JP6951604B1 - ハウジングの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングをカップに強固に固定しつつ、容易に着脱することのできる、ハウジングの取付構造を提供する。【解決手段】ハウジングの取付構造1は、凹部11を有するカップ1と、凹部11に嵌合可能な嵌合アーム22を一体に有し、カップ1に嵌め込まれるハウジング2と、ハウジング2に支承されるロックレバー4であって、嵌合アーム22が凹部11に嵌合される固定姿勢と、嵌合アーム22が凹部11から離脱する解除姿勢と、の間で揺動されるようになっている、ロックレバー4と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、戸板に固定されるカップにハウジングを取り付けるための、ハウジングの取付構造に関するものである。
従来から、吊戸や折戸をガイドレールに沿ってスライド移動させる建具用ランナが知られている。建具用ランナでは、一般に、戸板にカップを固定し、カップに対してハウジング(ホルダ部材)を取り付けるようになっている。
ところが、一旦、カップに対して取付・固定したハウジングを、取り外すことが必要な場合がある。具体的には、取付後に裏面の壁紙を貼りたい場合や、建具用ランナが故障した場合に、ハウジングをカップから離脱させる必要が生じる。
例えば、特許文献1の建具用ランナでは、カップにホルダ部材(ハウジングに相当)を嵌め込むようになっており、ハウジング下部に設けた係合爪が、カップの底面に設けた係合角孔に掛止されることで、両者が互いに固定されるようになっている。この建具用ランナでは、ハウジングと一体に形成された着脱レバーを、指で上方に持ち上げることによって、係合を解除するようになっている。
特開2000−248819号公報
しかしながら、前述した特許文献1の建具用ランナでは、合成樹脂製のハウジングの一部を着脱レバーとして形成しているため、着脱する際に着脱レバーを大きく揺動させることができなかった。そのため、ハウジングをカップに強く固定しようとすれば、着脱する際にも強い力が必要となり、容易に着脱できるものではなかった。
そこで、本発明は、ハウジングをカップに強固に固定しつつ、容易に着脱することのできる、ハウジングの取付構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のハウジングの取付構造は、戸板に埋設して固定されるカップであって、凹部を有する、カップと、ランナに連結軸を介して連結されるハウジングであって、前記凹部に嵌合可能な嵌合アームを一体に有し、前記カップに嵌め込まれるハウジングと、前記ハウジングに設けた軸孔に揺動自在に支承されるロックレバーであって、前記嵌合アームを把持する把持部を有しており、前記嵌合アームが前記凹部に嵌合される固定姿勢と、前記嵌合アームが前記凹部から離脱する解除姿勢と、の間で揺動されるようになっている、ロックレバーと、を備えている。
このように、本発明のハウジングの取付構造は、凹部を有するカップと、凹部に嵌合可能な嵌合アームを一体に有し、カップに嵌め込まれるハウジングと、嵌合アームが凹部に嵌合される固定姿勢と、嵌合アームが凹部から離脱する解除姿勢と、の間で揺動されるようになっている、ロックレバーと、を備えている。このような構成であれば、ハウジングをカップに強固に固定しつつ、容易に着脱することのできる、ハウジングの取付構造となる。
ハウジングの取付構造を含む吊戸の全体構成を説明する斜視図である。 カップとハウジングの構成を説明する斜視図である。 カップとハウジングの構成を分解して説明する部品図である。 嵌合ツメが固定位置にある状態のカップとハウジングの説明図である。(a)は断面図であり、(b)は側面図である。 嵌合ツメが解除位置にある状態のカップとハウジングの説明図である。(a)は断面図であり、(b)は側面図である。 図4(a)のA部を拡大して示す拡大断面図である。 図5(b)のB部を拡大して示す拡大側面図である。 把持部の構成を説明する説明図である。(a)は正面図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)は(a)のB−B断面図である。 ハウジングの取付構造の作用を説明する作用図である。(a)は固定姿勢であり、(b)は解除姿勢である。 ロックが未達の状態の外観を示す作用図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず、図1を用いて本発明のハウジングの取付構造Sを備える、吊り戸Hの全体構成を説明する。吊り戸Hは、図1に示すように、戸枠(不図示)に固定されるガイドレール8と、このガイドレール8内を走行する車輪31〜34を有するランナ3が取り付けられる戸板9と、によって構成される。つまり、ランナ3は連結軸5を介してハウジング2に取り付けられ、ハウジング2はカップ1を介して戸板9に取り付けられることによって、ランナ3が戸板9に取り付けられている。
カップ1は、図2、図3に示すように、戸板9の上角部の木口に形成されたU字形断面の埋設溝91に嵌合・固定される、全体として断面U字形のカップ状の本体部10を有している。カップ1は、例えば、亜鉛合金のダイカストによって一体に成形されている。また、カップ1は、戸板9の木口に面する上部および外端部が開口されている。さらに、カップ1の底部には、中央からやや外端寄りの位置に、後述するハウジング2の嵌合アーム22が嵌合する凹部11が形成されている。カップ1は、妻壁および底部が、それぞれ木ネジ12、12、13によって、戸板9に固定されている。
そして、カップ1には、外端部側からスライドするようにしてハウジング2が嵌め込まれている。カップ1とハウジング2は、ロックレバー4の揺動動作によって、固定姿勢(スライド不可能な状態)と解除姿勢(スライド可能な状態)を切り替えられるようになっている。すなわち、ロックレバー4を固定姿勢と解除姿勢との間で揺動されることによって、きわめて容易にハウジング2をカップ1に対して固定したり、固定を解除したり、できるようになっている。この点については後に詳述する。
ハウジング2は、図2、図3に示すように、カップ1の外端部の開口からスライド挿入される外枠をなす外枠部20と、前後調整ネジ62及び上下調整ネジ63を保持する内枠部21と、を備えており、合成樹脂により一体に射出成形されている。すなわち、外枠部20は、カップ1の内面形状に対応して形成されており、カップ1の外端部側を通じてスライド移動できるようになっている。
さらに、ここでは詳述しないが、ハウジング2の内枠部21は、連結軸5の前後方向(戸板9のスライド方向)の位置を調整する前後調整ネジ62と、連結軸5の上下方向の位置を調整する上下調整ネジ63と、を備えている。前後調整ネジ62は、偏心カム機構となっており、水平方向からドライバーによって正逆回転させることによって、相対的に連結軸5が前後に移動するようになっている。上下調整ネジ63は、ネジ嵌合されており、水平方向からドライバーによって正逆回転させることで、相対的に連結軸5が上下するようになっている。
そして、ハウジング2の外枠部20の左右の側壁の下部には、両側面を貫通する軸孔20aが設けられている。そして、この軸孔20aに、ハウジング2のカップ1への係合状態をON/OFF切り替えするための、ロックレバー4が揺動軸61を介して支承されている。
さらに、ハウジング2の外枠部20の下部には、ロックレバー4が揺動する際に、ロックレバー4と外枠部20が接触(干渉)しないように、空間を有している。すなわち、ハウジング2の外端部側の下部には、ロックレバー4が収納され、かつ、ロックレバー4が揺動(回転)するために必要な空間が形成されている。
そして、本実施例のハウジング2は、カップ1に設けられた凹部11に嵌合可能な嵌合アーム22を一体に有している。嵌合アーム22は、先端部に下方に突出するT字部(凹部11に嵌入する)を有し、全体として棒状に形成されており、ハウジング2の外枠部20の下部から外端部側に突出するように形成される。より詳しく言うと、嵌合アーム22は、連結軸5に近い側(図4中右側)から、戸板9の端面側(図4中左側)に向かって、かつ、斜め下方に向かって伸びている。さらに、嵌合アーム22は、比較的に薄く、弾性変形するように形成されている。
そして、嵌合アーム22の先端は、ロックレバー4の把持部41に上下から把持(挟持)されている。したがって、ロックレバー4が(図4中)左回りに揺動されることによって、嵌合アーム22は連結軸5に近い側を支点として右回りに回転(弾性変形)することになる。逆にロックレバー4が右回りに戻されることによって、嵌合アーム22は連結軸5に近い側を支点として左回りに回転することになる。
そして、本実施例のロックレバー4は、図3−図5に示すように、合成樹脂によって概略L字状に一体成形されるものである。より具体的に言うと、ロックレバー4は、概略L字状の本体部40と、本体部40のL字の一方の辺(横)の基端部側に設けられる軸孔45と、L字の一方の辺(横)に嵌合アーム22の先端部を上下から把持する把持部41と、L字の他方の辺(縦)に形成される指掛け部44と、を備えている。
把持部41は、L字の一方の辺(横)の先端近傍に形成される。そして、把持部41は、通常の固定姿勢(図4)では、嵌合アーム22を自然な形状に保持して、嵌合アーム22をカップ1の凹部11に嵌合させ、揺動された解除姿勢(図5)では、上方に回転されることで、嵌合アーム22を弾性変形して、嵌合アーム22をカップ1の凹部11との嵌合が外れた状態にさせる。このような把持部41の移動及び嵌合アーム22の変形によって、カップ1とハウジング2のロックがON/OFFされるようになっている。
指掛け部44は、L字の他方の辺(縦)に形成される。そして、この指掛け部44に指を掛けて手前(やや斜め下方向)に引くことによって、ロックレバー4が通常の固定姿勢から解除姿勢へと揺動(回転)されるようになっている。すなわち、指掛け部44は、軸孔45(揺動軸61)との関係では、把持部41(及び嵌合アーム22)の反対側に配置されており、指掛け部44を下方に移動すると、把持部41(及び嵌合アーム22)は上方に移動するようになっている。
ここで、図8(a)〜(c)を用いて、把持部41と嵌合アーム22の位置関係について説明する。図8(b)、(c)に示すように、嵌合アーム22は、把持部41によって上下両方から挟まれており、上下両方向に連動するようにされている。より具体的に言えば、把持部41は、紙面に垂直な方向(すなわち戸のスライド方向に垂直な方向)で見た場合に、中央の下受け部41aと、左右両脇の上受け部41b、41bと、から構成されている。他方で、嵌合アーム22の先端は、中央の上受け部22aと、両脇の下受け部22b、22bと、から構成されている。
そして、把持部41の下受け部41aが、嵌合アーム22の上受け部22aの下に挿入されるとともに、把持部41の上受け部41b、41bが、嵌合アーム22の下受け部22b、22bの上に挿入されている。すなわち、把持部41と嵌合アーム22の先端とは、互いに上下両方向に噛み合っている。
したがって、図8(b)に示すように、ロックレバー4が解除方向(図中、左回り)に揺動されたときには、把持部41の下受け部41aが嵌合アーム22の上受け部22aを持ち上げることで、凹部11から離脱させる。逆に、図8(c)に示すように、ロックレバー4が固定方向(右回り)に揺動されたときには、把持部41の上受け部41bが嵌合アーム22の下受け部22bを押し下げることで、凹部11に嵌入させる。
このようにして、ロックレバー4の揺動動作と嵌合アーム22の離脱/嵌入とが互いに両方向に連動するようになっている。なお、把持部41と嵌合アーム22の先端は、完全に嵌合する必要はなく、両者間に適切な遊び(遊間)があってもよい。
加えて、本実施例のロックレバー4は、嵌合アーム22が凹部11に嵌合された固定姿勢にとどまる方向に付勢するバネ構造43と、ロックレバー4が揺動される際に、カップ1を奥側に押し込むように作動する押込み部46と、をさらに備えている。
バネ構造43は、L字の他方の辺(縦)の下部から一方の辺(横)と平行に伸びる板バネ状の部材である。すなわち、バネ構造43は、弾性変形しやすいように薄く形成されており、嵌合アーム22と略平行に伸びている。さらに、バネ構造43の先端は、反力壁となるハウジング2の外枠部20と点接触するように、上向きに突出する突出部を有している。
そして、本実施例のバネ構造43は、ハウジング2の内部に配置された状態で、少し曲げられた状態で配置されている(無理に嵌め込まれている)。すなわち、バネ構造43は、ロックレバー4が固定姿勢にある状態で、ロックレバー4全体を固定姿勢にとどめる方向に付勢する。(もちろん、バネ構造43は、ロックレバー4が解除姿勢にある状態でも、ロックレバー4全体を固定姿勢に戻す方向に付勢する。)
押込み部46は、ロックレバー4の他方の辺(縦)の下端部に配置されている。すなわち、押込み部46は、軸孔45(揺動軸61)よりも下にあるため、上にある指掛け部44を下に引くことで、カップ1を押し込む方向に揺動することになる。ところが、カップ1は戸板9に固定されて動かないため、逆に、ロックレバー4及びこれと連結されたハウジング2が手前側に引き抜かれる方向に移動することになる。
(作用)
次に、図4〜図9を用いて、実施例のハウジングの取付構造Sの作用について説明する。まず、固定姿勢は、図4(a)、(b)に示すように、ハウジング2の嵌合アーム22が、カップ1の凹部11に嵌合している状態である。さらに、ロックレバー4もハウジング2に軸支されているため、結局は、ハウジング2がカップ1に相対的にスライド移動できなくなっている。この状態では、ロックレバー4は、バネ構造43によって図4では右回りに−嵌合アーム22が凹部11に嵌合する方向に−付勢されているため、ロックレバー4を強制的に揺動させない限りは、固定姿勢が維持されることになる。
つまり、図6に示すように、バネ構造43は、少し曲げられた状態で(弾性変形しており)、先端がハウジング2と接触しているため、先端にはハウジング2から下向きの抗力(弾性力の反力)を受けている。そうすると、ロックレバー4が全体として、ハウジング2から下向きに抗力を受けることになり、嵌合アーム22も凹部11に嵌入する方向に力を受けていることになる。
次に、解除姿勢は、図5(a)、(b)に示すように、指掛け部44に指を掛けてロックレバー4を揺動させることで、ハウジング2の嵌合アーム22を押し上げるため、ハウジング2の嵌合アーム22が、カップ1の凹部11から離脱している状態である。さらに、ロックレバー4もハウジング2に軸支されているため、結局は、ハウジング2がカップ1に相対的にスライド移動できるようになっている。この状態でも、ロックレバー4は、バネ構造43によって図4では右回りに−嵌合アーム22が凹部11に嵌合する方向に−付勢されている。加えて、解除姿勢では、嵌合アーム22自体も弾性変形されており、ロックレバー4を固定姿勢に戻る方向に付勢している。
図7に示すように、解除姿勢では、バネ構造43は、大きく曲げられた状態で(弾性変形しており)、先端がハウジング2と接触しているため、先端にはハウジング2から比較的に大きい下向きの抗力(弾性力の反力)を受けている。したがって、ロックレバー4は、この抗力に対抗するように、大きい力で下向きに引き下げる必要があるが、軸孔45(揺動軸61)と指掛け部44が離れているため、てこの原理によって、大きな力は必要ではない。
さらに言うと、解除姿勢のロックレバー4(の指掛け部44)から指を離しても、ハウジング2(及びロックレバー4)はすでに手前側に移動しているため、再び凹部11と嵌合することはない。つまり、ロックレバー4の下端部の押込み部46によってカップ1を押し込むことで、指を掛ける1つの動作によって、ロックを解除する機能と、手前に引き出す機能と、が同時並行的に実行される。
このように、図9(a)、(b)に示すように、ロックレバー4(の指掛け部44)に指を掛けて手前に倒す動作によって、ハウジング2のカップ1に対する固定姿勢の解除と、ハウジング2のカップ1からの外端面側への移動と、の2つの作用を実現することができる。
一方で、嵌合アーム22のロックが未達の状態では、嵌合アーム22と互いに連動するロックレバー4は固定姿勢に戻らない(図5参照)。換言すると、嵌合アーム22のT字部が凹部11に嵌合していなければ、嵌合アーム22と連動して揺動するロックレバー4も固定姿勢までは揺動しない。すなわち、ロックレバー4は、固定姿勢まで戻ることなく、固定姿勢の手前の姿勢で静止する。つまり、嵌合アーム22のロックが未達の場合には、ロックレバー4の上部(指掛け部44)は、ハウジング2の端面からはみ出すことになる。このように、ロックが未達となっていることが、戸の外観として視認できる。そして、ロックの未達を視認した後には、再度、ロックレバー4を揺動させる等すれば、固定姿勢に戻すことができる。
(効果)
次に、実施例のハウジングの取付構造Sの奏する効果を列挙して説明する。
(1)上述してきたように、実施例のハウジングの取付構造Sは、凹部11を有するカップ1と、凹部11に嵌合可能な嵌合アーム22を一体に有し、カップ1に嵌め込まれるハウジング2と、嵌合アーム22が凹部11に嵌合される固定姿勢と、嵌合アーム22が凹部11から離脱する解除姿勢と、の間で揺動されるようになっている、ロックレバー4と、を備えている。このような構成であれば、ハウジング2をカップ1に強固に固定しつつ、容易に着脱することのできる、ハウジングの取付構造Sとなる。つまり、ハウジングの取付構造Sは、ロックレバー4の揺動を介して、固定姿勢と解除姿勢とを容易に切り替えることができるようになっている。さらに、このハウジングの取付構造Sは、カップ1、ハウジング2、ロックレバー4のみから構成される、部品点数のきわめて少ないシンプルな構造である。
特に、図8(a)〜(c)に示すように、ハウジングの取付構造Sにおいて、ロックレバー4は、嵌合アーム22の先端を把持する把持部41を備えることによって、ロックレバー4と嵌合アーム22とが、上下両方向に連動するようになっている。したがって、嵌合アーム22が凹部11に嵌り込まずに、ロックが未達の場合には、ロックレバー4が固定姿勢(待機状態)に戻らないため(=少し突出した姿勢となる)、ロックが未達となっていることが、戸の外観として視認できる(図10参照)。
(2)また、ハウジング2の嵌合アーム22は、連結軸5に近い側から戸板9の端面側に向かって、かつ、斜め下に向かって、延びているため、連結軸5から端面側に力を受けた場合でも、嵌合アーム22が凹部11に没入するようになる。このため、戸板9を閉めた際の勢い(慣性力)によって、カップ1からハウジング2が誤って外れることを防止できる。
(3)また、ロックレバー4は、ロックレバー4が固定姿勢から解除姿勢まで揺動される際に、カップ1を奥側に押し込むように作動する押込み部46をさらに一体に有しているため、ロックレバー4を揺動させる1つの動作によって、ハウジング2を手前に引き出すことができる。
(4)さらに、ロックレバー4は、嵌合アーム22が凹部11に嵌合された固定姿勢にとどまる方向に付勢するバネ構造43をさらに一体に有しているため、通常の状態では、ロックレバー4は固定位置にとどまることができる。この場合、付勢力を大きくしても、そのまま解除動作の抗力になるものではないため、付勢力を大きくすることができる。
(5)また、嵌合アーム22は、それ自体が弾性変形可能に構成されており、解除姿勢から固定姿勢に戻るように付勢するようになっているため、自然な状態ではロックレバー4を固定姿勢に保持することができる。さらに、ロックレバー4のバネ構造43と協働して付勢するため、双方の部材厚保をより薄く弾性変形しやすく構成できる。
(6)さらに、ロックレバー4は、ロックレバー4を揺動させるために外部から指を掛けることのできる指掛け部44をさらに一体に有しており、軸孔20aは指掛け部44よりも下方に位置しているため下向きに指を掛けて揺動させることができる。さらに、この力の向きであれば、吊り戸Hを吊っている状態に対向する方向であるから、戸板9を押さえておく必要がない。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
1 :カップ
10 :本体部
11 :凹部
12 :木ネジ
13 :木ネジ
2 :ハウジング
20 :外枠部
20a :軸孔
21 :内枠部
22 :嵌合アーム
22a :上受け部
22b :下受け部
3 :ランナ
31 :車輪
32 :車輪
33 :車輪
34 :車輪
4 :ロックレバー
40 :本体部
41 :把持部
41a :下受け部
41b :上受け部
43 :バネ構造
44 :指掛け部
45 :軸孔
46 :押込み部
5 :連結軸
61 :揺動軸
62 :前後調整ネジ
63 :上下調整ネジ
8 :ガイドレール
9 :戸板
91 :埋設溝
H :吊り戸
S :ハウジングの取付構造

Claims (5)

  1. 戸板に埋設して固定されるカップであって、凹部を有する、カップと、
    ランナに連結軸を介して連結されるハウジングであって、前記凹部に嵌合可能な嵌合アームを一体に有し、前記カップに嵌め込まれるハウジングと、
    前記ハウジングに設けた軸孔に揺動自在に支承されるロックレバーであって、前記嵌合アームを把持する把持部を有しており、前記嵌合アームが前記凹部に嵌合される固定姿勢と、前記嵌合アームが前記凹部から離脱する解除姿勢と、の間で揺動されるようになっている、ロックレバーと、を備え、
    前記ロックレバーは、前記嵌合アームが前記凹部に嵌合された固定姿勢にとどまる方向に付勢するバネ構造をさらに一体に有している、ハウジングの取付構造。
  2. 前記ハウジングの前記嵌合アームは、前記連結軸に近い側から前記戸板の端面側に向かって、かつ、斜め下に向かって、延びている、請求項1に記載された、ハウジングの取付構造。
  3. 前記ロックレバーは、前記ロックレバーが固定姿勢から解除姿勢まで揺動される際に、前記カップを奥側に押し込むように作動する押込み部をさらに一体に有している、請求項1又は請求項2に記載された、ハウジングの取付構造。
  4. 前記嵌合アームは、弾性変形可能に構成されており、解除姿勢から固定姿勢に戻るように付勢するようになっている、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された、ハウジングの取付構造。
  5. 前記ロックレバーは、前記ロックレバーを揺動させるために外部から指を掛けることのできる指掛け部をさらに一体に有しており、前記軸孔は前記指掛け部よりも下方に位置している、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された、ハウジングの取付構造。
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