JP6947244B1 - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】マッド性能を維持しつつ、車外ノイズ性能を向上させる。【解決手段】トレッド部2を有するタイヤであって、トレッド部2は、トレッド端Teと、ショルダー主溝5と、ショルダー陸部7とを含む。ショルダー陸部7には、ショルダー陸部7を横断する複数のショルダー横溝10が設けられている。ショルダー横溝10の少なくとも1本は、屈曲部11と、屈曲部11のタイヤ軸方向外側に配されかつタイヤ軸方向外側に向かって溝幅が小さくなる幅縮小部12と、幅縮小部12のタイヤ軸方向外側に配されかつタイヤ軸方向外側に向かって溝幅が大きくなる幅拡大部13とを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤに関する。
例えば、下記特許文献1には、ミドル陸部に、特定の形状及びピッチを備えたミドルラグ溝が設けられた不整地走行に適した空気入りタイヤが記載されている。これにより、前記空気入りタイヤは、優れたノイズ性能及びマッド性能を期待している。
特開2014−162439号公報
近年、車外騒音規制がますます厳しくなっている。このため、上述のような不整地走行に適した空気入りタイヤにおいても、舗装路を走行する際における車外騒音のより一層の低減が求められている。
発明者らは、トレッド部のショルダー横溝に着目し、このショルダー横溝の形状等を改善することで、マッド性能を維持しながら車外騒音を低減し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、マッド性能を維持しつつ車外ノイズ性能を向上させることができるタイヤを提供することを主たる課題としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、トレッド端と、前記トレッド端に隣接しかつタイヤ周方向に連続して延びるショルダー主溝と、前記ショルダー主溝と前記トレッド端との間に区分されたショルダー陸部とを含み、前記ショルダー陸部には、前記ショルダー陸部を横断する複数のショルダー横溝が設けられ、前記ショルダー横溝の少なくとも1本は、屈曲部と、前記屈曲部のタイヤ軸方向外側に配されかつタイヤ軸方向外側に向かって溝幅が小さくなる幅縮小部と、前記幅縮小部のタイヤ軸方向外側に配されかつタイヤ軸方向外側に向かって溝幅が大きくなる幅拡大部とを含む。
本発明のタイヤにおいて、前記幅拡大部のタイヤ軸方向の長さは、前記幅縮小部のタイヤ軸方向の長さよりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー陸部には、前記ショルダー横溝から延びかつ前記ショルダー陸部内で途切れる第1細溝が設けられているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1細溝は、前記幅縮小部に連通しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1細溝は、タイヤ周方向に延びているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー陸部には、前記ショルダー横溝と隣接する凹部が設けられているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記凹部は、前記屈曲部よりもタイヤ軸方向外側に設けられているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー陸部には、前記凹部からタイヤ軸方向内側に延びる第2細溝が設けられているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第2細溝は、前記ショルダー陸部内で途切れているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第2細溝は、前記幅縮小部とタイヤ軸方向に重複するように延びているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記トレッド端よりもタイヤ軸方向外側のバットレス領域には、前記ショルダー横溝とタイヤ周方向に重複する小ブロックが設けられているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向内側の溝壁は、前記ショルダー主溝の溝中心線側に突出した溝突部を含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記溝突部は、前記ショルダー横溝のタイヤ軸方向の内端と向き合っているのが望ましい。
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、マッド性能を維持しつつ、車外ノイズ性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の横断面図である。 図1のショルダー陸部の拡大図である。 図2のショルダー横溝の拡大図である。 本発明の他の実施形態のショルダー陸部の拡大図である。 図4の実施形態のバットレス領域を示す拡大斜視図である。 比較例のショルダー陸部の拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。なお、本明細書において説明されない技術事項には、公知のものを適用することが可能である。図1には、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の横断面図が示されている。なお、図1は、タイヤ1の正規状態におけるタイヤ回転軸を含む子午線断面図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、不整地走行に適したSUV用の空気入りタイヤとして好適に用いられる。但し、このような態様に限定されるものではなく、本発明のタイヤ1は、例えば、重荷重用として用いられても良い。
「正規状態」とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤや、非空気式タイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。なお、本明細書で説明された各構成は、ゴム成形品に含まれる通常の誤差を許容するものとする。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1に示されるように、トレッド部2には、例えば、タイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝3と、これらに区分された複数の陸部4とが設けられている。本実施形態のタイヤ1は、例えば、4本の主溝に区分された5つの陸部4を有する所謂5リブタイヤである。
主溝3は、2本のショルダー主溝5及び2本のクラウン主溝6を含んでいる。ショルダー主溝5は、トレッド端Teに隣接している。クラウン主溝6は、ショルダー主溝5とタイヤ赤道Cとの間に設けられている。
トレッド端Teは、前記正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。「正規荷重」は、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。また、各種の規格が定められていないタイヤや、非空気式タイヤの場合、「正規荷重」は、タイヤの標準使用状態において、1つのタイヤに作用する荷重を指す。前記「標準使用状態」とは、タイヤの使用目的に応じた標準的な車両にタイヤが装着され、かつ、前記車両が走行可能な状態で平坦な路面上に静止している状態を指す。
陸部4は、ショルダー主溝5とトレッド端Teとの間に区分されたショルダー陸部7を含む。本実施形態の陸部4は、例えば、ショルダー主溝5とクラウン主溝6との間に区分されたミドル陸部8と、2本のクラウン主溝6の間に区分されたクラウン陸部9とを含む。ミドル陸部8及びクラウン陸部9には、タイヤに求められる性能に応じて、種々の溝が配置され得る。したがって、本明細書において、ミドル陸部8及びクラウン陸部9に配される溝の説明は、省略される。
図2には、ショルダー陸部7の拡大図が示されている。図2に示されるように、ショルダー陸部7には、ショルダー陸部7を横断する複数のショルダー横溝10が設けられている。
図3には、ショルダー横溝10の拡大図が示されている。なお、理解し易いように、図3のショルダー横溝10は着色されている。図3に示されるように、ショルダー横溝10の少なくとも1本は、屈曲部11と、屈曲部11のタイヤ軸方向外側に配されかつタイヤ軸方向外側に向かって溝幅が小さくなる幅縮小部12と、幅縮小部12のタイヤ軸方向外側に配されかつタイヤ軸方向外側に向かって溝幅が大きくなる幅拡大部13とを含む。本発明のタイヤ1は、上記の構成を採用したことによって、マッド性能を維持しつつ、車外ノイズ性能を向上させることができる。その理由としては、以下のメカニズムが推察される。
本発明のタイヤ1は、ショルダー横溝10の屈曲部11により、ショルダー横溝10を通ってトレッド端Te側に移動する空気の流れを乱す。これにより、ショルダー横溝10内を空気が通り抜け難くなり、ひいては、車外ノイズが低下し得る。また、ショルダー横溝10の屈曲部11を通った空気は、幅縮小部12で圧縮され、その後、幅拡大部13で開放される。これにより、ショルダー横溝10内での定常波の生成が妨げられ、共鳴音が大幅に低減する。また、共鳴音が高音化され、可聴域を超え易くなると推察される。したがって、本実施形態のタイヤ1は、ショルダー横溝10の形状の改善によって、車外ノイズを低下させることができる。また、このような作用効果は、溝容積の大幅な低下を必要とせず、マッド性能を維持することができる。
一方、ショルダー横溝10の屈曲部11、幅縮小部12及び幅拡大部13は、そのエッジが多方向に摩擦力を提供し、マッド性能を高める。また、幅縮小部及び幅拡大部は、内部で泥や土を押し固めてこれをせん断して反力を提供するため、マッド性能をさらに向上させる。以上のようなメカニズムにより、本発明のタイヤは、マッド性能を維持しつつ車外ノイズ性能を向上できると推察される。
以下、本実施形態のさらに詳細な構成が説明される。なお、以下で説明される構成は、本実施形態の具体的態様を示すものである。したがって、本発明は、以下で説明される構成を具えないものであっても、上述の効果を発揮し得るのは言うまでもない。また、上述の特徴を具えた本発明のタイヤに、以下で説明される各構成のいずれか1つが単独で適用されても、各構成に応じた性能の向上は期待できる。さらに、以下で説明される各構成のいくつかが複合して適用された場合、各構成に応じた複合的な性能の向上が期待できる。
図2に示されるように、ショルダー主溝5は、例えば、タイヤ周方向に平行に直線状に延びている。但し、ショルダー主溝5は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、ジグザグ状に延びるものでも良い。ショルダー主溝5の溝幅W1は、例えば、トレッド幅TW(図1に示す)の3%〜7%である。ショルダー主溝5の深さは、例えば、5〜15mmである。なお、トレッド幅TWは、前記正規状態における一方のトレッド端Teから他方のトレッド端Teまでのタイヤ軸方向の距離に相当する。
ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W2は、例えば、トレッド幅TWの10%〜25%である。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。
本実施形態のショルダー横溝10は、例えば、ショルダー主溝5に連通する内側部14を含む。内側部14の溝幅W3は、例えば、ショルダー主溝5の溝幅W1の70%〜85%である。内側部14は、例えば、タイヤ軸方向に対して20°以下、望ましくは10°以下の角度で配されている。より望ましい態様として、本実施形態の内側部14は、タイヤ軸方向に対して平行に配されている。このような内側部14は、マッド路面でのトラクション性能を高めるのに役立つ。
本明細書において、屈曲部11は、溝中心線が局所的に曲がっている部分を意味する。したがって、例えば、溝の一方のエッジが直線状に延び、かつ、溝の他方のエッジが一か所で折れ曲がった溝部分は、本明細書の屈曲部11に含まれる。また、溝中心線が局所的に曲がるとは、車外ノイズ性能を向上させる程度に、ショルダー横溝10が曲がることを指す。したがって、屈曲部11の溝中心線のタイヤ軸方向に対する角度が10°変化する領域のタイヤ軸方向長さは、例えば、ショルダー横溝10の長さの10%以下であるのが望ましい。少なくともこのような態様は、本発明の屈曲部11に含まれるものとする。より望ましい態様として、本実施形態の屈曲部11の溝中心線は、実質的に1点で折れ曲がっている。なお、溝中心線は、溝幅を2等分する仮想線である。このため、ジグザグ状に延びる溝の溝中心線は、溝の形状に応じてジグザグ状となる。
図3に示されるように、屈曲部11におけるショルダー横溝10の屈曲角度θ1は、例えば、120〜150°である。なお、前記屈曲角度θ1は、溝中心線で測定されるものとする。このような屈曲部11は、その周辺の偏摩耗を抑制しつつ、ショルダー横溝10内の空気の流れを効果的に乱すことができる。
図2に示されるように、屈曲部11は、例えば、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の中心位置7cよりもショルダー主溝5側に位置しているのが望ましい。これにより、ショルダー主溝5からショルダー横溝10に入り込んだ空気の移動速度を早期に低減させることができ、車外ノイズがより一層低下し得る。なお、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の中心位置7cとは、ショルダー陸部7のショルダー主溝5側のエッジとトレッド端Teとの間のタイヤ軸方向の中心位置を指す。このため、ショルダー主溝5がジグザグ状に延びる場合、前記中心位置を示す仮想線もジグザグ状となる。
本実施形態の幅縮小部12は、非平行となる2つの直線状のエッジがタイヤ軸方向に延びることによって構成されている。但し、このような態様に限定されるものではなく、例えば、幅縮小部12は、溝幅がステップ状に縮小する部分を含んで構成されても良い。また、幅縮小部12のエッジは、湾曲して延びるものでも良い。
図3に示されるように、幅縮小部12の2つのエッジの間の角度θ2は、例えば、20〜30°である。このような幅縮小部12は、マッド性能と車外ノイズ性能とをバランス良く向上させる。
同様の観点から、幅縮小部12の最小の幅W5は、幅縮小部12の最大の幅W4の40%〜60%であるのが望ましい。
図2に示されるように、本実施形態において、幅縮小部12のタイヤ軸方向の内端部12iは、ショルダー陸部7の前記中心位置7cよりもショルダー主溝5側に位置している。望ましい態様では、幅縮小部12の全体が、前記中心位置7cよりもショルダー主溝5側に位置している。これにより、ショルダー横溝10内の空気が強く圧縮され易くなり、共鳴音がさらに大幅に低減し得る。
幅縮小部12のタイヤ軸方向の長さL1は、例えば、ショルダー横溝10のタイヤ軸方向内側の内端から幅縮小部12のタイヤ軸方向の内端までのタイヤ軸方向の距離L2よりも小さいのが望ましい。幅縮小部12のタイヤ軸方向の長さL1は、例えば、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W2の10%〜30%である。これにより、ショルダー横溝10の溝容積が確保され、マッド性能と車外ノイズ性能とがバランス良く向上する。
本実施形態の幅拡大部13は、非平行となる2つの直線状のエッジがタイヤ軸方向に延びることによって構成されている。但し、このような態様に限定されるものではなく、例えば、幅拡大部13は、溝幅がステップ状に拡大する部分を含んで構成されても良い。また、幅拡大部13のエッジは、湾曲して延びるものでも良い。
図3に示されるように、幅拡大部13の2つのエッジの間の角度θ3は、例えば、10〜20°である。幅拡大部13の2つのエッジの間の角度θ3は、幅縮小部12の2つのエッジの間の角度θ2よりも小さいのが望ましい。これにより、ショルダー横溝10の共鳴音がより一層低減し、かつ、幅拡大部13周辺の偏摩耗が抑制される。
幅拡大部13は、トレッド端Teを横切っている。これにより、ショルダー横溝10のトレッド端Te上での溝幅W6は、幅縮小部12の最小の幅W5の2.5〜5.0倍である。このような幅拡大部13は、共鳴音をより高音化して可聴域を超え易くするのに役立つ。
図2に示されるように、幅拡大部13は、少なくとも一部がショルダー陸部7の前記中心位置7cよりもトレッド端Te側に配されている。望ましい態様では、幅拡大部13のタイヤ軸方向の長さの80%以上の領域が、前記中心位置7cよりもトレッド端Te側に配されている。ショルダー陸部7の踏面上における幅拡大部13のタイヤ軸方向の長さL3は、幅縮小部12のタイヤ軸方向の長さL1よりも大きいのが望ましい。具体的には、幅拡大部13の前記長さL3は、幅縮小部12の前記長さL1の2.0〜4.0倍である。これにより、マッド性能を維持しつつ車外ノイズ性能がより一層向上する。
幅縮小部12及び幅拡大部13の溝中心線は、タイヤ軸方向に対して15°以下、より望ましくは5°以下の角度で配されているのが望ましい。より望ましい態様として、本実施形態の幅縮小部12及び幅拡大部13の溝中心線は、タイヤ軸方向に対して平行である。このような幅縮小部12及び幅拡大部13は、ショルダー横溝10内を通る空気の移動速度を低く維持でき、車外ノイズをさらに低下させる。
幅縮小部12と幅拡大部13とは、実質的にタイヤ軸方向の長さを有しない1点で連なっているのが望ましい。なお、この態様は、幅縮小部12と幅拡大部13との境界部15のタイヤ軸方向の長さがショルダー横溝10のタイヤ軸方向の長さの5%未満である態様を指す。これにより、共鳴音が可聴域を超え易くなり、車外ノイズ性能が向上する。但し、このような態様に限定されるものではなく、境界部15は、例えば、一定の溝幅でタイヤ軸方向に延びるものでも良い。この場合、境界部の長さは、ショルダー横溝10のタイヤ軸方向の長さの20%未満であるのが望ましい。
以下、本発明の他の実施形態が説明される。他の実施形態を示す図において、既に説明された要素には、上述のものと同じ符号が付されており、上述の構成を適用することができる。
図4には、他の実施形態のショルダー陸部7の拡大図が示されている。図4に示されるように、この実施形態のショルダー陸部7には、ショルダー横溝10から延びかつショルダー陸部7内で途切れる第1細溝16が設けられている。このような第1細溝16は、ショルダー横溝10内の空気の流れをより一層乱すことができ、マッド性能を維持しつつ車外ノイズ性能を高める。
第1細溝16は、例えば、幅縮小部12に連通しているのが望ましい。より望ましい態様では、第1細溝16は、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の中心位置7cよりもタイヤ軸方向内側に位置している。ショルダー陸部7のショルダー主溝5側のエッジから第1細溝16までのタイヤ軸方向の距離L4は、例えば、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W2の30%〜50%である。これにより、車外ノイズ性能がより一層向上する。
第1細溝16の溝幅W7は、ショルダー横溝10の内側部14の溝幅よりも小さいのが望ましい。また、第1細溝16の溝幅W7は、幅縮小部12と幅拡大部13との境界部15の溝幅よりも小さいのが望ましい。第1細溝16の溝幅W7は、例えば、ショルダー横溝10のトレッド端Te上での溝幅W6の15%〜30%である。このような第1細溝16は、ショルダー陸部7の偏摩耗を抑制しつつ、上述の効果を発揮し得る。
第1細溝16は、例えば、ショルダー横溝10からタイヤ周方向に延びている。第1細溝16のタイヤ周方向に対する角度は、20°以下が望ましく、より望ましくは10°以下である。さらに望ましい態様として、本実施形態の第1細溝16は、ショルダー横溝10からタイヤ周方向に対して平行に延びている。このような第1細溝16は、マッド走行時にタイヤ軸方向の摩擦力を提供し、マッド性能を高めることができる。
この実施形態のショルダー横溝10の内側部14は、例えば、部分的に溝幅が小さくなる小幅部18を含んでいる。この実施形態の内側部14では、直線状に延びる第1エッジと、第1エッジ側にステップ状に突出するように曲がっている第2エッジとによって、小幅部18が構成されている。このような内側部14は、ショルダー主溝5からショルダー横溝10内に入り込む空気の量を小さくするのに役立つ。
小幅部18の溝幅W7は、ショルダー横溝10のトレッド端Te上の溝幅W6よりも小さいのが望ましい。また、小幅部18の溝幅W7は、幅縮小部12と幅拡大部13と間の境界部15の溝幅W8よりも大きいのが望ましい。小幅部18の溝幅W7は、内側部14の最大の溝幅W9の70%〜90%である。このような小幅部18は、マッド性能を維持しつつ車外ノイズ性能を向上させる。
図5には、図4に示される実施形態のトレッド端Teよりもタイヤ軸方向外側のバットレス領域20を示す拡大斜視図が示されている。図5に示されるように、バットレス領域20には、ショルダー横溝10とタイヤ周方向に重複する小ブロック21が設けられている。本実施形態では、ショルダー横溝10のバットレス領域20上での開口縁の一部が、小ブロック21の外面21sを囲む外縁21eの一部を構成している。
小ブロック21は、例えば、バットレス領域20の外面から1.0〜2.5mmの厚さで突出したブロックである。この実施形態の小ブロック21は、タイヤ周方向の長さがタイヤ半径方向内側に向かって小さくなっている。このような小ブロック21は、ショルダー横溝10がトレッド端Te付近で過度に開くのを抑制でき、ひいては車外ノイズ性能を高める。
図4に示されるように、ショルダー陸部7には、ショルダー横溝10と隣接する凹部23が設けられている。ショルダー横溝10と凹部23とは、タイヤ周方向に交互に設けられている。このような凹部23は、マッド性能を高めることができる。
凹部23は、例えば、タイヤ軸方向に平行に延びる2本のエッジの間の領域が凹んで構成されている。凹部23は、屈曲部11よりもタイヤ軸方向外側に設けられている。より望ましい態様では、凹部23は、トレッド端Teを横切るように設けられている。これにより、図5に示されるように、凹部23は、バットレス領域20でも開口している。このような凹部23は、上述の効果に加え、接地時の幅拡大部13を閉じ易くでき、車外ノイズ性能をさらに高めることができる。
図4に示されるように、ショルダー陸部7の踏面上における凹部23のタイヤ軸方向の長さL5は、例えば、幅拡大部13のタイヤ軸方向の長さL4よりも小さいのが望ましい。具体的には、凹部23の前記長さL5は、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W2の15%〜30%である。このような凹部23は、ショルダー陸部7の偏摩耗を抑制しつつ、マッド性能を高めることができる。
凹部23のトレッド端Te上でのタイヤ周方向の幅W10は、ショルダー横溝10のトレッド端Te上での溝幅W6よりも大きいのが望ましい。凹部23の前記幅W10は、ショルダー横溝10の前記幅W6の105%〜115%である。これにより、凹部23及びショルダー横溝10が発生するノイズがホワイトノイズ化される。
ショルダー陸部7には、凹部23からタイヤ軸方向内側に延びる第2細溝17設けられているのが望ましい。本実施形態の第2細溝17は、凹部23から延びかつショルダー陸部7内で途切れている。このような第2細溝17は、ショルダー横溝10を閉じ易くし、車外ノイズ性能を高めるのに役立つ。
第2細溝17は、例えば、凹部23のタイヤ周方向に延びるエッジと連通している。第2細溝17のタイヤ軸方向に対する角度θ4は、例えば、タイヤ軸方向に対する幅拡大部13のエッジの角度よりも大きい。第2細溝17の前記角度θ4は、45°以上が望ましく、45〜60°がより望ましい。このような第2細溝17は、マッド走行時の旋回性能を向上させる。
第2細溝17は、幅縮小部12とタイヤ軸方向に重複するように延びている。この態様は、幅縮小部12をタイヤ周方向に平行に延長した仮想領域が、第2細溝17と重複することを指す。より望ましい態様では、第2細溝17のタイヤ軸方向内側の内端は、幅縮小部12のタイヤ軸方向の内端よりもタイヤ軸方向外側である。このような第2細溝17は。幅縮小部12を閉じ易くできる。
さらに望ましい態様では、第2細溝17をその長さ方向に平行に延長した領域は、第1細溝16と重複するのが望ましい。これにより、幅縮小部12及び幅拡大部13がさらに閉じ易くなり、車外ノイズを低減できる。
この実施形態のショルダー主溝5のタイヤ軸方向内側の溝壁は、ショルダー主溝5の溝中心線側に突出した溝突部25を含むのが望ましい。このような溝突部25は、ショルダー主溝5内を通る空気の流れを乱すことができる。
溝突部25は、ショルダー横溝10のタイヤ軸方向の内端と向き合っている。なお、この態様は、ショルダー横溝10のショルダー主溝5での開口部分をタイヤ軸方向に平行に延長した領域が、溝突部25と重複する態様を意味する。これにより、ショルダー主溝5からショルダー横溝10内に入り込む空気の量が減じられ、車外ノイズ性能がより一層向上する。この効果を確実に発揮させるために、溝突部25の頂点とショルダー横溝10の溝中心線とのタイヤ周方向の距離は、小さい方が望ましい。このため、前記距離は、ショルダー横溝10の溝幅よりも小さいのが望ましく、この実施形態では前記距離が実質的に0とされる。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図2に示されるショルダー陸部を有するサイズ265/70R17のSUV用の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、図6に示されるショルダー陸部aを有するタイヤが試作された。比較例のショルダー陸部7には、ショルダー陸部aを横断するショルダー横溝bが複数設けられている。各テストタイヤは、上述の構成を除き、実施的に同じ構成を有している。各テストタイヤの車外ノイズ性能及びマッド性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
リム:17×8.0
タイヤ内圧:220kPa
テスト車両:排気量4000cc、四輪駆動
テストタイヤ装着位置:全輪
<車外ノイズ性能>
UNECE−R117−02に基づき、各テストタイヤに車外ノイズが測定された。結果は、比較例のタイヤが発生するノイズの最大音圧の逆数を100とする指数で示されており、数値が大きい程、車外ノイズ性能が優れていることを示す。
<マッド性能>
上記テスト車両でマッド路面を走行したときのトラクション性能及び旋回性能を含む総合性能が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程マッド性能が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0006947244
テストの結果、実施例のタイヤは、マッド性能が維持されつつ、車外ノイズ性能が向上していることが確認できた。
2 トレッド部
5 ショルダー主溝
7 ショルダー陸部
10 ショルダー横溝
11 屈曲部
12 幅縮小部
13 幅拡大部
Te トレッド端

Claims (13)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、トレッド端と、前記トレッド端に隣接しかつタイヤ周方向に連続して延びるショルダー主溝と、前記ショルダー主溝と前記トレッド端との間に区分されたショルダー陸部とを含み、
    前記ショルダー陸部には、前記ショルダー陸部を横断する複数のショルダー横溝が設けられ、
    前記ショルダー横溝の少なくとも1本は、屈曲部と、前記屈曲部のタイヤ軸方向外側に配されかつタイヤ軸方向外側に向かって溝幅が小さくなる幅縮小部と、前記幅縮小部のタイヤ軸方向外側に配されかつタイヤ軸方向外側に向かって溝幅が大きくなる幅拡大部とを含み、
    前記幅縮小部及び前記幅拡大部の溝中心線は、タイヤ軸方向に対して5°以下の角度で配されている、
    タイヤ。
  2. 前記幅拡大部のタイヤ軸方向の長さは、前記幅縮小部のタイヤ軸方向の長さよりも大きい、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記ショルダー陸部には、前記ショルダー横溝から延びかつ前記ショルダー陸部内で途切れる第1細溝が設けられている、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記第1細溝は、前記幅縮小部に連通している、請求項3に記載のタイヤ。
  5. 前記第1細溝は、タイヤ周方向に延びている、請求項3又は4に記載のタイヤ。
  6. 前記ショルダー陸部には、前記ショルダー横溝と隣接する凹部が設けられている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。
  7. 前記凹部は、前記屈曲部よりもタイヤ軸方向外側に設けられている、請求項6に記載のタイヤ。
  8. 前記ショルダー陸部には、前記凹部からタイヤ軸方向内側に延びる第2細溝が設けられている、請求項6又は7に記載のタイヤ。
  9. 前記第2細溝は、前記ショルダー陸部内で途切れている、請求項8に記載のタイヤ。
  10. 前記第2細溝は、前記幅縮小部とタイヤ軸方向に重複するように延びている、請求項8又は9に記載のタイヤ。
  11. 前記トレッド端よりもタイヤ軸方向外側のバットレス領域には、前記ショルダー横溝とタイヤ周方向に重複する小ブロックが設けられている、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
  12. 前記ショルダー主溝のタイヤ軸方向内側の溝壁は、前記ショルダー主溝の溝中心線側に突出した溝突部を含む、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ。
  13. 前記溝突部は、前記ショルダー横溝のタイヤ軸方向の内端と向き合っている、請求項12に記載のタイヤ。
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