JP6951128B2 - 部材接合方法及び回転塑性加工装置 - Google Patents

部材接合方法及び回転塑性加工装置 Download PDF

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Description

本発明は、部材を接合する部材接合方法及び回転塑性加工装置に関する。
例えば自動車のトランスミッションで用いられる部品では、軸受部分は硬く、他の部分は軽量であることが求められる。そのため、硬い材料で形成した軸受部分と、軽い材料で形成した部分(例えばハブ)とを結合し、1つの部品が形成される。特許文献1の装置では、トルクコンバーターのロックアップ装置において、ロックアップ用の油室を形成するために、ボスと、油室プレートと、が設けられている。ボスはフロントカバーの内周部に固定され、ボスの外周面に油室プレートが溶接により固定されている。
特開2013−217452号公報
溶接によって部材を接合すると、接合部分に欠陥が生じる場合がある。したがって、接合部分に対する検査が必要となる場合があり、生産性が低下し、コストが上昇する場合がある。また、異材質どうしの場合、溶接が困難である場合も存在する。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、欠陥の発生を抑制し、生産性を高め、コストを低減可能な部材接合方法及び回転塑性加工装置を提供することにある。
〔構成1〕
上記目的を達成するための部材接合方法の特徴構成は、回転台に第1部材を載置し、前記第1部材における前記回転台と反対側の面である表側面に第2部材を接触させ、前記回転台を回転駆動して前記第1部材と前記第2部材とを共に回転させ、フォーミングローラを前記第1部材の前記表側面に接触させて当該表側面を押圧することによって、前記第1部材の前記表側面を塑性変形させて前記第2部材の定着部位に接触させて前記第1部材と前記第2部材とを接合する点にある。
上記の特徴構成によれば、第1部材の表側面を塑性変形させて第2部材の定着部位に接触させて第1部材と第2部材とを接合するから、第1部材と第2部材とを溶接によらず確実に接合することができる。よって欠陥の発生が抑制され、生産性を高め、コスト削減が可能となる。
〔構成2〕
上記目的を達成するための部材接合方法の特徴構成は、回転台に第1部材を載置し、前記第1部材における前記回転台と反対側の面である表側面に第2部材を接触させ、前記回転台を回転駆動して前記第1部材と前記第2部材とを共に回転させ、フォーミングローラを前記第1部材の前記表側面に接触させて当該表側面を押圧することによって、前記第1部材の前記表側面を塑性変形させて隆起部位を形成し、前記隆起部位が前記第2部材の定着部位と接触して前記第1部材と前記第2部材とを接合する点にある。
上記の特徴構成によれば、第1部材の表側面を塑性変形させて隆起部位を形成し、隆起部位が第2部材の定着部位と接触して第1部材と第2部材とを接合するから、第1部材と第2部材とを溶接によらず確実に接合することができる。よって欠陥の発生が抑制され、生産性を高め、コスト削減が可能となる。
〔構成3〕
本発明に係る部材接合方法の別の特徴構成は、前記定着部位は、外側へ突出した突出部位を有し、前記突出部位が、前記第1部材の表側面と前記隆起部位とに挟まれた状態となる点にある。
上記の特徴構成によれば、突出部位が、第1部材の表側面と隆起部位とに挟まれた状態となるから、第1部材と第2部材とを更に確実に接合することができる。
〔構成4〕
本発明に係る部材接合方法の別の特徴構成は、前記定着部位は、内側へ凹んだ凹状部位を有し、前記隆起部位の一部が前記凹状部位に進入した状態となる点にある。
上記の特徴構成によれば、隆起部位の一部が凹状部位に進入した状態となるから、第1部材と第2部材とを更に確実に接合することができる。
〔構成5〕
本発明に係る部材接合方法の別の特徴構成は、前記定着部位は、前記第2部材の回転軸の延びる方向に沿って延びる溝状部位を有し、前記隆起部位の一部が前記溝状部位に進入した状態となる点にある。
上記の特徴構成によれば、隆起部位の一部が溝状部位に進入した状態となるから、第1部材と第2部材とを更に確実に接合することができる。
〔構成6〕
本発明に係る部材接合方法の別の特徴構成は、前記フォーミングローラは、前記第1部材と接触する外周面に凹溝を有する点にある。
上記の特徴構成によれば、フォーミングローラの凹溝によって第1部材の隆起部位に凸部を形成して、隆起部位が薄くなることを抑制できる。これにより、第2部材の定着部位の付近に十分に厚い隆起部位を形成することができ、第1部材と第2部材とをより確実に接合することができる。
〔構成7〕
本発明に係る部材接合方法の別の特徴構成は、前記第1部材は前記第2部材よりも塑性加工性が高い点にある。
上記の特徴構成によれば、第1部材の表側面を効率的に塑性変形させることができ、生産性をさらに高めることができる。
〔構成8〕
上記目的を達成するための回転塑性加工装置の特徴構成は、第1部材の表側面が露出するように前記第1部材が載置される載置面を有し、第1回転軸を中心として回転する回転台と、前記回転台の前記載置面に対向して配置されており、前記第1部材の前記表側面に対向するように第2部材が配置される部位を有し、前記第1回転軸を中心として回転駆動されるとともに前記第2部材から前記第1部材に向かう心押し力により、前記第2部材を前記第1部材に押し付ける心押軸と、第2回転軸を中心として回転し、前記第2部材の定着部位に接触するように前記第1部材の表側面に接触して当該表側面を押圧することによって当該表側面を塑性変形させるフォーミングローラと、を備える点にある。
〔構成9〕
本発明に係る回転塑性加工装置の別の特徴構成は、前記フォーミングローラは、前記第1部材の表側面に接触可能であり、外周面よりも凹んだ凹溝を有する点にある。
回転塑性加工装置の概要を示す部分断面図 接合前のハブ部材とボス部材の形状を示す部分断面図 接合後のハブ部材とボス部材、および隆起部位6の形状を示す部分断面図 接合前のハブ部材とボス部材の形状を示す部分断面図 接合後のハブ部材とボス部材、および隆起部位6の形状を示す部分断面図 接合前のハブ部材とボス部材の形状を示す部分断面図 接合後のハブ部材とボス部材、および隆起部位6の形状を示す部分断面図 接合前のハブ部材とボス部材の形状を示す部分断面図 接合後のハブ部材とボス部材、および隆起部位6の形状を示す部分断面図 接合前のハブ部材とボス部材の形状を示す部分断面図 接合後のハブ部材とボス部材、および隆起部位6の形状を示す部分断面図
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る回転塑性加工装置と、回転塑性加工装置で行われる部材接合方法について説明する。回転塑性加工装置100は、図1に示されるように、制御部110、回転台200、心押軸300、およびフォーミングローラ400を有する。そしてこの回転塑性加工装置100にて部材接合方法が実施され、ハブ部材1(第1部材)とボス部材8(第2部材)とが接合されて、自動車のトランスミッション部品や、EV車やHEV車のモータ部品等が製造される。
制御部110は、回転台200、心押軸300、およびフォーミングローラ400の動作を制御する制御部である。制御部110は、CPU、メモリ、モータやセンサ等とのインターフェイスを有する。例えば制御部110は、メモリに格納されたプログラムをCPUで実行して、回転台200、心押軸300、およびフォーミングローラ400のモータ等を制御して、後述する部材接合方法を実行させる。
回転台200は、円筒状の部材であって、図示しないモータによって回転軸210の回りに回転駆動される。回転台200は、円筒状の部位である中心部位220を有する。中心部位220が中心孔5に挿入された状態にて、ハブ部材1(第1部材)が、回転台200の表側面2に載置される。
心押軸300は、円筒状の部材であって、回転軸210の回りに回転可能な状態にて、回転台200の上側に配置される。心押軸300は、挿入孔310および小径部位320を有する。挿入孔310は、心押軸300の中央に形成された穴であって、回転台200の中心部位220が内部に挿入される。小径部位320は、心押軸300の外周面に形成された、直径の小さい部位である。小径部位320に、ボス部材8(第2部材)が配置される。そして心押し力(心押し台が上方から下方へと移動する力)によりハブ部材1(第1部材)に押し付けられ、もって生じる摩擦力によりボス部材8はハブ部材1と共に回転する。また、ボス部材8の内径は心押軸300の小径部位320と僅かな隙間で取り合うことにより、中心部位220と挿入孔310と共にハブ部材1と回転中心を同一に近い形に保持している。
フォーミングローラ400は、回転軸410の回りに回転可能な状態にて支持されている。フォーミングローラ400の外周面420には、外周面420よりも凹んだ凹溝430が形成されている。
図2は、回転塑性加工装置100によって接合される前の、ハブ部材1(第1部材)およびボス部材8(第2部材)の形状を示している。なお図2から図11では、左半分が断面図、右半分が側面図で示されている。
ハブ部材1(第1部材)は、下方が開放した中空の円筒状の部材である。ハブ部材1は、その外周にリム部位4を有し、中心に中心孔5を有する。ハブ部材1は、表側面2が心押軸300およびフォーミングローラ400に対向し、裏側面3が回転台200に接する姿勢にて、回転台200の上側に載置される。その際、回転台200の中心部位220が、ハブ部材1の中心孔5に挿入された状態となる。
本実施形態では、ハブ部材1の表側面2がフォーミングローラ400によって塑性変形される。ハブ部材1の材料としては、ボス部材8よりも塑性加工性が高いものが好適に用いられる。例えば、アルミ合金のハブ部材1と、鉄合金のボス部材8とが用いられる。なおハブ部材1の材料としては、塑性変形が可能であれば使用可能である。ハブ部材1の材料とボス部材8の材料が同じであってもよい。場合によってはボス部材8の材料がハブ部材1よりも柔らかく、塑性加工性が高くてもよい。
ボス部材8(第2部材)は、上方及び下方が開放した中空の円筒状の部材である。本実施形態では、ボス部材8の下側の端、つまりハブ部材1と接する端部に、鍔状部位10(突出部位E)が形成されている。鍔状部位10は、ボス部材8の外周面から外側(中心軸Cから離れる方向)へ向けて鍔状に張り出した部位である。鍔状部位10は、円筒状のボス部材8の全周に形成されている。なおボス部材8としては、上方や下方が開放していない経常であっても適用可能である。
本実施形態では、以上述べた回転塑性加工装置100により、次の様にしてハブ部材1とボス部材8との接合が行われる。
まず回転台200にハブ部材1(第1部材)を載置し、ハブ部材1における回転台200と反対側の面である表側面2にボス部材8(第2部材)を接触させる。そして回転台200を回転駆動してハブ部材1とボス部材8とを共に回転させ、フォーミングローラ400をハブ部材1の表側面2に押圧し、ハブ部材1の表側面2を塑性変形させてボス部材8の定着部位Dに接触させて、ハブ部材1とボス部材8とを接合する。
図3は、回転塑性加工装置100によって接合されて一体となった状態の、ハブ部材1(第1部材)およびボス部材8(第2部材)の形状を示している。図3に示されるように、ハブ部材1の表側面2が塑性変形されて隆起部位6が形成され、隆起部位6がボス部材8の定着部位Dに接触して、ボス部材8がハブ部材1に対して固定されている。
詳しく言えば、隆起部位6が鍔状部位10に覆い被さった状態となっている。換言すれば、ボス部材8の鍔状部位10が、ハブ部材1の表側面2と隆起部位6とに挟まれた状態となっている。これにより、ボス部材8がハブ部材1から外れ難くなっており、ボス部材8がハブ部材1から抜けてしまう事態の発生が抑制されている。
なお本実施形態では、定着部位Dは円筒形状のボス部材8におけるハブ部材1の近傍の部位であり、鍔状部位10を含む部位である。
<第2実施形態>
ボス部材8の形状、とくに定着部位Dの形状としては他の形態も可能である。本実施形態では、ボス部材8の定着部位Dに外周溝20(凹状部位F)が形成されている。以下の実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。
図4は、回転塑性加工装置100によって接合される前の、ハブ部材1(第1部材)およびボス部材8(第2部材)の形状を示している。本実施形態では、ボス部材8の下側の端、つまりハブ部材1と接する端部に、外周溝20(凹状部位F)が形成されている。外周溝20は、ボス部材8の外周面から内側(中心軸Cに近づく方向)へ向けて凹状に形成された溝状の部位である。外周溝20は、円筒状のボス部材8の全周に形成されている。
図5は、回転塑性加工装置100によって接合されて一体となった状態の、ハブ部材1(第1部材)およびボス部材8(第2部材)の形状を示している。図5に示されるように、ハブ部材1の表側面2が塑性変形されて隆起部位6が形成され、隆起部位6がボス部材8の定着部位Dに接触して、ボス部材8がハブ部材1に対して固定されている。
詳しく言えば、隆起部位6の一部がボス部材8の外周溝20に進入した状態となっている。これにより、ボス部材8がハブ部材1から外れ難くなっており、ボス部材8がハブ部材1から抜けてしまう事態の発生が抑制されている。
なお本実施形態では、定着部位Dは円筒形状のボス部材8におけるハブ部材1の近傍の部位であり、外周溝20を含む部位である。
<第3実施形態>
本実施形態では、ボス部材8の定着部位Dにフランジ部位30(突出部位E)および縦溝31(溝状部位G)が形成されている。
図6は、回転塑性加工装置100によって接合される前の、ハブ部材1(第1部材)およびボス部材8(第2部材)の形状を示している。本実施形態では、ボス部材8の下側の端、つまりハブ部材1と接する端部に、フランジ部位30(突出部位E)および縦溝31(溝状部位G)が形成されている。フランジ部位30は、ボス部材8の外周面から外側(中心軸Cから離れる方向)へ向けてフランジ状に張り出した部位である。フランジ部位30は、円筒状のボス部材8の全周に形成されている。縦溝31は、フランジ部位30の外周面から内側(中心軸Cに近づく方向)へ向けて凹状に形成された、中心軸C(回転軸)の延びる方向に沿って延びる溝状の部位である。縦溝31としては様々な態様が可能であり、例えばスプラインやセレーションであってもよい。図6に示される縦溝31は、中心軸Cと平行に延びて形成されているが、中心軸の延びる方向に沿って延びつつ、傾斜して形成されていてもよい。例えば、螺旋状に形成されていてもよい。本実施形態では、複数の縦溝31が、フランジ部位30の全周、すなわち円筒状のボス部材8の全周に形成されている。なお縦溝31は、フランジ部位30の外周面から内側へ凹んでいるから、凹状部位Fにも該当する。
図7は、回転塑性加工装置100によって接合されて一体となった状態の、ハブ部材1(第1部材)およびボス部材8(第2部材)の形状を示している。図7に示されるように、ハブ部材1の表側面2が塑性変形されて隆起部位6が形成され、隆起部位6がボス部材8の定着部位Dに接触して、ボス部材8がハブ部材1に対して固定されている。
詳しく言えば、隆起部位6がフランジ部位30に覆い被さった状態となっている。換言すれば、ボス部材8のフランジ部位30が、ハブ部材1の表側面2と隆起部位6とに挟まれた状態となっている。これにより、ボス部材8がハブ部材1から外れ難くなっており、ボス部材8がハブ部材1から抜けてしまう事態の発生が抑制されている。
また、隆起部位6の一部が縦溝31に進入した状態となっている。これにより、ボス部材8とハブ部材1との間の相対回転が抑制されており、すなわちボス部材8のハブ部材1に対する回り止めが実現されている。
なお本実施形態では、定着部位Dは円筒形状のボス部材8におけるハブ部材1の近傍の部位であり、フランジ部位30および縦溝31を含む部位である。
<第4実施形態>
本実施形態では、ボス部材8の定着部位Dに縦溝40(溝状部位G)が形成されている。
図8は、回転塑性加工装置100によって接合される前の、ハブ部材1(第1部材)およびボス部材8(第2部材)の形状を示している。本実施形態では、ボス部材8の下側の端、つまりハブ部材1と接する端部に、縦溝40(溝状部位G)が形成されている。縦溝40は、ボス部材8の外周面から内側(中心軸Cに近づく方向)へ向けて凹状に形成された、中心軸C(回転軸)の延びる方向に沿って延びる溝状の部位である。縦溝40としては様々な態様が可能であり、例えばスプラインやセレーションであってもよい。図8に示される縦溝40は、中心軸Cと平行に延びて形成されているが、中心軸の延びる方向に沿って延びつつ、傾斜して形成されていてもよい。例えば、螺旋状に形成されていてもよい。本実施形態では、複数の縦溝31が、円筒状のボス部材8の全周に形成されている。なお縦溝40は、ボス部材8の外周面から内側へ凹んでいるから、凹状部位Fにも該当する。
図9は、回転塑性加工装置100によって接合されて一体となった状態の、ハブ部材1(第1部材)およびボス部材8(第2部材)の形状を示している。図9に示されるように、ハブ部材1の表側面2が塑性変形されて隆起部位6が形成され、隆起部位6がボス部材8の定着部位Dに接触して、ボス部材8がハブ部材1に対して固定されている。
詳しく言えば、隆起部位6が縦溝40を覆い、隆起部位6の一部が縦溝40に進入した状態となっている。これにより、ボス部材8とハブ部材1との間の相対回転が抑制されており、すなわちボス部材8のハブ部材1に対する回り止めが実現されている。
なお本実施形態では、定着部位Dは円筒形状のボス部材8におけるハブ部材1の近傍の部位であり、縦溝40を含む部位である。
<第5実施形態>
上述の実施形態では、ハブ部材1の表側面2は平坦な面に形成されていた。そしてフォーミングローラ400がハブ部材1の表側面2を塑性変形させて、隆起部位6が形成された。ハブ部材1の表側面2が平坦な面でなくとも、回転塑性加工装置100による部材接合方法は実施が可能である。例えば、ハブ部材1の表側面2に傾斜や突起、凹部や溝などが形成されていてもよい。
本実施形態では、図10に示されるように、ハブ部材1の表側面2に突起部位7が形成されている。突起部位7は、ハブ部材1の表側面2から上側、すなわちボス部材8の側に突出した、環状の部位である。なおボス部材8の形態は第1実施形態と同様である。
本実施形態の部材接合方法では、回転台200を回転駆動してハブ部材1とボス部材8とを共に回転させた状態で、フォーミングローラ400をハブ部材1の表側面2の突起部位7に押圧し、ハブ部材1の表側面2の突起部位7を塑性変形させて、ボス部材8の定着部位Dに接触させてハブ部材1とボス部材8とを接合する。つまり、突起部位7がフォーミングローラ400によって塑性変形されて、隆起部位6となる。そしてその隆起部位6が、図11に示されるように、ボス部材8の定着部位Dに接触して、ハブ部材1とボス部材8との接合が行われる。この場合、ハブ部材1の表側面2の塑性変形による減肉が、上述の実施形態よりも小さくなるという利点がある。
<他の実施形態>
<1>上述の実施形態では、円筒状のハブ部材1(第1部材)を対象に部材接合方法が実施された。第1部材の形状は円筒状に限られず、円柱状や円盤状の部材であっても、上述の部材接合方法により接合が可能である。
<2>上述の実施形態では、円筒状のボス部材8(第2部材)を対象に部材接合方法が実施された。第2部材の形状は円筒状に限られず、円柱状や円盤状の部材であっても、上述の部材接合方法により接合が可能である。
<3>上述の実施形態では、突出部位Eとしての鍔状部位10やフランジ部位30、凹状部位Fとしての外周溝20、および溝状部位Gとしての縦溝31、縦溝40は、円筒状のボス部材8(第2部材)の外周全周にわたって形成されていた。これらの部位・形状は、外周全周にわたって形成されていなくてもよい。例えば一部に溝や構造が形成されていない箇所があってもよいし、複数の構造が離散的に形成されていてもよい。またこれら構造は、ボス部材8の端部に平行でなくてもよく、傾斜して形成されていてもよい。
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 :ハブ部材
2 :表側面
3 :裏側面
4 :リム部位
5 :中心孔
6 :隆起部位
7 :突起部位
8 :ボス部材
10 :鍔状部位
20 :外周溝
30 :フランジ部位
31 :縦溝
40 :縦溝
100 :回転塑性加工装置
110 :制御部
200 :回転台
210 :回転軸
220 :中心部位
300 :心押軸
310 :挿入孔
320 :小径部位
400 :フォーミングローラ
410 :回転軸
420 :外周面
430 :凹溝
C :中心軸
D :定着部位
E :突出部位
F :凹状部位
G :溝状部位

Claims (9)

  1. 回転台に第1部材を載置し、前記第1部材における前記回転台と反対側の面である表側面に第2部材を接触させ、
    前記回転台を回転駆動して前記第1部材と前記第2部材とを共に回転させ、
    フォーミングローラを前記第1部材の前記表側面に接触させて当該表側面を押圧することによって、前記第1部材の前記表側面を塑性変形させて前記第2部材の定着部位に接触させて前記第1部材と前記第2部材とを接合する部材接合方法。
  2. 回転台に第1部材を載置し、前記第1部材における前記回転台と反対側の面である表側面に第2部材を接触させ、
    前記回転台を回転駆動して前記第1部材と前記第2部材とを共に回転させ、
    フォーミングローラを前記第1部材の前記表側面に接触させて当該表側面を押圧することによって、前記第1部材の前記表側面を塑性変形させて隆起部位を形成し、前記隆起部位が前記第2部材の定着部位と接触して前記第1部材と前記第2部材とを接合する部材接合方法。
  3. 前記定着部位は、外側へ突出した突出部位を有し、前記突出部位が、前記第1部材の表側面と前記隆起部位とに挟まれた状態となる、請求項2に記載の部材接合方法。
  4. 前記定着部位は、内側へ凹んだ凹状部位を有し、前記隆起部位の一部が前記凹状部位に進入した状態となる、請求項2または3に記載の部材接合方法。
  5. 前記定着部位は、前記第2部材の回転軸の延びる方向に沿って延びる溝状部位を有し、前記隆起部位の一部が前記溝状部位に進入した状態となる、請求項2から4のいずれか1項に記載の部材接合方法。
  6. 前記フォーミングローラは、前記第1部材と接触する外周面に凹溝を有する請求項1から5のいずれか1項に記載の部材接合方法。
  7. 前記第1部材は前記第2部材よりも塑性加工性が高い請求項1から6のいずれか1項に記載の部材接合方法。
  8. 第1部材の表側面が露出するように前記第1部材が載置される載置面を有し、第1回転軸を中心として回転する回転台と、
    前記回転台の前記載置面に対向して配置されており、前記第1部材の前記表側面に対向するように第2部材が配置される部位を有し、前記第1回転軸を中心として回転駆動されるとともに前記第2部材から前記第1部材に向かう心押し力により、前記第2部材を前記第1部材に押し付ける心押軸と、
    第2回転軸を中心として回転し、前記第2部材の定着部位に接触するように前記第1部材の表側面に接触して当該表側面を押圧することによって当該表側面を塑性変形させるフォーミングローラと、を備える回転塑性加工装置。
  9. 前記フォーミングローラは、前記第1部材の表側面に接触可能であり、外周面よりも凹んだ凹溝を有する請求項8に記載の回転塑性加工装置。
JP2017114936A 2017-06-12 2017-06-12 部材接合方法及び回転塑性加工装置 Active JP6951128B2 (ja)

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