JP6948593B2 - 水栓 - Google Patents

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Description

本発明は、水栓に関する。
従来の水栓には、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1には、いわゆるサーモスタット式水栓が開示されている。特許文献1の水栓における水栓本体部は、湯及び水を混合する湯水混合弁(サーモカートリッジ)と、湯水混合弁で混合した湯水の吐水量及び吐水方向を変更する切換弁とを内包している。
特開2006−328674号公報
このような水栓においては、湯水混合弁および切換弁を設ける必要があるため、水栓本体部に別の管を接続するための開口の位置などが制限されることが多く、水栓のデザインが制限されやすい。特許文献1に開示されるような構造を含めて、水栓のデザインをより自由に設計することができる水栓の開発が求められている。
本発明の目的は、上記課題を解決することにあって、水栓のデザインをより自由に設計することができる水栓を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の水栓は、湯及び水を混合する湯水混合弁と、前記湯水混合弁で混合した湯水の吐水量及び吐水方向を変更する切り替え弁と、が軸方向に並んで内部に設けられた筒状の主管部を備える水栓であって、前記主管部には、前記切り替え弁に連通するカラン吐水用開口が形成されており、前記主管部の前記カラン吐水用開口に連通するように前記主管部に取り付けられ、カラン吐水用の流路を形成し、末端に吐水口を形成した吐水ブロックをさらに備え、前記吐水ブロックが前記主管部に取り付けられた状態において、前記吐水ブロックの前記吐水口は前記主管部の前記カラン吐水用開口に対して偏心した位置に配置される。
本発明によれば、水栓のデザインをより自由に設計することができる。
本発明の実施形態に係る水栓の斜視図 図1の水栓の分解斜視図 図2の水栓の分解斜視図 水栓ユニットの内部の概略構成を示す上方斜視図 水栓ユニットの内部の概略構成を示す下方斜視図 水栓ユニットの内部の概略構成を示す縦断面図 水栓本体部の概略構成を示す上方斜視図 水栓本体部の概略構成を示す下方斜視図 湯水混合弁及び切替弁が取り付けられた水栓本体部の横断面図 保温材の上方斜視図 保温材の下方斜視図 水栓ユニットの内部の概略構成を示す上方斜視図 本体カバーの側面図 第1のカバーの下方斜視図 第1のカバーの下面図 第2のカバーの下面図 本体カバーおよび周辺部材の下面図 吐水ブロックおよび周辺部材を示す一部拡大縦断面図 水栓本体部の下面図 水栓本体部の横断面図 吐水ブロックの分解斜視図 吐水ブロックの本体部の上面図 吐水ブロックの本体部の下面図 吐水ブロックの本体部の下方斜視図 変形例による水栓本体部の横断面図
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
[全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係る水栓10の斜視図である。本実施形態において、水栓10は浴室の壁面に取り付けられるサーモスタット式水栓である。図1に示すように、水栓10は、水栓ユニット20と、ハンドルユニット50とを備える。水栓ユニット20は、吐水を行うためのユニットである。ハンドルユニット50は、水栓ユニット20に取り付けられ、水栓ユニット20の吐水における吐水量、吐水方向、および湯水の混合度合いを変更可能にするユニットである。
<水栓ユニット>
図2は、図1の水栓ユニット20の一部を分解した斜視図である。図3は、図2の水栓ユニット20をさらに分解した斜視図である。図2及び図3に示すように、水栓ユニット20は、水栓本体部21と、保温材22と、支持部材23と、ステー24と、本体カバー25とを備える。
水栓本体部21は、内部に水が通る流路を有する部材であって、水栓ユニット20の本体部を構成する。水栓本体部21は、保温材22によって覆われている。保温材22は、水栓本体部21の内部の水が凍結することを防止するための部材である。支持部材23は、水栓本体部21とステー24とを接続することにより水栓本体部21を支持するための部材である。ステー24は、水栓本体部21を浴室の壁に固定するための部材である。本体カバー25は、水栓本体部21を覆う部材である。
<水栓本体部>
図4A、4B、4Cはそれぞれ、水栓本体部21が保温材22で覆われていないときの、水栓ユニット20の内部の概略構成を示す上方斜視図、下方斜視図、縦断面図である。図4A−4Cに示すように、水栓本体部21は、継手26によって、湯供給源27及び水供給源28に接続される。湯供給源27及び水供給源28はそれぞれ、浴室の壁面の内側に設けられる給湯管及び給水管である。継手26には、止水栓62、64(図4B)が取り付けられている。止水栓62、64は、湯供給源27及び水供給源28からの湯水の供給を止めるための部材である。
図3、図4Aに示すように、水栓本体部21には、継手26とは別の接続部材29aが取り付けられる。接続部材29aには、シャワーエルボ29(図3)が取り付けられる。シャワーエルボ29は、水栓本体部21にシャワーホース(図示せず)を接続するための部材である。
図3に示すように、水栓本体部21には、左側から湯水混合弁30が取り付けられ、右側から切替弁31が取り付けられる。湯水混合弁30は、湯と水とを混合して湯水を吐水するための部材である。湯水混合弁30は、一般的にサーモカートリッジとも呼ばれる。湯水混合弁30に対して、湯は湯供給源27(図4A、4B)から供給され、水は水供給源28から供給される。切替弁31は、湯水の吐水量及び吐水方向を変更するための部材である。水栓10は、湯水混合弁30及び切替弁31を備えることで、サーモスタット式水栓と呼ばれる。
図4A、4Bに示すように、湯水混合弁30及び切替弁31の軸方向外側の端部には、ハンドルユニット50と係り合うギア部32が設けられる。湯水混合弁30側のギア部は、図4A、4Bでは図示を省略する。
次に、図5―図7を用いて水栓本体部21についてより詳細に説明する。図5は、水栓本体部21の概略構成を示す斜視図である。図6は、図5の水栓本体部21を異なる角度から見たときの斜視図である。図7は、湯水混合弁30及び切替弁31が取り付けられた水栓本体部21の断面図である。
図5―図7に示すように、水栓本体部21は、主管部210と、湯供給用枝管部211と、水供給用枝管部212と、カラン吐水用枝管部213と、シャワー吐水用枝管部214とを備える。さらに図6に示すように、水栓本体部21は、圧逃がし弁215と水抜栓216とを備える。
これらの部材を備える水栓本体部21は、樹脂により一体に形成される。すなわち、主管部210、湯供給用枝管部211、水供給用枝管部212、カラン吐水用枝管部213、シャワー吐水用枝管部214、圧逃がし弁215、及び水抜栓216は、同じ樹脂材料を用いた射出成形により同時に成形され、樹脂により一体に形成される。
<主管部>
主管部210は筒状に形成された管状の部材である。図7に示すように、主管部210には、湯水混合弁30と切替弁31とが軸方向(Y方向)に並んで内包されている。図7に示す主管部210の内壁は湯水混合弁30と切替弁31を内包する空間を形成し、軸方向に沿って延びている。金型を用いた樹脂成形のために、主管部210の内壁を、軸方向の中心側から端部側に向かって外側に僅かに広がるように傾斜させてもよい(例えば傾斜角度が0.2−0.5度)。主管部210の軸方向の両端部には、湯水混合弁30及び切替弁31を挿入するための開口がそれぞれ形成される。当該両端部には、ネジ溝217が形成される。ネジ溝217は、図3に示すキャップ部材33を取り付けるために設けられる。ネジ溝217は、キャップ部材33の裏側に形成されたネジ山と螺合する。ネジ溝217は、主管部210と、樹脂により一体に形成される。
図3に示すように、主管部210において軸方向の両端部には、ハンドルユニット50及びカラー34が、キャップ部材33を覆うように取り付けられる。カラー34は、ハンドルユニット50と主管部210の間に配置される。
図5―図7に示すように、本実施形態では、主管部210の両端部における外周には、リブ218a,218aaが設けられる。リブ218aは主管部210の左端部に設けられ、リブ218aaは主管部210の右端部に設けられる。リブ218a,218aaは、ネジ溝217に隣接しており、ネジ溝217よりも主管部210の中央寄りで周方向に延在する。リブ218a,218aaは、主管部210と、樹脂により一体に形成される。
本実施形態では、湯供給用枝管部211及び水供給用枝管部212の壁側の端部には、リブ218bが設けられる。リブ218bは、湯供給用枝管部211及び水供給用枝管部212と、樹脂により一体に形成される。
図7に示すように、主管部210の内周部には、リブ218cが設けられる。リブ218cは、湯水混合弁30と切替弁31との間、すなわち、湯水混合弁30と切替弁31が連通する箇所に周方向に延在して形成される。リブ218cは、主管部210と、樹脂により一体に形成される。リブ218cは、主管部210の内部に保たれる水の量を減らす機能を有する。これにより、主管部210の内部の水の凍結による主管部210の破損を防止することができる。
図5に示すように、主管部210の内周部には、湯流入口210a及び水流入口210bが形成される。湯流入口210a及び水流入口210bは、湯水混合弁30の周囲に形成された主管部210の開口であって、湯水混合弁30に連通する。さらに、主管部210の内周部には、カラン吐水用開口210c及びシャワー吐水用開口210dが形成される。カラン吐水用開口210c及びシャワー吐水用開口210dは、切替弁31の周囲に形成された主管部210の開口であって、切替弁31に連通する。図4Aに示すように、カラン吐水用開口210c及びシャワー吐水用開口210dは、主管部210の軸方向右端部における外周部(本実施形態ではリブ218aa)よりも軸方向内側に設けられる。当該外周部は支持部材23を接続する。
図6に示すように、主管部210の下部には締結部219が設けられる。締結部219は、本体カバー25(図2)を取り付けるための部材である。具体的には、締結部219は、図2、3に示すネジ300を締結するための孔を形成している。
<湯供給用枝管部>
図5に示すように、湯供給用枝管部211は、主管部210の湯流入口210aを含む位置から分岐して形成された管状の部材である。湯供給用枝管部211は、湯供給源27(図4)からの湯を湯流入口210aを介して主管部210へ供給する流路を内部に形成する。すなわち、湯供給用枝管部211は、湯供給源27と主管部210の湯流入口210aとを接続し、内部に湯が流れる流路を形成する。
<水供給用枝管部>
水供給用枝管部212は、主管部の水流入口210bを含む位置から分岐して形成された管状の部材である。水供給用枝管部212は、水供給源28(図4)からの水を水流入口210bを介して主管部210へ供給する流路を内部に形成する。すなわち、水供給用枝管部212は、水供給源28と主管部210の水流入口210bとを接続し、内部に水が流れる流路を形成する。
湯供給用枝管部211及び水供給用枝管部212は、主管部210から横方向(―X方向)に延びるとともに、軸方向(Y方向)に並んで設けられる。
<カラン吐水用枝管部>
カラン吐水用枝管部213は、主管部210のカラン吐水用開口210cを含む位置から分岐して形成された管状の部材である。カラン吐水用枝管部213は、湯水を吐水する流路を内部に形成する。本実施形態では、カラン吐水用枝管部213は、主管部210から下方(―Z方向)に延びるとともに、カラン吐水を行う吐水管である。図4A、図5では図示を省略しているが、カラン吐水用枝管部213には吐水ブロック80(図4B)が取り付けられる。吐水ブロック80は、カラン吐水用開口210cから偏心した位置で吐水を行うための部材である。吐水ブロック80については後述する。
<シャワー吐水用枝管部>
図5に示すように、シャワー吐水用枝管部214は、主管部210のシャワー吐水用開口210dを含む位置から分岐して形成された管状の部材である。シャワー吐水用枝管部214は、主管部210から横方向(―X方向)に延びるとともに、浴室の壁に向かって延在し、湯水を吐水する流路を内部に形成する。本実施形態では、シャワー吐水用枝管部214は、シャワー吐水を行うための吐水管である。図4Aに示すように、シャワー吐水用枝管部214の壁側の端部には接続部材29aが取り付けられる。
<圧逃し弁>
図4B、図6に示すように、湯供給用枝管部211には圧逃がし弁215が接続されている。圧逃がし弁215は、湯供給用枝管部211の流路に所定以上の圧力がかかったときに開放して、水栓本体部21内の圧力を外側に逃がすための弁である。本実施形態の圧逃がし弁215は、湯供給用枝管部211から下方に分岐するように設けられる。
本実施形態では特に、水栓本体部21を樹脂で一体に形成しているため、金属で形成する場合に比べて強度が低くなっている。このため、ウォーターハンマー現象などによって水栓本体部21の内部空間を流れる流体の圧力が上昇した場合に、水栓本体部21が内側から割れて破損するリスクを低減することが好ましい。これに対して、水栓本体部21に圧逃がし弁215を取り付けることで、水栓本体部21の流路に過剰な圧力がかかることを防止し、水栓本体部21の破損リスクを低減することができる。
<水抜栓>
図4B、図6に示すように、水供給用枝管部212には水抜栓216が接続されている。水抜栓216は、開放されることで水抜栓216の周辺の水を排水し、内部に空気を注入することで水栓本体部21の内部の水を抜くための部材である。これにより、水栓本体部21の内部の水が凍結することを防止することができる。本実施形態の水抜栓216は、水供給用枝管部212から下方に分岐するように設けられる。
<逆止弁>
図7に示すように、湯供給用枝管部211には逆止弁70が取り付けられ、水供給用枝管部212には逆止弁72が取り付けられる。逆止弁70は、湯供給用枝管部211から継手26への湯の逆流を防止する弁であり、逆止弁72は、水供給用枝管部212から継手26への水の逆流を防止する弁である。
逆止弁70、72を設けることによって、湯供給用枝管部211および水供給用枝管部212の内部空間は流体の逆流が防止され、圧力が上昇しやすい領域となる。さらに、湯供給用枝管部211および水供給用枝管部212は水栓本体部21において最も上流側に位置していることもあり、圧力が高くなりやすい。このような流路に連通するように圧逃がし弁215および水抜栓216を接続することで、圧力の上昇しやすい空間において、圧力上昇を効果的に抑制することができる。
特に本実施形態では、水供給用枝管部212には水抜栓216を接続しているため、水供給用枝管部212の内部空間に過度の圧力が生じた場合でも、水抜栓216を介して水供給用枝管部212内の圧力が下げられる場合がある。このため、水供給用枝管部212には圧逃がし弁を設けずに、湯供給用枝管部211のみに圧逃がし弁215を設けることで、コスト低減を図りながら、圧力上昇を効果的に抑制することができる。
<保温材>
図2、3に示した保温材22は、水栓本体部21の外周を密着して覆う部材である。図2及び図3に示すように、保温材22は、主管部210の外周において、主管部210の軸方向に沿って覆っており、リブ218aからリブ218aaの近傍までを覆う。
図8は、保温材22の斜視図である。図9は、保温材22を異なる角度から見た斜視図である。図8及び図9に示すように、保温材22は、複数の開口220,221,222,223,224,225,226を有する。保温材22の内部には水栓本体部21が配置される。開口220には、湯供給用枝管部211が配置される。開口221には、水供給用枝管部212が配置される。開口222には、カラン吐水用枝管部213が配置される。開口223には、シャワー吐水用枝管部214が配置される。開口224には、圧逃がし弁215が配置される。開口225には、水抜栓216が配置される。開口226には、締結部219が配置される。
保温材22には、例えば、熱伝導率が0.05W/m・K以下のものが好ましい。保温材22は、より好ましくは、熱伝導率が0.03W/m・K以下である。保温材22は、発泡ウレタン又は発泡スチロールのいずれかを含む。
<支持部材>
図4A、4Bに示すように、支持部材23は、水栓本体部21をステー24に固定することにより、水栓本体部21を支持する。具体的には、支持部材23は、主管部210において湯水混合弁30が取り付けられる側(左側)と軸方向反対側(右側)の外周部を浴室の壁側に接続することにより、水栓本体部21の主管部210を支持する。ここで、「浴室の壁側に接続する」とは、浴室の壁あるいは浴室の壁に固定された部材(湯供給源27、水供給源28を含む)に対して、直接的又は間接的に接続することを意味する。支持部材23は、水栓本体部21を水平に保つように支持する。本実施形態では、支持部材23は、主管部210の外周部を浴室の壁側のステー24に接続する。より具体的には、支持部材23は、主管部210の外周部に取り付けられたカラー34を、浴室の壁側のステー24に接続する。これにより、支持部材23は、カラー34を介して間接的に、主管部210の外周部を浴室の壁側に接続する。
支持部材23の上部には、凹部23aが設けられる。凹部23aは、シャワーエルボ29を嵌めるために設けられる。シャワーホース(図示せず)を水栓本体部21の右側で接続する場合、支持部材23の凹部23aに対してシャワーエルボ29を嵌めて取り付けることで、図2に示すように、水栓本体部21の右側でシャワーホースをシャワーエルボ29に接続することができる。水栓本体部21の左側でシャワーホースを接続する場合には、後述する支持部材35を用いる。
<ステー>
ステー24は、浴室の壁に固定され、水栓本体部21を保持する部材である。図3に示すように、ステー24は、継手26を湯供給源27及び水供給源28と接続するための開口を有する。ステー24の右端部には、支持部材23が着脱可能に取り付けられる。ステー24の左端部には、支持部材35が取り付けられる。支持部材35は、シャワーエルボを水栓本体部21の左側で固定するための部材である。支持部材35の上部には、凹部35aが設けられる。
図10は、シャワーホースを水栓本体部21の左側で接続する場合の、水栓ユニット20の内部の概略構成を示す斜視図である。シャワーホースを水栓本体部21の左側で接続する場合、ステー24に取り付けられた支持部材35に対して、シャワーエルボ29Aを嵌めて取り付ける。
<本体カバー>
図2及び図3に示すように、本体カバー25は、天板カバー250と基礎カバー251とを備える。本体カバー25は、水栓本体部21を上下に挟むように配置された状態で水栓本体部21およびステー24に取り付けられる。本体カバー25は樹脂により形成される。
図11は、本体カバー25の側面図である。天板カバー250は、水栓本体部21の上部を覆う部材である。基礎カバー251は、左右の側面及び底面を有し、水栓本体部21の下部を覆う部材である。基礎カバー251は天板カバー250と分離して形成され、天板カバー250と嵌合する。本実施形態では、天板カバー250はアクリル樹脂(PMMA樹脂)により形成され、基礎カバー251はABS樹脂により形成される。
基礎カバー251は、2つのカバー部材(第1のカバー部材254、第2のカバー部材256)により構成されている。それぞれのカバー部材について、図12A−図14を用いて説明する。
図12A、12Bはそれぞれ、第1のカバー部材254の下方斜視図、下面図である。図13は、第2のカバー部材256の下面図である。図14は、第1のカバー部材254と第2のカバー部材256が重ねられた状態の基礎カバー251およびその周辺部材の下面図である。
図12A、12Bに示す第1のカバー部材254は、複数の開口を形成する板状の部材である。第1のカバー部材254には、第1の圧逃がし弁用開口254A、水抜栓用開口254B、メンテナンス用開口254C、カラン吐水用開口254D、および、ネジ用開口254Eが形成されている。
第1の圧逃がし弁用開口254Aは、前述した圧逃がし弁215に対応する位置に形成された開口である。具体的には、圧逃がし弁215(の排出口)の直下を含む位置で第1の圧逃がし弁用開口254Aが開口している。このような第1の圧逃がし弁用開口254Aを形成することで、本体カバー25によって水栓本体部21を覆った状態で、圧逃がし弁215から排出される排水を外部に排出することができる。これにより、水栓本体部21と本体カバー25の間の空間に排水が溜まることを防止し、水栓10の意匠性を保ちながら、水栓10の衛生を良好にすることができる。
水抜栓用開口254Bは、前述した水抜栓216に対応する位置に形成された開口である。具体的には、水抜栓216(の排出口)の直下を含む位置で水抜栓用開口254Bが開口している。このような水抜栓用開口254Bを形成することで、本体カバー25によって水栓本体部21を覆った状態で、水抜栓216から排出される水を外部に排出することができる。これにより、水栓本体部21と本体カバー25の間の空間に排水が溜まることを防止し、水栓10の意匠性を保ちながら、水栓10の衛生を良好にすることができる。
メンテナンス用開口254Cは、前述した止水栓62、64(図4B)に対応する位置に形成された開口である。具体的には、止水栓62、64(の排出口)の直下を含む位置でメンテナンス用開口254Cが開口している。このようなメンテナンス用開口254Cを形成することで、本体カバー25によって水栓本体部21を覆った状態で、メンテナンス用開口254Cを介してユーザが止水栓62、64にアクセスして操作することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
メンテナンス用開口254Cは、後述する第2のカバー部材256によって開閉可能に覆われる。
カラン吐水用開口254Dは、前述したカラン吐水用枝管部213に対応する位置に形成された開口である。具体的には、カラン吐水用枝管部213を挿通するようにカラン吐水用開口254Dが開口する。
ネジ用開口254E、254Fは、第1のカバー部材254を水栓本体部21に固定するためのネジ300(図2、図3)を通すための開口である。ネジ用開口254E、254Fに挿入されたネジ300は、前述した水栓本体部21の締結部219(図6)に接続される。これにより、第1のカバー部材254を含む本体カバー25を水栓本体部21に固定することができる。
メンテナンス用開口254Cと同様にネジ用開口254E、254Fも、後述する第2のカバー部材256によって開閉可能に覆われる。
図12Bに示すように、第1のカバー部材254には、複数の取付部255が設けられている。取付部255は、第1のカバー部材254に第2のカバー部材256を着脱自在に取り付けるための部材である。本実施形態における取付部255は、複数の爪部/凹部によって構成されている。
図13に示す第2のカバー部材256は、第1のカバー部材254の下方側を部分的に覆うように第1のカバー部材254に対して着脱可能に取り付けられる部材である。
第2のカバー部材256には、複数の取付部257が設けられている。取付部257が、前述した第1のカバー部材254の取付部255に嵌合することにより、第2のカバー部材256を第1のカバー部材254に着脱自在に取り付けることができる。本実施形態における取付部257は、取付部255に対応する複数の爪部/凹部によって構成されている。
第2のカバー部材256の形状は、第1のカバー部材254の第1の圧逃がし弁用開口254A、メンテナンス用開口254Cおよびネジ用開口254E、254Fを覆い、水抜栓用開口254Bおよびカラン吐水用開口254Dを覆わない形状に構成されている。
図13に示すように、第2のカバー部材256は、主部256Aと、主部256Aから延びる2つの副部256B、256Cとを備える。主部256Aは、第1のカバー部材254のメンテナンス用開口254Cを覆う部分である。副部256Bは、第1のカバー部材254の第1の圧逃がし弁用開口254Aおよびネジ用開口254Eに対向して配置される部分である。副部256Cは、第1のカバー部材254のネジ用開口254Fに対向して配置される部分である。
副部256Bが第1のカバー部材254のネジ用開口254Eを覆い、副部256Cが第1のカバー部材254のネジ用開口254Fを覆うことで、ネジ用開口254E、254Fを隠すことができる。これにより、水栓10の意匠性を向上させることができる。
副部256Bには、第2の圧逃がし弁用開口256Dが形成されている。第2の圧逃がし弁用開口256Dは、前述した第1の圧逃がし弁用開口254Aに対向する位置に設けられた開口である。このように、第1のカバー部材254に第1の圧逃がし弁用開口254Aを形成するだけでなく、第2のカバー部材256にも第2の圧逃がし弁用開口256Dを形成している。これにより、第1のカバー部材254に第2のカバー部材256に取り付けた状態でも、圧逃がし弁215からの排水を確実に行うことができる。
本実施形態では、第1の圧逃がし弁用開口254Aの開口面積が第2の圧逃がし弁用開口256Dの開口面積よりも大きくなるように設定している。具体的には、第1の圧逃がし弁用開口254Aの直径が第2の圧逃がし弁用開口256Dの直径よりも長くなるように設定されている。このように、第1の圧逃がし弁用開口254Aの外側にある第2の圧逃がし弁用開口256Dの開口面積を小さく設定することで、第2のカバー部材256の意匠性を向上させることができる。また、第2の圧逃がし弁用開口256Dの内側にある第1の圧逃がし弁用開口254Aの開口面積を大きく設定することで、圧逃がし弁215から確実に排水することができる。
副部256Cには、ダミー開口256Eが形成されている。ダミー開口256Eは、第2の圧逃がし弁用開口256Dと対称な位置および同じ大きさに形成された開口である。ダミー開口256Eは、第1のカバー部材254の開口には対向しない。このようなダミー開口256Eを設けることで、第2のカバー部材256の平面視形状がより対称的となり、水栓10の意匠性を向上させることができる。また、本体カバー25の内側に水が溜まることをより抑制することができる。
<吐水ブロック>
次に、水栓本体部21においてカラン吐水を行うための吐水ブロック80について、図15−21を用いて説明する。
図15は、吐水ブロック80およびその周辺構成を示す一部拡大縦断面図である。図15に示すように、吐水ブロック80は、水栓本体部21のカラン吐水用枝管部213に取り付けられる。
ここで、水栓本体部21におけるカラン吐水用枝管部213の周辺構成について、図16、17を用いて説明する。図16は、水栓本体部21の下面図であり、図17は、水栓本体部21の横断面図である。図16、17では、水栓本体部21以外の構成については適宜図示を省略している。また、吐水ブロック80の図示も省略している。
図16に示すように、カラン吐水用枝管部213は、下面視において大略楕円形の形状を有する。カラン吐水用枝管部213の内側には、主管部210の外周部に形成されたカラン吐水用開口210cが露出している。カラン吐水用開口210cは下面視において、カラン吐水用枝管部213の中央部から横方向(左右方向。矢印Y1参照)に偏心した位置に形成されている。カラン吐水用開口210cに連通するように吐水ブロック80が取り付けられる。
カラン吐水用枝管部213の両隣には、ネジ受け部82が設けられている。ネジ受け部82には、後述するネジ85(図18)が螺合される。ネジ受け部82にネジ85を螺合させることで、吐水ブロック80を水栓本体部21に固定することができる。ネジ受け部82には、ネジ85のネジ山を受けるネジ溝(図示せず)が形成されている。
次に、吐水ブロック80について、図18−21を用いて説明する。図18は、吐水ブロック80の分解斜視図である。図19、図20、図21はそれぞれ、吐水ブロック80の本体部84の上面図、下面図、下方斜視図である。
図18に示すように、吐水ブロック80は、本体部84と、ネジ85と、ストレーナ86と、キャップ88とを備える。
本体部84は、吐水ブロック80の本体を構成する筒状の部材である。本体部84の上流端部には上流側開口90A(図18、図19)が形成されており、下流端部には下流側開口90B(図19、図20、図21)が形成されている。上流側開口90Aおよび下流側開口90Bは互いに連通しており、カラン吐水用の流路を形成している。上流側開口90Aは、前述したカラン吐水用管部213の内側にあるカラン吐水用開口210cに向かい合う位置に配置される。
本体部84には、側方に延びるフランジ部92が2箇所設けられている。フランジ部92にはそれぞれ挿通孔94が形成されている。挿通孔94は、ネジ85を挿通するための開口である。挿通孔94にネジ85が挿通された状態で、ネジ85が水栓本体部21のネジ受け部82(図16)に螺合される。
本体部84の内部には整流部87(図19、図20、図21)が設けられている。整流部87は、本体部84を流れる水を整流するための部材である。本実施形態における整流部87は本体部84と一体的に形成されている。具体的には、同一の樹脂材料を用いた射出成形によって、本体部84および整流部87が樹脂により一体に形成される。
ストレーナ86は、本体部84を流れる水の量を調節するための網状の部材である。ストレーナ86は、本体部84とキャップ88の間に設けられる。
キャップ88は、本体部84の下流側を覆う筒状の部材である。キャップ88は、本体部84に螺合される。キャップ88の下端部には開口(図示せず)が形成されており、当該開口を介して本体部84の下流側開口90Bが露出する。下流側開口90Bは、吐水ブロック80の吐水口を構成する。
このような構成を有する吐水ブロック80は、水栓本体部21のカラン吐水用開口210cから偏心した位置で吐水を行う。具体的には、吐水ブロック80がカラン吐水用管部213に取り付けられた状態において、水栓本体部21のカラン吐水用開口210cに対して、本体部84の下流側開口90Bが軸方向(Y方向)に偏心した位置に設けられる。このような構成により、カラン吐水用開口210cが水栓本体部21の中央からずれた位置にあっても、カラン吐水用開口210cの位置に関わらず、吐水ブロック80下流側開口90Bから所望の位置で吐水を行うことができる。
特に本実施形態では、吐水ブロック80がカラン吐水用管部213に取り付けられた状態において、本体部84の下流側開口90Bが、カラン吐水用管部213のカラン吐水用開口210cに対して軸方向において水栓本体部21の中央側に偏心した位置に設けられる。これにより、水栓本体部21の中央側から吐水することができ、水栓10の意匠性を向上させることができる。
また本実施形態では、吐水ブロック80がカラン吐水用管部213に取り付けられた状態において、本体部84の下流側開口90Bが、当該開口に垂直な方向から見たときに、カラン吐水用管部213のカラン吐水用開口210cに重ならない位置に配置されている。このようにして吐水位置を大きく調整することができる。
<ハンドルユニット>
図1に示すように、ハンドルユニット50は、第1ハンドルユニット50aと、第2ハンドルユニット50bとを備える。
本実施形態では、第1ハンドルユニット50aは、吐水の温度を調節するためのユニットである。具体的には、第1ハンドルユニット50aをR方向に回転させることで、吐水の温度を調節する。例えば、基準位置から下方向への回転により吐水の温度を下げ、基準位置から上方向への回転により吐水の温度を上げる。
第1ハンドルユニット50aが基準位置にある状態では、吐水の温度は所定の温度設定されている。第1ハンドルユニット50aが基準位置から上方向へ回転した場合、第1ハンドルユニット50aと共に湯水混合弁30(図3)が上方向に回転する。これにより、水の量に対する湯の量の割合が増加し、吐水の温度が所定の温度よりも上がる。一方、第1ハンドルユニット50aが基準位置から下方向へ回転した場合、第1ハンドルユニット50aと共に湯水混合弁30が下方向に回転する。これにより、湯の量に対する水の量の割合が増加し、吐水の温度が所定の温度よりも下がる。
第2ハンドルユニット50bは、吐水方向(カラン吐水またはシャワー吐水)および吐水量を回転により変更するためのユニットである。具体的には、第2ハンドルユニット50bにおける基準位置からの回転方向Rを変更することで、吐水方向を変更する。例えば、基準位置から下方向への回転によりカラン吐水用枝管部213からカラン吐水が行われ、基準位置から上方向への回転によりシャワー吐水用枝管部214からシャワー吐水が行われる。さらに、基準位置からの回転の度合いを変更することで、吐水量を変更する。例えば、第2ハンドルユニット50bの基準位置からの回転量を増やした場合、吐水量が増加する。
[効果]
<圧逃し弁>
上述したように、本実施形態の水栓10は、水栓本体部21を備え、水栓本体部21の内部には、湯及び水を混合する湯水混合弁30と、湯水混合弁30で混合した湯水の吐水量及び吐水方向を変更する切替弁31と、が内部に設けられている。水栓本体部21は樹脂により構成され、水栓本体部21には圧逃がし弁215が取り付けられる。
このような構成によれば、水栓本体部21を樹脂で構成することで、水栓10の製造コストを低減することができる。一方で、金属よりも強度の低い樹脂で構成しても、水栓本体部21に圧逃がし弁215を取り付けているため、水栓本体部21内の水の圧力が過度に上昇したときでもその圧力を下げることができる。これにより、水栓本体部21の破損リスクを低減することができる。
また、本実施形態では、水栓本体部21はさらに、主管部210と、湯供給用枝管部211と、水供給用枝管部212とを備える。主管部210は、湯水混合弁30および切替弁31を内包する筒状の部材である。湯供給用枝管部211は、主管部210から分岐して湯供給源27からの湯を主管部210へ供給する流路を内部に形成した部材である。水供給用枝管部212は、主管部210から分岐して水供給源28からの水を主管部210へ供給する流路を内部に形成した部材である。本実施形態では、圧逃がし弁215は、湯供給用枝管部211に取り付けられる。
この構成によれば、湯供給用枝管部211は水栓本体部21において最も上流側に位置しており、ウォーターハンマー現象などによって圧力が高くなりやすい場所である。このような湯供給用枝管部211に圧逃がし弁215を設けることで、圧力上昇を効果的に抑制することができ、水栓本体部21の破損リスクをより低減することができる。
また、本実施形態では、湯供給用枝管部211の上流側端部および水供給用枝管部212の上流側端部にはそれぞれ逆止弁70、72が取り付けられている。
この構成によれば、圧逃がし弁215よりも上流側に逆止弁70を取り付けることで、圧力が高くなりやすい場所に圧逃がし弁215を配置して圧力の上昇を効果的に抑制することができる。これにより、水栓本体部21の破損リスクをより低減することができる。
また、本実施形態では、水供給用枝管部212には水抜栓216が取り付けられており、圧逃がし弁215は湯供給用枝管部211のみに取り付けられる。この構成によれば、水供給用枝管部212には水抜栓216があるため、過度の圧力が生じた場合に水抜栓216を介して水供給用枝管部212の圧力が低下する場合がある。これより、水供給用枝管部212ではなく湯供給用枝管部211に圧逃がし弁215を設けることで、過度な圧力が生じやすい湯供給用枝管部211での圧力上昇を効果的に抑制することができる。また圧逃がし弁215を湯供給用枝管部211のみに取り付けることで、湯供給用枝管部211と水供給用枝管部212の両方に圧逃がし弁を設けた場合に比べて、水栓10の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では、主管部210における湯水混合弁30と切替弁31が連通する箇所の内周部にリブ218cを設けている。この構成によれば、リブ218cを設けて流路を狭くすることで、主管部210において水が溜まるスペースを縮小することができ、水の凍結によって主管部210が割れる可能性を低減することができる。
<本体カバーの開口>
上述したように、本実施形態の水栓10は、水栓本体部21を備え、水栓本体部21の内部には、湯及び水を混合する湯水混合弁30と、湯水混合弁30で混合した湯水の吐水量及び吐水方向を変更する切替弁31と、が内部に設けられている。本実施形態の水栓10はさらに、水栓本体部21を少なくとも部分的に覆うように水栓本体部21に外側から取り付けられる本体カバー25を備える。水栓本体部21には圧逃がし弁215が取り付けられており、本体カバー25には、圧逃がし弁215の直下を含む位置に圧逃がし弁用開口254A、256Dが形成される。
この構成によれば、水栓本体部21に圧逃がし弁215を取り付けることで、水栓本体部21内の流路に過度の圧力が生じたときでもその圧力を下げることができ、水栓本体部21の破損リスクを低減することができる。また本体カバー25において、圧逃がし弁215に対応する位置に圧逃がし弁用開口254A、256Dを形成することで、本体カバー25によって水栓本体部21を部分的に覆った状態で、圧逃がし弁215からの排水を確実に排出することができる。これにより、水栓10の衛生を良好に保つことができる。
また、本実施形態では、圧逃がし弁215は、水栓本体部21の下側に取り付けられており、本体カバー25は、水栓本体部21の下側を少なくとも部分的に覆うように設けられる。この構成によれば、圧逃がし弁215を目立たない位置に配置しながら本体カバー25によって覆うことができ、水栓10の意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態では、本体カバー25は、第1のカバー部材254と、第2のカバー部材256とを備える。第1のカバー部材254は、第1の圧逃がし弁用開口254Aを構成する第1の開口254A、および、第1の開口254Aとは別のメンテナンス用開口254Cを形成した部材である。第2のカバー部材256は、第1のカバー部材254のメンテナンス用開口254cを開閉するように第1のカバー部材254の外側に取り付けられる部材である。第2のカバー部材256はさらに、第1の圧逃がし弁用開口254Aに対応する位置に第2の圧逃がし弁用開口256Dを形成している。
この構成によれば、メンテナンス用開口254cを設けるとともにメンテナンス用開口254cを開閉可能とすることで、ユーザが必要なときに水栓本体部21のメンテナンスを行うことができる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。また、第1のカバー部材254と第2のカバー部材256のそれぞれに第1の圧逃がし弁用開口254Aと第2の圧逃がし弁用開口256Cを形成することで、第2のカバー部材256の開閉状態にかかわらず、圧逃がし弁215の排水を確実に排水できる。
また、本実施形態では、第1の開口254Aの開口面積は、第2の開口256Dの開口面積よりも大きく設定される。この構成によれば、本体カバー25の意匠性を向上させながら、圧逃がし弁215の排水を確実に廃棄することができる。
また、本実施形態における水栓10は、浴室の壁面から延びて水栓本体部21に接続される湯供給源27(給湯管)と水供給源28(給水管)をさらに備える。湯供給源27および水供給源28にはそれぞれ止水栓62、64が設けられている。第1のカバー部材254のメンテナンス用開口254cは、湯供給源27の止水栓62および水供給源28の止水栓64に向かい合う位置を含んで開口している。この構成によれば、ユーザは第2のカバー部材256を開閉することで、必要なときに止水栓62、64を操作することができ、ユーザの利便性を向上させるとともに、水栓10の意匠性を向上させることができる。また第2のカバー部材256を閉じているときは、湯供給源27および水供給源28へのアクセスが制限される。このため、ユーザの手が湯供給源27に誤って触れることを防止することができ、火傷の防止につながる。
また、本実施形態では、水栓本体部21には水抜栓216が設けられており、本体カバー25には、水抜栓216に対応する位置に水抜栓用開口254Bが形成される。この構成によれば、水抜栓216からの排水をより確実に廃棄することができる。
<吐水ブロック>
上述したように、本実施形態の水栓10は、筒状の主管部210を備え、主管部210の内部には、湯及び水を混合する湯水混合弁30と、湯水混合弁30で混合した湯水の吐水量及び吐水方向を変更する切替弁31と、が軸方向に並んで設けられている。主管部210には、切替弁31に連通するカラン吐水用開口210cが形成されている。水栓10はさらに、吐水ブロック80を備える。吐水ブロック80は、主管部210のカラン吐水用開口210cに連通するように主管部210に取り付けられ、カラン吐水用の流路を形成し、末端に下流側開口90B(吐水口)を形成した部材である。吐水ブロック80が主管部210に取り付けられた状態において、吐水ブロック80の下流側開口90Bは、主管部210のカラン吐水用開口210cに対して偏心した位置に配置される。
この構成によれば、主管部210のカラン吐水用開口210cの位置に関わらず、吐水ブロック80の下流側開口90Bを任意の位置に設定することができる。これにより、水栓10の好適な位置から吐水を行うことができ、水栓10のデザインをより自由に設計することができる。
また、本実施形態では、吐水ブロック80が主管部210に取り付けられた状態において、吐水ブロック80の下流側開口90Bおよび主管部210のカラン吐水用開口210cは下方に向けて開口し、かつ、軸方向に互いに偏心した位置に設けられる。この構成によれば、吐水ブロック80を下方に配置することで、デザイン性を高めるとともにカラン吐水を下方に向けることができる。また吐水ブロック80の下流側開口90Bと主管部210のカラン吐水用開口210cを軸方向に偏心して位置させることで、カラン吐水用開口210cの位置に関わらず、吐水ブロック80の吐水口の位置を所望の左右位置に設定することができる。
また、本実施形態では、吐水ブロック80が主管部210に取り付けられた状態において、吐水ブロック80の下流側開口90Bは、主管部210のカラン吐水用開口210cに対して軸方向において主管部210の中央側に偏心した位置に設けられる。この構成によれば、吐水ブロック80の吐水口である下流側開口90Bを主管部210の中央側に寄せることで、水栓10のデザイン性を向上させることができる。
また、本実施形態では、吐水ブロック80は、主管部210に取り付けられる中空状の本体部84と、本体部84内に設けられる整流部87とを備える。本体部84および整流部87は樹脂により一体に構成される。この構成によれば、整流部87を備えることで、吐水ブロック80からより好適な吐水を行うことができる。また吐水ブロック80を樹脂により一体に構成することで、金属などで構成した場合に比べて、水栓10の製造コストを低減することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記実施形態では、吐水ブロック80の下流側開口90Bおよび主管部210のカラン吐水用開口210cは下方に向けて開口し、上面視で互いに左右方向に偏心した位置に設けられるとしたが、このような場合に限らない。例えば、吐水ブロック80の下流側開口90Bおよび主管部210のカラン吐水用開口210cが下方以外の方向に向けて開口してもよく、また、上面視とは異なる方向から見たときに互いに左右方向に偏心した位置に設けられてもよい。ただし、吐水ブロック80の下流側開口90Bおよび主管部210のカラン吐水用開口210cが下方に向けて開口し、上面視で互いに左右方向に偏心した位置に設けた方が、カラン吐水を下方に向けながら、水栓10の意匠性を向上させることができる。
また、前記実施形態では、吐水ブロック80の下流側開口90Bは上面視で、主管部210のカラン吐水用開口210cに対して左右方向に主管部210の中央側に偏心した位置に設けられる場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、主管部210の中央側とは反対側に偏心した位置に設けてもよい。ただし、主管部210の中央側に偏心した位置に設けた方が、水栓10のデザイン性を向上させることができる。
また、前記実施形態では、吐水ブロック80が、中空状の本体部84と、整流部87とを備え、本体部84および整流部87は樹脂により一体に構成される場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、樹脂とは異なる材料により本体部84および整流部87が構成されてもよい。また、本体部84および整流部87が別個の部材であってもよい。さらに、吐水ブロック80は整流部87を備えない場合であってもよい。ただし、吐水ブロック80が、中空状の本体部84と、整流部87とを備え、本体部84および整流部87が樹脂により一体に構成された方が、吐水ブロック80からより好適な吐水を行いつつ、水栓10の製造コストを低減することができる。
また、前記実施形態では、圧逃がし弁215を湯供給用枝管部211に取り付ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、圧逃がし弁215を水供給用枝管部212に取り付けてもよい。あるいは、圧逃がし弁215を湯供給用枝管部211および水供給用枝管部212とは異なる位置の水栓本体部21に接続してもよい。例えば、図22に示すように、水栓本体部21の主管部210に圧逃がし弁90を取り付けてもよい。図22に示す例では、主管部210における湯水混合弁30と切替弁31が連通する箇所に接続するように、主管部210の外周部に圧逃がし弁90が取り付けられる。このような場合であっても、圧逃がし弁90によって主管部210内の圧力上昇を効果的に抑制することができる。このように、圧逃がし弁を水栓本体部21の流路における任意の位置に接続するように設けてもよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、実施形態における要素の組み合わせや順序の変化は、本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本発明は、水栓に有用である。
10 水栓
20 水栓ユニット
21 水栓本体部
210 主管部
210a 湯流入口
210b 水流入口
210c カラン吐水用開口
210d シャワー吐水用開口
211 湯供給用枝管部
212 水供給用枝管部
213 カラン吐水用枝管部
213a 整流部
214 シャワー吐水用枝管部
215 圧逃がし弁
216 水抜栓
217 ネジ溝
218a,218aa,218b リブ
219 締結部
22 保温材
220,221,222,223,224,225,226 開口
23 支持部材
23a 凹部
24 ステー
25 本体カバー
250 天板カバー
251 基礎カバー
26 継手
27 湯供給源(給湯管)
28 水供給源(給水管)
29,29A シャワーエルボ
29a 接続部材
30 湯水混合弁
31 切替弁
32 ギア部
33 キャップ部材
34 カラー
35 支持部材
35a 凹部
50 ハンドルユニット
50a 第1ハンドルユニット
50b 第2ハンドルユニット
69 水抜栓
70、72 逆止弁
254 第1のカバー部材
254A 第1の圧逃がし弁用開口
254B 水抜栓用開口
254C メンテナンス用開口
254D カラン吐水用開口
254E、254F ネジ用開口
255 取付部
256 第2のカバー部材
256A 主部
256B、256C 副部
256D 第2の圧逃がし弁用開口
256E ダミー開口
257 取付部
80 吐水ブロック
82 ネジ受け部
84 本体部
85 ネジ
86 ストレーナ
87 整流部
88 キャップ
90A 上流側開口
90B 下流側開口(吐水口)
92 フランジ部
94 挿通孔

Claims (5)

  1. 湯及び水を混合する湯水混合弁と、前記湯水混合弁で混合した湯水の吐水量及び吐水方向を変更する切り替え弁と、が軸方向に並んで内部に設けられた筒状の主管部を備える水栓であって、前記主管部には、前記切り替え弁に連通するカラン吐水用開口が形成されており、
    前記主管部の前記カラン吐水用開口に連通するように前記主管部に固定され、カラン吐水用の流路を形成し、末端に吐水口を形成した吐水ブロックをさらに備え、
    前記主管部の前記カラン吐水用開口は、前記主管部の中央部から偏心した位置にあり、
    前記吐水ブロックが前記主管部に固定された状態において、前記吐水ブロックの前記吐水口は前記主管部の前記カラン吐水用開口に対して前記軸方向において前記主管部の中央側に偏心した位置に配置される、水栓。
  2. 前記吐水ブロックが前記主管部に取り付けられた状態において、前記吐水ブロックの前記吐水口および前記主管部の前記カラン吐水用開口は下方に向けて開口し、かつ、前記軸方向に互いに偏心した位置に設けられる、請求項1に記載の水栓。
  3. 前記吐水ブロックは、前記カラン吐水用開口に向かい合う上流側開口と、下流側開口とを形成し、前記上流側開口と前記下流側開口は、前記吐水ブロックを平面視したときに重なる位置にある、請求項1又は2に記載の水栓。
  4. 前記吐水ブロックは、前記主管部に取り付けられる中空状の本体部と、前記本体部内に設けられる整流部とを備え、前記本体部および前記整流部は樹脂により一体に構成される、請求項1から3のいずれか1つに記載の水栓。
  5. 前記主管部を含む水栓本体部は、樹脂により一体に構成されている、請求項1から4のいずれか1つに記載の水栓。
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