JP6950876B2 - 液体燃料噴射体 - Google Patents

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Description

本開示は、液体燃料噴射体、特に、気流微粒化式の液体燃料噴射器において、径方向内側及び外側に配置された環状の通路からそれぞれ流出する微粒化用の旋回空気流の間に、液体燃料を環状の液膜として流出させるように構成された液体燃料噴射体に関する。
ガスタービンの燃焼器において液体燃料を燃焼させる場合、液体燃料の気化及び燃焼用空気との混合を促進するために、液体燃料を微粒化することが望ましい。液体燃料の微粒化は、燃焼反応の速度を高めることを通じて、NOx(窒素酸化物)、並びに、未燃燃料及びCO(一酸化炭素)の排出量低減にも寄与する。
液体燃料の微粒化方式の一つに、気流微粒化(エアーブラスト)方式がある。これは、液体燃料噴射体から膜状に噴射された液体燃料を、これと隣接して流れる空気流との速度差に起因する剪断力を利用して微粒化する方式である。
気流微粒化方式を採用した液体燃料噴射器として、特許文献1に開示されたものがある。この液体燃料噴射器(エアーブラスト型燃料ノズル)は、内管(1)と中管(2)の間に形成された燃料流路(5)から環状の液膜として噴射された液体燃料を、径方向に隣接して流れる内側空気(a1)及び外側空気(a2)のそれぞれとの間に作用する剪断力を利用して微粒化するように構成されている。そして、当該液体燃料噴射器においては、燃料流路(5)の下流側の端部に、半径方向に内管(1)と中管(2)との間のすき間を埋めるリブ(4a)を多数設けると共に、隣り合うリブ(4a)により区画される絞り溝(4)によって燃料流路(6)を形成している。これにより、内管(1)と中管(2)の偏心によって燃料流路(5)が周方向に不均一となることが防止され、周方向に均一な燃料液膜が形成される。
特開平8−261413号公報
ところで、気流微粒化式の液体燃料噴射器において、微粒化性能を向上させる、すなわち微粒化された燃料液滴の粒径をより小さくするためには、液体燃料噴射体から噴射される液体燃料の膜厚を可及的に小さくすることが求められる。
しかるに、特許文献1に開示された液体燃料噴射器においては、燃料流路(6)を形成する絞り溝(4)が、半径方向において内管(1)と中管(2)との間の全域に亘って開口しているため、そこを通過して噴射される液体燃料の膜厚は、半径方向における内管(1)と中管(2)との間隔と同程度のものになると推測される。すなわち、特許文献1に開示された液体燃料噴射器においては、噴射される液体燃料の膜厚を可及的に小さくするという観点からは、改善の余地が残されている。
本開示は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、噴射される液体燃料の膜厚をより小さくすることができる液体燃料噴射体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の液体燃料噴射体は、軸方向に延びる環状の燃料通路を内部に備え、前記燃料通路は、径方向外側の燃料通路外壁と、径方向内側の燃料通路内壁と、によって画定されていると共に、その下流端より上流側の部位には、周方向に離散的に配置された複数の絞り通路が設けられており、前記絞り通路は、円筒面として形成された径方向外側の絞り通路外壁と、径方向内側の絞り通路内壁と、前記絞り通路外壁及び前記絞り通路内壁の周方向における端部同士をそれぞれ接続する2つの絞り通路側壁と、によって画定されており、前記絞り通路外壁と前記燃料通路外壁とは面一とされている一方、前記絞り通路内壁と前記燃料通路内壁とは面一とされておらず、前記燃料通路外壁のうち、少なくとも前記絞り通路より下流側の部位には、液体燃料による濡れ性を向上させる構造が設けられている
本開示の液体燃料噴射体によれば、噴射される液体燃料の膜厚を小さくすることができ、当該液体燃料噴射体を組み込んだ気流微粒化式の液体燃料噴射器においては、微粒化された燃料液滴の粒径をより小さくすることができるという優れた効果を得ることができる。
本開示の実施形態の液体燃料噴射体が組み込まれた気流微粒化式液体燃料噴射器の概略全体断面図である。 本開示の実施形態の液体燃料噴射体の詳細説明図であり、図1におけるX部の拡大図を示している。 本開示の実施形態の液体燃料噴射体の詳細説明図であり、図2AにおけるSB断面図を示している。 本開示の実施形態の液体燃料噴射体の詳細説明図であり、図2BにおけるVC矢視図を示している。 本開示の実施形態の液体燃料噴射体の第1変形例を示す概略説明図であり、その第1実施例を示している。 本開示の実施形態の液体燃料噴射体の第1変形例を示す概略説明図であり、その第2実施例を示している。 本開示の実施形態の液体燃料噴射体の第2変形例を示す概略説明図であり、その第1実施例を示している。 本開示の実施形態の液体燃料噴射体の第2変形例を示す概略説明図であり、図4AにおけるVB矢視図を示している。 本開示の実施形態の液体燃料噴射体の第2変形例を示す概略説明図であり、その第2実施例を示している。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本開示の実施形態の液体燃料噴射体120が組み込まれた気流微粒化式液体燃料噴射器100の概略全体断面図である。
液体燃料噴射器100は、中心軸Cを有する円筒状のセンターボディ110と、センターボディ110の径方向外側に同心配置された環状のシュラウド130と、センターボディ110とシュラウド130の間にこれらと同心配置された環状の液体燃料噴射体120と、を備えている。
液体燃料噴射体120は、いずれも環状の内側壁122及び外側壁124から成っており、これら2つの壁の間には、軸方向(中心軸Cと平行な方向)に延びる環状の液体燃料通路PFが形成されている。すなわち、内側壁122の外面は、液体燃料通路PFの内壁(燃料通路内壁)PFIを形成し、外側壁124の内面は、液体燃料通路PFの外壁(燃料通路外壁)PFEを形成している。
また、液体燃料通路PFの軸方向における途中の部位(下流端(図において右端)から所定の距離だけ上流側(図において左側)へ遡った部位)には、後に詳述するオリフィス壁126が配置されている。
センターボディ110と液体燃料噴射体120(の内側壁122)の間、液体燃料噴射体120(の外側壁124)とシュラウド130の間には、それぞれ環状の内側空気通路PAi、外側空気通路PAeが形成されている。そして、内側空気通路PAi、外側空気通路PAeには、それぞれ複数の内側旋回翼115、外側旋回翼125が、周方向に等間隔で配置されている。
空気は、内側空気通路PAi及び外側空気通路PAeに、図1においてそれぞれ矢印FAi及びFAeで示すように流入し、それぞれ内側旋回翼115及び外側旋回翼125を通過する際に旋回を付与され、周方向速度成分を有する旋回流として燃焼室CC内へ流出する。
一方、液体燃料は、液体燃料噴射体120の上流側から環状の液体燃料通路PFに流入し、オリフィス壁126に形成された複数のオリフィス126o(後に詳述)を通過した後、液体燃料噴射体120の下流端から、図1において矢印FFで示すように、環状の液膜として燃焼室CC内へ噴射される。このとき、噴射された液体燃料には、上述したように周方向速度成分を有する状態で内側空気通路PAi及び外側空気通路PAeのそれぞれから流出する空気流との速度差に起因する剪断力が作用し、これにより液体燃料が微粒化される。
図2A〜図2Cは、液体燃料通路PFに配置されたオリフィス壁126の詳細を示す説明図であり、図2Aは図1におけるX部の拡大図、図2Bは図2AにおけるSB断面図、図2Cは図2BにおけるVC矢視図(すなわち、オリフィス壁126を径方向外側から見た図)である。なお、図2A及び図2Bにおいては、以下での説明対象ではないセンターボディ110について、その図示を省略している。
オリフィス壁126は、図2A及び図2Bに示すように、液体燃料噴射体120の外側壁124の内径(燃料通路外壁PFEの内径)と同一の外径、及び、液体燃料噴射体120の内側壁122の外径(燃料通路内壁PFIの外径)と同一の内径を有するリング状の部材である。すなわち、オリフィス壁126は、後述するオリフィス126oが設けられていない周方向の部位においては、燃料通路内壁PFI及び燃料通路外壁PFEのそれぞれとの間に径方向の隙間を生ずることなく、液体燃料通路PFに嵌め込まれている。
オリフィス壁126には、図2Bに示すように、複数(図示した実施例においては8個)のオリフィス126oが周方向に離散的に等間隔で設けられている。
各オリフィス126oは、オリフィス壁126の外周を径方向内側へ向けて切り欠くことにより形成されており、その結果、各オリフィス126oによって形成される絞り通路PFoの径方向外側は、液体燃料噴射体120の外側壁124の内面(燃料通路外壁PFE)によって境界付けられることになる。ここで、絞り通路PFoの径方向外側の壁(絞り通路外壁)PFoEを便宜的に独立した壁と見なした場合、当該絞り通路外壁PFoEと燃料通路外壁PFEとは連続した面である、すなわち両壁は面一(つらいち)とされていると表現することができる。
一方、絞り通路PFoの径方向内側の壁(絞り通路内壁)PFoIは、オリフィス壁126の外周から径方向内側へ向けて形成された切り欠きの底壁であり、燃料通路内壁PFIと連続した面とはされていない、すなわち両壁は面一とはされていない。なお、絞り通路内壁PFoIは、中心軸Cを中心とする円筒面の一部として形成してもよいし、径方向に垂直な平面として形成してもよいし、それ以外の形状を有する面として形成してもよい。
また、絞り通路PFoは、絞り通路内壁PFoI及び絞り通路外壁PFoEの周方向における端部同士をそれぞれ接続する2つの絞り通路側壁PFoSによって、周方向の両側を境界付けられている。これら2つの絞り通路側壁PFoSは、図2Cに示すように、絞り通路PFoの通路中心線PFoCが、軸方向Z(中心軸Cと平行な方向)に対して傾斜している、すなわち軸方向Zと角度θ(0°<θ<90°)を成すように構成されている。なお、このように構成される限りにおいて、2つの絞り通路側壁PFoSの形状は任意であって、例えば通路中心線PFoCを含む平面に平行な2つの平面として形成することができる。
オリフィス126oが以上のように構成されていることにより、各オリフィス126oから流出した液体燃料の噴流Fは、図2Aに示すように、その径方向外面が液体燃料噴射体120の外側壁124の内面(燃料通路外壁PFE)と接触した状態で、液体燃料通路PF内を流れ下る。一方、液体燃料の噴流Fの径方向内面は、液体燃料噴射体120の内側壁122の外面(燃料通路内壁PFI)とは接触しておらず、結果的に、径方向において液体燃料の噴流Fが存在する領域は、液体燃料通路PFの外側に限定される。
また、図2Cに示すように、絞り通路PFoの通路中心線PFoCが軸方向Zに対して傾斜していることにより、液体燃料の噴流Fは、旋回を付与された状態で各オリフィス126oから流出する。このように旋回を付与された流れには遠心力が作用するため、各オリフィス126oから流出した液体燃料の噴流Fは、径方向外向きに燃料通路外壁PFEに対して押し付けられ、当該壁との接触を維持しつつ周方向に拡散しながら流れ下る。その結果、隣り合うオリフィス126oから流出した液体燃料の噴流F同士が合体し、最終的には、全体として周方向に連続した1つの環状の液膜を形成することになる。
そして、このようにして形成された液膜は、上述したように、径方向において液体燃料の噴流Fが存在する領域が液体燃料通路PFの外側に限定されていることにより、その厚さが小さなものとなる。
以上のように、本開示の実施形態の液体燃料噴射体120においては、噴射される液体燃料の膜厚を小さくすることができる。これにより、当該液体燃料噴射体120を組み込んだ液体燃料噴射器100においては、微粒化された燃料液滴の粒径をより小さくすることができる。
なお、以上においては、オリフィス壁126が、内側壁122及び外側壁124のそれぞれと独立した部材であるとして説明したが、オリフィス壁126は、内側壁122及び外側壁124のうち一方と一体に形成されていてもよいし、オリフィス壁126と内側壁122及び外側壁124とを全体として一体に形成してもよい。
ところで、各オリフィス126oから流出する液体燃料の噴流Fは、当初はそれぞれ独立しているが、液体燃料通路PF内を流れ下るにつれて上述したように徐々に周方向に拡散し、隣り合う噴流F同士が合体する結果、最終的に、全体として周方向に連続した1つの環状の液膜が形成される。このとき、最終的に形成される環状の液膜の厚さが周方向において均一であればあるほど、微粒化された燃料液滴の粒径を微小化することができるが、そのためには、それぞれの液体燃料の噴流Fの周方向への拡散を促進することが求められる。また、液体燃料の噴流Fの周方向への拡散が促進されれば、周方向において厚さが均一な環状の液膜が迅速に形成され得ることになる。これは、オリフィス126oの出口から液体燃料通路PFの下流端までの距離を短くし得ることを意味しており、重量軽減が厳しく求められる航空機用ガスタービンエンジンへの適用においては、特に有利となり得る。
液体燃料の噴流Fは、オリフィス126oを流出した当初から燃料通路外壁PFEと接触しているので、その周方向への拡散を促進するためには、当該燃料通路外壁PFEを、液体燃料によって濡れ易いものとすることが有効である。
そこで、本開示の実施形態の液体燃料噴射体120には、オリフィス126oより下流側における燃料通路外壁PFEに、液体燃料による濡れ性を向上させる構造を併せて設けることが好ましい。
以下においては、液体燃料による濡れ性を向上させる構造を併設した本開示の実施形態の液体燃料噴射体の変形例について説明する。
図3A〜図3Bは、本開示の実施形態の液体燃料噴射体の第1変形例を示す概略説明図であり、図3Aはその第1実施例を、図3Bはその第2実施例を、それぞれ示している。なお、両図は、図2Aに相当する図であるが、簡略化のため、その上半分のみを示している。
第1変形例においては、図3Aに示すように、オリフィス壁126より下流側における燃料通路外壁PFEに、他の領域と比較して表面粗さの大きな領域Arを設けている。すなわち、燃料通路外壁PFEの他の領域の表面が比較的滑らかに形成されているのに対して、領域Arの表面はこれより粗く形成されている。
粗く形成された面は、無数の微細な突起を有する面と見なすことができるが、これらの突起は、面に沿って広がる液体に対して大きな接触角をもって接触するため、面が濡れるきっかけを提供する。したがって、粗く形成された面は、濡れのきっかけとなる部位を無数に有していることから、液体による濡れ性が高いということになる。
領域Arの表面粗さは、例えばRa0.5以上(Ra:算術平均粗さ)とすることが好ましい。
このように、オリフィス壁126より下流側における燃料通路外壁PFEに、表面粗さの大きな領域Arを設けることにより、オリフィス126oから流出した液体燃料の噴流Fの周方向への拡散が促進され、最終的に形成される環状の液膜の厚さを周方向においてより均一にすることができる。
なお、以上においては、表面粗さの大きな領域Arを、オリフィス壁126より下流側における燃料通路外壁PFEにのみ設けた例について説明したが、図3Bに示すように、当該領域を、オリフィス126o内の絞り通路PFoの径方向外側の壁(絞り通路外壁)PFoEまで上流側へ拡大することが、より好ましい。
図4A〜図4Cは、本開示の実施形態の液体燃料噴射体の第2変形例を示す概略説明図であり、図4Aはその第1実施例を、図4Cはその第2実施例を、図4Bは図4AにおけるVB矢視図(すなわち、溝GVを径方向外側から見た図)を、それぞれ示している。なお、図4A及び図4Cは、図2Aに相当する図であるが、簡略化のため、その上半分のみを示している。
第2変形例の第1実施例においては図4Aに示すように、オリフィス126oより下流側における燃料通路外壁PFEに、螺旋状の溝GVを設けている。
溝GVは、オリフィス壁126より下流側における燃料通路外壁PFEの内面から径方向外側へ切り込まれた断面略三角形の凹部として設けられている。
溝GVは、下流側へ進むにつれて、液体燃料の噴流Fと同一の方向に旋回する螺旋を形成するように設けられている。すなわち、図4Bに示すように、溝GVを径方向外側から見た場合、当該溝GVは、軸方向Zを基準として、液体燃料の噴流Fの方向(すなわち、オリフィス126oによって形成される絞り通路PFoの通路中心線PFoCの方向)と同一の側(図では左側)に傾斜している。さらに、軸方向Zに対する溝GVの傾斜角度αは、図4Bに示すように、軸方向Zに対する絞り通路PFoの通路中心線PFoCの傾斜角度θより大きい(すなわち、α>θ)ことが好ましい。
このように、オリフィス126oより下流側における燃料通路外壁PFEに、螺旋状の溝GVが設けられていることにより、オリフィス126oから流出した液体燃料の噴流Fは、溝GVに沿って周方向の両側へ効率的に拡散するので、最終的に形成される環状の液膜の厚さを周方向においてより均一にすることができる。
なお、第1実施例においては、燃料通路外壁PFEの内面から径方向外側へ切り込まれた溝GVを設けているが、これに代えて、図4Cに示す第2実施例のように、燃料通路外壁PFEの内面から径方向内側へ突出する断面略三角形の螺旋状の突出部PTを設けてもよい。
具体的には、突出部PTは、燃料通路外壁PFEの内面に、例えば適宜の材料を肉盛溶射することによって形成することができる。このように、螺旋状の突出部PTを設けた場合にも、螺旋の進行方向に隣り合う突出部PTの間に形成される空間によって、上述した螺旋状の溝GVの場合と同様の作用を得ることができる。すなわち、オリフィス126oから流出した液体燃料の噴流Fは、隣り合う突出部PTの間に形成される空間に沿って周方向の両側へ効率的に拡散するので、最終的に形成される環状の液膜の厚さを周方向においてより均一にすることができる。
なお、以上においては、螺旋状の溝GVまたは螺旋状の突出部PTを、オリフィス壁126より下流側における燃料通路外壁PFEにのみ設けた例について説明したが、これらの構造を、オリフィス126o内の絞り通路PFoの径方向外側の壁(絞り通路外壁)PFoEまで上流側へ拡大することが、より好ましい(図示省略)。
(本開示の態様)
本開示の第1の態様の液体燃料噴射体は、軸方向に延びる環状の燃料通路を内部に備え、前記燃料通路は、径方向外側の燃料通路外壁と、径方向内側の燃料通路内壁と、によって画定されていると共に、その下流端より上流側の部位には、周方向に離散的に配置された複数の絞り通路が設けられており、前記絞り通路は、円筒面として形成された径方向外側の絞り通路外壁と、径方向内側の絞り通路内壁と、前記絞り通路外壁及び前記絞り通路内壁の周方向における端部同士をそれぞれ接続する2つの絞り通路側壁と、によって画定されており、前記絞り通路外壁と前記燃料通路外壁とは面一とされている一方、前記絞り通路内壁と前記燃料通路内壁とは面一とされておらず、前記燃料通路外壁のうち、少なくとも前記絞り通路より下流側の部位には、液体燃料による濡れ性を向上させる構造が設けられている
本開示の第の態様の液体燃料噴射体においては、前記液体燃料による濡れ性を向上させる構造は、前記絞り通路外壁の少なくとも一部にも設けられている。
本開示の第の態様の液体燃料噴射体においては、前記濡れ性を向上させる構造は、前記燃料通路外壁に設けられた表面粗さの大きな領域である。
本開示の第の態様の液体燃料噴射体においては、前記濡れ性を向上させる構造は、前記燃料通路外壁に設けられた螺旋状の溝または螺旋状の突出部である。
120 液体燃料噴射体
PF 燃料通路
PFE 燃料通路外壁
PFI 燃料通路内壁
PFo 絞り通路
PFoE 絞り通路外壁
PFoI 絞り通路内壁
PFoS 絞り通路側壁
Ar 表面粗さの大きな領域(液体燃料による濡れ性を向上させる構造)
GV 螺旋状の溝(液体燃料による濡れ性を向上させる構造)
PT 螺旋状の突出部(液体燃料による濡れ性を向上させる構造)

Claims (4)

  1. 軸方向に延びる環状の燃料通路を内部に備える液体燃料噴射体であって、
    前記燃料通路は、径方向外側の燃料通路外壁と、径方向内側の燃料通路内壁と、によって画定されていると共に、その下流端より上流側の部位には、周方向に離散的に配置された複数の絞り通路が設けられており、
    前記絞り通路は、円筒面として形成された径方向外側の絞り通路外壁と、径方向内側の絞り通路内壁と、前記絞り通路外壁及び前記絞り通路内壁の周方向における端部同士をそれぞれ接続する2つの絞り通路側壁と、によって画定されており、
    前記絞り通路外壁と前記燃料通路外壁とは面一とされている一方、前記絞り通路内壁と前記燃料通路内壁とは面一とされておらず
    前記燃料通路外壁のうち、少なくとも前記絞り通路より下流側の部位には、液体燃料による濡れ性を向上させる構造が設けられている、液体燃料噴射体。
  2. 前記液体燃料による濡れ性を向上させる構造は、前記絞り通路外壁の少なくとも一部にも設けられている、請求項に記載の液体燃料噴射体。
  3. 前記濡れ性を向上させる構造は、前記燃料通路外壁に設けられた表面粗さの大きな領域である、請求項またはに記載の液体燃料噴射体。
  4. 前記濡れ性を向上させる構造は、前記燃料通路外壁に設けられた螺旋状の溝または螺旋状の突出部である、請求項またはに記載の液体燃料噴射体。
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