JP6953891B2 - 移動体 - Google Patents

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

本発明は、外部へ向けて流体を放出する手段を備える移動体に関する。
従来から、車両エンジン及びエンジンルーム内を必要時にエアで冷却するエンジンなど冷却装置が知られている(特許文献1)。エンジンルームが一定温度以上になると、エンジンルーム内からのエアが、エンジンの車室側端部上方の隙間から車外へ流出する。
実開昭57−48123号マイクロフィルム
一方、本発明の発明者等は、移動体の空気抵抗を低減する為に、移動体の近傍の空気の流速が遅くなる領域(境界層)の外側の領域(主流)の空気密度を下げることが有効であるという知見を得た。
しかし、特許文献1では、エンジンの車室側端部上方の隙間から、エンジンルーム内のエアを放出するため、移動体の周囲の主流の内、限られた狭い範囲の主流の空気密度を下げることしかできない。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、移動体の周囲の主流の空気密度を低下させて移動体の空気抵抗を低減することである。
上記目的を達成するため、本願発明は、外気に比べて移動体の表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体を蓄積するタンクと、タンクから放出される流体を、移動体の外部に放出する流体放出装置を備える。
本発明に係る移動体は、外気に比べて移動体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体が移動体の外部に放出されるので、主流の空気密度を低下させることができ、移動体の空気抵抗を低減することができる。
図1は、走行中の車両の周囲に発生する車両の表面に沿った空気の流れを示す模式図、及び流体の圧力係数Cpを示すグラフである。 図2は、図1の領域Xeを拡大して表示する拡大断面図である。 図3は、フロントバンパのバンパフェイシア上に形成された放出口を示す斜視図である。 図4は、放出口の構成を示す斜視図である。 図5は、エンジンの排気ガスを放出口から放出する実施例を示す模式図である。 図6は、空気の温度と空気密度との関係を示すグラフである。 図7は、車体に入射する入射光、吸収光、及び反射光を示す説明図である。 図8は、車両のフロントバンパのバンパフェイシアを示す断面図である。 図9は、外気よりも水蒸気の分圧が高い流体を生成する装置の例を示す模式図である。 図10は、外気よりも二酸化炭素の分圧が高い流体を生成する装置の例を示す模式図である。 図11は、外気よりも酸素の分圧が高い流体を生成する装置の例を示す模式図である。 図12は、排気ガスの放出流量を制御する装置の例を示すブロック図である。 図13は、車速と放出する流体流量との関係を示すマップの例を示すグラフである。 図14Aは、流体流量が少ないときの、流量調整弁の開閉を示すタイミングチャートである。 図14Bは、流体流量が多いときの、流量調整弁の開閉を示すタイミングチャートである。 図15は、放出する流体流量の制御を示すフローチャートである。
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付し説明を省略する。以下では、移動体が車両である場合を挙げて説明する。
初めに、走行中の車両の回りの空気の流れについて説明する。図1に示すように、車両10の静止系で見たとき、走行中の車両10の周りには、車両10の表面に沿った空気の流れが発生する。図2は、図1の領域Xeを拡大して表示する。車両10の表面20F近傍では、空気と車体20の表面20Fとの間に生じる粘性摩擦によって空気の流れは遅くなっており、境界層41が形成されている。境界層41では、車体20の表面20Fから離れるほど空気の速度は大きくなり、空気の速度は、空気に対する車両10の相対速度に近づいていく。
車体20の表面20Fから離れて境界42よりも外側の外部領域43では、もはや空気と車体20の表面20Fとの間に生じる粘性摩擦の影響はなくなっており、空気の速度は、空気に対する車両の相対速度にほぼ等しくなっている。外部領域43における空気の流れを主流2と呼ぶ。
図1に戻り、車両10は、車両10の進行方向前方の車両10の表面に定めた流体放出位置から、外気に比べて移動体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体を車両10の外へ向けて放出する流体放出装置を備える。図1の上部の断面図に示すように、流体放出位置は、例えば、車両10の進行方向前方のよどみ点P1である。よどみ点P1は、図1の下部のグラフに示すように、流体の圧力が最大となる点であるため、よどみ点P1から放出された流体は、主流2として、車両10の表面全体へ流れる。よって、広い範囲の主流2の温度を高めることができる。また、よどみ点P1からの湧き出しは、一様流の流線を乱しにくく最も影響が小さい。よって、流体は車両10の表面全体へ流れるため、車両10の空気抵抗を低減させることができる。図1の下部のグラフの横軸は、車両10の進行方向の位置を示し、縦軸は、圧力係数Cpを示す。
次に、具体的な実施形態について説明する。図3は、第1実施形態に係る流体放出装置が搭載された車両を示す説明図、図4は放出口12(流体放出装置)の構成を示す説明図である。図4に示すように、流体を放出する放出口12は、ダクト18、及びダクト18内を複数の流体放出孔に仕切る複数のルーバー16を備えている。図3に示すように、放出口12は、フロントバンパ4のバンパフェイシア上に設けられている。放出口12は、外気に比べて車体表面から放出される放射熱の吸収率が高い流体をダクト18から放出する。放出口12は、その一端がダクト18に接続された配管15を備える。配管15の他端は、例えば、図5に示すように、車両10の駆動源の一例であるエンジン13の排気部13aに接続されている。エンジン13から排出される排気ガスは配管15を通り、放出口12から車両10の外へ放出される。即ち、流体放出装置は、外気に比べて、車体の表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体の一例として、エンジン13から排出される排気ガスを放出する。
エンジン13から排出される排気ガスは、大気よりも水蒸気(H2O)及び二酸化炭素(CO2)を多く含む。水蒸気及び二酸化炭素は、車体の表面より放射される放射熱の吸収率が高い。従って、放出口12より放出された排気ガスは、車体より放射される放射熱を吸収することにより、大気よりも温度上昇が高く高温である。このため、主流2の温度が上昇する。よって、車体の周囲の主流2の空気密度が低下するので、車両10の空気抵抗を低減させることができる。外気に比べて車体表面から放出される放射熱の吸収率が高い流体として、水蒸気、二酸化炭素のほかに、酸素(O2)が挙げられる。
なお、車両10の駆動源には、エンジン13のみならず、燃料電池及びモータも含まれる。つまり、車両10は、燃料電池車(FCV)、電気自動車(EV)、及びこれら2以上の駆動源を持つハイブリッドカー(HV、PHV)が含まれる。燃料電池には、少なくとも、固体酸化物形燃料電池(SOFC)、固体高分子形燃料電池(PEFC)が含まれる。燃料電池から排出されるガスは水蒸気を多く含む。よって、駆動源の周囲の水蒸気、二酸化炭素を含むガスを回収し、放出口12から放出することにより、主流2の空気密度を低下させる。
次に、主流2の空気密度を低下させることによって車両10の空気抵抗が低減されるメカニズムを説明する。
一般に、走行中の車両10が空気から受ける力は、車両10の前後、左右、上下の各軸方向の力と各軸周りのモーメントで表され、総称して空力六分力と呼ばれる。通常、走行中の車両10が空気から受ける力は無次元化して表され、特に前後方向の力である空気抵抗Fは、次の(1)式によって表される空気抵抗係数Cdによって表される。ここで、ρは、外部領域43(図2参照)の空気の密度、Aは、車両10の進行方向に対する前面投影面積、Vは、主流に対する車両10の相対速度である。
Figure 0006953891
空気抵抗係数Cdは、空気の動圧「ρV/2」と前面投影面積Aの積によって、空気抵抗Fを除した値である。空気抵抗係数Cdは、車両10の形状に依存して決まる量であり、走行時の燃費、最高速度、加速性能などに影響を及ぼす。車両10のような物体の空気抵抗Fは、車両10全体でみたときには圧力抵抗が支配的であり、航空機で問題となる摩擦抵抗は車両10では小さい。そのため、車両10において空気抵抗Fを低減するためには、圧力抵抗を小さくすることに着目するのが効果的である。
上記着目に基づいて上記(1)式を見直すと、通常の自動車の設計において、前面投影面積Aは、圧力抵抗を小さくするために車両の設計で対応可能なパラメータとしてみなされる。一方、主流の空気密度ρ、および、速度Vについては、自動車の走行環境に応じて変動しうるものであるため、車両の設計で対応可能なパラメータとしてみなされない。
しかしながら、上記の既存概念の枠にとらわれることなく、本発明の発明者は、主流の空気密度ρは、圧力抵抗を小さくするために車両の設計で対応可能なパラメータとなりうると考えた。そして、空気抵抗Fの大部分を占める圧力抵抗が主流の空気密度ρに比例することに着目し、主流2の空気密度ρを下げることで、空気抵抗Fを低減することが可能であるとの知見を得た。
図2に示すように、主流2の空気は、車体20の表面20Fから離れた場所にあるため、直接に加熱することはできない。しかしながら、流体放出装置が、車両10の進行方向前方の車両10の表面に定めた流体放出位置から、外気に比べて車体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体を車両10の外へ向けて放出する。放出された流体は、流体放出位置よりも進行方向後方に位置する主流2を形成する。これにより、主流2は放射熱を吸収して温度が上昇し空気密度ρが下がるため、車両10の空気抵抗Fを低減することができる。
次に、流体放出位置から放出される流体の温度と空気密度との関係を説明する。図6は、空気の温度と空気密度との関係を示すグラフである。空気の温度が高いほど、空気の密度は低くなる。
また、水蒸気、二酸化炭素等の外気に比べて車体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体が、よどみ点P1から放出されることにより、外気に比べて主流の温度が上昇する。即ち、図7に示すように、車体20に太陽光等の入射光x1が照射すると、このうちの一部が吸収光x3となって車体20の温度を上昇させる。吸収光x3以外の入射光は、反射光x2となって車体20の外へ出力される。
この際、車体表面の周囲には、外気に比べて車体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体が存在する。熱吸収率の高い流体は、車両10の表面で反射する反射光による放射熱を吸収しやすいので外気に比べて主流がより多く加熱され、主流の空気温度が上昇する。よって、外気に比べて車体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体を車両10の外へ向けて放出することにより、主流2の温度を高めることができ、主流2の空気密度を下げることできる。
実施形態において、放出口12を設置する流体放出位置はよどみ点P1に限らない。この他にも、例えば、図8に示すように、車両10のフロントバンパ4のバンパフェイシアに、流体放出位置を定めることもできる。つまり、流体放出装置は、車両10のフロントバンパ4のバンパフェイシア上に定めた流体放出位置から、外気に比べて車体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体を車両10の外へ向けて放出してもよい。詳細には、フロントバンパ4の上端4aから下端4bの間において、流体放出位置を任意に定めることができる。
また、以下に示すように、放出口12に、外気に比べて車体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体を含む空気を供給してもよい。
図9に示すように、エアコンの凝縮水を蓄積する水貯留タンク23を設置し、水貯留タンク23の入口をブロワー21に接続し、出口を配管15に接続する。更に、水貯留タンク23の内部に超音波振動子24を設け、超音波振動子24を駆動させて水蒸気を発生させる。発生した水蒸気はブロワー21より出力される空気に混入して、配管15に送出され放出口12(図3参照)より外部に放出される。
図10に示すように、二酸化炭素を充填したボンベ22の出力バルブ25にブロワー21を接続する。ブロワー21を作動し、且つ出力バルブ25を調整することにより、二酸化炭素はブロワー21より出力される空気に混入して、配管15に放出され放出口12より外部に放出される。また、図11に示すように、酸素が充填したボンベ26を用いることにより、酸素が混入した空気を放出口12より外部に放出する。
なお、図1のよどみ点P1が、フロントバンパ4のバンパフェイシア上に位置するか否かにかかわらず、フロントバンパ4のバンパフェイシアに、流体放出位置を定めることができる。フロントバンパ4のバンパフェイシアから放出される流体は、主流2として、車両10の表面の広い範囲へ流れる。よって、広い範囲の主流2の空気密度を低下することができる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
車両10は、車両の進行方向前方の車両10の表面に定めた流体放出位置から、外気に比べて移動体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体を車両10の外へ向けて放出する流体放出装置を備える。これにより、車両10の周囲の主流2の内、広い範囲の主流2の空気密度が低下するので、車両10の空気抵抗を低減することができる。
流体放出位置は、進行方向前方のよどみ点P1である。よどみ点P1は流体の圧力が最大となる点であるため、よどみ点P1から放出される流体は車両10の表面全体へ流れる。よって、広い範囲の主流2の空気密度を低下させることができる。よどみ点P1からの湧き出しは、一様流の流線を乱しにくく最も影響が小さい。よって、よどみ点P1から放出される流体は車両10の表面全体へ流れ、車両10の空気抵抗を低減することができる。
流体放出位置は、車両10のフロントバンパ4のバンパフェイシアに定められていてもよい。バンパフェイシア上の流体放出位置から放出される流体は車両10の表面全体へ流れる。よって、広い範囲の主流2の空気密度を低下することができる。
流体放出位置から放出される流体は、外気よりも水蒸気の分圧が高い流体である。主流2が外気よりも水蒸気を多く含むため、外気に比べて移動体表面より放射される放射熱の吸収率を高めることができる。車両10の周囲の主流2の内、広い範囲の主流2の空気密度が低下するので、車両10の空気抵抗を低減することができる。
流体放出位置から放出される流体は、外気よりも二酸化炭素の分圧が高い流体である。主流2が外気よりも二酸化炭素を多く含むため、外気に比べて移動体表面より放射される放射熱の吸収率を高めることができる。車両10の周囲の主流2の内、広い範囲の主流2の空気密度が低下するので、車両10の空気抵抗を低減することができる。
流体放出位置から放出される流体は、外気よりも酸素の分圧が高い流体である。主流2が外気よりも酸素を多く含むため、外気に比べて移動体表面より放射される放射熱の吸収率を高めることができる。車両10の周囲の主流2の内、広い範囲の主流2の空気密度が低下するので、車両10の空気抵抗を低減することができる。
流体放出位置から放出される流体は、車両10が備えるエンジン13から排出される排気ガスである。エンジン13から排出される排気ガスは、大気よりも水蒸気及び二酸化炭素を多く含むため、外気に比べて移動体表面より放射される放射熱の吸収率を高めることができる。車両10の周囲の主流2の内、広い範囲の主流2の空気密度が低下するので、車両10の空気抵抗を低減することができる。
[第2実施形態の説明]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、車両10の走行速度に応じて、放出口12より放出する流体流量を制御する。本実施形態では、放出口12より放出する流体として、図5に示したエンジン13の排気ガスを用いる例について説明する。
図12は、第2実施形態に係る流体放出装置の構成を示す説明図である。図12に示すように、車両10に搭載されるエンジン13の排気部13aは2系統に分岐され、一方の分岐路は、流量調整弁17及び配管15を介して放出口12に接続されている。他方の分岐路は、排気ラインに接続されて車外へ排出される。
流量調整弁17は、該流量調整弁17の開度を制御する制御回路31に接続されている。制御回路31は、車両10に搭載されるECU(図示省略)と接続され、該ECUから車速データを取得する。
また、制御回路31は、各種のデータを記憶するメモリ32を有している。該メモリ32には、車速と排気ガス流量との関係を示すマップが記憶されている。
図13は、マップの例を示すグラフである。車速と、該車速で車両が走行しているときに最も空気抵抗が低下する流量との関係を予め測定し、測定結果をマップとしてメモリ32に記憶する。図13では、複数のマップ(q1、q2、q3)が記憶されている。車両に応じて、各マップq1、q2、q3のうちのいずれかが設定される、そして、後述するように、車速が取得された際には、このマップを参照することにより車速に適した排気ガスの流量が決定される。
制御回路31は、車速データが取得されると、マップを参照して車速に対応する排気ガス流量の基準値を求める。そして、現在の流量と基準値との差分に応じて流量調整弁17の開閉を制御し、放出口12より放出する排気ガスの放出量が基準値となるように調整する。
なお、制御回路31は、例えば、中央演算ユニット(CPU)や、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成することができる。
次に、図15に示すフローチャートを参照して、第2実施形態に係る流体放出装置の作用について説明する。この処理は、図12に示した制御回路31により実行される。初めに、ステップS11において、制御回路31は、ECU(図示省略)より車速データを取得する。更に、ステップS12において、現在の車速が予め設定した下限値を下回っているか否かを判断する。下限値は、例えば、10km/hである。
車速が下限値未満である場合には(ステップS12でYES)、ステップS16において、制御回路31は、流量調整弁17を閉鎖する。即ち、車速が遅い場合には、車両走行時に空気抵抗の影響はほとんど受けないので、放出口12より排気ガスを放出する必要はなく、流量調整弁17を閉鎖する。
車速が下限値以上である場合には(ステップS12でNO)、ステップS13において、制御回路31は、メモリ32に記憶したマップを参照して、現在の車速に応じた排気ガス流量を取得する。具体的には、図13に示したマップから例えばマップq2を選択し、更に、車速をマップq2に当てはめて排気ガス流量を取得する。
ステップS14において、制御回路31は、現在の流量調整弁17の開度で規定される排気ガス流量と、マップを参照して取得される現在の車速に応じた排気ガス流量を比較し、現在の排気ガス流量が基準値よりも小さい場合には、ステップS18に処理を進め、そうでない場合には、ステップS15に処理を進める。
ステップS18において、制御回路31は、流量調整弁17の開度を増加する。即ち、現在の排気ガス流量が基準値よりも小さいということは、放出口12より放出する排気ガス流量が不足していると見なせるので、流量調整弁17の開度を増加することにより、放出口12より放出する排気ガス流量を増加させる。或いは、図14Bに示すように、流量調整弁17を開閉する際のデューティ比を増加する。
ステップS15において、制御回路31は、現在の流量調整弁17の開度で規定される排気ガス流量と、マップを参照して取得される現在の車速に応じた排気ガス流量を比較し、現在の排気ガス流量が基準値よりも大きい場合には、ステップS17に処理を進め、そうでない場合には、本処理を終了する。
ステップS17において、制御回路31は、流量調整弁17の開度を減少する。即ち、現在の排気ガス流量が基準値よりも大きいということは、放出口12より放出する排気ガス流量が過多であると見なせるので、流量調整弁17の開度を減少することにより、放出口12より放出する排気ガス流量を減少させる。或いは、図14Aに示すように、流量調整弁17を開閉する際のデューティ比を減少する。
一方、ステップS15において、現在の排気ガス流量が基準値よりも大きくないと判断された場合には(ステップS15でNO)、現在の排気ガス流量が適正な流量であると見なせるので、流量調整弁17の開度を変更しない。こうして、車速に応じた排気ガス流量の制御が行われるのである。
このようにして、本実施形態では、現在の車速を取得し、且つ、マップに記憶されている車速に応じた排気ガス流量を取得する。そして、放出口12より放出する現在の流体流量とマップに記憶された基準値とに応じて流量調整弁17の開度を制御する。従って、車速に適した流量の排気ガス(外気に比べて移動体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体)を放出口12より放出することが可能となり、車両走行時の空気抵抗を低減することができる。また、放出する排気ガスの流量が過多となることを防止するので、車体が過熱するという問題の発生を回避することが可能となる。
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
上述の実施例では、移動体が車両である場合を挙げて説明したが、車両の他にも、空気中を運動する移動体に対して本発明は適用可能である。移動体の例としては、車両の他に、二輪車、鉄道、航空機、ロケットなどが挙げられる。
2 主流
4 フロントバンパ
4a 上端
4b 下端
10 車両
12 放出口
13 エンジン
13a 排気部
15 配管
16 ルーバー
17 流量調整弁
18 ダクト
20 車体
20F 表面
21 ブロワー
22 ボンベ
23 水貯留タンク
24 超音波振動子
25 出力バルブ
26 ボンベ
31 制御回路
32 メモリ
41 境界層
42 境界
43 外部領域
x1 入射光
x2 反射光
x3 吸収光

Claims (7)

  1. 外気に比べて移動体の表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体を蓄積するタンクと、
    前記タンクから放出される流体を、前記移動体の表面に定めた流体放出位置から前記移動体の外部に放出する流体放出装置と、
    を備えることを特徴とする移動体。
  2. 前記流体は、外気よりも水蒸気の分圧が高い流体であること
    を特徴とする請求項1に記載の移動体。
  3. 前記流体は、外気よりも二酸化炭素の分圧が高い流体であること
    を特徴とする請求項1に記載の移動体。
  4. 前記流体放出装置は、前記移動体のよどみ点に設置されること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動体。
  5. 前記移動体は車両であり、前記流体放出装置は、前記車両のバンパに設置されること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動体。
  6. 前記移動体の走行速度を取得し、前記走行速度に応じて前記流体の放出量を変更すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動体。
  7. 移動体の表面に定めた流体放出位置から、外気に比べて移動体表面より放射される放射熱の吸収率が高い流体を、移動体の外部に放出する流体放出装置を備え、
    前記流体は、外気よりも酸素の分圧が高い流体であること
    を特徴とする移動体。
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