JP6451310B2 - 固形医薬組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固形医薬組成物及びその製造方法に関する。
アセチルサリチル酸は水難溶性の薬物であり、体内において良好な溶出性を確保することが求められる。このような水難溶性の薬物の溶出性を高めるために、界面活性剤との共溶融で溶解性を高める方法が提案されている(特許文献1)。しかし、界面活性剤はアセチルサリチル酸の溶出性を向上させることができるが、一方で長期保存後のアセチルサリチル酸の経時劣化も顕著になるという問題があった。
特表2003−508434号公報
本発明は、前記問題点に鑑みなされたもので、アセチルサリチル酸の溶出性及び経時安定性に優れた固形医薬組成物、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討した結果、アセチルサリチル酸、所定の界面活性剤及び二酸化ケイ素を含有する造粒物を含有する組成物によって、アセチルサリチル酸の溶出性及び経時安定性が更に向上することを知見し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記固形医薬組成物及びその製造方法を提供する。
1.(A)アセチルサリチル酸、(B)ラウリル硫酸ナトリウム及びショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の界面活性剤(C)二酸化ケイ素及び(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する造粒物と、前記造粒物中とは別に(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する固形医薬組成物であって、
(B)/(A)で表される(A)成分に対する(B)成分の質量比が0.009〜0.07であることを特徴とする固形医薬組成物。
2.前記質量比が、0.010.02である1の固形医薬組成物。
3.(C)/(A)で表される(A)成分に対する(C)成分の質量比が0.003〜0.03である1又は2の固形医薬組成物。
4.(A)アセチルサリチル酸、(B)ラウリル硫酸ナトリウム及びショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の界面活性剤、(C)二酸化ケイ素及び(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する造粒物と、前記造粒物中とは別に(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する固形医薬組成物の製造方法であって、(B)/(A)で表される(A)成分に対する(B)成分の質量比が0.009〜0.07となるように上記(A)〜(D)成分を混合して造粒する造粒工程を含むことを特徴とする固形医薬組成物の製造方法。
5.造粒が乾式造粒である4記載の固形医薬組成物の製造方法。
6.造粒工程が、(A)成分と(D)成分とを共粉砕した後に、(A)〜(D)成分を混合機で混合し、乾式造粒する工程である5記載の固形医薬組成物の製造方法。
本発明の固形医薬組成物によれば、アセチルサリチル酸の溶出性及び経時安定性を更に向上させることができる。
[固形医薬組成物]
本発明の固形医薬組成物は、(A)アセチルサリチル酸、(B)界面活性剤及び(C)二酸化ケイ素を含有する造粒物を含有するものであって、(B)/(A)で表される(A)成分に対する(B)成分の質量比が0.2以下であるものである。
[(A)アセチルサリチル酸]
(A)成分であるアセチルサリチル酸は、解熱鎮痛成分である。アセチルサリチル酸は、結晶状でも粉末状でも造粒物でもよいが、粉末状又は造粒物であることが好ましい。造粒物である場合、造粒方法としては乾式造粒でも湿式造粒でもよいが、アセチルサリチル酸の安定性の観点から、乾式造粒が好ましい。アセチルサリチル酸が粉末状又は造粒物である場合、アセチルサリチル酸の粒子径の下限は、長期保存後の溶出性の観点から、10μmが好ましく、15μmがより好ましい。一方、その上限は、溶出性の観点から、500μmが好ましく、300μmがより好ましく、200μmが更に好ましい。また、造粒顆粒の粒子径の下限は、製造性(製造効率)の観点から500μmが好ましく、800μmがより好ましい。その上限としては、含量均一性保障の観点から2000μmが好ましく、1500μmがより好ましい。
(A)成分の配合量は、内服薬への配合許容範囲内(医薬品承認基準量)であれば、特に限定されない。例えばOTC医薬品とする場合、配合量の下限は、250mgが好ましく、300mgがより好ましく、330mgが更に好ましい。一方、その上限は、400mgが好ましく、390mgがより好ましく、380mgが更に好ましい。(A)成分の配合量が250mg以上とすることで、十分な解熱鎮痛効果が得られる。一方、(A)成分の配合量が400mg以下とすることで、溶出性の低下と製造性の悪化が抑制される。
[(B)界面活性剤]
(B)成分である界面活性剤は、(A)成分の溶出性を向上させる効果がある。(B)界面活性剤としては、医薬品添加剤として使用され、粉体でハンドリングできるものであれば特に限定されないが、ラウリル硫酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル等が好ましい。ショ糖脂肪酸エステルとしては、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等が挙げられる。界面活性剤は、1種単独でも2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
(B)成分の配合量は、(A)成分に対する質量比((B)/(A))で0.2以下である。前記質量比が0.2を超えると、(A)成分の経時安定性が低下する。(A)成分の溶出性向上効果の観点から、前記質量比の下限は、0.001が好ましく、0.003がより好ましく、0.009がより一層好ましく、0.01が更に好ましい。一方、その上限は、(A)成分の長期保存後の溶出性及び経時安定性の観点から、0.07が好ましく、0.05がより好ましく、0.03がより一層好ましく、0.02が更に好ましい。
[(C)二酸化ケイ素]
(C)成分である二酸化ケイ素は、(A)成分の溶出性を向上させる効果がある。特に、長期保存後の(A)成分の溶出性を向上させることができる。(C)二酸化ケイ素としては、医薬品添加剤として使用されているものであれば特に限定されないが、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素等が好ましい。
(C)二酸化ケイ素の嵩密度の下限は、0.01g/mLが好ましく、0.02g/mLがより好ましく、0.03g/mLが更に好ましい。一方、その上限は、0.5g/mLが好ましく、0.4g/mLがより好ましく、0.3g/mLが更に好ましい。
また、(C)成分の配合量の下限は、長期保存後の溶出性の観点から、(A)成分に対する質量比((C)/(A))で0.003が好ましく、0.005がより好ましく、0.007が更に好ましい。一方、その上限は、粉体の混合性、含量均一性、顆粒回収率等の観点から、0.03が好ましく、0.02がより好ましく、0.015が更に好ましい。
[(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロース]
本発明の固形医薬組成物は、更に、(D)成分として低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含んでもよい。(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含むことで、(A)成分の溶出性を更に向上させることができる。
(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとしては、乾燥製品中のヒドロキシプロポキシル基比率が5.0〜16.0質量%であるものが好ましい。
(D)成分は、前記造粒物中に含まれていてもよく、前記造粒物とは別に本発明の固形医薬組成物中に含まれていてもよい。前記造粒物に含まれる場合、その配合量の下限は、(A)成分に対する質量比で0.01が好ましく、0.05がより好ましい。一方、その上限は、0.3が好ましく、0.2がより好ましい。前記造粒物とは別に本発明の固形医薬組成物中に含まれる場合、その配合量の下限は、前記造粒物に対する質量比で0.005が好ましく、0.01がより好ましい。一方、その上限は、0.1が好ましく、0.06がより好ましい。どちらの場合においても、配合量が下限以上とすることで、(A)成分の溶出性が向上し、上限以内とすることで、錠剤にした場合の服用性が良好になる。
[その他の成分]
本発明の固形医薬組成物は前記造粒物を含むものであるが、物性、保存安定性、製造性を損なわない範囲で、更に、賦形剤、制酸剤、滑沢剤、結合剤、香料、矯味剤(甘味料、酸味料等)、色素、安定化剤等のその他の成分を含んでもよい。
賦形剤としては、コーンスターチ等のスターチ、乳糖、結晶セルロース、タルク、マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロースやポリビニルピロリドン等の水溶性高分子化合物等が挙げられる。制酸剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムゲル、乾燥水酸化アルミニウムゲル、アルミニウムグリシネートが挙げられる。滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸等が挙げられる。結合剤としては、デンプン、α化デンプン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、プルラン、デキストリン等が挙げられる。香料としては、メントール、リモネン、植物精油(ハッカ油、ミント油、ライチ油、オレンジ油、レモン油等)等が挙げられる。甘味料としては、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビア、グリチルリチン酸二カリウム、アセスルファムカリウム、ソーマチン、スクラロース等が挙げられる。酸味料としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、乳酸又はそれらの塩等が挙げられる。その他の成分は、1種単独でも2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
[固形医薬組成物の製造方法]
(A)〜(C)成分を含む造粒物は、乾式造粒でも湿式造粒でもよいが、(A)成分の経時安定性や長期保存後の溶出性を確保する観点から、乾式造粒が好ましい。
乾式造粒の場合、例えば、(A)〜(C)成分を混合機で混合し、ローラーコンパクター等の圧縮造粒機等で、ローラー圧縮することにより製造することができる。この場合、ロール圧力は適宜選定されるが、2〜11MPaが好ましく、粉体供給スクリュー回転速度は1〜10rpmの範囲が好ましい。ロール圧力を調整することで、目的とするゆるめ嵩密度のものを得ることができる。前記ローラー圧縮により得られたフレークを、解砕・整粒機等を用いて、解砕・整粒し、目的とする平均粒径のものを得ることができる。更に、乾式造粒顆粒の平均粒子径が850μm以上であると、打錠障害や含量均一性の点で好ましい。
また、前記造粒物が更に(D)成分を含む場合、(A)〜(D)成分を混合機で混合した後に前記方法で造粒してもよいが、(A)成分と(D)成分とを共粉砕した後に、(A)〜(D)成分を混合機で混合し、前記方法で乾式造粒を行うことが好ましい。これによって、速溶性を向上させることができる。なお、共粉砕後のアセチルサリチル酸の平均粒径は、10〜30μmであることが好ましい。
前記造粒物を製造後、必要に応じて更に(D)成分や前述したその他の成分を混合することによって、本発明の固形医薬組成物を得ることができる。
[医薬製剤]
本発明の固形医薬組成物を、そのまま医薬製剤としたり、粒状剤(顆粒剤、細粒剤、散剤)、錠剤、カプセル剤等の医薬製剤にすることができる。医薬製剤中の固形医薬組成物の含有量は100質量%でもよく、後述するように任意成分を含む場合は、30〜95質量%が好ましく、40〜90質量%がより好ましい。
本発明の固形医薬組成物を医薬製剤にする方法としては、特に限定されず、従来公知の方法を採用することができる。例えば、錠剤とする場合、打錠は公知の打錠成型機、例えばLIBRA((株)菊水製作所製)、HP−AP−MS型((株)畑鐵工所製)等のロータリー式の打錠成型機等を用いることができる。この場合、打錠圧は、錠剤の引っ張り強度が75〜250N/cm2となるように調整するとよい。
以下、実施例、参考例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されない。なお、下記例において用いた原材料及び装置は、以下のとおりである。なお、表の組成は質量部である。
・アセチルサリチル酸:「RHODINE3220」日局(ローディア社製)
・軽質無水ケイ酸:「サイリシア350」日局((有)ワイ・ケイ・エフ製)(嵩密度参考値:0.07g/mL)
・含水二酸化ケイ素:「アドソリダー−102」薬添規(フロイント産業(株)製)(嵩密度参考値:0.25g/mL)
・ラウリル硫酸ナトリウム:「NIKKOL SLS」規格不明(日光ケミカルズ(株)製)
・ショ糖脂肪酸エステル:「J−1816」日局(三菱化学フーズ(株)製)
・低置換度ヒドロキシプロピルセルロース:「LH−31」日局(信越化学工業(株)製)
・乾燥水酸化アルミニウムゲル:「乾燥水酸化アルミニウムゲルS100」日局(協和化学工業(株)製)
・ステアリン酸マグネシウム:「ステアリン酸マグネシウム・軽質品」日局(太平化学産業(株)製)
・混合機:ボーレコンテナミキサー(コトブキ技研工業(株)製)
・圧縮造粒機:ローラーコンパクター(ターボ工業(株)製)
・振動篩い:(株)ダルトン製
・打錠機:LIBRA((株)菊水製作所製)
・ピンミル:KOLLOPLEX(ホソカワミクロン(株)製)
・流動層造粒機:フローコーター(フロイント産業(株)製)
参考例1、実施例〜6、8〜9]
表1記載の組成に従って、(A)〜(D)成分を混合機で20分間混合し、この乾式混合物を圧縮造粒機にて、ロール圧力7.0MPa、粉体供給スクリュー回転速度3.0rpmの条件でローラー圧縮した。ローラー圧縮により得られたフレークを解砕し、振動篩いで整粒し、平均粒径1,000μmの乾式造粒顆粒を得た。
得られた乾式圧縮造粒顆粒と、表1中の顆粒外添加物を混合機で20分間混合し、打錠用顆粒とした。
この打錠用顆粒を、打錠機を用いて打錠して錠剤を得た。錠剤径はφ9.0mmとし、錠剤の引っ張り強度は200N/cm2となるように打錠圧を調整した。
参考例7]
表1記載の組成に従って、(A)〜(C)成分を混合機で20分間混合し、この乾式混合物を圧縮造粒機にて、ロール圧力7.0MPa、粉体供給スクリュー回転速度3.0rpmの条件でローラー圧縮した。ローラー圧縮により得られたフレークを解砕し、振動篩いで整粒し、平均粒径1,000μmの乾式造粒顆粒を得た。
得られた乾式圧縮造粒顆粒と、表中の顆粒外添加物を混合機で20分間混合し、打錠用顆粒とした。
この打錠用顆粒を、打錠機を用いて打錠して錠剤を得た。錠剤径はφ9.0mmとし、錠剤の引っ張り強度は200N/cm2となるように打錠圧を調整した。
[実施例10〜13]
(A)及び(D)成分をピンミルにて共粉砕(14,185rpm)後、表2記載の組成に従って、(A)〜(D)成分を混合機で20分間混合し、この乾式混合物を圧縮造粒機にて、ロール圧力7.0MPa、粉体供給スクリュー回転速度3.0rpmの条件でローラー圧縮した。ローラー圧縮により得られたフレークを解砕し、振動篩いで整粒し、平均粒径1,000μmの乾式造粒顆粒を得た。なお、ピンミルで共粉砕後のアセチルサリチル酸の平均粒子径は、20μmであった。
得られた乾式圧縮造粒顆粒と、表2中の顆粒外添加物を混合機で20分間混合し、打錠用顆粒とした。
この打錠用顆粒を、打錠機を用いて打錠して錠剤を得た。錠剤径はφ9.0mmとし、錠剤の引っ張り強度は200N/cm2となるように打錠圧を調整した。
[実施例14〜15]
表3記載の組成に従って、(A)〜(D)成分を混合機で20分間混合し、この乾式混合物を流動層造粒機にて、水をバインダーとして給気温度70℃にて10分間造粒し、給気温度80℃乾燥させた後、振動篩いで整粒し、平均粒径250μmの湿式造粒顆粒を得た。
得られた湿式造粒顆粒と、表3中の顆粒外添加物を混合機で20分間混合し、打錠用顆粒とした。
この打錠用顆粒を、打錠機を用いて打錠して錠剤を得た。錠剤径はφ9.0mmとし、錠剤の引っ張り強度は200N/cm2となるように打錠圧を調整した。
[比較例1〜5]
表4記載の組成に従った以外は、実施例1と同様の方法で錠剤を得た。
[比較例6〜7]
表5記載の組成に従って、(A)、(C)及び(D)成分(比較例6)又は(A)、(B)及び(D)成分(比較例7)を混合機で20分間混合し、この乾式混合物を圧縮造粒機にて、ロール圧力7.0MPa、粉体供給スクリュー回転速度3.0rpmの条件でローラー圧縮した。ローラー圧縮により得られたフレークを解砕し、振動篩いで整粒し、平均粒径1,000μmの乾式造粒顆粒を得た。
得られた乾式圧縮造粒顆粒と、表5中の顆粒外添加物と(B)成分又は(C)成分を混合機で20分間混合し、打錠用顆粒とした。
この打錠用顆粒を、打錠機を用いて打錠して錠剤を得た。錠剤径はφ9.0mmとし、錠剤の引っ張り強度は200N/cm2となるように打錠圧を調整した。
実施例、参考例及び比較例で得られた各錠剤について、下記方法で評価を行った。結果を表1〜5に示す。
<溶出率>
製造直後品、又は40℃、6箇月保存品のアセチルサリチル酸について、pH1.2の試験液で溶出試験を行った。具体的には、37℃±1℃の試験液900mLにサンプルを1錠入れ、パドル法50rpmにて攪拌した。5、30分時点で採取した試験液を孔径0.45μmのメンブレンフィルターにてろ過し、液体クロマトグラフィーを用いて定量した。
判定基準
◎:溶出率 80%以上100%
○:溶出率 60%以上80%未満
△:溶出率 40%以上60%未満
×:溶出率 40%未満
<安定性>
40℃、6箇月保存品のアセチルサリチル酸を液体クロマトグラフィーを用いて定量し、残存率を算出した。
アセチルサリチル酸残存率(%)=(保存後のアセチルサリチル酸含量/製造直後のアセチルサリチル酸含量)×100
判定基準
◎:残存率 95%以上100%
○:残存率 90%以上95%未満
△:残存率 85%以上90%未満
×:残存率 85%未満
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Claims (6)

  1. (A)アセチルサリチル酸、(B)ラウリル硫酸ナトリウム及びショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の界面活性剤(C)二酸化ケイ素及び(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する造粒物と、前記造粒物中とは別に(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する固形医薬組成物であって、
    (B)/(A)で表される(A)成分に対する(B)成分の質量比が0.009〜0.07であることを特徴とする固形医薬組成物。
  2. 前記質量比が、0.010.02である請求項1記載の固形医薬組成物。
  3. (C)/(A)で表される(A)成分に対する(C)成分の質量比が0.003〜0.03である請求項1又は2記載の固形医薬組成物。
  4. (A)アセチルサリチル酸、(B)ラウリル硫酸ナトリウム及びショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種以上の界面活性剤、(C)二酸化ケイ素及び(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する造粒物と、前記造粒物中とは別に(D)低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含有する固形医薬組成物の製造方法であって、(B)/(A)で表される(A)成分に対する(B)成分の質量比が0.009〜0.07となるように上記(A)〜(D)成分を混合して造粒する造粒工程を含むことを特徴とする固形医薬組成物の製造方法。
  5. 造粒が乾式造粒である請求項4記載の固形医薬組成物の製造方法。
  6. 造粒工程が、(A)成分と(D)成分とを共粉砕した後に、(A)〜(D)成分を混合機で混合し、乾式造粒する工程である請求項5記載の固形医薬組成物の製造方法。
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