JP6950788B2 - 立体造形物製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、立体造形物製造方法に関する。
従来、吸収した熱量に応じて膨張する膨張層を一方の面上に有する媒体(例えば、熱膨張性シート)上に、光を熱に変換する光熱変換層を印刷により形成し、膨張層のうち媒体に光熱変換層が形成された部位を、光の照射によって熱して膨張させることにより、立体画像を形成する立体画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1)。なお、ここでいう光には、可視光に加えて赤外光が含まれる。
このように形成された立体画像は、例えば視覚障害者に対して有効な情報源となり得るので、任意の立体画像を形成したいという要望がある。そこで、立体画像形成装置は、簡易なコンテンツ(例えば、線)をユーザに描画させ、描画されたコンテンツを立体画像として形成できるものがある。
特開2016‐60166号公報
通常、熱膨張性シートは、その裏側に黒インクの濃度による光熱変換画像を描画したのち、光を照射してインク濃度に応じた熱を発生させる。熱膨張性シートの裏側は、基材が配置されており、この基材を介して膨張層に熱が伝わり、膨張層を膨張させる。このとき、熱膨張性シートは、高さ方向だけでなく、幅方向にも膨張することになる。
交差する直線をユーザが描画した場合、それぞれの直線に対応した光熱変換層も交差するように形成される。この状態で熱膨張性シートを加熱すると、その交差部分において、線が幅方向に膨張できないため高さ方向に過剰に膨張し、想定よりも高く盛り上がってしまうという問題がある。
そこで、本発明の課題は、線成分の交差箇所が過剰に膨張することを抑制することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の態様の立体造形物製造方法は、第1の線成分及び第2の線成分が熱膨張性シートにおける熱膨張層を熱膨張させるための印刷画像成分として描画されるとともに前記第1の線成分が前記第2の線成分に対して交差するように、ユーザにより描画された画像を、前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち前景として割り当てられた方の線成分が背景として割り当てられた方の線成分を分断して見えるように、前記画像を熱変換材料で前記熱膨張性シートに印刷し、前記熱膨張性シートに印刷された前記画像に電磁波を照射して当該画像に対応する領域の前記熱膨張層を膨張させることを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様の立体造形物製造方法は、第1の線成分及び第2の線成分が熱膨張性シートにおける熱膨張層を熱膨張させるための印刷画像成分として描画されるとともに前記第1の線成分が前記第2の線成分に対して交差するように、ユーザにより描画された画像を、前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち後から描画された方の線成分に輪郭を付与することにより前記後から描画された方の線成分が先に描画された方の線成分を分断して見えるように、前記画像を熱変換材料で前記熱膨張性シートに印刷し、前記熱膨張性シートに印刷された前記画像に電磁波を照射して当該画像に対応する領域の前記熱膨張層を膨張させることを特徴とする。
本発明によれば、線成分の交差箇所が過剰に膨張することを抑制できる。
第1実施形態に係る立体造形物製造システムの概略を示す構成図である。 コンテンツの印刷処理の一例を示すフローチャートである。 編集画面の一例を示す図である。 コンテンツの一例を示す図である。 (a)は輪郭を付与したコンテンツの一例を示す図であり、(b)及び(c)は交差箇所の拡大図である。 (a)は膨張前の熱膨張性シートの断面図であり、(b)は膨張後の熱膨張性シートの断面図である。 立体造形物の製造処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は立体造形物の一例を示す図であり、(b)は交差箇所の拡大図である。 第2実施形態に係る立体造形物製造システムの概略を示す構成図である。 コンテンツの印刷処理の一例を示すフローチャートである。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。なお、同一の要素が異なる図に示されていても同一の符号を付与して、その重複する説明を省略することがある。
(第1実施形態)
[立体造形物製造システムの構成]
図1を参照し、第1実施形態に係る立体造形物製造システム1の構成について説明する。
立体造形物製造システム1は、熱膨張性シート6に所望の印刷を施したのち、光照射ユニット5で光を照射することにより、熱膨張性シート6を膨張させて立体造形物を製造するものである。ここで、立体造形物製造システム1は、簡易なコンテンツをユーザに編集させ、編集したコンテンツを立体造形物として製造できる。
なお、コンテンツとは、直線、曲線等の線成分、及び、楕円、矩形等の線成分で構成された図形のことである。本実施形態では、コンテンツが、所定の太さを有する直線であることとして説明する。
図1に示すように、立体造形物製造システム1は、タッチパネルディスプレイ2と、コンピュータ3と、プリンタ4と、光照射ユニット5とを備える。
タッチパネルディスプレイ2は、タッチパネルに液晶表示パネルが張り合わされて構成され、このコンピュータ3の操作やコンテンツの編集に用いられる。
コンピュータ3は、プリンタ4と光照射ユニット5を制御するものであり、記憶手段31と、表示制御手段32と、印刷制御手段33とを備える。このコンピュータ3は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)で構成される。
記憶手段31は、ユーザが編集したコンテンツの画像(濃度画像、カラー画像)を記憶するRAM、HDD等の記憶装置である。
表示制御手段32は、熱膨張性シート6の印刷や立体造形物の製造に必要な各種画面の表示制御を行うものである。具体的には、表示制御手段32は、複数の直線が熱膨張性シートにおける熱膨張層を熱膨張させるための印刷画像成分として描画されるとともに複数の直線が交差するように描画された画像を、熱膨張層が熱膨張する領域を示す画像(濃度画像)としてプレビュー表示させる。
印刷制御手段33は、熱膨張性シート6の印刷に必要な各種制御を行うものであり、交差判定手段331と、輪郭付与手段333とを備える。具体的には、印刷制御手段33は、複数の直線のうち後から描画された方の直線に輪郭を付与することにより表示制御手段32によりプレビュー表示された画像が印刷された際には後から描画された方の直線が先に描画された方の直線を分断して見えるように、画像(濃度画像)を印刷させる。このように、印刷制御手段33が直線の交差箇所に輪郭を付与するので、交差箇所が過剰に膨張することを抑制できる。
なお、印刷制御手段33は、直線を表面発泡させるので、熱膨張性シート6の表面用濃度画像に輪郭を付与する。
プリンタ4は、熱膨張性シート6の表面に、黒インクによる濃度画像(表面用濃度画像)とカラーインクによるカラー画像とを印刷したのち、その裏面に黒インクによる濃度画像(裏面用濃度画像)を印刷するものである。例えば、プリンタ4は、インクジェット方式の印刷装置である。
光照射ユニット5は、熱膨張性シート6を搬送しながら、この熱膨張性シート6に可視光及び近赤外光を照射し、黒インクによる濃度画像が形成されている部分に熱を発生させるものである。この光照射ユニット5は、光照射制御回路51と、冷却ファン52と、ランプヒータ53と、反射板531と、温度センサ532と、バーコードリーダ54と、鏡541とを備える。
光照射制御回路51は、例えば不図示のCPUとメモリとを備え、コンピュータ3の指示に基づき、この光照射ユニット5を統括制御する。光照射制御回路51は、バーコードリーダ54・入口センサ551・出口センサ552からの入力信号に基づき、冷却ファン52及びモータ58を制御する。光照射制御回路51は更に、温度センサ532からの入力信号に基づき、ランプヒータ53を制御する。光照射制御回路51は、ランプヒータ53により一方の面に光を照射するように設定された熱膨張性シート6を、所定の搬送速度で搬送させる。光照射制御回路51は、その後、ランプヒータ53により他方の面に光を照射するように設定された熱膨張性シート6を、所定の搬送速度で搬送させる。
冷却ファン52は、反射板531を空気冷却する。温度センサ532は、反射板531の温度を計測する。反射板531は、ランプヒータ53において発生した可視光及び近赤外光を反射する。ランプヒータ53と反射板531は、可視光及び近赤外光を発生して、熱膨張性シート6に可視光や近赤外光を照射する光照射手段である。
バーコードリーダ54は、熱膨張性シート6の裏面端部に印刷されたバーコードを読み取る。鏡541は、熱膨張性シート6の裏側が上方向を向くようにセットされているとき、この熱膨張性シート6のバーコードを反射して、バーコードリーダ54から読み取れるようにする。バーコードリーダ54がバーコードを読み取る位置により、熱膨張性シート6の表面と裏面とを判別することができる。
光照射ユニット5は、一点鎖線で示す搬送路59に沿って、給紙部50と、入口センサ551と、挿入ローラ561,562と、下ガイド571と、上ガイド572と、排出ローラ563,564と、出口センサ552と、モータ58とを備える。
給紙部50は、熱膨張性シート6がセットされる部位である。この給紙部50に熱膨張性シート6がセットされて光照射が指示されると、光照射ユニット5は、熱膨張性シート6の搬送と光照射とを開始する。この搬送は、給紙部50が備える不図示の搬送機構によって開始される。
入口センサ551は、熱膨張性シート6の前端が挿入ローラ561,562の直前に到達したことと、熱膨張性シート6の後端が挿入ローラ561,562の直前に到達したことを検知する。
挿入ローラ561,562は、それぞれ搬送路59の左右に分かれて設けられ、熱膨張性シート6の端部を上下から挟み込んで搬送する。これら挿入ローラ561,562は、モータ58によって駆動される。下ガイド571と上ガイド572とは、格子状であり、搬送路59の下と上から熱膨張性シート6をガイドする。なお、上ガイド572は、熱膨張性シート6に強い影を落とさないように、斜め方向に設けられている。これによりランプヒータ53の直下において、上ガイド572と熱膨張性シート6とは所定距離だけ離れているので、強い影を落とすことはない。
排出ローラ563,564は、熱膨張性シート6を上下から挟み込んで搬送する。これら排出ローラ563,564も、モータ58によって駆動される。
出口センサ552は、熱膨張性シート6の前端が排出ローラ563,564から排出されたことや、熱膨張性シート6の後端が排出ローラ563,564から排出されたことを検知する。
なお、本実施形態では、熱膨張性シート6の表面を光照射したのち、ユーザが熱膨張性シート6の裏面を上にしてセットして光照射する。これにより、熱膨張性シート6の両面に光照射することができる。
熱膨張性シート6は、吸収した熱量に応じて膨張する媒体である。また、熱膨張性シート6の表面と裏面には、カーボンブラックによる濃度画像を形成できる。熱が発生する程、熱膨張性シート6が高く膨張するので、濃度画像は、熱膨張性シート6の膨張高さに応じて濃淡が異なる。そして、熱膨張性シート6は、可視光及び近赤外光が濃度画像が形成された部分に照射されると、その部分で近赤外光が熱に変換されて、熱が発生する。これに応じて、熱膨張性シート6が膨張して盛り上がり、その結果、立体造形物が製造される。
[コンテンツの印刷処理]
以下、コンピュータ3の動作として、コンテンツの印刷処理と、立体造形物の製造処理とを順に説明する。
図2を参照し、コンテンツの印刷処理について説明する(適宜図1参照)。ここでは、コンテンツとして、ユーザが直線を描画することとして説明する。
図2に示すように、表示制御手段32は、図3の編集画面100を表示し、ユーザから直線の描画を受け付ける(ステップS1)。
表示制御手段32は、ユーザが描画した直線を編集画面100にプレビュー表示する(ステップS2)。
<編集画面、直線の描画>
図3を参照し、編集画面100、及び、直線の描画について説明する。
図3に示すように、表示制御手段32は、編集画面100をタッチパネルディスプレイ2に表示する。編集画面100は、画面左側のプレビュー表示フィールド110と、画面右側の操作フィールド120とを備える。
プレビュー表示フィールド110は、ユーザがコンテンツ200を編集し、編集したコンテンツ200をプレビュー表示するフィールドである。図3の例では、プレビュー表示フィールド110は、コンテンツ200として、3本の直線210〜230を表示している。
操作フィールド120は、ユーザが各種操作を行うフィールドであり、上書き保存ボタン121と、新規保存ボタン122と、名称ラベル123とを備える。
上書き保存ボタン121は、コンテンツ200の上書き保存を行うボタンである。
新規保存ボタン122は、コンテンツ200の新規保存を行うボタンである。
名称ラベル123は、コンテンツ200の名称を表示するラベルである。
さらに、操作フィールド120は、直線ボタン124と、楕円ボタン125と、矩形ボタン126と、文字ボタン127と、点字ボタン128と、スタンプボタン129と、BMPボタン130とを備える。
直線ボタン124は、コンテンツ200として、直線を描画するボタンである。
楕円ボタン125は、コンテンツ200として、楕円を描画するボタンである。
矩形ボタン126は、コンテンツ200として、矩形を描画するボタンである。
文字ボタン127は、コンテンツ200として、文字を描画するボタンである。
点字ボタン128は、コンテンツ200として、点字を描画するボタンである。
スタンプボタン129は、コンテンツ200として、スタンプを描画するボタンである。
BMPボタン130は、コンテンツ200として、ビットマップデータを描画するボタンである。
以下、直線ボタン124が押下され、コンテンツ200として、直線を描画することとして説明を続ける。
さらに、操作フィールド120は、線の色リストボックス131と、線の種類リストボックス132と、細くボタン133と、線ラベル134と、太くボタン135と、線の太さテキストボックス136とを備える。
線の色リストボックス131は、直線の色を選択するリストボックスである。
線の種類リストボックス132は、直線の種類を選択するリストボックスである。
細くボタン133は、直線を所定量(例えば、0.25ポイント)だけ細くするボタンである。
線ラベル134は、直線の太さを表示するラベルである。
太くボタン135は、直線を所定量(例えば、0.25ポイント)だけ太くするボタンである。
線の太さテキストボックス136は、線の太さを入力するテキストボックスである。
さらに、操作フィールド120は、発泡高さなしボタン137と、発泡高さ低ボタン138と、発泡高さ中ボタン139と、発泡高さ高ボタン140と、発泡高さテキストボックス141とを備える。
発泡高さなしボタン137は、直線の発泡高さを0%にするボタンである。
発泡高さ低ボタン138は、直線の発泡高さを30%にするボタンである。
発泡高さ中ボタン139は、直線の発泡高さを60%にするボタンである。
発泡高さ高ボタン140は、直線の発泡高さを100%にするボタンである。
発泡高さテキストボックス141は、直線の発泡高さを入力するテキストボックスである。
この直線の発泡高さに応じて、濃度画像における直線の濃淡が設定されることになる。
さらに、操作フィールド120は、元に戻すボタン142と、前面ボタン143と、背面ボタン144と、切り取りボタン145と、コピーボタン146と、貼り付けボタン147と、削除ボタン148とを備える。
元に戻すボタン142は、直前の操作を取り消して、一つ前の状態に戻すボタンである。
前面ボタン143は、直線を前面(前景)に移動するボタンである。
背面ボタン144は、直線を背面(背景)に移動するボタンである。
切り取りボタン145は、直線をメモリに記憶して、プレビュー表示フィールド110から削除するボタンである。
コピーボタン146は、直線をメモリに記憶するボタンである。
貼り付けボタン147は、メモリに記憶した直線をプレビュー表示フィールド110に貼り付けるボタンである。
削除ボタン148は、直線をプレビュー表示フィールド110から削除するボタンである。
さらに、操作フィールド120は、原寸大表示ボタン149と、全体表示ボタン150と、小さくボタン151と、大きくボタン152と、ピンチボタン153とを備える。
原寸大表示ボタン149は、コンテンツ200を原寸大で表示するボタンである。
全体表示ボタン150は、コンテンツ200を縮小して、全体を表示するボタンである。
小さくボタン151は、コンテンツ200を表示するときの拡大率を下げるボタンである。
大きくボタン152は、コンテンツ200を表示するときの拡大率を上げるボタンである。
ピンチボタン153は、プレビュー表示フィールド110において、ピンチ操作やスワイプ操作を行うボタンである。
ユーザは、操作フィールド120において、直線ボタン124を押下し、所望の色、線種、太さ、発泡高さを選択する。そして、ユーザは、プレビュー表示フィールド110で開始位置を指定(タップ)し、終了位置までドラッグすることで、所望の直線を描画できる。
また、ユーザは、プレビュー表示フィールド110において、描画した直線を選択した後、直線の色、線種、太さ、発泡高さを変更することや、直線の位置、長さ、傾きを変更することもできる。
ユーザが、図4に示すように、コンテンツ200として、最初に水平方向の直線210を入力し、次に直線210の中央で交差するように垂直方向の直線220を入力し、最後に直線220の下端部に重なるように水平方向の直線230を入力したこととする。このとき、直線210〜230は、同じ発泡高さが指定されたので、同じ濃度である。その後、ユーザが上書き保存ボタン121を押下すると、表示制御手段32は、コンテンツ200の画像(濃度画像、カラー画像)を記憶手段31に書き込む。
図2に戻り、コンテンツの印刷処理について、説明を続ける。
ユーザは、熱膨張性シート6(用紙)の表面側を印刷するようにプリンタ4にセットする(ステップS3)。
ユーザは、タッチパネルディスプレイ2に表示されている不図示のガイダンス画面上のスタートボタンを押下する(ステップS4)。
交差判定手段331は、記憶手段31から表面用濃度画像を読み出して、この表面用濃度画像に含まれるすべての交差箇所を判定、取得する(ステップS5)。図4の例では、交差判定手段331は、直線210及び直線220の交差箇所240と、直線220及び直線230の交差箇所250とを取得する。
輪郭付与手段333は、すべての交差箇所について、ステップS6〜S8の処理を繰り返す(ステップS6)。
輪郭付与手段333は、交差する2本の直線のうち、どちらの直線が後から描画されたか判定し、表面用濃度画像において、後から描画された方の直線に輪郭を付与する(ステップS7)。
図4の例では、輪郭付与手段333は、交差箇所240について、直線220が直線210より後に描画されたと判定する。図5(a)に示すように、輪郭付与手段333は、交差箇所240について、直線220の両側に輪郭を付与する。図5(b)に示すように、輪郭は、直線220の外側であって交差箇所240の付近に付加されている。輪郭の幅W、つまり、直線210,220の間隔は、特に制限されないが、熱膨張の影響が及ぶ範囲であることが好ましく、例えば、0.3mm〜0.5mmの間で予め設定する。このように、直線220に輪郭を付与することで、直線210が直線220に分断されているように見える。
なお、輪郭とは、発泡高さが0%となるように、濃度画像で濃淡が抜かれた領域、つまり、カーボンブラックが付着していない白色の領域である。
さらに、図4の例では、輪郭付与手段333は、交差箇所250について、直線230が直線220より後に描画されたと判定する。図5(a)及び図5(c)に示すように、輪郭付与手段333は、直線230の外側であって交差箇所250の付近に輪郭を付加する。ここで、輪郭付与手段333は、直線220が直線230の上側のみ交差(重複)しているため、直線230の片側(上側)のみ輪郭を付与してもよい。
このように、立体造形物製造システム1は、先に描画された方の直線を背景側、後から描画された方の直線を前景側として扱い、輪郭を付与する直線を描画順で決定している。
輪郭付与手段333は、すべての交差箇所について輪郭を付与したならば(ステップS8)、ステップS9の処理に進む。
印刷制御手段33は、表面用濃度画像をプリンタ4に印刷させる。これにより、熱膨張性シート6の表面に濃度画像が印刷される(ステップS9)。
ユーザは、熱膨張性シート6の裏面側を印刷するようにプリンタ4にセットする(ステップS10)。
ユーザは、タッチパネルディスプレイ2に表示されているスタートボタンを押下する(ステップS11)。
印刷制御手段33は、裏面用濃度画像をプリンタ4に印刷させる。これにより、熱膨張性シート6の裏面に濃度画像が印刷される(ステップS12)。
なお、コンピュータ3は、熱膨張性シート6の裏面に濃度画像を印刷する必要がない場合、ステップS10〜S12の処理を行わない。
ユーザは、熱膨張性シート6の表面側を印刷するようにプリンタ4にセットする(ステップS13)。
ユーザは、タッチパネルディスプレイ2に表示されているスタートボタンを押下する(ステップS14)。
印刷制御手段33は、カラー画像をプリンタ4に印刷させる。これにより、熱膨張性シート6の表面にカラー画像が印刷される(ステップS15)。
なお、コンピュータ3は、熱膨張性シート6の表面にカラー画像を印刷する必要がない場合、ステップS13〜S15の処理を行わない。
以上の処理より、図5(a)のコンテンツ200を熱膨張性シート6に印刷できる。このとき、交差箇所250付近における熱膨張性シート6の断面図を図6(a)に示す。
図6(a)の熱膨張性シート6は、基材61と、発泡樹脂層(熱膨張層)62と、インク受容層63と、が順に積層されている。
基材61は、平面状の紙、キャンバス地などの布、プラスチックなどのパネル材などからなり、材質は特に限定されるものではない。
発泡樹脂層62は、基材61の表面側に設けられた熱可塑性樹脂であるバインダ内に熱発泡剤(熱膨張性マイクロカプセル)が分散配置されている。これにより、発泡樹脂層62は、吸収した熱量に応じて発泡膨張する。なお、基材61の裏面側とは、発泡樹脂層62が設けられていない側である。
インク受容層63は、発泡樹脂層62の上面全体を覆うように、例えば、10μmの厚さに形成されている。インク受容層63は、インクジェット方式のプリンタに用いられる印刷用のインク、レーザ方式のプリンタに用いられる印刷用のトナー、ボールペンや万年筆のインク、鉛筆の黒鉛などを受容して、その表面6Fに定着させるために好適な材料で構成される。
さらに、熱膨張性シート6は、表面6F(インク受容層63側)に濃淡層64a,64bとカラーインク層65a,65bとが印刷されている。
濃淡層64a,64bは、例えば、カーボンブラックを含むインク(黒インク)で濃度画像を印刷した層であり、可視光や近赤外光(電磁波)を熱に変換する。
カラーインク層65a,65bは、シアン・マゼンタ・イエローなどのインクでカラー画像を印刷した層である。
なお、濃淡層64a及びカラーインク層65aが直線220に対応し、濃淡層64b及びカラーインク層65bが直線230に対応する。図示を省略したが、直線210に対応する濃淡層及びカラーインク層も熱膨張性シート6に印刷されていることは言うまでもない。
図6(a)の熱膨張性シート6は、発泡樹脂層62を加熱により膨張させる前の状態なので、この発泡樹脂層62の厚さは一様である。以下の立体造形物の製造処理を行うことで、発泡樹脂層62が加熱により膨張し、立体造形物が製造される。
[立体造形物の製造処理]
図7を参照し、立体造形物の製造処理について説明する(適宜図1参照)。
図7に示すように、ユーザは、熱膨張性シート6を給紙部50にセットする(ステップS30)。
ユーザは、タッチパネルディスプレイ2に表示されているスタートボタンを押下する(ステップS31)。
光照射制御回路51は、バーコードリーダ54により熱膨張性シート6の表裏を判別する(ステップS32)。熱膨張性シート6の裏面が上を向くようにセットされていたならば(ステップS32→裏面)、光照射制御回路51は、熱膨張性シート6を搬送しながらランプヒータ53で光照射し、この熱膨張性シート6を加熱し(ステップS33)、処理を終了する。これにより、立体造形物が製造される。このステップS33の処理は、熱膨張性シート6の裏面だけに濃度画像が形成されている場合だけ実行される。
光照射制御回路51は、熱膨張性シート6の表面が上を向くようにセットされているならば(ステップS32→表面)、所定速度で搬送しながらランプヒータ53で光照射し、この熱膨張性シート6を加熱する(ステップS34)。これにより、細かなパターンで構成された立体造形物が製造される。
ステップS34の加熱搬送が終了すると、コンピュータ3は、熱膨張性シート6の裏面への光照射のガイダンス画面をタッチパネルディスプレイ2に表示する(ステップS35)。
ユーザは、熱膨張性シート6の裏面に濃度画像が印刷されているか否かを判断する。ユーザは、熱膨張性シート6の裏面に何も印刷されていないならば(ステップS36→No)、タッチパネルディスプレイ2上のスキップボタンを押下して(ステップS37)、処理を終了する。
ユーザは、熱膨張性シート6の裏面に濃度画像が印刷されていたならば(ステップS36→Yes)、熱膨張性シート6の裏面が上を向くように給紙部50にセットする(ステップS38)。
ユーザは、タッチパネルディスプレイ2に表示されているスタートボタンを押下する(ステップS39)。これにより第2回目の搬送が開始する。
光照射制御回路51は、熱膨張性シート6を搬送しながら、その裏面にランプヒータ53で光照射して、この熱膨張性シート6を加熱し(ステップS40)、処理を終了する。これにより、立体造形物を構成する粗いパターンが形成される。
以上の処理により、図6(a)の熱膨張性シート6を発泡させた後の断面図を図6(b)に示す。
濃淡層64a,64bは、図の上側から光の照射を受けて熱に変換する。この濃淡層64a,64bは、熱膨張性シート6に細かな立体パターンを形成するために設けられている。この濃淡層64a,64bの直下の発泡樹脂層62は、熱を受けて発泡膨張する。インク受容層63、濃淡層64a,64b、カラーインク層65a,65bは、それぞれ伸縮性を有し、発泡樹脂層62の発泡膨張に追従して変形する。このようにして、図8に示すように、熱膨張性シート6Aが発泡することで、立体造形物が製造される。
[作用・効果]
立体造形物製造システム1は、表面用濃度画像において、交差する2本の直線のうち、後から描画された方の直線(前景の直線)に輪郭を付与するので、熱膨張性シート6を加熱しても、直線の交差箇所が過剰に膨張することを抑制できる。これにより、立体造形物製造システム1は、ユーザが意図しない凹凸が立体造形物に形成されることを抑制し、立体造形物の品質を向上させることができる。
(第2実施形態)
[立体造形物製造システムの構成]
図9を参照し、第2実施形態に係る立体造形物製造システム1Bについて、第1実施形態と異なる点を説明する。
第1実施形態に係る立体造形物製造システム1は、輪郭を付与する直線を描画順で決定する。一方、第2実施形態に係る立体造形物製造システム1Bは、前面(前景)に割り当てる直線を指定した点が、第1実施形態と異なる。
図9に示すように、立体造形物製造システム1Bは、熱膨張性シート6を膨張させて立体造形物を製造するものであり、タッチパネルディスプレイ2と、コンピュータ3Bと、プリンタ4と、光照射ユニット5とを備える。
コンピュータ3Bは、プリンタ4と光照射ユニット5を制御するものであり、記憶手段31と、表示制御手段32と、印刷制御手段33Bとを備える。
印刷制御手段33Bは、熱膨張性シート6の印刷に必要な各種制御を行うものであり、交差判定手段331と、輪郭付与手段333Bとを備える。
輪郭付与手段333Bは、交差する2本の直線のうち、どちらの直線が前面に割り当てられているか判定し、前面に割り当てられた方の直線に輪郭を付与するものである。
[コンテンツの印刷処理]
図10を参照し、コンピュータ3Bの動作として、コンテンツの印刷処理について、第1実施形態と異なる点を説明する(適宜図9参照)。
図10に示すように、表示制御手段32は、図3の編集画面100を表示し、ユーザから直線の描画を受け付ける(ステップS1B)。
表示制御手段32は、ユーザが描画した直線を編集画面100にプレビュー表示する(ステップS2B)。
<直線の描画>
図3を参照し、直線の描画について、第1実施形態と異なる点を説明する。ここでは、プレビュー表示フィールド110に直線210〜230が描画されていることとする。
図3に示すように、ユーザは、プレビュー表示フィールド110で直線210を選択し、背面ボタン144を押下する。すると、表示制御手段32は、直線210,220が交差箇所240で交差しているので、直線210を直線220の背面(背景)に移動させる。さらに、ユーザは、プレビュー表示フィールド110で直線230を選択し、前面ボタン143を押下する。すると、表示制御手段32は、直線220,230が交差箇所250で交差しているので、直線230を直線220の前面に移動させる。その後、ユーザが上書き保存ボタン121を押下すると、表示制御手段32は、コンテンツ200の画像(濃度画像、カラー画像)を記憶手段31に書き込む。
ステップS3〜S5の処理は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
輪郭付与手段333Bは、すべての交差箇所について、ステップS6B〜S8Bの処理を繰り返す(ステップS6B)。
輪郭付与手段333Bは、交差する2本の直線のうち、どちらの直線が前面に描画されたか判定し、表面用濃度画像において、前面に描画された方の直線に輪郭を付与する(ステップS7B)。
図4の例では、輪郭付与手段333Bは、交差箇所240について、直線220が直線210より前面に描画されたと判定する。図5(a)及び図5(b)に示すように、輪郭付与手段333Bは、直線220の外側であって交差箇所240の付近に輪郭を付加する。
さらに、図4の例では、輪郭付与手段333Bは、交差箇所250について、直線230が直線220より前面に描画されたと判定する。図5(a)及び図5(c)に示すように、輪郭付与手段333Bは、直線230の外側であって交差箇所250の付近に輪郭を付加する。
輪郭付与手段333Bは、すべての交差箇所について輪郭を付与したならば(ステップS8B)、ステップS9の処理に進む。
ステップS9以降の処理、及び、立体造形物の製造処理は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
[作用・効果]
立体造形物製造システム1Bは、表面用濃度画像において、交差する2本の直線のうち、前面に描画された方の直線に輪郭を付与するので、熱膨張性シートを加熱しても、直線の交差箇所が過剰に膨張することを抑制できる。これにより、立体造形物製造システム1Bは、ユーザが意図しない凹凸が立体造形物に形成されることを抑制し、立体造形物の品質を向上させることができる。
(変形例)
以上、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
前記した各実施形態では、輪郭の発泡高さが0%であることとして説明したが、これに限定されない。輪郭の発泡高さは、輪郭を付与する直線の発泡高さより低ければよい。例えば、輪郭の発泡高さが50%である。
前記した各実施形態では、直線に輪郭を付与することとして説明したが、立体造形物製造システムは、直線以外の図形(例えば、曲線、円、楕円、三角形や四角形等の多角形)に輪郭を付与できる。このように、立体造形物製造システムは、線成分を有する図形(つまり、線で構成された図形)に輪郭を付与できる。
前記した各実施形態では、直交する直線に輪郭を付与することとして説明したが、立体造形物製造システムは、2本の直線が斜めに交差した場合でも、その交差箇所に輪郭を付与することができる。
前記した各実施形態では、立体造形物製造システムは、少なくとも直線の交差箇所に輪郭を付与すれば、交差箇所以外にも輪郭を付与してもよい。
前記した各実施形態では、すべての直線の発泡高さが同じであることとして説明したが、立体造形物製造システムは、直線の発泡高さが異なる場合でも輪郭を付与してもよい。例えば、立体造形物製造システムは、直線の発泡高さに応じて、輪郭の幅を設定してもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
《請求項1》
第1及び第2の線成分が熱膨張性シートにおける熱膨張層を熱膨張させるための印刷画像成分として描画されるとともに前記第1の線成分が前記第2の線成分に対して交差するように描画された画像を、前記熱膨張層が熱膨張する領域を示す画像としてプレビュー表示させる表示制御手段と、
前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち前景として割り当てられた方の線成分外側に輪郭を付与することにより前記表示制御手段によりプレビュー表示された前記画像が印刷された際には前記前景として割り当てられた方の線成分が背景として割り当てられた方の線成分を分断して見えるように、前記画像を印刷させる印刷制御手段と、
を備えたことを特徴とする立体造形物製造システム。
《請求項2》
前記印刷制御手段は、前記前景として割り当てられた方の線成分が前記背景として割り当てられた方の線成分と交差する箇所に前記輪郭を付与したことを特徴とする請求項1に記載の立体造形物製造システム。
《請求項3》
第1及び第2の線成分が熱膨張性シートにおける熱膨張層を熱膨張させるための印刷画像成分として描画されるとともに前記第1の線成分が前記第2の線成分に対して交差するように描画された画像を、前記熱膨張層が熱膨張する領域を示す画像としてプレビュー表示させる表示制御手段と、
前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち後から描画された方の線成分外側に輪郭を付与することにより前記表示制御手段によりプレビュー表示された前記画像が印刷された際には前記後から描画された方の線成分が先に描画された方の線成分を分断して見えるように、前記画像を印刷させる印刷制御手段と、
を備えたことを特徴とする立体造形物製造システム。
《請求項4》
前記印刷制御手段は、前記後から描画された方の線成分が前記先に描画された方の線成分と交差する箇所に前記輪郭を付与したことを特徴とする請求項3に記載の立体造形物製造システム。
《請求項5》
コンピュータを、
第1及び第2の線成分が熱膨張性シートにおける熱膨張層を熱膨張させるための印刷画像成分として描画されるとともに前記第1の線成分が前記第2の線成分に対して交差するように描画された画像を、前記熱膨張層が熱膨張する領域を示す画像としてプレビュー表示させる表示制御手段、
前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち前景として割り当てられた方の線成分外側に輪郭を付与することにより前記表示制御手段によりプレビュー表示された前記画像が印刷された際には前記前景として割り当てられた方の線成分が背景として割り当てられた方の線成分を分断して見えるように、前記画像を印刷させる印刷制御手段、
として機能させるためのプログラム。
《請求項6》
コンピュータを、
第1及び第2の線成分が熱膨張性シートにおける熱膨張層を熱膨張させるための印刷画像成分として描画されるとともに前記第1の線成分が前記第2の線成分に対して交差するように描画された画像を、前記熱膨張層が熱膨張する領域を示す画像としてプレビュー表示させる表示制御手段、
前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち後から描画された方の線成分外側に輪郭を付与することにより前記表示制御手段によりプレビュー表示された前記画像が印刷された際には前記後から描画された方の線成分が先に描画された方の線成分を分断して見えるように、前記画像を印刷させる印刷制御手段、
として機能させるためのプログラム。
1,1B 立体造形物製造システム
3,3B コンピュータ
32 表示制御手段
33,33B 印刷射制御手段
331 交差判定手段
333,333B 輪郭付与手段

Claims (9)

  1. 第1の線成分及び第2の線成分が熱膨張性シートにおける熱膨張層を熱膨張させるための印刷画像成分として描画されるとともに前記第1の線成分が前記第2の線成分に対して交差するように、ユーザにより描画された画像を、
    前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち前景として割り当てられた方の線成分が背景として割り当てられた方の線成分を分断して見えるように、前記画像を熱変換材料で前記熱膨張性シートに印刷し、
    前記熱膨張性シートに印刷された前記画像に電磁波を照射して当該画像に対応する領域の前記熱膨張層を膨張させる、
    ことを特徴とする立体造形物製造方法。
  2. 前記第1の線成分及び前記第2の線成分が交差する交差領域において、前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち前記背景として割り当てられた方の線成分を分断して見えるように、前記前景として割り当てられた線成分の周囲に所定の領域を設ける、
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体造形物製造方法。
  3. 前記所定の領域は、前記熱変換材料を形成しない領域である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の立体造形物製造方法。
  4. 前記所定の領域は、前記画像を印刷する領域の濃度よりも低い濃度の前記熱変換材料で形成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の立体造形物製造方法。
  5. 第1の線成分及び第2の線成分が熱膨張性シートにおける熱膨張層を熱膨張させるための印刷画像成分として描画されるとともに前記第1の線成分が前記第2の線成分に対して交差するように、ユーザにより描画された画像を、
    前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち後から描画された方の線成分に輪郭を付与することにより前記後 から描画された方の線成分が先に描画された方の線成分を分断して見えるように、前記画像を熱変換材料で前記熱膨張性シートに印刷し、
    前記熱膨張性シートに印刷された前記画像に電磁波を照射して当該画像に対応する領域の前記熱膨張層を膨張させる、
    ことを特徴とする立体造形物製造方法。
  6. 前記第1の線成分及び前記第2の線成分が交差する交差領域において、前記第1の線成分と前記第2の線成分とのうち前記先に描画された方の線成分を分断して見えるように、前記後 から描画された方の線成分の周囲に所定の領域を形成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の立体造形物製造方法。
  7. 前記所定の領域は、前記熱変換材料を形成しない領域である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の立体造形物製造方法。
  8. 前記所定の領域は、前記画像を印刷する領域の濃度よりも低い濃度の前記熱変換材料で形成する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の立体造形物製造方法。
  9. 前記画像は、前記第1の線成分および前記第2の線成分を表示するための表示部に描画される、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の立体造形物製造方法。
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