JP6966391B2 - マルチカーエレベーター及びマルチカーエレベーターの制御方法 - Google Patents

マルチカーエレベーター及びマルチカーエレベーターの制御方法 Download PDF

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    • B66B5/0018Devices monitoring the operating condition of the elevator system

Description

本発明は、マルチカーエレベーター及びマルチカーエレベーターの制御方法に関する。
近年、一つの昇降路内に複数の乗りかごが循環移動するマルチカーエレベーターが提案されている。従来の、この種のマルチカーエレベーターとしては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、対角上に配置した2本のロープの両端部に乗りかごを接続した乗りかご対を複数有する循環型のマルチカーエレベーターに関する技術が記載されている。
特開2006−111408号公報
ところで、特許文献1に記載されているようなマルチカーエレベーターでは、利便性の向上が求められている。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、利便性を向上させることができるマルチカーエレベーター及びマルチカーエレベーターの制御方法を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のマルチカーエレベーターは、第1走行領域と第2走行領域とを有する走行路内で複数の乗りかごを循環移動させて運行する循環型のマルチカーエレベーターであって、運行範囲決定部と、運行範囲報知部とを備える。運行範囲決定部は、所定の乗りかごの故障により残りの乗りかごに運行できない領域が発生した場合に、残りの乗りかごの運行範囲を決定する。運行範囲報知部は、運行範囲決定部の決定結果に応じて、残りの乗りかごの運行範囲を報知する。また、運行範囲報知部は、各階床の乗り場に設けられた表示部を含み、この表示部に、残りの乗りかごで運行可能な範囲と、該表示部が配置された階床から直接行くことができる行先階とを表示する。
上記構成のマルチカーエレベーターによれば、利便性を向上させることができる。
なお、上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係るマルチカーエレベーターを示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るマルチカーエレベーターの乗りかごの内部を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るマルチカーエレベーターの乗り場装置を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るマルチカーエレベーターにおける乗りかごの運行範囲の例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るマルチカーエレベーターの乗りかごに設けられた行先入力部を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るマルチカーエレベーターの第2表示部を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るマルチカーエレベーターにおけるループコントローラーの制御処理の例を示すフローチャートである。
<マルチカーエレベーターの構成>
以下、本発明の一実施形態に係るマルチカーエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマルチカーエレベーター100を示す概略構成図である。
図1に示すマルチカーエレベーター100は、建築構造物内に形成された一つの昇降路20内を複数の乗りかごが循環移動するエレベーターである。マルチカーエレベーター100は、人や荷物を載せる複数の乗りかご1と、主索21,22と、駆動綱車23,24と、下部綱車25,26を備えている。また、マルチカーエレベーター100は、複数の乗りかご1の運行を制御する制御装置6と、建築構造物の階床に設けられた乗り場装置50(図3参照)を備える。
昇降路20は、第1走行領域20Aと、第2走行領域20Bを有する。第1走行領域20Aは、基本的(通常時)に上昇する乗りかご1が走行する領域であり、第2走行領域20Bは、基本的(通常時)に下降する乗りかご1が走行する領域である。
複数の乗りかご1は、第1乗りかご対Aと、第2乗りかご対Bと、第3乗りかご対Cに分類されている。第1乗りかご対Aは、乗りかごA1と乗りかごA2から構成されており、第2乗りかご対Bは、乗りかごB1と乗りかごB2から構成されている。また、第3乗りかご対Cは、乗りかごC1と乗りかごC2から構成されている。
主索21,22、駆動綱車23,24、及び下部綱車25,26は、乗りかご対A〜Cに対して1組ずつ設けられている。すなわち、マルチカーエレベーター100は、3つの主索21,22と、3つの駆動綱車23,24と、3つの下部綱車25,26を備えている。
3つの駆動綱車23は、昇降路20の上部において同軸上に配置されており、3つの駆動綱車24は、昇降路20の上部において同軸上に配置されている。3つの下部綱車25は、昇降路20の下部において同軸上に配置されており、3つの下部綱車25は、昇降路20の下部において同軸上に配置されている。3つの下部綱車25は、上下方向において3つの駆動綱車23と対向しており、3つの下部綱車26は、上下方向において3つの駆動綱車24と対向している。
3つの主索21は、それぞれ無端状に形成されており、3つの駆動綱車23と3つの下部綱車25に循環移動可能に巻き掛けられている。また、3つの主索22は、それぞれ無端状に形成されており、3つの駆動綱車24と3つの下部綱車26に循環移動可能に巻き掛けられている。
1組目の主索21,22には、第1乗りかご対Aの乗りかごA1,A2が連結されている。乗りかごA1,A2は、1組目の主索22,23に連結された状態で互いの釣り合い重りとして機能し、循環移動の経路において対称な位置に配置される。すなわち、乗りかごA1,A2は、対称な位置関係を保ちながら同じ速度で昇降路20内を循環移動する。
2組目の主索21,22には、第2乗りかご対Bの乗りかごB1,B2が連結されている。乗りかごB1,B2は、2組目の主索22,23に連結された状態で互いの釣り合い重りとして機能し、循環移動の経路において対称な位置に配置される。すなわち、乗りかごB1,B2は、対称な位置関係を保ちながら同じ速度で昇降路20内を循環移動する。
3組目の主索21,22には、第3乗りかご対Cの乗りかごC1,C2が連結されている。乗りかごC1,C2は、3組目の主索22,23に連結された状態で互いの釣り合い重りとして機能し、循環移動の経路において対称な位置に配置される。すなわち、乗りかごC1,C2は、対称な位置関係を保ちながら同じ速度で昇降路20内を循環移動する。
乗りかごA1〜C2は、3つの駆動綱車23、及び3つの駆動綱車24のそれぞれの駆動により、同一の経路を循環移動する。また、乗りかごA1〜C2は、3つの駆動綱車23、及び3つの駆動綱車24のそれぞれの駆動の停止により、同一の経路上において停止する。なお、駆動綱車23,24の回転方向の制御により、乗りかごA1〜C2の循環移動する方向を変更可能である。
建築構造物の各階床(本実施形態では1〜9階)には、乗り場ドア9,10が設けられている。乗り場ドア9は、昇降路20の第1走行領域20Aを走行する乗りかご1に対向し、乗り場ドア10は、昇降路20の第2走行領域20Bを走行する乗りかご1に対向する。
乗り場ドア9,10は、各階床において、同一方向を向いて隣り合って配置されている(図3参照)。図1の概略構成図においては、昇降路20内における各乗りかごA1〜C2の設置状態を説明するため、便宜的に一対の乗り場ドア9,10が昇降路20を挟んで対向した状態として示している。なお、乗り場ドア9,10は、昇降路20を挟んで対向して配置してもよいが、ここでは説明を簡単にするため、一対の乗り場ドア9,10は同一方向を向いて隣り合って配置されていることとする。
[制御装置]
制御装置6は、マルチカーエレベーター100の運行を制御するためのものであり、計算機によって構成されている。計算機は、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。さらに、計算機は、不揮発性ストレージ及びネットワークインタフェースを備える。また制御装置6が備える各部によって実施される制御の手順は、ROMに保存されたプログラム、または外部装置からRAMにロードされて保存されたプログラムであることとする。
制御装置6は、駆動綱車23,24を駆動することで乗りかご対A〜Cの移動又は停止を制御するループコントローラー7A〜7Cと、ループコントローラー7A〜7Cの動作を集中制御する全体コントローラー8とを備える。
ループコントローラー7Aは、1組目の主索21,22が巻き掛けられた駆動綱車23,24を同期させて駆動制御することにより、乗りかごA1,A2から構成される第1乗りかご対Aの運行を制御する。ループコントローラー7Bは、2組目の主索21,22が巻き掛けられた駆動綱車23,24を同期させて駆動制御することにより、乗りかごB1,B2から構成される第2乗りかご対Bの運行を制御する。ループコントローラー7Cは、3組目の主索21,22が巻き掛けられた駆動綱車23,24を同期させて駆動制御することにより、乗りかごC1,C2から構成される第3乗りかご対Cの運行を制御する。
なお、通常時において、ループコントローラー7A〜7Cは、各乗りかご対A〜Cの循環移動する方向を一定にする駆動制御を行うため、上昇する乗りかご1が第1走行領域20Aを走行し、下降する乗りかご1が第2走行領域20Bを走行する。しかしながら、本実施形態では、後述するように、乗りかご対A〜Cを一時的に設定方向とは逆の方向に走行させることがある。この場合は、下降する乗りかご1が第1走行領域20Aを走行し、上昇する乗りかご1が第2走行領域20Bを走行する。
全体コントローラー8は、ループコントローラー7A〜7Cによる乗りかご対A〜Cの運行を統括制御する。例えば、全体コントローラー8は、循環移動の経路において隣り合う乗りかご(例えば、乗りかごA1と乗りかごB1)が所定の距離以上離れるように制御する。
[乗りかごの構成]
次に、乗りかご1の構成について、図2を参照して説明する。
図2は、乗りかごの内部を示す説明図である。
乗りかご1は、略直方体状に形成されている。図2に示すように、乗りかごの1つの側面には、かごドア14が設けられている。かごドア14は、各階床において、乗り場ドア9又は乗り場ドア10に係合する。これにより、乗り場ドア9,10は、かごドア14の開閉に追従して開閉する。
乗りかご1の内部には、行先入力部16と、モニタ17と、スピーカー18が設けられている。行先入力部16は、乗客が行先階を登録する操作(かご呼び)を行うためのボタンである。モニタ17は、例えば、液晶ディスプレイパネルによって構成されており、乗りかご1が走行又は停止している階数や、乗客に降車を促すメッセージ等を表示する。スピーカー18は、乗りかご1が到着した階数を放置する音声や、乗客に降車を促す音声等を出力する。
[乗り場装置]
次に、乗り場装置50の構成について、図3を参照して説明する。
図3は、乗り場装置を示す概略構成図である。
乗り場装置50は、各階床の乗り場ドア9,10の周囲に設けられており、第1表示部51a,51bと、第2表示部52と、乗り場呼び操作部53を備えている。
第1表示部51a,51bは、各乗り場ドア9,10の上部に配置されている。これら第1表示部51a,51bは、乗りかご1が停止する乗り場ドアを通知する表示部であり、それぞれが上昇表示部501uと、下降表示部501dとを有している。
上昇表示部501uは、1つの頂点が上向きの三角形に形成された点灯部材であり、乗りかご1の上昇を示す。下降表示部501dは、1つの頂点が下向きの三角形に形成された点灯部材であり、乗りかご1の下降を示す。上昇表示部501u及び下降表示部501dは、制御装置6によって個別に点灯および消灯が制御される。
上述したように、乗り場ドア9は、昇降路20における第1走行領域20A(図1参照)を走行する乗りかご1のかごドア14に対向する。したがって、通常時において、乗り場ドア9側に設けた第1表示部51aの上昇表示部501uは、上昇する乗りかご1が乗り場ドア9に対向する位置で停止することを通知する場合に点灯する。
また、乗り場ドア9側に設けた第1表示部51aの下降表示部501dは、乗りかご対A〜Cを一時的に設定方向とは逆の方向に走行させる場合に、下降する乗りかご1が乗り場ドア9に対向する位置で停止することを通知する場合に点灯する。
乗り場ドア10は、昇降路20における第2走行領域20B(図1参照)を走行する乗りかご1のかごドア14に対向する。したがって、通常時において、乗り場ドア10側に設けた第1表示部51bの下降表示部501dは、下降する乗りかご1が乗り場ドア10に対向する位置で停止することを通知する場合に点灯する。
また、乗り場ドア10側に設けた第1表示部51bの上昇表示部501uは、乗りかご対A〜Cを一時的に設定方向とは逆の方向に走行させる場合に、上昇する乗りかご1が乗り場ドア10に対向する位置で停止することを通知する場合に点灯する。
第2表示部52は、乗り場ドア9,10間において、乗客が目視し易い高さ位置に配置されている。この第2表示部52は、例えば、液晶ディスプレイパネルによって構成されており、現在の運行状況や、乗りかご1が対向して停止される乗り場ドア等を通知する。また、第2表示部52は、タッチパネルディスプレイであり、階床において行先階を登録する場合の操作部としての機能を有する。
第2表示部52によって入力される指示は、制御装置6の全体コントローラー8に送られる。全体コントローラー8は、第2表示部52による入力指示に応じて、ループコントローラー7A〜7Cに指令を送る。また、全体コントローラー8は、ループコントローラー7A〜7Cから送られる運行情報に応じて、第2表示部52の表示を制御する。
乗り場呼び操作部53は、乗り場ドア9,10間において、乗客が操作し易い高さ位置に配置されていり。乗り場呼び操作部53は、設置された階床に乗りかご1を呼び寄せるための操作ボタンである。すなわち、乗り場呼び操作部53は、ホール呼びを登録するための操作ボタンである。
乗り場呼び操作部53は、上昇操作部503uと、下降操作部503dを有している。上昇操作部503uは、1つの頂点が上向きの三角形に形成された点灯部材を兼ねたタッチ式の操作部または押しボタン式の操作部であり、上昇する乗りかご1を呼び寄せる。また、下降操作部503dは、1つの頂点が下向きの三角形に形成された点灯部材を兼ねたタッチ式の操作部または押しボタン式の操作部であり、下降する乗りかご1を呼び寄せる。
このような点灯部材を兼ねた上昇操作部503u及び下降操作部503dは、制御装置6によって、個別に点灯および消灯が制御される。なお、上昇操作部503u又は下降操作部503dを操作して乗りかご1を呼び寄せた場合は、乗りかご1に乗り込んだ後に、行先入力部16(図2参照)を操作して行先階を登録する。
[乗りかごの運行範囲]
次に、乗りかごの運行範囲について、図4を参照して説明する。
図4は、マルチカーエレベーターにおける乗りかごの運行範囲の例を示す説明図である。
上述したように、マルチカーエレベーター100は、通常時に、各乗りかご対A〜Cを一定の方向に循環移動させて、各乗りかご対A〜Cを運行する。しかし、所定の乗りかごの影響により残りの乗りかごに運行できない領域が発生した場合は、運行可能な乗りかご対の運行範囲を決定し、その運行範囲内で乗りかごを往復移動させる。これにより、各乗りかご対A〜Cを一定の方向に循環移動させることができなくなった場合であっても、全ての乗りかごの運行を停止しないようにすることができる。また、運行可能な乗りかご対の運行範囲を容易に決定することができる。
所定の乗りかごの影響により残りの乗りかごに運行できない領域が発生する場合としては、例えば、所定の乗りかごが故障し、所定の乗りかごを含む乗りかご対の運行が禁止される場合がある。所定の乗りかごの循環移動する方向の下流にある乗りかごは、所定ののりかごを追い越すことはできない。そのため、残りの乗りかごに運行できない領域が発生する。
ここで、図3に示す乗りかごA1を所定の乗りかごとする。乗りかごA1が故障すると、乗りかごA1の走行が停止され、乗りかご対Aの運行が禁止される。すなわち、乗りかごA1,A2が停止する。図3に示すように、階床が1階から9階まであり、乗りかごA1が第1走行領域20Aの9階に対応する位置で故障すると、乗りかごA1は、その場で走行が禁止され、乗りかごA2は、第2走行領域20Bの1階に対応する位置で走行が禁止される。
また、その他の乗りかごB1,B2,C1,C2には、乗りかごA1,A2の走行が禁止された影響により、運行できない領域が発生する。本実施形態では、隣り合う乗りかご間を少なくとも2階分空けるように設定にする。そのため、乗りかごA1との間に別の乗りかごが介在されない乗りかごB1は、第1走行領域20Aの8階と9階に対応する領域への走行が不可能になる。したがって、乗りかごB1は、第1走行領域20Aにおいて階床の7階まで運行可能になる。
一方、乗りかごA2との間に別の乗りかごが介在されない乗りかごC1は、第1走行領域20Aの1階と第2走行領域20Bの1階に対応する領域への走行が不可能になる。したがって、乗りかごC1は、第1走行領域20Aにおいて階床の2階まで運行可能になる。
そして、乗りかごC1との間に別の乗りかごが介在されない乗りかごB1は、乗りかごC1が運行範囲の一端である第1走行領域20Aにおける階床の2階に位置する場合に、乗りかごC1から2階上の位置である階床の4階まで運行可能になる。したがって、乗りかごB1の運行範囲は、第1走行領域20Aにおける階床の4階から7階までになる。また、乗りかごB1と第2乗りかご対Bを構成する乗りかごB2の運行範囲は、第2走行領域20Bにおける階床の3階から6階までになる。
また、乗りかごB1との間に別の乗りかごが介在されない乗りかごC1は、乗りかごB1が運行範囲の一端である第1走行領域20Aにおける階床の7階に位置する場合に、乗りかごB1から2階下の位置である階床の5階まで運行可能になる。したがって、乗りかごC1の運行範囲は、第1走行領域20Aにおける階床の2階から5階までになる。また、乗りかごC1と第3乗りかご対Cを構成する乗りかごC2の運行範囲は、第2走行領域20Bにおける階床の5階から8階までになる。
[運行範囲報知部]
次に、運行範囲報知部について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、乗りかごに設けられた行先入力部16を示す説明図である。図6は、各階床の乗り場に設けられた第2表示部52を示す説明図である。
上述したように、本実施形態では、所定の乗りかごの影響により残りの乗りかごに運行できない領域が発生した場合に、運行可能な乗りかご対の運行範囲を決定し、その運行範囲内で乗りかごを往復移動させる。そして、決定した運行範囲は、運行範囲報知部によって報知する。
本実施形態では、運行範囲報知部の第1の具体例として、行先入力部16を適用した。図5に示すように、行先入力部16は、行先階の1階から9階に対応する1〜9の数字が表示された9つのボタンから構成されている。9つのボタンは、それぞれ操作子61と、操作子61の周囲を覆う環状照明62とを有している。
操作子61は、円形に形成されており、それぞれ行先階を示す数字が描かれている。また、操作子61は、点灯可能に構成されおり、制御装置6によって個別に点灯および消灯が制御される。この操作子61を押圧すると、操作子61が点灯し、描かれている数字に対応する行先階が登録される。
環状照明62は、円環状に形成されている。この環状照明62は、点灯可能に構成されおり、制御装置6によって個別に点灯および消灯が制御される。所定の乗りかごの影響により残りの乗りかごに運行できない領域が発生し、残りの乗りかごの運行範囲が決定されると、運行可能な行先階に対応する環状照明62が点灯される。
図5に示すように、乗りかごB1の運行範囲が階床の4階から7階までに決定されると、行先入力部16における行先階の4階から7階までの環状照明62が点灯される。これにより、乗客は、現在乗り込んでいる乗りかごB1の運行範囲が4階から7階までであることを認識することができ、利便性を向上させることができる。
例えば、乗りかごB1において、行先階1階から3階、又は8階、9階のいずれかに対応する操作子61が押圧されても、その操作子61は点灯しない。これにより、乗客は、環状照明62が点灯していない操作子61を押圧しても対応する行先階の登録ができないことを認識することができる。
また、環状照明62が点灯していない操作子61を押圧した場合は、スピーカー18により、現在押圧された操作子61に対応する行先階への運行が中止されていることを報知する音声が出力される。これにより、乗客は、運行範囲以外の行先階を登録しようとしていたことを認識することができる。
本実施形態では、運行範囲報知部の第2の具体例として、乗り場装置50の第2表示部52を適用した。上述したように、図3に示す乗りかごA1が第1走行領域20Aの9階に対応する位置で故障すると、乗りかごB1の運行範囲は、第1走行領域20Aにおける階床の4階から7階までになる。また、乗りかごB2の運行範囲は、第2走行領域20Bにおける階床の3階から6階までになる。
さらに、乗りかごC1の運行範囲は、第1走行領域20Aにおける階床の2階から5階までになる。また、乗りかごC2の運行範囲は、第2走行領域20Bにおける階床の5階から8階までになる。したがって、マルチカーエレベーター100は、運行可能な全ての乗りかごB1,B2,C1,C2によって、2階から8階まで行先階として登録することができる。
そこで、各階床に設けた乗り場装置50の第2表示部52には、マルチカーエレベーター100の現在の運行範囲(2階から8階まで)を表示する。これにより、各階床で乗りかごを待つ乗客が、マルチカーエレベーター100全体の運行範囲を認識することができ、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る第2表示部52としては、配置されている階床から直接行くことができる行先階を表示するようにしてもよい。すなわち、第2表示部52には、マルチカーエレベーター100全体の運行範囲と、配置された階床から直接行くことができる行先階が表示される。この場合は、現在の階床から乗換せずに行くことができる階床を乗客に認識させることができ、利便性を向上させることができる。
例えば、階床の4階に停止可能な乗りかごは、乗りかごB1,B2,C1になる(図5参照)。したがって、階床の4階から直接行くことができる階は、2階から7階までになる。これにより、階床の4階に配置された第2表示部52には、2階から7階まで行先階として登録可能であることを表示する。
第2表示部52は、タッチパネルディスプレイであるため、第2表示部52に表示された行先階に対応する数字をタッチすると、行先階を登録することができる。また、第2表示部52は、登録された行先階まで走行する乗りかごが階床に停止されるときに、乗りかごに乗車することを促す表示を行う。例えば、階床の4階において、行先階として7階が登録された場合は、7階が運行範囲に含まれる乗りかごB1が階床の4階に停止されるときに、乗りかごに乗車することを促す表示が第2表示部52に表示される。
また、本実施形態に係る第2表示部52としては、運行可能な各乗りかごの運行範囲を表示するようにしてもよい。この場合においても、現在の階床から乗換せずに行くことができる階床を乗客に認識させることができ、利便性を向上させることができる。
また、運行可能な各乗りかごの運行範囲を表示する場合においても、第2表示部52に表示された各乗りかごの行先階に対応する数字をタッチすると、行先階を登録することができる。このとき、1つの乗りかごの行先階を登録した場合に、その行先階まで運行するその他の乗りかごの行先階も登録されるようにしてもよい。例えば、階床の4階において、乗りかごB1の行先階として6階が登録された場合は、乗りかごB2も行先階として6階が登録される。これにより、乗客は、階床の4階に早く到達した方の乗りかごに乗り込むことができ、乗客の待ち時間の短縮化を図ることができる。
[ループコントローラーの制御処理]
次に、本実施形態のマルチカーエレベーターの各ループコントローラー7A〜7Cが行う制御処理について、図7を参照して説明する。
図7は、ループコントローラーの制御処理の例を示すフローチャートである。
図7に示すループコントローラーの制御処理は、予め定められた周期で実行される。まず、ループコントローラーは、制御している乗りかご対以外の乗りかご対で故障した乗りかごが有るか否かを判別する(S201)。このS201の処理では、全体コントローラー8から提供される故障情報に基づいて、制御している乗りかご対以外の乗りかご対で故障した乗りかごが有るか否かを判別する。なお、ループコントローラーは、制御している乗りかご対の乗りかごに故障が生じた場合は、故障情報を全体コントローラー8に送る。
S201において、ループコントローラーが、制御している乗りかご対以外の乗りかご対で故障した乗りかごが無いと判別したとき(S201がNO判定の場合)、ループコントローラーは、後述のS208の処理を行う。一方、S201において、ループコントローラーが、制御している乗りかご対以外の乗りかご対で故障した乗りかごがあると判別したとき(S201がYES判定の場合)、ループコントローラーは、運転モードを循環運転モードから往復運転モードに切り替える(S202)。
次に、ループコントローラーは、故障した乗りかご又は故障した乗りかごと乗りかご対を構成する乗りかごと、制御対象である1つの乗りかごとの間に別の乗りかごがあるか否かを判別する(S203)。
S203において、故障した乗りかご又は故障した乗りかごと乗りかご対を構成する乗りかごとの間に別の乗りかごがあると判別したとき(S203がYES判定の場合)、ループコントローラーは、制御対象である1つの乗りかごの進行方向(循環運転モードにおける循環方向)に運行可能な階(運行範囲の一端)を決定する(S204)。
S204の処理では、故障した乗りかごが停止した位置と、故障した乗りかごとの間に介在される乗りかごの数と、予め設定された隣り合う乗りかご間の最短距離(本実施形態では2階分)を考慮して、運行可能な階を決定する。これにより、故障した乗りかごとの間に別の乗りかごが介在されていても、隣り合う乗りかごが予め設定された最短距離よりも近づかないようにして、それぞれの乗りかごを運行することができる。
本実施形態では、故障した乗りかご(乗りかごA1)と、制御対象である1つの乗りかご(乗りかごC1)との間に別の乗りかご対の乗りかご(乗りかごB1)が1つある。したがって、制御対象である1つの乗りかご(乗りかごC1)の運行可能な階を、故障した乗りかご(乗りかごA1)から4階床下(5階)に設定する。
次に、ループコントローラーは、制御対象である1つの乗りかごの進行方向とは逆方向(循環運転モードにおける循環方向とは逆の方向)に運行可能な階(運行範囲の他端)を決定する(S205)。なお、S204及びS205の処理は、本発明に係る運行範囲決定処理の第1の具体例を示す。
S205の処理では、S204の処理と同様に、故障した乗りかごが停止した位置と、故障した乗りかごとの間に介在される乗りかごの数と、予め設定された隣り合う乗りかご間の最短距離(本実施形態では2階分)を考慮して、運行可能な階を決定する。本実施形態では、故障した乗りかごと対の乗りかご(乗りかごA2)と、制御対象である1つの乗りかご(乗りかごC1)との間に別の乗りかご対の乗りかごがない。したがって、制御対象である1つの乗りかご(乗りかごC1)の運行可能な階を、故障した乗りかごと対の乗りかご(乗りかごA2)から2階床上(2階)に設定する。
なお、乗りかごA2は、第2走行領域20Bにおける1階に対応する位置で停止しているため、第1走行領域20Aにおける1階に対応する位置が、乗りかごA2の1階床上に相当する。そして、第1走行領域20Aにおける2階に対応する位置が、乗りかごA2の2階床上に相当する。
一方、S203において、故障した乗りかご又は故障した乗りかごと乗りかご対を構成する乗りかごと、制御対象である1つの乗りかご(乗りかごB1)との間に別の乗りかごがないと判別したとき(S203がNO判定の場合)、ループコントローラーは、制御対象である1つの乗りかごの進行方向(循環運転モードにおける循環方向)に運行可能な階(運行範囲の一端)を決定する(S206)。
S206の処理では、故障した乗りかごが停止した位置と、予め設定された隣り合う乗りかご間の最短距離(本実施形態では2階分)を考慮して、運行可能な階を決定する。本実施形態では、故障した乗りかご(乗りかごA1)と、制御対象である1つの乗りかご(乗りかごB1)との間に別の乗りかご対の乗りかごがない。したがって、制御対象である1つの乗りかご(乗りかごB1)の運行可能な階を、故障した乗りかご(乗りかごA1)から2階床下(7階)に設定する。
次に、ループコントローラーは、制御対象である1つの乗りかごの進行方向とは逆方向(循環運転モードにおける循環方向とは逆の方向)に運行可能な階(運行範囲の他端)を決定する(S207)。S207の処理では、故障した乗りかごが停止した位置と、故障した乗りかごとの間に介在される乗りかごの数と、予め設定された隣り合う乗りかご間の最短距離(本実施形態では2階分)を考慮して、運行可能な階を決定する。
これにより、故障した乗りかごとの間に別の乗りかごが介在されていても、隣り合う乗りかごが予め設定された最短距離よりも近づかないようにして、それぞれの乗りかごを運行することができる。なお、S206及びS207の処理は、本発明に係る運行範囲決定処理の第2の具体例を示す。
本実施形態では、故障した乗りかごと対の乗りかご(乗りかごA2)と、制御対象である乗りかご(乗りかごB1)との間に別の乗りかご対の乗りかご(乗りかごC1)がある。したがって、制御対象である乗りかご(乗りかごB1)の運行可能な階を、故障した乗りかごと対の乗りかご(乗りかごA2)から4階床上(4階)に設定する。
また、S201において、ループコントローラーが、制御している乗りかご対以外の乗りかご対で故障した乗りかごが無いと判別したとき(S201がNO判定の場合)、ループコントローラーは、通常の運行範囲を決定する(S208)。このS208の処理では、循環運転における1階から9階を運行範囲として決定する。
S205、S207、又はS208の処理後、ループコントローラーは、トータルの運行範囲を決定する(S209)。すなわち、制御対象となる乗りかご対を構成する2つの乗りかごそれぞれの運行範囲を決定する。例えば、S204、S205の処理を経て、乗りかご対Cの運行範囲を決定する場合は、乗りかごC1の運行範囲を2階から5階に決定し、乗りかごC2の運行範囲を5階から8階に決定する。
次に、ループコントローラーは、運行範囲を運行範囲報知部(行先入力部16、第2表示部52)に表示させる(S210)。S210の処理後、ループコントローラーは、運行範囲決定処を終了する。
S210の処理において、ループコントローラーは、決定した運行範囲を全体コントローラー8に送る。そして、全体コントローラー8が、運行可能な乗りかごにおける行先入力部16の環状照明62の点灯を制御し、運行可能な乗りかごの運行範囲を報知する(図5参照)。また、各床階に設けた第2表示部52を制御し、マルチカーエレベーター100の現在の運行範囲を表示する(図6参照)。なお、本発明に係るマルチカーエレベーターとしては、ループコントローラーが行先入力部16における環状照明62の点灯を制御してもよい。
以上、本発明のマルチカーエレベーター及びマルチカーエレベーターの制御方法の実施形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明のマルチカーエレベーター及びマルチカーエレベーターの制御方法は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、運行範囲報知部として行先入力部16及び第2表示部52を適用した。しかし、本発明に係る運行範囲報知部としては、運行範囲を報知するものであれば、その他の装置を適用することができる。例えば、各乗りかご1に設けたモニタ17を運行範囲報知部として適用してもよい。
また、乗りかごの位置を表示するインジケーターを運行範囲報知部として適用してもよい。インジケーターは、例えば、かごドアの上方に設けられており、現在の乗りかごの位置に対応する階床を示す表示を点灯させる。このインジケーターを運行範囲報知部として適用する場合は、例えば、現在の乗りかごの位置に対応する階床を示す表示を第1の色で点灯し、現在の乗りかごの位置に対応する階床除いた運行範囲の階床を示す表示を第2の色で点灯する。
また、スピーカー18を運行範囲報知部として適用してもよい。スピーカー18を運行範囲報知部として適用する場合は、例えば、所定の期間が経過する度に、乗りかごの運行範囲を音声で出力する。
また、上述した実施形態では、所定の乗りかごの影響として、所定の乗りかご(乗りかごA1)の故障を例に挙げて説明した。しかし、本発明に係る所定の乗りかごの影響としては、例えば、VIP(Very Important Person)が利用する所定の乗りかごを特定の階床に停止させることや、保守・点検のために所定の乗りかごを停止させることであってもよい。
また、上述した実施形態では、ループコントローラーが運行可能な乗りかご対(残りの乗りかご)の運行範囲を決定する構成にした。しかし、本発明に係る運行範囲決定部としては、ループコントローラーに限定されるものでは無く、例えば、全体コントローラー8であってもよく、また、制御装置6全体であってもよい。
また、上述した実施形態では、乗りかご対を3つ設ける構成にした。しかし、本発明に係るマルチカーエレベーターとしては、乗りかご対を2つ、或いは、4つ以上設ける構成にしてもよい。
また、図7に示すフローチャートにおいて、実施形態の処理結果に影響がない範囲で、一部の処理ステップの実行順序を入れ替えたり、一部の処理ステップを同時に実行したりするようにしてもよい。
また、上述した実施形態は、釣り合い方式のマルチカーエレベーターであり、乗りかごが昇降路内を上昇又は下降する。しかし、本発明に係るマルチカーエレベーターとしては、乗りかごを個別に走行させる自走式などの他の方式のマルチカーエレベーターであってもよい。また、乗りかごの走行方向は、上下方向(昇降方向)に限定されない。したがって、本発明に係るマルチカーエレベーターとしては、走行路内で複数の乗りかごを運行するものであればよい。
6・・・制御装置、 7A,7B,7G・・・ループコントローラー、 8・・・全体コントローラー、 9,10・・・乗り場ドア、 14・・・かごドア、 16・・・行先入力部、 17・・・モニタ、 18・・・スピーカー、 20・・・昇降路、 20A・・・第1走行領域、 20B・・・第2走行領域、 21,22・・・主索、 23,24・・・駆動綱車、 25,26・・・下部綱車、 50・・・乗り場装置、 51a,51b・・・第1表示部、 52・・・第2表示部、 53・・・乗り場呼び操作部、 61・・・操作子、 62・・・環状照明、 100・・・マルチカーエレベーター

Claims (6)

  1. 第1走行領域と第2走行領域とを有する走行路内で複数の乗りかごを循環移動させて運行する循環型のマルチカーエレベーターにおいて、
    所定の乗りかごの故障により残りの乗りかごに運行できない領域が発生した場合に、前記残りの乗りかごの運行範囲を決定する運行範囲決定部と、
    前記運行範囲決定部の決定結果に応じて、残りの乗りかごの運行範囲を報知する運行範囲報知部と、を備え
    前記運行範囲報知部は、各階床の乗り場に設けられた表示部を含み、前記表示部に、前記残りの乗りかごで運行可能な範囲と、該表示部が配置された階床から直接行くことができる行先階とを表示する
    ことを特徴とするマルチカーエレベーター。
  2. 前記運行範囲報知部は、各乗りかごに設けられた行先入力部を含み、各乗りかごの運行範囲を報知する
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチカーエレベーター。
  3. 前記表示部は、該表示部が配置された階床から直接行くことができる階のうちいずれかの階が行先階に登録され、且つ、前記登録された行先階を運行範囲に含む乗りかごが前記階床に停止したときに、乗りかごに乗車することを促す表示を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチカーエレベーター。
  4. 対角上に配置した2本のロープに2つの乗りかごを接続した乗りかご対を複数有し、
    前記残りの乗りかごに運行できない領域が発生した場合に、前記運行範囲決定部は、前記所定の乗りかごとの間に別の乗りかごが介在しない乗りかご対の運行範囲を、前記所定の乗りかごの位置に応じて決定し、前記所定の乗りかごとの間に別の乗りかごが介在する乗りかご対の運行範囲を、前記所定の乗りかごの位置と前記別の乗りかごを含む乗りかご対の運行範囲に応じて決定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマルチカーエレベーター。
  5. 前記残りの乗りかごは、運行範囲を往復移動する
    ことを特徴とする請求項4に記載のマルチカーエレベーター。
  6. 第1走行領域と第2走行領域とを有する走行路内で複数の乗りかごを循環移動させて運行する循環型のマルチカーエレベーターの制御方法であって、
    所定の乗りかごの故障により残りの乗りかごに運行できない領域が発生した場合に、前記残りの乗りかごの運行範囲を決定する運行範囲決定処理と、
    前記運行範囲決定処理の処理結果に応じて、残りの乗りかごの運行範囲を報知する運行範囲報知処理と、を含み、
    前記運行範囲報知処理は、各階床の乗り場に設けられた表示部に、前記残りの乗りかごで運行可能な範囲と、該表示部が配置された階床から直接行くことができる行先階とを表示する処理を含む
    ことを特徴とするマルチカーエレベーターの制御方法。
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