JP6966837B2 - 下水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、下水処理システム、および下水処理方法に関する。
大都市においては合流式の下水道が広く普及しており、各種排水や雨水は、下水として下水道を通じて下水処理場へ流入し、浄化および消毒処理が行われたうえで、公共水域である河川や海洋へ処理水として放流される。
しかし、雨水合流式の下水道においては、下水処理場の処理能力を超えた降雨があった際に、充分な浄化および消毒処理ができず、処理水として要求される水質基準を満たさないまま放流されてしまう場合があるという問題がある。
消毒処理の方法としては、薬剤を添加する方法が一般的であり、塩素系消毒剤、特に次亜塩素酸化合物である次亜塩素酸ナトリウム水溶液が広く用いられている。処理効率を高めるためには高い濃度の次亜塩素酸ナトリウムを消毒剤として用いることが考えられる。しかし、次亜塩素酸化合物の濃度を徒らに高くすると、下水中のアンモニア性窒素との反応により生じるクロラミンが環境に残留する影響が問題となる。
そのような状況下、下水処理場の処理能力を向上させるため、消毒効果が高く、より短時間で消毒処理でき、しかも残留性のある副生物を生じない次亜臭素酸化合物を用いた下水の処理方法が提案されている(特許文献1〜3)。
次亜塩素酸化合物と比較して、次亜臭素酸化合物は消毒効果がより高いことが知られているが、一般的に不安定な物質である。そのため、次亜臭素酸化合物による下水の処理方法においては、下水を処理する現場で次亜臭素酸化合物を生成させて用いている。
特許文献1では、金属元素の臭化物と次亜塩素酸若しくはその塩とを反応させて次亜臭素酸化合物を生成させているが、反応には一定の時間を要するため、反応容器(次亜臭素酸塩発生装置)内で次亜臭素酸塩消毒液を生成させたあと、被処理排水が流入する沈砂池へ、消毒液供給配管を用いて供給している。この態様では、生成させた次亜臭素酸化合物が不安定であるためその分解を制御できず、安定した濃度で排水に供給することが困難であった。
また、急な降雨等に対応するためには、消毒剤を速やかに生成させる必要がある。そこで特許文献2では、次亜塩素酸を発生する化合物と臭化物イオンを発生する化合物とから、次亜臭素酸を生成する反応を促進するため、その反応を特定の有機酸の存在下で行うことが開示されている。しかし、大量の下水を処理する場合には次亜臭素酸化合物の必要量も大きくなり、それに伴って有機酸の必要量も大きくなるため、コスト面で不利である。
また、特許文献3では、次亜臭素酸を生成できる1−ブロモ−3−クロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(以下、「BCDMH」と言う。)等の消毒剤を用いて下水の消毒処理を行うことが提案されている。BCDMHは固体として長期的な保存が可能で、下水との接触時間が短くとも消毒効果が顕著である点から優れた消毒剤である。しかし、価格が高価であり、コスト面で不利である。また、固体であるため、その供給装置に不具合が生じた際の不具合の解消は容易ではない。さらに、BCDMHの加水分解により生じる5,5−ジメチルヒダントインは水への溶解度が低く、未溶解の5,5−ジメチルヒダントインが大量に生成するとの問題点を有する。
特開2003−12425号公報 特許第4398161号公報 特許第3668071号公報
本発明は、次亜臭素酸化合物を安定した濃度で迅速に下水に供給可能な下水処理システムを提供することを課題とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]下水が、上流端から流入し下流端から流出する処理流路と、
前記処理流路に下流端が接続された反応流路と、
前記反応流路の上流端に接続された、次亜塩素酸化合物の水溶液を供給する次亜塩素酸供給装置および臭素化合物の水溶液を供給する臭化物供給装置とを備え、
前記反応流路は、前記次亜塩素酸供給装置から供給された次亜塩素酸化合物の水溶液と前記臭化物供給装置から供給された臭素化合物の水溶液とを流路内を空気に触れさせずに流通させながら反応させて次亜臭素酸化合物を生成せしめる流路である下水処理システム。
[2]前記処理流路の上流端から下流端までの処理流路長が、前記処理流路を流れる下水が1分間当たりに進む距離の1倍以上である、[1]に記載の下水処理システム。
[3]前記処理流路の上流端から下流端までの処理流路長が、前記処理流路を流れる下水が1分間当たりに進む距離の10倍以下である、[2]に記載の下水処理システム。
[4]制御装置を備え、前記制御装置により、前記反応流路を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離が、前記反応流路の上流端から下流端までの反応流路長に対して1/2〜1/15倍に制御される、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の下水処理システム。
[5]制御装置を備え、前記制御装置により、前記処理流路を流れる下水の1Lに対して、有効塩素量換算で0.4〜8mgの次亜臭素酸化合物が供給されるように制御される、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の下水処理システム。
[6]前記反応流路を流れる水溶液を空気に触れさせずに混合する混合装置が設けられた、[1]〜[5]のいずれか一項に記載の下水処理システム。
[7]次亜塩素酸化合物の水溶液と臭素化合物の水溶液とを、空気に触れさせずに流路を流通させる間に反応させ、生成した次亜臭素酸化合物を下水に供給する下水処理方法。
本発明の下水処理システムおよび下水処理方法によれば、反応に一定の時間を要する次亜塩素酸化合物の水溶液と臭素化合物の水溶液とを、反応流路内を空気に触れさせずに流通させながら反応させるため、次亜臭素酸化合物を安定した濃度で生成させることができる。また、次亜臭素酸化合物の生成後、ただちに下水と次亜臭素酸化合物とを接触させることができるため、次亜臭素酸化合物の消毒効果を迅速かつ効率的に利用できる。そのため、大量降雨時における大量の下水処理にも迅速に対応できる。
本発明の下水処理システムの一態様を示す模式図である。
以下、本発明の下水処理システムおよび下水処理方法について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための単なる例示であって、本発明をこの実施の形態にのみ限定することは意図されない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することが可能である。
<下水処理システム>
図1は、本発明の下水処理システムの一態様を示す模式図である。以下、図1を参照し、実施形態(以下、「本実施形態」とも言う。)を示して本発明を説明する。
下水処理システム1は、下水が処理される処理流路10、次亜臭素酸化合物が生成される反応流路20、ならびに次亜塩素酸供給装置30および臭化物供給装置40を備える。
(処理流路)
処理流路10は、下水流入路60(本発明の下水処理システムには含まれない。)を通じて下水が上流端10aから流入し、処理された下水が下流端10bから流出する流路である。
処理流路10の下流端10bは公共水域70(本発明の下水処理システムには含まれない。)に接続されており、処理流路10で処理された下水は、河川や海洋を含む公共水域70に放流されるようになっている。
処理流路10の上流端10aから、処理流路10の下流端10bまでの距離(以下、「処理流路長」と言う。)は、処理流路10を流れる下水が公共水域70に至るまでに処理が行われるために充分な距離を有している必要がある。
処理流路長としては、処理流路10を流れる下水が1分間当たりに進む距離の1倍以上であることが好ましく、2倍以上がより好ましく、3倍以上がさらに好ましい。処理流路長が前記下限値以上であれば、下水と反応流路20から供給された次亜臭素酸化合物とが接触し、公共水域70に放流されるまでの時間を充分にとることができる。
処理流路長が、処理流路10を流れる下水が1分間当たりに進む距離の1倍である場合、下水と反応流路20から供給された次亜臭素酸化合物とが接触し、公共水域70に放流されるまでの時間は1分間である。
また、処理流路長は、処理流路10を流れる下水が1分間当たりに進む距離の10倍以下であることが好ましく、8倍以下がより好ましく、5倍以下がさらに好ましい。処理流路長が前記上限値以下であれば、下水処理システムが必要とするスペースが小さくて済む。
処理流路長として好ましくは、処理流路10を流れる下水が1分間当たりに進む距離の1倍以上10倍以下であり、1倍以上8倍以下がより好ましく、1倍以上5倍以下がさらに好ましい。
図1において処理流路10は直線的な流路となっているが、途中で曲がっていたり、曲線的な流路であったりしてもよい。
また、たとえば、下水流入路60から流入する下水が沈砂池に供給され、沈砂池に設けられたポンプ等を通じ、貯留池や放流梁に運ばれ、処理された下水が公共水域70に放流される場合等においては、処理流路10は、沈砂池、貯留池、放流梁等の設備を兼ねていてもよい。
この場合、後述の反応流路20内で生成した次亜臭素酸化合物は、沈砂池に供給されてもよいし、貯留池や放流梁に供給されてもよい。当該設備において、反応流路20からの次亜臭素酸化合物の供給点が、処理流路10の上流端10aとなる。
(反応流路)
反応流路20は、下流端20bが処理流路10の上流端10aに接続された流路である。反応流路20の上流端20aには、後述の次亜塩素酸供給装置30および臭化物供給装置40が接続されている。反応流路20は、次亜塩素酸供給装置30から供給された次亜塩素酸化合物の水溶液と前記臭化物供給装置40から供給された臭素化合物の水溶液とを、反応流路内を空気に触れさせずに流通させながら反応させて次亜臭素酸化合物を生成せしめる流路である。反応流路20内で生成した次亜臭素酸化合物は、下流端20bから処理流路10に供給される。
前述のように、次亜塩素酸化合物と臭素化合物とが次亜臭素酸化合物を生成する反応には一定の時間を要する。したがって、反応流路20の上流端20aから下流端20bまでの距離(以下、「反応流路長」と言う。)は、次亜塩素酸化合物と臭素化合物の反応が充分に進行するために充分な距離を有している必要がある。
反応流路長としては、反応流路20を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離の2〜15倍であることが好ましい。
ある態様としては、5〜15倍であることがより好ましく、5〜12倍であることがさらに好ましく、5〜10倍であることが特に好ましい。反応流路長が、反応流路20を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離に対して前記範囲内にあれば、次亜塩素酸化合物と臭素化合物とが反応して生成する次亜臭素酸化合物の量を最大化できる。
また、別の態様としては、2〜10倍であることがより好ましく、2〜8倍であることがさらに好ましく、2〜5倍であることが特に好ましい。反応流路長が、反応流路20を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離に対して前記範囲内にあれば、次亜塩素酸化合物と臭素化合物との反応を充分に進行させつつ、反応流路を短くすることにより設置面積を小さくでき、設置コストを抑えられる。
したがって、反応流路20を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離は、反応流路長の1/2〜1/15倍であることが好ましい。ある態様としては、1/5〜1/15倍であることがより好ましく、1/5〜1/12倍がさらに好ましく、1/5〜1/10倍が特に好ましい。また、別の態様としては、1/2〜1/10倍であることがより好ましく、1/2〜1/8倍であることがさらに好ましく、1/2〜1/5倍であることが特に好ましい。
反応流路20を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離は、たとえば、反応流路20を流れる水溶液の流量の制御や、反応流路20の管径などによって調整できる。
反応流路20を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離が、反応流路長の1/5倍である場合、次亜塩素酸供給装置30から水溶液として供給された次亜塩素酸化合物と前記臭化物供給装置40から水溶液として供給された臭素化合物とが反応を開始し、処理流路10に供給されるまでの時間は5分間である。
なお、本発明において「反応流路を流れる水溶液」とは、反応流路内を流れる、次亜塩素酸化合物、臭素化合物、次亜臭素酸化合物の少なくとも一つを含む水溶液を意味する。
後記試験例に示すように、次亜臭素酸化合物は空気との接触により急激に分解するため、本発明において、次亜臭素酸化合物の生成に当たっては空気と接触させない。そのため、反応流路20は上流端および下流端以外が閉じられた空間とされていることが必要である。また、反応流路20内に空気層がない状態で水溶液を流通させることが必要である。
反応流路内に空気層がない状態で水溶液を流通させる方法としては、たとえば、反応流路20の上流端20aの位置に対して、反応流路20の下流端20bの位置を高い位置として、反応流路20中の空気層を押し出しながら水溶液を流通させる方法が挙げられる。なお、不可避的な溶存空気が水溶液中に含まれていることは差し支えない。
反応流路20は、次亜塩素酸供給装置30から水溶液として供給された次亜塩素酸化合物と臭化物供給装置40から水溶液として供給された臭素化合物との反応を促進するため、反応流路20を流れる水溶液を空気に触れさせずに混合する混合装置22(図1には図示していない。)を備えていてもよい。
混合装置22としては、ラインミキサー、スタティックミキサー等の公知の撹拌装置を採用することができる。
混合装置22は、反応流路20内のどの位置に備えられていてもよいが、より早い段階で撹拌による反応の促進効果を得られる点で、反応流路20の上流端20aと下流端20bの中間点より上流側に備えられることが好ましい。
(次亜塩素酸供給装置)
次亜塩素酸供給装置30は、反応流路20に次亜塩素酸化合物の水溶液を供給する供給装置である。
次亜塩素酸化合物としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム等を挙げることができ、後述の臭素化合物との反応性の点、および安価に入手できる点から次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
本実施形態における次亜塩素酸供給装置30は、次亜塩素酸貯留槽32と、次亜塩素酸添加流路36と、次亜塩素酸添加流路36に設けられた次亜塩素酸添加ポンプ34とで構成されている。
次亜塩素酸添加ポンプ34としては、ダイヤフラム式やスネーク式等の定量性を持ったポンプを用いることが好ましい。
次亜塩素酸貯留槽32の液面レベルと反応流路20の上流端20aの高さに充分な差を設けられる場合には、次亜塩素酸添加ポンプ34に代えて、流量の制御が可能な自動弁を使用することもできる。
次亜塩素酸化合物の水溶液の有効塩素濃度は、長期保管により低下する可能性があり、次亜塩素酸貯留槽32に貯留された次亜塩素酸化合物の水溶液の有効塩素濃度は変動しうる。したがって、連続測定式の有効塩素濃度計と次亜塩素酸添加ポンプ34または上記の自動弁とを連動させて、反応流路20への次亜塩素酸化合物の水溶液の供給量を制御することもできる。
(臭化物供給装置)
臭化物供給装置40は、反応流路20に臭素化合物の水溶液を供給する供給装置である。
臭素化合物としては、臭化ナトリウム、臭化カリウムを含むアルカリ金属臭化物、臭化マグネシウム、臭化カルシウムを含むアルカリ土類金属臭化物等を挙げることができ、次亜塩素酸化合物との反応性の点、および安価に入手できる点から臭化ナトリウムが好ましい。
本実施形態における臭化物供給装置40は、臭化物貯留槽42と、臭化物添加流路46と、臭化物添加流路46に設けられた臭化物添加ポンプ44とで構成されている。
臭化物添加ポンプ44としては、次亜塩素酸添加ポンプ34と同様のものが使用できる。
臭化物貯留槽42の液面レベルと反応流路20の上流端20aの高さに充分な差を設けられる場合には、臭化物添加ポンプ44に代えて、流量の制御が可能な自動弁を使用することもできる。
(制御装置)
本発明の下水処理システムは制御装置を備えていてもよい。制御装置50は、下水処理システム1の全体または一部を制御することができる。
制御装置50は、反応流路20を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離を制御するため、次亜塩素酸供給装置30から反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物の水溶液および臭化物供給装置40から反応流路20に供給される臭素化合物の水溶液の供給量を制御できる。
また、制御装置50は、反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物と臭素化合物のモル比を制御するためにも、次亜塩素酸供給装置30から反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物の水溶液および臭化物供給装置40から反応流路20に供給される臭素化合物の水溶液の供給量を制御する。
反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物に対する臭素化合物のモル比は、1〜2に制御されることが好ましく、1.2〜1.8に制御されることがより好ましく、1.4〜1.6に制御されることがさらに好ましい。反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物に対する臭素化合物のモル比が前記下限値以上であれば、次亜塩素酸化合物のほぼ全量を次亜臭素酸化合物に変換することができる。反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物に対する臭素化合物のモル比が前記上限値以下であれば、過剰な臭素化合物の使用を抑制できる。
下水流入路60を通じて処理流路10に流入する下水の量は、下水流入路60の上流域における降雨量等に応じて変化する可能性がある。特に大量降雨時には、大量の下水が下水流入路60に流入し、その結果、大量の下水が処理流路10に流入する。反応流路20から処理流路10に供給される次亜臭素酸化合物の量は、下水流入路60を通じて処理流路10に流入する下水の量に応じて制御されることが好ましい。
反応流路20から処理流路10に供給される次亜臭素酸化合物は、処理流路10を流れる下水の1Lに対して、有効塩素量換算で0.4〜8mgに制御されることが好ましく、0.5〜7mgに制御されることがより好ましく、0.8〜6mgに制御されることがさらに好ましい。反応流路20から処理流路10に供給される次亜臭素酸化合物が、処理流路10を流れる下水の1Lに対して、前記下限値以上であれば、充分な下水処理効果が得られる。反応流路20から処理流路10に供給される次亜臭素酸化合物が、処理流路10を流れる下水の1Lに対して、前記上限値以下であれば、過剰な次亜塩素酸化合物および臭素化合物の使用を抑制できる。
なお、処理流路10に下水を供給する下水流入路60は、いわゆる下水管に接続され、下水管から流入する下水を処理流路10に供給することが想定できる。下水管の管壁には、下水流量の増減、すなわち下水の水面が上下することにより、有機廃棄物を含む多くの汚泥が残存している場合がある。このような場合に、多量の降雨等による下水流量の急な増加があると、下水管の管壁に残存する汚泥が洗い流されることにより、下水中の消毒対象物濃度が一時的に上昇する場合がある。その場合には、反応流路20から処理流路10に供給される次亜臭素酸化合物の量は、前述の量を超え、たとえば有効塩素量換算で8mg〜20mgに制御されることもある。しかし、下水管の管壁に残存する汚泥が洗い流されたあと等、下水中の消毒対象物濃度が定常状態に戻れば、反応流路20から処理流路10に供給される次亜臭素酸化合物の量は前述の量に制御される。
また、処理流路10を流れる下水とは、下水流入路60から処理流路10に流入する下水と、反応流路20から処理流路10に流入する次亜臭素酸化合物を含む水溶液とを合わせたものを意味する。
反応流路20から処理流路10に供給される次亜臭素酸化合物の、処理流路10を流れる下水の1Lに対する有効塩素量換算での当該量は、反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物に対する臭素化合物のモル比が1以上であれば、反応流路20の上流端20aにおいて次亜塩素酸化合物と臭素化合物とが反応を開始する前の混合物中の次亜塩素酸化合物の有効塩素濃度から求められる。
反応流路20から処理流路10に供給される次亜臭素酸化合物の量は、次亜塩素酸供給装置30から反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物の水溶液および臭化物供給装置40から反応流路20に供給される臭素化合物の水溶液の供給量を制御することにより調整できる。ただし、下水流入路60を通じて処理流路10に流入する下水の量が小さい場合など、反応流路20から処理流路10に供給される次亜臭素酸化合物の量が適切になるように上記供給量を小さくすると、反応流路20を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離を、上述した好ましい範囲に調整できない場合がある。その場合、反応流路20を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離を確保するためには、反応流路20から処理流路10に供給される水溶液中の次亜臭素酸化合物の濃度を低くしなければならない。
反応流路20から処理流路10に供給される水溶液中の次亜臭素酸化合物の濃度を低くする方法としては、次亜塩素酸供給装置30から反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物の水溶液および臭化物供給装置40から反応流路20に供給される臭素化合物の水溶液の一方または両方を、反応流路20に供給する前に希釈することも考えられるが、反応流路20に希釈水を供給してもよい。
希釈水としては、上水または処理流路10にて処理された下水を使用できる。また、希釈水として下水流入路60から流入する下水や、処理流路10における処理が進行中の下水を用いることもできる。
反応流路20に希釈水を供給する場合、反応流路20の上流端20aと下流端20bの中間点より上流側で供給されることが好ましく、反応流路20の上流端20aから供給されてもよい。
また、次亜塩素酸供給装置30から反応流路20に供給される次亜塩素酸化合物の水溶液および臭化物供給装置40から反応流路20に供給される臭素化合物の水溶液の一方または両方を、反応流路20に供給する前に希釈する場合、希釈水は、次亜塩素酸添加流路36および臭化物添加流路46の一方または両方に供給されてもよい。この場合、希釈水の供給点は、次亜塩素酸添加ポンプ34または臭化物添加ポンプ44の上流であっても、下流であっても、その両方であってもよい。
<作用機序>
本発明の下水処理システムによれば、水溶液として供給される次亜塩素酸化合物と臭素化合物とを、反応流路内を流通させながら反応させて次亜臭素酸化合物を生成させ、ただちに処理流路に供給できる。
また、次亜塩素酸化合物と臭素化合物とを流路内で空気との接触を避けて反応させることにより、生成した次亜臭素酸化合物の分解を抑制できる。
また、次亜塩素酸化合物と臭素化合物とを反応流路内を流通させながら反応させることにより、反応に一定時間を要する次亜塩素酸化合物と臭素化合物とを充分に反応させることができ、かつ、生成した次亜臭素酸化合物は、ただちに処理流路に供給できる。そのため、次亜臭素酸化合物を安定した濃度で処理流路に供給でき、かつ、次亜臭素酸化合物の消毒効果を迅速かつ効率的に利用できる。
本発明の下水処理システムによれば、下水処理システムの上流域で降雨があった際には、その降雨の状況から下水処理システムに流入する下水の量をあらかじめ予想し、その下水が下水流入路から流入して本発明の下水処理システムに到達する時間に合わせて、反応流路から処理流路に次亜臭素酸化合物を供給するタイミングおよび反応流路から処理流路に供給される次亜臭素酸化合物の量を制御できる。そのため、大量降雨時における大量の下水処理にも迅速に対応できる。
以下に、例および参照例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。
実験例A:次亜臭素酸化合物の空気との接触による分解
〔例A1〕
有効塩素濃度5質量%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液の0.1mLを、100mLのメスフラスコを用いて蒸留水で希釈し、およそ50ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液(以下、「I液」と言う。)を得た。I液の1.0〜1.5mLを分光光度計セルに加えた。
およそ0.4gの臭化ナトリウムを、100mLのメスフラスコを用いて蒸留水に溶解し、さらにこの水溶液の1mLを50mLのメスフラスコを用いて蒸留水で希釈して、およそ80ppmの臭化ナトリウム水溶液(以下、「II液」と言う。)を得た。I液の1.0〜1.5mLが入った分光光度計セルに、II液を、I液とほぼ同量加え、次亜臭素酸ナトリウムの生成反応を開始させた。
当該分光光度計セルを分光光度計にセットし、波長330nm(次亜臭素酸ナトリウムの極大吸収波長)にて、その後30分経過時までの吸光度を経時的に測定した。
上記試験における吸光度の経時変化を表1に示す。
〔例A2〕
例A1と同様に、I液とII液を混合したセルを分光光度計にセットし、波長330nmにて、その後15分経過時までの吸光度を経時的に測定した。そして、15分経過時の吸光度を測定したあと、ボルテックスミキサーを用いて1分間、溶液を振り混ぜ、空気との接触を促した。20分経過時、26分経過時、32分経過時の吸光度を測定したあとにも、上記と同様にしてボルテックスミキサーを用いて溶液を振り混ぜ、その後、38分経過時の吸光度を測定した。
上記試験における吸光度の経時変化を表1に示す。
Figure 0006966837
上記のように、例A1においては、混合後、330nmにおける吸光度が徐々に増加し、次亜臭素酸ナトリウムの生成を確認することができた。330nmにおける吸光度の増加は、2分で最大値(15分における0.130)のおよそ80%に達し、5分程度でその増加は緩やかとなり、15分を超えると、緩やかに減少した。
一方、例A2においては、空気との接触を促したあとは、330nmにおける吸光度が例A1と比較して急激に低下し、32分後には混合直後の吸光度を下回った。これにより、空気との接触を促す3回目の操作で、生成した次亜臭素酸ナトリウムはほぼ分解したものと考えられる。
例A1の結果から、次亜塩素酸化合物と臭素化合物とから次亜臭素酸化合物を生成させる反応は、およそ5分で完了し、15分を過ぎると徐々に次亜臭素酸化合物の分解が優位となるものと考えられた。また、この反応による次亜臭素酸化合物の生成は、2分で最大値のおよそ80%に達し、充分に次亜臭素酸化合物が生成することが明らかとなった。すなわち、次亜臭素酸化合物を下水処理に用いる際には、次亜塩素酸化合物と臭素化合物の混合から2分以降15分以内に下水に接触させることが好ましいことが明らかとなった。
なお、上記の反応を最大値のほぼ100%まで進行させることを考慮すれば、次亜臭素酸化合物を下水処理に用いるにあたって、次亜塩素酸化合物と臭素化合物の混合から5分以降15分以内に下水に接触させることが好ましいものと考えられる。その一方、反応流路の設置面積の制約やコストの観点とのバランスを取り、上記の反応を最大値の80%程度以上進行させて次亜臭素酸化合物を下水処理に用いることを考えた場合には、次亜塩素酸化合物と臭素化合物の混合から2分以降5分以内に下水に接触させることが好ましい場合がある。
また、例A2の結果から、次亜臭素酸化合物は空気との接触により、急激に分解するため、次亜臭素酸化合物の生成に当たっては、空気との接触を避けて生成させる必要性が明らかとなった。
実験例B:原料として使用する次亜塩素酸ナトリウム水溶液の有効塩素濃度、次亜塩素酸化合物と臭素化合物との反応時間、および大腸菌液に対する処理時間が、次亜臭素酸化合物の殺菌作用に対して与える影響
〔例B1〕
有効塩素濃度0.4mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液の4.95mLを、15mLの遠沈管に分注し、次亜塩素酸ナトリウムの1.5倍モルの臭化ナトリウムを含む臭化ナトリウム水溶液の4.95mLを混合した。混合してから1分後に大腸菌液の0.1mLを加えた。
大腸菌液は以下にしたがって調製した。大腸菌をNutrient broth培地で一晩、37℃で培養した。遠心分離によって培養液から培地成分を除き、大腸菌を滅菌した生理食塩水に懸濁させ、大腸菌液を調製した。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液と臭化ナトリウム水溶液の混合物に大腸菌液を加えて1分後に、0.025mg/Lのチオ硫酸ナトリウム水溶液の1mLを加えて、残留する次亜臭素酸を中和した。
得られた混合物を滅菌した生理食塩水を用いて希釈し、Nutrient broth培地に100μL塗布した。37℃で一晩培養し、形成されたコロニー数から大腸菌生菌数を算出した。その結果、大腸菌生菌数は2.8×10CFU/mLであった。
〔例B2〜例B45〕
次亜塩素酸ナトリウム水溶液の有効塩素濃度(有効塩素濃度A)、次亜塩素酸ナトリウム水溶液と臭化ナトリウム水溶液を混合してから大腸菌液を加えるまでの時間(反応時間B)、および大腸菌液を加えてからチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えるまでの時間(処理時間C)を、それぞれ以下の表2〜4に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、大腸菌生菌数を算出した。
その結果を表2〜4に示す。
Figure 0006966837
Figure 0006966837
Figure 0006966837
〔参照例B1〕
有効塩素濃度1.0mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液の4.95mLを、15mLの遠沈管に分注し、次亜塩素酸ナトリウムの1.5倍モルの臭化ナトリウムを含む臭化ナトリウム水溶液の4.95mLを混合した。混合開始から1分後に、0.025mg/Lのチオ硫酸ナトリウム水溶液の1mLを加えて、生成した次亜臭素酸を中和し、次いで大腸菌液の0.1mLを加えた。得られた混合物について、例B1の方法と同様にして大腸菌生菌数を算出した。その結果、大腸菌生菌数は3.9×10CFU/mLであった。
〔参照例B2〜参照例B5〕
次亜塩素酸ナトリウム水溶液と臭化ナトリウム水溶液を混合してからチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えるまでの時間(反応時間D)を、以下の表5に示すように変更した以外は参照例B1と同様にして、大腸菌生菌数を算出した。
その結果を表5に示す。
Figure 0006966837
参照例B1〜参照例B5においては、次亜臭素酸の中和後に大腸菌を加えている。したがって、これらは、処理前の大腸菌の生菌数を示している。その結果、処理前の大腸菌の生菌数はおよそ1〜4×10CFU/mL(10,000,000〜40,000,000CFU/mL)であった。
有効塩素濃度0.4mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いた例B1〜例B15においては、反応時間Bおよび処理時間Cに関わらず大腸菌の生菌数は1.4×10〜1.5×10CFU/mL(140,000〜1,500,000CFU/mL)であり、処理後の大腸菌の生菌数に著しい差は認められなかった。
なお、これらの例においては、有効塩素濃度0.4mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液と同量の臭化ナトリウム水溶液を混合しているため、例B1〜例B15における次亜塩素酸化合物と臭素化合物とが反応を開始する前の混合物中の次亜塩素酸の有効塩素濃度は0.2mg/Lである。また、これらの例においては、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の4.95mL、臭化ナトリウム水溶液の4.95mL、および大腸菌液の0.1mLを混合しているため、大腸菌液を含めた混合物1L中の次亜臭素酸化合物の量(処理流路10を流れる下水の1L中の次亜臭素酸化合物の量に対応する。)は、有効塩素量換算で0.198mgである。
有効塩素濃度1.0mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いた例B16〜例B30においては、例B1〜例B15で認められた殺菌効果よりも、さらに高い殺菌効果が認められた。
反応時間Bが5分である例B19〜例B21において、反応時間Bが1分である例B16〜例B18よりも高い殺菌効果が認められた。これにより、次亜塩素酸化合物と臭素化合物との反応開始から下水との接触までには、5分程度の時間を必要とすることが分かった。
例B19〜例B21における殺菌効果は、反応時間Bが15分である例B22〜例B24よりも高く、次亜塩素酸化合物と臭素化合物との反応開始から下水との接触までに15分の時間を要すると、その殺菌効果が低下することが分かった。これは、生成した次亜臭素酸化合物が分解したことによるものと考えられる。
なお、これらの例においては、有効塩素濃度1.0mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液と同量の臭化ナトリウム水溶液を混合しているため、例B16〜例B30における次亜塩素酸化合物と臭素化合物とが反応を開始する前の混合物中の次亜塩素酸の有効塩素濃度は0.5mg/Lである。また、これらの例においては、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の4.95mL、臭化ナトリウム水溶液の4.95mL、および大腸菌液の0.1mLを混合しているため、大腸菌液を含めた混合物1L中の次亜臭素酸化合物の量(処理流路10を流れる下水の1L中の次亜臭素酸化合物の量に対応する。)は、有効塩素量換算で0.495mgである。
例B19〜例B21における殺菌効果と、例B4〜例B6における殺菌効果の結果から、大腸菌液を含めた混合物1L中の次亜臭素酸化合物の量は、有効塩素量換算で0.4mg以上であることが必要であることが分かった。
有効塩素濃度2.0mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いた例B31〜例B45においては、例B1〜例B15および例B16〜例B30で認められた殺菌効果よりも、さらに高い殺菌効果が認められた。例B16〜例B30と同様に、反応時間Bが5分である例B34〜例B36において、反応時間Bが1分である例B31〜例B33や反応時間Bが15分である例B37〜例B39よりも高い殺菌効果が認められた。
例B34〜例B36においては、処理時間Cが1分である例B34でも非常に高い殺菌効果が認められた。
なお、これらの例においては、有効塩素濃度2.0mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム水溶液と同量の臭化ナトリウム水溶液を混合しているため、例B31〜例B45における次亜塩素酸化合物と臭素化合物とが反応を開始する前の混合物中の次亜塩素酸の有効塩素濃度は1.0mg/Lである。また、これらの例においては、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の4.95mL、臭化ナトリウム水溶液の4.95mL、および大腸菌液の0.1mLを混合しているため、大腸菌液を含めた混合物1L中の次亜臭素酸化合物の量(処理流路10を流れる下水の1L中の次亜臭素酸化合物の量に対応する。)は、有効塩素量換算で0.99mgである。
1 下水処理システム
10 処理流路
10a 処理流路上流端
10b 処理流路下流端
20 反応流路
20a 反応流路上流端
20b 反応流路下流端
30 次亜塩素酸供給装置
32 次亜塩素酸貯留槽
34 次亜塩素酸添加ポンプ
36 次亜塩素酸添加流路
40 臭化物供給装置
42 臭化物貯留槽
44 臭化物添加ポンプ
46 臭化物添加流路
50 制御装置
60 下水流入路
70 公共水域

Claims (5)

  1. 下水が、上流端から流入し下流端から流出する処理流路と、
    前記処理流路に下流端が接続された反応流路と、
    前記反応流路の上流端に接続された、次亜塩素酸化合物の水溶液を供給する次亜塩素酸供給装置および臭素化合物の水溶液を供給する臭化物供給装置とを備え、
    前記反応流路は、前記反応流路の上流端の位置に対して、前記反応流路の下流端の位置が高い位置とされており、前記次亜塩素酸供給装置から供給された次亜塩素酸化合物の水溶液と前記臭化物供給装置から供給された臭素化合物の水溶液とを流路内を空気に触れさせずに流通させながら反応させて次亜臭素酸化合物を生成せしめる流路であり、
    さらに制御装置を備え、前記制御装置により、前記反応流路を流れる水溶液が1分間あたりに進む距離が、前記反応流路の上流端から下流端までの反応流路長に対して1/2〜1/15倍に制御される下水処理システム。
  2. 前記処理流路の上流端から下流端までの処理流路長が、前記処理流路を流れる下水が1分間当たりに進む距離の1倍以上である、請求項1に記載の下水処理システム。
  3. 前記処理流路の上流端から下流端までの処理流路長が、前記処理流路を流れる下水が1分間当たりに進む距離の10倍以下である、請求項2に記載の下水処理システム。
  4. 制御装置を備え、前記制御装置により、前記処理流路を流れる下水の1Lに対して、有効塩素量換算で0.4〜8mgの次亜臭素酸化合物が供給されるように制御される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の下水処理システム。
  5. 前記反応流路を流れる水溶液を空気に触れさせずに混合する混合装置が設けられた、請求項1〜4のいずれか一項に記載の下水処理システム。
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