JP2008178257A - スイッチングレギュレータの制御回路およびそれを利用したスイッチングレギュレータならびに電子機器 - Google Patents

スイッチングレギュレータの制御回路およびそれを利用したスイッチングレギュレータならびに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】基準電圧を一定値としたまま、出力電圧を変化させる。
【解決手段】誤差増幅器10は、スイッチングレギュレータ200の出力電圧Voutと基準電圧Vrefの誤差電圧を生成する。コンパレータ14は、スイッチングトランジスタM1に流れる電流に応じた検出電圧Vdetが誤差電圧Verrに達すると所定レベルとなるオフ信号Soffを出力する。スイッチング制御部(20、30)は、オフ信号Soffとクロック信号CKにもとづき、トランジスタM1、M2のオン、オフを切り替える。第1クランプ回路50は、誤差増幅器10から出力される誤差電圧Verrを、所定のクランプ電圧以下にクランプする。起動時に、クランプ電圧を、時間とともに上昇させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチングレギュレータに関し、特に出力電圧の制御技術に関する。
近年の携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistance)などの情報端末は、電池の出力電圧よりも高い電圧、あるいは低い電圧を必要とするデバイスを備える。この場合、スイッチングレギュレータ(DC/DCコンバータ)を利用して電池電圧を昇圧、もしくは降圧し、各デバイスに供給すべき適切な電圧を生成している。
スイッチングレギュレータは、出力インダクタ、出力キャパシタ、スイッチングトランジスタおよびスイッチングトランジスタのオンオフを制御するための制御回路を備える。この制御回路がスイッチング素子を制御する方法として、出力のインダクタ(もしくはスイッチングトランジスタ)に流れるコイル電流(リアクトル電流)をモニタし、このコイル電流にもとづいてスイッチング素子のオン、オフを制御する方式が知られている。
こうしたスイッチングレギュレータの起動時において、出力電圧が低い状態から高い状態に切り替えると、出力キャパシタに突入電流が流れる。この突入電流を防止するために、出力電圧を設定するための基準電圧を徐々に上昇させる方法が考えられる。
特開平9−266664号公報 特開平6−006969号公報
基準電圧には非常に高い精度が要求されるためバンドギャップレギュレータの出力を利用するの一般的である。しかし、バンドギャップレギュレータの出力を変化させるのは容易ではない。また、CR時定数回路によりバンドギャップレギュレータの出力をなまらせる場合、回路面積が大きくなる。同様に、高精度のD/A変換回路を利用して基準電圧を変化させる場合でも、回路面積の増加は避けられない。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その包括的な目的は、基準電圧を一定値としたまま、出力電圧を変化させることができるスイッチングレギュレータの制御回路の提供にある。
本発明のある態様の制御回路は、スイッチングレギュレータの制御回路に関する。制御回路は、スイッチングレギュレータの出力電圧を、所定の基準電圧と比較し、2つの電圧の誤差電圧を生成する誤差増幅器と、スイッチングレギュレータの出力インダクタに流れるコイル電流に応じた検出電圧を、誤差増幅器からの誤差電圧と比較し、検出電圧が誤差電圧に達すると所定レベルとなるオフ信号を出力するコンパレータと、オフ信号が所定レベルとなると、スイッチングトランジスタをオフし、クロック信号が所定レベルに遷移すると、スイッチングトランジスタをオンする駆動回路と、誤差増幅器から出力される誤差電圧を、所定のクランプ電圧以下にクランプするクランプ回路と、を備え、スイッチングレギュレータの起動時に、クランプ電圧を時間とともに上昇させる。
この態様によると、起動直後に、誤差電圧が大きくなると、その誤差電圧がクランプ電圧以下にクランプされるため、スイッチングトランジスタのオフするタイミングは、クランプ電圧によって早められる。その結果、コイル電流に上限値が設定され、出力電圧を緩やかに上昇させることができる。
クランプ回路は、第1端子が接地され、第2端子が誤差増幅器の出力端子に接続されたクランプトランジスタと、出力端子がクランプトランジスタの制御端子に接続され、反転入力端子にクランプ電圧を設定する設定電圧が印加され、非反転入力端子が誤差増幅器の出力端子に接続された演算増幅器と、を含んでもよい。
クランプ回路は、第1端子が接地され、第2端子が誤差増幅器の出力端子に接続されたクランプトランジスタと、制御端子および第1端子が、クランプトランジスタの制御端子と共通に接続されており、第2端子にクランプ電圧を設定する設定電圧が印加されたミラートランジスタと、ミラートランジスタの第1端子に接続された定電流回路と、を含んでもよい。
制御回路は、デジタル信号をカウントアップするカウンタと、カウンタからの出力をアナログ電圧に変換するデジタルアナログ変換回路と、をさらに備え、デジタルアナログ変換回路の出力電圧を、設定電圧としてもよい。
制御回路は、スイッチングレギュレータの起動開始から時間計測を開始し、所定の起動時間の経過前に前記設定電圧を第1の値に設定し、起動時間の経過後に設定電圧を第1の値より高い第2の値に設定するクランプ電圧設定部をさらに備えてもよい。
本発明の別の態様もまた、制御回路である。この制御回路は、スイッチングレギュレータの出力電圧を、所定の基準電圧と比較し、2つの電圧の誤差電圧を生成する誤差増幅器と、スイッチングレギュレータの出力インダクタに流れるコイル電流に応じた検出電圧を、誤差増幅器からの誤差電圧と比較し、検出電圧が誤差電圧に達すると所定レベルとなるオフ信号を出力するコンパレータと、オフ信号が所定レベルとなると、スイッチングトランジスタをオフし、クロック信号が所定レベルに遷移すると、スイッチングトランジスタをオンする駆動回路と、誤差増幅器から出力される誤差電圧を、所定のクランプ電圧以上にクランプするクランプ回路と、を備える。
この態様では、クランプ電圧を高く設定すると、誤差電圧もそれに伴って増加し、スイッチングトランジスタのオン時間が長くなる。その結果、出力電圧を基準電圧とは無関係に上昇させることができる。さらに、オン時間がクロック信号の周期より長くなるように、クランプ電圧を設定すれば、スイッチングトランジスタを固定的にオンできるため、スイッチング動作を停止して入力電圧をそのまま出力することができる。
クランプ回路は、クランプ電圧を時間とともに上昇させてもよい。この場合、出力電圧を緩やかに上昇させることができる。
クランプ回路は、第1端子が電源端子に接続され、第2端子が誤差増幅器の出力端子に接続されたクランプトランジスタと、出力端子がクランプトランジスタの制御端子に接続され、反転入力端子にクランプ電圧を設定する設定電圧が印加され、非反転入力端子が誤差増幅器の出力端子に接続された演算増幅器と、を含んでもよい。
クランプ回路は、第1端子が電源端子に接続され、第2端子が誤差増幅器の出力に接続されたクランプトランジスタと、制御端子および第1端子が、クランプトランジスタの制御端子と共通に接続されており、第2端子にクランプ電圧を設定する設定電圧が印加されたミラートランジスタと、ミラートランジスタの第1端子に接続された定電流回路と、を含んでもよい。
本発明のさらに別の態様もまた、制御回路である。この制御回路は、スイッチングレギュレータの出力電圧を、所定の基準電圧と比較し、2つの電圧の誤差電圧を生成する誤差増幅器と、スイッチングレギュレータの出力インダクタに流れるコイル電流に応じた検出電圧を、誤差増幅器からの誤差電圧と比較し、検出電圧が誤差電圧に達すると所定レベルとなるオフ信号を出力するコンパレータと、オフ信号が所定レベルとなると、スイッチングトランジスタをオフし、クロック信号が所定レベルに遷移すると、スイッチングトランジスタをオンする駆動回路と、誤差増幅器から出力される誤差電圧を、所定のクランプ電圧以下にクランプするクランプ回路と、を備え、動作モードに応じて、クランプ電圧を変化させる。
この態様によると、クランプ電圧を変化させることにより、誤差電圧を出力電圧および基準電圧の値とは無関係に変化させることができるため、スイッチングトランジスタのオン時間(すなわちコイル電流)をコントロールできるため、出力電圧を変化させることができる。
ある態様の制御回路は、1つの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。制御回路を1つのLSIとして集積化することにより、回路面積を削減することができる。
本発明のさらに別の態様は、スイッチングレギュレータである。このスイッチングレギュレータは、出力インダクタおよび出力キャパシタを含むスイッチングレギュレータ出力回路と、出力インダクタの一端に、スイッチングトランジスタをオン、オフした結果生ずるスイッチング電圧を供給する上述のいずれかの態様の制御回路と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、負荷と、電池と、電池の電圧を入力電圧として受け、それを安定化して負荷に供給する上述のスイッチングレギュレータと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様の制御回路によれば、基準電圧を一定としつつ、出力電圧を変化させることができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aと部材Bが接続」された状態とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Aと部材Bの間に部材Cが設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチングレギュレータ200の構成を示す回路図である。本実施の形態に係るスイッチングレギュレータ200は、制御回路100と、スイッチングレギュレータ出力回路(以下、出力回路という)40と、を含む降圧型DC/DCコンバータである。このスイッチングレギュレータ200は、入力端子202、出力端子204を備え、それぞれの端子に印加され、または現れる電圧を入力電圧Vin、出力電圧Voutという。スイッチングレギュレータ200は、出力電圧Voutが、目標値に一致するように入力電圧Vinを降圧する。
図2は、図1のスイッチングレギュレータ200を搭載する電子機器300の構成を示すブロック図である。電子機器300は、たとえば携帯電話端末や、デジタルカメラ、携帯ゲーム機器など電池駆動型の小型情報端末である。電子機器300は、スイッチングレギュレータ200、負荷210、電池220を含む。電池220は、リチウムイオン電池などであって、3V〜4V程度の電池電圧Vbatを出力し、スイッチングレギュレータ200の入力端子202へと出力する。
負荷210は、1.5V程度の電源電圧で動作するCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などである。あるいは、携帯電話端末に搭載されるパワーアンプなどのアナログ回路であってもよい。負荷210の電源端子は、スイッチングレギュレータ200の出力端子204に接続される。
スイッチングレギュレータ200は、入力端子202に入力された電池電圧Vbatを、負荷210が要求する電圧に安定化し、出力電圧Voutとして出力する。以下、スイッチングレギュレータ200、特にその制御回路100の構成について詳細に説明する。
図1に戻る。出力回路40は、出力インダクタL1、出力キャパシタC1を含む。出力キャパシタC1は、出力端子204と接地端子間に設けられる。出力インダクタL1は、出力端子204と制御回路100のスイッチング端子104の間に設けられる。出力回路のトポロジーは、昇圧、降圧、昇降圧に応じて適宜変更すればよい。
制御回路100は、出力インダクタL1の一端に、入力電圧Vinと接地電圧(0V)の間をスイングするスイッチング電圧Vswを出力する。
制御回路100は、入力端子102、スイッチング端子104、帰還端子106を備える。入力端子102は、スイッチングレギュレータ200の入力端子202と接続され、入力電圧Vinが印加される。帰還端子106には、スイッチングレギュレータ200の出力電圧Voutが帰還される。
制御回路100は、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2、誤差増幅器10、コンパレータ14、スイッチング制御部20、ドライバ回路30、第1クランプ回路50、第1クランプ電圧設定部60を備える。
制御回路100は、出力インダクタL1もしくはスイッチングトランジスタM1に流れる電流をモニタし、検出した電流のピーク値にもとづいてスイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2のオン、オフを制御する。この方式はピークカレントモードと呼ばれる。
スイッチングトランジスタM1は、PチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、同期整流トランジスタM2は、NチャンネルMOSFETである。スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2をバイポーラトランジスタで構成してもよい。
スイッチングトランジスタM1のソースは、入力端子102と接続される。同期整流トランジスタM2のソースは接地される。スイッチングトランジスタM1と同期整流トランジスタM2のドレイン同士は接続され、スイッチング端子104と接続される。スイッチングトランジスタM1がオンすると、スイッチング電圧Vswは入力電圧Vinとなり、同期整流トランジスタM2がオンすると、スイッチング電圧Vswは接地電圧(0V)となる。
スイッチングトランジスタM1がオンのとき、入力端子202から、スイッチングトランジスタM1および出力インダクタL1を介して出力キャパシタC1が充電される。スイッチングトランジスタM1がオフすると、出力インダクタL1はスイッチングトランジスタM1がオンの期間に流れていた電流を流し続けようとするため、同期整流トランジスタM2を介して電流が流れる。
このように、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2が相補的にオンオフを繰り返すことによって、出力インダクタL1と出力キャパシタC1の間でエネルギの変換が行われて、入力電圧Vinが降圧され、出力端子204からは、出力キャパシタC1によって平滑化された出力電圧Voutが出力される。
誤差増幅器10は、スイッチングレギュレータ200の出力電圧Voutを、所定の基準電圧Vrefと比較し、2つの電圧の誤差電圧Verrを生成する。誤差増幅器10は、gmアンプ12、第2抵抗R2、第2キャパシタC2を含む。
gmアンプ12の反転入力端子には、帰還電圧Vfbが入力され、非反転入力端子には基準電圧Vrefが入力される。帰還電圧Vfbは、出力電圧Voutであってもよいし、出力電圧Voutを分圧した電圧であってもよい。
gmアンプ12は、帰還電圧Vfbと基準電圧Vrefの差に応じた電流を出力する。第2抵抗R2および第2キャパシタC2は、gmアンプ12の出力端子と、接地端子間に直列に接続される。gmアンプ12の出力電流は、第2抵抗R2および第2キャパシタC2によって電圧に変換される。変換された電圧は、誤差電圧Verrとして出力される。
検出電圧生成部16は、出力インダクタL1に流れるコイル電流に応じた検出電圧Vdetを生成する。制御回路100は、コイル電流のピーク値をモニタするため、入力端子102から出力端子204に至る経路上の電流のピーク値をモニタすればよい。
検出電圧Vdetの生成方法は特に限定されるものではなく、公知の技術を利用すればよい。いくつか例示すると、入力端子102から出力端子204に至る経路上に、検出抵抗を設け、検出抵抗に生ずる電圧降下を、検出電圧Vdetとしてもよい。あるいは、スイッチングトランジスタM1のオン抵抗は設計時に知ることができるため、スイッチングトランジスタM1に生ずる電圧降下を、検出電圧Vdetとしてもよい。あるいは、スイッチングトランジスタM1に対してカレントミラー回路を設け、コピーされた電流を電圧に変換してもよい。
検出電圧生成部16は、スイッチングトランジスタM1(出力インダクタL1)に流れる電流を電圧に変換し、これを検出電圧Vdetとして出力する。
コンパレータ14の反転入力端子には、誤差増幅器10からの誤差電圧Verrが入力され、非反転入力端子には、検出電圧生成部16からの検出電圧Vdetが入力される。コンパレータ14は、検出電圧Vdetが誤差電圧Verrに達する(Vdet>Verr)と所定レベル(ハイレベル)となるオフ信号Soffを出力する。
スイッチング制御部20、ドライバ回路30は、駆動回路を構成する。
スイッチング制御部20は、コンパレータ14からのオフ信号Soffを受ける。駆動回路(20、30)は、オフ信号Soffが所定レベル(ハイレベル)となると、スイッチングトランジスタM1をオフし、クロック信号CKが所定レベル(ハイレベル)に遷移すると、スイッチングトランジスタM1をオンする。つまり、クロック信号CKのポジティブエッジのタイミングから、コイル電流のピーク値に応じた検出電圧Vdetが誤差電圧Verrに達するタイミングまでの期間が、スイッチングトランジスタM1のオン時間となる。
上記機能を実現するために、スイッチング制御部20は、RSフリップフロップ22、オシレータ24を含む。オシレータ24は所定の周波数のクロック信号CKを生成する。クロック信号CKは、RSフリップフロップ22のセット端子に入力され、オフ信号Soffは、リセット端子に入力される。
RSフリップフロップ22の出力信号Qは、クロック信号CKがハイレベルとなるポジティブエッジのタイミングで、ハイレベルとなり、オフ信号Soffがハイレベルとなるポジティブエッジのタイミングで、ローレベルとなる。
ドライバ回路30は、インバータ32、インバータ34を含む。インバータ32は、スイッチング制御部20の出力信号Qを反転して、スイッチングトランジスタM1のゲートに与える。インバータ34は、出力信号Qを反転して、同期整流トランジスタM2のゲートに与える。
出力信号Qがハイレベルとなると、スイッチングトランジスタM1がオン、同期整流トランジスタM2がオフとなる。また、出力信号Qがローレベルとなると、スイッチングトランジスタM1がオフ、同期整流トランジスタM2がオンする。
本実施の形態に係る制御回路100は、第1クランプ回路50を備える点を特徴とする。本実施の形態において、第1クランプ回路50は、誤差増幅器10から出力される誤差電圧Verrを、所定のクランプ電圧Vcl以下にクランプする。
本実施の形態において、第1クランプ電圧設定部60は、クランプ電圧Vclを設定するためのクランプ設定電圧Vs1を生成する。第1クランプ電圧設定部60は、クランプ設定電圧Vs1をスイッチングレギュレータ200の動作モードに応じて変化させる。
この機能を実現するために、第1クランプ電圧設定部60は、D/Aコンバータ61、カウンタ62を含む。
本実施の形態では、スイッチングレギュレータ200は、起動時に出力電圧Voutを0Vから徐々に立ち上げるソフトスタートモードと、出力電圧Voutを一定値に安定化する通常モードで動作する。
カウンタ62は、ソフトスタートモードが指示されると、デジタル値のカウントアップを開始する。カウンタ62から出力されるデジタル値は、D/Aコンバータ61によって、アナログ電圧に変換する。D/Aコンバータ61の出力が、クランプ設定電圧Vs1となる。したがって、クランプ設定電圧Vs1は、時間とともにカウントアップが進むにつれて、上昇する。
第1クランプ電圧設定部60は、通常モードにおいて、クランプ設定電圧Vs1を、所定の一定値に保持する。このとき、カウンタ62のカウント値を一定値に保持すればよい。一定値は、カウンタの上限値であってもよい。この場合、カウントアップ中はソフトスタートとなり、カウントアップが完了すると、通常モードとなる。
第1クランプ回路50は、演算増幅器52、クランプトランジスタM3を含む。クランプトランジスタM3は、NチャンネルMOSFETであり、第1端子(ソース)が接地され、第2端子(ドレイン)が誤差増幅器10の出力端子に接続される。
演算増幅器52は、その出力端子がクランプトランジスタM3の制御端子(ゲート)に接続され、反転入力端子にクランプ設定電圧Vs1が印加され、非反転入力端子が誤差増幅器10の出力端子に接続される。この第1クランプ回路50は、誤差電圧Verrを、クランプ設定電圧Vs1以下にクランプする。
つまりコンパレータ14の反転入力端子には、Verr<Vs1のとき、Verrが入力され、Verr>Vs1となると、Vs1が入力される。
以上のように構成された制御回路100の動作について説明する。
図3は、図1の制御回路100の動作を示すタイムチャートである。なお、同図のILは、出力インダクタL1に流れるコイル電流を示す。
まず、本実施の形態に係る制御回路100の効果をより明確とするために、第1クランプ回路50を設けない場合の動作について説明する。このときの波形は、一点鎖線のVerr’、破線のVout’、破線のIL’で示される。
時刻t0に、スイッチングレギュレータ200の起動が指示される。このとき、出力電圧Vout=0Vであり、基準電圧Vrefとの差が大きいため、誤差電圧Verrが大きくなる。
スイッチングトランジスタM1のオン時間は、検出電圧Vdetが誤差電圧Verr’に達するまで持続するから、誤差電圧Verrが大きいほど、オン時間が長くなり、コイル電流IL’は増加する。その結果、起動直後に、出力インダクタL1に大電流が流れ、これが突入電流として問題となる。
次に、第1クランプ回路50を有する制御回路100の動作について説明する。
時刻t0に起動が指示されると、ソフトスタートモードとなる。その結果、カウンタ62のカウントアップに伴ってクランプ設定電圧Vs1が上昇する。第1クランプ回路50は、誤差電圧Verrをクランプ設定電圧Vs1以下に抑制する。その結果、誤差電圧Verrは、クランプ設定電圧Vs1に沿うようにして上昇していく。クランプが有効となると、誤差電圧Verrは、出力電圧Voutおよび基準電圧Vrefには依存しない状態となる。
コイル電流ILに比例した検出電圧Vdetが誤差電圧Verrに達すると、スイッチングトランジスタM1がオフするから、誤差電圧Verrが緩やかに上昇することにより、スイッチングトランジスタM1のオン時間も制限されてコイル電流ILは緩やかに増加し、突入電流の発生が抑制される。
コイル電流ILの増加とともに出力電圧Voutが緩やかに上昇していく。出力電圧Voutが基準電圧Vrefに近づくにしたがい、誤差電圧Verrは低下し、クランプ設定電圧Vs1より低くなって第1クランプ回路50の影響を受けなくなる。その後、出力電圧Voutが基準電圧Verrに近づくように帰還がかかり、回路が安定する。
出力電圧Voutが安定した時刻t1以降、回路は通常モードとなりクランプ設定電圧Vs1が一定値に保たれる。通常モードにおいても、第1クランプ回路50はアクティブであり、過電流を防止する回路として機能する。言い換えれば、クランプ設定電圧Vs1の一定値は、通常モードにおける電流の上限に応じて設定すればよい。
このように、本実施の形態に係る制御回路100によれば、第1クランプ回路50を設け、そのクランプ設定電圧Vs1を徐々に上昇させることにより、ソフトスタートを実現することができ、突入電流の発生を抑制できる。この回路では、基準電圧Vrefを変化させる必要がないため、回路が簡素化できるという利点もある。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態に係る制御回路100aの構成を示す回路図である。図4において、図1と同様の回路は簡略化または省略して示している。
図4の制御回路100aは、第2クランプ回路70、第2クランプ電圧設定部80を備える点を特徴とする。なお、図4の回路では、第1クランプ回路50が省略されているが、これを設けてもよい。
第2クランプ回路70は、誤差増幅器10から出力される誤差電圧Verrを、所定のクランプ電圧以上にクランプする。言い換えれば、図4の第2クランプ回路70は、誤差電圧Verrの下限値を設定する。これは、図1の第1クランプ回路50が、誤差電圧Verrの上限値を設定するのと対照的である。
第2クランプ回路70は、クランプトランジスタM4、演算増幅器71を含む。クランプトランジスタM4は、第1端子(ソース)が電源端子に接続され、第2端子(ドレイン)が誤差増幅器10の出力端子に接続される。演算増幅器71は、出力端子がクランプトランジスタM4の制御端子(ゲート)に接続され、反転入力端子にクランプ設定電圧Vs2が印加され、非反転入力端子が誤差増幅器10の出力端子に接続される。
第2クランプ電圧設定部80は、クランプ設定電圧Vs2を生成する。第2クランプ電圧設定部80は、図1の第1クランプ電圧設定部60と同様に、カウンタとD/Aコンバータで構成してもよい。
第2の実施の形態に係る制御回路100aも、第1の実施の形態と同様に、複数の動作モードが切り替えられる。そして、動作モードに応じて、クランプ設定電圧Vs2を変化させる。
第2の実施の形態に係る制御回路100aは、スイッチングトランジスタM1のスイッチングによって基準電圧Vrefに応じた出力電圧Voutを出力する通常モードと、スイッチングトランジスタM1を固定的にフルオンさせて、出力電圧Voutを入力電圧Vin付近まで上昇させるバイパスモードで動作する。
通常モードにおける誤差電圧Verrの値をVerr1とすると、通常モードにおけるクランプ設定電圧Vs2は、Verr1より低く設定される。いまこの設定値を、Vs2aとする。たとえば、クランプ設定電圧Vs2a=0Vとしてもよい。
また、バイパスモードにおけるクランプ設定電圧Vs2bは、誤差電圧Verrよりも高い値に設定する。
第2クランプ電圧設定部80は、通常モードからバイパスモードに遷移する途中の遷移モードにおいて、クランプ設定電圧Vs2を、設定値Vs2aからVs2bに向かって緩やかに増加させる。これは、カウンタによるカウントアップにより実現できる。
以上のように構成された制御回路100aの動作を説明する。図5は、図4の制御回路100aの動作を示すタイムチャートである。図5において、時刻t0〜t2が通常モード、時刻t2〜t3が遷移モード、時刻t3以降がバイパスモードに対応する。
通常モードでは、出力電圧Voutは基準電圧Vrefにもとづいて安定化される。時刻t1に遷移モードに変更されると、第2クランプ電圧設定部80はクランプ設定電圧Vs2を、0Vから上昇し始める。時刻t1〜t2の間、Vs2<Verrであるため、第2クランプ回路70は誤差電圧Verrに影響を与えない。
時刻t2に、クランプ設定電圧Vs2が、通常モードにおける誤差電圧Verrを超えると、誤差電圧Verrがクランプ設定電圧Vs2にともなって上昇していく。誤差電圧Verrが上昇すると、検出電圧Vdetが誤差電圧Verrに達するまでに長い時間を要するため、スイッチングトランジスタM1のオン時間が徐々に長くなっていき、出力電圧Voutが増大する。
時刻t3に、スイッチングトランジスタM1のオン時間が、クロック信号CKの周期時間と等しくなり、オンデューティが100%に達すると、スイッチングトランジスタM1は固定的にフルオンされた状態となる。このとき、Vsw=Vinとなり、出力電圧Voutも入力電圧Vin付近に安定化される。
このように、第2の実施の形態に係る制御回路100aによれば、第2クランプ回路70を設けて、クランプ設定電圧Vs2を変化させることにより、基準電圧Vrefを変化させることなく出力電圧Voutを変化させることができる。また、出力電圧Voutを上昇させる遷移モードにおいて、クランプ設定電圧Vs2を緩やかに上昇させることにより、突入電流を抑制しつつ、出力電圧Voutを変化させることができる。
図2の負荷210が携帯電話等のパワーアンプである場合、送信電力に応じて、電源電圧を切り替える必要がある。すなわち、大きな送信電力が要求される場合、電池電圧Vbat付近の高電圧が必要とされ、送信電力が小さい場合、低消費電力化のため、電源電圧を低下させる。このような用途に、第2の実施の形態に係る制御回路100を好適に利用できる。すなわち、パワーアンプに大きな電源電圧を供給する場合には、バイパスモードに設定し、低い電源電圧を供給する場合には、通常モードに設定すればよい。
以上、第1、第2の実施の形態をもとに、本発明を説明した。
第1、第2の実施の形態は、誤差増幅器10から出力される誤差電圧Verrの上限値または下限値を設定するクランプ回路を設け、クランプの設定電圧を変化させている点で共通する。クランプの設定電圧を変化させることにより、出力電圧Voutを自在に変化させることができる。
第1の実施の形態のように、誤差電圧Verrの上限値を制限した場合、出力電圧Voutを緩やかに立ち上げることができる。また、第2の実施の形態のように、誤差電圧Verrの下限値を設定した場合、出力電圧Voutを基準電圧Verrと異なる値に安定化させることができる。さらに、第1の実施の形態の第1クランプ回路50と、第2の実施の形態の第2クランプ回路70を両方設ければ、それぞれの効果を得ることができる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
第1、第2の実施の形態では、誤差増幅器10としてgmアンプ12を利用する場合について説明したが、電圧出力型の演算増幅器を利用してもよい。また、実施の形態では、同期整流型のスイッチングレギュレータについて説明したが、同期整流トランジスタM2をダイオードに置き換えたダイオード整流型のスイッチングレギュレータにも本発明は適用可能である。さらに、実施の形態では降圧型のスイッチングレギュレータについて説明したが、昇圧型のスイッチングレギュレータにも本発明は適用可能である。この場合、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2および出力回路40のトポロジーを変更すればよい。
図1の第1クランプ回路50や図4の第2クランプ回路70の構成にも変形例がある。図6(a)、(b)は、第1クランプ回路50、第2クランプ回路70の変形例を示す回路図である。
図6(a)の第1クランプ回路50aは、クランプトランジスタM5、ミラートランジスタM6、定電流回路90を含む。クランプトランジスタM5はPチャンネルMOSFETであり、第1端子(ドレイン)が接地され、第2端子(ソース)が誤差増幅器10の出力端子に接続される。ミラートランジスタM6は、制御端子(ゲート)および第1端子(ドレイン)が、クランプトランジスタM5の制御端子(ゲート)と共通に接続されており、第2端子(ソース)にクランプ設定電圧Vs1が印加される。定電流回路90は、ミラートランジスタM6の第1端子(ドレイン)に接続される。第1クランプ回路50aは、誤差増幅器10の出力端子の電圧を、クランプ設定電圧Vs1に応じた電圧以下にクランプする。さらに、第1クランプ回路50は別の構成としてもよい。
図6(b)の第2クランプ回路70aは、クランプトランジスタM7、ミラートランジスタM8、定電流回路92を含む。
クランプトランジスタM7は、第1端子(ドレイン)が電源端子に接続され、第2端子(ソース)が誤差増幅器10の出力に接続される。ミラートランジスタM8は、制御端子(ゲート)および第1端子(ドレイン)が、クランプトランジスタM7の制御端子(ゲート)と共通に接続されており、第2端子(ソース)にクランプ設定電圧Vs2が印加される。定電流回路92は、ミラートランジスタM8の第1端子(ドレイン)に接続される。第2クランプ回路70aは、誤差増幅器10の出力端子の電圧を、クランプ設定電圧Vs2に応じた電圧以上にクランプする。
図6(a)、(b)のクランプ回路は、図1の回路に比べて、演算増幅器が不要となるため、回路面積の点で有利である。逆に、図1のクランプ回路は、クランプ電圧が、クランプ設定電圧の値と等しくなる点で好ましい。
クランプ回路には、ゲートにクランプ設定電圧を印可したバイポーラトランジスタなどを利用してもよい。
実施の形態では、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2が制御回路100に内蔵される場合を説明したが、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2をディスクリート素子を利用した制御回路100の外部に設けてもよい。
また、第1クランプ電圧設定部60を別の構成としてもよい。図7は、第1クランプ電圧設定部の別の構成を示す回路図である。
図7の第1クランプ電圧設定部60aは、定電流源64、スイッチSW3、第3キャパシタC3、差動増幅器66、トランジスタM9、第3〜第5抵抗R3〜R5を備える。
定電流源64、スイッチSW3、第3キャパシタC3は、電源端子と接地端子間に直列に接続される。スイッチSW3がオンすると、定電流源64により生成される電流によって第3キャパシタC3が充電され、第3キャパシタC3の電圧Vxが時間とともに上昇する。差動増幅器66は、電圧Vxとしきい値電圧Vthの誤差に応じた電圧Vyを生成する。差動増幅器66の出力Vyは、電圧Vxが低いほど高く、電圧Vxの上昇にともない低下する。
第3抵抗R3、第4抵抗R4は電源端子と、接地端子間に直列に接続される。第5抵抗R5およびトランジスタM9は直列に接続されており、第4抵抗R4と並列な経路を形成する。トランジスタM9のゲートには、差動増幅器66の出力電圧Vyが印加される。トランジスタM9に流れる電流Icは、時間とともに減少する。第5抵抗R5とトランジスタM9の接続ノードの電圧が、第1設定電圧Vs1として出力される。
図7の第1クランプ電圧設定部60aでは、スイッチングレギュレータ200の起動が指示されると、スイッチSW3がオンし、電圧Vxが上昇する。電圧Vxが上昇するに従い、電流Icは減少するため、第1設定電圧Vs1は時間とともに上昇していく。
第1設定電圧Vs1の上昇速度は、第3キャパシタC3の容量値、あるいは定電流源64の電流値、しきい値電圧Vthによって調節できる。
本実施の形態において、ハイレベル、ローレベルの論理値の設定は一例であって、インバータなどによって適宜反転させることにより自由に変更することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るスイッチングレギュレータの構成を示す回路図である。 図1のスイッチングレギュレータを搭載する電子機器の構成を示すブロック図である。 図1の制御回路の動作を示すタイムチャートである。 第2の実施の形態に係る制御回路の構成を示す回路図である。 図4の制御回路の動作を示すタイムチャートである。 図6(a)、(b)は、第1クランプ回路、第2クランプ回路の変形例を示す回路図である。 第1クランプ電圧設定部の別の構成例を示す回路図である。
符号の説明
C1 出力キャパシタ、 L1 出力インダクタ、 10 誤差増幅器、 12 gmアンプ、 14 コンパレータ、 16 検出電圧生成部、 20 スイッチング制御部、 22 RSフリップフロップ、 24 オシレータ、 30 ドライバ回路、 32 インバータ、 34 インバータ、 40 出力回路、 50 第1クランプ回路、 52 演算増幅器、 60 第1クランプ電圧設定部、 61 D/Aコンバータ、 62 カウンタ、 70 第2クランプ回路、 71 演算増幅器、 80 第2クランプ電圧設定部、 90 定電流回路、 92 定電流回路、 100 制御回路、 102 入力端子、 104 スイッチング端子、 106 帰還端子、 200 スイッチングレギュレータ、 204 出力端子、 210 負荷、 202 入力端子、 R2 第2抵抗、 C2 第2キャパシタ、 M1 スイッチングトランジスタ、 M2 同期整流トランジスタ、 M3 クランプトランジスタ、 M4 クランプトランジスタ、 M5 クランプトランジスタ、 M6 ミラートランジスタ、 M7 クランプトランジスタ、 M8 ミラートランジスタ。

Claims (12)

  1. スイッチングレギュレータの制御回路であって、
    前記スイッチングレギュレータの出力電圧を、所定の基準電圧と比較し、2つの電圧の誤差電圧を生成する誤差増幅器と、
    前記スイッチングレギュレータの出力インダクタに流れるコイル電流に応じた検出電圧を、前記誤差増幅器からの誤差電圧と比較し、前記検出電圧が前記誤差電圧に達すると所定レベルとなるオフ信号を出力するコンパレータと、
    前記オフ信号が所定レベルとなると、スイッチングトランジスタをオフし、クロック信号が所定レベルに遷移すると、前記スイッチングトランジスタをオンする駆動回路と、
    前記誤差増幅器から出力される前記誤差電圧を、所定のクランプ電圧以下にクランプするクランプ回路と、
    を備え、前記スイッチングレギュレータの起動時に、前記クランプ電圧を時間とともに上昇させることを特徴とする制御回路。
  2. 前記クランプ回路は、
    第1端子が接地され、第2端子が前記誤差増幅器の出力端子に接続されたクランプトランジスタと、
    出力端子が前記クランプトランジスタの制御端子に接続され、反転入力端子に前記クランプ電圧を設定する設定電圧が印加され、非反転入力端子が前記誤差増幅器の出力端子に接続された演算増幅器と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記クランプ回路は、
    第1端子が接地され、第2端子が前記誤差増幅器の出力端子に接続されたクランプトランジスタと、
    制御端子および第1端子が、前記クランプトランジスタの制御端子と共通に接続されており、第2端子に前記クランプ電圧を設定する設定電圧が印加されたミラートランジスタと、
    前記ミラートランジスタの前記第1端子に接続された定電流回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  4. デジタル信号をカウントアップするカウンタと、
    前記カウンタからの出力をアナログ電圧に変換するデジタルアナログ変換回路と、
    をさらに備え、前記デジタルアナログ変換回路の出力電圧を、前記設定電圧とすることを特徴とする請求項2または3に記載の制御回路。
  5. スイッチングレギュレータの制御回路であって、
    前記スイッチングレギュレータの出力電圧を、所定の基準電圧と比較し、2つの電圧の誤差電圧を生成する誤差増幅器と、
    前記スイッチングレギュレータの出力インダクタに流れるコイル電流に応じた検出電圧を、前記誤差増幅器からの誤差電圧と比較し、前記検出電圧が前記誤差電圧に達すると所定レベルとなるオフ信号を出力するコンパレータと、
    前記オフ信号が所定レベルとなると、スイッチングトランジスタをオフし、クロック信号が所定レベルに遷移すると、前記スイッチングトランジスタをオンする駆動回路と、
    前記誤差増幅器から出力される前記誤差電圧を、所定のクランプ電圧以上にクランプするクランプ回路と、
    を備えることを特徴とする制御回路。
  6. 前記クランプ回路は、前記クランプ電圧を時間とともに上昇させることを特徴とする請求項5に記載の制御回路。
  7. 前記クランプ回路は、
    第1端子が電源端子に接続され、第2端子が前記誤差増幅器の出力端子に接続されたクランプトランジスタと、
    出力端子が前記クランプトランジスタの制御端子に接続され、反転入力端子に前記クランプ電圧を設定する設定電圧が印加され、非反転入力端子が前記誤差増幅器の出力端子に接続された演算増幅器と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の制御回路。
  8. 前記クランプ回路は、
    第1端子が電源端子に接続され、第2端子が前記誤差増幅器の出力に接続されたクランプトランジスタと、
    制御端子および第1端子が、前記クランプトランジスタの制御端子と共通に接続されており、第2端子に前記クランプ電圧を設定する設定電圧が印加されたミラートランジスタと、
    前記ミラートランジスタの前記第1端子に接続された定電流回路と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の制御回路。
  9. スイッチングレギュレータの制御回路であって、
    前記スイッチングレギュレータの出力電圧を、所定の基準電圧と比較し、2つの電圧の誤差電圧を生成する誤差増幅器と、
    前記スイッチングレギュレータの出力インダクタに流れるコイル電流に応じた検出電圧を、前記誤差増幅器からの誤差電圧と比較し、前記検出電圧が前記誤差電圧に達すると所定レベルとなるオフ信号を出力するコンパレータと、
    前記オフ信号が所定レベルとなると、スイッチングトランジスタをオフし、クロック信号が所定レベルに遷移すると、前記スイッチングトランジスタをオンする駆動回路と、
    前記誤差増幅器から出力される前記誤差電圧を、所定のクランプ電圧以下にクランプするクランプ回路と、
    を備え、動作モードに応じて、前記クランプ電圧を変化させることを特徴とする制御回路。
  10. 1つの半導体基板に一体集積化されたことを特徴とする請求項1、5、9のいずれかに記載の制御回路。
  11. 出力インダクタおよび出力キャパシタを含むスイッチングレギュレータ出力回路と、
    前記出力インダクタの一端に、スイッチングトランジスタをオン、オフした結果生ずるスイッチング電圧を供給する請求項1、5、9のいずれかに記載の制御回路と、
    を備えることを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  12. 負荷と、
    電池と、
    前記電池の電圧を入力電圧として受け、それを安定化して前記負荷に供給する請求項11に記載のスイッチングレギュレータと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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