JP6948963B2 - カバーの固定構造及び携帯端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カバーの固定構造及び携帯端末装置に関する。
商取引の決済方法には、現金決済以外にクレジットカード決済や非接触型ICカード決済(所謂「電子マネー決済」)等の電子決済がある。クレジットカード決済やデビットカード決済においては、決済処理時に暗証番号の照合処理が行われる。そして、この照合処理では、たとえば、顧客により携帯端末装置が操作されて暗証番号が入力されたことに基づいて、当該入力された暗証番号と、登録された暗証番号とが一致するか否かの照合が行われる。
この暗証番号の入力時には、暗証番号の流出を危惧して、入力時の手元を隠したいとの顧客側のニーズが存在する。下記特許文献1には、カバーを開閉させることにより、暗証番号の入力時に顧客の手元を隠すことができる携帯端末装置が開示されている。
特開2012−185544号公報
しかし、引用文献1に記載の発明は、顧客がカバーの角度を自ら適度な位置に調整することにより手元を隠さなければならず、煩わしい。また、引用文献1に記載の発明では、顧客がカバーの角度を適度な位置に調整できない場合には、顧客自身で暗証番号の入力がしやすい位置に移動しなければならず、煩わしい。
そこで、本発明は、カバーが本体部に対して回動した場合に本体部に対するカバーの所定の回転位置でカバーをロックすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成を備える。
本発明に係るカバーの固定構造は、本体部に対して回動可能なカバーと、前記カバーに突出形成されたヒンジ部と、前記本体部に形成された凹みであって、前記ヒンジ部が挿入され、かつ軸部を有する凹部と、を備え、前記凹部又は前記ヒンジ部の何れか一方には、前記凹部又は前記ヒンジ部の何れか他方に嵌まる爪部が設けられ、前記凹部又は前記ヒンジ部の何れか他方には、前記本体部に対する前記カバーの所定の回転位置で前記爪部が嵌まる窪み部が形成され、前記カバーは、前記本体部に対して挿抜可能であって、前記ヒンジ部における前記カバーの挿入方向に沿う所定面には、前記軸部が挿入される挿入孔が形成され、前記所定面における前記挿入孔の前記挿入方向側の部分は、前記挿入孔の開口方向側に欠いており、前記軸部の端部には、前記挿入方向の反対方向に向かって前記軸部の長さが短くなる方向に傾斜する傾斜面が形成されている。
また、本発明に係るカバーの固定構造の具体例としては、さらに、前記凹部には、弾性変形可能な弾性部が設けられ、前記ヒンジ部は、前記本体部に対する前記カバーの所定の回転範囲で前記弾性部を押圧するカムを備える。
また、本発明に係るカバーの固定構造の具体例としては、さらに、前記凹部には、前記凹部の底面から立設する立設面に前記ヒンジ部と接触する接触部が設けられている。
また、本発明に係るカバーの固定構造の具体例としては、さらに、前記軸部の長さは、前記軸部の外径よりも短い。
本発明に係る他のカバーの固定構造は、本体部に対して回動可能なカバーと、前記カバーに突出形成されたヒンジ部と、前記本体部に形成された凹みであって、前記ヒンジ部が挿入され、かつ軸部を有する凹部とを備え、前記凹部には、弾性変形可能な弾性部が設けられ、前記ヒンジ部は、前記本体部に対する前記カバーの所定の回転範囲で前記弾性部を押圧するカムを備える。
本発明に係る帯端末装置は、前記本体部は、入力操作が行われる入力部を備え、前記カバーは、前記入力部を遮蔽する遮蔽部材であり、請求項1から請求項の何れか1項に記載のカバーの固定構造を備える。
本発明によれば、カバーが本体部に対して回動した場合に、本体部に対するカバーの所定の回転位置でカバーをロックすることができる。
本実施の形態における携帯端末装置の表面側の斜視図である。 本実施の形態における携帯端末装置の表面側の平面図である。 本実施の形態における携帯端末装置の裏面側の平面図である。 図3においてインジケータランプが点灯した状態を示す図である。 本実施の形態における軸部を中心に決済端末と遮蔽部材とがなす角度が70度程度となる位置の平面図である。 本実施の形態における携帯端末装置の裏面側の斜視図である。 図2に示すA−A線の断面図である。 本実施の形態における本体端末、決済端末及び規制部材を示す分解斜視図である。 本実施の形態における決済端末の斜視図である。 本実施の形態における決済端末の側面図である。 本実施の形態における凹部の拡大図である。 本実施の形態における遮蔽部材の斜視図である。 本実施の形態におけるヒンジ部の拡大図である。 本実施の形態におけるヒンジ部の拡大図である。 本実施の形態における通過溝及び案内溝の拡大図である。 図3に示すB−B線の断面図である。 図3に示すC−C線の断面図である。 図5に示すD−D線の断面図である。 図6に示すE−E線の断面図である。
以下、本実施の形態における携帯端末装置5について説明する場合は、図1に示す携帯端末装置5を基準とする方向を用いて説明する。具体的には、図1に示す携帯端末装置5の幅方向として「X方向」を用い、厚さ方向として「Y方向」を用い、長さ方向として「Z方向」を用いて説明する。ここで、「長さ方向」が携帯端末装置5の長さが1番長い方向を示し、「幅方向」が「長さ方向」の次に長い方向を示し、「厚さ方向」が「幅方向」の次に長い方向を示している。また、携帯端末装置5の後述する遮蔽部材70について説明する場合には、図6に示す遮蔽部材70の挿入方向としての「S方向」も用いて説明する。さらに、携帯端末装置5の後述する決済端末40について説明する場合には、図8に示す決済端末40の挿入方向としての「T方向」も用いて説明する。
また、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、図1に示す携帯端末装置5の右側を+X側、左側を−X側、上側を+Y側、下側を−Y側、前側を+Z側、後側を−Z側と記載する。
ここで、本実施の形態における携帯端末装置5は、商品又は役務を提供する店舗などで用いられる端末である。そして、この携帯端末装置5は、商品又は役務の提供をする側の店員と、商品又は役務の提供を受ける側の顧客とにより操作される。以下では、図1に示す後述するタッチパネル式表示部16が設けられ、主として店員により操作される面を「表面」とし、図6に示す後述するボタン48が設けられ、主として顧客により操作される面を「裏面」とする。そして、店員又は顧客が携帯端末装置5の入力操作を行う際には、店員又は顧客は携帯端末装置5の+Z側(前側)に位置しているものとする。以下、店員又は顧客が携帯端末装置5の入力操作を行う際の位置を「入力位置」と称する。
(全体構成)
図1に示すように、本実施の形態における携帯端末装置5は、本体部として、店員により操作される本体端末10と、この本体端末10に収納される装置であって、顧客により暗証番号等の機密情報が入力される決済端末40と、を含んで構成されている。
本実施の形態における携帯端末装置5では、セキュリティ認証規格範囲内(機密情報の漏洩を防止する機能)である耐タンパ性を決済端末40のみが有し、本体端末10はセキュリティ認証規格範囲外である耐タンパ性を有する構成とされている。そして、図1は決済端末40が本体端末10に収納された状態を示しているが、携帯端末装置5は、この収納された状態で略直方体状を呈している。
(本体端末)
本体端末10は、図1に示すように、表面側の第1ケース12と裏面側の第2ケース14とから構成されている。そして、これらの第1ケース12又は第2ケース14には、店員により操作されるタッチパネル式表示部16や、携帯端末装置5の各部材に電力を供給するバッテリー82等が収納されている。
第1ケース12には、Z方向を長手とし、X方向を短手とする+Y側から見て矩形状のタッチパネル式表示部16が収納されている。このタッチパネル式表示部16は、タッチパネル付きの液晶表示装置とされており、第1ケース12のZ方向の中央部に配置されている。そして、このタッチパネル式表示部16は、携帯端末装置5において店員が操作を行う部分とされている。また、タッチパネル式表示部16は、大画面サイズ(例:約4インチ)のタッチパネルであるため、店員が行う全ての入力操作を行うことができ、他の操作部品(例:操作ボタン)を設ける必要がない。
第1ケース12のうち、タッチパネル式表示部16の幅方向(X方向)外側の面には、Z方向に延びる把持溝18Aが形成されている。また、第1ケース12のうち、この把持溝18Aの−Y側には、Z方向に延びる把持溝18Bが形成されている。
第1ケース12のうち、タッチパネル式表示部16よりも−Z側には、レシート等の帳票の印刷を行うプリンタ80(図7参照)、及び印刷媒体としてのロール紙81(図7参照)を覆うプリンタカバー20が開閉自在に装着されている。また、プリンタカバー20のX方向の両端部には、+Y側に突出し、突出面が平面状の脚部22が設けられている。
図2に示すように、第1ケース12のうち、タッチパネル式表示部16よりも+Z側には、+Y側に突出し、突出面が平面状の滑り止め部26Cが設けられている。この滑り止め部26Cは、ゴム製とされている。また、滑り止め部26Cの+Y側への突出幅は、上記の脚部22の+Y側への突出幅と等しい。そのため、本実施の形態では、第1ケース12側を設置面として携帯端末装置5をテーブル等に設置した場合には、滑り止め部26C及び脚部22によりテーブル等と平行に携帯端末装置5を支持できる。そして、滑り止め部26Cは、テーブル等との接触によりテーブル等との間に摩擦力を生じさせることで、入力操作時に携帯端末装置5が滑ることを抑制できる。
図3に示すように、第2ケース14のZ方向中央よりやや−Z側には、バッテリー82(図7参照)を覆うバッテリーカバー28が開閉自在に装着されている。
第2ケース14のうち、バッテリーカバー28の幅方向(X方向)外側の面には、Z方向に延びる把持溝35Aが形成されている。また、第2ケース14のうち、第1ケース12の把持溝18Bの−Y側には、Z方向に延びる把持溝35Bが形成されている(図1参照)。この把持溝35Bは、把持溝18Bと一体の溝を形成している。
図4は、携帯端末装置5の裏面を示す平面図であって、後述する決済端末40のインジケータランプ46が点灯した状態を示す図である。図5は、後述する軸部32Aを中心に決済端末40と後述する遮蔽部材70とがなす角度θが「70度程度」となる位置で遮蔽部材70がロックされた状態を−Y側から見た平面図である。図6は、携帯端末装置5の裏面を示す斜視図であって、後述する遮蔽部材70を本体端末10に対しておよそ直立させた状態(以下、「直立状態」とする)を示す図である。
次に、図7を用いて、本体端末10の内部構造を説明する。なお、図7は本体端末10に決済端末40が収納された状態を示している。
図7に示すように、第1ケース12の−Z側の端部には、上記のプリンタカバー20に覆われたプリンタ80及びロール紙81が配置されている。なお、ロール紙81を交換する場合等には、プリンタカバー20を開放することで新しいロール紙81を入れることができる。
第1ケース12のうち、プリンタ80よりも+Z側には、上記のタッチパネル式表示部16がZ方向に沿って収納されている。
また、第1ケース12のうち、タッチパネル式表示部16の−Y側には、第1基板としてのメイン基板83がZ方向に沿って収納されている。このメイン基板83は、携帯端末装置5の電子決済処理を制御する図示しないCPUやメモリ等を備えている。
次に、第2ケース14のうち、ロール紙81の−Y側には、第2基板としての無線通信用の無線基板84がZ方向に沿って収納されている。この無線基板84は、少なくとも、本体端末10と外部装置(例:情報処理センタ)との間の通信を行うための制御用基板である。
そして、これらのメイン基板83と無線基板84とは、ケーブル85により接続されている。
また、第2ケース14のうち、メイン基板83と無線基板84とに挟まれた位置には、円筒型のバッテリー82が収納されている。なお、バッテリー82を交換する場合には、バッテリーカバー28を開放することでバッテリー82を取り出すことができる。
次に、本体端末10と決済端末40とが分離した状態を示す図8を用いて、本体端末10の構造を説明する。
図8に示すように、第2ケース14のうち、バッテリーカバー28の+Z側には、本体端末10の+Y側に凹んで形成された凹みであって、後述する遮蔽部材70のヒンジ部74が挿入され、かつ軸部32Aを有する2つの凹部30が設けられている。なお、凹部30の詳細については後述する。
本体端末10のうち、凹部30よりも+Z側には、後述する決済端末40の形状及び寸法に合わせて略L字状に形成された空間を有する収納部24が設けられている。この収納部24には、後述する決済端末40が隙間なく収納可能とされている。そして、収納部24は、後述する接続面39から本体端末10の+Z側の端部までの空間を有し、後述する決済端末40の延在部42が収納される第1収納部24Aと、後述する接続面27から本体端末10の+Z側の端部までの空間を有し、後述する決済端末40の突出部44が収納される第2収納部24Bと、を備えている。
第1収納部24Aの幅方向(X方向)外側は、Z方向に延びる縁部36により構成されている。縁部36の幅方向(X方向)内側の面には、幅方向(X方向)内側に突出する凸部としてのレール部37が設けられている。このレール部37は、Z方向に沿って設けられている。また、縁部36の幅方向(X方向)外側の面には、幅方向(X方向)外側に突出する突起部38が設けられている(図17参照)。
2つの縁部36の−Z側の端部を繋ぐ接続面39には、Z方向に開口した穴部39Aが形成されている。この穴部39Aは、決済端末40に接続されることで決済端末40への電源供給を行う電源ケーブル39Bが挿通可能とされている。
第2収納部24Bの幅方向(X方向)外側は、Z方向に延びる縁部26により構成されている。この縁部26は縁部36と重なっている。また、2つの縁部26の−Z側の端部は、接続面27により接続されている。そして、この縁部26には、磁気媒体としての磁気カードを通過させる通過溝26AがX方向に沿って形成されている。この通過溝26Aは、第1ケース12の+Y側の面においてX方向に沿って形成された溝であって、その深さが携帯端末装置5の厚さの半分程度とされている。また、縁部26の+Z側の端面には、Z方向に開口したネジ孔26Bが形成されている。
(決済端末)
図9は、本実施の形態における決済端末40の斜視図である。この決済端末40は、図10に示すように、X方向(具体的には、「+X側」)から見て略L字の形状である。そして、決済端末40は、本体端末10の長さ方向、すなわち、Z方向に延在する延在部42と、延在部42の+Z側の端部から+Y側に向けて突出した突出部44と、を備えている。
延在部42の−Y側の面には、液晶表示部43(図6参照)と、この液晶表示部43の周囲に配置された4個のインジケータランプ46(図6参照)と、液晶表示部43の+Z側に配置された12個(縦4個*横3個)のボタン48と、が設けられている。
液晶表示部43には、ボタン48により暗証番号が入力された際に、当該入力された暗証番号に対応する伏せ字(例:「*」)が表示される。また、液晶表示部43の周囲には、非接触型ICカード内に記録されるカード情報の読み取り、及び書き込みを行う図示しない非接触型ICカードリーダのアンテナが内蔵されている。
インジケータランプ46は、非接触型ICカードの読み取り準備が完了し、読み取り待ちの状態(ポーリング状態)で点滅又は点灯し、非接触型ICカードによる読み取りが成功すると、読み取り成功を知らせる音や表示等とともに点灯し、少し時間が経つと自動消灯する。
ボタン48は、携帯端末装置5において顧客による暗証番号の入力操作が行われる入力部分である。
また、延在部42の+Z側の面には、接触型ICカードを挿入するための接触型ICカード挿入口50が形成されている(図9参照)。そして、この接触型ICカード挿入口50の奥側(−Z側)には、挿入された接触型ICカードのカード情報を読み取る図示しない接触型ICカード読取部が設けられている。
延在部42の−Z側の面には、本体端末10の電源ケーブル39Bが接続される図示しない電源給電コネクタが形成されている。決済端末40は、この図示しない電源給電コネクタに電源ケーブル39Bが接続されることで、本体端末10から電力を得ることができる。
延在部42のX方向の両面には、Z方向に沿った溝であって、決済端末40が本体端末10に収納される場合に、上記のレール部37と嵌まり合う溝部52が形成されている。この溝部52は、決済端末40の幅方向(X方向)内側に凹んでおり、その深さ寸法がレール部37の高さ寸法よりも大きい。
また、突出部44のZ方向の中央付近には、磁気カードを−X側から+X側に案内する案内溝56が形成されている。この案内溝56は、突出部44の+Y側の面においてX方向に沿って形成された溝であって、その深さが通過溝26Aの深さと同程度とされている。また、案内溝56と通過溝26Aとの位置は、携帯端末装置5を側面視した場合に略一致している。そのため、決済端末40を本体端末10に収納した状態では、これらの溝にカードを通過させることができる。案内溝56は、−X側が磁気カードに対する入口側とされ、+X側が磁気カードに対する出口側とされている。
そして、案内溝56は、その入口側(−X側)の部分がその出口側(+X側)に向かって縮径するテーパ状に形成されている(図9参照)。つまり、案内溝56の幅は、磁気カードに対する入口側が磁気カードに対する出口側よりも広く形成されている。
また、案内溝56の奥側(−Y側)には、読取部としての磁気カード読取部54が配置されている(図7参照)。そのため、磁気カードを案内溝56に通すことで、磁気カードの磁気情報(カード情報)を磁気カード読取部54に読み取らせることができる。
そして、以上のように構成された決済端末40は、本体端末10に収納された状態において、携帯端末装置5の「表面側」の+Z側の端部から−Z側の端部にかけての約1/5の領域を占め(図2参照)、携帯端末装置5の「裏面側」の+Z側の端部から−Z側の端部にかけての約1/2の領域を占めている(図6参照)。
なお、決済端末40の内部機構の詳細の説明は省略するが、決済端末40は、本体端末10との通信が可能な図示しない通信部と、上記のカード情報等の機密情報の暗号化を行う図示しない暗号部と、を少なくとも備えている。これにより、決済端末40では、取得したカード情報等の機密情報を暗号部で暗号化した後、通信部を介して暗号化されたカード情報等を本体端末10に送信することができる。
(凹部)
次に、図11を用いて、凹部30について説明する。
凹部30は、図11に示すように、略長方形状の底面34と、底面34の−Z側の端部から−Y側に立設する立設面31と、底面34の+X側の端部から−Y側に立設する側面32と、底面34の−X側の端部から−Y側に立設する側面33と、を備えている。そして、凹部30は、立設面31とZ方向で対向する側(+Z側)が開放されている。
なお、この図11に示す凹部30は、図8に示す2つの凹部30のうちの−X側の凹部30である。そして、2つの凹部30の構成は対称のため、以下では−X側の凹部30について説明し、+X側の凹部30については説明を省略する。
図11に示すように、底面34における+X側には直方体状の弾性部34Aが固定されている。この弾性部34Aは、弾性変形可能な素材で形成されている。本実施の形態では、この弾性部34Aの材質はシリコンゴム製とされている。そして、弾性部34Aは、後述する遮蔽部材70のカム74Fにより挿入方向(S方向)側へ押圧されることで挿入方向(S方向)側へ弾性変形する。
また、底面34における弾性部34Aの−X側には、−Y側に突出した爪部34Bが形成されている。この爪部34Bは、樹脂製とされ、底面34に支持された片持ち構造となっている。そのため、爪部34Bはバネ性を有しており、後述する遮蔽部材70の第1窪み部74Gに嵌まる場合に、遮蔽部材70による挿入方向(S方向)側への押圧力により挿入方向(S方向)側に撓むことができる。
側面32には、−X側に突出した略円柱状の軸部32Aが設けられている。軸部32Aの長さは、軸部32Aの外径よりも短い。また、軸部の端部32Bは、その+Y側が側面32に対してY方向に鉛直に延びる鉛直面32Cとなっており、鉛直面32Cの−Y側が−Y側に向かって+X側に傾斜する傾斜面32Dとなっている。
立設面31のうち、爪部34BとX方向の位置が重なる部分には、+Z側から見て矩形状であって、+Z側に突出した接触部としての張り出し部31Aが設けられている。張り出し部31Aは、その端面(+Z側の面)が平面状に形成されている。そして、この張り出し部31Aは直立状態において、遮蔽部材70の後述する接触面74Jと接触する。
(遮蔽部材)
次に、図12を用いて、携帯端末装置5が備える構成のうち、本体端末10に対して回動可能であって、本体端末10を覆うカバーとしての遮蔽部材70について説明する。そして、この遮蔽部材70は、入力部としての後述するボタン48を遮蔽するものである。ここで、本実施の形態における「遮蔽」には、上記のボタン48等の携帯端末装置5の構成部品を遮蔽する(隠す)ことと、上記のボタン48等を操作する際の顧客の手元を遮蔽する(隠す)こととが含まれる。
遮蔽部材70は、図12に示すように、略平板状に形成された覆部72と、覆部72の−Z側の端部に突出形成された2つのヒンジ部74と、を備えている。この遮蔽部材70は、ヒンジ部74の軸を中心に回動することにより、本体端末10に対して開閉することができる。そして、本実施の形態では、遮蔽部材70が決済端末40に対して開く場合には、入力位置に顧客が立った状態において、顧客から離れる方向(−Z側)に遮蔽部材70が開く。一方、本実施の形態では、遮蔽部材70が決済端末40に対して閉まる場合には、入力位置に顧客が立った状態において、顧客に近付く方向(+Z側)に遮蔽部材70が閉まる。
覆部72は、略長方形状の底面72Dと、底面72DのX方向の端部から+Y側に立設する側面72B及び側面72Cと、底面72Dの+Z側の端部から+Y側に立設し、かつ側面72B及び側面72Cの+Z側の端部同士を接続する側面72Aと、を備えている。そして、覆部72は、側面72AとZ方向で対向する側(−Z側)が開放されている。また、覆部72の幅は携帯端末装置5の幅と同程度とされ、覆部72のZ方向の長さは携帯端末装置5のZ方向の長さの半分程度とされている。
覆部72は、樹脂材料で形成されており、その全体が濃色の半透明色に着色されている。また、覆部72では、少なくとも底面72Dの+Y側の面又は−Y側の面にシボ加工が施されている。そのため、遮蔽部材70が閉状態である場合には、覆部72に覆われた決済端末40の液晶表示部43等が目視できない(図3参照)。一方、遮蔽部材70が閉状態であるが、非接触型ICカードの電子決済準備が完了した場合には、店員又は顧客はインジケータランプ46の点灯状態を確認できる(図4参照)。
側面72B及び側面72Cには、遮蔽部材70が閉状態である場合に、第2ケース14の突起部38(図17参照)と嵌合する凹み72Eが形成されている。また、側面72B及び側面72Cは、その−Z側の端部から+Z側に向けてZ方向に延びる把持溝72Fが形成されている。ここで、閉状態(図3参照)の場合には、第2ケース14の把持溝35Aと上記の把持溝72FとのX方向の位置が一致することで、Z方向に沿った一体の溝が形成される。そして、本実施の形態では、第1ケース12の把持溝18A、18B、第2ケース14の把持溝35A、35B及び遮蔽部材70の把持溝72Fが形成されているため、携帯端末装置5を把持した際に指がこれらの溝にフィットすることで、携帯端末装置5を把持しやすくなっている。
ヒンジ部74は、覆部72の−Z側の端部から突出する2つの突出部分である。このヒンジ部74は、X方向を軸とし、挿入方向(S方向)側に向けて凸となる半円筒面を有している。なお、2つのヒンジ部74の構成は対称のため、以下では図13を用いて−X側のヒンジ部74について説明し、+X側のヒンジ部74については説明を省略する。
図13に示すように、ヒンジ部74は、遮蔽部材70の挿入方向(S方向)に沿い、かつ側面72B及び側面72Cと平行な側面74Aに、軸部32Aが挿入される挿入孔74Bが形成されている。
所定面としての側面74Aは、挿入孔74Bの挿入方向(S方向)の反対側の鉛直面74Cと、挿入孔74Bの挿入方向(S方向)側の切り欠き面74Dと、から構成されている。鉛直面74Cは、挿入方向(S方向)に対して鉛直に延びる面とされ、切り欠き面74Dは、挿入方向(S方向)側に向かって−X側に切り欠かれた面とされている。つまり、ヒンジ部74では、側面74Aにおける挿入孔74Bの挿入方向(S方向)側の部分が、挿入孔74Bの開口方向側(−X側)に欠いた構成となっている。
また、ヒンジ部74は、切り欠き面74Dの挿入方向(S方向)の端部から−X側に延びる先端面74Eを備えている。先端面74Eは、挿入方向(S方向)側に向けて凸となる半円筒面となっている。
先端面74Eにおける+X側には、先端面74Eから突出し、挿入方向(S方向)側に向けて凸となる湾曲面を有するカム74Fが設けられている。このカム74Fは、決済端末40に対する遮蔽部材70の所定の回転範囲で弾性部34Aを押圧するものである。ここで、「所定の回転範囲」とは、軸部32Aを中心に決済端末40と遮蔽部材70とがなす角度θ(以下、単に「なす角度θ」とする)が「70度程度以上90度程度」となる範囲である。そして、カム74Fは、所定の回転範囲で弾性部34Aを挿入方向(S方向)側に押圧することで弾性部34Aを挿入方向(S方向)側へ弾性変形させる(図19参照)。
また、先端面74Eにおけるカム74Fの−X側には、挿入方向(S方向)の反対側に向けて凹んだ窪み部としての第1窪み部74Gが形成されている。この第1窪み部74Gは、決済端末40に対する遮蔽部材70の所定の回転位置で爪部34Bが嵌まるものである(図18参照)。ここで、「所定の回転位置」とは、なす角度θが「70度程度」となる位置である。
また、ヒンジ部74における第1窪み部74Gの挿入方向(S方向)の反対側には、−Y側に向けて凹んだ第2窪み部74Hが形成されている。この第2窪み部74Hは、遮蔽部材70が閉状態の場合に爪部34Bが嵌まるものである(図16参照)。
また、図14に示すように、ヒンジ部74は、覆部72の底面72Dと挿入方向(S方向)に連続する連続面を成す底面74Iを備えている。この底面74Iには、−Y側に向けて突出し、凹部30の張り出し部31Aと接触する接触面74Jが設けられている。接触面74Jは、その端面が平面状に形成されている。
以上のように構成された遮蔽部材70は、本体端末10に対して挿抜可能とされている。
遮蔽部材70を本体端末10に装着するには、本体端末10に対して直立させた遮蔽部材70のヒンジ部74を凹部30に対して挿入方向(S方向)に挿入する。凹部30にヒンジ部74が挿入されると、切り欠き面74Dと傾斜面32Dとが接触する。そして、傾斜面32Dの傾斜に沿ってヒンジ部74が案内されて挿入孔74Bに軸部32Aが挿入される。これにより、ヒンジ部74又は側面74A(所定面の一例)が弾性変形することで、遮蔽部材70が嵌まり、遮蔽部材70が本体端末10に装着される。
一方、遮蔽部材70を本体端末10から取り外すには、直立状態の遮蔽部材70を挿入方向(S方向)の反対側に持ち上げる。直立状態の遮蔽部材70を挿入方向(S方向)の反対側に持ち上げると、軸部32Aが挿入孔74Bから外れ、遮蔽部材70が本体端末10から取り外される。
(規制部材)
次に、図8を用いて、携帯端末装置5が備える構成のうち、本体端末10に収納された決済端末40の挿入方向(T方向)の反対側への移動を規制する規制部材60について説明する。
規制部材60は、図8に示すように、X方向に延びる押さえ部62と、押さえ部62の幅方向(X方向)外側に設けられた固定部64と、を備えている。
押さえ部62は、−Z側の面が平面に形成されており、X方向の幅は、突出部44の幅と同程度である。
固定部64には、Z方向に貫通したネジ孔64Aが形成されている。この固定部64の2つのネジ孔64Aの中心間の距離は、縁部26の2つのネジ孔26Bの中心間の距離と等しい。
そして、規制部材60は、このネジ孔64Aと上記のネジ孔26Bとの位置を一致させた状態でネジ66がネジ孔26Bに螺合されることで本体端末10に固定される。これにより、決済端末40は挿入方向(T方向)の反対側への移動が規制される。この詳細については後述する。なお、ネジ66の図示しないリセス形状は、特殊形状で形成されており、店員又は顧客の容易な取り外しが困難になっている。この特殊形状としては、一般的な十字以外のY字やトルクス等が挙げられる。本実施の形態では、ネジ66の図示しないリセス形状を「Y字」としている。
(決済端末の本体端末への装着について)
次に、決済端末40が本体端末10に収納され、挿入方向(T方向)の反対側への移動が規制されるまでの流れについて説明する。なお、以下の決済端末40の本体端末10への装着は、たとえば、製造業者等の作業者の手により行われるものとする。
図8に示すように、まず、決済端末40は、作業者により本体端末10とZ方向に向き合わせられ、その裏面を−Y側に向けた状態の本体端末10に、液晶表示部43を−Y側に向けた状態で挿入方向(T方向)に沿って挿入される。決済端末40は、作業者により本体端末10に挿入されていくと溝部52がレール部37に嵌まる。これにより、決済端末40は、Y方向への移動が規制される。
続いて、決済端末40は、作業者により延在部42の−Z側の面に形成された図示しない電源給電コネクタに本体端末10の電源ケーブル39Bが接続される。その後、決済端末40は、延在部42の−Z側の面で電源ケーブル39Bを穴部39Aに押し込みつつ、延在部42の−Z側の面が接続面39に接触するまで、作業者により挿入方向(T方向)に挿入される。これにより、決済端末40は、延在部42が第1収納部24Aに収納され、突出部44が第2収納部24Bに収納され、その全体が本体端末10に収納される。また、決済端末40は、第1収納部24Aの幅と延在部42の幅とが同程度のため、X方向への移動が規制される。
続いて、規制部材60の押さえ部62は、作業者により突出部44と接触させられることで決済端末40を挿入方向(T方向)側に押さえる。また、規制部材60は、作業者により固定部64のネジ孔64Aの位置が縁部26のネジ孔26Bの位置に合わせられる。そして、規制部材60は、ネジ孔26Bとネジ孔64Aとの位置が一致した状態で作業者によりネジ66がネジ孔26Bに螺合されることで、本体端末10に固定される。
規制部材60が本体端末10に固定された状態では、決済端末40の−Z側の面は接続面39に接触し、決済端末40の+Z側の面は押さえ部62に接触しているため、決済端末40の挿入方向(T方向)の反対側への移動が規制される。
ここで、図15に示すように、決済端末40が本体端末10に収納された状態では、案内溝56と通過溝26Aとが一体となっている。つまり、決済端末40が本体端末10に収納された場合、通過溝26Aと案内溝56とのZ方向の位置が一致することで、これらの溝はX方向に沿って一体となっている。また、図15に示すように、案内溝56の幅は、通過溝26Aの幅よりも狭く形成されている。
(遮蔽部材の回動動作の説明)
次に、遮蔽部材70の回動動作について説明する。なお、以下の遮蔽部材70の回動動作は、店員又は顧客の手により行われるものとする。
図16に示すように、遮蔽部材70は、なす角度θが「0度」の場合、すなわち、閉状態の場合、第2窪み部74Hに爪部34Bが嵌まっている。そして、遮蔽部材70は、この閉状態の場合、図17に示すように、凹み72Eに突起部38が嵌合している。
そして、遮蔽部材70は店員又は顧客により、この閉状態から決済端末40に対して開かれていくと、図18に示すように、なす角度θが「70度程度」の位置で第1窪み部74Gに爪部34Bが嵌まる。これにより、遮蔽部材70は、なす角度θが「70度程度」の位置で一時的に回動動作がロックされる。なお、遮蔽部材70は、なす角度θが「0度以上70度程度未満」の範囲では、その回動動作がロックされないようになっている。そのため、遮蔽部材70は、なす角度θが「0度以上70度程度未満」の範囲において、店員又は顧客が手を離すと、その自重により決済端末40に対して閉まっていく。
遮蔽部材70は店員又は顧客により、なす角度θが「70度程度」の位置から決済端末40に対して開こうとされると、第1窪み部74Gから爪部34Bが外れる。これにより、遮蔽部材70は、なす角度θが「70度程度」以上の範囲まで回動可能となる。
そして、遮蔽部材70は、なす角度θが「70度程度以上90度程度」となる所定の回転範囲では、カム74Fが弾性部34Aに接触する。このとき、カム74Fは弾性部34Aを挿入方向(S方向)側へ押圧する。これにより、弾性部34Aは、図19に示すように、挿入方向(S方向)側に弾性変形して、カム74Fとの間に摩擦力や圧縮力を生じさせる。遮蔽部材70は、この摩擦力及び圧縮力により、なす角度θが「70度程度以上90度程度」の任意の位置で回動動作がロックされる。具体的には、弾性部34Aは、弾性変形した結果、その弾性率に応じた力(弾性力)でカム74Fを−Z側に押圧する。そして、遮蔽部材70は、このカム74Fの押圧力に応じた摩擦力によって保持される。以上のように、遮蔽部材70は、なす角度θが「70度程度以上90度程度」の範囲において、店員又は顧客が手を離しても、その自重により決済端末40に対して閉まることなく、その手が離れた位置で回動動作がロックされる。さらに、本実施の形態における弾性部34Aは、なす角度θが「70度程度以上90度程度」の範囲において、遮蔽部材70を保持可能な程度の摩擦力を生じさせる弾性力が得られる弾性部材を使用している。
図19に示すように、遮蔽部材70は、なす角度θが「90度程度」になると、接触面74Jが張り出し部31Aに接触し、回動動作が停止する。以上のように、本実施の形態における遮蔽部材70の回動動作は、なす角度θが「0度以上90度程度」の回転範囲で行われる。
ただし、遮蔽部材70は店員又は顧客により、なす角度θが「90度程度」の状態で強引に開こうとされると、軸部32Aが挿入孔74Bから外れ、本体端末10から取り外される。具体的には、遮蔽部材70は、なす角度θが「90度程度」の状態でそれ以上に開こうとされると、張り出し部31Aを軸にして回転しようとする。しかし、この場合には、接触面74Jが張り出し部31Aに接触しているため、遮蔽部材70は、なす角度θが「90度程度」の状態を超えて回転することができず、その結果、遮蔽部材70全体が挿入方向(S方向)の反対側に持ち上がる。そして、遮蔽部材70全体が挿入方向(S方向)の反対側に持ち上がる際に、挿入孔74Bが軸部32Aから外れることで遮蔽部材70が本体端末10から取り外される。なお、遮蔽部材70は、決済端末40に対して開いた状態で携帯端末装置5がテーブル等から落下した場合には、軸部32Aが挿入孔74Bから外れ、本体端末10から取り外される。
(作用効果)
まず、携帯端末装置5の全体構成により生じる作用効果を説明する。
本実施の形態では、幅方向(X方向)から見て略L字状を呈する決済端末40を備え、この決済端末40が磁気カード、接触型ICカード、及び非接触型ICカードの各々の電子決済に対応する読取部を備えている。
たとえば、決済端末40は、磁気カードの電子決済に対応する読取部として、突出部44に磁気カード読取部54を備えている。また、本実施の形態では、決済端末40を略L字状に形成することで、延在部42と突出部44との厚さ方向(Y方向)の位置を重ねて延在部42の長さ方向(Z方向)の範囲内に突出部44を収めている。そして、本実施の形態では、決済端末40を本体端末10に隙間なく収納可能とされている。そのため、本実施の形態によれば、携帯端末装置5が複数の読取部を備える場合において、携帯端末装置5を小型化することができる。
また、本実施の形態では、本体端末10に形成され、磁気カードを幅方向(X方向)に通過させる通過溝26Aを備えている。さらに、本実施の形態では、決済端末40に形成され、決済端末40が本体端末10に収納された場合に通過溝26Aと一体となり、磁気カードを幅方向(X方向)に案内する案内溝56を備えている。つまり、本実施の形態における携帯端末装置5では、別体の本体端末10と決済端末40とで構成されていても、決済端末40が本体端末10に収納された場合に通過溝26Aと案内溝56との長さ方向(Z方向)の位置を一致させ、幅方向(X方向)に沿った一体の溝を形成することができる。そのため、本実施の形態によれば、本体端末10と決済端末40とを別体で形成しても、磁気カードによる電子決済を円滑に行うことができる。
また、本実施の形態では、通過溝26Aの幅は、案内溝56の幅よりも広く形成されている。そのため、本実施の形態によれば、寸法公差により決済端末40にばらつきが生じたとしても、決済端末40が本体端末10に収納された場合に、その収納時の寸法公差を吸収して通過溝26Aと案内溝56との長さ方向(Z方向)の位置を一致させることができる。さらに、本実施の形態では、案内溝56の幅は、磁気カードに対する入口側の幅が磁気カードに対する出口側の幅よりも広く形成されている。そのため、本実施の形態によれば、案内溝56の幅が一定の構成に比べて、磁気カードを通しやすくでき、磁気カードによる電子決済を円滑に行うことができる。
また、本実施の形態では、セキュリティ認証規格範囲内(機密情報の漏洩を防止する機能)である耐タンパ性を決済端末40のみが有し、本体端末10はセキュリティ認証規格範囲外である耐タンパ性を有する構成とされている。つまり、本実施の形態における携帯端末装置5では、セキュリティ認証規格範囲内(機密情報の漏洩を防止する機能)の耐タンパ性を1つの装置に集約して搭載している。
ここで、「クレジットカード」や「非接触型ICカード」等により決済が行われる電子決済業界では、「電子決済を行う端末に対するセキュリティ基準」が定められ、この基準を順守することが一般的とされている。また、この「電子決済を行う端末に対するセキュリティ基準」は、新たなリスクや不正使用等に対応すべく、数年に一度改定されている。そのため、「電子決済を行う端末」を製造販売する企業では、「電子決済を行う端末に対するセキュリティ基準」が改定される度に自社製品を新たな基準に対応させるアップグレードが行われている。したがって、「電子決済を行う端末」を製造販売する企業では、「電子決済を行う端末に対するセキュリティ基準」が改定される都度のアップグレードに費やすランニングコストを如何に軽減するかが課題とされている。
そこで、本実施の形態における携帯端末装置5は、決済端末40のみがセキュリティ認証規格範囲内(機密情報の漏洩を防止する機能)である耐タンパ性を備えることで、「電子決済を行う端末に対するセキュリティ基準」が改定される都度のアップグレードを「決済端末40」のみに行えばよい構成としている。そのため、本実施の形態によれば、電子決済を行う端末の複数の構成部品がセキュリティ認証規格範囲内(機密情報の漏洩を防止する機能)の耐タンパ性を備える構成に比べて、「電子決済を行う端末に対するセキュリティ基準」が改定される都度のアップグレードに費やすランニングコストを軽減することができる。
また、本実施の形態では、決済端末40にセキュリティ認証規格範囲内(機密情報の漏洩を防止する機能)の耐タンパ性を集約して一つのモジュールを形成することで、決済端末40を本体端末10以外の他の端末に接続した場合に、その他の端末を電子決済に対応させることができる。たとえば、現金払いのみに対応したPOS端末に決済端末40を接続することで、「クレジットカード払い」や「非接触型ICカード払い」の選択肢を増やすことができ、決済時の顧客の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、縁部36の幅方向(X方向)内側の面に、幅方向(X方向)内側に突出するレール部37が形成されている。さらに、本実施の形態では、延在部42の幅方向(X方向)の両面に、長さ方向(Z方向)に沿った溝であって決済端末40が本体端末10に収納される場合にレール部37と嵌まり合う溝部52が形成されている。そして、本実施の形態では、決済端末40が本体端末10の+Z側から挿入方向(T方向)に向けて挿入された場合には、溝部52がレール部37に嵌まることにより、決済端末40を挿入方向(T方向)に沿って円滑に挿入することができる。さらに、本実施の形態では、決済端末40が本体端末10に収納された場合には、レール部37と溝部52とが嵌まり合っているため、決済端末40の厚さ方向(Y方向)への移動を規制することができる。
また、本実施の形態では、溝部52にレール部37が嵌まることにより本体端末10に収納された決済端末40の挿入方向(T方向)の反対側への移動を本体端末10との螺合により規制する規制部材60を備えている。そして、本実施の形態によれば、規制部材60が本体端末10に固定された状態では、決済端末40の−Z側の面が接続面39に接触し、決済端末40の+Z側の面が押さえ部62に接触するため、決済端末40の挿入方向(T方向)の反対側への移動を規制することができる。
また、本実施の形態では、本体端末10のうち、タッチパネル式表示部16の−Y側には、メイン基板83が長さ方向(Z方向)に沿って収納され、ロール紙81の−Y側には、無線基板84が長さ方向(Z方向)に沿って収納されている。さらに、本実施の形態では、本体端末10には、メイン基板83と無線基板84とを接続するケーブル85と、メイン基板83と無線基板84とに挟まれた位置に配置された円筒型のバッテリー82とが収納されている。
ここで、円筒型のバッテリー82は同容量の角形のバッテリーに比べると、その平面積を抑えることはできるが、その外径厚みが大きくなってしまう。
しかし、本実施の形態によれば、メイン基板83と無線基板84とを分離して配置しているため、分離しているメイン基板83と無線基板84との間に、外径厚みの大きい円筒型のバッテリー82を用いても、基板に邪魔されることなく本体端末10内に配置でき、携帯端末装置5の小型化に寄与できる。
また、本実施の形態では、決済端末40を本体端末10に収納した状態では、携帯端末装置5の−Z側にはプリンタ80及びロール紙81が位置し、携帯端末装置5の長さ方向(Z方向)の中央部にはタッチパネル式表示部16及びバッテリー82が位置し、携帯端末装置5の+Z側には突出部44が位置している(図7参照)。そして、本実施の形態では、プリンタ80及びロール紙81を含む携帯端末装置5の長さ方向(Z方向)の一方側(−Z側)の部品の重量と、突出部44を含む携帯端末装置5の長さ方向(Z方向)の他方側(+Z側)の部品の重量とが同程度となっている。これにより、本実施の形態では、決済端末40を本体端末10に収納した状態における携帯端末装置5の重心は長さ方向(Z方向)の中央部に位置している。そのため、本実施の形態によれば、携帯端末装置5の重心が長さ方向の一方側又は他方側に寄っている構成に比べて、携帯端末装置5を把持した際のバランスを良好にでき、たとえば、片手でもバランスよく携帯端末装置5を把持できる。
次に、遮蔽部材70を設けたことにより生じる作用効果を説明する。
本実施の形態では、凹部30の底面34には−Y側に突出した爪部34Bが設けられ、ヒンジ部74の先端面74Eにはなす角度θが「70度程度」となる位置で爪部34Bが嵌まる第1窪み部74Gが形成されている。つまり、本実施の形態では、遮蔽部材70が決済端末40に対して開かれていくと、爪部34Bが第1窪み部74Gに嵌まり、なす角度θが「70度程度」となる位置で遮蔽部材70が一時的にロックされる。
ここで、図5は、なす角度θが「70度程度」となる位置で遮蔽部材70がロックされた状態を−Y側から見た平面図である。なお、図5に示す状態では、顧客は携帯端末装置5に対して+Z側に立っており、店員は携帯端末装置5に対して−Z側に立っているものとする。つまり、図5に示す状態では、顧客が入力位置に立っているものとする。
図5に示すように、なす角度θが「70度程度」となる位置においては、顧客が入力位置からボタン48を視認することができる。また、なす角度θが「70度程度」となる位置においては、−Z側から携帯端末装置5を見た場合、覆部72によりボタン48が遮蔽されるため、店員は顧客が何れのボタン48を操作しているのかを認識することができない。
これに対し、一例として、所定の回転位置をなす角度θが「60度」となる位置とした場合には、なす角度θが「70度程度」となる位置とした場合に比べて、顧客による暗証番号の入力操作が煩雑化する。具体的には、なす角度θが「60度」となる位置とした場合には、延在部42の−Y側の面が遮蔽される面積が大きくなるため、顧客が立った状態でボタン48を見下ろすことが困難となる。そのため、なす角度θが「60度」となる位置とした場合には、一歩下がってボタン48を操作したり、覗き込んでボタン48を操作したりしなければならず、顧客が煩わしさを感じるおそれがある。
以上のように、本実施の形態によれば、なす角度θを「70度程度」とすることにより、顧客によるボタン48の操作を遮蔽してその手元を隠しつつ、暗証番号の入力を阻害しない位置で遮蔽部材70を一時的にロックすることができる。
また、本実施の形態では、凹部30の底面34には弾性変形可能な弾性部34Aが設けられ、ヒンジ部74の先端面74Eにはなす角度θが「70度程度以上90度程度」となる範囲で弾性部34Aを押圧するカム74Fが設けられている。つまり、本実施の形態では、遮蔽部材70が決済端末40に対して開かれていくと、カム74Fが弾性部34Aを押圧することにより、なす角度θが「70度程度以上90度程度」の任意の位置で遮蔽部材70がロックされる。
これにより、本実施の形態では、視点に合わせて顧客自身が所望の回転範囲で遮蔽部材70の回動動作をロックすることができる。そのため、本実施の形態によれば、なす角度θが「70度程度以上90度程度」となる範囲で遮蔽部材70の回動動作をロックすることで、暗証番号の入力を阻害しない任意の位置で遮蔽部材70をロックすることができる。
また、本実施の形態では、凹部30の立設面31には+Z側に突出した張り出し部31Aが設けられ、ヒンジ部74の底面74Iには遮蔽部材70を本体端末10に対して直立させた直立状態で張り出し部31Aと接触する接触面74Jが設けられている。つまり、本実施の形態では、遮蔽部材70が決済端末40に対して開かれ遮蔽部材70が直立状態となると、接触面74Jが張り出し部31Aに接触することにより遮蔽部材70がロックされる。そのため、本実施の形態によれば、遮蔽部材70を本体端末10に対して最大限開いた状態で遮蔽部材70を保持することができる。
また、本実施の形態では、ヒンジ部74の側面74Aには軸部32Aが挿入される挿入孔74Bが形成され、側面74Aにおける挿入孔74Bの挿入方向(S方向)側の切り欠き面74Dは挿入孔74Bの開口方向側(−X側)に欠いている。つまり、本実施の形態では、切り欠き面74Dが設けられていることにより、挿入孔74Bに対する軸部32Aの引っ掛かりが浅くなる。これにより、本実施の形態によれば、側面74Aが面一の構成に比べて、軸部32Aを挿入孔74Bに収納しやすく、軸部32Aを挿入孔74Bから取り外しやすい。そのため、本実施の形態によれば、側面74Aが面一の構成に比べて、遮蔽部材70を本体端末10に対して挿抜しやすくできる。
また、本実施の形態では、軸部の端部32Bには、その+Y側に側面32に対して厚さ方向(Y方向)に鉛直に延びる鉛直面32Cが形成され、鉛直面32Cの−Y側に−Y側に向かって+X側に傾斜する傾斜面32Dが形成されている。これにより、本実施の形態では、遮蔽部材70を本体端末10に挿入した場合に、傾斜面32Dの傾斜に沿ってヒンジ部74が案内されることで軸部32Aを容易に挿入孔74Bに挿入することができる。そのため、本実施の形態によれば、軸部32Aの端面が面一の構成に比べて、遮蔽部材70を本体端末10に対して挿入しやすくできる。
また、本実施の形態では、軸部32Aの長さが軸部32Aの外径よりも短く形成されている。これにより、本実施の形態では、軸部32Aが挿入孔74Bに収納された状態の遮蔽部材70に対して挿入方向(S方向)の反対側への力がかかった場合に、容易に挿入孔74Bから軸部32Aを取り出すことができる。そのため、本実施の形態によれば、軸部32Aの長さが軸部32Aの外径よりも長い構成に比べて、遮蔽部材70を本体端末10から容易に取り外すことができる。
また、本実施の形態では、なす角度θが「0度」の閉状態である場合には、遮蔽部材70により決済端末40全体が遮蔽されている。そのため、本実施の形態によれば、遮蔽部材70を備えない構成に比べて、携帯端末装置5の落下時に決済端末40に加わる衝撃を軽減でき、携帯端末装置5の破損を抑制できる。さらに、本実施の形態によれば、遮蔽部材70を備えない構成に比べて、本体端末10の操作時に決済端末40のボタン48等が誤って操作されることを抑制できる。
また、本実施の形態では、遮蔽部材70は、本体端末10に対して挿抜可能とされている。そのため、本実施の形態によれば、遮蔽部材70が破損した場合には、その破損した遮蔽部材70を取り外して新たな遮蔽部材70を本体端末10に装着することで、遮蔽部材70の交換を行うことができる。さらに、本実施の形態では、遮蔽部材70の本体端末10に対する挿抜は特殊な工具等を必要としない。そのため、本実施の形態によれば、遮蔽部材70が破損した場合に製造業者等に遮蔽部材70の交換を依頼することなく、店舗などにて店員が容易に交換を行うことができる。
また、本実施の形態では、本体端末10の縁部36には突起部38が形成され、遮蔽部材70の側面72B及び側面72Cには、なす角度θが「0度」の閉状態の場合に突起部38と嵌合する凹み72Eが形成されている。そのため、本実施の形態によれば、閉状態の場合に突起部38と凹み72Eとが嵌合することにより、閉状態で遮蔽部材70に加わった衝撃や振動にて遮蔽部材70が本体端末10から外れることを抑制できる。
次に、携帯端末装置5のその他の構成に基づく作用効果を説明する。
本実施の形態では、爪部34Bは底面34に支持された片持ち構造となっているため、挿入方向(S方向)側への押圧力を受けた場合には挿入方向(S方向)側に撓むことができる。そのため、本実施の形態によれば、爪部34Bがバネ性を有しない構成に比べて、挿入方向(S方向)側への押圧力による爪部34Bの摩耗を抑制でき、本体端末10の破損を抑制できる。
また、本実施の形態では、非接触型ICカード払い(所謂「電子マネー払い」)が可能とされている。そして、本実施の形態では、非接触型ICカードの電子決済準備が完了した際にはインジケータランプ46の点灯状態を確認できる。そのため、本実施の形態によれば、非接触型ICカード払いの都度、遮蔽部材70を開閉する必要がなく、円滑に非接触型ICカードによる電子決済を行うことができる。
(その他)
本実施の形態では、延在部42のX方向の両面に溝部52が形成され、縁部36の幅方向(X方向)内側の面にレール部37が形成されていることとした。しかし、これに限らず、延在部42にレール部37を形成し、縁部36に溝部52を形成してもよい。
また、本実施の形態では、レール部37同士を非連続で形成することとした。しかし、これに限らず、Z方向に沿って延びる連続したレール部37を形成してもよい。
また、本実施の形態では、凹部30の底面34に弾性部34Aを固定し、爪部34Bを形成することとした。しかし、これに限らず、決済端末40に対する遮蔽部材70の所定の回転範囲でカム74Fにより押圧されるものであれば、底面34に限らず側面32等に弾性部34Aを固定してもよい。この場合には、カム74Fも先端面74Eではなく、側面32等に対応する側面74A等に設けられることとなる。また、決済端末40に対する遮蔽部材70の所定の回転位置で第1窪み部74Gに嵌まるものであれば、底面34に限らず側面32等に爪部34Bを形成してもよい。この場合には、第1窪み部74Gも先端面74Eではなく、側面32等に対応する側面74A等に形成されることとなる。
また、本実施の形態では、決済端末40が本体端末10に収納された状態における突出部44の+Y側の面と、第1ケース12の+Y側の面とが面一であることとした(図1参照)。しかし、これに限らず、突出部44の突出高さを低く形成することにより、決済端末40が本体端末10に収納された場合に、通過溝26Aの−Y側に案内溝56を位置させてもよい。
また、本実施の形態では、弾性部34Aを直方体状に形成することとした。しかし、これに限らず、弾性部34Aにおいて、その厚さが薄い部分と厚い部分とを設けることにより、カム74Fが弾性部34Aを押圧した際の摩擦力を押圧箇所に応じて変化させてもよい。また、カム74Fが弾性部34Aを押圧した際の摩擦力を押圧箇所に応じて変化させるために、部分により弾性部34Aの硬度に差を設けてもよい。
また、本実施の形態では、規制部材60は、2つの固定部64の間を押さえ部62で接続する構成とした。しかし、これに限らず、2つの固定部64を独立させて物理的に非接続としてもよい。この場合の固定部64には、ネジ孔64Aに加え、規制部材60の幅方向(X方向)内側に突出する突出片を設け、規制部材60が本体端末10に固定されたときには決済端末40の+Z側の面に突出片が接触する構成とすることが望ましい。
また、本実施の形態では、規制部材60による本体端末10に収納された決済端末40の挿入方向(T方向)の反対側への移動の「規制」として、押さえ部62を決済端末40の+Z側の面に接触させ、接続面39を決済端末40の−Z側の面に接触させ、押さえ部62と接続面39とで決済端末40を挟むことで挿入方向(T方向)の反対側への移動を規制した。
しかし、これに限らず、押さえ部62を決済端末40の+Z側の面に接触させ、接続面27を突出部44の−Z側の面に接触させ、押さえ部62と接続面27とで決済端末40を挟むことで挿入方向(T方向)の反対側への移動を規制してもよい。
また、この「規制」は、本体端末10に収納された決済端末40の挿入方向(T方向)の反対側への多少の移動を許容している。たとえば、規制部材60が本体端末10に固定された状態では、押さえ部62が決済端末40の+Z側の面に接触せず、決済端末40の+Z側の面に対して極めて近接した位置に配置されていてもよい。この場合には、決済端末40の挿入方向(T方向)の反対側への移動が許容されるが、通過溝26Aの幅が案内溝56の幅よりも広いため、決済端末40が多少動いたとしても、通過溝26Aと案内溝56とのZ方向の位置を一致させることができる。
また、本実施の形態では、決済端末40をX方向から見て略L字状を呈するように構成したが、決済端末40の形状は略L字状に限らない。たとえば、決済端末40の突出部44を、決済端末40の延在部42の+Z側の端部に限らず、延在部42のZ方向の中央付近等、延在部42のZ方向の任意の範囲内から+Y側に向けて突出させてもよい。つまり、決済端末40の形状は、X方向から見て略L字状に限らず、X方向から見て略逆T字状等としてもよい。
また、本実施の形態では、作業者等により延在部42の−Z側の面に形成された図示しない電源給電コネクタに電源ケーブル39Bが接続されることとした。しかし、これに限らず、電源ケーブル39Bの位置を固定する等して、決済端末40の本体端末10への挿入時に自動的に図示しない電源給電コネクタに電源ケーブル39Bが接続される構成としてもよい。
また、本実施の形態では、カバーの一例として遮蔽部材70を用い、このカバー(遮蔽部材70)の固定構造を備える携帯端末装置5について説明したが、カバー(遮蔽部材70)の固定構造は携帯端末装置5にのみ適用されることに限らない。たとえば、本実施の形態におけるカバー(遮蔽部材70)の固定構造を、「スマートフォン」、「携帯用ゲーム機」、「携帯情報端末(Personal Digital Assistant)」、「電子辞書」等に適用してもよい。
また、本実施の形態では、遮蔽部材70をロックする構造として、「爪部34B及び第1窪み部74G」の組合せと、「弾性部34A及びカム74F」の組合せと、を設けることとした。しかし、これに限らず、「爪部34B及び第1窪み部74G」の組合せを設けずに、「弾性部34A及びカム74F」の組合せのみを設けることとしてもよい。そして、この場合には、カム74Fが弾性部34Aを押圧した際の摩擦力を押圧箇所に応じて変化させることにより、「弾性部34A及びカム74F」の組合せのみで、なす角度θが「70度程度」となる位置で遮蔽部材70を一時的にロックでき、かつ、なす角度θが「70度程度以上90度程度」の任意の範囲で遮蔽部材70の回動動作をロックできる構造とすることが望ましい。
5 携帯端末装置 10 本体端末
26A 通過溝 30 凹部
31 立設面 31A 張り出し部(接触部の一例)
32A 軸部 32B 軸部の端部
32D 傾斜面 34A 弾性部
34B 爪部 37 レール部(凸部の一例)
40 決済端末 42 延在部
44 突出部 48 ボタン(入力部の一例)
52 溝部 54 磁気カード読取部(読取部の一例)
56 案内溝 60 規制部材
70 遮蔽部材 74 ヒンジ部
74A 側面(所定面の一例) 74B 挿入孔
74F カム 74G 第1窪み部(窪み部の一例)
82 バッテリー 83 メイン基板(第1基板の一例)
84 無線基板(第2基板の一例) 85 ケーブル

Claims (5)

  1. 本体部に対して回動可能なカバーと、
    前記カバーに突出形成されたヒンジ部と、
    前記本体部に形成された凹みであって、前記ヒンジ部が挿入され、かつ軸部を有する凹部と、を備え、
    前記凹部又は前記ヒンジ部の何れか一方には、前記凹部又は前記ヒンジ部の何れか他方に嵌まる爪部が設けられ、
    前記凹部又は前記ヒンジ部の何れか他方には、前記本体部に対する前記カバーの所定の回転位置で前記爪部が嵌まる窪み部が形成され
    前記カバーは、前記本体部に対して挿抜可能であって、
    前記ヒンジ部における前記カバーの挿入方向に沿う所定面には、前記軸部が挿入される挿入孔が形成され、
    前記所定面における前記挿入孔の前記挿入方向側の部分は、前記挿入孔の開口方向側に欠いており、
    前記軸部の端部には、前記挿入方向の反対方向に向かって前記軸部の長さが短くなる方向に傾斜する傾斜面が形成されているカバーの固定構造。
  2. 前記凹部には、弾性変形可能な弾性部が設けられ、
    前記ヒンジ部は、前記本体部に対する前記カバーの所定の回転範囲で前記弾性部を押圧するカムを備える請求項1に記載のカバーの固定構造。
  3. 前記凹部には、前記凹部の底面から立設する立設面に前記ヒンジ部と接触する接触部が設けられている請求項1又は2に記載のカバーの固定構造。
  4. 前記軸部の長さは、前記軸部の外径よりも短い請求項1から3の何れか1項に記載のカバーの固定構造。
  5. 前記本体部は、入力操作が行われる入力部を備え、
    前記カバーは、前記入力部を遮蔽する遮蔽部材であり、
    請求項1から請求項の何れか1項に記載のカバーの固定構造を備える携帯端末装置。
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