JP6963426B2 - 電動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクルシステムなどに使用する電動弁に関する。
従来、この種の電動弁として、ステッピングモータのマグネットロータ及びロータ軸の回転によりねじ送り機構を介してロータ軸と弁部材を作動し、弁部材で弁ポートを開閉するものがある。このような電動弁は例えば特許第4119733号公報(特許文献1)に開示されている。
特許第4119733号公報
上述した電動弁では、ニードル弁が着座したとき、ニードル弁が弁座に食い込むのを防止するために、ニードル弁が弁座に着座した後に、雌ねじ部材の下端面を弁室底面に当接させ、さらにロータを弁閉方向に回転させることにより、ロータと雄ねじ部材の連結体を上昇させ、固定側ストッパ部と雄ねじ部材のフランジ部を滑りワッシャを介して軸線方向に当接させている。しかし、このような軸線方向へのストッパ当接作用では、ねじ送り機構の雄ねじと雌ねじのねじ山面に大きな荷重がかかり、開閉を繰り返す場合、摩耗やねじの食いつきにより耐久性に問題を生ずる。
本発明は、モータ部のロータの回転運動を支持部材と作動軸とのねじ送り機構により弁部材を弁座に対して進退させる電動弁において、ロータの軸線方向の移動距離を抑えることで、ロータをステータの高さ内に位置させて磁力的に有利とするとともに弁全体の長さをコンパクトなものとし、且つ、弁閉時にねじ送り機構のねじ山に大きな荷重がかからないようにすることを課題とする。
請求項1の電動弁は、モータ部のロータの回転運動を、ロータ側ねじ部と弁体側ねじ部とのねじ送り機構により、弁体の前記ロータの回転軸の軸線方向の直線運動に変換し、該弁体を弁ポートを有する弁座に対して進退させる電動弁において、前記弁体を支持するとともに前記弁体側ねじ部を有する弁体支持部材と、前記ロータを含むとともに前記弁体側ねじ部に螺合する前記ロータ側ねじ部を有するロータ部材と、を備え、前記ロータ部材は、前記軸線方向に移動可能かつ軸線回りに回転可能に支持され、前記弁体支持部材は、前記軸線方向に移動可能かつ前記軸線回りの回動が規制されるように設けられ、前記弁体が前記弁座から離間している範囲では前記ロータが前記軸線方向の位置を定位置として回転して前記ねじ送り機構により前記弁体支持部材を軸線方向に移動し、前記ロータが弁閉方向に回転して前記弁体が前記弁座に当接した後さらに前記ロータが同方向に回転すると、前記ねじ送り機構により前記ロータ部材が軸線方向で前記弁ポートから離間する方向に移動し、該ロータ部材が軸線方向の所定の位置でストッパ機構により停止するよう構成され、前記ストッパ機構は、前記ロータ部材に一体的に設けられ該ロータ部材とともに前記軸線方向に移動しかつ軸線回りに回転する全閉回転ストッパと、前記全閉回転ストッパと軸線回りに回転方向に直接的又は間接的に当接する全閉固定ストッパと、を備え、前記弁体が前記弁座に当接した状態で前記弁ポートから離間する方向に移動した前記全閉回転ストッパと前記全閉固定ストッパとが直接的又は間接的に当接することで、前記ロータ部材の前記軸線方向への移動が規制されることを特徴とする。
請求項2の電動弁は、請求項1に記載の電動弁であって、前記ロータ側ねじ部が雄ねじ、前記弁体側ねじ部が雌ねじであることを特徴とする。
請求項3の電動弁は、請求項1に記載の電動弁であって、前記ロータ側ねじ部が雌ねじ、前記弁体側ねじ部が雄ねじであることを特徴とする。
請求項4の電動弁は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電動弁であって、前記弁体が前記弁座に着座して全閉状態となって前記ストッパ機構により前記ロータが回転を停止する際には、前記弁体と前記弁座の当接面に所定の荷重がかかるように、ロータ軸上端部にばね受け座を介して、前記弁体を弁閉方向に付勢するばねを備えることを特徴とする。
請求項1乃至3の電動弁によれば、弁体が弁座から離間している範囲ではロータが軸線方向の位置を定位置として回転し、ねじ送り機構により弁体支持部材を軸線方向に移動して、弁開度が制御される。そして、ロータが弁閉方向に回転して弁体が弁座に当接(着座)した後、さらにロータが同方向に回転すると、ねじ送り機構によりロータ部材が軸線方向で弁ポートから離間する方向に移動し、ロータ部材が軸線方向の所定の位置でストッパ機構により、軸線回りに回転方向に当接して停止する。したがって、全開から全閉に亘ロータの軸線方向移動が、全開から全閉に亘ってロータが一方向にしか変位できない構造と比較して少なくて済み、ステータコイルとの高さ方向の相対的な位置ずれも大きく無く、磁力的に優位となるとともに、弁全体の全長もコンパクト化されコスト的に優位となり、且つ、ストッパが回転方向で当接することから、ねじ送り機構のねじ山に大きな荷重が掛からず、ねじ山の摩耗や食いつきが防止され、耐久性が向上する。又、弁閉時に弁体に所定の荷重が掛かるように弁閉方向への付勢ばねを設けたことにより、安定した流体の弁漏れ特性が得られるとともに、弁体の弁座への食い込みが防止され、弁体、弁座の耐久性が向上する。
本発明の第1実施形態の電動弁の弁開度制御状態の縦断面図である。 第1実施形態の電動弁の弁座着座時の縦断面図である。 第1実施形態の電動弁のストッパ機構への接触状態の縦断面図である。 第1実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図である。 第1実施形態の電動弁の弁体支持部材及び基板の上面図である。 第1実施形態の電動弁の全閉可動ストッパとマグネットロータにおける全閉回転ストッパの係合部との動作の詳細を示す図である。 本発明の第2実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図及び弁体支持部材及びガイド部材の上面図である。 本発明の第3実施形態の電動弁の弁開度制御状態の縦断面図である。 第3実施形態の電動弁の弁開度制御状態のストッパ通過状態を示す縦断面図である。 第3実施形態の電動弁の弁座着座時の縦断面図である。 第3実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図である。 本発明の第4実施形態の電動弁の全開状態の縦断面図である。 第4実施形態の電動弁の弁開度制御状態の縦断面図である。 第4実施形態の電動弁の弁ポート着座時の縦断面図である。 第4実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図である。 本発明の第5実施形態の電動弁の全開状態の縦断面図である。 第5実施形態の電動弁の弁開度制御状態の縦断面図である。 第5実施形態の電動弁の弁座着座時の縦断面図である。 第5実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図である。
次に、本発明の電動弁の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の電動弁の弁開度制御状態の縦断面図、図2は第1実施形態の電動弁の弁座着座時の縦断面図、図3は第1実施形態の電動弁のストッパ機構への接触状態の縦断面図、図4は第1実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図、図5は第1実施形態の電動弁の弁体支持部材及び基板の上面図である。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1の図面における上下に対応する。また、「右回り(時計回り)」及び「左回り(反時計回り)」の表現は、電動弁を上から見た状態での回転方向を示す。
この電動弁は、弁体支持部材1と、ロータ部材2と、ストッパ機構3と、弁ハウジング10と、「弁体」としてのニードル弁20と、基板30と、軸受部40と、密閉ケース50と、ステータコイル60とを備えている。なお、符号「L」はロータ部材2の回転中心となる軸線を示す。
弁ハウジング10はステンレス等で略円筒形状に形成されており、その内側に弁室10Rを有している。弁ハウジング10の外周片側には弁室10Rに導通される第1継手管101が接続されるとともに、下端から下方に延びる筒状部に第2継手管102が接続されている。また、第2継手管102の弁室10R側には弁座リング103が嵌合されている。弁座リング103の内側は弁ポート103aとなっており、第2継手管102は弁ポート103aを介して弁室10Rに導通される。さらに、弁座リング103のニードル弁20との当接部に弁座103bが形成されている。また、弁ハウジング10の中程には、円筒部104aを有するガイド部材104が配設されている。
ニードル弁20は、ステンレスや真鍮等の金属部材により形成され、下側先端の円錐形状のニードル部201と円柱棒状のロッド部202とを有している。
基板30は厚手の円盤形状をしており、弁体支持部材1の両脇に対応する一対のスリット溝301,301が形成されるとともに、このスリット溝301,301のそれぞれの両脇に、二対のガイドフレーム302,302,302,302が軸線L方向に立設されている(図5参照)。そして、基板30は、弁ハウジング10の上端部に溶接により固定されている。
軸受部40は後述のロータ部材2の上端を軸支するようにして密閉ケース50の天井部に設けられ、密閉ケース50は軸受部40とロータ部材2を収容した状態で、下端部が基板30の外周に嵌合されて、弁ハウジング10の上端部に溶接により固定されている。また、密閉ケース50の外周には、ステータコイル60が配設されており、このステータコイル60とロータ部材2とにより「モータ部」としてのステッピングモータが構成されている。
弁体支持部材1は、略円柱状の雌ねじ部材11と縦断面形状が矩形U字状の支持枠12とで構成されている。雌ねじ部材11は、図5に示すように、円柱状のボス部11aの両側に直方体状の耳部11b,11bを有しており、ボス部11aの中心には「弁体側ねじ部」としての雌ねじ部11cが形成されている。支持枠12は板金の曲げ加工により形成され、一対の垂直板12a,12aと垂直板12a,12aの下部を繋ぐ水平板12bとを有している。垂直板12a,12aは、基板30のスリット溝301,301に挿通されるとともに、雌ねじ部材11のボス部11aの嵌合溝11a1,11a1に嵌合され、その端部がかしめられ、支持枠12は雌ねじ部材11に固着されている。
また、水平板12bの中央にニードル弁20のロッド部202の上端が固定されている。これにより、弁体支持部材1はニードル弁20を支持するとともに、中央に「弁体側ねじ部」としての雌ねじ部11cを有している。また、ニードル弁20のロッド部202はガイド部材104の円筒部104a内に挿通され、このニードル弁20は軸線L方向にガイドされる。さらに、雌ねじ部材11の一対の耳部11b,11bは、それぞれが基板30の一対のガイドフレーム302,302と、他方の一対のガイドフレーム302,302との間に嵌合されている。これにより、弁体支持部材1は、軸線L方向に移動可能とされるとともに、軸線L回りの回動が規制される。
ロータ部材2は、軸線Lを中心とするロータ軸21と「ロータ」としてのマグネットロータ22とにより構成され、マグネットロータ22は、中央のボス部22aにおいてロータ軸21に取り付けられている。ロータ軸21の下部は弁体支持部材1の雌ねじ部材11内に挿通されるとともに、下端部は基板30の中央の軸受穴303内に挿通されている。ロータ軸21の弁体支持部材1側の外周には「ロータ側ねじ部」としての雄ねじ部21aが形成されており、この雄ねじ部21aが弁体支持部材1の雌ねじ部11cに螺合されている。なお、雄ねじ部21a及び雌ねじ部11cは右ネジである。また、ロータ軸21の上部側は後述のストッパ機構3を介して軸受部40側に延設されている。
軸受部40は略円柱状の形状で、大径部40aと小径部40bとを有している。大径部40aには、円筒状のばね収容部401が形成され、大径部40aと小径部40bとには、ばね収容部401から下端部まで貫通する軸受穴402が形成されている。ばね収容部401内にはばね受け座403と付勢ばね404が配設され、付勢ばね404は密閉ケース50とばね受け座403との間で圧縮された状態で配設されている。また、ロータ軸21の上端部は軸受穴402に挿通されて、ばね受け座403に当接可能となっている。これにより、ロータ軸21(及びロータ部材2)は、図1の弁開度制御状態では、基板30の軸受穴303による支持と、軸受部40の軸受穴402及びばね受け座403との摺動により、軸線L方向の位置を定位置に保たれる。また、ロータ軸21(及びロータ部材2)は、上昇するときは付勢ばね404の付勢力に抗して上昇する。
ストッパ機構3は、軸受部40の小径部40bに軸線L回りに回転可能に設けられた全閉可動ストッパ31と、小径部40bの下端に固定された全閉固定ストッパ32と、小径部40bの周囲に配設された圧縮ねじりコイルばね33とを備えている。また、マグネットロータ22のボス部22aの上面には、全閉回転ストッパ22bが形成されており、この全閉回転ストッパ22bの軸線Lと平行で軸線L回りの端部となる端面は主係合面22cとなっている。そして、後述のように、全閉可動ストッパ31は、全閉回転ストッパ22bの主係合面22cに係合可能となっている。
全閉可動ストッパ31は軸線L回りの一箇所に軸線L方向に立設する縦壁部31aを有している。この縦壁部31aの端部には三角突起31bを有し、この三角突起31bの軸線Lと平行な端面は被係合面31cとなっている。また、縦壁部31aの軸線L回りの両側の側面は、軸線Lと平行な第1ストッパ面31d及び第2ストッパ面31eとなっている。さらに、縦壁部31aの第1ストッパ面31dの内側端部から屈曲した面は、軸線Lを中心とする螺旋状の摺動面31fとなっている。また、全閉可動ストッパ31の側部一箇所には圧縮ねじりコイルばね33の端部を係止する係止溝31gが形成されている。なお、軸受部40の一部にも圧縮ねじりコイルばね33の端部を係止する係止溝40cが形成されている。そして、以上の全閉可動ストッパ31は、軸受部40の小径部40bに対して回転可能となっている。
全閉固定ストッパ32は外周の一部に切り欠き部32aを有している。切り欠き部32aの両側の軸線Lと平行な対向面は第1ストッパ面32dと第2ストッパ面32eとなっている。また、第1ストッパ面32dの内側端部から屈曲した面は、軸線Lを中心とする螺旋状のガイド面32fとなっている。
圧縮ねじりコイルばね33は、その端部が全閉可動ストッパ31の係止溝31gと軸受部40の係止溝40cとに係止されており、この圧縮ねじりコイルばね33は、軸受部40を基準にして、全閉可動ストッパ31を上から見て右回りに常時付勢している。また、圧縮ねじりコイルばね33は、軸受部40を基準にして、全閉可動ストッパ31を軸線L方向で全閉固定ストッパ32側に常時付勢している。これにより、図1の弁開度制御状態では、全閉可動ストッパ31の第1ストッパ面31dが全閉固定ストッパ32の第1ストッパ面32dに当接されるとともに、全閉可動ストッパ31の摺動面31fが全閉固定ストッパ32のガイド面32fに当接されている。
以上の構成により実施形態の電動弁は以下のように動作する。まず、図1の弁開度制御状態で、ステッピングモータの駆動により、マグネットロータ22及びロータ軸21が回転し、ロータ軸21の雄ねじ部21aと雌ねじ部材11の雌ねじ部11cとのねじ送り機構により、雌ねじ部材11(弁体支持部材1)が軸線L方向に移動する。そして、ニードル弁20が軸線L方向に移動して弁座リング103に対して近接又は離間する。これにより、弁ポート103aの開度が調整され、第1継手管101から第2継手管102へ、あるいは第2継手管102から第1継手管101へ流れる冷媒の流量が制御される。このように、ニードル弁20が弁座103bから離間している範囲ではマグネットロータ22が軸線L方向の位置を定位置として回転し、ねじ送り機構により弁体支持部材1を軸線L方向に移動する。
一方、マグネットロータ22が左回転(図1の矢印の方向の回転)を続けると、図2に示すように、ニードル弁20が弁座103bに着座して全閉状態となる。その後、マグネットロータ22が左回転を続けると、図3及び図4に示すように、上記のねじ送り機構により雌ねじ部材11(弁体支持部材1)に対してロータ軸21(ロータ部材2)が軸線L方向に上昇し、後述のように、ストッパ機構3により、軸線L方向の所定の位置で停止する。
図6は全閉可動ストッパ31とマグネットロータ22における全閉回転ストッパ22bとの動作の詳細を示す図である。なお、図6では主に要部の面だけに符号を付記してある。図6(A)は例えば図1の弁開度制御状態であり、マグネットロータ22の回転により、全閉回転ストッパ22bが全閉可動ストッパ31の三角突起31bに対して自由に移動できる。
そして、図2のようにニードル弁20が着座し、さらにマグネットロータ22が左回転すると、図6(B)のように、全閉回転ストッパ22bが全閉可動ストッパ31の三角突起31bに接近し、図6(C)のように、全閉回転ストッパ22bの主係合面22cが全閉可動ストッパ31の被係合面31cに当接し、全閉回転ストッパ22bと全閉可動ストッパ31とが係合する。このまま全閉回転ストッパ22b(マグネットロータ22)がさらに回転すると、図6(D)のように、全閉可動ストッパ31の摺動面31fが全閉固定ストッパ32のガイド面32fに沿って摺動しながら、全閉可動ストッパ31が全閉回転ストッパ22bによって連れ回される。このとき摺動面31fとガイド面32fの螺旋形状により、全閉可動ストッパ31はマグネットロータ22のボス部22aに近づくように変位し、図6(E)のように全閉可動ストッパ31の第2ストッパ面31eが全閉固定ストッパ32の第2ストッパ面32eに当接し、全閉可動ストッパ31の回転が規制される。これにより、マグネットロータ22の回転が停止される。
以上のように、ストッパ機構3は、軸受部40に軸線L回りに回転可能に設けられた全閉可動ストッパ31と、軸受部40と固定関係にあり全閉可動ストッパ31の回転を所定の位置で規制する全閉固定ストッパ32と、マグネットロータ22に設けられ、マグネットロータ22が停止位置に到るまでの間に全閉可動ストッパ31に係合して、全閉可動ストッパ31を所定の位置まで連れ回す全閉回転ストッパ22bと、全閉可動ストッパ31がマグネットロータ22の全閉回転ストッパ22bにより連れ回される間に全閉可動ストッパ31を軸線L方向でマグネットロータ22に近づくように変位させる摺動面31f及びガイド面32fとで構成されている。
そして、ストッパ機構3において、マグネットロータ22が停止位置に到るまでの間に、全閉回転ストッパ22bが全閉可動ストッパ31に係合して、全閉可動ストッパ31を停止位置まで連れ回し、その間に全閉可動ストッパ31は摺動面31f及びガイド面32fにより、軸線L方向でマグネットロータ22に近づくように変位されるので、停止位置での全閉可動ストッパ31の被係合面31cと全閉回転ストッパ22bの主係合面22cとの接触面の軸方向接触長さ(高さ)が大きくなる。
なお、ニードル弁20が弁座103bに着座後、ロータ軸21が上昇すると、ロータ軸21の上端部は、ばね受け座403を押し上げ、全閉時に付勢ばね404によりニードル弁20と弁座103bの当接面に所定の荷重を付与する。
図7は本発明の第2実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図(図7(A))及び弁体支持部材及びガイド部材の上面図(図7(B))である。以下の各実施形態において、同じ要素には対応する実施形態と同符号を付記し、対応する実施形態と重複する説明は省略する。
この第2実施形態の電動弁は、弁体支持部材4と、ロータ部材5とを備えている。ストッパ機構3、弁ハウジング10、ニードル弁20、軸受部40、密閉ケース50、ステータコイル60は第1実施形態と同様である。なお、この第2実施形態では、符号「L」はロータ部材5の回転中心となる軸線を示し、ステータコイル60とロータ部材5とにより「モータ部」としてのステッピングモータが構成されている。また、弁ハウジング10内のガイド部材104には、スリット溝104b,104bが形成されている。
弁体支持部材4は、ロッド状の雄ねじ部材41と縦断面形状が矩形U字状の支持枠42とで構成されている。雄ねじ部材41の外周には「弁体側ねじ部」としての雄ねじ部41aが形成されており、この雄ねじ部41aが後述のロータ部材5の雌ねじ部53aに螺合されている。支持枠42は板金の曲げ加工により形成され、一対の垂直板42a,42aと垂直板42a,42aの上部を繋ぐ水平板42bとを有している。垂直板42a,42aは、ガイド部材104のスリット溝104b,104b内に挿通されている。そして、水平板42bの中央にニードル弁20のロッド部202の上端が固定されている。こにれより、弁体支持部材4はニードル弁20を支持するとともに、「弁体側ねじ部」としての雄ねじ部41aを有している。また、支持枠42の一対の垂直板42a,42aのそれぞれが、ガイド部材104の一対のスリット溝104b,104bに挿通されることにより、弁体支持部材4は、軸線L方向に移動可能とされるとともに、軸線L回りの回動が規制される。
ロータ部材5は、軸線Lを中心とするロータ軸51と「ロータ」としてのマグネットロータ52とにより構成され、マグネットロータ52は、中央のボス部52aにおいてロータ軸51に取り付けられている。また、マグネットロータ52のボス部52aと反対側には、雌ねじ部材53が取り付けられている。雌ねじ部材53の中央には「ロータ側ねじ部」としての雌ねじ部53aが形成されており、この雌ねじ部53aが弁体支持部材4の雄ねじ部41aに螺合されている。なお、雄ねじ部41a及び雌ねじ部53aは右ネジである。
この第2実施形態では、ロータ軸51の上部側は第1実施形態と同様にストッパ機構3を介して軸受部40側に延設されているが、このロータ軸51の上端にはボス部51bを有している。そして、このボス部51bがばね受け座403とばね収容部401の底部との間に支持され、これにより、ロータ軸51(及びロータ部材5)は、弁開度制御状態では、ボス部51bとばね収容部401の底部及びばね受け座403との摺動により、軸線L方向の位置を定位置に保たれる。また、ロータ軸51(及びロータ部材5)は、上昇するときは付勢ばね404の付勢力に抗して上昇する。
この第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、ステッピングモータの駆動により、マグネットロータ52及びロータ軸51が回転し、マグネットロータ52側の雌ねじ部53aと弁体支持部材4側の雄ねじ部41aとのねじ送り機構により、雄ねじ部材41(弁体支持部材4)が軸線L方向に移動する。これにより、第1実施形態と同様にニードル弁20が移動して冷媒の流量が制御される。そして、ニードル弁20が弁座103bから離間している範囲ではマグネットロータ52が軸線L方向の位置を定位置として回転し、ねじ送り機構により弁体支持部材4を軸線L方向に移動する。
一方、ニードル弁20が弁座103bに着座して全閉状態となった後、マグネットロータ52が左回転を続けると、ねじ送り機構により雄ねじ部材41(弁体支持部材4)に対してマグネットロータ52(ロータ部材5)が軸線L方向に上昇し、ストッパ機構3により、軸線L方向の所定の位置で停止する。このストッパ機構3の構成は第1実施形態と同様である。
図8は本発明の第3実施形態の電動弁の弁開度制御状態の縦断面図、図9は第3実施形態の電動弁の弁開度制御状態のストッパ通過状態を示す縦断面図、図10は第3実施形態の電動弁の弁座着座時の縦断面図、図11は第3実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図である。
この第3実施形態の電動弁は、弁体支持部材1′と、ロータ部材6と、軸受部40′とを備えている。弁ハウジング10、ニードル弁20、基板30、密閉ケース50、ステータコイル60は第1実施形態と同様である。なお、この第3実施形態では、符号「L」はロータ部材6の回転中心となる軸線を示し、ステータコイル60とロータ部材6とにより「モータ部」としてのステッピングモータが構成されている。また、基板30にけるガイドフレーム302′は第1実施形態におけるガイドフレーム302よりも長さが長くなっている。
弁体支持部材1′は、第1実施形態と同様な雌ねじ部材11と、縦断面形状が矩形U字状の支持枠12′と、全開ストッパ13とで構成されている。雌ねじ部材11は第1実施形態と同様に、ボス部11aと両側の耳部11b,11bを有しており、ボス部11aの中心には雌ねじ部11cが形成されている。支持枠12′は板金の曲げ加工により形成され、一対の垂直板12a′,12a′と垂直板12a′,12a′の下部を繋ぐ水平板12bとを有している。垂直板12a′,12a′は、基板30のスリット溝301,301に挿通されるとともに、雌ねじ部材11のボス部11aの嵌合溝11a1,11a1に嵌合され、その端部がかしめられ、支持枠12は雌ねじ部材11に固着されている。全開ストッパ13はニードル弁20の上端に固定されており、弁体支持部材1′が上昇したとき、基板30に当接することで全開ストッパ機能を果たす。
この第3実施形態における弁体支持部材1′と第1実施形態における弁体支持部材1との違いは、垂直板12a′,12a′が第1実施形態の垂直板12a,12aより長くなっている点、全開ストッパ13を有している点である。すなわち、弁体支持部材1′はニードル弁20を支持するとともに、中央に「弁体側ねじ部」としての雌ねじ部11cを有している。また、雌ねじ部材11の一対の耳部11b,11bば基板30の一対のガイドフレーム302′,302′の間に嵌合されることにより、弁体支持部材1′は、軸線L方向に移動可能とされるとともに、軸線L回りの回動が規制される。
ロータ部材6は、軸線Lを中心とするロータ軸61と「ロータ」としてのマグネットロータ62とにより構成され、マグネットロータ62は、中央のボス部62aにおいてロータ軸61に取り付けられている。また、ボス部62aの上面には、全閉回転ストッパ62bが形成されており、この全閉回転ストッパ62bの軸線Lと平行で軸線L回りの端部となる端面は主係合面62cとなっている。さらに、ロータ軸61の下部は弁体支持部材1′の雌ねじ部材11内に挿通されるとともに、下端部は基板30の中央の軸受穴303内に挿通されている。ロータ軸61の弁体支持部材1′側の外周には「ロータ側ねじ部」としての雄ねじ部61aが形成されており、この雄ねじ部61aが弁体支持部材1′の雌ねじ部11cに螺合されている。なお、雄ねじ部61a及び雌ねじ部11cは右ネジである。また、ロータ軸61の上部側は軸受部40′側に延設されている。
この第3実施形態における軸受部40′は下端部に全閉固定ストッパ40dを有している。そして、全閉固定ストッパ40dの軸線Lと平行な面はストッパ面40eとなっており、ロータ部材6側の全閉回転ストッパ62bの主係合面62cがストッパ面40eに当接し、全閉時のロータ部材6の回転停止のストッパ機能を果たす。なお、軸受部40′のその他の構成は第1実施形態と同様である。
以上の構成により、ロータ軸61(及びロータ部材6)は、図8の弁開度制御状態では、基板30の軸受穴303による支持と、ばね受け座403との摺動により、軸線L方向の位置を定位置に保たれる。また、ロータ軸61(及びロータ部材6)は、上昇するときは付勢ばね404の付勢力に抗して上昇する。
この第3実施形態でも、第1実施形態と同様に、ステッピングモータの駆動により、マグネットロータ62及びロータ軸61が回転し、ロータ軸61の雄ねじ部61aと弁体支持部材1′側の雌ねじ部11cとのねじ送り機構により、雌ねじ部材11(弁体支持部材1′)が軸線L方向に移動する。これにより、第1実施形態と同様にニードル弁20が移動して冷媒の流量が制御される。そして、ニードル弁20が弁座103bから離間している範囲ではマグネットロータ62が軸線L方向の位置を定位置として回転し、ねじ送り機構により弁体支持部材1′を軸線L方向に移動する。
一方、マグネットロータ62が左回転(図8の矢印の方向の回転)を続けると、図9に示すように、全閉回転ストッパ62bがストッパ面40eの下を通過し、さらに、回転を続けると、図10に示すように、ニードル弁20が弁座103bに着座して全閉状態となる。その後、マグネットロータ62が左回転を続けると、図11に示すように全閉回転ストッパ62bが全閉固定ストッパ40dに当接し、ロータ部材6が軸線L方向の所定の位置で停止する。
図12は本発明の第4実施形態の電動弁の全開状態の縦断面図、図13は第4実施形態の電動弁の弁開度制御状態の縦断面図、図14は第4実施形態の電動弁の弁座着座時の縦断面図、図15は第4実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図である。
この第4実施形態の電動弁は、弁体支持部材1″と、ロータ部材7と、軸受部40″とを備えている。弁ハウジング10、ニードル弁20、基板30、密閉ケース50、ステータコイル60は第1実施形態及び第3実施形態と同様である。なお、この第4実施形態では、符号「L」はロータ部材7の回転中心となる軸線を示し、ステータコイル60とロータ部材7とにより「モータ部」としてのステッピングモータが構成されている。また、基板30にけるガイドフレーム302″は第3実施形態におけるガイドフレーム302′よりも長さが長くなっている。
弁体支持部材1″は、第3実施形態と同様な雌ねじ部材11′と、縦断面形状が矩形U字状の支持枠12″と、全開ストッパ13とで構成されている。雌ねじ部材11′は第1実施形態と同様に、ボス部11aと両側の耳部11b,11bを有しており、ボス部11aの中心には雌ねじ部11cが形成されている。支持枠12″は板金の曲げ加工により形成され、一対の垂直板12a″,12a″と垂直板12a″,12a″の下部を繋ぐ水平板12bとを有している。この第4実施形態における雌ねじ部材11′は、貫通しない嵌合溝11a1′,11a1′を有しており、垂直板12a″,12a″は、基板30のスリット溝301,301に挿通されるとともに、雌ねじ部材11′の嵌合溝11a1′,11a1′に圧入されて固定されている。これにより、支持枠12″は雌ねじ部材11′に固着されている。全開ストッパ13は第3実施形態と同様にニードル弁20の上端に固定され、弁体支持部材1″が上昇したとき、基板30に当接することで全開ストッパ機能を果たす。
この第4実施形態における弁体支持部材1″と第3実施形態における弁体支持部材1′との違いは、垂直板12a″,12a″が第3実施形態の垂直板12a′,12a′より長くなっている点である。すなわち、弁体支持部材1″はニードル弁20を支持するとともに、中央に「弁体側ねじ部」としての雌ねじ部11cを有している。また、雌ねじ部材11の一対の耳部11b,11bば基板30の一対のガイドフレーム302″,302″の間に嵌合されることにより、弁体支持部材1′は、軸線L方向に移動可能とされるとともに、軸線L回りの回動が規制される。
ロータ部材7は、軸線Lを中心とするロータ軸71と「ロータ」としてのマグネットロータ72とにより構成され、マグネットロータ72は、中央のボス部72aにおいてロータ軸71に取り付けられている。さらに、ロータ軸71の下部は弁体支持部材1″の雌ねじ部材11′内に挿通されるとともに、下端部は基板30の中央の軸受穴303内に挿通されている。ロータ軸71の弁体支持部材1″側の外周には「ロータ側ねじ部」としての雄ねじ部71aが形成されており、この雄ねじ部71aが弁体支持部材1″の雌ねじ部11cに螺合されている。なお、雄ねじ部71a及び雌ねじ部11cは右ネジである。また、ロータ軸71の上部側は軸受部40″側に延設されている。この第4実施形態における軸受部40″は全閉固定ストッパ40dを有していない点以外は第3実施形態の軸受部40′と同様である。
この第4実施形態では、ロータ軸71の、雌ねじ部材11′と基板30との間に全閉回転ストッパ73を備えるとともに、雌ねじ部材11′の基板30側に全閉固定ストッパ14を備えている。全閉固定ストッパ14は軸線L回りの所定の円周上の一箇所に設けられ、全閉回転ストッパ73は全閉固定ストッパ14に対応する円周上に係合部73aを有している。そして、後述のように、ニードル弁20が着座した状態で、マグネットロータ72が左回転して上昇すると、全閉回転ストッパ73の係合部73aが全閉固定ストッパ14に当接し、全閉時のロータ部材7の回転停止のストッパ機能を果たす。
以上の構成により、ロータ軸71(及びロータ部材7)は、図13の弁開度制御状態では、基板30の軸受穴303による支持と、ばね受け座403との摺動により、軸線L方向の位置を定位置に保たれる。また、ロータ軸71(及びロータ部材7)は、上昇するときは付勢ばね404の付勢力に抗して上昇する。
この第4実施形態でも、第1実施形態と同様に、ステッピングモータの駆動により、マグネットロータ72及びロータ軸71が回転し、ロータ軸71の雄ねじ部71aと弁体支持部材1″側の雌ねじ部11cとのねじ送り機構により、雌ねじ部材11′(弁体支持部材1″)が軸線L方向に移動する。これにより、第1実施形態と同様にニードル弁20が移動して冷媒の流量が制御される。そして、ニードル弁20が弁座103bから離間している範囲ではマグネットロータ72が軸線L方向の位置を定位置として回転し、ねじ送り機構により弁体支持部材1″を軸線L方向に移動する。
一方、マグネットロータ72が左回転(図13の矢印の方向の回転)を続けると、図14に示すように、ニードル弁20が弁座103bに着座して全閉状態となる。その後、マグネットロータ72が左回転を続けると、図15に示すように、全閉可動ストッパ73の係合部73aが全閉固定ストッパ14に当接し、ロータ部材7が軸線L方向の所定の位置で停止する。
図16は本発明の第5実施形態の電動弁の全開状態の縦断面図、図17は第5実施形態の電動弁の弁開度制御状態の縦断面図、図18は第5実施形態の電動弁の弁座着座時の縦断面図、図19は第5実施形態の電動弁の全閉時のロータ回転停止状態の縦断面図である。
この第5実施形態と第4実施形態の違いは、第4実施形態における全開ストッパ13を無くし、ロータ軸71に全開回転ストッパ74を設けるとともに、雌ねじ部材11′に全開固定ストッパ15を設けた点である。その他の構造は第4実施形態と同一である。全開ストッパ74は全開固定ストッパ15に対応する円周上に係合部74aを有している。そして、弁開度制御状態においてマグネットロータ72が右回転して、弁体支持部材1″(及びニードル弁20)が上昇したとき、全開回転ストッパ74の係合部74aが全開固定ストッパ15に当接することで、ニードル弁20に対する全開ストッパ機能を果たす。この第5実施形態のその他の動作は第4実施形態と同様である。
以上の各実施形態において、ロータ部材は、軸線方向に移動可能かつ軸線回りに回転可能に支持されている。また、弁体支持部材は、軸線方向に移動可能かつ軸線回りの回動が規制されるように設けられている。これにより、ニードル弁(弁体)が弁座から離間している範囲ではマグネットロータ(ロータ)が軸線方向の位置を定位置として回転し、ねじ送り機構により弁体支持部材を軸線方向に移動して、弁開度が制御される。そして、マグネットロータが弁閉方向に回転してニードル弁が弁座に当接(着座)した後、さらにマグネットロータが同方向に回転すると、ねじ送り機構によりロータ部材が軸線方向で弁ポートから離間する方向に移動し、ロータ部材が軸線方向の所定の位置でストッパ機構により、軸線回りに回転方向に当接して停止する。したがって、全開から全閉に亘り、ロータの軸線方向移動が少なくて済み、ステータコイルとの高さ方向の相対的な位置ずれも大きく無く、磁力的に優位となるとともに、弁全体の全長もコンパクト化されコスト的に優位となり、且つ、ストッパが回転方向で当接することから、ねじ送り機構のねじ山に大きな荷重が掛からず、ねじ山の摩耗や食いつきが防止され、耐久性が向上する。さらに、弁閉時に弁体に所定の荷重が掛かるように弁閉方向への付勢ばねを設けたことにより、安定した流体の弁漏れ特性が得られるとともに、弁体の弁座への食い込みが防止され、弁体、弁座の耐久性が向上する。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 弁体支持部材
11 雌ねじ部材
11c 雌ねじ部(弁体側ねじ部)
12 支持枠
2 ロータ部材
21 ロータ軸
21a 雄ねじ部(ロータ側ねじ部)
22 マグネットロータ(ロータ)
3 ストッパ機構
31 全閉可動ストッパ
32 全閉固定ストッパ
33 圧縮ねじりコイルばね
10 弁ハウジング
10R 弁室
101 第1継手管
102 第2継手管
103 弁座リング
103a 弁ポート
103b 弁座
20 ニードル弁(弁体)
30 基板
301 スリット溝
302 ガイドフレーム
303 軸受穴
40 軸受部
401 ばね収容部
402 軸受穴
403 ばね受け座
404 付勢ばね
50 密閉ケース
60 ステータコイル
L 軸線
4 弁体支持部材
41 雄ねじ部材
41a 雄ねじ部(弁体側ねじ部)
42 支持枠
5 ロータ部材
51 ロータ軸
51b ボス部
52 マグネットロータ(ロータ)
52a ボス部
53 雌ねじ部材
53a 雌ねじ部(ロータ側ねじ部)
1′ 弁体支持部材
6 ロータ部材
40′ 軸受部
302′ ガイドフレーム
12′ 支持枠
13 全開ストッパ
12a′ 垂直板
61 ロータ軸
62 マグネットロータ(ロータ)
61a 雄ねじ部(ロータ側ねじ部)
40′ 軸受部
40d 全閉固定ストッパ
40e ストッパ面
1″ 弁体支持部材
12″ 支持枠
12a″ 垂直板
14 全閉固定ストッパ
40″ 軸受部
7 ロータ部材
71 ロータ軸
71a 雄ねじ部(ロータ側ねじ部)
72 マグネットロータ(ロータ)
72a ボス部
73 全閉回転ストッパ
73a 係合部
302″ ガイドフレーム
15 全開固定ストッパ
74 全開回転ストッパ
74a 係合部
403′ ばね受け座
403a′ ボス部

Claims (4)

  1. モータ部のロータの回転運動を、ロータ側ねじ部と弁体側ねじ部とのねじ送り機構により、弁体の前記ロータの回転軸の軸線方向の直線運動に変換し、該弁体を弁ポートを有する弁座に対して進退させる電動弁において、
    前記弁体を支持するとともに前記弁体側ねじ部を有する弁体支持部材と、
    前記ロータを含むとともに前記弁体側ねじ部に螺合する前記ロータ側ねじ部を有するロータ部材と、を備え、
    前記ロータ部材は、前記軸線方向に移動可能かつ軸線回りに回転可能に支持され、
    前記弁体支持部材は、前記軸線方向に移動可能かつ前記軸線回りの回動が規制されるように設けられ、
    前記弁体が前記弁座から離間している範囲では前記ロータが前記軸線方向の位置を定位置として回転して前記ねじ送り機構により前記弁体支持部材を軸線方向に移動し、
    前記ロータが弁閉方向に回転して前記弁体が前記弁座に当接した後さらに前記ロータが同方向に回転すると、前記ねじ送り機構により前記ロータ部材が軸線方向で前記弁ポートから離間する方向に移動し、該ロータ部材が軸線方向の所定の位置でストッパ機構により停止するよう構成され、
    前記ストッパ機構は、前記ロータ部材に一体的に設けられ該ロータ部材とともに前記軸線方向に移動しかつ軸線回りに回転する全閉回転ストッパと、前記全閉回転ストッパと軸線回りに回転方向に直接的又は間接的に当接する全閉固定ストッパと、を備え、
    前記弁体が前記弁座に当接した状態で前記弁ポートから離間する方向に移動した前記全閉回転ストッパと前記全閉固定ストッパとが直接的又は間接的に当接することで、前記ロータ部材の前記軸線方向への移動が規制されることを特徴とする電動弁。
  2. 前記ロータ側ねじ部が雄ねじ、前記弁体側ねじ部が雌ねじであることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記ロータ側ねじ部が雌ねじ、前記弁体側ねじ部が雄ねじであることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  4. 前記弁体が前記弁座に着座して全閉状態となって前記ストッパ機構により前記ロータが回転を停止する際には、前記弁体と前記弁座の当接面に所定の荷重がかかるように、ロータ軸上端部にばね受け座を介して、前記弁体を弁閉方向に付勢するばねを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電動弁。
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