JP6959825B2 - 減速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、減速装置に関する。
ロボットや工作機械等の産業機械には、所定の角度範囲を往復動する回動動作をするものがある。この産業機械は、通常、その回動動作に伴い相対回動するベース部材及び回動部材を有する。この種の産業機械にはホロー部が設けられた減速装置を組み込み、そのホロー部にケーブル等の挿通部材を挿通することがある。この挿通部材は、産業機械のベース部材にベース側部分を固定し、回動部材に反ベース側部分を固定することがある。この場合、ベース部材及び回動部材の相対回動によりホロー部に対して挿通部材が摺動してしまうと、挿通部材の損耗が懸念される。
この対策として、特許文献1には、挿通部材のベース側部分が挿通されるとともに、ホロー部のベース側端部を構成する保護部材(一側端部材)に関して、ベース部材に対する位置を固定した減速装置が開示されている。これにより、ベース部材及び回動部材が相対回動したときに、ホロー部のベース側端部に対する挿通部材のベース側部分の摺動を避けられる。
特開2010−156431号公報
特許文献1の保護部材は、減速装置のキャリヤの外周面に対して径方向外側にはみ出る位置に配置されている。本発明者が検討したところ、減速装置の軽量化を図る観点から、特許文献1の技術に関して改良の余地があるとの認識を得た。
本発明のある態様は、こうした状況に鑑みてなされ、その目的の1つは、減速装置の軽量化を図れる技術を提供することにある。
本発明のある態様は減速装置に関し、内歯歯車が設けられたケーシングと、前記内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、前記外歯歯車の軸方向側部に配置され前記ケーシングに回転自在に支持されるキャリヤと、を備え、径方向中央部に軸方向に貫通するホロー部が設けられた減速装置であって、前記外歯歯車及び前記キャリヤに挿通され、前記ホロー部を構成するセンターパイプと、前記センターパイプの端部と軸方向に隣り合う位置に配置され、前記ホロー部の端部を構成する保護部材と、を備え、前記保護部材は、前記キャリヤに固定されるとともに、前記内歯歯車の中心軸線を中心として前記キャリヤに外接する最大径の外接円に対して径方向内側に収まる位置に配置される。
本発明によれば、減速装置の軽量化を図れる。
第1実施形態の減速装置を用いた産業機械の一部を示す断面図である。 ベース側から見た保護部材やベース側キャリヤを模式的に示す図である。 図1の一部の拡大図である。 第1変形例の減速装置の一部を示す断面図である。 第2実施形態の減速装置の一部を示す断面図である。 第3実施形態の減速装置を用いた産業機械の一部を示す断面図である。
以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略したり、構成要素の寸法を適宜拡大、縮小して示す。
(第1の実施の形態)
図1は、第1実施形態の減速装置10を用いた産業機械12の一部を示す断面図である。産業機械12は産業用ロボットであり、減速装置10はその関節部を駆動する。なお、本発明の減速装置10の用途は特に限定されるものではない。産業機械12は、基端側のベース部材14(第1相手部材)と、先端側の回動部材16(第2相手部材)と、ベース部材14に対して回動部材16を回動させる駆動装置18とを備える。本図ではベース部材14の一部を示す。本実施形態の回動部材16は、減速装置10のカバー部材46(後述する)と同じ部材の一部として構成される。本実施形態の駆動装置18は、ベース部材14に対して所定の角度範囲で往復動するように回動部材16を回動させる。なお、回動部材16(第2相手部材)は、カバー部材46とは別部材とされ、ケーシング40から径方向外側に突出したフランジ部に固定される場合もある。
駆動装置18は、電源(不図示)と、モータ20と、減速装置10と、挿通部材22と、を備える。電源は、ベース部材14(またはベース部材14と相対回転しない部材)に組み付けられる。モータ20は、回動部材16に組み付けられ、減速装置10の外歯歯車32等の被駆動要素を駆動する。減速装置10は、モータ20の動力を用いてベース部材14に対して回動部材16を相対回動させる。
挿通部材22は長尺部材であり、長手方向の片側にある第1側部分(以下、ベース側部分22aという)と、ベース側部分22aに対して長手方向の反対側にある第2側部分(以下、反ベース側部分22bという)とを有する。本実施形態の挿通部材22は電源からモータ20に電力を供給するケーブルである。挿通部材22のベース側部分22aは電源を介してベース部材14に固定され、反ベース側部分22bはモータ20を介して回動部材16に固定される。なお、本実施形態の反ベース側部分22bは、その途中位置で分岐して設けられる第1分岐部分22cと第2分岐部分22dを有し、回動部材16には第1分岐部分22cが固定される。
減速装置10には、挿通部材22が挿通されるホロー部24が設けられる。ホロー部24は、減速装置10の後述する径方向中央部に軸方向Xに貫通して設けられる。ホロー部24は、軸方向Xの一方側(図1の下側)にある一方側端部(以下、ベース側端部24aという)と、軸方向Xの他方側にある他方側端部(以下、反ベース側端部24bという)とを有する。ホロー部24のベース側端部24aには挿通部材22のベース側部分22aが挿通され、反ベース側端部24bには挿通部材22の反ベース側部分22bが挿通される。
減速装置10は、内歯歯車34と噛み合う外歯歯車32を動かすことで、内歯歯車34及び外歯歯車32の一方を自転させ、その自転成分を出力部材から出力可能である。本実施形態の出力部材は後述するケーシング40である。本実施形態の減速装置10は、前述の自転成分を外歯歯車32の揺動により発生させる偏心揺動型減速装置である。本実施形態の減速装置10は、内歯歯車34の中心軸線Laの位置にクランク軸30が配置されるセンタークランク型である。
以下、内歯歯車34の中心軸線Laに沿った方向を軸方向Xとする。また、説明の便宜から、軸方向Xの一方側(図1の下側)をベース側(保護部材側)といい、軸方向Xの他方側を反ベース側(反保護部材側)という。また、内歯歯車34の中心軸線Laを中心とする円の円周方向、半径方向に関して、単に「周方向」、「径方向」という。
減速装置10は、主に、入力軸26と、伝達歯車28と、クランク軸30と、外歯歯車32と、内歯歯車34と、キャリヤ36、38と、ケーシング40と、センターパイプ42と、保護部材44と、カバー部材46と、を備える。本実施形態の減速装置10は、センターパイプ42、保護部材44、カバー部材46に多くの特徴があるが、先に周辺構造から説明する。
入力軸26は、スプライン等を用いて、モータ20のモータ軸20aと一体的に回転可能に設けられる。入力軸26の外周部には外歯部が形成され、その外歯部は伝達歯車28と噛み合う。
伝達歯車28は、入力軸26の回転をクランク軸30に伝達可能である。伝達歯車28は、ねじ部材等を用いて、クランク軸30と一体的に回転可能に設けられる。
クランク軸30は、自らを通る回転中心線Lb周りに回転可能であるとともに、その回転により外歯歯車32を揺動させることが可能である。クランク軸30は、軸方向Xに沿って延びる軸部30aと、軸部30aと一体的に回転可能に設けられる複数(本実施形態では2個)の偏心部30bと、軸部30aを軸方向Xに貫通する中空部30cとを有する。複数の偏心部30bの中心軸線はクランク軸30の回転中心線Lbに対して偏心する。複数の偏心部30bの偏心位相はずれており、本実施形態においては、2個の偏心部30bの偏心位相が互いに180度ずれている。
外歯歯車32は、クランク軸30の複数の偏心部30bのそれぞれに対応して複数設けられ、軸方向Xに間を置いて配置される。外歯歯車32は、クランク軸30が貫通する中央孔32aを有する。外歯歯車32は、クランク軸30の対応する偏心部30bの径方向外側に設けられ、その偏心部30bに偏心軸受48を介して回転自在に支持される。外歯歯車32は、クランク軸30の対応する偏心部30bによって、自らの中心軸線が回転中心線Lb周りを回転するように揺動させられる。
内歯歯車34は、複数の外歯歯車32の径方向外側に設けられ、外歯歯車32の外歯部と噛み合う内歯部を有する。内歯歯車34の内歯数は、本実施形態において、外歯歯車32の歯数より一つ多い。
キャリヤ36、38は、外歯歯車32の軸方向側部に配置される。キャリヤ36、38には、複数の外歯歯車32に対してベース側に配置されるベース側キャリヤ36(第1キャリヤ)と、反ベース側に配置される反ベース側キャリヤ38(第2キャリヤ)とが含まれる。キャリヤ36、38は、ケーシング40に主軸受50を介して回転自在に支持される。なお、キャリヤ36、38のうちの一方のキャリヤ36、38、たとえば、反ベース側キャリヤ38はなくともよい。
本実施形態のキャリヤ36、38は円盤状をなしている。キャリヤ36、38は径方向の中央部を貫通する貫通穴52を有する。キャリヤ36、38は、その貫通穴52内に配置されるクランク軸30をクランク軸受54を介して回転自在に支持する。
ベース側キャリヤ36と反ベース側キャリヤ38は、複数の外歯歯車32を貫通するキャリヤピン(内ピン)56を介して連結され、一体的に回転可能に設けられる。キャリヤピン56は、ベース側キャリヤ36又は反ベース側キャリヤ38の一方と一体的に形成されており、ねじ部材等を用いて、それらの他方と一体的に回転可能に設けられる。
ケーシング40の内周部には前述の内歯歯車34が設けられる。ケーシング40は、全体として筒状をなし、その径方向内側には、外歯歯車32、キャリヤ36、38等の内部部品が配置される。本実施形態のケーシング40は、内歯歯車34が自転したとき、その自転成分と同期して回転することで、その自転成分を回動部材16に出力する出力部材となる。ケーシング40は、ねじ部材等を用いて、回動部材16(カバー部材46)に接続される。
以上の減速装置10の動作を説明する。
モータから出力される動力により入力軸26が回転すると、その動力が伝達歯車28を介して伝達されてクランク軸30が回転する。クランク軸30が回転中心線Lb周りに回転すると、クランク軸30により外歯歯車32が動かされる。このとき、外歯歯車32は、自らの中心軸線が回転中心線Lb周りを回転するように揺動する。このように外歯歯車32が動くと、外歯歯車32と内歯歯車34の噛合位置が順次ずれる。この結果、クランク軸30が一回転する毎に、外歯歯車32と内歯歯車34との歯数差に相当する分、外歯歯車32及び内歯歯車34の一方が自転する。本実施形態では、キャリヤ36、38がベース部材14に固定されるため、内歯歯車34が自転し、その自転成分が出力部材となるケーシング40から出力される。クランク軸30の回転は、外歯歯車32と内歯歯車34の歯数差に応じた減速比で減速されて、出力部材となるケーシング40から回動部材16に出力される。この結果、ベース部材14に対して回動部材16が回動する。
本実施形態の主な特徴の説明に移る。センターパイプ42は、外歯歯車32の中央孔32aやキャリヤ36、38の貫通穴52に挿通される。また、センターパイプ42は、クランク軸30の中空部30cに挿通される。センターパイプ42は、保護部材44とカバー部材46の間に配置される。センターパイプ42は、ホロー部24のベース側端部24aと反ベース側端部24bの間の中間部24cを構成する。
保護部材44は、センターパイプ42のベース側の端部と軸方向Xに隣り合う位置に配置される。保護部材44は、ねじ部材等を用いて、ベース側キャリヤ36に固定される。保護部材44は、ベース側キャリヤ36を介してベース部材14に固定され、ベース部材14に対する位置が固定される。保護部材44は、ホロー部24のベース側端部24aを構成する第1ホロー構成部44aを有する。
カバー部材46は、センターパイプ42の反ベース側の端部と軸方向Xに隣り合う位置に配置される。カバー部材46は、反ベース側から反ベース側キャリヤ38を覆う。カバー部材46は、ねじ部材等を用いて、ケーシング40に固定され、ケーシング40と一体化されている。本実施形態のカバー部材46は回動部材16と同じ部材の一部として構成され、回動部材16に対する位置が固定されることになる。
カバー部材46は、挿通部材22が挿通されるとともにホロー部24の反ベース側端部24bを構成する第2ホロー構成部46aを有する。カバー部材46は、更に、第2ホロー構成部46aに対して径方向外側にオフセットした位置にて反ベース側に突出する筒状の入力軸支持部46bと、入力軸支持部46bの先端部に設けられるモータ固定部46cとを有する。入力軸支持部46bの内側にはモータ軸20aや入力軸26が挿通される。入力軸支持部46bは、入力軸受58を介して入力軸26を回転自在に支持する。モータ固定部46cにはモータ20のフランジ部が突き当てられ、不図示のねじ部材等を用いて、モータ20が固定される。
ここで、ベース部材14に対する回動部材16の回動に伴う挿通部材22とホロー部24の摺動を避ける必要がある。このような摺動は、通常、ホロー部24のベース側端部24aや反ベース側端部24bで生じる。このホロー部24のベース側端部24aに挿通される挿通部材22のベース側部分22aは、ベース部材14に対する位置が固定されている。また、ホロー部24の反ベース側端部24bに挿通される挿通部材22の反ベース側部分22bは、回動部材16に対する位置が固定されている。このため、前述の摺動を避ける目的から、本実施形態の減速装置10は、次の二つの条件を満たすように構成されている。
第一の条件は、ホロー部24のベース側端部24aを構成する保護部材44に関して、ベース部材14に対する位置を固定する(保護部材44とベース部材14が相対回転しない)ことである。これは、たとえば、前述の通り、保護部材44が固定されるベース側キャリヤ36をベース部材14に固定することで実現される。第二の条件は、ホロー部24の反ベース側端部24bを構成するカバー部材46に関して、回動部材16に対する位置を固定することである。これは、たとえば、前述の通り、カバー部材46を回動部材16と同じ部材の一部としたり、カバー部材46を回動部材16に固定することで実現される。
図2は、ベース側から見た保護部材44やベース側キャリヤ36を模式的に示す図である。本図ではベース側キャリヤ36にハッチングを付して示す。保護部材44は、保護部材44が固定されるベース側キャリヤ36の外周面に対して径方向内側に収まる位置に配置される。詳しくは、保護部材44は、図2、図3に示すように、内歯歯車34の中心軸線Laを中心としてベース側キャリヤ36に外接する最大径Raの外接円Caに対して径方向内側に収まる位置に配置される。保護部材44は、この外接円Caに対して径方向外側にはみ出ない位置に配置されるとも捉えられる。これは、保護部材44は、軸方向Xから見て(図2の視点から見て)、ベース側キャリヤ36の外形となる外周面に対して径方向内側に収まる位置に配置されるとも捉えられる。これにより、特許文献1の減速装置のように、キャリヤ36、38の外周面に対してはみ出る位置に保護部材44を配置する場合と比べ、保護部材44の径方向での寸法を小型化でき、その小型化を通じて減速装置10の軽量化を図れる。
なお、カバー部材46は、保護部材44の外周面に外接する最大径の外接円(不図示)に対して径方向外側にはみ出る位置に配置される。また、本実施形態のカバー部材46は、反ベース側キャリヤ38の外周面に外接する最大径の外接円(不図示)に対して径方向外側にはみ出る位置に配置される。
次に、減速装置10の他の特徴を説明する。
図3は、図1の一部の拡大図である。ベース側キャリヤ36は、ベース部材14を取り付けるためのキャリヤ側インロー部36aを有する。ベース部材14は、キャリヤ側インロー部36aに嵌め合わされる相手側インロー部14aを有する。キャリヤ側インロー部36aと相手側インロー部14aは、ベース部材14とベース側キャリヤ36の互いに軸方向Xに対向する箇所に設けられる。本実施形態において、キャリヤ側インロー部36aはベース側に突き出る凸状をなし、相手側インロー部14aはベース側に窪む凹状をなす。本実施形態の相手側インロー部14aは軸方向Xに貫通する貫通孔の一部となり、その内側には保護部材44や挿通部材22が配置される。
(A)保護部材44は、図2、図3に示すように、凸状のキャリヤ側インロー部36aの外周面に対して径方向内側に収まる位置に配置される。ここでのキャリヤ側インロー部36aの外周面とは、キャリヤ側インロー部36aと嵌め合う相手側インロー部14aの内周面と接触する面をいう。これは、保護部材44は、軸方向Xから見て、キャリヤ側インロー部36aの外形となる外周面に対して径方向内側に収まる位置に配置されるとも捉えられる。これにより、保護部材44の径方向での寸法を更に小型化できる。
なお、図4に示すように、キャリヤ側インロー部36aは反ベース側に窪む凹状をなし、相手側インロー部14aは反ベース側に突き出る凸状をなしてもよい。この場合に、前述の(A)の効果を得るうえで、保護部材44は、キャリヤ側インロー部36aの内周面に対して径方向内側に収まる位置に配置されていてもよい。ここでのキャリヤ側インロー部36aの内周面とは、キャリヤ側インロー部36aと嵌め合う相手側インロー部14aの外周面と接触する面をいう。これは、保護部材44は、軸方向Xから見て、キャリヤ側インロー部36aの外形となる内周面に対して径方向内側に収まる位置に配置されるとも捉えられる。
図1に戻る。保護部材44は、センターパイプ42より硬度の低い素材を用いて構成される。ここでの硬度とはビッカース硬度[Hv]である。詳しくは、センターパイプ42は、アルミニウム合金を含むアルミニウム系の素材、つまり、金属素材を用いて構成され、保護部材44は、センターパイプ42の金属より硬度の低い合成樹脂製、つまり、樹脂素材を用いて構成される。ここでの合成樹脂とは、たとえば、ポリカーボネート等の汎用エンジニアプラスチックである。高硬度素材を用いたセンターパイプ42より低硬度の低硬度素材が保護部材44に用いられることになる。これにより、高硬度素材に挿通部材22が接触する場合と比べ、保護部材44との接触に伴う挿通部材22の負担を軽減でき、挿通部材22の損耗を効果的に防止できる。
なお、ベース側キャリヤ36は、鋳鉄や鋼を含む鉄系の素材、つまり、金属素材を用いて構成され、保護部材44は、ベース側キャリヤ36の金属より硬度の低い樹脂素材を用いて構成されてもいる。保護部材44はベース側キャリヤ36より硬度の低い素材を用いて構成されているといえる。
また、減速装置10の外歯歯車32を駆動するモータ20は保護部材44ではなくカバー部材46に固定される。よって、モータ20の固定に要する所要の強度を保護部材44で確保せずともよくなり、保護部材44に要求される強度を緩和でき、保護部材44の小型化、軽量化を容易に図れる。
保護部材44の第1ホロー構成部44aは、軸方向外側に向かうに従って内径が徐々に大きくなる第1内径変化部44bを有する。第1内径変化部44bは、ホロー部24のベース側の末端にある開口縁部を構成する。カバー部材46の第2ホロー構成部46aは、軸方向外側に向かうに従って内径が徐々に大きくなる第2内径変化部46dを有する。第2内径変化部46dは、ホロー部24の反ベース側の末端にある開口縁部を構成する。第1内径変化部44bや第2内径変化部46dは曲面状をなす。第1内径変化部44bや第2内径変化部46dは、ホロー部24の開口縁部に挿通部材22が接触したときの接触面積を大きくして、局所的な面圧の増大に伴う挿通部材22の損耗を防止する役割を持つ。なお、第1内径変化部44bや第2内径変化部46dは曲面状ではなく、内径が直線的に変化する面状でもよい。
保護部材44の第1ホロー構成部44aは、第1内径変化部44bより軸方向内側(軸方向外歯歯車側)に内径が一定の第1ストレート部44cが形成される。カバー部材46の第2ホロー構成部46aは、第2内径変化部46dより軸方向内側に内径が一定の第2ストレート部46eが形成される。第1ストレート部44cや第2ストレート部46eの内径はセンターパイプ42の内径と同等である。
図3に示すように、減速装置10は、更に、センターパイプ42に外嵌されるカラー60を備える。本実施形態のカラー60は炭素鋼を含む鉄系の素材、つまり、金属素材を用いて構成される。カラー60は筒状部材であり、締まり嵌め、中間嵌め等によりセンターパイプ42に外嵌される。
センターパイプ42は、カラー60が外嵌されるカラー取付部42aと、カラー取付部42aに対して反ベース側に隣り合う位置に設けられる中間部42bとを有する。カラー取付部42aは、センターパイプ42のベース側端部に設けられる。カラー取付部42aは、中間部42bの内径と同じ内径で、かつ、中間部42bの外径より小さい外径である。
減速装置10は、更に、センターパイプ42とベース側キャリヤ36の間に配置される第1オイルシール62を備える。第1オイルシール62は、センターパイプ42に外嵌されるカラー60とベース側キャリヤ36の間に配置される。第1オイルシール62は、締まり嵌め、中間嵌め等によりベース側キャリヤ36に設けられるシール取付部36bに取り付けられる。シール取付部36bは、ベース側キャリヤ36の貫通穴52のベース側端部を構成する。
第1オイルシール62は、カラー60の外周面に弾性変形を伴い接触するシールリップ部62aを有する。第1オイルシール62は、カラー60に対してシールリップ部62aが接触することによって、ケーシング40の径方向内側に形成される内部空間64を封止する。この内部空間64には、外歯歯車32と内歯歯車34等の歯車の噛合箇所や、偏心軸受48等の軸受を潤滑するための潤滑油(不図示)が封入される。
ここで、第1オイルシール62のシールリップ部62aの接触箇所では、そのシールリップ部62aの摺動に伴う摩耗を防止するために所要の硬度を確保する必要がある。センターパイプ42は軽量化を目的としてアルミニウム系の素材としているが、アルミニウム系の素材を用いた場合、前述の所要の硬度を確保し難くなる。そこで、熱処理により硬度を確保し易い鉄系の素材のカラー60をセンターパイプ42に外嵌し、そのカラー60とキャリヤ36、38の間に第1オイルシール62を配置している。これにより、第1オイルシール62の接触箇所をアルミニウム系の素材のセンターパイプ42とするより、第1オイルシール62との接触箇所で要求される所要の硬度を確保し易くなる。
以上のカラー60の外径Rbは、クランク軸30の中空部30cの内径Rcより小さくなるように設定される。ここでのクランク軸30の内径Rcとは、クランク軸30の軸方向Xの全長に亘る範囲のなかで最小の内径をいう。また、カラー60の外径Rbは、伝達歯車28に形成される中央孔28a(図1参照)の内径より小さくなるように設定される。この利点を説明する。
メンテナンス等を目的として、クランク軸30の中空部30cからセンターパイプ42を軸方向Xの反ベース側に引き抜く場合を考える。この場合に、前述の構成によれば、カラー60を取り付けた状態のままセンターパイプ42を引き抜いても、クランク軸30にカラー60が引っ掛かり難くなる。よって、センターパイプ42の引き抜き作業において、センターパイプ42からカラー60を取り外さずともよくなり、良好な作業性を得られる。
なお、本実施形態のカラー60の外径Rbは、センターパイプ42の中間部42bの外径Rdよりも小さくなるように設定される。よって、センターパイプ42の引き抜き作業でクランク軸30にカラー60がより引っ掛かり難くなる利点がある。
保護部材44は、全体として、円盤状をなしている。保護部材44は、ベース側キャリヤ36の軸方向Xの端面部に重ね合わせて固定される固定部44dと、軸方向Xの内側を向く内面部44eとを有する。保護部材44の内面部44eは、第1オイルシール62、カラー60、センターパイプ42と軸方向Xに対向する位置に設けられる。保護部材44の内面部44eは、第1オイルシール62、カラー60、センターパイプ42に対して隙間66を空けた位置であって、これらに接触しない位置に配置される。保護部材44の内面部44eと第1オイルシール62の間の隙間66はクリアランスとして機能する。このクリアランスは、寸法誤差等の影響により、所定の目標位置から第1オイルシール62が保護部材44に近づくように位置ずれしたとき、両者の接触を避ける役割を持つ。ここでの目標位置は、ベース側キャリヤ36のシール取付部36bの軸方向外側の開口縁部36cから第1オイルシール62がはみ出ない位置に設定される。また、目標位置から位置ずれするとは、シール取付部36bの開口縁部36cから軸方向外側に第1オイルシール62がはみ出る場合をいう。
このように第1オイルシール62の目標位置からの位置ずれに起因して、保護部材44が第1オイルシール62に接触してしまうと、保護部材44をベース側キャリヤ36に固定不能となる事態が生じ得る。この点、本実施形態の保護部材44は、第1オイルシール62との間にクリアランスとなる隙間66を空けた位置に配置される。よって、第1オイルシール62の目標位置からの位置ずれが生じたときに、保護部材44と第1オイルシール62の接触を避け易くなり、その接触に起因して保護部材44をベース側キャリヤ36に固定不能となる事態を避け易くなる。
保護部材44の内面部44eは、少なくとも一部が第1オイルシール62と軸方向Xに対向する第1内面部分44fと、センターパイプ42と軸方向Xに対向する第2内面部分44gとを有する。第1内面部分44fは、保護部材44の固定部44dより径方向内側に設けられる。第2内面部分44gは、第1内面部分44fより径方向内側に設けられる。第2内面部分44gは、第1内面部分44fより軸方向外側(軸方向反外歯歯車側、軸方向反キャリヤ側)に位置している。第1内面部分44fは、第1オイルシール62との間に第1隙間66aを空けて配置される。第2内面部分44gは、センターパイプ42との間に第2隙間66bを空けて配置される。
第1隙間66aの軸方向寸法L1は、第2隙間66bの軸方向寸法L2より小さくなるように設定される。保護部材44は、センターパイプ42との間の隙間の軸方向寸法L2より、第1オイルシール62との間の隙間の軸方向寸法L1が小さい箇所(第1内面部分44f)を有することになる。言い換えると、保護部材44と第1オイルシール62との間の軸方向隙間の最小値L1が、保護部材44とセンターパイプ42との間の軸方向隙間の最小値L2よりも小さいことになる。この利点を説明する。
挿通部材22等との接触に伴い保護部材44に外力が付与され、保護部材44のホロー構成部44aが軸方向内側に向かう方向Paに変形した場合を考える。この場合に、前述の構成によれば、センターパイプ42に当たるよりも先に第1オイルシール62に保護部材44を当てられる。よって、前述のように保護部材44が変形したときでも、ベース部材14と回動部材16の相対回動時に高速に回転しているセンターパイプ42と保護部材44の接触を避けられる。
図1に示すように、カバー部材46は、センターパイプ42の反ベース側(反保護部材側)の端部42cに繋がるように設けられる。カバー部材46とセンターパイプ42は、アルミダイキャスト等の一体成形品を用いて構成される。これにより、センターパイプ42は、カバー部材46と一体的に回転可能に設けられる。カバー部材46とセンターパイプ42は単一の部材により構成されることになる。これにより、部品点数の削減による管理コストの削減や、組み立て工数の削減による組み立て労力の負担の軽減を図れる。
(第2の実施の形態)
図5は、第2実施形態の減速装置10の一部を示す断面図である。本実施形態の減速装置10は、図3の例と比べて、カラー60の点で相違する。図3ではカラー60の外径がクランク軸30の中空部30cの内径より小さい例を説明した。本実施形態のカラー60の外径は、クランク軸30の中空部30cの内径より大きくなる。このように、カラー60の外径は特に限定されるものではない。
(第3の実施の形態)
図6は、第3実施形態の減速装置10を用いた産業機械12の一部を示す断面図である。図1ではカバー部材46とセンターパイプ42は単一の部材により構成される例を説明した。本実施形態のカバー部材46とセンターパイプ42は別体である。カバー部材46とセンターパイプ42は、ねじ部材等を用いて一体化される。
詳しくは、カバー部材46は、第2ホロー構成部46aに対してベース側に設けられ、軸方向外側に窪む凹部46fを有する。センターパイプ42は、センターパイプ42の反ベース側端部に設けられ、カバー部材46の凹部46fに嵌め込まれる嵌込部42dを有する。センターパイプ42は、カバー部材46の第2ホロー構成部46aと嵌込部42dに挿通されるねじ部材68を締結することによってカバー部材46に固定される。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
駆動装置18は、ロボットアームの最基端側のベース部材に対して先端側に隣り合う一段目の関節部材となる回動部材16の駆動に用いられる例を説明した。この他にも、二段目以降の関節部材の駆動に用いられてもよい。この場合、駆動対象となる関節部材を回動部材と捉え、その駆動対象の関節部材に対して基端側に隣り合う関節部材をベース部材と捉えればよい。この基端側の関節部材は、更に基端側に隣り合う「他のベース部材」との関係では「回動部材」となり、その「他のベース部材」に対して相対回動する。
産業機械12の回動部材16は減速装置10のカバー部材46と同じ部材の一部として構成される例を説明したが、カバー部材46とは別体に構成されていてもよい。また、駆動装置18のモータ20はカバー部材46に固定される例を説明したが、保護部材44に固定されてもよい。
挿通部材22は電源ケーブルを例に説明したが、その具体例は特に限定されない。挿通部材22は、たとえば、配線ケーブル等の他のケーブルでもよいし、冷却液が通る冷却管、ドライブシャフト等でもよい。
減速装置10は偏心揺動型減速装置を説明したが、その種類は特に限定されない。たとえば、撓み噛み合い型減速装置、遊星歯車減速装置等でもよい。また、偏心揺動型減速装置は、センタークランク型の減速装置を例に説明したが、その種類は特に限定されない。たとえば、内歯歯車34の中心軸線Laから径方向外側にオフセットした位置に複数のクランク軸が配置される振り分け型の減速装置でもよい。
本実施形態では、外歯歯車32を動かすことによって内歯歯車34を自転させ、その自転成分を出力部材となるケーシング40から出力する例を説明した。この他にも、外歯歯車32を動かすことによって外歯歯車32を自転させ、その自転成分をキャリヤ36、38から出力してもよい。
保護部材44は、挿通部材22のベース側部分22aが挿通されるホロー部24のベース側端部24aを構成する例を説明した。この他にも、保護部材44は、挿通部材22の反ベース側部分22bが挿通されるホロー部24の反ベース側端部24bを構成してもよい。
なお、保護部材44を用いるうえでは、ベース部材14及び回動部材16の相対回動に伴う保護部材44のホロー部24と挿通部材22との摺動を避けるのが好ましい(ただし、これに限定されるわけではない)。この目的を実現するうえで、保護部材44がホロー部24のベース側端部24aを構成する場合、ベース部材14に対する保護部材44の位置を固定するため、保護部材44が固定されるベース側キャリヤ36のベース部材14に対する位置も固定するのが好ましい。この場合、減速装置10のキャリヤ36、38をベース部材14に固定したうえで、モータ20の動力により減速装置10のケーシング40を回動させることで回動部材16を回動させることになる。
また、前述の目的を実現するうえで、保護部材44がホロー部24の反ベース側端部24bを構成する場合、回動部材16に対する保護部材44の位置を固定するため、保護部材44が固定される反ベース側キャリヤ38の回動部材16に対する位置も固定するのが好ましい。この場合、減速装置10のケーシング40をベース部材14に固定したうえで、モータ20の動力により減速装置10のキャリヤ36、38を回動させることで回動部材16を回動させることになる。
つまり、ホロー部24のベース側端部24aを保護部材44が構成する場合、ベース部材14に固定されたキャリヤ36、38に保護部材44を固定することで、ベース部材14に対する保護部材44の位置を固定すればよい。一方、ホロー部24の反ベース側端部24bを保護部材44が構成する場合、モータ20により回動するキャリヤ36、38に保護部材44を固定することで、回動部材16に対する保護部材44の位置を固定すればよい。
保護部材44は、ベース側キャリヤ36の外周面に外接する最大径Raの外接円Caに対して径方向内側に収まる位置に配置されていればよく、その径方向での寸法は特に限定されない。たとえば、保護部材44は、この条件を満たすのであれば、ベース側キャリヤ36のキャリヤ側インロー部36aの外周面又は内周面に対して径方向外側にはみ出る位置に配置されてもよい。
保護部材44はセンターパイプ42より低硬度の素材を用いて構成される例を説明したが、その素材の硬度は特に限定されない。センターパイプ42はアルミニウム系の素材、カラー60は鉄系の素材を例に説明したが、その素材は特に限定されない。
第1オイルシール62は、第1キャリヤ36、38とカラー60の間に配置される例を説明したが、カラー60は必須の構成とはならない。この場合、第1オイルシール62は、第1キャリヤ36、38とセンターパイプ42の間に配置されていればよい。
保護部材44は第1オイルシール62に接触しない位置に配置される例を説明したが、第1オイルシール62に接触する位置に配置されてもよい。保護部材44と第1オイルシール62の間の第1隙間66aの軸方向寸法L1と、保護部材44とセンターパイプ42の間の第2隙間66bの軸方向寸法L2は異なる例を説明したが、これらの関係は特に限定されない。
実施形態においては、ケーシング40とカバー部材46が別部材とされたが、単一の部材により一体的に構成してもよい。
10…減速装置、20…モータ、24…ホロー部、30…クランク軸、30c…中空部、32…外歯歯車、34…内歯歯車、36…キャリヤ、40…ケーシング、42…センターパイプ、44…保護部材、44a…ホロー構成部、46…カバー部材、60…カラー。

Claims (11)

  1. 内歯歯車が設けられたケーシングと、前記内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、前記外歯歯車の軸方向側部に配置され前記ケーシングに回転自在に支持されるキャリヤと、を備え、径方向中央部に軸方向に貫通するホロー部が設けられた減速装置であって、
    前記外歯歯車及び前記キャリヤに挿通され、前記ケーシングと一体化され、前記キャリヤと相対回転可能であり、前記ホロー部を構成するセンターパイプと、
    前記センターパイプの端部と軸方向に隣り合う位置に配置され、前記ホロー部の端部を構成する保護部材と、を備え、
    前記保護部材は、前記キャリヤに相対回転不能に固定されるとともに、前記内歯歯車の中心軸線を中心として前記キャリヤに外接する最大径の外接円に対して径方向内側に収まる位置に配置される減速装置。
  2. 前記キャリヤは、相手部材を取り付けるための凸状又は凹状のインロー部を有し、
    前記保護部材は、前記凸状のインロー部の外周面又は前記凹状のインロー部の内周面に対して径方向内側に収まる位置に配置される請求項1に記載の減速装置。
  3. 前記保護部材は、前記センターパイプより硬度の低い素材を用いて構成される請求項1または2に記載の減速装置。
  4. 前記センターパイプは、アルミニウム系の素材で構成され、
    前記センターパイプに外嵌され鉄系の素材で構成されるカラーと、
    前記キャリヤと前記カラーとの間に配置されるオイルシールと、を備える請求項1から3のいずれかに記載の減速装置。
  5. 前記外歯歯車を揺動させるクランク軸を備え、
    前記クランク軸は、前記センターパイプが挿通される中空部を有し、
    前記カラーの外径は、前記中空部の内径より小さい請求項4に記載の減速装置。
  6. 前記センターパイプと前記キャリヤの間に配置されるオイルシールを備え、
    前記保護部材は、前記オイルシールに対して隙間を空けた位置であって、前記オイルシールに接触しない位置に配置される請求項1から5のいずれかに記載の減速装置。
  7. 内歯歯車が設けられたケーシングと、前記内歯歯車と噛み合う外歯歯車と、前記外歯歯車の軸方向側部に配置され前記ケーシングに回転自在に支持されるキャリヤと、を備え、径方向中央部に軸方向に貫通するホロー部が設けられた減速装置であって、
    前記外歯歯車及び前記キャリヤに挿通され、前記ホロー部を構成するセンターパイプと、
    前記センターパイプの端部と軸方向に隣り合う位置に配置され、前記ホロー部の端部を構成する保護部材と
    記センターパイプと前記キャリヤの間に配置されるオイルシールと、を備え
    記保護部材は、前記キャリヤに固定されるとともに、前記内歯歯車の中心軸線を中心として前記キャリヤに外接する最大径の外接円に対して径方向内側に収まる位置に配置され
    記保護部材は、前記オイルシールに対して隙間を空けた位置であって、前記オイルシールに接触しない位置に配置され
    記保護部材は、前記センターパイプに対して隙間を空けて配置され、
    前記保護部材は、前記センターパイプとの間の隙間の軸方向寸法より、前記オイルシールとの間の隙間の軸方向寸法が小さい箇所を有する減速装置。
  8. 前記ケーシングと一体化されたカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、前記センターパイプの反保護部材側の端部に繋がるように設けられる請求項1から7のいずれかに記載の減速装置。
  9. 前記キャリヤは、ベース部材に固定され、
    前記ケーシングは、回動部材に固定され、
    前記ホロー部には挿通部材が挿通され、
    前記挿通部材のベース部材側の部分は、前記ベース部材に固定され、
    前記挿通部材の回動部材側の部分は、前記回動部材に固定される請求項1から8のいずれかに記載の減速装置。
  10. 前記ケーシングと一体化されたカバー部材に固定されるモータを備え、
    前記挿通部材の前記回動部材側の部分は、前記モータに接続される請求項9に記載の減速装置。
  11. 前記保護部材と前記オイルシールとの間には、第1隙間と、前記第1隙間よりも軸方向寸法の大きい第2隙間とが形成される請求項に記載の減速装置。
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