JP6969485B2 - 移載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オーバーヘッドコンベアとリフタとの間で車両を移載する移載装置に関するものである。
従来から、自動車生産工場等においては、工場内のスペースを有効活用するべく、床側(下側)のフロアコンベアに加えて天井側(上側)にオーバーヘッドコンベアを設けるというように、コンベアラインを上下に設定すること等により、生産ラインの立体化が行われている。
かかるオーバーヘッドコンベアを設けた場合、床側からオーバーヘッドコンベアへ、またはオーバーヘッドコンベアから床側へ車両を受け渡す作業が必然的に生じるが、その場合には、オーバーヘッドコンベアに対して車両を上昇または下降させるリフタと、オーバーヘッドコンベアの車両搬送ハンガーとの協働により車両の受け渡しを行うことが多い(例えば特許文献1の図2参照)。
例えば特許文献1には、リフタからオーバーヘッドコンベアへ車両を移載する際に、車両の前部の底面部を支持する前部ハンガーアームと、車両の後部の底面部を支持する後部ハンガーアームとの車両前後方向の間隔を変更することで、異なる車種に対応して車体底部を損傷なく支持するオーバーヘッドコンベアが開示されている。
特開2002−96778号公報
ところで、上記車両搬送ハンガーは、下端部が互いに離間または近接するように開閉する一対のアーム部を有していて、これらのアーム部の下端部に、車両の底面を支持する支持部と、支持部から上方に延びる位置決めピンと、が設けられるものが多い。
そうして、このような車両搬送ハンガーとリフタとの協働により車両の受け渡しを行う場合には、先ず、車両が載置されたリフタの上方で、アーム部を開くとともに、閉じたアーム部における位置決めピンよりも車両の底面が高くなるようにリフタを上昇させる。このように、位置決めピンよりも車両の底面が高くなるようにリフタを上昇させることで、開いたアーム部が閉じる際に、支持部および位置決めピンが上昇した車両の下方に入り込むことになる。そうして、支持部および位置決めピンが車両の下方に入り込んだ状態から、リフタを少し下降させると、車両の底面に形成された孔に位置決めピンが挿入されるとともに、支持部が車両の底面に当接し、これにより、オーバーヘッドコンベアで車両を吊り下げ支持することが可能な状態となる。
このように、オーバーヘッドコンベアとリフタとの間で車両を移載する場合には、アーム部の下端部(支持部や位置決めピン)をリフタ上の車両の下方に入り込ませるべく、搬送時の高さ(アーム部の下端部で支持された高さ)よりも高い位置まで一旦車両を上昇させ、その後リフタを下降させることで、車両の底面とアーム部の下端部とを係合させることが多い。
しかしながら、オーバーヘッドコンベアは様々な車種を搬送するところ、このような手法では、搬送時の高さよりも高い位置まで一旦車両を上昇させることから、換言すると、アーム部の下端部を車両の下方に入り込ませるためだけに必要以上に車両を上昇させることから、車高の高い車両を移載する場合には、車両を上昇させた際に車両搬送ハンガーに車両が衝突するという問題がある。
このような問題は、車両搬送ハンガーのアーム部の長さを長くすれば、容易に解決することができるとも思える。しかし、例えば車両搬送ハンガーの上端を基準としてアーム部の長さを長くすると、車両搬送ハンガーに吊り下げ支持される車両の底面と工場床との距離が狭くなるため、例えば車両の下方から下廻り部品等を取り付ける作業が困難となったり、床側の設備と干渉したりするという問題が生じ得る。他方、アーム部の下端を基準としてアーム部の長さを長くすると、オーバーヘッドコンベアにおける搬送レールを高くしたり、最悪な場合には工場の天井梁を高く作り替えたりしなければならないという問題が生じ得る。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オーバーヘッドコンベアとリフタとの間で車両を移載する移載装置において、車高の高低に拘わらず、車両を円滑に移載する技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る移載装置では、伸縮自在なアーム部を有する車両搬送ハンガーを用いて、アーム部を上下に伸縮させることで、車両の裏面とアーム部の下端部とを係合させるようにしている。
具体的には、本発明は、車両を吊り下げた状態で搬送するオーバーヘッドコンベアと、当該オーバーヘッドコンベアに対して車両を上昇または下降させるリフタとの間で、車両を移載する移載装置を対象としている。
そして、この移載装置は、上記オーバーヘッドコンベアに設けられ、下端部が互いに離間または近接するように開閉する一対の伸縮自在なアーム部を有する車両搬送ハンガーと、上記車両搬送ハンガーを制御する制御装置と、を備え、上記制御装置は、上記リフタから上記オーバーヘッドコンベアへ車両を移載する場合には、上記アーム部を伸ばし、且つ、当該リフタの上方で当該アーム部を開くとともに、上昇した当該リフタ上の車両の下方に当該アーム部の下端部が入り込むように当該アーム部が閉じた状態から、当該アーム部を縮めることで、当該車両の底面に対し下方から当該アーム部の下端部を係合させるように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、リフタからオーバーヘッドコンベアへ車両を移載する場合には、アーム部を伸ばした状態でアーム部を開くことから、リフタにより搬送時の高さまで車両を上昇させれば、アーム部を閉じた際に、かかる伸ばしたアーム部の下端部が、上昇した車両の下方に入り込むことになる。それ故、アーム部の下端部を車両の下方に入り込ませるためだけに必要以上にリフタ(車両)を上昇させる必要がないので、車高が高い場合でも、車両搬送ハンガーと車両とが衝突するのを抑えることができる。
また、下端部が車両の下方に入り込んだアーム部を縮めることによって、車両の裏面に対し下方からアーム部の下端部を係合させることから、車高の高低に拘わらず、車両の裏面が常に同じ高さになるように車両を吊り下げ支持することができ、これにより、例えば車両の下方から下廻り部品等を取り付けるといった後工程をスムーズに行うことができる。
さらに、この構成によれば、オーバーヘッドコンベアからリフタへ車両を移載する場合にも、リフタからオーバーヘッドコンベアへ車両を移載する場合と同じ高さまで上昇したリフタ上へ車両を載置した状態から、アーム部を伸ばすことで、車両の下面から下方へアーム部の下端部を離脱させればよいので、車高の高低に拘わらず、常に同じリフタの昇降動作およびアーム部の伸縮動作で、オーバーヘッドコンベアとリフタとの間で車両を移載することが可能となる。
以上、説明したように本発明に係る移載装置によれば、車高の高低に拘わらず、オーバーヘッドコンベアとリフタとの間で車両を円滑に移載することができる。
本発明の実施形態に係る車両搬送ハンガーを模式的に示す斜視図である。 オーバーヘッドコンベアを模式的に示す図である。 アーム伸縮機構を模式的に示す図である。 アーム部の伸縮を模式的に説明する車両搬送ハンガーの正面図である。 リフタからオーバーヘッドコンベアへの車両の移載を模式的に説明する図である。 従来における、リフタからオーバーヘッドコンベアへの車両の移載を模式的に説明する図である。 従来における、リフタからオーバーヘッドコンベアへの車両の移載を模式的に説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
−車両搬送ハンガー−
図1は、本実施形態に係る車両搬送ハンガー10を模式的に示す斜視図であり、図2は、オーバーヘッドコンベア1を模式的に示す図である。この車両搬送ハンガー10は、図2に示すように、車両7等を吊り下げた状態で搬送するオーバーヘッドコンベア1に設けられるものであり、例えばモータ(図示せず)を駆動源として、搬送レール2に沿って自走するように構成されている。
車両搬送ハンガー10は、搬送レール2に沿って移動するハンガー本体部11と、各々回転軸12を介してハンガー本体部11に回動可能に取り付けられた一対のアーム部13と、を備えている。一対のアーム部13は、ハンガー本体部11に回動可能に取り付けられることで、下端部が互いに離間するように開いた状態(図5(c)参照)と、下端部が互いに近接するように閉じた状態(図5(a)参照)と、を採るように開閉可能となっている。各アーム部13は、前側アーム14と、後側アーム15と、これらを連結する上側および下側連結部材19,20と、を有している。
前側アーム14は、アーム部13を閉じた状態で、下方に行くほどハンガー本体部11外側に傾斜して延びる上側アーム14aと、上側アーム14aの下端部から下方に行くほどハンガー本体部11内側に傾斜して延びる下側アーム14bと、下側アーム14bの下端部からハンガー本体部11内側に略水平に延びる支持部16と、上側アーム14aと下側アーム14bとを連結するアーム伸縮機構30と、を有している。上側アーム14aは、その上端部が回転軸12を介してハンガー本体部11に回動可能に取り付けられている。支持部16は、アーム部13を閉じた状態で、車両7の底面に接触して、車両7を下方から支持するようになっている。
一方、後側アーム15は、アーム部13を閉じた状態で、下方に行くほどハンガー本体部11外側に傾斜して延びる上側アーム15aと、上側アーム15aの下端部から下方に行くほどハンガー本体部11内側に傾斜して延びる下側アーム15bと、下側アーム15bの下端部からハンガー本体部11内側に略水平に延びる支持部17と、上側アーム15aと下側アーム15bとを連結するアーム伸縮機構30と、を有している。上側アーム15aは、その上端部が回転軸12を介してハンガー本体部11に回動可能に取り付けられている。支持部17は、アーム部13を閉じた状態で、車両7の底面に接触して、車両7を下方から支持するようになっている。この支持部17には、アーム部13を閉じた状態で、上方に延びる位置決めピン18が突設されていて、車両7の底面に設けられた孔(図示せず)に当該位置決めピン18が挿入されることで、常に正規の位置で支持部16,17が車両7を支持するようになっている。
また、支持部16または支持部17には、支持部16または支持部17が車両7の底面に接触したことを検知する接触センサ(図示せず)が設けられており、支持部16または支持部17が車両7の底面に接触すると、かかる接触センサがON信号を制御装置5(図4参照)に送信するようになっている。さらに、支持部16,17には、車両7を傷付けることなく支持するために、ゴム製の保護部材等が設けられている。
なお、本実施形態では、前側アーム14の支持部16、および、後側アーム15の、位置決めピン18が突設された支持部17が、本発明でいうところの、上昇したリフタ上の車両の下方に入り込むとともに、車両の底面に対し下方から係合する「アーム部の下端部」に相当する。
これら前側アーム14と後側アーム15とは、上側アーム14aの上端部と上側アーム15aの上端部とを繋ぐ上側連結部材19と、支持部16と支持部17とを繋ぐ下側連結部材20とによって連結されていることから、開閉動作を同期して行うようになっている。ここで、上側連結部材19には、ハンガー本体部11外側に延びる操作プレート21が形成されており、車両搬送ハンガー10とは別体のブラケット(図示せず)によって当該操作プレート21が押されることで、前側および後側アーム14,15が回転軸12周りに持ち上がり、一対のアーム部13が開くようになっている。このようにして、持ち上げられた前側および後側アーム14,15は、ブラケットが操作プレート21から離れると、自重により回転軸12周りに回動しながら下がり、これにより、一対のアーム部13が閉じるようになっている。
なお、アーム部13において、上側アーム14a,15aと下側アーム14b,15bとを連結するアーム伸縮機構30については後述する。
−オーバーヘッドコンベア−
上記車両搬送ハンガー10が設けられたオーバーヘッドコンベア1では、図2に示すように、例えば区間Aでは、制御装置5がモータを制御することで、空の(車両7を吊り下げていない)車両搬送ハンガー10が、搬送レール2の上側レール部2aに沿って天井付近で工場内を移動する。
また、例えば区間Bでは、オーバーヘッドコンベア1に対して車両7を上昇または下降させるリフタ3の上に車両7が来ると、車両搬送ハンガー10をリフタ3の上方に移動させる。車両搬送ハンガー10がリフタ3の上方に来ると、操作プレート21がブラケットに押されることで、一対のアーム部13が開く。次いで、リフタ3が所定の高さまで上昇されると、ブラケットが操作プレート21から離れることで自重により一対のアーム部13が閉じ、これにより、前側および後側アーム14,15の下端部に設けられた支持部16,17が、リフタ3上の車両7の下方に入り込む。そうして、後述するように、位置決めピン18が車両7の底面に設けられた孔に挿入されると、車両7をオーバーヘッドコンベア1で吊り下げ支持することが可能な状態になる。
さらに、例えば区間Cや区間Eでは、制御装置5がモータを制御することで、車両7を吊り下げた車両搬送ハンガー10が、搬送レール2の上側レール部2aに沿って天井付近で工場内を移動する。
また、例えば区間Dでは、制御装置5がモータを制御することで、車両7を吊り下げた車両搬送ハンガー10が、搬送レール2の下側レール部2bに沿って床付近で移動し、床側の設備8を用いて車両7の下方から下廻り部品等が取り付けられる。
このように本実施形態のオーバーヘッドコンベア1では、車両搬送ハンガー10の移動や、車両搬送ハンガー10の一対のアーム部13の開閉タイミングや、リフタ3の上昇や下降等が、制御装置5によって制御されるように構成されている。
−移載装置−
ところで、オーバーヘッドコンベア1を設けた場合、床側からオーバーヘッドコンベア1へ、またはオーバーヘッドコンベア1から床側へ車両7を受け渡す作業が必然的に生じるが、その場合には、リフタ3と車両搬送ハンガー10との協働により車両7の受け渡しを行うことが多い。そこで、本発明を理解し易くするために、先ず、従来の車両7の受け渡し方法について説明する。
図6および図7は、従来における、リフタ3からオーバーヘッドコンベア1への車両7の移載を模式的に説明する図である。
図6(a)に示すように、アーム部113を閉じて車両搬送ハンガー110を待機させている状態から、リフタ3の上に車両7が来ると、図6(b)に示すように、待機させていた車両搬送ハンガー110をリフタ3の上方に移動させて、一対のアーム部113を開く。
次いで、図6(c)に示すように、リフタ3により車両7を上昇させるが、上述の如く、車両7の底面に設けられた孔に位置決めピン118を挿入することから、車両7は搬送時の高さ(アーム部113の支持部117で支持された高さ)よりも高い位置まで、具体的には、位置決めピン118を車両7の下側に振り込める高さまで上昇される。
このように、位置決めピン118を車両7の下側に振り込める高さまで車両7を上昇させることで、図6(d)に示すように、自重により一対のアーム部113が閉じると、アーム部113の下端部に設けられた支持部117および位置決めピン118が、リフタ3上の車両7の下方に入り込む。
この状態から、図6(e)に示すように、車両7が搬送時の高さとなるようにリフタ3を下げると、車両7の底面に設けられた孔に位置決めピン118が挿入されるとともに、支持部117が車両7の底面に当接し、オーバーヘッドコンベア1で車両7を吊り下げ支持することが可能な状態となる。
しかしながら、オーバーヘッドコンベア1は様々な車種を搬送するところ、このような手法では、位置決めピン118を含むアーム部113の支持部117を車両7の下方に入り込ませるためだけに必要以上に車両7を上昇させることから、車高(底面から最上部までの高さ)の高い車両9を移載する場合には、以下のような問題が生じ得る。
すなわち、車高の高い車両9を移載する場合にも、図7(a)に示すように、アーム部113を閉じて車両搬送ハンガー110を待機させている状態から、リフタ3の上に車両9が来ると、図7(b)に示すように、待機させていた車両搬送ハンガー110をリフタ3の上方に移動させて、一対のアーム部113を開く点は、通常の車両7の場合と同様である。
次いで、リフタ3により車両9を上昇させるが、位置決めピン118を車両9の下側に振り込める高さまで車両9を上昇させることから、図7(c)および(d)に示すように、車両9がハンガー本体部111に衝突する場合がある。
図7(e)に示すように、車両9が搬送時の高さとなるようにリフタ3を下げると、車両9はハンガー本体部111に当たらないことから、このような車両9とハンガー本体部111との衝突が生じるのは、搬送時の高さよりも高い位置まで一旦車両9を上昇させるためだといえる。
ここで、車両搬送ハンガー110のアーム部113の長さを長くすれば、車両9がハンガー本体部111に衝突するのを容易に回避することができるとも思える。しかし、車両搬送ハンガー110の上端を基準としてアーム部113の長さを長くすると、車両搬送ハンガー110に吊り下げ支持される車両7,9の底面と工場床との距離が狭くなるため、例えば車両7,9の下方から下廻り部品等を取り付ける作業が困難となったり、床側の設備8と干渉したりするという問題が生じ得る。他方、アーム部113の下端を基準としてアーム部113の長さを長くすると、オーバーヘッドコンベア1における搬送レール2を高くしたり、最悪な場合には工場の天井梁を高く作り替えたりしなければならないという問題が生じ得る。
そこで、本実施形態では、伸縮自在なアーム部13を有する車両搬送ハンガー10を用いて、アーム部13を上下に伸縮させることで、車両7,9の裏面とアーム部13の下端部とを係合させるようにしている。
具体的には、上側アーム14a,15aと下側アーム14b,15bとの間にアーム伸縮機構30を設けることで、車両搬送ハンガー10のアーム部13を伸縮自在とするとともに、リフタ3からオーバーヘッドコンベア1へ車両7,9を移載する場合には、アーム部13を伸ばし、且つ、リフタ3の上方でアーム部13を開くとともに、上昇したリフタ3上の車両7,9の下方に支持部16,17および位置決めピン18が入り込むようにアーム部13が閉じた状態から、アーム部13を縮めることで、車両7,9の底面に対し下方から支持部16,17および位置決めピン18を係合させるように制御装置5を構成している。以下、このようなアーム伸縮機構30および制御装置5の実行する制御について詳細に説明する。
図3は、アーム伸縮機構30を模式的に示す図である。アーム伸縮機構30は、上側アーム14a,15aの下端部に取り付けられたフレーム部材31と、ウォームねじ32と、フレーム部材31に形成されたガイドレール33と、下側アーム14b,15bの上端部に一体形成された筒状部材34と、下側アーム14b,15bの上端部に設けられた被ガイド突起35と、を備えている。
ウォームねじ32は、アーム部13を閉じた状態で、フレーム部材31に上下方向に挟まれるように、鉛直軸回りに回転自在に取り付けられている。ガイドレール33は、アーム部13を閉じた状態で、上下方向に延びるように、フレーム部材31の内側に2条形成されている。下側アーム14b,15bの上端部は、筒状部材34にウォームねじ32が挿通されるとともに、被ガイド突起35が2条のガイドレール33に挟まれた状態で、フレーム部材31の内側に収容されている。筒状部材34の内周面には、ウォームねじ32と噛み合うねじ溝が形成されている。
このような構成により、アーム伸縮機構30では、フレーム部材31の外側に飛び出しているウォームねじ32のヘッド部32aを回転させると、ウォームねじ32がフレーム部材31の内側で回転し、これと噛み合う筒状部材34に回転力が伝達される。下側アーム14b,15bは、被ガイド突起35が2条のガイドレール33に挟まれているので、回転力が伝達されても鉛直軸回りに回転せず、ウォームねじ32の回転運動が直線運動に変換されることでガイドレール33に沿って上下に移動する。これにより、本実施形態の車両搬送ハンガー10では、ウォームねじ32のヘッド部32aを正転または反転させると、アーム部13が伸縮する一方、車両7,9の荷重がアーム部13に掛かっても、アーム部13が伸びないようになっている。
なお、アーム伸縮機構30には、アーム部13が伸びきった状態および縮みきった状態、換言すると、伸縮が上下端に達したことを検知する変位センサ(図示せず)が設けられていて、アーム部13が伸びきった状態または縮みきった状態になると、かかる変位センサがON信号を制御装置5に送信するようになっている。
図4は、アーム部13の伸縮を模式的に説明する車両搬送ハンガー10の正面図である。制御装置5は、例えば、ロボット40を制御して、ロボットアームの先端部に取り付けられたナットランナー41を用いて、ウォームねじ32のヘッド部32aを正転または反転させることで、アーム部13の伸縮を制御するようになっている。そうして、図4を見れば分かるように、アーム部13が伸縮しても、一対のアーム部13同士の幅Bおよび下側アーム14b,15bの傾斜角度θは変化しないようになっている。これにより、アーム部13を伸縮させることで、上記図6に示したように、リフタ3を上下させた場合と全く同様に、車両7,9の底面とアーム部13の下端部(支持部16,17)とを係合させることが可能となっている。
図5は、リフタ3からオーバーヘッドコンベア1への車両9の移載を模式的に説明する図である。図5(a)に示すように、アーム部13を閉じて車両搬送ハンガー10を待機させている状態から、リフタ3の上に車両9が来ると、制御装置5がロボット40等を制御してウォームねじ32のヘッド部32aを正転させることで、図5(b)に示すように、アーム部13を伸ばすとともに、待機していた車両搬送ハンガー10をリフタ3の上方に移動させた後、ブラケットによって操作プレート21が押されることで、図5(c)に示すように、一対のアーム部13を開く。なお、制御装置5は、変位センサからON信号を受けるまで、換言すると、アーム部13が伸びきるまで、ウォームねじ32のヘッド部32aを正転させる。
次いで、図5(d)に示すように、リフタ3により車両9を上昇させるが、アーム部13を伸ばすことで位置決めピン18を車両9の下側に振り込めることから、制御装置5はリフタ3を制御して、アーム部13が縮みきった状態で支持部17により車両9の裏面が支持される高さ(すなわち搬送時の高さ)、または、それよりも少し上の高さまで車両9を上昇させる。それ故、上記図7(c)の場合と異なり、車両9がハンガー本体部11に衝突することはない。
このような状態から、ブラケットが操作プレート21から離れることで、自重により一対のアーム部13が閉じると、図5(e)に示すように、アーム部13の下端部に設けられた支持部17および位置決めピン18が、リフタ3上の車両9の下方に入り込む。
この状態から、制御装置5がロボット40等を制御してウォームねじ32のヘッド部32aを反転させることで、図5(f)に示すように、アーム部13を縮めると、車両9の底面に設けられた孔に位置決めピン18が挿入されるとともに、支持部17が車両9の底面に当接し、車両9を吊り下げ支持することができる状態となる。なお、制御装置5は、例えば、変位センサのON信号、または、接触センサのON信号を受けるまで、ウォームねじ32のヘッド部32aを反転させる。
そうして、図5(g)に示すように、リフタ3を下げると、リフタ3からオーバーヘッドコンベア1への車両9の移載が完了する。なお、制御装置5は、例えば、変位センサのON信号を受けてからリフタ3の下降を開始し、リフタ3を少し下降させた時点で接触センサからON信号を受ければ(または初めから接触センサからON信号を受けていれば)、リフタ3の下降を継続するように構成されている。
一方、オーバーヘッドコンベア1からリフタ3へ車両7,9を移載する場合には、図5と逆の手順を踏む。すなわち、車両7,9を吊り下げ支持した車両搬送ハンガー10をリフタ3の上方まで移動させた後、リフタ3を図5(d)〜(f)と同じ高さまで上昇させる。そうして、制御装置5がロボット40等を制御してウォームねじ32のヘッド部32aを正転させることで、アーム部13を伸ばし、車両7,9の下面から下方へアーム部13の支持部16,17および位置決めピン18を離脱させる。
なお、オーバーヘッドコンベア1からリフタ3へ車両7,9を移載した後、空の車両搬送ハンガー10を待機位置まで戻す場合には、原則として、アーム部13を縮めた後で車両搬送ハンガー10を移動させるが、戻し経路が高さ方向に余裕のある場合で、かつ、待機位置まで戻ると直ぐに車両7,9を受け取ることが分かっているような場合には、アーム部13を伸ばした状態で待機位置まで戻すようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、リフタ3からオーバーヘッドコンベア1へ車両7,9を移載する場合には、アーム部13を伸ばした状態でアーム部13を開くことから、リフタ3により搬送時の高さまで車両7,9を上昇させれば、アーム部13が閉じた際に、かかる伸ばしたアーム部13の下端部(支持部16,17および位置決めピン18)が、上昇したリフタ3上の車両7,9の下方に入り込むことになる。それ故、アーム部13の下端部を車両7,9の下方に入り込ませるためだけに必要以上にリフタ3を上昇させる必要がないので、車高が高い場合でも、車両搬送ハンガー10と車両9とが衝突するのを抑えることができる。
また、支持部16,17および位置決めピン18が車両7,9の下方に入り込んだアーム部13を縮めることによって、車両7,9の裏面に対し下方からアーム部13の支持部16,17および位置決めピン18を係合させることから、車高の高低に拘わらず、車両7,9の裏面が常に同じ高さになるように車両7,9を吊り下げ支持することができ、これにより、例えば車両7,9の下方から下廻り部品等を取り付けるといった後工程をスムーズに行うことができる。
さらに、この構成によれば、オーバーヘッドコンベア1からリフタ3へ車両7,9を移載する場合にも、リフタ3からオーバーヘッドコンベア1へ車両7,9を移載する場合と同じ高さまで上昇したリフタ3上へ車両7,9を載置した状態から、アーム部13を伸ばすことで、車両7,9の下面から下方へ支持部16,17および位置決めピン18を離脱させればよいので、車高の高低に拘わらず、常に同じリフタ3の昇降動作およびアーム部13の伸縮動作で、オーバーヘッドコンベア1とリフタ3との間で車両7,9を移載することが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、回転部材(ウォームねじ32)の軸方向とアーム部13の伸縮方向とが一致するアーム伸縮機構30を用いたが、これに限らず、例えばラック・アンド・ピニオンのように、回転部材の軸方向とアーム部13の伸縮方向とが直交するアーム伸縮機構を用いてもよい。
また、上記実施形態では、ウォームねじ32の回転運動を直線運動に変換することで、アーム部13を伸縮させたが、これに限らず、例えばエアや油圧を用いてアーム部13を伸縮させてもよい。
さらに、上記実施形態では、ロボット40を用いてナットランナー41操作するようにしたが、これに限らず、例えばスライド機構等を用いて、車両搬送ハンガー10が所定の待機位置にくるとナットランナー41がスライドして、ナットランナー41のソケットとウォームねじ32のヘッド部32aとが係合するようにしてもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、車高の高低に拘わらず、車両を円滑に移載することができるので、オーバーヘッドコンベアとリフタとの間で車両を移載する移載装置に適用して極めて有益である。
1 オーバーヘッドコンベア
3 リフタ
5 制御装置(移載装置)
7 車両
9 車両
10 車両搬送ハンガー(移載装置)
13 アーム部
16,17 支持部(下端部)
18 位置決めピン(下端部)

Claims (1)

  1. 車両を吊り下げた状態で搬送するオーバーヘッドコンベアと、当該オーバーヘッドコンベアに対して車両を上昇または下降させるリフタとの間で、車両を移載する移載装置であって、
    上記オーバーヘッドコンベアに設けられ、下端部が互いに離間または近接するように開閉する一対の伸縮自在なアーム部を有する車両搬送ハンガーと、
    上記車両搬送ハンガーを制御する制御装置と、を備え、
    上記制御装置は、上記リフタから上記オーバーヘッドコンベアへ車両を移載する場合には、上記アーム部を伸ばし、且つ、当該リフタの上方で当該アーム部を開くとともに、上昇した当該リフタ上の車両の下方に当該アーム部の下端部が入り込むように当該アーム部が閉じた状態から、当該アーム部を縮めることで、当該車両の底面に対し下方から当該アーム部の下端部を係合させるように構成されていることを特徴とする移載装置。
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