JP6969943B2 - 凍結飲料 - Google Patents
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Description
このような凍結飲料は、揉み崩して飲めるようになるまで相当の時間がかかり、また、融解しながら飲む際、融け始めは味が濃く、融けていくにしたがって味が薄くなる。
一方、多糖類からなる増粘又は安定剤が種々開発されており、凍結を意図する飲料等に利用されている(例えば、特許文献1〜3等)。
(1)タラガムと、キサンタンガム、カラギナン及びタマリンド種子多糖類からなる群から選択される1種以上とが含有された凍結飲料。
(2)タラガムが、凍結飲料の全量に対して、0.01〜0.3重量%で含有される上述した凍結飲料。
(3)前記キサンタンガム、カラギナン及びタマリンド種子多糖類からなる群から選択される1種以上が、凍結飲料の全量に対して、0.01〜0.2重量%で含有される上述した凍結飲料。
(4)凍結飲料が、可撓性の容器に充填されている上述した凍結飲料。
なお、本願において安定剤とは、凍結飲料の粘度を増大させる成分を指し、ゲル化剤、増粘剤等として、食品に添加される成分を意味する。なかでも、多糖類であることが好ましい。タラガム、キサンタンガム、カラギナン及びタマリンド種子多糖類は、通常、安定剤として凍結飲料に添加される。
このように、凍結飲料において、タラガムと、キサンタンガム、カラギナン及びタマリンド種子多糖類からなる群から選択される1種以上とが含有されることにより、その相互作用によって、融解過程において呈味の調整を図ることができる。
カラギナンは、食品等において一般に用いられるゲル化、増粘、安定作用等を示す多糖類であり、カッパ、イオタ、ラムダの3つのタイプがある。なかでも、硬く強いゲルを作ることから、カッパカラギーナンを用いることが好ましい。
タマリンド種子多糖類は、豆科のタマリンドの内胚乳から得られる多糖類である。
本開示の凍結飲料は、例えば、5℃の凍結前飲料の60rpmでの粘度が、5〜100mPa・sであることが好ましく、5〜50mPa・sであることがより好ましい。粘度は、BL型粘度計を用い、ローターNo.1、60秒、5℃の条件で測定した値である。
甘味料としては、ショ糖、ブドウ糖、麦芽糖、果糖、乳糖、水飴、蜂蜜、異性化糖(例えば、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖等)、転化糖、オリゴ糖(例えば、イソマルトオリゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖、ニゲロオリゴ糖、テアンデオリゴ糖、大豆オリゴ糖等)、トレハロース、パラチノース、糖アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、還元水飴、還元パラチノース、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール、グリセリン等)、高甘味度甘味料(ステビア、甘草抽出物、羅漢果抽出物、ソーマチン、モネリン、モナチン、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、ネオテームおよびアドバンテーム等)等が挙げられる。これらは単独で用いられていてもよいし、2種以上で併用されていてもよい。
可撓性の容器としては、ペットボトル、キャップ付きの口部を有する可撓性袋状容器等が挙げられる。本開示の凍結飲料は、可撓性の容器に充填することにより、常温流通を可能とし、飲用に際しては冷凍庫等で凍結することにより、凍結状態の容器詰め凍結飲料を容易に揉み解し、便利に飲用することができる。
表1及び2の組成に従い、凍結飲料を製造した。具体的には、砂糖、果糖、エリスリトール、安定剤を粉体混合した。これを、スイートNT(低糖化還元水飴、物産フードサイエンス株式会社製)とイオン交換水との混合液に投入し、80℃にて10分間撹拌して、粉体を溶解させた。この溶液に、4倍濃縮リンゴ混濁果汁、50%クエン酸溶液を添加して撹拌し、得られた溶液を5℃に冷却した。これに香料を添加し、凍結前飲料を製造した。これに110℃、10秒間のUHT殺菌を行い、アルミパウチに充填し、−20℃の冷凍庫で15時間かけて凍結し、凍結飲料を製造した。
(流動性)
5℃の凍結前飲料の60rpmでの粘度を測定した。その結果を表4に示す。ここでの粘度は、BL型粘度計を用い、ローターNo.1、60秒、5℃の条件で測定した値である。粘度の値から、流動性の良否を判定した。
凍結前飲料160mlを200mlのペットボトルに充填し、凍結したサンプルを準備した。これを室温で放置し、60分後から10分おきに溶解液を採取し、Brix値を測定した(AS ONE株式会社製 デジタル糖度計IPR−101α)。60分から150分の間の最高値と最低値のBrix値の差を表4及び5に示す。各実施例及び比較例のBrix値の差が比較例1のBrix値の差の半分以下の場合、凍結飲料として適性有と評価し、半分を超える場合、適性無と評価した。なお、150分の時点で、全量溶解した。
得られた凍結飲料をペットボトルに充填し、−20℃で15時間かけて凍結し、室温にて15分間放置後に評価した。この評価においては、
I:僅かに力を入れるだけで揉み出して飲むことができる。凍結飲料として非常に望ましい。
II:力を入れることで揉み出して飲むことができる。凍結飲料として望ましい。
III:かなり力を入れないと揉み出すことができない。凍結飲料としてあまり望ましくない。
IV:かなり力を入れても揉み出すことができない。凍結飲料として望ましくない。
A:僅かに力を入れるだけでスプーンをスムーズに刺して掬い上げることができる。凍結飲料として非常に望ましい。
B:力を入れることでスプーンをスムーズに刺して掬い上げることができる。凍結飲料として望ましい。
C:かなり力を入れないとスプーンで掬い上げることができない。凍結飲料としてあまり望ましくない。
D:かなり力を入れても氷片しか掬い取れない。凍結飲料として望ましくない。
Claims (3)
- タラガムと、キサンタンガム、カラギナン及びタマリンド種子多糖類からなる群から選択される1種以上とが含有された凍結飲料であって、
タラガムの含有量が、タラガム、キサンタンガム、カラギナン及びタマリンド種子多糖類の合計含有量の50重量%以上である凍結飲料。 - 前記タラガムが、前記凍結飲料の全量に対して、0.01〜0.3重量%で含有され、かつ
前記キサンタンガム、カラギナン及びタマリンド種子多糖類からなる群から選択される1種以上が、前記凍結飲料の全量に対して、0.01〜0.2重量%で含有される請求項1に記載の凍結飲料。 - 前記凍結飲料が、可撓性の容器に充填されている請求項1又は2に記載の凍結飲料。
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