JP6957865B2 - タイヤ用ゴム組成物の製造方法 - Google Patents

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本発明は、異なる性質を有する複数のコンパウンドを混合するタイヤ用ゴム組成物の製造方法に関し、更に詳しくは、混合前の各コンパウンドの性質が混合後にも維持されるようにして、これら性質を備えた良質なタイヤ用ゴム組成物を得ることを可能にしたタイヤ用ゴム組成物の製造方法に関する。
近年、異なる性質を有する複数のコンパウンドを混合してタイヤ用ゴム組成物を製造することで、混合前の各コンパウンドの性質を備えたタイヤ用ゴム組成物を得ることが試みられている。このように複数のコンパウンドを混合する場合、従来は、各コンパウンドが非常に微細な分散状態になって、タイヤ用ゴム組成物の全体が均質になるまで混合が行われていた。しかしながら、このような混合が行われると、各コンパウンドが非常に微細な分散状態になるため、それぞれの性質が充分に発揮され難くなるという問題があった。また、各コンパウンドにおいて分子鎖が切断され、これにより熱が発生し、この熱によってコンパウンドが変質してしまい、混合前のコンパウンドの性質が維持されず、得られたゴム組成物において所望の性質が得られないという問題があった。
このような問題に対して、例えば特許文献1は、異なる性質を有する複数のコンパウンドを積層してタイヤ用ゴム組成物を製造することを提案している。このように各コンパウンドを積層させれば、タイヤ用ゴム組成物において各コンパウンドが別々に存在し、また、発熱によるコンパウンドの変質のような問題も生じないため、各コンパウンドの性質は維持されて、混合前の各コンパウンドの性質を備えたタイヤ用ゴム組成物を得ることができる。
しかしながら、この方法では、上記のように積層構造を有するため、タイヤ用ゴム組成物の性質が異方性を示すことになる。即ち、積層方向に沿った断面では各コンパウンドが存在して各コンパウンドの性質が発揮されるが、積層した複数のコンパウンド中の一層の面内方向に沿った断面では、その層を構成するコンパウンドしか存在せず、そのコンパウンドの性質のみが発揮されると考えられる。そのため、得られたタイヤ用ゴム組成物が混合前の各コンパウンドの性質を必ずしも充分に発揮できるとは言えなかった。
特開2012‐153272号公報
本発明の目的は、異なる性質を有する複数のコンパウンドを混合することでタイヤ用ゴム組成物を製造するにあたって、混合前の各コンパウンドの性質が混合後にも維持されるようにして、これら性質を備えた良質なタイヤ用ゴム組成物を得ることを可能にしたタイヤ用ゴム組成物の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のタイヤ用ゴム組成物の製造方法は、異なる性質を有する複数のコンパウンドを混合することでタイヤ用ゴム組成物を製造するタイヤ用ゴム組成物の製造方法であって、前記複数のコンパウンドが断面視でモザイク状に積層された複合体を押出成形した後、該複合体を出発物として、混合後のタイヤ用ゴム組成物において前記複数のコンパウンドのそれぞれからなる分散相が等方的に混在した状態になるように前記複数のコンパウンドの混合を行うことを特徴とする。
本発明では、上述のように混合後のタイヤ用ゴム組成物において各コンパウンドからなる分散相が等方的に混在した状態になるように複数のコンパウンドが混合されて、タイヤ用ゴム組成物の全体が均質にならずに各コンパウンドからなる分散相が残存しているので、それぞれの性質が維持されて、各コンパウンドの性質を備えた良質なタイヤ用ゴム組成物を得ることができる。また、各コンパウンドからなる分散相は等方的に混在するので、得られたタイヤ用ゴム組成物の向きに依らず各コンパウンドの性質を発揮することができる。そして、このようなタイヤ用ゴム組成物を備えた空気入りタイヤも、タイヤ用ゴム組成物の優れた性質に基づいて、良好な性能を発揮することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成部の製造方法では、分散相の最大寸法が0.05mm〜1.0mmであることが好ましい。このように各コンパウンドからなる分散相が適度な大きさで残存していることで、各コンパウンドの性質を良好に維持することができ、タイヤ用ゴム組成物の性能を効果的に高めることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物の製造方法では、複数のコンパウンドの混合を行う際に、複数のコンパウンドに対して間欠的に剪断力を付与することが好ましい。このように混合を行うことで、複数のコンパウンドが過剰に混合されてタイヤ用ゴム組成物の全体が均質化されることを避けることができ、複数のコンパウンドのそれぞれからなる分散相が等方的に混在した状態を達成するには有利になる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物の製造方法では、上述のように、複数のコンパウンドが断面視でモザイク状に積層された複合体を押出成形した後、この複合体を出発物として複数のコンパウンドの混合われる。このように出発物の段階で予め複数のコンパウンドが混在した状態にしておくことで、複数のコンパウンドのそれぞれからなる分散相が等方的に混在した状態を達成するには有利になる。
本発明によって製造されるタイヤ用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤと、その一部を拡大してコンパウンドの混合状態を模式的に示す説明図である。 本発明に用いられる混練機の一例を模式的に示す説明図である。 従来の混練機の一例を模式的に示す説明図である。 本発明に用いられる混練機の別の例を示す説明図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に、本発明によって製造されたタイヤ用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤの一例を示す。この図1において、符号CLはタイヤ赤道を表わす。この空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とから構成される。
左右一対のビード部3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りに車両内側から外側に折り返されている。また、ビードコア5の外周上にはビードフィラー6が配置され、このビードフィラー6がカーカス層4の本体部と折り返し部とにより包み込まれている。一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層(図示の例では2層)のベルト層7が埋設されている。各ベルト層7は、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。これらベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。更に、ベルト層7の外周側にはベルト補強層8(図示の例ではベルト層7の全幅を覆う2層のベルト補強層8)が設けられている。ベルト補強層8は例えばタイヤ周方向に配向する有機繊維コードを含む。ベルト補強層8において、有機繊維コードはタイヤ周方向に対する角度が例えば0°〜5°に設定されている。タイヤ内面にはインナーライナー層9が設けられている。このインナーライナー層9は空気透過防止性能を有するブチルゴムを主体とするゴム組成物や、空気透過防止性能を有する樹脂等(熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーが分散した熱可塑性エラストマー組成物)で構成され、タイヤ内に充填された空気がタイヤ外に透過することを防いでいる。
トレッド部1におけるカーカス層4の外周側にはトレッドゴム層10が配され、サイドウォール部2におけるカーカス層4の外周側(タイヤ幅方向外側)にはサイドゴム層20が配され、ビード部3におけるカーカス層4の外周側(タイヤ幅方向外側)にはリムクッションゴム層30が配されている。トレッドゴム層10は、物性の異なる2種類のゴム層(キャップトレッドゴム層、アンダートレッドゴム層)をタイヤ径方向に積層した構造であってもよい。
この空気入りタイヤでは、トレッドゴム層10(キャップトレッドゴム層、アンダートレッドゴム層)、サイドゴム層20、リムクッションゴム層30のいずれかに、後述の本発明の製造方法によって製造されたタイヤ用ゴム組成物が用いられている。このタイヤ用ゴム組成物は、異なる性質を有する複数のコンパウンドが混合されて構成されており、これら複数のコンパウンドからなる複数の分散相pが等方的に混在した状態になっている。特に、図示の例では2種類のコンパウンドC1,C2が混合されて、コンパウンドC1の単独からなる分散相(図中の無色の部分)と、コンパウンドC2の単独からなる分散相(図中の色の濃い部分)と、コンパウンドC1およびC2が均質化された混合相(図中の色の薄い部分)との3つの分散相が等方的に混在している。このタイヤ用ゴム組成物は全体が均質にならずに各コンパウンドからなる分散相pが残存しているので、各コンパウンドの性質が維持されており、各コンパウンドの性質を備えている。そのため、このタイヤ用ゴム組成物がタイヤを構成する前述のゴム層のいずれかに用いられた空気入りタイヤでは、タイヤ用ゴム組成物の優れた性質(各コンパウンドに基づく複数の性質)に基づいて、良好な性能を発揮することができる。また、各コンパウンドからなる分散相は等方的に混在しているので、得られたタイヤ用ゴム組成物は、使用時の配置や向きに依らず各コンパウンドの性質を発揮することができる。
このとき、複数のコンパウンドからなる分散相pはそれぞれ最大寸法が0.05mm〜1.0mmであることが好ましい。このように各分散相pが適度な大きさで残存していることで、各コンパウンドの性質を良好に維持することができ、タイヤ用ゴム組成物の性能を効果的に高めることができ、タイヤ性能も良好にすることができる。最大寸法が0.05mmよりも小さいと各分散相が小さ過ぎるためタイヤ用ゴム組成物の全体が実質的に均質と同等になる。最大寸法が1.0mmよりも大きいと混合が不充分であり実用に適さない。尚、分散相pの最大寸法とは、タイヤ用組成物の任意の断面における各分散相pの直径または長径の最大値である。
本発明の空気入りタイヤは、後述の製造方法によって製造されて特定の性質を有するタイヤ用ゴム組成物を用いた点が特徴であるので、空気入りタイヤの基本的な構造は上述の構造に限定されるものではない。また、タイヤ用ゴム組成物は後述の製造方法によって製造されることで特定の性質を有しているので、本発明の空気入りタイヤの製造方法は、このタイヤ用ゴム組成物を含んでいても、特に限定されることはなく、従来の一般的な方法を採用することができる。
以下、上述のタイヤ用ゴム組成物を製造するための本発明のタイヤ用ゴム組成物の製造方法について説明する。
図2に本発明のタイヤ用ゴム組成物Gの製造方法に用いられる混練機Kの一例を示す。図2に示す混練機Kは、表面が平滑なロールR1と歯車状のロールR2とが対を成し、表面が平滑なロールR1の上部に隙間を開けて歯車状のロールR2が配置されている。複数のコンパウンドC1,C2は、これらロールR1,R2間の一方側から供給されて、ロールR1,R2が回転することでロールR1,R2間に取り込まれる。ロールR1,R2間の隙間を通過する際に複数のコンパウンドC1,C2は剪断変形や伸張変形を受けるため、これにより複数のコンパウンドC1,C2が混合されて、最終的にタイヤ用ゴム組成物Gが得られる。このとき、図2の混練機Kでは表面が平滑なロールR1と歯車状のロールR2とが対を成しているので、コンパウンドC1,C2が平滑なロールR1の表面と歯車状のロールR2の凸部との間に挟まれるときには強い剪断変形や伸張変形を受けるが、コンパウンドC1,C2が平滑なロールR1の表面と歯車状のロールR2の凹部との間に挟まれるときには実質的に剪断変形や伸張変形を受けないので、歯車状のロールR2の凸部と凹部の繰り返しにより、複数のコンパウンドC1,C2に対して間欠的に剪断変形や伸張変形が付与される。
従来の混練機K’では例えば図3に示すように表面が平滑なロールR1,R1の対などが用いられて、ロールR1,R1間の隙間を通過する際には一定の剪断変形や伸張変形を受けて複数のコンパウンドC1,C2は練り合わされるようにして混合されていたが、本発明では上述のように複数のコンパウンドC1,C2は断続的に押し潰されるようにして混合されるので、混合後のタイヤ用ゴム組成物Gは全体が均質にならずに複数のコンパウンドC1,C2のそれぞれからなる分散相pが等方的に混在した状態になる。
このように各コンパウンドC1,C2からなる分散相pが残存し、それぞれの性質が維持されるので、本発明の製造方法では各コンパウンドC1,C2の性質を備えた良質なタイヤ用ゴム組成物を得ることができる。また、各コンパウンドC1,C2からなる分散相pは等方的に混在するので、得られたタイヤ用ゴム組成物Gは、使用時の配置や向きに依らず各コンパウンドC1,C2の性質を発揮することができる。
尚、図4に示すように、混練機k1を通過して混合された複数のコンパウンドC1,C2が更に別の混練機k2に供給されるようにしてもよい。これにより、連続的な混合が可能になると共に、混練機k1と混練機k2との間を移動する間に、複数のコンパウンドC1,C2の混合状態や品質を確認することが可能になる。
但し、上述のように間欠的に剪断変形や伸張変形を付与するように混合を行ったとしても、長期に亘ってこの混合が繰り返されると、徐々にタイヤ用ゴム組成物Gの全体が均質に近付くことになる。そのため、複数のコンパウンドC1,C2からなる分散相pのそれぞれの最大寸法が0.05mm〜1.0mmになるように混合を終了することが好ましい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物の製造方法では、異なる性質を有する複数のコンパウンドを混合するにあたって、混合後のタイヤ用ゴム組成物において複数のコンパウンドのそれぞれからなる分散相が等方的に混在した状態にすることができれば、具体的な混練機の構造や混練方法は上記の例に限定されない。
複数のコンパウンドを混練機に供給するにあたって、複数のコンパウンドを別々に供給することもできるが、複数のコンパウンドの適度な混合を促進するために、予め複数のコンパウンドが混在した状態にしておいてもよい。具体的には、複数のコンパウンドC1,C2が断面視でモザイク状に積層された複合体を押出成形した後、この複合体を出発物として複数のコンパウンドC1,C2の混合を行うようにするとよい。このように出発物の段階で予め複数のコンパウンドC1,C2が混在した状態にしておくことで、複数のコンパウンドC1,C2のそれぞれからなる分散相pが等方的に混在した状態を達成するには有利になる。
本発明では、複数のコンパウンドのそれぞれの性質が混合後のタイヤ用ゴム組成物において充分に発揮されるように、タイヤ用ゴム組成物において複数のコンパウンドのそれぞれが充分な量を占めることが好ましい。例えば、コンパウンドが2種類の場合、一方のコンパウンドと他方のコンパウンドとの比が1:1〜1:3であることが好ましい。また、コンパウンドがn種類の場合、各コンパウンドの割合が(1±0.5)/nの範囲に含まれるようにするとよい。
耐摩耗性に優れるコンパウンド(以下、コンパウンドC1と言う)と、60℃におけるtanδに優れるコンパウンド(以下、コンパウンドC2と言う)とを、表1に示すように、混合方法(混練機の種類)を異ならせて混合し、従来例1〜2、比較例1、実施例1〜3の6種類のゴム組成物を作成した。
尚、従来例1および従来例2は、コンパウンドC1およびC2をそれぞれ単体で用いた例であり、コンパウンドの混合は行っていない。比較例1は、図3に示すような表面が平滑な一対のロールからなる混練機を用いて連続的に剪断変形や伸張変形を加えた例である。実施例1〜3はいずれも、図2に示すような表面が平滑なロールと歯車状のロールとの対からなる混練機を用いて間欠的に剪断変形や伸張変形を加えた例である。
最大寸法は、各ゴム組成物の任意の断面においてコンパウンドC1からなる分散相とコンパウンドC2からなる分散相の状態を観察し、各分散相の直径または長径の最大値を測定した。但し、比較例1ではコンパウンドC1からなる分散相とコンパウンドC2からなる分散相との境界が不明瞭であったため、最大寸法を0.01mm以下と見做した(表中では「≦0.01」と表示した)。
得られた6種類のゴム組成物について、下記の示す方法により耐摩耗性、60℃におけるtanδの評価を行い、その結果を表1に併せて示した。
耐摩耗性
各ゴム組成物について、JIS K6264に準拠して、ランボーン摩耗試験機(岩本製作所社製)を使用して、温度20℃、荷重39N、スリップ率30%、時間4分の条件で摩耗量を測定した。評価結果は、従来例1の測定値の逆数を100とする指数にて示した。この指数が大きいほど耐摩耗性が優れることを意味する。尚、この指数値が「99」以上であれば、従来レベルを維持して充分に良好な耐摩耗性を維持したことを意味する。
60℃におけるtanδ
各ゴム組成物を、所定の金型中で160℃で30分間プレス加硫して試験片を作製し、この試験片の60℃におけるtanδを、粘弾性スペクトロメーター(東洋精機製作所社製)を用いて、初期歪み10%、振幅±2%、周波数20Hz、雰囲気温度60℃の条件で測定した。評価結果は、従来例2の測定値の逆数を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど60℃におけるtanδが小さく、低発熱性であることを意味する。尚、この指数値が「98」以上であれば、従来レベルを維持して充分に良好な発熱性を維持したことを意味する。
Figure 0006957865
表1から明らかなように、本発明の製造方法(混合方法)によって製造された実施例1〜3のタイヤ用ゴム組成物では、コンパウンドC1およびC2のそれぞれの性質(耐摩耗性、60℃におけるtanδ)が維持されて、これら性質を両立することができた。一方、比較例1では、図3に示すような従来の一般的な混練機を用いており、コンパウンドC1およびC2に連続的に剪断変形や伸張変形が負荷されて、これらコンパウンドが過剰に混合されて均質化したり、その物性が変化してしまうため、コンパウンドC1およびC2のそれぞれの性質が維持されず、耐摩耗性および60℃におけるtanδが低下した。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルトカバー層
9 インナーライナー層
10 トレッドゴム層
20 サイドゴム層
30 リムクッションゴム層
CL タイヤ赤道
C1,C2 コンパウンド
G ゴム組成物
p 分散相
K,k1,k2 混練機
K’ 従来の混練機
R1 表面が平滑なロール
R2 歯車状のロール

Claims (3)

  1. 異なる性質を有する複数のコンパウンドを混合することでタイヤ用ゴム組成物を製造するタイヤ用ゴム組成物の製造方法であって、前記複数のコンパウンドが断面視でモザイク状に積層された複合体を押出成形した後、該複合体を出発物として、混合後のタイヤ用ゴム組成物において前記複数のコンパウンドのそれぞれからなる分散相が等方的に混在した状態になるように前記複数のコンパウンドの混合を行うことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物の製造方法。
  2. 前記分散相の最大寸法が0.05mm〜1.0mmであることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法。
  3. 前記複数のコンパウンドの混合を行う際に、前記複数のコンパウンドに対して間欠的に剪断力を付与することを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物の製造方法。
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