JP5527154B2 - 軸状部材の高周波焼入装置 - Google Patents
軸状部材の高周波焼入装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5527154B2 JP5527154B2 JP2010233713A JP2010233713A JP5527154B2 JP 5527154 B2 JP5527154 B2 JP 5527154B2 JP 2010233713 A JP2010233713 A JP 2010233713A JP 2010233713 A JP2010233713 A JP 2010233713A JP 5527154 B2 JP5527154 B2 JP 5527154B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- shaped member
- induction hardening
- sleeve
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- NVNHBPOLPPDKRC-UHFFFAOYSA-N C(C1)C2C3C1C2CC3 Chemical compound C(C1)C2C3C1C2CC3 NVNHBPOLPPDKRC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- General Induction Heating (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Description
特許文献1に開示された技術では、高周波焼入対象のワークである軸状部材(シャフト)は、軸方向を上下にして配置されるとともに、上下をそれぞれ上主軸、下主軸で支持されている。また、軸状部材の径方向を囲繞するように、コイルと冷却水ジャケットが設けられている。そして、前記コイルに高周波電流を流し、前記冷却手段(冷却水ジャケット内)に冷却水を流通させ、前記軸状部材を回転させながら軸方向に移動させる。これにより、コイルに高周波電流を流すことで電磁誘導が起こり、軸状部材の表面に高周波磁束による誘導電流が流れ、軸状部材が誘導加熱される。また、軸状部材は軸方向即ち上下方向に移動しているため、軸状部材のある位置では、前記誘導電流は一定時間だけ流れて止まる。前記一定時間経過後は、軸状部材の軸方向への移動によって前記ある位置は冷却水ジャケットと同じ位置に移動し冷却水ジャケットによって急冷され、高周波焼入処理が完了する。
これにより、スリーブの位置を軸状部材に近づけるとスリーブによる磁界の吸収量が増加し、スリーブの位置を軸状部材から遠ざけるとスリーブによる磁界の吸収量が減少する。即ちスリーブを移動させることにより、磁界の吸収量を調整することができる。また、スリーブの形状、肉厚(質量)等を変えることで磁界の吸収量の調整に更に自由度があり、確実な処理ができる。これにより、高周波焼入状態に応じて磁界の吸収量を調整することができ、高い汎用性で本発明の利用が可能となる。
即ち、制御装置の制御によって自動でスリーブの位置を変更する。これにより、スリーブの移動に人手が必要なく作業の工数増加を抑えることができる。さらに、高周波焼入の途中であってもスリーブを移動することができるため、高周波焼入状態に応じた細やかで迅速なスリーブ位置の調整が可能となり、軸状部材の端部と中間部での加熱の状態が異なることに起因する高周波焼入の斑をより確実に防止することができる。
スリーブの材質は磁界を吸収することができるものである必要があるが、加えて磁界の吸収時に発熱量が多くないものが好ましい。これは、磁界を吸収したスリーブの発熱により軸状部材が加熱されてしまうことを防止するためである。
このような磁界を吸収することができ、且つ磁界の吸収時に発熱量が多くない材料として銅、銀、金が好ましい。さらには、価格面を考慮すると安価な銅をスリーブの材料とすることが特に好ましい。
図1において、高周波焼入装置1は、上主軸2、下主軸4、コイル10及び焼入水筒12から概略構成されている。
また、コイル10及び焼入水筒12は、それぞれリアアクスルシャフト8の径方向を囲繞している。コイル10と焼入水筒12は一体となっており、リアアクスルシャフト8の径方向を囲繞したまま、リアアクスルシャフト8の軸方向即ち上下方向に移動可能に構成されている。
図2に示すように、上主軸2の先端部近傍にはスリーブ20が設けられている。スリーブ20の材質は、磁界を吸収することができるものである必要があり、加えて磁界の吸収時に発熱量が多くないものが好ましい。具体的には銅、銀、金などがスリーブ20の材質として好ましく、価格面を考慮すると安価な銅をスリーブ20の材料とすることが特に好ましい。
これにより、コイル10がコイル10Aで示すリアアクスルシャフト8の端部に位置する場合でも、コイル10Aに高周波電流を流すことによって発生した磁界の一部がスリーブ20に吸収されて高周波焼入に寄与しなくなる。そのため、リアアクスルシャフト8の端部での加熱量が減少する。よって、図3に示したように、リアアクスルシャフト8の端部においても中間部と同様に軸の外径部には高周波焼入がなされた硬化層8aが形成されるとともに、端面8bには高周波焼入がなされない。
従って、リアアクスルシャフト8の中間部よりも端部の方が加熱されて高周波焼入の斑ができてしまうという従来の問題を解決することができる。
2 上主軸
4 下主軸
8 リアアクスルシャフト(軸状部材)
10 コイル
12 焼入水筒
14 制御装置
20 スリーブ
Claims (4)
- 金属製の軸状部材に対して、軸部の外径面に高周波焼入を行う軸状部材の高周波焼入装置において、
前記軸状部材の軸方向両端をそれぞれ支持する2つの主軸と、
前記軸状部材の径方向を囲繞し、高周波電流を流すことが可能なコイルと、を有し、
前記軸状部材と前記コイルの少なくとも一方を前記軸状部材の軸方向に移動可能に構成して、前記軸状部材と前記コイルの前記軸方向の相対位置を変化可能とし、
前記主軸の少なくとも一方に磁界を吸収可能な材料で形成されたスリーブを当該主軸の外周を囲むように取り付け、このスリーブを前記軸状部材の端面より軸方向外方に配置したことを特徴とする軸状部材の高周波焼入装置。 - 前記スリーブは、前記軸状部材の軸方向に移動可能に前記主軸に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の軸状部材の高周波焼入装置。
- 前記スリーブの前記軸状部材の軸方向の位置を制御する制御装置を有し、
前記スリーブは前記制御装置の制御に従って、前記軸状部材の軸方向に移動することを特徴とする請求項2記載の高周波焼入装置。 - 前記スリーブは銅、銀又は金で形成されていることを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の高周波焼入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010233713A JP5527154B2 (ja) | 2010-10-18 | 2010-10-18 | 軸状部材の高周波焼入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010233713A JP5527154B2 (ja) | 2010-10-18 | 2010-10-18 | 軸状部材の高周波焼入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012087350A JP2012087350A (ja) | 2012-05-10 |
JP5527154B2 true JP5527154B2 (ja) | 2014-06-18 |
Family
ID=46259305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010233713A Active JP5527154B2 (ja) | 2010-10-18 | 2010-10-18 | 軸状部材の高周波焼入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5527154B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110306020A (zh) * | 2019-05-15 | 2019-10-08 | 鞍山市起重机械有限公司 | 一种等壁厚螺杆泵定子套管形变热处理的试验方法 |
-
2010
- 2010-10-18 JP JP2010233713A patent/JP5527154B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110306020A (zh) * | 2019-05-15 | 2019-10-08 | 鞍山市起重机械有限公司 | 一种等壁厚螺杆泵定子套管形变热处理的试验方法 |
CN110306020B (zh) * | 2019-05-15 | 2020-11-27 | 鞍山市起重机械有限公司 | 一种等壁厚螺杆泵定子套管形变热处理的试验方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012087350A (ja) | 2012-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9084297B2 (en) | Induction heat treatment of an annular workpiece | |
WO2015136927A1 (ja) | 熱処理装置および熱処理方法 | |
CN106103750B (zh) | 热处理系统和热处理方法 | |
JPWO2019181382A1 (ja) | 移動焼入れ装置及び移動焼入れ方法 | |
JP7151888B2 (ja) | 移動焼入れ装置及び移動焼入れ方法 | |
CN105648190B (zh) | 一种提高钢管内壁硬度的方法 | |
KR100557309B1 (ko) | 고주파 유도가열 코일체 | |
JP2022085909A (ja) | 移動焼入れ装置及び移動焼入れ方法 | |
JP5553440B2 (ja) | 熱処理方法及び熱処理装置 | |
JP5527154B2 (ja) | 軸状部材の高周波焼入装置 | |
JP5546466B2 (ja) | 回転対称的なワークを誘導加熱するための装置及び方法 | |
JP5489325B2 (ja) | 高周波誘導加熱方法及び高周波誘導加熱装置 | |
JP2020204081A (ja) | 焼入装置 | |
JP5447330B2 (ja) | 高周波焼入装置 | |
WO2024057405A1 (ja) | 移動焼入れ方法及び移動焼入れ装置 | |
JP2012087370A (ja) | 軸状部材の高周波焼入装置 | |
JP6671830B2 (ja) | 熱処理装置 | |
JP6146916B2 (ja) | 熱処理装置および熱処理方法 | |
WO2024057406A1 (ja) | 移動焼入れ方法及び移動焼入れ装置 | |
JP5903455B2 (ja) | 熱処理装置および熱処理方法 | |
JP5496478B2 (ja) | 高周波誘導加熱焼戻装置及び高周波誘導加熱焼戻方法 | |
JP3723316B2 (ja) | クランクシャフト焼入装置 | |
JP2004315866A (ja) | 筒状部材内周面焼入方法 | |
JP2006265589A (ja) | 誘導焼入装置 | |
KR20200115409A (ko) | 스프링의 유도 가열 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140318 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140331 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5527154 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |