JP2021003464A - 保持装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、下記特許文献1には、長手方向を水平に向けて配置される取り付けレールに、背面に装着された固定具を介して棚板を取り付けた棚板の取り付け構造が開示されている。この取り付け構造は、固定具の上部及び下部に、取り付けレールの上横片の引っ掛け突部及び下横片の引っ掛け溝にそれぞれ引っ掛け係止される被引っ掛け部を設けた構成とされている。また、この取り付け構造は、棚板を斜めにした状態で、固定具の上部の被引っ掛け部を上横片の引っ掛け突部に引っ掛けた後に棚板を水平状に回転させて固定具の下部の被引っ掛け部を下横片の引っ掛け溝に引っ掛ける構成とされている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る保持装置が設置された状態を基準として上下方向等を説明する。
図例では、棚板20を壁面に沿わせるように設置した例を示している。なお、以下では、この棚板20が沿わせられる壁面に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方(奥方)として説明する。また、この前後方向及び上下方向に直交する左右方向が棚幅方向となり、図例では、壁幅方向となる。
また、これら壁パネル3,3は、取付下地2との間に空間を隔てて配される構成とされている。これら壁パネル3,3は、支持部材10との係合態様にもよるが、ねじ等の固着具や適宜の固定部材、接着剤等によって支持部材10に固定されるものでもよく、または、取付下地2に固定されるものでもよい。なお、図例では、これら上下の壁パネル3,3間において支持部材10の突片部12,12が露出されるものとした例を示しているが、壁パネル3,3の下端部5及び上端部4のそれぞれに突片部12,12を覆う部位を設けた態様等としてもよい。
保持溝13は、溝幅方向両側の溝側壁14,14と溝底とによって区画されている。補助溝13の溝底は、前方に向くように設けられている。両溝側壁14,14は、上下方向に向き、互いに略平行状に設けられている。これら両溝側壁14,14と溝底とは、略直交状に設けられている。
本実施形態では、この保持溝13の溝底側に、溝長手方向に沿って延びるように導電部材7を設けた構成としている。また、保持溝13の溝幅方向両側に、導電部材7,7を設けた構成としている。
また、これら保持部材6,6は、これらのそれぞれが嵌め込まれる受入凹所17,17が設けられた各溝側壁14,14から保持溝13の溝幅方向(上下方向)中心側に突出しないように設けられている。
また、これら保持部材6,6のそれぞれに、保持溝13の溝深さ方向(前後方向)に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の導電部材7,7,7,7を設けた構成としている。図例では、これら保持部材6,6のそれぞれに、保持溝13の溝幅方向中心側に向けて開口し、保持溝13の溝長手方向の全長に亘って延びるように受入溝を設け、これら受入溝の溝底に導電部材7,7,7,7を設けた例を示している。また、これら保持部材6,6の受入溝の溝幅方向両側の開口縁部に傾斜面状の面取部を設けた例を示している。
また、この係止段部16を、受入凹所17の溝幅方向一方側となる保持溝13の開口側に連なるように設けた構成としている。この係止段部16は、保持溝13の溝幅方向中心側及び溝底側に向けて開口するように凹段部状とされ、保持溝13の溝幅方向中心側に向く段底面と保持溝13の溝底側に向く段壁面とによって区画されている。図例では、係止段部16の段壁面を、溝側壁14(係止段部16の保持溝13開口側に連なる溝側壁14)とのなす角が鋭角となるように斜め上方側に向く傾斜面とした例を示している。この係止段部16の段差寸法(溝側壁14から段底面までの保持溝13の溝幅方向に沿う寸法)は、後記する引掛突起36の引掛係止が可能なように適宜の寸法としてもよい。図例では、係止段部16の段差寸法を、保持溝13の両溝側壁14,14間の溝幅寸法の概ね1/2程度の寸法とした例を示している。なお、係止段部16を、保持溝13の開口側に設けた態様に代えて、受入凹所17よりも保持溝13の溝底側に設けた態様等としてもよい。
また、図例では、係止段部16が対向する側となる下方側の溝側壁14にも凹段部を設けた例を示している。この凹段部は、上記と概ね同様、保持溝13の溝幅方向中心側に向く段底面と保持溝13の溝底側に向く段壁面とによって区画されている。上記した保持部材6,6のうち下方側の保持部材6には、この下方側の凹段部に受け入れられる突片部が設けられている。
なお、この支持部材10は、長手方向に見た断面形状が全長に亘って略一様とされたものでもよい。また、この支持部材10は、金属系材料から形成されたものでもよい。
また、支持部材10としては、壁幅方向に長尺状とされ、上下両側に配された壁パネル3,3間において保持溝13を露出させるように設置されるものに限られない。例えば、複数本の縦フレームと横フレームとを組み合わせて構成されたフレームユニットの横フレームを支持部材10としたり、支持部材10をパネル状としたりしてもよい。
本実施形態では、引掛突起36は、棚板厚さ方向一方側としての上方側に向けて突出するように設けられている。
また、本実施形態では、被保持部30に、保持溝13の溝幅方向両溝側壁14,14に挟持されるように保持される被挟持片部38を設けた構成としている。このような構成とすれば、棚板20や棚板20に載置される物品の荷重によって被保持部30に作用する荷重を被挟持片部38によって効果的に受けることができ、棚板20をより安定的に保持することができる。
これら棚幅方向両側の被保持部30,30は、互いに概ね同様の構成であるので、以下では、一方を例にとって説明する。
この被挟持片部38は、棚板本体21の支持部材10側に向く後端面から棚板奥行方向外側となる後方側に向けて突出するように設けられている。この被挟持片部38は、棚板本体21の厚さ方向となる上下方向に厚さ方向を沿わせて配される略平板状とされている。また、この被挟持片部38の厚さ寸法は、棚板本体21の厚さ寸法よりも小とされている。図例では、棚板本体21の厚さ方向略中心部に位置するように被挟持片部38を設けた例を示している。
また、棚板本体21の差込凹所22は、棚板本体21を構成する板部材に堀込状に設けられたものでもよいが、棚板本体21を構成する棚板厚さ方向や棚幅方向に複数に分割された部材によって区画されたものでもよい。
引掛保持部31は、外郭形状が上下方向に厚さ方向を沿わせて配される略平板状とされている。この引掛保持部31は、棚板厚さ方向の各面(上面及び下面)が被挟持片部38の棚板厚さ方向の各面(上面及び下面)のそれぞれに略同一平面状となるように設けられている。また、この引掛保持部31は、被挟持片部38にねじ等の固着具によって接合される構成とされている。なお、このような態様に代えて、引掛保持部31と被挟持片部38とが一体的に設けられたものでもよい。換言すれば、引掛保持部31が被挟持片部38として機能するものでもよい。
また、引掛保持部31には、図2(a)及び図3(b)に示すように、引掛部材33の引掛突起36を棚板厚さ方向に概ね沿わせて出没させる突起開口31aが棚板厚さ方向に貫通して設けられている。この突起開口31aは、軸受部よりも棚板奥行方向外側となる後方側に位置するように設けられている。
また、本実施形態では、引掛部材33に、当該引掛部材33の引掛突起36側を下方側に向けて変位させるように当該引掛部材33を引掛軸34回りに回転させる操作部37を棚板20の裏面(下面)側において露出させるように設けた構成としている。このような構成とすれば、操作部37を操作すれば、引掛部材33を付勢部材32の付勢に抗して回転させることができ、係止段部16に対する引掛突起36の係止を解除させることができる。これにより、棚板20を支持部材10に対して容易に脱離させることができる。
この操作部37の操作片部が上方側に向けて押し上げられるように付勢部材32の付勢に抗して操作されれば、図3(a)に示すように、引掛突起36が没入する側に引掛部材33が引掛軸34回りに回転する。これにより、係止段部16に対する引掛突起36の係止が解除され、支持部材10からの棚板20の脱離が可能となる。また、操作部37を上方側に向けて押し上げる外力を除荷すれば、付勢部材32による付勢によって引掛突起36が突出する側に引掛部材33が引掛軸34回りに回転する。なお、操作部37としては、上記したような構成とされたものに限られず、その他、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、図2(a)に示すように、このアダプター部25は、棚幅方向に間隔を空けて設けられた被保持部30,30の間に設けられている。このような構成とすれば、アダプター部25の棚幅方向両側に設けられた被保持部30,30が支持部材10の保持溝13に差し込まれて保持されるので、アダプター部25の変形や損傷等を抑制することができる。
このアダプター部25は、棚板本体21の後端面において開口するように設けられた収容凹所22Aに収容される棚板側接続部26を備えている。棚板本体21の収容凹所22Aには、この棚板側接続部26を棚板奥行方向に沿う軸回りに回転自在に保持する保持部が設けられている。
また、アダプター部25は、当該アダプター部25を棚板奥行方向に沿う軸回りに回転させる操作部27を棚板20の裏面(下面)側において露出させるように設けた構成とされている。この操作部27は、図4(b)に示すように、収容凹所22Aに連なるように棚板本体21の後端部に設けられた切欠状の凹所24に受け入れられる構成とされている。また、この操作部27は、図4(b)に示すように、凹所24内に受け入れられた状態と、図4(d)に示すように、凹所24外に突出された状態と、の間を変位可能なように棚板奥行方向に沿う軸回りに回転操作される構成とされている。
電極29は、この差込部28の延出方向先端部から径方向外側に向けて突出するように設けられている。本実施形態では、差込部28の延出方向先端部から互いに径方向逆側に突出するように2つの電極29,29を設けた構成としている。
これら電極29,29は、差込部28及び棚板側接続部26を貫通し、棚板側接続部26において露出するように設けられたバー状の導電体に一体的に設けられたものでもよい。
また、本実施形態では、引掛部材33の引掛突起36を、上方側に向けて突出するように設けた例を示しているが、下方側に向けて突出するように設けた構成等としてもよい。この場合は、支持部材10の係止段部16を保持溝13の下方側の溝側壁14に設けた構成とすればよい。
また、本実施形態では、被保持対象を棚板20とした例を示しているが、このような態様に限られない。当該保持装置1に保持される被保持対象としては、薄型表示装置や、収納体、送風機、収納ラック等、種々のものでもよい。この場合は、被保持対象側に取り付けられる被保持部30やアダプター部25の取付部等を適宜、変形するようにしてもよい。本実施形態に係る保持装置1の上記した各部材及び各部の構成は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
7 導電部材
10 支持部材
13 保持溝
14 溝側壁
15 傾斜ガイド面
16 係止段部
20 棚板(被保持対象)
25 アダプター部
29 電極
30 被保持部
32 付勢部材
33 引掛部材
34 引掛軸(溝長手方向に沿う軸)
36 引掛突起
36a 傾斜ガイド面
37 操作部
38 被挟持片部
Claims (6)
- 前方側に向けて開口し配設された状態で水平方向に延びる保持溝が設けられた支持部材と、被保持対象に取り付けられ、前記支持部材の保持溝に差し込まれて保持される被保持部と、を備えており、
前記被保持部は、前記保持溝の溝底側部位に溝幅方向一方側に向けて突出し、かつ前記保持溝の溝幅方向一方側に設けられた係止段部に引っ掛けられる引掛突起が設けられ、溝長手方向に沿う軸回りに回転自在とされた引掛部材と、該引掛部材の引掛突起側を前記溝幅方向一方側に向けて付勢する付勢部材と、を備えていることを特徴とする保持装置。 - 請求項1において、
前記引掛突起は、前記溝幅方向一方側としての上方側に向けて突出するように設けられており、
前記引掛部材には、当該引掛部材の引掛突起側を下方側に向けて変位させるように当該引掛部材を前記軸回りに回転させる操作部が前記被保持対象の裏面側において露出するように設けられていることを特徴とする保持装置。 - 請求項1または2において、
前記引掛部材は、前記溝長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けられていることを特徴とする保持装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記被保持部には、前記保持溝の溝幅方向両溝側壁に挟持されるように保持される被挟持片部が設けられていることを特徴とする保持装置。 - 請求項4において、
前記被挟持片部は、前記引掛部材よりも前記保持溝の溝底側に向けて突出するように設けられており、
前記保持溝の開口縁部及び前記引掛突起の少なくとも一方には、互いの当接を伴い前記引掛部材の引掛突起側を前記溝幅方向他方側に向けて変位させる傾斜ガイド面が設けられていることを特徴とする保持装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記保持溝の溝底側には、溝長手方向に沿って延びるように導電部材が設けられており、
前記被保持対象の後端部に取り付けられ、前記保持溝に差し込まれ、前記導電部材に電気的に接続される電極を有したアダプター部を備えていることを特徴とする保持装置。
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