JP6955191B2 - トレイ固定機構及び光配線盤 - Google Patents

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Description

本発明は、引出式のトレイを収納具に固定するトレイ固定機構及び光配線盤に関する。
光配線盤では、光ケーブルを収納する引出式の複数のトレイが収納具に収納されているが、地震の発生等により光配線盤の前面扉が開放し、トレイが収納具の外に飛び出してしまうことがある。これを防止するために磁石やボールキャッチ等の固定具を用いてトレイを収納具に固定している。
固定具として磁石を用いる場合、収納具の背面内側に磁石を取付けてトレイの背面を磁着させることでトレイを収納具に固定しており、磁石とトレイとの接触時にトレイが損傷しないように磁石とトレイとの間にスポンジ等の緩衝材を設けているが、経年劣化や地震による振動等によってスポンジ等の緩衝材が破断し、トレイが飛び出してしまうことがある。
また固定具としてボールキャッチャを用いる場合、トレイ位置や表示類の目視確認によってトレイが奥まで押込まれていることの確認を行っているが、人為的なミスによりトレイが奥まで押込まれず収納具に固定されていないことがある。
さらにトレイを収納具に固定する手段としては、磁石やボールキャッチャ以外にネジを用いるものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−14237号公報
特許文献1に記載の余長収納トレイ収納具のようにネジを用いると、磁石やボールキャッチを用いる場合に比べてより強固にトレイを収納具に固定することができる。しかしながらネジを用いると当然のことながらネジの着脱に手間が掛かってしまう。
また特に光配線盤では、トレイを収納具から部分的に引出して作業を行うことがあるが、上記の磁石、ボールキャッチ、ネジを用いてトレイを収納具に固定する光配線盤では作業時に収納具から部分的に引出したトレイが動いてしまうため作業性が非常に悪い。
本発明の目的は、引出式のトレイを収納具に固定可能とする使い勝手の良いトレイ固定機構及び光配線盤を提供することである。
本発明は、引出式のトレイを収納具に固定するトレイ固定機構であって、前記トレイの側面から出没可能に前記トレイに設けられた又は出没可能に前記トレイに列設された1以上の爪と、前記爪を出没させる出没機構とを備えるトレイ側固定手段と、前記収納具に設けられた、前記爪が掛止可能に列設された2以上の溝を備える収納具側固定手段と、を備え、前記出没機構は、前記爪と係合し前記爪をスライド移動させるシャフトと、前記シャフトを前記トレイの奥側又は手前側に移動させる操作部と、前記爪を前記トレイの引出方向と直交又は交差する方向に出没させるように前記爪の移動方向を規制するガイドと、を備え、さらに前記爪に設けられた斜溝と、前記斜溝に嵌合する、前記シャフトに取付けられたローラーとで構成される溝カムを有し、前記溝カムが、前記シャフトの進退に連動して前記爪を前記トレイの引出方向と直交又は交差する方向に出没させ、前記トレイを前記収納具に収納した状態及び前記トレイを前記収納具から部分的に引出した状態において、前記トレイ側固定手段及び前記収納具側固定手段によって前記トレイを前記収納具に固定可能に構成されていることを特徴とするトレイ固定機構である。
また本発明のトレイ固定機構において、記操作部は、操作されたときに前記爪がスライドして前記トレイの側面から前記トレイ内に引込まれ、前記トレイの固定が解除されるように構成されていることを特徴とする。
また本発明のトレイ固定機構において、前記溝は、矩形溝であり、前記爪は、前記トレイの側面から突出するときに前記溝に誘い込まれるように、出没方向において前記溝に対向する先端部が前記トレイの引出方向にかけて長くなるように傾斜していることを特徴とする。
また本発明は、前記トレイ固定機構を備える光配線盤である。
本発明のトレイ固定機構及び光配線盤によれば、トレイを収納具に収納した状態及びトレイを部分的に引出した状態においてトレイを収納具に固定可能なので、トレイの飛び出しを防止可能であるとともに、トレイを部分的に引出した状態における作業が容易となり、使い勝手が非常に良い。
本発明の第1実施形態の光配線盤1において、トレイ10を収納具11に収納しトレイ固定機構12によって固定した状態を示す横断面図である。 図1の状態からトレイ固定機構12による固定を解除した状態を示す横断面図である。 図2の状態からトレイ10を引出している状態を示す横断面図である。 図3の状態からトレイ10を収納具11に固定した状態を示す横断面図である。 本発明の第2実施形態の光配線盤2において、トレイ10を収納具11に収納しトレイ固定機構70によって固定した状態を示す横断面図である。 図5の状態からトレイ固定機構70による固定を解除した状態を示す横断面図である。 図6の状態からトレイ10を引出している状態を示す横断面図である。 図7の状態からトレイ10を収納具11に固定した状態を示す横断面図である。 本発明の第3実施形態の光配線盤3において、トレイ10を収納具11に収納しトレイ固定機構80によって固定した状態を示す横断面図である。 図9の状態からトレイ10を引出している状態を示す横断面図である。 図10の状態からトレイ10を収納具11に固定した状態を示す横断面図である。
図1は、本発明の第1実施形態の光配線盤1において、トレイ10を収納具11に収納しトレイ固定機構12によって固定した状態を示す横断面図、図2は、図1の状態からトレイ固定機構12による固定を解除した状態を示す横断面図、図3は、図2の状態からトレイ10を引出している状態を示す横断面図、図4は、図3の状態からトレイ10を収納具11に固定した状態を示す横断面図である。
第1実施形態の光配線盤1は、光ケーブル100を収納する引出式の複数のトレイ10と、複数のトレイ10を上下に多段に収納可能な収納具11と、各トレイ10を収納具11に固定可能に構成されたトレイ固定機構12とを備え、トレイ固定機構12によって、トレイ10を収納具11に収納した状態及びトレイ10を収納具11から部分的に引出した状態で各トレイ10を収納具11に固定可能に構成されている。なお図ではトレイ10及び収納具11を1段のみ示している。
本実施形態の光配線盤1は、トレイ固定機構12以外の構成については公知の光配線盤と同様である。換言すると、トレイ固定機構12は、既存の公知の光配線盤に適用可能である。
トレイ10は、光ケーブル100を保持する保持具20と、光ケーブル100接続用のアダプタ21を支持する支持板22とを内部に備える、平面視において矩形形状の引出式のトレイである。トレイ10には、引出方向(図3参照)に平行な両側部に後述するトレイ固定機構12のトレイ側固定手段40が設けられており、後述する爪50が出没可能に開口部25が設けられている。またアダプタ21の支持板22を挟んだ両端の差込口には、光ケーブル100を接続する光コネクタ23が着脱可能に取付けられている。光ケーブル100は、光コネクタ23に接続され保持具20に保持された状態で配線されている。
収納具11は、複数のトレイ10を多段に収納可能な収納棚であり、光配線盤1内に配設されている。また収納具11には、各段においてトレイ10の引出方向に平行な両側部に後述するトレイ固定機構12の収納具側固定手段41が設けられている。
トレイ固定機構12は、トレイ10の両側部に対称に1セットずつ設けられたトレイ側固定手段40と、収納具11の両側部に対称に5つずつ列設された矩形溝43である収納具側固定手段41とを有し、トレイ10を収納具11に固定可能に構成されている。
トレイ側固定手段40は、各セットにおいて、引出方向に平行に等間隔で列設された5つの爪50と、該爪50をトレイ10の側面から出没させる出没機構とを備えている。出没機構は、操作用の操作部51と、操作部51の操作に5つの爪50を連動させるシャフト52と、シャフト52を操作前の状態に戻すための圧縮バネ53と、爪50をガイドするガイド54とを備え、操作部51の操作によって爪50をスライドさせトレイ10の側面から引出方向に直交する方向(図1の左右方向)に出没させるように構成されている。なお爪50の数は、特定の数に限定されるものではなく、本実施形態では1以上であればよい。
爪50は、図1に示すように、平面視においてトレイ10側の基端部の2頂点が直角な台形形状に形成されており、収納具11側の先端部55がトレイ10の引出方向にかけて長くなるように傾斜している。爪50の先端部55を傾斜させることで後述するように爪50と収納具11の矩形溝43との位置合わせが容易となる。
また爪50は、中央部に斜溝56を有している。斜溝56には、シャフト52から鉛直方向に延設した軸の先端に取付けられたローラー57が嵌め込まれており、斜溝56及びローラー57で溝カムが構成されている。斜溝56は、シャフト52の往復動に連動して爪50が図1の左右方向に出没するように、先端部55の傾斜方向とは逆方向に傾斜している。
また爪50は、トレイ10内に収まる厚みで形成されている。またトレイ10全体をコンパクト化する上では、爪50の縦及び横寸法、出没ストロークは、小さい方が好ましい。爪50の材質は、特定の材質に限定されるものではなく、適当な強度を有する任意の材質であればよい。
操作部51は、シャフト52の基端(手前側、図1の下側)に取付けられたシャフト52押込用のボタン58と、ボタン58の周囲を囲むようにトレイ10の前面(図1の下側)に固定されたカバー59とを備え、ボタン58を押込むことでシャフト52が押込まれるように構成されている。
シャフト52は、トレイ10の引出方向に平行にトレイ10の前面及び背面を貫通し、先端(奥側、図1の上側)に取付けられた抜け止め用のリング60によってトレイ10の背面から抜けないようにトレイ10に取付けられている。またシャフト52は、リング60から間隔を空けて拡径された圧縮バネ53用のバネ座部61を有している。
圧縮バネ53は、トレイ10の奥側の内面とシャフト52のバネ座部61との間に配置されるようにシャフト52に取付けられている。これによりシャフト52は、圧縮バネ53によって常時、手前側に付勢されており、操作部51のボタン58を押込むとシャフト52が奥側に移動し、ボタン58を離すと圧縮バネ53の作用によりシャフト52が手前側に移動する。
ガイド54は、爪50の移動(出没)方向を図1の左右方向に規制すべく、図1において各爪50を上下に挟むようにトレイ10に固定されている。これにより、操作部51の操作に応じたシャフト52の往復動が溝カムを介して爪50に伝達されたときに、爪50がガイド54にガイドされ図1の左右方向に出没する。
収納具側固定手段41である矩形溝43は、それぞれ、トレイ10を収納具11に完全に収納した状態(図1の状態)でトレイ側固定手段40の各爪50が嵌り込んで掛止するように、大きさ、形状及び位置が決められている。なお収納具側固定手段41は、爪50がトレイ10の引出方向に掛止可能であればよく、矩形溝43に代えて三角形等の溝であってもよい。
次に本実施形態の光配線盤1のトレイ固定機構12の作用について説明する。トレイ10が収納具11に収納されているときには、トレイ側固定手段40の爪50がトレイ10の側面から突出し収納具側固定手段41の矩形溝43に掛止することでトレイ10が収納具11に固定されており(図1参照)、地震等が発生しても収納具11からのトレイ10の飛び出しが防止される。
トレイ10の収納具11への固定を解除するときには、操作部51のボタン58を押込む。ボタン58を押込むとシャフト52が押込まれて爪50が斜溝56、ローラー57及びガイド54の作用によってスライドしてトレイ10内に引込まれ、トレイ10の収納具11への固定が解除される(図2参照)。
トレイ10を収納具から引出すときには、爪50が不意に突出しないようにボタン58を押込みながらトレイ10を引出す(図3参照)。なおトレイ10の引出作業を容易化すべく、操作部51のカバー59に把持用の取手(図示省略)を設けてもよい。
トレイ10を収納具11から部分的に引出した状態でトレイ10を収納具11に固定するときには、爪50が矩形溝43に掛止する位置でボタン58を離すと、トレイ10の側面から爪50が突出し矩形溝43に掛止する(図4参照)。なお爪50と矩形溝43との位置が多少ずれていても爪50の先端部55の傾斜により爪50が矩形溝43に誘込まれるので、爪50と矩形溝43との位置合わせは比較的簡単に行うことができる。
また爪50の先端部55の傾斜の作用により、例えば、図4の状態から図1の状態に移行するときには、トレイ10を収納具11に押込むことで爪50の先端部55が矩形溝43に押込まれて爪50がトレイ10内に引込まれるので、操作部51を操作することなく収納具11へのトレイ10の収納作業を実施可能である。
以上のように、本実施形態の光配線盤1によれば、トレイ10を収納具11に収納した状態でトレイ固定機構12によってトレイ10を収納具11に強固に固定することができるので、大規模な地震等の発生時においてもトレイ10の収納具11からの飛び出しを防止可能である。
また本実施形態の光配線盤1によれば、トレイ10を収納具11から部分的に引出した状態でもトレイ固定機構12によってトレイ10を収納具11に固定することができるので、トレイ10を収納具から部分的に引出した状態での光ケーブル100の配線等の作業の容易化を実現可能である。
また本実施形態の光配線盤1によれば、トレイ10の収納具11への固定及び固定解除を容易かつ確実に行うことが可能であり、作業員に対して固定確認を促す表示類等の設置も不要となる。
さらに本実施形態の光配線盤1のトレイ固定機構12は、既存の光配線盤に適用可能なので、低コストで導入可能であるとともに、既存の光配線盤に対する汎用的な耐震対策として活用することができる。また本実施形態の光配線盤1のトレイ固定機構12は、電源が不要であり停電時でも機能するので、耐震対策として好適に用いることができる。
なお本実施形態の光配線盤1において、トレイ側固定手段40は、爪50の斜溝56の角度、圧縮バネ53の配置、操作部51のボタン58の形状を変更し、操作部51のボタン58を引込操作したときに爪50がトレイ10内に引込まれ、操作部51のボタン58を離すと爪50がトレイ10の側面から突出するように構成してもよい。
図5は、本発明の第2実施形態の光配線盤2において、トレイ10を収納具11に収納しトレイ固定機構70によって固定した状態を示す横断面図、図6は、図5の状態からトレイ固定機構70による固定を解除した状態を示す横断面図、図7は、図6の状態からトレイ10を引出している状態を示す横断面図、図8は、図7の状態からトレイ10を収納具11に固定した状態を示す横断面図である。
図1から図4に示す第1実施形態の光配線盤1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。第2実施形態の光配線盤2は、第1実施形態の光配線盤1と基本的構成は同じであるがトレイ固定機構70のトレイ側固定手段71の構成が異なる。
本実施形態の光配線盤2のトレイ固定機構70のトレイ側固定手段71は、収納具側固定手段41の矩形溝43に掛止する爪72と、爪72をトレイ10の側面から出没させる回転操作を行うための操作部73と、爪72が固定され操作部73の回転操作により長軸周りに回転するシャフト74とを備え、操作部73の回転操作によりシャフト74を回転させることで爪72がトレイ10の側面から出没するように構成されている。
爪72は、第1実施形態の光配線盤1のトレイ固定機構12の爪50と同様の台形形状であるが、斜溝56を有しておらずシャフト74に連動して回転することでトレイ10の側面から出没するように留め具75によってシャフト74に固定されている。
操作部73は、シャフト74の基端に固定された回転操作用の取手76及びカバー59で構成されている。取手76は、回転操作が容易な形状であればよく、特定の形状に限定されるものではない。
シャフト74は、ローラー57及びバネ座部61を有しておらず、トレイ10に対して長軸周りに回転自在に取付けられている。またシャフト74には、ねじりバネ(図示省略)が設けられ、常に爪72が突出する方向に付勢されている。
次に本実施形態の光配線盤2のトレイ固定機構70の作用について説明する。トレイ10が収納具11に収納されているときには、トレイ側固定手段71の爪72が転倒してトレイ10の側面から突出し収納具側固定手段41の矩形溝43に掛止することでトレイ10が収納具11に固定されており(図5参照)、地震等が発生しても収納具11からのトレイ10の飛び出しが防止される。
トレイ10の収納具11への固定を解除するときには、操作部73の取手76を操作しシャフト74を長軸周りに90°回転させる。シャフト74が回転すると、これに連動して爪72が回転して起立し鉛直上方向を向きトレイ10内に引込まれ、トレイ10の収納具11への固定が解除される(図6参照)。なお本実施形態の光配線盤2のトレイ固定機構70は、操作部73の取手76(シャフト74)が90°を超えて回転しないように構成されていることが好ましい。
トレイ10を収納具11から引出すときには、図6の状態からそのままトレイ10を引出す(図7参照)。第1実施形態の光配線盤1と同様、トレイ10の引出作業を容易化すべく、操作部73のカバー59に把持用の取手(図示省略)を設けてもよい。
トレイ10を収納具11から部分的に引出した状態でトレイ10を収納具11に固定するときには、爪72が矩形溝43に掛止する位置で操作部73の取手76を離すと、ねじりバネの作用によってシャフト74が固定解除時とは逆方向に90°回転し、これに連動して爪72が回転して転倒しトレイ10の側面から突出し矩形溝43に掛止する(図8参照)。なお第1実施形態の光配線盤1のトレイ固定機構12と同様、爪72と矩形溝43との位置が多少ずれていても爪72の先端部55の傾斜により爪72が矩形溝43に誘込まれるので、爪72と矩形溝43との位置合わせは比較的簡単に行うことができる。
以上のように、本実施形態の光配線盤2によれば、トレイ固定機構70にガイド54が不要になるとともに、第1実施形態の光配線盤1のトレイ固定機構12と比べて平面視における爪72の動作範囲が小さく、コンパクトに構成可能となる。ただし、第1実施形態の光配線盤1のトレイ固定機構12と比べてトレイ10に爪72が起立するための高さが必要となる。
図9は、本発明の第3実施形態の光配線盤3において、トレイ10を収納具11に収納しトレイ固定機構80によって固定した状態を示す横断面図、図10は、図9の状態からトレイ10を引出している状態を示す横断面図、図11は、図10の状態からトレイ10を収納具11に固定した状態を示す横断面図である。
図1から図4に示す第1実施形態の光配線盤1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。第3実施形態の光配線盤3は、第1実施形態の光配線盤1と基本的構成は同じであるがトレイ固定機構80の構成が異なる。
本実施形態の光配線盤3のトレイ固定機構80は、トレイ10の両側部にそれぞれ5つずつ列設された永電磁式磁石83を有するトレイ側固定手段81と、収納具11の内側の両側部にそれぞれ5つずつ列設された磁着体84である収納具側固定手段82とを備え、永電磁式磁石83を磁着体84に磁着させることでトレイ10を収納具11に固定するように構成されている。
永電磁式磁石83は、電磁コイル(図示省略)を備え、電磁コイルに励磁電流を出力することで脱磁状態から着磁状態、及び着磁状態から脱磁状態への切替えが可能な公知の永電磁式磁石である。なお永電磁式磁石83は、着磁及び脱磁状態の切替時のみ励磁電流が必要であり、着磁状態への切替後に継続して励磁電流を出力する必要はない。このため、例えば、地震発生時に停電が発生した場合でも着磁状態が保持されトレイ10を収納具11に固定可能である。
トレイ側固定手段81は、永電磁式磁石83と、永電磁式磁石83の着磁及び脱磁状態の切替操作を行うための操作部85と、操作部85の操作に応じて永電磁式磁石83の電磁コイル(図示省略)に励磁電流を出力する励磁手段である励磁回路86とを備える。操作部85は、押込操作可能なボタン87と、ボタン87用のカバー59とで構成されている。励磁回路86は、ボタン87の押込操作の度に永電磁式磁石83の電磁コイルに励磁電流を出力し、永電磁式磁石83を脱磁状態から着磁状態、及び着磁状態から脱磁状態に切替えるように構成されている。
磁着体84は、永電磁式磁石83が着磁状態であるときに永電磁式磁石83に磁着可能な材質、例えば、鉄等の強磁性体で形成されている。
次に本実施形態の光配線盤3のトレイ固定機構80の作用について説明する。トレイ10を収納具11に収納して固定するときには、トレイ10を収納具11に押込んでトレイ側固定手段81の操作部85のボタン87を操作して永電磁式磁石83を着磁状態とし収納具側固定手段82の磁着体84に磁着させる(図9参照)。これにより地震等が発生しても収納具11からのトレイ10の飛び出しが防止される。
トレイ10の収納具11への固定を解除するときには、操作部85のボタン87を操作して永電磁式磁石83を脱磁状態とし、永電磁式磁石83と磁着体84との磁着を解除する。トレイ10を収納具11から引出すときには、永電磁式磁石83を脱磁状態としたままトレイ10を引出す(図10参照)。
トレイ10を収納具11から部分的に引出した状態でトレイ10を収納具11に固定するときには、永電磁式磁石83が磁着体84に磁着する位置で操作部85のボタン87を操作して永電磁式磁石83を着磁状態にすると、永電磁式磁石83が磁着体84に磁着してトレイ10が収納具11に固定される。なお永電磁式磁石83と磁着体84との位置が多少ずれていても永電磁式磁石83が磁着体84に吸引されるので、永電磁式磁石83と磁着体84との位置合わせは比較的簡単に行うことができる。
本実施形態の光配線盤3によれば、第1、第2実施形態の光配線盤1、2のトレイ固定機構12、70と比べてトレイ固定機構80の構成が比較的簡素になるが、一方でトレイ10の収納具11への固定及び固定解除の切替時の励磁電流出力用の電源が必要となる。このため本発明のトレイ固定機構は、用途に応じて適宜、最適な構成を採用することが好ましい。
以上、第1から第3実施形態の光配線盤1、2、3を用いて、本発明のトレイ固定機構及び光配線盤を説明したが、本発明のトレイ固定機構及び光配線盤は、上記実施形態に限定されるものではなく要旨を変更しない範囲で変形することができる。例えば、トレイ側固定手段40、71、81の爪50、72、永電磁式磁石83及び収納具側固定手段41、82である矩形溝43、磁着体84の数は、特定の数に限定されるものではなく、爪50、72及び永電磁式磁石83の数は1以上、矩形溝43及び磁着体84の数は2以上であればよい。
また本発明のトレイ固定機構及び光配線盤において、トレイを収納具にしっかりと固定するには上記実施形態のようにトレイの両側にトレイ固定機構を設けることが好ましいが、低コスト化を図るべくトレイの片側のみにトレイ固定機構を設けてもよい。
また上記実施形態に示すトレイは、平面視において矩形形状を有するが、本発明のトレイ固定機構及び光配線盤においてトレイは、収納具に出入れ可能な引出式のトレイであればよく、矩形形状でなくてもよい。
また第1、第2実施形態に示すトレイ固定機構12、70は、トレイ10の引出方向に対して直交する方向に爪40、72が出没するが、爪40、72の出没方向は、これに限定されるものではなく、例えば、トレイ10の引出方向に対して直交する方向よりも手前側に傾斜した方向であってもよい。
また第1から第3実施形態の光配線盤1、2、3のトレイ固定機構12、70、80において、トレイ側固定手段40、71、81と収納具側固定手段41、82とを入替えてもよい。つまり、トレイ側固定手段40、71、81を収納具11に設け、収納具側固定手段41、82をトレイ11に設けてもよい。
また本発明のトレイ固定機構は、光配線盤以外の引出式トレイ及び収納具を含む構造物、例えば、机等にも適用可能である。さらに本発明のトレイ固定機構は、構造が簡単で大きなスペースも必要としないため、トレイ側固定手段及び収納具側固定手段をユニット化することで既設のトレイ、収納具に対して簡単な改造で後付け可能である。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1、2、3 光配線盤
10 トレイ
11 収納具
12、70、80 トレイ固定機構
40、71、81 トレイ側固定手段
41、82 収納具側固定手段
43 矩形溝
50 爪
51、73、85 操作部
52、74 シャフト
53 圧縮バネ
54 ガイド
55 先端部
83 永電磁式磁石
84 磁着体

Claims (4)

  1. 引出式のトレイを収納具に固定するトレイ固定機構であって、
    前記トレイの側面から出没可能に前記トレイに設けられた又は出没可能に前記トレイに列設された1以上の爪と、前記爪を出没させる出没機構とを備えるトレイ側固定手段と、
    前記収納具に設けられた、前記爪が掛止可能に列設された2以上の溝を備える収納具側固定手段と、
    を備え、
    前記出没機構は、
    前記爪と係合し前記爪をスライド移動させるシャフトと、
    前記シャフトを前記トレイの奥側又は手前側に移動させる操作部と、
    前記爪を前記トレイの引出方向と直交又は交差する方向に出没させるように前記爪の移動方向を規制するガイドと、
    を備え、
    さらに前記爪に設けられた斜溝と、前記斜溝に嵌合する、前記シャフトに取付けられたローラーとで構成される溝カムを有し、
    前記溝カムが、前記シャフトの進退に連動して前記爪を前記トレイの引出方向と直交又は交差する方向に出没させ、
    前記トレイを前記収納具に収納した状態及び前記トレイを前記収納具から部分的に引出した状態において、前記トレイ側固定手段及び前記収納具側固定手段によって前記トレイを前記収納具に固定可能に構成されていることを特徴とするトレイ固定機構。
  2. 前記操作部は、操作されたときに前記爪がスライドして前記トレイの側面から前記トレイ内に引込まれ、前記トレイの固定が解除されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトレイ固定機構。
  3. 前記溝は、矩形溝であり、
    前記爪は、前記トレイの側面から突出するときに前記溝に誘い込まれるように、出没方向において前記溝に対向する先端部が前記トレイの引出方向にかけて長くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載のトレイ固定機構。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載のトレイ固定機構を備える光配線盤。
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