JP6958225B2 - 後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、後処理装置及び画像形成システムに関する。
用紙上に画像を形成する画像形成装置と、画像形成装置により画像が形成された用紙に後処理を施す後処理装置とを有する画像形成システムがある。画像形成装置及び後処理装置は、画像形成処理及び後処理に関する各種項目の設定値に従って、画像形成処理及び後処理をそれぞれ行う。
後処理装置が行う後処理として、例えば、1枚の用紙を複数に分割して成果物(例えば、名刺、カード、ハガキ等)を作成する断裁処理がある。この断裁処理は、後処理装置に設けられた断裁部(図1を参照)により行われる。断裁部が用紙を断裁して作成した成果物は、通常、後処理装置に設けられたスタック部又は排紙トレイに排紙される。また、断裁部が用紙を断裁した際に発生した切り屑等は、後処理装置に設けられた屑箱に落とされる。
ここで、後処理装置が備える断裁部の周辺構成について概要を説明する。
図1は、断裁部の一例を示す説明図である。図1Aは、用紙Sの下流端部を切り屑として断裁する例を示し、図1Bは、用紙Sの上流端部を切り屑として断裁する例を示す。ここでは、断裁部の一例として挙げるギロチンカッター101の構成例について説明する。以下の説明で、用紙Sの搬送方向を図中の右から左とした場合、図中の右側を「上流」、左側を「下流」と呼ぶ。
用紙Sは、搬送路100にて上流から下流に搬送される。このとき、用紙Sは、搬送路100の上流に配置された一対の上流搬送ローラー102と、搬送路100の下流に配置された一対の下流搬送ローラー103により挟持される。そして、搬送路100の途中、すなわち上流搬送ローラー102と下流搬送ローラー103の間で用紙Sの搬送が一時停止し、ギロチンカッター101により用紙Sが断裁される。
ギロチンカッター101は、搬送路100の上部に配置された上側カッター101aと、搬送路100の下部に配置された下側カッター101bとを備える。上側カッター101aが下方向に移動し、下側カッター101bが上方向に移動することで、上側カッター101aと下側カッター101bの刃に挟まれた断裁位置101cにて用紙Sの端部が断裁される。断裁された用紙Sの端部は不要な切り屑であるため、上側カッター101a及び下側カッター101bの下に配置された屑箱104に落とされる。
ここで、ギロチンカッター101が1枚の用紙Sを断裁中にジャム等が発生したことで断裁処理が停止する場合がある。この場合、断裁途中の用紙Sは不要なジャム紙として後処理装置から取り除かれる。その後、画像形成装置は、ジャム紙として取り除かれた用紙Sに印刷されていた内容を、新たな用紙Sに再印刷し(この処理を「リカバリー印刷」と呼ぶ)、後処理装置は、リカバリー印刷済みの用紙S(以下、「リカバリー用紙」と呼ぶ)に対して断裁処理を行う。このようなリカバリー印刷及び後処理を行うために、例えば、以下の特許文献1に開示された技術が知られている。
特許文献1には、断裁時にジャムが発生してリカバリー印刷したとき、断裁部分がジャム前に出力済みかを判断し、リカバリー印刷した領域と、ジャム前に出力済みの領域とが重複する場合、先行するシートと異なる排紙先にリカバリー印刷した用紙を排紙する技術が開示されている。
特開2015−105973号公報
上述したようにジャムが発生すると、後処理装置からジャム紙が取り除かれた後、リカバリー印刷が行われ、リカバリー用紙に対する断裁処理が行われる。しかし、ジャム紙の一部が成果物として既に排紙されている場合がある。この場合、リカバリー用紙には、リカバリー印刷前に得られた成果物と同じ内容が印刷された重複領域がある。このため、ギロチンカッター101により重複領域が細かく断裁され、切り屑として屑箱104に落とされる。
ここで、図1に示すように、断裁位置101cから上流搬送ローラー102の中心軸の位置までの長さをL1とし、断裁位置101cから下流搬送ローラー103の中心軸の位置までの長さをL2とする。上流搬送ローラー102と下流搬送ローラー103は、それぞれギロチンカッター101により断裁される成果物を挟持する必要がある。このため、上流搬送ローラー102と下流搬送ローラー103の間の長さL1+L2は、成果物の搬送方向の長さよりも短くなるように上流搬送ローラー102と下流搬送ローラー103が配置される。
一方、ギロチンカッター101がリカバリー用紙の重複領域を断裁した切り屑を屑箱104に落とすためには、重複領域の搬送方向の長さを所定幅(通常は10mm前後)以下に断裁する必要がある。上述した長さL1、L2はいずれも成果物の搬送方向の長さよりも短いため、重複領域を所定幅以下に断裁しなければ切り屑がギロチンカッター101と上流搬送ローラー102又は下流搬送ローラー103の間に引っかかり、屑箱104に落とせないからである。このため、切り屑の搬送方向の幅が成果物の長さよりも十分短くなるように断裁する必要があった。しかし、断裁回数が多くなると、その分リカバリー用紙がギロチンカッター101にて停滞するため、後処理装置の生産性(例えば、1時間当たりの成果物の生産枚数)が大きく低下してしまう。
例えば、成果物をハガキとした場合、ハガキの長手方向が搬送方向に平行になるようにリカバリー用紙が搬送されることが多い。ここで、一般的なハガキのサイズは、148mm×100mmである。このため、リカバリー用紙を所定幅(10mm)以下に断裁するためには、148÷10=14.8より、ギロチンカッター101が少なくとも14回断裁しなければならない。そして、ギロチンカッター101が断裁している間、後処理装置における他の処理を行うことができず、後処理装置の生産性が低下する。
また、バリアブル印刷によるハガキ等の成果物であれば、例えば、住所、宛名、写真等の機密情報がリカバリー用紙に印刷される場合がある。ここで、重複領域を廃棄する際には、機密情報が漏れないようにする必要がある。しかし、従来のようにハガキを所定幅(10mm)で断裁しただけでは、断裁されたリカバリー用紙が廃棄される屑箱104から第三者が切り屑を取得し、断裁前の機密情報を復元することで機密情報が読取られるおそれがある。また、ハガキ全体を10mm幅よりも不要に細かく断裁すると、断裁回数が多くなるため、後処理装置の生産性が低下する。
特許文献1には、リカバリー印刷した領域と、ジャム前に出力済みの領域とが重複する場合、先行するシートと異なる排紙先に排紙することが開示されているに過ぎず、重複領域に機密情報が印刷された場合に情報漏洩に対処することができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、リカバリー印刷された用紙からの機密情報の漏洩を防ぐことを目的とする。
本発明に係る後処理装置は、印刷済みのシートを複数に分割する断裁処理を行う断裁部と、断裁部による断裁処理が行われている間に断裁処理を停止しなければならないエラーが発生したことによりリカバリー印刷されたリカバリー印刷済みのシートの印刷領域と、エラーが発生する前までに断裁処理により得られた成果物の印刷領域とが重複する重複領域を判断する判断部と、リカバリー印刷済みのシートの重複領域に含まれる指定領域を、指定領域以外の領域よりも小さいサイズで断裁部に断裁させる制御部と、を備える。
本発明によれば、シートの重複領域に含まれる指定領域だけが細かく断裁されるため、例えば、ジャムの発生後にリカバリー印刷されたシートの機密情報の漏洩を防ぐことが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例に係る断裁部の一例を示す概要図である。 本発明の一実施の形態例に係る画像形成システムの全体構成例を示す概要図である。 本発明の一実施の形態例に係る後処理装置の内部構成例を示す概要図である。 本発明の一実施の形態例に係る後処理装置に搬送される用紙が断裁される様子を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係るスリッターの構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示す概要図である。 本発明の一実施の形態例に係る後処理装置のハードウェア構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る後処理装置のCPUで実行される機能の例を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係る重複領域の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る重複領域に含まれる機密情報を細かく断裁する例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る後処理装置により行われる断裁処理及び排紙処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[一実施の形態]
<画像形成装置のハードウェア構成例>
図2は、画像形成システム1の全体構成例を示す概要図である。
画像形成システム1は、画像形成装置2と後処理装置3とを備えて構成される。
画像形成装置2は、画像形成装置2に設けられた操作表示部22からの操作指示、又はネットワークを介して送信される不図示のPC(Personal Computer)端末からの印刷指示に従って、PC端末から受信した印刷データの画像形成処理(印刷処理とも呼ぶ)を行う。また、画像形成装置2は、自動原稿給紙装置(ADF:Auto Document Feeder)21から給紙された用紙に印刷された文字、図形等を読取って画像データを出力することが可能である。画像形成装置2としては、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの2以上の機能を組み合わせた複合機等が適用可能である。
画像形成装置2は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置2は、自動原稿給紙装置21と、操作表示部22と、給紙部23と、画像形成部24と、中間転写ベルト25(像担持体)と、2次転写部27と、定着部28とを有する。
自動原稿給紙装置21は、原稿の読み取りに際して、原稿を自動給送する。自動原稿給紙装置21の下側に設けられたスキャナー21aは、画像形成装置2のプラテンガラスに置かれた原稿や、自動原稿給紙装置21で自動搬送される原稿の画像を読み取ることができる。
操作表示部22は、例えば画像形成処理等のジョブの開始を指示する操作部としての機能を備えている。操作表示部22はLCD(Liquid Crystal Display)等を含むタッチパネルで構成されており、ユーザーによる操作及び情報の表示が可能になっている。操作表示部22は、操作部と表示部を兼用している。なお、操作部をマウスやタブレット等で構成し、表示部とは別体で構成することも可能である。
給紙部23は、用紙サイズや用紙種類の異なる用紙Sを収納可能な複数の用紙収納部23aを備える。給紙部23では、画像形成装置2からの指示に基づいて該当する用紙収納部23aが選択されると、用紙収納部23aから用紙Sが取り出され、搬送路Cに用紙Sが送られる。
画像形成部24は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kを備えている。画像形成部24は、画像形成部24の画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kの動作を制御して、Y,M,C,Kのトナー画像を形成する。また、画像形成装置2は、搬送路Cに用紙Sを搬送するための複数のローラー(搬送ローラー)を備えている。
画像形成装置2は、画像形成モードにおいて、画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kが有する感光体を帯電させると共に、露光して電荷を消去し、感光体に静電潜像を形成する。そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体の静電潜像に対し現像部を用いてトナーを付着させ、各色のトナー画像を形成する。次に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体に形成されたトナー画像を、矢印方向へ回転する中間転写ベルト25の表面に順次、1次転写する。
次に、2次転写部27(2次転写ローラー)により、中間転写ベルト25上に1次転写された各色のトナー画像を、給紙部23から供給されてローラーにより搬送される用紙Sに2次転写する。中間転写ベルト25上の各色のトナー画像が用紙Sに2次転写されることにより、カラー画像が形成される。画像形成装置2は、カラーのトナー画像が形成された用紙Sを、定着部28へ搬送する。
定着部28は、カラーのトナー画像が形成された用紙Sに定着処理を行う装置である。定着部28は、搬送された用紙Sを加圧及び加熱して、転写されたトナー画像を用紙Sに定着させる。定着部28は、例えば、定着部材である定着上ローラー及び定着下ローラーで構成されている。定着上ローラー及び定着下ローラーは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラーと定着下ローラーとの圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラーの内部には、不図示の加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラーの外周部にあるローラー部が温められる。用紙Sは、2次転写部27によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラーと向き合うように定着ニップ部に搬送される。定着ニップ部を通過する用紙Sには、定着上ローラーと定着下ローラーとによる加圧と、定着上ローラーのローラー部の熱による加熱が行われる。定着部28により定着処理が行われた用紙Sは、印刷用紙又はリカバリー用紙として後処理装置3に排紙される。後処理装置3には、成果物等の排紙先となるパージトレイ34が設置される。また、後処理装置3には、断裁部31により断裁された重複領域の切り屑の排紙先であり、切り屑が収容される屑箱35(切り屑収容部の一例)が設置される。
図3は、後処理装置3の内部構成例を示すブロック図である。
後処理装置3は、搬送路D1にて搬送される用紙Sに所定の後処理を行うための後処理モジュール31a〜31d、排紙搬送路切替部32、検知センサー33a、排紙センサー33b1〜33b3、パージトレイ34、屑箱35、搬送路D1、排紙搬送路E1〜E3を備える。搬送路D1に設けられた長尺紙搬送路D2は、長尺紙を搬送する際にバッファとして機能する。用紙Sには、後述する図4に示すように成果物が印刷された領域の他に、第1〜第4余白がある。また、後処理モジュール31a〜31dは、後処理装置3に対して着脱可能であり、配置順も適宜入替え可能である。また、成果物に応じて、後処理モジュール31a〜31dの少なくともいずれか一つを後処理装置3から取り外すことも可能である。
後処理モジュール31aは、用紙Sを搬送方向(副走査方向)に断裁するスリッター40(後述する図5を参照)を備える。後処理モジュール31aにより、用紙Sにおける成果物と用紙端との間の第1余白が断裁される。
後処理モジュール31bは、例えば、後処理モジュール31aにより断裁された用紙Sにスジ付け等を行うスジ付け部を備える。
後処理モジュール31cは、用紙Sを搬送方向に断裁するスリッター40を備える。後処理モジュール31cのスリッター40が配置される位置は、後処理モジュール31aのスリッター40が配置される位置とは異なる。後処理モジュール31cにより、用紙Sにおける成果物間の第2余白が断裁される。
後処理モジュール31dは、後処理モジュール31cにより断裁された用紙Sを搬送方向に直交する方向(主走査方向)に断裁するギロチンカッター101(図1を参照)を備える。後処理モジュール31dにより主走査方向に断裁された用紙Sは、成果物又は切り屑として後続に搬送される。
以下の説明では、用紙S(印刷用紙又はリカバリー用紙)に対して断裁処理を行う後処理モジュール31a,31c,31dを断裁部31と総称する。また、用紙Sを搬送方向と平行に断裁することを「FD(Feed Direction)断裁」と呼び、用紙Sを搬送方向と直交(交差)する方向に断裁することを「CD(Cross Direction)断裁」と呼ぶ。FD断裁は、後処理モジュール31a,31cにより行われ、CD断裁は、後処理モジュール31dにより行われる。
断裁処理には、印刷用紙又はリカバリー用紙のいずれかである用紙Sを断裁部31がFD断裁する第1断裁工程と、用紙Sを断裁部31がCD断裁する第2断裁工程とが含まれる。ここで、断裁部31は、後述する図8に示す制御部52により、用紙Sに対してFD断裁を行った後に、CD断裁を行うように制御される。そして、用紙Sは、断裁部31により所定のサイズに断裁された成果物、又は切り屑のいずれかとなる。
排紙搬送路切替部32は、断裁部31を通過した用紙Sの搬送先により排紙搬送路E1〜E3のいずれかに切替える。排紙搬送路E1(成果物搬送部の一例)は、パージトレイ34まで成果物を搬送する。排紙搬送路E2(切り屑搬送部の一例)は、屑箱35まで切り屑を搬送する。排紙搬送路E3は、後処理装置3の下流に接続された別の処理装置(不図示)まで成果物を搬送する。
検知センサー33aは、後処理モジュール31dと排紙搬送路切替部32の間に設けられ、後処理モジュール31dから出る成果物を検知する。ここで、所定時間を経過しても検知センサー33aが成果物を検知できない場合には、制御部52によりジャムが発生したと判断される。
パージトレイ34は、排紙搬送路切替部32により切替えられた排紙搬送路E1の排紙先である。パージトレイ34は、成果物を積載可能である。成果物として、例えば、断裁部31により後処理が行われ、ハガキサイズに断裁された成果物が積載される。制御部52は、成果物を排紙搬送路E1によりパージトレイ34まで搬送させる制御を行う。排紙搬送路E1には、排紙センサー33b1が設置されている。このため、制御部52は、排紙センサー33b1の検知結果に基づいて、排紙搬送路E1を搬送される成果物がパージトレイ34まで確実に排紙されたかを検知可能である。
屑箱35は、排紙搬送路切替部32により切替えられた排紙搬送路E2の排紙先である。屑箱35には、断裁部31により断裁された重複領域の切り屑が収容される。制御部52は、断裁部31により断裁された重複領域の切り屑を排紙搬送路E2により屑箱35まで搬送させる制御を行う。排紙搬送路E2には、排紙センサー33b2が設置されている。このため、制御部52は、排紙センサー33b2の検知結果に基づいて、排紙搬送路E2を搬送される切り屑が屑箱35まで確実に排紙されたかを検知可能である。なお、断裁部31の真下に屑箱35が設置されている場合には、断裁された切り屑が屑箱35に直接落とされるため、排紙搬送路E2が設けられず、排紙センサー33b2も不要となる。
排紙搬送路E3は、後処理装置3の下流に別の処理装置(不図示)が接続される場合に、排紙搬送路切替部32により切替えられた排紙搬送路E3(成果物搬送部の一例)の排紙先である処理装置に成果物を搬送するために設けられる。そして、排紙搬送路E3には、排紙センサー33b3が設置されている。このため、制御部52は、排紙センサー33b3の検知結果に基づいて、排紙搬送路E3を搬送される成果物が別の処理装置まで確実に排紙されたかを検知可能である。ただし、後処理装置3にて全ての後処理が完了し、成果物が得られるのであれば、排紙搬送路E3は動作しなくてもよい。
次に、後処理モジュール31a,31c,31dにより断裁される用紙Sの余白について説明する。
図4は、後処理装置3に搬送される用紙Sが断裁される様子を示す説明図である。
成果物となる位置に画像が印刷された用紙Sは、図4Aの右から左の方向に搬送される。用紙Sの左側面及び下側面に付された矢印は、後処理モジュール31a,31c,31d(断裁部31)による断裁方向を表す。また、図4Aに住所及び宛名を入れて示す矩形領域は、成果物としてのハガキが印刷された領域を表す。
用紙Sには、用紙Sの上端部と成果物との間、及び用紙Sの下端部と成果物との間の副走査方向(搬送方向)に平行な第1余白がある。また、用紙Sには、用紙Sの成果物と成果物との間の副走査方向に平行な第2余白がある。また、用紙Sには、用紙Sの下流端部と成果物との間、及び用紙Sの上流端部と成果物との間の主走査方向(搬送方向に交差する方向)に平行な第3余白がある。また、用紙Sには、用紙Sの成果物と成果物との間の主走査方向に平行な第4余白がある。
ここで、スリッター40の構成例について、図5を参照して説明する。
図5は、スリッター40の構成例を示す説明図である。
図5Aには、スリッター40の側面図が示される。図5Bには、2組のスリッター40の正面図が示される。図5Aに示すように、スリッター40は、用紙Sの上側に配置された上側スリッター刃41aと、用紙Sの下側に配置された下側スリッター刃41bを備える。上側スリッター刃41aと下側スリッター刃41bは、いずれも回転刃であり、図の右から左に搬送される用紙Sの搬送方向に合わせて上側スリッター刃41aが時計回りに回転し、下側スリッター刃41bが反時計回りに回転する。
図5Bには、2組のスリッター40の正面図が示される。
2組の上側スリッター刃41aは、共通の駆動シャフト42aを駆動軸として回転可能であり、2組の下側スリッター刃41bは、共通の駆動シャフト42bを駆動軸として回転可能である。
1組のスリッター40は、2枚の上側スリッター刃41aに、2枚の下側スリッター刃41bを組合せて構成される。上側スリッター刃41aの刃先と、下側スリッター刃41bの刃先との隙間がほぼ無いように上側スリッター刃41aと下側スリッター刃41bが配置される。上側スリッター刃41aの刃先と、下側スリッター刃41bの刃先とが噛み合う位置で用紙Sが断裁される。このため、2枚の上側スリッター刃41aの間の幅L3が、用紙Sの第1余白又は第2余白をFD断裁する幅となる。
再び図4の説明に戻る。
後処理モジュール31aに用紙Sが搬送されると、後処理モジュール31aに設けられた2組のスリッター40により、図4Bに示すように用紙Sの第1余白がFD断裁される。次に、後処理モジュール31cに用紙Sが搬送されると、後処理モジュール31cに設けられた2組のスリッター40により、図4Cに示すように用紙Sの第2余白がFD断裁される。次に、後処理モジュール31dに用紙Sが搬送されると、後処理モジュール31dに設けられたギロチンカッター101(図1を参照)により、図4Dに示すように用紙Sの第3余白及び第4余白が順にCD断裁される。
<画像形成装置のハードウェア構成例>
図6は、画像形成装置2のハードウェア構成例を示す説明図である。
画像形成装置2は、上述した自動原稿給紙装置21、操作表示部22、画像形成部24の他に、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、通信I/F(Interface)15を備える。画像形成装置2内の各部は、バスを介して接続されている。
CPU11は、画像形成装置2内の各部の動作を制御するコンピューターの一例として用いられる。例えば、CPU11は、操作表示部22を通じて行われるユーザーの印刷指示に基づいて画像形成部24の画像形成処理(印刷動作)を制御したり、本実施の形態に係る画像データのオブジェクト化処理を行ったりする。
ROM12は、不揮発性メモリの一例として用いられ、CPU11が動作するために必要なプログラムやデータ等を記憶している。
RAM13は、揮発性メモリの一例として用いられ、CPU11が行う各処理に必要な情報(データ)を一時的に記憶する。
ストレージ14は、例えばHDD(Hard Disk Drive)で構成され、CPU11が各部を制御するためのプログラム、OS(Operating System)、コントローラー等のプログラム、データを記憶する。ストレージ14に記憶されるプログラム、データの一部は、ROM12にも記憶されている。ストレージ14は、CPU11によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。なお、画像形成装置2によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体としては、HDDに限定されず、例えば、SSD(Solid State Drive)、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
通信I/F15は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、後処理装置3及び不図示のPC端末との接続を確立し、各種データの送受信を実行する。
<後処理装置のハードウェア構成例>
図7は、後処理装置3のハードウェア構成例を示す説明図である。
後処理装置3は、上述した断裁部31、排紙搬送路切替部32等の他に、CPU41、ROM42、RAM43、ストレージ44、通信I/F45を備える。後処理装置3内の各部は、バスを介して接続されている。
CPU41は、後処理装置3内の各部の動作を制御するコンピューターの一例として用いられる。例えば、CPU41は、断裁部31による断裁処理、断裁した用紙Sの搬送路の選択等の制御を行うための後述する図8に示す制御部52等を実行する機能を有する。
ROM42は、不揮発性メモリの一例として用いられ、CPU41が動作するために必要なプログラムやデータ等を記憶している。
RAM43は、揮発性メモリの一例として用いられ、CPU41が行う各処理に必要な情報(データ)を一時的に記憶する。
ストレージ44は、例えばHDDで構成され、CPU41が各部を制御するためのプログラム、OS、コントローラー等のプログラム、データを記憶する。ストレージ44に記憶されるプログラム、データの一部は、ROM42にも記憶されている。ストレージ44は、CPU41によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。なお、後処理装置3によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体としては、HDDに限定されず、例えば、SSD、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
通信I/F45は、NICやモデム等で構成され、画像形成装置2との接続を確立し、各種データの送受信を実行する。なお、後処理装置3が単独で用いられる場合、通信I/F45は、不図示のPC端末と接続が確立され、各種データの送受信が実行される。
なお、上述した後処理装置3が画像形成装置2に対してインラインで設置される場合には、後処理装置3で実行される各種機能は、画像形成装置2のCPU11、ROM12、RAM13、ストレージ14を用いて実行されてもよい。このため、後処理装置3からCPU41、ROM42、RAM43、ストレージ44を除いた構成も可能である。一方、後処理装置3が画像形成装置2に対してオフラインで設置される場合には、後処理装置3自身で制御を行う必要があるため、CPU41、ROM42、RAM43、ストレージ44が必要となる。
<後処理装置の機能構成例>
図8は、後処理装置3のCPU41で実行される機能の例を示す機能ブロック図である。
CPU41では、判断部51、制御部52の各機能が実行される。
判断部51は、エラーが発生したことによりリカバリー印刷されたリカバリー用紙の印刷領域と、エラーが発生する前までに断裁処理により得られた成果物の印刷領域とが重複する重複領域を判断する。エラーとは、例えば、断裁部31により断裁処理が行われている間に発生したジャムである。ジャムが発生すると、断裁処理を停止しなければならない。
制御部52は、成果物よりも小さいサイズで断裁部31にリカバリー用紙の重複領域を断裁させる。断裁部31は、制御部52の制御により、印刷用紙又はリカバリー用紙を複数に分割する断裁処理を行う。上述したように断裁処理は、断裁部31が複数の断裁工程によりシートを断裁する処理である。そして、制御部52は、第2断裁工程によりシートを搬送方向の所定幅よりも小さく断裁させるか、又は搬送方向の所定幅よりも大きく断裁させるかを指定領域に基づいて切替える。これにより、機密情報が含まれる指定領域を断裁部31にCD断裁させる幅を、切り屑から読取不能な大きさ(例えば、1mm幅)に断裁させたり、成果物よりも大きく断裁させたりすることが可能となる。
また、制御部52は、搬送路D1を制御して、断裁部31にリカバリー用紙を通過させる制御を行う。また、排紙搬送路切替部32を制御して切替えた排紙搬送路E1〜E3に応じて、排紙搬送路E1〜E3に排紙される断裁された用紙Sを排紙先まで搬送させる制御を行う。
また、制御部52は、検知センサー33aから入力する検知結果に基づいて、ジャムが発生したか否かを判断できる。また、制御部52は、排紙センサー33b1〜33b3から入力する排紙結果に基づいて、成果物又は切り屑の搬送が正常に完了したか否かを判断できる。制御部52は、検知センサー33a、排紙センサー33b1〜33b3のいずれもが断裁された用紙Sを所定時間内に検知しない場合、エラー(ジャム等)が発生したと判断し、後処理装置3における各部の動作を停止する制御を行う。この場合、ユーザーは、後処理装置3内で停滞している用紙Sの除去を行うこととなる。
なお、検知センサー33aが用紙Sを検知(オン)するタイミングは、成果物のサイズによって異なる。例えば、後処理モジュール31dのギロチンカッター101(図1を参照)の断裁位置101cから検知センサー33aの設置位置までの搬送方向の長さが、成果物の搬送方向の長さより長ければ、ギロチンカッター101により用紙Sが断裁された後に成果物が検知センサー33aの設置位置まで搬送される。この場合、検知センサー33aは、用紙Sの断裁後に成果物を検知すればよい。一方、後処理モジュール31dのギロチンカッター101の断裁位置101cから検知センサー33aの設置位置までの搬送方向の長さが、成果物の搬送方向の長さより短ければ、ギロチンカッター101により用紙Sが断裁される前に用紙Sが検知センサー33aの設置位置まで搬送される。この場合、検知センサー33aは、用紙Sの断裁前に用紙Sを検知すればよい。
次に、具体的な断裁方法について、図9と図10を参照して説明する。
図9は、重複領域の例を示す説明図である。
図9Aに示すように、1枚の印刷用紙には、2列×2段の4枚のハガキの画像が印刷されている。各ハガキの画像には、住所、宛名等の機密情報が含まれている。そして、搬送方向下流にある1段分の2枚のハガキはパージトレイ34にある排紙センサー33b1にてパージトレイ34に正常に排紙されたことが検知されたとする。しかし、断裁部31による断裁処理が行われている間に断裁処理を停止しなければならないエラー(例えば、ジャム)が発生すると、2段目以降の2枚のハガキが後処理装置3から取り除かれる。このため、ジャム紙として取り除かれた2段目以降のハガキからリカバリー印刷が必要となる。
図9Bに示すように画像形成装置2によりリカバリー印刷が行われると、リカバリー用紙の下流側にある1段目のハガキには、既にパージトレイ34に排紙されたハガキと同じ内容が印刷されている。このため、リカバリー用紙の下流側にある1段目の領域が重複領域となり、この重複領域を廃棄する必要がある。このとき、断裁部31は、廃棄された重複領域から機密情報が漏洩しないように断裁しなければならない。
ここで、重複領域の搬送方向の長さは、搬送方向に平行な第4余白の幅を考慮しなければ、例えば、148mm×1段=148mmである。このため、図1に示したようなギロチンカッター101により重複領域をCD断裁して屑箱35に廃棄するには、148mm÷10mm=14.8より、少なくとも14回断裁して、搬送方向の長さを10mm幅にしなくてはならない。しかし、重複領域を10mm幅に断裁しただけでは、断裁された重複領域をつなぎ合わせることで機密情報が漏洩するおそれがある。そこで、機密性の高い機密情報の画像が印刷されたハガキを読取不能に断裁しつつ、ギロチンカッター101の断裁回数を減らすために以下の方法により断裁を行う。
図10は、重複領域に含まれる機密情報を細かく断裁する例を示す説明図である。
図10Aに示すように、ユーザーは、リカバリー用紙に機密情報が印刷される領域を指定領域として指定する。この指定領域は、例えば、ハガキの住所及び宛名等の機密情報の画像を含む矩形状で指定される。ただし、住所及び宛名等の機密情報の一部が指定領域から外れていてもよい。
図10Bに示すように、リカバリー用紙の重複領域における指定領域に対して、通常の断裁よりも細かく断裁が行われる。このため、指定領域は、例えば、10mm幅よりも狭い幅(例えば、1mm幅)で断裁される。このように細かく断裁された指定領域は、廃棄されたとしても元々印刷されていた機密情報を読取ることが困難となる。このため、機密情報の漏洩を防ぐことができる。一方、指定領域以外の領域については、通常の断裁(例えば、10mm幅)が行われ、切り屑として屑箱35に落下可能なサイズとなる。
図10Cに示すように、リカバリー用紙に印刷された重複領域以外の2段目は、成果物としてパージトレイ34に排紙される。
また、後処理装置3に排紙搬送路E2を設けず、後処理モジュール31dの真下に屑箱35を設けることで、断裁された重複領域等を含む切り屑をそのまま屑箱35に排紙してもよい。
<後処理装置の処理の例>
図11は、後処理装置3により行われる断裁処理及び排紙処理の例を示すフローチャートである。
後処理装置3は、リカバリー用紙に対する処理を開始する。制御部52が搬送路D1を制御することで、後処理モジュール31a,31cの断裁位置まで搬送されたリカバリー用紙は、後処理モジュール31a,31cによりFD断裁される(S1)。ステップS1の処理により、リカバリー用紙の第1余白及び第2余白が断裁される。
次に、判断部51は、搬送されたリカバリー用紙に、リカバリー印刷の前に成果物として排紙済みの範囲、すなわち重複領域が含まれるか否かを判断する(S2)。判断部51がリカバリー用紙に重複領域を含むと判断した場合(S2のYES)、制御部52は、重複領域に機密領域があるか否かを判断する(S3)。
重複領域に機密領域がないと判断した場合(S3のNO)、制御部52は、重複領域の下流端が後処理モジュール31dのギロチンカッター101により行われるCD断裁の断裁位置101cと重なるようにリカバリー用紙を搬送する。そして、制御部52は、後処理モジュール31dを制御して、リカバリー用紙をCD断裁させる(S4)。このとき、排紙搬送路E2が設けられていない場合、重複領域は、例えば、10mm幅で断裁され、屑箱35に落下される。排紙搬送路E2が設けられている場合、重複領域は、10mm幅より大きいサイズで断裁される。
次に、制御部52は、排紙搬送路切替部32に対して排紙搬送路E2に切替える制御を行い、断裁された重複領域を排紙搬送路E2に搬送させ、屑箱35に重複領域を排紙させる(S5)。
一方、ステップS3にて、制御部52が重複領域に機密領域があると判断した場合(S3のYES)、制御部52は、リカバリー用紙の断裁位置を計算する。そして、制御部52の制御により、後処理モジュール31dのギロチンカッター101により行われるCD断裁の断裁位置101cまでリカバリー用紙が搬送される(S6)。次に、制御部52は、後処理モジュール31dを制御して、ギロチンカッター101によりリカバリー用紙をCD断裁させる(S7)。このとき、重複領域内の指定領域は、例えば、10mm幅より狭い1mm幅で断裁される。
そして、制御部52は、機密情報がある重複領域に対する断裁が終了したか判断する(S8)。重複領域に対する断裁が終了していないと判断した場合(S8のNO)、再びステップS6に戻り、制御部52は、CD断裁処理を繰り返す。CD断裁された重複領域は、排紙搬送路E2により屑箱35まで搬送された後、屑箱35に排紙される。
一方、重複領域に対する断裁が終了したと判断した場合(S8のYES)、制御部52は、リカバリー用紙を成果物の断裁位置に搬送する(S9)。そして、制御部52は、後処理モジュール31dを制御して、リカバリー用紙の重複領域以外をCD断裁させる(S10)。
次に、制御部52は、排紙搬送路切替部32に対して排紙搬送路E1に切替える制御を行い、排紙搬送路E1に成果物を搬送させ、パージトレイ34に成果物を排紙させる(S11)。
次に、制御部52は、不図示のPC端末から受信したジョブが終了したか否かを判断する(S12)。ジョブには、例えば、成果物の必要枚数等が設定されている。そして、制御部52は、ジョブが終了していないと判断した場合(S12のNO)、ステップS9に戻り、必要枚数の成果物が得られるまで以降の処理を繰り返す。一方、制御部52は、ジョブが終了したと判断した場合(S12のYES)、本処理を終了する。
以上説明した一実施の形態に係る後処理装置3では、リカバリー用紙の重複領域に対してCD断裁を行う際に、機密情報が印刷された指定領域の断裁幅を所定幅(例えば、10mm)よりも狭く断裁する。このため、断裁された重複領域が廃棄されたとしても、この廃棄された重複領域からの情報漏洩を防ぐことができる。また、機密情報以外の領域は、排紙搬送路E2が搬送可能なサイズに断裁することで、断裁回数を減らして生産性の低下を抑えることが可能である。
また、重複部分の断裁サイズを所定条件で切り替えることで、機密性と生産性のどちらを優先するかを選択可能である。例えば、機密情報の機密性が低ければ、生産性を優先することで、CD断裁の回数を減らし、機密情報を粗く断裁するが、機密情報の機密性が高ければ、機密性を優先することで、CD断裁の回数を増やし、機密情報をより細かく断裁することができる。
また、ユーザーは、リカバリー用紙内における機密情報が含まれる指定領域を指示可能である。そして、この指定領域が細かく断裁される。このため、確実な秘密保持が可能となる。
また、後処理装置3に排紙搬送路E2が設けられていない場合には、機密情報以外の領域を切り屑として屑箱35に落下可能なサイズに断裁することで、切り屑を屑箱35に落下させることもできる。
[変形例]
なお、後処理装置3を画像形成装置2に接続したインラインシステムとして構成した場合、後処理装置3から画像形成装置2に対して、ジャムの発生前に成果物として得た領域を通知する。そして、画像形成装置2は、ジャムの発生前に得た成果物との重複領域の画像を印刷せず、重複領域以外の領域に画像を印刷する処理をリカバリー印刷として選択してもよい。これにより、画像形成装置2は、不要紙として廃棄される重複領域の画像を形成するための無駄なトナーを消費しなくてよくなる。例えば、リカバリー印刷に際して、図9Bに示したリカバリー用紙の下流側にある1段分のハガキを印刷しなくてもよい。このように重複領域の印刷を行わなければ、例えば、バリアブル印刷の場合に個人情報の流出を防止することができる。
また、重複領域の機密性が高くなければ、重複領域を小さく断裁せずに、排紙搬送路E2により屑箱35に排紙してもよい。これにより、搬送方向の断裁幅を図1に示した長さL1,L2より短くなるようにリカバリー用紙を断裁する場合と比べて、断裁回数を減らすことができ、後処理装置3における成果物の生産性の低下を防止することが可能となる。
また、後処理装置3が断裁可能なシートは、上述した用紙Sに限らない。例えば、後処理装置3は、画像形成装置2により画像が形成された樹脂性のシート等を断裁してもよい。
また、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…後処理装置、24…画像形成部、31…断裁部、31a〜31d…後処理モジュール、32…排紙搬送路切替部、34…パージトレイ、35…屑箱、40…スリッター、51…判断部、52…制御部、101…ギロチンカッター、E1〜E3…排紙搬送路

Claims (9)

  1. 印刷済みのシートを複数に分割する断裁処理を行う断裁部と、
    前記断裁部による前記断裁処理が行われている間に前記断裁処理を停止しなければならないエラーが発生したことによりリカバリー印刷されたリカバリー印刷済みのシートの印刷領域と、前記エラーが発生する前までに前記断裁処理により得られた成果物の印刷領域とが重複する重複領域を判断する判断部と、
    前記リカバリー印刷済みのシートの前記重複領域に含まれる指定領域を、前記指定領域以外の領域よりも小さいサイズで前記断裁部に断裁させる制御部と、を備える
    後処理装置。
  2. 前記断裁処理には、前記シートの搬送方向に平行な方向で前記断裁部が前記シートを断裁する第1断裁工程、及び前記シートの搬送方向に交差する方向で前記断裁部が前記シートを断裁する第2断裁工程が含まれ、
    前記制御部は、前記第2断裁工程により前記シートを前記搬送方向の所定幅よりも小さく断裁させるか、又は前記搬送方向の所定幅よりも大きく断裁させるかを前記指定領域に基づいて切替える
    請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記指定領域は、前記リカバリー印刷済みのシート内でユーザーにより指定される領域である
    請求項2に記載の後処理装置。
  4. 前記指定領域には、前記リカバリー印刷済みのシート内に形成される機密情報の画像が含まれる
    請求項2又は3に記載の後処理装置。
  5. さらに、前記断裁部により断裁された前記重複領域の切り屑を収容する切り屑収容部を備え、
    前記断裁部は、前記重複領域のうち、前記指定領域を読取不能なサイズで断裁し、前記指定領域以外の領域を切り屑として前記切り屑収容部に落下可能なサイズに断裁する
    請求項4に記載の後処理装置。
  6. さらに、前記断裁部から前記切り屑収容部まで前記切り屑を搬送する切り屑搬送部を備える
    請求項5に記載の後処理装置。
  7. さらに、前記成果物が収容される成果物収容部まで前記成果物を搬送する成果物搬送部を備え、
    前記制御部は、前記成果物を前記成果物搬送部により前記成果物収容部まで搬送させる制御を行う
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の後処理装置。
  8. 成果物となる画像を印刷した印刷済みのシートを出力する画像形成装置と、
    前記画像形成装置の下流に配置され、前記画像形成装置から前記印刷済みのシートが入力する後処理装置と、を備える画像形成システムであって、
    前記印刷済みのシートを複数に分割する断裁処理を行う断裁部と、
    前記断裁部による前記断裁処理が行われている間に前記断裁処理を停止しなければならないエラーが発生したことによりリカバリー印刷されたリカバリー印刷済みのシートの印刷領域と、前記エラーが発生する前までに前記断裁処理により得られた成果物の印刷領域とが重複する重複領域を判断する判断部と、
    前記リカバリー印刷済みのシートの前記重複領域に含まれる指定領域を、前記指定領域以外の領域よりも小さいサイズで前記断裁部に断裁させる制御部と、を備える
    画像形成システム。
  9. 前記画像形成装置は、前記成果物との前記重複領域の画像を印刷せず、前記重複領域以外の領域に前記画像を印刷する処理を前記リカバリー印刷として選択可能とする
    請求項8に記載の画像形成システム。
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