JP6960036B1 - オフセット印刷用中性湿し水組成物、及び濃縮湿し水組成物 - Google Patents

オフセット印刷用中性湿し水組成物、及び濃縮湿し水組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷機に用いられている鉄製部材の錆を生じさせにくく、機上現像方式の印刷版を用いた場合の損紙を低減させることのできるオフセット印刷用中性湿し水組成物を提供すること。【解決手段】炭素数6〜14の脂肪族二塩基酸の塩を湿し水組成物に添加すると、防錆性と機上現像性との両方を向上させることができる。具体的には、pHが5を超え9未満のオフセット印刷用中性湿し水組成物であって、組成物の全量に対して、炭素数6〜14の脂肪族二塩基酸の塩を0.0001〜0.04質量%含有することを特徴とするオフセット印刷用中性湿し水組成物を用いればよい。【選択図】なし

Description

本発明は、オフセット印刷用中性湿し水組成物、及び濃縮湿し水組成物に関するものである。
オフセット印刷は、油性であるオフセット印刷用インキ組成物(以下、「インキ組成物」又は「インキ」と適宜省略する。)が水に反発する性質を利用した印刷方式であり、凹凸を備えた印刷版を用いる凸版印刷方式とは異なり、凹凸のない印刷版を用いることを特徴とする。この印刷版は、凹凸の代わりに親油性の画像部と親水性の非画像部とを備える。そして印刷に際しては、まず、湿し水によって印刷版の非画像部が湿潤されてその表面に水膜が形成され、次いでインキ組成物が印刷版に供給される。このとき、供給されたインキ組成物は、水膜の形成された非画像部には反発して付着せず、親油性の画像部のみに付着する。こうして、印刷版の表面にインキ組成物による画像が形成され、次いでそれがブランケット及び紙に順次転移することにより印刷が行われる。
このときに用いられる湿し水の最も簡単な構成は水のみであってもよいが、水のみでは湿し水に要求される機能を十分に満足できないことも多い。例えば、湿し水の供給量が適正でないと、画像部へ十分にインキ組成物が転移せずに画像濃度が低下したり、非画像部にインキ組成物が付着して印刷汚れを生じたりして印刷トラブルとなるが、湿し水の構成が水のみでは適正供給量の範囲が狭く(これは、いわゆる「水幅が狭い」状態である。)、印刷条件が少し変化しただけで良好な印刷物を得ることが難しくなる。そこで、通常は、酸や塩基及びその塩類、界面活性剤、湿潤性水溶性樹脂といった各種添加剤を配合することで、湿し水の粘度、表面張力、pH、インキ組成物に対する乳化特性等を調整し、湿し水の適正供給量の拡大を図るのが一般的である。
湿し水組成物は、このような理由で酸や塩基を含む場合、通常、酸性又はアルカリ性領域にあり(例えば、特許文献1、特許文献2等を参照。)、そのままでは、法令等で定められている排水基準(例えば、下水道法によればpHが5を超え9未満となる。)を満たすことができず、排水の際に中和処理が必要になる。しかしながら、中和処理には余分な手間とコストがかかるため、最近ではこの処理を行う必要のない、排水基準を満たす中性湿し水も提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
一方、オフセット印刷用の印刷版の作製の分野では、従来、親水性の支持体上に親油性の感光性樹脂層を設けてなる平版印刷版原版(PS版)を用い、このPS版に、文字や画像等の情報を有するフィルム状のマスクを通して露光を行った後、アルカリ性現像液等による現像処理を行うことで画像部に対応する感光性樹脂層を残存させる一方で、非画像部に対応する不要な感光性樹脂層を溶解除去して印刷版を得ていた。その後のデジタル化の進展に伴い、CTP(Computer to Plate)技術を用いて、フィルム状のマスクを用いずに、文字や画像等の情報をレーザー光により描画する直接露光方式が一般的に行われるようになり、最近では、現像液による現像を不要とする機上現像方式も採用されつつある。
機上現像方式とは、平版印刷版原版を露光した後、現像を行わずにそのまま印刷機に装着して印刷を開始させることで現像を行うものである。この方式では、印刷の初期段階にて非画像部となる部分の感光性樹脂層が湿し水により膨潤して剥がれやすくなり、これがインキ組成物へと取り込まれて印刷版原版から除去されることで現像が完了する。機上現像方式の製版方式では、現像工程が不要になることによる工程簡素化のメリットがあるだけでなく、アルカリ性現像液を用いずに現像を行うことができるので、環境面でもメリットがある。このような現像を可能にするための機上現像用の印刷原版としては、各種のものが提案されている(例えば、特許文献4等を参照)。
特開平05−318958号公報 特開平06−127170号公報 特開2005−28853号公報 特開2012−66577号公報
ところで、近年、オフセット印刷に用いる輪転機は、より高速で軽量かつ小型化の傾向にある。特に高速化の顕著なオフセット印刷用輪転機として、新聞印刷用の輪転機を挙げることができる。オフセット印刷機では良好な印刷物を得るために印刷版への均一な湿し水供給を実現するための湿し水供給機構を備えるが、新聞印刷用のオフセット輪転機では、こうした湿し水供給機構として、スプレーダンプニング方式が採用されることが多い。スプレーダンプニング方式とは、ノズルから霧状の湿し水を噴射して印刷版へ供給する方式であり、上記のように小型化や高速化の顕著な新聞印刷用のオフセット輪転機においては、ノズルから噴射される霧状の湿し水の液滴が、より小さく、より高速なものとなって印刷機内の狭い空間に多量に滞留して漂うようになり、印刷機の金属部各所に付着して鉄錆を生じさせる原因となっている。
また、上記のように、近年では機上現像方式の印刷版が採用される例も増えているが、この印刷版では、印刷開始後の初期段階で印刷を行いながら現像を行うことになるので、商品としての印刷物が得られるまでの立ち上がり損紙が増加する傾向にある。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、印刷機に用いられている鉄製部材の錆を生じさせにくく、機上現像方式の印刷版を用いた場合の損紙を低減させることのできるオフセット印刷用中性湿し水組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、pHが5を超え9未満のオフセット印刷用中性湿し水組成物において、炭素数6〜14の脂肪族二塩基酸の塩を組成物の全量に対して0.0001〜0.04質量%含有させることにより、鉄錆の抑制と、機上現像方式の印刷版を用いた場合の損紙の低減とを両立できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)本発明は、pHが5を超え9未満のオフセット印刷用中性湿し水組成物であって、組成物の全量に対して、セバシン酸の塩を0.0001〜0.04質量%含有することを特徴とするオフセット印刷用中性湿し水組成物である。
(2)また本発明は、上記セバシン酸の塩がセバシン酸ナトリウムである(1)項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物である。
)また本発明は、さらに、無機酸塩及び/又は有機酸塩を含む(1)項又は(2)項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物である。
)また本発明は、上記無機酸塩の少なくとも一部としてリン酸化合物の塩を含み、その組成物中における含有濃度が純リン分に換算して32mg/L以下である(3)項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物である。
)また本発明は、上記リン酸化合物の塩がヘキサメタリン酸の塩である()項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物である。
)また本発明は、さらに、防腐剤を含む(1)項〜()項のいずれか1項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物である。
)また本発明は、上記防腐剤がチアゾリン系化合物である(6)項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物である。
)また本発明は、(1)項〜()項のいずれか1項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物を調製するための濃縮湿し水組成物である。
本発明によれば、印刷機に用いられている鉄製部材の錆を生じさせにくく、機上現像方式の印刷版を用いた場合の損紙を低減させることのできるオフセット印刷用中性湿し水組成物が提供される。
以下、本発明のオフセット印刷用中性湿し水組成物(以下、本発明の湿し水組成物等と適宜省略する、)の一実施形態、及び濃縮湿し水組成物の一実施形態について説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の範囲において適宜変更を加えて実施することができる。
本発明の湿し水組成物は、オフセット印刷用の湿し水として好ましく用いられ、pHが5を超え9未満の中性領域にある。このため、本発明の湿し水組成物は、法令(下水道法)で定める排水のpH基準に合致し、特に中和処理を行うことなく排水として処理することができる。なお、pH5〜6の領域を弱酸性とし、pH8〜9の領域を弱アルカリ性として扱う例もあるが、本発明では、法令の基準を参考に、pHが5を超え9未満の領域を中性として扱う。
本発明の湿し水組成物は、湿し水を用いるオフセット印刷全般に適用することが可能である。このようなオフセット印刷としては、ポスター、パッケージ、書籍等の印刷等を行う商業印刷や、新聞の印刷を行う新聞印刷等を挙げることができる。また、その印刷方式も、枚葉印刷や輪転印刷等が挙げられ、特に限定されない。なお、既に述べたように、本発明の湿し水組成物は、防錆性や印刷版の機上現像性に優れるので、湿し水の供給手段としてスプレーダンプナー方式が採用され、また湿し水による印刷版の機上現像への取り組みの盛んな新聞印刷において好ましく適用される。
本発明の湿し水組成物は、pHが5を超え9未満のオフセット印刷用中性湿し水組成物であって、組成物の全量に対して、炭素数6〜14の脂肪族二塩基酸の塩を0.0001〜0.04質量%含有することを特徴とし、好ましくは、上記の脂肪族二塩基酸の塩に加えて無機酸塩及び/又は有機酸塩等を含む。以下、各成分について説明する。
炭素数6〜14の脂肪族二塩基酸の塩は、本発明の湿し水組成物に防錆性、及び印刷版の機上現像性を付与するのに貢献する。湿し水組成物とは異なる分野において、このような脂肪族二塩基酸の塩を防錆成分として用いる例もあるが、これをオフセット印刷用の湿し水組成物に用いた場合に、防錆性に加えて、機上現像性まで向上することは意外な知見といえる。本発明は、このような知見によりなされたものであることは既に述べた通りである。
脂肪族二塩基酸の塩を構成する脂肪族二塩基酸は、カルボキシ基を2つ備えたアルキレン化合物であり、本発明においては、その分子に含まれる炭素数が6〜14となる。この化合物に含まれるアルキレン鎖は分枝を有してもよく、2つのカルボキシ基は、このアルキレン鎖を構成する任意の炭素原子に結合する。すなわち、2つのカルボキシ基は、それぞれ、同じ炭素原子に結合してもよいし、隣り合う炭素原子に結合してもよいし、互いに離れた炭素原子に結合してもよい。このような脂肪族二塩基酸としては、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸、1,11−ウンデカンジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、1,1−シクロペンタン二酢酸、ジプロピルマロン酸、3−エチル−3−メチルグルタル酸等が挙げられ、中でもセバシン酸が好ましく挙げられる。脂肪族二塩基酸の塩を構成する脂肪族二塩基酸がセバシン酸である場合、脂肪族二塩基酸の塩は、セバシン酸の塩となる。
脂肪族二塩基酸の塩を構成するカチオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン等が挙げられ、これらの中でもナトリウムイオンが好ましく挙げられる。また、脂肪族二塩基酸は、2つのカルボキシ基を備えるが、これら両方のカルボキシ基が同じカチオンと塩を形成してもよいし、片方のみが塩を形成して残りの一方はカルボキシ基のままであってもよいし、2つのカルボキシ基が互いに異なるカチオン(例えば、ナトリウムイオン及びアンモニウムイオン)と塩を形成してもよい。
上記の好ましい脂肪族二塩基酸と好ましいカチオンとを組み合わせたセバシン酸ナトリウムが、脂肪族二塩基酸の塩として好ましく挙げられる。
湿し水組成物中における脂肪族二塩基酸塩の添加量は、湿し水組成物全体に対して0.0001〜0.04質量%である。この添加量としては、湿し水組成物全体に対して0.0025〜0.04質量%が好ましく挙げられ、湿し水組成物全体に対して0.01〜0.04質量%がより好ましく挙げられる。湿し水組成物中における脂肪族二塩基酸塩の添加量が上記の範囲であることにより、防錆性と印刷版の機上現像性とを良好に両立することができる。
本発明の湿し水組成物には、無機酸塩及び/又は有機酸塩を添加することができる。これらの塩は、整面剤として機能する成分である。
無機酸塩としては、硝酸塩、リン酸化合物の塩、ホウ酸塩、硫酸塩、アルミニウムミョウバン等を好ましく挙げることができる。これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を好ましく挙げられる。例えば硝酸塩としては、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム、硝酸マグネシウム等が挙げられる。湿し水組成物中における、リン酸化合物の塩を除いた無機酸塩の添加量としては、湿し水組成物全体に対して0.0015〜0.03質量%が好ましく挙げられ、0.0025〜0.02質量%がより好ましく挙げられる。この添加量が上記の範囲であることにより、良好な印刷適性が得られるばかりでなく、濃縮湿し水とした場合の安定性が良好なものになる。なお、これらの無機酸塩は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
リン酸化合物の塩としては、リン酸、ヘキサメタリン酸、オルトリン酸、ポリリン酸、トリポリリン酸等のナトリウム塩、カリウム塩等を挙げることができる。これらの中でも、ヘキサメタリン酸塩を好ましく挙げられ、ヘキサメタリン酸ナトリウムをより好ましく挙げられる。
ここで、下水道法では、排水に含まれるリン含有量が32mg/L未満と規定されているので、湿し水組成物に添加されたリン酸化合物の塩を純リン分に換算したときの濃度が32mg/L未満となるようにリン酸化合物の塩を添加することが好ましい。ここで、「リン酸化合物の塩を純リン分に換算したときの濃度」とは、次式で表される、リン酸化合物の塩に含まれるリン原子の濃度である。
リン原子の濃度=Ccomp.×Pncomp.×リンの原子量/Mwcomp.
comp.:湿し水組成物中のリン酸化合物の塩の濃度
Pncomp.:リン酸化合物の塩1分子中に含まれるリン原子の数
Mwcomp.:リン酸化合物の塩の分子量
なお、リン酸化合物の塩が複数種類含まれている場合は、それぞれのリン酸化合物の塩においてリン純分に換算した濃度の総和となる。例えば、湿し水組成物1L中にリン酸一 ナトリウム(分子量119.98)10mg及びリン酸三ナトリウム(分子量163.92)10mgが含まれているときのリン酸化合物の塩のリン純分に換算した濃度は、(10×30.97/119.98)+(10×30.97/163.92)=4.47mg/Lとなる。
また、本発明の湿し水組成物において、上記リン酸化合物の塩を含む場合、純リン分に換算した濃度の好ましい上限は水質汚濁防止法、東京都下水道条例の基準値を満たす16mg/Lであり、より好ましい上限は水質汚濁防止法の日間平均を満たす8mg/Lである。
有機酸塩としては、コハク酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸等のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を挙げることができる。これらの中でも、リンゴ酸塩やクエン酸塩を好ましく挙げられ、リンゴ酸ナトリウムやクエン酸三ナトリウムをより好ましく挙げることができる。有機酸塩の添加量としては、湿し水組成物全体に対して0.0025〜0.05質量%が好ましく挙げられ、0.01〜0.03質量%がより好ましく挙げられ、0.01〜0.02質量%がさらに好ましく挙げられる。この添加量が上記の範囲であることにより、良好な印刷適性が得られるばかりでなく、濃縮湿し水としたときの安定性が良好なものになる。なお、これらの有機酸塩は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
本発明の湿し水組成物は、防腐剤を含むことが好ましい。本発明の湿し水組成物が防腐剤を含むことにより、湿し水を収容する湿し水供給装置内での細菌による腐敗や、カビ及び酵母などの微生物の増殖を抑え、それらによる印刷適性の劣化を抑制できる。
防腐剤としては、例えば、有機窒素硫黄系化合物、有機窒素系化合物、有機臭素系化合物、有機銅化合物、ベンゾイミダゾール系化合物、チアゾリン系化合物、N−ハロメチルチオフタルイミド系化合物、トリアジン系化合物等を挙げることができる。これらの中でも、防腐剤としてチアゾリン系化合物を好ましく挙げることができる。チアゾリン系化合物は、経時安定性が良好であり、湿し水組成物の防腐効果を長期に渡って得ることができる。
このようなチアゾリン系化合物のより具体的な例としては、例えば、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等を挙げることができる。
防腐剤の添加量としては、湿し水組成物全体に対して0.0001〜0.05質量%が好ましく挙げられる。防腐剤は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
本発明の湿し水組成物を構成する水としては、純水(イオン交換水、RO水)、軟水(陽イオン交換水)、水道水、井戸水等を挙げることができる。
また、本発明の湿し水組成物には、必要に応じて、水溶性樹脂、湿潤剤、界面活性剤、消泡剤、上記脂肪族二塩基酸塩以外の防錆剤等の成分を適宜添加してもよい。
水溶性樹脂としては、これまで湿し水組成物に用いられているものを特に限定されずに挙げることができる。このような水溶性樹脂の一例として、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、メチルグルコシド、ペクチン、ポリビニルピドリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテル、無水マレイン酸共重合体、アルギン酸等を挙げることができる。これらの水溶性樹脂は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
湿潤剤としては、これまで湿し水組成物に用いられているものを特に限定されずに挙げることができる。このような湿潤剤の一例として、アルコール類、グリコール類又はグリセリン類等を挙げることができる。これらの湿潤剤は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
界面活性剤としては、これまで湿し水組成物に用いられているものを特に限定されずに挙げることができる。このような水溶性樹脂の一例として、グリセリン脂肪酸エステル系、ポリグリセリン脂肪酸エステル系、プロピレングリコール脂肪酸エステル系、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレン系(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー類等)等を挙げることができる。これらの界面活性剤は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
消泡剤としては、これまで湿し水組成物に用いられているものを特に限定されずに挙げることができる。このような消泡剤の一例として、シリコン系消泡剤等が挙げられる。これらの消泡剤は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
上記脂肪族二塩基酸塩以外の防錆剤としては、これまで湿し水組成物に用いられているものを特に限定されずに挙げることができる。このような防錆剤の一例として、テトラゾール化合物及び/又はその水溶性塩、ベンゾトリアゾール系化合物等が挙げられる。テトラゾール化合物及び/ 又はその水溶性塩の具体例としては、5置換−1H−テトラゾール、1置換−1H−テトラゾール、1置換−5置換−1H−テトラゾール等、及びその水溶性塩が挙げられ、中でも、1H−テトラゾール、5−アミノ−1H−テトラゾール、それらの水溶性塩(特に有機窒素含有化合物の塩)が好ましく挙げられる。これらの防錆剤は、単独で用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
本発明の湿し水組成物を調製するには、通常、純水(イオン交換水、脱塩水)、軟水等の水に上記脂肪族二塩基酸の塩をはじめ、必要に応じて上記の各成分を添加して、撹拌機で撹拌混合すればよい。また、濃縮湿し水組成物を調製しておき、使用時に印刷現場にて純水、軟水、水道水等の水で希釈することにより本発明の湿し水組成物を調製してもよい。この場合、湿し水組成物の濃縮倍率としては約100〜300倍程度を挙げることができる。
本発明の湿し水組成物によれば、印刷機の鉄製部材に対する優れた防錆性の他、印刷版の良好な機上現像性が得られる。また、本発明の湿し水組成物によれば、印刷中に生じる乳化インキの増粘が抑制され、機上現像後の整面性にも優れるので、優れた印刷適性が得られる。さらに、本発明の湿し水組成物は、溶解安定性が高く分離沈殿も生じにくいので、例えば市場流通用等として100倍以上に濃縮したとしても長期間の安定保存が可能である。
上記本発明の湿し水組成物を調製するための濃縮湿し水湿し水組成物もまた本発明の一つである。本発明の湿し水組成物は、上記のように、濃縮時の安定性に優れるため50倍以上は勿論、100倍以上の濃縮湿し水組成物として扱うことが可能である。この濃縮湿し水組成物は、印刷現場での使用時に例えば50〜300倍に希釈され、湿し水組成物として用いられる。
以下、実施例を示すことにより本発明の湿し水組成物をさらに具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に何ら限定されることはない。
[実施例1〜7、及び比較例1〜9の湿し水組成物]
表1及び2に示す各材料を撹拌機で混合することで、実施例1〜7、及び比較例1〜9の湿し水組成物を調製した。なお、表1及び2において、「鉄用防錆剤1」は、キレスト株式会社製のキレスライトW−1であり、「鉄用防錆剤2」は、同社製のキレスライトW−168であり、「鉄用防錆剤3」は、千代田ケミカル株式会社製のチオライトC568であり、「鉄用防錆剤4」は、同社製のチオライトC598である。また、表1及び2において、「整面剤1」は、リンゴ酸ナトリウムであり、「整面剤2」は、クエン酸三ナトリウムであり、「整面剤3」は、硝酸ナトリウムであり、「整面剤4」は、オルトリン酸ナトリウムであり、「整面剤5」は、ピロリン酸ナトリウムであり、「整面剤6」は、トリポリリン酸ナトリウムであり、「整面剤7」は、ヘキサメタリン酸ナトリウムである。また、表1及び2において、「防腐剤」は、メチルイソチアゾリノンであり、「界面活性剤」は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルであり、「水」は、全硬度約0mg/Lの軟水である。表1及び2に記載した各成分の配合量は、いずれも質量%である。
実施例1〜7、及び比較例1〜9の湿し水組成物のそれぞれについて、下記手順にて、防錆性、機上現像性、インキ組成物の乳化増粘性、現像後の整面性、及び濃縮湿し水組成物の安定性の各項目について評価を行った。
[防錆性評価]
100mLのポリ容器に60mLの湿し水組成物を入れ、その中へ試験用鉄板(鉄ピース)を入れて密栓して室温で放置した。鉄ピースは、ピースの約2/3が湿し水組成物に浸漬し、上部約1/3が空気中に露出する大きさとした。1つの湿し水組成物あたり、鉄ピースを5枚使用して評価を行い、5枚の鉄ピースのうち2枚で錆が観察されるまでの時間数を評価点とした。例えば、3時間経過後に2枚の鉄ピースで錆が観察されたならば、評価点は3点となり、3日間経過後に2枚の鉄ピースで錆が観察されたならば3日間×24時間=72なので、評価点は72点となる。試験期間は30日間としたので、評価点の最高は、30日間×24時間=720点となる。この試験により得られた結果を表1及び2の「防錆評価点」欄に記載した。
[機上現像性評価]
露光を行った未現像の機上現像タイプの印刷版を印刷機(東浜精機製新聞輪転機)に装着し、印刷版に水着けローラー及びブランケットローラーを接触させた状態で輪転機を起動させ、インキ供給のない状態で500部印刷相当回転させた。回転中の湿し水供給は、スプレーダンプナー(サカタインクス株式会社製、SSD−12)を用い、スリーノズルのスプレー値を20、20、20とした。輪転機を500部印刷相当回転させた後でローラー回転と湿し水スプレーを停止させ、印刷版を取り外して現像状態を観察した。現像状態の評価は、印刷版の中央部で行い、現像された面積の割合(%)を算出して行った。すなわち、現像が全くされていなければ評価は0%となり、完全に現像されていれば評価は100%となる。この試験により得られた結果を表1及び2の「機上現像性」欄に記載した。
[インキ組成物の乳化増粘性評価]
印刷機を模したローラー配列の機械にインキ組成物(サカタインクス株式会社製、新聞オフセット印刷用インキ 製品名:Luce Y−TS Magenta)を所定量巻き、ローラーを高速で回転させた状態で湿し水組成物をスプレー供給した。この機械では紙通しがされていないので湿し水組成物は過剰な状態となり、各ローラー上でインキ組成物は乳化される。所定の時間にわたり機械を回転させてからローラー上の乳化インキを採取し、採取された乳化インキの粘度を速やかに測定した。この乳化インキの粘度と、乳化される前のインキ組成物の粘度とを比較して評価を行った。なお、乳化インキの粘度変化が大きい場合は、実印刷において、乳化インキの転移性低下に伴う水着けローラーへのインキ固着等の問題を生じる。評価基準は次の通りとし、その評価結果を表1及び2の「乳化増粘性」欄に記載した。
○:粘度変化は小さかった
○〜△:通常問題無く使用できる粘度変化だった
△:使用できるが問題の生じる可能性のある粘度変化だった
×:実機では問題を生じやすいと予想される粘度変化だった
[現像後の整面性評価]
東浜精機製新聞輪転機を用いて印刷を行うことにより、各湿し水組成物の整面性評価を行った。印刷に際して、用いたインキ組成物はサカタインクス株式会社製の新聞オフセット印刷用インキ(製品名:Luce Y−TS Magenta)とし、印刷版は完全に現像が終了したものを用い、印刷速度は12万部/時とした。比較例3の湿し水組成物にて印刷汚れの生じない水量を標準水量とし、各湿し水組成物については、この標準水量から段階的に水量を減じて、各段階での紙面の汚れ程度を相対的に評価観察した。比較例3の湿し水組成物の結果を標準として、評価基準は次の通りとし、その評価結果を表1及び2の「現像後の整面性」欄に記載した。なお、下記の◎、○、△及び×とした各評価のそれぞれの間に位置する評価結果だった場合には、例えば○〜△等と記載した。
◎:比較例3の湿し水組成物を用いたときよりも紙面汚れが少なかった
○:比較例3の湿し水組成物を用いたときと同等の紙面汚れだった
△:比較例3の湿し水組成物を用いたときよりも紙面汚れが多かった
×:比較例3の湿し水組成物を用いたときよりも紙面汚れが著しく多かった
[濃縮湿し水組成物の安定性評価]
表1及び2にて示した各実施例及び比較例の湿し水組成物について、水を除いた各成分を100倍した質量%で純水に投入し、撹拌して溶解させた。この作業より、各湿し水組成物について100倍濃度の濃縮湿し水組成物が調製されることになる。撹拌終了後に濾過し、濾液(すなわち、100倍濃縮の湿し水組成物である。)を3等分してそれぞれ透明な容器に入れ、密閉した。得られた3つのサンプルを別々に、(1)冷蔵0〜2℃で4日間、(2)加温50〜53℃で4日間、(3)室温で1ヶ月間、にてそれぞれ保管し、沈殿又は分離、及び変色等の変質を目視観察して評価した。評価基準は次の通りとし、その評価結果を表1及び2の「濃縮安定性」欄に記載した。なお、下記の△評価までが100倍濃縮湿し水組成物として成立するものになる。湿し水組成物は、通常、印刷工場へ濃縮湿し水組成物の状態で納品され、印刷現場で所定の濃度に希釈して用いられる。濃縮湿し水組成物は、流通や在庫の段階で冬期夏期の気温条件に曝されるが、本評価はそのような条件を考慮したものとなる。
○:3種の温度条件のいずれでも外観上の変化が認められない
○〜△:軽度な変色や微少な分離が見られるが、室温に戻すことで解消される
△:はっきりとわかる程度に分離があるが、室温に戻すと再び均一な状態になる
×:沈殿又は分離や変色が目立ち、室温に戻しただけではこれが解消されずに撹拌が必要である
Figure 0006960036
Figure 0006960036
また、実施例4の湿し水組成物、及び市場に流通している6種の湿し水組成物(市販品1〜6)のそれぞれについて、上記の防錆性評価及び機上現像性評価を行った。その結果を表3に示す。なお、各市販品は、濃縮状態の湿し水組成物を100倍希釈して評価に使用した。
Figure 0006960036
表3に示すように、防錆評価点が48点を超えるものが市販品以上の防錆性を示す湿し水組成物となる。また同じく表3に示すように、機上現像性が80%を超えるものが市販品以上の機上現像性を示す湿し水組成物となる。このような観点で表1及び2を参照すると、二塩基酸の塩であるセバシン酸ナトリウムを0.0025質量%以上含有させることにより、防錆性と機上現像性が市販品よりも良好な結果となり、セバシン酸ナトリウムの含有量の増加とともにこれらの結果はさらに良いものになることがわかる(実施例1〜5)。機上現像性が向上すると、機上現像方式の印刷版を用いて印刷を行った際に印刷開始直後の損紙を減らすことができる。なお、セバシン酸ナトリウムの含有量が0.05%に達すると、今度は乳化インキの増粘や濃縮湿し水の安定性の点で好ましくない結果になることが分かる(比較例2)。また、実施例2と実施例6とを対比すると、ヘキサメタリン酸ナトリウム(整面剤7)は、リン酸塩の中でも、防錆性や整面性の面で優れていることが理解される。
また、市販の鉄用防錆剤を用いることにより防錆性能の向上を図ることも可能だが、この場合、二塩基酸の塩であるセバシン酸ナトリウムを用いた場合と異なって、機上現像性を向上させることにはならなかった(比較例4〜9)。

Claims (8)

  1. pHが5を超え9未満のオフセット印刷用中性湿し水組成物であって、
    組成物の全量に対して、セバシン酸の塩を0.0001〜0.04質量%含有することを特徴とするオフセット印刷用中性湿し水組成物。
  2. 前記セバシン酸の塩が、セバシン酸ナトリウムである請求項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物。
  3. さらに、無機酸塩及び/又は有機酸塩を含む請求項1又は2記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物。
  4. 前記無機酸塩の少なくとも一部としてリン酸化合物の塩を含み、その組成物中における含有濃度が純リン分に換算して32mg/L以下である請求項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物。
  5. 前記リン酸化合物の塩が、ヘキサメタリン酸の塩である請求項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物。
  6. さらに、防腐剤を含む請求項1〜のいずれか1項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物。
  7. 前記防腐剤が、チアゾリン系化合物である請求項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物。
  8. 請求項1〜のいずれか1項記載のオフセット印刷用中性湿し水組成物を調製するための濃縮湿し水組成物。
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