以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施形態は一例であり、本開示はこれらの実施形態により限定されるものではない。
(実施の形態1)
本実施の形態の送信方法、送信装置、受信方法、受信装置について、詳しく説明する。
<本実施の形態における送信装置の構成の一例>
図1は、本実施の形態における送信装置の構成の一例を示す図である。図1に示す送信装置は、例えば、基地局、アクセスポイント、放送局等である。送信装置は、ユーザー#1の受信装置(端末)からユーザー#M(Mは2以上の整数とする)のM個の受信装置(端末)に対して送信するための複数の変調信号を生成し、送信する送信装置である。
図1に示す送信装置は、ユーザー#1用信号処理部102_1〜ユーザー#M用信号処理部102_M、多重信号処理部104、無線部$1(106_1)〜無線部$N(106_N)、アンテナ部$1(108_1)〜アンテナ部$N(108_N)(Nは1以上の整数)を備える。
ユーザー#1用信号処理部102_1は、制御信号100、ユーザー#1用のデータ101_1を入力とする。ユーザー#1用信号処理部102_1は、制御信号100に含まれる、ユーザー#1用の変調信号を生成するための送信方法(例えば、誤り訂正符号化方法(誤り訂正符号の符号化率、誤り訂正符号の符号長)、変調方式、送信方法(例えば、シングルストリーム送信、複数ストリーム送信)など)の情報に基づき、信号処理を行い、ユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、および/または、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2を生成する。ユーザー#1用信号処理部102_1は、生成したユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、および/または、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2を多重信号処理部104へ出力する。
例えば、複数ストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号100に含まれる場合、ユーザー#1用信号処理部102_1は、ユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、および、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2を生成する。シングルストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号100に含まれる場合、ユーザー#1用信号処理部102_1は、ユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1を生成する。
同様に、ユーザー#2用信号処理部102_2は、制御信号100、ユーザー#2用のデータ101_2を入力とする。ユーザー#2用信号処理部102_2は、制御信号100に含まれる、ユーザー#2用の変調信号を生成するための送信方法(例えば、誤り訂正符号化方法(誤り訂正符号の符号化率、誤り訂正符号の符号長)、変調方式、送信方法(例えば、シングルストリーム送信、複数ストリーム送信)など)の情報に基づき、信号処理を行い、ユーザー#2用の第1のベースバンド信号103_2_1、および/または、ユーザー#2用の第2のベースバンド信号103_2_2を生成する。ユーザー#2用信号処理部102_2は、生成したユーザー#2用の第1のベースバンド信号103_2_1、および/または、ユーザー#2用の第2のベースバンド信号103_2_2を多重信号処理部104へ出力する。
例えば、複数ストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号100に含まれる場合、ユーザー#2用信号処理部102_2は、ユーザー#2用の第1のベースバンド信号103_2_1、および、ユーザー#2用の第2のベースバンド信号103_2_2を生成する。シングルストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号100に含まれる場合、ユーザー#2用信号処理部102_2は、ユーザー#2用の第1のベースバンド信号103_2_1を生成する。
同様に、ユーザー#M用信号処理部102_Mは、制御信号100、ユーザー#M用のデータ101_Mを入力とする。ユーザー#1用信号処理部102_1は、制御信号100に含まれる、ユーザー#M用の変調信号を生成するための送信方法(例えば、誤り訂正符号化方法(誤り訂正符号の符号化率、誤り訂正符号の符号長)、変調方式、送信方法(例えば、シングルストリーム送信、複数ストリーム送信)など)の情報に基づき、信号処理を行い、ユーザー#M用の第1のベースバンド信号103_M_1、および/または、ユーザー#Mの第2のベースバンド信号103_M_2を生成する。ユーザー#M用信号処理部102_Mは、生成したユーザー#M用の第1のベースバンド信号103_M_1、および/または、ユーザー#Mの第2のベースバンド信号103_M_2を多重信号処理部104へ出力する。
例えば、複数ストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号100に含まれる場合、ユーザー#M用信号処理部102_Mは、ユーザー#M用の第1のベースバンド信号103_M_1、および、ユーザー#M用の第2のベースバンド信号103_M_2を生成する。シングルストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号100に含まれる場合、ユーザー#M用信号処理部102_Mは、ユーザー#M用の第1のベースバンド信号103_M_1を生成する。
したがって、ユーザー#p用信号処理部102_p(pは1以上M以下の整数)は、制御信号100、ユーザー#p用のデータ101_pを入力とする。ユーザー#p用信号処理部102_pは、制御信号100に含まれる、ユーザー#p用の変調信号を生成するための送信方法(例えば、誤り訂正符号化方法(誤り訂正符号の符号化率、誤り訂正符号の符号長)、変調方式、送信方法(例えば、シングルストリーム送信、複数ストリーム送信)など)の情報に基づき、信号処理を行い、ユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1、および/または、ユーザー#pの第2のベースバンド信号103_p_2を生成する。ユーザー#p用信号処理部102_pは、生成したユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1、および/または、ユーザー#pの第2のベースバンド信号103_p_2を多重信号処理部104へ出力する。
例えば、複数ストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号100に含まれる場合、ユーザー#p用信号処理部102_pは、ユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1、および、ユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2を生成する。シングルストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号100に含まれる場合、ユーザー#p用信号処理部102_pは、ユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1を生成する。
なお、ユーザー#1用信号処理部102_1〜ユーザー#M用信号処理部102_Mの各構成については、ユーザー#p用信号処理部の構成を例にとって後述する。
なお、制御信号100は、ユーザー#1用信号処理部102_1〜ユーザー#M用信号処理部102_Mのそれぞれに対して、複数ストリーム送信とシングルストリーム送信とのいずれが選択されているかを示す情報を含む。
多重信号処理部104は、制御信号100、ユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2、ユーザー#2用の第1のベースバンド信号103_2_1、ユーザー#2用の第2のベースバンド信号103_2_2、・・・、ユーザー#M用の第1のベースバンド信号103_M_1、ユーザー#Mの第2のベースバンド信号103_M_2、(共通)リファレンス信号199を入力とする。多重信号処理部104は、制御信号100に基づいて多重信号処理を施し、多重信号$1のベースバンド信号105_1〜多重信号$Nのベースバンド信号105_N(Nは1以上の整数)を生成する。多重信号処理部104は、生成した多重信号$1のベースバンド信号105_1〜多重信号$Nのベースバンド信号105_Nを、対応する無線部(無線部$1〜無線部$N)へ出力する。
(共通)リファレンス信号199は、受信装置が伝搬環境を推定するために送信装置から送信される信号である。(共通)リファレンス信号199は、各ユーザーのベースバンド信号に対して挿入される。なお、多重信号処理については、後述する。
無線部$1(106_1)は、制御信号100、多重信号$1のベースバンド信号105_1を入力とする。無線部$1(106_1)は、制御信号100に基づき、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号107_1をアンテナ部$1(108_1)へ出力する。
アンテナ部$1(108_1)は、制御信号100、送信信号107_1を入力とする。アンテナ部$1(108_1)は、制御信号100に基づき、送信信号107_1に対し、処理を施す。ただし、アンテナ部$1(108_1)において、入力として、制御信号100が存在しなくてもよい。そして、送信信号107_1は、アンテナ部$1(108_1)から電波として出力される。
無線部$2(106_2)は、制御信号100、多重信号$2のベースバンド信号105_2を入力とする。無線部$2(106_2)は、制御信号100に基づき、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号107_2をアンテナ部$2(108_2)へ出力する。
アンテナ部$2(108_2)は、制御信号100、送信信号107_2を入力とする。アンテナ部$2(108_2)は、制御信号100に基づき、送信信号107_2に対し、処理を施す。ただし、アンテナ部$2(108_2)において、入力として、制御信号100が存在しなくてもよい。そして、送信信号107_2は、アンテナ部$2(108_2)から電波として出力される。
無線部$N(106_N)は、制御信号100、多重信号$Nのベースバンド信号105_Nを入力とする。無線部$N(106_N)は、制御信号100に基づき、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号107_Nをアンテナ部$N(108_N)へ出力する。
アンテナ部$N(108_N)は、制御信号100、送信信号107_Nを入力とする。アンテナ部$N(108_N)は、制御信号100に基づき、送信信号107_Nに対し、処理を施す。ただし、アンテナ部$N(108_N)において、入力として、制御信号100が存在しなくてもよい。そして、送信信号107_Nは、アンテナ部$N(108_N)から電波として出力される。
したがって、無線部$n(106_n)(nは1以上N以下の整数)は、制御信号100、多重信号$nのベースバンド信号105_nを入力とする。無線部$n(106_n)は、制御信号100に基づき、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号107_nをアンテナ部$n(108_n)へ出力する。
アンテナ部$n(108_n)は、制御信号100、送信信号107_nを入力とする。アンテナ部$n(108_n)は、制御信号100に基づき、送信信号107_nに対し、処理を施す。ただし、アンテナ部$n(108_n)において、入力として、制御信号100が存在しなくてもよい。そして、送信信号107_nは、アンテナ部$n(108_n)から電波として出力される。
なお、無線部$1〜無線部$N、アンテナ部$1〜$Nの構成の一例については、後述する。
制御信号100は、図1の通信相手である受信装置が、図1の送信装置に対して送信した情報に基づいて生成されたものであってもよいし、図1の送信装置は入力部を具備し、その入力部から入力された情報に基づいて生成されたものであってもよい。
なお、図1の送信装置において、ユーザー#1用信号処理部(102_1)〜ユーザー#M用信号処理部(102_M)のすべてが動作していなくてもよい。すべてが動作していてもよいし、一部が動作していてもよい。つまり、送信装置が通信を行っているユーザー数は、1以上M以下となる。図1の送信装置が変調信号を送信する通信相手(ユーザー)の数は1以上M以下となる。
また、無線部$1(106_1)〜無線部$N(106_N)のすべてが動作していなくてもよい。すべてが動作していてもよいし、一部が動作していてもよい。また、アンテナ部$1(108_1)〜アンテナ部$N(108_N)のすべてが動作していなくてもよい。すべてが動作していてもよいし、一部が動作していてもよい。
以上のように、図1の送信装置は、複数のユーザーの変調信号(ベースバンド信号)を、複数のアンテナを用いることにより、同一時間、同一周波数(帯)を用いて送信することができる。
例えば、図1の送信装置は、ユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、および、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2、および、ユーザー#2用の第1のベースバンド信号103_2_1、および、ユーザー#2用の第2のベースバンド信号103_2_2を、同一時間、同一周波数(帯)を用いて送信することができる。また、図1の送信装置は、ユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、および、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2、および、ユーザー#2用の第1のベースバンド信号103_2_1を、同一時間、同一周波数(帯)を用いて送信することができる。なお、図1の送信装置が送信する複数のユーザーの変調信号(ベースバンド信号)の組み合わせは、この例に限ったものではない。
<ユーザー#p用信号処理部の構成の一例>
次に、図1におけるユーザー#1用信号処理部102_1〜ユーザー#M用信号処理部102_Mの構成について、ユーザー#p用信号処理部102_pの構成を例にとって説明する。図2は、ユーザー#p用信号処理部102_pの構成の一例を示す図である。
ユーザー#p用信号処理部102_pは、誤り訂正符号化部202、マッピング部204、信号処理部206を備える。
誤り訂正符号化部202は、ユーザー#p用のデータ201および制御信号200を入力とする。制御信号200は、図1における制御信号100に相当し、ユーザー#p用のデータ201は、図1におけるユーザー#p用のデータ101_pに相当する。誤り訂正符号化部202は、制御信号200に含まれる誤り訂正符号に関する情報(例えば、誤り訂正符号の情報、符号長(ブロック長)、符号化率)に基づき、誤り訂正符号化を行い、ユーザー#p用の符号化データ203をマッピング部204へ出力する。
なお、誤り訂正符号化部202は、インターリーバを具備していてもよい。誤り訂正符号化部202は、インターリーバを具備していた場合、符号化後にデータの並び替えを行い、ユーザー#p用の符号化データ203を出力する。
マッピング部204は、ユーザー#p用の符号化データ203、制御信号200を入力とする。マッピング部204は、制御信号200に含まれる変調方式の情報に基づき、変調方式に対応するマッピングを行い、ユーザー#p用のマッピング後の信号(ベースバンド信号)205_1、および/または、マッピング後の信号(ベースバンド信号)205_2を生成する。マッピング部204は、生成したユーザー#p用のマッピング後の信号(ベースバンド信号)205_1、および/または、マッピング後の信号(ベースバンド信号)205_2を信号処理部206へ出力する。
なお、マッピング部204は、複数ストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号200に含まれる場合、ユーザー#p用の符号化データ203を第1の系列と第2の系列とに分離する。そして、マッピング部204は、第1の系列を用いて、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_1を生成し、第2の系列を用いて、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_2を生成する。このとき、第1の系列と第2の系列は異なるものとする。ただし、第1系列と第2系列が同一の系列であっても同様に実施することが可能である。
また、マッピング部204は、複数ストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号200に含まれる場合、ユーザー#p用の符号化データ203を3つ以上の系列に分離し、それぞれの系列を用いてマッピングを行い、3つ以上のマッピング後の信号を生成しても良い。この場合、3つ以上の系列が互いに異なっていてもよいし、3つ以上の系列の一部または全てが同一の系列であっても良い。
また、マッピング部204は、シングルストリーム送信が選択されていることを示す情報が制御信号100に含まれる場合、ユーザー#p用の符号化データ203を1つの系列としてユーザー#p用のマッピング後の信号205_1を生成する。
信号処理部206は、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_1、および/または、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_2、ならびに、信号群210、制御信号200を入力とする。信号処理部206は、制御信号200に基づいて、信号処理を行い、ユーザー#p用の信号処理後の信号207_A、207_Bを出力する。ユーザー#p用の信号処理後の信号207_Aは、図1におけるユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1に相当し、ユーザー#p用の信号処理後の信号207_Bは、図1におけるユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_2に相当する。
このとき、ユーザー#p用の信号処理後の信号207_Aをup1(i)、ユーザー#p用の信号処理後の信号207_Bをup2(i)と表す。iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。
次に、図2の信号処理部206の構成について、図3を用いて説明する。
<信号処理部206の構成の一例>
図3は、図2における信号処理部206の構成の一例を示す図である。信号処理部206は、重み付け合成部303、位相変更部305B、挿入部307A、挿入部307B、位相変更部309Bを備える。なお、図3では、図2において、マッピング部204が、複数ストリーム送信が選択されていることを示す情報に基づき、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_1、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_2を生成した場合について説明する。
重み付け合成部(プリコーディング部)303は、ユーザー#p用のマッピング後の信号301A、および、ユーザー#p用のマッピング後の信号301B、および、制御信号300を入力とする。ユーザー#p用のマッピング後の信号301Aは、図2におけるユーザー#p用のマッピング後の信号205_1に相当し、ユーザー#p用のマッピング後の信号301Bは、図2におけるユーザー#p用のマッピング後の信号205_2に相当する。また、制御信号300は、図2における制御信号200に相当する。
重み付け合成部303は、制御信号300に基づいて、重み付け合成(プリコーディング)を行い、ユーザー#p用の重み付け後の信号304Aおよびユーザー#p用の重み付け後の信号304Bを生成する。重み付け合成部303は、ユーザー#p用の重み付け後の信号304Aを挿入部307Aへ出力する。重み付け合成部303は、ユーザー#p用の重み付け後の信号304Bを位相変更部305Bへ出力する。
ユーザー#p用のマッピング後の信号301Aをsp1(t)、ユーザー#p用のマッピング後の信号301Bをsp2(t)、ユーザー#p用の重み付け後の信号304Aをzp1(t)、ユーザー#p用の重み付け後の信号304Bをzp2’(t)と表す。なお、tは一例として、時間とする。また、sp1(t)、sp2(t)、zp1(t)、zp2’(t)は、複素数で定義されるものとする。したがって、sp1(t)、sp2(t)、zp1(t)、zp2’(t)は、実数であってもよい。
この場合、重み付け合成部303は、次式(1)に基づく演算を行う。
式(1)において、a、b、c、dは、複素数で定義される。a、b、c、dは、実数であってもよい。なお、iはシンボル番号とする。
位相変更部305Bは、重み付け後の信号304B、および、制御信号300を入力とする。位相変更部305Bは、制御信号300に基づき、重み付け後の信号304Bに対し、位相変更を施し、位相変更後の信号306Bを挿入部307Bへ出力する。なお、位相変更後の信号306Bをzp2(t)で表す。zp2(t)は、複素数で定義するものとする。なお、zp2(t)は、実数であってもよい。
位相変更部305Bの具体的動作について説明する。位相変更部305Bでは、例えば、zp2’(i)に対しyp(i)の位相変更を施すものとする。したがって、zp2(i)=yp(i)×zp2’(i)と表すことができる。iはシンボル番号(iは0以上の整数)とする。
例えば、位相変更部305Bは、yp(i)として表される位相変更の値を次式(2)のように設定する。
式(2)において、jは、虚数単位である。また、Npは、2以上の整数であり、位相変更の周期を示す。Npは3以上の奇数に設定されると、データの受信品質が向上する可能性がある。ただし、式(2)は、あくまでも一例であり、位相変更部305Bにおいて設定される位相変更の値はこれに限ったものではない。そこで、位相変更値をyp(i)=e
j×δp(i)で表すものとする。
このときzp1(i)およびzp2(i)は、位相変更値yp(i)=e
j×δp(i)および、式(1)を用いて、次式(3)で表すことができる。
なお、δp(i)は実数である。そして、zp1(i)とzp2(i)は、同一時間、同一周波数(同一周波数帯)で、送信装置から送信されることになる。
式(3)において、位相変更値yp(i)は、式(2)に限ったものではなく、例えば、周期的、規則的に位相を変更するような方法が考えられる。
式(1)および式(3)に示した重み付け合成部303の演算に用いられる行列について説明する。重み付け合成部303の演算に用いられる行列を次式(4)に示すように、Fpで表す。
例えば、行列Fpは、以下の式(5)〜式(12)のような行列のいずれかを用いることが考えられる。
なお、式(5)〜式(12)において、αは実数であってもよいし、虚数であってもよい。また、βは実数であってもよいし、虚数であってもよい。ただし、αは0(ゼロ)ではない。そして、βも0(ゼロ)ではない。
あるいは、行列Fpは、以下の式(13)〜式(20)のような行列のいずれかを用いることが考えられる。
なお、式(13)〜式(20)において、θは、実数である。また、式(13)、式(15)、式(17)、式(19)において、βは実数であってもよいし、虚数であってもよい。ただし、βは0(ゼロ)ではない。
あるいは、行列Fpは、以下の式(21)〜式(32)のような行列のいずれかを用いることが考えられる。
ただし、θ
11(i)、θ
21(i)、λ(i)は、iの(シンボル番号の)関数であり、実数の値である。λは、例えば、実数の固定値である。なお、λは、固定値でなくてもよい。αは実数であってもよいし、虚数であってもよい。βは実数であってもよいし、虚数であってもよい。ただし、αは、0(ゼロ)ではない。そして、βも0(ゼロ)ではない。また、θ
11、θ
21は実数である。
あるいは、行列Fpは、以下の式(33)〜式(36)のような行列のいずれかを用いることが考えられる。
なお、式(34)、式(36)において、βは実数であってもよいし、虚数であってもよい。ただし、βは0(ゼロ)ではない。
なお、上記の式(5)〜(36)と異なるプリコーディング行列を用いても、各実施の形態を実施することが可能である。
また、プリコーディング行列Fpが、式(33)、式(34)のように表された場合、図3における重み付け合成部303は、マッピング後の信号301A、301Bに対し、信号処理を施さずに、マッピング後の信号301Aを重み付け後の信号304Aとして出力し、マッピング後の信号301Bを重み付け合成後の信号304Bとして出力することになる。つまり、重み付け合成部303が存在しなくてもよいし、重み付け合成部303が存在する場合、制御信号300によって、重み付け合成を施すか、重み付け合成を行わないか、の制御を行ってもよい。
挿入部307Aは、重み付け後の信号304A、パイロットシンボル信号(pa(t))(351A)、プリアンブル信号352、制御情報シンボル信号353、制御信号300を入力とする。挿入部307Aは、制御信号300に含まれるフレーム構成の情報に基づき、フレーム構成に基づいたベースバンド信号308Aを多重信号処理部104へ出力する。
同様に、挿入部307Bは、位相変更後の信号306B、パイロットシンボル信号(pb(t)(351B)、プリアンブル信号352、制御情報シンボル信号353、制御信号300を入力とする。挿入部307Bは、制御信号300に含まれるフレーム構成の情報に基づき、フレーム構成に基づいたベースバンド信号308Bを位相変更部309Bへ出力する。
なお、制御情報シンボル信号353を生成するための制御情報の生成について、および、挿入部307A、挿入部307Bにおいて用いられる送信装置におけるフレーム構成については、後述する。
位相変更部309Bは、ベースバンド信号308B、および、制御信号300を入力とする。位相変更部309Bは、ベースバンド信号308Bに対し、制御信号300に基づいて、位相変更を行い、位相変更後の信号310Bを多重信号処理部104へ出力する。
ベースバンド信号308Bをシンボル番号iの関数とし、xp’(i)と表すものとする。すると、位相変更部309Bから出力される位相変更後の信号310B(xp(i))は、xp(i)=ej×ε(i)×xp’(i)と表すことができる。
位相変更部309Bの動作としては、非特許文献2、非特許文献3で記載されているCDD(Cyclic Delay Diversity)(CSD(Cyclic Shift Diversity))であってもよい。そして、位相変更部309Bの特徴としては、周波数軸方向に存在するシンボルに対し、位相変更を行う点である。位相変更部309Bは、データシンボル、パイロットシンボル、制御情報シンボルなどに対し位相変更を施す。
なお、図3では、位相変更部309Bを備える信号処理部206を示しているが、位相変更部309Bは、信号処理部206に含まれていなくてもよい。あるいは、位相変更部309Bが、信号処理部206に含まれている場合であっても、動作するか否かが切替えられてもよい。位相変更部309Bが信号処理部206に含まれない場合、または、位相変更部309Bが動作しない場合、挿入部307Bは、ベースバンド信号308Bを図1の多重信号生成部104へ出力する。このように、図3において、位相変更部309Bが存在しない場合、あるいは位相変更部309Bが動作しない場合、位相変更後の信号310Bに代わって、ベースバンド信号308Bが多重信号処理部104への出力信号となる。以下では、説明の便宜上、位相変更部309Bが動作しない場合について説明する。
なお、重み付け合成(プリコーディング)の処理が、式(33)または式(34)で示す(プリコーディング)行列Fpを用いて行われる場合、重み付け合成部303は、マッピング後の信号301A、301Bに対し、重み付け合成のための信号処理を施さずに、マッピング後の信号301Aを重み付け後の信号304Aとして出力し、マッピング後の信号301Bを重み付け後の信号304Bとして出力する。
この場合、重み付け合成部303は、制御信号300に基づいて、(i)重み付け合成に対応する信号処理を施して重み付け後の信号304A、304Bを生成し、出力する処理、(ii)重み付け合成のための信号処理を行わず、マッピング後の信号301Aを重み付け後の信号304Aとして出力し、マッピング後の信号301Bを重み付け後の信号304Bとして出力する処理、という、(i)の処理と(ii)の処理とを切り替える制御を行う。
また、重み付け合成(プリコーディング)の処理が、式(33)または式(34)の(プリコーディング)行列Fpのみを用いて行われる場合、図2の信号処理部206は、重み付け合成部303を備えていなくてもよい。
上記の説明では、ユーザー#pに対して複数ストリーム送信が選択されている場合に、図2のマッピング部204が、2つの系列の信号を生成した場合について説明した。しかし、ユーザー#pに対してシングルストリーム送信が選択されている場合には、図3において、重み付け合成部303、位相変更部306B及び挿入部307Bは動作せず、ユーザー#p用のマッピング後の信号301Aが重み付けされることなく挿入部307Aに入力されるとしてもよい。あるいは、シングルストリーム送信が選択される場合には、図1のユーザー#p用信号処理部102_pは、図3の構成のうち、重み付け合成部303、位相変更部306B及び挿入部307Bを備えていなくてもよい。
また、上記の説明では、ユーザー#pに対して複数ストリーム送信が選択されている場合に、図2のマッピング部204が、2つの系列の信号を生成した場合について説明した。しかしながら、ユーザー#pに対して複数ストリーム送信が選択されている場合に、図2のマッピング部204が、3つ以上の系列の信号を生成してもよい。図2のマッピング部204が3つ以上の系列の信号を生成した場合、図3の重み付け合成部303は、例えば、入力される信号の数に応じたプリコーディング行列を用いて重み付け合成を行い、3つ以上の重み付け後の信号を出力する。なお、図3の重み付け合成部303に入力される信号の数と重み付け合成部303から出力される信号の数とが同一で無くても良い。つまり、重み付け合成部303で用いられるプリコーディング行列は、正方行列で無くてもよい。
また、重み付け合成部303が3つ以上の重み付け後の信号を出力する場合、信号処理部102_pでは、3つ以上の重み付け後の信号の全て、または、一部に位相変更が行われても良い。あるいは、信号処理部102_pでは、出力された3つ以上の重み付け後の信号の全てに、位相変更が行われなくても良い。
図4は、図2における信号処理部206の構成の図3とは異なる例を示す図である。図4において、図3と同様の構成については、同一番号を付している。なお、図3と同様の構成については、ここでの説明を省略する。
図4の信号処理部206は、図3の信号処理部206に対し、係数乗算部401A、係数乗算部401Bが追加された構成である。
係数乗算部401Aは、マッピング後の信号301A(sp1(i))、および、制御信号300を入力とする。係数乗算部401Aは、制御信号300に基づいて、マッピング後の信号301A(sp1(i))に係数を乗算し、係数乗算後の信号402Aを重み付け合成部303へ出力する。なお、係数をupとすると、係数乗算後の信号402Aは、up×sp1(i)と表される。upは実数であってもよいし、複素数であってもよい。ただし、upは0(ゼロ)ではない。なお、up=1の場合、係数乗算部401Aは、マッピング後の信号301A(sp1(i))に対して係数の乗算を行わず、マッピング後の信号301A(sp1(i))を係数乗算後の信号402Aとして出力する。
同様に、係数乗算部401Bは、マッピング後の信号301B(sp2(i))、および、制御信号300を入力とする。係数乗算部401Bは、制御信号300に基づいて、マッピング後の信号301B(sp2(i))に係数を乗算し、係数乗算後の信号402Bを重み付け合成部303へ出力する。なお、係数をvpとすると、係数乗算後の信号402Bは、vp×sp2(i)として表される。vpは実数であってもよいし、複素数であってもよい。ただし、vpは0(ゼロ)ではない。なお、vp=1の場合、係数乗算部401Bは、マッピング後の信号301B(sp2(i))に対して係数の乗算を行わず、マッピング後の信号301B(sp2(i))を係数乗算後の信号402Bとして出力する。
図4において、重み付け合成部303から出力される重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更部305Bから出力される位相変更後の信号306B(zp2(i))は、係数乗算部401Aの係数up、係数乗算部401Bの係数vp、および、式(3)を用いて、次式(37)によって表される。
なお、(プリコーディング)行列Fpの例については、既に説明したとおり、式(5)〜(36)である。また、位相変更の値yp(i)の例については、式(2)で示している、ただし、(プリコーディング)行列Fp、位相変更の値yp(i)については、これらに限ったものではない。
図1〜図4と式(1)〜式(37)を例として、ユーザー#p用信号処理部102_pがシンボルを生成(例えば、zp1(i)、zp2(i))する方法を説明した。生成したシンボルは、時間軸方向に配置されてもよい。また、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)などのマルチキャリア方式を用いた場合、生成したシンボルは、周波数軸方向に配置されてもよいし、時間・周波数方向に配置されてもよい。また、生成したシンボルに対し、インターリーブを施し(つまり、シンボルの並び替えを行い)、時間軸方向に配置してもよいし、周波数軸方向に配置してもよいし、時間・周波数軸方向に配置してもよい。
シンボルの配置は、ユーザー#p用信号処理部102_pにおいて、例えば、図2に示した誤り訂正符号化部202、および/または、マッピング部204にて行われる。
なお、シンボルの配置方法については、後述する。
図1に示した送信装置は、同一のシンボル番号iのzp1(i)とzp2(i)は、同一時間、同一周波数(同一周波数帯)を用いて送信することになる。
図1におけるユーザー#1用のベースバンド信号103_1_1が、p=1としたときのzp1(i)となり、ユーザー#1用のベースバンド信号103_1_2が、p=1としたときのzp2(i)となる。同様に、ユーザー#2用のベースバンド信号103_2_1が、p=2としたときのzp1(i)となり、ユーザー#2用のベースバンド信号103_2_2が、p=2としたときのzp2(i)となる。同様に、ユーザー#M用のベースバンド信号103_M_1が、p=Mとしたときのzp1(i)となり、ユーザー#M用のベースバンド信号103_M_2が、p=Mとしたときのzp2(i)となる。
なお、ユーザー#1用信号処理部102_1は、式(3)または式(37)を用いて、ユーザー#1用のベースバンド信号103_1_1、ユーザー#1用のベースバンド信号103_1_2を生成する。同様に、ユーザー#2用信号処理部102_2は、式(3)または式(37)を用いて、ユーザー#2用のベースバンド信号103_2_1、ユーザー#2用のベースバンド信号103_2_2を生成する。同様に、ユーザー#M用信号処理部102_Mは、ユーザー#M用のベースバンド信号103_M_1、ユーザー#M用のベースバンド信号103_M_2を生成する。
その際、プリコーディングおよび位相変更を適用して、ユーザー#p用のベースバンド信号103_p_1、ユーザー#p用のベースバンド信号103_p_2を生成する場合、pの値によって、式(3)、式(37)におけるa、b、c、dで構成されるプリコーディング行列Fp、および/または、位相変更の値yp(i)の設定が行われる。
つまり、ユーザー#p用信号処理部102_pにおいて用いられるプリコーディング行列Fp、および/または、位相変更の値yp(i)は、pの値によって、すなわち、ユーザー毎に、それぞれ設定される。プリコーディング行列Fp、および/または、位相変更の値yp(i)を設定するための情報は、制御信号に含まれている。
ただし、図1のユーザー#1用信号処理部102_1〜ユーザー#M用信号処理部102_Mのすべてがプリコーディングおよび位相変更を適用しなくてもよい。例えば、ユーザー#1信号処理部102_1からユーザー#M用信号処理部102_Mのなかに、位相変更を行わない信号処理部が存在していてもよい。また、ユーザー#1用信号処理部102_1からユーザー#M用信号処理部102_Mのなかに、一つのベースバンド信号(一つのストリームのベースバンド信号)を生成する信号処理部が存在していてもよい。
以上のように、図1のユーザー#1用信号処理部102_1からユーザー#M用信号処理部102_Mにおいて、本実施の形態で説明したように、プリコーディング、および、位相変更を行った場合、直接波が支配的な環境において、定常的な受信状態に陥ることを回避することができる可能性が高くなり、端末のデータの受信品質が向上するという効果を得ることができる。そして、図1のように、複数のユーザーの変調信号を送信することで、図1の送信装置のデータ伝送効率が向上するという効果を得ることもできる。
なお、制御信号300に、「位相変更部305Bが位相変更を行わない」という情報が含まれていた場合、位相変更部305Bは、位相変更を行わない、つまり、位相変更部305Bは、入力される重み付け後の信号304Bに対し、位相変更を行わずに、重み付け後の信号304Bを306Bとして出力してもよい。
<多重信号処理部104の多重信号処理の一例>
図1の多重信号処理部104における多重信号処理(重み付け合成処理)について具体的に説明する。
図1のユーザー#p用の信号処理部102_p(pは1以上M以下の整数)が出力するユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1、ユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2を式(3)に基づき、zp1(i)、zp2(i)とあらわすものとする。iはシンボル番号であり、例えば、0以上の整数であるものとする。このとき、信号b{2p−1}(i)、b{2p}(i)を次式(38)、(39)のようにあらわすものとする。
例えば、ユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2は、それぞれ、b{1}(i)、b{2}(i)で表される。つまり、ユーザー#1用の信号処理部102_1〜ユーザー#M用の信号処理部102_Mが、それぞれ、2つの信号を出力する場合、その出力信号は、b{1}(i)〜b{2M}(i)として表される。
なお、シングルストリーム(シングル変調信号)を送信する場合、zp1(i)、zp2(i)のいずれかがゼロであってもよい。
そして、多重信号処理部104の出力である、多重信号$1のベースバンド信号105_1〜多重信号$Nのベースバンド信号105_Nを、それぞれ、v1(i)〜vN(i)とする。つまり、多重信号$nのベースバンド信号105_nは、vn(i)となる。(nは1以上N以下の整数)このとき、vn(i)は、次式(40)であらわすことができる。
このとき、Ω{n}{k}は、多重化の重み付け係数であり、複素数で定義することができる。よって、Ω{n}{k}は、実数であってもよい。そして、Ω{n}{k}は、各端末のフィードバック情報により、決定されることになる。
なお、本実施の形態では、図1のユーザー#p用信号処理部102_pは、1つ、または、2つの変調信号を出力する場合を例に説明しているが、これに限ったものではなく、ユーザー#p用信号処理部102_pが3つ以上の変調信号を出力してもよい。その場合、多重信号処理部104の処理は、式(40)とは異なる式で表現する必要がある。
<無線部の構成の一例>
図1の無線部$1(106_1)〜無線部$N(106_N)は、前述の通り、それぞれに入力される信号に対して、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号を生成する。その際、無線部$1(106_1)〜無線部$N(106_N)では、シングルキャリア方式、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式などのマルチキャリア方式、いずれの方式が用いられてもよい。以下では、OFDM方式が用いられる無線部$n(106_n)を例にとって説明する。
図5は、OFDM方式が用いられる無線部$n(106_n)の構成の一例を示す図である。無線部$n(106_n)は、シリアルパラレル変換部502、逆フーリエ変換部504、処理部506を備える。
シリアルパラレル変換部502は、信号501、および、制御信号500を入力とする。シリアルパラレル変換部502は、制御信号500に基づき、入力される信号501のシリアルパラレル変換を行い、シリアルパラレル変換後の信号503を逆フーリエ変換部504へ出力する。なお、信号501は、図1における多重信号$nのベースバンド信号105_nに相当し、制御信号500は、図1における制御信号100に相当する。
逆フーリエ変換部504は、シリアルパラレル変換後の信号503、および、制御信号500を入力とする。逆フーリエ変換部504は、制御信号500に基づいて、逆フーリエ変換(例えば、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform))を施し、逆フーリエ変換後の信号505を処理部506へ出力する。
処理部506は、逆フーリエ変換後の信号505、制御信号500を入力とする。処理部506は、制御信号500に基づき、周波数変換、増幅等の処理を施し、変調信号507をアンテナ部$n(108_n)へ出力する。処理部506から出力される変調信号507は、図1における送信信号107_nに相当する。
<アンテナ部の構成の一例>
図6は、図1のアンテナ部(アンテナ部$1(108_1)〜アンテナ部$N(108_N))の構成の一例を示す図である。なお、図6の構成は、アンテナ部$1(108_1)〜アンテナ部$N(108_N)が4本のアンテナで構成されている例である。アンテナ部は、分配部902、乗算部904_1〜904_4、アンテナ906_1〜906_4を備える。
分配部902は、送信信号901を入力とする。分配部902は、送信信号901の分配を行い、送信信号903_1、903_2、903_3、903_4を対応する乗算部(乗算部904_1〜乗算部904_4)出力する。
図1のアンテナ部$1(108_1)の構成が図6のとき、送信信号901は、図1の送信信号107_1に相当する。また、図1のアンテナ部$2(108_2)の構成が図6のとき、送信信号901は図1の送信信号107_2に相当する。図1のアンテナ部$N(108_N)の構成が図6のとき、送信信号901は図1の送信信号107_Nに相当する。
乗算部904_1は、送信信号903_1、および、制御信号900を入力とする。乗算部904_1は、制御信号900に含まれる乗算係数の情報に基づき、送信信号903_1に乗算係数を乗算し、乗算後の信号905_1をアンテナ906_1へ出力する。乗算後の信号905_1は、電波としてアンテナ906_1から出力される。
送信信号903_1をTx1(t)(t:時間)、乗算係数をW1とすると、乗算後の信号905_1は、Tx1(t)×W1とあらわされる。なお、W1は複素数で定義することができ、したがって、実数であってもよい。
乗算部904_2は、送信信号903_2、および、制御信号900を入力とする。乗算部904_2は、制御信号900に含まれる乗算係数の情報に基づき、送信信号903_2に乗算係数を乗算し、乗算後の信号905_2をアンテナ906_2へ出力する。乗算後の信号905_2は、電波としてアンテナ906_2から出力される。
送信信号903_2をTx2(t)、乗算係数をW2とすると、乗算後の信号905_2は、Tx2(t)×W2とあらわされる。なお、W2は複素数で定義することができ、したがって、実数であってもよい。
乗算部904_3は、送信信号903_3、および、制御信号900を入力とする。乗算部904_3は、制御信号900に含まれる乗算係数の情報に基づき、送信信号903_3に乗算係数を乗算し、乗算後の信号905_3をアンテナ906_3へ出力する。乗算後の信号905_3は、電波としてアンテナ906_3から出力される。
送信信号903_3をTx3(t)、乗算係数をW3とすると、乗算後の信号905_3は、Tx3(t)×W3とあらわされる。なお、W3は複素数で定義することができ、したがって、実数であってもよい。
乗算部904_4は、送信信号903_4、および、制御信号900を入力とする。乗算部904_4は、制御信号900に含まれる乗算係数の情報に基づき、送信信号903_4に乗算係数を乗算し、乗算後の信号905_4をアンテナ906_4へ出力する。乗算後の信号905_4は、電波としてアンテナ906_4から出力される。
送信信号903_4をTx4(t)、乗算係数をW4とすると、乗算後の信号905_4は、Tx4(t)×W4とあらわされる。なお、W4は複素数で定義することができ、したがって、実数であってもよい。
なお、「W1の絶対値、W2の絶対値、W3の絶対値、W4の絶対値が等しく」てもよい。このとき、位相変更が行われたことに相当する。当然であるが、W1の絶対値、W2の絶対値、W3の絶対値、W4の絶対値は等しくなくてもよい。
また、図6では、各アンテナ部が、4本のアンテナ(および、4つの乗算部)で構成されている例で説明しているが、アンテナの本数は4本に限ったものではなく、1本以上のアンテナで構成されていればよい。
また、アンテナ部$1(108_1)〜アンテナ部$N(108_N)は、図6のような構成としなくてもよく、前述のように、アンテナ部は、制御信号100を入力としなくてもよい。例えば、図1のアンテナ部$1(108_1)〜アンテナ部$N(108_N)の各々は、一つのアンテナで構成されていてもよいし、複数のアンテナで構成されていてもよい。
<制御情報の生成>
図7は、図3、図4の制御情報シンボル信号353を生成するための制御情報生成に関する部分の構成の一例を示す図である。
制御情報用マッピング部802は、制御情報に関するデータ801、制御信号800を入力とする。制御情報用マッピング部802は、制御信号800に基づいた変調方式を用いて、制御情報に関するデータ801に対し、マッピングを施し、制御情報用マッピング後の信号803を出力する。なお、制御情報用マッピングの信号803は、図3、図4の制御情報シンボル信号353に相当する。
<送信装置におけるフレーム構成の第1例>
次に、送信装置におけるフレーム構成について説明する。フレーム構成は、送信されるデータシンボル、パイロットシンボル、その他のシンボルの配置を示す。フレーム構成の情報は、制御信号300(図3、図4参照)に含まれる。そして、図3、図4に示した挿入部307A、挿入部307Bが、それぞれ、フレーム構成に基づいたベースバンド信号308A、ベースバンド信号308Bを生成する。
以下、OFDMなどのマルチキャリア伝送方式が用いられ、ユーザー#p用信号処理部102_pにおける挿入部307Aがベースバンド信号308Aとして図1のユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1を出力し、挿入部307Bがベースバンド信号308Bとして図1のユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2を出力する場合を一例とする。そして、この場合における、ユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1とユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2を例にとってフレーム構成について説明する。
図8は、ユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1のフレーム構成の一例を示す図である。図8において、横軸は周波数(キャリア)、縦軸は時間を示す。OFDMなどのマルチキャリア伝送方式が用いられているため、キャリア方向にシンボルが存在していることになる。図8は、一例として、キャリア1からキャリア36のシンボルを示している。また、図8は、時刻1から時刻11のシンボルを示している。
図8の601はパイロットシンボル(図3、図4のパイロットシンボル信号351A(pa(t)に相当する。))、602はデータシンボル、603はその他のシンボルを示している。このとき、パイロットシンボルは、例えば、PSK(Phase Shift Keying)のシンボルであり、このフレームを受信する受信装置がチャネル推定(伝搬路変動の推定)、周波数オフセット・位相変動の推定を行うためのシンボルである。例えば、図1の送信装置と、図8のフレーム構成の信号を受信する受信装置が、パイロットシンボルの送信方法を共有しているとよい。
ところで、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_1を「ストリーム#1」と名付け、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_2を「ストリーム#2」と名付ける。なお、この点は、以降の説明でも同様であるものとする。
データシンボル602は、図2で生成したベースバンド信号207_Aに含まれるデータシンボルに相当するシンボルである。したがって、データシンボル602は、「「ストリーム#1」のシンボルと「ストリーム#2」のシンボルの両者を含んだシンボル」、または、「「ストリーム#1」のシンボル」、または、「「ストリーム#2」のシンボル」のいずれかである。これは、図3の重み付け合成部303にて使用するプリコーディング行列の構成によって決まることになる。つまり、データシンボル602は、重み付け後の信号304A(zp1(i))に相当する。
その他のシンボル603は、図3、図4におけるプリアンブル信号352、および、制御情報シンボル信号353に相当するシンボルであるものとする。ただし、その他のシンボルが、プリアンブル、制御情報シンボル以外のシンボルを含んでいてもよい。このとき、プリアンブルは、(制御用の)データを伝送してもよいし、信号検出のためシンボル、周波数同期・時間同期を行うためのシンボル、チャネル推定のためのシンボル(伝搬路変動の推定を行うためのシンボル)などで構成されていることになる。そして、制御情報シンボルは、図8のフレームを受信した受信装置が、データシンボルの復調・復号を実現するための制御情報を含んだシンボルとなる。
例えば、図8における時刻1から時刻4のキャリア1からキャリア36は、その他のシンボル603となる。そして、時刻5のキャリア1からキャリア11はデータシンボル602となる。以降、時刻5のキャリア12はパイロットシンボル601となり、時刻5のキャリア13からキャリア23はデータシンボル602となり、時刻5のキャリア24はパイロットシンボル601となり、時刻6のキャリア1、キャリア2はデータシンボル602となり、時刻6のキャリア3はパイロットシンボル601となり、時刻11のキャリア30はパイロットシンボル601となり、時刻11のキャリア31からキャリア36はデータシンボル602となる。
図9は、ユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2のフレーム構成の一例を示す図である。図9において、横軸は周波数(キャリア)、縦軸は時間を示す。OFDMなどのマルチキャリア伝送方式が用いられているため、キャリア方向にシンボルが存在していることになる。図9は、一例として、キャリア1からキャリア36のシンボルを示している。また、図9は、時刻1から時刻11のシンボルを示している。
図9の701はパイロットシンボル(図3、図4のパイロットシンボル信号351B(pb(t)に相当する。))、702はデータシンボル、703はその他のシンボルを示している。このとき、パイロットシンボルは、例えば、PSKのシンボルであり、このフレームを受信する受信装置がチャネル推定(伝搬路変動の推定)、周波数オフセット・位相変動の推定を行うためのシンボルである。例えば、図1の送信装置と、図9のフレーム構成の信号を受信する受信装置とが、パイロットシンボルの送信方法を共有しているとよい。
データシンボル702は、図2で生成したベースバンド信号207_Bに含まれるデータシンボルに相当するシンボルである。したがって、データシンボル702は、「「ストリーム#1」のシンボルと「ストリーム#2」のシンボルの両者を含んだシンボル」、または、「「ストリーム#1」のシンボル」、または、「「ストリーム#2」のシンボル」の3通りのうちのいずれかのシンボルである。3通りのうちのいずれのシンボルになるかは、図3の重み付け合成部303で使用するプリコーディング行列の構成によって決まることになる。つまり、データシンボル702は、位相変更後の信号306B(zp2(i))に相当する。
その他のシンボル703は、図3、図4におけるプリアンブル信号352、および、制御情報シンボル信号353に相当するシンボルであるものとする。ただし、その他のシンボルが、プリアンブル、制御情報シンボル以外のシンボルを含んでいてもよい。このとき、プリアンブルは(制御用の)データを伝送してもよいし、信号検出のためのシンボル、周波数同期・時間同期を行うためのシンボル、チャネル推定のためのシンボル(伝搬路変動の推定を行うためのシンボル)などで構成されていることになる。そして、制御情報シンボルは、図9のフレームを受信した受信装置がデータシンボルの復調・復号を実現するための制御情報を含んだシンボルとなる。
例えば、図9における時刻1から時刻4のキャリア1からキャリア36は、その他のシンボル703となる。そして、時刻5のキャリア1からキャリア11はデータシンボル702となる。以降、時刻5のキャリア12はパイロットシンボル701となり、時刻5のキャリア13からキャリア23はデータシンボル702となり、時刻5のキャリア24はパイロットシンボル701となり、時刻6のキャリア1、キャリア2はデータシンボル702となり、時刻6のキャリア3はパイロットシンボル701となり、時刻11のキャリア30はパイロットシンボル701となり、時刻11のキャリア31からキャリア36はデータシンボル702となる。
図8のキャリアA、時刻Bにシンボルが存在し、図9のキャリアA、時刻Bにシンボルが存在したとき、図8のキャリアA、時刻Bのシンボルと図9のキャリアA、時刻Bのシンボルは、同一時間、同一周波数に送信されることになる。なお、フレーム構成については、図8、図9に限ったものではなく、あくまでも、図8、図9はフレーム構成の例である。
そして、図8、図9におけるその他のシンボル603、703は、「図3、図4におけるプリアンブル信号352、制御シンボル353」に相当するシンボルである。したがって、図8のその他のシンボル603と同一時刻、かつ、同一周波数(同一キャリア)の図9のその他のシンボル703は、制御情報を伝送している場合、同一のデータ(同一の制御情報)を伝送していることになる。
なお、受信装置は図8のフレームと図9のフレームを同時に受信することになることを想定しているが、受信装置は、図8のフレームのみ、または、図9のフレームのみを受信しても送信装置によって送信されたデータを得ることは可能である。
そして、図1のユーザー#1用信号処理部102_1において、第1のベースバンド信号103_1_1と第2のベースバンド信号103_1_2を出力する場合、第1のベースバンド信号103_1_1と第2のベースバンド信号103_1_2とは、それぞれ、図8、図9のフレーム構成をとることになる。同様に、図1のユーザー#2用信号処理部102_2において、第1のベースバンド信号103_2_1と第2のベースバンド信号103_2_2を出力する場合、第1のベースバンド信号103_2_1と第2のベースバンド信号103_2_2とは、それぞれ、図8、図9のフレーム構成をとることになる。同様に、図1のユーザー#M用信号処理部102_Mにおいて、第1のベースバンド信号103_M_1と第2のベースバンド信号103_M_2を出力する場合、第1のベースバンド信号103_M_1と第2のベースバンド信号103_M_2とは、それぞれ、図8、図9のフレーム構成をとることになる。
<送信装置におけるフレーム構成の第2例>
図8、図9では、OFDMなどのマルチキャリア伝送方式が用いられる場合のフレーム構成について説明した。ここでは、シングルキャリア方式が用いられる場合の送信装置におけるフレーム構成について説明する。
図10は、ユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1のフレーム構成の別の一例を示す図である。図10において、横軸は時間である。図10が図8と異なる点は、図10のフレーム構成は、シングルキャリア方式のときのフレーム構成の例であり、時間方向にシンボルが存在している点である。そして、図10では、時刻t1からt22のシンボルを示している。
図10のプリアンブル1001は、図3、図4におけるプリアンブル信号352に相当する。このとき、プリアンブルは、(制御用の)データを伝送してもよいし、信号検出のためのシンボル、周波数同期・時間同期を行うためのシンボル、チャネル推定を行うためのシンボル(伝搬路変動の推定を行うためのシンボル)などで構成されていてもよい。
図10の制御情報シンボル1002は、図3、図4における制御情報シンボル信号353に相当するシンボルであり、図10のフレーム構成の信号を受信した受信装置が、データシンボルの復調・復号を実現するための制御情報を含んだシンボルである。
図10のパイロットシンボル1004は、図3、図4のパイロット信号351A(pa(t))に相当するシンボルである。パイロットシンボル1004は、例えば、PSKのシンボルであり、このフレームを受信する受信装置がチャネル推定(伝搬路変動の推定)、周波数オフセットの推定・位相変動の推定を行うためのシンボルである。例えば、図1の送信装置と、図10のフレーム構成の信号を受信する受信装置とが、パイロットシンボルの送信方法を共有しているとよい。
図10の1003は、データを伝送するためのデータシンボルである。
ユーザー#p用のマッピング後の信号205_1を「ストリーム#1」と名付け、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_2を「ストリーム#2」と名付ける。
データシンボル1003は、図2で生成したベースバンド信号206_Aに含まれるデータシンボルに相当するシンボルである。したがって、データシンボル1003は、「「ストリーム#1」のシンボルと「ストリーム#2」のシンボルの両者を含んだシンボル」、または、「「ストリーム#1」のシンボル」、または、「「ストリーム#2」のシンボル」の3通りのうちのいずれかのシンボルである。3通りのうちのいずれのシンボルになるかは、図3の重み付け合成部303で使用するプリコーディング行列の構成によって決まることになる。つまり、データシンボル1003は、重み付け後の信号304A(zp1(i))に相当する。
例えば、送信装置は、図10における時刻t1ではプリアンブル1001を送信し、時刻t2では制御情報シンボル1002を送信し、時刻t3からt11ではデータシンボル1003を送信し、時刻t12ではパイロットシンボル1004を送信し、時刻t13からt21ではデータシンボル1003を送信し、時刻t22ではパイロットシンボル1004を送信するものとする。
なお、図10には示していないが、フレームに、プリアンブル、制御情報シンボル、データシンボル、パイロットシンボル以外のシンボルが含まれていてもよい。また、フレームに、プリアンブル、制御情報シンボル、パイロットシンボルのすべてが含まれる構成でなくてもよい。
図11は、ユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2のフレーム構成の別の一例を示す図である。図11において、横軸は時間である。図11が図9と異なる点は、図11のフレーム構成は、シングルキャリア方式のときのフレーム構成の例であり、時間方向にシンボルが存在している点である。そして、図11では、時刻t1からt22のシンボルを示している。
図11のプリアンブル1101は、図3、図4におけるプリアンブル信号352に相当する。このとき、プリアンブルは、(制御用の)データを伝送してもよいし、信号検出のためのシンボル、周波数同期・時間同期を行うためのシンボル、チャネル推定を行うためのシンボル(伝搬路変動の推定を行うためのシンボル)などで構成されていてもよい。
図11の制御情報シンボル1102は、図3、図4における制御情報シンボル信号353に相当するシンボルであり、図11のフレーム構成の信号を受信した受信装置が、データシンボルの復調・復号を実現するための制御情報を含んだシンボルである。
図11のパイロットシンボル1104は、図3、図4のパイロット信号351B(pb(t))に相当するシンボルである。パイロットシンボル1104は、例えば、PSKのシンボルであり、このフレームを受信する受信装置がチャネル推定(伝搬路変動の推定)、周波数オフセットの推定・位相変動の推定を行うためのシンボルである。例えば、図1の送信装置と、図11のフレーム構成の信号を受信する受信装置とが、パイロットシンボルの送信方法を共有しているとよい。
図11の1103は、データを伝送するためのデータシンボルである。
ユーザー#p用のマッピング後の信号205_1を「ストリーム#1」と名付け、ユーザー#p用のマッピング後の信号205_2を「ストリーム#2」と名付ける。
データシンボル1103は、図2で生成したベースバンド信号206_Bに含まれるデータシンボルに相当するシンボルである。したがって、データシンボル1103は、「「ストリーム#1」のシンボルと「ストリーム#2」のシンボルの両者を含んだシンボル」、または、「「ストリーム#1」のシンボル」、または、「「ストリーム#2」のシンボル」の3通りのうちのいずれかのシンボルである。3通りのうちのいずれのシンボルになるかは、図3の重み付け合成部303で使用するプリコーディング行列の構成によって決まることになる。つまり、データシンボル1103は、位相変更後の信号306B(zp2(i))に相当する。
例えば、送信装置は、図11における時刻t1ではプリアンブル1101を送信し、時刻t2では制御情報シンボル1102を送信し、時刻t3からt11ではデータシンボル1103を送信し、時刻t12ではパイロットシンボル1104を送信し、時刻t13からt21ではデータシンボル1103を送信し、時刻t22ではパイロットシンボル1104を送信するものとする。
なお、図11には示していないが、フレームに、プリアンブル、制御情報シンボル、データシンボル、パイロットシンボル以外のシンボルが含まれていてもよい。また、フレームに、プリアンブル、制御情報シンボル、パイロットシンボルすべてが含まれる構成でなくてもよい。
図10の時刻tzにシンボルが存在し、図10の時刻tz(zは1以上の整数)にシンボルが存在したとき、図10の時刻tzのシンボルと図11の時刻tzのシンボルとは、同一時間、同一周波数に送信されることになる。例えば、図10の時刻t3のデータシンボルと図11の時刻t3のデータシンボルとは、同一時刻、同一周波数に送信されることになる。なお、フレーム構成については、図10、図11に限ったものではなく、あくまでも、図10、図11はフレーム構成の例である。
そして、図10、図11におけるプリアンブル、制御情報シンボルは、同一のデータ(同一の制御情報)を伝送しているという方法でもよい。
なお、受信装置は、図10のフレームと図11のフレームを同時に受信することになることを想定しているが、受信装置は、図10のフレームのみ、または、図11のフレームのみを受信しても送信装置によって送信されたたデータを得ることは可能である。
そして、図1のユーザー#1用信号処理部102_1において、第1のベースバンド信号103_1_1と第2のベースバンド信号103_1_2を出力する場合、第1のベースバンド信号103_1_1と第2のベースバンド信号103_1_2とは、それぞれ、図10、図11のフレーム構成をとることになる。同様に、図1のユーザー#2用信号処理部102_2において、第1のベースバンド信号103_2_1と第2のベースバンド信号103_2_2を出力する場合、第1のベースバンド信号103_2_1と第2のベースバンド信号103_2_2とは、それぞれ、図10、図11のフレーム構成をとることになる。同様に、図1のユーザー#M用信号処理部102_Mにおいて、第1のベースバンド信号103_M_1と第2のベースバンド信号103_M_2を出力する場合、第1のベースバンド信号103_M_1と第2のベースバンド信号103_M_2とは、それぞれ、図10、図11のフレーム構成をとることになる。
<シンボルの配置方法>
次に、本実施の形態におけるシンボルの配置方法について説明する。シンボルは、インターリーバによって、周波数軸および/または時間軸に対して並び替えが行われる。例えば、シンボルの配置は、ユーザー#p用信号処理部102_pにおいて、例えば、図2に示した誤り訂正符号化部202、および/または、マッピング部204にて行われる。
図12は、重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の時間軸に対するシンボルの配置方法の例を示す図である。
図12において、シンボルは、zpq(0)と示している。このとき、qは、1または2である。よって、図12のzpq(0)は、「zp1(i)、zp2(i)において、シンボル番号i=0のときのzp1(0)、zp2(0)」をあらわしている。同様に、zpq(1)は、「zp1(i)、zp2(i)において、シンボル番号i=1のときのzp1(1)、zp2(1)」をあらわしている。つまり、zpq(X)は、「zp1(i)、zp2(i)において、シンボル番号i=Xのときのzp1(X)、zp2(X)」をあらわしている。なお、この点については、図13、図14、図15についても同様である。
図12の例では、シンボル番号i=0のシンボルzpq(0)は時刻0に配置され、シンボル番号i=1のシンボルzpq(1)は時刻1に配置され、シンボル番号i=2のシンボルzpq(2)は時刻2に配置され、シンボル番号i=3のシンボルzpq(3)は時刻3に配置されている。このように、重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))は、時間軸に対するシンボルの配置が行われる。ただし、図12は一例であり、シンボル番号と時刻の関係は、これに限ったものではない。
図13は、重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の周波数軸に対するシンボルの配置方法の例を示す図である。
図13の例では、シンボル番号i=0のシンボルzpq(0)はキャリア0に配置され、シンボル番号i=1のシンボルzpq(1)はキャリア1に配置され、シンボル番号i=2のシンボルzpq(2)はキャリア2に配置され、シンボル番号i=3のシンボルzpq(3)はキャリア3に配置される。このように、重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の周波数軸に対するシンボルの配置が行われる。ただし、図13は一例であり、シンボル番号と周波数の関係は、これに限ったものではない。
図14は、重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の時間・周波数軸に対するシンボルの配置の例を示す図である。
図14の例では、シンボル番号i=0のシンボルzpq(0)は、時刻0・キャリア0に配置され、シンボル番号i=1のシンボルzpq(1)は、時刻0・キャリア1に配置され、シンボル番号i=2のシンボルzpq(2)は、時刻1・キャリア0に配置され、シンボル番号i=3のシンボルzpq(3)は、時刻1・キャリア1に配置されている。このように、重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の時間・周波数軸に対するシンボルの配置が行われる。ただし、図14は一例であり、シンボル番号と時間・周波数の関係は、これに限ったものではない。
図15は、重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の時間軸に対するシンボルの配置の例を示す図である。
図15の例では、シンボル番号i=0のシンボルzpq(0)は時刻0に配置され、シンボル番号i=1のシンボルzpq(1)は時刻16に配置され、シンボル番号i=2のシンボルzpq(2)は時刻12に配置され、シンボル番号i=3のシンボルzpq(3)は時刻5に配置される。このように、図3における重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の時間軸に対するシンボルの配置が行われる。つまり、図15の例では、時間軸方向でシンボルの並び替えが行われている。ただし、図15は一例であり、シンボル番号と時間の関係は、これに限ったものではない。
なお、図15では、各シンボルをzpq(i)と記載しているが、図1の多重信号処理部104で複数のユーザー向けの信号が多重されて生成されたシンボルであってもよい。また、図15の例は、図1の無線部$1(106_1)から無線部$N(106_N)の各々がインターリーバ(シンボルの並び替えを行う部分)を含み、各インターリーバがシンボルの並び替えを行う場合のシンボルの配置であってもよい。インターリーブを行う位置は、ユーザー用信号処理部、または、無線部に限られない。
図16は、重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の周波数軸に対するシンボルの配置の例を示す図である。
図16の例では、シンボル番号i=0のシンボルzpq(0)はキャリア0に配置され、シンボル番号i=1のシンボルzpq(1)はキャリア16に配置され、シンボル番号i=2のシンボルzpq(2)はキャリア12に配置され、シンボル番号i=3のシンボルzpq(3)はキャリア5に配置される。このように、図3における重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の周波数軸に対するシンボルの配置を行っている。ただし、図16は一例であり、シンボル番号と周波数の関係は、これに限ったものではない。
なお、図16では、各シンボルをzpq(i)と記載しているが、図1の多重信号処理部104で複数のユーザー向けの信号が多重されて生成されたシンボルであってもよい。また、図16の例は、図1の無線部$1(106_1)から無線部$N(106_N)の各々がインターリーバ(シンボルの並び替えを行う部分)を含み、各インターリーバがシンボルの並び替えを行う場合のシンボルの配置であってもよい。インターリーブを行う位置は、ユーザー用信号処理部、または、無線部に限られない。
図17は、重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の時間・周波数軸に対するシンボルの配置の例を示す図である。
図17の例では、シンボル番号i=0のシンボルzpq(0)は、時刻1・キャリア1に配置し、シンボル番号i=1のシンボルzpq(1)は、時刻3・キャリア3に配置され、シンボル番号i=2のシンボルzpq(2)は、時刻1・キャリア0に配置され、シンボル番号i=3のシンボルzpq(3)は、時刻1・キャリア3に配置される。このように、図3における重み付け後の信号304A(zp1(i))、および、位相変更後の信号306B(zp2(i))の時間・周波数軸に対するシンボルの配置が行われる。ただし、図17は一例であり、シンボル番号と時間・周波数の関係はこれに限ったものではない。
なお、図17では、各シンボルをzpq(i)と記載しているが、図1の多重信号処理部104で複数のユーザー向けの信号が多重されて生成されたシンボルであってもよい。また、図17の例は、図1の無線部$1(106_1)から無線部$N(106_N)の各々がインターリーバ(シンボルの並び替えを行う部分)を含み、各インターリーバがシンボルの並び替えを行う場合のシンボルの配置であってもよい。インターリーブを行う位置は、ユーザー用信号処理部、または、無線部に限られない。
なお、シンボルの配置は、ユーザー#p用信号処理部102_pにおいて、例えば、図2に示した誤り訂正符号化部202、および/または、マッピング部204にて行われるとしたが、これに限定されない。前述の通り、図1の無線部$1(106_1)から無線部$N(106_N)の各々がインターリーバ(シンボルの並び替えを行う部分)を含み、各インターリーバがシンボルの並び替えを行う構成としてもよい。あるいは、多重信号処理部104がインターリーバを有し、そのインターリーバが図12〜17に示したシンボル配置を行っても良い。以下、インターリーバを有する場合の多重信号処理部104について図18を用いて説明する。
<多重信号処理部の構成の別の一例>
図18は、図1の多重信号処理部104にインターリーバ(シンボルの並び替えを行う部分)を含んでいる場合の構成を示す図である。
ユーザー#1用インターリーバ(並び替え部)1802_1は、信号処理後の信号1801_1_1、1801_1_2、制御信号1800を入力とする。信号処理後の信号1801_1_1、1801_1_2は、それぞれ、図1のユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2103_1_2に相当する。制御信号1800は、図1の制御信号100に相当する。
ユーザー#1用インターリーバ(並び替え部)1802_1は、例えば、制御信号1800に従い、図12〜図17のようなシンボルの並び替えを行い、ユーザー#1用並び替え後の信号1803_1、1803_2を出力する。
なお、多重信号部104は、ユーザー#2用インターリーバ〜ユーザー#M用のインターリーバを同様に具備している。ユーザー#2用インターリーバ〜ユーザー#M用のインターリーバは、それぞれ、ユーザー#1用インターリーバ1802_1と同様の機能を有する。
信号処理部1804は、制御信号1800、ユーザー#1用並び替え後の信号1803_1、1803_2などを入力とする。また、信号処理部1804には、他ユーザーの並び替え後の信号も入力される。信号処理部1804は、制御信号1800にしたがい、並び替え後の信号に対し、前述したような重み付け合成などの信号処理を行い、多重信号$1のベースバンド信号1805_1〜多重信号$Nのベースバンド信号1805_Nを出力する。なお、多重信号$1のベースバンド信号1805_1〜多重信号$Nのベースバンド信号1805_Nは、それぞれ、図1の多重信号$1のベースバンド信号105_1〜多重信号$Nのベースバンド信号105_Nに相当する。
以上、本実施の形態における送信装置の例について説明した。次に、本実施の形態における受信装置の構成の例について説明する。
<受信装置の構成の一例>
図19は、本実施の形態における受信装置の構成の一例を示す図である。図19の受信装置は、図1の送信装置が例えば、図8、図9のフレーム構成、または、図10、図11の送信信号を送信したとき、その変調信号を受信するユーザー#1からユーザー#Mのうちユーザー#pに相当する端末の受信装置である。
無線部1903Xは、アンテナ部#X(1901X)で受信した受信信号1902Xを入力とする。無線部1903Xは、周波数変換、フーリエ変換等の受信処理を施し、ベースバンド信号1904Xを変調信号u1のチャネル推定部1905_1、変調信号u2のチャネル推定部1905_2へ出力する。
同様に、無線部1903Yは、アンテナ部#Y(1901Y)で受信した受信信号1902Yを入力とする。無線部1903Yは、周波数変換、フーリエ変換等の受信処理を施し、ベースバンド信号1904Yを出力する。
なお、図19では、制御信号1910がアンテナ部#X(1901X)、および、アンテナ部#Y(1901Y)に入力される構成を示しているが、制御信号1910が入力されない構成であってもよい。制御信号1910が入力として存在するアンテナ部の構成については、後述する。
変調信号u1のチャネル推定部1905_1、変調信号u2のチャネル推定部1905_2は、ベースバンド信号1904Xに基づき、チャネル推定を行う。変調信号u1のチャネル推定部1907_1、変調信号u2のチャネル推定部1907_2は、ベースバンド信号1904Yに基づき、チャネル推定を行う。チャネル推定について、図20を参照して説明する。
図20は、送信装置と受信装置の関係を示す図である。図20のアンテナ2001_1、2001_2は送信アンテナである。図20のアンテナ2001_1は、例えば、送信信号u1(i)を送信するために使用した図1のアンテナ部に相当する。そして、図20のアンテナ2001_2は、例えば、送信信号u2(i)を送信するために使用した図1のアンテナ部に相当する。なお、図20と図1との対応は、これに限定されない。
そして、図20のアンテナ2002_1、2002_2は受信アンテナである。図20のアンテナ2002_1は、図19のアンテナ部#X(1901X)に相当する。そして、図20のアンテナ2002_2は、図19のアンテナ部#Y(1901Y)に相当する。
図20のように、送信アンテナ2001_1から送信する信号をu1(i)、送信アンテナ2001_2から送信する信号をu2(i)、受信アンテナ2002_1で受信する信号をr1(i)、受信アンテナ2002_2で受信する信号をr2(i)とする。なお、iはシンボル番号を示し、例えば、0以上の整数とする。
そして、送信アンテナ2001_1から受信アンテナ2002_1への伝搬係数をh11(i)、送信アンテナ2001_1から受信アンテナ2002_2への伝搬係数をh21(i)、送信アンテナ2001_2から受信アンテナ2002_1への伝搬係数をh12(i)、送信アンテナ2001_2から受信アンテナ2002_2への伝搬係数をh22(i)とする。すると、次式(41)の関係式が成立する。
なお、n1(i)、n2(i)はノイズである。
図19の変調信号u1のチャネル推定部1905_1は、ベースバンド信号1904Xを入力とし、図8、図9(または、図10、図11)におけるプリアンブル、および/または、パイロットシンボルを用いて、変調信号u1のチャネル推定、つまり、式(41)のh11(i)を推定し、チャネル推定信号1906_1を出力する。
変調信号u2のチャネル推定部1905_2は、ベースバンド信号1904Xを入力とし、図8、図9(または、図10、図11)におけるプリアンブル、および/または、パイロットシンボルを用いて、変調信号u2のチャネル推定、つまり、式(41)のh12(i)を推定し、チャネル推定信号1906_2を出力する。
変調信号u1のチャネル推定部1907_1は、ベースバンド信号1904Yを入力とし、図8、図9(または、図10、図11)におけるプリアンブル、および/または、パイロットシンボルを用いて、変調信号u1のチャネル推定、つまり、式(41)のh21(i)を推定し、チャネル推定信号1908_1を出力する。
変調信号u2のチャネル推定部1907_2は、ベースバンド信号1904Yを入力とし、図8、図9(または、図10、図11)におけるプリアンブル、および/または、パイロットシンボルを用いて、変調信号u2のチャネル推定、つまり、式(41)のh22(i)を推定し、チャネル推定信号1908_2を出力する。
制御情報復号部1909は、ベースバンド信号1904X、1904Yを入力とする制御情報復号部1909は、図8、図9(または、図10、図11)における制御情報の復調、復号し、制御情報を含んだ制御信号1910を出力する。
信号処理部1911は、チャネル推定信号1906_1、1906_2、1908_1、1908_2、ベースバンド信号1904X、1904Y、制御信号1910を入力とする。信号処理部1911は、式(41)の関係を用い、また、制御信号1910における制御情報(例えば、変調方式、誤り訂正符号関連の方式の情報)に基づいて、復調、復号を行い、受信データ1912を出力する。
なお、制御信号1910は、図19のような方法で生成したものではなくてもよい。例えば、図19の制御信号1910は、図19の通信相手である送信装置(図1)が送信した情報に基づいて生成されたものであってもよい。あるいは、図19の受信装置は、入力部を具備し、その入力部から入力された情報に基づいて生成されたものであってもよい。
<アンテナ部の構成の一例>
次に、制御信号1910が入力として存在するアンテナ部の構成について説明する。図21は、図19のアンテナ部(アンテナ部#X(1901X)またはアンテナ部#Y(1901Y))の構成の一例を示す図である。なお、図19の例は、アンテナ部が4本のアンテナ2101_1〜2101_4で構成されている例である。
乗算部2103_1は、アンテナ2101_1で受信した受信信号2102_1、制御信号2100を入力とする。乗算部2103_1は、制御信号2100に含まれる乗算係数の情報に基づき、受信信号2102_1に乗算係数を乗算し、乗算後の信号2104_1を出力する。
受信信号2102_1をRx1(t)(t:時間)、乗算係数をD1(D1は複素数で定義することができ、したがって、実数であってもよい。)とすると、乗算後の信号2104_1は、Rx1(t)×D1とあらわされる。
乗算部2103_2は、アンテナ2101_2で受信した受信信号2102_2、制御信号2100を入力とする。乗算部2103_2は、制御信号2100に含まれる乗算係数の情報に基づき、受信信号2102_2に乗算係数を乗算し、乗算後の信号2104_2を出力する。
受信信号2102_2をRx2(t)、乗算係数をD2(D2は複素数で定義することができ、したがって、実数であってもよい。)とすると、乗算後の信号2104_2は、Rx2(t)×D2とあらわされる。
乗算部2103_3は、アンテナ2101_3で受信した受信信号2102_3、制御信号2100を入力とする。乗算部2103_3は、制御信号2100に含まれる乗算係数の情報に基づき、受信信号2102_3に乗算係数を乗算し、乗算後の信号2104_3を出力する。
受信信号2102_3をRx3(t)、乗算係数をD3(D3は複素数で定義することができ、したがって、実数であってもよい。)とすると、乗算後の信号2104_3は、Rx3(t)×D3とあらわされる。
乗算部2103_4は、アンテナ2101_4で受信した受信信号2102_4、制御信号2100を入力とする。乗算部2103_4は、制御信号2100に含まれる乗算係数の情報に基づき、受信信号2102_4に乗算係数を乗算し、乗算後の信号2104_4を出力する。
受信信号2102_4をRx4(t)、乗算係数をD4(D4は複素数で定義することができ、したがって、実数であってもよい。)とすると、乗算後の信号2104_4は、Rx4(t)×D4とあらわされる。
合成部2105は、乗算後の信号2104_1、2104_2、2104_3、1004_4を入力とする。合成部2105は、乗算後の信号2104_1、2104_2、2104_3、2104_4を合成し、合成後の信号2106を出力する。なお、合成後の信号2106は、Rx1(t)×D1+Rx2(t)×D2+Rx3(t)×D3+Rx4(t)×D4とあらわされる。
図21では、アンテナ部は、4本のアンテナ(および、4つの乗算部)で構成される例で説明しているが、アンテナの本数は4に限ったものではなく、2本以上のアンテナで構成されていればよい。
そして、図19のアンテナ部#X(1901X)の構成が図21の場合、受信信号1902Xは図21の合成信号2106に相当し、制御信号1910は図21の制御信号2100に相当する。また、図19のアンテナ部#Y(1901Y)の構成が図21の場合、受信信号1902Yは図21の合成信号2106に相当し、制御信号1910は図21の制御信号2100に相当する。
ただし、アンテナ部#X(1901X)およびアンテナ部#Y(1901Y)は、図21のような構成としなくてもよく、前にも述べたたようにアンテナ部は、制御信号1910を入力としなくてもよい。アンテナ部#X(1901X)およびアンテナ部#Y(1901Y)はそれぞれ1本のアンテナであってもよい。
なお、制御信号1910は、通信相手である送信装置が送信した情報に基づいて生成されたものであってもよい。あるいは、制御信号1910は、受信装置が入力部を具備し、その入力部から入力された情報に基づいて生成されたものであってもよい。
以上、本実施の形態では、図1の送信装置が複数のユーザーの変調信号(ベースバンド信号)を、複数のアンテナを用いることにより、同一時間、同一周波数(帯)を用いて送信することができ、これにより、図1の送信装置のデータの伝送効率が向上するという効果を得ることができる。なお、図1の送信装置は、ユーザーごとに、複数ストリームを送信するのか、シングルストリームを送信するのか、(または、変調信号を送信しない)を設定し、また、ユーザーごとに、変調方式(マッピング部が複数ある場合は、変調方式のセット)、誤り訂正符号化方式を設定することによって、データの伝送効率を、好適に制御することができる。
また、図1の送信装置が、ユーザーに対し、複数の変調信号(ベースバンド信号)を送信する際、位相変更を施すことにより、直接波が支配的な環境において、定常的な受信状態に陥ることを回避することができる可能性が高くなり、通信相手である受信装置におけるデータの受信品質が向上するという効果を得ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1で説明した図1の送信装置を具備する通信装置と、実施の形態1で説明した図19の受信装置を具備する通信装置と、その通信装置間の通信の流れの一例について説明する。
なお、以下の説明のために、図1の送信装置を具備する通信装置を「基地局(AP:Access Point)」と呼び、図19の受信装置を具備する通信装置を「端末」と呼ぶ。
したがって、図1のユーザー#1用信号処理部102_1は、端末#1にデータを伝送するための変調信号を生成するための信号処理部であり、ユーザー#2用信号処理部102_2は、端末#2にデータを伝送するための変調信号を生成するための信号処理部であり、ユーザー#M用信号処理部102_Mは、端末#Mにデータを伝送するための変調信号を生成するための信号処理部である。
図22は、基地局(AP)が図1の送信装置とともに具備する構成の一例を示す図である。図22において、図1と同様の構成については、同一番号を付し、説明を省略する。
無線部群153は、受信アンテナ群151で受信した受信信号群152を入力とする。無線部群153は、受信信号群152に対して周波数変換等の処理を施し、ベースバンド信号群154を信号処理部155へ出力する。
信号処理部155は、入力されるベースバンド信号群に対して、復調、誤り訂正復号などの処理を行い、受信データ156、および、制御情報157を出力する。このとき、制御情報157には、各端末が送信したフィードバック情報が含まれていることになる。
設定部158は、基地局(AP)設定情報159、制御情報157を入力とする。設定部158は、「図1のユーザー#1用信号処理部102_1における、誤り訂正符号化方法、送信方法、変調方式(または、変調方式セット)等の決定」、「図1のユーザー#2用信号処理部102_2における、誤り訂正符号化方法、送信方法、変調方式(または、変調方式セット)等の決定」、「図1のユーザー#M用信号処理部102_Mにおける、誤り訂正符号化方法、送信方法、変調方式(または、変調方式セット)等の決定」を行い、決定した情報を含む信号を制御信号100として出力する。
また、設定部158は、制御情報157に含まれる各端末が送信したフィードバック情報に基づいて、多重信号処理部104で行う処理方法を決定し、決定した処理情報の情報を含む信号を制御信号100として出力する。
なお、図22において、「群」という語句を用いているが、受信部分の系統は1系統以上であればよい。
図23は、端末が図19の受信装置とともに具備する構成の一例を示す図である。図23において、図19と同様に動作するものについては、同一番号を付している。
信号処理部1911は、チャネル推定信号1906_1、チャネル推定信号1906_2、ベースバンド信号1904_X、チャネル推定信号1908_1、チャネル推定信号1908_2、ベースバンド信号1904_Y、1910を入力とする。信号処理部1911は、復調、誤り訂正復号の処理を行い、受信データ1912を出力する。また、信号処理部1911は、基地局(AP)が送信した信号に基づき、受信信号の状態に関するフィードバック情報を生成し、フィードバック情報1999を出力する。
送信用信号処理部1952は、データ1951、および、フィードバック情報1999を入力とする。送信用信号処理部1952は、データ1951、および、フィードバック情報1999に対して、誤り訂正符号化、変調等の処理を施し、ベースバンド信号群1953を生成し、ベースバンド信号群1953を無線部群1954へ出力する。
無線部群1954は、入力されるベースバンド信号群1953に対して、周波数変換、増幅等の処理を施し、送信信号群1955を生成する。無線部群1954は、送信信号群1955を送信アンテナ群1956へ出力する。そして、送信信号群1955は、送信アンテナ群1956から電波として出力される。
なお、図23において、「群」という語句を用いているが、送信部分の系統は1系統以上であればよい。
基地局(AP)は、図1の送信装置の構成により端末へ信号を送信し、図22の構成により端末からの信号を受信する。端末は、図19の受信装置の構成により基地局(AP)からの信号を受信し、図23の構成により基地局へ信号を送信する。これらの構成により、基地局(AP)と端末との通信が行われる。
次に、基地局(AP)と端末との通信の流れについて説明する。
図24は、基地局(AP)と端末の関係の一例を示す図である。基地局(AP)2400は、図1のユーザー#1用信号処理部102_1により、例えば、端末#1(2401_1)に送信する変調信号を生成し、図1のユーザー#1用信号処理部102_2により、例えば、端末#2(2401_2)に送信する変調信号を生成し、図1のユーザー#M用信号処理部102_Mにより、例えば、端末#M(2401_M)に送信する変調信号を生成する。
基地局(AP)2400は、送信指向性2411_1を生成し、また、端末#1(2401_1)は、受信指向性2421_1を生成する。そして、送信指向性2411_1と受信指向性2421_1により、基地局(AP)2400が送信した端末#1用の送信信号を、端末#1(2401_1)が受信することになる。
また、基地局(AP)2400は、送信指向性2411_2を生成し、また、端末#2(2401_2)は、受信指向性2421_2を生成する。そして、送信指向性2411_2と受信指向性2421_2により、基地局(AP)2400が送信した端末#2用の送信信号を端末#2(2401_2)が受信することになる。
基地局(AP)2400は、送信指向性2411_Mを生成し、また、端末#M(2401_M)は、受信指向性2421_Mを生成する。そして、送信指向性2411_Mと受信指向性2421_Mにより、基地局(AP)2400が送信した端末#M用の送信信号を端末#M(2401_M)が受信することになる。
図24の例では、基地局(AP)2400は、端末#1に送信する変調信号と端末#2に送信する変調信号と端末#Mに送信する変調信号を、同一時間、同一周波数(帯)を用いて送信しているものとする。この点については、実施の形態1で説明したとおりである。なお、図24では、「端末#1に送信する変調信号と端末#2に送信する変調信号と端末#Mに送信する変調信号を、同一時間、同一周波数(帯)を用いて送信している」を示しているが、あくまでも一例である。基地局(AP)2400が同一時間、同一周波数(帯)に送信する変調信号の数は、この例に限ったものではない。また、変調信号を多重しない時間が存在していてもよい。
図25は、基地局(AP)と端末の通信の時間的な流れの例を示す図である。図25には、基地局(AP)の送信信号、端末#1の送信信号、端末#2の送信信号、端末#Mの送信信号が示されている。また、図25における横軸は、時間を示している。なお、端末#1、端末#2、端末#M以外の端末が送信信号を送信していてもよい。
図25に示すように、端末#1は、基地局(AP)に対し、アクセスの要求(基地局(AP)によるデータの送信)2501_1を行うものとする。同様に、端末#2は、基地局(AP)に対し、アクセス要求(基地局(AP)によるデータの送信)2501_2を行うものとする。端末#Mは、基地局(AP)に対し、アクセス要求(基地局(AP)によるデータの送信)2501_Mを行うものとする。
これに対し、基地局(AP)は、リファレンスシンボル(2502)を送信するものとする。例えば、リファレンスシンボル2502としては、端末において既知のPSKシンボルを送信するものとする。ただし、リファレンスシンボル2502の構成はこれに限ったものではない。なお、リファレンスシンボル2502は、図1にて示した(共通)リファレンス信号199に相当する。
これに対し、端末#1は、基地局が送信したリファレンスシンボル2502を受信する。そして、端末#1は、例えば、端末#1の各受信アンテナにおける受信状態を推定し、各受信アンテナの受信状態の情報をフィードバック情報2503_1として送信する。同様に、端末#2は、基地局が送信したリファレンスシンボル2502を受信する。そして、端末#2は、例えば、端末#2の各受信アンテナにおける受信状態を推定し、各受信アンテナの受信状態の情報をフィードバック情報2503_2として送信する。同様に、端末#Mは、基地局が送信したリファレンスシンボル2502を受信する。端末#Mは、例えば、端末#Mの各受信アンテナにおける受信状態を推定し、各受信アンテナの受信状態の情報をフィードバック情報2503_Mとして送信する。
基地局(AP)は、各端末が送信したフィードバック情報を受信する。例えば、図22において、制御情報157に、各端末が送信したフィードバック情報が含まれているものとする。図22における設定部158は、各端末が送信したフィードバック情報を含む制御情報157を入力とし、図1の多重信号処理部104で行う処理方法を決定し、この情報を含む制御信号100を出力する。
そして、基地局(AP)は、例えば、図24に示すように、各端末に対し、各データシンボルを送信することになる(2504)。なお、図25に示す「各データシンボル等送信」2504については、データシンボル以外にパイロットシンボル、制御情報シンボル、リファレンスシンボル、プリアンブルなどのシンボルが存在していてもよい。基地局(AP)は、各端末の変調信号を同一時間・同一周波数(帯)を用いて送信することになる。なお、この点の詳細については、実施の形態1で説明したとおりである。
(実施の形態3)
実施の形態1では、主に、図1の送信装置が、ユーザー#pに対し、複数の変調信号を送信する際、複数の変調信号を生成するにあたって、プリコーディング後の、少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更部305B(図3、図4参照)において位相変更を行う例について説明した。本実施の形態3では、図1の送信装置が、位相変更部305Bにおいて、「位相変更を行う、位相変更を行わない」を制御信号300により切り替える処理について説明する。また、本実施の形態3では、図1の送信装置が信号を送信する際に、通信相手から受信した情報に基づいて、信号の送信方式を変更する処理について説明する。
なお、以下では、図1の送信装置を具備する基地局(AP)が、端末と通信を行っている場合について説明する。
このとき、基地局(AP)は、各ユーザー(各端末)に対し、複数のストリームのデータを含む複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信することができるものとする。
例えば、基地局(AP)は、ユーザー#pに対し(pは1以上M以下の整数)、複数のストリームのデータを含む複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信するために、図1の送信装置を具備しているものとする。
図1では、ユーザー#pに対し、複数の変調信号を送信する際、複数の変調信号を生成するにあたって、プリコーディング後の、少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行うものとしている。なお、位相変更を行う際の動作については、実施の形態1で説明したとおりであるので、説明を省略する。
ここでは、基地局(AP)は、ユーザー#pに対し、複数のストリームのデータを含む複数の変調信号を生成するにあたって、「位相変更を行う、位相変更を行わない」を制御信号により切り替え可能であるものとする。つまり、図3の位相変更部305Bにおいて、「位相変更を行う、位相変更を行わない」を制御信号300により切り替え可能であるものとする。なお、位相変更を行う際の動作については、実施の形態1で説明したとおりである。そして、位相変更を行わない場合、位相変更部305Bは、信号304Bを306Bとして出力することになる。
したがって、位相変更を行う場合と、位相変更を行わない場合とで以下のような動作が行われる。
<位相変更を行う場合>
基地局(AP)は少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行う。そして、複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信することになる。
なお、少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行い、複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する送信方法については、例えば、実施の形態1において説明したとおりである。
<位相変更を行わない場合>
基地局(AP)は、複数のストリームの変調信号(ベースバンド信号)に対し、プリコーディング(重み付け合成)を行い、生成された複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信することになる。ただし、プリコーディング部(重み付け合成部)は、プリコーディングを行わなくてもよい。
なお、基地局(AP)は、例えば、プリアンブルを用いて、位相変更を行う、または、行わない、という設定を、通信相手である端末に通知するための制御情報を送信することになる。
前述の通り、「少なくとも1つの変調信号に対し、位相変更を行う」として説明した。具体的には、図3は、複数の変調信号のうち、1つの変調信号に対し、位相変更を行うことを、図3を用いて説明した。ここでは、図3に代わり、「複数の変調信号に対し、位相変更を行う」場合について、図26を用いて説明する。
図26は、図3とは異なる、図2における信号処理部206の構成の一例を示す図である。図26において、図3と異なる点について、説明を行う。
位相変更部305Aは、制御信号300を入力とする。位相変更部305Aは、制御信号300に基づいて、位相変更を行うか否かの判断を行う。位相変更部305Aは、位相変更を行うと判断した場合、ユーザー#p用の重み付け後の信号304A(zp1’(t))に対し、位相変更を行い、位相変更後の信号306Aを出力する。位相変更部305Aは、位相変更を行わないと判断した場合、ユーザー#p用の重み付け後に信号304A(zp1’(t))に対し、位相変更を施さずに信号306Aを出力する。
図26におけるzp1(i)およびzp2(i)は、実施の形態1と同様に式(3)に基づく。そして、図26におけるzp1(i)およびzp2(i)に位相変更が行われる場合、次式(42)であらわすことができる。
このとき、λp(i)は実数である。そして、zp1(i)とzp2(i)は、同一時間、同一周波数(同一周波数帯)で、送信装置から送信されることになる。そして、位相変更部305Aにおける位相変更は、例えば、周期的、規則的に位相を変更するような方法が考えられる。
なお、実施の形態1、実施の形態2などの他の実施の形態において、図2における信号処理部206の構成として、図3の代わりに図26を用いても、各実施の形態は実施することが可能である。
次に、基地局(AP)と端末#pの通信、および、当該通信において送受信されるデータに基づく処理について説明する。
図27は、基地局(AP)と端末#pとの通信の例を示す図である。図27には、基地局(AP)の送信信号の時間における様子と、端末#pの送信信号の時間における様子が示されている。なお、図27において、横軸は時間である。
まず、基地局(AP)は、「変調信号を送信したいという要求情報」を示す送信要求2071を端末#pへ送信する。
そして、端末#pは、基地局(AP)が送信した送信要求2701を受信し、端末が受信可能な能力を示す受信能力通知シンボル2702を基地局(AP)へ送信する。
基地局(AP)は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を受信し、受信能力通知シンボル2702の情報に基づいて、誤り訂正符号化方法、変調方式(または、変調方式のセット)、送信方法を決定する。基地局(AP)は、これらの決定した方法に基づいて、送信したい情報(データ)に対し、誤り訂正符号化、変調方式におけるマッピング、その他の信号処理(例えば、プリコーディング、位相変更など)を施し、データシンボル等を含む変調信号2703を端末#pへ送信する。
なお、データシンボル等2703には、例えば、制御情報シンボルが含まれていてもよい。このとき、データシンボルを、「複数ストリームのデータを含む複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する送信方法」を用いて送信する際、少なくとも一つの変調信号に対し位相変更を行っているか、または、前述の位相変更を行っていないか、を通信相手に通知するための情報を含む制御シンボルを送信しているとよい。これにより、通信相手が容易に復調方法を変更することができる。
端末#pは、基地局が送信したデータシンボル等2703を受信し、データを得ることになる。
なお、図27の基地局(AP)と端末のやりとりは、端末#1から端末#Mのうち1つ以上の端末と基地局(AP)が行うものである。そして、各端末に送信するデータシンボル(その他のシンボルを含む)については、基地局が同一時間・同一周波数(帯)を用いて送信することになる。この点については、実施の形態1、実施の形態2などで説明したとおりである。
図28は、図27の端末#pが送信する受信能力通知シンボル2702に含まれるデータの例を示す図である。受信能力通知シンボル2702に含まれるデータは、例えば、端末#pにおける受信能力を示すデータである。端末#pは、受信能力を示すデータを基地局(AP)へ送信することにより、基地局(AP)は、端末#pに対して、その受信能力に応じた送信信号を送信できる。
図28において、2801は「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータであり、2802は「受信指向性制御に対応している/対応していない」に関するデータである。
「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801において、「位相変更の復調に対応している」とは、以下のことである。
「位相変更の復調に対応している」:
・基地局(AP)が少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行い、複数の変調信号(複数のストリームを含む複数の変調信号)を複数のアンテナを用いて送信した場合に、端末#pは、この変調信号を受信し、復調することができる、ということを意味している。つまり、端末#pは、位相変更を考慮した復調を行うことができ、データを得ることができるということを意味している。なお、少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行い、複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する送信方法については、既に実施の形態において説明したとおりである。
「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801において、「位相変更の復調に対応していない」とは、以下のことである。
「位相変更の復調対応していない」:
・基地局(AP)が少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行い、複数の変調信号(複数のストリームを含む複数の変調信号)を複数のアンテナを用いて送信した際、端末#pは、この変調信号を受信しても、復調することができない、ということを意味している。つまり、端末#pは、位相変更を考慮した復調を行うことができないことを意味している。なお、少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行い、複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する送信方法については、既に実施の形態において説明したとおりである。
例えば、「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801(以下、データ2801という)が、1ビットのデータで表現されるとする。そして、端末#pが上述で説明したように「位相変更に対応している」場合、端末#pは、データ2801を「0」として送信するものとする。また、端末#pが上述で説明したように「位相変更に対応していない」場合、端末#pは、データ2801を「1」として送信するものとする。そして、基地局(AP)は、端末#pが送信したデータ2801を受信する。
基地局(AP)は、データ2801が「位相変更に対応している」ことを示し、(つまり、データ2801が「0」であり)、かつ、基地局(AP)が、端末#pに対し複数のストリームの変調信号を複数のアンテナを用いて送信すると決定した場合(例えば、図1に示したユーザー#p用の信号処理部102_pにおいて、複数ストリームを伝送するための複数の変調信号を生成すると決定した場合)、基地局(AP)は後述する<方法#1><方法#2>のいずれの方法でユーザー#p宛の変調信号を生成し、送信してもよい。または、基地局(AP)は、後述する<方法#2>のユーザー#p宛の変調信号を生成し、送信する。
<方法#1>
基地局(AP)は、端末#pに送信する複数のストリームの変調信号(ベースバンド信号)に対し、プリコーディング(重み付け合成)を行い、生成された複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信することになる。このとき、位相変更は施さないものとする。ただし、既に説明したようにプリコーディング部(重み付け合成部)は、プリコーディングを行わなくてもよい。
<方法#2>
基地局(AP)は、端末#pに送信する複数の変調信号のうち、少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行う。そして、基地局(AP)は、端末#pに対し、複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信することになる。
ここで、重要なことは、基地局(AP)が選択可能な送信方法として<方法#2>が含まれていることである。したがって、基地局(AP)が<方法#1><方法#2>以外の方法で変調信号を送信してもよい。
一方で、基地局(AP)は、データ2801が「位相変更に対応していない」ことを示し(つまり、データ2801が「1」であり)、かつ、基地局(AP)が、端末#pに対し、複数のストリームの変調信号を複数のアンテナを用いて送信すると決定した場合、例えば、基地局(AP)は<方法#1>で端末#pに変調信号を送信する。
ここで、重要なことは、基地局(AP)が、端末#pに対し、変調信号を送信する際、選択可能な送信方法として<方法#2>が含まれていないことである。したがって、基地局(AP)が<方法#1>とは別であり、かつ、<方法#2>でない送信方法で端末#pに対し、変調信号を送信してもよい。
なお、受信能力通知シンボル2702は、データ2801以外の情報が含まれていてもよい。例えば、端末の受信装置が受信指向性制御に対応しているか否かを示す「受信指向性制御に対応している/対応していない」に関するデータ2802(以下、データ2802という)が含まれていてもよい。したがって、受信能力通知シンボル2702の構成は、図28に限ったものではない。
例えば、端末#pが受信指向性制御を行うことができる場合、データ2802を「0」と設定する。また、端末#pが受信指向性制御を行うことができない場合、データ2802を「1」と設定する。
端末#pは、データ2802を含む受信能力通知シンボル2702を送信し、基地局(AP)は、受信能力通知シンボル2702に基づき、端末#pが受信指向性制御を行うことができるか否かを判断する。基地局(AP)は、端末#pが「受信指向性制御に対応している」と判断した場合、基地局(AP)と端末#pは、端末#pの受信指向性制御のためのトレーニングシンボル、リファレンスシンボル、制御情報シンボルなどを送信してもよい。
図29は、図27の端末#pが送信する受信能力通知シンボル2702に含まれるデータの図28とは別の例を示す図である。なお、データ2801は、図28と同様である。
次に、図29の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901について、以下で、説明を行う。
「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901において、「複数ストリームのための受信に対応している」とは、以下のことである。
「複数ストリームのための受信に対応している」:
・基地局(AP)が、端末#pに対し複数のストリームを伝送するために、端末#p宛の複数の変調信号を複数のアンテナから送信する際、端末#pは、基地局が送信した端末#p宛の複数の変調信号を受信し、復調することができる、ということを意味している。
ただし、例えば、基地局(AP)が、端末#p宛の複数の変調信号を複数のアンテナから送信した際、位相変更を施している/施していないは問わないものとする。つまり、基地局(AP)が端末#pに対し複数のストリームを伝送するために端末#p宛の複数の変調信号を複数アンテナで送信する送信方法として、複数の送信方法を定義している場合、端末#pは、復調可能な送信方法が少なくとも一つ存在していればよい。
「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901において、「複数ストリームのための受信に対応していない」とは、以下のことである。
「複数ストリームのための受信に対応していない」:
・基地局が、端末#pに対し複数のストリームを伝送するために端末#p宛の複数の変調信号を複数アンテナで送信する送信方法として、複数の送信方法を定義している場合、端末は、いずれの送信方法で基地局が変調信号を送信しても復調することができない。
例えば、「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901(以下、データ2901という)が、1ビットのデータで表現されるとする。端末#pが「複数ストリームのための受信に対応している」場合、端末#pは、データ2901として「0」を設定する。また、端末#pが、「複数ストリームのための受信に対応していない」場合、データ2901として「1」を設定する。
なお、基地局(AP)は、複数の変調信号(複数のストリームを含む複数の変調信号)のうち少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行うため、端末#pが複数ストリームのための受信に対応していない場合、基地局(AP)は、複数の変調信号を送信することができず、結果的に、位相変更を行うこともできない。
したがって、端末#pが、データ2901として「0」を設定している場合、データ2801は有効である。、このとき、基地局(AP)は、データ2801、データ2901により、データを送信する送信方法を決定することになる。
端末#pが、データ2901として「1」を設定している場合、データ2801は無効である。このとき、基地局(AP)は、データ2901により、データを送信する送信方法を決定することになる。
以上のように、端末が受信能力通知シンボル2702を送信し、基地局(AP)が、このシンボルに基づいて、データを送信する送信方法を決定することで、端末#pが復調できない送信方法でデータを送信するケースを少なくすることができるため、端末#pに対し、データを的確に送信することができるという利点がある。これにより、基地局(AP)のデータ伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
また、受信能力通知シンボル2702として、「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が存在している。そのため、位相変更の復調に対応している端末#pと基地局(AP)が通信を行う場合、基地局(AP)が的確に「位相変更を施す送信方法で、変調信号を送信する」モードを選択することができるので、端末#pは、直接波が支配的な環境においても、高いデータの受信品質を得るという効果を得ることができる。また、位相変更の復調に対応していない端末#pと基地局(AP)が通信を行う場合、基地局(AP)は、端末が受信可能な送信方法を的確に選ぶことができるので、データの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
なお、図27において基地局(AP)の送信信号と、端末#pの送信信号とが示されているが、これに限ったものではない。例えば、図27の基地局(AP)の送信信号として示した信号が端末の送信信号であり、図27の端末#pの送信信号として示した信号が基地局(AP)の送信信号であってもよい。
あるいは、図27の基地局(AP)の送信信号として示した信号が端末#p以外の端末の送信信号であってもよい。つまり、図27に示した信号の送受信が端末同士の送受信であってもよい。
あるいは、図27に示した信号の送受信が基地局(AP)同士の送受信であってもよい。
なお、これらの例に限ったものではなく、通信装置同士の通信であればよい。
また、図27のデータシンボル等2703におけるデータシンボルは、OFDMのようなマルチキャリア方式の信号であってもよいし、シングルキャリア方式の信号であってもよい。同様に、図27の受信能力通知シンボル2702は、OFDMのようなマルチキャリア方式の信号であってもよいし、シングルキャリア方式の信号であってもよい。
例えば、図27の受信能力通知シンボル2702をシングルキャリア方式としたとき、図27の場合、端末は、消費電力を低減させるという効果を得ることができる。
なお、上述の説明において、基地局(AP)が複数の端末と通信を行っているとき、基地局(AP)は複数の端末から受信能力通知シンボル(2702参照)を受信する。このとき、各端末は、「受信能力通知シンボル」として、例えば、図28、図29で示したデータを送信し、基地局(AP)は、各端末宛の変調信号の送信方法の決定を行うことになる。そして、基地局(AP)が複数の端末に変調信号を送信する際、例えば、実施の形態1、実施の形態2で説明したような方法で、各端末宛の変調信号を送信することになる。
次に、受信能力通知シンボル2702の別の例について図30を用いて説明する。
図30は、図27の端末#pが送信する受信能力通知シンボル2702に含まれるデータの図28、図29とは別の例を示す図である。なお、「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801は、図28、図29と同様である。また、「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901は、図29と同様である。
図30における「サポートしている方式」に関するデータ3001(以下、データ3001という)について、説明する。図24における基地局(AP)の端末への変調信号の送信、および、端末の基地局(AP)への変調信号の送信は、ある特定の周波数(帯)の通信方式の変調信号の送信であるものとする。そして、この「ある特定の周波数(帯)の通信方式」として、例えば、通信方式#Aと通信方式#Bが存在するものとする。
なお、「通信方式#A」には、「複数のストリームを含む複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する方式」をサポートしていないものとする。つまり、「通信方式#A」としての「複数のストリームを含む複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する方式」の選択肢がない。そして、「通信方式#B」には、「複数のストリームを含む複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する方式」をサポートしているものとする。つまり、「通信方式#B」として、「複数のストリームを含む複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する送信方法」を選択することが可能である。
例えば、データ3001は2ビットで構成されているものとする。そして、2ビットのデータを次のように設定するものとする。
・端末#pが「通信方式#A」のみサポートしている場合、データ3001を「01」と設定する。データ3001を「01」と設定した場合、基地局(AP)が、「通信方式#B」の変調信号を送信しても、端末#pは、復調し、データを得ることができない。
・端末#pが「通信方式#B」のみサポートしている場合、データ3001を「10」と設定する。データ3001を「10」と設定した場合、基地局(AP)が、「通信方式#A」の変調信号を送信しても、端末#pは、復調し、データを得ることができない。
・端末#pが「通信方式#A」と「通信方式#B」の両者をサポートしている場合、データ3001を「11」と設定する。
次に、図30における「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002(以下、データ3002という)について説明する。「通信方式#A」は、変調信号の送信方法として、「シングルキャリア方式」、「OFDM方式などのマルチキャリア方式」の選択が可能であるものとする。また、「通信方式#B」は、変調信号の送信方法として、「シングルキャリア方式」、「OFDM方式などのマルチキャリア方式」の選択が可能であるものとする。
例えば、データ3002は2ビットで構成されているものとする。そして、2ビットのデータを次のように設定するものとする。
・端末#pが「シングルキャリア方式」のみサポートしている場合、データ3002を「01」と設定する。データ3002を「01」と設定した場合、基地局(AP)が、「OFDM方式などのマルチキャリア方式」の変調信号を送信しても、端末#pは、復調し、データを得ることができない。
・端末#pが「OFDM方式などのマルチキャリア方式」のみサポートしている場合、データ3002を「10」と設定する。データ3002を「10」と設定した場合、基地局(AP)が、「シングルキャリア方式」の変調信号を送信しても、端末#pは、復調し、データを得ることができない。
・端末#pが「シングルキャリア方式」と「OFDM方式などのマルチキャリア方式」の両者をサポートしている場合、データ3002を「11」と設定する。
次に、図30における「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003(以下、データ3003という)について説明する。例えば、「誤り訂正符号化方式#C」は、「符号長(ブロック長)cビット(cは1以上の整数とする)の1つ以上の符号化率に対応した誤り訂正符号化方法」であるものとする。「誤り訂正符号化方式#D」は、「符号長(ブロック長)dビット(dは1以上の整数とし、dはcより大きい(d>c)が成立するものとする)の1つ以上の符号化率に対応した誤り訂正符号化方法」であるものとする。なお、1つ以上の符号化率に対応する方法としては、符号化率ごとに異なる誤り訂正符号を用いてもよいし、パンクチャにより1つ以上の符号化率に対応してもよい。また、これらの両者により、1つ以上の符号化率に対応してもよい。
なお、「通信方式#A」は、「誤り訂正符号化方式#C」のみ選択可能であり、「通信方式#B」は、「誤り訂正符号化方式#C」「誤り訂正符号化方式#D」の選択が可能であるものとする。
例えば、データ3003は2ビットで構成されているものとする。そして、2ビットのデータを次のように設定するものとする。
・端末#pが「誤り訂正符号化方式#C」のみサポートしている場合、データ3003を「01」と設定する。データ3003を「01」と設定した場合、基地局(AP)が、「誤り訂正符号化方式#D」を用い、変調信号を生成し、送信しても、端末#pは、復調・復号し、データを得ることができない。
・端末#pが「誤り訂正符号化方式#D」のみサポートしている場合、データ3003を「10」と設定する。データ3003を「10」と設定した場合、基地局(AP)が、「誤り訂正符号化方式#C」を用い、変調信号を生成し、送信しても、端末#pは、復調・復号し、データを得ることができない。
・端末#pが「誤り訂正符号化方式#C」と「誤り訂正符号化方式#D」の両者をサポートしている場合、データ3003を「11」と設定する。
基地局(AP)は、端末#pが送信した、例えば、図30のように構成された受信能力通知シンボル2702を受信する。そして、基地局(AP)は、受信能力通知シンボル2702の内容に基づいて、端末#p宛のデータシンボルを含む変調信号の生成方法を決定し、端末#p宛の変調信号を送信することになる。
このとき、特徴的な点を説明する。
[例1]
端末#pが、データ3001を「01」(つまり、「通信方式#A」をサポートしている)として送信した場合、このデータを得た基地局(AP)は、「通信方式#A」では、「誤り訂正符号化方式#D」を選択できないため、データ3003が無効であると判断する。そして、基地局(AP)は、端末#p宛の変調信号を生成する際、「誤り訂正符号化方式#C」を用いて、誤り訂正符号化を行うことになる。
[例2]
端末#pが、データ3001を「01」(つまり、「通信方式#A」をサポートしている)として送信した場合、このデータを得た基地局(AP)は、「通信方式#A」では、「複数のストリームを含む複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する方式」をサポートしていないため、データ2801、および、データ2901が無効であると判断する。そして、基地局(AP)は、端末宛の変調信号を生成する際、1つのストリームの変調信号を生成し、送信することになる。
上記に加え、例えば、以下のような制約がある場合を考える。
[制約条件1]
「通信方式#B」において、シングルキャリア方式では、「複数のストリームを含む複数の変調信号を複数のアンテナを用いて送信する方式」において、「複数の変調信号のうち、少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行う」方式をサポートしていない(他の方式をサポートしていてもよい)、かつ、OFDM方式などのマルチキャリア方式において、少なくとも「複数の変調信号のうち、少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行う」方式をサポートしているものとするものとする(他の方式をサポートしていてもよい)。
このとき、以下のようになる。
[例3]
端末#pが、データ3002を「01」(つまり、シングルキャリア方式のみに対応している)として送信した場合、このデータを得た基地局(AP)は、データ2801が無効であると判断する。そして、基地局(AP)は、端末#p宛の変調信号を生成する際、「複数の変調信号のうち、少なくとも一つの変調信号に対し、位相変更を行う」方式を用いることはない。
なお、図30は、端末#pが送信する受信能力通知シンボル2702の一例である。図30を用いて説明したように、複数の受信能力の情報(例えば、図30のデータ2801、データ2901、データ3001、データ3002、データ3003)を、端末#pが送信した場合、基地局(AP)は、端末#p宛の変調信号を生成する方法を、「受信能力通知シンボル2702に基づいて決定する際、複数の受信能力の情報のうちの一部が無効であると判断する必要がある場合がある。このようなことを考慮すると、複数の受信能力の情報を束ね、受信能力通知シンボル2702とし、端末#pが送信すると、基地局(AP)が、端末#p宛の変調信号の生成を簡単に、少ない処理時間で決定するという効果を得ることができる。
なお、本実施の形態3で説明したデータ構造は、あくまで一例であり、これに限定されない。また、各データのビット数、および、ビットの設定方法は、本実施の形態3で説明した例に限定されない。
(実施の形態4)
実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3では、図1のユーザー#p用信号処理部102_p(pは1以上M以下の整数)において、複数のストリームを含む複数の変調信号を生成する場合、1つのストリームの変調信号を生成する場合のいずれであってもよいことを説明した。本実施の形態4では、このときのユーザー#p用信号処理部102_pの構成の別の一例について説明する。
図31は、ユーザー#p用信号処理部102_pの構成の一例を示す図である。なお、図31において、図2と同様に動作するものについては、同一番号を付している。図31において、信号処理部206の詳細の動作については、実施の形態1で説明したので、説明を省略する。以下では、特徴的な動作について説明する。
制御信号200には、各ユーザー用の信号処理部において、「1つのストリームの変調信号を送信する方法」とするか、「複数のストリームを含む複数の変調信号を送信する方法」とするか、の情報が含まれているものとする。
ユーザー#p用の信号処理部102_pにおいて、制御信号200で「複数のストリームを含む複数の変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定された場合、信号処理部206は、複数のストリームを含む複数の変調信号を生成し、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_Aを信号選択部3101へ出力し、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_Bを出力制御部3102へ出力する。
信号選択部3101は、制御信号200、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_A、マッピング後の信号205_1を入力とする。信号選択部3101は、制御信号200で「複数のストリームを含む複数の変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定されているので、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_Aを選択信号206_A’として出力する。そして、選択信号206_A’が、図1のユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1に相当することになる。
出力制御部3102は、制御信号200、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_Bを入力とし、制御信号200で「複数のストリームを含む複数の変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定されているので、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_Bを出力信号206_B’として出力する。そして、出力信号206_B’が、図1のユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2に相当することになる。
ユーザー#p用の信号処理部102_pにおいて、制御信号200で「1つのストリームの変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定された場合、信号処理部206は動作しないことになる。
また、マッピング部204についても、マッピング信号205_2を出力しないことになる。
信号選択部3101は、制御信号200、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_A、マッピング後の信号205_1を入力とし、制御信号200で「1つのストリームの変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定されているので、マッピング後の信号205_1を選択信号206_A’として出力する。そして、選択信号206_A’が、図1のユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1に相当することになる。
出力制御部3102は、制御信号200、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_Bを入力とし、制御信号200で「1つのストリームの変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定されているので、出力信号206_B’の出力を行わないことになる。
以上のように動作することで、図1のユーザー#p用信号処理部102_pにおいて、複数のストリームを含む複数の変調信号を生成する場合、または、1つのストリームの変調信号を生成する場合のいずれかの変調信号を出力する、ということが実現することができる。
図1のユーザー#p用信号処理部102_p(pは1以上M以下の整数)において、複数のストリームを含む複数の変調信号を生成する場合、1つのストリームの変調信号を生成する場合のいずれであってもよいことを説明した。ここでは、図31とは異なる図32のユーザー#p用信号処理部102_pの構成の一例について説明する。
図32は、ユーザー#p用信号処理部102_pの構成の一例を示す図である。図2、図31と同様の構成については、同一番号を付している。図32において、信号処理部206の詳細の動作については、実施の形態1で説明したので、説明を省略する。以下では、特徴的な動作について説明する。
制御信号200には、各ユーザー用の信号処理部において、「1つのストリームの変調信号を送信する方式」とするか、「複数のストリームを含む複数の変調信号を送信する方式」とするか、の情報が含まれているものとする。
ユーザー#p用の信号処理部102_pにおいて、制御信号200で「複数のストリームを含む複数の変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定された場合、信号処理部206が動作し、複数のストリームを含む複数の変調信号を生成し、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_A、206_Bを出力する。
信号選択部3101は、制御信号200、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_A、処理後の信号3202_1を入力とする。信号選択部3101は、制御信号200で「複数のストリームを含む複数の変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定されているので、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_Aを選択信号206_A’として出力する。そして、選択信号206_A’が、図1のユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1に相当することになる。
信号選択部3203は、制御信号200、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_B、処理後の信号3202_2を入力とする。信号選択部3203は、制御信号200で「複数のストリームを含む複数の変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定されているので、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_Bを選択信号206_B’として出力する。そして、選択信号206_B’が、図1のユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2に相当することになる。
ユーザー#p用の信号処理部102_pにおいて、制御信号200で「1つのストリームの変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定された場合、信号処理部206は動作しないことになる。
また、マッピング部204についても、マッピング信号205_2を出力しないことになる。
処理部3201は、制御信号200、マッピング後の信号205_1を入力とする。処理部3201は、制御信号200で「1つのストリームの変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定されているので、マッピング後の信号205_1に相当する、信号処理後の信号3202_1および3202_2を生成し、出力することになる。このとき、マッピング後の信号205_1に含まれているデータと処理後の信号3202_1に含まれているデータは同じであり、かつ、マッピング後の信号205_1に含まれているデータと処理後の信号3202_2に含まれているデータは同じであるものとする。
信号選択部3101は、制御信号200、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_A、処理後の信号3202_1を入力とする。信号選択部3101は、制御信号200で「1つのストリームの変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定されているので、処理後の信号3202_1を選択信号206_A’として出力する。そして、選択信号206_A’が、図1のユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1に相当することになる。
信号選択部3203は、制御信号200、ユーザー#p用の信号処理後の信号206_B、処理後の信号3202_2を入力とする。信号選択部3203は、制御信号200で「1つのストリームの変調信号を送信する方法」で変調信号を生成すると指定されているので、処理後の信号3202_2を選択信号206_B’として出力する。そして、選択信号206_B’が、図1のユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_2に相当することになる。
以上のように、2つの構成例を用いて、図1のユーザー#p用信号処理部102_p(pは1以上M以下の整数)において、複数のストリームを含む複数の変調信号を生成する場合、および、1つのストリームの変調信号を生成する場合の動作例を説明した。図1の各ユーザー用の信号処理部では、上述で説明したような、複数のストリームを含む複数の変調信号の生成、1つのストリームの変調信号の生成、いずれが行われてもよい。また、実施の形態1などで説明したように、図1のユーザー用の信号処理部で、変調信号を出力しない場合があってもよい。
(補足1)
式(1)から式(42)では、i(シンボル番号)の関数の式が含まれる。そして、図12から図17を用いて、シンボルを時間軸方向に配置してもよいし、周波数軸方向に配置してもよいし、時間・周波数軸方向に配置してもよいことを説明した。したがって、式(1)から式(42)において、iの関数として説明した式を、時間の関数と解釈してもよいし、周波数の関数と解釈してもよいし、時間・周波数の関数と解釈してもよいことになる。
本明細書における例えば、図1の送信装置が、「特定の周波数帯の、OFDM方式を用いた変調信号とシングルキャリア方式の変調信号」の生成、送信が可能であるものとする。このとき、図1の送信装置が、あるユーザーの変調信号(ベースバンド信号)を複数送信し、本明細書で説明したような位相変更を行う場合、OFDM方式を用いたときの位相変更の周期とシングルキャリア方式を用いたときの位相変更の周期を異なるように設定してもよい。フレーム構成が異なるため、周期を異なるように設定したほうが好適な場合がある。ただし、OFDM方式を用いたときの位相変更の周期とシングルキャリア方式を用いたときの位相変更の周期を同一としてもよい。
また、図1のユーザー#1用信号処理部102_1からユーザー#M用信号処理部102_Mは、シングルキャリアの変調信号を生成してもよいし、例えば、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調信号を生成してもよい。したがって、シングルキャリアの変調信号とOFDM方式のようなマルチキャリアの変調信号が同一時間、および、同一周波数(少なくとも一部において互いに重なりあう周波数帯)を用いて図1の送信装置から送信されてもよい。
例えば、ユーザー#1用信号処理部102_1において、シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_1、および、シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_2を生成し、ユーザー#2信号処理部102_2において、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_1、および、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調方式に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_2を生成し、図1の送信装置は、「シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_1、および、シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_2」、および、「OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_1、および、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調方式に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_2」を、同一時間、および、同一周波数(少なくとも一部において互いに重なりあう周波数帯)に送信してしてもよい。このとき、「シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_1、および、シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_2」は、「プリコーディング、および、位相変更を施す」、「プリコーディングを施す」、「プリコーディングを行わず、位相変更を施す」、「プリコーディングを行わず、位相変更も行わない」のいずれかの方法で生成されたベースバンド信号であればよい。同様に、「OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_1、および、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調方式に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_2」は、「プリコーディング、および、位相変更を施す」、「プリコーディングを施す」、「プリコーディングを行わず、位相変更を施す」、「プリコーディングを行わず、位相変更も行わない」のいずれかの方法で生成されたベースバンド信号であればよい。
別の例として、ユーザー#1用信号処理部102_1において、シングルキャリア方式の一つのストリームのベースバンド信号を生成し、ユーザー#2用信号処理部102_2において、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_1、および、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調方式に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_2を生成し、図1の送信装置は、「シングルキャリア方式の一つのストリームのベースバンド信号」、および、「OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_1、および、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調方式に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_2」を、同一時間、および、同一周波数(少なくとも一部において互いに重なりあう周波数帯)に送信してしてもよい。このとき、「OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_1、および、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調方式に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_2」は、「プリコーディング、および、位相変更を施す」、「プリコーディングを施す」、「プリコーディングを行わず、位相変更を施す」、「プリコーディングを行わず、位相変更も行わない」のいずれかの方法で生成されたベースバンド信号であればよい。
また、別の例として、ユーザー#1信号処理部102_1において、シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_1、および、シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_2を生成し、ユーザー#2信号処理部102_2において、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の一つのストリームのベースバンド信号を生成し、図1の送信装置は、「シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_1、および、シングルキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#1用のベースバンド信号103_1_2」、および、「OFDM方式のようなマルチキャリア方式の一つのストリームのベースバンド信号」を、同一時間、および、同一周波数(少なくとも一部において互いに重なりあう周波数帯)に送信してもよい。このとき、「OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調信号に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_1、および、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の変調方式に相当するユーザー#2用のベースバンド信号103_2_2」は、「プリコーディング、および、位相変更を施す」、「プリコーディングを施す」、「プリコーディングを行わず、位相変更を施す」、「プリコーディングを行わず、位相変更も行わない」のいずれかの方法で生成されたベースバンド信号であればよい。
さらに、別の例として、ユーザー#1信号処理部102_1において、シングルキャリア方式の一つのストリームのベースバンド信号を生成し、ユーザー#2信号処理部102_2において、OFDM方式のようなマルチキャリア方式の一つのストリームのベースバンド信号を生成し、図1の送信装置は、「シングルキャリア方式の一つのストリームのベースバンド信号」、および、「OFDM方式のようなマルチキャリア方式の一つのストリームのベースバンド信号」を、同一時間、および、同一周波数(少なくとも一部において互いに重なりあう周波数帯)に送信してもよい。
また、図2、図31において、各ユーザー用信号処理部が、1つの誤り訂正符号化部及び1つのマッピング部を備える構成を示しているが、これに限ったものではない。例えば、第1のデータを伝送するためのユーザー#p用のマッピング後の信号(ベースバンド信号)205_1を生成するために、第1の誤り訂正符号化部及び第1のマッピング部を備え、第2のデータを伝送するためのユーザー#p用のマッピング後の信号(ベースバンド信号)205_2を生成するために、第2の誤り訂正符号化部及び第2のマッピング部を備える構成としてもよい。また、誤り訂正符号化部およびマッピング部の数は、それぞれ、3つ以上であってもよい。
(実施の形態5)
本実施の形態では、実施の形態3で説明した例を用い、端末の動作例を説明する。図34は、図24の基地局の通信相手である端末#pの構成の一例を示す図である。端末#pは、送信装置3403、受信装置3404および制御信号生成部3408を有する。
送信装置3403は、データ3401、信号群3402、制御信号3409を入力とする。送信装置3403は、データ3401、信号群3402に対応する変調信号を生成し、アンテナから変調信号を送信する。
受信装置3404は、通信相手、例えば、基地局が送信した変調信号を受信し、この変調信号に対し、信号処理・復調・復号を行い、通信相手からの制御情報信号3405、および、受信データ3406を出力する。
制御信号生成部3408は、通信相手からの制御情報信号3405、および、設定信号3407を入力とする。制御信号生成部3408は、これらの情報に基づき、制御信号3409を生成し、送信装置3403へ出力する。
図35は、図34に示した端末#pの受信装置3404の構成の一例を示す図である。受信装置3404は、アンテナ部3501、無線部3503、チャネル推定部3505、信号処理部3509および制御情報復号部3507を有する。
無線部3503は、アンテナ部3501にて受信した受信信号3502を入力とする。無線部3503は、受信信号3502に対して周波数変換等の処理を行い、ベースバンド信号3504を生成する。無線部3503は、ベースバンド信号3504をチャネル推定部3505、制御情報復号部3507および信号処理部3509へ出力する。
制御情報復号部3507は、ベースバンド信号3504を入力とする。制御情報復号部3507は、ベースバンド信号3504に含まれる制御情報シンボルを復調することによって得られる制御情報3508を出力する。
チャネル推定部3505は、ベースバンド信号3504を入力とする。チャネル推定部3505は、ベースバンド信号3504に含まれるプリアンブルやパイロットシンボルを抽出する。チャネル推定部3505は、プリアンブルやパイロットシンボルに基づいてチャネル変動を推定し、推定したチャネル変動を示すチャネル推定信号3506を生成する。チャネル推定部3505は、チャネル推定信号3506を信号処理部3509へ出力する。
信号処理部3509は、ベースバンド信号3504、チャネル推定信号3506、制御情報3508を入力とする。信号処理部3509は、チャネル推定信号3506、制御情報3508に基づいて、ベースバンド信号3504に含まれるデータシンボルに対して復調、および、誤り訂正復号を行い、受信データ3510を生成する。信号処理部3509は、受信データ3510を出力する。
図36は、OFDM方式などのマルチキャリア伝送方式を用いて送信されるシングルストリームの変調信号のフレーム構成の一例を示す図である。図36において、横軸は周波数であり、縦軸は時間である。図36では、一例として、キャリア1からキャリア36のシンボルを示している。また、図36では、時刻1から時刻11のシンボルを示している。図36に示すフレーム構成は、端末#pの通信相手である基地局(AP)が、OFDM方式などのマルチキャリア伝送方式を用いて送信するシングルストリームの変調信号のフレーム構成の一例である。
図36の3601はパイロットシンボルであり、3602はデータシンボルであり、3603はその他のシンボルである。パイロットシンボル3601は、例えば、端末#pがチャネル変動の推定を行うためのシンボルであるものとする。データシンボル3602は、基地局またはAPが端末#pにデータを伝送するためのシンボルであるものとする。その他のシンボル3603は、例えば、端末#pが信号検出、周波数オフセット推定、周波数同期、時間同期を行うためのシンボル、および/または、データシンボル3602を復調するための制御情報シンボル(データシンボル3602の送信方法、変調方式、誤り訂正符号化方法に関する情報など)を含んでいるものとする。
そして、例えば、図1または図24の基地局の送信装置は、端末#pに対し、図36のフレーム構成のシングルストリームの変調信号を送信してもよい。
図37は、シングルキャリア伝送方式を用いて送信されるシングルストリームの変調信号のフレーム構成の一例を示す図である。なお、図37において図10と同様の構成については、同一番号を付している。図37において、横軸時間であり、図37では時間t1からt22のシンボルを示している。図37に示すフレーム構成は、端末#pの通信相手である基地局またはAPが、シングルキャリア伝送方式を用いて送信するシングルストリームの変調信号のフレーム構成の一例である。
そして、例えば、図1または図24の基地局の送信装置は、図37のフレーム構成のシングルストリームの変調信号を端末#pに対し送信してもよい。
また、例えば、図1または図24の基地局の送信装置は、図8、図9のフレーム構成の複数ストリームの複数の変調信号を端末#pに対し送信してもよい。
さらに、例えば、図1または図24の基地局の送信装置は、図10、図11のフレーム構成の複数ストリームの複数の変調信号を端末#pに対し送信してもよい。
次に、図35に示した端末#pの受信装置における受信能力、つまり、受信装置がサポートする方式と、そのサポートする方式に基づく端末#pの処理と基地局(AP)の処理について、以下に、第1〜第10の例を挙げて説明する。
<第1の例>
第1の例として、端末#pの受信装置の構成が図35で示した構成であり、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」の例えば受信をサポートしている。
・したがって、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・よって、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・シングルキャリア方式のみをサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号のみサポートしている。
よって、上述をサポートしている図35の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403において、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成する。そして、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403は、図30に示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001(図30参照)から、端末#pが「通信方式#A」をサポートしていることを知る。
したがって、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が無効であり、通信方式#Aをサポートしていることから、位相変更を施した変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御情報157(図22参照)を出力する。なぜなら、通信方式#Aが、複数ストリームのための複数の変調信号の送信・受信をサポートしていないからである。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901が無効であり、通信方式#Aをサポートしていることから、複数ストリームのための複数の変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御信号157を出力する。なぜなら、通信方式#Aが、複数ストリームのための複数の変調信号の送信・受信をサポートしていないからである。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003が無効であり、通信方式#Aをサポートしていることから、「誤り訂正符号化方式#C」を用いると判断し、この情報を含む制御信号157を出力する。なぜなら、通信方式#Aが、「誤り訂正符号化方式#C」をサポートしているからである。
例えば、図35のように、「通信方式#A」にサポートしており、したがって、基地局またはAPが複数ストリームのための複数の変調信号の送信を行わないようにするために、上述で述べたような動作をすることで、基地局(AP)は、「通信方式#A」の変調信号を的確に送信するため、基地局(AP)と端末#pとで構成されるシステムにおけるデータの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第2の例>
第2の例として、端末#pの受信装置の構成が図35で示した構成であり、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・受信装置が図35に示した構成を採るため、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・よって、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・シングルキャリア方式、および、OFDM方式などのマルチキャリア方式をサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図35の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403において、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成する。そして、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403は、図30に示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、通信相手である端末#pが複数ストリームのための複数の変調信号を復調できないことを知る。
したがって、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が無効であり、位相変更を施した変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御情報157を出力する。なぜなら、端末#pが「複数ストリームのための受信」に対応していないためである。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、通信相手である端末#pがマルチキャリア方式に対応している、および/または、シングルキャリア方式に対応しているに関する情報を含む制御情報157を出力する。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、通信相手である端末#pが「誤り訂正符号化方式#C」、および/または、「誤り訂正符号化方式#D」に対応しているに関する情報を含む制御情報157を出力する。
したがって、基地局(AP)が複数のストリームのための複数の変調信号の送信を行わないようにするために、上述で述べたような動作をすることで、基地局(AP)は、シングルストリームの変調信号の送信を的確に行うことができ、これにより、基地局(AP)と端末#pとから構成されるシステムにおけるデータの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第3の例>
第3の例として、端末#pの受信装置の構成が図35で示した構成であり、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」の受信、および、「通信方式#B」の受信をサポートしている。
・「通信方式#A」、「通信方式#B」のいずれにおいても、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしてない。
・よって、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・「通信方式#A」、「通信方式#B」のいずれにおいても、シングルキャリア方式のみサポートしている。
・誤り訂正符号化方式に関しては、「通信方式#A」として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号をサポートしており、「通信方式#B」として、「誤り訂正符号化方式#C」および「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図35の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図30の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403において、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成する。そして、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403は、図30に示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、端末#pが「複数ストリームのための受信に対応していない」ことを知る。
したがって、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が無効であり、通信方式#Aをサポートしていることから、位相変更を施した変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御情報157を出力する。なぜなら、端末#pが、複数ストリームのための複数の変調信号の送信・受信をサポートしていないからである。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、端末#pがシングルキャリア方式をサポートしているか、OFDM方式などのマルチキャリア方式をサポートしているか、を知ることになる。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが「誤り訂正符号化方式#C」および「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしていることを知る。
したがって、基地局(AP)が複数のストリームのための複数の変調信号の送信を行わないようにするために、上述で述べたような動作をすることで、基地局(AP)は、シングルストリームの変調信号の送信を的確に行うことができ、これにより、基地局(AP)と端末#pとで構成されるシステムにおけるデータの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第4の例>
第4の例として、端末#pの受信装置の構成が図35で示した構成であり、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」の受信、および、「通信方式#B」の受信をサポートしている。
・「通信方式#A」、「通信方式#B」のいずれにおいても、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしてない。
・よって、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・「通信方式#A」として、シングルキャリア方式をサポートしており、「通信方式#B」として、シングルキャリア方式とOFDM方式などのマルチキャリア方式をサポートしている。
・誤り訂正符号化方式に関して、「通信方式#A」として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号をサポートしており、「通信方式#B」として、「誤り訂正符号化方式#C」および「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図35の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、端末#pが「複数ストリームのための受信に対応していない」ことを知る。
したがって、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が無効であり、通信方式#Aをサポートしていることから、位相変更を施した変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御情報157を出力する。なぜなら、端末#pが、複数ストリームのための複数の変調信号の送信・受信をサポートしていないからである。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、端末#pがシングルキャリア方式をサポートしているか、OFDM方式などのマルチキャリア方式をサポートしているか、を知ることになる。
このとき、「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002は、例えば、以下で述べるような構成が必要となる。
「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002を4ビットで構成し、この4ビットをg0、g1、g2、g3とあらわすものとする。このとき、端末#pは、端末#pの受信能力に応じて、g0、g1、g2、g3を次のように設定し、「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002を送信する。
端末#pが、「通信方式#A」について、シングルキャリア方式の復調に対応している場合、端末#pは、(g0、g1)=(0、0)を設定する。
端末#pが、「通信方式#A」について、OFDMなどのマルチキャリア方式の復調に対応している場合、端末#pは、(g0、g1)=(0、1)を設定する。
端末#pが、「通信方式#A」について、シングルキャリア方式の復調、および、OFDMなどのマルチキャリア方式の復調に対応している場合、端末#pは、(g0、g1)=(1、1)を設定する。
端末#pが、「通信方式#B」について、シングルキャリア方式の復調に対応している場合、端末#pは、(g2、g3)=(0、0)を設定する。
端末#pが、「通信方式#B」について、OFDMなどのマルチキャリア方式の復調に対応している場合、端末#pは、(g2、g3)=(0、1)を設定する。
端末#pが、「通信方式#B」について、シングルキャリア方式の復調、および、OFDMなどのマルチキャリア方式の復調に対応している場合、端末#pは、(g2、g3)=(1、1)を設定する。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが「誤り訂正符号化方式#C」および「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしていることを知る。
したがって、基地局(AP)が複数のストリームのための複数の変調信号の送信を行わないようにするために、上述で述べたような動作をすることで、基地局(AP)は、シングルストリームの変調信号の送信を的確に行うことができ、これにより、基地局(AP)と端末#pとで構成されるシステムにおけるデータの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第5の例>
第5の例として、端末#pの受信装置の構成が図19で示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」および「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。また、「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。
・そして、通信相手が複数ストリームの変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしている。
・シングルキャリア方式のみをサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号のみサポートしている。
よって、上述をサポートしている図19の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403で、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図30で示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「端末#pが「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている」ことを知る。また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。」ことを知る。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801から、端末#pが、「位相変更の復調に対応している」ことを知る。
基地局の信号処理部155は、図30の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、端末#pが、「シングルキャリア方式のみをサポートしている」ことを知る。
基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが、「「誤り訂正符号化方式#C」の復号のみサポートしている」ことを知る。
したがって、基地局(AP)は、端末#pがサポートしている通信方式、および、通信環境などを考慮し、基地局(AP)は、端末#pが受信可能な変調信号を、的確に生成し、送信することで、基地局(AP)と端末#pとから構成されるシステムにおけるデータ伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第6の例>
第6の例として、端末#pの受信装置の構成が図19で示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」および「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。また、「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。
・そして、通信相手が複数ストリームの変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・シングルキャリア方式のみサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図19の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403で、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図30で示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702の含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「端末#pが「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている」ことを知る。また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。」ことを知る。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801から、端末#pが、「位相変調の復調に対応していない」ことを知る。したがって、基地局(AP)は、この端末#pに対し、複数ストリームの複数の変調信号を送信する際に、位相変更を施さずに変調信号を送信することになる。
基地局の信号処理部155は、図30の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、端末#pが、「シングルキャリア方式のみをサポートしている」ことを知る。
基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが「「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている」ことを知る。
したがって、基地局(AP)は、端末#pがサポートしている通信方式、および、通信環境などを考慮し、基地局(AP)は、端末#pが受信可能な変調信号を、基地局またはAPは的確に生成し、送信することで、基地局(AP)と端末#pとから構成されるシステムにおけるデータ伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第7の例>
第7の例として、端末#pの受信装置の構成が図19で示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」および「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。また、「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。
・「通信方式#A」として、シングルキャリア方式をサポートしており、「通信方式#B」として、シングルキャリア方式とOFDM方式などのマルチキャリア方式をサポートしている。ただし、「通信方式#B」のOFDM方式などのマルチキャリア方式のときのみ「通信相手が、複数ストリームの変調信号を送信する際に位相変更を施すことが可能」であるものとする。
・そして、通信相手が、複数ストリームの変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図19の構成を持つ端末#pは、実施の形態3、および、本実施の形態で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403で、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図30で示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「端末#pが「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている」ことを知る。また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。」ことを知る。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801から、端末#pが、「位相変調の復調に対応していない」ことを知る。したがって、基地局(AP)は、この端末#pに対し、複数ストリームの複数の変調信号を送信する際に、位相変更を施さずに変調信号を送信することになる。なお、上述の説明のように「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801で、「位相変更の復調に対応している」という情報を端末#pが得たとき、「通信方式#B」のときのみであることを端末#pは、理解することになる。
基地局の信号処理部155は、図30の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、端末#pが、「通信方式#A」として、シングルキャリア方式をサポートしており、「通信方式#B」として、シングルキャリア方式とOFDM方式などのマルチキャリア方式をサポートしていることを知る。このとき、上述で説明したように、「通信方式#A」のシングルキャリア方式およびOFDMなどのマルチキャリア方式の対応、「通信方式#B」のシングルキャリア方式およびOFDMなどのマルチキャリア方式の対応の状況を端末#pが基地局またはAPに通知するような構成であるとよい。
基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが「「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている」ことを知る。
したがって、基地局(AP)は、端末#pがサポートしている通信方式、および、通信環境などを考慮し、基地局(AP)は、端末#pが受信可能な変調信号を、基地局またはAPは的確に生成し、送信することで、基地局(AP)と端末#pとから構成されるシステムにおけるデータ伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第8の例>
第8の例として、端末#pの受信装置の構成が図19で示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」および「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。また、「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。
・そして、「通信方式#B」のシングルキャリア方式のとき、通信相手が複数ストリームの複数変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。一方、「通信方式#B」のOFDMなどのマルチキャリア方式のとき、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pはその受信をサポートしていないものとする。
・また、「通信方式#A」のシングルキャリア方式のとき、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信した際、端末#pは、その受信をサポートしているものとする。OFDM方式などのマルチキャリア方式の受信については、サポートしていない。
・そして、通信相手が複数ストリームの変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図19の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403で、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図30で示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「端末#pが、「通信方式#B」のシングルキャリア方式のとき、基地局が複数ストリームの複数変調信号を送信しても、その受信をサポートしている」ことを知る。また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「端末#pが「通信方式#B」のOFDMなどのマルチキャリア方式のとき、基地局が複数ストリームの複数変調信号を送信しても、その受信をサポートしていない」ことを知る。また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「「通信方式#A」および「通信方式#B」において、基地局がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pがその受信をサポートしている」ことを知る。
このとき、「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901は、例えば、以下に述べるようなデータの構成が必要となる。
「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901を2ビットで構成し、この2ビットをh0、h1とあらわすものとする。
端末#pが、「通信方式#B」のシングルキャリア方式の際に通信相手が送信する複数ストリームの複数の変調信号に対する復調に対応している場合、端末#pは、h0=1を設定し、復調に対応していない場合、端末#pは、h0=0を設定する。
端末#pが、「通信方式#B」のOFDMなどのマルチキャリア方式の際に通信相手が送信する複数ストリームの複数の変調信号に対する復調に対応している場合、端末#pは、h1=1を設定し、復調に対応していない場合、端末#pは、h1=0を設定する。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801から、端末#pが「位相変更の復調に対応している」ことを知る。
基地局の信号処理部155は、図30の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、端末#pが、「シングルキャリア方式のみをサポートしている」ことを知る。
基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが、「誤り訂正符号化方式#C」および「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしていることを知る。
したがって、基地局(AP)は、端末#pがサポートしている通信方式、および、通信環境などを考慮し、端末#pが受信可能な変調信号を、基地局(AP)は的確に生成し、送信することで、基地局(AP)と端末#pとから構成されるシステムにおけるデータ伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第9の例>
第9の例として、端末#pの受信装置の構成が図19で示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」および「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。また、「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。
・「通信方式#B」において、通信相手である基地局(AP)は、シングルキャリア方式、および、OFDMなどのマルチキャリア方式のとき、複数ストリームのための複数の変調信号を送信することができる。しかし、「通信方式#B」のOFDM方式などのマルチキャリア方式のときのみ、通信相手が、複数ストリームの複数の変調信号を送信する際に位相変更を施すことが可能であるものとする。そして、通信相手が、複数ストリームの複数の変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしている。
・誤り訂正方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図19の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403で、図30で示した受信能力通知シンボル3702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図30で示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが、「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/していない」に関するデータ2901から、「端末#pが、「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、その受信をサポートしている」ことを知る。また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、その受信をサポートしている。」ことを知る。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、端末#pが、「シングルキャリア方式」に対応しているか、「OFDMなどのマルチキャリア方式」に対応しているか、「シングルキャリア方式とOFDMなどのマルチキャリア方式の両者」に対応しているか、のいずれであるかを知ることになる。
基地局の信号処理部155は、端末#pが「シングルキャリア方式に対応している」と知った際、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が無効であると解釈し、「位相変更の復調に対応していない」と解釈する。通信相手である基地局が、シングルキャリア方式の際位相変更に対応していないため、である。
基地局の信号処理部155は、端末#pが「OFDMなどのマルチキャリア方式に対応している」または「シングルキャリア方式とOFDMなどのマルチキャリア方式の両者に対応している」と知った際、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が無効であると解釈しない(つまり、有効であると解釈する)。基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801から、端末#pがOFDMなどのマルチキャリア方式の際の位相変更の復調に対応している、または、対応していないの情報を得ることになる。
基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが、「「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている」ことを知る。
したがって、基地局(AP)は、端末#pがサポートしている通信方式、および、通信環境などを考慮し、端末#pが受信可能な変調信号を、基地局(AP)は的確に生成し、送信することで、基地局(AP)と端末#pとから構成されるシステムにおけるデータ伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第10の例>
第10の例として、端末#pの受信装置の構成が図19で示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」および「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。また、「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。
・「通信方式#B」において、基地局またはAPは、シングルキャリア方式、および、OFDMなどのマルチキャリア方式のとき、複数ストリームのための複数変調信号を送信することができる。
・そして、シングルキャリア方式のとき、通信相手が複数ストリームの変調信号を送信する際、位相変更を施す/施さないを設定でき、また、OFDMなどのマルチキャリア方式のとき、通信相手が複数ストリームの変調信号を送信する際、位相変更を施す/施さないを設定できる。
・誤り訂正方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図19の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則に基づき、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403で、図30で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図30で示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが、「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/していない」に関するデータ2901から、「端末#pが、「通信方式#B」における、通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信しても、その受信をサポートしている」ことを知る。また、基地局の信号処理部155は、図30の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手がシングルストリームの変調信号を送信しても、その受信をサポートしている。」ことを知る。
また、基地局の信号処理部155は、図30の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、端末#pが、「シングルキャリア方式」に対応しているか、「OFDMなどのマルチキャリア方式」に対応しているか、「シングルキャリア方式とOFDMなどのマルチキャリア方式の両者」に対応しているか、のいずれであるかを知ることになる。
そして、基地局の信号処理部155は、図30の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801から、端末#pの位相変更の対応状況を知ることになる。
このとき、「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801は、例えば、以下に述べるような構成が必要となる。
「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801を2ビットで構成し、この2ビットをk0、k1とあらわすものとする。
「通信方式#B」のシングルキャリア方式の際に通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信し、その際、位相変更を行ったとき、端末#pがその復調に対応している場合、端末#pはk0=1を設定し、復調に対応していない場合、k0=0を設定する。
「通信方式#B」のOFDMなどのマルチキャリア方式の際に通信相手が複数ストリームの複数の変調信号を送信し、その際、位相変更を行ったとき、端末#pがその復調に対応している場合、k1=1を設定し、復調に対応していない場合、k1=0を設定する。
基地局の信号処理部155は、図30の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが、「誤り訂正符号化方式#C」および「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしていることを知る。
したがって、基地局(AP)は、端末#pがサポートしている通信方式、および、通信環境などを考慮し、端末#pが受信可能な変調信号を、基地局(AP)は的確に生成し、送信することで、基地局(AP)と端末#pとから構成されるシステムにおけるデータ伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
以上のように、基地局(AP)は、通信相手である端末#pから、端末#pが復調の対応が可能な方式に関する情報を取得し、その情報に基づいて、変調信号の数、変調信号の通信方法、変調信号の信号処理方法などを決定することにより、端末#pが受信可能な変調信号を、的確に生成し、送信することができる。これにより、基地局(AP)と端末#pとから構成されるシステムにおけるデータ伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
このとき、例えば、図30のように、受信能力通知シンボルが複数のデータで構成されることで、基地局(AP)は、受信能力通知シンボルに含まれるデータの有効/無効の判断を容易に行うことができる。これにより、送信するための変調信号の方式・信号処理方法などの決定を高速に判断することができるという利点がある。
そして、各端末#pが送信した受信能力通知シンボルの情報の内容に基づき、基地局(AP)が、好適な送信方法で各端末#pに変調信号を送信することで、データの伝送効率が向上することになる。
なお、本実施の形態で説明した受信能力通知シンボルのデータの構成方法は、一例であり、受信能力通知シンボルのデータの構成方法はこれに限ったものではない。また、端末#pが、基地局(AP)に対し、受信能力通知シンボルを送信するための送信手順、送信タイミングについても本実施の形態の説明は、あくまでも一例であり、これに限ったものではない。
また、端末ごとに、上記で説明したような、受信能力通信シンボルを送信することになる。ただし、端末によっては、受信能力通知シンボルを送信しない場合があってもよい。そして、基地局(AP)は、各端末が送信した受信能力通知シンボルを受信し、各端末に送信する変調信号を作成することになる。特に、本明細書で説明した基地局(AP)は、各端末に送信する変調信号を、同一周波数(または、一部の周波数を共通に使用する)、同一時間(または、一部の時間を共通に使用する)に送信することになり、これにより、基地局(AP)と端末とから構成されるシステムにおけるデータ伝送効率が向上するという効果を得ることができる。
(実施の形態6)
実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3などの実施の形態において、図2の信号処理部206の構成の例について説明した。以下では、図3、図4、図26とは異なる図2の信号処理部206の構成の例について説明する。図38は、図2における信号処理部206の構成の更に別の一例を示す図である。なお、図38において、図3と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
位相変更部3801Bは、sp2(t)であらわされるユーザー#p用のマッピング後の信号301B、制御信号300を入力とする。位相変更部3801Bは、制御信号300に基づき、ユーザー#p用のマッピング後の信号301Bに対し、位相変更を行い、位相変更後の信号3802Bを重み付け合成部303へ出力する。
重み付け合成部303の出力である、(ユーザー#p用の)重み付け合成後の信号304Aをzp1(i)であらわし、また、重み付け合成部303の出力である、(ユーザー#pの)重み付け合成後の信号304Bをzp2(i)であらわしたとき、zp1(i)およびzp2(i)は次式(43)であらわされる。
なお、a,b,c,dは、複素数で定義される。したがって、実数であってもよい。また、iはシンボル番号とする。なお、jは虚数単位であり、δp(i)は実数である。そして、zp1(i)とzp2(i)は、同一時間、同一周波数(同一周波数帯)で、送信装置から送信されることになる。
例えば、位相変更部3801Bにおける位相変更値vp(i)は、次式(44)のように設定する。
式(44)において、jは、虚数単位である。また、Npは、2以上の整数であり、位相変更の周期を示す。Npは3以上の奇数に設定されると、データの受信品質が向上する可能性がある。また、Npはユーザー#p用に送信するストリーム数(変調信号数)2より大きく設定するとよい。ただし、式(44)は、あくまでも一例であり、位相変更部3801Bにおいて設定される位相変更の値はこれに限ったものではない。
次に、図3、図4、図26、図38とは異なる構成について説明する。図39は、図2における信号処理部206の構成の更に別の一例を示す図である。なお、図39において、図3、図38と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、説明を省略する。
位相変更部3801Aは、sp1(t)であらわされるユーザー#p用のマッピング後の信号301A、制御信号300を入力とする。位相変更部3801Aは、制御信号300に基づき、ユーザー#p用のマッピング後の信号301Aに対し、位相変更を行い、位相変更後の信号3802Aを出力する。
重み付け合成部303の出力である、(ユーザー#p用の)重み付け合成後の信号304Aをzp1(i)であらわし、また、重み付け合成部303の出力である、(ユーザー#p用の)重み付け合成後の信号304Bをzp2(i)であらわしたとき、zp1(i)およびzp2(i)は次式(45)であらわされる。
なお、a,b,c,dは、複素数で定義される。したがって、実数であってもよい。また、iはシンボル番号とする。なお、jは虚数単位であり、λp(i)は実数である。そして、zp1(i)とzp2(i)は、同一時間(または、一部の時間を共通に使用する)、同一周波数(同一周波数帯)(または、一部の周波数を共通に使用する)で、送信装置から送信されることになる。
以上のように実施することで、特に、直接波が支配的な環境において、基地局が、上述の送信方法を用いて変調信号を送信することで、通信相手である端末は、高いデータ受信品質を得るという効果を得ることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、位相変更部の配置について説明する。上述した、図3、図26では、位相変更部が重み付け合成部303の出力側(以下、適宜、重み付け合成部303の後段と言う)に配置される構成を示した。また、図38、図39では、位相変更部が重み付け合成部303の入力側(以下、適宜、重み付け合成部303の前段と言う)に配置される構成を示した。位相変更部は、重み付け合成部303の前段と後段の両方に配置されてもよい。本実施の形態では、位相変更部が重み付け合成部303の前段と後段に配置される例について説明を行う。
図40は、重み付け合成部303の前段と後段に位相変更部を配置する第1の例を示す図である。図40において、図3、図26、図38、図39と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図40に示すように、位相変更部3801Aは、重み付け合成部303の前段における、sp1(t)のユーザー#p用のマッピング後の信号301Aが入力される側(つまり、紙面の上段)に配置される。位相変更部3801Bは、重み付け合成部303の前段における、sp2(t)のユーザー#p用のマッピング後の信号301Bが入力される側(つまり、下段)に配置される。位相変更部305Aは、重み付け合成部303の後段における、ユーザー#p用の重み付け後の信号304Aが出力される側(つまり、上段)に配置される。位相変更部305Bは、重み付け合成部303の後段における、ユーザー#p用の重み付け後の信号304Bが出力される側(つまり、下段)に配置される。
図40に示すように、位相変更部3801Aは、sp1(t)のユーザー#p用のマッピング後の信号301A、制御信号300を入力とする。位相変更部3801Aは、例えば、制御信号300に含まれる位相変更方法の情報に基づき、ユーザー#p用のマッピング後の信号301Aに対し位相変更を施し、位相変更後の信号3802Aを出力する。
同様に、位相変更部3801Bは、sp2(t)のユーザー#p用のマッピング後の信号301B、制御信号300を入力とする。位相変更部3801Bは、例えば、制御信号300に含まれる位相変更方法の情報に基づき、ユーザー#p用のマッピング後の信号301Bに対し位相変更を施し、位相変更後の信号3802Bを出力する。
そして、位相変更後の信号306Aは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Aに入力され、また、位相変更後の信号306Bは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Bに入力される。
図41は、重み付け合成部303の前段と後段に位相変更部を配置する第2の例を示す図である。図41において、図3、図26、図38、図39、図40と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図41では、図40と異なり、重み付け合成部303の後段に位相変更部305Bのみが配置される。そして、重み付け後の信号304Aは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Aに入力される。また、位相変更後の信号306Bは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Bに入力される。
図42は、重み付け合成部303の前段と後段に位相変更部を配置する第3の例を示す図である。図42において、図3、図26、図38、図39、図40と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図42では、図41と異なり、重み付け合成部303の後段の上段に位相変更部305Aが存在している。そして、位相変更後の信号306Aは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Aに入力される。また、重み付け後の信号304Bは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Bに入力される。
図43は、重み付け合成部303の前段と後段に位相変更部を配置する第4の例を示す図である。図43において、図3、図26、図38、図39、図40と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図43では、図40と異なり、重み付け合成部303の前段に位相変更部3801Bのみが存在している。そして、位相変更後の信号306Aは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Aに入力される。また、位相変更後の信号306Bは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Bに入力される。
図44は、重み付け合成部303の前段と後段に位相変更部を配置する第5の例を示す図である。図44において、図3、図26、図38、図39、図40と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図44では、図43と異なり、重み付け合成部303の前段の上段に位相変更部3801Aが存在している。そして、位相変更後の信号306Aは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Aに入力される。また、位相変更後の信号306Bは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Bに入力される。
図45は、重み付け合成部303の前段と後段に位相変更部を配置する第6の例を示す図である。図45において、図3、図26、図38、図39、図40と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図45では、位相変更部3801Bが重み付け合成部303の前段の下段に配置され、位相変更部305Bが重み付け合成部303の後段の下段に配置される。そして、重み付け後の信号304Aは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Aに入力される。また、位相変更後の信号306Bは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Bに入力される。
図46は、重み付け合成部303の前段と後段に位相変更部を配置する第7の例を示す図である。図46において、図3、図26、図38、図39、図40と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図46では、位相変更部3801Bが重み付け合成部303の前段の下段に配置され、位相変更部305Aが重み付け合成部303の後段の上段に配置される。そして、位相変更後の信号306Aは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Aに入力される。また、重み付け後の信号304Bは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Bに入力される。
図47は、重み付け合成部303の前段と後段に位相変更部を配置する第8の例を示す図である。図47において、図3、図26、図38、図39、図40と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図47では、位相変更部3801Aが重み付け合成部303の前段の上段に配置され、位相変更部305Bが重み付け合成部303の後段の下段に配置される。そして、重み付け後の信号304Aは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Aに入力される。また、位相変更後の信号306Bは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Bに入力される。
図48は、重み付け合成部303の前段と後段に位相変更部を配置する第9の例を示す図である。図48において、図3、図26、図38、図39、図40と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図48では、位相変更部3801Aが重み付け合成部303の前段の上段に配置され、および、位相変更部305Aが重み付け合成部303の後段の上段に配置される。そして、位相変更後の信号306Aは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Aに入力される。また、重み付け後の信号304Bは、図3、図26、図38、図39に示した挿入部307Bに入力される。
以上のような構成であっても、本明細書における各実施の形態を実施することが可能であり、各実施の形態で説明した効果を得ることが可能となる。そして、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48における位相変更部3801A、3801B、305A、305Bの各位相変更方法は、例えば、制御信号300により設定されることになる。
(実施の形態8)
本明細書において、図1のユーザー#p用信号処理部102_pの構成の例として、図2に示した構成例を説明した。本実施の形態では、図1のユーザー#p用信号処理部102_pの構成として、図2とは異なる構成について説明を行う。
図49は、図2とは異なるユーザー#p用信号処理部の構成の一例を示す図である。図49において、図2と同様の構成については、同一番号を付しており、説明は省略する。図49において、図2と異なる点は、誤り訂正符号化部、および、マッピング部が複数存在していることである。
具体的に、図49では、2つの誤り訂正符号化部(誤り訂正符号化部202_1、202_2)が存在する。なお、図2では1つの誤り訂正符号化部202を有する構成を示し、図49では2つの誤り訂正符号化部(202−1、202−2)を有する構成を示すが、誤り訂正符号化部の数は、これらに限ったものではない。例えば、3つ以上ある場合、マッピング部204(204_1、204_2)は、各誤り訂正符号化部が出力したデータを使って、マッピングを行うことになる。
図49において、誤り訂正符号化部202_1は、第1のデータ201_1、制御信号200を入力とする。誤り訂正符号化部202_1は、制御信号200に含まれる誤り訂正符号化方法の情報に基づき、第1のデータ201_1に対し誤り訂正符号化を行い、符号化データ203_1を出力する。
マッピング部204_1は、符号化データ203_1、制御信号200を入力とする。マッピング部204_1は、制御信号200に含まれる変調方式の情報に基づいて、符号化データ203_1に対しマッピングを行い、マッピング後の信号205_1を出力する。
誤り訂正符号化部202_2は、第2のデータ201_2、制御信号200を入力とする。誤り訂正符号化部202_2は、制御信号200に含まれる誤り訂正符号化方法の情報に基づき、第2のデータ201_2に対し誤り訂正符号化を行い、符号化データ203_2を出力する。
マッピング部204_2は、符号化データ203_2、制御信号200を入力とする。マッピング部204_2は、制御信号200に含まれる変調方式の情報に基づいて、符号化データ203_2に対しマッピングを行い、マッピング後の信号205_2を出力する。
そして、本明細書で説明した各実施の形態において、ユーザー#p用信号処理部102_pとして図2に示した構成を図49に示す構成に置き換えても同様に実施することが可能であり、同様の効果を得ることが可能である。
なお、例えば、ユーザー#p用信号処理部102_pとして、図2のような構成で信号を生成する場合と図49のような構成で信号を生成する場合を切り替えてもよい。
(補足2)
本明細書において、図2の信号処理部206に関連する図3、図26、図38、図39、図40から図48などにおいて、位相変更部305A、および/または、位相変更部305Bにおいて、位相変更を行うことを説明している。このとき、位相変更部205Aの位相変更の周期をNAとした場合、NAは3以上の整数、つまり、送信ストリーム数または送信変調信号数2より大きな整数とすると、通信相手の受信装置が良好なデータの受信品質を得る可能性が高い。同様に、位相変更部205Bの位相変更の周期をNBとした場合、NBは3以上の整数、つまり、送信ストリーム数または送信変調信号数2より大きな整数とすると、通信相手の受信装置が良好なデータの受信品質を得る可能性が高い。
本明細書において、図2、図49などの信号処理部206に関連する図3、図26、図38、図39、図40から図48などにおいて、重み付け合成(プリコーディング)の処理が、式(33)または式(34)の(プリコーディング)行列Fpのみを用いて行われる場合、図2、図49などの信号処理部206は、重み付け合成部303を備えなくてもよい。
本明細書において、図2、図49などの信号処理部206に関連する図3、図26、図38、図39、図40から図48など位相変更部305A、および/または、位相変更部305B、および/または、位相変更部3801A、および/または、位相変更部3801Bにおいて、位相変更を行うことを中心に説明した。しかしながら、位相変更部305A、位相変更部305B、位相変更部3801A、位相変更部3801Bに入力される制御信号300により、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない、が切替えられるように制御されてもよい。したがって、例えば、制御信号300は、「位相変更部305Aにおいて、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない」に関する制御情報、「位相変更部305Bにおいて、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない」に関する制御情報、「位相変更部3801Aにおいて、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない」に関する制御情報、「位相変更部3801Bにおいて、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない」に関する制御情報を含んでいてもよい。また、これらの制御情報により、「位相変更部305A、位相変更部305B、位相変更部3801A、位相変更部3801Bにおいて、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない」が制御されてもよい。
例えば、位相変更部3801Aは、制御信号300を入力とし、制御信号300により、位相変更を実施しないという指示を受けた場合、位相変更部3801Aは、入力信号301Aを3802Aとして出力する。また、位相変更部3801Bは、制御信号300を入力とし、制御信号300により、位相変更を実施しないという指示を受けた場合、位相変更部3801Bは、入力信号301Bを3802Bとして出力する。位相変更部305Aは、制御信号300を入力とし、制御信号300により、位相変更を実施しないという指示を受けた場合、位相変更部305Aは、入力信号304Aを306Aとして出力する。位相変更部305Bは、制御信号300を入力とし、制御信号300により、位相変更を実施しないという指示を受けた場合、位相変更部305Bは、入力信号304Bを306Bとして出力する。
本明細書において、図3、図26、図38、図39などにおいて、位相変更部309A、位相変更部309Bにおいて、位相変更を行うことを中心に説明した。また、CDD(CSD)部4909A、CDD(CSD)部4904Bにおいて、CDD(CSD)の処理を行うことを中心に説明した。しかしながら、位相変更部309A、位相変更部309Bが入力とする制御信号300により、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない、が切替えられるように制御されてもよい。
したがって、例えば、制御信号300は、「位相変更部309Aにおいて、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない」に関する制御情報、「位相変更部309Bにおいて、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない」に関する制御情報を含んでいてもよく、これらの制御情報により、「位相変更部305A、位相変更部305B、において、位相変更を実施する、または、位相変更を実施しない」を制御してもよい。
また、CDD(CSD)部4909A、CDD(CSD)部4904Bに入力される制御信号300により、CDD(CSD)の処理を実施する、または、CDD(CSD)の処理を実施しない、が切替えられるように制御されてもよい。したがって、例えば、制御信号300は、「CDD(CSD)部4909Aにおいて、CDD(CSD)の処理を実施する、または、CDD(CSD)の処理を実施しない」に関する制御情報、「CDD(CSD)部4909Bにおいて、CDD(CSD)の処理を実施する、または、CDD(CSD)の処理を実施しない」に関する制御情報を含んでいてもよく、これらの制御情報により「CDD(CSD)部4909A,4909Bにおいて、CDD(CSD)の処理を実施する、または、CDD(CSD)の処理を実施しない」が制御されてもよい。
例えば、位相変更部309Aは、制御信号300を入力とし、制御信号300により、位相変更を実施しないという指示を受けた場合、位相変更部309Aは、入力信号308Aを310Aとして出力する。また、位相変更部309Bは、制御信号300を入力とし、制御信号300により、位相変更を実施しないという指示を受けた場合、位相変更部309Bは、入力信号308Bを310Bとして出力する。そして、CDD(CSD)部4909Aは、制御信号300を入力とし、制御信号300により、CDD(CSD)の処理を実施しないという指示を受けた場合、CDD(CSD)部4909Aは、入力信号308Aを4910Aとして出力する。また、CDD(CSD)部4909Bは、制御信号300を入力とし、制御信号300により、CDD(CSD)の処理を実施しないという指示を受けた場合、CDD(CSD)部4909Bは、入力信号308Bを4910Bとして出力する。
なお、当然であるが、本明細書において説明した実施の形態、補足で説明した内容などのその他の内容を複数組み合わせて実施してもよい。
また、本明細書の説明において、「基地局(またはAP)」「端末」という呼び名は、各実施の形態の説明のために使用したものであって、この呼び名に限ったものではない。したがって、各実施の形態において、「基地局(またはAP)」の動作として説明している動作は、「端末」、「通信装置」、「放送局」、「携帯電話」、「パーソナルコンピュータ」、「テレビ」などの動作であってもよい。同様に、各実施の形態において、「端末」の動作として説明している動作は、「基地局(またはAP)」、「通信装置」、「放送局」、「携帯電話」、「パーソナルコンピュータ」、「テレビ」などの動作であってもよい。
(実施の形態9)
本実施の形態では、図3、図26、図38、図39、図40から図48などにより、位相変更部305A、305B、3801A、3801Bで位相変更を行うことを説明したが、そのときの送信状態の例、受信状態の例について説明する。そして、一例として、図3の動作について説明する。
まず、比較のために、図3において、位相変更部305Bで、位相変更を行わなかったときについて説明する。
図50Aは、図3の構成を含む送信装置において送信される信号の信号点の状態の第1例を示す図である。図50Bは、図3を含む送信装置の通信相手の受信装置において受信される信号の信号点の状態の第1例を示す図である。図50A、図50Bでは、同相I−直交Q平面における信号点の状態が、シンボル番号毎に横軸の方向に順に示されている。
なお、図50A、図50Bに示す例は、送信装置において、図3の位相変更部305Bが動作していないものとし、重み付け合成部303では、式(33)、式(34)、式(35)、式(36)のいずれかの重み付け合成が行われるものとする場合の例である。また、マッピング後の信号301Aのsp1(i)に対して施された変調方式をQPSKとし、マッピング後の信号301Bのsp2(i)に対して施された変調方式をQPSKとする。
図50Aにおいて、6800_1は、シンボル番号#0における信号304Aのzp1(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。図50Aにおいて、6800_2は、シンボル番号#0における信号306Bのzp2(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。図50Aにおいて、6801_1は、シンボル番号#1における信号304Aのzp1(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。図50Aにおいて、6801_2は、シンボル番号#1における信号306Bのzp2(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。図50Aにおいて、6802_1は、シンボル番号#2における信号304Aのzp1(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。図50Aにおいて、6802_2は、シンボル番号#2における信号306Bのz2p(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。
図50Bは、図50Aに示した送信される信号の信号点の状態に対する、受信時の信号点の状態である。なお、説明を簡単にするために、LOS環境の例として、式(41)のチャネル行列を次式(46)であらわすものとする。
図50Bにおいて、6810_1は、シンボル番号#0における図19の受信信号1902XであるRx1(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は9個存在することになる。図50Bにおいて、6810_2は、シンボル番号#0における図19の受信信号1902YであるRx2(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は9個存在することになる。図50Bにおいて、6811_1は、シンボル番号#1における図19の受信信号1902XであるRx1(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は9個存在することになる。図50Bにおいて、6811_2は、シンボル番号#1における図19の受信信号1902YであるRx2(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は9個存在することになる。図50Bにおいて、6812_1は、シンボル番号#2における図19の受信信号1902XであるRx1(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は9個存在することになる。図50Bにおいて、6812_2は、シンボル番号#2における図19の受信信号1902YであるRx2(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は9個存在することになる。
図50Aのように変調信号を送信した場合、受信装置の信号点は、図50Bのようになる。この場合、受信時の信号点の数が9個になり、また、その状態はシンボル番号が変わっても変化しないという特徴をもつことになる。なお、理想的には、信号点は16個存在することになり、この状態では、受信装置において、高いデータの受信品質を得ることが難しい。
次に、図3において、位相変更部305Bで、位相変更を行ったときについて説明する。
図51Aは、図3の構成を含む送信装置において送信される信号の信号点の状態の第2例を示す図である。図51Bは、図3を含む送信装置の通信相手の受信装置において受信される信号の信号点の状態の第2例を示す図である。図51A、図51Bでは、同相I−直交Q平面における信号点の状態が、シンボル番号毎に横軸の方向に順に示されている。
なお、図51A、図51Bに示す例は、送信装置において、位相変更部305Bが動作し、重み付け合成部303では、式(33)、式(34)、式(35)、式(36)のいずれかの重み付け合成が行われる場合の例である。また、マッピング後の信号301Aのsp1(i)に対して施された変調方式をQPSKとし、マッピング後の信号301Bのsp2(i)に対して施された変調方式をQPSKとする。
図51Aにおいて、6900_1は、シンボル番号#0における信号304Aのzp1(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。図51Aにおいて、6900_2は、シンボル番号#0における信号306Bのzp2(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。図51Aにおいて、6901_1は、シンボル番号#1における信号304Aのzp1(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。図51Aにおいて、6901_2は、シンボル番号#1における信号306Bのzp2(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。そして、位相変更部305Bが動作し、位相変更が実施されているため、6901_2に示される信号点の位相が、6900_2に示される信号点から変更されている。図51Aにおいて、6902_1は、シンボル番号#2における信号304Aのzp1(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。図51Aにおいて、6902_2は、シンボル番号#2における信号306Bのzp2(i)の信号点の状態を示しており、●が信号点をあらわしている。なお、信号点は4個存在することになる。そして、位相変更部305Bが動作し、位相変更が実施されているため、6902_2に示される信号点の位相が、6901_2に示される信号点から変更されている。
図51Bは、図51Aに示した送信される信号の信号点の状態に対する、受信時の信号点の状態である。なお、説明を簡単にするために、LOS環境の例として、チャネル行列を式(46)であらわすものとする。
図51Bにおいて、6910_1は、シンボル番号#0における図19の受信信号1902XであるRx1(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は9個存在することになる。図51Bにおいて、6910_2は、シンボル番号#0における図19の受信信号1902YであるRx2(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は9個存在することになる。図51Bにおいて、6911_1は、シンボル番号#1における図19の受信信号1902XであるRx1(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は16個存在することになる。信号点の位置および数が6910_1から変化したが、これは、図51Aに示したように、6901_2に示される信号点の位相が6900_2に示される信号点から変更されているためである。図51Bにおいて、6911_2は、シンボル番号#1における図19の受信信号1902YであるRx2(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は16個存在することになる。信号点の位置および数が6910_2から変化したが、これは、図51Aに示したように、6901_2に示される信号点の位相が6900_2に示される信号点から変更されたためである。図51Bにおいて、6912_1は、シンボル番号#2における図19の受信信号1902XであるRx1(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は16個存在することになる。信号点の位置が6911_1から変化したが、これは、図51Aに示したように、6902_2に示される信号点の位相が6901_2に示される信号点から変更されているためである。図51Bにおいて、6912_2は、シンボル番号#2における図19の受信信号1902YであるRx2(i)の受信時の信号点の状態を示しており、●が信号点を表している。なお、信号点は16個存在することになる。信号点の位置が6911_2から変化したが、これは、図51Aに示したように、6902_2に示される信号点の位相が6901_2に示される信号点から変更されているためである。
図51Aのように変調信号を送信した場合、受信装置の信号点は、図51Bのようになり、信号点の数が16個存在することがあり、また、シンボル番号が変わると、同相I−直交Q平面における信号点の存在位置が変化する。
このように、LOS環境のような、電波の状況が定常的な状態の場合、送信装置に位相変更を行うことで、受信装置において、受信時の信号点の状態が変化するので、受信装置におけるデータの受信品質が向上するという効果を得ることができる可能性が高くなる。
なお、上述の説明は、あくまでも一例であり、上述で述べたような、「LOS環境のような定常的な状態において、受信装置における受信時の状態の変化が起こる」ようにするためには、例えば、図3、図26、図38、図39、図40から図48などにより、位相変更部305A、305B、3801A、3801Bで位相変更を行うという方法があり、このような構成であっても、上述で説明したように、データの受信品質が向上するという効果を得ることができる可能性が高くなる。
[受信装置の動作の説明]
上述のように、図19に示した受信装置は、位相変更が行われた結果、受信時の信号点配置が変化する受信信号を受信する。以下では、図19の受信装置の動作の補足説明を行う。送信装置が図3、図26等に示した構成、つまり、重み付け合成部の後段に位相変更部が配置される構成を有し、変調信号を生成、送信した場合について説明する。
送信装置は、例えば、(図8および図9)、または、(図10および図11)のようなフレーム構成で変調信号を送信することになる。
図19の端末#pの受信装置において、制御情報復号部1909は、(図8および図9)、または、(図10および図11)における制御情報シンボルから、データシンボルを生成するのに使用された送信方法、変調方式、誤り訂正符号化方法など情報を得ることになる。また、送信装置が位相変更を施した場合、制御情報復号部1909は、制御情報シンボルに含まれる「データシンボルに対しどのような位相変更を施したか」の情報を得、データシンボルの復調において、位相変更を考慮した復調が行えるようにするために、位相変更の方法に関する情報を含んだ制御信号1901を出力することになる。なお、制御信号1901には、送信方法、変調方式の方法、誤り訂正符号化方法などの情報も含まれているものとする。
図20で説明したように、受信信号r1(i)、r2(i)は、式(41)のようにあらわされる。式(3)、式(41)、式(42)から、受信信号r1(i)、r2(i)は、次式(47)のようにあらわされる。
なお、位相変更部305Aで位相変更を行わない場合(または、位相変更部305Aが存在しない場合)、Yp(i)=1となる。また、位相変更部305Bで位相変更を行わない場合(または、位相変更部305Bが存在しない場合)、yp(i)=1となる。
変調信号u1のチャネル推定部1905_1は、(図8および図9)、または、(図10および図11)におけるプリアンブルやパイロットシンボルを用いて、式(47)のh11(i)を推定し、出力することになる(図19の1906_1参照)。変調信号u2のチャネル推定部1905_2は、(図8および図9)、または、(図10および図11)におけるプリアンブルやパイロットシンボルを用いて、式(47)のh12(i)を推定し、出力することになる(図19の1906_2参照)。変調信号u1のチャネル推定部1907_1は、(図8および図9)、または、(図10および図11)におけるプリアンブルやパイロットシンボルを用いて、式(47)のh21(i)を推定し、出力することになる(図19の1908_1参照)。変調信号u2のチャネル推定部1907_2は、(図8および図9)、または、(図10および図11)におけるプリアンブルやパイロットシンボルを用いて、式(47)のh22(i)を推定し、出力することになる(図19の1908_2参照)。
信号処理部1911は、入力信号により、式(47)の関係がわかるため、式(47)の関係から、sp1(i)、sp2(i)の復調を行い、その後、誤り訂正復号を行うことで、受信データ1912を得、出力する。
送信装置が、図40から図48のような構成、つまり、重み付け合成部の前段と後段の両側に位相変更部が配置される構成を有し、変調信号を生成、送信した場合について説明する。
送信装置は、例えば、(図8および図9)、または、(図10および図11)のようなフレーム構成で変調信号を送信することになる。
図19の端末#pの受信装置において、制御情報復号部1909は、(図8および図9)、または、(図10および図11)における制御情報シンボルから、データシンボルを生成するのに使用された送信方法、変調方式、誤り訂正符号化方法など情報を得ることになる。また、送信装置が位相変更を施した場合、制御情報復号部1909は、制御情報シンボルに含まれる「データシンボルに対しどのような位相変更を施したか」の情報を得、データシンボルの復調において、位相変更を考慮した復調が行えるようにするために、位相変更の方法に関する情報を含んだ制御信号1901を出力することになる。なお、制御信号1901には、送信方法、変調方式の方法、誤り訂正符号化方法などの情報も含まれているものとする。
図20で説明したように、受信信号r1(i)、r2(i)は、式(41)のようにあらわされる。このとき、式(3)、式(41)、式(42)、式(45)から、受信信号r1(i)、r2(i)は、次式(48)のようにあらわされる。
なお、位相変更部305Aで位相変更を行わない場合(または、位相変更部305Aが存在しない場合)、Yp(i)=1となる。また、位相変更部305Bで位相変更を行わない場合(または、位相変更部305Bが存在しない場合)、yp(i)=1となる。また、位相変更部3801Aで位相変更を行わない場合(または、位相変更部3801Aが存在しない場合)、Vp(i)=1となる。また、位相変更部3801Bで位相変更を行わない場合(または、位相変更部3801Bが存在しない場合)、vp(i)=1となる。
変調信号u1のチャネル推定部1905_1は、(図8および図9)、または、(図10および図11)におけるプリアンブルやパイロットシンボルを用いて、式(48)のh11(i)を推定し、出力することになる(図19の1906_1参照)。変調信号u2のチャネル推定部1905_2は、(図8および図9)、または、(図10および図11)におけるプリアンブルやパイロットシンボルを用いて、式(48)のh12(i)を推定し、出力することになる(図19の1906_2参照)。変調信号u1のチャネル推定部1907_1は、(図8および図9)、または、(図10および図11)におけるプリアンブルやパイロットシンボルを用いて、式(48)のh21(i)を推定し、出力することになる(図19の1908_1参照)。変調信号u2のチャネル推定部1907_2は、(図8および図9)、または、(図10および図11)におけるプリアンブルやパイロットシンボルを用いて、式(48)のh22(i)を推定し、出力することになる(図19の1908_2参照)。
信号処理部1911は、入力信号により、式(48)の関係がわかるため、式(48)の関係から、sp1(i)、sp2(i)の復調を行い、その後、誤り訂正復号を行うことで、受信データ1912を得、出力する。
(実施の形態10)
本実施の形態では、例えば、基地局、アクセスポイント、放送局等の送信装置の構成である図1とは異なる送信装置の構成について説明する。
図52は、基地局(AP)の送信装置の図1とは異なる構成例を示す図である。している。なお、図52において、図1と同様の構成については、同一番号を付しており、説明を省略する。
図52と図1の異なる点は、図1における多重信号処理部104が、図52ではユーザー単位の多重信号処理部(多重信号処理部7000_1〜7000_M)に分解されている点と、多重信号処理部の後段に加算部(加算部7002_1〜加算部7002_N)が存在する点である。
多重信号処理部7000_1は、制御信号100、ユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2、および、(共通)リファレンス信号199を入力とする。多重信号処理部7000_1は、制御信号100に基づいて、ユーザー#1用の第1のベースバンド信号103_1_1、ユーザー#1用の第2のベースバンド信号103_1_2に対し、多重信号処理を施し、ユーザー#1用の多重信号$1のベースバンド信号7001_1_1〜ユーザー#1用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_1_Nを生成し、出力する。なお、Nは1以上の整数である。また、qが1以上N以下の整数とした場合、ユーザー#1用の多重信号$qのベースバンド信号7001_1_qが存在することになる。また、ユーザー#1用の多重信号$1のベースバンド信号7001_1_1〜ユーザー#1用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_1_Nにリファレンス信号が含まれていてもよい。
同様に、多重信号処理部7000_2は、制御信号100、ユーザー#2用の第1のベースバンド信号103_2_1、ユーザー#2用の第2のベースバンド信号103_2_2、および、(共通)リファレンス信号199を入力とする。多重信号処理部7000_2は、制御信号100に基づいて、ユーザー#2用の第1のベースバンド信号103_2_1、ユーザー#2用の第2のベースバンド信号103_2_2に対し、多重信号処理を施し、ユーザー#2用の多重信号$1のベースバンド信号7001_2_1〜ユーザー#2用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_2_Nを生成し、出力する。なお、Nは1以上の整数である。また、qが1以上N以下の整数とした場合、ユーザー#2用の多重信号$qのベースバンド信号7001_2_qが存在することになる。また、ユーザー#2用の多重信号$1のベースバンド信号7001_2_1〜ユーザー#2用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_2_Nにリファレンス信号が含まれていてもよい。
同様に、多重信号処理部7000_Mは、制御信号100、ユーザー#M用の第1のベースバンド信号103_M_1、ユーザー#M用の第2のベースバンド信号103_M_2、および、(共通)リファレンス信号199を入力とする。多重信号処理部7000_Mは、制御信号100に基づいて、ユーザー#M用の第1のベースバンド信号103_M_1、ユーザー#M用の第2のベースバンド信号103_M_2に対し、多重信号処理を施し、ユーザー#M用の多重信号$1のベースバンド信号7001_M_1〜ユーザー#M用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_M_Nを生成し、出力する。なお、Nは1以上の整数である。また、qが1以上N以下の整数とした場合、ユーザー#M用の多重信号$qのベースバンド信号7001_M_qが存在することになる。また、ユーザー#M用の多重信号$1のベースバンド信号7001_M_1〜ユーザー#M用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_M_Nにリファレンス信号が含まれていてもよい。
したがって、多重信号処理部7000_p(pは1以上M以下の整数)は、制御信号100、ユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1、ユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2を入力とする。多重信号処理部7000_pは、制御信号100に基づいて、ユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1、ユーザー#p用の第2のベースバンド信号103_p_2に対し、多重信号処理を施し、ユーザー#p用の多重信号$1のベースバンド信号7001_p_1〜ユーザー#p用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_p_Nを生成し、出力する。なお、Nは1以上の整数である。また、qが1以上N以下の整数とした場合、ユーザー#p用の多重信号$qのベースバンド信号7001_p_qが存在することになる。そして、ユーザー#p用の多重信号$1のベースバンド信号7001_p_1〜ユーザー#pの多重信号$Nのベースバンド信号7001_p_Nにリファレンス信号が含まれていてもよい。
加算部7002_1は、のユーザー#1用の多重信号$1のベースバンド信号7001_1_1〜ユーザー#M用の多重信号$1のベースバンド信号7001_M_1を入力とする。つまり、pを1以上M以下の整数とした場合、ユーザー#p用の多重信号$1のベースバンド信号7001_p_1を入力とする。加算部7002_1は、ユーザー#1用の多重信号$1のベースバンド信号7001_1_1〜ユーザー#M用の多重信号$1のベースバンド信号7001_M_1を加算し、第1の加算後の信号7003_1を出力する。
同様に、加算部7002_2は、ユーザー#1用の多重信号$2のベースバンド信号7001_1_2〜ユーザー#M用の多重信号$2のベースバンド信号7001_M_2を入力とする。つまり、pを1以上M以下の整数とした場合、ユーザー#p用の多重信号$2のベースバンド信号7001_r_2を入力とする。加算部7002_2は、ユーザー#1用の多重信号$2のベースバンド信号7001_1_2〜ユーザー#M用の多重信号$2のベースバンド信号7001_M_2を加算し、第2の加算後の信号7003_2を出力する。
加算部7002_Nは、ユーザー#1用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_1_N〜ユーザー#M用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_M_Nを入力とする。つまり、pを1以上M以下の整数とした場合、ユーザー#p用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_p_Nを入力とする。加算部7002_Nは、ユーザー#1用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_1_N〜ユーザー#M用の多重信号$Nのベースバンド信号7001_M_Nを加算し、第Nの加算後の信号7003_Nを出力する。
したがって、加算部7002_qは、ユーザー#1用の多重信号$qのベースバンド信号7001_1_q〜ユーザー#M用の多重信号$qのベースバンド信号7001_M_qを入力とする。つまり、pを1以上M以下の整数とした場合、ユーザー#p用の多重信号$qのベースバンド信号7001_p_qを入力とする。加算部7002_qは、ユーザー#1用の多重信号$qのベースバンド信号7001_1_q〜ユーザー#M用の多重信号$qのベースバンド信号7001_M_qを加算し、第qの加算後の信号7003_qを出力する。このとき、qは1以上N以下の整数である。
無線部$1(106_1)は、制御信号100、第1の加算後の信号7003_1を入力とし、制御信号100に基づき、第1の加算後の信号7003_1に対し、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号107_1を出力する。
同様に、無線部$2(106_2)は、制御信号100、第2の加算後の信号7003_2を入力とし、制御信号100に基づき、第2の加算後の信号7003_2に対し、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号107_2を出力する。
同様に、無線部$N(106_N)は、制御信号100、第Nの加算後の信号7003_Nを入力とし、制御信号100に基づき、第Nの加算後の信号7003_Nに対し、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号107_Nを出力する。
したがって、無線部$q(106_q)は、制御信号100、第qの加算後の信号7003_qを入力とし、制御信号100に基づき、第qの加算後の信号7003_qに対し、周波数変換、増幅等の処理を行い、送信信号107_qを出力する。このとき、qは1以上N以下の整数である。
次に、多重信号処理部7000_pの動作の例について説明する。
例えば、式(3)、または、式(42)などに基づき、図52のユーザー#p用の信号処理部102_p(pは1以上M以下の整数)が出力するユーザー#p用の第1のベースバンド信号103_p_1、ユーザー#p用の第2のベースバンド信号を、それぞれ、zp1(i)、zp2(i)とあらわすものとする。ただし、zp1(i)、zp2(i)は、式(3)、式(42)以外の処理で、生成してもよく、また、zp1(i)=0、zp2(i)=0であってもよい。なお、zp1(i)=0のとき、zp1(i)が存在していない、zp2(i)=0のとき、zp2(i)が存在していないことになる。
多重信号処理部7000_pが出力する、ユーザー#p用の多重信号$qのベースバンド信号7001_p_qをgpq(i)とあらわすと、gpq(i)は、次式(49)であらわされる。
このとき、a_p_q_1(i)、a_p_q_2(i)は多重化の重み付け係数であり、複素数で定義できる。よって、a_p_q_1(i)、a_p_q_2(i)は実数であってもよい。また、a_p_q_1(i)、a_p_q_2(i)をシンボル番号iの関数で記載しているが、シンボルごとに値が変化しなくてもよい。そして、a_p_q_1(i)、a_p_q_2(i)は、各端末のフィードバック情報に基づいて、決定されることになる。
なお、図52において、ユーザー#p用の信号処理部102_pが出力するユーザー#p用のベースバンド信号の数は2以下に限ったものではない。例えば、ユーザー#p用の信号処理部102_pが出力するユーザー#p用のベースバンド信号の数はS以下であるものとする。なお、Sは1以上の整数とする。そして、ユーザー#p用の第kのベースバンド信号(kは1以上S以下の整数)をzpk(i)とあらわすものとする。
このとき、多重信号処理部7000_pが出力する、ユーザー#p用の多重信号$qのベースバンド信号7001_p_qをgpq(i)とあらわすと、gpq(i)は、次式(50)であらわされる。
このとき、a_p_q_k(i)は多重化の重み付け係数であり、複素数で定義できる。よって、a_p_q_k(i)は実数であってもよい。また、a_p_q_k(i)をシンボル番号iの関数で記載しているが、シンボルごとに値が変化しなくてもよい。そして、a_p_q_k(i)は、各端末のフィードバック情報に基づいて、決定されることになる。
次に、加算部7002_qの動作の例について説明する。
図52の加算部7002_qが出力する、第qの加算後の信号7003_qをeq(i)とあらわすものとする。すると、eq(i)は、次式(51)であらわされる。
以上のように、基地局またはAPの送信装置の構成が図52のような構成であっても、本明細書で説明した各実施の形態は、同様に実施することができ、各実施の形態で記載した効果を同様に得ることができることになる。
(補足3)
本明細書において、基地局またはAPの送信装置がシングルストリームの変調信号を送信した際、基地局またはAPの通信相手である端末#pの受信装置の構成の一例として、図35を示しているが、シングルストリームの変調信号を受信する端末#pの構成は図35に限ったものではなく、例えば、端末#pの受信装置が複数の受信アンテナを具備する構成であってもよい。例えば、図19において、変調信号u2のチャネル推定部1905_2、1907_2が動作しない場合、1つの変調信号に対してのチャネル推定部が動作することになるので、このような構成であっても、シングルストリームの変調信号の受信を行うことができる。
したがって、本明細書における説明において、図35を用いて説明した実施は、図35に置き換えて上記の説明の受信装置の構成であっても、同様に動作することができ、同様の効果を得ることができることになる。
(実施の形態11)
本実施の形態では、実施の形態3、実施の形態5等で説明した、端末#pの動作の別の実施方法について説明する。
端末#pの構成の一例については、図34等を用いてすでに説明を行っているので、説明を省略する。また、図34の端末#pの受信装置3404の構成の一例については、図35等を用いて説明したので、説明を省略する。
端末#pの通信相手である基地局またはAPが、OFDM方式などのマルチキャリア伝送方式を用いたシングルストリームの変調信号送信時のフレーム構成の一例については、図36等を用いて説明したので、説明を省略する。
例えば、図1の基地局(AP)の送信装置は、図36のフレーム構成のシングルストリームの変調信号を送信してもよい。
端末#pの通信相手である基地局またはAPが、シングルキャリア伝送方式を用いたシングルストリームの変調信号送信時のフレーム構成の一例については、図37等を用いて説明したので、説明を省略する。
例えば、図1の基地局(AP)の送信装置は、図37のフレーム構成のシングルストリームの変調信号を送信してもよい。
また、例えば、図1の基地局(AP)の送信装置は、図8、図9のフレーム構成の複数のストリームの変調信号を送信してもよい。
さらに、例えば、図1の基地局(AP)の送信装置は、図10、図11のフレーム構成の複数ストリームの変調信号を送信してもよい。
図53は、図27の端末#pが送信する受信能力通知シンボル2702に含まれるデータの図28、図29、図30とは別の例を示す図である。なお、図28、図29、図30と同様の構成については、同一番号を付している。そして、図28、図29、図30と同様に動作するものについては、説明を省略する。
図53に示すデータの例は、図30のデータの例に対して、「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301が追加された構成を採る。以下、「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301について説明を行う。
基地局またはAPが、複数ストリームのための複数の変調信号の送信を行う際、複数のプリコーディング方法の中から、一つのプリコーディング方法を選択し、選択したプリコーディング方法による、重み付け合成を行い(例えば、図3の重み付け合成部303)、変調信号を生成し、送信することができるものとする。なお、本明細書で記載しているように、基地局またはAPは、位相変更を施してもよい。
このとき、端末#pが、「基地局またはAPが複数のプリコーディングのうち、いずれのプリコーディングを施したときに、変調信号の復調が可能であるかどうか」、を基地局またはAPに通知するためのデータが、「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301となる。
例えば、基地局またはAPが、端末#pに対し、複数のストリームの変調信号を生成する際、プリコーディング方法#Aとして、例えば、式(33)または式(34)のプリコーディング行列を用いたプリコーディングをサポートし、プリコーディング方法#Bとして、例えば、「式(15)または式(16)においてθ=π/4ラジアンとしたプリコーディング行列を用いたプリコーディングをサポートしている可能性があるものとする。
基地局またはAPは、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を生成する際、プリコーディング方法#A、プリコーディング方法#Bのいずれかのプリコーディング方法を選択し、選択したプリコーディング方法により、プリコーディング(重み付け合成)を施し、変調信号を送信するものとする。
このとき、「基地局またはAPがプリコーディング方法#Aにより、端末#pに対し、複数の変調信号を送信した際、端末#pがその変調信号を受信し、復調を行い、データを得ることができるか否かの情報」および「基地局またはAPがプリコーディング方法#Bにより、端末#pに対し、複数の変調信号を送信した際、端末#pがその変調信号を受信し、復調を行い、データを得ることができるか否かの情報」を含んだ変調信号を端末#pが送信する。そして、基地局またはAPは、この変調信号を受信することにより、「通信相手である端末#pが、プリコーディング方法#A、プリコーディング方法#Bに対応し、変調信号を復調することができるかどうか」、を知ることができる。
例えば、端末#pが送信する受信能力通知シンボル2702に含まれる図53の「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301を次のように構成する。
「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301をビットm0、ビットm1の2ビットで構成するものとする。そして、端末#pは、通信相手である基地局またはAPに、ビットm0、ビットm1を「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301として送信する。
例えば、端末#pが、「基地局またはAPがプリコーディング方法#Aにより生成した変調信号」を受信し、復調することができる(復調に対応している)場合、m0=1と設定し、ビットm0を「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301の一部として、通信相手である基地局またはAPに送信する。
また、端末#pが、「基地局またはAPがプリコーディング方法#Aにより生成した変調信号」を受信しても復調に対応していない場合、m0=0と設定し、ビットm0を「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301の一部として、通信相手である基地局またはAPに送信する。
また、例えば、端末#pが、「基地局またはAPがプリコーディング方法#Bにより生成した変調信号」を受信し、復調することができる(復調に対応している)場合、m1=1と設定し、ビットm1を「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301の一部として、通信相手である基地局またはAPに送信する。
また、端末#pが、「基地局またはAPがプリコーディング方法#Bにより生成した変調信号」を受信しても復調に対応していない場合、m1=0と設定し、ビットm1を「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301の一部として、通信相手である基地局またはAPに送信する。
次に、具体的な動作例について、以下に、第1の例〜第5の例を挙げて説明する。
<第1の例>
第1の例として、端末#pの受信装置の構成が図19に示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下のサポートをしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」および「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・「通信方式#B」における、通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。また、「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手が、端末#pに対し、シングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。
・そして、通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしている。
・シングルキャリア方式、OFDM方式をサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
・上述で説明した「プリコーディング方法#A」の受信、および、「プリコーディング方法#B」の受信をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図19の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則、および、本実施の形態における説明に基づき、図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403において、図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
なお、第1の例の場合、端末#pが「プリコーディング方法#A」の受信、および、「プリコーディング方法#B」の受信をサポートしているため、「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301のビットm0は1、ビットm1は1に設定されることになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが、「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知ることになる。
また、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている」こと、「「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手が、端末#pに対し、シングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている」ことを知る。
そして、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801から、端末#pが、「位相変更の復調に対応している」ことを知る。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、「端末#pが「シングルキャリア方式」および「OFDM方式」をサポートしている」ことを知る。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが、「「誤り訂正符号化方式#C」の復号、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている」ことを知る。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301から、端末#pが、「「プリコーディング方法#A」の受信、「プリコーディング方法#B」の受信をサポートしている」ことを知る。
したがって、基地局またはAPは、端末#pがサポートしている通信方法、および、通信環境などを考慮し、端末#pが受信可能な変調信号を、的確に生成し、送信することによって、基地局またはAPと端末#pとで構成されるシステムにおけるデータの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第2の例>
第2の例として、端末#pの受信装置が図35に示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」、および、「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・よって、通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・シングルキャリア方式、OFDM方式をサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
・上述で説明した「プリコーディング方法#A」の受信、および、「プリコーディング方法#B」の受信をサポートしていない。
よって、上述をサポートしている図35の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則、および、本実施の形態における説明に基づき、図53に示した構成をとる受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403において、図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが、「通信方式#A」、および、「通信方式#B」をサポートしていることを知る。
また、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしていない」ことを知る。
したがって、基地局(AP)の信号処理部155は、は、図53の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が無効であり、位相変更を施した変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御信号157を出力する。
また、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301が無効であり、複数ストリームのための変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御信号157を出力する。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、「端末#pが、「シングルキャリア方式」および「OFDM方式」をサポートしている」ことを知る。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが、「「誤り訂正符号化方式#C」の復号、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている」ことを知る。
例えば、端末#pは図35の構成を具備しており、したがって、基地局またはAPが、端末#pに対し、複数ストリームのための変調信号の送信を行わないようにするために、上述で述べたような動作をすることで、基地局またはAPは、端末#pが復調・復号可能な変調信号を的確に送信することができる。これにより、基地局またはAPと端末#pとで構成されるシステムにおけるデータの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第3の例>
第3の例として、端末#pの受信装置が図19に示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」および「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・「通信方式#B」における、通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。また、「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手が、端末#pに対し、シングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。
・そして、通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしている。
・シングルキャリア方式、OFDM方式をサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
・上述で説明した「プリコーディング方法#A」の受信をサポートしている。つまり、第3の例では、上述で説明した「プリコーディング方法#B」の受信をサポートしていない。
よって、上述をサポートしている図19の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則、および、本実施の形態における説明に基づき、図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403において、図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
なお、第3の例の場合、端末#pが「プリコーディング方法#A」の受信をサポートし、「プリコーディング方法#B」の受信をサポートしていないため、「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301のビットm0は1、ビットm1は0に設定されることになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが、「通信方式#A」および「通信方式#B」をサポートしていることを知ることになる。
また、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている」こと、「「通信方式#A」および「通信方式B」における、通信相手が、端末#pに対し、シングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている」ことを知る。
そして、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801から、端末#pが、「位相変更の復調に対応している」ことを知る。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、「端末#pが「シングルキャリア方式」および「OFDM方式」をサポートしている」ことを知る。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが、「「誤り訂正符号化方式#C」の復号、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている」ことを知る。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301から、端末#pが、「「プリコーディング方法#A」の受信をサポートしている」ことを知る。
したがって、基地局またはAPは、端末#pがサポートしている通信方法、および、通信環境などを考慮し、端末#pが受信可能な変調信号を、的確に生成し、送信することによって、基地局またはAPと端末#pとで構成されるシステムにおけるデータの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第4の例>
第4の例として、端末#pの受信装置の構成が図19に示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下のサポートをしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」および「通信方式#B」の例えば受信をサポートしている。
・「通信方式#B」における、通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。また、「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手が、端末#pに対し、シングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている。
・シングルキャリア方式をサポートしている。なお、シングルキャリア方式では、通信相手である基地局は、「複数ストリームの変調信号の際に位相変更を施す」ことをサポートせず、また、「プリコーディングを施す」ことをサポートしないものとする。
・したがって、通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号、および、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている。
・上述で説明した「プリコーディング方法#A」の受信をサポートしている。
よって、上述をサポートしている図19の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則、および、本実施の形態における説明に基づき、図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403において、図53で示した受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図53で示した受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、図53の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901から、「通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている」こと、「「通信方式#A」および「通信方式#B」における、通信相手が、端末#pに対し、シングルストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしている」ことを知る。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002から、「端末#pが「シングルキャリア方式」をサポートしている」ことを知る。
したがって、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が無効であり、位相変更を施した変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御信号157を出力する。
また、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301が無効であり、「プリコーディングを行わない」ことを示す制御情報157を出力する。
基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003から、端末#pが、「「誤り訂正符号化方式#C」の復号、「誤り訂正符号化方式#D」の復号をサポートしている」ことを知る。
したがって、基地局またはAPは、端末#pがサポートしている通信方法、および、通信環境などを考慮し、端末#pが受信可能な変調信号を、的確に生成し、送信することによって、基地局またはAPと端末#pとで構成されるシステムにおけるデータの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
<第5の例>
第5の例として、端末#pの受信装置が図35に示した構成であり、例えば、端末#pの受信装置は、以下をサポートしているものとする。
・実施の形態3で説明した「通信方式#A」の例えば受信をサポートしている。
・したがって、通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームの変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・よって、通信相手が、端末#pに対し、複数ストリームのための変調信号を送信する際に位相変更を施した場合、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・さらに、通信相手が「プリコーディング方法#A」を用いて生成した複数ストリームのための変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしていない。また、通信相手が「プリコーディング方法#B」を用いて生成した複数ストリームのための変調信号を送信しても、端末#pは、その受信をサポートしていない。
・シングルキャリア方式のみサポートしている。
・誤り訂正符号化方式として、「誤り訂正符号化方式#C」の復号のみサポートしている。
よって、上述をサポートしている図35の構成を持つ端末#pは、実施の形態3で説明した規則、および、本実施の形態における説明に基づき、図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を生成し、例えば、図27の手順にしたがって、受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
このとき、端末#pは、例えば、図34の送信装置3403において、図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を生成し、図27の手順にしたがって、図34の送信装置3403が図53に示した構成を採る受信能力通知シンボル2702を送信することになる。
図22の基地局(AP)の信号処理部155は、端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702を含むベースバンド信号群154を、受信アンテナ群151、無線部群153を介して取得する。そして、図22の基地局(AP)の信号処理部155は、受信能力通知シンボル2702に含まれるデータを抽出し、「サポートしている方式」に関するデータ3001から、端末#pが「通信方式#A」をサポートしていることを知る。
したがって、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801が無効であり、通信方式#Aをサポートしていることから、位相変更を施した変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御信号157を出力する。なぜなら、通信方式#Aが、複数ストリームのための変調信号の送信・受信をサポートしていないからである。
また、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するに関するデータ2901が無効であり、通信方式#Aをサポートしていることから、端末#pに対し、複数ストリームのための変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御信号157を出力する。なぜなら、通信方式#Aが、複数ストリームのための変調信号の送信・受信をサポートしていないからである。
そして、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301が、通信方式#Aをサポートしていることから、無効であり、複数ストリームのための変調信号を送信しないと判断し、この情報を含む制御信号157を出力する。
そして、基地局(AP)の信号処理部155は、図53の「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003が無効であり、通信方法#Aをサポートしていることから、「誤り訂正符号化方式#C」を用いると判断し、この情報を含む制御信号157を出力する。なぜなら、通信方式#Aが、「誤り訂正符号化方式#C」をサポートしているからである。
例えば、図35のように、「通信方式#A」をサポートしており、したがって、基地局またはAPが、端末#pに対し、複数ストリームのための変調信号の送信を行わないようにするために、上述で述べたような動作をすることで、基地局またはAPは、「通信方式#A」の変調信号を的確に送信できる。その結果、基地局またはAPと端末#pとで構成されるシステムにおけるデータの伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
以上のように、基地局またはAPは、基地局またはAPの通信相手である端末#pから、端末#pが復調対応可能な方式に関する情報を取得し、その情報に基づいて、変調信号の数、変調信号の通信方式、変調信号の信号処理方法などを決定することにより、端末#pが受信可能な変調信号を送信できる。その結果、基地局またはAPと端末#pとで構成されるシステムにおけるデータ伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。
このとき、例えば、図53のように、受信能力通知シンボル2702を、複数の情報で構成することで、基地局またはAPは受信能力通知シンボル2702に含まれる情報の有効/無効の判断を容易に行うことができる。これにより、送信するための変調信号の方式および/または信号処理方法などの決定を高速に判断することができるという利点がある。
そして、各端末#pが送信した受信能力通知シンボル2702の情報の内容に基づき、基地局またはAPが、好適な送信方法で各端末#pに変調信号を送信することで、データの伝送効率が向上することになる。
また、本実施の形態における基地局またはAPは、図1の構成を採り、複数の端末と通信を行う。図1の基地局またはAPの通信相手である複数の端末の受信能力(復調対応可能な方式)は、互いに同一であっても良いし、異なっていても良い。複数の端末は、それぞれ、復調対応可能な方式に関する情報を含む受信能力通知シンボルを送信する。基地局またはAPは、各端末から復調対応可能な方式に関する情報を取得し、その情報に基づいて、変調信号の数、変調信号の通信方式、変調信号の信号処理方法などを決定することにより、端末毎の受信能力(復調対応可能な方式)に基づいて、各端末の受信可能な変調信号を送信できる。これにより、基地局またはAPと複数の端末とで構成されるシステムにおけるデータ伝送効率を向上させるという効果を得ることができる。なお、基地局またはAPは、ある時間区間、ある周波数を用い、複数の端末に対し、変調信号を送信することになり、その際、各端末に対し、1つ以上の変調信号を送信することになる。したがって、各端末は、例えば、上述で説明したような受信能力通知シンボルを、基地局またはAPに対し、送信してもよいことになる。
なお、本実施の形態で説明した受信能力通知シンボルの情報の構成方法は、一例であり、受信能力通知シンボルの情報の構成方法はこれに限ったものではない。また、端末#pが、基地局またはAPに対し、受信能力通知シンボルを送信するための送信手順、送信タイミングについても本実施の形態の説明は、あくまでも一例であり、これに限ったものではない。
また、本実施の形態では、複数の端末が受信能力通知シンボルを送信する例について説明したが、複数の端末が送信する受信能力通知シンボルの情報の構成方法は、端末間で異なっていても良いし、互いに同一であっても良い。また、複数の端末が受信能力通知シンボルを送信するための送信手順、送信タイミングについても、端末間で異なっていても良いし、互いに同一であっても良い。
(補足4)
本明細書において、基地局またはAPの送信装置がシングルストリームの変調信号を送信した際、基地局またはAPの通信相手である端末#pの受信装置の構成の一例として、図35を示しているが、シングルストリームの変調信号を受信する端末#pの構成は図35に限らない。例えば、端末#pの受信装置が複数の受信アンテナを具備する構成であってもよい。例えば、図19において、変調信号u2のチャネル推定部1905_2、1907_2が動作しない場合、1つの変調信号に対してのチャネル推定部が動作することになるので、このような構成であっても、シングルストリームの変調信号の受信を行うことができる。
したがって、本明細書における説明において、図35を用いて説明した実施の形態の動作は、図19に置き換えて上記の説明の受信装置の構成であっても、同様に動作することができ、同様の効果を得ることができることになる。
また、本明細書において、端末#pが送信する受信能力通知シンボルの構成の例として、図28、図29、図30、図53の構成を説明した。このとき、受信能力通知シンボルが、「複数の情報(複数のデータ)で構成される」ことの効果を説明した。以下では、端末#pが送信する受信能力通知シンボルを構成する「複数の情報(複数のデータ)」の送信方法について、説明する。
構成例1:
図30の例えば、「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801、「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901、「サポートしている方式」に関するデータ3001、「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002、「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003のうち、少なくとも二つ以上のデータ(情報)が同一フレーム、または、同一サブフレームを用いて送信される。
構成例2:
図53の例えば、「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801、「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901、「サポートしている方式」に関するデータ3001、「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002、「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003、「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301のうち、少なくとも二つ以上のデータ(情報)が同一フレーム、または、同一サブフレームを用いて送信される。
ここで、「フレーム」、「サブフレーム」について説明する。
図54は、フレームの構成の一例を示す図である。図54において、横軸を時間とする。例えば、図54では、フレームは、プリアンブル8001、制御情報シンボル8002、データシンボル8003を含んでいるものとする。ただし、フレームは、これら3つ全てを含む構成でなくても良い。例えば、フレームは、「少なくとも、プリアンブル8001を含んでいる」、または、「少なくとも、制御情報シンボル8002を含んでいる」、または、「少なくとも、プリアンブル8001、および、データシンボル8003を含んでいる」、または、「少なくとも、プリアンブル8001、および、制御情報シンボル8002を含んでいる」、または、「少なくとも、プリアンブル8001、および、データシンボル8003を含んでいる」、または、「少なくとも、プリアンブル8001、および、制御情報シンボル8002、および、データシンボル8003を含んでいる」であってもよい。
そして、端末#pは、プリアンブル8001、または、制御情報シンボル8002、または、データシンボル8003のいずれかのシンボルを用いて、受信能力通知シンボルを送信する。
なお、図54をサブフレームと呼んでもよい。また、フレーム、サブフレーム以外の呼び方をしてもよい。
以上のような方法を用いて、端末#pが受信能力通知シンボルに含まれる少なくとも二つ以上情報を送信することによって、実施の形態3、実施の形態5、実施の形態11などで説明した効果を得ることができる。
構成例3:
図30の例えば、「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801、「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901、「サポートしている方式」に関するデータ3001、「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002、「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003のうち、少なくとも二つ以上のデータ(情報)が同一パケットを用いて送信される。
構成例4:
図53の例えば、「位相変更の復調に対応している/対応していない」に関するデータ2801、「複数ストリームのための受信に対応している/対応していない」に関するデータ2901、「サポートしている方式」に関するデータ3001、「マルチキャリア方式に対応している/対応していない」に関するデータ3002、「サポートしている誤り訂正符号化方式」に関するデータ3003、「サポートしているプリコーディング方法」に関するデータ5301のうち、少なくとも二つ以上のデータ(情報)が同一パケットを用いて送信される。
図54のフレームを考える。そして、フレームは、「少なくとも、プリアンブル8001、および、データシンボル8003を含む」、または、「少なくとも、制御情報シンボル8002、および、データシンボル8003を含む」、または、「少なくとも、プリアンブル8001、制御情報シンボル8002、データシンボル8003を含む」とする。
このとき、パケットを送信する方法としては、例えば、2種類ある。
第1の方法:
データシンボル8003は、複数のパケットで構成されている。この場合、データシンボル8003により、受信能力通知シンボルに含まれる少なくとも二つ以上のデータ(情報)が送信されることになる。
第2の方法:
パケットは、複数のフレームのデータシンボルにより送信される。この場合、受信能力通知シンボルに含まれる少なくとも二つ以上のデータ(情報)は複数フレームを用いて送信されることになる。
以上のような方法を用いて、端末#pが受信能力通知シンボルに含まれる少なくとも二つ以上のデータ(情報)を送信することによって、実施の形態3、実施の形態5、実施の形態11などで説明した効果を得ることができる。
なお、図54において、「プリアンブル」と呼んでいるが、呼び方はこれに限ったものではない。「プリアンブル」は、「通信相手が変調信号を検出するためのシンボルまたは信号」、「通信相手がチャネル推定(伝搬環境推定)を行うためのシンボルまたは信号」、「通信相手が時間同期を行うためのシンボルまたは信号」、「通信相手が周波数同期を行うためのシンボルまたは信号」、「通信相手が周波数オフセットの推定を行うためのシンボルまたは信号」の少なくとも1つ以上のシンボルまたは信号を含んでいるものとする。
また、図54において、「制御情報シンボル」と呼んでいるが、呼び方はこれに限ったものではない。「制御情報シンボル」は、「データシンボルを生成するための誤り訂正符号化方式の情報」、「データシンボルを生成するための変調方式の情報」、「データシンボルを構成するシンボル数の情報」、「データシンボルの送信方法に関する情報」、「データシンボル以外で、通信相手に伝送する必要がある情報」、「データシンボル以外の情報」の少なくとも1つ以上の情報を含むシンボルであるものとする。
なお、プリアンブル8001、制御情報シンボル8002、データシンボル8003を送信する順番、つまり、フレームの構成方法は、図54に限ったものではない。
実施の形態3、実施の形態5、実施の形態11などにおいて、端末#pが受信能力通知シンボルを送信し、端末#pの通信相手を基地局またはAPとして説明したがこれに限られない。例えば、基地局またはAPの通信相手が端末#pであり、基地局またはAPが受信能力通知シンボルを通信相手である端末#pへ送信してもよい。あるいは、端末#pの通信相手が他の端末であり、端末#pが受信能力通知シンボルを通信相手である他の端末へ送信してもよい。あるいは、基地局またはAPの通信相手が、他の基地局またはAPであり、基地局またはAPが受信能力通知シンボルを通信相手である他の基地局またはAPへ送信しても良い。
(実施の形態12)
実施の形態1から実施の形態11、および、補足1から補足4などにおいて、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、例えば、式(2)、式(44)などを用いて説明するとともに、位相変更値の値は、これらの式に基づかなくてもよいこと、また、「周期的、規則的に位相を変更すればよい」ことを記載している。
本実施の形態では、「周期的、規則的に位相を変更すればよい」の別の例について説明する。図55は、基地局またはAPが送信する変調信号のキャリア群の一例を示す図である。図55において、横軸は周波数(キャリア)を示しており、縦軸は時間を示す。
例えば、図55のように、キャリア#1からキャリア#5で構成された第1キャリア群、キャリア#6からキャリア#10で構成された第2キャリア群、キャリア#11からキャリア#15で構成された第3キャリア群、キャリア#16からキャリア#20で構成された第4キャリア群、キャリア#21からキャリア#25で構成された第5キャリア群を考え、基地局またはAPが、ある端末(あるユーザ)(端末#p)にデータを伝送するために、第1キャリア群、第2キャリア群、第3キャリア群、第4キャリア群、第5キャリア群を用いたものとする。
図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305Aで使用する位相変更値をYp(i)、位相変更部305Bで使用する位相変更値をyp(i)、位相変更部3801Aで使用する位相変更値をVp(i)、位相変更部3801Bで使用する位相変更値をvp(i)とする。
このとき、位相変更部305Aにおいて、図55の第1キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E1を用いて位相変更を行うものとする。なお、E1は実数であるものとする。例えば、E1は、0(ラジアン)≦E1<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部305Aにおいて、図55の第2キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E2を用いて位相変更を行うものとする。なお、E2は実数であるものとする。例えば、E2は、0(ラジアン)≦E2<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図55の第3キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E3を用いて位相変更を行うものとする。なお、E3は実数であるものとする。例えば、E3は、0(ラジアン)≦E3<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図55の第4キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E4を用いて位相変更を行うものとする。なお、E4は実数であるものとする。例えば、E4は、0(ラジアン)≦E4<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図55の第5キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E5を用いて位相変更を行うものとする。なお、E5は実数であるものとする。例えば、E5は、0(ラジアン)≦E5<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「E1≠E2、かつ、E1≠E3、かつ、E1≠E4、かつ、E1≠E5、かつ、E2≠E3、かつ、E2≠E4、かつ、E2≠E5、かつ、E3≠E4、かつ、E3≠E5、かつ、E4≠E5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Ex≠Eyが成立する」方法である。
第2の例として、「E1≠E2、または、E1≠E3、または、E1≠E4、または、E1≠E5、または、E2≠E3、または、E2≠E4、または、E2≠E5、または、E3≠E4、または、E3≠E5、または、E4≠E5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Ex≠Eyが成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部305Bにおいて、図55の第1キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F1を用いて位相変更を行うものとする。なお、F1は実数であるものとする。例えば、F1は、0(ラジアン)≦F1<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部305Bにおいて、図55の第2キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)として、ej×F2を用いて位相変更を行うものとする。なお、F2は実数であるものとする。例えば、F2は、0(ラジアン)≦F2<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図55の第3キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F3を用いて位相変更を行うものとする。なお、F3は実数であるものとする。例えば、F3は、0(ラジアン)≦F3<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図55の第4キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F4を用いて位相変更を行うものとする。なお、F4は実数であるものとする。例えば、F4は、0(ラジアン)≦F4<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図55の第5キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F5を用いて位相変更を行うものとする。なお、F5は実数であるものとする。例えば、F5は、0(ラジアン)≦F5<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「F1≠F2、かつ、F1≠F3、かつ、F1≠F4、かつ、F1≠F5、かつ、F2≠F3、かつ、F2≠F4、かつ、F2≠F5、かつ、F3≠F4、かつ、F3≠F5、かつ、F4≠F5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Fx≠Fyが成立する」方法である。
第2の例として、「F1≠F2、または、F1≠F3、または、F1≠F4、または、F1≠F5、または、F2≠F3、または、F2≠F4、または、F2≠F5、または、F3≠F4、または、F3≠F5、または、F4≠F5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Fx≠Fyが成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部3801Aにおいて、図55の第1キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G1を用いて位相変更を行うものとする。なお、G1は実数であるものとする。例えば、G1は、0(ラジアン)≦G1<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部3801Aにおいて、図55の第2キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G2を用いて位相変更を行うものとする。なお、G2は実数であるものとする。例えば、G2は、0(ラジアン)≦G2<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図55の第3キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G3を用いて位相変更を行うものとする。なお、G3は実数であるものとする。例えば、G3は、0(ラジアン)≦G3<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図55の第4キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G4を用いて位相変更を行うものとする。なお、G4は実数であるものとする。例えば、G4は、0(ラジアン)≦G4<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図55の第5キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G5を用いて位相変更を行うものとする。なお、G5は実数であるものとする。例えば、G5は、0(ラジアン)≦G5<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「G1≠G2、かつ、G1≠G3、かつ、G1≠G4、かつ、G1≠G5、かつ、G2≠G3、かつ、G2≠G4、かつ、G2≠G5、かつ、G3≠G4、かつ、G3≠G5、かつ、G4≠G5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Gx≠Gyが成立する」方法である。
第2の例として、「G1≠G2、または、G1≠G3、または、G1≠G4、または、G1≠G5、または、G2≠G3、または、G2≠G4、または、G2≠G5、または、G3≠G4、または、G3≠G5、または、G4≠G5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Gx≠Gyが成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部3801Bにおいて、図55の第1キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H1を用いて位相変更を行うものとする。なお、H1は実数であるものとする。例えば、H1は、0(ラジアン)≦H1<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部3801Bにおいて、図55の第2キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H2を用いて位相変更を行うものとする。なお、H2は実数であるものとする。例えば、H2は、0(ラジアン)≦H2<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図55の第3キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H3を用いて位相変更を行うものとする。なお、H3は実数であるものとする。例えば、H3は、0(ラジアン)≦H3<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図55の第4キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H4を用いて位相変更を行うものとする。なお、H4は実数であるものとする。例えば、H4は、0(ラジアン)≦H4<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図55の第5キャリア群に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H5を用いて位相変更を行うものとする。なお、H5は実数であるものとする。例えば、H5は、0(ラジアン)≦H5<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「H1≠H2、かつ、H1≠H3、かつ、H1≠H4、かつ、H1≠H5、かつ、H2≠H3、かつ、H2≠H4、かつ、H2≠H5、かつ、H3≠H4、かつ、H3≠H5、かつ、H4≠H5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Hx≠Hyが成立する」方法である。
第2の例として、「H1≠H2、または、H1≠H3、または、H1≠H4、または、H1≠H5、または、H2≠H3、または、H2≠H4、または、H2≠H5、または、H3≠H4、または、H3≠H5、または、H4≠H5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Hx≠Hyが成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
なお、図55において、第1キャリア群から第5キャリア群が存在しているが、キャリア群の存在する数は5に限ったものではなく、2以上であれば、同様に実施することは可能である。また、キャリア群を1と設定してもよい。例えば、通信状況や端末からのフィードバック情報などに基づいて、キャリア群を1以上存在するようにしてもよい。キャリア群が1のときは、位相変更を行わないことになる。図55の例のように、各キャリア群を固定の数の値と設定してもよい。
また、第1キャリア群、第2キャリア群、第3キャリア群、第4キャリア群、第5キャリアはいずれも5つのキャリアを具備している構成としているが、これに限ったものではない。したがって、キャリア群は1つ以上のキャリアを具備していればよいことになる。そして、異なるキャリア群では、具備するキャリア数が同一の数であってもよいし、異なる数であってもよい。例えば、図55の第1キャリア群が具備するキャリア数は5であり、第2キャリア群が具備するキャリア数も5である(同一である)。別の例としては、図55の第1のキャリア群が具備するキャリア数は5とし、第2キャリア群が具備するキャリア数は10というように異なる数を設定してもよい。
図56は、基地局またはAPが送信する変調信号のキャリア群の図55と異なる例を示す図である。なお、図56において、横軸は周波数(キャリア)を示しており、縦軸は時間を示す。
第1キャリア群_1は、キャリア#1からキャリア#5、時間$1から時間$3で構成されている。第2キャリア群_1は、キャリア#6からキャリア#10、時間$1から時間$3で構成されている。第3キャリア群_1は、キャリア#11からキャリア#15、時間$1から時間$3で構成されている。第4キャリア群_1は、キャリア#16からキャリア#20、時間$1から時間$3で構成されている。第5キャリア群_1は、キャリア#21からキャリア#25、時間$1から時間$3で構成されている。
第1キャリア群_2は、キャリア#1からキャリア#5、時間$4から時間$9で構成されている。第2キャリア群_2は、キャリア#6からキャリア#10、時間$4から時間$9で構成されている。第3キャリア群_2は、キャリア#11からキャリア#15、時間$4から時間$9で構成されている。第4キャリア群_2は、キャリア#16からキャリア#20、時間$4から時間$9で構成されている。第5キャリア群_2は、キャリア#21からキャリア#25、時間$4から時間$9で構成されている。
第1キャリア群_3は、キャリア#1からキャリア#25、時間$10から時間$11で構成されている。
第1キャリア群_4は、キャリア#1からキャリア#10、時間$12から時間$14で構成されている。第2キャリア群_4は、キャリア#11からキャリア#15、時間$12から時間$14で構成されている。第3キャリア群_4は、キャリア#16からキャリア#25、時間$12から時間$14で構成されている。
図56において、基地局またはAPが、ある端末(あるユーザー)(端末#p)にデータを伝送するために、キャリア#1からキャリア#25、時間$1から時間$14を用いたものとする。
図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305Aで使用する位相変更値をYp(i)、位相変更部305Bで使用する位相変更値をyp(i)、位相変更部3801Aで使用する位相変更値をVp(i)、位相変更部3801Bで使用する位相変更値をvp(i)とする。
このとき、位相変更部305Aにおいて、図56の第1キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E11を用いて位相変更を行うものとする。なお、E11は実数であるものとする。例えば、E11は、0(ラジアン)≦E11<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部305Aにおいて、図56の第2キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E21を用いて位相変更を行うものとする。なお、E21は実数であるものとする。例えば、E21は、0(ラジアン)≦E21<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第3キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E31を用いて位相変更を行うものとする。なお、E31は実数であるものとする。例えば、E31は、0(ラジアン)≦E31<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第4キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E41を用いて位相変更を行うものとする。なお、E41は実数であるものとする。例えば、E41は、0(ラジアン)≦E41<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第5キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E51を用いて位相変更を行うものとする。なお、E51は実数であるものとする。例えば、E51は、0(ラジアン)≦E51<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「E11≠E21、かつ、E11≠E31、かつ、E11≠E41、かつ、E11≠E51、かつ、E21≠E31、かつ、E21≠E41、かつ、E21≠E51、かつ、E31≠E41、かつ、E31≠E51、かつ、E41≠E51」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Ex1≠Ey1が成立する」方法である。
第2の例として、「E11≠E21、または、E11≠E31、または、E11≠E41、または、E11≠E51、または、E21≠E31、または、E21≠E41、または、E21≠E51、または、E31≠E41、または、E31≠E51、または、E41≠E51」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Ex1≠Ey1が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部305Bにおいて、図56の第1キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F11を用いて位相変更を行うものとする。なお、F11は実数であるものとする。例えば、F11は、0(ラジアン)≦F11<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部305Bにおいて、図56の第2キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)として、ej×F21を用いて位相変更を行うものとする。なお、F21は実数であるものとする。例えば、F21は、0(ラジアン)≦F21<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図56の第3キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F31を用いて位相変更を行うものとする。なお、F31は実数であるものとする。例えば、F31は、0(ラジアン)≦F31<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図56の第4キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F41を用いて位相変更を行うものとする。なお、F41は実数であるものとする。例えば、F41は、0(ラジアン)≦F41<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図56の第5キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F51を用いて位相変更を行うものとする。なお、F51は実数であるものとする。例えば、F51は、0(ラジアン)≦F51<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「F11≠F21、かつ、F11≠F31、かつ、F11≠F41、かつ、F11≠F51、かつ、F21≠F31、かつ、F21≠F41、かつ、F21≠F51、かつ、F31≠F41、かつ、F31≠F51、かつ、F41≠F51」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Fx1≠Fy1が成立する」方法である。
第2の例として、「F11≠F21、または、F11≠F31、または、F11≠F41、または、F11≠F51、または、F21≠F31、または、F21≠F41、または、F21≠F51、または、F31≠F41、または、F31≠F51、または、F41≠F51」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Fx1≠Fy1が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部3801Aにおいて、図56の第1キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G11を用いて位相変更を行うものとする。なお、G11は実数であるものとする。例えば、G11は、0(ラジアン)≦G11<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部3801Aにおいて、図56の第2キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G21を用いて位相変更を行うものとする。なお、G21は実数であるものとする。例えば、G21は、0(ラジアン)≦G21<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図56の第3キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G31を用いて位相変更を行うものとする。なお、G31は実数であるものとする。例えば、G31は、0(ラジアン)≦G31<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図56の第4キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G41を用いて位相変更を行うものとする。なお、G41は実数であるものとする。例えば、G41は、0(ラジアン)≦G41<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図56の第5キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G51を用いて位相変更を行うものとする。なお、G51は実数であるものとする。例えば、G51は、0(ラジアン)≦G51<2×π(ラジアン)である。
例えば、第1の例として、「G11≠G21、かつ、G11≠G31、かつ、G11≠G41、かつ、G11≠G51、かつ、G21≠G31、かつ、G21≠G41、かつ、G21≠G51、かつ、G31≠G41、かつ、G31≠G51、かつ、G41≠G51」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Gx1≠Gy1が成立する」方法である。
第2の例として、「G11≠G21、または、G11≠G31、または、G11≠G41、または、G11≠G51、または、G21≠G31、または、G21≠G41、または、G21≠G51、または、G31≠G41、または、G31≠G51、または、G41≠G51」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Gx1≠Gy1が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部3801Bにおいて、図56の第1キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H11を用いて位相変更を行うものとする。なお、H11は実数であるものとする。例えば、H11は、0(ラジアン)≦H11<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部3801Bにおいて、図56の第2キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H21を用いて位相変更を行うものとする。なお、H21は実数であるものとする。例えば、H21は、0(ラジアン)≦H21<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図56の第3キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H31を用いて位相変更を行うものとする。なお、H31は実数であるものとする。例えば、H31は、0(ラジアン)≦H31<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図56の第4キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H41を用いて位相変更を行うものとする。なお、H41は実数であるものとする。例えば、H41は、0(ラジアン)≦H41<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図56の第5キャリア群_1に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H51を用いて位相変更を行うものとする。なお、H51は実数であるものとする。例えば、H51は、0(ラジアン)≦H51<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「H11≠H21、かつ、H11≠H31、かつ、H11≠H41、かつ、H11≠H51、かつ、H21≠H31、かつ、H21≠H41、かつ、H21≠H51、かつ、H31≠H41、かつ、H31≠H51、かつ、H41≠H51」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Hx1≠Hy1が成立する」方法である。
第2の例として、「H11≠H21、または、H11≠H31、または、H11≠H41、または、H11≠H51、または、H21≠H31、または、H21≠H41、または、H21≠H51、または、H31≠H41、または、H31≠H51、または、H41≠H15」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Hx1≠Hy1が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第1キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E12を用いて位相変更を行うものとする。なお、E12は実数であるものとする。例えば、E12は、0(ラジアン)≦E12<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部305Aにおいて、図56の第2キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E22を用いて位相変更を行うものとする。なお、E22は実数であるものとする。例えば、E22は、0(ラジアン)≦E22<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第3キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E32を用いて位相変更を行うものとする。なお、E32は実数であるものとする。例えば、E32は、0(ラジアン)≦E32<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第4キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E42を用いて位相変更を行うものとする。なお、E42は実数であるものとする。例えば、E42は、0(ラジアン)≦E42<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第5キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E52を用いて位相変更を行うものとする。なお、E52は実数であるものとする。例えば、E52は、0(ラジアン)≦E52<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「E12≠E22、かつ、E12≠E32、かつ、E12≠E42、かつ、E12≠E52、かつ、E22≠E32、かつ、E22≠E42、かつ、E22≠E52、かつ、E32≠E42、かつ、E32≠E52、かつ、E42≠E52」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Ex2≠Ey2が成立する」方法である。
第2の例として、「E12≠E22、または、E12≠E32、または、E12≠E42、または、E12≠E52、または、E22≠E32、または、E22≠E42、または、E22≠E52、または、E32≠E42、または、E32≠E52、または、E42≠E52」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Ex2≠Ey2が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部305Bにおいて、図56の第1キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F12を用いて位相変更を行うものとする。なお、F12は実数であるものとする。例えば、F12は、0(ラジアン)≦F12<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部305Bにおいて、図56の第2キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)として、ej×F22を用いて位相変更を行うものとする。なお、F22は実数であるものとする。例えば、F22は、0(ラジアン)≦F22<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図56の第3キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F32を用いて位相変更を行うものとする。なお、F32は実数であるものとする。例えば、F32は、0(ラジアン)≦F32<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図56の第4キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F42を用いて位相変更を行うものとする。なお、F42は実数であるものとする。例えば、F42は、0(ラジアン)≦F42<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図56の第5キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F52を用いて位相変更を行うものとする。なお、F52は実数であるものとする。例えば、F52は、0(ラジアン)≦F52<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「F12≠F22、かつ、F12≠F32、かつ、F12≠F42、かつ、F12≠F52、かつ、F22≠F32、かつ、F22≠F42、かつ、F22≠F52、かつ、F32≠F42、かつ、F32≠F52、かつ、F42≠F52」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Fx2≠Fy2が成立する」方法である。
第2の例として、「F12≠F22、または、F12≠F32、または、F12≠F42、または、F12≠F52、または、F22≠F32、または、F22≠F42、または、F22≠F52、または、F32≠F42、または、F32≠F52、または、F42≠F52」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Fx2≠Fy2が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部3801Aにおいて、図56の第1キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G12を用いて位相変更を行うものとする。なお、G12は実数であるものとする。例えば、G12は、0(ラジアン)≦G12<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部3801Aにおいて、図56の第2キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G22を用いて位相変更を行うものとする。なお、G22は実数であるものとする。例えば、G22は、0(ラジアン)≦G22<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図56の第3キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G32を用いて位相変更を行うものとする。なお、G32は実数であるものとする。例えば、G32は、0(ラジアン)≦G32<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図56の第4キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G42を用いて位相変更を行うものとする。なお、G42は実数であるものとする。例えば、G42は、0(ラジアン)≦G42<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図56の第5キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G52を用いて位相変更を行うものとする。なお、G52は実数であるものとする。例えば、G52は、0(ラジアン)≦G52<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「G12≠G22、かつ、G12≠G32、かつ、G12≠G42、かつ、G12≠G52、かつ、G22≠G32、かつ、G22≠G42、かつ、G22≠G52、かつ、G32≠G42、かつ、G32≠G52、かつ、G42≠G52」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Gx2≠Gy2が成立する」方法である。
第2の例として、「G12≠G22、または、G12≠G32、または、G12≠G42、または、G12≠G52、または、G22≠G32、または、G22≠G42、または、G22≠G52、または、G32≠G42、または、G32≠G52、または、G42≠G52」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Gx2≠Gy2が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部3801Bにおいて、図56の第1キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H12を用いて位相変更を行うものとする。なお、H12は実数であるものとする。例えば、H12は、0(ラジアン)≦H12<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部3801Bにおいて、図56の第2キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H22を用いて位相変更を行うものとする。なお、H22は実数であるものとする。例えば、H22は、0(ラジアン)≦H22<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図56の第3キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H32を用いて位相変更を行うものとする。なお、H32は実数であるものとする。例えば、H32は、0(ラジアン)≦H32<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図56の第4キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H42を用いて位相変更を行うものとする。なお、H42は実数であるものとする。例えば、H42は、0(ラジアン)≦H42<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図56の第5キャリア群_2に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H52を用いて位相変更を行うものとする。なお、H52は実数であるものとする。例えば、H52は、0(ラジアン)≦H52<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「H12≠H22、かつ、H12≠H32、かつ、H12≠H42、かつ、H12≠H52、かつ、H22≠H32、かつ、H22≠H42、かつ、H22≠H52、かつ、H32≠H42、かつ、H32≠H52、かつ、H42≠H52」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Hx2≠Hy2が成立する」方法である。
第2の例として、「H12≠H22、または、H12≠H32、または、H12≠H42、または、H12≠H52、または、H22≠H32、または、H22≠H42、または、H22≠H52、または、H32≠H42、または、H32≠H52、または、H42≠H25」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Hx2≠Hy2が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第1キャリア群_3に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E13を用いて位相変更を行うものとする。なお、E13は実数であるものとする。例えば、E13は、0(ラジアン)≦E13<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第1キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E14を用いて位相変更を行うものとする。なお、E14は実数であるものとする。例えば、E14は、0(ラジアン)≦E14<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部305Aにおいて、図56の第2キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E24を用いて位相変更を行うものとする。なお、E24は実数であるものとする。例えば、E24は、0(ラジアン)≦E24<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Aにおいて、図56の第3キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値Yp(i)としてej×E34を用いて位相変更を行うものとする。なお、E34は実数であるものとする。例えば、E34は、0(ラジアン)≦E34<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「E14≠E24、かつ、E14≠E34、かつ、E24≠E34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Ex4≠Ey4が成立する」方法である。
第2の例として、「E14≠E24、または、E14≠E34、または、E24≠E34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Ex4≠Ey4が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部305Bにおいて、図56の第1キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F14を用いて位相変更を行うものとする。なお、F14は実数であるものとする。例えば、F14は、0(ラジアン)≦F14<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部305Bにおいて、図56の第2キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)として、ej×F24を用いて位相変更を行うものとする。なお、F24は実数であるものとする。例えば、F24は、0(ラジアン)≦F24<2×π(ラジアン)である。
位相変更部305Bにおいて、図56の第3キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値yp(i)としてej×F34を用いて位相変更を行うものとする。なお、F34は実数であるものとする。例えば、F34は、0(ラジアン)≦F34<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「F14≠F24、かつ、F14≠F34、かつ、F24≠F34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Fx4≠Fy4が成立する」方法である。
第2の例として、「F14≠F24、または、F14≠F34、または、F24≠F34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Fx4≠Fy4が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部3801Aにおいて、図56の第1キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G14を用いて位相変更を行うものとする。なお、G14は実数であるものとする。例えば、G14は、0(ラジアン)≦G14<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部3801Aにおいて、図56の第2キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G24を用いて位相変更を行うものとする。なお、G24は実数であるものとする。例えば、G24は、0(ラジアン)≦G24<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Aにおいて、図56の第3キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値Vp(i)としてej×G34を用いて位相変更を行うものとする。なお、G34は実数であるものとする。例えば、G34は、0(ラジアン)≦G34<2×π(ラジアン)である。
例えば、第1の例として、「G14≠G24、かつ、G14≠G34、かつ、G24≠G34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Gx4≠Gy4が成立する」方法である。
第2の例として、「G14≠G24、または、G14≠G34、または、G24≠G34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Gx4≠Gy4が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
また、位相変更部3801Bにおいて、図56の第1キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H14を用いて位相変更を行うものとする。なお、H14は実数であるものとする。例えば、H14は、0(ラジアン)≦H14<2×π(ラジアン)である。
そして、位相変更部3801Bにおいて、図56の第2キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H24を用いて位相変更を行うものとする。なお、H24は実数であるものとする。例えば、H24は、0(ラジアン)≦H24<2×π(ラジアン)である。
位相変更部3801Bにおいて、図56の第3キャリア群_4に属するシンボルに対して、位相変更値vp(i)としてej×H34を用いて位相変更を行うものとする。なお、H34は実数であるものとする。例えば、H34は、0(ラジアン)≦H34<2×π(ラジアン)である。
第1の例として、「H14≠H24、かつ、H14≠H34、かつ、H24≠H34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Hx4≠Hy4が成立する」方法である。
第2の例として、「H14≠H24、または、H14≠H34、または、H24≠H34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Hx4≠Hy4が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
このとき、以下のような特徴を有していてもよい。
・「時間$1から時間$3の区間」と「時間$4から時間$9」のように周波数の分割方法が同じの際(第1キャリア群_1が使用する周波数と第1キャリア群_2が使用する周波数が同じであり、また、第2キャリア群_1が使用する周波数と第2キャリア群_2が使用する周波数が同じであり、また、第3キャリア群_1が使用する周波数と第3キャリア群_2が使用する周波数が同じであり、また、第4キャリア群_1が使用する周波数と第4キャリア群_2が使用する周波数が同じであり、また、第5キャリア群_1が使用する周波数と第5キャリア群_2が使用する周波数が同じである)、「時間$1から時間$3の区間」の第Xキャリア群_1(Xは1、2、3、4、5)で使用する位相変更値と「時間$4から時間$9の区間」の第Xキャリア群_2で使用する位相変更値は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
例えば、E11=E12であってもよいし、E11≠E12であってもよい。E21=E22であってもよいし、E21≠E22であってもよい。E31=E32であってもよいし、E31≠E32であってもよい。E41=E42であってもよいし、E41≠E42であってもよい。E51=E52であってもよいし、E51≠E52であってもよい。
また、F11=F12であってもよいし、F11≠F12であってもよい。F21=F22であってもよいし、F21≠F22であってもよい。F31=F32であってもよいし、F31≠F32であってもよい。F41=F42であってもよいし、F41≠F42であってもよい。F51=F52であってもよいし、F51≠F52であってもよい。
G11=G12であってもよいし、G11≠G12であってもよい。G21=G22であってもよいし、G21≠G22であってもよい。G31=G32であってもよいし、G31≠G32であってもよい。G41=G42であってもよいし、G41≠G42であってもよい。G51=G52であってもよいし、G51≠G52であってもよい。
H11=H12であってもよいし、H11≠H12であってもよい。H21=H22であってもよいし、H21≠H22であってもよい。H31=H32であってもよいし、H31≠H32であってもよい。H41=H42であってもよいし、H41≠H42であってもよい。H51=H52であってもよいし、H51≠H52であってもよい。
・時間とともに、周波数の分割方法を変更してもよい。例えば、図56において「時間$1から時間$3」では、キャリア#1からキャリア#25を5つに分割し、5つのキャリア群を生成している。そして、「時間$10から時間$11」では、キャリア#1からキャリア#25からなる1つのキャリア群を生成している。また、「時間$12から時間$14」では、キャリア#1からキャリア#25を3つに分割し、3つのキャリア群を生成している。
なお、周波数の分割方法は、図56の方法に限ったものではない。あるユーザーに割り当てられた周波数に対し、1つのキャリア群としてもよいし、2つ以上のキャリア群を生成してもよい。また、キャリア群を構成するキャリア数は、1以上であればよい。
図56を用いた上述の説明では、「基地局またはAPが、ある端末(あるユーザー)(端末#p)にデータを伝送するために、キャリア#1からキャリア#25、時間$1から時間$14を用いたもの」として説明したが、基地局またはAPが、複数の端末(複数のユーザー)に対し、データを伝送するために、キャリア#1からキャリア#25、時間$1から時間$14を割り当ててもよい。以下では、この点について説明を行う。なお、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305Aで使用する位相変更値Yp(i)、位相変更部305Bで使用する位相変更値yp(i)、位相変更部3801Aで使用する位相変更値Vp(i)、位相変更部3801Bで使用する位相変更値vp(i)の各キャリア群に対する設定については、上述で説明したとおりであるので説明を省略する。
第1の例として、図56において、時間分割をし、端末割り当て(ユーザー割り当て)を行ってもよい。
例えば、基地局またはAPは、「時間$1から時間$3」を用い、端末(ユーザー)p1(つまり、p=p1)に対し、データを送信するものする。そして、基地局またはAPは、「時間$4から時間$9」を用い、端末(ユーザー)p2(つまり、p=p2)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、「時間$10から時間$11」を用い、端末(ユーザー)p3(つまり、p=p3)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、「時間$12から時間$14」を用い、端末(ユーザー)p4(つまり、p=p4)に対し、データを送信するものとする。
第2の例として、図56において、周波数分割をし、端末割り当て(ユーザー割り当て)を行ってもよい。
例えば、基地局またはAPは、第1キャリア群_1および第2キャリア群_1を用い、端末(ユーザー)p1(つまり、p=p1)に対し、データを送信するものとする。そして、基地局またはAPは、第3キャリア群_1、第4キャリア群_1および第5キャリア群_1を用い、端末(ユーザー)p2(つまり、p=p2)に対し、データを送信するものとする。
第3の例として、図56において、時間と周波数を併用して分割し、端末割り当て(ユーザー割り当て)を行ってもよい。
例えば、基地局またはAPは、第1キャリア群_1、第1キャリア群_2、第2キャリア群_1および第2キャリア群_2を用い、端末(ユーザー)p1(つまり、p=p1)に対し、データを送信するものとする。そして、基地局またはAPは、第3キャリア群_1および第4キャリア群_1および第5キャリア群_1を用い、端末(ユーザー)p2(つまり、p=p2)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第3キャリア群_2および第4キャリア群_2を用い、端末(ユーザー)p3(つまり、p=p3)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第5キャリア群_2を用い、端末(ユーザー)p4(つまり、p=p4)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第1キャリア群_3を用い、端末(ユーザー)p5(つまり、p=p5)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第1キャリア群_4を用い、端末(ユーザー)p6(つまり、p=p6)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第2キャリア群_4および第3キャリア群_4を用い、端末(ユーザー)p7(つまり、p=p7)に対し、データを送信するものとする。
なお、上述の説明において、キャリア群の構成方法は、図56に限ったものではない。例えば、キャリア群を構成するキャリアの数は、1以上であれば、どのように構成してもよい。また、キャリア群を構成する時間の間隔は、図56の構成に限ったものではない。また、ユーザー割り当ての周波数分割方法、時間分割方法、時間と周波数を併用する分割方法は、上述で説明した例に限ったものではなく、どのような分割を行っても実施することは可能である。
以上のような例にしたがって、実施の形態1から実施の形態11、および、補足1から補足4などで説明した、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、「周期的、規則的に位相を変更」することで、実施の形態1から実施の形態11、および、補足1から補足4などで説明した効果を得ることができる。
なお、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおいて、挿入部307A、挿入部307B以降が、図57の構成であってもよい。図57は、位相変更部を追加した構成の一例を示す図である。図57において、特徴的な点は、位相変更部309Aが挿入されている点である。位相変更部309Aの動作は、位相変更部309Bと同様に位相変更、または、CDD(CSD)のための信号処理を行うことになる。
(実施の形態13)
実施の形態1から実施の形態11、および、補足1から補足4などにおいて、「図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801A」および重み付け構成部303での演算の両者を統合して考えると、例えば、式(37)、式(42)、式(43)、式(45)、式(47)、式(48)を参考にして考えると、プリコーディング行列をiにより切り替えることに相当することになる。
また、重み付け合成部303において、例えば、式(21)、式(22)、式(23)、式(24)、式(25)、式(26)、式(27)、式(28)を用いた場合、プリコーディング行列をiにより切り替えることに相当する。
式(37)、式(42)、式(43)、式(45)、式(47)、式(48)を参考にして考えると、プリコーディング行列をiで切り替えたとき、式(52)が成立することになる。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。
なお、式(52)において、zp1(i)は、第1の位相変更後の信号、zp2(i)は第2の位相変更後の信号、sp1(i)はユーザー#p用のマッピング後の信号301A、sp2(i)はユーザー#p用のマッピング後の信号301Bである。Fp(i)は重み付け合成に用いる行列、つまり、プリコーディング行列である。プリコーディング行列はiの関数として扱うことができることになる。例えば、プリコーディング行列を周期的、規則的に切り替えるという動作となってもよい。ただし、本実施の形態では、zp1(i)は、第1のプリコーディング後の信号とよび、zp2(i)は第2のプリコーディング後の信号とよぶ。なお、式(52)から式(53)が成立することになる。
なお、式(53)において、ap(i)は複素数で定義することができる。よって、ap(i)は実数であってもよい。また、bp(i)は複素数で定義することができる。よって、bp(i)は実数であってもよい。また、cp(i)は複素数で定義することができる。よって、cp(i)は実数であってもよい。また、dp(i)は複素数で定義することができる。よって、dp(i)は実数であってもよい。
式(37)、式(42)、式(43)、式(45)、式(47)、式(48)の説明と同様であるため、zp1(i)は図1の103_p_1に相当し、zp2(i)は図1の103_p2に相当する。または、zp1(i)は図52の103_p_1に相当し、zp2(i)は図52の103_p2に相当する。なお、zp1(i)とzp2(i)は同一周波数、同一時間を用いて送信されることになる。
図58は、上述の演算(式(52))を含む図1、図52のユーザー#p用信号処理部102_pの第1の構成例を示す図である。図58において、図3等と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、詳細の説明は省略する。
式(52)の演算は、図58の重み付け合成部A401で行うことになる。
図59は、上述の演算(式(52))を含む図1、図52のユーザー#p用信号処理部102_pの第2の構成例を示す図である。図59において、図3等と同様に動作するものについては、同一番号を付しており、詳細の説明は省略する。
図58と同様、式(52)の演算は、図59の重み付け合成部A401で行うことになる。特徴的な点は、重み付け合成部A401が、例えば、規則的、または、周期的にプリコーディング行列を切り替え、プリコーディングの処理を行う点である。図59において、図58と異なる点は、位相変更部309Aが挿入されている点である。なお、詳細のプリコーディングの切り替えの動作については、後で説明する。位相変更部309Aの動作は、位相変更部309Bと同様に位相変更、または、CDD(CSD)のための信号処理を行うことになる。
図58、図59において、図示していないが、パイロットシンボル信号(pa(t))(351A)、パイロットシンボル信号(pb(t))(351B)、プリアンブル信号352、制御情報シンボル信号353は、それぞれ、位相変更などの処理が施されている信号であってもよい。
そして、zp1(i)とzp2(i)は、図1、または、図52で示されているような処理が行われる。この点については、これまでの実施の形態で説明したとおりである。
ところで、実施の形態1から実施の形態11、および、補足1から補足4などにおいて、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、例えば、式(2)、式(44)などを用いて説明するとともに、位相変更値の値は、これらの式に基づかなくてもよいこと、また、「周期的、規則的に位相を変更すればよい」ことを記載している。したがって、式(52)における式(53)で示されるプリコーディング行列を「周期的、規則的に変更すればよい」ことになる。以下では、プリコーディング行列を周期的、規則的に変更する例について説明する。
例えば、図55のように、キャリア#1からキャリア#5で構成された第1キャリア群、キャリア#6からキャリア#10で構成された第2キャリア群、キャリア#11からキャリア#15で構成された第3キャリア群、キャリア#16からキャリア#20で構成された第4キャリア群、キャリア#21からキャリア#25で構成された第5キャリア群を考え、基地局またはAPが、ある端末(あるユーザ)(端末#p)にデータを伝送するために、第1キャリア群、第2キャリア群、第3キャリア群、第4キャリア群、第5キャリア群を用いたものとする。
このとき、図55の第1キャリア群に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)としてU1を用い、プリコーディングを施すものとする。
そして、図55の第2キャリア群に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)としてU2を用い、プリコーディングを施すものとする。
図55の第3キャリア群に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)としてU3を用い、プリコーディングを施すものとする。
図55の第4キャリア群に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)としてU4を用い、プリコーディングを施すものとする。
図55の第5キャリア群に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)としてU5を用い、プリコーディングを施すものとする。
第1の例として、「U1≠U2、かつ、U1≠U3、かつ、U1≠U4、かつ、U1≠U5、かつ、U2≠U3、かつ、U2≠U4、かつ、U2≠U5、かつ、U3≠U4、かつ、U3≠U5、かつ、U4≠U5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Ux≠Uyが成立する」方法である。
第2の例として、「U1≠U2、または、U1≠U3、または、U1≠U4、または、U1≠U5、または、U2≠U3、または、U2≠U4、または、U2≠U5、または、U3≠U4、または、U3≠U5、または、U4≠U5」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Ux≠Uyが成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
なお、図55において、第1キャリア群から第5キャリア群が存在しているが、キャリア群の存在する数は5に限ったものではなく、2以上であれば、同様に実施することは可能である。また、キャリア群を1と設定してもよい。例えば、通信状況や端末からのフィードバック情報などに基づいて、キャリア群を1以上存在するようにしてもよい。キャリア群が1のときは、プリコーディング行列の変更を行わないことになる。図55の例のように、各キャリア群を固定の数の値と設定してもよい。
また、第1キャリア群、第2キャリア群、第3キャリア群、第4キャリア群、第5キャリアはいずれも5つのキャリアを具備している構成としているが、これに限ったものではない。したがって、キャリア群は1つ以上のキャリアを具備していればよいことになる。そして、異なるキャリア群では、具備するキャリア数が同一の数であってもよいし、異なる数であってもよい。例えば、図55の第1キャリア群が具備するキャリア数は5であり、第2キャリア群が具備するキャリア数も5である(同一である)。別の例としては、図55の第1のキャリア群が具備するキャリア数は5とし、第2キャリア群が具備するキャリア数は10というように異なる数を設定してもよい。
そして、行列U1、U2、U3、U4、U5は、例えば、式(5)の左辺の行列、式(6)の左辺の行列、式(7)の左辺の行列、式(8)の左辺の行列、式(9)の左辺の行列、式(10)の左辺の行列、式(11)の左辺の行列、式(12)の左辺の行列、式(13)の左辺の行列、式(14)の左辺の行列、式(15)の左辺の行列、式(16)の左辺の行列、式(17)の左辺の行列、式(18)の左辺の行列、式(19)の左辺の行列、式(20)の左辺の行列、式(21)の左辺の行列、式(22)の左辺の行列、式(23)の左辺の行列、式(24)の左辺の行列、式(25)の左辺の行列、式(26)の左辺の行列、式(27)の左辺の行列、式(28)の左辺の行列、式(29)の左辺の行列、式(30)の左辺の行列、式(31)の左辺の行列、式(32)の左辺の行列、式(33)の左辺の行列、式(34)の左辺の行列、式(35)の左辺の行列、式(36)の左辺の行列などであらわされることが考えられるが、行列はこれに限ったものではない。
つまり、プリコーディング行列Fp(i)は、式(5)の左辺の行列、式(6)の左辺の行列、式(7)の左辺の行列、式(8)の左辺の行列、式(9)の左辺の行列、式(10)の左辺の行列、式(11)の左辺の行列、式(12)の左辺の行列、式(13)の左辺の行列、式(14)の左辺の行列、式(15)の左辺の行列、式(16)の左辺の行列、式(17)の左辺の行列、式(18)の左辺の行列、式(19)の左辺の行列、式(20)の左辺の行列、式(21)の左辺の行列、式(22)の左辺の行列、式(23)の左辺の行列、式(24)の左辺の行列、式(25)の左辺の行列、式(26)の左辺の行列、式(27)の左辺の行列、式(28)の左辺の行列、式(29)の左辺の行列、式(30)の左辺の行列、式(31)の左辺の行列、式(32)の左辺の行列、式(33)の左辺の行列、式(34)の左辺の行列、式(35)の左辺の行列、式(36)の左辺の行列などどのような行列であってもよい。
図56は、基地局またはAPが送信する変調信号の横軸周波数(キャリア)、縦軸時間としたときのキャリア群の図55と異なる例を示している。
第1キャリア群_1はキャリア#1からキャリア#5、時間$1から時間$3で構成されている。第2キャリア群_1はキャリア#6からキャリア#10、時間$1から時間$3で構成されている。第3キャリア群_1はキャリア#11からキャリア#15、時間$1から時間$3で構成されている。第4キャリア群_1はキャリア#16からキャリア#20、時間$1から時間$3で構成されている。第5キャリア群_1はキャリア#21からキャリア#25、時間$1から時間$3で構成されている。
第1キャリア群_2はキャリア#1からキャリア#5、時間$4から時間$9で構成されている。第2キャリア群_2はキャリア#6からキャリア#10、時間$4から時間$9で構成されている。第3キャリア群_2はキャリア#11からキャリア#15、時間$4から時間$9で構成されている。第4キャリア群_2はキャリア#16からキャリア#20、時間$4から時間$9で構成されている。第5キャリア群_2はキャリア#21からキャリア#25、時間$4から時間$9で構成されている。
第1キャリア群_3はキャリア#1からキャリア#25、時間$10から時間$11で構成されている。
第1キャリア群_4はキャリア#1からキャリア#10、時間$12から時間$14で構成されている。第2キャリア群_4はキャリア#11からキャリア#15、時間$12から時間$14で構成されている。第3キャリア群_4はキャリア#16からキャリア#25、時間$12から時間$14で構成されている。
図56において、基地局またはAPが、ある端末(あるユーザー)(端末#p)にデータを伝送するために、キャリア#1からキャリア#25、時間$1から時間$14を用いたものとする。
このとき、図56の第1キャリア群_1に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U11を用いプリコーディングを施すものとする。
そして、図56の第2キャリア群_1に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U21を用いプリコーディングを施すものとする。
図56の第3キャリア群_1に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U31を用いプリコーディングを施すものとする。
図56の第4キャリア群_1に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U41を用いプリコーディングを施すものとする。
図56の第5キャリア群_1に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U51を用いプリコーディングを施すものとする。
第1の例として、「U11≠U21、かつ、U11≠U31、かつ、U11≠U41、かつ、U11≠U51、かつ、U21≠U31、かつ、U21≠U41、かつ、U21≠U51、かつ、U31≠U41、かつ、U31≠U51、かつ、U41≠U51」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Ux1≠Uy1が成立する」方法である。
第2の例として、「U11≠U21、または、U11≠U31、または、U11≠U41、または、U11≠U51、または、U21≠U31、または、U21≠U41、または、U21≠U51、または、U31≠U41、または、U31≠U51、または、U41≠U51」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Ux1≠Uy1が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
そして、行列U11、U21、U31、U41、U51は、例えば、式(5)の左辺の行列、式(6)の左辺の行列、式(7)の左辺の行列、式(8)の左辺の行列、式(9)の左辺の行列、式(10)の左辺の行列、式(11)の左辺の行列、式(12)の左辺の行列、式(13)の左辺の行列、式(14)の左辺の行列、式(15)の左辺の行列、式(16)の左辺の行列、式(17)の左辺の行列、式(18)の左辺の行列、式(19)の左辺の行列、式(20)の左辺の行列、式(21)の左辺の行列、式(22)の左辺の行列、式(23)の左辺の行列、式(24)の左辺の行列、式(25)の左辺の行列、式(26)の左辺の行列、式(27)の左辺の行列、式(28)の左辺の行列、式(29)の左辺の行列、式(30)の左辺の行列、式(31)の左辺の行列、式(32)の左辺の行列、式(33)の左辺の行列、式(34)の左辺の行列、式(35)の左辺の行列、式(36)の左辺の行列などであらわされることが考えられるが、行列はこれに限ったものではない。
つまり、プリコーディング行列Fp(i)は、式(5)の左辺の行列、式(6)の左辺の行列、式(7)の左辺の行列、式(8)の左辺の行列、式(9)の左辺の行列、式(10)の左辺の行列、式(11)の左辺の行列、式(12)の左辺の行列、式(13)の左辺の行列、式(14)の左辺の行列、式(15)の左辺の行列、式(16)の左辺の行列、式(17)の左辺の行列、式(18)の左辺の行列、式(19)の左辺の行列、式(20)の左辺の行列、式(21)の左辺の行列、式(22)の左辺の行列、式(23)の左辺の行列、式(24)の左辺の行列、式(25)の左辺の行列、式(26)の左辺の行列、式(27)の左辺の行列、式(28)の左辺の行列、式(29)の左辺の行列、式(30)の左辺の行列、式(31)の左辺の行列、式(32)の左辺の行列、式(33)の左辺の行列、式(34)の左辺の行列、式(35)の左辺の行列、式(36)の左辺の行列などどのような行列であってもよい。
また、図56の第1キャリア群_2に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U12を用いプリコーディングを施すものとする。
そして、図56の第2キャリア群_2に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U22を用いプリコーディングを施すものとする。
図56の第3キャリア群_2に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U32を用いプリコーディングを施すものとする。
図56の第4キャリア群_2に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U42を用いプリコーディングを施すものとする。
図56の第5キャリア群_2に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U52を用いプリコーディングを施すものとする。
第1の例として、「U12≠U22、かつ、U12≠U32、かつ、U12≠U42、かつ、U12≠U52、かつ、U22≠U32、かつ、U22≠U42、かつ、U22≠U52、かつ、U32≠U42、かつ、U32≠U52、かつ、U42≠U52」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Ux2≠Uy2が成立する」方法である。
第2の例として、「U12≠U22、または、U12≠U32、または、U12≠U42、または、U12≠U52、または、U22≠U32、または、U22≠U42、または、U22≠U52、または、U32≠U42、または、U32≠U52、または、U42≠U52」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Ux2≠Uy2が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
そして、行列U12、U22、U32、U42、U52は、例えば、式(5)の左辺の行列、式(6)の左辺の行列、式(7)の左辺の行列、式(8)の左辺の行列、式(9)の左辺の行列、式(10)の左辺の行列、式(11)の左辺の行列、式(12)の左辺の行列、式(13)の左辺の行列、式(14)の左辺の行列、式(15)の左辺の行列、式(16)の左辺の行列、式(17)の左辺の行列、式(18)の左辺の行列、式(19)の左辺の行列、式(20)の左辺の行列、式(21)の左辺の行列、式(22)の左辺の行列、式(23)の左辺の行列、式(24)の左辺の行列、式(25)の左辺の行列、式(26)の左辺の行列、式(27)の左辺の行列、式(28)の左辺の行列、式(29)の左辺の行列、式(30)の左辺の行列、式(31)の左辺の行列、式(32)の左辺の行列、式(33)の左辺の行列、式(34)の左辺の行列、式(35)の左辺の行列、式(36)の左辺の行列などであらわされることが考えられるが、行列はこれに限ったものではない。
つまり、プリコーディング行列Fp(i)は、式(5)の左辺の行列、式(6)の左辺の行列、式(7)の左辺の行列、式(8)の左辺の行列、式(9)の左辺の行列、式(10)の左辺の行列、式(11)の左辺の行列、式(12)の左辺の行列、式(13)の左辺の行列、式(14)の左辺の行列、式(15)の左辺の行列、式(16)の左辺の行列、式(17)の左辺の行列、式(18)の左辺の行列、式(19)の左辺の行列、式(20)の左辺の行列、式(21)の左辺の行列、式(22)の左辺の行列、式(23)の左辺の行列、式(24)の左辺の行列、式(25)の左辺の行列、式(26)の左辺の行列、式(27)の左辺の行列、式(28)の左辺の行列、式(29)の左辺の行列、式(30)の左辺の行列、式(31)の左辺の行列、式(32)の左辺の行列、式(33)の左辺の行列、式(34)の左辺の行列、式(35)の左辺の行列、式(36)の左辺の行列などどのような行列であってもよい。
図56の第1キャリア群_3に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U13を用いプリコーディングを施すものとする。
図56の第1キャリア群_4に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U14を用いプリコーディングを施すものとする。
そして、図56の第2キャリア群_4に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U24を用いプリコーディングを施すものとする。
図56の第3キャリア群_4に属するシンボル(セット)(sp1(i)およびsp2(i))に対して、式(52)、式(53)におけるプリコーディング行列Fp(i)として行列U34を用いプリコーディングを施すものとする。
第1の例として、「U14≠U24、かつ、U14≠U34、かつ、U24≠U34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、これを満たす、すべてのx、すべてのyで、Ux4≠Uy4が成立する」方法である。
第2の例として、「U14≠U24、または、U14≠U34、または、U24≠U34」が成立する方法がある。一般化すると、「xは1以上の整数、yは1以上の整数とし、x≠yが成立し、Ux4≠Uy4が成立する、x、yのセットが存在する」方法である。
そして、行列U14、U24、U34は、例えば、式(5)の左辺の行列、式(6)の左辺の行列、式(7)の左辺の行列、式(8)の左辺の行列、式(9)の左辺の行列、式(10)の左辺の行列、式(11)の左辺の行列、式(12)の左辺の行列、式(13)の左辺の行列、式(14)の左辺の行列、式(15)の左辺の行列、式(16)の左辺の行列、式(17)の左辺の行列、式(18)の左辺の行列、式(19)の左辺の行列、式(20)の左辺の行列、式(21)の左辺の行列、式(22)の左辺の行列、式(23)の左辺の行列、式(24)の左辺の行列、式(25)の左辺の行列、式(26)の左辺の行列、式(27)の左辺の行列、式(28)の左辺の行列、式(29)の左辺の行列、式(30)の左辺の行列、式(31)の左辺の行列、式(32)の左辺の行列、式(33)の左辺の行列、式(34)の左辺の行列、式(35)の左辺の行列、式(36)の左辺の行列などであらわされることが考えられるが、行列はこれに限ったものではない。
つまり、プリコーディング行列Fp(i)は、式(5)の左辺の行列、式(6)の左辺の行列、式(7)の左辺の行列、式(8)の左辺の行列、式(9)の左辺の行列、式(10)の左辺の行列、式(11)の左辺の行列、式(12)の左辺の行列、式(13)の左辺の行列、式(14)の左辺の行列、式(15)の左辺の行列、式(16)の左辺の行列、式(17)の左辺の行列、式(18)の左辺の行列、式(19)の左辺の行列、式(20)の左辺の行列、式(21)の左辺の行列、式(22)の左辺の行列、式(23)の左辺の行列、式(24)の左辺の行列、式(25)の左辺の行列、式(26)の左辺の行列、式(27)の左辺の行列、式(28)の左辺の行列、式(29)の左辺の行列、式(30)の左辺の行列、式(31)の左辺の行列、式(32)の左辺の行列、式(33)の左辺の行列、式(34)の左辺の行列、式(35)の左辺の行列、式(36)の左辺の行列などどのような行列であってもよい。
このとき、以下のような特徴を有していてもよい。
・「時間$1から時間$3の区間」と「時間$4から時間$9」のように周波数の分割方法が同じの際(第1キャリア群_1が使用する周波数と第1キャリア群_2が使用する周波数が同じであり、また、第2キャリア群_1が使用する周波数と第2キャリア群_2が使用する周波数が同じであり、また、第3キャリア群_1が使用する周波数と第3キャリア群_2が使用する周波数が同じであり、また、第4キャリア群_1が使用する周波数と第4キャリア群_2が使用する周波数が同じであり、また、第5キャリア群_1が使用する周波数と第5キャリア群_2が使用する周波数が同じである)、「時間$1から時間$3の区間」の第Xキャリア群_1(Xは1、2、3、4、5)で使用するプリコーディング行列と「時間$4から時間$9の区間」第Xキャリア群_2で使用するプリコーディング行列は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
例えば、U11=U12であってもよいし、U11≠U12であってもよい。U21=U22であってもよいし、U21≠U22であってもよい。U31=U32であってもよいし、U31≠U32であってもよい。U41=U42であってもよいし、U41≠U42であってもよい。U51=U52であってもよいし、U51≠U52であってもよい。
・時間とともに、周波数の分割方法を変更してもよい。例えば、図56において「時間$1から時間$3」では、キャリア#1からキャリア#25を5つに分割し、5つのキャリア群を生成している。そして、「時間$10から時間$11」では、キャリア#1からキャリア#25からなる1つのキャリア群を生成している。また、「時間$12から時間$14」では、キャリア#1からキャリア#25を3つに分割し、3つのキャリア群を生成している。
なお、周波数の分割方法は、図56の方法に限ったものではない。あるユーザーに割り当てられた周波数に対し、1つのキャリア群としてもよいし、2つ以上のキャリア群を生成してもよい。また、キャリア群を構成するキャリア数は、1以上であればよい。
図56を用いた上述の説明では、「基地局またはAPが、ある端末(あるユーザー)(端末#p)にデータを伝送するために、キャリア#1からキャリア#25、時間$1から時間$14を用いたもの」として説明したが、基地局またはAPが、複数の端末(複数のユーザー)に対し、データを伝送するために、キャリア#1からキャリア#25、時間$1から時間$14を割り当ててもよい。以下では、この点について説明を行う。なお、プリコーディング行列Fp(i)の各キャリア群に対する設定については、上述で説明したとおりであるので説明を省略する。
例えば、第1の例として、図56において、時間分割をし、端末割り当て(ユーザー割り当て)を行ってもよい。
例えば、基地局またはAPは、「時間$1から時間$3」を用い、端末(ユーザー)p1(つまり、p=p1)に対し、データを送信するものする。そして、基地局またはAPは、「時間$4から時間$9」を用い、端末(ユーザー)p2(つまり、p=p2)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、「時間$10から時間$11」を用い、端末(ユーザー)p3(つまり、p=p3)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、「時間$12から時間$14」を用い、端末(ユーザー)p4(つまり、p=p4)に対し、データを送信するものとする。
第2の例として、図56において、周波数分割をし、端末割り当て(ユーザー割り当て)を行ってもよい。
例えば、基地局またはAPは、第1キャリア群_1および第2キャリア群_1を用い、端末(ユーザー)p1(つまり、p=p1)に対し、データを送信するものとする。そして、基地局またはAPは、第3キャリア群_1および第4キャリア群_1および第5キャリア群_1を用い、端末(ユーザー)p2(つまり、p=p2)に対し、データを送信するものとする。
第3の例として、図56において、時間と周波数を併用して分割し、端末割り当て(ユーザー割り当て)を行ってもよい。
例えば、基地局またはAPは、第1キャリア群_1、第1キャリア群_2、第2キャリア群_1および第2キャリア群_2を用い、端末(ユーザー)p1(つまり、p=p1)に対し、データを送信するものとする。そして、基地局またはAPは、第3キャリア群_1および第4キャリア群_1および第5キャリア群_1を用い、端末(ユーザー)p2(つまり、p=p2)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第3キャリア群_2および第4キャリア群_2を用い、端末(ユーザー)p3(つまり、p=p3)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第5キャリア群_2を用い、端末(ユーザー)p4(つまり、p=p4)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第1キャリア群_3を用い、端末(ユーザー)p5(つまり、p=p5)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第1キャリア群_4を用い、端末(ユーザー)p6(つまり、p=p6)に対し、データを送信するものとする。基地局またはAPは、第2キャリア群_4および第3キャリア群_4を用い、端末(ユーザー)p7(つまり、p=p7)に対し、データを送信するものとする。
なお、上述の説明において、キャリア群の構成方法は、図56に限ったものではない。例えば、キャリア群を構成するキャリアの数は、1以上であれば、どのように構成してもよい。また、キャリア群を構成する時間の間隔は、図56の構成に限ったものではない。また、ユーザー割り当ての周波数分割方法、時間分割方法、時間と周波数を併用する分割方法は、上述で説明した例に限ったものではなく、どのような分割を行っても実施することは可能である。
以上のような例にしたがって、実施の形態1から実施の形態11、および、補足1から補足4などで説明した「周期的、規則的に位相を変更」と同等の処理となる「周期的、規則的にプリコーディング行列を変更する」することで、実施の形態1から実施の形態11、および、補足1から補足4などで説明した効果を得ることができる。
(実施の形態14)
実施の形態1、実施の形態3などで、プリコーディング(重み付け合成)前の位相変更、および/または、プリコーディング(重み付け合成)後の位相変更、つまり、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの切り替えについて記載している。
実施の形態1、補足2などでは、図3、図4、図26、図38、図39などの位相変更部309Bにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの切り替え(CDD(CSD)の処理を実施するか、CDD(CSD)の処理を実施しないかの切り替え)について記載している。当然であるが、図57、図59における位相変更部309Aにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの切り替え(CDD(CSD)の処理を実施するか、CDD(CSD)の処理を実施しないかの切り替え)行ってもよい。
本実施の形態では、この点についての補足説明を行う。
実施の形態1、実施の形態3などで、プリコーディング(重み付け合成)前の位相変更、および/または、プリコーディング(重み付け合成)後の位相変更、つまり、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの切り替えについて記載しているが、この位相変更は、図1、図52のユーザー#p用の信号処理部102_pの動作として説明している。
したがって、ユーザーごとの信号処理部において、「図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの選択」が行われることになる、つまり、図1、図52のユーザー#p用の信号処理部102_pのpが1からMにおいて、「図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの選択」が個別に行われることになる。
実施の形態1、補足2などでは、図3、図4、図26、図38、図39などの位相変更部309Bにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの切り替え(CDD(CSD)の処理を実施するか、CDD(CSD)の処理を実施しないかの切り替え)について記載している。当然であるが、図57、図59における位相変更部309Aにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの切り替え(CDD(CSD)の処理を実施するか、CDD(CSD)の処理を実施しないかの切り替え)について記載している。この処理は、図1、図52のユーザー#p用の信号処理部102_pの動作として説明している。
したがって、ユーザーごとの信号処理部において、「図3、図4、図26、図38、図39などの位相変更部309Bにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの選択(CDD(CSD)の処理を実施するか、CDD(CSD)の処理を実施しないかの選択)」、および/または、「図57、図59における位相変更部309Aにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの選択(CDD(CSD)の処理を実施するか、CDD(CSD)の処理を実施しないかの選択)」が行われることになる、つまり、図1、図52のユーザー#p用の信号処理部102_pのpが1からMにおいて、「図3、図4、図26、図38、図39などの位相変更部309Bにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの選択(CDD(CSD)の処理を実施するか、CDD(CSD)の処理を実施しないかの選択)」、および/または、「図57、図59における位相変更部309Aにおいて、位相変更を実施するか、位相変更を実施しないかの選択(CDD(CSD)の処理を実施するか、CDD(CSD)の処理を実施しないかの選択)」が個別に行われることになる。
また、実施の形態1、実施の形態3において、基地局またはAPが、例えば、図8、図9のその他のシンボル603、703に含まれる制御情報シンボルを用いて、「図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、位相変更を実施する、位相変更を実施しないに関する情報」を送信することを説明しており、また、基地局またはAPが、例えば、図10、図11のプリアンブル1001、1101、制御情報シンボル1002、1102を用いて、「図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、位相変更を実施する、位相変更を実施しないに関する情報」を送信することを説明している。
本実施の形態では、この点についての補足説明を行う。
例えば、基地局またはAPが、図8、および、図9のフレーム構成でユーザー#p宛の変調信号を送信するものとする。例として、複数ストリームの変調信号を送信するものとする。
このとき、図8、図9のその他のシンボル603、703に含まれる制御情報シンボルは、図60に示す「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、および/または、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602を含んでいるものとする。
「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601は、基地局またはAPが、「図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、位相変更を実施したか、位相変更を実施していないか」を示す情報であり、ユーザー#pである端末は、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601を得ることで、基地局またはAPが送信したユーザー#pの変調信号のデータシンボルの復調・復号を実施することになる。
「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602は、基地局またはAPが、「図3、図4、図26、図38、図39、図57、図59などの位相変更部309A、位相変更部309Bにおいて、位相変更を実施したか、位相変更を実施していないか(CDD(CSD)の処理を実施したか、実施していないか)」を示す情報であり、ユーザー#pである端末は、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602を得ることで、基地局またはAPが送信したユーザー#pの変調信号のデータシンボルの復調・復号を実施することになる。
なお、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601は、ユーザー宛ごとに生成してもよい。つまり、例えば、ユーザー#1宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、ユーザー#2宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、ユーザー#3宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、・・・が存在していてもよい。なお、ユーザーごとに生成しなくてもよい。
同様に、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602は、ユーザー宛ごとに生成してもよい。つまり、ユーザー#1宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、ユーザー#2宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、ユーザー#3宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、・・・が存在していてもよい。なお、ユーザーごとに生成しなくてもよい。
なお、図60では、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602の両者が制御情報シンボルに存在することを例に説明したが、どちらか一方のみが存在するような構成であってもよい。
次に、基地局またはAPが、図10、および、図11のフレーム構成でユーザー#p宛の変調信号を送信するものとする。例として、複数ストリームの変調信号を送信する場合について説明する。
このとき、図10、図11のプリアンブル1001、1101、制御情報シンボル1002、1102は、図60に示す「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、および/または、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602を含んでいるものとする。
「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601は、基地局またはAPが、「図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801Aにおいて、位相変更を実施したか、位相変更を実施していないか」を示す情報であり、ユーザー#pである端末は、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601を得ることで、基地局またはAPが送信したユーザー#pの変調信号のデータシンボルの復調・復号を実施することになる。
「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602は、基地局またはAPが、「図3、図4、図26、図38、図39、図57、図59などの位相変更部309A、位相変更部309Bにおいて、位相変更を実施したか、位相変更を実施していないか(CDD(CSD)の処理を実施したか、実施していないか)」を示す情報であり、ユーザー#pである端末は、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602を得ることで、基地局またはAPが送信したユーザー#pの変調信号のデータシンボルの復調・復号を実施することになる。
なお、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601は、ユーザー宛ごとに生成してもよい。つまり、例えば、ユーザー#1宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、ユーザー#2宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、ユーザー#3宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、・・・が存在していてもよい。なお、ユーザーごとに生成しなくてもよい。
同様に、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602は、ユーザー宛ごとに生成してもよい。つまり、ユーザー#1宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、ユーザー#2宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、ユーザー#3宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、・・・が存在していてもよい。なお、ユーザーごとに生成しなくてもよい。
なお、図60では、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報」A601、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602の両者が制御情報シンボルに存在することを例に説明したが、どちらか一方のみが存在するような構成であってもよい。
次に、受信装置の動作について説明する。
受信装置の構成および動作については、実施の形態1において、図19を用いて説明したので、実施の形態1で説明した内容については、説明を省略する。
図19の制御情報復号部1909は、入力信号に含まれる図60の情報を取得し、その情報を含む制御情報信号1901を出力する。
信号処理1911は、制御情報信号1901に含まれる図60の情報に基づいて、データシンボルの復調・復号を行い、受信データ1912を取得し、出力する。
以上のように、実施することで、本明細書で説明した効果を得ることができることになる。
(実施の形態15)
実施の形態1から実施の形態11、および、補足1から補足4などにおいて、「図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49などにおける位相変更部305B、位相変更部305A、位相変更部3801B、位相変更部3801A」および重み付け構成部303での演算の両者を統合して考えると、例えば、式(37)、式(42)、式(43)、式(45)、式(47)、式(48)を参考にして考えると、プリコーディング行列をiにより切り替えることに相当することになる。
また、重み付け合成部303において、例えば、式(21)、式(22)、式(23)、式(24)、式(25)、式(26)、式(27)、式(28)を用いた場合、プリコーディング行列をiにより切り替えることに相当する。
この点については、実施の形態13で説明しており、図58、図59に、図1、図52のユーザー#p用信号処理部102_pの構成を示している。
本実施の形態では、実施の形態13と同様の動作となる、図58、図59における重み付け合成部A401において、プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しない、という切替えについて説明する。
実施の形態13で説明した図58、図59は、図1、図52のユーザー#p用の信号処理102_pに相当する。したがって、ユーザーごとの信号処理部において、重み付け合成部A401で、プリコーディング行列変更を実施するか、プリコーディング行列変更を実施しないかの選択が行われることになる。つまり、図1、図52のユーザー#p用の信号処理部102_pのpが1からMにおいて、重み付け合成部A401で、プリコーディング行列変更を実施するか、プリコーディング行列変更を実施しないかの選択が個別に行われることになる。
例えば、基地局またはAPが、図8、および、図9のフレーム構成でユーザー#p宛の変調信号を送信するものとする。例として、複数ストリームの変調信号を送信するものとする。
このとき、図8、図9のその他のシンボル603、703に含まれる制御情報シンボルは、図61に示す「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、および/または、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602を含んでいるものとする。
「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701は、基地局またはAPが、「図58、図59における重み付け合成部A401において、プリコーディング行列変更を実施するか、プリコーディング行列変更を実施しないか」を示す情報であり、ユーザー#pである端末は、「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701を得ることで、基地局またはAPが送信したユーザー#pの変調信号のデータシンボルの復調・復号を実施することになる。
「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602は、基地局またはAPが、「図58、図59などの位相変更部309A、位相変更部309Bにおいて、位相変更を実施したか、位相変更を実施していないか(CDD(CSD)の処理を実施したか、実施していないか)」を示す情報であり、ユーザー#pである端末は、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602を得ることで、基地局またはAPが送信したユーザー#pの変調信号のデータシンボルの復調・復号を実施することになる。
なお、「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701は、ユーザー宛ごとに生成してもよい。つまり、例えば、ユーザー#1宛の「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、ユーザー#2宛の「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、ユーザー#3宛の「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、・・・が存在していてもよい。なお、ユーザーごとに生成しなくてもよい。
同様に、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602は、ユーザー宛ごとに生成してもよい。つまり、ユーザー#1宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、ユーザー#2宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、ユーザー#3宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、・・・が存在していてもよい。なお、ユーザーごとに生成しなくてもよい。
なお、図61では、「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602の両者が制御情報シンボルに存在することを例に説明したが、どちらか一方のみが存在するような構成であってもよい。
次に、基地局またはAPが、図10、および、図11のフレーム構成でユーザー#p宛の変調信号を送信するものとする。例として、複数ストリームの変調信号を送信する場合について説明する。
このとき、図10、図11のプリアンブル1001、1101、制御情報シンボル1002、1102は、図61に示す「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、および/または、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602を含んでいるものとする。
「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701は、基地局またはAPが、「図58、図59における重み付け合成部A401において、プリコーディング行列変更を実施するか、プリコーディング行列変更を実施しないか」を示す情報であり、ユーザー#pである端末は、「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701を得ることで、基地局またはAPが送信したユーザー#pの変調信号のデータシンボルの復調・復号を実施することになる。
「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602は、基地局またはAPが、「図58、図59などの位相変更部309A、位相変更部309Bにおいて、位相変更を実施したか、位相変更を実施していないか(CDD(CSD)の処理を実施したか、実施していないか)」を示す情報であり、ユーザー#pである端末は、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602を得ることで、基地局またはAPが送信したユーザー#pの変調信号のデータシンボルの復調・復号を実施することになる。
なお、「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701は、ユーザー宛ごとに生成してもよい。つまり、例えば、ユーザー#1宛の「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、ユーザー#2宛の「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、ユーザー#3宛の「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、・・・が存在していてもよい。なお、ユーザーごとに生成しなくてもよい。
同様に、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602は、ユーザー宛ごとに生成してもよい。つまり、ユーザー#1宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、ユーザー#2宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、ユーザー#3宛の「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602、・・・が存在していてもよい。なお、ユーザーごとに生成しなくてもよい。
なお、図61では、「プリコーディング行列変更を実施する、プリコーディング行列変更を実施しないの情報」A701、「位相変更を実施する、位相変更を実施しないの情報(CDD(CSD)の処理を実施する、CDD(CSD)の処理を実施しないの情報)」A602の両者が制御情報シンボルに存在することを例に説明したが、どちらか一方のみが存在するような構成であってもよい。
次に、受信装置の動作について説明する。
受信装置の構成および動作については、実施の形態1において、図19を用いて説明したので、実施の形態1で説明した内容については、説明を省略する。
図19の制御情報復号部1909は、入力信号に含まれる図61の情報を取得し、その情報を含む制御情報信号1901を出力する。
信号処理1911は、制御情報信号1901に含まれる図61の情報に基づいて、データシンボルの復調・復号を行い、受信データ1912を取得し、出力する。
以上のように、実施することで、本明細書で説明した効果を得ることができることになる。
(補足5)
図3、図4、図26、図38、図39、図57、図58などにおいて、図示していないが、パイロットシンボル信号(pa(t))(351A)、パイロットシンボル信号(pb(t))(351B)、プリアンブル信号352、制御情報シンボル信号353それぞれは、位相変更などの処理が施されている信号であってもよい。
(実施の形態16)
実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3などの実施の形態において、例えば、図3、図4、図26、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48において、重み付け合成部303、位相変更部305A、および/または、位相変更部305Bが存在する構成について説明を行った。以降では、直接波が支配的な環境、マルチパスなどが存在する環境において、良好な受信品質を得るための構成方法について説明を行う。
まず、図3、図4、図41、図45、図47などのように、重み付け合成部303と位相変更部305Bが存在するときの位相変更方法について説明する。
例えば、これまでに説明した実施の形態の中で説明したように、位相変更部305Bにおける位相変更値をyp(i)で与えるとする。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。
例えば、位相変更値yp(i)は、Nの周期であると仮定し、位相変更値として、N個の値を用意する。なお、Nは2以上の整数とする。そして、例えば、このN個の値として、Phase[0],Phase[1],Phase[2],Phase[3],・・・,Phase[N−2],Phase[N−1]を用意する。つまり、Phase[k]となり、kは、0以上かつN−1以下の整数とする。そして、Phase[k]は、0ラジアン以上かつ2πラジアン以下の実数とする。また、uは、0以上かつN−1以下の整数とし、vは、0以上かつN−1以下の整数とし、u≠vとする。そして、これらを満たす全てのu,vにおいて、Phase[u]≠Phase[v]が成立するものとする。なお、周期Nと仮定したときの位相変更値yp(i)の設定方法については、本明細書の他の実施の形態で説明したとおりである。そして、Phase[0],Phase[1],Phase[2],Phase[3],・・・,Phase[N−2],Phase[N−1]から、M個の値を抽出し、これらM個を、Phase_1[0],Phase_1[1],Phase_1[2],・・・,Phase_1[M−2],Phase_1[M−1]とあらわす。つまり、Phase_1[k]となり、kは、0以上かつM−1以下の整数とする。なお、MはNより小さい2以上の整数とする。
このとき、位相変更値yp(i)は、Phase_1[0],Phase_1[1],Phase_1[2],・・・,Phase_1[M−2],Phase_1[M−1]のいずれかの値をとるとする。そして、Phase_1[0],Phase_1[1],Phase_1[2],・・・,Phase_1[M−2],Phase_1[M−1]は、それぞれ、少なくとも1回、位相変更値yp(i)として用いられるとする。
例えば、その一例として、位相変更値yp(i)の周期がMである方法がある。このとき、以下の式が成立する。
なお、uは、0以上かつM−1以下の整数である。また、vは0以上の整数とする。
また、図3などのように、重み付け合成部303と位相変更部305Bとで、重み付け合成処理と位相変更処理とを個別に行ってもよいし、重み付け合成部303での処理と位相変更部305Bでの処理を、図62のように、第1信号処理部6200で実施してもよい。なお、図62において、図3と同様に動作するものについては同一番号を付している。
例えば、式(3)において、重み付け合成のための行列をFp、位相変更に関する行列をPpとしたとき、行列Wp(=Pp×Fp)をあらかじめ用意しておく。そして、図62の第1信号処理部6200は、行列Wpと、信号301A(sp1(t))、信号301B(sp2(t))を用いて、信号304A、306Bを生成してもよい。
そして、図3、図4、図41、図45、図47における位相変更部309A、309B、3801A、3801Bは、位相変更の信号処理を行ってもよいし、行わなくてもよい。
以上のように、位相変更値yp(i)を設定することで、空間ダイバーシチ効果によって、直接波が支配的な環境、マルチパスなどが存在する環境において、受信装置が、良好な受信品質を得ることができる可能性が高くなる、という効果を得ることができる。さらに、上述のように位相変更値yp(i)のとり得る値の数を少なくすることで、データの受信品質への影響を少なくしながら、送信装置、受信装置の回路規模を小さくすることができる可能性が高くなる。
次に、図26、図40、図43、図44などのように、重み付け合成部303、および、位相変更部305Aと位相変更部305Bが存在するときの位相変更方法について説明する。
他の実施の形態で説明したように、位相変更部305Bにおける位相変更値をyp(i)で与えるものとする。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。
例えば、位相変更値yp(i)は、Nbの周期であると仮定し、位相変更値としてNb個の値を用意する。なお、Nbは2以上の整数とする。そして、例えば、このNb個の値として、Phase_b[0],Phase_b[1],Phase_b[2],Phase_b[3],・・・,Phase_b[Nb−2],Phase_b[Nb−1]を用意する。つまり、Phase_b[k]となり、kは、0以上かつNb−1以下の整数とする。そして、Phase_b[k]は、0ラジアン以上かつ2πラジアン以下の実数とする。また、uは、0以上かつNb−1以下の整数とし、vは、0以上かつNb−1以下の整数とし、u≠vとする。そして、これらを満たす全てのu,vにおいて、Phase_b[u]≠Phase_b[v]が成立するものとする。なお、周期Nbと仮定したときの位相変更値yp(i)の設定方法については、本明細書の他の実施の形態で説明したとおりである。そして、Phase_b[0],Phase_b[1],Phase_b[2],Phase_b[3],・・・,Phase_b[Nb−2],Phase_b[Nb−1]から、Mb個の値を抽出し、これらMb個を、Phase_1[0],Phase_1[1],Phase_1[2],・・・,Phase_1[Mb−2],Phase_1[Mb−1]とあらわす。つまり、Phase_1[k]となり、kは、0以上かつMb−1以下の整数とする。なお、Mbは、Nbより小さい2以上の整数とする。
このとき、位相変更値yp(i)は、Phase_1[0],Phase_1[1],Phase_1[2],・・・,Phase_1[Mb−2],Phase_1[Mb−1]のいずれかの値をとるものとする。そして、Phase_1[0],Phase_1[1],Phase_1[2],・・・,Phase_1[Mb−2],Phase_1[Mb−1]は、それぞれ、少なくとも1回、位相変更値yp(i)として用いられるとする。
例えば、その一例として、位相変更値yp(i)の周期がMbである方法がある。このとき、以下が成立する。
なお、uは、0以上かつMb−1以下の整数である。また、vは、0以上の整数とする。
他の実施の形態で説明したように、位相変更部305Aにおける位相変更値をYp(i)で与えるとする。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。例えば、位相変更値Yp(i)は、Naの周期であると仮定し、位相変更値としてNa個の値を用意する。なお、Naは2以上の整数とする。そして、例えば、このNa個の値として、Phase_a[0],Phase_a[1],Phase_a[2],Phase_a[3],・・・,Phase_a[Na−2],Phase_a[Na−1]を用意する。つまり、Phase_a[k]となり、kは、0以上かつNa−1以下の整数とする。そして、Phase_a[k]は、0ラジアン以上かつ2πラジアン以下の実数とする。また、uは、0以上かつNa−1以下の整数とし、vは、0以上かつNa−1以下の整数とし、u≠vとする。そして、これらを満たす全てのu,vにおいて、Phase_a[u]≠Phase_a[v]が成立するものとする。なお、周期Naと仮定したときの位相変更値Yp(i)の設定方法については、本明細書の他の実施の形態で説明したとおりである。そして、Phase_a[0],Phase_a[1],Phase_a[2],Phase_a[3],・・・,Phase_a[Na−2],Phase_a[Na−1]から、Ma個の値を抽出し、これらMa個を、Phase_2[0],Phase_2[1],Phase_2[2],・・・,Phase_2[Ma−2],Phase_2[Ma−1]とあらわす。つまり、Phase_2[k]となり、kは、0以上かつMa−1以下の整数とする。なお、Maは、Naより小さい2以上の整数とする。
このとき、位相変更値Yp(i)は、Phase_2[0],Phase_2[1],Phase_2[2],・・・,Phase_2[Ma−2],Phase_2[Ma−1]のいずれかの値をとるものとする。そして、Phase_2[0],Phase_2[1],Phase_2[2],・・・,Phase_2[Ma−2],Phase_2[Ma−1]は、それぞれ、少なくとも1回、位相変更値Yp(i)として用いられるとする。
例えば、その一例として、位相変更値Yp(i)の周期がMaである方法がある。このとき、以下が成立する。
なお、uは、0以上かつMa−1以下の整数である。また、vは、0以上の整数とする。
また、図26、図40、図43、図44などのように、重み付け合成部303と位相変更部305A、305Bとで、重み付け合成処理と位相変更処理とを個別に行ってもよいし、重み付け合成部303での処理と位相変更部305A、305Bでの処理を、図63のように、第2信号処理部6300で実施してもよい。なお、図63において、図26、図40、図43、図44と同様に動作するものについては同一番号を付している。
例えば、式(42)において、重み付け合成のための行列をFp、位相変更に関する行列をPpとしたとき、行列Wp(=Pp×Fp)をあらかじめ用意しておく。そして、図63の第2信号処理部6300は、行列Wpと信号301A(sp1(t))、信号301B(sp2(t))を用いて、信号306A、306Bを生成してもよい。
そして、図26、図40、図43、図44における位相変更部309A、309B、3801A,3801Bは、位相変更の信号処理を行ってもよいし、行わなくてもよい。
また、NaとNbは同一の値であってもよいし、異なった値であってもよい。そして、MaとMbは同一の値であってもよいし、異なった値であってもよい。
以上のように、位相変更値yp(i)、および、位相変更値Yp(i)を設定することで、空間ダイバーシチ効果により、直接波が支配的な環境、マルチパスなどが存在する環境において、受信装置が、良好な受信品質を得ることができる可能性が高くなる、という効果を得ることができる。さらに、上述のように位相変更値yp(i)のとり得る値の数を少なくする、または、位相変更値Yp(i)のとり得る値の数を少なくすることで、データの受信品質への影響を少なくしながら、送信装置、受信装置の回路規模を小さくすることができる可能性が高くなる。
なお、本実施の形態は、本明細書の他の実施の形態で説明した位相変更方法に対して適用すると、効果的である可能性が高い。ただし、それ以外の位相変更方法に対して適用しても同様に実施することは可能である。
(実施の形態17)
本実施の形態では、図3、図4、図41、図45、図47などのように、重み付け合成部303と位相変更部305Bが存在するときの位相変更方法について説明する。
例えば、実施の形態で説明したように、位相変更部305Bにおける位相変更値をyp(i)で与えるものとする。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。
例えば、位相変更値yp(i)はNの周期であるとする。なお、Nは2以上の整数とする。そして、このN個の値として、Phase[0],Phase[1],Phase[2],Phase[3],・・・,Phase[N−2],Phase[N−1]を用意する。つまり、Phase[k]となり、kは、0以上かつN−1以下の整数とする。そして、Phase[k]は、0ラジアン以上かつ2πラジアン以下の実数とする。また、uは、0以上かつN−1以下の整数とし、vは、0以上かつN−1以下の整数とし、u≠vとする。そして、これらを満たす全てのu,vにおいて、Phase[u]≠Phase[v]が成立するものとする。このとき、Phase[k]は、次式であらわされるものとする。なお、kは、0以上かつN−1以下の整数とする。
ただし、式(57)の単位はラジアンであるものとする。そして、Phase[0],Phase[1],Phase[2],Phase[3],・・・,Phase[N−2],Phase[N−1]を用いて、位相変更値yp(i)の周期がNとなるようにする。周期Nとなるようにするために、Phase[0],Phase[1],Phase[2],Phase[3],・・・,Phase[N−2],Phase[N−1]をどのように並べてもよい。なお、周期Nとなるために、例えば、以下が成立するものとする。
なお、uは、0以上かつN−1以下の整数であり、vは、0以上の整数である。そして、これらを満たす全てのu,vで、式(58)が成立する。
なお、図3などのように、重み付け合成部303と位相変更部305Bとで、重み付け合成処理と位相変更処理とを個別に行ってもよいし、重み付け合成部303での処理と位相変更部305Bでの処理を、図62のように、第1信号処理部6200で実施してもよい。なお、図62において、図3と同様に動作するものについては同一番号を付している。
例えば、式(3)において、重み付け合成のための行列をFp、位相変更に関する行列をPpとしたとき、行列Wp(=Pp×Fp)をあらかじめ用意しておく。そして、図62の第1信号処理部6200は、行列Wpと、信号301A(sp1(t))、信号301B(sp2(t))を用いて、信号304A、306Bを生成してもよい。
そして、図3、図4、図41、図45、図47における位相変更部309A、309B、3801A、3801Bは、位相変更の信号処理を行ってもよいし、行わなくてもよい。
以上のように、位相変更値yp(i)を設定することで、空間ダイバーシチ効果により、直接波が支配的な環境、マルチパスなどが存在する環境において、受信装置が、良好な受信品質を得ることができる可能性が高くなる、という効果を得ることができる。さらに、上述のように位相変更値yp(i)のとり得る値の数を限定的にすることで、データの受信品質への影響を少なくしながら、送信装置、受信装置の回路規模を小さくすることができる可能性が高くなる。
次に、図26、図40、図43、図44などのように、重み付け合成部303、および、位相変更部305Aと位相変更部305Bが存在するときの位相変更方法について説明する。
他の実施の形態で説明したように、位相変更部305Bにおける位相変更値をyp(i)で与えるものとする。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。
例えば、位相変更値yp(i)は、Nbの周期であるとする。なお、Nbは2以上の整数とする。そして、このNb個の値として、Phase_b[0],Phase_b[1],Phase_b[2],Phase_b[3],・・・,Phase_b[Nb−2],Phase_b[Nb−1]を用意する。つまり、Phase_b[k]となり、kは、0以上かつNb−1以下の整数とする。そして、Phase_b[k]は、0ラジアン以上かつ2πラジアン以下の実数とする。また、uは、0以上かつNb−1以下の整数とし、vは、0以上かつNb−1以下の整数とし、u≠vとする。そして、これらを満たす全てのu,vにおいて、Phase_b[u]≠Phase_b[v]が成立するものとする。このとき、Phase_b[k]は、次式であらわされるものとする。なお、kは、0以上かつNb−1以下の整数とする。
ただし、式(59)の単位はラジアンであるものとする。そして、Phase_b[0],Phase_b[1],Phase_b[2],Phase_b[3],・・・,Phase_b[Nb−2],Phase_b[Nb−1]を用いて、位相変更値yp(i)の周期がNbとなるようにする。周期Nbとするために、Phase_b[0],Phase_b[1],Phase_b[2],Phase_b[3],・・・,Phase_b[Nb−2],Phase_b[Nb−1]をどのように並べてもよい。なお、周期Nbとなるために、例えば、以下が成立するものとする。
なお、uは、0以上かつNb−1以下の整数であり、vは、0以上の整数である。そして、これらを満たす全てのu,vで、式(60)が成立する。
他の実施の形態で説明したように、位相変更部305Aにおける位相変更値をYp(i)で与えるとする。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。例えば、位相変更値Yp(i)は、Naの周期であるとする。なお、Naは2以上の整数とする。そして、このNa個の値として、Phase_a[0],Phase_a[1],Phase_a[2],Phase_a[3],・・・,Phase_a[Na−2],Phase_a[Na−1]を用意する。つまり、Phase_a[k]となり、kは、0以上かつNa−1以下の整数とする。そして、Phase_a[k]は、0ラジアン以上かつ2πラジアン以下の実数とする。また、uは、0以上かつNa−1以下の整数とし、vは、0以上かつNa−1以下の整数とし、u≠vとする。そして、これらを満たす全てのu,vにおいて、Phase_a[u]≠Phase_a[v]が成立するものとする。このとき、Phase_a[k]は、次式であらわされるものとする。なお、kは、0以上かつNa−1以下の整数とする。
ただし、式(61)の単位はラジアンであるものとする。そして、Phase_a[0],Phase_a[1],Phase_a[2],Phase_a[3],・・・,Phase_a[Na−2],Phase_a[Na−1]を用いて、位相変更値Yp(i)の周期がNaとなるようにする。周期Naとするために、Phase_a[0],Phase_a[1],Phase_a[2],Phase_a[3],・・・,Phase_a[Na−2],Phase_a[Na−1]をどのように並べてもよい。なお、周期Naとなるために、例えば、以下が成立するものとする。
なお、uは、0以上かつNa−1以下の整数であり、vは、0以上の整数である。そして、これらを満たす全てのu,vで、式(62)が成立する。
なお、図26、図40、図43、図44などのように、重み付け合成部303と位相変更部305A、305Bとで重み付け合成処理と位相変更処理とを個別に行ってもよいし、重み付け合成部303での処理と位相変更部305A、305Bでの処理を、図63のように、第2信号処理部6300で実施してもよい。なお、図63において、図26、図40、図43、図44と同様に動作するものについては同一番号を付している。
例えば、式(42)において、重み付け合成のための行列をFp、位相変更に関する行列をPpとしたとき、行列Wp(=Pp×Fp)をあらかじめ用意しておく。そして、図63の第2信号処理部6300は、行列Wpと信号301A(sp1(t))、信号301B(sp2(t))を用いて、信号306A、306Bを生成してもよい。
そして、図26、図40、図43、図44における位相変更部309A、309B、3801A,3801Bは、位相変更の信号処理を行ってもよいし、行わなくてもよい。
また、NaとNbは同一の値であってもよいし、異なった値であってもよい。
以上のように、位相変更値yp(i)、および、位相変更値Yp(i)を設定することで、空間ダイバーシチ効果により、直接波が支配的な環境、マルチパスなどが存在する環境において、受信装置が、良好な受信品質を得ることができる可能性が高くなる、という効果を得ることができる。さらに、上述のように位相変更値yp(i)、および、位相変更値Yp(i)のとり得る値の数を限定的にすることで、データの受信品質への影響を少なくしながら、送信装置、受信装置の回路規模を小さくすることができる可能性が高くなる。
なお、本実施の形態は、本明細書の他の実施の形態で説明した位相変更方法に対して適用すると、効果的である可能性が高い。ただし、それ以外の位相変更方法に対して適用しても同様に実施することは可能である。
当然であるが、本実施の形態と実施の形態16を組み合わせて実施してもよい。つまり、式(57)から、M個の位相変更値を抽出してもよい。また、式(59)からMb個の位相変更値を抽出してもよく、式(61)からMa個の位相変更値を抽出してもよい。
(実施の形態18)
本実施の形態では、図3、図4、図41、図45、図47などのように、重み付け合成部303と位相変更部305Bが存在するときの位相変更方法について説明する。
例えば、実施の形態で説明したように、位相変更部305Bにおける位相変更値をyp(i)で与えるとする。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。
例えば、位相変更値yp(i)はNの周期であるとする。なお、Nは2以上の整数とする。そして、このN個の値として、Phase[0],Phase[1],Phase[2],Phase[3],・・・,Phase[N−2],Phase[N−1]を用意する。つまり、Phase[k]となり、kは、0以上かつN−1以下の整数とする。そして、Phase[k]は、0ラジアン以上かつ2πラジアン以下の実数とする。また、uは、0以上かつN−1以下の整数とし、vは、0以上かつN−1以下の整数とし、u≠vとする。、そして、これらを満たす全てのu,vにおいて、Phase[u]≠Phase[v]が成立するものとする。このとき、Phase[k]は、次式であらわされるものとする。なお、kは、0以上かつN−1以下の整数とする。
ただし、式(63)の単位はラジアンであるものとする。そして、Phase[0],Phase[1],Phase[2],Phase[3],・・・,Phase[N−2],Phase[N−1]を用いて、位相変更値yp(i)の周期がNとなるようにする。周期Nとするために、Phase[0],Phase[1],Phase[2],Phase[3],・・・,Phase[N−2],Phase[N−1]をどのように並べてもよい。なお、周期Nとなるために、例えば、以下が成立するものとする。
なお、uは、0以上かつN−1以下の整数であり、vは、0以上の整数である。そして、これらを満たす全てのu,vで、式(64)が成立する。
なお、図3などのように、重み付け合成部303と位相変更部305Bとで、重み付け合成処理と位相変更処理とを個別に行ってもよいし、重み付け合成部303での処理と位相変更部305Bでの処理を、図62のように、第1信号処理部6200で実施してもよい。なお、図62において、図3と同様に動作するものについては同一番号を付している。
例えば、式(3)において、重み付け合成のための行列をFp、位相変更に関する行列をPpとしたとき、行列Wp(=Pp×Fp)をあらかじめ用意しておく。そして、図62の第1信号処理部6200は、行列Wpと、信号301A(sp1(t))、信号301B(sp2(t))を用いて、信号304A、306Bを生成してもよい。
そして、図3、図4、図41、図45、図47における位相変更部309A、309B、3801A、3801Bは、位相変更の信号処理を行ってもよいし、行わなくてもよい。
以上のように、位相変更値yp(i)を設定することで、複素平面において、位相変更値yp(i)のとり得る値が、位相の観点から、均一に存在するようにしているため、空間ダイバーシチ効果が得られる。これにより、直接波が支配的な環境、マルチパスなどが存在する環境において、受信装置が、良好な受信品質を得ることができる可能性が高くなる、という効果を得ることができる。
次に、図26、図40、図43、図44などのように、重み付け合成部303、および、位相変更部305Aと位相変更部305Bが存在するときの位相変更方法について説明する。
他の実施の形態で説明したように、位相変更部305Bにおける位相変更値をyp(i)で与えるものとする。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。
例えば、位相変更値yp(i)は、Nbの周期であるとする。なお、Nbは2以上の整数とする。そして、このNb個の値として、Phase_b[0],Phase_b[1],Phase_b[2],Phase_b[3],・・・,Phase_b[Nb−2],Phase_b[Nb−1]を用意する。つまり、Phase_b[k]となり、kは、0以上かつNb−1以下の整数とする。そして、Phase_b[k]は、0ラジアン以上かつ2πラジアン以下の実数とする。また、uは、0以上かつNb−1以下の整数とし、vは、0以上かつNb−1以下の整数とし、u≠vとする。そして、これらを満たす全てのu,vにおいて、Phase_b[u]≠Phase_b[v]が成立するものとする。このとき、Phase_b[k]は、次式であらわされるものとする。なお、kは、0以上かつNb−1以下の整数とする。
ただし、式(65)の単位はラジアンであるものとする。そして、Phase_b[0],Phase_b[1],Phase_b[2],Phase_b[3],・・・,Phase_b[Nb−2],Phase_b[Nb−1]を用いて、位相変更値yp(i)の周期がNbとなるようにする。周期Nbとするために、Phase_b[0],Phase_b[1],Phase_b[2],Phase_b[3],・・・,Phase_b[Nb−2],Phase_b[Nb−1]をどのように並べてもよい。なお、周期Nbとなるために、例えば、以下が成立するものとする。
なお、uは、0以上かつNb−1以下の整数であり、vは、0以上の整数である。そして、これらを満たす全のu,vで、式(66)が成立する。
他の実施の形態で説明したように、位相変更部305Aにおける位相変更値をYp(i)で与えるとする。なお、iはシンボル番号であり、例えば、iは0以上の整数とする。例えば、位相変更値Yp(i)は、Naの周期であるとする。なお、Naは2以上の整数とする。そして、このNa個の値として、Phase_a[0],Phase_a[1],Phase_a[2],Phase_a[3],・・・,Phase_a[Na−2],Phase_a[Na−1]を用意する。つまり、Phase_a[k]となり、kは、0以上かつNa−1以下の整数とする。そして、Phase_a[k]は、0ラジアン以上かつ2πラジアン以下の実数とする。また、uは、0以上かつNa−1以下の整数とし、vは、0以上かつNa−1以下の整数とし、u≠vとする。そして、これらを満たす全てのu,vにおいて、Phase_a[u]≠Phase_a[v]が成立するものとする。このとき、Phase_a[k]は、次式であらわされるものとする。なお、kは、0以上かつNa−1以下の整数とする。
ただし、式(67)の単位はラジアンであるものとする。そして、Phase_a[0],Phase_a[1],Phase_a[2],Phase_a[3],・・・,Phase_a[Na−2],Phase_a[Na−1]を用いて、位相変更値w(i)の周期がNaとなるようにする。周期Naとするために、Phase_a[0],Phase_a[1],Phase_a[2],Phase_a[3],・・・,Phase_a[Na−2],Phase_a[Na−1]をどのように並べてもよい。なお、周期Naとなるために、例えば、以下が成立するものとする。
なお、uは、0以上かつNa−1以下の整数であり、vは、0以上の整数である。そして、これらを満たす全てのu,vで、式(68)が成立する。
なお、図26、図40、図43、図44などのように、重み付け合成部303と位相変更部305A、305Bとで重み付け合成処理と位相変更処理とを個別に行ってもよいし、重み付け合成部303での処理と位相変更部305A、305Bでの処理を、図63のように、第2信号処理部6300で実施してもよい。なお、図63において、図26、図40、図43、図44と同様に動作するものについては同一番号を付している。
例えば、式(42)において、重み付け合成のための行列をFp、位相変更に関する行列をPpとしたとき、行列Wp(=Pp×Fp)をあらかじめ用意しておく。そして、図63の第2信号処理部6300は、行列Wpと信号301A(sp1(t))、信号301B(sp2(t))を用いて、信号306A、306Bを生成してもよい。
そして、図26、図40、図43、図44における位相変更部309A、309B、3801A,3801Bは、位相変更の信号処理を行ってもよいし、行わなくてもよい。
また、NaとNbは同一の値であってもよいし、異なった値であってもよい。
以上のように、位相変更値yp(i)、および、位相変更値Yp(i)を設定することで、複素平面において、位相変更値yp(i)、および、位相変更値Yp(i)のとり得る値が、位相の観点から、均一に存在するようにしているため、空間ダイバーシチ効果が得られる。これにより、直接波が支配的な環境、マルチパスなどが存在する環境において、受信装置が、良好な受信品質を得ることができる可能性が高くなる、という効果を得ることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書の他の実施の形態で説明した位相変更方法に対して適用すると、効果的である可能性が高い。ただし、それ以外の位相変更方法に対して適用しても同様に実施することは可能である。
当然であるが、本実施の形態と実施の形態16を組み合わせて実施してもよい。つまり、式(63)から、M個の位相変更値を抽出してもよい。また、式(65)からMb個の位相変更値を抽出してもよく、式(67)からMa個の位相変更値を抽出してもよい。
(補足6)
変調方式については、本明細書で記載している変調方式以外の変調方式をしようしても、本明細書において説明した実施の形態、その他の内容を実施することが可能である。例えば、NU(Non-uniform)−QAM、π/2シフトBPSK、π/4シフトQPSK、ある値の位相をシフトしたPSK方式などを用いてもよい。
そして、位相変更部309A、309Bは、CDD(Cyclic Delay Diversity)、CSD(Cyclic Shift Diversity)であってもよい。
本明細書では、例えば、図3、図4、図26、図33、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47図48、図58、図59などにおいて、マッピング後の信号sp1(t)とマッピング後の信号sp2(t)とが互いに異なるデータを伝送するものとして説明したが、これに限定されない。すなわち、マッピング後の信号sp1(t)とマッピング後の信号sp2(t)とは、同一のデータを伝送してもよい。例えば、シンボル番号i=a(aは例えば0以上の整数)としたとき、マッピング後の信号sp1(i=a)とマッピング後の信号sp2(i=a)とが、同一のデータを伝送してもよい。
なお、マッピング後の信号sp1(i=a)とマッピング後の信号sp2(i=a)とが同一のデータを伝送する方法は、上記手法に限られない。例えば、マッピング後の信号sp1(i=a)とマッピング後の信号sp2(i=b)とが同一のデータを伝送してもよい(bは0以上の整数であり、a≠b)。さらに、sp1(i)の複数のシンボルを用いて第1のデータ系列を伝送し、sp2(i)の複数のシンボルを用いて第2のデータ系列を伝送してもよい。
(実施の形態19)
本明細書において、図1、図52などの基地局が具備する「ユーザー#p用信号処理部」102_pにおいて、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図58、図59などにおける重み付け合成部(例えば、303)が切り替え可能な複数のプリコーディング行列、つまり、複数のコードブックを具備しており、ユーザー#p、つまり、端末#pが送信するフィードバック情報に基づいて、基地局が、ユーザー#pに送信する変調信号を生成するためのプリコーディング行列を、切り替え可能なプリコーディング行列から、つまり、切り替え可能なコードブックから選択し、プリコーディング行列の演算を「ユーザー#p用信号処理部」102_pが行うようにしてもよい。なお、基地局のプリコーディング行列、つまりコードブックの選択は、基地局が決定してもよい。以下では、この点について説明を行う。
図64は、基地局とユーザー#p、つまり、端末#pの関係を示している。基地局6400は、変調信号を送信し(つまり、6410_p)、端末#pである6401_pは、基地局が送信した変調信号を受信する。
例えば、基地局6400が送信した変調信号に、受信電界強度などのチャネルの状態を推定するためのリファレンスシンボル、リファレンス信号、プリアンブルなどが含まれているものとする。
端末#pである6401_pは、基地局が送信したリファレンスシンボル、リファレンス信号、プリアンブルなどからチャネル状態を推定する。そして、端末#pである6401_pは、チャネル状態の情報を含んだ変調信号を基地局に送信する(6411_p)。また、端末#pである6401_pは、チャネル状態から、基地局が端末#pに送信する変調信号を生成するためのプリコーディング行列のインジケイターを送信してもよい。
基地局6400は、端末から得たこれらのフィードバック情報に基づいて、端末#pに送信する変調信号を生成するために使用するプリコーディング行列、つまり、コードブックを選択することになる。この動作の具体例を以下で説明する。
基地局の重み付け合成部は、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調信号を生成するために使用することが可能なプリコーディング行列、つまり、コードブックとして、「行列A、行列B、行列C、行列D」の演算が可能であるものとする。そして、基地局は、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調方式を生成するために、重み付け合成として、「行列A」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図58、図59などにおける重み付け合成部(例えば、303)において、「行列A」を用いて重み付け合成、つまり、プリコーディングを行い、ユーザー#p、つまり、端末#p用の変調信号を、基地局は、生成することになる。そして、基地局は、生成した変調信号を送信する。
同様に、基地局は、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調信号を生成するために、重み付け合成として、「行列B」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図58、図59などにおける重み付け合成部(例えば、303)において、「行列B」を用いて重み付け合成、つまり、プリコーディングを行い、ユーザー#p、つまり、端末#p用の変調信号を、基地局は、生成することになる。そして、基地局は、生成した変調信号を送信する。
基地局は、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調信号を生成するために、重み付け合成として、「行列C」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図58、図59などにおける重み付け合成部(例えば、303)において、「行列C」を用いて重み付け合成、つまり、プリコーディングを行い、ユーザー#p、つまり、端末#p用の変調信号を、基地局は、生成することになる。そして、基地局は、生成した変調信号を送信する。
基地局は、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調信号を生成するために、重み付け合成として、「行列D」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図58、図59などにおける重み付け合成部(例えば、303)において、「行列D」を用いて重み付け合成、つまり、プリコーディングを行い、ユーザー#p、つまり、端末#p用の変調信号を、基地局は、生成することになる。そして、基地局は、生成した変調信号を送信する。
なお、上述の例では、基地局が変調信号を生成するために使用することが可能なプリコーディング行列、つまり、コードブックとして、4種類の行列を具備する例で説明しているが、具備する行列の数は4に限ったものではなく、複数の行列を具備していれば同様に実施することは可能である。また、重み付け合成後に本明細書で記載している位相変更を実施してもよいし、実施しなくてもよい。このとき、位相変更は、実施する、実施しないを制御信号などにより、切り替えるようにしてもよい。
同様に、図1の多重信号処理部104においても、出力信号(変調信号)を生成するために使用する行列(コードブックと呼んでもよい)を複数用意しておき、端末からのフィードバック情報に基づいて、基地局は、図1の多重信号処理部104で使用する行列を選択し、選択した行列を用いて、出力信号を生成する、というようにしてもよい。なお、使用する行列の選択は、基地局が決定してもよい。以下では、この点について説明する。なお、基地局と端末のやり取りについては、図64を用いて上述で説明したとおりであるので説明を省略する。
基地局の多重信号処理部104は、端末に送信するための変調信号を生成するために使用することが可能な行列、つまり、コードブックとして、「行列α、行列β、行列γ、行列δ」の演算が可能であるものとする。そして、基地局は、多重信号処理部の処理として「行列α」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図1などにおける多重信号処理部において、「行列α」を用いて多重信号処理を施し、変調信号を生成し、基地局は生成した変調信号を送信する。
同様に、基地局は、多重信号処理部の処理として「行列β」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図1などにおける多重信号処理部において、「行列β」を用いて多重信号処理を施し、変調信号を生成し、基地局は生成した変調信号を送信する。
基地局は、多重信号処理部の処理として「行列γ」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図1などにおける多重信号処理部において、「行列γ」を用いて多重信号処理を施し、変調信号を生成し、基地局は生成した変調信号を送信する。
基地局は、多重信号処理部の処理として「行列δ」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図1などにおける多重信号処理部において、「行列δ」を用いて多重信号処理を施し、変調信号を生成し、基地局は生成した変調信号を送信する。
なお、上述の例では、基地局が変調信号を生成するために使用することが可能な行列、つまり、コードブックとして、4種類の行列を具備する例で説明しているが、具備する行列の数は4に限ったものではなく、複数の行列を具備していれば同様に実施することは可能である。
基地局の図52の多重信号処理部7000_pは、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調信号を生成するために使用することが可能なプリコーディング行列、つまり、コードブックとして、「行列P、行列Q、行列R、行列S」の演算が可能であるものとする。なお、pは1以上かつM以下の整数とする。そして、基地局は、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調方式を生成するために、多重信号処理として、「行列P」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図52の多重信号処理部7000_pにおいて、「行列P」を用いて多重信号処理を行い、ユーザー#p、つまり、端末#p用の変調信号を、基地局は、生成することになる。そして、基地局は、生成した変調信号を送信する。
同様に、基地局は、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調方式を生成するために、多重信号処理として、「行列Q」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図52の多重信号処理部7000_pにおいて、「行列Q」を用いて多重信号処理を行い、ユーザー#p、つまり、端末#p用の変調信号を、基地局は、生成することになる。そして、基地局は、生成した変調信号を送信する。
基地局は、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調方式を生成するために、多重信号処理として、「行列R」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図52の多重信号処理部7000_pにおいて、「行列R」を用いて多重信号処理を行い、ユーザー#p、つまり、端末#p用の変調信号を、基地局は、生成することになる。そして、基地局は、生成した変調信号を送信する。
基地局は、ユーザー#p、つまり、端末#pに送信するための変調方式を生成するために、多重信号処理として、「行列S」を使用すると決定した場合、基地局が具備する図52の多重信号処理部7000_pにおいて、「行列S」を用いて多重信号処理を行い、ユーザー#p、つまり、端末#p用の変調信号を、基地局は、生成することになる。そして、基地局は、生成した変調信号を送信する。
なお、上述の例では、基地局が変調信号を生成するために使用することが可能なプリコーディング行列、つまり、コードブックとして、4種類の行列を具備する例で説明しているが、具備する行列の数は4に限ったものではなく、複数の行列を具備していれば同様に実施することは可能である。
以上、本実施の形態の説明のように各部が動作しても、本明細書記載した効果を同様に得ることができる。よって、本実施の形態は、本明細書に記載されている他の実施の形態と組み合わせて実施することも可能であり、各実施の形態で記載した効果を同様に得ることができることになる。
(実施の形態20)
実施の形態1から実施の形態19の説明において、基地局またはAPの構成として、図1や図52などの構成の場合について説明した。つまり、基地局が複数のユーザー、つまり、複数の端末に対して、同時に変調信号を送信することが可能な場合について説明を行った。本実施の形態では、基地局またはAPの構成が、図65のような構成の場合の例について説明する。
図65は、本実施の形態における基地局またはAPの構成を示している。
誤り訂正符号化部6502は、データ6501、制御信号6500を入力とし、制御信号6500に含まれる誤り訂正符号に関する情報、例えば、誤り訂正符号化方式、符号化率などの情報に基づき、データ6501に対し、誤り訂正符号化を行い、誤り訂正符号化後のデータ6503を出力する。
マッピング部6504は、制御信号6500、誤り訂正符号化後のデータ6503を入力とし、制御信号6500に含まれる変調方式の情報に基づき、マッピングを行い、ストリーム#1のベースバンド信号6505_1およびストリーム#2のベースバンド信号6505_2を出力する。
信号処理部6506は、制御信号6500、および、ストリーム#1のベースバンド信号6505_1とストリーム#2のベースバンド信号6505_2を入力とし、制御信号6500に含まれる送信方法に関する情報に基づいてストリーム#1のベースバンド信号6505_1とストリーム#2のベースバンド信号6505_2に対し信号処理を施し、第1の変調信号6506_Aおよび第2の変調信号6506_Bを生成し、出力する。
無線部6507_Aは、第1の変調信号6506_A、制御信号6500を入力とし、第1の変調信号6506_Aに対し、周波数変換などの処理を施し、第1の送信信号6508_Aを出力し、第1の送信信号6508_Aは、アンテナ部#A、6509_A、から電波として出力される。
同様に、無線部6507_Bは、第2の変調信号6506_B、制御信号6500を入力とし、第2の変調信号6506_Bに対し、周波数変換などの処理を施し、第2の送信信号6508_Bを出力し、第2の送信信号6508_Bは、アンテナ部#B、6509_B、から電波として出力される。
なお、第1の送信信号6508_Aと第2の送信信号6508_Bは、同一時間の同一周波数(帯)の信号となる。
図65における信号処理部6506は、例えば、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図58、図59のいずれかの構成を具備していることになる。このとき、図65の6505_1の信号に相当する信号が、301Aになり、6505_2の信号に相当する信号が301Bとなり、6500の信号に相当する信号が300となる。そして、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図58、図59には、2系統の出力信号が存在するが、この2系統の出力信号は、図65における信号6506_A、6506_Bに相当することになる。
なお、図65の信号処理部6506は、例えば、図3、図4、図26、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図58、図59のいずれかの構成を1つ具備することになる。つまり、シングルユーザーMIMO(Multiple Input Multiple Output)に対応した送信装置と考えることもできる。
したがって、実施の形態1から実施の形態19の各実施の形態を実施する場合、図24のようにある時間帯、ある周波数帯において、基地局は、複数の端末に対し、変調信号を送信することになるが、図65の送信装置を具備する基地局は、ある時間帯、ある周波数帯において、図65の送信装置を具備する基地局は、1つの端末に対し、変調信号を送信することになる。したがって、図65の送信装置を具備する基地局は、実施の形態1から実施の形態19の各実施の形態において、端末#p=1とやりとりを行い、実施の形態1から実施の形態19の各実施の形態を実施することになる。このようにしても、実施の形態1から実施の形態19の各実施の形態を実施することができ、各実施の形態で説明した効果を、同様に得ることができることになる。
なお、図65の送信装置を具備する基地局は、時間分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)、および/または、周波数分割多元接続(FDMA:Frequency Division Multiple Access)、および/または、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)を利用することで、複数の端末とやりとりをすることは可能である。
当然であるが、本明細書において説明した実施の形態、その他の内容を複数組み合わせて、実施してもよい。
また、各実施の形態については、あくまでも例であり、例えば、「変調方式、誤り訂正符号化方式(使用する誤り訂正符号、符号長、符号化率等)、制御情報など」を例示していても、別の「変調方式、誤り訂正符号化方式(使用する誤り訂正符号、符号長、符号化率等)、制御情報など」を適用した場合でも同様の構成で実施することが可能である。
変調方式については、本明細書で記載している変調方式以外の変調方式を使用しても、本明細書において説明した実施の形態、その他の内容を実施することが可能である。例えば、APSK(Amplitude Phase Shift Keying)(例えば、16APSK, 64APSK, 128APSK, 256APSK, 1024APSK, 4096APSKなど)、PAM(Pulse Amplitude Modulation)(例えば、4PAM, 8PAM, 16PAM, 64PAM, 128PAM, 256PAM, 1024PAM, 4096PAMなど)、PSK(Phase Shift Keying)(例えば、BPSK, QPSK, 8PSK, 16PSK, 64PSK, 128PSK, 256PSK, 1024PSK, 4096PSKなど)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)(例えば、4QAM, 8QAM, 16QAM, 64QAM, 128QAM, 256QAM, 1024QAM, 4096QAMなど)などを適用してもよいし、各変調方式において、均一マッピング、非均一マッピングとしてもよい。また、I−Q平面における2個、4個、8個、16個、64個、128個、256個、1024個等の信号点の配置方法(2個、4個、8個、16個、64個、128個、256個、1024個等の信号点をもつ変調方式)は、本明細書で示した変調方式の信号点配置方法に限ったものではない。
本明細書において、送信装置を具備しているのは、例えば、放送局、基地局、アクセスポイント、端末、携帯電話(mobile phone)等の通信・放送機器であることが考えられ、このとき、受信装置を具備しているのは、テレビ、ラジオ、端末、パーソナルコンピュータ、携帯電話、アクセスポイント、基地局等の通信機器であることが考えられる。また、本開示における送信装置、受信装置は、通信機能を有している機器であって、その機器が、テレビ、ラジオ、パーソナルコンピュータ、携帯電話等のアプリケーションを実行するための装置に何らかのインターフェースを解して接続できるような形態であることも考えられる。また、本実施の形態では、データシンボル以外のシンボル、例えば、パイロットシンボル(プリアンブル、ユニークワード、ポストアンブル、リファレンスシンボル等)、制御情報用のシンボルなどが、フレームにどのように配置されていてもよい。そして、ここでは、パイロットシンボル、制御情報用のシンボルと名付けているが、どのような名付け方を行ってもよく、機能自身が重要となっている。
パイロットシンボルは、例えば、送受信機において、PSK変調を用いて変調した既知のシンボル(または、受信機が同期をとることによって、受信機は、送信機が送信したシンボルを知ることができてもよい。)であればよく、受信機は、このシンボルを用いて、周波数同期、時間同期、(各変調信号の)チャネル推定(CSI(Channel State Information)の推定)、信号の検出等を行うことになる。
また、制御情報用のシンボルは、(アプリケーション等の)データ以外の通信を実現するための、通信相手に伝送する必要がある情報(例えば、通信に用いている変調方式・誤り訂正符号化方式・誤り訂正符号化方式の符号化率、上位レイヤーでの設定情報等)を伝送するためのシンボルである。
なお、本開示は各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、各実施の形態では、通信装置として行う場合について説明しているが、これに限られるものではなく、この通信方法をソフトウェアとして行うことも可能である。
なお、例えば、上記通信方法を実行するプログラムを予めROM(Read Only Memory)に格納しておき、そのプログラムをCPU(Central Processor Unit)によって動作させるようにしても良い。
また、上記通信方法を実行するプログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAM(Random Access Memory)に記録して、コンピュータをそのプログラムにしたがって動作させるようにしても良い。
そして、上記の各実施の形態などの各構成は、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、各実施の形態の全ての構成または一部の構成を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
本明細書において、種々のフレーム構成について説明した。本明細書で説明したフレーム構成の変調信号を、図1の送信装置を具備する例えば基地局(AP)が、OFDM方式などのマルチキャリア方式を用いて送信するものとする。このとき、基地局(AP)と通信を行っている端末(ユーザー)が変調信号を送信する際、端末が送信する変調信号はシングルキャリアの方式であるという適用方法を考えることができる(基地局(AP)はOFDM方式を用いることで、複数の端末に対し、同時にデータシンボル群を送信することができ、また、端末はシングルキャリア方式を用いることにより、消費電力を低減することが可能となる)。
また、基地局(AP)が送信する変調信号が使用する周波数帯域の一部を用いて、端末は変調方式を送信するTDD(Time Division Duplex)方式を適用してもよい。