JP6961732B2 - 電流検出回路及び集積回路 - Google Patents

電流検出回路及び集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、電流検出の分野、特に電流検出回路及び集積回路に関する。
背景技術
車両は、通常、車両のエンジンの燃料噴射をコントロールするためにポート噴射(Port Fuel Injection:PFI)バルブニードルを備えている。PFIバルブニードルは、金属酸化物半導体接合電界効果トランジスタ(MOSFET)を有している。PFIバルブニードルの電界効果トランジスタによって提供されるコントロール信号を変えることによって、電界効果トランジスタを通って流れる動作電流を変えることができ、従って、PFIバルブニードルの開度の調整が可能である。これによって、車両のエンジンの燃料噴射量をコントロールすることが可能になる。
エンジンの燃料噴射量を正確にコントロールするために、PFIバルブニードルの電界効果トランジスタを通って流れる動作電流を知る必要がある。現在の方法は、PFIバルブニードルを通って流れる電界効果トランジスタ(以下においては、動作電界効果トランジスタと称する)の動作電流を検出するために、電界効果トランジスタ(以下においては、検出電界効果トランジスタと称する)を有する電流検出回路を使用することである。検出電界効果トランジスタは、動作電界効果トランジスタを通って流れる動作電流に比例する検出電流を生成する。ここで、動作電流に対する検出電流の比率は、カレントミラー比と称される。導通時の検出電界効果トランジスタのドレインとソースとの間の抵抗Rdsonは、動作電界効果トランジスタの抵抗Rdsonより格段に大きく、従って、電流検出は、動作電界効果トランジスタを通って流れる動作電流に影響を及ぼさない。
動作電界効果トランジスタ及び検出電界効果トランジスタの抵抗Rdsonは、温度依存性の特徴を有しており、これは、カレントミラー比に影響を与える。このため、電流検出回路に演算増幅器が追加され、カレントミラー比への、電界効果トランジスタの抵抗Rdsonの温度依存性の影響が排除される。しかしながら、動作電界効果トランジスタの動作電流が小さい場合には、演算増幅器の入力オフセットが電流検出に影響を与えることになる。
演算増幅器の入力オフセットを低減するためのいくつかの手法が開発されてきたが、これらの手法は、回路の複雑さ及びコストを増加させてしまう。
発明の概要
本発明の実施形態は、回路の複雑さ又はコストを増加させることなく、演算増幅器の入力オフセットを低減することができる電流検出回路及び集積回路を提供する。
本発明の実施形態による電流検出回路は、第1の電界効果トランジスタを有する動作回路を通って流れる電流に比例する検出電流を生成するための第2の電界効果トランジスタと、互いに接続されたベースを有する第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタであって、第1のバイポーラトランジスタのエミッタと第2のバイポーラトランジスタのエミッタとは、第1の電界効果トランジスタのドレインと第2の電界効果トランジスタのドレインとにそれぞれ接続されている、第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタと、正転入力端と反転入力端とが第1のバイポーラトランジスタのコレクタと第2のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続され、かつ、出力端が第1のバイポーラトランジスタのベース及び第2のバイポーラトランジスタのベースに接続された演算増幅器と、第1のバイポーラトランジスタを通って流れる電流と第2のバイポーラトランジスタを通って流れる電流とを等しくするための第3の電界効果トランジスタ及び第4の電界効果トランジスタと、を備えている。
本発明の実施形態による集積回路は、第1のパワー半導体デバイスを有する動作回路と、前述の電流検出回路を備えている。
上述の記載から、本発明の実施形態が、2つのバイポーラトランジスタを追加するだけで、演算増幅器の入力オフセットを低減することがわかる。従って、従来技術と比較して、本発明の解決策は、回路の複雑さ又はコストを増加させることなく、演算増幅器の入力オフセットを低減することができる。
本発明の特色、特徴、利点及び利益は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明の実施形態による集積回路の概略的な構造図を示している。 本発明の他の実施形態による集積回路の概略的な構造図を示している。 本発明のさらなる実施形態による集積回路の概略的な構造図を示している。
特定の実施形態
本発明の様々な実施形態を、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による集積回路の概略図を示している。図1に示された集積回路10は、例えば、PFIバルブニードルであり得るが、これに限定されるものではない。
図1に示されているように、集積回路10は、動作回路20と電流検出回路30を備えているものとするとよい。
動作回路20は、Nチャネル型電界効果トランジスタ22を備えているものとするとよく、動作電界効果トランジスタ22を通って流れる動作電流は、ILOADとして示されている。電界効果トランジスタ22のソースSは、接地されており、動作電界効果トランジスタ22のドレインDは、負荷を介して電源UBに接続されている。
電流検出回路30は、Nチャネル型電界効果トランジスタ32、2つのNPN型バイポーラトランジスタ34及び36、演算増幅器38、Pチャネル型電界効果トランジスタ40及び42及び変換回路44を備えているものとするとよい。
電界効果トランジスタ32は、電界効果トランジスタ22の動作電流ILOADに比例する検出電流ISenseを生成することができる検出電界効果トランジスタとして機能し、ここで、動作電流ILOADに対する検出電流ISenseの比は、カレントミラー比と称される。電界効果トランジスタ32のゲートGは、電界効果トランジスタ22のゲートGに接続されており、電界効果トランジスタ32のソースSは、電界効果トランジスタ22のソースSと同様に接地されている。
バイポーラトランジスタ34と36は、2つの同一のトランジスタである。バイポーラトランジスタ34のベースbとバイポーラトランジスタ36のベースbとは、互いに接続されている。バイポーラトランジスタ34のエミッタeは、スイッチSWを介して電界効果トランジスタ22のドレインDに接続されており、バイポーラトランジスタ36のエミッタeは、電界効果トランジスタ32のドレインDに接続されている。
演算増幅器38の正転入力端+及び反転入力端−は、バイポーラトランジスタ34のコレクタcとバイポーラトランジスタ36のコレクタcとにそれぞれ接続されている。演算増幅器38の出力端は、バイポーラトランジスタ34及び36のベースbに接続されている。
電界効果トランジスタ40及び42は、バイポーラトランジスタ34を通って流れる電流とバイポーラトランジスタ36を通って流れる電流とを等しくするための2つの同一の電界効果トランジスタである。電界効果トランジスタ40のゲートGと電界効果トランジスタ42のゲートGとは、互いに接続されている。電界効果トランジスタ40のドレインD及びソースSは、バイポーラトランジスタ34のコレクタcと電源VDDとにそれぞれ接続されている。電界効果トランジスタ42のドレインDは、バイポーラトランジスタ36のコレクタc及び電界効果トランジスタ40、42のゲートGに接続されており、電界効果トランジスタ42のソースSは、電源VDDに接続されている。
変換回路44は、検出電流ISenseを電圧に変換し、それをマイクロコントローラ46に出力するために使用される。変換回路44は、Pチャネル型電界効果トランジスタ48と抵抗50とを備えているものとするとよい。電界効果トランジスタ48のゲートGは、電界効果トランジスタ42のドレインDとバイポーラトランジスタ36のコレクタcとの間に接続されており、電界効果トランジスタ48のソースSは、電源VDDに接続されている。抵抗50は、電界効果トランジスタ48のドレインDとアースとの間に接続されている。マイクロコントローラ46は、抵抗50と電界効果トランジスタ48のドレインDとの間に接続されている。ここで、検出電流ISenseは、電界効果トランジスタ48及び抵抗50を介して電圧に変換され、マイクロコントローラ46に出力される。次いで、マイクロコントローラ46は、受け取った電圧を使用して検出電流ISenseを計算し、検出電流ISenseと動作電流ILOADに対する検出電流ISenseのカレントミラー比とに基づいて、動作回路20の動作電流が既知になるように、動作電流ILOADを計算する。
本実施形態による、電流検出への演算増幅器38の入力オフセットの影響を低減する原理を以下に説明する。
図1に示されているように、バイポーラトランジスタ34及び36は、電界効果トランジスタ22及び32の入力対として機能する。バイポーラトランジスタは、優れた整合性能を有する(即ち、不整合が小さい)ので、演算増幅器38は、演算増幅器38並びにバイポーラトランジスタ34及び36によって形成されるフィードバックループを介して、電界効果トランジスタ40及び42のドレイン電圧を同等に維持することができる。例えば、演算増幅器38の正転入力端+での電圧が、演算増幅器38の反転入力端−での電圧よりも高い場合、演算増幅器38の出力電圧は、増加する。伝導の間の、ドレインDとソースSとの間の電界効果トランジスタ32の抵抗Rdsonは、電界効果トランジスタ22の抵抗Rdsonよりも格段に大きいので、電界効果トランジスタ32を通って流れる電流の増加は、電界効果トランジスタ22を通って流れる電流の増加よりも小さい。その結果、演算増幅器38の正転入力端+での電圧は、演算増幅器38の反転入力端−での電圧と同等の電圧まで低下する。このような場合、同等の電流がバイポーラトランジスタ34及び36を通って流れるため、電界効果トランジスタ32のドレイン電圧は、電界効果トランジスタ22のドレイン電圧に等しい。従って、動作電流ILOADに対する検出電流ISenseのカレントミラー比は、基本的に、演算増幅器38の入力オフセットの影響を受けない。従って、電流検出に対する演算増幅器38の入力オフセットの影響は、減少する。
上述の記載からわかるように、この実施形態は、2つのバイポーラトランジスタを追加するだけで、電流検出への演算増幅器の入力オフセットの影響を低減することができるが、2つのバイポーラトランジスタを追加しても、回路のコスト又は複雑さは、ほとんど増加しない。従って、従来技術と比較して、この実施形態の解決策は、回路の複雑さ又はコストを増加させることなく、演算増幅器の入力オフセットを低減することができる。
図2は、本発明の他の実施形態による集積回路の概略図を示している。図2に示された集積回路200は、集積回路200内の電流検出回路30がフィルタ回路210、電界効果トランジスタ220及び抵抗230をさらに備えているという点において、図1に示された集積回路10とは異なっている。
フィルタ回路210は、演算増幅器38の正転入力端+と反転入力端−との間に接続されており、演算増幅器38とバイポーラトランジスタ34及び36によって形成されるフィードバックループに存在するノイズ成分をフィルタリングし、フィードバックループが安定し続けるようにする。フィルタ回路210は、直列接続された抵抗212及びコンデンサ214を備えているものとするとよい。
電界効果トランジスタ220のゲートGは、演算増幅器38の出力端に接続されており、電界効果トランジスタ220のドレインDは、電源VDDに接続されている。抵抗230は、電界効果トランジスタ220のソースSとアースとの間に接続されている。バイポーラトランジスタ34及び36のベースbは、抵抗230と電界効果トランジスタ220のソースSとの間に接続されている。電界効果トランジスタ220及び抵抗230の追加は、演算増幅器38の駆動能力を高めることができる。
図3は、本発明のさらなる実施形態による集積回路の概略図を示している。
図3に示されているように、集積回路300は、動作回路20i及び電流検出回路30iを備えているものとするとよい。
動作回路20iは、Pチャネル型電界効果トランジスタ22iを備えているものとするとよく、ここで、電界効果トランジスタ22iを通って流れる動作電流は、ILOADとして示されている。電界効果トランジスタ22iのソースSは、電源UBに接続されており、電界効果トランジスタ22iのドレインDは、負荷を介して接地されている。
電流検出回路30iは、Pチャネル型電界効果トランジスタ32iと、2つのPNP型バイポーラトランジスタ34i及び36iと、演算増幅器38iと、Nチャネル型電界効果トランジスタ40i及び42iと、変換回路44iと、電圧調整器60とを備えているものとするとよい。
電界効果トランジスタ32iは、電界効果トランジスタ22iの動作電流ILOADに比例する検出電流ISenseを生成することができる検出電界効果トランジスタとして機能する。ここで、動作電流ILOADに対する検出電流ISenseの比は、カレントミラー比と称される。
電界効果トランジスタ32iのゲートGは、電界効果トランジスタ22iのゲートGに接続されており、電界効果トランジスタ32iのソースSは、電界効果トランジスタ22iのソースSと同様に電源UBに接続されている。
バイポーラトランジスタ34i及び36iは、2つの同一のトランジスタである。バイポーラトランジスタ34iのベースbとバイポーラトランジスタ36iのベースbとは、互いに接続されている。バイポーラトランジスタ34iのエミッタeは、電界効果トランジスタ22iのドレインDに接続されており、バイポーラトランジスタ36iのエミッタeは、電界効果トランジスタ32iのドレインDに接続されている。
演算増幅器38iの正転入力端+及び反転入力端−は、それぞれバイポーラトランジスタ34iのコレクタc及びバイポーラトランジスタ36iのコレクタcに接続されている。演算増幅器38iの出力端は、バイポーラトランジスタ34i及び36iのベースbに接続されている。
電界効果トランジスタ40i及び42iは、バイポーラトランジスタ34iを通って流れる電流とバイポーラトランジスタ36iを通って流れる電流とを等しくするための2つの同一の電界効果トランジスタである。電界効果トランジスタ40iのゲートGと電界効果トランジスタ42iのゲートGとは、互いに接続されている。電界効果トランジスタ40iのドレインDとソースSとは、バイポーラトランジスタ34iのコレクタcと電源UTとにそれぞれ接続されており、ここで、電源UTの電圧は、電源UBの電圧よりも所定の電圧値(例えば5V)だけ低い。電界効果トランジスタ42iのドレインDは、バイポーラトランジスタ36iのコレクタc及び電界効果トランジスタ40i,42iのゲートGに接続されており、電界効果トランジスタ42iのソースSは、電源UTに接続されている。
電圧調整器60は、電源UTの電圧が電源UBの電圧よりも所定の電圧値だけ低いことを保証するために、電源UBと電源UTとの間に接続されている。
変換回路44iは、検出電流ISenseを電圧に変換し、それをマイクロコントローラ46に出力するために使用される。ある態様においては、変換回路44iは、Nチャネル型電界効果トランジスタ52と、Pチャネル型電界効果トランジスタ54及び56と、抵抗50iとを備えているものとするとよい。電界効果トランジスタ52のゲートGは、電界効果トランジスタ42iのゲートDに接続されており、電界効果トランジスタ52のソースSは、電源UTに接続されている。電界効果トランジスタ54及び56のゲートGは、互いに接続されておりかつ電界効果トランジスタ54のドレインDに接続されている。電界効果トランジスタ54のソースS及びドレインDは、電源UBと電界効果トランジスタ52のドレインDとにそれぞれ接続されている。電界効果トランジスタ56のソースSは、電源UBに接続されている。抵抗50iは、電界効果トランジスタ56のドレインDとアースとの間に接続されている。マイクロコントローラ46は、抵抗50iと電界効果トランジスタ56のドレインDとの間に接続されている。ここで、検出電流ISenseは、電界効果トランジスタ52、54、56及び抵抗50iを介して電圧に変換され、マイクロコントローラ46に出力される。次いで、マイクロコントローラ46は、受け取った電圧を使用して検出電流ISenseを計算し、検出電流ISenseと動作電流ILOADに対する検出電流ISenseのカレントミラー比とに基づいて、動作回路20iの動作電流が既知になるように、動作電流ILOADを計算する。
その他の変化形態
当業者は、集積回路10、200及び300において使用される電界効果トランジスタが、金属酸化物半導体接合電界効果トランジスタ(MOSFET)又は他のタイプの電界効果トランジスタであり得ることを理解するであろう。
当業者は、上述の実施形態においては、変換回路44はMOSFET48及び抵抗50を使用して実現されるが、本発明はそれに限定されるものではない、ということを理解するはずである。本発明の他のいくつかの実施形態においては、変換回路44は、他の態様により実現されるものとしてもよい。
当業者は、上述の実施形態においては、変換回路44iは電界効果トランジスタ52、54、56及び抵抗50iを使用して実現されるが、本発明はそれに限定されるものではない、ということを理解するはずである。本発明の他のいくつかの実施形態においては、変換回路44iは、他の態様により実現されるものとしてもよい。
当業者は、図3に示されている演算増幅器38iの正転入力端+と反転入力端−との間にフィルタ回路210を適用することもできる、ということを理解するはずである。
当業者は、上述の実施形態においては、フィルタ回路210が抵抗212及びコンデンサ214を使用して実現されるが、本発明はそれに限定されるものではない、ということを理解するはずである。本発明の他のいくつかの実施形態においては、フィルタ回路210は、他の態様により実現されるものとしてもよい。
当業者は、本発明の他のいくつかの実施形態においては、図3に示されている電流検出回路30iが電圧調整器60を備えていないものとしてもよい、ということを理解するはずである。
当業者は、上述の実施形態においては、変換回路44及び44iを使用して検出電流ISenseを電圧に変換し、それをマイクロコントローラ46に出力するが、本発明はそれに限定されるものではない、ということを理解するはずである。本発明の他のいくつかの実施形態においては、変換回路44及び44iを使用して検出電流ISenseを非電流信号、例えば光信号又は電圧以外の電磁信号に変換し、それをマイクロコントローラ46に出力することもできる。
当業者は、上述の実施形態においては、電流検出回路30又は30iが、検出電流ISenseを非電流信号(例えば電圧、光信号又は電磁信号)に変換し、それをマイクロコントローラ46に出力する変換回路44又は44iを備えているが、本発明はそれに限定されるものではない、ということを理解するはずである。本発明の他のいくつかの実施形態においては、電流検出回路30又は30iは、非電流信号に変換することなく、検出電流ISenseをマイクロコントローラ46に直接的に出力することができる。このような場合、電流検出回路30又は30iは、変換回路を備えている必要はない。
当業者は、上述の実施形態においては、変換回路44又は44iからの検出電流ISense又は検出電流ISenseから変換された非電流信号(例えば電圧、光信号又は電磁信号)がマイクロコントローラ46によって処理されるが、本発明はそれに限定されるものではない、ということを理解するはずである。本発明の他のいくつかの実施形態においては、変換回路44又は44iからの検出電流ISense又は検出電流ISenseから変換された非電流信号が、コンピュータ又は産業用コントローラ等の、マイクロコントローラ以外の他の適当なデバイスを用いて処理されるものとするとよい。
本発明のある実施形態は、電流検出回路を提供し、当該電流検出回路は、第1の電界効果トランジスタを有する動作回路を通って流れる電流に比例する検出電流を生成するための第2の電界効果トランジスタと、互いに接続されたベースを有する第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタであって、第1のバイポーラトランジスタのエミッタと第2のバイポーラトランジスタのエミッタとは、第1の電界効果トランジスタのドレインと第2の電界効果トランジスタのドレインとにそれぞれ接続されている、第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタと、正転入力端と反転入力端とが第1のバイポーラトランジスタのコレクタと第2のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続され、かつ、出力端が第1のバイポーラトランジスタのベース及び第2のバイポーラトランジスタのベースに接続された演算増幅器と、第1のバイポーラトランジスタを通って流れる電流と第2のバイポーラトランジスタを通って流れる電流とを等しくするための第3の電界効果トランジスタ及び第4の電界効果トランジスタと、を備えていることを特徴とする。
第1の態様において、第2の電界効果トランジスタは、Nチャネル型であり、第3の電界効果トランジスタ及び第4の電界効果トランジスタは、Pチャネル型であり、第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタは、PNP型であり、第2の電界効果トランジスタのソースは、接地されており、第3の電界効果トランジスタのゲートと第4の電界効果トランジスタのゲートとは、互いに接続されておりかつ第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続されており、第3の電界効果トランジスタのドレインとソースとは、第1の電源と第1のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続されており、第4の電界効果トランジスタのドレインとソースとは、第1の電源と第2のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続されている。
第2の態様において、第2の電界効果トランジスタは、Pチャネル型であり、第3の電界効果トランジスタ及び第4の電界効果トランジスタは、Nチャネル型であり、第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタは、NPN型であり、第2の電界効果トランジスタのソースは、第2の電源に接続されており、第3の電界効果トランジスタのゲートと第4の電界効果トランジスタのゲートとは、互いに接続されておりかつ第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続されており、第3の電界効果トランジスタのソースとドレインとは、第3の電源と第1のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続されている。ここで、第3の電源の電圧は、第2の電源の電圧よりも低く、第4の電界効果トランジスタのソースとドレインとは、第3の電源と第2のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続されている。
第3の態様において、電流検出回路は、検出電流を非電流信号に変換し、それを他のデバイスに出力するための変換回路をさらに備えている。
第4の態様において、第2の電界効果トランジスタは、Nチャネル型であり、第3の電界効果トランジスタ及び第4の電界効果トランジスタは、Pチャネル型であり、第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタは、PNP型であり、第2の電界効果トランジスタのソースは、接地されており、第3の電界効果トランジスタのゲートと第4の電界効果トランジスタのゲートとは、互いに接続されておりかつ第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続されており、第3の電界効果トランジスタのドレインとソースとは、第1の電源と第1のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続されており、第4の電界効果トランジスタのドレインとソースとは、第1の電源と第2のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続されている。
第5の態様において、変換回路は、第5の電界効果トランジスタと第1の抵抗とを備えており、ここで、第5の電界効果トランジスタのゲートとドレインとは、第2のバイポーラトランジスタのコレクタと第1の電源とにそれぞれ接続されており、第1の抵抗は、第5の電界効果トランジスタのソースとアースとの間に接続されており、上述した他のデバイスは、第5の電界効果トランジスタのソースと第1の抵抗との間に接続されている。
第6の態様において、第2の電界効果トランジスタは、Pチャネル型であり、第3の電界効果トランジスタ及び第4の電界効果トランジスタは、Nチャネル型であり、第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタは、NPN型であり、第2の電界効果トランジスタのソースは、第2の電源に接続されており、第3の電界効果トランジスタのゲートと第4の電界効果トランジスタのゲートとは、互いに接続されておりかつ第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続されており、第3の電界効果トランジスタのソースとドレインとは、第3の電源と第1のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続されており、ここで、第3の電源の電圧は、第2の電源の電圧よりも低く、第4の電界効果トランジスタのソースとドレインとは、第3の電源と第2のバイポーラトランジスタのコレクタとにそれぞれ接続されている。
第7の態様において、変換回路は、第6の電界効果トランジスタと、第7の電界効果トランジスタと、第8の電界効果トランジスタと、第2の抵抗とを備えており、第6の電界効果トランジスタのゲートと、ソースと、ドレインとは、第4の電界効果トランジスタのドレインと、第3の電源と、第7の電界効果トランジスタのドレインとにそれぞれ接続されており、第7の電界効果トランジスタ及び第8の電界効果トランジスタのソースは、第2の電源に接続されており、第7の電界効果トランジスタのゲートと第8の電界効果トランジスタのゲートとは、互いに接続されておりかつ第7の電界効果トランジスタのドレインに接続されており、第2の抵抗は、第8の電界効果トランジスタのゲートと第3の電源との間に接続されており、上述の他のデバイスは、第8の電界効果トランジスタのゲートと第2の抵抗との間に接続されている。
第8の態様において、電流検出回路は、演算増幅器の正転入力端と反転入力端との間に接続されているフィルタ回路をさらに備えている。
第9の態様において、電流検出回路は、演算増幅器の出力端と第1の電源とにそれぞれ接続されたゲートとドレインを有する第9の電界効果トランジスタと、第9の電界効果トランジスタのソースとアースとの間に接続された第3の抵抗と、をさらに備えており、ここで、第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタのベースは、第9の電界効果トランジスタのソースと第3の抵抗との間に接続されている。
本発明の実施形態は、第1の電界効果トランジスタを有する動作回路と、上述の電流検出回路とを備えている集積回路を提供する。
当業者は、本発明に開示された様々な実施形態が、本発明の精神から逸脱することなく、変換、修正及び/又は調整可能であり、これらの変化形態、修正形態及び/又は調整が、本発明の範囲に含まれる、ということを理解するであろう。従って、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって特定される。

Claims (11)

  1. 第1の電界効果トランジスタ(22,22i)を有する動作回路(20,20i)を通って流れる電流に比例する検出電流を生成するための第2の電界効果トランジスタ(32,32i)と、
    互いに接続されたベースを有する第1のバイポーラトランジスタ(34,34i)及び第2のバイポーラトランジスタ(36,36i)であって、前記第1のバイポーラトランジスタ(34,34i)のエミッタと前記第2のバイポーラトランジスタ(36,36i)のエミッタとは、前記第1の電界効果トランジスタ(22,22i)のドレインと前記第2の電界効果トランジスタ(32,32i)のドレインとにそれぞれ接続されている、第1のバイポーラトランジスタ(34,34i)及び第2のバイポーラトランジスタ(36,36i)と、
    正転入力端と反転入力端とが前記第1のバイポーラトランジスタ(34,34i)のコレクタと前記第2のバイポーラトランジスタ(36,36i)のコレクタとにそれぞれ接続され、かつ、出力端が前記第1のバイポーラトランジスタ(34,34i)のベース及び前記第2のバイポーラトランジスタ(36,36i)のベースに接続された演算増幅器(38,38i)と、
    前記第1のバイポーラトランジスタ(34,34i)を通って流れる電流と前記第2のバイポーラトランジスタ(36,36i)を通って流れる電流とを等しくするための第3の電界効果トランジスタ(40,40i)及び第4の電界効果トランジスタ(42,42i)であって、前記第3の電界効果トランジスタ(40,40i)のドレインは、前記第1のバイポーラトランジスタ(34,34i)のコレクタ及び前記演算増幅器(38,38i)の正転入力端に接続されており、前記第4の電界効果トランジスタ(42,42i)のドレインは、前記第2のバイポーラトランジスタ(36,36i)のコレクタ及び前記演算増幅器(38,38i)の反転入力端に接続されており、前記第3の電界効果トランジスタ(40,40i)及び前記第4の電界効果トランジスタ(42,42i)のゲートは、前記第4の電界効果トランジスタ(42,42i)のドレインに接続されている、第3の電界効果トランジスタ(40,40i)及び第4の電界効果トランジスタ(42,42i)と、
    を備えていることを特徴とする電流検出回路(30,30i)。
  2. 前記第2の電界効果トランジスタ(32は、Nチャネル型であり、前記第3の電界効果トランジスタ(40)及び前記第4の電界効果トランジスタ(42)は、Pチャネル型であり、前記第1のバイポーラトランジスタ(34)及び前記第2のバイポーラトランジスタ(36)は、NPN型であり、
    前記第2の電界効果トランジスタ(32)のソースは、接地されており、前記第3の電界効果トランジスタ(40)のゲートと前記第4の電界効果トランジスタ(42)のゲートとは、互いに接続されておりかつ前記第2のバイポーラトランジスタ(36)のコレクタに接続されており、
    前記第3の電界効果トランジスタ(40)のソースドレインとは、第1の電源(VDD)と前記第1のバイポーラトランジスタ(34)のコレクタとにそれぞれ接続されており、
    前記第4の電界効果トランジスタ(42)のソースドレインとは、前記第1の電源(VDD)と前記第2のバイポーラトランジスタ(36)のコレクタとにそれぞれ接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出回路(30)。
  3. 前記第2の電界効果トランジスタ(32i)は、Pチャネル型であり、前記第3の電界効果トランジスタ(40i)及び前記第4の電界効果トランジスタ(42i)は、Nチャネル型であり、前記第1のバイポーラトランジスタ(34i)及び前記第2のバイポーラトランジスタ(36i)は、PNP型であり、
    前記第2の電界効果トランジスタ(32i)のソースは、第2の電源(UB)に接続されており、
    前記第3の電界効果トランジスタ(40i)のゲートと前記第4の電界効果トランジスタ(42i)のゲートとは、互いに接続されておりかつ前記第2のバイポーラトランジスタ(36i)のコレクタに接続されており、
    前記第3の電界効果トランジスタ(40i)のソースとドレインとは、第3の電源(UT)と前記第1のバイポーラトランジスタ(34i)のコレクタとにそれぞれ接続されており、前記第3の電源(UT)の電圧は、前記第2の電源(UB)の電圧よりも低く、
    前記第4の電界効果トランジスタ(42i)のソースとドレインとは、前記第3の電源(UT)と前記第2のバイポーラトランジスタ(36i)のコレクタとにそれぞれ接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出回路(30i)。
  4. 検出電流を非電流信号に変換し、他のデバイス(46)に出力するための変換回路(44,44i)をさらに備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出回路(30,30i)。
  5. 前記第2の電界効果トランジスタ(32は、Nチャネル型であり、前記第3の電界効果トランジスタ(40)及び前記第4の電界効果トランジスタ(42)は、Pチャネル型であり、前記第1のバイポーラトランジスタ(34)及び前記第2のバイポーラトランジスタ(36)は、NPN型であり、
    前記第2の電界効果トランジスタ(32)のソースは、接地されており、
    前記第3の電界効果トランジスタ(40)のゲートと前記第4の電界効果トランジスタ(42)のゲートとは、互いに接続されておりかつ前記第2のバイポーラトランジスタ(36)のコレクタに接続されており、
    前記第3の電界効果トランジスタ(40)のソースドレインとは、第1の電源(VDD)と前記第1のバイポーラトランジスタ(34)のコレクタとにそれぞれ接続されており、
    前記第4の電界効果トランジスタ(42)のソースドレインとは、前記第1の電源(VDD)と前記第2のバイポーラトランジスタ(36)のコレクタとにそれぞれ接続されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電流検出回路(30)。
  6. 前記変換回路(44)は、第5の電界効果トランジスタ(48)と第1の抵抗(50)とを備えており、前記第5の電界効果トランジスタ(48)のゲートとソースとは、前記第2のバイポーラトランジスタ(36)のコレクタと前記第1の電源(VDD)とにそれぞれ接続されており、前記第1の抵抗(50)は、前記第5の電界効果トランジスタ(48)のドレインとアースとの間に接続されており、
    前記他のデバイス(46)は、前記第5の電界効果トランジスタ(48)のドレインと前記第1の抵抗(50)との間に接続されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電流検出回路(30)。
  7. 前記第2の電界効果トランジスタ(32i)は、Pチャネル型であり、前記第3の電界効果トランジスタ(40i)及び前記第4の電界効果トランジスタ(42i)は、Nチャネル型であり、前記第1のバイポーラトランジスタ(34i)及び前記第2のバイポーラトランジスタ(36i)は、PNP型であり、
    前記第2の電界効果トランジスタ(32i)のソースは、第2の電源(UB)に接続されており、
    前記第3の電界効果トランジスタ(40i)のゲートと前記第4の電界効果トランジスタ(42i)のゲートとは、互いに接続されておりかつ前記第2のバイポーラトランジスタ(36i)のコレクタに接続されており、
    前記第3の電界効果トランジスタ(40i)のソースとドレインとは、第3の電源(UT)と前記第1のバイポーラトランジスタ(34i)のコレクタとにそれぞれ接続されており、前記第3の電源(UT)の電圧は、前記第2の電源(UB)の電圧よりも低く、
    前記第4の電界効果トランジスタ(42i)のソースとドレインとは、前記第3の電源(UT)と前記第2のバイポーラトランジスタ(36i)のコレクタとにそれぞれ接続されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電流検出回路(30i)。
  8. 前記変換回路(44i)は、第6の電界効果トランジスタ(52)と、第7の電界効果トランジスタ(54)と、第8の電界効果トランジスタ(56)と、第2の抵抗(50i)とを備えており、前記第6の電界効果トランジスタの(52)ゲートと、ソースと、ドレインとは、前記第4の電界効果トランジスタ(42i)のドレインと、前記第3の電源(UT)と、前記第7の電界効果トランジスタ(54)のドレインとにそれぞれ接続されており、
    前記第7の電界効果トランジスタ(54)及び前記第8の電界効果トランジスタ(56)のソースは、前記第2の電源(UB)に接続されており、
    前記第7の電界効果トランジスタ(54)のゲートと前記第8の電界効果トランジスタ(56)のゲートとは、互いに接続されておりかつ前記第7の電界効果トランジスタ(54)のドレインに接続されており、
    前記第2の抵抗(50i)は、前記第8の電界効果トランジスタ(56)のドレインと前記第3の電源(UT)との間に接続されており、
    前記他のデバイス(46)は、前記第8の電界効果トランジスタ(56)のドレインと前記第2の抵抗(50i)との間に接続されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電流検出回路(30i)。
  9. 前記演算増幅器(38,38i)の正転入力端と反転入力端との間に接続されているフィルタ回路(210)をさらに備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電流検出回路(30,30i)。
  10. 前記演算増幅器(38,38i)の出力端と前記第1の電源(VDD)とにそれぞれ接続されたゲートとドレインを有する第9の電界効果トランジスタ(230)と、
    前記第9の電界効果トランジスタ(230)のソースとアースとの間に接続された第3の抵抗(230)と、
    をさらに備えており、
    前記第1のバイポーラトランジスタ及び前記第2のバイポーラトランジスタのベースは、前記第9の電界効果トランジスタ(230)のソースと前記第3の抵抗(230)との間に接続されている、
    ことを特徴とする請求項2又は5に記載の電流検出回路(30)。
  11. 第1の電界効果トランジスタ(22,22i)を有する動作回路(20,20i)と、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電流検出回路(30,30i)と、
    を備えていることを特徴とする集積回路(10,200,300)。
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