにオフする。
スイッチSW3の第1端は、正入力端VIPに接続されている。スイッチSW3の第2端は、キャパシタC2の第1端に接続されている。スイッチSW4の第1端は、負入力端VIMに接続されている。スイッチSW4の第2端は、キャパシタC1の第1端に接続されている。
なお、スイッチSW3及びSW4は、いずれもクロック信号CLK2Dに応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW3及びSW4は、CLK2D=Hであるときにオンして、CLK2D=Lであるときにオフする。
スイッチSW5の第1端は、キャパシタC1の第2端に接続されている。スイッチSW5の第2端は、接地端に接続されている。スイッチSW6の第1端は、キャパシタC2の第2端に接続されている。スイッチSW6の第2端は、接地端に接続されている。
なお、スイッチSW5及びSW6は、いずれもクロック信号CLK1に応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW5及びSW6は、CLK1=Hであるときにオンして、CLK1=Lであるときにオフする。
スイッチSW7の第1端は、キャパシタC1の第2端に接続されている。スイッチSW7の第2端は、正出力端に接続されている。スイッチSW8の第1端は、キャパシタC2の第2端に接続されている。スイッチSW8の第2端は、負出力端に接続されている。
なお、スイッチSW7及びSW8は、いずれもクロック信号CLK2に応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW7及びSW8は、CLK2=Hであるときにオンして、CLK2=Lであるときにオフする。
DAC200は、デジタル出力信号DSMをD/A変換する回路ブロックであり、キャパシタC3及びC4(いずれも容量値Cda)と、スイッチSW9〜SW18とを含む。
スイッチSW9の第1端は、正入力端VRP1に接続されている。正入力端VRP1には、アナログ入力信号Vinの取り得る最大値Vinmaxが入力されている。スイッチSW9の第2端は、キャパシタC3の第1端に接続されている。スイッチSW10の第1端は、負入力端VRM1に接続されている。負入力端VRM1には、アナログ入力信号Vinの取り得る最小値(ここではGND)が入力されている。スイッチSW10の第2端は、キャパシタC4の第1端に接続されている。
なお、スイッチSW9及びSW10は、いずれもクロック信号CLK1Dに応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW9及びSW10は、CLK1D=Hであるときにオンして、CLK1D=Lであるときにオフする。
スイッチSW11の第1端は、正入力端VRP1に接続されている。スイッチSW11の第2端は、キャパシタC4の第1端に接続されている。スイッチSW12の第1端は、負入力端VRM1に接続されている。スイッチSW12の第2端は、キャパシタC3の第1端に接続されている。
なお、スイッチSW11及びSW12は、いずれもクロック信号CLK2Dに応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW11及びSW12は、CLK2D=Hであるときにオンして、CLK2D=Lであるときにオフする。
スイッチSW13の第1端は、キャパシタC3の第2端に接続されている。スイッチSW13の第2端は、接地端に接続されている。スイッチSW14の第1端は、キャパシタC4の第2端に接続されている。スイッチSW14の第2端は接地端に接続されている。
なお、スイッチSW13及びSW14は、いずれもクロック信号CLK1に応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW13及びSW14は、CLK1=Hであるときにオンして、CLK1=Lであるときにオフする。
スイッチSW15の第1端は、キャパシタC3の第2端に接続されている。スイッチSW15の第2端は、入力回路100の正出力端(=スイッチSW7の第2端)に接続されている。スイッチSW16の第1端は、キャパシタC4の第2端に接続されている。スイッチSW16の第2端は、入力回路100の負出力端(=スイッチSW8の第2端)に接続されている。
なお、スイッチSW15及びSW16は、いずれもデジタル出力信号DSMとクロック信号CLK2に応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW15及びSW16は、DSM=LかつCLK2=Hであるときにオンし、DSM=HまたはCLK2=Lであるときにオフする。
スイッチSW17の第1端は、キャパシタC3の第2端に接続されている。スイッチSW17の第2端は、入力回路100の負出力端(=スイッチSW8の第2端)に接続されている。スイッチSW18の第1端は、キャパシタC4の第2端に接続されている。スイッチSW18の第2端は、入力回路100の正出力端(=スイッチSW7の第2端)に接続されている。
なお、スイッチSW17及びSW18は、いずれもデジタル出力信号DSMとクロック信号CLK2に応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW17及びSW18は、DSM=HかつCLK2=Hであるときにオンし、DSM=LまたはCLK2=Lであるときにオフする。
積分回路400は、入力回路100の差動出力値とDAC200の差動出力値との加算値を積分する差動入出力型の回路ブロックであり、アンプA40と、帰還キャパシタC41及びC42(いずれも容量値Cfb)と、を含む。
アンプA40の非反転入力端(+)は、入力回路100の正出力端(=スイッチSW7の第2端)に接続されている。アンプA40の反転入力端(−)は、入力回路100の負出力端(=スイッチSW8の第2端)に接続されている。
帰還キャパシタC41は、アンプA40の非反転入力端(+)と反転出力端(−)との間に接続されている。帰還キャパシタC42は、アンプA40の反転入力端(−)と非反転出力端(+)との間に接続されている。
上記構成から成る積分器10は、アンプA40の非反転出力端(+)から正出力信号VOPを出力して、アンプA40の反転出力端(−)から負出力信号VOMを出力する。
<4相クロック駆動>
図2は積分器10における4相クロック駆動の一例を示すタイミングチャートであり、上から順に、クロック信号CLK2、クロック信号CLK1、クロック信号CLK2D、及び、クロック信号CLK1Dが描写されている。クロック信号CLK1及びCLK2、並びに、クロック信号CLK1D及びCLK2Dは、いずれもハイレベル(例えば電源電圧)とローレベル(例えば接地電圧)との間でパルス駆動される。
なお、本図の例において、クロック信号CLK2は、時刻t1でローレベルに立ち下がり、時刻t7でハイレベルに立ち上がり、時刻t9で再びローレベルに立ち下がる。クロック信号CLK1は、時刻t3でハイレベルに立ち上がり、時刻t5でローレベルに立ち下がる。クロック信号CLK2Dは、クロック信号CLK2の遅延信号であり、時刻t2でローレベルに立ち下がり、時刻t8でハイレベルに立ち上がる。クロック信号CLK1Dは、クロック信号CLK1の遅延信号であり、時刻t4でハイレベルに立ち上がり、時刻t6でローレベルに立ち下がる。
期間T1(=時刻t1〜t2)では、クロック信号CLK1及びCLK2とクロック信号CLK1Dがローレベルとなり、クロック信号CLK2Dがハイレベルとなる。従ってスイッチSW3及びSW4とスイッチSW11及びSW12がオンし、それ以外のスイッチ(SW1及びSW2、SW5〜SW10、並びに、SW13〜SW18)がオフする。
期間T2(=時刻t2〜t3)では、クロック信号CLK1及びCLK2とクロック信号CLK1D及びCLK2Dが全てローレベルとなる。従って、スイッチSW1〜SW18が全てオフする。
期間T3(=時刻t3〜t4)では、クロック信号CLK2とクロック信号CLK1D及びCLK2Dがローレベルとなり、クロック信号CLK1がハイレベルとなる。従ってスイッチSW5及びSW6とスイッチSW13及びSW14がオンし、それ以外のスイッチ(SW1〜SW4、SW7〜SW12、並びに、SW15〜SW18)がオフする。
期間T4(=時刻t4〜t5)では、クロック信号CLK2及びCLK2Dがローレベルとなり、クロック信号CLK1及びCLK1Dがハイレベルとなる。従って、スイッチSW1及びSW2、スイッチSW5及びSW6、スイッチSW9及びSW10、並びに、スイッチSW13及びSW14がオンし、それ以外のスイッチ(SW3及びSW4、SW7及びSW8、SW11及びSW12、並びに、SW15〜SW18)がオフする。
期間T5(=時刻t5〜t6)では、クロック信号CLK1及びCLK2とクロック信号CLK2Dがローレベルとなり、クロック信号CLK1Dがハイレベルとなる。従ってスイッチSW1及びSW2とスイッチSW9及びSW10がオンし、それ以外のスイッチ(SW3〜SW8、及び、SW11〜SW18)がオフする。
期間T6(=時刻t6〜t7)では、クロック信号CLK1及びCLK2とクロック信号CLK1D及びCLK2Dが全てローレベルとなる。従って、スイッチSW1〜SW18が全てオフする。
期間T7(=時刻t7〜t8)では、クロック信号CLK1とクロック信号CLK1D及びCLK2Dがローレベルとなり、クロック信号CLK2がハイレベルとなる。従ってスイッチSW7及びSW8がオンする。また、DSM=Lであるときには、スイッチSW15及びSW16がオンし、スイッチSW17及びSW18がオフする。一方、DSM=Hであるときには、スイッチSW17及びSW18がオンし、スイッチSW15及びSW16がオフする。上記以外のスイッチ(SW1〜SW6、及び、SW9〜SW14)は、いずれもオフする。
期間T8(=時刻t8〜t9)では、クロック信号CLK1及びCLK1Dがローレベルとなり、クロック信号CLK2及びCLK2Dがハイレベルとなる。従って、スイッチSW3及びSW4、スイッチSW7及びSW8、並びに、スイッチSW11及びSW12がオンする。また、DSM=Lであるときには、スイッチSW15及びSW16がオンして、スイッチSW17及びSW18がオフする。一方、DSM=Hであるときには、スイッチSW17及びSW18がオンして、スイッチSW15及びSW16がオフする。上記以外のスイッチ(SW1及びSW2、SW5及びSW6、SW9及びSW10、並びに、SW13及びSW14)は、いずれもオフする。
上記したように、ΔΣ変調器1では、位相の異なる4相のクロック信号(CLK1、CLK2、CLK1D、及び、CLK2D)に同期して、期間T1〜T8が繰り返されることにより、アナログ入力信号VinのΔΣ変調処理が行われる。
<入出力特性(比較例)>
次に、本比較例におけるΔΣ変調器1の入出力特性、すなわち、アナログ入力信号Vinとデジタル出力信号DSMのHデューティ(=全サンプリング期間に占めるハイレベル期間の割合)との相関関係について考察する。なお、以下では、説明を簡単とすべく、積分器10が1段のみ(N=1)である場合について考察する。
まず、DSM=Lである場合、nサンプリング目の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(1a)式及び(1b)式で算出することができる。
Figure 0006970586
また、DSM=Hである場合、nサンプリング目の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(2a)式及び(2b)式で算出することができる。
Figure 0006970586
以下では、上記の基本式に基づき、Vin=0、Vin=Vinmax/2、及び、Vin=Vinmax、それぞれの場合におけるデジタル出力信号DSMのHデューティを算出する。なお、下記演算の前提条件としては、Cin/Cfb=Cda/Cfb=Cとし、VOP=0とし、出力デジタル信号DSMの初期値をLとする。
まず、Vin=0である場合について説明する。この場合、1サンプリング目(DSM=L)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(3a)式及び(3b)式で示したように、VOP=2Vinmax・C、VOM=−2Vinmax・Cとなる。従って、次の(3c)式及び(3d)式で示したように、VOP−VOM>0となるので、DSM=Hとなる。
Figure 0006970586
2サンプリング目(DSM=H)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(4a)式及び(4b)式で示すように、VOP=2Vinmax・C、VOM=−2Vinmax・Cとなる。従って、次の(4c)式及び(4d)式で示したように、VOP−VOM>0となるので、DSM=Hとなる。
Figure 0006970586
上記の演算結果から、デジタル出力信号DSMは、3サンプリング目以降においても、常にDSM=Hとなることが分かる。従って、Vin=0である場合、デジタル出力信号DSMのHデューティは100%となる。
次に、Vin=Vinmax/2である場合について説明する。この場合、1サンプリング目(DSM=L)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(5a)式及び(5b)式で示したように、VOP=(3/2)Vinmax・C、VOM=−(3/2)Vinmax・Cとなる。従って、次の(5c)式及び(5d)式で示したように、VOP−VOM>0となるので、DSM=Hとなる。
Figure 0006970586
2サンプリング目(DSM=H)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(6a)式及び(6b)式で示したように、VOP=Vinmax・C、VOM=−Vinmax・Cとなる。従って、次の(6c)式及び(6d)式で示したように、VOP−VOM>0となるので、DSM=Hとなる。
Figure 0006970586
3サンプリング目(DSM=H)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(7a)式及び(7b)式で示したように、VOP=(1/2)Vinmax・C、VOM=−(1/2)Vinmax・Cとなる。従って、次の(7c)式及び(7d)式で示したように、VOP−VOM>0となるので、DSM=Hとなる。
Figure 0006970586
4サンプリング目(DSM=H)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(8a)式及び(8b)式で示したように、VOP=0、VOM=0となる。従って、次の(8c)式及び(8d)式で示したように、VOP−VOM=0となるので、DSM=Lとなる。
Figure 0006970586
なお、5サンプリング目以降においても、1サンプリング目〜4サンプリング目と同様の演算が繰り返されることになる。
上記の演算結果から、デジタル出力信号DSMは、計4回のサンプリング期間のうち、3回のサンプリング期間でDSM=Hとなり、1回のサンプリング期間でDSM=Lとなる。従って、Vin=Vinmax/2である場合には、デジタル出力信号DSMのHデューティが75%となる。
次に、Vin=Vinmaxである場合について説明する。この場合、1サンプリング目(DSM=L)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、(9a)式及び(9b)式で示したように、VOP=Vinmax・C、VOM=−Vinmax・Cとなる。従って、次の(9c)式及び(9d)式で示したように、VOP−VOM>0となるので、DSM=Hとなる。
Figure 0006970586
2サンプリング目(DSM=H)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(10a)式及び(10b)式で示したように、VOP=0、VOM=0となる。従って、次の(10c)式及び(10d)式で示したように、VOP−VOM=0となるので、DSM=Lとなる。
Figure 0006970586
なお、3サンプリング目以降においても、1サンプリング目〜2サンプリング目と同様の演算が繰り返されることになる。
上記の演算結果から、デジタル出力信号DSMは、計2回のサンプリング期間のうち、1回のサンプリング期間でDSM=Hとなり、1回のサンプリング期間でDSM=Lとなる。従って、Vin=Vinmaxである場合には、デジタル出力信号DSMのHデューティが50%となる。
図3は、本比較例におけるΔΣ変調器1の入出力相関図であり、上記の演算結果をグラフ化したものに相当する。なお、本図の横軸は、アナログ入力信号Vinを示しており、本図の縦軸は、デジタル出力信号DSMのHデューティを示している。
本図で示すように、本比較例のΔΣ変調器1では、アナログ入力信号Vinをその最小値(0)から最大値(Vinmax)までフルレンジで変化させても、デジタル出力信号DSMのHデューティが100%〜50%のハーフレンジしか変化しない。すなわち、本比較例のΔΣ変調器1では、シングル入力時(=差動入力端の一方をアナログ入力信号Vinの取り得る最大値Vinmaxに固定したとき)に、出力ダイナミックレンジが半分になってしまう。以下では、このような課題を解決することのできる新規な実施形態について詳述する。
<ΔΣ変調器(第1実施形態)>
図4は、ΔΣ変調器の第1実施形態を示す図である。本実施形態のΔΣ変調器1は、先出の比較例(図1)をベースとしつつ、初段の積分器10にオフセット回路300が追加されており、積分回路400では、入力回路100の出力値とDAC200のオフセット済み出力値との加算値が積分される点に特徴を有する。そこで、比較例と同様の構成要素については、図1と同一の符号を付すことにより重複した説明を割愛し、以下では本実施形態の特徴部分について重点的な説明を行う。
オフセット回路300は、DAC200の出力値を負側にオフセットさせる回路ブロックであり、キャパシタC5及びC6(いずれも容量値Csft/2)と、スイッチSW19〜SW26と、を含む。
スイッチSW19の第1端は、正入力端VRP2に接続されている。正入力端VRP2には、アナログ入力信号Vinの取り得る最小値(ここではGND)が入力されている。スイッチSW19の第2端は、キャパシタC5の第1端に接続されている。スイッチSW20の第1端は、負入力端VRM2に接続されている。負入力端VRM2には、アナログ入力信号Vinの取り得る最大値Vinmaxが入力されている。スイッチSW20の第2端は、キャパシタC6の第1端に接続されている。
なお、スイッチSW19及びSW20は、いずれもクロック信号CLK1Dに応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW19及びSW20は、CLK1D=Hであるときにオンして、CLK1D=Lであるときにオフする。
スイッチSW21の第1端は、正入力端VRP2に接続されている。スイッチSW21の第2端は、キャパシタC6の第1端に接続されている。スイッチSW22の第1端は、負入力端VRM2に接続されている。スイッチSW22の第2端は、キャパシタC5の第1端に接続されている。
なお、スイッチSW21及びSW22は、いずれもクロック信号CLK2Dに応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW21及びSW22は、CLK2D=Hであるときにオンして、CLK2D=Lであるときにオフする。
スイッチSW23の第1端は、キャパシタC5の第2端に接続されている。スイッチSW23の第2端は、接地端に接続されている。スイッチSW24の第1端は、キャパシタC6の第2端に接続されている。スイッチSW24の第2端は接地端に接続されている。
なお、スイッチSW23及びSW24は、いずれもクロック信号CLK1に応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW23及びSW24は、CLK1=Hであるときにオンして、CLK1=Lであるときにオフする。
スイッチSW25の第1端は、キャパシタC5の第2端に接続されている。スイッチSW25の第2端は、入力回路100の正出力端(=スイッチSW7の第2端)に接続されている。スイッチSW26の第1端は、キャパシタC6の第2端に接続されている。スイッチSW26の第2端は、入力回路100の負出力端(=スイッチSW8の第2端)に接続されている。
なお、スイッチSW25及びSW26は、いずれもクロック信号CLK2に応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW25及びSW26は、CLK2=Hであるときにオンして、CLK2=Lであるときにオフする。
また、積分回路300の導入に伴い、DAC200にも若干の変更が加えられている。より具体的に述べると、DAC200では、キャパシタC3及びC4それぞれの容量値が「Cda」から「Cda/2」に変更されている。
<入出力特性(第1実施形態)>
次に、第1実施形態におけるΔΣ変調器1の入出力特性、すなわち、アナログ入力信号Vinとデジタル出力信号DSMのHデューティとの相関関係について考察する。なお、以下では、説明を簡単とすべく、積分器10が1段のみ(N=1)である場合について考察する。
まず、DSM=Lである場合、nサンプリング目の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(11a)式及び(11b)式で算出することができる。
Figure 0006970586
また、DSM=Hである場合、nサンプリング目の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(12a)式及び(12b)式で算出することができる。
Figure 0006970586
以下では、上記の基本式に基づき、Vin=0、Vin=Vinmax/2、及び、Vin=Vinmax、それぞれの場合におけるデジタル出力信号DSMのHデューティを算出する。なお、下記演算の前提条件として、Cin/Cfb=Cda/Cfb=Csft/Cfb=Cとし、VOP=0とし、出力デジタル信号DSMの初期値をLとする。
まず、Vin=0である場合について説明する。この場合、1サンプリング目(DSM=L)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(13a)式及び(13b)式で示したように、VOP=Vinmax・C、VOM=−Vinmax・Cとなる。従って、次の(13c)式及び(13d)式で示したように、VOP−VOM>0となるので、DSM=Hとなる。
Figure 0006970586
2サンプリング目(DSM=H)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、(14a)式及び(14b)式で示すように、VOP=Vinmax・C、VOM=−Vinmax・Cとなる。従って、(14c)式及び(14d)式で示したように、VOP−VOM>0となるので、DSM=Hとなる。
Figure 0006970586
上記の演算結果から、デジタル出力信号DSMは、3サンプリング目以降においても、常にDSM=Hとなることが分かる。従って、Vin=0である場合、デジタル出力信号DSMのHデューティは100%となる。
次に、Vin=Vinmax/2である場合について説明する。この場合、1サンプリング目(DSM=L)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、(15a)式及び(15b)式で示したように、VOP=(1/2)Vinmax・C、VOM=−(1/2)Vinmax・Cとなる。従って、(15c)式及び(15d)式で示したように、VOP−VOM>0となるので、DSM=Hとなる。
Figure 0006970586
2サンプリング目(DSM=H)の正出力信号VOP及び負出力信号VOMは、それぞれ、次の(16a)式及び(16b)式で示したように、VOP=0、VOM=0となる。従って、次の(16c)式及び(16d)式で示したように、VOP−VOM=0となるので、DSM=Lとなる。
Figure 0006970586
なお、3サンプリング目以降においても、1サンプリング目〜2サンプリング目と同様の演算が繰り返されることになる。
上記の演算結果から、デジタル出力信号DSMは、計2回のサンプリング期間のうち、1回のサンプリング期間でDSM=Hとなり、1回のサンプリング期間でDSM=Lとなる。従って、Vin=Vinmax/2である場合には、デジタル出力信号DSMのHデューティが50%となる。
次に、Vin=Vinmaxである場合について説明する。この場合、1サンプリング目(DSM=L)の正出力信号VOPと負出力信号VOMは、それぞれ、(17a)式及び(17b)式で示したように、VOP=0、VOM=0となる。従って、(17c)式及び(17d)式で示したように、VOP−VOM=0となるので、DSM=Lとなる。
Figure 0006970586
上記の演算結果から、デジタル出力信号DSMは、2サンプリング目以降においても、常にDSM=Lとなることが分かる。従って、Vin=Vinmaxである場合、デジタル出力信号DSMのHデューティは0%となる。
図5は、第1実施形態におけるΔΣ変調器1の入出力相関図であり、上記の演算結果をグラフ化したものに相当する。なお、本図の横軸は、アナログ入力信号Vinを示しており、本図の縦軸は、デジタル出力信号DSMのHデューティを示している。
本図で示すように、第1実施形態のΔΣ変調器1では、アナログ入力信号Vinをその最小値(0)から最大値(Vinmax)までフルレンジで変化させたとき、デジタル出力信号DSMのHデューティも100%〜0%までフルレンジで変化する。すなわち、第1実施形態のΔΣ変調器1であれば、シングル入力時(=差動入力端の一方をアナログ入力信号Vinの取り得る最大値Vinmaxに固定したとき)であっても、出力ダイナミックレンジをフル活用することが可能となる。
特に、第1実施形態のΔΣ変調器1であれば、図4からも明らかなように、入力回路100と同一構成のオフセット回路300を追加すれば足りるので、積分器10(延いてはΔΣ変調器1)の回路設計が容易となる。
<ΔΣ変調器(第2実施形態)>
図6は、ΔΣ変調器の第2実施形態を示す図である。本実施形態のΔΣ変調器1は、先出の第1実施形態(図4)をベースとしつつ、DAC200及びオフセット回路300それぞれに若干の変更が加えられている。そこで、第1実施形態と同様の構成要素については、図4と同一の符号を付すことにより重複した説明を割愛し、以下では本実施形態の特徴部分について重点的な説明を行う。
DAC200は、先のスイッチSW11及びSW12(図4)に代えて、スイッチSW27を含む。スイッチSW27の第1端は、キャパシタC3の第1端に接続されている。スイッチSW27の第2端は、キャパシタC4の第1端に接続されている。
なお、スイッチSW27は、クロック信号CLK2Dに応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW27は、CLK2D=Hであるときにオンして、CLK2D=Lであるときにオフする。
また、上記の回路変更に伴い、DAC200では、キャパシタC3及びC4それぞれの容量値が「Cda/2」から「Cda」に変更されている。
オフセット回路300は、先のスイッチSW21及びSW22(図4)に代えて、スイッチSW28を含む。スイッチSW28の第1端は、キャパシタC5の第1端に接続されている。スイッチSW28の第2端は、キャパシタC6の第1端に接続されている。
なお、スイッチSW28は、クロック信号CLK2Dに応じてオン/オフされる。より具体的に述べると、スイッチSW28は、CLK2D=Hであるときにオンして、CLK2D=Lであるときにオフする。
また、上記の回路変更に伴い、オフセット回路200では、キャパシタC5及びC6それぞれの容量値が「Csft/2」から「Csft」に変更されている。
このように、本実施形態のΔΣ変調器1では、第1実施形態(図4)に若干の変更が加えられているが、その入出力特性については、先の説明と何ら変わるところはない。従って、第1実施形態と同様、シングル入力時でも出力ダイナミックレンジをフル活用することが可能となる。また、本実施形態のΔ変調器1であれば、先の第1実施形態と比べて、キャパシタC3〜C6それぞれの容量値が大きいので、ノイズ耐性も高められる。
なお、第1実施形態でも、例えば、DAC200及びオフセット回路400それぞれの入力値をVinmax/2とすることにより、キャパシタC3〜C6それぞれの容量値を「Cda」及び「Csft」に設定して、ノイズ耐性を高めることができる。ただし、その場合には、Vinmax/2を生成する電源が別途必要となる点に留意すべきである。
<センサ装置>
図7は、センサ装置への適用例を示す図である。本構成例のセンサ装置Xは、温度センサX1と、ΔΣ変調器X2と、デジタルフィルタX3と、マイコンX4と、を有する。
温度センサX1は、測定対象(例えばIC基板)の温度測定を行い、その測定結果としてアナログ入力信号S1(=先出のアナログ入力信号Vinに相当)を生成する。
ΔΣ変調器X2は、アナログ入力信号S1をデジタル出力信号S2(=先出のデジタル出力信号DSMに相当)に変換する。なお、ΔΣ変調器X2としては、これまでに説明してきた第1実施形態(図4)または第2実施形態(図6)のΔΣ変調器1を好適に用いることが可能である。
デジタルフィルタX3は、デジタル出力信号S2に所定のフィルタリング処理を施し、フィルタ済みデジタル出力信号S3を生成する。
マイコンX4は、フィルタ済みデジタル出力信号S3の入力を受け付けて、種々のデジタル演算処理を行う。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている発明は、ΔΣ変調器の出力ダイナミックレンジを拡張するために利用することが可能である。
1 ΔΣ変調器
10 積分器
20 比較器(量子化器)
100 入力回路
200 DAC
300 オフセット回路
400 積分回路
SW11〜SW28 スイッチ
C1〜C6 キャパシタ
A40 アンプ
C41、C42 帰還キャパシタ
X センサ装置
X1 温度センサ
X2 ΔΣ変調器
X3 デジタルフィルタ
X4 マイコン

Claims (10)

  1. アナログ入力信号の入力端とデジタル出力信号の出力端との間に接続されたN段(ただしN≧1)の積分器と、
    N段目の積分器から出力される積分信号を量子化して前記デジタル出力信号を生成する量子化器と、
    を有し、
    初段の積分器は、
    前記アナログ入力信号の取り得る最大値と実際値との差分演算を行う入力回路と、
    前記デジタル出力信号をD/A変換するDAC[digital-to-analog converter]と、
    前記DACの出力値を負側にオフセットさせるオフセット回路と、
    前記入力回路の出力値と前記DACのオフセット済み出力値との加算値を積分する積分回路と、
    を含むことを特徴とするΔΣ変調器。
  2. 前記入力回路は、
    第1キャパシタと、
    第2キャパシタと、
    第1端が正入力端に接続されて第2端が前記第1キャパシタの第1端に接続された第1スイッチと、
    第1端が負入力端に接続されて第2端が前記第2キャパシタの第1端に接続された第2スイッチと、
    第1端が前記正入力端に接続されて第2端が前記第2キャパシタの第1端に接続された第3スイッチと、
    第1端が前記負入力端に接続されて第2端が前記第1キャパシタの第1端に接続された第4スイッチと、
    第1端が前記第1キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第5スイッチと、
    第1端が前記第2キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第6スイッチと、
    第1端が前記第1キャパシタの第2端に接続されて第2端が正出力端に接続された第7スイッチと、
    第1端が前記第2キャパシタの第2端に接続されて第2端が負出力端に接続された第8スイッチと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のΔΣ変調器。
  3. 前記正入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最大値が入力されており、前記負入力端には、前記アナログ入力信号が入力されていることを特徴とする請求項2に記載のΔΣ変調器。
  4. 前記DACは、
    第3キャパシタと、
    第4キャパシタと、
    第1端が第1正入力端に接続されて第2端が前記第3キャパシタの第1端に接続された第9スイッチと、
    第1端が第1負入力端に接続されて第2端が前記第4キャパシタの第1端に接続された第10スイッチと、
    第1端が前記第1正入力端に接続されて第2端が前記第4キャパシタの第1端に接続された第11スイッチと、
    第1端が前記第1負入力端に接続されて第2端が前記第3キャパシタの第1端に接続された第12スイッチと、
    第1端が前記第3キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第13スイッチと、
    第1端が前記第4キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第14スイッチと、
    第1端が前記第3キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記正出力端に接続された第15スイッチと、
    第1端が前記第4キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記負出力端に接続された第16スイッチと、
    第1端が前記第3キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記負出力端に接続された第17スイッチと、
    第1端が前記第4キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記正出力端に接続された第18スイッチと、
    を含むことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のΔΣ変調器。
  5. 前記第1正入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最大値が入力されており、前記第1負入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最小値が入力されていることを特徴とする請求項4に記載のΔΣ変調器。
  6. 前記オフセット回路は、
    第5キャパシタと、
    第6キャパシタと、
    第1端が第2正入力端に接続されて第2端が前記第5キャパシタの第1端に接続された第19スイッチと、
    第1端が第2負入力端に接続されて第2端が前記第6キャパシタの第1端に接続された第20スイッチと、
    第1端が前記第2正入力端に接続されて第2端が前記第6キャパシタの第1端に接続された第21スイッチと、
    第1端が前記第2負入力端に接続されて第2端が前記第5キャパシタの第1端に接続された第22スイッチと、
    第1端が前記第5キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第23スイッチと、
    第1端が前記第6キャパシタの第2端に接続されて第2端が接地端に接続された第24スイッチと、
    第1端が前記第5キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記正出力端に接続された第25スイッチと、
    第1端が前記第6キャパシタの第2端に接続されて第2端が前記負出力端に接続された第26スイッチと、
    を含むことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のΔΣ変調器。
  7. 前記第2正入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最小値が入力されており、前記第2負入力端には、前記アナログ入力信号の取り得る最大値が入力されていることを特徴とする請求項6に記載のΔΣ変調器。
  8. 前記DACは、前記第11スイッチと前記第12スイッチに代えて、第1端が前記第3キャパシタの第1端に接続されて第2端が前記第4キャパシタの第1端に接続された第27スイッチを含み、
    前記オフセット回路は、前記第21スイッチと前記第22スイッチに代えて、第1端が前記第5キャパシタの第1端に接続されて第2端が前記第6キャパシタの第1端に接続された第28スイッチを含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のΔΣ変調器。
  9. 前記積分回路は、
    非反転入力端が前記正出力端に接続されて反転入力端が前記負出力端に接続されたアンプと、
    前記アンプの非反転入力端と反転出力端との間に接続された第1帰還キャパシタと、
    前記アンプの反転入力端と非反転出力端との間に接続された第2帰還キャパシタと、
    を含むことを特徴とする請求項2〜請求項8のいずれか一項に記載のΔΣ変調器。
  10. 測定対象の測定結果としてアナログ入力信号を生成するセンサと、
    前記アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換する請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のΔΣ変換器と、
    前記デジタル出力信号にフィルタリング処理を施すデジタルフィルタと、
    前記フィルタリング処理を施されたデジタル出力信号の入力を受け付けるマイコンと、
    を有することを特徴とするセンサ装置。
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