JP6958725B2 - 移動焼入れ装置及び移動焼入れ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動焼入れ装置及び移動焼入れ方法に関する。
本願は、2018年3月23日に、日本に出願された特願2018−056071号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、軸状体を誘導加熱により移動焼入れし、軸状体の疲労強度を高めることが行われている。ここで言う、移動焼入れ(traverse hardening)とは、軸状体に対してコイル部材等を軸線方向に移動させながら焼入れすることを意味する。
誘導加熱では、環状に形成された1次コイル部材内に軸状体を挿入し、1次コイル部材に高周波電流を流して誘導加熱により軸状体を加熱する。誘導加熱では、軸状体と1次コイル部材との距離(エアーギャップ)が短いほど軸状体が効率的に加熱される。このため、軸状体が、本体部と、本体部に設けられ本体部よりも外径が小さい小径部と、を備える場合には、本体部に比べて小径部が加熱されにくいという課題がある。
この課題に対して、1次コイル部材の内側に、1次コイル部材の内径よりも外径が小さい2次コイル部材を備える移動焼入れ装置が提案されている(例えば、特許文献1から3参照)。2次コイル部材は、O字形又はC字形に形成されている。
これらの移動焼入れ装置では、複数のコイル部材が同心円状に配置されているため、エアーギャップは周方向に均一になる。巻き数を多くした電流効率の良いコイル部材を用いることができるため、少ない電流でむらなく効率的に軸状体を加熱することができる。
日本国特公昭52−021215号公報 日本国特開2015−108188号公報 日本国特開2000−87134号公報
特許文献1から3で開示された移動焼入れ装置では、いずれも軸線方向の端部に小径部が設けられた軸状体を加熱対象にしている。しかしながら、軸状体の小径部が軸状体の軸線方向の中間部に設けられた場合には、小径部に取付けた2次コイル部材を、軸状体の軸線方向の端まで移動させて軸状体から取外すのに時間を要するという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、軸状体の軸線方向の中間部に、軸状体の本体部よりも外径が小さい小径部が設けられた軸状体において、軸状体から2次コイル部材を容易に取外すことができる移動焼入れ装置及び移動焼入れ方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の態様を提案している。
(1)本発明の一態様に係る移動焼入れ装置は、本体部と、本体部の軸線方向の中間部に設けられて本体部よりも外径が小さい小径部と、を備える軸状体に、移動焼入れを行う装置であって、環状に形成されて高周波電流が流され、内部に軸状体が挿入される1次コイル部材と;軸状体の小径部の径方向外側であって1次コイル部材内に配置可能であり、周方向に互いに離間されて配置された複数の2次コイル部材と;を備え、複数の2次コイル部材として、複数の2次第1コイル部材及び複数の2次第2コイル部材を備え、複数の2次第1コイル部材には、複数の2次第1コイル部材から軸線方向の一方側に向かって延びる第1支持片がそれぞれ設けられ、複数の2次第2コイル部材には、複数の2次第2コイル部材から軸線方向の他方側に向かって延びる第2支持片がそれぞれ設けられていることを特徴としている。
この態様によれば、予め互いに分離した状態の複数の2次コイル部材を、軸状体の小径部の径方向外側に周方向に互いに離間して並べて配置する。
軸状体に対して軸線方向に移動する1次コイル部材に高周波電流を流す。すると、軸状体の本体部については、1次コイル部材の電磁誘導により本体部に誘導電流が生じ、本体部の電気抵抗により本体部にジュール熱が発生する。ジュール熱により加熱された本体部を、例えば、1次コイル部材の後を追って軸線方向に移動する冷却部により冷却して、本体部を移動焼入れする。
軸状体の小径部については、電磁誘導により小径部の径方向外側に配置された2次コイル部材を介して軸状体の小径部に誘導電流が生じ、小径部の電気抵抗により小径部にジュール熱が発生する。ジュール熱により加熱された小径部を同様に冷却して、小径部を移動焼入れする。小径部の移動焼入れが終わったら、複数の2次コイル部材を小径部から径方向外側に取外す。なお、2次コイル部材の取外しは、小径部の冷却の前でもよく、冷却効率の観点からはむしろ小径部の冷却の前の方が望ましい。
複数の2次コイル部材を取外す際に、小径部から複数の2次コイル部材を径方向外側に移動させれば、小径部から複数の2次コイル部材を取外せるため、軸状体から2次コイル部材を容易に取外すことができる。
(2)上記(1)に記載の移動焼入れ装置では、複数の2次コイル部材の本体部の軸線に対向する各外面に接する内接円の径は、本体部の外径よりも小さくてもよい。
この態様によれば、複数の2次コイル部材を小径部により近づけて、複数の2次コイル部材により小径部をさらに効率的に加熱することができる。
)上記(1)又は(2)に記載の移動焼入れ装置では、軸状体は、小径部に設けられて小径部よりも外径が小さい第2小径部を備え、複数の第1支持片から径方向外側に向かってそれぞれ延びる第1連結片と、軸状体の第2小径部の径方向外側であって複数の2次コイル部材の径方向内側に配置可能であり、周方向に互いに離間されて配置された複数の3次コイル部材と、複数の3次コイル部材にそれぞれ設けられ、複数の3次コイル部材から軸線方向の一方側に向かって延びる第3支持片と、複数の第3支持片から径方向外側に向かってそれぞれ延びる第3連結片と、を備え、複数の第3連結片のそれぞれは、複数の第1連結片のそれぞれとは周方向に異なる位置に配置されていてもよい。
この態様によれば、第2小径部の径方向外側に複数の3次コイル部材を配置し、さらに複数の3次コイル部材の径方向外側に複数の2次コイル部材を配置するとき等に、複数の第1連結片と複数の第3連結片とが干渉することを抑制することができる。
)本発明の一態様に係る移動焼入れ方法は、本体部と、本体部の軸線方向の中間部に設けられて本体部よりも外径が小さい小径部と、を備える軸状体に、移動焼入れを行うための移動焼入れ方法であって、小径部の径方向外側に、周方向に互いに離間して複数の2次コイル部材を配置する配置工程と、環状に形成されて高周波電流が流され、内部に軸状体が挿入される1次コイル部材を、軸状体に対して、軸状体の第一端部から、小径部に向かって軸線方向に移動させ、1次コイル部材内に複数の2次コイル部材の少なくとも一部を配置して、誘導加熱により小径部を加熱する加熱工程と、を行い、配置工程として、1次コイル部材の軸状体に対する移動方向である軸線方向の一方側に向かって延びる第1支持片がそれぞれ設けられた、複数の2次コイル部材である複数の2次第1コイル部材を、小径部の軸線方向の他方側の端部に配置する第1配置工程と;加熱工程として、軸状体に対して軸線方向の一方側に相対的に移動する1次コイル部材内に複数の2次第1コイル部材の少なくとも一部が配置されたときに、小径部の軸線方向の他方側の端部を加熱する第1加熱工程と;第1加熱工程の後で、第1支持片を用いて1次コイル部材に対して複数の2次第1コイル部材を軸線方向の一方側に移動させ、複数の2次第1コイル部材を小径部から径方向外側に離間する離間工程と;配置工程として、軸線方向の他方側に向かって延びる第2支持片がそれぞれ設けられた、複数の2次コイル部材である複数の2次第2コイル部材を、1次コイル部材の軸線方向の他方側から1次コイル部材内を通して小径部の軸線方向の一方側の端部に配置する第2配置工程と;加熱工程として、軸状体に対して軸線方向の一方側に相対的に移動する1次コイル部材内に複数の2次第2コイル部材の少なくとも一部が配置されたときに、小径部の軸線方向の一方側の端部を加熱する第2加熱工程と;を行うことを特徴としている。
この態様によれば、予め互いに分離した状態の複数の2次コイル部材を、軸状体の小径部の径方向外側に周方向に互いに離間して並べて配置する。
軸状体に対して軸線方向に移動する1次コイル部材に高周波電流を流す。すると、軸状体の本体部については、1次コイル部材の電磁誘導により本体部に誘導電流が生じ、本体部の電気抵抗により本体部にジュール熱が発生する。ジュール熱により加熱された本体部を、例えば、1次コイル部材の後を追って軸線方向に移動する冷却部により冷却して、本体部を移動焼入れする。
一方、軸状体の小径部については、電磁誘導により小径部の径方向外側に配置された2次コイル部材を介して軸状体の小径部に誘導電流が生じ、小径部の電気抵抗により小径部にジュール熱が発生する。ジュール熱により加熱された小径部を同様に冷却して、小径部を移動焼入れする。小径部の移動焼入れが終わったら、複数の2次コイル部材を小径部から径方向外側に取外す。なお、2次コイル部材の取外しは、小径部の冷却の前でもよく、冷却効率の観点からはむしろ小径部の冷却の前の方が望ましい。
複数の2次コイル部材を取外す際に、小径部から複数の2次コイル部材を径方向外側に移動させれば、小径部から複数の2次コイル部材を取外せるため、軸状体から2次コイル部材を容易に取外すことができる。
)上記()に記載の移動焼入れ方法では、配置工程では、複数の2次コイル部材の本体部の軸線に対向する各外面に接する内接円のが、本体部の径よりも小さくなるように複数の2次コイル部材を配置してもよい。
この態様によれば、複数の2次コイル部材を小径部により近づけて、複数の2次コイル部材により小径部をさらに効率的に加熱することができる。
この態様によれば、1次コイル部材及び複数の2次第1コイル部材により小径部の軸線方向の他方側の端部を加熱した後で、第1支持片を用いて1次コイル部材に対して複数の2次第1コイル部材を軸線方向の一方側に移動させることにより、第1支持片が軸線方向の一方側に移動する1次コイル部材、及び小径部よりも軸線方向の他方側に配置された本体部に干渉するのを抑えて、1次コイル部材内から複数の2次第1コイル部材を取出し、複数の2次第1コイル部材を小径部から径方向外側に離間することができる。
そして、1次コイル部材及び複数の2次第2コイル部材により小径部の軸線方向の一方側の端部を加熱した後で、第2支持片を用いて1次コイル部材に対して複数の2次第2コイル部材を軸線方向の他方側に移動させることにより、第2支持片が軸線方向の一方側に移動する1次コイル部材、及び小径部よりも軸線方向の一方側に配置された本体部に干渉するのを抑えて、1次コイル部材内から複数の2次第2コイル部材を取出し、複数の2次第2コイル部材を小径部から径方向外側に離間することができる。
本発明の上記各態様に係る移動焼入れ装置及び移動焼入れ方法によれば、軸状体の軸線方向の中間部に、軸状体の本体部よりも外径が小さい小径部が設けられた軸状体において、軸状体から2次コイル部材を容易に取外すことができる。
本発明の第1実施形態の移動焼入れ装置の一部を破断して示す図であって、同移動焼入れ装置を模式的に示す側面図である。 同実施形態の移動焼入れ装置の要部の斜視図である。 図1中のIII−III線で見た平断面図である。 軸状体の小径部に、本発明の第1実施形態の2次第2コイル部材を配置した状態の斜視図である。 本発明の第1実施形態における移動焼入れ方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態の移動焼入れ方法における第1離間工程を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態の移動焼入れ方法における第1離間工程を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態の移動焼入れ方法における中央加熱工程を説明する要部を側面視した断面図である。 本発明の第1実施形態の移動焼入れ方法における第2配置工程を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態の移動焼入れ方法における第2配置工程を説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態の移動焼入れ装置の要部を破断して示す図であって、同移動焼入れ装置の要部を模式的に示す側面図である。 図11中のXII−XII線で見た平断面図である。 本発明の実施形態の移動焼入れ装置のシミュレーションに用いた解析モデルを説明するための側面図である。 実施例1の移動焼入れ装置によるシミュレーション結果を示す図である。 実施例2の移動焼入れ装置によるシミュレーション結果を示す図である。 比較例の移動焼入れ装置によるシミュレーション結果を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る移動焼入れ装置の第1実施形態を、図1から図10を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の移動焼入れ装置1は、鉄道車両用の車軸等の軸状体51に、高周波電流を用いて移動焼入れ(traverse hardening)を行うための装置である。
まず、軸状体51について説明する。軸状体51は、本体部52と、本体部52の軸線C方向の中間部に設けられた小径部53と、を備えている。本体部52及び小径部53は、それぞれ円柱状に形成され、小径部53の軸線は、本体部52の軸線Cに一致する。本実施形態では、本体部52の中間部は、軸線Cに沿った方向において、軸状体51の各端部とその近傍を除く範囲に含まれる。
以下では、本体部52のうち、小径部53に対して軸線Cに沿った方向の一方側D1に配置された部分を、第1本体部52Aとする。小径部53に対して軸線Cに沿った方向の他方側D2に配置された部分を、第2本体部52Bとする。
第1本体部52A、小径部53、及び第2本体部52Bは、それぞれ円柱状に形成され、軸線Cを共通の中心軸として共有する。本体部52の軸線Cに対して垂直な断面を見た場合、小径部53の外径は、本体部52A,52Bのそれぞれの外径よりも小さい。
軸状体51は、フェライト相である、炭素鋼、鉄(Fe)を95重量%以上含有する低合金鋼等の導電性を有する材料で形成されている。
移動焼入れ装置1は、支持部材6と、1次コイル部材11と、複数の2次第1コイル部材(2次コイル部材)16A,16Bと、複数の2次第2コイル部材(2次コイル部材)17A,17B(2次第2コイル部材17A,17Bは、図4参照)と、冷却環(冷却部)36と、制御部46と、を備えている。
図1に示すように、支持部材6は、下方センター7と、上方センター8と、を備えている。下方センター7は、軸状体51の第2本体部52Bを第2本体部52Bの下方から支持している。上方センター8は、軸状体51の第1本体部52Aを第1本体部52Aの上方から支持している。センター7,8は、軸線C方向の一方側D1が上方、他方側D2が下方となるように軸状体51を支持している。なお、軸状体51は、下方センター7及び上方センター8で指示された状態で、軸線Cを中心とした軸状体51の周方向に回転可能である。下方センター7及び上方センター8を介して、駆動装置(図示せず)によって、移動焼き入れ時に軸状体51を回転させることができる。
1次コイル部材11は、コイルの素線を螺旋状に巻いた環状に形成されている。1次コイル部材11の内径は、本体部52A,52Bの外径よりも大きい。1次コイル部材11の内部には、軸状体51が挿入される。
1次コイル部材11の各端部は、カーレントトランス12に電気的及び機械的に連結されている。カーレントトランス12は、1次コイル部材11に高周波電流を流す。
図2及び図3に示すように、本実施形態では、複数の2次第1コイル部材16A,16Bとして2つの2次第1コイル部材16A,16Bを備えている。ただし、移動焼入れ装置1が備える2次第1コイル部材の数は、複数であれば限定されず、3つ以上でもよい。
2次第1コイル部材16A,16Bは、軸状体51の本体部52の軸線Cに沿った方向から見た平面視で、C字形に形成されている。2次第1コイル部材16A,16Bは、軸状体51の周方向(以下、単に周方向とする)において互いに離間されて並べて配置されている。この周方向は、1次コイル部材11の周方向等に一致する。この例では、図1に示すように、軸線Cに沿った方向において、2次第1コイル部材16A,16Bの長さは、軸状体51の小径部53の長さよりも短い。
図3に示すように、軸線Cに対向する2次第1コイル部材16A,16Bの各外面(2次第1コイル部材16A,16Bのそれぞれの内側面)に接する内接円の径R1は、軸状体51の小径部53の外径よりも大きい。この径R1は、本体部52A,52Bの外径よりも小さいことが望ましい。軸線Cと反対側に位置する2次第1コイル部材16A,16Bの各外面(2次第1コイル部材16A,16Bのそれぞれの外側面)に接する外接円の径R2は、1次コイル部材11の内径よりも小さい。
2次第1コイル部材16A,16Bは、小径部53の径方向外側であって1次コイル部材11内に、小径部53及び1次コイル部材11からそれぞれ離間した状態で配置可能である。なお、この径方向は、1次コイル部材11の径方向等に一致する。
図2及び図3に示すように、2次第1コイル部材16A,16Bには、第1支持部19A,19Bが連結されている。
第1支持部19Aは、2次第1コイル部材16Aから上方に向かって延びる第1支持片20Aと、第1支持片20Aから径方向外側に向かって延びる第1連結片21Aと、を備えている。第1支持片20Aは、2次第1コイル部材16Aの周方向における中央部又は端部に配置されている。第1支持片20Aを、2次第1コイル部材16Aの径方向外側の端部であって、本体部52A,52Bよりも径方向外側となる位置に取付けて、第1支持片20Aと本体部52A,52Bとの干渉を避けることが望ましい。第1連結片21Aは、第1支持片20Aにおける2次第1コイル部材16Aが連結された端部とは反対の端部から径方向外側に向かって延びている。
第1支持部19Aと同様に、第1支持部19Bは、第1支持片20Bと、第1連結片21Bと、を備えている。第1連結片21A,21Bは、同一直線上に配置されてもよい。第1支持部19A,19Bは、例えば電気的な絶縁性を有する棒状部材をL字形状などに折り曲げて形成されている。
図3に示すように、第1連結片21A,21Bには、第1移動部23A,23Bがそれぞれ接続されている。第1移動部23A,23Bは、例えば、図示しない3軸ステージ及び駆動モータを備えていて、第1支持部19A,19Bを介して2次第1コイル部材16A,16Bを、上下方向及び水平面に沿う方向に移動させることができる。
図1及び図4に示すように、2次第2コイル部材17A,17Bは、2次第1コイル部材16A,16Bと同様に構成されている。1次コイル部材11、2次第1コイル部材16A,16B、及び2次第2コイル部材17A,17Bは、銅等の導電性を有する材料でそれぞれ形成されている。1次コイル部材11、2次第1コイル部材16A,16B、及び2次第2コイル部材17A,17Bの、周方向に垂直な面における断面形状は問わない。
2次第2コイル部材17A,17Bには、第2支持部25A,25Bが連結されている。
第2支持部25Aは、2次第2コイル部材17Aから下方に向かって延びる第2支持片26Aと、第2支持片26Aから径方向外側に向かって延びる第2連結片27Aと、を備えている。第2支持片26Aは、2次第2コイル部材17Aの周方向における中央部又は端部に配置されている。第2支持片26Aを、2次第2コイル部材17Aの径方向外側の端部であって、本体部52A,52Bよりも径方向外側となる位置に取付けて、第2支持片26Aと本体部52A,52Bとの干渉を避けることが望ましい。第2連結片27Aは、第2支持片26Aにおける2次第2コイル部材17Aが連結された端部とは反対の端部から径方向外側に向かって延びている。
第2支持部25Aと同様に、第2支持部25Bは、第2支持片26Bと、第2連結片27Bと、を備えている。第2連結片27A,27Bは、同一直線上に配置されてもよい。この例では、第1連結片21A,21B及び第2連結片27A,27Bは、同一平面上に配置されている。
図1に示すように、第2連結片27A,27Bには、第1移動部23A,23Bと同様に構成された第2移動部29A,29B(第2移動部29Bは不図示)がそれぞれ接続されている。第2移動部29A,29Bは、第2支持部25A,25Bを介して2次第2コイル部材17A,17Bを、上下方向及び水平面に沿う方向に移動させることができる。
図1及び図2に示すように、冷却環36は、環状に形成されている。冷却環36内には内部空間36aが形成されている。冷却環36の内周面には、内部空間36aに連通する複数のノズル36bが周方向に互いに離間されて形成されている。冷却環36の内部には、軸状体51が挿入される。冷却環36は、1次コイル部材11よりも下方に配置されている。
冷却環36には、ポンプ37が連結されている。ポンプ37は、水等の冷却液Lを冷却環36の内部空間36a内に供給する。内部空間36aに供給された冷却液Lは、複数のノズル36bを通して軸状体51に向かって噴出され、冷却液Lによって軸状体51が冷却される。
図1に示すように、1次コイル部材11、カーレントトランス12、冷却環36、及びポンプ37は、支え板39に固定されている。支え板39には、ピニオンギヤ39aが形成されている。支え板39には、ピニオンギヤ39aを回転駆動させるモータ40が取付けられている。
支え板39のピニオンギヤ39aは、ラック42に噛み合っている。支え板39は、ガイドレール(図示せず)を介してラック42に連結されている。支え板39は、このガイドレールにより、ラック42に対して相対的に上方または下方に移動自在となっている。モータ40を駆動させるとピニオンギヤ39aが回転し、ラック42に対して支え板39が上方又は下方に移動する。なお、ラック42はボールねじでもよい。この場合、ピニオンギヤ39aはボールねじを挟むように複数配置してもよい。
制御部46は、図示はしないが、演算回路と、メモリと、を少なくとも備えている。このメモリには、この演算回路で処理される制御プログラム等が記憶されている。
制御部46は、カーレントトランス12、第1移動部23A,23B、第2移動部29A,29B、ポンプ37、及びモータ40に接続され、これらを制御する。
次に、本実施形態の移動焼入れ方法について説明する。
図5は本発明の第1実施形態における移動焼入れ方法Sを示すフローチャートである。
まず、第1配置工程(配置工程、図5に示すステップS1)において、図1及び図2に示すように、制御部46は、第1移動部23A,23Bを駆動させて、2次第1コイル部材16A,16Bを、軸状体51の小径部53の下端部に配置する。このとき、小径部53の径方向外側に、2次第1コイル部材16A,16Bを周方向に互いに離間するように配置する。さらに、2次第1コイル部材16A,16Bの内接円の径R1が、軸状体51の小径部53の外径よりも大きくなるように配置する。このとき、径R1が本体部52A,52Bの外径よりも小さくなるように配置することが望ましい。2次第1コイル部材16A,16Bは、小径部53から径方向外側に離間され、小径部53に接触していない。
第1配置工程S1が終了すると、ステップS3に移行する。
次に、第1本体加熱工程(ステップS3)において、制御部46は、軸状体51の第2本体部52Bを移動焼入れする。
具体的には、カーレントトランス12を駆動させることて1次コイル部材11に高周波電流を流す。また、ポンプ37を駆動させて、冷却環36の複数のノズル36bから冷却液Lを噴出させる。モータ40を駆動させて、ラック42に対して支え板39を上方に移動させる。軸状体51に対して1次コイル部材11及び冷却環36を順に外挿し、これらを上方に移動させる。上方は、1次コイル部材11の軸状体51に対する移動方向である。
第2本体部52Bの下端部から上方(小径部53)に向かって、第2本体部52Bを1次コイル部材11により加熱し、かつ冷却環36により急速に冷却する。1次コイル部材11に高周波電流を流すことにより、1次コイル部材11の電磁誘導により第2本体部52Bに誘導電流が生じ、第2本体部52Bの電気抵抗により第2本体部52Bにジュール熱が発生する。第2本体部52Bが誘導加熱により加熱され、オーステナイト相になる。誘導加熱により加熱された第2本体部52Bを、1次コイル部材11の後を追って上方に移動する冷却環36により冷却することにより、第2本体部52Bがマルテンサイト相になる。このように、第2本体部52Bを移動焼入れする。
なお、第1本体加熱工程S3、及び後述する第1加熱工程S5、第1離間工程S7、中央加熱工程S9、第2配置工程S11、第2加熱工程S13、第2本体加熱工程S15において、軸状体51に対する1次コイル部材11及び冷却環36の上方への移動は止めずに移動焼入れする。しかし、各工程において、あるいは各工程ごとに、軸状体51に対する1次コイル部材11及び冷却環36の上方への移動速度は変化してもよい。
第1本体加熱工程S3が終了すると、ステップS5に移行する。
次に、第1加熱工程(加熱工程、ステップS5)において、1次コイル部材11内に2次第1コイル部材16A,16Bの少なくとも一部が配置されたときに、小径部53の下端部を加熱する。このとき、2次第1コイル部材16A,16Bは、1次コイル部材11から径方向に離間され、1次コイル部材11および小径部53に接触していない。
1次コイル部材11に高周波電流を流すことにより、1次コイル部材11の電磁誘導により2次第1コイル部材16A,16Bを介して小径部53の下端部に誘導電流が生じ、誘導加熱により小径部53の下端部が加熱される。具体的には、図3に示すように、1次コイル部材11に方向E1に電流が流れると、電磁誘導により2次第1コイル部材16A,16Bの外表面に方向E2,E3の渦電流が流れ、さらに小径部53の外表面に方向E4の渦電流が流れる。そして、上述の第1本体加熱工程S3と同様に、小径部53の下端部が誘導加熱により加熱され、オーステナイト相になる。誘導加熱により加熱された小径部53の下端部を、1次コイル部材11の後を追って上方に移動する冷却環36により冷却することにより、小径部53の下端部がマルテンサイト相になる。このように、小径部53の下端部を移動焼入れする。
なお、第1本体加熱工程S3の後かつ第1加熱工程S5の前に、第1配置工程S1を行ってもよい。
第1加熱工程S5が終了すると、ステップS7に移行する。
次に、第1離間工程(離間工程、ステップS7)において、制御部46は第1移動部23A,23Bを駆動させて、図6に示すように第1支持部19A,19Bを用いて1次コイル部材11に対して2次第1コイル部材16A,16Bを上方に移動させる。そして、図7に示すように2次第1コイル部材16A,16Bを小径部53から径方向外側に離間する。第1離間工程S7は、第1加熱工程S5の後で行われる。
第1離間工程S7が終了すると、ステップS9に移行する。
次に、中央加熱工程(ステップS9)において、図8に示すように、軸線Cに沿った方向における小径部53の中央部を加熱する。このとき、1次コイル部材11と小径部53との間に2次第1コイル部材16A,16Bが配置されていないため、1次コイル部材11に流す高周波電流の電流値を増加させる。1次コイル部材11が軸状体51における本体部52A,52Bと小径部53との接続部分51a(特に、軸状体51の外側に向かって凸となる部分)から、1次コイル部材11が小径部53の下端部を加熱している位置に配置されているときよりも離間されているため、電流値を増加させてもこの接続部分51aの温度が高くなり過ぎることを抑えられる。
軸線Cに沿った方向における小径部53の中央部の加熱が終わったら、1次コイル部材11に流す高周波電流の電流値を低減させ、元の値に戻す。
中央加熱工程S9が終了すると、ステップS11に移行する。
なお、第1離間工程S7及び中央加熱工程S9に代えて、2次第1コイル部材16A,16Bを用いて、軸線Cに沿った方向における小径部53の中央部を加熱してもよい。そして、この中央部の加熱工程の後で、小径部53から2次第1コイル部材16A,16Bを径方向外側に離間する第1離間工程を行ってもよい。
次に、第2配置工程(配置工程、ステップS11)において、制御部46は、第2移動部29A,29Bを駆動させて、図9に示すように2次第2コイル部材17A,17Bを、1次コイル部材11及び冷却環36の下方側から小径部53の下端部に近づける。そして、図10に示すように、2次第2コイル部材17A,17Bを上方に移動させて、図4に示すように1次コイル部材11内を通して小径部53の上端部に2次第2コイル部材17A,17Bを配置する。2次第2コイル部材17A,17Bは、小径部53から径方向外側に離間され、小径部53に接触していない。
第2配置工程S11が終了すると、ステップS13に移行する。
次に、第2加熱工程(加熱工程、ステップS13)において、制御部46は、図4に示すように軸状体51に対して上方に移動する1次コイル部材11内に2次第2コイル部材17A,17Bの少なくとも一部が配置されたときに、小径部53の上端部を加熱する。このとき、2次第2コイル部材17A,17Bは、1次コイル部材11から径方向に離間されている。第2加熱工程における加熱の態様や相変態は、第1加熱工程と同様である。
第2加熱工程S13が終了すると、ステップS15に移行する。
次に、第2本体加熱工程(ステップS15)において、制御部46は、1次コイル部材11内に軸状体51の第1本体部52Aが配置されたときに、第1本体部52Aを移動焼入れする。第2本体加熱工程における加熱の態様や相変態は、第1本体加熱工程と同様である。第2本体加熱工程S15が終了すると、ステップS17に移行する。
次に、第2離間工程(ステップS17)において、制御部46は第2移動部29A,29Bを駆動させて、2次第2コイル部材17A,17Bを小径部53から径方向外側に離間する。なお、第2離間工程S17は、第2本体加熱工程S15の前に行ってもよい。
第1加熱工程S5、中央加熱工程S9、第2加熱工程S13、第2本体加熱工程S15において小径部53及び第1本体部52Aが加熱された後で、冷却環36により小径部53及び第1本体部52Aが冷却される。
第2離間工程S17が終了すると、移動焼入れ方法Sの全工程が終了し、軸状体51全体が移動焼入れされる。移動焼入れされた軸状体51は、硬度が向上する。
移動焼入れ方法Sでは、小径部53の径方向外側にコイル部材16A,16B,17A,17Bを配置したり、小径部53からコイル部材16A,16B,17A,17Bを離間したりしながら、軸状体51を移動焼入れする。
以上説明したように、本実施形態の移動焼入れ装置1及び移動焼入れ方法Sによれば、予め互いに分離した状態の複数の2次第1コイル部材16A,16Bを、軸状体51の小径部53の径方向外側に周方向に互いに離間して並べて配置する。
軸状体51に対して上方に移動する1次コイル部材11に高周波電流を流す。すると、軸状体51の本体部52A,52Bについては、1次コイル部材11の電磁誘導により本体部52A,52Bに誘導電流が生じ、本体部52A,52Bの電気抵抗により本体部52A,52Bにジュール熱が発生する。ジュール熱により加熱された本体部52A,52Bを、1次コイル部材11の後を追って上方に移動する冷却環36により冷却して、本体部52A,52Bを移動焼入れする。
一方、軸状体51の小径部53については、電磁誘導により小径部53の径方向外側に配置された2次第1コイル部材16A,16Bを介して軸状体51の小径部53に誘導電流が生じ、小径部53の電気抵抗により小径部53にジュール熱が発生する。ジュール熱により加熱された小径部53を同様に冷却して、小径部53を移動焼入れする。小径部53の移動焼入れが終わったら、2次第1コイル部材16A,16Bを小径部53から径方向外側に取外す。
この際に、小径部53から2次第1コイル部材16A,16Bを径方向外側に移動させれば、小径部53から2次第1コイル部材16A,16Bを取外せるため、軸状体51から2次第1コイル部材16A,16Bを容易に取外すことができる。
例えば、2次第1コイル部材16A,16Bの内接円の径R1が軸状体51の本体部52A,52Bの径よりも僅かに大きい場合でも、本体部52A,52Bに2次第1コイル部材16A,16Bが干渉することを避けることができる。
また、2次第1コイル部材16A,16Bの軸線Cに対向する各外面に接する内接円の径R1は、本体部52A,52Bの外径よりも小さい。これにより、2次第1コイル部材16A,16Bを小径部53により近づけて、2次第1コイル部材16A,16Bにより小径部53をさらに効率的に加熱することができる。
また、本実施形態では、2次第1コイル部材16A,16B及び2次第2コイル部材17A,17Bを備えている。1次コイル部材11及び2次第1コイル部材16A,16Bにより軸状体51の小径部53の下端部を加熱した後で、第1支持片20A,20Bを用いて1次コイル部材11に対して2次第1コイル部材16A,16Bを上方に移動させることにより、第1支持片20A,20Bが1次コイル部材11、及び小径部53よりも下方に配置された第2本体部52Bに干渉するのを抑えて、1次コイル部材11内から2次第1コイル部材16A,16Bを取出し、2次第1コイル部材16A,16Bを小径部53から径方向外側に離間させることができる。
そして、1次コイル部材11及び2次第2コイル部材17A,17Bにより小径部53の上端部を加熱した後で、第2支持片26A,26Bを用いて1次コイル部材11に対して2次第2コイル部材17A,17Bを下方に移動させることにより、第2支持片26A,26Bが1次コイル部材11、及び小径部53よりも上方に配置された第1本体部52Aに干渉するのを抑えて、1次コイル部材11内から2次第2コイル部材17A,17Bを取出し、複数の2次第2コイル部材17A,17Bを小径部53から径方向外側に離間させることができる。
なお、2次第2コイル部材17A及び第2支持部25Aには、2次第1コイル部材16A及び第1支持部19Aに対して、第1支持部19Aを取外して第2支持部25Aを取付けたものを用いてもよいし、2次第1コイル部材16A及び第1支持部19Aを水平面に沿う軸線周りに180°回転させたものを用いてもよい。
第1支持部19Aは、第1連結片21Aを備えなくてもよい。第2支持部25Aは、第2連結片27Aを備えなくてもよい。第1支持部19B及び第2支持部25Bについても同様である。
軸線Cに沿った方向における2次第1コイル部材16A,16Bの長さが軸状体51の小径部53の軸線C方向の長さとほぼ等しい場合等には、移動焼入れ装置1は、2次第2コイル部材17A,17B、第2支持部25A,25B、及び第2移動部29A,29Bを備えなくてもよい。この場合、移動焼入れ方法Sでは、中央加熱工程S9、第2配置工程S11、第2加熱工程S13、及び第2離間工程S17を行わない。
なお、移動焼き入れ時に、軸線Cを中心として、軸状体51をその周方向に回転させることで、均一に加熱及び冷却することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図11及び図12を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図11に示すように、本実施形態の移動焼入れ装置2で移動焼入れされる軸状体101は、第1実施形態の軸状体51の各構成に加えて、軸線Cに沿った方向における小径部53の中間部又は端部の底部に第2小径部102を備えている。第2小径部102の外径は、小径部53の外径よりも小さい。第2小径部102は、円柱状に形成され、本体部52及び小径部53と同軸に配置されている。
図11及び図12に示すように、移動焼入れ装置2は、第1実施形態の移動焼入れ装置1の各構成に加えて、複数の3次コイル部材61A,61Bと、第3支持部62A,62Bと、を備えている。
3次コイル部材61A,61Bは、周方向に互いに離間されて配置されている。3次コイル部材61A,61Bの軸線Cに対向する各外面に接する内接円の径R5は、軸状体101の第2小径部102の径よりも大きい。この径R5は、小径部53の外径よりも小さいことが望ましい。3次コイル部材61A,61Bの軸線Cとは反対側の各外面に接する外接円の径R6は、2次第1コイル部材16A,16Bの内接円の径R1よりも小さい。
3次コイル部材61A,61Bは、軸状体101の第2小径部102の径方向外側であって2次第1コイル部材16A,16Bの径方向内側に、第2小径部102及び2次第1コイル部材16A,16Bからそれぞれ離間された状態に配置可能である。
3次コイル部材61A,61Bにおける周方向に互いに離間されている部分と、2次第1コイル部材16A,16Bにおける周方向に互いに離間されている部分とは、周方向に同じ位置に配置されていることが好ましい。すなわち、3次コイル部材61A,61Bにおける周方向に互いに離間されている部分と、2次第1コイル部材16A,16Bにおける周方向に互いに離間されている部分とが、周方向において少なくとも一部が互いに重なる位置、より好ましくは周方向において完全に一致する位置に形成されている。このように構成することで、電磁誘導における損失を低減させることができる。
第3支持部62Aは、3次コイル部材61Aから上方に向かって延びる第3支持片64Aと、第3支持片64Aから径方向外側に向かって延びる第3連結片65Aと、を備えている。第3連結片65Aは、第3支持片64Aにおける3次コイル部材61Aが連結された端部とは反対の端部から径方向外側に向かって延びている。
第3支持部62Aと同様に、第3支持部62Bは、第3支持片64Bと、第3連結片65Bと、を備えている。
第3連結片65A,65Bのそれぞれは、第1支持部19A,19Bの第1連結片21A,21Bのそれぞれとは周方向に異なる位置に配置されている。
第3連結片65A,65Bには、第1移動部23A,23Bと同様に構成された第3移動部67A,67Bがそれぞれ接続されている。
このように構成された本実施形態の移動焼入れ装置2では、第1実施形態の移動焼入れ装置1と同様に、小径部53の径方向外側にコイル部材16A,16B,17A,17Bを、第2小径部102の径方向外側に3次コイル部材61A,61Bをそれぞれ配置したり、小径部53からコイル部材16A,16B,17A,17Bを、第2小径部102から3次コイル部材61A,61Bをそれぞれ離間したりしながら、軸状体101を移動焼入れする。
本実施形態の移動焼入れ装置2によれば、軸状体101から2次第1コイル部材16A,16Bを容易に取外すことができる。
さらに、軸状体101の第2小径部102の径方向外側に3次コイル部材61A,61Bを配置し、さらに3次コイル部材61A,61Bの径方向外側に2次第1コイル部材16A,16Bを配置するとき等に、第1連結片21A,21Bと第3連結片65A,65Bとが干渉することを抑制することができる。
なお、軸状体が第2小径部102の底部に第3小径部を備えている場合には、移動焼入れ装置は複数の4次コイル部材を備えてもよい。さらに、軸状体が第3小径部の底部に第4小径部を備えている場合には、移動焼入れ装置は複数の5次コイル部材を備えてもよい。
このように、移動焼入れ装置が備える、1次コイル部材11内に配置される複数の2次コイル部材、複数の3次コイル部材、...、複数のN次コイル部材の数は、特に限定されない。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、軸状体51,101は、軸線Cが上下方向に沿うように配置されず、軸線Cが上下方向に対して傾くように配置されてもよい。この場合、1次コイル部材11及び冷却環36は、上下方向に対して傾いて移動する。また、軸状体51,101は、軸線Cが水平方向を向くように配置されてもよい。
移動焼入れ装置1は、支持部材6及び制御部46を備えなくてもよい。
第1実施形態及び第2実施形態では、軸状体51,101は、鉄道車両用の車軸であるとしたが、ボールネジ等の軸であってもよい。また、第1実施形態では、軸状体51の本体部52の軸線Cに沿った方向において、固定された軸状体51に対して1次コイル部材11、冷却環36等を移動させる形態を説明したが、1次コイル部材11、冷却環36等を固定して、軸線Cに沿った方向に軸状体51を移動させてもよい。
(解析結果)
以下では、第1実施形態に基づく実施例の移動焼入れ装置1と、比較例の移動焼入れ装置とをそれぞれシミュレーションした結果について説明する。
図13に、シミュレーションに用いた解析モデルを示す。
シミュレーションに用いた軸状体51は、2次第1コイル部材16A,16Bの上下方向の長さは、軸状体51の小径部53の上下方向の長さよりもそれほど短くない、移動焼入れする際に軸状体51の温度が高くなりやすい形状とした。
なお、実施例1の解析モデルでは、2次第1コイル部材16A,16Bの内接円の径は、本体部52の外径よりも大きい。
本体部52Bの外径は198mmとし、小径部53の外径(最小径)は181mmとした。軸状体51の材質は、炭素鋼とした。1次コイル部材11に流す高周波電流の周波数を1kHzとした。移動焼入れにより軸状体51に対して一定の深さの焼入れをするために必要な加熱をする際に、軸状体51の温度の最高値を求めた。
移動焼入れ時に軸状体51の温度が高くなり過ぎる(過加熱になる)と、軸状体51の組織が変化してしまうという問題がある。このため、軸状体51に対して一定の深さの焼入れを確保しつつ、軸状体51の温度の最高値を抑制することが望まれる。
図14に、実施例1の移動焼入れ装置1によるシミュレーション結果を示す。図14及び後述する図15、図16中では、軸状体51の温度分布が、灰色の濃淡によってあらわされている。濃い灰色の領域よりも薄い灰色の領域の方が温度が高いことを示す。
実施例1の移動焼入れ装置1により軸状体51を移動焼入れすると、小径部53で800℃以上に加熱できる深さを5.0mm確保しながら、図14に中に示す1次コイル部材11の位置の時に、領域R11の温度が軸状体51の最高温度を示すことが分かった。この最高温度は、1149℃である。
実施例2の移動焼入れ装置1は、2次第1コイル部材16A,16Bの各外面(2次第1コイル部材16A,16Bのそれぞれの内側面)に接する内接円の径が本体部52の外径よりも小さい。この点で、実施例1の移動焼入れ装置1とは異なる。2次第1コイル部材16A,16Bの内接円の径は、本体部52の径よりも6mm小さい。
実施例2の移動焼入れ装置1により軸状体51を移動焼入れすると、小径部53で800℃以上に加熱できる深さを4.8mm確保しながら、図15中に示す1次コイル部材11の位置の時に、領域R12の温度が軸状体51の最高温度を示すことが分かった。この最高温度は、1072℃である。
図16に、比較例の移動焼入れ装置1Aによるシミュレーション結果を示す。比較例の移動焼入れ装置1Aは、2次第1コイル部材16A,16Bを備えていない点で、実施例の移動焼入れ装置1と異なる。比較例の移動焼入れ装置1Aにより軸状体51を移動焼入れすると、小径部53で800℃以上に加熱できる深さが3.5mmしか確保できないにもかかわらず、領域R13の温度が軸状体51の最高温度を示すことが分かった。この最高温度は、1225℃である。
実施例1の移動焼入れ装置1は、比較例の移動焼入れ装置1Aに比べて、小径部53で800℃以上に加熱できる深さを1.5mm深くでき、かつ、移動焼入れ時における軸状体51の温度の最高値を、約76℃低減できることが分かった。
さらに、実施例2の移動焼入れ装置1は、比較例の移動焼入れ装置1Aに比べて、小径部53で800℃以上に加熱できる深さを1.3mm深くでき、かつ、移動焼入れ時における軸状体51の温度の最高値を、約153℃低減できることが分かった。
以上のように、本発明に係る移動焼き入れ装置を用いた場合、小径部において所定の温度以上に加熱できる深さを深くすることができ、かつ小径部の端部の温度を低減させることができる。
本発明の移動焼入れ装置及び移動焼入れ方法によれば、軸線方向の中間部に小径部が設けられた軸状体において、軸状体から2次コイル部材を容易に取外すことができるため、産業上の利用価値が高い。
1,2 移動焼入れ装置
11 1次コイル部材
16A,16B 2次第1コイル部材(2次コイル部材)
17A,17B 2次第2コイル部材(2次コイル部材)
20A,20B 第1支持片
21A,21B 第1連結片
26A,26B 第2支持片
51,101 軸状体
52 本体部
53 小径部
61A,61B 3次コイル部材
64A,64B 第3支持片
65A,65B 第3連結片
102 第2小径部
C 軸線
R1 径
S 移動焼入れ方法
S1 第1配置工程(配置工程)
S5 第1加熱工程(加熱工程)
S7 第1離間工程(離間工程)
S11 第2配置工程(配置工程)
S13 第2加熱工程(加熱工程)

Claims (5)

  1. 本体部と、前記本体部の軸線方向の中間部に設けられて前記本体部よりも外径が小さい小径部と、を備える軸状体に、移動焼入れを行う装置であって、
    環状に形成されて高周波電流が流され、内部に前記軸状体が挿入される1次コイル部材と;
    前記軸状体の前記小径部の径方向外側であって前記1次コイル部材内に配置可能であり、周方向に互いに離間されて配置された複数の2次コイル部材と;
    を備え
    前記複数の2次コイル部材として、複数の2次第1コイル部材及び複数の2次第2コイル部材を備え、
    前記複数の2次第1コイル部材には、前記複数の2次第1コイル部材から前記軸線方向の一方側に向かって延びる第1支持片がそれぞれ設けられ、
    前記複数の2次第2コイル部材には、前記複数の2次第2コイル部材から前記軸線方向の他方側に向かって延びる第2支持片がそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする移動焼入れ装置。
  2. 前記複数の2次コイル部材の前記本体部の軸線に対向する各外面に接する内接円の径は、前記本体部の外径よりも小さい請求項1に記載の移動焼入れ装置。
  3. 前記軸状体は、前記小径部に設けられて前記小径部よりも外径が小さい第2小径部を備え、
    前記複数の第1支持片から前記径方向外側に向かってそれぞれ延びる第1連結片と、
    前記軸状体の前記第2小径部の前記径方向外側であって前記複数の2次コイル部材の径方向内側に配置可能であり、前記周方向に互いに離間されて配置された複数の3次コイル部材と、
    前記複数の3次コイル部材にそれぞれ設けられ、前記複数の3次コイル部材から前記軸線方向の一方側に向かって延びる第3支持片と、
    前記複数の第3支持片から前記径方向外側に向かってそれぞれ延びる第3連結片と、
    を備え、
    前記複数の第3連結片の周方向の位置と前記複数の第1連結片の周方向の位置が異なる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動焼入れ装置。
  4. 本体部と、前記本体部の軸線方向の中間部に設けられて前記本体部よりも外径が小さい小径部と、を備える軸状体に、移動焼入れを行うための移動焼入れ方法であって、
    前記小径部の径方向外側に、周方向に互いに離間して複数の2次コイル部材を配置する配置工程と;
    環状に形成されて高周波電流が流され、内部に前記軸状体が挿入される1次コイル部材を、前記軸状体に対して、前記軸状体の端部から、前記小径部に向かって前記軸線方向に移動させ、前記1次コイル部材内に前記複数の2次コイル部材の少なくとも一部を配置して、誘導加熱により前記小径部を加熱する加熱工程と;
    を含み、
    前記配置工程として、前記1次コイル部材の前記軸状体に対する移動方向である前記軸線方向の一方側に向かって延びる第1支持片がそれぞれ設けられた、前記複数の2次コイル部材である複数の2次第1コイル部材を、前記小径部の前記軸線方向の他方側の端部に配置する第1配置工程と;
    前記加熱工程として、前記軸状体に対して前記軸線方向の一方側に相対的に移動する前記1次コイル部材内に前記複数の2次第1コイル部材の少なくとも一部が配置されたときに、前記小径部の前記軸線方向の他方側の端部を加熱する第1加熱工程と;
    前記第1加熱工程の後で、前記第1支持片を用いて前記1次コイル部材に対して前記複数の2次第1コイル部材を前記軸線方向の一方側に移動させ、複数の2次第1コイル部材を前記小径部から前記径方向外側に離間する離間工程と;
    前記配置工程として、前記軸線方向の他方側に向かって延びる第2支持片がそれぞれ設けられた、前記複数の2次コイル部材である複数の2次第2コイル部材を、前記1次コイル部材の前記軸線方向の他方側から前記1次コイル部材内を通して前記小径部の前記軸線方向の一方側の端部に配置する第2配置工程と;
    前記加熱工程として、前記軸状体に対して前記軸線方向の一方側に相対的に移動する前記1次コイル部材内に前記複数の2次第2コイル部材の少なくとも一部が配置されたときに、前記小径部の前記軸線方向の一方側の端部を加熱する第2加熱工程と;
    を含む
    ことを特徴とする移動焼入れ方法。
  5. 前記配置工程では、前記複数の2次コイル部材の前記本体部の軸線に対向する各外面に接する内接円のが、前記本体部の径よりも小さくなるように前記複数の2次コイル部材を配置する
    ことを特徴とする請求項に記載の移動焼入れ方法。
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