JP6968539B2 - 立形ポンプ及び尿素合成プラント - Google Patents

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Description

本開示は、立形ポンプ及び尿素合成プラントに関する。
従来から、ポンプの回転シャフトに生じるスラスト力をバランスさせるためのスラストバランス機構が用いられている。
例えば、特許文献1には、ポンプの軸部分に嵌挿されたバランススリーブを含むスラストバランス装置を備えた多段式遠心ポンプが開示されている。このスラストバランス装置では、バランススリーブの一方の端面が最終段インペラの背面側に位置するとともに、バランススリーブの他方の端面はポンプの吸込側に連通する空間に隣接している。そして、バランススリーブの両端面における圧力差(すなわち、最終段インペラにおける吐出圧と吸込側圧力との差)に応じた、スラスト力と反対向きの力(逆スラスト力)をポンプ軸に伝えて、ポンプ軸に生じるスラスト力とバランスさせるようになっている。
特開平11−223193号公報
ところで、吐出圧が大きなポンプでは、吸込圧と吐出圧との差圧によって逆スラスト力を得ようとすると、スラストバランス機構において高圧側(吐出圧側)から低圧側(吸込圧側)にリークする流体が、急減圧により気化してしまう場合がある。このようにリークする流体が気化すると、スラストバランス機構における摺動部分が発熱により焼き付いたり、スラスト荷重がバランスせず、大きなスラスト荷重が発生する可能性がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、流体の気化を抑制しながらスラスト力の適切なバランスが可能な立形ポンプ及び尿素合成プラントを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る立形ポンプは、
回転シャフトと、
前記回転シャフトとともに回転するように構成された複数段のインペラと、
前記複数段のインペラを収容するケーシングと、
前記ケーシングの前記回転シャフトの貫通部に設けられるメカニカルシールと、
前記回転シャフトの前記貫通部において前記複数段のインペラのうち最終段インペラと前記メカニカルシールとの間に位置し、前記回転シャフトのスラスト力を少なくとも部分的にバランスさせるためのバランススリーブと、
前記回転シャフトと前記ケーシングとの間において、前記回転シャフトの軸方向にて前記バランススリーブを挟んで前記複数段のインペラとは反対側に設けられ、前記複数段のインペラのうち中間段インペラに連通する中間室と、
前記回転シャフトと前記ケーシングとの間において、前記軸方向にて前記メカニカルシールに隣接して設けられ、前記中間段インペラよりも低圧側に連通する低圧室と、
前記中間室と前記低圧室とを仕切る隔壁部と、
を備える。
上記(1)の構成によれば、バランススリーブに中間段インペラの圧力を作用させることで、最終段インペラを通過した液体の圧力(吐出圧)と中間段インペラの圧力との差圧に起因した逆スラスト力をバランススリーブに作用させ、立形ポンプのスラスト力のバランスを実現することができる。また、中間室に中間段インペラを連通させて、中間室の圧力を比較的高い値に保持することで、バランススリーブを介してリークする液体(プロセス流体)の急減圧に伴う気化を抑制することができる。さらに、隔壁部により中間室と仕切られた低圧室を中間段インペラよりも低圧側に連通させることで、低圧室に連設されるメカニカルシールに作用する圧力を低減し、簡素な構成のメカニカルシールの採用が可能となる。
なお、本明細書において、「中間段インペラ」とは、初段インペラの下流側且つ最終段インペラの上流側の任意のインペラを指す。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記メカニカルシールは、
前記ケーシングに設けられた一対の固定環と、
前記一対の固定環に対してそれぞれ摺動するように前記回転シャフトとともに回転可能に構成された一対の回転環と、
を含むとともに、
前記固定環と前記回転環とが、前記軸方向において交互に配置されたタンデムメカニカルシールである。
上記(1)で述べたように、少なくとも幾つかの実施形態に係る立形ポンプによれば、低圧室に連設されるメカニカルシールに作用する圧力を低減可能である。このため、上記(2)の構成のようなタンデムメカニカルシールにより、ダブルメカニカルシールよりも低圧のエクスターナル流体を用いて立形ポンプ内の液体(プロセス流体)を密封することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記ケーシングは、
前記複数段のインペラを覆う中間ケーシングと、
前記中間ケーシングを覆うように設けられる外部ケーシングと、
前記外部ケーシングの上端開口を塞ぐように前記外部ケーシングに取り付けられ、前記回転シャフトによる前記貫通部を有するケーシングカバーと、
を含み、
前記回転シャフトの下端部を回転自在に前記中間ケーシングに支持する下部軸受と、
前記回転シャフトの中間部を回転自在に前記中間ケーシングに支持する中間軸受と、
をさらに備え、
前記中間室は、前記下部軸受よりも上方、且つ、前記中間軸受よりも下方に位置する前記中間段インペラに連通している。
上記(3)の構成によれば、回転シャフトを下部軸受及び中間軸受によって支持することで、回転シャフトの振動を低減することができる。即ち、下部軸受によって、回転シャフトの下部が振れるモード(1次モード)を抑制するとともに、中間軸受によって、回転シャフトの中央部が振れるモード(2次モード)を抑制することができる。また、上記(3)の構成のように、下部軸受と中間軸受との間の中間段インペラに中間室を連通させることで、十分に大きな逆スラスト力をバランススリーブに作用させながら、バランススリーブを介したリーク液体の急減圧に伴う気化を効果的に抑制することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記立形ポンプは、常温常圧下では気体の物質が圧縮により液化された液体を昇圧するように構成される。
上記(1)で述べたように、少なくとも幾つかの実施形態に係る立形ポンプでは、中間室に中間段インペラを連通させることで、バランススリーブを介したリーク液体の急減圧に伴う気化を抑制することができる。このため、上記(4)の構成のように、常温常圧下では気体の物質が圧縮により液化された液体を立形ポンプで昇圧する場合であっても、バランススリーブを介したリーク液体の気化を抑制することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記ケーシングは、
前記複数段のインペラを覆う中間ケーシングと、
前記中間ケーシングを覆うように設けられる外部ケーシングと、
前記外部ケーシングの上端開口を塞ぐように前記外部ケーシングに取り付けられ、前記回転シャフトによる前記貫通部を有するケーシングカバーと、
を含み、
前記ケーシングカバーには、前記中間室に連通するバランス内部流路が形成され、
前記バランス内部流路と前記中間段インペラとが互いに連通するように、前記中間ケーシングと前記外部ケーシングとの間に設けられるバランス管をさらに備える。
上記(5)の構成によれば、ケーシングカバーの内部に設けられるバランス内部流路及びバランス管を用いた簡素な構成により、中間室を中間段インペラに連通させることが可能となる。これにより、中間室を中間段インペラに連通させた構成による技術的利得(立形ポンプのスラスト力のバランス維持と、バランススリーブを介したリーク液体気化抑制とを両立可能であるという利得)を享受できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、前記立形ポンプの吐出圧が10MPa以上である。
一般的に、10MPa以上の高い吐出圧を得るためには、例えば6000rpm以上の高速で回転する横置きポンプが用いられる。しかし、高回転数の横置きポンプを採用する場合、横置きポンプの初段インペラにおけるキャビテーションが問題となり得る。キャビテーションを抑制するために、例えば、タンクと横置きポンプとの間にブースタポンプを設けることも可能であるが、この場合にはブースタポンプの設置に伴う機器設置スペースの拡大および設備コストの増加が問題となる。
上記(6)の構成のように、10MPa以上の吐出圧が必要な場合であっても、上記(1)で述べた多段の立形ポンプを用いることで、立形ポンプのインペラの段数を増やすことでポンプ回転数を低下させ、初段インペラにおけるキャビテーションを抑制することができる。
また、吐出圧が10MPa以上の高圧である場合、バランススリーブを介したリーク液体の急減圧に伴う気化や、メカニカルシールの構造の複雑化が問題となり得る。この点、上記(1)で述べたように、中間室に中間段インペラを連通させ、中間室の圧力を比較的高い値に保持することで、バランススリーブを介したリーク液体(プロセス流体)の急減圧に伴う気化を抑制することができる。また、隔壁部により中間室と仕切られた低圧室を中間段インペラよりも低圧側に連通させることで、低圧室に連設されるメカニカルシールに作用する圧力を低減し、簡素な構成のメカニカルシールの採用が可能となる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記立形ポンプは、尿素合成プラントにおける原料アンモニアを昇圧するためのアンモニアポンプ、または、尿素合成プラントにおける中間体のカーバメートを昇圧するためのカーバメートポンプの何れかである。
尿素合成プラントにおけるアンモニアポンプ及びカーバメートポンプは、アンモニア又はカーバメートを例えば10MPa以上の高圧に昇圧させて、尿素を生成するための反応器に供給するために用いられる。
この点、上記(7)の構成によれば、尿素合成プラントにおけるアンモニアポンプ又はカーバメートポンプとして上記(1)で述べた多段の立形ポンプを用いることで、立形ポンプのインペラの段数を増やすことでポンプ回転数を低下させ、初段インペラにおけるキャビテーションを抑制することができる。
また、アンモニアポンプ又はカーバメートポンプとして上記(1)で述べた多段の立形ポンプを用いることで、中間室に中間段インペラを連通させ、中間室の圧力を比較的高い値に保持することで、バランススリーブを介したリーク液体の急減圧に伴う気化を抑制することができる。また、隔壁部により中間室と仕切られた低圧室を中間段インペラよりも低圧側に連通させることで、低圧室に連設されるメカニカルシールに作用する圧力を低減し、簡素な構成のメカニカルシールの採用が可能となる。
(8)本発明の少なくとも一実施形態に係る尿素合成プラントは、
原料アンモニアを昇圧するためのアンモニアポンプと、
中間体のカーバメートを昇圧するためのカーバメートポンプと、
前記アンモニアポンプで昇圧されたアンモニア、前記カーバメートポンプで昇圧されたカーバメート、及び、二酸化炭素が供給される反応器と、
を備え、
前記アンモニアポンプ又は前記カーバメートポンプの少なくとも一方は、上記(1)乃至(7)の何れかに記載の前記立形ポンプである。
上記(8)の構成によれば、尿素合成プラントにおけるアンモニアポンプ又はカーバメートポンプとして上記(1)で述べた多段の立形ポンプを用いることで、立形ポンプのインペラの段数を増やすことでポンプ回転数を低下させ、初段インペラにおけるキャビテーションを抑制することができる。
また、アンモニアポンプ又はカーバメートポンプとして上記(1)で述べた多段の立形ポンプを用いることで、中間室に中間段インペラを連通させ、中間室の圧力を比較的高い値に保持することで、バランススリーブを介したリーク液体の急減圧に伴う気化を抑制することができる。また、隔壁部により中間室と仕切られた低圧室を中間段インペラよりも低圧側に連通させることで、低圧室に連設されるメカニカルシールに作用する圧力を低減し、簡素な構成のメカニカルシールの採用が可能となる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、流体の気化を抑制しながらスラスト力の適切なバランスが可能な立形ポンプ及び尿素合成プラントが提供される。
一実施形態に係る立形ポンプが適用される液体昇圧装置の一例を示す概略構成図である。 一実施形態に係る立形ポンプの概略断面図である。 図2に示す立形ポンプのケーシングカバーの平面図である。 図2に示す立形ポンプのケーシングカバーの軸方向に沿った断面図である。 一実施形態に係る締結用セクションのフランジ部を平面視した図である。 図2に示す立形ポンプのスラストバランス部の構成を示す概略断面図である。 図2に示す立形ポンプのメカニカルシールの構成を示す概略断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、幾つかの実施形態に係る立形ポンプが適用される液体昇圧装置の一例を示す概略構成図である。図1に示すように、液体昇圧装置1は、昇圧対象の液体(プロセス流体)を貯留するためのタンク2と、タンク2から供給される液体を昇圧するための立形ポンプ4と、立形ポンプ4を駆動するためのモータ12と、を備える。
タンク2は機器設置面GLに設置されており、タンク2内の液面レベルFLは、機器設置面GLよりも上方に位置するようになっている。
図1に示すように、立形ポンプ4の少なくとも一部は、機器設置面GLから掘り下げられて形成された凹部3に収容される。図1に示す例示的な実施形態では、立形ポンプ4の下部が凹部3に収容されている。
立形ポンプ4は、タンク2に接続される吸込口5と、鉛直方向に沿って配列された複数段のインペラ7と、複数段のインペラ7を通過した液体を吐出するための吐出口6と、を含む。複数段のインペラ7のうち、最も下方に位置するインペラ7は、初段インペラ7Aである。初段インペラ7Aは、タンク2が設置される機器設置面GLよりも下方に位置している。
また、立形ポンプ4は、鉛直方向に沿って延在する回転シャフト10を備えている。回転シャフト10はモータ12の出力軸13と接続されており、複数段のインペラ7は、モータ12によって駆動されて、回転シャフト10とともに回転するように構成されている。
図1に示す例示的な実施形態では、立形ポンプ4を駆動するためのモータ12の出力軸13は、水平方向に沿って延在しており、立形ポンプ4の上方には、モータ12の出力軸13と、立形ポンプ4の回転シャフト10との間で動力を伝達するためのかさ歯車8が設けられている。また、モータ12は、平面視において、立形ポンプ4と重ならずに立形ポンプ4の側方に位置している。
図示を省略するが、他の幾つかの実施形態では、立形ポンプ4を駆動するためのモータ12の出力軸13は鉛直方向に沿って延在し、該出力軸13が、立形ポンプ4の回転シャフト10に直結されていてもよい。
立形ポンプ4には、吸込口5を介してタンク2から液体が供給されるようになっている。吸込口5から供給された液体は、初段インペラ7Aに流入し、初段インペラ7Aを通過した後、下流側のインペラ7へと順々に流れていく。液体は、複数段のインペラ7を通過する際に、インペラ7の回転エネルギーを受けて昇圧される。複数段のインペラ7のうち最も下流側に設けられる最終段のインペラ7を通過した高圧の液体は、吐出口6を介して、立形ポンプ4から排出されるようになっている。
液体昇圧装置1において上述した多段の立形ポンプ4を採用することにより、複数段のインペラが水平方向に配列される横置き型の多段ポンプを採用する場合に比べて、機器設置スペースを削減可能であるとともに、インペラ7の段数を増やすことで高い吐出圧を確保しつつ、ポンプの回転数を削減可能となる。このようにポンプの回転数を下げることで、初段インペラ7Aにおけるキャビテーションを抑制することができる。また、機器設置面GLよりも下方に初段インペラ7Aが位置するように立形ポンプ4を配置することで、タンク2の設置位置の高さを低減しながら、タンク2と立形ポンプ4とのヘッド差を十分に確保して初段インペラ7Aにおけるキャビテーションを抑制することができる。
このように、立形ポンプ4を採用することにより、初段インペラ7Aにおけるキャビテーションを抑制可能であるため、タンク2とポンプ(立形ポンプ4)との間にブースタポンプを設ける必要がなくなり、あるいは、タンク2の設置位置を高く設定する必要がなくなる。よって、液体昇圧装置1における設備コストの削減及び省スペース化を実現することができる。
図2は、一実施形態に係る立形ポンプ4の概略断面図である。なお、図2中の矢印は、立形ポンプ4内における液体(プロセス流体)の流れの向きを示す。
図2に示すように、立形ポンプ4は、上述した複数段のインペラ7と、外部ケーシング18、中間ケーシング20、及びケーシングカバー28を含むケーシングとを備えており、複数段のインペラ7は、該ケーシングに収容されている。中間ケーシング20は、複数段のインペラ7を覆うように外部ケーシング18の内部に設けられている。ケーシングカバー28は、外部ケーシング18の上端開口を塞ぐように外部ケーシング18に取付けられている。また、複数段のインペラ7とともに回転する回転シャフト10は、下部軸受72、及び、インペラのウェアリング部を通常のインペラより延長し設置する中間ブッシュ74によって回転自在に中間ケーシング20に支持されている。
また、図2に示す立形ポンプ4は、ケーシングカバー28の回転シャフト10による貫通部に設けられたスラストバランス部80及び軸封装置としてのメカニカルシール44を備えている。
外部ケーシング18は、回転シャフト10の径方向(以下、単に「径方向」と称することがある。)外側に突出するように設けられたフランジ部18aを上端部に有し、該フランジ部18aに設けられたボルト穴を貫通する複数のボルト19によって機器設置面GLに固定されている。外部ケーシング18のうち、フランジ部18aよりも下方の部分は、機器設置面GLから掘り下げられて形成された凹部3に収容されている。
ケーシングカバー28は、回転シャフト10の周方向に配列されるボルト29によって、外部ケーシング18に固定されている。ケーシングカバー28には、吸込口5に連通する低圧内部流路30、及び、吐出口6と連通する高圧内部流路32が形成されている。
外部ケーシング18と中間ケーシング20との間には、吸込口5及びケーシングカバー28に形成された低圧内部流路30から、複数段のインペラ7のうち最も下方に位置する初段インペラ7Aへと向かう液体の流路40が形成されている。
流路40を流れて初段インペラ7Aへと向かう液体は、中間ケーシング20の最下部に位置する吸込みベル26b(後述する)に導かれて、初段インペラ7Aへ流れ込むようになっている。
また、初段インペラ7Aへ流れこんだ後、複数段のインペラ7を通過して、最終段インペラ7Bの出口から流出した流体は、高圧内部流路32を介して、吐出口6から立形ポンプ4の外部に排出されるようになっている。なお、最終段インペラ7Bは、複数段のインペラ7のうちケーシングカバー28に最も近いインペラである。
図3Aは、図2に示す立形ポンプ4のケーシングカバー28の平面図であり、図3Bは、図2に示す立形ポンプ4のケーシングカバー28の、回転シャフト10の軸方向(回転シャフト10の回転軸Oに沿った方向;以下、単に「軸方向」とも称する。)に沿った断面図である。なお、説明の便宜上、図3A及び図3Bでは、ケーシングカバー28に形成される流路及びボルト穴のうちいくつかは図示が省略されている。
図3A及び図3Bに示すように、ケーシングカバー28の中央部には、立形ポンプ4の回転シャフト10(図2参照)が軸方向に沿って貫通する貫通部98が設けられている。
幾つかの実施形態では、図2〜図3Bに示すように、ケーシングカバー28は、低圧内部流路30及び高圧内部流路32を有する板部材によって構成される。低圧内部流路30及び高圧内部流路32は、機械加工によって該板部材の内部に形成されてもよい。
このように、立形ポンプ4のケーシングカバー28を、低圧内部流路30及び高圧内部流路32が内部に形成された板部材によって構成することにより、低圧流路及び高圧流路を有する鋳物でケーシングカバー28を形成する場合に比べてケーシングカバー28の高さを低減することができる。これにより、立形ポンプ4の高さ方向の寸法を小さくし、コンパクトな立形ポンプ4を実現できる。また、板部材の内部に高圧内部流路32を形成することにより、ケーシングカバー28を鋳物で形成する場合に比べて、より高い吐出圧に対応可能となる。
図3Bに示すように、板部材によって構成されるケーシングカバー28の高さ(軸方向の寸法)をHとし、回転シャフト10(図2参照)の径方向(回転軸Oに直交する方向)におけるケーシングカバー28の寸法をWとしたとき、ケーシングカバー28のアスペクト比W/Hは、10/4以上10/1以下であってもよい。
図2に示すように、立形ポンプ4において、ケーシングカバー28を構成する板部材の周縁部には、吸込口5を有する吸込ノズル36(吸込管)、及び、吐出口6を有する吐出ノズル38(吐出管)が取付けられていてもよい。吸込ノズル36は、吸込口5と、ケーシングカバー28の内部に設けられた低圧内部流路30とが連通するように設けられる。また、吐出ノズル38は、吐出口6と、ケーシングカバー28の内部に設けられた高圧内部流路32とが連通するように設けられる。
このように、ケーシングカバー28を構成する板部材と別に形成された吸込ノズル36及び吐出ノズル38を板部材の周縁部に取り付けることで立形ポンプ4を構成できるので、ケーシングカバー28の加工が容易になる。
吸込ノズル36又は吐出ノズル38は、図2に示すようなフランジ接続部を有する部材であってもよい。また、吸込ノズル36又は吐出ノズル38は、溶接によってケーシングカバー28を構成する板部材に取付けられていてもよい。
幾つかの実施形態では、図2〜図3Bに示すように、ケーシングカバー28の内部に形成される低圧内部流路30は、板部材の径方向(図3B参照)外側に延びる第1径方向流路90と、第1径方向流路90に接続され、板部材の軸方向(図3B参照)に沿って延びる第1軸方向流路92、を含む。
このように、低圧内部流路30を第1径方向流路90と第1軸方向流路92とで形成することにより、低圧内部流路30の構造を簡素化することができ、低圧内部流路30の加工を容易に行うことが可能となる。
また、幾つかの実施形態では、図2〜図3Bに示すように、ケーシングカバー28の内部に形成される高圧内部流路32は、複数段のインペラ7のうち、ケーシングカバー28に最も近い最終段インペラ7B(図2参照)の出口に連通する環状流路94と、環状流路94から吐出口6(図2参照)に向かって板部材の径方向外側に延びる第2径方向流路96と、を含む。
このように、高圧内部流路32を環状流路94と第2径方向流路96とで形成することにより、高圧内部流路32の構造を簡素化することができ、高圧内部流路32の加工を容易に行うことが可能となる。
なお、ケーシングカバー28には、ケーシングカバー28を外部ケーシング18に固定するための複数のボルト29がねじ込まれる複数のボルト穴88が設けられる。図3Aに示すように、これらの複数のボルト穴88は、第1径方向流路90及び第2径方向流路96に対して、ケーシングカバー28を構成する板部材の周方向にオフセットされて配置されている。
幾つかの実施形態では、図2〜図3Bに示すように、ケーシングカバー28に形成される環状流路94は、板部材の周方向に(図3A参照)沿って流路断面積が変化するスクロール流路である。スクロール流路の流路断面積は、立形ポンプ4の回転シャフト10の回転方向における上流側から下流側に向かって増大するようになっていてもよい。
例えば、環状流路94(スクロール流路)の流路断面積は、図3A及び図3Bに示すように、立形ポンプ4の回転シャフト10の回転方向における上流側から下流側に向かって、環状流路94の上流部94a、中流部94b及び下流部94c(図3A及び図3B参照)の順に、大きくなる。
このように、環状流路94をスクロール流路で形成することにより、最終段インペラ7Bからの高圧液体の流れの環状流路94での圧力損失を低減することができる。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、中間ケーシング20は、回転シャフト10の軸方向に積み重ねられる複数のセクション(22A,22B,24,26)と、これら複数のセクション(22A,22B,24,26)を締結するための複数のタイボルト(複数の第1タイボルト42及び複数の第2タイボルト43)と、を含む。
図2に示す例示的な実施形態では、中間ケーシング20を構成する複数のセクションは、軸方向に積み重ねられ、複数段のインペラ7を取り囲むように設けられた複数の第1セクション22A及び第2セクション22Bと、複数の第1セクション22Aと複数の第2セクション22Bとの間に設けられ、複数のタイボルト(42,43)の一端が固定される締結用セクション24と、複数のセクションのうち最も下方に位置する吸込みベルセクション26と、を含む。
吸込みベルセクション26は、軸方向において複数段のインペラ7を挟んで前記ケーシングカバー28とは反対側に位置し、複数段のインペラ7のうち初段インペラ7Aに液体を導くための吸込みベル26bを有する。
複数の第1セクション22Aは、複数段のインペラ7のうち下流側に位置する第1グループ100の複数のインペラ7を取り囲むように設けられる。
複数の第2セクション22Bは、複数段のインペラ7のうち、第1グループ100の複数のインペラ7よりも上流側に位置する第2グループ102の複数のインペラ7を取り囲むように設けられる。
締結用セクション24は、軸方向において複数の第1セクション22Aを挟んでケーシングカバー28の反対側に位置している。
複数の第1タイボルト42は、締結用セクション24から複数の第1セクション22Aが占める軸方向の位置範囲に亘って延在している。複数の第1タイボルト42の各々の一端は、締結用セクション24に固定されるとともに、複数の第1タイボルト42の各々の他端は、ケーシングカバー28に固定されている。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、締結用セクション24は、径方向外側に突出するように設けられたフランジ部24aを有し、複数の第1タイボルト42の各々の一端は、締結用セクション24のフランジ部24aに形成されたボルト穴にねじ込まれる。また、幾つかの実施形態では、図2に示すように、複数の第1タイボルト42の各々の他端は、ケーシングカバー28を構成する板部材に形成された複数のボルト穴86にねじ込まれる。
なお、図3Aに示すように、ケーシングカバー28に形成される複数のボルト穴86は、第1軸方向流路92に対して、ケーシングカバー28を構成する板部材の半径方向又は周方向にオフセットされて配置されている。
また、複数の第2タイボルト43は、締結用セクション24から第1タイボルト42とは反対方向に複数の第2セクション22Bが占める軸方向の位置範囲に亘って延在している。複数の第2タイボルト43の各々の一端は、締結用セクション24に固定されるとともに、複数の第2タイボルト43の各々の他端は、吸込みベルセクション26に固定されている。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、複数の第2タイボルト43の各々の一端は、上述の締結用セクション24のフランジ部24aに形成されたボルト穴にねじ込まれる。また、幾つかの実施形態では、図2に示すように、吸込みベルセクション26は、径方向外側に突出するように設けられたフランジ部26aを有し、複数の第2タイボルト43の各々の他端は、吸込みベルセクション26のフランジ部26aに形成されたボルト穴にねじ込まれる。
なお、幾つかの実施形態では、中間ケーシング20を構成する複数のセクションを、軸方向においてそれぞれ位置が異なる3以上のグループ(第1セクション、第2セクション、及び第3セクション等)に分割し、これらの3以上のグループのセクションを、軸方向においてそれぞれ異なる位置範囲に延在する3本以上のタイボルトによって締結するようにしてもよい。
このように、幾つかの実施形態では、少なくとも複数の第1セクション22Aと複数の第2セクション22Bとで中間ケーシング20を構成し、且つ、第1セクション22Aと第2セクション22Bとの間に締結用セクション24を配置し、該締結用セクション24に第1タイボルト42及び該第1タイボルト42とは反対方向に延びる第2タイボルト43を固定する。このため、中間ケーシング20全体に亘って延在する長いタイボルトで全セクションを保持する場合に比べて、第1タイボルト42及び第2タイボルト43を短くすることができる。これにより、各タイボルト(42,43)の剛性が向上するだけでなく、各タイボルト(42,43)の製造性及び組付け性が向上するとともに、タイボルト(42,43)の熱伸びの影響を低減できる。このことは、立形ポンプ4のインペラ7の段数が多い場合に大きなメリットをもたらす。
ケーシングカバー28を構成する板部材と締結用セクション24とをタイボルト(42,43)で締結することで、板部材と締結用セクション24とに挟まれた複数のセクション(第1セクション22A)、あるいは、締結用セクション24と吸込みベルセクション26とにはさまれた複数のセクション(第2セクション22B)を一体的に保持することができ、立形ポンプ4のケーシング構造を簡素化することができる。
また、ケーシングカバー28と締結用セクション24との間に延在する第1タイボルト42と、締結用セクション24と吸込みベルセクション26との間に延在する第2タイボルト43と、を用いることで、立形ポンプ4の段数が多い場合であっても、各タイボルト(42,43)の長さを抑制しながら、複数の第1セクション22A及び複数の第2セクション22Bを一体的に保持することができる。
幾つかの実施形態において、下流側に位置する複数の第1セクション22Aを保持するための第1タイボルト42は、複数の第1セクション22Aよりも上流側に位置する複数の第2セクション22Bを保持するための第2タイボルト43よりも大径である。
このように、液体の圧力がより高い第1グループ100のインペラ7に対応する第1タイボルト42を第2タイボルト43よりも大径にすることで、液体の圧力に応じた各セクションの固定に必要な軸力を得ることができる。また、相対的に小径である第2タイボルト43を用いることで、中間ケーシング20の周りにより多くのタイボルト(42,43)を配置することが可能となる。
図4は、中間ケーシング20における複数のタイボルト(42,43)の構成を示す図であり、締結用セクション24のフランジ部24aを平面視した図である。
図4に示すように、幾つかの実施形態では、複数本の第1タイボルト42と、複数本の第2タイボルト43とが、中間ケーシング20の周方向において交互に配置される。
このように、複数本の第1タイボルト42及び複数本の第2タイボルト43を交互に周方向に配置することで、締結用セクション24における第1タイボルト42と第2タイボルト43の干渉を回避しつつ、各タイボルト(42,43)を周方向に均等配置して各セクション(22A,22B,24,26)を適切に保持することができる。
幾つかの実施形態では、上述したように、回転シャフト10は、下部軸受72、及び、インペラのウェアリング部を通常のインペラより延長し設置する中間ブッシュ74によって回転自在に支持されている。図2に示すように、下部軸受72は、回転シャフト10の下端部を回転自在に中間ケーシング20に支持するようになっている。また、中間ブッシュ74は、回転シャフト10の中間部を回転自在に中間ケーシングに支持する中間軸受として機能する。中間ブッシュ74は、初段インペラ7Aと、最終段インペラ7Bとの間の軸方向位置に設けられる。また、下部軸受72は、軸方向において中間ブッシュ74を挟んでケーシングカバー28とは反対側に設けられる。
このように、回転シャフト10を下部軸受72及び中間ブッシュ74によって支持することで、回転シャフト10の振動を低減することができる。即ち、下部軸受72によって、回転シャフト10の下部が振れるモード(1次モード)を抑制するとともに、中間ブッシュ74によって、回転シャフト10の中央部が振れるモード(2次モード)を抑制することができる。
下部軸受72又は中間ブッシュ74は、締結用セクション24と回転シャフト10との間に設けられていてもよい。図2に示す例示的な実施形態では、中間ブッシュ74が、締結用セクション24と回転シャフト10との間に設けられている。
締結用セクション24は、第1タイボルト42及び第2タイボルト43を固定するために、ある程度の厚さが必要である。例えば、図2に示すように、締結用セクション24にタイボルトの一端を固定するためのフランジ部24aを設ける場合、フランジ部24aの厚さを確保するため、締結用セクション24の厚さはある程度大きく設定される。この点、ある程度の長さを有する締結用セクション24を利用して、回転シャフト10を支持するための軸受(図2に示す例では中間ブッシュ74)を設けることにより、回転シャフト10の軸長の増大を抑制しながら、回転シャフト10の振動を低減することができる。
幾つかの実施形態では、各セクション(22A,22B,24)の下端部と、該セクションに隣り合うセクション(22A,22B,24,26)の上端部とは、インロー構造21を有していてもよい。
図2に示す例示的な実施形態では、各セクション(22A,22B,24)の下端部の外周側縁部において下方に突出するように設けられた凸部と、該セクションに隣り合うセクション(22A,22B,24,26)の上端部において、上述の凸部に対応するように設けられた凹部とによってインロー構造が形成されている。
このように、隣り合う複数のセクション間にインロー構造が形成されることにより、各セクション(22A,22B,24,26)の径方向における位置決めが容易となる。
図5は、図2に示す立形ポンプ4のスラストバランス部80の構成を示す概略断面図である。
幾つかの実施形態では、スラストバランス部80は、図2及び図5に示すように、回転シャフト10の外周側に取付けられ、回転シャフト10とともに回転するように構成されたバランススリーブ82と、バランススリーブ82の外周側において、ケーシングカバー28に設けられるバランスブッシュ84と、を含む。バランススリーブ82は、例えば以下に説明するように、回転シャフト10のスラスト力を少なくとも部分的にバランスさせるように構成される。
なお、回転シャフト10に作用するスラスト力は、軸方向において、複数段のインペラ7(図2参照)の高圧側から低圧側に向かう方向の力、即ち、最終段インペラ7Bから初段インペラ7Aに向かう方向の力である。
図5に示すように、バランススリーブ82は、回転シャフト10によるケーシングカバー28の貫通部98(図3A及び図3B参照)において、複数段のインペラ7のうち最終段インペラ7Bの背面側に設けられる。バランススリーブ82は、例えば、焼嵌め等により回転シャフト10に取付けられていてもよい。
回転シャフト10とともに回転するバランススリーブ82の外周面82aは、回転シャフト10の回転時に、バランスブッシュ84の内周面84aに対して摺動するようになっている。
回転シャフト10とケーシングカバー28を構成する板部材との間には、軸方向においてバランススリーブ82(スラストバランス部80)を挟んで複数段のインペラ7とはン対側に中間室54が形成されている。バランススリーブ82の上端面82bは中間室54に隣接し、該上端面82bに中間室54の圧力が作用するようになっている。
なお、図5に示すように、回転シャフト10は、軸方向において中間室54が存在する位置範囲に設けられる拡径部10aを有し、該拡径部10aは、バランススリーブ82の上端面82bに対向する下端面10bを有していてもよい。そして、拡径部10aの下端面10bとバランススリーブ82の上端面82bとを介して、バランススリーブ82と回転シャフト10との間で軸方向の力が伝達されるようになっていてもよい。
図2に示すように、中間室54は、ケーシングカバー28を構成する板部材に形成されたバランス内部流路56、及び、バランス内部流路56に連通されるバランス管58を介して、複数段のインペラ7のうち中間段インペラ7Cに連通している。バランス管58は、バランス内部流路56と中間段インペラ7Cとが互いに連通するように、中間ケーシング20と外部ケーシング18との間において、ケーシングカバー28から第1セクション22A又は第2セクション22Bのうちいずれか一つのセクション(図2に示す実施形態では第2セクション22Bのうちの一つ)に向かって延びるように設けられる。
ここで、中間段インペラ7Cは、初段インペラ7Aの下流側且つ最終段インペラ7Bの上流側の任意のインペラ7を指す。図2に示す例示的な実施形態では、中間段インペラ7Cは、複数段のインペラ7のうち、下部軸受72よりも上方、且つ、中間ブッシュ74よりも下方に位置するインペラ7である。あるいは、図2に示す実施形態では、中間段インペラ7Cは、複数のインペラ7のうち、上流側に位置する第2グループ102に属するインペラ7(複数の第2セクション22Bによって取り囲まれるインペラ7)である。
すなわち、中間段インペラ7Cと連通する中間室54には中間段インペラ7Cの圧力Pが導入され、バランススリーブ82の上端面82b(図5参照)には、中間段インペラ7Cの圧力Pが作用するようになっている。
また、バランススリーブ82の下端面82c(図5参照)は、最終段インペラ7Bの背面側の空間と隣接しており、該下端面82cには、最終段インペラ7Bを通過した液体の圧力(吐出圧P)が作用するようになっている。
したがって、上述したように、バランススリーブ82に中間段インペラ7Cの圧力Pを作用させることで、最終段インペラ7Bを通過した液体の圧力(吐出圧P(>P))と中間段インペラ7Cの圧力Pとの差圧に起因した逆スラスト力(軸方向において上述したスラスト力と逆向きの力)を、バランススリーブ82を介して、回転シャフト10に作用させることができる。これにより、立形ポンプ4のスラスト力のバランスを実現することができる。
また、仮に、中間室54の圧力と、バランススリーブ82の下端面82cに作用する吐出圧Pとの圧力差が過度に大きな場合、バランススリーブ82とバランスブッシュ84との間の隙間を通ってリークする流体が急減圧し、該流体が気化する場合がある。
この点、上述したように、中間室54に中間段インペラ7Cを連通させて、中間室54の圧力を比較的高い値(例えば、少なくとも、初段インペラ7Aに流入する液体の圧力より高い圧力)に保持することで、バランススリーブ82を介してリークする液体(プロセス流体)の急減圧に伴う気化を抑制することができる。
バランス管58は、平面視において、第1タイボルト42又は第2タイボルト43の少なくとも一方に対して、中間ケーシング20の半径方向又は周方向にオフセットされて配置されていてもよい。
幾つかの実施形態では、バランス管58は、例えば図2及び図4に示すように、何れかの第1タイボルト42に対して半径方向にオフセットされて配置され、周方向に隣り合う一対の第2タイボルト43の間を通って、何れかの第2セクション22Bに接続される。
このように、バランス管58を、第1タイボルト42又は第2タイボルト43の少なくとも一方に対して、半径方向又は周方向にオフセットして配置することにより、第1タイボルト42及び第2タイボルト43の本数が多い場合であっても、第1タイボルト42及び第2タイボルト43とバランス管58との干渉を回避可能である。
幾つかの実施形態では、立形ポンプ4は、常温常圧下では気体の物質が圧縮により液化された液体を昇圧するように構成されていてもよい。
上述のスラストバランス部80が設けられる立形ポンプ4では、中間室54に中間段インペラ7Cを連通させることで、バランススリーブ82を介してリークする液体(プロセス流体)の急減圧に伴う気化を抑制することができる。このため、上述のように、常温常圧下では気体の物質が圧縮により液化された液体を立形ポンプ4で昇圧する場合であっても、バランススリーブ82を介してリークする液体の気化を抑制することができる。
図6は、図2に示す立形ポンプ4のメカニカルシール44の構成を示す概略断面図である。
幾つかの実施形態では、図2及び図6に示すように、立形ポンプ4のケーシングは、ケーシングカバー28に固定されたシールハウジング部46を含み、シールハウジング部46は、メカニカルシール44を少なくとも部分的に収容する。また、ケーシングカバー28及びシールハウジング部46を回転シャフト10が貫通するように、貫通部が設けられている。
図6に示すメカニカルシール44は、シールハウジング部46(ケーシング)に取付けられた一対の固定環60A,60Bと、回転シャフト10とともに回転可能に構成された一対の回転環62A,62Bと、を含み、これらの固定環と回転環とが軸方向において交互に配置された、タンデムメカニカルシールである。すなわち、図6に示す実施形態では、固定環と回転環とは、軸方向において、複数段のインペラ7に近い側から順に、回転環62A、固定環60A、回転環62B、固定環60Bの順に配列されている。
回転環62A,62Bは、回転シャフト10の外周側に取付けられ、回転シャフト10とともに回転するように構成されたシャフトスリーブ66の外周面に固定されている。
一対の固定環60A,60B、及び、一対の回転環62A,62Bのうち、軸方向において複数段のインペラ7に近い側に配置される固定環60A及び回転環62Aは、高圧側シール45Aを構成し、軸方向において複数段のインペラ7から遠い側に配置される固定環60B及び回転環62Bは、低圧側シール45Bを構成する。
一対の回転環62A,62Bは、回転シャフト10の回転にともない、一対の固定環60A,60Bに対してそれぞれ摺動するように構成されている。そして、一対の固定環60A,60Bと一対の回転環62A,62Bとの摺動面が互いに接触することによって、流体の漏れを抑制するようになっている。
回転シャフト10とケーシングカバー28(ケーシング)との間には、軸方向においてメカニカルシール44に隣接して低圧室48が設けられている。低圧室48は、ケーシングカバー28に形成されたフラッシング入口流路50を介して、中間段インペラ7Cよりも低圧側に連通している。すなわち、低圧室48には、中間段インペラ7Cよりも低圧側の、比較的低圧の流体が導かれる。
図2及び図6に示す例示的な実施形態では、低圧室48は、外部ケーシング18と中間ケーシング20との間に形成される流路40に連通している。すなわち、低圧室48には、吸込口5から立形ポンプ4に流入し、複数段のインペラ7によって昇圧される前の低圧の液体が、フラッシング入口流路50を介して導入される。
このように、比較的低圧の流体を低圧室48に導くことにより、低圧室48に連設されるメカニカルシール44に作用する圧力を低減可能である。よって、上述のタンデムメカニカルシールを採用して、ダブルメカニカルシールよりも低圧のエクスターナル流体を用いて立形ポンプ4内の液体(プロセス流体)を密封することができる。
回転シャフト10とシールハウジング部46(ケーシング)との間には、軸方向において一対の固定環60A,60Bの間に、外部流体(エクスターナル流体)が供給されるシールチャンバ67が設けられている。また、シールハウジング部46には、バッファ入口流路68及びバッファ出口流路70が設けられており、これらのバッファ入口流路68及びバッファ出口流路70は、立形ポンプ4の外部に設けられた外部流体タンク(不図示)に接続されている。そして、外部流体タンクに貯留された外部流体が、バッファ入口流路68を介してシールチャンバ67に導入されるとともに、バッファ出口流路70を介してシールチャンバ67から排出されて、外部流体タンクに返送されるようになっている。
一対の回転環62A,62Bのうち、一対の固定環60A,60Bの間に位置する一方の回転環62B(すなわち、シールチャンバ67に設けられる一方の回転環)には、ポンピングリング64が設けられている。そして、ポンピングリング64によって、シールチャンバ67からバッファ出口流路70を介して外部流体タンクへと外部流体が送られるようになっている。
このように、ポンピングリング64によりエクスターナル流体を循環させることにより、エクスターナル流体を循環させるための補機が不要となる。よって、ダブルメカニカルシールを採用する場合に比べて、軸封装置に供給するエクスターナル流体の加圧及び循環のための補機を簡略化することができる。
幾つかの実施形態では、図2、図5及び図6に示すように、スラストバランス部80のバランススリーブ82は、軸方向において最終段インペラ7Bとメカニカルシール44との間に位置する。そして、軸方向において中間室54と低圧室48との間には、これらの中間室54と低圧室48とを仕切る隔壁部104(図5及び図6参照)が設けられている。
隔壁部104によって、隔壁部104と回転シャフト10との間の隙間を介した中間室54から低圧室48への流体の移動が制限され、中間室54と低圧室48との圧力差を維持できるようになっている。
隔壁部104は、ケーシングカバー28を構成する板部材を機械加工することにより形成されていてもよい。あるいは、隔壁部104は、ケーシングカバー28を構成する板部材とは別の部材により構成され、ケーシングカバー28に固定されたものであってもよい。
このように、隔壁部104により中間室54と仕切られた低圧室48を中間段インペラ7Cよりも低圧側に連通させることで、低圧室48に連設されるメカニカルシール44に作用する圧力を低減し、簡素な構成のメカニカルシール44の採用が可能となる。
幾つかの実施形態では、立形ポンプ4の吐出圧が10MPa以上である。
上述の立形ポンプ4では、インペラ7の段数を増やすことで、例えば10MPa以上の高い吐出圧が得られるとともに、ポンプの回転数を低下させ、初段インペラ7Aにおけるキャビテーションを抑制することができる。
一方、立形ポンプ4のインペラ7の段数を増やすと、中間ケーシング20のセクションを一体に保持するためのタイボルト(42,43)が長くなるというデメリットが存在するが、幾つかの実施形態に係る立形ポンプ4では、締結用セクション24から互いに反対方向に延在する第1タイボルト42及び第2タイボルト43を用いることで、立形ポンプ4の段数が多い場合であっても各タイボルト(42,43)を短縮できる。
また、吐出圧が10MPa以上の高圧である場合、バランススリーブを介したリーク液体の急減圧に伴う気化や、メカニカルシールの構造の複雑化が問題となり得る。この点、幾つかの実施形態に係る立形ポンプ4では、中間室54に中間段インペラ7Cを連通させ、中間室54の圧力を比較的高い値に保持することで、バランススリーブ82を介したリーク液体(プロセス流体)の急減圧に伴う気化を抑制することができる。また、隔壁部104により中間室54と仕切られた低圧室48を中間段インペラ7Cよりも低圧側に連通させることで、低圧室48に連設されるメカニカルシール44に作用する圧力を低減し、簡素な構成のメカニカルシール44の採用が可能となる。
幾つかの実施形態では、複数段のインペラ7は、10段以上のインペラ7を含む。
立形ポンプ4が10段以上のインペラ7を含むことにより、立形ポンプ4の回転数を低下させても必要な吐出圧を確保可能となる。このため、立形ポンプ4の回転数低下により、初段インペラ7Aにおけるキャビテーションを効果的に抑制することができる。
以上説明した立形ポンプ4は、例えば、尿素合成プラント(不図示)におけるプロセスポンプとして用いることができる。
幾つかの実施形態にかかる尿素合成プラントは、アンモニアを昇圧するためのアンモニアポンプと、カーバメートを昇圧するためのカーバメートポンプと、アンモニアポンプで昇圧されたアンモニア、カーバメートポンプで昇圧されたカーバメート、及び、二酸化炭素が供給される反応器と、を備える。そして、アンモニアポンプ又はカーバメートポンプの少なくとも一方は、上述した立形ポンプ4である。
例えば、アンモニアポンプが立形ポンプ4である場合、昇圧対象の液体は尿素の原料の液体アンモニアであり、吸込口5を介して、液体アンモニアが立形ポンプ4に供給される。
また、例えば、カーバメートポンプが立形ポンプ4である場合、昇圧対象の液体は、アンモニアと二酸化炭素との反応により生成される中間体のカーバメート(カルバミン酸アンモニウム)であり、吸込口5を介して、液体カーバメートが立形ポンプ4に供給される。
上述の尿素合成プラントでは、昇圧されたアンモニア、カーバメート及び二酸化炭素が供給される反応器において、高温高圧下で、アンモニアと二酸化炭素とから、カーバメートが生成される。このようにして生成されたカーバメート及びカーバメートポンプから供給されたカーバメートの一部は、脱水反応により、尿素と水とに分解される。この後、残存するカーバメートは、例えば、分解塔に送られて、加熱されて脱水反応により、尿素と水とに分解される。これらの反応により生成した尿素は製品として分離回収される。また、未反応の残留カーバメートも分離回収され、カーバメートポンプで昇圧されて、再度反応器に供給され、尿素の製造に用いられる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 液体昇圧装置
2 タンク
3 凹部
4 立形ポンプ
5 吸込口
6 吐出口
7 インペラ
7A 初段インペラ
7B 最終段インペラ
7C 中間段インペラ
8 歯車
10 回転シャフト
10a 拡径部
10b 下端面
12 モータ
13 出力軸
18 外部ケーシング
18a フランジ部
19 ボルト
20 中間ケーシング
21 インロー構造
22A 第1セクション
22B 第2セクション
24 締結用セクション
24a フランジ部
26 吸込みベルセクション
26a フランジ部
26b 吸込みベル
28 ケーシングカバー
29 ボルト
30 低圧内部流路
32 高圧内部流路
36 吸込ノズル
38 吐出ノズル
40 流路
42 第1タイボルト
43 第2タイボルト
44 メカニカルシール
45A 高圧側シール
45B 低圧側シール
46 シールハウジング部
48 低圧室
50 フラッシング入口流路
54 中間室
56 バランス内部流路
58 バランス管
60A,60B 固定環
62A,62B 回転環
64 ポンピングリング
66 シャフトスリーブ
67 シールチャンバ
68 バッファ入口流路
70 バッファ出口流路
72 下部軸受
74 中間ブッシュ
80 スラストバランス部
82 バランススリーブ
82a 外周面
82b 上端面
82c 下端面
84 バランスブッシュ
84a 内周面
86 ボルト穴
88 ボルト穴
90 第1径方向流路
92 第1軸方向流路
94 環状流路
96 第2径方向流路
98 貫通部
100 第1グループ
102 第2グループ
104 隔壁部
FL 液面レベル
GL 機器設置面
O 回転軸

Claims (8)

  1. 回転シャフトと、
    前記回転シャフトとともに回転するように構成された複数段のインペラと、
    前記複数段のインペラを収容するケーシングと、
    前記ケーシングの前記回転シャフトの貫通部に設けられるメカニカルシールと、
    前記回転シャフトの前記貫通部において前記複数段のインペラのうち最終段インペラと前記メカニカルシールとの間に位置し、前記回転シャフトのスラスト力を少なくとも部分的にバランスさせるためのバランススリーブと、
    前記回転シャフトと前記ケーシングとの間において、前記回転シャフトの軸方向にて前記バランススリーブを挟んで前記複数段のインペラとは反対側に設けられ、前記複数段のインペラのうち中間段インペラに連通する中間室と、
    前記回転シャフトと前記ケーシングとの間において、前記軸方向にて前記メカニカルシールに隣接して設けられ、前記中間段インペラよりも低圧側に連通する低圧室と、
    前記中間室と前記低圧室とを仕切る隔壁部と、
    を備え
    前記ケーシングは、
    前記複数段のインペラを覆う中間ケーシングと、
    前記中間ケーシングを覆うように設けられる外部ケーシングと、
    前記外部ケーシングの上端開口を塞ぐように前記外部ケーシングに取り付けられ、前記回転シャフトによる前記貫通部を有するケーシングカバーと、
    を含み、
    前記ケーシングカバーには、前記中間室に連通するバランス内部流路が形成され、
    前記バランス内部流路と前記中間段インペラとが互いに連通するように、前記中間ケーシングと前記外部ケーシングとの間に設けられるバランス管をさらに備え、
    前記ケーシングカバーは、前記外部ケーシングと前記中間ケーシングとの間に形成される流体の流路に面する軸方向端面を有し、
    前記バランス内部流路は、前記ケーシングカバーの前記軸方向端面に開口するように設けられ、
    前記バランス管の一端部は、前記開口を介して前記バランス内部流路と前記中間段インペラとが互いに連通するように、前記ケーシングカバーの前記軸方向端面に接続される
    ことを特徴とする立形ポンプ。
  2. 前記メカニカルシールは、
    前記ケーシングに設けられた一対の固定環と、
    前記一対の固定環に対してそれぞれ摺動するように前記回転シャフトとともに回転可能に構成された一対の回転環と、
    を含むとともに、
    前記固定環と前記回転環とが、前記軸方向において交互に配置されたタンデムメカニカルシールである
    ことを特徴とする請求項1に記載の立形ポンプ。
  3. 前記回転シャフトの下端部を回転自在に前記中間ケーシングに支持する下部軸受と、
    前記回転シャフトの中間部を回転自在に前記中間ケーシングに支持する中間軸受と、
    をさらに備え、
    前記中間室は、前記下部軸受よりも上方、且つ、前記中間軸受よりも下方に位置する前記中間段インペラに連通している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の立形ポンプ。
  4. 前記立形ポンプは、常温常圧下では気体の物質が圧縮により液化された液体を昇圧するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の立形ポンプ。
  5. 前記立形ポンプの吐出圧が10MPa以上であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の立形ポンプ。
  6. 前記立形ポンプは、尿素合成プラントにおける原料アンモニアを昇圧するためのアンモニアポンプ、または、尿素合成プラントにおける中間体のカーバメートを昇圧するためのカーバメートポンプの何れかであることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の立形ポンプ。
  7. 前記隔壁部は、前記ケーシングカバーから径方向内向きに沿って突出するように設けられ、
    前記隔壁部の一対の軸方向端面のうち一方は、前記中間室を部分的に形成し、
    前記一対の軸方向端面のうち他方は、前記低圧室を部分的に形成する
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の立形ポンプ。
  8. 原料アンモニアを昇圧するためのアンモニアポンプと、
    中間体のカーバメートを昇圧するためのカーバメートポンプと、
    前記アンモニアポンプで昇圧されたアンモニア、前記カーバメートポンプで昇圧されたカーバメート、及び、二酸化炭素が供給される反応器と、
    を備え、
    前記アンモニアポンプ又は前記カーバメートポンプの少なくとも一方は、請求項1乃至の何れか一項に記載の前記立形ポンプである
    ことを特徴とする尿素合成プラント。
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