JP6949648B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明はPWM信号で駆動されるスイッチングトランジスタ及び同期整流トランジスタ、並びにインダクタを備えた降圧型のDC/DCコンバータとしてのスイッチング電源装置に関する。
図7に従来のスイッチング電源装置の回路図を示す(特許文献1)。このスイッチング電源装置は、駆動信号φ0=φ1=“L”のときは、PMOSのスイッチングトランジスタMP1がONし、NMOSの同期整流トランジスタMN1がOFFして、電源端子1から供給される電流でインダクタL1に電力が蓄積されるとともに、出力キャパシタC1が充電され出力端子2に接続されている負荷に電力が供給される。また、駆動信号φ0=φ1=“H”のときは、スイッチングトランジスタMP1がOFFし、同期整流トランジスタMN1がONして、それまでインダクタL1に蓄積されていた電力がトランジスタMN1を経由して負荷に供給される。
トランジスタMN2はスイッチングトランジスタMP1と同期整流トランジスタMN1の共通接続点Lxに接続された電流検出トランジスタであり、駆動信号φ1で同期整流トランジスタMN1と同様に制御される。NMOSのトランジスタMN3,MN4,MN5はカレントミラー接続されている。R4はトランジスタMN4の負荷抵抗、R5はトランジスタMN5の負荷抵抗である。
同期整流トランジスタMN1がONしているときは、トランジスタMN5のドレイン電流が検出トランジスタMN2と同期整流トランジスタMN1を経由して接地3に流れるが、電流検出トランジスタMN2のON抵抗は同期整流トランジスタMN1のON抵抗よりも十分大きく設定されているので、そのトランジスタMN5のドレイン電流は抵抗R5と検出トランジスタMN2のON抵抗によって決まる。
このトランジスタMN5のドレイン電流が負荷抵抗R5に流れることにより、そこに検出電圧Vsが発生する。検出電圧Vsは負荷抵抗R5に流れるドレイン電流が大きくなるほど低下する。また、トランジスタMN4のドレイン電流はゲート電圧Vbで決まる定電流であるので、負荷抵抗R4に発生する基準電圧Vref1は一定値となる。
検出電圧Vsは比較器5によって基準電圧Vref1と比較され、Vs>Vrefのときに比較器5の出力電圧Voが“H”→“L”となって、検出トランジスタMN2に流れる電流が所定値にまで低下した、つまり同期整流トランジスタMN1に流れる電流が所定値にまで低下したことが検出される。
このとき、基準電圧Vref1を同期整流トランジスタMN1をOFFさせるべき値(インダクタ電流Isw(+)=0A)に対応させておけば、比較器5の出力が“L”になったタイミングで同期整流トランジスタMN1をオフさせ、逆流インダクタ電流Isw(-)の発生を防止することができる。
特開2009−291057号公報
ところが、図7の回路では、同期整流トランジスタMN1と電流検出トランジスタMN2がOFFし、トランジスタMN2のドレイン電流が遮断されたときに、トランジスタMN3のソースがフローティングになるので、比較器5の入力電圧が大きく変動し、同期整流トランジスタが高速動作する際に過渡的に誤動作や検出の遅延が生じ易い。これは、複数の電流検出値を持たせる場合に弊害となる。
本発明の目的は、同期整流トランジスタのON/OFFによって検出電圧が大きく変動しないようにして、同期整流トランジスタに流れる電流の検出に誤動作や遅延が生じないようにしたスイッチング電源装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、第1駆動信号によって制御されるスイッチングトランジスタと、第2駆動信号によって前記スイッチングトランジスタの動作と逆の動作となるように制御される同期整流トランジスタと、前記スイッチングトランジスタと前記同期整流トランジスタの共通接続点と出力キャパシタとの間に接続されたインダクタと、前記第2駆動信号によって制御される電流検出トランジスタとを備えたスイッチング電源装置において、ゲートに固定電圧が印加される第1ゲート接地トランジスタ及び第2ゲート接地トランジスタと、前記第1ゲート接地トランジスタのドレインに接続された第1負荷抵抗と、前記第2ゲート接地トランジスタのドレインに接続された第2負荷抵抗と、前記第1ゲート接地トランジスタのソースに接続された第1ソース抵抗と、前記第2ゲート接地トランジスタのソースに接続された第2ソース抵抗と、前記第1ソース抵抗に並列接続された第1制御トランジスタと、前記第2ソース抵抗に並列接続された第2制御トランジスタとを備え、前記電流検出トランジスタは、前記スイッチングトランジスタと前記同期整流トランジスタの共通接続点と第2ゲート接地トランジスタのソースとの間に接続され、前記第1制御トランジスタは前記第2駆動信号によって制御され、前記第2制御トランジスタは前記第2駆動信号の反転信号によって制御され、前記第1負荷抵抗と前記第2負荷抵抗の電圧を比較して前記同期整流トランジスタに流れる電流を検出することを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のスイッチング電源装置において、前記第1負荷抵抗に制御切替用基準電圧を発生させ、該制御切替用基準電圧と前記第2負荷抵抗に発生する検出電圧を比較する第1比較器を備え、前記検出電圧が前記制御切替用基準電圧に達したとき、前記第1比較器が前記同期整流トランジスタをOFFさせる制御信号を出力することを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のスイッチング電源装置において、前記第1負荷抵抗と前記第2負荷抵抗が同一抵抗値に設定され、前記第1ソース抵抗と前記第1制御トランジスタのON抵抗の並列抵抗値と、前記第2ソース抵抗と前記電流検出トランジスタのON抵抗の並列抵抗値が同一抵抗値に設定されていることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項2に記載のスイッチング電源装置において、前記第1負荷抵抗を第1抵抗と第2抵抗の直列回路で構成し、前記第1抵抗にシンク過電流検出用基準電圧を発生させ、前記第1抵抗及び前記第2抵抗の直列抵抗にソース過電流検出用基準電圧を発生させ、シンク過電流検出用基準電圧と前記検出電圧を比較する第2比較器および前記ソース過電流検出用基準電圧と前記検出電圧を比較する第3比較器を備え、前記検出電圧が前記ソース過電流検出用基準電圧に達したとき前記第3比較器がソース過電流検出信号を出力し、前記検出電圧が前記シンク過電流検出用基準電圧に達したとき前記第2比較器がシンク過電流検出信号を出力することを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項2に記載のスイッチング電源装置において、前記第1負荷抵抗を第3抵抗と第4抵抗の直列回路で構成し、前記第3抵抗に切替制御用基準電圧を発生させ、前記第3抵抗と前記第4抵抗の直列抵抗にソース過電流検出用基準電圧を発生させ、前記切替制御用基準電圧と前記検出電圧を比較する第1比較器と、前記ソース過電流検出用基準電圧と前記検出電圧を比較する第3比較器を備え、前記検出電圧が前記ソース過電流検出用基準電圧に達したとき前記第3比較器がソース過電流検出信号を出力し、前記検出電圧が前記制御切替用基準電圧に達したとき、前記第1比較器が前記同期整流トランジスタをOFFさせる制御信号を出力することを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項2、3又は5に記載のスイッチング電源装置において、前記同期整流トランジスタがONしてから所定時間だけ前記第1比較器の出力信号マスクするブランキング手段を設けたことを特徴する。
本発明によれば、第2ゲート接地トランジスタのソースがフローティングになることはなく、第1負荷抵抗と第2負荷抵抗に発生する電圧が同期整流トランジスタのON/OFFによって大きく変動することがないので、同期整流トランジスタに流れる電流の検出に誤動作や遅延が発生することを防止することができる。
本発明の第1実施例のスイッチング電源装置の回路図である。 (a)はゲート接地トランジスタの説明図、(b)は(a)のインピーダンスZ1,Z2の説明図である。 本発明の第1実施例のスイッチング電源装置の動作波形図である。 本発明の第2実施例のスイッチング電源装置の回路図である。 本発明の第3実施例のスイッチング電源装置の回路図である。 本発明の第3実施例のスイッチング電源装置の動作波形図である。 従来のスイッチング電源装置の回路図である。
<第1実施例>
図1に本発明の第1実施例のスイッチング電源装置の回路を示す。MP1は駆動信号φ0で駆動されるPMOSのスイッチングトランジスタ、MN1は駆動信号φ1で駆動されるNMOSの同期整流トランジスタであり、それらトランジスタMP1,MN1のドレインは端子Lxに共通接続されている。その端子Lxと出力端子2との間にはインダクタL1が接続され、また出力端子2と接地3との間には出力キャパシタC1が接続されている。
MN2はNMOSの電流検出トランジスタであり、ドレインが同期整流トランジスタMN1のドレインに接続され、同期整流トランジスタMN1を駆動する駆動信号φ1で駆動されることで、その同期整流トランジスタMN1に流れる電流を検出する。MN3,MN4,MN5はカレントミラー接続されたNMOSのトランジスタであり、電流源4が接続されたトランジスタMN3のゲート電圧VbがトランジスタMN4,MN5のゲートに固定電位として印加されることで、それらトランジスタMN4,MN5はソースの電圧V1,V2が入力電圧となるゲート接地トランジスタを構成している。
トランジスタMN3のソースにはソース抵抗R1が、トランジスタMN4のソースにはソース抵抗R2が、トランジスタMN5のソースにはソース抵抗R3がそれぞれ接続され、また、トランジスタMN3のドレインには電流源4が、トランジスタMN4のドレインには負荷抵抗R4が、トランジスタMN5のドレインには負荷抵抗R5がそれぞれ接続されている。さらに、ソース抵抗R2には駆動信号φ1で制御されるNMOSの制御トランジスタMN6が並列接続され、ソース抵抗R3には駆動信号φ2で制御されるNMOSの制御トランジスタMN7が並列接続されている。そして、ゲート接地トランジスタMN5のソースには電流検出トランジスタMN2のソースが共通接続されている。
5は比較器であり、トランジスタMN4の負荷抵抗R4に発生する制御切替用の基準電圧Vref1とトランジスタMN5の負荷抵抗R5に発生する検出電圧Vsを比較して、Vs≧Vref1のときに、出力電圧Vo1を“H”にする。
6は誤差増幅器であり、出力端子2に出力する電圧Voutを分圧した電圧VoutAと目標電圧に対応する電圧Vref0とを比較し、両者の差分に応じた誤差電圧Verrを生成する。7は比較器であり、誤差電圧Verrと発振器8で生成される三角波電圧とを比較して、出力電圧Voutが高いほどデューティ比の小さいPWM電圧Vpwmを生成する。9はPチャネルドライバであり、PWM電圧Vpwmを入力してスイッチングトランジスタMP1を駆動する駆動信号φ0を生成する。10はNチャネルドライバであり、PWM電圧Vpwmを入力して同期整流トランジスタMN1を駆動する駆動信号φ1とその駆動信号φ1と逆位相の駆動信号φ2とを生成する。
Nチャネルドライバ10は、SRFF回路101とオアゲート102とで構成され、PWM電圧Vpwmが“H”に立ち上がることでセットされ、Q出力を“H”にし反転Q出力を“L”にして、駆動信号φ1を“H”にし、駆動信号φ2を“L”にする。また、PWM電圧Vpwmが“L”に立ち下ることでリセットされ、Q出力を“L”にし反転Q出力を“H”にして、駆動信号φ1を“L”にし、駆動信号φ2を“H”にする。
次に動作を説明する。PWM電圧Vpwmが“L”になると、Pチャネルドライバ9から出力する駆動信号φ0も“L”となり、スイッチングトランジスタMP1がONする。また、SRFF回路101がリセットされてNチャネルドライバ10から出力する駆動信号φ1も“L”となるので、同期整流トランジスタMN1、電流検出トランジスタMN2、制御トランジスタMN6はそれぞれOFFとなる。また、駆動信号φ2は“H”となるので、制御トランジスタMN7はONとなる。以上により、インダクタL1にはスイッチングトランジスタMP1がONしてから順次増大する正方向インダクタ電流Isw(+)が流れ、そこに電力が蓄積されると同時に出キャパシタC1に電荷が充電され、出力端子2から負荷に電圧Voutが供給される。
一方、PWM電圧Vpwmが“H”になると、Pチャネルドライバ9から出力する駆動信号φ0も“H”となり、スイッチングトランジスタMP1がOFFする。また、SRFF回路101がセットされてNチャネルドライバ10から出力する駆動信号φ1も“H”となるので、同期整流トランジスタMN1、電流検出トランジスタMN2、制御トランジスタMN6はそれぞれONとなる。また、駆動信号φ2は“L”となるので、制御トランジスタMN7はOFFとなる。これにより、同期整流トランジスタMN1がONになった直後に最大値であった正方向インダクタ電流Isw(+)は順次減少するが、同期整流トランジスタMN1を経由して流れ、上記と同様にキャパシタC1に電荷が充電され、出力端子2から負荷に電圧Voutが供給される。
このようにして、正方向インダクタ電流Isw(+)の減少が進んでそれが0Aになったときに、同期整流トランジスタMN1がOFFしなければ、続けて逆方向インダクタ電流Isw(-)が流れて、電力変換効率が悪化する。
この逆方向インダクタ電流Isw(-)を防止するためには、Isw(+)=0Aになったときに、それまでVs<Vref1の関係にあった検出電圧Vsが、Vs=Vref1になり、比較器5の出力電圧Vo1が“H”になり、Nチャネルドライバ10から出力する駆動信号φ1が“L”になるように、制御トランジスタMN4のソース電圧V1と制御トランジスタMN5のソース電圧V2を制御する必要がある。Vs<Vref1の関係にあるとき、Vref1−Vs=Vaを必要最小限の値になるように予めオフセットを設定しておけば、Vs=Vref1への変化を迅速化できる。
そこで、図2に示すように、制御トランジスタMN4のソースと接地3との間のインピーダンスをZ1とし、制御トランジスタMN5のソースと接地3との間のインピーダンスをZ2としたとき、駆動信号φ1、φ2の変化に応じてそれらインピーダンスZ1,Z2を適切に切り替える。これによりソース電圧V1,V2を制御して、基準電圧Vref1と検出電圧Vsを変化させ、正方向インダクタ電流Isw(+)=0Aになったタイミングを正確に検出する。
インピーダンスZ1は、同期整流トランジスタMN1がOFFしているときは、ソース抵抗R2の抵抗値となるが、同期整流トランジスタMN1がONのときは、同時にONしている電流検出トランジスタMN6のON抵抗r6とソース抵抗R2の並列抵抗値(=r6//R2)となる。
一方、インピーダンスZ2は、同期整流トランジスタMN1がOFFのとき(つまり、駆動信号φ2が“H”のとき)は、制御トランジスタMN7のON抵抗r7とソース抵抗R3の並列抵抗値(=r7//R3)となるが、同期整流トランジスタMN1がONのときは、その同期整流トランジスタMN1のON抵抗r1は電流検出トランジスタMN2のON抵抗r2に比べて無視できる程度に小さく、且つ制御トランジスタMN7はOFFするので、電流検出トランジスタMN2のON抵抗r2と抵抗R3の並列抵抗値(=r2//R3)となる。
したがって、ソース抵抗R2の値を、並列抵抗r7//R3の値よりも若干大きくなるように設定しておけば、同期整流トランジスタMN1がOFFしているときのソース電圧V1,V2を、小さなオフセットを持たせてV1>V2に設定できる。このため、Vref1>Vs(Vref1−Vs=Va)を実現して、同期整流トランジスタMN1がOFFしているときの比較器5の出力電圧Vo1を“L”に固定できる。
この状態で同期整流トランジスタMN1がONすると、そのときにインダクタL1を流れている正方向インダクタ電流Isw(+)は最高値を示しているので、電流検出トランジスタMN2には大きな電流が流れ、ソース電圧V2を大きく負の方向に引き込むが、その後は正方向インダクタ電流Isw(+)が徐々に減少してゆき、ソース電圧V2は正方向に徐々に上昇する。
そこで、同期整流トランジスタMN1がONになったときにZ1=Z2となるように、負荷抵抗R4,R5、ソース抵抗R2,R3、制御トランジスタMN6のON抵抗r6、電流検出トランジスタMN2のON抵抗r2を設定(例えばr6=r2、R2=R3、R4=R5に設定)しておけば、同期整流トランジスタMN1がONし、かつ正方向インダクタ電流Isw(+)=0になったときに、V2=V1になる。
このため、この時点でVs=Vref1になるので、比較器5の出力電圧Vo1を“H”にすることができる。このように出力電圧Vo1が“H”になれば、Nチャネルドライバ10のSRFF回路101がリセットされ、駆動信号φ1が“L”に、駆動信号φ2が“H”になり、同期整流トランジスタMN1をOFFさせて、逆方向インダクタ電流Isw(-)が流れることを防止できる。このとき、V2<V1になるので、比較器5の出力電圧Vo1は“L”に戻る。
上記のように、同期整流トランジスタMN1がOFFのときに基準電圧Vref1と検出電圧Vsの間には若干のオフセット(Vref1−Vs=Va)が設定されているので、同期整流トランジスタMN1がONしてからVref1=Vsに達する際の電圧変化量が小さくなり、その変化の途中に不安定要因が生じ難く、正確にインダクタ電流Isw(+)=0Aになった時点で同期整流トランジスタMN1をOFFさせることができる。
このように本実施例では、ゲート接地トランジスタMN4,MN5のソースのソース電圧V1,V2を入力電圧として電圧Vref1,Vsが生成されるようにし、しかもソース電圧V1は同期整流トランジスタMN1のOFF期間中は高い電圧に設定され、これに応じて電圧V2もその電圧V1より若干低い電圧に設定されるので、電圧V1つまり電圧Vsの変化範囲を小さくすることができ、迅速に正方向インダクタ電流Isw(+)=0Aを検出することができる。以上の動作の波形を図3に示した。
なお、制御トランジスタMN7のゲートが“L”で固定されているとき、つまり制御トランジスタMN7が接続されていないときは、同期整流トランジスタMN1がOFFのときに図2(b)に示したように、インピーダンスZ2が抵抗R3の抵抗値となる。このため、インピーダンスZ2が、同期整流トランジスタMN1がONのとき(Z2=r2//R3)とOFFのとき(Z2=R3)で大きく異なって、検出電圧Vsの変化が大きくなるため、その変化の途中に不安定要因が生じて、逆方向インダクタ電流Isw(-)が流れているのにそれを検出できなかったり、逆に、逆方向インダクタ電流Isw(-)が流れていないのにそれを誤検出する事態が発生する惧れがある。本実施例ではこのような事態は発生しない。
<第2実施例>
図4に第2実施例のスイッチング電源装置を示す。上記の第1実施例では、比較器5の出力電圧Vo1によってNチャネルドライバ10を直接制御していたが、その比較器5に入力する基準電圧Vref1や検出電圧Vsがスイッチングノイズ等の影響を受けけて不安定になり易く、Nチャネルドライバ10が正常動作してインダクタ電流Isw(+)が正常に流れている最中に、Vs≧Vref1の状態が発生して、比較器5が誤動作する場合がある。
そこで第2実施例では、PWM電圧Vpwmが“H”に立ち上がってから、つまり同期制御トランジスタMN1がONになってから所定時間T1が経過するまでは、Nチャネルドライバ10に入力する比較器5の“H”の出力電圧Vo1がマスクされるように、ブランキング回路11とアンドゲート12によるブランキング手段を設けた。
ブランキング回路11は例えばワンショットマルチ回路で構成され、PWM電圧Vpwmが“H”に立ち上がってから所定時間T1だけブランキング電圧Vbkを“H”にする。アンドゲート12は、そのブランキング電圧Vbkが“H”の期間は比較器5の出力電圧Vo1をマスクして“L”に固定する。
この場合、所定時間T1は固定時間であり、PWM電圧Vpwmが“H”になってからインダクタ電流Isw(+)=0Aになる最低期間よりも短い期間に設定される。具体的には、PWM電圧Vpwmが“H”に立ち上がってから駆動信号φ1が“H”になり駆動信号φ2が“L”になって、基準電圧Vref1が安定し検出電圧Vsがインダクタ電流Isw(+)の変化に安定して追従するまでの期間となるように設定される。これによって、この所定時間T1の間は比較器5の出力電圧Vo1がたとえノイズの影響で“H”になっても、アンドゲート12によってマスクされ、比較器5がノイズの影響で誤動作した場合でも、その影響を回避することができる。
また、ブランキング回路11から出力されるブランキング電圧Vbkは、所定時間T1だけ“H”になった後は次のPWM周期まで“L”に固定されるので、RSFF回路101がリセットされた後、つまり同期整流トランジスタMN1がOFFになった後でPWM電圧Vpwmが“H”になる以前に、スイッチングノイズ等によってそのRSFF回路101が再セットされ、同期整流トランジスタMN1が誤ってONになることが防止される。
なお、ブランキング回路11が、PWM電圧Vpwmが“H”に立ち上がってから、若干遅れてブランキング電圧Vbkを“H”に立ち上げるように設定されていれば、スイッチングトランジスタMP1がOFFしてから同期整流トランジスタMN1がONするまでの間に、デッドタイムを生成して、両トランジスタMP1,MN1が同時にONする事態を回避することができる。
<第3実施例>
図5に第3実施例のスイッチング電源装置を示す。本実施例では、第1実施例における負荷抵抗R4を3個の抵抗R41,R42,R43の直列回路に置き換え、第1実施例における比較器5を3個の比較器51,52,53に置き換えている。
そして、比較器51の反転入力端子に、抵抗R42とR43の共通接続点に発生する制御切替用の基準電圧Vref1を入力させ、比較器52の反転入力端子に、抵抗R41とR42の共通接続点に発生するシンク過電流検出用の基準電圧Vref2を入力させ、比較器53の反転入力端子に、抵抗R43とトランジスタMN4との間に発生するソース過電流検出用の基準電圧Vref3を入力させ、それら比較器51,52,53の非反転入力端子には、トランジスタMN5のソースに発生する検出電圧Vsを共通に入力させている。基準電圧Vref1,Vref2,Vref3は、Vref2>Vref1>Vref3の関係にある。
この第3実施例では、第1実施例とは異なって、駆動信号φ0、φ1を図6に示すように制御したときは、インダクタ電流Iswは、接続点Lxから同期整流トランジスタMN1の方向である正方向(+)に流れ、続けてその反対の逆方向(-)に流れる。
Vref1>Vref3であるので、第1実施例と同様に正方向インダクタ電流Isw(+)=0AのときにVs=Vref1となるように、基準電圧Vref1を設定しておいたときは、正方向インダクタ電流Isw(+)=0Aになる以前にVs=Vref3となり、そのときの正方向インダクタ電流Isw(+)の具体的な大きさを検出することができる。よって、ソース過電流検出用の基準電圧Vref3をソース電流の検出すべき過電流値に対応させておけば、その過電流を検出することができる。
Vref2>Vref1であるので、逆方向インダクタ電流Isw(-)が流れたときは、ある時点でVs=Vref2となり、逆方向インダクタ電流Isw(-)の具体的な大きさを検出することができる。よって、シンク過電流検出用の基準電圧Vref2をシンク電流の検出すべき過電流値に対応させておけば、その過電流を検出することができる。
このように、第3実施例では、基準電圧Vref2,Vref3を適宜設定しておくことにより、ソース電流やシンク電流の大きさが所定値に達したか否かを検出することができ、過電流状態を検出できる。このとき、第1実施例と同様に、制御トランジスタMN7によってソース電圧V2が変化するので、判定誤りが生じることもない。
なお、第1及び第2実施例のように、比較器51の出力電圧Vo1が“H”になったときに同期整流トランジスタMN1をOFFさせる場合には、比較器52の出力電圧Vo2によりシンク過電流検出を行うことができないので、比較器52は不要である。また、ソース過電流とシンク過電流の両者を検出する場合は、比較器51は不要である。
ここで、請求項に記載の第1抵抗は抵抗R41で、第2抵抗は抵抗R42とR43の直列回路で実現できる。また、第3抵抗は抵抗R41とR42の直列回路で、第4抵抗は抵抗R43で実現できる。
1:電源端子、2:出力端子、3:接地、4:電流源、5、51〜53:比較器、6:誤差増幅器、7:比較器、8:三角波発振器、9:Pチャネルドライバ、10:Nチャネルドライバ、101:RSFF回路、102:オアゲート、11:ブランキング回路、12:アンドゲート

Claims (6)

  1. 第1駆動信号によって制御されるスイッチングトランジスタと、第2駆動信号によって前記スイッチングトランジスタの動作と逆の動作となるように制御される同期整流トランジスタと、前記スイッチングトランジスタと前記同期整流トランジスタの共通接続点と出力キャパシタとの間に接続されたインダクタと、前記第2駆動信号によって制御される電流検出トランジスタとを備えたスイッチング電源装置において、
    ゲートに固定電圧が印加される第1ゲート接地トランジスタ及び第2ゲート接地トランジスタと、前記第1ゲート接地トランジスタのドレインに接続された第1負荷抵抗と、前記第2ゲート接地トランジスタのドレインに接続された第2負荷抵抗と、前記第1ゲート接地トランジスタのソースに接続された第1ソース抵抗と、前記第2ゲート接地トランジスタのソースに接続された第2ソース抵抗と、前記第1ソース抵抗に並列接続された第1制御トランジスタと、前記第2ソース抵抗に並列接続された第2制御トランジスタとを備え、
    前記電流検出トランジスタは、前記スイッチングトランジスタと前記同期整流トランジスタの共通接続点と第2ゲート接地トランジスタのソースとの間に接続され、
    前記第1制御トランジスタは前記第2駆動信号によって制御され、前記第2制御トランジスタは前記第2駆動信号の反転信号によって制御され、
    前記第1負荷抵抗と前記第2負荷抵抗の電圧を比較して前記同期整流トランジスタに流れる電流を検出することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記第1負荷抵抗に制御切替用基準電圧を発生させ、該制御切替用基準電圧と前記第2負荷抵抗に発生する検出電圧を比較する第1比較器を備え、前記検出電圧が前記制御切替用基準電圧に達したとき、前記第1比較器が前記同期整流トランジスタをOFFさせる制御信号を出力することを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 請求項2に記載のスイッチング電源装置において、
    前記第1負荷抵抗と前記第2負荷抵抗が同一抵抗値に設定され、
    前記第1ソース抵抗と前記第1制御トランジスタのON抵抗の並列抵抗値と、前記第2ソース抵抗と前記電流検出トランジスタのON抵抗の並列抵抗値が同一抵抗値に設定されていることを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 請求項2に記載のスイッチング電源装置において、
    前記第1負荷抵抗を第1抵抗と第2抵抗の直列回路で構成し、前記第1抵抗にシンク過電流検出用基準電圧を発生させ、前記第1抵抗及び前記第2抵抗の直列抵抗にソース過電流検出用基準電圧を発生させ、シンク過電流検出用基準電圧と前記検出電圧を比較する第2比較器および前記ソース過電流検出用基準電圧と前記検出電圧を比較する第3比較器を備え、前記検出電圧が前記ソース過電流検出用基準電圧に達したとき前記第3比較器がソース過電流検出信号を出力し、前記検出電圧が前記シンク過電流検出用基準電圧に達したとき前記第2比較器がシンク過電流検出信号を出力することを特徴とするスイッチング電源装置。
  5. 請求項2に記載のスイッチング電源装置において、
    前記第1負荷抵抗を第3抵抗と第4抵抗の直列回路で構成し、前記第3抵抗に切替制御用基準電圧を発生させ、前記第3抵抗と前記第4抵抗の直列抵抗にソース過電流検出用基準電圧を発生させ、前記切替制御用基準電圧と前記検出電圧を比較する第1比較器と、前記ソース過電流検出用基準電圧と前記検出電圧を比較する第3比較器を備え、前記検出電圧が前記ソース過電流検出用基準電圧に達したとき前記第3比較器がソース過電流検出信号を出力し、前記検出電圧が前記制御切替用基準電圧に達したとき、前記第1比較器が前記同期整流トランジスタをOFFさせる制御信号を出力することを特徴とするスイッチング電源装置。
  6. 請求項2、3又は5に記載のスイッチング電源装置において、
    前記同期整流トランジスタがONしてから所定時間だけ前記第1比較器の出力信号マスクするブランキング手段を設けたことを特徴するスイッチング電源装置。
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