JP6966919B2 - 構台昇降システム - Google Patents

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本発明は、構台昇降システムに関する。
従来から、建物における地上階から地下階に至る領域において車両を通行させるための技術の一つとして、地面に開口する地下昇降路において、ロープを介して滑車に接続された構台を昇降させることにより、構台に載置された車両を地上階又は地下階のいずれか一方から地上階又は地下階のいずれか他方へ搬送する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−213584号公報
しかしながら、上述した従来の技術においては、単に構台に載置された車両を地上階又は地下階のいずれか一方から地上階又は地下階のいずれか他方へ搬送するものに過ぎなかったので、例えば、構台(又は地下昇降路)によって地上階の車両の通行が妨げられるおそれがあると共に、地上階から地下階に至るようにスロープを設けて車両を自走させる場合に比べて車両の搬送効率を向上させることが難しくなる可能性があった。したがって、建物の通行性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、建物の通行性を向上させることができる構台昇降システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の構台昇降システムは、第1床部と、前記第1床部よりも下方に位置する第2床部と、前記第1床部から前記第2床部に至るように設けられたスロープとを有する建物に設けられた構台昇降システムであって、前記スロープ上に設けられた構台であり、前記第1床部にいる第1通行対象が当該構台を介して前記スロープを横断することを可能にする構台と、前記第1通行対象が前記構台を介して前記スロープを横断することが可能な第1高さから、当該第1高さよりも上方の位置である第2高さであり前記構台によって第2通行対象による前記スロープの通行が妨げられることを回避可能な第2高さに至る範囲で、前記構台を昇降させる昇降手段と、を備えた。
請求項2に記載の構台昇降システムは、請求項1に記載の構台昇降システムにおいて、前記スロープ上に設けられた支持手段であって、前記構台を支持する支持手段を備え、前記支持手段を、当該支持手段によって前記第2通行対象による前記スロープの通行が妨げられることを回避可能な位置に設けた。
請求項1に記載の構台昇降システムによれば、第1高さから第2高さに至る範囲で、構台を昇降させる昇降手段を備えたので、構台が第1高さに位置する場合には構台によって第1通行対象の通行が妨げられることを防止でき、構台が第2高さに位置する場合にはスロープでの第2通行対象の自走によって第2通行対象を第1床部又は第2床部のいずれか一方から第1床部又は第2床部のいずれか他方に向けて効果的に通行させることができる。また、状況に応じて構台の高さを変更することにより、第1通行対象又は第2通行対象のいずれか一方の通行を優先させることができる。以上のことから、従来技術に比べて(構台を昇降させることで車両を運搬する技術)に比べて、建物の通行性を向上させることが可能となる。また、運用面において玉掛や揚重機などの有資格者を必要としないので構台昇降システムの使用における管理者の利便性を高めることができる。
請求項2に記載の構台昇降システムによれば、支持手段を、当該支持手段によって第2通行対象によるスロープの通行が妨げられることを回避可能な位置に設けたので、支持手段によって第2通行対象によるスロープの通行が妨げられることを回避でき、支持手段を設けた場合にスロープの通行性を維持することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る構台昇降システムを概念的に示す正面図である(一部図示省略)。 図1のA−A矢視断面図である(一部図示省略)。 図1の構台昇降システムを示す平面図である(一部図示省略)。 構台が第1高さに位置することを示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 構台が第2高さに位置することを示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る構台昇降システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、第1床部と、第1床部よりも下方に位置する第2床部と、第1床部から第2床部に至るように設けられたスロープとを有する建物に設けられた構台昇降システムに関する。ここで、「建物」は、1つ以上の数の階層を有する建物を意味し、例えば、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、公共施設、及び工場施設等を含む概念であるが、実施の形態では、施工中のオフィスビルであって地上階及び地下階を含む複数の階層を有するオフィスビルとして説明する。また、この建物の地下階は、建築資材等の搬入、荷捌、仮置きヤードとして利用される階として説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成−建物)
最初に、実施の形態に係る構台昇降システムが適用される建物の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る構台昇降システムを概念的に示す正面図である。図2は、図1のA−A矢視断面図である。図3は、図1の構台昇降システムを示す平面図である。以下の説明では、図1のX方向を建物の左右方向(−X方向を建物の左方向、+X方向を建物の右方向)、図2のY方向を建物の前後方向(+Y方向を建物の前方向、−Y方向を建物の後方向)、図1のZ方向を建物の上下方向(+Z方向を建物の上方向、−Z方向を建物の下方向)と称する。
建物1は、例えば鉄筋コンクリート造の建物であり、所定の敷地内に設けられており、図1に示すように、複数の床部11、複数の梁部12、複数の柱部13、複数の壁部(図示省略)、及びスロープ14を備えている。なお、以下では、複数の床部11のうち、地上1階の床部11を「第1地上側床部11a」と称し、図示しない地上2階の床部11を「第2地上側床部」と称し、地下1階の床部11を「地下側床部11b」と称して説明する。また、複数の梁部12のうち、第2地上側床部を支持する梁部12を「第2地上側梁部12a」と称して説明する。
このうち、複数の床部11は、建物1を構成する床であり、相互に間隔を隔てて上下方向に向けて並設されている。また、図1から図3に示すように、第1地上側床部11aには、開口部11cが設けられている。この開口部11cは、後述するスロープ側通行対象STをスロープ14を介して第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか一方から第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか他方に向けて通行させるための開口であり、矩形状に形成されており、第1地上側床部11aの略中央部分に設けられている。また、複数の柱部13は、床部11を支持する柱であり、床部11同士の相互間(すなわち、建物1の各階層の空間)に複数設けられている。また、複数の梁部12は、床部11を支持する梁であり、各床部11の下面と当接するように複数設けられている。また、複数の壁部は、床部11同士の相互間を仕切るための壁であり、床部11同士の相互間に複数設けられている。また、スロープ14は、スロープ側通行対象ST(図3では想像線で示す)を第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか一方から第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか他方に向けて(図3では上下方向に向けて)通行させるための傾斜路である。ここで、「スロープ側通行対象ST」とは、スロープ14を通行する通行対象(第2通行対象)を意味し、例えば、車両、人等を含む概念であるが、実施の形態では、建設資材等を搬入又は搬出する車両として説明する。このスロープ14は、例えば公知のスロープ(一例として、補剛材14a付きのコンクリート製のスロープ等)を用いて構成されており、第1地上側床部11aの開口部11cの近傍において、第1地上側床部11aから地下側床部11bに至るように設けられ、具体的には、図3に示すように、開口部11cの前端部から後側下方に向けて張り出すように設けられている。なお、上述した「第1地上側床部11a」、及び「地下側床部11b」は、特許請求の範囲における「第1床部」、及び「第2床部」に対応する。
このような建物1により、スロープ14でのスロープ側通行対象STの自走によって、スロープ側通行対象STを第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか一方から第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか他方に向けて通行させることができるので、昇降台を用いてスロープ側通行対象STを運搬する場合に比べて、スロープ側通行対象STを効果的に通行させることが可能となる。
(構成−構台昇降システム)
図1に戻り、次に、実施の形態に係る構台昇降システムの構成について説明する。この構台昇降システム30は、後述する構台40を昇降するためのシステムである。ここで、構台昇降システム30を設けた理由は、以下の通りである。すなわち、上述したようにスロープ14を建物1の1階中央に設けた場合には、第1地上側床部11aがスロープ14によって分断されるので、後述する地上側通行対象GTの通行を妨げてしまうおそれがある。一方で、単にスロープ14を架け渡すための架台を設けた場合には、この架台によってスロープ側通行対象STの通行が妨げられるおそれがある。そこで、これらの問題を解消するために、構台昇降システム30を設けている。
この構台昇降システム30は、第1地上側床部11aと第2地上側床部との相互間に設けられており、図1から図3に示すように、構台40、昇降機構50、及び支持部60a〜60dを備えている。なお、支持部60a〜60dを特に区別する必要のないときは、単に「支持部60」と総称する。
(構成−構台昇降システム−構台)
図1に戻り、構台40は、地上側通行対象GT(図3では想像線で示す)が当該構台40を介してスロープ14を横断する(図3では左右方向に移動する)ことを可能にするためのものである。ここで、「地上側通行対象GT」とは、第1地上側床部11aにいる通行対象(第1通行対象)を意味し、例えば、車両、人等を含む概念であるが、実施の形態では、人として説明する。この構台40は、例えば鋼材等にて形成されており、図1から図3に示すように、スロープ14上に設けられており、構台本体41、通行部42、吊り梁部43a、43b、及び手すり部44を備えている。なお、吊り梁部43a、43bを特に区別する必要のないときは、単に「吊り梁部43」と総称する。
(構成−構台昇降システム−構台−構台本体)
図1に戻り、構台本体41は、構台40の基本構造体である。この構台本体41は、例えば公知の覆工板等を用いて構成されており、図1から図3に示すように、第1地上側床部11aの開口部11cに対応する部分に設けられている。
また、この構台本体41の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、例えば、構台本体41の平面形状については、図1、図3に示すように、矩形状に設定されている。また、構台本体41の左右方向の長さについては、図2、図3に示すように、開口部11cの左右方向の長さと略同一に設定されている(あるいは、短く設定されてもよい)。また、構台本体41の前後方向の長さについては、図3に示すように、開口部11cの前後方向の長さよりも短く設定されている。また、構台本体41の上下方向の長さについては、図1、図2に示すように、構台40が後述する第1高さに位置する場合に構台本体41が第1地上側床部11aと略面一となる長さに設定されており、一例として、第1地上側床部11aの上下方向の長さよりも短く設定されている。
(構成−構台昇降システム−構台−通行部)
図1に戻り、通行部42は、地上側通行対象GTが通行する通行路である。この通行部42は、略板状体にて形成されており、図1から図3に示すように、構台本体41の上面に設けられており、構台本体41に対して固定具又は溶接等を用いて固定されている。
また、この通行部42の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、例えば、通行部42の平面形状については、図3に示すように、矩形状に設定されている。また、通行部42の左右方向の長さについては、図1、図3に示すように、構台本体41の左右方向の長さと略同一に設定されている。また、通行部42の前後方向の長さについては、図2、図3に示すように、構台本体41の前後方向の長さよりも短く設定されている。また、通行部42の上下方向の長さについては、図1、図2に示すように、構台本体41の上下方向の長さよりも短くに設定されている(あるいは、略同一又は長く設定されてもよい)。
(構成−構台昇降システム−構台−吊り梁部)
図1に戻り、吊り梁部43a、43bは、構台40を昇降機構50に吊るすためのものである。これら吊り梁部43a、43bは、長尺状体(一例として、H鋼材等)にて形成されており、図1から図3に示すように、構台本体41の下面において相互に間隔を隔てて左右方向に略沿うように並設されている。具体的には、吊り梁部43aが構台本体41の左端部近傍に設けられ、吊り梁部43aが構台本体41の右端部近傍に設けられており、これら吊り梁部43a、43bが構台本体41に対して固定具又は溶接等によって固定されている。
また、吊り梁部43の具体的な大きさについては任意であるが、例えば、吊り梁部43の左右方向の長さについては、図1、図3に示すように、構台本体41の左右方向の長さよりも短く設定されている。また、吊り梁部43の前後方向の長さについては、図2、図3に示すように、吊り梁部43が構台本体41から前方に向けて張り出し、且つ後方に向けて張り出すように、構台本体41の前後方向の長さよりも長く設定されている。また、吊り梁部43の上下方向の長さについては、図1、図2に示すように、構台本体41の上下方向の長さと略同一(あるいは、若干短く又は長く)に設定されている。
(構成−構台昇降システム−構台−手すり部)
図1に戻り、手すり部44は、地上側通行対象GTが通行部42から落下することを防止し、且つ地上側通行対象GTの通行を補助するためのものである。この手すり部44は、逆U字状の管状体にて形成されており、図1から図3に示すように、通行部42の前後方向の両端部の各々において、通行部42に対して立設されている。
(構成−構台昇降システム−昇降機構)
図1に戻り、昇降機構50は、第1高さから第2高さに至る範囲で構台40を昇降させる昇降手段であり、図1から図3に示すように、昇降部材51a〜51d及び制御ユニット(図示省略)を備えている。
ここで、「第1高さ」とは、地上側通行対象GTが構台40を介してスロープ14を横断することが可能な高さを意味し、実施の形態では、構台40が支持部60a〜60dに支持されている高さ(例えば、図1、図2の実線で示す構台40の高さ)として説明する。また、「第2高さ」とは、第1高さよりも上方の位置である高さであり、構台40によってスロープ側通行対象STによるスロープ14の通行が妨げられることを回避可能な高さを意味し、実施の形態では、第1高さから2mから3m程度上方の高さ(例えば、図1、図2の仮想線で示す構台40の高さ)として説明する。
(構成−構台昇降システム−昇降機構−昇降部材)
図1に戻り、昇降部材51a〜51dは、構台40を昇降させるための部材である。これら昇降部材51a〜51dは、例えば公知の昇降部材(一例として、電動式のチェーンブロック等)を用いて構成されており、第2地上側梁部12aと構台40との相互間において相互に間隔を隔てて設けられている。具体的には、図1から図3に示すように、昇降部材51aは、第2地上側梁部12aのうち構台本体41よりも前方に位置する第2地上側梁部12bと構台40の吊り梁部43aとの相互間に設けられ、第2地上側梁部12b及び吊り梁部43aに対して図示しない連結具(一例として、公知の吊り金具等)によって接続されている。また、昇降部材51bは、第2地上側梁部12bと構台40の吊り梁部43bとの相互間に設けられ、第2地上側梁部12b及び吊り梁部43bに対して公知の連結具によって接続されている。また、昇降部材51cは、第2地上側梁部12aのうち構台本体41よりも後方側に位置する第2地上側梁部12cと吊り梁部43aとの相互間に設けられ、第2地上側梁部12c及び吊り梁部43aに対して公知の連結具によって接続されている。また、昇降部材51dは、第2地上側梁部12cと吊り梁部43bとの相互間に設けられ、第2地上側梁部12c及び吊り梁部43bに対して公知の連結具によって接続されている。
(構成−構台昇降システム−昇降機構−制御ユニット)
制御ユニットは、昇降機構50の各部を制御する装置である。この制御ユニットは、例えば公知の制御装置を用いて構成されており、構台40の近傍に設けられており、操作部、通信部、出力部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
このうち、操作部は、制御ユニットに対する操作入力を受け付ける操作手段である。また、通信部は、制御ユニットと昇降部材51との相互間で通信するための通信手段である。出力部は、制御ユニットの制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えば公知の表示手段又は音声出力手段(一例として、音声付パトライト(登録商標)等)を用いて構成されている。制御部は、制御ユニットの各部を制御する制御手段である。記憶部は、制御ユニットの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
このような昇降機構50により、構台40を4点吊りすることができ、構台40を安定して昇降させることが可能となる。
(構成−構台昇降システム−支持部)
図1に戻り、支持部60a〜60dは、構台40を支持する支持手段である。この支持部60a〜60dは、例えば公知の支持部材(一例として、鋼製のピース)等を用いて構成されており、図1から図3に示すように、スロープ14上において相互に間隔を隔てて設けられている。
また、支持部60a〜60dの設置方法については任意であるが、実施の形態では、支持部60a〜60dによってスロープ側通行対象STによるスロープ14の通行が妨げられることを回避可能な位置に、支持部60a〜60dを設けている。具体的には、図1から図3に示すように、支持部60aを、スロープ14の左端部のうち吊り梁部43aの前端部と対応する部分に設けている。また、支持部60bを、スロープ14の左端部のうち吊り梁部43aの後端部と対応する部分に設けている。また、支持部60cを、スロープ14の右端部のうち吊り梁部43bの前端部と対応する部分に設けている。また、支持部60dを、スロープ14の右端部のうち吊り梁部43bの後端部と対応する部分に設けている。これにより、支持部60a〜60dによってスロープ側通行対象STによるスロープ14の通行が妨げられることを回避でき、支持部60a〜60dがスロープ14に設けられた場合にスロープ14の通行性を維持できる。
また、支持部60a〜60dの具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、構台40が支持部60a〜60dに支持されている場合(すなわち、構台40が第1高さに位置する場合)において、構台40が略水平になるように形成されている。具体的には、図1、図2に示すように、支持部60a〜60dの上端部の高さが一致するように、支持部60b、60dの上下方向の長さが支持部60a、60cの上下方向の長さよりも長く設定されている。これにより、構台40が第1高さに位置する場合にスロープ側通行対象STが安全に構台40を通行でき、スロープ側通行対象STの通行性を向上させることができる。
以上のような構台昇降システム30により、構台40が第1高さに位置する場合には構台40によって地上側通行対象GTの通行が妨げられることを防止でき、構台40が第2高さに位置する場合にはスロープ14でのスロープ側通行対象STの自走によってスロープ側通行対象STを第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか一方から第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか他方に向けて効果的に通行させることができる。また、状況に応じて構台40の高さを変更することにより、地上側通行対象GT又はスロープ側通行対象STのいずれか一方の通行を優先させることができる。以上のことから、従来技術に比べて(構台を昇降させることで車両を運搬する技術)に比べて、建物1の通行性を向上させることが可能となる。また、運用面において玉掛や揚重機などの有資格者を必要としないので構台昇降システム30の使用における管理者の利便性を高めることができる。なお、実施の形態では、建物1の施工後において、スロープ14及び構台昇降システム30は、撤去されると共に、第1地上側床部11aの開口部11cは、図示しないコンクリート製の床部で塞がれるものとする。
(構台昇降システムの作用について)
続いて、このように構成された構台昇降システム30の作用について説明する。図4は、構台40が第1高さに位置することを示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。図5は、構台40が第2高さに位置することを示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。
例えば、地上側通行対象GTが存在するものの、スロープ側通行対象STが存在しない場合、又は、地上側通行対象GT及びスロープ側通行対象STが存在するものの、地上側通行対象GTの通行を優先させる場合には、制御ユニットの操作部を介して作業者の所定操作が受け付けられると、制御ユニットの制御部が、昇降部材51a〜51dによって構台40を第1高さに位置するように昇降させる。ここで、構台40が昇降中である場合には、例えば、制御ユニットの制御部は、その旨を報知するため報知情報を制御ユニットの出力部によって出力させることで、周辺の人に注意喚起してもよい。そして、図4に示すように、構台40が第1高さに位置に達すると、制御ユニットの制御部が、昇降部材51a〜51dによる構台40の昇降を停止させる。これにより、地上側通行対象GTが第1地上側床部11aから構台40へ移動することが可能となるので、地上側通行対象GTが構台40を介してスロープ14を横断(通行)することができる。
また、例えば、スロープ側通行対象STが存在するものの、地上側通行対象GTが存在しない場合、又は、地上側通行対象GT及びスロープ側通行対象STが存在するものの、スロープ側通行対象STの通行を優先させる場合には、制御ユニットの操作部を介して作業者の所定操作が受け付けられると、制御ユニットの制御部が、昇降部材51a〜51dによって構台40を第2高さに位置するように昇降させる。そして、図5に示すように、構台40が第2高さに位置に達すると、制御ユニットの制御部が、昇降部材51a〜51dによる構台40の昇降を停止させる。これにより、スロープ側通行対象STがスロープ14を通行することが可能となるので、スロープ側通行対象STが第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか一方から第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか他方に向けて通行することができる。
(効果)
このように実施の形態によれば、第1高さから第2高さに至る範囲で、構台40を昇降させる昇降機構50を備えたので、構台40が第1高さに位置する場合には構台40によって地上側通行対象GTの通行が妨げられることを防止でき、構台40が第2高さに位置する場合にはスロープ14でのスロープ側通行対象STの自走によってスロープ側通行対象STを第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか一方から第1地上側床部11a又は地下側床部11bのいずれか他方に向けて効果的に通行させることができる。また、状況に応じて構台40の高さを変更することにより、地上側通行対象GT又はスロープ側通行対象STのいずれか一方の通行を優先させることができる。以上のことから、従来技術に比べて(構台を昇降させることで車両を運搬する技術)に比べて、建物1の通行性を向上させることが可能となる。また、運用面において玉掛や揚重機などの有資格者を必要としないので構台昇降システム30の使用における管理者の利便性を高めることができる。
また、支持部60a〜60dを、当該支持部60a〜60dによってスロープ側通行対象STによるスロープ14の通行が妨げられることを回避可能な位置に設けたので、支持部60a〜60dによってスロープ側通行対象STによるスロープ14の通行が妨げられることを回避でき、支持部60a〜60dがスロープ14に設けられた場合にスロープ14の通行性を維持することが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(建物について)
上記実施の形態では、構台昇降システム30が適用される建物1が、施工中の建物であると説明したが、これに限らず、例えば、施工後の建物であってもよい。この場合には、スロープ14及び構台昇降システム30は、常設されてもよい。
(第1床部、第2床部について)
上記実施の形態では、第1床部が第1地上側床部11aであり、第2床部が地下側床部11bであると説明したが、これに限らない。例えば、第1床部が第1地上側床部11a以外の床部11(一例として、第2地上側床部)であり、第2床部が地下側床部11b以外の床部11(一例として、第1地上側床部11a)であってもよい。
(開口部について)
上記実施の形態では、開口部11cが第1地上側床部11aの略中央部分又はその近傍部分に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、第1地上側床部11aの略中央部分以外の部分(略中央部分の近傍部分)に設けられてもよい。
(構台について)
上記実施の形態では、構台40は、吊り梁部43a、43b及び手すり部44を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、吊り梁部43a、43b及び手すり部44を省略してもよい。この場合には、構台本体41と複数の昇降部材51とを直接的に連結してもよい。
また、上記実施の形態では、吊り梁部43の設置数が2つであると説明したが、これに限らず、例えば、3つ以上であってもよい。この場合には、吊り梁部43の設置数に応じて昇降部材51の設置数を増加させてもよい。
(昇降機構について)
上記実施の形態では、昇降機構50は、複数の昇降部材51(電動式のチェーンブロック)を用いて構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、少なくとも1つ以上のローピング式の昇降機等を用いて構成されてもよい。あるいは、複数の昇降部材51を手動式のチェーンブロックを用いて構成されてもよい。この場合には、制御ユニットを省略できる。
(支持部について)
上記実施の形態では、支持部60a〜60dが設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、支持部60a〜60dを省略してもよい。この場合には、構台40が第1高さに位置する場合には、構台40をスロープ14に直接載置してもよい。
また、上記実施の形態では、支持部60が鋼製のピースを用いて構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、吊り梁部43の下面全体と当接可能な梁材を用いて構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、支持部60の設置数が4つであると説明したが、これに限らず、例えば、4つ未満であってもよく、あるいは、5つ以上であってもよい。
(付記)
付記1に記載の構台昇降システムは、第1床部と、前記第1床部よりも下方に位置する第2床部と、前記第1床部から前記第2床部に至るように設けられたスロープとを有する建物に設けられた構台昇降システムであって、前記スロープ上に設けられた構台であり、前記第1床部にいる第1通行対象が当該構台を介して前記スロープを横断することを可能にする構台と、前記第1通行対象が前記構台を介して前記スロープを横断することが可能な第1高さから、当該第1高さよりも上方の位置である第2高さであり前記構台によって第2通行対象による前記スロープの通行が妨げられることを回避可能な第2高さに至る範囲で、前記構台を昇降させる昇降手段と、を備えた。
付記2に記載の構台昇降システムは、付記1に記載の構台昇降システムにおいて、前記スロープ上に設けられた支持手段であって、前記構台を支持する支持手段を備え、前記支持手段を、当該支持手段によって前記第2通行対象による前記スロープの通行が妨げられることを回避可能な位置に設けた。
(付記の効果)
付記1に記載の構台昇降システムによれば、第1高さから第2高さに至る範囲で、構台を昇降させる昇降手段を備えたので、構台が第1高さに位置する場合には構台によって第1通行対象の通行が妨げられることを防止でき、構台が第2高さに位置する場合にはスロープでの第2通行対象の自走によって第2通行対象を第1床部又は第2床部のいずれか一方から第1床部又は第2床部のいずれか他方に向けて効果的に通行させることができる。また、状況に応じて構台の高さを変更することにより、第1通行対象又は第2通行対象のいずれか一方の通行を優先させることができる。以上のことから、従来技術に比べて(構台を昇降させることで車両を運搬する技術)に比べて、建物の通行性を向上させることが可能となる。また、運用面において玉掛や揚重機などの有資格者を必要としないので構台昇降システムの使用における管理者の利便性を高めることができる。
付記2に記載の構台昇降システムによれば、支持手段を、当該支持手段によって第2通行対象によるスロープの通行が妨げられることを回避可能な位置に設けたので、支持手段によって第2通行対象によるスロープの通行が妨げられることを回避でき、支持手段を設けた場合にスロープの通行性を維持することが可能となる。
1 建物
11 床部
11a 第1地上側床部
11b 地下側床部
11c 開口部
12 梁部
12a、12b、12c 第2地上側梁部
13 柱部
14 スロープ
14a 補剛材
30 構台昇降システム
40 構台
41 構台本体
42 通行部
43、43a、43b 吊り梁部
44 手すり部
50 昇降機構
51、51a〜51d 昇降部材
60、60a〜60d 支持部
GT 地上側通行対象
ST スロープ側通行対象

Claims (2)

  1. 第1床部と、前記第1床部よりも下方に位置する第2床部と、前記第1床部から前記第2床部に至るように設けられたスロープとを有する建物に設けられた構台昇降システムであって、
    前記スロープ上に設けられた構台であり、前記第1床部にいる第1通行対象が当該構台を介して前記スロープを横断することを可能にする構台と、
    前記第1通行対象が前記構台を介して前記スロープを横断することが可能な第1高さから、当該第1高さよりも上方の位置である第2高さであり前記構台によって第2通行対象による前記スロープの通行が妨げられることを回避可能な第2高さに至る範囲で、前記構台を昇降させる昇降手段と、
    を備えた構台昇降システム。
  2. 前記スロープ上に設けられた支持手段であって、前記構台を支持する支持手段を備え、
    前記支持手段を、当該支持手段によって前記第2通行対象による前記スロープの通行が妨げられることを回避可能な位置に設けた、
    請求項1に記載の構台昇降システム。
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