JP6970426B2 - 製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造 - Google Patents

製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造 Download PDF

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Description

この発明は、製袋充填包装機、特に縦型の製袋充填包装機において、帯状包装材を湾曲成形して筒状包装材を製作するため、帯状包装材を略円筒状に湾曲させるフォーマと、当該フォーマに対して筒周面との間に所定の隙間をおいて貫通配置され且つ包装すべき製品が筒内部を通して投入される充填筒とを備えている製筒ユニットの包装機の本体フレームへの取付け構造に関する。
従来、製袋充填包装機としては、例えば特許文献1に開示されていて、斜視図である図6に一例として概略を示すような縦型製袋充填包装機が多用されている。図6に示す縦型製袋充填包装機50においては、フィルムロールFrから繰り出された帯状包装材Fwは、ダンサーローラ60、アジャストローラ61、第1ローラ62及び適所に置かれたガイドローラ63を経てフォーマ51に送り込まれる。特に、第1ローラ62は、帯状包装材Fwのフォーマ51に対する送り込み姿勢を定める帯状包装材案内装置となっている。帯状包装材Fwは、フォーマ51によって側端縁部分fe,feが合掌状に重ね合わされるように略筒状に曲成され、長手(上下又は縦)方向に走行される中で、両側縁部分fe,feに縦シール装置54によって縦シール部Scが施されることで筒状包装材Ftに成形される。
包装物である製品Sは、ホッパ52から充填筒(通常は円筒状、特殊なケースでは角筒状等の筒体)53を通して筒状包装材Ftの内部に投入される。充填筒53は、ホッパ52からの製品Sが引き続いて投入される筒内部と、外側円筒面である筒周面を有する筒体に形成されている。充填筒53は、フォーマ51に対して筒周面との間に所定の隙間をおいて貫通配置されている。充填筒53の外周の左右両側には、吸引式のベルト機構から成り筒状包装材Ftを挟んで送る包装材送り装置56,56が配設されている。フォーマ51によって湾曲成形された帯状包装材Fwはフォーマ51と充填筒53の間の隙間を通過し、そして帯状包装材Fwから成形された筒状包装材Ftは、充填筒53の筒周面を取り巻いた状態で包装材送り装置56,56により紙送りされる。横シール装置55が筒状包装材Ftを外側から挟み込むことで筒状包装材Ftに横シールを施すことによって、先行して形成され且つ内部に製品Sが包装された袋包装体Bpが製造されるとともに、次に製品Sが投入される袋Bの底側の横シール部Seが形成される。
横シール装置55は、充填筒53の下端の更に下方において筒状包装材Ftを挟んで配置されており、互いに接近・離反する作動をする横シールブロック55a,55bを備えている。横シールブロック55a,55bは、接近時に筒状包装材Ftを外側から横断する方向に挟んで、袋Bのための底側の横シール部Seを形成する上側の横シーラ部と、袋包装体Bpの天側の横シール部Seを形成する下側の横シーラ部とを構成している。筒状包装材Ftの内部に製品Sを投入し、横シール装置55によって横断方向に横シール部Seを施すことで袋包装体Bpが製造される。
横シール装置55は、更に筒状包装材Ftを突き切る形態で切断するカッタ装置57を備えることができる。カッタ装置57は、一方の横シールブロック55aの上下の両横シーラ部間にカッタ刃が配設されており、他方の横シールブロック55bには、そのカッタ刃が入り込み可能な溝が形成されている。両横シールブロック55a,55bが接近して包装材を挟み込むことで筒状包装材Ftを横断方向に溶着して横シール部Seを形成すると同時に、カッタ刃が進出方向に駆動されて筒状包装材Ftを突き切って切断する。なお、充填筒53の下端には、筒状包装材Ftを袋幅方向外側に緊張させる一対の緊張ガイドが斜め下方に延びるように設けられている。
縦型製袋充填包装機50において、縦シール装置54は、帯状包装材Fwの両側縁部分fe,feの延びる方向に沿って細長く延びている一対の開閉可能な縦シールブロック54a,54bを備えている。縦シールブロック54a,54bは、閉じ動作をするときに重合わせ状態にある両側縁部分fe,feを挟み込むときにヒートシールを施して縦シール部Scを形成し、開き動作をするときには、当該開き動作によって縦シールブロック54a,54b間に生じた隙間を通して両側縁部分fe,feが通過するのを許容する。
縦型製袋充填包装機50においては、包装材は、包装動作に合わせて間欠的に送られている。筒状包装材Ft内に製品Sが投入され、帯状包装材Fw及びその両側端縁部分fe,feを接近させた湾曲状包装材の送りが停止している短時間の間に、縦シール装置54が両側端縁部分fe,feを挟み込んで当該部分に縦シール部Scを形成するとともに、横シール装置55が横シール部Seを形成して袋包装体Bpを製造している。なお、縦シール装置54及び横シール装置55をボックスモーション動作可能に構成することにより、包装材の送りを高速化することも可能である。
上記のような形態の製袋充填包装機においては、フォーマ51、ホッパ52及び充填筒53は、縦型製袋充填包装機の本体フレームに対して、製筒ユニットとして一括して取り付けられる。製筒ユニットの本体フレームに対する取付け構造の例が特許文献1、特許文献2に開示されている。図7(特許文献2に示される図16の一部)に示すように、帯状包装材Fwを筒状包装材Ftに成形するための製筒ユニット58は、帯状包装材Fwを略円筒状に湾曲させるフィーマ51、製品S投入用のホッパ52、ホッパ52の下端に製品Sの連続した投入路となるように接続されており且つフォーマ51に対して筒周面との間に包装材を通過可能とする所定の隙間をおいて貫通配置されている充填筒53をユニット化したものである。
製筒ユニット58は、縦型製袋充填包装機50の本体フレーム70に対して取外しが可能なように一括して取り付けられる。詳細には、本体フレーム70の上枠水平部71,71に対してその上面に重ねられるようにベースプレート72が配置され、ベースプレート72に手前側に開くように形成された切欠き73を通して充填筒53が上下方向に貫通配置されている。ベースプレート72には左右一対の支柱74,74が立設されており、支柱74,74には、その上端に取り付けられているブラケット75,75を介してホッパ52が保持されている。ベースプレート72の後方部には取付け板76を介してフォーマ51のセーラ後方部分が片持ち状に支持されている。フォーマ51と充填筒53とは、フォーマ51で案内された湾曲状の帯状包装材Fwが充填筒53の外周との間で通過可能となるように、フォーマ51が充填筒53に対して所定の隙間を置いて取り囲む配置となる態様で、ベースプレート72上に予め組み立てられる。製筒ユニット58が予め組み立てられたベースプレート72を上枠水平部71,71に重ねるように取り付けることで、製筒ユニット58は本体フレーム70に対して一括して取外し可能に取り付けられる。
図8(特許文献1に示される図10に相当する)は、本体フレームに対するベースプレートの取付け構造の一例を模式的に示す図である。図示の都合上、符号については同様の機能を奏する構成要素には図7に示したものを援用する。図8に示すように、ベースプレート72には左右対称の所定の位置に二つの装着溝77,77が切欠き形成されており、上枠水平部71,71にはこれらの二つの装着溝77,77に対応してねじ穴又は取付け孔が形成されている。ねじ穴にねじ78を締め付ける又は貫通孔に取付けボルトを通してナットで締め付けることによって、ベースプレート72上に組み立てられた製筒ユニット58は、本体フレーム70の上枠水平部71,71に対して所定位置に一括して取り付けられる。
ところで、包装すべき製品(アイテム)が変更される場合には、通常、袋に求められる厚さや幅サイズ或いは密封遮断性等の包装諸元が異なるものとなるので、包装に用いる包装材についても種類(材質)や幅寸法が異なることになる。包装材の変更に対応してフォーマや充填筒も異なるものとなるので、包装機に組み付けるべき製筒ユニットとしても、アイテムに対応したものを用意しておかなくてはならない。一方、製筒ユニット以外の包装機本体については、当該本体に備わる各種の装置、即ち、縦シール装置、横シール装置、包装材送り装置、製筒ユニットへの帯状包装材案内装置等の各装置は、その取付け位置を機械的に調整する、或いは包装動作におけるタイミングや動作範囲をソフトウェア的に調整することにより、異なる製筒ユニットに対しても使用可能となる、という多少の融通性がある。即ち、これら各種の装置については、同じ装置を使用しながらも機械的又はソフトウェア的に調整することにより、適合可能となる複数の製筒ユニットが存在する可能性がある。したがって、包装機本体に対しては、適合可能な複数の製筒ユニットの中から実際の包装に用いられる包装諸元に正しく対応した製筒ユニットを選択して取り付けなくてはならない。包装機本体に対しては適合しているが製品(アイテム)については間違った製筒ユニットを包装機本体に取り付けてしまうと、不良品となる多数の袋包装体を製造することになる。また、間違った製筒ユニットを正しい製筒ユニットに取り替えしなくてはならず、包装機の作業効率・運転効率が著しく低下する。
特許文献2には、装着された包装材やフォーマが不適合の場合に包装機を不作動にすることで、包装材やフォーマの装着ミスを防止することが開示されている。即ち、入力手段によって包装物の読出番号や包装材に付されたバーコード等を入力して品目を指定すると、読出手段が指定品目の包装材又はフォーマに関するデータを記憶手段から読み出し、読み出されたデータと装着データ出力手段からの出力データとを判定手段が照合して、装填された包装材又はフォーマの適否を判定し、判定結果が不適合であれば、制御手段を介して包装機を不作動となして、不良品の製造を未然に防ぐように構成されている。また、本体フレームの上枠水平部にクランプ機構を介して着脱可能に固定されるベースプレートには、複数の小穴によってバイナリーコード化された識別素子が設けられている。上枠水平部側に設けた図示しないにより識別素子の有無を光学的に検知して、フォーマのサイズやフォーマ番号を入出力インターフェースに出力するように構成し、装着された包装材やフォーマが指定した品目に適合しているか否かを判断するようにしている。
また、特許文献3には、フォーマの種類を物理的に検知し、検知結果を確認作業の容易な適当位置で表示することにより、フォーマのサイズや種類の確認を誤って包装ロスが発生することを未然に防止する判別装置が開示されている。詳細には、フォーマの取付け部を着脱自在に支持するホルダを具備し、ホルダに取り付けられるフォーマの種類を交換自在に構成してなる包装機において、フォーマ判別装置は、フォーマの取付け部にフォーマの種類を識別するための識別手段を付し、ホルダにはフォーマの識別手段との接触又は接近によりフォーマの種類に対応した所望の信号を発信する検知手段を設け、検知手段にはその信号に応じてフォーマの種類を表示する表示手段を接続している。
上記の各特許文献に開示された手法は、包装機において構成部品の間違った取付けを回避する対策を示してはいるが、多数のセンサ等の検知手段の配置、或いは検知手段からの信号を表示し又は処理する複雑な回路又はソフトウェア対応を必要としており、結果的に包装機のセンサ構成及び制御関連構成が大掛かりとなって、製造コストの上昇や入力操作の複雑化を招いている。
特開2000−033907号公報 特開平06−032325号公報 実全平02−23304号公報
そこで、帯状包装材を略円筒状に湾曲させるフォーマと、筒内部と筒周面を有する筒体に形成されており、当該フォーマに対して筒周面との間に所定の隙間をおいて貫通配置され、隙間を通過した帯状包装材が筒状包装材に成形されて筒周面を取り巻いた状態で紙送りされ、且つ包装すべき製品が筒内部を通して投入される充填筒とを備えている製筒ユニットが、包装機の本体フレームに取り付けられる製袋充填包装機において、製筒ユニットと本体フレームとの間で適正な組合せの場合のみ製筒ユニットの本体フレームへの装着を許容することで、製筒ユニットが包装機に対して間違った組合せのまま取り付けられることを回避する点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、製袋充填包装機において、適切な組合せの製筒ユニットをセットしなければ取付けをできなくすることで、構造が簡単で且つ製作が安価であり、取付けのヒューマンエラー防止を図ることができる縦型製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造は、帯状包装材を湾曲成形して筒状包装材を製作するため、前記帯状包装材を略円筒状に湾曲させるフォーマと、筒内部と筒周面を有する筒体に形成されており、当該フォーマに対して前記筒周面との間に所定の隙間をおいて貫通配置され、前記隙間を通過した前記帯状包装材が前記筒状包装材に成形されて前記筒周面を取り巻いた状態で紙送りされ、且つ包装すべき製品が前記筒内部を通して投入される充填筒とを備えている製筒ユニットが、包装機の本体フレームに対して固定部材によって取り付けられる製袋充填包装機において、前記製筒ユニットは、前記包装すべき製品の包装について前記フォーマと前記充填筒との組合せに対応した当該製筒ユニットに固有の第1指標部を備えており、前記固定部材は、前記製筒ユニットを前記本体フレームに対して取付け可能とする本体部と、当該本体部に一体的に設けられている第2指標部とを有しており、前記第2指標部は、前記製筒ユニットが前記包装すべき製品の包装について適正な製筒ユニットである場合に限って前記第1指標部と嵌合可能であり、前記製筒ユニットは、前記第1指標部と前記第2指標部とが当該嵌合状態にあるときのみ前記固定部材を介して前記本体フレームに対して取付け可能であり、前記固定部材の前記本体部は前記本体フレームに対して回転可能な円柱体として形成されており、前記固定部材の前記第2指標部は前記円柱体と一体的に形成された非円筒部であり、前記固定部材は、前記本体部が前記本体フレームに対して回転されて回転停止する位置を変更することにより、複数種類の前記製筒ユニットについて共通して用いられながら前記製筒ユニット毎に前記第2指標部の回転停止位置が異なるように設けられていること、から成っている。
この製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造によれば、製筒ユニットが包装すべき製品の包装についてフォーマと充填筒との組合せに対応した当該製筒ユニットに固有の第1指標部を備えており、本体部において本体フレームに取り付けられる固定部材が、製筒ユニットのフォーマと充填筒との組合せに対応する第2指標部を有している。固定部材の第2指標部は、包装機本体に取り付けようとする製筒ユニットが包装すべき製品の包装について適正な製筒ユニットである場合に限って、第1指標部と嵌合可能であり、第1指標部と第2指標部とが互いに嵌合した状態でのみ製筒ユニットは固定部材を介して本体フレームに対して取り付けられる。製筒ユニットが包装すべき製品の包装について不適正なユニットである場合には、製筒ユニットの第1指標部と固定部材の第2指標部とが互いに嵌合しないので、そうした間違った製筒ユニットを、固定部材を介して本体フレームに対して取り付けることがない。したがって、包装すべき製品の包装について不適正な製筒ユニットを誤って包装機本体に取り付けることがなくなる。また、固定部材の本体部が本体フレームに対して回転可能な円柱体として形成されているので、本体部を本体フレームに対して回転させ、各製筒ユニットに応じて回転停止する位置を変更することにより、製筒ユニット毎に第2指標部の回転停止位置が異なるようにすることができ、一つの固定部材を複数の製筒ユニットについて共通して用いることができる。
この製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造において、前記製筒ユニットの前記第1指標部と前記固定部材の前記第2指標部との互いの嵌合関係は、凹凸嵌合であるとすることができる。凹凸嵌合に嵌め合わせることができれば、取り付けようとするその製筒ユニットは包装すべき製品の包装について適正な製筒ユニットであり、凹凸嵌合に嵌め合わせることができなければ、その製筒ユニットは包装機にとって適正でない製筒ユニットである。両指標部の凹凸嵌合を確認することで、製包装機本体に取り付けるべき筒ユニットとして適正であるか否かを容易に確認することができる。
この製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造において、前記固定部材の前記本体部は、回転出力が多段に制御されるサーボモータ、若しくは出力が多段動作の電磁アクチュエータ又はエアアクチュエータによって、前記各製筒ユニットに応じて回転停止する位置が多段に変更可能であるとすることができる。サーボモータの場合にはその出力回転軸の回転を本体部の回転に用いることができる。また、多段動作の電磁アクチュエータ又はエアアクチュエータの場合には、アクチュエータの出力を回転動作に変換して固定部材の本体部に伝達することができる。
この製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造において、前記固定部材の前記第2指標部は、前記円柱体の周面から径方向に突出し且つ前記円柱体の母線方向に平行に延びる態様で形成されたキーであり、前記製筒ユニットの前記第1指標部は、前記円柱体の母線方向に対して平行に形成されており且つ前記キーが嵌まり込み可能なキー溝であるとすることができる。キーとキー溝は、凹凸嵌合として形成が容易で且つ嵌合時に確実性が高い構造である。また、キーとキー溝の嵌まり込み動作も、軸線方向の移動で容易で且つ確実である。
この製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造において、前記固定部材はスイッチ操作によって上下方向に移動動作が可能であり、下方への移動動作によって、前記製筒ユニットが前記包装すべき製品の包装について適正な製筒ユニットである場合に限って、前記固定部材の第2指標部である前記キーが前記製筒ユニットの前記第1指標部である前記キー溝に嵌まり込み可能であるとすることができる。スイッチ操作で固定部材を上下方向に移動動作させることで、下方への移動動作の際には、製筒ユニットが包装すべき製品の包装について適正な製筒ユニットである場合に限って、固定部材の第2指標部であるキーを製筒ユニットの第1指標部であるキー溝に嵌まり込ませることが容易になる。
この製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造において、前記製筒ユニットは前記本体フレームに重ね置きされるベースプレート上に組み立てられており、前記円柱体の上部には当該円柱体の周面よりも外側に張り出したヘッド部が設けられており、前記固定部材の下方への移動動作によって、前記ヘッド部と前記本体フレームとの間に前記製筒ユニットが挟み込まれることで、前記製筒ユニットが前記本体フレームに対してロックされ、前記固定部材の上方への移動動作によって、前記製筒ユニットの前記ロックを解除することができる。製筒ユニットを本体フレームに重ね置きされるベースプレート上に組み立てることで、ベースプレートの移動操作でフォーマと充填筒との組立て体を一括して本体フレームに取り付けることができる。本体部にヘッド部を設けることで、ベースプレートの本体フレームに対するロック・ロック解除も簡単な構造と操作で行うことができる。
この製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造において、前記ベースプレートには、前記固定部材が前記本体フレームに取り付けられる位置に対応して前後方向に外部に開いた装着溝が形成されており、前記固定部材の上方への移動動作によって前記製筒ユニットの前記ロックが解除されている状態で、前記ベースプレートを前後方向に移動させることにより、前記固定部材が前記装着溝内を相対的に移動して、前記製筒ユニットが前記本体フレームに対してセット位置まで押し込み又は当該セット位置から引き出しを行うことができる。ベースプレートの構造に前後方向に開く装着溝を形成することで、ベースプレートを前後方向に移動させるという簡単な操作で、製筒ユニットを本体フレームに対してセット位置まで押し込み又は当該セット位置から引き出しを行うことができる。
この製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造において、前記固定部材の上下方向の移動動作量を検知するセンサが設けられており、前記センサの検知出力によって、前記製筒ユニットが前記本体フレームに適正にセットされたか否かを判定することができる。固定部材の上下方向の移動動作量を検知するセンサを設けることで、目視では製筒ユニットのセットを確認し辛くても、センサの検知出力によって適正なセットであるか否かを容易に確認することができる。
この製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造において、前記製袋充填包装機は、前記帯状包装材を前記筒状包装材に成形するため前記帯状包装材の側端縁部分に縦シールを施す縦シール装置、前記筒状包装材に横断方向の横シールを施す横シール装置、前記帯状包装材の前記製筒ユニットへの送りを案内する帯状包装材案内装置、及び前記充填筒と協働して前記筒状包装材を送る包装材送り装置を更に備えており、前記筒状包装材から袋を形成しつつ先行して形成された前記袋内に製品が投入された袋包装体を連続して製造する縦型製袋充填包装機であるとすることができる。
この発明による製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造は、上記のように構成されているので、製筒ユニットは、包装すべき製品の包装について適正な製筒ユニットである場合に限って、製筒ユニット側に設けられた第1指標部と本体フレーム側の固定部材に設けられた第2指標部とが互いに嵌合可能であり、この場合に限って、適正な製筒ユニットが固定部材を介して本体フレームに対して取付け可能である。製筒ユニットは、包装すべき製品の包装について不適正な製筒ユニットである場合には、第1指標部と第2指標部とが互いに嵌合しないので、そうした不適正な製筒ユニットは、固定部材を介して本体フレームに対して取り付けることができない。したがって、包装機本体に対して、不適正な製筒ユニットを誤って取り付けることがなくなる。
このように、本製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造によれば、包装すべき製品の包装についてフォーマと充填筒との適切な組合せの製筒ユニットをセットしなければ製筒ユニットを本体フレームに取り付けできなくしているので、同じ包装機本体に対して適合可能な製筒ユニットが複数存在する場合であっても、製筒ユニットの包装機本体への誤装着、即ち、包装すべき製品の包装について間違った種類の製筒ユニットを本体フレームに取り付けるというヒューマンエラーを回避することができる。
また、製筒ユニット側に一方の指標部を設け、本体フレーム側には当該本体フレームに取り付けられる固定部材に他方の指標部を設けているので、縦型製袋充填包装機において、製筒ユニットの取付けの際に誤装着の防止を図った製筒ユニットの取付け構造を、簡単な構成で且つ安価な製作コストで提供することができる。
更に、固定部材の本体部を本体フレームに対して回転可能な円柱体として形成しているので、本体部を本体フレームに対して回転させ、各製筒ユニットに応じて回転停止する位置を変更することにより、製筒ユニット毎に第2指標部の回転停止位置が異なるようにすることができ、一つの固定部材を複数の製筒ユニットについて共通して用いることができ、適用性を高めることができる。
図1は、この発明による製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造の一実施例を示す図である。 図2は、図1に示す製筒ユニットの取付け構造の要部を拡大して示す平面図である。 図3は、図1に示す製筒ユニットの取付け構造におけるサーボモータの昇降機構の一例を示す図である。 図4は、図2に示す折れ線A−Aについて切断した断面図であり、製筒ユニットの取付け構造のロック解除状態とロック状態を示す図である。 図5は、製袋充填包装機に備わる制御装置における製筒ユニットの取付け制御に関するブロック図である。 図6は、製筒ユニットの取付け構造が適用される従来の縦型製袋充填包装機の一例を示す斜視図である。 図7は、縦型製袋充填包装機における製筒ユニットが包装機の本体フレームに取り付けられる一例を示す斜視図である。 図8は、製筒ユニットが包装機の本体フレームに取り付けられる一例の詳細を示す平面図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造の実施例を説明する。図1はこの発明による製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造の一実施例を示す図であり、図1(a)は製筒ユニットとその取付け構造の一例を示す平面図、図1(b)は製筒ユニットとその取付け構造の正面図、図2(c)はその側面図である。図2は図1に示す取付け構造の要部を拡大して示す平面図である。図1においては、固定部材の位置では適宜断面で示している。また、図3は、図1に示す製筒ユニットの取付け構造におけるサーボモータの昇降機構の一例を示す正面図である。
図1に示す製筒ユニットの取付け構造に関して、製筒ユニットを取り付けるべき製袋充填包装機としては、図6や図7に示したような従来から用いられている縦型製袋充填包装機であってよい。したがって、縦型製袋充填包装機の構成について言及する場合には、製筒ユニットを除いて、図6に示した縦型製袋充填包装機を説明するのに用いられた符号をそのまま用いることで、当該包装機の構成についての再度の説明を省略する。
縦型製袋充填包装機においては、帯状包装材Fwを筒状包装材Ftに成形するためのフォーマ51と当該フォーマ51に所定の隙間をおいて貫通配置され且つ包装すべき製品Sが投入される充填筒53を含む製筒ユニット10が、包装機の本体フレーム70に一括して取り付けられる。製筒ユニット10は、ベースプレート12上において組み立てられる。図1においては、ベースプレート12や充填筒53については図示しているが、ベースプレート12の後方部から取付け板を介して支持されているフォーマ51や、充填筒53に対してその上端のフランジ部53aを利用して上方に製品Sの投入路が繋がるように接続されているホッパ52については、図示を省略している。
ベースプレート12には左右の支柱13,13が立設され、それら支柱13,13間には、支柱13,13の上端部にねじ止め15,15等の適宜手段によって取り付けられることで、ブリッジ14が掛け渡されている。充填筒53は、その上端部のフランジ部53aがブリッジ14に載せられる態様でブリッジ14上に保持されている。充填筒53は、ブリッジ14によって上端部から吊り下げられた状態となり、ベースプレート12を貫いて下方に延びている。充填筒53の下端には、筒状包装材Ftをその内面から当接して幅方向に拡張するばね性を有する緊張ガイド53b,53bが取り付けられている。更に、充填筒53の下半分部の側面には、筒状包装材Ftを挟んで包装材送り装置56,56の吸引ベルトが押し当てられる細長い平坦面53c,53cが形成されている。
ベースプレート12は、中央前方が開かれている切欠き16となっており、充填筒53が貫通する中央の大径孔17に連なっている。ベースプレート12と本体フレーム70は、ベースプレート12が本体フレーム70に重ねられて取り付けられた状態では、フォーマ51よりも少し下方に位置することになるが、充填筒53は、ベースプレート12の切欠き16及び本体フレーム70を左右の上枠水平部71,71に分離させる切欠き73を通して包装機の前方に露出している。したがって、縦シール装置54は、ベースプレート12の切欠き16及び本体フレーム70の切欠き73によって、充填筒53に対して前方から接近可能となり、その接近状態で湾曲状に成形されている帯状包装材Fwの両側端縁部分fe,feを挟み込んで縦シールを施すことができる。
製筒ユニット10はベースプレート12と一体的であるので、ベースプレート12を本体フレーム70の上枠水平部71,71上に重ねて置き、その載置状態でベースプレート12を上枠水平部71,71上で装着方向X(図1(a))にスライド移動させることで、製筒ユニット10を上枠水平部71,71上の取付け位置まで正確に移動させることができる。ベースプレート12の左右奥側にはそれぞれ、ベースプレート12を上下に貫いて且つ装着方向(包装機後方)Xに開いた装着溝18,18が切欠きの態様で形成されている。製筒ユニット10を本体フレーム70に固定するため、本体フレーム70の左右の上枠水平部71,71に固定部材20,20が立設されている。固定部材20,20は、装着溝18,18の溝幅Wに相当する大きさを持つ本体部21(図4参照)を備えている。本体部21は、この実施例では円柱体として形成されている。ベースプレート12を装着方向Xにスライドさせるとき、固定部材20,20の本体部21,21が装着溝18,18の半円筒面を持つ最奥部に当接することで、製筒ユニット10は本体フレーム70に対する取付け位置に正確に位置決めされる。
図1及び図2に示すように、製筒ユニット10には、包装すべき製品S(アイテム)の包装に適合したフォーマ51と充填筒53との組合せに対応する製筒ユニット10に固有の第1指標部を備えている。この実施例では、第1指標部は、ベースプレート12に形成されている右側の装着溝18の円弧状溝面18aから、本体部21である円柱体の母線方向に対して平行に窪んで形成されたキー溝19として設けられている。装着溝18の円弧状溝面18aにおいて、特定の角度位置で形成されるキー溝19がフォーマ51と充填筒53との組合せに対応する製筒ユニット10に固有の指標となっており、製筒ユニットの当該組合せが異なればそれに応じてキー溝19が設けられる角度位置が異なっている。
右側の固定部材20は、本体フレーム70に取付け可能な本体部21と、本体部21に一体的に設けられていて製筒ユニット10の第1指標部(キー溝19)に対応する第2指標部を備えている。この実施例では、第2指標部は、本体部21からその特定の角度位置で突出するキー22として設けられている。本体部21が円柱体である場合には、第2指標部であるキー22は、円柱体の周面から径方向に突出し且つ円柱体の母線方向に平行に延びる態様で形成されている。本体フレーム70や、縦シール装置54、横シール装置55、第1ローラ62として製筒ユニット10への送りを案内する帯状包装材案内装置、及び充填筒53と協働して筒状包装材Ftを送る包装材送り装置56,56を含む包装機本体は、その取付け位置を機械的に変更し、作動(タイミングや速度、範囲等)についてはソフトウェア的に変更することで、複数の製筒ユニットに対して対応できるという融通性がある。一つの包装機本体に対して複数の製筒ユニットが適合可能であるので、包装すべき特定の製品についてはその中から特定の製筒ユニットを選択して装着する必要がある。そこで、本体部21において、キー22が突出する角度位置が特定の製筒ユニットに対応する指標となっており、選択して装着すべき製筒ユニットに応じてキー22の突出方向の角度位置を異ならせている。
製筒ユニット10の第1指標部であるキー溝19と固定部材20の第2指標部であるキー22とは、製筒ユニット10が包装すべき特定の製品について適正な製筒ユニットである場合に限って角度位置が同じ特定の角度位置となるように対応しており、しかも大きさ的にも互いに凹凸嵌合として嵌合可能である。そして、製筒ユニット10は、第1指標部であるキー溝19と第2指標部であるキー22とが嵌合状態にあるときのみ、固定部材20を介して本体フレームに対して取付け可能とされる(詳細については後述する)。製筒ユニット10が包装すべき特定の製品について適正な製筒ユニットでない場合には、製筒ユニット10の第1指標部であるキー溝19と固定部材20の第2指標部であるキー22とは、少なくとも角度位置が対応していないので互いに嵌合することができず、したがってその後の取付け(固定)もできない。
固定部材20,20は、包装機に備わるスイッチの操作によって上下方向に移動可能に構成されている。指標部を有する一方の固定部材20については、キー22とキー溝19の凹凸嵌合は、固定部材20が上下方向に移動するときに嵌合関係となり得る。即ち、固定部材20の下方への移動動作によって、製筒ユニット10が包装すべき特定の製品について適正な製筒ユニットである場合に限って、固定部材20の第2指標部であるキー22が製筒ユニット10の第1指標部であるキー溝19に嵌まり込み可能である。本体部21の下方には、軸線方向(上下方向)に移動可能な軸部材25が連結されている。指標部を有さない他方の固定部材20を上下方向に移動させる機構としては、図1(b)に示すような電磁アクチュエータやエアアクチュエータ等の通常のアクチュエータ32を利用した機構であってよい。軸部材25は、アクチュエータ32の出力軸とすることができる。
指標部を有する側の固定部材20を上下方向に移動可能にする構成の一例として、図1では簡素化のため詳細な図示を省略しているが、図3に示すような、サーボモータ30ごと上下方向に移動させるスライド構造がある。図3においては、本体フレーム70の上枠水平部71には2本のスライドシャフト33,33が吊り下がる態様で取り付けられており、スライドシャフト33,33の下端部にはエアシリンダベース34が固定されている。エアシリンダベース34には昇降エアシリンダ35が縦置き配置されており、昇降エアシリンダ35の上端(出力端)には、スライドシャフト33,33に対してスライド可能に嵌合するモータベース36が取り付けられている。モータベース36には、好ましくは下面にサーボモータ30が取り付けられており、その回転出力軸31はモータベース36、上枠水平部71及びベースプレート12を貫通して上端部が固定部材20の本体部(円柱体)21に連結されている。回転出力軸31は、上下方向に移動する軸部材25を兼ねている。昇降エアシリンダ35を作動させることにより、モータベース36がスライドシャフト33,33に案内されて昇降し、モータベース36がサーボモータ30とともに、したがっての回転出力軸31も昇降する。回転出力軸31の昇降により、固定部材20が上下方向に移動可能となる。
図2に示す折れ線A−Aについて切断した断面図である図4を参照して、固定部材20によってベースプレート12を本体フレーム70にロックした状態(図4(a))とロックの解除状態(図4(b))とを説明する。図4に示すように、各固定部材20は、本体部21である円柱体の上部に円柱体の周面よりも外側に張り出した形状を有するヘッド部23が設けられている。ヘッド部23の張り出した部分の下向き面であるヘッド下面24は、ベースプレート12をロックする状態でその上面12aに当接可能である。
軸部材25,25の上下方向に移動動作によって、固定部材20,20は上下方向に移動可能であり、その上下方向の移動範囲は、好ましくは、本体フレーム70に重ね置きされ且つ製筒ユニット10が組み立てられているベースプレート12の厚みHに相当している。このように構成することで、図4(b)に示すように、固定部材20,20をベースプレート12から離れるように上方に移動させて、同時に、指標部を有する一方の固定部材20についてはベースプレート12のキー溝19に嵌合していたキー22をベースプレート12のキー溝19から完全に抜け出させるときには、ヘッド部23のヘッド下面24がベースプレート12の上面12aから離れるので、本体フレーム70に重ね置きされているベースプレート12、延いては製筒ユニット10の本体フレーム70に対するロックが解除される。その結果、ベースプレート12は本体フレーム70に対して装着方向(X方向)と反対方向にスライド移動可能となり、製筒ユニット10を本体フレーム70から取外し可能とすることができ、その後の新しい製筒ユニット10を装着方向(X方向)に移動させて本体フレーム70に装填可能とすることもできる。
一方、製筒ユニット10を本体フレーム70にロックする場合には、図4(a)に示すように、ベースプレート12の装着溝18,18に固定部材20,20を対応させ、ベースプレート12を本体フレーム70に対して取付け位置に移動させた状態で、固定部材20,20を下方に移動させる。製筒ユニットが適正であるときには、一方の固定部材20についてのキー22がベースプレート12のキー溝19に嵌合し、更に、固定部材20,20のヘッド部23,23がそのヘッド下面24,24と上枠水平部71,71の上面71a,71aとの間でベースプレート12を挟み込むようにして、ベースプレート12を上枠水平部71,71に押さえ込む。これにより、製筒ユニット10を本体フレーム70に対してロックすることができる。固定部材20,20の上下方向の移動動作量を検知するセンサを設けることが好ましい。センサの検知出力によって、製筒ユニット10が本体フレーム70に適正にセットされたか否かが判定される。
指標部を有する側の固定部材20の本体部21は、本体フレーム70に対して回転可能な円柱体として形成することが好ましい。固定部材20の第2指標部としてのキー22は、この円柱体と一体的に形成された非円筒部として形成されている。固定部材20は、本体部(円柱体)21が本体フレーム70に対して回転することで、全体として本体フレーム70において回転可能に支持されている。包装すべき製品S(アイテム)の包装に適合するフォーマ51と充填筒53との組合せに応じて固定部材20の回転停止する位置を変更することにより、固定部材20は、第2指標部(キー22)はそれ自体の形状は同じでも製筒ユニット毎に回転停止位置が異なることにより、複数の製筒ユニットに対しての共通の部品として用いることができる。一方、フォーマと充填筒を備える製筒ユニット10については、既に説明したように、フォーマ51と充填筒53との組合せに応じて、ベースプレート12に形成される第1指標部としてのキー溝19の位置(姿勢を含む)が変更される。したがって、包装すべき製品S(アイテム)の包装に合わせて形成されるべきキー溝19の位置及び姿勢が異なるものとなる。
固定部材20の本体部(円柱体)21を回転させる手段は、本体フレーム70に取り付けられ回転出力が多段に制御されるサーボモータ30とすることができる。サーボモータ30の回転出力軸31に固定部材20が連結される。サーボモータ30の製筒ユニットに応じた回転量の制御は、図5にブロック図として示すような態様で行われる。即ち、入力手段41への包装すべき製品(アイテム)Sの指示(必要であれば更にその包装に用いる包装材の指示を含む)に応じて、包装機の制御装置40は、メモリ手段42にアイテム毎に記憶されている各種のデータから、適合するフォーマ51と充填筒53との組合せを備えた特定の製筒ユニット10を選定し、その特定の製筒ユニット10に対応した第2指標部としてのキー22の回転位置を定めるため、制御量としてサーボモータ30を回転させる回転量のデータを得る。制御装置40は、サーボモータ30の回転を制御して固定部材20を所定の回転量で回転させる。固定部材20の回転動作についても、適宜のセンサ43によって検知することが好ましい。センサ43は、例えば、サーボモータ30に通常備わる原点探知センサを利用することができる。この場合、電源投入後に一度だけ固定が解除された状態で原点調整することで、回転位置の記憶が可能となる。センサ43からの検知信号を受信した制御装置40は、固定部材20が所定の回転量で回転したか否かを判断して、判断結果を表示手段44に表示(OK又はエラー等)させることができる。なお、図1(a)及び図2において、サーボモータ30の回転出力軸31については、サーボモータ30の回転出力を減速する減速機を備えることに対応して、サーボモータ30に偏心して描かれている。
固定部材20の本体部(円柱体)21を回転させる手段としては、サーボモータ30以外にも、出力が多段動作の電磁アクチュエータ又はエアアクチュエータを採用することができる。これらのアクチュエータは出力位置が多段であり、したがってアクチュエータの出力部材に連係される固定部材20の回転停止位置が製筒ユニットに応じて多段に変更可能である。
以上、この発明による製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造の実施例を説明したが、本発明は、このような実施例だけに限らず、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変更が可能である。例えば、ベースプレート12上に組み立てられるフォーマ51や充填筒53の取付けや保持の構造は、ブリッジ14等の他にも種々の構造を用いることができる。指標部についても、キー22とキー溝22との嵌合を例に挙げたが、それ以外の鍵型形状を用いることも可能である。更に、固定部材20,20を回転させない(機種に応じて取替える形式)ものとするのであれば、本体部21は必ずしも円柱体とする必要はなく、装填溝18,18の最奥部の形状についても半円筒面に限定する必要はない。
10 製筒ユニット 12 ベースプレート 12a 上面
13,13 支柱 14 ブリッジ 15,15 ねじ止め
16 切欠き 17 大径孔
18,18 装着溝 18a 円弧状溝面 19 キー溝
20,20 固定部材 21 本体部 22 キー
23 ヘッド部 24 ヘッド下面
30 サーボモータ30 31 回転出力軸 32 アクチュエータ
33,33 スライドシャフト 34 昇降エアシリンダベース
35 昇降エアシリンダ 36 モータベース
40 制御装置 41 入力手段 42 メモリ手段
43 センサ 44 表示手段
50 縦型製袋充填包装機 51 フォーマ 52 ホッパ
53 充填筒 53a フランジ部 53b,53b ばね棒
53c,53c 平坦面
54 縦シール装置 54a,54b 縦シールブロック
55 横シール装置 55a,55b 横シールブロック
56,56 包装材送り装置 57 カッタ装置 58 製筒ユニット
60 ダンサーローラ 61 アジャストローラ 62 第1ローラ
63 ガイドローラ
70 本体フレーム 71,71 上枠水平部 72 ベースプレート
73 切欠き 74,74 支柱 75,75 ブラケット
76 取付け板 77,77 切欠き 78 ねじ穴又は取付け孔Fr フィルムロール Fw 帯状包装材 fe,fe 側端縁部分
Ft 筒状包装材 Sc 縦シール部 Se 横シール部
S 製品 Bp 袋包装体 B 袋
W 溝幅 H ベースプレート12の厚み

Claims (9)

  1. 帯状包装材を湾曲成形して筒状包装材を製作するため、前記帯状包装材を略円筒状に湾曲させるフォーマと、筒内部と筒周面を有する筒体に形成されており、当該フォーマに対して前記筒周面との間に所定の隙間をおいて貫通配置され、前記隙間を通過した前記帯状包装材が前記筒状包装材に成形されて前記筒周面を取り巻いた状態で紙送りされ、且つ包装すべき製品が前記筒内部を通して投入される充填筒とを備えている製筒ユニットが、包装機の本体フレームに対して固定部材によって取り付けられる製袋充填包装機において、 前記製筒ユニットは、前記包装すべき製品の包装について前記フォーマと前記充填筒との組合せに対応した当該製筒ユニットに固有の第1指標部を備えており、
    前記固定部材は、前記製筒ユニットを前記本体フレームに対して取付け可能とする本体部と、当該本体部に一体的に設けられている第2指標部とを有しており、
    前記第2指標部は、前記製筒ユニットが前記包装すべき製品の包装について適正な製筒ユニットである場合に限って前記第1指標部と嵌合可能であり、前記製筒ユニットは、前記第1指標部と前記第2指標部とが当該嵌合状態にあるときのみ前記固定部材を介して前記本体フレームに対して取付け可能であり、
    前記固定部材の前記本体部は前記本体フレームに対して回転可能な円柱体として形成されており、
    前記固定部材の前記第2指標部は前記円柱体と一体的に形成された非円筒部であり、
    前記固定部材は、前記本体部が前記本体フレームに対して回転されて回転停止する位置を変更することにより、複数種類の前記製筒ユニットについて共通して用いられながら前記製筒ユニット毎に前記第2指標部の回転停止位置が異なるように設けられていること、から成る製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造。
  2. 前記製筒ユニットの前記第1指標部と前記固定部材の前記第2指標部との互いの嵌合関係は、凹凸嵌合であること
    から成る請求項1に記載の製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造。
  3. 前記固定部材の前記本体部は、回転出力が多段に制御されるサーボモータ、若しくは出力が多段動作の電磁アクチュエータ又はエアアクチュエータによって、前記各製筒ユニットに応じて回転停止する位置が多段に変更可能であること
    から成る請求項1又は2に記載の製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造。
  4. 前記固定部材の前記第2指標部は、前記円柱体の周面から径方向に突出し且つ前記円柱体の母線方向に平行に延びる態様で形成されたキーであり、
    前記製筒ユニットの前記第1指標部は、前記円柱体の母線方向に対して平行に形成されており且つ前記キーが嵌まり込み可能なキー溝であること
    から成る請求項1〜3のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造。
  5. 前記固定部材はスイッチ操作によって上下方向に移動動作が可能であり、下方への移動動作によって、前記製筒ユニットが前記包装すべき製品の包装について適正な製筒ユニットである場合に限って、前記固定部材の第2指標部である前記キーが前記製筒ユニットの前記第1指標部である前記キー溝に嵌まり込み可能であること
    から成る請求項に記載の製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造。
  6. 前記製筒ユニットは前記本体フレームに重ね置きされるベースプレート上に組み立てられており、
    前記円柱体の上部には当該円柱体の周面よりも外側に張り出したヘッド部が設けられており、
    前記固定部材の下方への移動動作によって、前記ヘッド部と前記本体フレームとの間に前記製筒ユニットが挟み込まれることで、前記製筒ユニットが前記本体フレームに対してロックされ、
    前記固定部材の上方への移動動作によって、前記製筒ユニットの前記ロックが解除されること
    から成る請求項に記載の製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造。
  7. 前記ベースプレートには、前記固定部材が前記本体フレームに取り付けられる位置に対応して前後方向に外部に開いた装着溝が形成されており、
    前記固定部材の上方への移動動作によって前記製筒ユニットの前記ロックが解除されている状態で、前記ベースプレートを前後方向に移動させることにより、前記固定部材が前記装着内を相対的に移動して、前記製筒ユニットが前記本体フレームに対してセット位置まで押し込み又は当該セット位置から引き出しが行われること
    から成る請求項に記載の製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造。
  8. 前記固定部材の上下方向の移動動作量を検知するセンサが設けられており、
    前記センサの検知出力によって、前記製筒ユニットが前記本体フレームに適正にセットされたか否かが判定されること
    から成る請求項5〜7のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造。
  9. 前記製袋充填包装機は、前記帯状包装材を前記筒状包装材に成形するため前記帯状包装材の側端縁部分に縦シールを施す縦シール装置、及び前記筒状包装材に横断方向の横シールを施す横シール装置、前記帯状包装材の前記製筒ユニットへの送りを案内する帯状包装材案内装置、及び前記充填筒と協働して前記筒状包装材を送る包装材送り装置を更に備えており、前記筒状包装材から袋を形成しつつ先行して形成された前記袋内に製品が投入された袋包装体を連続して製造する縦型製袋充填包装機であること
    から成る請求項1〜のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造。
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