JP6960678B2 - シート切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート切断装置に関する。
プリンタのロール紙等の長尺状シートを切断するシート切断装置において、切断には、シートを完全に分離するように切断する全幅切断(「フルカット」とも呼ばれる)と、シートを完全に分離せずに一部または複数点が切り残される切り残し切断(「パーシャルカット」や「ミシン目カット」とも呼ばれる)がある。このような2種の切断機能を備えるシート切断装置では、例えば、刃先に連続した複数の凹凸が形成された可動刃の固定刃に対する移動距離を制御することにより、全幅切断と切り残し切断とを選択する(例えば、特許文献1)。
国際公開第2009/090052号
しかしながら、このようなシート切断装置では、1種類の可動刃の移動距離のみで2種の切断を切り替えているため、全幅切断時にシートが切り離されても、切断面が綺麗にならない場合がある。特に、切断対象がチューブ状の厚みのあるシートの場合には、この現象が顕著である。
したがって、本発明は、全幅切断と切り残し切断の2種の切断機能を有するシート切断装置において、全幅切断時に綺麗な切断面が得られるシート切断装置を提供することを目的とする。
本発明に係るシート切断装置の一態様は、
被切断材料であるシートの幅方向に回転軸を有する回転刃と、
前記回転軸に平行に設けられ、前記回転刃との間に通した前記シートを幅方向に全幅切断する第1の固定刃と、
前記第1の固定刃に平行に設けられ、前記回転刃との間に通した前記シートを幅方向に切り残し切断する第2の固定刃と、
前記回転刃を駆動する電動モータと、
前記回転刃の回転方向を切り替える切替機構と、
を備え、
前記回転刃は前記回転軸を軸とする略円筒形状の部材であり、外周面に刃先が形成された、全幅切断用の第1の刃部と、前記第1の刃部に対向して設けられた切り残し切断用の第2の刃部とを備え、
前記第1の固定刃と前記第2の固定刃は、前記第1の固定刃と前記第2の固定刃との間に通した前記シートの切断する箇所を挟むように対向して設けられ、
前記第1の刃部は、前記切断する箇所を挟むように前記第1の固定刃に対向し、前記第2の刃部は、前記切断する箇所を挟むように前記第2の固定刃に対向するように設けられ、
前記切替機構は、切断の度に前記電動モータの回転を逆回転に切り替えることを特徴とする。
この構成により、全幅切断と切り残し切断の2種の切断機能を有するシート切断装置に
おいて、全幅切断時に綺麗な切断面が得られるシート切断装置を提供することができる。
前記第1の固定刃の刃先と前記第2の固定刃の刃先は、前記シートの挿入側に向かって広がるように傾斜するシノギ面を有することが好ましい。
刃先にシノギ面を有するため、シートの挿入が容易になる。
前記第1の刃部または前記第2の刃部のうち、下側に配置される刃部の前記シートの排出側には、排出側に下り傾斜した傾斜面を有することが好ましい。
下側に配置される刃部に排出側に下り傾斜した傾斜面を有するため、連続で切断するときに切断物が装置内部に滞在しにくくなり、ペーパージャムの発生を抑制することができる。
本発明に係るシート切断装置によれば、全幅切断と切り残し切断の2種の切断機能を有するシート切断装置において、全幅切断時に綺麗な切断面が得られるシート切断装置を提供することができる。
シート切断装置の斜視図である。 シート切断装置の正面図である。 シート切断装置の背面図である。 シート切断装置のP−P断面図である。 シート切断装置の動作中の様子を説明するための右側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の一例を説明するものである。本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお、以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
本実施形態に係るシート切断装置は、被切断材料であるシートの幅方向に回転軸を有する回転刃と、前記回転軸に平行に設けられ、前記回転刃との間に通した前記シートを幅方向に全幅切断する第1の固定刃と、前記第1の固定刃に平行に設けられ、前記回転刃との間に通した前記シートを幅方向に切り残し切断する第2の固定刃と、前記回転刃を駆動する電動モータと、前記回転刃の回転方向を切り替える切替機構と、を備え、前記回転刃は前記回転軸を軸とする略円筒形状の部材であり、外周面に刃先が形成された、全幅切断用の第1の刃部と、前記第1の刃部に対向して設けられた切り残し切断用の第2の刃部とを備え、前記第1の固定刃と前記第2の固定刃は、前記第1の固定刃と前記第2の固定刃との間に通した前記シートの切断する箇所を挟むように対向して設けられ、前記第1の刃部は、前記切断する箇所を挟むように前記第1の固定刃に対向し、前記第2の刃部は、前記切断する箇所を挟むように前記第2の固定刃に対向するように設けられ、前記切替機構は、切断の度に前記電動モータの回転を逆回転に切り替えることを特徴とする。
本実施形態に係るシート切断装置は、切断の度に回転刃を逆回転させて戻る振り子運転により、固定刃と回転刃との間に通した被切断材料であるシートを幅方向に切断するシート切断装置であり、被切断材料であるシートを幅方向に沿って切断して、所定形状の切断シートを製造する。
以下の例では、シート切断装置は、印刷装置を備えるラベルプリンタ等の機器に着脱可能に構成され、印刷装置によって任意の文字、絵、図形等のラベル情報が印刷された長尺状シートを切断してレシートやラベル等を作製する。
印刷方式や被切断材料であるシートの形状や材質等は特に限定されない。例えば、印刷装置は、シートが巻回されたロールを回転自在な状態で収容し、シートを搬送しながらシートに所望の情報を印刷可能であれば特に限定されない。シートの材質は、紙であっても樹脂フィルムであってもよい。また、切断時にシート状に潰れた状態で挿入されるチューブ状のメディアであってもよい。さらに、シートは接着層を有する基材と、接着層を覆うように剥離可能に基材に貼付された剥離紙と、を有するテープ部材等であってもよく、接着層を有さない基材のみからなるものであってもよい。
1.シート切断装置
1.1.構成
まず、本実施形態に係るシート切断装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシート切断装置100の斜視図である。図2は本実施形態に係るシート切断装置100の正面図である。図3は本実施形態に係るシート切断装置100の背面図である。図4は本実施形態に係るシート切断装置100のP−P断面図である。図5は本実施形態に係るシート切断装置100の動作中の様子を説明するための右側面図である。
なお、図1〜図5に示す本実施形態において、シート切断装置100の幅方向、すなわち、被切断材料であるシートSの幅方向となる方向をX軸方向とする。シートSは図4に示す。本明細書において、このX軸方向に直交する方向であって、シートSの長尺方向であり、かつ、シートSが挿入される方向及び切断されたシートが排出される方向をY軸方向とする。X軸方向及びY軸方向に直交する方向であってシートSの厚さ方向となる方向をZ軸方向とする。X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、互いに直交する。図1〜図5において、X軸方向及びY軸方向は水平方向であり、Z軸方向は鉛直方向である。
また、本明細書において「挿入側」とは、図4の矢印Aで示す、シートSがY軸方向に挿入される側であり、シート切断装置100の正面側を言う。また、「排出側」とは、挿入されたシートSがY軸方向に排出される側であり、シート切断装置100の背面側を言うものとする。
図1〜図5に示すように、シート切断装置100は、カッタ部1と、切替機構50と、電動モータ60と、を備える。
カッタ部1は、電動モータ60のZ軸方向上側に配置され、回転刃10の回転動作を利用して、矢印A方向から挿入されるシートSを切断する部位である。すなわち、回転刃10及び対向刃としての第1の固定刃20または第2の固定刃30との協同により、シートSを幅方向に全幅切断または切り残し切断する。
カッタ部1は、回転刃10と、第1の固定刃20と、第2の固定刃30と、フレーム40と、を備える。これらの部材は、例えば金属により形成される。
フレーム40は、略直方形状に形成され、回転刃10を回転可能に軸支するとともに、第1の固定刃20と第2の固定刃30とを固定する。
回転刃10は、回転軸10pに沿って設けられた回転支持軸11a、11bを介して、フレーム40に回転可能に軸支され、回転に伴って当接する第1の固定刃20または第2の固定刃30との間に通したシートSを切断する。回転刃10は、回転軸10pを軸とする略円筒形状の金属製の部材であり、回転支持軸11a、11bと、第1の刃部12と、第2の刃部13と、固定部14、15と、を備える。第1の刃部12と第2の刃部13はX軸方向に沿って長尺状に互いに平行に形成され、その両端は固定部14、15によって固定される。固定部14、15は、回転支持軸11a、11bに連結される。
図3に示すように、第1の刃部12は、第1の固定刃20に対向して設けられた回転刃10の全幅切断用の部位であり、本実施形態においては、第2の刃部13よりも下側に配置される。第1の刃部12の刃先12aは回転刃10の外周面に形成され、固定部14側から固定部15側に向かって下るように傾斜される。すなわち、刃先12aは、固定部14側から固定部15側に向かうにつれて第1の固定刃20と離れるように傾斜して形成される。図4に示すように、第1の刃部12は、刃先12aに連続して、シートSの排出側に下り傾斜した傾斜面12bが形成される。つまり、傾斜面12bは、刃先12aからシートSの搬送方向である背面側に向かうほど第2の刃部13から離れるように下降する。第1の刃部12の外面12cは、固定部14、15によって固定される。なお、固定部14、15による回転刃10の固定方法は、例えば、図示しない固定部材によるネジ止めや、溶接等が挙げられる。
一方、第2の刃部13は、第2の固定刃30に対向して設けられた回転刃10の切り残し切断用の部位であり、本実施形態においては、第1の刃部12よりも上側に配置される。第2の刃部13の刃先13aは回転刃10の外周面に形成され、固定部14側から固定部15側に向かって上るように傾斜される。すなわち、刃先13aは、固定部14側から固定部15側に向かうにつれて第2の固定刃30と近づくように傾斜して形成される。図4に示すように、第2の刃部13は、刃先13aに連続して、シートSの排出側に水平に延設された水平面13bと、水平面13bに連続して上り傾斜する傾斜面13cが形成される。つまり、傾斜面13cは、水平面13bからシートSの搬送方向である背面側に向かうほど第1の刃部12から離れるように上昇する。第2の刃部13の外面13dは、固定部14、15によって固定される。
第1の固定刃20は、回転刃10の回転軸10pに平行に設けられ、第1の刃部12と当接することにより、回転刃10の第1の刃部12との間に通したシートSを全幅切断する。第1の固定刃20は、第1の刃部12と対向する側に刃先20aを備える。また、第1の固定刃20は第2の固定刃30に対向して設けられ、刃先20aは第2の固定刃30の刃先30aに対向する。図1及び図2に示すように、第1の固定刃20は、正面側から固定板40aを介してフレーム40にネジ止め固定される。刃先20aは、X軸に沿って略水平に設けられる。第1の固定刃20の刃20aは、シートSの挿入側に向かって広がるように傾斜するシノギ面が形成される。
第2の固定刃30は、回転刃10の回転軸10pに設けられ、第2の刃部13と当接することにより、回転刃10の第2の刃部13との間に通したシートSを切り残し切断する。第2の固定刃30は、第2の刃部13と対向する側に刃先30aを備える。また、第2の固定刃30は第1の固定刃20に対向して設けられ、刃先30aは第1の固定刃20の刃先20aに対向する。図1及び図2に示すように、第1の固定刃20は、正面側から固定板40bを介してフレーム40にネジ止め固定される。第2の固定刃30は、シートS
を切り残し切断するために、刃先30a複数の凹凸が連続して形成されたミシン目刃であり、X軸に沿って略水平に設けられる。第2の固定刃30の刃30aは、シートSの挿入側に向かって広がるように傾斜するシノギ面が形成される。
固定部14、15は、回転刃10の回転軸10p、すなわちX軸方向に平行に略円筒形状に形成され、第1の刃部12と第2の刃部13を固定する固定部14a、15aと、回転支持軸11a、11bに連結される略円筒形状部14b、15bと、を備える。
切替機構50は、シート切断装置100において、回転刃10の回転方向を切り替える機構であり、電動モータ60の回転力を回転刃10の回転に伝え、切断の度に電動モータ60の回転を逆回転に切り替える。図1及び図5に示すように、切替機構50は、カム51と、ピン52と、リンク53と、バネスイッチ54と、を備える。
カム51は、中心51aが駆動源としての電動モータ60のモータ軸61の一端に設けられた固定部材62を介して回転可能に軸支され、ピン52を介して電動モータ60の回転駆動力をリンク53に伝達する。カム51は、バネスイッチ54の突起部54aを押し下げる凸部51b、51c、51dを有する。
ピン52は、カム51上に設けられた突起状の部材である。
リンク53は、一端にピン52が摺動可能に嵌入され、かつピン52の回転径と略同じ長さの長孔53aと、他端に回転支持軸11aを嵌入する孔53bとを有する。リンク53は、長孔53aにピン52が嵌入することによりカム51に連結され、孔53bに回転支持軸11aが嵌入することにより、フレーム40に連結される。
バネスイッチ54は、カム51の外周に接触し、凸部51b、51c、51dに押し下げられる突起部54aと、突起部54aに連結したバネ部54bと、バネ部54bに連結し、シート切断装置100に対して外部に信号を伝達する本体部54cを備える。本体部54cはフレーム40の下面に連結された金属製のブラケット70に固定される。
電動モータ60は、シート切断装置100に駆動を供給する。図3に示すように、電動モータ60は、モータ軸61と、モータ軸61の一端に設けられた固定部材62と、モータ軸61の他端に接続された解除ノブ63とを備える。電動モータ60は、固定部材62側がブラケット70にネジ止めされることにより、カッタ部1の下側に固定される。
解除ノブ63は略円筒形状に形成され、マイナス溝63aが形成された端面63bはブラケット70から突出するように設けられる。解除ノブ63を手動で、またはマイナス溝63aにドライバー等を差し込んで回転させることにより、その回転力を回転刃10に伝える。
1.2.シート切断装置の動作
このような構成を有するシート切断装置100は、以下に示す動作によりシートSを切断する。なお、図5に示すカム51に設けられたピン52が下死点に位置する場合、第1の刃部12の刃先12aは第1の固定刃20に隠れた状態であり、第2の刃部13の刃先13aは第2の固定刃30に隠れた状態となる(図3参照)。
全幅切断の指示の信号により電動モータ60に電力が供給されてモータ軸61が回転すると、その回転によって固定部材62を介してモータ軸61に接続されたカム51が、図5に示す矢印Dの方向に回転する。カム51に設けられたピン52が、カム51の回転に従って下死点から全幅切断位置52aまでリンク53の長孔53a内を移動しながらリン
ク53を上方に押し上げる。ピン52の移動によってリンク53が摺動し、これによりリンク53の孔53bに嵌入した回転支持軸11aが矢印Dの方向に回転し、これにより回転刃10が図4に示す矢印Bの方向に回転する。回転刃10が矢印Bの方向に回転すると、第1の刃部12の刃先12aが第1の固定刃20に近づき、刃先12aと第1の固定刃20との間に搬送されてセットされたシートSと接触し、ピン52が全幅切断位置52aに達したときにシートSを全幅切断する。
ピン52が全幅切断位置52aに達してシートSを全幅切断し、バネスイッチ54の突起部54aがカムの凸部51dを押し下げると、電動モータ60の回転が逆回転に切り替えられ、図5に示す矢印E方向にカム51を回転させる。これにより、回転刃10は図4に示す矢印C方向に回転し、これに伴い刃先12aがシートSと第1の固定刃20から離れる。刃先12aがシートSから離れると、シート搬送手段(図示せず)によって、シートSが排出側に搬送され、次の切断部位が回転刃10と第1の固定刃20との間にセットされる。
ピン52が図5に示す下死点に戻り、カム51の凸部51cがバネスイッチ54の突起部54aを押し下げると、電動モータ60の回転はまた逆回転に切り替えられ、図5に示す矢印D方向にカム51を回転させる。これにより、再度、回転刃10は図4に示す矢印B方向に回転し、これに伴い刃先12aと第1の固定刃20との間に搬送されてセットされたシートSの次の切断部位を全幅切断する。このように、電動モータ60の回転を切断の度に切り替えることで、シートSが間欠的に全幅切断される。
シートSを切り残し切断する場合には、電動モータ60を全幅切断とは逆回転させることにより行う。切り残し切断の指示の信号により、電動モータ60に電力が供給されて、図5に示す矢印E方向にカム51が回転するように電動モータ60を回転させる。カム51に設けられたピン52が、カム51の回転に従って下死点から切り残し切断位置52bまでリンク53の長孔53a内を移動しながらリンク53を上方に押し上げる。ピン52の移動によってリンク53が摺動し、これによりリンク53の孔53bに嵌入した回転支持軸11aが矢印Eの方向に回転し、これにより回転刃10が図4に示す矢印Cの方向に回転する。回転刃10が矢印Cの方向に回転すると、第2の刃部13の刃先13aが第1の固定刃20に近づき、その際に、刃先13aと第2の固定刃30との間に搬送されてセットされたシートSと接触し、切り残し切断位置52bにピン52が達したときにシートSを切り残し切断する。
ピン52が切り残し切断位置52bに達してシートSを切り残し切断し、カム51の凸部51bがバネスイッチ54の突起部54aを押し下げると、電動モータ60の回転が逆回転に切り替えられ、図5に示す矢印D方向にカム51を回転させる。これにより、回転刃10は図4に示す矢印B方向に回転し、これに伴い刃先13aがシートSと第2の固定刃30から離れる。刃先13aがシートSから離れると、シート搬送手段(図示せず)によって、シートSが搬送され、次の切断部位が回転刃10と第2の固定刃30との間にセットされる。
ピン52が図5に示す下死点に戻り、カムの凸部51cがバネスイッチ54の突起部54aを押し下げると、電動モータ60の回転はまた逆回転に切り替えられ、図5に示す矢印E方向にカム51を回転させる。これにより、再度、回転刃10は図4に示す矢印C方向に回転し、これに伴い刃先13aと第2の固定刃30との間に搬送されてセットされたシートSの次の切断部位を切り残し切断する。このように、電動モータ60の回転を切断の度に切り替えることで、シートSが間欠的に切り残し切断される。ここで、切断されたシートはミシン目状にカットされた切り残し切断であるため、シートSが切断されても連なった状態で排出される。
シート切断装置100でペーパージャム等が発生した場合には、解除ノブ63を手動またはドライバーを用いて回転させて、回転刃10と第1の固定刃20または第2の固定刃30との間に詰まったシートや切断物を取り除く。
2.効果
以上説明したように、本実施形態に係るシート切断装置100によれば、全幅切断と切り残し切断の2種の切断機能を有するシート切断装置100において、回転刃10が全幅切断用の第1の刃部12と、切り残し切断用の第2の刃部13とを備え、固定刃として全幅切断用の第1の固定刃20と、切り残し切断用の第2の固定刃30を備えるため、全幅切断時に綺麗な切断面が得られるシート切断装置を提供することができる。また、全幅切断専用の刃を用いて切断するため、切断対象が切断時にシート状に潰れた状態で挿入されるチューブ状のメディアにおいても綺麗な切断面が得られる。
また、第1の刃部12の刃先12aと第2の刃部13の刃先13aにシノギ面を有するため、シートSの挿入が容易になる。
さらに、マイナス溝63aを有する解除ノブ63を有するため、ペーパージャムの発生時に手動またはドライバーを用いて回転させることにより、容易にペーパージャムを解除することができる。なお、マイナス溝63aはプラス溝であってもよい。
また、第1の刃部12の排出側には、排出側に下り傾斜した傾斜面12bを有するため、連続で全幅切断するときに切断物が装置内部に滞在しにくくなり、ペーパージャムの発生を抑制することがきる。
さらに、カム51に設けられたピン52が下死点に位置する場合、第1の刃部12の刃先12aは第1の固定刃20に隠れた状態であり、第2の刃部13の刃先13aは第2の固定刃30に隠れた状態であるため、ペーパージャムの発生を抑制することがきる。
なお、回転刃10と第1及び第2の固定刃20、30とが互いに摺接する側面には、非粘着樹脂やフッ素処理等の非粘着コーティングが施されてもよい。これにより、ライナレスラベル等の粘着性を有するシートの切断時における、シートや切断物の刃への付着を防止できる。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…カッタ部、10…回転刃、10p…回転軸、11a、11b…回転支持軸、12…第1の刃部、12a…刃先、12b…傾斜面、12c…外面、13…第の刃部、13a…刃先、13b…水平面、13c…傾斜面、12c…外面、14、15…固定部、14a、15a…固定部、14a…固定部、14b…略円筒形状部、20…第1の固定刃、20a…刃先、30…第2の固定刃、30a…刃先、40…フレーム、40a、40b…固定板、50…切替機構、51…カム、51a…中心、51b、51c、51d…凸部、52…ピン、52a…全幅切断位置、52b…切り残し切断位置、53…リンク、53a…長孔、53b…孔、54…バネスイッチ、54a…突起部、54b…バネ部、54c…本体部、60…電動モータ、61…モータ軸、62…固定部材、63…解除ノブ、63a…マイナス溝、63b…端面、70…ブラケット、100…シート切断装置、S…シート。

Claims (3)

  1. 被切断材料であるシートの幅方向に回転軸を有する回転刃と、
    前記回転軸に平行に設けられ、前記回転刃との間に通した前記シートを幅方向に全幅切断する第1の固定刃と、
    前記第1の固定刃に平行に設けられ、前記回転刃との間に通した前記シートを幅方向に切り残し切断する第2の固定刃と、
    前記回転刃を駆動する電動モータと、
    前記回転刃の回転方向を切り替える切替機構と、
    を備え、
    前記回転刃は前記回転軸を軸とする略円筒形状の部材であり、外周面に刃先が形成された、全幅切断用の第1の刃部と、前記第1の刃部に対向して設けられた切り残し切断用の第2の刃部とを備え、
    前記第1の固定刃と前記第2の固定刃は、前記第1の固定刃と前記第2の固定刃との間に通した前記シートの切断する箇所を挟むように対向して設けられ、
    前記第1の刃部は、前記切断する箇所を挟むように前記第1の固定刃に対向し、前記第2の刃部は、前記切断する箇所を挟むように前記第2の固定刃に対向するように設けられ、
    前記切替機構は、切断の度に前記電動モータの回転を逆回転に切り替える、シート切断装置。
  2. 前記第1の固定刃の刃先と前記第2の固定刃の刃先は、前記シートの挿入側に向かって広がるように傾斜するシノギ面を有する、請求項1に記載のシート切断装置。
  3. 前記第1の刃部または前記第2の刃部のうち、下側に配置される刃部の前記シートの排出側には、排出側に下り傾斜した傾斜面を有する、請求項1または請求項に記載のシート切断装置。
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