JP2009293714A - 歯車伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯車伝動装置の軸方向の長さを短くしつつ、モータをキャリアに対して固定することと、モータを内歯歯車に対して固定することのいずれにも対応可能な歯車伝動装置を実現する。
【解決手段】歯車伝動装置100は、内歯歯車8に噛み合いながら偏心回転する外歯歯車2と、外歯歯車2に係合する偏心体24とモータ14のトルクが伝達される入力歯車18が固定されている複数のクランクシャフト50を有する。歯車伝動装置100はさらに、内歯と外歯が形成されているリング歯車16を備えている。リング歯車16の内歯と外歯のいずれか一方に入力歯車18が噛み合っており、他方にモータ14のトルクを伝達するモータ歯車10が噛み合っている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内歯歯車と、内歯歯車と噛み合いながら内歯歯車に対して相対的に偏心回転する外歯歯車と、内歯歯車と外歯歯車のいずれか一方に係合する偏心体とモータのトルクが伝達される入力歯車とが固定されている複数のクランクシャフトを備える歯車伝動装置に関する。
内歯歯車と、内歯歯車と噛み合いながら偏心回転する外歯歯車と、外歯歯車に係合する偏心体とモータのトルクが伝達される入力歯車が固定されている複数のクランクシャフトを備える歯車伝動装置が特許文献1に開示されている。外歯歯車は、内歯歯車に対して相対的に偏心回転する。複数のクランクシャフトは、キャリア(特許文献1では「保持部材」と称されている)に支持されている。キャリアは、内歯歯車に同軸に配置されており、内歯歯車に対して相対的に回転可能である。複数のクランクシャフトは、キャリアの軸線(内歯歯車の軸線)の周りに略等間隔に配置されている。そのような歯車伝動装置は、キャリアを固定して内歯歯車を出力部材として回転させることがあれば、内歯歯車を固定してキャリアを出力部材として回転させることもある。
特許文献1に開示された歯車伝動装置は、内歯が形成されたリング歯車を介してモータのトルクを複数のクランクシャフトの入力歯車に伝達している。リング歯車は、クランクシャフトに固定された入力歯車に噛み合っているとともに、モータの出力軸に固定されているモータ歯車に噛み合っている。リング歯車は入力歯車やモータ歯車よりも厚みが大きく、厚み方向の一部分で複数の入力歯車に噛み合っているとともに、厚み方向の残りの部分でモータ歯車に噛み合っている。すなわち、入力歯車とモータ歯車は軸線方向で重ならないように配置されている。
この歯車伝動装置は、モータのトルクをリング歯車に伝達し、そのリング歯車から全てのクランクシャフトに伝達する。クランクシャフトが回転すると、偏心体に係合している外歯歯車が内歯歯車の軸線の周りを偏心回転する。外歯歯車の歯数と内歯歯車の歯数が異なるので、外歯歯車が偏心回転すると、外歯歯車と内歯歯車が相対的に回転する。複数のクランクシャフトと外歯歯車はともに、内歯歯車に対して相対的に回転する。前述したように、複数のクランクシャフトは内歯歯車の軸線の周りに配置されているので、複数のクランクシャフトは、回転しながら内歯歯車に対して相対的に移動する。
実開平6−6786号公報
特許文献1の歯車伝動装置では、モータはキャリアを固定している部材(特許文献1では「ベース部材」と称されている)に固定されている。他方、複数のクランクシャフトもキャリアに支持されている。従って、モータと複数のクランクシャフトの相対位置は不動である。しかしながら、モータは、キャリアではなく、内歯歯車を固定している部材に固定されることもある。モータと内歯歯車を同一の部材に固定することは、モータと内歯歯車の相対位置が不動となることを意味する。この場合、モータに対して複数のクランクシャフトが相対的に移動することになる。すなわち、モータの回転軸に固定されているモータ歯車に対してクランクシャフトに固定されている入力歯車が相対的に移動する。特許文献1の歯車伝動装置では、モータ歯車と入力歯車は、共にリング歯車の内歯に噛み合っているが、軸線方向に重ならないように配置されているので、相対位置が変化しても干渉しない。特許文献1の歯車伝動装置では、モータと内歯歯車を同一部材に固定した場合にモータ歯車と入力歯車の干渉を避けるために、それらの歯車を軸線方向に重ならないように配置する必要がある。このため、特許文献1の歯車伝動装置は、軸方向の長さを短くすることができない。なお、「歯車伝動装置の軸方向」とは、歯車伝動装置の出力部材(キャリアあるいは内歯歯車)の軸線方向のことをいう。
本明細書は、歯車伝動装置の軸方向の長さを短くしつつ、モータをキャリアに対して不動に配置することと、モータを内歯歯車対して不動に配置することのいずれにも対応可能な歯車伝動装置を開示する。
本明細書に開示する歯車伝動装置は、内歯歯車と、内歯歯車に噛み合いながら内歯歯車に対して相対的に偏心回転する外歯歯車と、内歯歯車と外歯歯車のいずれか一方に係合する偏心体が固定されているとともにモータのトルクが伝達される入力歯車が固定されている複数のクランクシャフトを備えている。クランクシャフトの偏心体が内歯歯車に係合していると、クランクシャフトの回転に伴って内歯歯車が偏心回転する。また、クランクシャフトの偏心体が外歯歯車に係合していると、クランクシャフトの回転に伴って外歯歯車が偏心回転する。いずれの場合も、外歯歯車は、内歯歯車に対して相対的に偏心回転する。本明細書では、複数のクランクシャフトの偏心体が外歯歯車に係合する歯車伝動装置に関して説明する。
外歯歯車と複数のクランクシャフトは、キャリアに支持されている。キャリアは、内歯歯車と同軸に配置されており、内歯歯車に対して相対的に回転することができる。複数のクランクシャフトは、キャリアの軸線(内歯歯車の軸線)に沿って配置されており、キャリアの軸線からオフセットした位置でキャリアに支持されている。外歯歯車には、周方向に複数の貫通孔が形成されている。夫々のクランクシャフトに固定されている偏心体が外歯歯車の貫通孔に嵌合している。そのため、クランクシャフトの回転に伴って、外歯歯車が内歯歯車の軸線の周りを偏心回転する。このタイプの歯車伝動装置は、偏心揺動型の歯車伝動装置と呼ばれる。
本明細書に開示する歯車伝動装置は、内周に内歯が形成されており外周に外歯が形成されているリング歯車を備えていることを特徴としている。そして、リング歯車の内歯と外歯のいずれか一方にクランクシャフトの入力歯車が噛み合っており、他方にモータのトルクを伝達するモータ歯車が噛み合っている。すなわち、リング歯車の外側と内側のいずれか一方にモータ歯車が位置し、他方に入力歯車が位置する。
上記の歯車伝動装置によると、入力歯車とモータ歯車を軸線方向に重なるように配置しても、モータ歯車に干渉することなく入力歯車が相対的に移動することができる。そのため、上記の歯車伝動装置は、歯車伝動装置の軸方向の長さを短くしつつ、モータをキャリアに対して不動に配置することと、モータを内歯歯車に対して不動に配置することのいずれにも対応可能である。なお、上記の歯車伝動装置は、モータのトルクをリング歯車に伝達し、そのリング歯車から全てのクランクシャフトに伝達する。そのため、モータのトルクは、リング歯車から複数のクランクシャフトへ均等に伝達される。
上記したように、入力歯車とモータ歯車を軸線方向に重なるように配置することができれば、歯車伝動装置の軸方向の長さを短くすることができる。入力歯車とリング歯車とモータ歯車は、同一平面で噛み合っていることが好ましい。すなわち、入力歯車とリング歯車とモータ歯車が同一平面に配置されていることが好ましい。歯車伝動装置の軸方向の長さをさらに短くすることができる。
本明細書で開示する技術は、歯車伝動装置の軸方向の長さを短くしつつ、モータをキャリアに対して不動に配置することと、モータを内歯歯車に対して不動に配置することのいずれにも対応可能な歯車伝動装置を実現する。
(第1実施形態)
図面を参照し、歯車伝動装置100について説明する。図1は、歯車伝動装置100の断面図を示す。図2は、図1のII−II線に沿った断面図を示す。なお図1は、図2のI−I線に沿った断面に対応している。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図を示す。
図1と図2に示すように、歯車伝動装置100は、内周に複数の内歯ピン6が配置されているケース4と、ケース4の内側に配置されている2個の外歯歯車2を備えている。以下では、説明を簡単にするために、2個の外歯歯車2を一つの外歯歯車2として説明する。
複数の内歯ピン6が、ケース4の内周に一巡して配置されており、ケース4とともに内歯歯車を形成している。以下の説明では、内歯ピン6とケース4を併せて、内歯歯車8と呼ぶ。
図2に示すように、外歯歯車2には、6個の第1貫通孔44と3個の第2貫通孔52が形成されている。夫々の第1貫通孔44は、外歯歯車2の周方向に沿って等間隔に位置している。夫々の第2貫通孔52も、外歯歯車2の周方向に沿って等間隔に位置している。外歯歯車2の中央部には、中央貫通孔48が形成されている。
図1に示すように、一対のアンギュラ玉軸受34によって、キャリア32がケース4に支持されている。キャリア32は、内歯歯車8の軸線CL1と同軸に配置されており、内歯歯車8に対して相対的に回転することができる。
図2に示すように、キャリア32には複数の柱状部36が形成されている(図1も参照)。夫々の柱状部36が、外歯歯車2の夫々の第1貫通孔44に遊嵌している。そのため、キャリア32と外歯歯車2は、一体となって内歯歯車8に対して相対的に回転する。
図1に示すように、キャリア32の横断面(軸線CL1に直交する断面)の中央部に、キャリア貫通孔46が形成されている。外歯歯車2の中央貫通孔48とキャリア貫通孔46によって、歯車伝動装置100を軸線CL1方向に貫通する中空孔27が形成される。その中空孔27内に、筒状部材28が配置されている。筒状部材28は、後述するベース部材30に固定されている。
キャリア32は、複数のクランクシャフト50と外歯歯車2を支持している。より正確には、キャリア32がクランクシャフト50を支持しており、クランクシャフト50が外歯歯車2を支持している。図2に示すように、キャリア32は周方向に等間隔に複数のクランクシャフト50を支持している。以下では、説明を簡単にするために、一つのクランクシャフト50について説明する。
クランクシャフト50は、一対の円錐ころ軸受22によってキャリア32に支持されている。クランクシャフト50は、軸線CL1に沿って延びており、軸線CL1の周りに等間隔に配置されている。クランクシャフト50には、偏心体24と入力歯車18が固定されている。
図2に示すように、偏心体24は、針状ころ軸受26を介して第2貫通孔52に嵌合している。クランクシャフト50が回転すると、偏心体24がクランクシャフト50の軸線の周りを偏心回転する。偏心体24の偏心回転に伴って、外歯歯車2が内歯歯車8の軸線CL1の周りを偏心回転する。外歯歯車2は、内歯歯車8と噛み合いながら内歯歯車8に対して偏心回転する。外歯歯車2の歯数と内歯歯車8の歯数(内歯ピン6の数)が異なるので、外歯歯車2が偏心回転すると、外歯歯車2が内歯歯車8に対して相対的に回転する。上記したように、キャリア32と外歯歯車2は一体となって回転するので、キャリア32が内歯歯車8に対して相対的に回転する。
図1に示すように、モータ14を固定しているベース部材30に、ケース4が固定されている。そのため、キャリア32が、ベース部材30に対して相対的に回転する。換言すると、キャリア32が、歯車伝動装置100の出力部材である。キャリア32には、被回転部材40が固定されている。歯車伝動装置100は、被回転部材40をベース部材30に対して回転させる。
モータ14からクランクシャフト50へトルクを伝達するための歯車群について説明する。上記したように、クランクシャフト50には入力歯車18が固定されている。
図1と図3に示すように、入力歯車18とモータ歯車10の間に、リング状のリング歯車16が配置されている。リング歯車16の内周面に内歯16aが形成されており、外周面に外歯16bが形成されている。リング歯車16の内歯16aと外歯16bの双方は、平歯車である。内歯16aに複数の入力歯車18が噛み合っており、外歯16bにモータ歯車10が噛み合っている。入力歯車18とリング歯車16とモータ歯車10は、軸線CL1に直交する同一平面(図3の紙面に相当する平面)上で噛み合っている。
図1に示すように、モータ14の出力軸12に、モータ歯車10が固定されている。モータ14のトルクは、モータ歯車10、リング歯車16及び入力歯車18を介してクランクシャフト50に伝達される。リング歯車16は、深溝玉軸受9によってケース4に支持されている。
図3から明らかなように、モータ歯車10は、リング歯車16の外側に位置している。他方、複数の入力歯車18は、リング歯車16の内側に位置している。モータ歯車10が回転すると、リング歯車16が回転し、3つの入力歯車18も回転する。すなわち、入力歯車18を固定しているクランクシャフト50が回転する。クランクシャフト50が回転すると、外歯歯車2が偏心回転する。外歯歯車2の歯数と内歯歯車8の歯数の差だけ、外歯歯車2が内歯歯車8に対して相対的に回転する。外歯歯車2とともに、キャリア32が軸線CL1の回りを回転する。すなわち、キャリア32に支持されているクランクシャフト50の入力歯車18が、軸線CL1の周りを移動する。モータ歯車10はリング歯車16の外側に位置しているので、入力歯車18はモータ歯車10に干渉することなく移動することができる。歯車伝動装置100は、モータ14を内歯歯車8に固定するとともに(モータ14を内歯歯車8に対して不動に配置するとともに)、キャリア32を内歯歯車8に対して相対回転させることができる。
上記の歯車伝動装置100では、キャリア32をベース部材30に固定することもできる。この場合、ケース4とベース部材30を固定しない。キャリア32をベース部材30に固定すると、モータ14がキャリア32に対して不動となる。すなわち、モータ歯車10と3つの入力歯車18の相対位置は変化しない。3つの入力歯車18は、モータ歯車10との相対位置を維持したまま回転する。キャリア32をベース部材30に固定すれば、内歯歯車8を軸線CL1の周りに回転させることができる。すなわち、内歯歯車8(ケース4)を歯車伝動装置100の出力部材とすることができる。
上記の特徴を別言すれば、歯車伝動装置100は、モータ14をキャリア32に対して不動に配置することもできるし、モータ14を内歯歯車8に対して不動に配置することもできる。
上記したように、入力歯車18とモータ歯車10は同一平面上で噛み合っている。換言すると、入力歯車18とモータ歯車10は、歯車伝動装置100の軸線方向で重なっている。そのため、歯車伝動装置100は、入力歯車18とモータ歯車10を収納するために必要な軸線CL1方向の長さを、入力歯車18の厚みとモータ歯車10の厚みを加えた長さよりも短くすることができる。
歯車伝動装置100は、軸線CL1方向の長さを短くしつつ、モータ14をキャリア32に対して不動に配置することと、モータ14を内歯歯車8(ケース4)に対して不動に配置することのいずれにも対応することができる。
歯車伝動装置100では、モータ歯車10の軸線がクランクシャフト50に平行になるように、モータ歯車10がリング歯車16に噛み合っている。そのために、内歯16aと外歯16bの双方が平歯車を形成しているリング歯車16を採用している。内歯が平歯車を形成し、外歯が傘歯車を形成しているリング歯車を採用すれば、モータ歯車の軸線をクランクシャフト50に交差するように配置できる。歯車伝動装置100とモータ14を接続したときに、それら全体の軸線CL1方向の長さを短くすることができる。
歯車伝動装置100の他の特徴について説明する。
上記したように、入力歯車18がリング歯車16の内歯16aに噛み合っており、モータ歯車10がリング歯車16の外歯16bに噛み合っている。そのため、モータ14を、軸線CL1から大きくオフセットさせることができる。歯車伝動装置100を軸線CL1方向に平面視したときに、中空孔27の外側にモータ14を配置することができる。モータ14をそのように配置できるので、中空孔27のスペースを有効に使うことができる。例えば、中空孔27に、多くの配線を通すことができる。また、入力歯車18をリング歯車16の外歯16bに噛み合わせ、モータ歯車10をリング歯車16の内歯16aに噛み合わせるよりも、中空孔27の内径を大きく確保することができる。
上記したように、リング歯車16は、深溝玉軸受9によってケース4に支持されている。そのため、3つの入力歯車18とリング歯車16が噛み合った状態で歯車伝動装置100を出荷することができる。歯車伝動装置100にモータ14取り付けるとき、すなわち、ケース4とベース部材30を固定するときに、リング歯車16の外歯16bにモータ歯車10を噛み合わせるだけでよい。ロボットアームや回転盤の不動部への歯車伝動装置100の取り付けを容易にすることができる。
筒状部材28がベース部材30に固定されている。そのため、歯車伝動装置100が駆動しても、筒状部材28はベース部材30に対して回転しない。筒状部材28内に配設される配線等が損傷することを防止できる。
ケース4とキャリア32の間にオイルシール38が配置されており、キャリア32と筒状部材28の間にオイルシール42が配置されており、ベース部材30と筒状部材28の間にOリング20が配置されている。オイルシール38、42、及びOリング20によって、歯車伝動装置100内のオイル(潤滑剤)が歯車伝動装置100外に漏れることを防止する。
リング歯車16は、ケース4以外の部材に支持されてもよい。図4、5に、歯車伝動装置100の変形例を示す。図4、5は、図1の破線Aで囲った部分に相当する。
図4は、ベース部材30とキャリア32の両方がリング歯車16を支持する例を示している。リング歯車16は、一対の深溝玉軸受9によってベース部材30とキャリア32に支持されている。一方の深溝玉軸受9を介してベース部材30がリング歯車16を支持しており、他方の深溝玉軸受9を介してキャリア32がリング歯車16を支持している。そのため、リング歯車16が軸線CL1方向に移動すること確実に防止することができる。
図5は、ベース部材30のみがリング歯車16を支持する例を示している。図5の構成は、ケース4やキャリア32に深溝玉軸受9を配置するスペースがなくても、リング歯車16を支持することができる。
以下に、歯車伝動装置100の特徴を簡潔に表現する。
歯車伝動装置100は、内歯歯車8に噛み合いながら偏心回転する外歯歯車2と、内歯歯車8に相対的に回転可能であるとともに内歯歯車8と同軸に配置されているキャリア32を有する。キャリア32は、キャリア32の軸線に沿って伸びている複数のクランクシャフト50を回転可能に支持している。夫々のクランクシャフト50は、外歯歯車2に係合する偏心体24を固定しているとともにモータ14のトルクが伝達される入力歯車18を固定している。歯車伝動装置100はさらに、内歯16aと外歯16bが形成されているとともに内歯歯車8と同軸に配置されているリング歯車16を備えている。内歯16aと外歯16bのいずれか一方に入力歯車18が噛み合っており、他方にモータ14のトルクを伝達するモータ歯車10が噛み合っている。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記実施形態では、リング歯車16の内歯16aがクランクシャフト50に固定されている入力歯車18に噛み合っており、リング歯車16の外歯16bがモータ14の出力軸12に固定されているモータ歯車10に噛み合っている。これとは逆に、リング歯車16の内歯16aがモータ歯車10に噛み合っており、リング歯車16の外歯16bが入力歯車18に噛み合っていてもよい。内歯16aと外歯16bのいずれか一方に入力歯車18が噛み合っており、他方にモータ歯車10が噛み合っていればよい。
また、上記実施形態では、リング歯車16が、深溝玉軸受9を介してケース4等に支持されている。リング歯車16がケース4等に軸受を介して支持されていれば、モータ14のトルクを全ての入力歯車18に均等に伝達することができる。
他方、深溝玉軸受9を省略することも可能である。すなわち、リング歯車16は、3つの入力歯車18とモータ歯車10によって支持されてもよい。この場合も、軸線CL1方向の長さを短くしつつ、モータ14をキャリア32に対して不動に配置することと、モータ14を内歯歯車8(ケース4)32に対して不動に配置することのいずれにも対応することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施形態の歯車伝動装置の断面図を示す。 図1のII−II線に沿った断面図を示す。 図1のIII−III線に沿った断面図を示す。 第1実施形態の歯車伝動装置の変形例の部分的断面図を示す。 第1実施形態の歯車伝動装置の他の変形例の部分的断面図を示す。
符号の説明
2:外歯歯車
8:内歯歯車
10:モータ歯車
14:モータ
16:リング歯車
16a:内歯
16b:外歯
18:入力歯車
24:偏心体
50:クランクシャフト
100:歯車伝動装置

Claims (2)

  1. 内歯歯車と、内歯歯車に噛み合いながら内歯歯車に対して相対的に偏心回転する外歯歯車と、内歯歯車と外歯歯車のいずれか一方に係合する偏心体とモータのトルクが伝達される入力歯車とが固定されている複数のクランクシャフトと、を有する歯車伝動装置であって、
    内歯と外歯が形成されているリング歯車を備えており、
    前記内歯と外歯のいずれか一方に前記入力歯車が噛み合っており、他方にモータのトルクを伝達するモータ歯車が噛み合っていることを特徴とする歯車伝動装置。
  2. 前記入力歯車と前記リング歯車と前記モータ歯車が同一平面で噛み合っていることを特徴とする請求項1に記載の歯車伝動装置。
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