JP6948038B2 - ケイヒ末含有錠剤およびその製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、ケイヒ末は、圧縮成形性が悪いという問題を有している。そのため、ケイヒ末を含む錠剤で実用的な硬度を満たすためには、ケイヒ末の配合率を下げる必要がある。すなわち、ケイヒ末を含む錠剤は、ケイヒ末の配合率を下げ、賦形剤および結合剤の配合率を高める必要がある。このように錠剤におけるケイヒ末の配合率が低下すると、所要摂取量を確保するためには錠剤が大型化したり、服用すべき錠剤の数が増加したりする。また、錠剤の硬度を確保するために結合剤の配合率を高めると、スティッキングや臼杵のきしみなどの打錠障害を招きやすく、生産性の著しい低下を招くという問題がある。
また、本発明の他の目的は、ケイヒ末の配合率を高めても、十分な硬度を有し、生産性の高いケイヒ末含有錠剤の製造方法を提供することにある。
ケイヒ末含有錠剤は、ケイヒ末、およびメタケイ酸アルミン酸マグネシウムをその主成分として含んでいる。ケイヒ末は、上記の通り、学名をCinnamomum cassiaとする樹皮の粉末である。一実施形態では、ケイヒ末含有錠剤は、全体の1〜10質量%のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムと、全体の50質量%以上のケイヒ末を含んでいる。特に、一実施形態では、ケイヒ末含有錠剤は、全体の70質量%以上のケイヒ末を含んでいてもよい。
(a)ケイヒ末およびメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含む造粒物、
(b)未造粒のメタケイ酸アルミン酸マグネシウム、
を含んでいる。すなわち、一実施形態のケイヒ末含有錠剤は、錠剤の成形時において、ケイヒ末とメタケイ酸アルミン酸マグネシウムとを造粒した造粒物、および造粒されていないメタケイ酸アルミン酸マグネシウムで構成されている。そして、この(a)の造粒物に含まれるメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの質量をMaとし、(b)の未造粒のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの質量をMbとしたとき、Ma/Mb=0.3〜3.0に設定されている。
なお、上記の賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味剤および香料はいずれも例示であり、上記以外にも、内服可能な添加物については、本実施形態のケイヒ末含有錠剤の効果を損なわない範囲で添加することができる。
実施例および比較例の試料は、図1に示す各成分の総量が1,000gとなるように秤量する。このとき、実施例および比較例を構成する各成分の比率は、図1に示す通りである。秤量した各成分のうち、造粒物(a)となる成分を混合し、造粒溶媒を加えて混合攪拌機で練り合わせる。この場合、造粒溶媒は、例えばエタノールと水との混合液など、本実施形態のケイヒ末含有錠剤の効果を損なわない物質であれば任意に選択することができる。
また、一実施形態では、(a)ケイヒ末およびメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含む造粒物と、(b)未造粒のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムと、を含んでいる。このように(a)および(b)を含むことにより、一実施形態のケイヒ末含有錠剤は、50質量%以上、特に70質量%以上のケイヒ末を含む場合でも、安定した硬度の錠剤が得られ、所要摂取量を確保するための錠剤の大型化、および服用すべき錠剤の数の増加が回避される。したがって、服用を容易にすることができる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
Claims (5)
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを全体の1〜10質量%、
およびケイヒ末を全体の50質量%以上、含み、
(a)ケイヒ末およびメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含む造粒物と、
(b)未造粒のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムと、
を含むケイヒ末含有錠剤。 - 前記ケイヒ末を全体の70質量%以上含む請求項1記載のケイヒ末含有錠剤。
- 前記(a)の造粒物に含まれるメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの質量をMaとし、
前記(b)の未造粒のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの質量をMbとしたとき、
Ma/Mb=0.3〜3.0である請求項1または2記載のケイヒ末含有錠剤。 - 全体の50〜80質量%以上のケイヒ末、および全体の0.5〜5.0質量%のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムから造粒物を生成する工程と、
生成した前記造粒物に、全体の0.5〜5.0質量%の未造粒のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを混合する工程と、
前記造粒物と未造粒のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムとの混合物を、圧縮成形する工程と、
を含むケイヒ末含有錠剤の製造方法。 - 前記混合物に含まれる
前記造粒物におけるメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの質量をMaとし、
未造粒のメタケイ酸アルミン酸マグネシウムの質量をMbとしたとき、
Ma/Mb=0.3〜3.0であり、
前記ケイヒ末を、全体の70質量%以上含む請求項4記載のケイヒ末含有錠剤の製造方法。
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JP6580414B2 (ja) * | 2015-08-07 | 2019-09-25 | 小林製薬株式会社 | 生薬末含有錠剤 |
JP2017137315A (ja) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | ロート製薬株式会社 | 固形医薬品 |
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2017
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