JP6969346B2 - 車両ドア駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、補助力に基づいて車両ドアのロック装置を動作させる車両ドア駆動装置に関する。
補助力で車両ドアのロック装置を動作させる車両ドア駆動装置として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に記載の車両ドア駆動装置は、制御装置と、モータの動力で動作する複数の開閉装置とを備える。そして、車両ドア駆動装置では、ハーフラッチの直前の状態からフルラッチの状態になるまでラッチを補助力で回転させる。これにより、車両ドアを確実に閉鎖する。
特開2008−144416号公報
ところで、車両ドア内のスペースが限られていることから、車両ドア駆動装置は、省スペースであることが好ましい。本発明は、省スペースな車両ドア駆動装置を提供する。
(1)上記課題を解決する車両ドア駆動装置は、車両ドアの動作を補助するものであって、ストライカとの係合で回転するラッチと前記ラッチの回転を止めるポールとを備える複数のロック装置と、複数の前記ラッチの回転を補助するモータと、複数の前記ラッチそれぞれに対して設けられ前記ラッチの位置に対応する信号を出力する複数のラッチ検出装置と、複数の前記ラッチ検出装置が出力する出力信号に基づいて前記モータの駆動を制御する制御装置とを備え、複数の前記ラッチ検出装置それぞれは、前記ラッチが所定位置にある状態をスイッチにより検出し、検出した状態をオンまたはオフとして出力するものであり、複数の前記ラッチ検出装置は、複数の前記ラッチの全てが所定位置にある状態がオンまたはオフの1つの信号として出力されるように、並列または直列に接続される。
複数のラッチ検出装置は、それぞれ、ラッチが所定位置にある状態を示す信号を出力する。参考例では、制御装置は、モータの駆動タイミングを計るため、複数のラッチの全てが所定位置にあるか否かを判定する。複数のラッチの全てが所定位置にある状態の判定には、論理回路が用いられ得る。例えば、制御装置内に論理回路が設けられる。この場合、制御装置に複数のラッチ検出装置が接続されるため、制御装置には、複数の配線が繋がれるようになる。
これに対し、上記構成では、複数のラッチ検出装置は、並列または直列接続される。これにより、制御装置に繋がれる配線は、参考例に比べて少なくなる。このように、上記車両ドア駆動装置によれば、配線に要するスペースを小さくできる。すなわち、車両ドア駆動装置は省スペースである。
(2)上記車両ドア駆動装置において、複数の前記ラッチ検出装置それぞれは、第1スイッチ及び第2スイッチを有し、前記ラッチがハーフラッチ位置にある状態を前記第1スイッチのオンオフにより検出し、前記ラッチがフルラッチ位置にある状態を前記第2スイッチのオンオフにより検出し、複数の前記ラッチ検出装置は、複数の前記ラッチの全てがハーフラッチ位置にある状態をオンまたはオフとして第1配線から出力し、複数の前記ラッチの全てがフルラッチ位置にある状態をオンまたはオフとして第2配線から出力するように、並列または直列に接続される。この構成によれば、スイッチによりラッチ検出装置が構成されるため、論理回路を用いられる場合に比べて、ラッチ検出装置の構成が簡潔である。
(3)上記車両ドア駆動装置において、複数の前記ラッチ検出装置それぞれは、前記ラッチがハーフラッチ位置にある状態を第1スイッチのオフとして検出し、前記ラッチがフルラッチ位置にある状態を第2スイッチのオフとして検出するものであり、複数の前記ラッチ検出装置の第1スイッチは、並列接続されて、複数の前記ラッチ検出装置の第2スイッチは、並列接続される。この構成は、複数のラッチ検出装置の並列回路の一例である。
(4)上記車両ドア駆動装置において、複数の前記ラッチ検出装置それぞれは、前記ラッチがハーフラッチ位置にある状態を第1スイッチのオンとして検出し、前記ラッチがフルラッチ位置にある状態を第2スイッチのオンとして検出するものであり、複数の前記ラッチ検出装置の第1スイッチは、直列接続されて、複数の前記ラッチ検出装置の第2スイッチは、直列接続される。この構成は、複数のラッチ検出装置の直列回路の一例である。
(5)上記車両ドア駆動装置において、複数の前記ポールそれぞれに対して設けられ前記ポールの位置に対応する信号を出力する複数のポール検出装置を更に備え、複数の前記ポール検出装置それぞれは、前記ポールが所定位置にある状態を検出し、検出した状態をオンまたはオフとして出力するものであり、複数の前記ポール検出装置は、複数の前記ポールの全てが所定位置にある状態がオンまたはオフの1つの信号として出力されるように、並列または直列に接続され、前記制御装置は、複数の前記ラッチ検出装置及び複数の前記ポール検出装置が出力する出力信号に基づいて前記モータの駆動を制御する。
この構成によれば、ラッチの位置及びポールの位置に基づいてモータの駆動を制御するため、ラッチの位置だけでモータの駆動を制御する場合に比べて、モータの駆動タイミングを適切なものとすることができる。
上記車両ドア駆動装置は、省スペースである。
第1実施形態に係る車両ドア駆動装置を備える車両の模式図。 ラッチがアンラッチ位置にあるときのロック装置の模式図。 ラッチがハーフラッチ位置にあるときのロック装置の模式図。 ラッチがフルラッチ位置にあるときのロック装置の模式図。 ラッチがアンラッチ位置にあるときのラッチ検出装置の模式図。 ラッチがハーフラッチ位置にあるときのラッチ検出装置の模式図。 ラッチがフルラッチ位置にあるときのラッチ検出装置の模式図。 第1実施形態に係る車両ドア駆動装置の回路図。 上側のロック装置の各スイッチのオンオフ信号と、下側のロック装置の各スイッチのオンオフ信号と、制御装置に入力される信号と、の関係を示すタイミングチャート。 制御装置のタイミングチャート。 第2実施形態に係る車両ドア駆動装置の回路図。 第1スイッチの模式図。 第2スイッチの模式図。
<第1実施形態>
図1〜図10を参照して、車両ドア駆動装置を説明する。
図1に示されるように、車両ドア駆動装置3は、車両ドア1に搭載される。車両ドア駆動装置3は、車両ドア1の動作を補助する。本実施形態では、車両ドア駆動装置3は、車両ドア1が全閉(具体的には、後述のフルラッチ状態)になることを補助する。
具体的には、車両ドア駆動装置3は、車両ドア1に設けられる複数のロック装置10のラッチ14の駆動を補助する。例えば、車両ドア駆動装置3は、車両ドア1が半開きである状態(具体的には、後述のハーフラッチ状態)から車両ドア1が全閉になるように、ラッチ14を回転させる。以下、車両ドア駆動装置3を具体的に説明する。
車両ドア駆動装置3は、ラッチ14を含む複数のロック装置10と、モータ25と、複数のラッチ検出装置30と、制御装置50とを備える。好ましくは、車両ドア駆動装置3は、さらに、ポール検出装置40を備える。さらに好ましくは、車両ドア駆動装置3は、モータ位置スイッチ42を備える。
ロック装置10は、全閉状態で車両ドア1を車体に拘束する。本実施形態では、車両ドア駆動装置3は、2個のロック装置10を備える。一方のロック装置10は、車両ドア1の上部に設けられ、車両に設けられるストライカ2を拘束する。他方のロック装置10は、車両ドア1の下部に設けられ、車両に設けられるストライカ2を拘束する。2つのロック装置10は、同じ基本構造を有し、ストライカ2を拘束する動作は同じである。なお、2つのロック装置10は、それぞれ、車両ドア1における取り付け場所に適した構造(寸法、形状等)を有する。
図2を参照して、ロック装置10を説明する。
ロック装置10は、ベース11と、ベース11に対して回転するラッチ14と、ラッチ14の回転を止めるポール21とを備える。ベース11は、ラッチ14と、ポール21とを回転可能に支持する。ベース11には、ストライカ2が進入する溝(以下、「ベース溝12」)が設けられている。ストライカ2は、車体の開口部に設けられている。なお、車体の開口部とは、車体において車両ドア1で閉鎖される部分である。
ポール21は、上述のようにベース11に回転可能に取り付けられる。ポール21は、ラッチ14と係合可能な係合位置と、ラッチ14の係合しない非係合位置との間で回転可能であり、係合位置に向かうように回転付勢されている。ポール21が係合位置に配置され、ポール21とラッチ14の第1係合部16aまたは第2係合部17aとが係合すると(図3及び図4参照)、ポール21は、ラッチ14の回転を次のように制限する。ポール21は、ラッチ14がアンロック方向DU(後述参照)に回転することを阻止し、かつ、ラッチ14がロック方向DL(後述参照)に回転することを許容する。
ポール21は、ポール21を動作させるための操作部(例えば、車両ドア1のドアハンドルに連動するレバー)の動作に基づいて、係合位置から非係合位置に回転する。ポール21が非係合位置に移動すると、ラッチ14は、付勢力により、アンロック方向DU(後述参照)に回転する。
ラッチ14は、ストライカ2と係合する。ラッチ14は、ストライカ2が進入する溝(以下、「ラッチ溝15」)を構成する一対の凸部(以下、第1凸部16と第2凸部17という。)を有する。ラッチ溝15は、第1凸部16と第2凸部17の間の空間として構成される。第1凸部16は、ロック方向DLにおいて第2凸部17の前にある。
ラッチ14は、上述のようにベース11に対して回転する。後述において、ラッチ14の位置とは、ラッチ14のベース11に対する回転角度を示す。ラッチ14は、アンラッチ位置からストップ位置まで回転可能である。「アンラッチ位置」は、車両ドア1が開放されているときにラッチ14がとる位置である(図2参照)。ストップ位置は、車両ドア1が全閉となったときにラッチ14がとる位置から、更にラッチ14がロック方向DLに回転したときにラッチ14がとる位置である。
ラッチ14は、ストライカ2がラッチ溝15及びベース溝12に進入することによりラッチ14が回転するように、ベース11に取り付けられている。ラッチ14は、ストライカ2がラッチ溝15に進入することを許容する位置(アンラッチ位置)から、ストライカ2を拘束する位置(「フルラッチ位置」。図4参照)よりも先のストップ位置まで回転する。アンラッチ位置とフルラッチ位置との間には、ハーフラッチ位置がある(図3参照)。ラッチ14は、フルラッチ位置からアンラッチ位置に向かう方向(以下、「アンロック方向DU」)に回転付勢されている。
ラッチ14は、ポール21と係合する2つの係合部(以下、「第1係合部16a」及び「第2係合部17a」)を有する。第1係合部16aは、ラッチ14の第1凸部16の端部に設けられる。第2係合部17aは、ラッチ14の第2凸部17の端部に設けられる。
ラッチ14がアンラッチ位置からロック方向DLに回転しハーフラッチ位置を過ぎると、ラッチ14の第1係合部16aとポール21とが係合する。このように、ハーフラッチ位置は、ラッチ14の第1係合部16aとポール21とが係合する位置よりも少しアンロック方向DU側にずれている。ラッチ14がハーフラッチ位置からロック方向DLに回転しフルラッチ位置を過ぎると、ラッチ14の第2係合部17aとポール21とが係合する。フルラッチ位置は、ラッチ14の第2係合部17aとポール21とが係合する位置よりも少しアンロック方向DU側にずれている。
さらに、ラッチ14は、駆動レバー22により押される押圧部18を有する。駆動レバー22は、モータ25の動力で回転する。駆動レバー22の先端部は、ラッチ14の押圧部18に接触可能である。駆動レバー22は、自身の回転により、ラッチ14をロック方向DL(上述のアンロック方向DUと反対方向)に回転させる。
モータ25は、車両ドア1の下部に配置される。モータ25は、2つのロック装置10のラッチ14を回転させる。モータ25の回転動力は、動力伝達機構(図示省略)を介して一方のロック装置10の駆動レバー22及び他方のロック装置10の駆動レバー22に伝達される。動力伝達機構は、例えば、歯車、歯車に連動するレバー、及びレバーにより操作されるケーブル26(図1参照)により構成される。
図2〜図4を参照して、車両ドア1が閉鎖するときの、ラッチ14の動作を説明する。
図2に示されるように、車両ドア1が開いているとき、ラッチ14はアンラッチ位置に配置されている。車両の開口部を閉鎖するように車両ドア1が回転すると、ロック装置10がストライカ2に接近する(図2の矢印参照)。
図3に示されるように、さらに、ロック装置10がストライカ2に接近すると、ストライカ2がラッチ溝15及びベース溝12に進入する。そうすると、ラッチ14がロック方向DLに回転し、ラッチ14がハーフラッチ位置に至る。そして、ラッチ14がハーフラッチ位置を過ぎると、ラッチ14の第1係合部16aとポール21とが係合する。また、このとき、モータ25が動作して駆動レバー22が回転する。駆動レバー22は、ラッチ14の押圧部18を押して、ラッチ14をロック方向DLに回転させる。このようにして、ラッチ14は、モータ25の補助力により、ハーフラッチ位置からロック方向DLに回転する。
図4に示されるように、ラッチ14がフルラッチ位置を過ぎると、ラッチ14の第2係合部17aとポール21とが係合する。このとき、ストライカ2は、ラッチ14とベース11とにより拘束される。
図5を参照して、ラッチ検出装置30について説明する。
ラッチ検出装置30は、複数のラッチ14それぞれに対して設けられる。ラッチ検出装置30はラッチ14の位置を検出し、ラッチ14の位置に対応する信号を出力する。
ラッチ検出装置30は、ラッチ14が所定位置にある状態を検出する。所定位置とは、アンラッチ位置以外の位置であり、本実施形態では、ハーフラッチ位置及びフルラッチ位置である。なお、上述したように、ハーフラッチ位置及びフルラッチ位置は、ラッチ14とポール21との係合位置よりもアンロック方向DU側にずれた位置にある。
ラッチ検出装置30は、所定位置を検出するためのスイッチを有し、スイッチのオンとオフとで、検出状態を出力する。具体的には、ラッチ検出装置30は、ハーフラッチ位置を検出するための第1スイッチ31と、フルラッチ位置を検出するための第2スイッチ32とを有する。
第1スイッチ31は、ラッチ14がアンラッチ位置からハーフラッチ位置に至るまでの区間(ハーフラッチ位置を含まない。)にあるときオン(導通状態)になり、ラッチ14がハーフラッチ位置からストップ位置までの区間にあるときオフ(切断状態)となる(図9の(a)チャート参照)。
ここで、オン(導通状態)とは、後述の第1電極33と共通電極35とが接点回転体36を介して接続される状態であり、オフ(切断状態)とは、後述の第1電極33と共通電極35とが電気的に接続されていない状態を示す。
第2スイッチ32は、ラッチ14がアンラッチ位置からフルラッチ位置に至るまでの区間(フルラッチ位置を含まない。)にあるときオン(導通状態)となり、ラッチ14がフルラッチ位置からストップ位置までの区間にあるときオフ(切断状態)となる(図9の(a)チャート参照)。
ここで、オン(導通状態)とは、後述の第2電極34と共通電極35とが接点回転体36を介して接続される状態であり、オフ(切断状態)とは、後述の第2電極34と共通電極35とが電気的に接続されていない状態を示す。
図5を参照して、このようなラッチ検出装置30の一例を説明する。
ラッチ検出装置30は、第1スイッチ31の構成として、第1電極33と、第1電極33に接触する第1接点36aとを有する。また、ラッチ検出装置30は、第2スイッチ32の構成として、第2電極34と、第2電極34に接触する第2接点36bとを有する。さらに、ラッチ検出装置30は、第1スイッチ31及び第2スイッチ32に共通する構成として、共通電極35と共通接点36cとを有する。共通電極35の電位は、第1電極33及び第2電極34よりも低電位である。例えば、共通電極35はグランドに接続される。第1電極33及び第2電極34は、共通電極35の電位よりも高い電位に維持され、かつ両電極は、等電位である。
第1接点36a、第2接点36b及び共通接点36cは、ラッチ14と連動する。好ましくは、本実施形態のように、第1接点36a、第2接点36b及び共通接点36cは、一体に回転する。ここでは、第1接点36a、第2接点36b及び共通接点36cを含み、一体となったものを、「接点回転体36」という。接点回転体36は、ラッチ14に連動する。例えば、接点回転体36は、ラッチ14と一体に回転する。または、接点回転体36は、ラッチ14に連動する歯車に噛み合うことにより、回転する。
第1接点36aは、ラッチ14がアンラッチ位置からハーフラッチ位置までの区間にあるとき第1電極33に接触し、ラッチ14がハーフラッチ位置以降でストップ位置までの区間にあるとき第1電極33に接触しない。第1電極33は、後述の第1配線37に接続される(図8参照)。
第2接点36bは、ラッチ14がアンラッチ位置からフルラッチ位置までの区間にあるとき第2電極34に接触し、ラッチ14がフルラッチ位置からストップ位置までの区間にあるとき第2電極34に接触しない。第2電極34は、後述の第2配線38に接続される(図8参照)。共通接点36cは、ラッチ14がいずれの位置にあるか否かに関わらず、常に共通電極35に接触する。
図5〜図7を参照して、ラッチ検出装置30の動作を説明する。
図5は、ラッチ14がアンラッチ位置にあるときのラッチ検出装置30の模式図である。図6は、ラッチ14がハーフラッチ位置にあるときのラッチ検出装置30の模式図である。図7は、ラッチ14がフルラッチ位置にあるときのラッチ検出装置30の模式図である。ラッチ14がロック方向DLに回転するとき、接点回転体36は、紙面上、左回りに回転する。
図5に示されるように、ラッチ14がアンラッチ位置にあるとき、第1接点36aは第1電極33に接触する。よって、第1スイッチ31はオンである。第2接点36bは第2電極34に接触する。よって、第2スイッチ32はオンである。
図6に示されるように、ラッチ14がハーフラッチ位置にあるとき、第1接点36aは第1電極33に接触しない。よって、第1スイッチ31はオフである。第2接点36bは第2電極34に接触する。よって、第2スイッチ32はオンである。
図7に示されるように、ラッチ14がフルラッチ位置にあるとき、第1接点36aは第1電極33に接触しない。よって、第1スイッチ31はオフである。第2接点36bは第2電極34に接触しない。よって、第2スイッチ32はオフである。
次に、ポール検出装置40について説明する。
ポール検出装置40は、複数のポール21それぞれに対して設けられる。ポール検出装置40は、ポール21が所定位置にある状態をスイッチのオンオフにより検出する。所定位置とは、本実施形態では、係合位置及び非係合位置である。ラッチ14が所定位置にある状態は、スイッチのオンまたはオフにより検出される。ポール検出装置40はポール21の位置に対応する信号を、スイッチのオンまたはオフ信号として出力する。
本実施形態に係るポール検出装置40は、係合位置を検出するためのポールスイッチ41を有する。ポールスイッチ41は、ポール21が非係合位置にあるときオン(導通状態)になり、ポール21が係合位置にあるときオフ(切断状態)となる(図9の(a)チャート参照)。ポールスイッチ41は、例えば、レバーを有する有接点スイッチにより構成される。ポールスイッチ41は、ベース11においてポール21の可動範囲に次のように設けられる。すなわち、ポールスイッチ41は、ポール21が非係合位置にあるときポール21とポールスイッチ41とが接触し、この接触によりポールスイッチ41がオンとなるように、ベース11に設けられる。
ポール21及びポールスイッチ41の動作を説明する。
ラッチ14がアンラッチ位置にあるとき、ポール21は非係合位置に配置される(図2参照)。ラッチ14がアンラッチ位置からロック方向DLに回転し、ラッチ14がハーフラッチ位置を過ぎたとき、ポール21はラッチ14に係合して係合位置に配置される(図3参照)。さらに、ラッチ14がロック方向DLに回転すると、ポール21は、ラッチ14の第2凸部17に接触する。その後、さらにラッチ14がロック方向DLに回転すると、ポール21はラッチ14に押されることにより非係合位置に配置され、ラッチ14がフルラッチ位置を過ぎたとき、ポール21はラッチ14に係合して係合位置に配置される(図4参照)。このように、ラッチ14がアンラッチ位置からストップ位置まで回転する期間(以下、「ラッチ回転期間」)に、ポール21は、2回、係合位置に配置される。ラッチ14がロック方向DLに回転する場合において、ポール21が係合位置に配置される1回目のタイミングは、ラッチ14がハーフラッチ位置を過ぎた時点であり、2回目のタイミングは、ラッチ14がフルラッチ位置を過ぎた時点である。したがって、ポールスイッチ41は、ラッチ回転期間に、このようなポール21の動作に連動して、オンとオフの動作を2回繰り返す(図9の(a)チャート参照)。
次に、モータ位置スイッチ42について説明する。
モータ位置スイッチ42は、モータ25の動力で動作するモータ連動部品の動作状態を検出する。具体的には、モータ連動部品とは、各ロック装置10に設けられる駆動レバー22を動作させるための共通駆動部品(図示省略)である。共通駆動部品は、モータ25が動作するとき、モータ25に連動し、直接または間接的(ケーブル26を介すること)に各駆動レバー22を回転させる。共通駆動部品が初期位置に配置されると、駆動レバー22は、ラッチ14に力を加えない初期位置に戻る。モータ位置スイッチ42は、共通駆動部品が初期位置にあるときだけ「オフ」となり、ラッチ14を回転させる目的でモータ25が動作することに伴って共通駆動部品が初期位置から移動するとき、「オン」となる。すなわち、モータ位置スイッチ42は、共通駆動部品が初期位置にある状態を「オフ」信号として出力する。
次に、制御装置50について説明する。
制御装置50は、複数のラッチ14の位置に基づいて、モータ25の駆動を制御する。好ましくは、制御装置50は、複数のラッチ14の位置及びポール21の位置に基づいてモータ25の駆動を制御する。好ましくは、制御装置50は、これらに加えて、駆動レバー22の位置に基づいてモータ25の駆動を制御する。
図8を参照して、車両ドア駆動装置3の回路を説明する。
ここでは、2つのロック装置10のうちで、車両ドア1の上部に配置されているロック装置10を「上側のロック装置10A」といい、車両ドア1の下部に配置されているロック装置10を「下側のロック装置10B」という。
上側のロック装置10Aに設けられるラッチ検出装置30を、「上側のラッチ検出装置30」といい、下側のロック装置10Bに設けられるラッチ検出装置30を、「下側のラッチ検出装置30」という。上側のロック装置10Aに設けられるポール検出装置40を、「上側のポール検出装置40」といい、下側のロック装置10Bに設けられるポール検出装置40を、「下側のポール検出装置40」という。
制御装置50には、上側のラッチ検出装置30と下側のラッチ検出装置30との並列回路(以下、「第1の並列回路」)と、上側のポール検出装置40と下側のポール検出装置40との並列回路(以下、「第2の並列回路」)と、モータ位置スイッチ42とが接続される。さらに、制御装置50には、モータ位置スイッチ42が接続される。
上側のラッチ検出装置30と下側のラッチ検出装置30との並列回路(第1の並列回路)は、次のように構成される。上側のラッチ検出装置30の第1電極33と下側のラッチ検出装置30の第1電極33とが第1配線37に接続される。第1配線37は、制御装置50に接続される。上側のラッチ検出装置30の第2電極34と下側のラッチ検出装置30の第2電極34とが第2配線38に接続される。第2配線38は、制御装置50に接続される。上側のラッチ検出装置30の共通電極35と下側のラッチ検出装置30の共通電極35とがグランド線49に接続される。グランド線49は、グランドに接続される。
このような第1の並列回路によれば、上側のラッチ検出装置30の第1スイッチ31が「オフ」であり、かつ下側のラッチ検出装置30の第1スイッチ31が「オフ」であるときのみ、第1配線37は、「オフ」となり、これ以外の場合、第1配線37は、「オン」となる。すなわち、2つのロック装置10A,10Bのラッチ14がともにハーフラッチ位置を過ぎたときのみ、第1配線37が「オフ」となる。同様に、上側のラッチ検出装置30の第2スイッチ32が「オフ」であり、かつ下側のラッチ検出装置30の第2スイッチ32が「オフ」であるときのみ、第2配線38は、「オフ」となり、これ以外の場合、第2配線38は、「オン」となる。すなわち、2つのロック装置10A,10Bのラッチ14がともにフルラッチ位置を過ぎたときのみ、第2配線38が「オフ」となる。
次に、第2の並列回路について説明する。
上側のポール検出装置40と下側のポール検出装置40との並列回路(第2の並列回路)は、次のように構成される。2つのポールスイッチ41の一方の端子は、ともに第3配線45に接続される。第3配線45は、制御装置50に接続される。2つのポールスイッチ41の他方の端子は、ともにグランド線49に接続される。
上側のポール検出装置40と下側のポール検出装置40との並列回路(第2の並列回路)によれば、上側のポール検出装置40が「オフ」であり、かつ下側のポール検出装置40が「オフ」であるときのみ、第3配線45は「オフ」となり、これ以外の場合、第3配線45は、「オン」となる。すなわち、2つのロック装置10A,10Bのポール21がともに係合位置に配置されるときのみ、第3配線45が「オフ」となる。
モータ位置スイッチ42は、次のように制御装置50に接続される。モータ位置スイッチ42の一方の端子は、制御装置50に接続され、他方の端子は、グランド線49に接続される。モータ位置スイッチ42がオフになるとき、すなわち、モータ25により動作する共通駆動部品が初期位置に配置されるとき、制御装置50に「オフ」信号が伝達される。
図9を参照して、各スイッチのオンオフと制御装置50に入力される信号との関係を説明する。図9は、車両ドア1が閉鎖するときの、上側のロック装置10A及び下側のロック装置10Bの各スイッチのオンオフ変化を示す。
図9の(a)の各チャートは、上側のロック装置10Aに付属する、ラッチ検出装置30の各スイッチと、ポールスイッチ41のタイミングチャートを示す。
図9の(a)において、「未嵌合」とは、ラッチ14がアンラッチ位置からハーフラッチ位置を過ぎた位置までの所定位置にある状態であって、ラッチ14とポール21とが係合していない状態を示す。「フルラッチ」は、ラッチ14がフルラッチ位置を過ぎた位置にあり、かつラッチ14とポール21とが係合している状態を示す。「ハーフラッチ」とは、「未嵌合」から「フルラッチ」に至るまでの間の状態を示す。この定義は、図9の(b)においても適用される。
図9の(b)の各チャートは、下側のロック装置10Bに付属する、ラッチ検出装置30の各スイッチと、ポールスイッチ41のタイミングチャートを示す。
図9の(c)の制御装置50に接続される第1配線37、第2配線38、及び第3配線45のオンオフ状態を示す。図9の(c)において、「ドア開」とは、2つのロック装置10A,10Bの少なくとも一方が「未嵌合」になっている状態を示す。「全閉」とは、2つのロック装置10A,10Bともに「フルラッチ」になっている状態を示す。「半ドア」は、「ドア開」及び「全閉」のいずれでもない状態を示す。
車両ドア1が閉鎖するとき、2つのロック装置10A,10Bのラッチ14がロック方向DLに回転する。そして、2つのロック装置10A,10Bそれぞれのラッチ14がハーフラッチ位置に至ると、ラッチ検出装置30それぞれの第1スイッチ31がオンからオフに切り替わる。
上側のラッチ検出装置30の第1スイッチ31がオフになる時刻ta1は、下側のラッチ検出装置30の第1スイッチ31がオフになる時刻tb1よりも遅いため、時刻ta1の時点で第1配線37が「オフ」になる。
2つのロック装置10A,10Bそれぞれにおいて、ラッチ14がハーフラッチ位置から更に回転すると、ラッチ14はポール21と係合する。そうすると、2つのロック装置10A,10Bそれぞれにおいて、ポール検出装置40のポールスイッチ41がオンからオフに切り替わる(1回目の切り替わり)。
上側のポール検出装置40のポールスイッチ41がオフになる時刻ta2は、下側のポール検出装置40のポールスイッチ41がオフになる時刻tb2よりも遅いため、時刻ta2の時点で第3配線45が「オフ」になる。
2つのロック装置10A,10Bそれぞれのラッチ14が更に回転して、フルラッチ位置に至ると、ラッチ検出装置30それぞれの第2スイッチ32がオンからオフに切り替わる。
上側のラッチ検出装置30の第2スイッチ32がオフになる時刻ta3は、下側のラッチ検出装置30の第2スイッチ32がオフになる時刻tb3よりも遅いため、時刻ta3の時点で第2配線38が「オフ」になる。
2つのロック装置10A,10Bそれぞれにおいて、ラッチ14がフルラッチ位置から更に回転すると、それぞれがポール21と係合する。そうすると、2つのロック装置10A,10Bそれぞれにおいて、ポール検出装置40のポールスイッチ41がオンからオフに切り替わる(2回目の切り替わり)。
上側のポール検出装置40のポールスイッチ41がオフになる時刻ta4は、下側のポール検出装置40のポールスイッチ41がオフになる時刻tb4よりも遅いため、時刻ta4の時点で第3配線45が「オフ」になる。
図10を参照して、モータ25の駆動タイミングについて説明する。
モータ25は、上側のロック装置10Aのラッチ状態及び下側のロック装置10Bのラッチ状態に基づいて動作する。以下、モータ25の正転の駆動開始条件と、モータ25の正転の駆動停止条件と、モータ25の逆転の駆動開始条件と、モータ25の逆転の駆動停止条件について説明する。なお、モータ25の正転とは、ラッチ14をロック方向DLに回転させるときのモータ25の回転方向を示す。モータ25の逆転とは、正転と反対の回転方向を示す。モータ25の逆転は、上述の共通駆動部品(駆動レバー22を動作させる部品)を初期位置に戻すときの動作である。
モータ25の正転の駆動開始条件は、次の(A)及び(B)のいずれかが成立するときである。
(A)2つのラッチ14がともにハーフラッチ位置にあり、かつ2つのポール21がともに係合位置にあることである。すなわち、第1配線37がオフかつ第3配線45がオフとなるときである。(B)2つのラッチ14がハーフラッチ位置に配置される状態となった時点から第1設定時間TAを経過したときである。この(B)では、ポール21の位置は、駆動開始条件に含まれない。
図10に示されるタイミングチャートの例では、時刻t11において第1配線37がオフとなっており、このとき、2つのラッチ14がともにハーフラッチ位置になっている。その後、時刻t12において、第3配線45がオフになっており、このとき、2つのポール21がともに係合位置にある。すなわち、時刻t12において(A)の条件が成立している。
好ましくは、モータ25の正転の開始は、駆動開始条件の成立時点から更に第2設定時間TBの経過した時点である。したがって、図10に示される例では、時刻t12から第2設定時間TBの経過後である時刻t13において、モータ25が正転し始める。
モータ25の正転の駆動停止条件は、次の(C)及び(D)のいずれかが成立するときである。モータ25の正転の停止は、駆動停止条件の成立時点で実行される。
(C)2つのラッチ14がともにフルラッチ位置にあり、かつ2つのポール21がともに係合位置にあることである。すなわち、第2配線38がオフかつ第3配線45がオフとなるときである。(D)2つのラッチ14がフルラッチ位置に配置される状態となった時点から第3設定時間TCを経過したときである。この(D)では、ポール21の位置は、駆動停止条件に含まれない。
図10に示されるタイミングチャートの例では、時刻t21において第2配線38がオフとなっており、このとき、2つのラッチ14がともにフルラッチ位置に配置されている。その後、時刻t22において、第3配線45がオフ(2回目のオフ)になっており、このとき、2つのポール21がともに係合位置にある。すなわち、時刻t22において(C)の条件が成立しているため、モータ25の回転が停止する。
モータ25の逆転の駆動開始条件は、モータ25の正転の駆動停止後、第4設定時間TDが経過した時点である。図10に示されるタイミングチャートの例では、時刻t23においてモータ25が逆転する。なお、このとき、モータ25の動力は、ラッチ14に加わらないため、ラッチ14の状態は変わらない。
モータ25の逆転の駆動停止条件は、次の(E)及び(F)のいずれかが成立するときである。
(E)モータ25により動作する共通駆動部品(駆動レバー22を動作させる部品)が初期位置に戻るときである。すなわち、モータ位置スイッチ42が、オンからオフになる時点である。(F)モータ25の逆転開始時点から第5設定時間TEが経過したときである。
図10に示されるタイミングチャートの例では、時刻t24において、モータ位置スイッチ42が、オンからオフになっているため、時刻t24において、モータ25の逆転が停止する。
本実施形態の作用を説明する。
制御装置50は、複数のロック装置10A,10Bのラッチ14の位置に基づいてモータ25を動作させる。この場合において、一方のラッチ14がハーフラッチ位置に至っていないときに他方のラッチ14を回転させると、車両ドア1が円滑に閉鎖しない虞がある。このため、両方のラッチ14がともにハーフラッチ位置に至っている状態で、両方のラッチ14をモータ25で回転させる。また、ラッチ14がフルラッチ位置に至っていることを条件として、モータ25を停止する。このような制御において、2つのラッチ14の位置判定が必要である。ところで、このような判定を行う場合、複数のロック装置10A,10Bのそれぞれから、ハーフラッチ位置を検出するための配線と、フルラッチ位置を検出するための配線とを制御装置50に接続する必要がある。この場合、少なくとも制御装置50に4つの配線が接続される。また、本実施形態のように、ポール21の位置を判定条件の1つに加えると、配線数がさらに増え、制御装置50に6つの配線が接続される。そうすると、車両ドア1内において、制御装置50から複数のロック装置10それぞれに接続する配線を敷設するスペースが大きくなる。また、その配線作業に手間がかかる。
この点、実施形態に係る車両ドア駆動装置3は、配線数が少ない。すなわち、制御装置50に接続される配線数が削減されている。これにより、車両ドア駆動装置3を省スペース化できる。
具体的には、2つのロック装置10A,10Bのラッチ14の位置はスイッチで検出される。そして、各スイッチが並列回路を構成する。並列回路によれば、2つのラッチ14が所定位置(例えば、ハーフラッチ位置またはフルラッチ位置)に至っている第1状態と、この状態以外の第2状態とを、オンオフ信号(本実施形態では、オフ信号)で出力できる。すなわち、スイッチの並列回路によって、2つのラッチ14が所定位置(例えば、ハーフラッチ位置またはフルラッチ位置)に至っているか否かの判定が行われる。したがって、制御装置50内で、この判定を行う必要がない。これにより、制御装置50に接続される配線の数は、4本から2本に削減される。また、実施形態のように、ポール21の位置を判定条件の1つに加える場合には、制御装置50に接続される配線の数は、6本から、3本に削減される。制御装置50には、このような並列回路が接続されるため、制御装置50に接続される配線数が削減できる。
本実施形態の効果を説明する。
(1)車両ドア駆動装置3において、複数のラッチ検出装置30それぞれは、ラッチ14が所定位置(ハーフラッチ位置またはフルラッチ位置)にある状態をスイッチにより検出し、検出した状態をオンまたはオフとして出力する。複数のラッチ検出装置30は、複数のラッチ14の全てが所定位置にある状態がオンまたはオフの1つの信号として出力されるように、並列(本実施形態)または直列(直列の例は、図11参照)に接続される。
複数のラッチ検出装置30は、それぞれ、ラッチ14が所定位置にある状態を示す信号を出力する。参考例では、制御装置50は、モータの駆動タイミングを計るため、複数のラッチ14の全てが所定位置にあるか否かを判定する。複数のラッチ14の全てが所定位置(ハーフラッチ位置またはフルラッチ位置)にある状態の判定には、論理回路が用いられ得る。例えば、制御装置50内に論理回路が設けられる。この場合、制御装置50に複数のラッチ検出装置30が接続されるため、制御装置50には、複数の配線が繋がれるようになる。
これに対して、上記構成では、複数のラッチ検出装置30は、並列または直列接続される。これにより、制御装置50に繋がれる配線は、参考例に比べて少なくなる。このように、上記車両ドア駆動装置3によれば、配線に要するスペースを小さくできる。すなわち、車両ドア駆動装置3は省スペースである。また、制御装置50内に、複数のラッチ14の全てが所定位置にあるか否かを判定するための論理回路を設ける必要がないため、制御装置50の構造を簡潔にできる。
(2)複数のラッチ検出装置30それぞれは、第1スイッチ31及び第2スイッチ32を有する。ラッチ14がハーフラッチ位置にある状態は、第1スイッチ31のオンオフにより検出される。ラッチ14がフルラッチ位置にある状態は、第2スイッチ32のオンオフにより検出される。そして、複数のラッチ検出装置30は、次のように、並列に接続される。すなわち、複数のラッチ検出装置30は、複数のラッチ14の全てがハーフラッチ位置にある状態をオフ(またはオン)として第1配線37から出力し、複数のラッチ14の全てがフルラッチ位置にある状態をオフ(またはオン)として第2配線38から出力するように、並列に接続される。この構成によれば、スイッチによりラッチ検出装置30が構成されるため、論理回路を用いられる場合に比べて、ラッチ検出装置30の構成が簡潔である。
(3)上記車両ドア駆動装置3において、複数のラッチ検出装置30それぞれは、ラッチ14がハーフラッチ位置にある状態を第1スイッチ31のオフとして検出し、ラッチ14がフルラッチ位置にある状態を第2スイッチ32のオフとして検出する。複数の第1スイッチ31は並列接続される。複数の第2スイッチ32は並列接続される。この構成は、複数のラッチ検出装置30の並列回路の一例である。
(4)上記車両ドア駆動装置3において、ポール検出装置40を更に備える。ポール検出装置40は、複数のポール21それぞれに対して設けられる。ポール検出装置40は、ポール21の位置に対応する信号を出力する。複数のポール検出装置40それぞれは、ポール21が所定位置にある状態を検出し、検出した状態をオンまたはオフとして出力する。複数のポール検出装置40は、複数のポール21の全てが所定位置にある状態がオンまたはオフの1つの信号として出力されるように、並列(本実施形態の例)または直列(図11〜図13に示される例を参照)に接続される。制御装置50は、複数のラッチ検出装置30及び複数のポール検出装置40が出力する出力信号に基づいてモータ25の駆動を制御する。
この構成によれば、ラッチ14の位置及びポール21の位置に基づいてモータ25の駆動を制御するため、ラッチ14の位置だけでモータ25の駆動を制御する場合に比べて、モータ25の駆動タイミングを適切なものとすることができる。
<第2実施形態>
図11〜図13を参照して、第2実施形態に係る車両ドア駆動装置3を説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素には、第1実施形態における構成要素の符号と同じ符号を付して説明する。
図11に示されるように、ラッチ検出装置60は、第1スイッチ61と第2スイッチ66とを有する。第1スイッチ61及び第2スイッチ66は、同期して、ラッチ14に連動する。第1スイッチ61は、ハーフラッチ位置を検出する。第2スイッチ66は、フルラッチ位置を検出する。
第1スイッチ61は、ラッチ14がアンラッチ位置からハーフラッチ位置に至るまでの区間(ハーフラッチ位置を含まない。)にあるときオフ(切断状態)になり、ラッチ14がハーフラッチ位置からストップ位置までの区間にあるときオン(導通状態)となる。
図12に示されるように、第1スイッチ61は、ハーフラッチ位置を検出するための第1電極62aと、グランドに接続される第2電極62bと、ラッチ14に連動する接点回転体63とを有する。接点回転体63は、第1接点63aと、常に第2電極62bに接続される第2接点63bとを有する。第1接点63aは、ラッチ14がハーフラッチ位置からストップ位置までの区間にあるとき、第1電極62aに接触する。そして、2つのラッチ検出装置60の第1スイッチ61は直列接続される(図11参照)。
このような構成によれば、上側の第1スイッチ61及び下側の第1スイッチ61がともにオンとなっているときのみ、2つの第1スイッチ61の直列回路がオンとなる。具体的には、2つのラッチ14がともにハーフラッチ位置にある状態のとき、2つの第1スイッチ61の直列回路の第1出力配線71は「オン」になる。
第2スイッチ66は、ラッチ14がアンラッチ位置からフルラッチ位置に至るまでの区間(フルラッチ位置を含まない。)にあるときオフ(切断状態)となり、ラッチ14がフルラッチ位置からストップ位置までの区間にあるときオン(導通状態)となる。
図13に示されるように、第2スイッチ66は、フルラッチ位置を検出するための第1電極67aと、グランドに接続される第2電極67bと、ラッチ14に連動する接点回転体68とを有する。接点回転体68は、第1接点68aと、常に第2電極67bに接続される第2接点68bとを有する。第1接点68aは、ラッチ14がフルラッチ位置からストップ位置までの区間にあるとき、第1電極67aに接触する。そして、2つのラッチ検出装置60の第2スイッチ66は直列接続される(図11参照)。
このような構成によれば、上側の第2スイッチ66及び下側の第2スイッチ66がともにオンとなっているときのみ、2つの第2スイッチ66の直列回路がオンとなる。具体的には、2つのラッチ14がともにフルラッチ位置にある状態のとき、2つの第2スイッチ66の直列回路の第2出力配線72は「オン」になる。
また、2つのポール検出装置40は直列接続される。
ポール検出装置40のポールスイッチ41は、ポール21が非係合位置にあるときオフ(切断状態)になり、ポール21が係合位置にあるときオン(導通状態)となる。
このような構成によれば、2つのポールスイッチ41がともにオンとなっているときのみ、この直列回路がオンとなる。具体的には、2つポール21がともに係合位置にある状態のとき、2つの第2スイッチ66の直列回路の第3出力配線73は「オン」になる。
以上の構成によれば、次のようにモータ25を動作させることができる。
モータ25の正転の駆動開始条件は、次の(A´)及び(B´)のいずれかが成立するときである。
(A´)2つのラッチ14がともにハーフラッチ位置にあり、かつ2つのポール21がともに係合位置にあることである。すなわち、第1出力配線71がオンかつ第3出力配線73がオンとなるときである。(B´)2つのラッチ14がハーフラッチ位置に配置される状態となった時点から第6設定時間を経過したときである。この(B´)では、ポール21の位置は、駆動開始条件に含まれない。
モータ25の正転の駆動停止条件は、次の(C´)及び(D´)のいずれかが成立するときである。
(C´)2つのラッチ14がともにフルラッチ位置にあり、かつ2つのポール21がともに係合位置にあることである。すなわち、第2出力配線72がオンかつ第3出力配線73がオンとなるときである。(D´)2つのラッチ14がフルラッチ位置に配置される状態となった時点から第7設定時間を経過したときである。この(D´)では、ポール21の位置は駆動停止条件に含まれない。
本実施形態の効果を説明する。
上記車両ドア駆動装置3において、複数のラッチ検出装置60それぞれは、ラッチ14がハーフラッチ位置にある状態を第1スイッチ61のオンとして検出し、ラッチ14がフルラッチ位置にある状態を第2スイッチ66のオンとして検出する。複数の第1スイッチ61は直列接続される。複数の第2スイッチ66は直列接続される。この構成によれば、制御装置50に繋がれる配線は、参考例に比べて少なくなる。このように、上記車両ドア駆動装置3によれば、配線に要するスペースを小さくできる。すなわち、車両ドア駆動装置3は省スペースである。また、スイッチによりラッチ検出装置30が構成されるため、論理回路を用いられる場合に比べて、ラッチ検出装置30の構成が簡潔である。
<その他の実施形態>
各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・各実施形態では、車両にストライカ2が設けられ、車両ドア1にロック装置10が設けられているが、ストライカ2及びロック装置10の配置はこれに限定されない。例えば、車両にロック装置10が設けられ、車両ドア1にストライカ2が設けられてもよい。
DL…ロック方向、DU…アンロック方向、TA…第1設定時間、TB…第2設定時間、TC…第3設定時間、TD…第4設定時間、TE…第5設定時間、1…車両ドア、2…ストライカ、3…車両ドア駆動装置、10…ロック装置、10A…ロック装置、10B…ロック装置、11…ベース、12…ベース溝、14…ラッチ、15…ラッチ溝、16…第1凸部、16a…第1係合部、17…第2凸部、17a…第2係合部、18…押圧部、21…ポール、22…駆動レバー、25…モータ、26…ケーブル、30…ラッチ検出装置、31…第1スイッチ、32…第2スイッチ、33…第1電極、34…第2電極、35…共通電極、36…接点回転体、36a…第1接点、36b…第2接点、36c…共通接点、37…第1配線、38…第2配線、40…ポール検出装置、41…ポールスイッチ、42…モータ位置スイッチ、45…第3配線、49…グランド線、50…制御装置、60…ラッチ検出装置、61…第1スイッチ、62a…第1電極、62b…第2電極、63…接点回転体、63a…第1接点、63b…第2接点、66…第2スイッチ、67a…第1電極、67b…第2電極、68…接点回転体、68a…第1接点、68b…第2接点、71…第1出力配線、72…第2出力配線、73…第3出力配線。

Claims (5)

  1. 車両ドア駆動装置は、車両ドアの動作を補助するものであって、
    ストライカとの係合で回転するラッチと前記ラッチの回転を止めるポールとを備える複数のロック装置と、複数の前記ラッチの回転を補助するモータと、複数の前記ラッチそれぞれに対して設けられ前記ラッチの位置に対応する信号を出力する複数のラッチ検出装置と、複数の前記ラッチ検出装置が出力する出力信号に基づいて前記モータの駆動を制御する制御装置とを備え、
    複数の前記ラッチ検出装置それぞれは、前記ラッチが所定位置にある状態をスイッチにより検出し、検出した状態をオンまたはオフとして出力するものであり、
    複数の前記ラッチ検出装置は、複数の前記ラッチの全てが所定位置にある状態がオンまたはオフの1つの信号として出力されるように、並列または直列に接続される
    車両ドア駆動装置。
  2. 複数の前記ラッチ検出装置それぞれは、第1スイッチ及び第2スイッチを有し、前記ラッチがハーフラッチ位置にある状態を前記第1スイッチのオンオフにより検出し、前記ラッチがフルラッチ位置にある状態を前記第2スイッチのオンオフにより検出し、
    複数の前記ラッチ検出装置は、
    複数の前記ラッチの全てがハーフラッチ位置にある状態をオンまたはオフとして第1配線から出力し、
    複数の前記ラッチの全てがフルラッチ位置にある状態をオンまたはオフとして第2配線から出力するように、
    並列または直列に接続される
    請求項1に記載の車両ドア駆動装置。
  3. 複数の前記ラッチ検出装置それぞれは、前記ラッチがハーフラッチ位置にある状態を第1スイッチのオフとして検出し、前記ラッチがフルラッチ位置にある状態を第2スイッチのオフとして検出するものであり、
    複数の前記ラッチ検出装置の第1スイッチは、並列接続されて、
    複数の前記ラッチ検出装置の第2スイッチは、並列接続される
    請求項2に記載の車両ドア駆動装置。
  4. 複数の前記ラッチ検出装置それぞれは、前記ラッチがハーフラッチ位置にある状態を第1スイッチのオンとして検出し、前記ラッチがフルラッチ位置にある状態を第2スイッチのオンとして検出するものであり、
    複数の前記ラッチ検出装置の第1スイッチは、直列接続されて、
    複数の前記ラッチ検出装置の第2スイッチは、直列接続される
    請求項2に記載の車両ドア駆動装置。
  5. 複数の前記ポールそれぞれに対して設けられ前記ポールの位置に対応する信号を出力する複数のポール検出装置を更に備え、
    複数の前記ポール検出装置それぞれは、前記ポールが所定位置にある状態を検出し、検出した状態をオンまたはオフとして出力するものであり、
    複数の前記ポール検出装置は、複数の前記ポールの全てが所定位置にある状態がオンまたはオフの1つの信号として出力されるように、並列または直列に接続され、
    前記制御装置は、複数の前記ラッチ検出装置及び複数の前記ポール検出装置が出力する出力信号に基づいて前記モータの駆動を制御する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両ドア駆動装置。
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