JP6954856B2 - 車両用懸架装置用スプリング - Google Patents

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本開示は、車両用懸架装置に用いられるスプリングに関する。
例えば、特許文献1に記載の発明では、金属製のコイルばねとプラスチック製の保持部材とが接着材を介して接着されている。当該発明では、保持部材に接着剤が塗布された後、当該塗布された部位にコイルばねが載置されることにより、コイルばねが保持部材に接着される。
特開2017−15249号公報
特許文献1に記載の懸架装置用スプリングでは、以下の理由により、コイルばねが早期に損傷するおそれがある。
すなわち、保持部材に接着剤が塗布された後、当該塗布された部位にコイルばねが載置されると、塗布された接着剤の一部が、コイルばねと保持部材との接着面からはみ出してしまう可能性が極めて高い。
車両振動や経年変化等により、接着面からはみ出した接着剤(以下、はみ出し部という。)と接着面に存在する接着剤(以下、接着層という。)との間に亀裂が発生し、はみ出し部が接着層から破断してしまう可能性がある。
はみ出し部が破断した場合において、コイルばねに荷重が作用して当該コイルばね及び保持部材が変形すると、当該はみ出し部がコイルばねに対して相対的に変位してしまう。はみ出し部がコイルばねに対して変位すると、はみ出し部の破断箇所とコイルばねとが擦れ合ってしまう。
はみ出し部の破断箇所とコイルばねとが擦れ合うと、コイルばねの表面に設けられた被覆層が損傷してしまうので、当該損傷した部位からコイルばねが早期に損傷してしまう。
本開示は、上記点に鑑み、金属製の線材にて構成されたばね部が早期に損傷してしまうことを抑制可能な懸架装置用スプリングの一例を開示する。
車両用懸架装置スプリングは、ばね部(2)を構成する金属製の線材(2A)であって、表面に被覆層が設けられた線材(2A)と、ばね部(2)に作用する荷重を受けるゴム製のシート部(3)であって、線材(2A)が嵌り込んだ溝部(3A)を有するとともに、接着剤にて当該線材(2A)に接着されたシート部(3)とを備える。
当該、溝部(3A)からはみ出した接着材の最小厚み寸法(Tb)は、例えば、溝部(3A)に形成された接着層の厚み寸法(Td)以上であることが望ましい。
これにより、はみ出し部と接着層との境界部の肉厚寸法が過度に小さくなってしまうことが抑制され得る。したがって、はみ出し部が破断してしまうことが抑制されるので、ばね部(2)が早期に損傷してしまうことが抑制され得る。
なお、溝部(3A)の幅方向端部に、接着剤を溜めることにより、当該接着剤の流動を規制する接着剤溜まり(4)が存在する構成であっても、はみ出し部と接着層との境界部の肉厚寸法が過度に小さくなってしまうことが抑制され得る。
したがって、接着剤溜まり(4)が存在する構成であっても、はみ出し部が破断してしまうことが抑制されるので、ばね部(2)が早期に損傷してしまうことが抑制され得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係るスプリングを示す図である。 第1実施形態におけるシート部を示す図である。 第1実施形態における接着層を示す図である。 第1実施形態の特徴部である図2のA部を示す図である。 第1実施形態の特徴を説明するための図である。 第2実施形態の特徴部である図2のA部相当を示す図である。 第3実施形態の特徴部である図2のA部相当を示す図である。 第3実施形態の特徴部である図2のA部相当を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載されたものである。本明細書に記載された発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
本実施形態は、上記の製造方法を車両用懸架装置用スプリングの製造方法に適用した例である。
(第1実施形態)
1.懸架装置用スプリングの構成
図1に示される懸架装置用スプリング1(以下、スプリング1という。)は、ばね部2及びシート部3等を少なくとも備える。ばね部2は、金属製の線材2Aにより構成されたばねである。
線材2Aの表面には、当該線材2A全体を覆う被覆層2Bが設けられている。なお、本実施形態に係るばね部2は、コイル状に成形されたコイルばねである。被覆層2Bは、熱硬化性樹脂等の樹脂が焼き付け塗装にて形成された薄膜である。
シート部3は、ばね部2に作用する荷重を受けるラバーシートである。当該シート部3は、ゴム等の弾性変形可能な樹脂にて構成されている。シート部3には、図2に示されるように、線材2Aが嵌り込む溝部3Aが設けられている。
溝部3Aは、座巻部を構成する線材2Aが嵌り込む溝である。つまり、シート部3は、コイル状に構成されたばね部2の軸線方向一端に配置され、座巻部を構成する線材2Aに接触する(図1参照)。以下の説明に係る線材2Aは、線材2Aのうち座巻部を構成する部分である。
線材2Aは、接着剤にてシート部3、つまり溝部3Aの内壁面に接着されている。このため、線材2Aと溝部3Aの内壁面との間には、図3に示されるように、当該接着材による接着層ADが形成されている。
2.接着部の構造
接着部Aにおいては、図4に示されるように、溝部3Aからはみ出した接着材(以下、はみ出し部Boという。)の最小厚み寸法Tbは、溝部3Aに形成された接着層ADの厚み寸法Td以上となるように構成されている。
具体的には、溝部3Aの幅方向端部には、接着剤を溜めることにより、当該接着剤の流動を規制する接着剤溜まり4が設けられている。本実施形態に係る接着剤溜まり4は、溝部3Aの幅方向端部に設けられた略平面状に構成された平面部4Aにより構成されている。
はみ出し部Boの最小厚み寸法Tbとは、例えば、図4に示される構成においては、平面部4Aと線材2Aとが最も近接した部位における距離に略等しい寸法である。接着層ADの厚み寸法Tdとは、例えば、接着層ADの最小厚み寸法、又は最小厚み寸法Tbに近接している部位における接着層ADの厚み寸法をいう。
なお、本実施形態では、はみ出し部Boの最小厚み寸法Tbが接着層ADの厚み寸法Tdより大きくなるように、接着剤溜まり4の大きさ、つまり平面部4Aの幅寸法Woが決められている。
3.本実施形態に係るスプリングの特徴
図5に示されるように、溝部3Aの幅方向端部に接着剤溜まり4が設けられていない場合には、溝部3Aの幅方向端にはみ出した接着剤は、シート部3の上面3Bに沿って流れるため、はみ出し部Boの最小厚み寸法Wbが過度に小さくなる可能性が極めて高い。
これに対して、本実施形態では、溝部3Aの幅方向端にはみ出した接着剤は、接着剤溜まり4に溜まるので、はみ出し部Boの最小厚み寸法Tbが過度に小さくなることが抑制され得る。したがって、はみ出し部Bdが破断してしまうことが抑制されるので、ばね部2が早期に損傷してしまうことが抑制され得る。
(第2実施形態)
本実施形態に係る接着剤溜まり4は、図6に示されるように、溝部3Aの幅方向端部に設けられた堰4Bにより構成されている。堰4Bは、溝部3Aの幅方向端部において上方側に突出した状態で、溝部3Aに沿って延びる突条により構成されたものである。
これにより、溝部3Aの幅方向端にはみ出した接着剤は、堰4Bにより堰き止められるため、溝部3Aの幅方向端にはみ出した接着剤は、接着剤溜まり4に溜まる。したがって、はみ出し部Boの最小厚み寸法Tbが過度に小さくなることが抑制され得る。
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号が付されている。このため、本実施形態では、重複する説明は省略されている。
(第3実施形態)
第1実施形態に係る接着剤溜まり4は、溝部3Aの幅方向端部の上端から略水平方向に拡がる平面部4Aにより構成されていた(図4参照)。これに対して、本実施形態では、図7及び図8に示されるように、平面部4A又は上面3Bと溝部3Aの内壁面とが曲面4C又は平面4Dで繋がっている。
これにより、接着層ADの厚みが溝部3Aの幅方向端部に近づくほど、大きくなるので、はみ出し部Boの最小厚み寸法Tbが過度に小さくなることが抑制され得る。
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号が付されている。このため、本実施形態では、重複する説明は省略されている。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、接着剤溜まり4を利用して、はみ出し部Boの最小厚み寸法Tbが接着層ADの厚み寸法Td以上となるように構成されていた。しかし、本開示明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、最小厚み寸法Tbが接着層ADの厚み寸法Td以上となる構成であれば、接着剤溜まり4以外の構成であってもよい。
第2実施形態に係る堰4Bは、溝部3Aに沿って連続的に延びた突条であった。しかし、当該堰4Bの構成は、溝部3Aに沿って連続的に延びた突条に限定されない。すなわち、例えば、溝部3Aに沿って点在する複数の突起等、又は1つの突起若しくは突条で構成されていてもよい。
さらに、本開示は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 懸架装置用スプリング
2… ばね部
2A… 線材
2B… 被覆層
3… シート部
3A… 溝部
3B… 上面
4A… 平面部
4B… 堰
4C… 曲面
4D… 平面
AD… 接着層

Claims (2)

  1. 車両用懸架装置に用いられるスプリングにおいて、
    ばね部を構成する金属製の線材であって、表面に被覆層が設けられた線材と、
    前記ばね部に作用する荷重を受けるゴム製のシート部であって、前記線材が嵌り込んだ溝部を有するとともに、接着剤にて当該線材に接着されたシート部とを備え、
    前記溝部からはみ出した接着材の最小厚み寸法は、前記溝部に形成された接着層の厚み寸法以上である懸架装置用スプリング。
  2. 車両用懸架装置に用いられるスプリングにおいて、
    ばね部を構成する金属製の線材であって、表面に被覆層が設けられた線材と、
    前記ばね部に作用する荷重を受けるゴム製のシート部であって、前記線材が嵌り込んだ溝部を有するとともに、接着剤にて当該線材に接着されたシート部とを備え、
    前記溝部の幅方向端部には、接着剤を溜めることにより、当該接着剤の流動を規制する接着剤溜まりが存在する懸架装置用スプリング。
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