JP6947240B2 - 光デバイス - Google Patents

光デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP6947240B2
JP6947240B2 JP2020055722A JP2020055722A JP6947240B2 JP 6947240 B2 JP6947240 B2 JP 6947240B2 JP 2020055722 A JP2020055722 A JP 2020055722A JP 2020055722 A JP2020055722 A JP 2020055722A JP 6947240 B2 JP6947240 B2 JP 6947240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
die pad
light
optical device
package
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020055722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020112816A (ja
Inventor
栗原 誠
誠 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JVCKenwood Corp
Original Assignee
JVCKenwood Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2016081704A external-priority patent/JP6682976B2/ja
Application filed by JVCKenwood Corp filed Critical JVCKenwood Corp
Priority to JP2020055722A priority Critical patent/JP6947240B2/ja
Publication of JP2020112816A publication Critical patent/JP2020112816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6947240B2 publication Critical patent/JP6947240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Description

本発明は光デバイスに関する。
プロジェクタやヘッドマウントディスプレイ等の投射型の画像表示装置には、液晶表示素子や光偏向器等の光デバイスが用いられている。特許文献1には、光偏向器の一例としてMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を利用した光スキャナが記載されている。
特開2005−148459号公報
光スキャナの偏向駆動されているミラーにレーザ光が照射されると、レーザ光はミラーによって反射され、ミラーの偏向方向に走査される。このような光スキャナによってレーザ光が水平方向及び垂直方向に走査されることで、スクリーン上に画像を表示させることができる。
ミラーが偏向駆動している状態では、ミラーは、周囲の空気と擦れ合うことにより帯電する。ミラーが帯電すると、空気中のパーティクル、ドライエッチング等の加工時に発生した残渣、接着剤のアウトガス成分等の不純物がミラーに付着する。その結果、ミラーが曇った状態になる。曇った状態のミラーにレーザ光が照射されると、レーザ光の一部が散乱してレーザ光のスポット形状や光量が変化するため、画像品位を悪化させる要因となる。
本発明は、ミラーの曇りを低減し、画像品位の悪化を抑制することができる光デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、凹部及び前記凹部の底面に形成された導電性のダイパッドを有するパッケージと、前記凹部に収容されて前記ダイパッドに固定され、偏向駆動するミラーを有する光学素子と、前記光学素子の上方に配置され、前記ミラーに対応する位置に前記ミラーの外形よりも大きな開口部を有する導電性の遮光板とを備え、前記ミラーは導電性を有する活性層で形成され、前記活性層と前記ダイパッドとは導電性部材を介して接続されている ことを特徴とする光デバイスを提供する。
本発明の光デバイスによれば、ミラーの曇りを低減し、画像品位の悪化を抑制することができる。
第1実施形態の光デバイスを示す構成図である。 図1のA−Aで切断した光デバイスの断面図である。 図1のB−Bで切断した光デバイスの断面図である。 光偏向素子を示す構成図である。 図4のC−Cで切断した光偏向素子の断面図である。 第2実施形態の光デバイスを示す構成図である。
[第1実施形態]
図1〜図5を用いて、第1実施形態の光デバイスを説明する。第1実施形態では、光デバイスとして、MEMS技術を利用した光スキャナを例に挙げて説明する。図1〜図3は第1実施形態の光デバイスである光スキャナ1を示している。なお、説明をわかりやすくするために、図1は、図2及び図3に示す蓋部がない状態を示している。
図1〜図3に示すように、光スキャナ1は、パッケージ10と、光学素子の一形態である光偏向素子20と、導電性を有する遮光板30と、LIDと呼ばれる蓋部40とを備える。
パッケージ10は、凹部11を有する筐体12と、凹部11の底面11aに形成された導電性を有するダイパッド13と、凹部11の段部11bに形成された導電性を有するボンディングパッド14a〜14fと、筐体12の上面12aに形成されたシールリング15とを備える。
筐体12は、複数のシート状のセラミック材料が積層された積層構造を有する。底面11a、段部11b、及び上面12aは互いに異なるセラミック層により形成されている。段部11bは底面11aよりも高い位置に形成され、上面12aは段部11bよりも高い位置に形成されている。ダイパッド13、ボンディングパッド14a〜14f、及びシールリング15は、金属材料により形成されている。光偏向素子20は筐体12の凹部11に収容され、ダイパッド13に固定されている。
図4及び図5を用いて光偏向素子20を説明する。
図4に示すように、光偏向素子20は、支持体22と、アーム23a,23b,24a,24bと、トーションバー25a,25b,26a,26bと、圧電素子27,28と、ミラー29とを有する。
支持体22は枠状の平面形状を有する。支持体22の枠内の空隙部には、アーム23a,23b,24a,24bと、トーションバー25a,25b,26a,26bと、ミラー29とが配置されている。
アーム23aは、一端側が支持体22に固定され、他端側がトーションバー25aの一端側に接続されている。アーム23bは、一端側が支持体22に固定され、他端側がトーションバー25bの一端側に接続されている。アーム24aは、一端側が支持体22に固定され、他端側がトーションバー26aの一端側に接続されている。アーム24bは、一端側が支持体22に固定され、他端側がトーションバー26b一端側に接続されている。
アーム23aとアーム23bとは、一対のアームを構成し、ミラー29の重心CGを通り、回動中心軸CAと直交する中心線CLを線対称として対向配置されている。アーム24aとアーム24bは、一対のアームを構成し、中心線CLを線対称として対向配置されている。アーム23aとアーム24aとは、回動中心軸CAを線対称として対向配置されている。アーム23bとアーム24bとは、回動中心軸CAを線対称として対向配置されている。
トーションバー25aは、一端側がアーム23aに接続され、他端側がミラー29に接続されている。トーションバー25bは、一端側がアーム23bに接続され、他端側がミラー29に接続されている。トーションバー26aは、一端側がアーム24aに接続され、他端側がミラー29に接続されている。トーションバー26bは、一端側がアーム24bに接続され、他端側がミラー29に接続されている。
圧電素子27は、アーム23a上の領域及びアーム23b上の領域を含んで形成されている。圧電素子28は、アーム24a上の領域及びアーム24b上の領域を含んで形成されている。
圧電素子27及び圧電素子28は、下電極と圧電体と上電極とが積層された積層構造を有する。支持体22上には、圧電素子27の上電極から延伸する引き出し電極27a、及び、圧電素子27の下電極から延伸する引き出し電極27bが形成されている。また、支持体22上には、圧電素子28の下電極から延伸する引き出し電極28a、及び、圧電素子28の上電極から延伸する引き出し電極28bが形成されている。
図5に示すように、光偏向素子20は、支持体層21a上に、BOX層21bと、活性層21cと、絶縁層21dと、下電極層21eと、圧電層21fと、上電極層21gとが積層された積層構造を有する。光偏向素子20は、例えばSOI(Silicon On Insulator)ウエハをMEMS技術を用いて微細加工することで作製することができる。
支持体層21aはシリコン層で形成されている。活性層21cは、不純物がドーピングされたシリコン層で形成されているため、導電性を有する。BOX層21b及び絶縁層21dはシリコン酸化層で形成されている。下電極層21eはTi膜上にPt膜が積層された積層構造を有する。圧電層21fはチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)層である。上電極層21gは、Ti膜上にAu膜が積層された積層構造を有する。
支持体22は、支持体層21aとBOX層21bと活性層21cとの積層構造を有する。アーム23a,23b,24a,24b、トーションバー25a,25b,26a,26b、及びミラー29は、活性層21cで形成されている。
圧電素子27,28の上電極及び引き出し電極27a,28bは、上電極層21gで形成され、圧電素子27,28の下電極及び引き出し電極27b,28aは、下電極層21eで形成されている。圧電素子27,28の圧電体は圧電層21fで形成されている。なお、図2及び図3では、圧電素子27,28の図5に示す層構成を省略して示している。
図1に示すように、引き出し電極27a,27b,28a,28bは、パッケージ10のボンディングパッド14a,14b,14c,14dとボンディングワイヤ16により電気的に接続されている。ダイパッド13は、グランド(GND)端子であるボンディングパッド14eとボンディングワイヤ16により電気的に接続されている。なお、ダイパッド13をGND端子としてもよい。
図2に示すように、光偏向素子20の側面には、ダイパッド13と活性層21cとを電気的に接続する導電性部材17が形成されている。導電性部材17として銀ペーストを用いてもよい。
図2及び図3に示すように、遮光板30は、筐体12の凹部11に収容され、光偏向素子20の上方(蓋部40側)に配置されている。即ち、光偏向素子20はダイパッド13と遮光板30との間隙に配置されている。遮光板30は凹部11の段部11bに固定されている。遮光板30は導電性のプレート(例えばステンレス鋼板)を黒色処理したものである。図1に示すように、遮光板30は、GND端子であるボンディングパッド14fと電気的に接続されている。
遮光板30のボンディングパッド14fと接続される領域は黒色処理されていない。そのため、遮光板30とボンディングパッド14fとを例えば銀ペーストを介して電気的に接続することができる。遮光板30は、ミラー29に対応する位置に、ミラー29の外形よりも大きな開口部31を有する。
図2及び図3に示すように、ダイパッド13上のミラー29及びその周囲に対応する領域に反射防止部材18が固定されている。反射防止部材18は金属箔(例えばアルミニウム箔)を黒色処理したものである。反射防止部材18は、遮光板30の開口部31よりも大きな外形を有することが望ましい。
蓋部40は、パッケージ10(具体的にはパッケージ10のシールリング15)に固定されている。蓋部40とシールリング15とをシーム溶接することにより、蓋部40とパッケージ10とを封止することができる。窒素雰囲気または真空中で蓋部40とパッケージ10とを封止することが好ましい。これにより、パッケージ10と蓋部40とは密閉された内部空間を形成し、内部空間は窒素雰囲気または真空状態に維持される。
蓋部40は、フランジ部41とカバーガラス42とを有する。フランジ部41は、例えばコバールプレートをプレス成型することにより形成することができる。カバーガラス42の片面または両面に反射防止膜を形成することが好ましい。これにより、カバーガラス42に入射するレーザ光の反射を低減することができる。
光スキャナ1の駆動方法を説明する。外部から、パッケージ10のボンディングパッド14a,14b、ボンディングワイヤ16、及び、引き出し電極27a,27bを介して、圧電素子27の上電極及び下電極に、所定の周波数または調整された周波数の交流電圧を印加する。上電極と下電極との間に形成されている圧電体は、交流電圧値に応じた圧電効果によって変形を繰り返す。
アーム23a,23bは、圧電素子27の圧電体の変形の影響を受け、支持体22に固定された一端側を支点として、それぞれの他端側が図4における紙面手前奥方向に振動する。
アーム23a,23bの振動は、トーションバー25a,25bを介してミラー29に伝達される。これにより、ミラー29は回動中心軸CAまわりに往復回転駆動する。
圧電素子27に印加される交流電圧の周波数は、ミラー29、トーションバー25a,25b,26a,26b、及び、アーム23a,23b,24a,24bからなる振動系の共振周波数であり、ミラー29が共振駆動するように設定または調整される。
交流電圧値に応じてミラー29の偏向角を設定または調整することができる。すなわち、交流電圧値を大きくすることでミラー29の偏向角を大きくすることができ、交流電圧値を小さくすることでミラー29の偏向角を小さくすることができる。
ミラー29の往復回転駆動がトーションバー26a,26bを介してアーム24a,24bに伝達される。これにより、アーム24a,24bはアーム23a,23bとは逆位相に振動する。
アーム24a,24bの振動により、圧電素子28では、圧電素子27に印加された交流電圧とはほぼ逆位相の関係にある交流電圧が生成される。圧電素子28で生成された交流電圧に基づいて、圧電素子27に印加される交流電圧を調整することができる。
圧電素子27,28の一方はミラー29を偏向駆動させるための駆動手段として機能し、他方はミラー29の偏向駆動の状態を検出する検出手段として機能する。
また、圧電素子27,28の両方に互いに逆位相の交流電圧を印加することで、一方の圧電素子27に交流電圧を印加する場合よりもミラー29の偏向角を大きくすることも可能である。
なお、第1実施形態では、ミラーを偏向駆動させるための駆動手段として圧電素子を形成したが、これに限定されるものではない。ミラーを偏向駆動させるための他の駆動手段として、静電力を利用してミラーを偏向駆動させる静電アクチュエータ等を用いることもできる。
また、第1実施形態では、ミラーの偏向駆動の状態を検出する検出手段として圧電素子を形成したが、これに限定されるものではない。ミラーの偏向駆動の状態を検出する他の検出手段として、ピエゾ抵抗素子をトーションバーに形成する手段やミラーにレーザ光を照射してその反射角度を検出する手段等を用いることもできる。
ミラー29が偏向駆動している状態で、外部からミラー29に向けてレーザ光を照射する。レーザ光は、カバーガラス42と遮光板30の開口部31とを通過してミラー29に照射される。レーザ光はミラー29によって反射され、ミラー29の偏向方向に走査される。従って、往復回転駆動するミラー29にレーザ光を照射することにより、レーザ光をミラー29の偏向角に応じて走査させることができる。
光偏向素子20はGND端子に接続されたダイパッド13と遮光板30との間隙に配置されている。これにより、ミラー29は、遮光板30とダイパッド13とによってシールドされた状態にある。そのため、蓋部40とパッケージ10とによって密閉された内部空間内に、パーティクル、ドライエッチング等の加工時に発生した残渣、接着剤のアウトガス成分等の不純物が存在していたとしても、これらの不純物のミラー29への付着を、遮光板30とダイパッド13とによって低減することができる。
内部空間が窒素雰囲気である場合、ミラー29を偏向駆動させると、ミラー29は、周囲の窒素と擦れ合うことにより帯電する。ミラー29に帯電した電荷は、導電性部材17を介してダイパッド13に移動する。ダイパッド13はボンディングワイヤ16を介してGND端子であるボンディングパッド14eに接続されている。これにより、ミラー29に帯電した電荷をGNDに逃がすことができる。
従って、内部空間内に、パーティクル、ドライエッチング等の加工時に発生した残渣、接着剤のアウトガス成分等の不純物が存在していたとしても、ミラー29の帯電を防止することができる。よって、偏向駆動しているミラー29への不純物の付着を低減することができる。
第1実施形態の光デバイス(光スキャナ1)によれば、ミラー29に帯電する電荷を導電性部材17を介してGNDに逃がすことができ、内部空間内の不純物のミラー29への付着を、遮光板30とダイパッド13とによって低減することができる。従って、不純物の付着によって発生するミラー29の曇りを防止することができるので、画像品位の悪化を低減することが可能になる。
遮光板30と光偏向素子20と反射防止部材18との位置関係を説明する。遮光板30と光偏向素子20との距離を短くすると、ミラー29に対する遮光板30のシールド性を向上させることができる。また、遮光板30と光偏向素子20との距離を短くすると、ミラー29によって反射されたレーザ光の走査範囲の外縁が遮光板30によって阻害される、いわゆる“蹴られ”を防止することができる。
一方、遮光板30と光偏向素子20との距離を短くすると、振動しているアーム23a,23bが遮光板30に接触してしまう場合がある。そのため、振動しているアーム23a,23bが遮光板30に接触しない範囲で、遮光板30と光偏向素子20との距離を短くすることが望ましい。遮光板30と光偏向素子20との距離は例えば200μmである。
レーザ光の一部がミラー29に照射させずにミラー29の外側を通ってダイパッド13に照射される場合がある。ダイパッド13で反射されたレーザ光は迷光となり、画像品位を悪化させる要因となる。そこで、ダイパッド13上に反射防止部材18を配置することにより、ダイパッド13でのレーザ光の反射を反射防止部材18により防止することができる。ミラー29の反射防止部材18と対向する面に反射防止膜を形成するようにしてもよい。
カバーガラス42を、偏向駆動してない状態のミラー29に対して傾斜した状態に配置することが好ましい。カバーガラス42を傾斜させることにより、ミラー29により反射されたレーザ光がカバーガラス42におけるミラー29側の面で反射して、ミラー29に戻ることによる迷光の発生を低減することができる。
[第2実施形態]
図6を用いて、第2実施形態の光デバイスを説明する。第2実施形態では、光デバイスとして、MEMS技術を利用した光スキャナを例に挙げて説明する。図6は図2に対応する。
第2実施形態の光デバイスは、第1実施形態の光デバイスと比較して、反射防止部材18に替えて、筐体12にざぐり部を形成する点で相違し、それ以外の構成は第1実施形態と同じである。なお、説明をわかりやすくするために、第1実施形態と同じ構成部には同じ符号を付す。
図6に示すように、光デバイスの一形態である光スキャナ101は、パッケージ110と、光偏向素子20と、遮光板30と、蓋部40とを備える。
パッケージ110は、凹部111を有する筐体112と、凹部111の底面111aに形成されたダイパッド113及びざぐり部114と、凹部111の段部111bに形成されたボンディングパッド14a〜14fと、筐体112の上面112aに形成されたシールリング15とを備える。
筐体112は、複数のシート状のセラミック材料が積層された積層構造を有する。底面111a、ざぐり部114、段部111b、及び上面112aは互いに異なるセラミック層により形成されている。ざぐり部114は底面11aよりも低い位置に形成され、段部11bは底面11aよりも高い位置に形成され、上面12aは段部11bよりも高い位置に形成されている。ダイパッド113、ボンディングパッド14a〜14f、及びシールリング15は、金属材料により形成されている。
ざぐり部114は、底面111aのミラー29及びその周囲に対応する領域に形成されている。ダイパッド113は、ざぐり部114が形成されている領域に開口部113aを有する。ざぐり部114及び開口部113aは、遮光板30の開口部31よりも大きな外形を有することが望ましい。
ダイパッド113は、GND端子であるボンディングパッド14eとボンディングワイヤ16により電気的に接続されている。なお、ダイパッド113をGND端子としてもよい。
光偏向素子20の側面には、ダイパッド113と活性層21cとを電気的に接続する導電性部材17が形成されている。
ミラー29を偏向駆動させている状態で、外部からミラー29に向けてレーザ光を照射する。レーザ光は、カバーガラス42と遮光板30の開口部31とを通過してミラー29に照射される。レーザ光はミラー29によって反射され、ミラー29の偏向方向に走査される。従って、往復回転駆動するミラー29にレーザ光を照射することにより、レーザ光をミラー29の偏向角に応じて走査させることができる。
光偏向素子20はGND端子に接続されたダイパッド113と遮光板30との間隙に配置されている。これにより、ミラー29は、遮光板30とダイパッド113とによってシールドされた状態にある。そのため、蓋部40とパッケージ10とによって密閉された内部空間内に、パーティクル、ドライエッチング等の加工時に発生した残渣、接着剤のアウトガス成分等の不純物が存在していたとしても、これらの不純物のミラー29への付着を、遮光板30とダイパッド113とによって低減することができる。
内部空間が窒素雰囲気である場合、ミラー29を偏向駆動させると、ミラー29は、周囲の窒素と擦れ合うことにより帯電する。ミラー29に帯電した電荷は、導電性部材17を介してダイパッド113に移動する。ダイパッド113はボンディングワイヤ16を介してGND端子であるボンディングパッド14eに接続されている。これにより、ミラー29に帯電した電荷をGNDに逃がすことができる。
従って、内部空間内に、パーティクル、ドライエッチング等の加工時に発生した残渣、接着剤のアウトガス成分等の不純物が存在していたとしても、ミラー29の帯電を防止することができる。よって、偏向駆動しているミラー29への不純物の付着を低減することができる。
第2実施形態の光デバイス(光スキャナ101)によれば、ミラー29に帯電する電荷を導電性部材17を介してGNDに逃がすことができ、内部空間内の不純物のミラー29への付着を、遮光板30とダイパッド113とによって低減することができる。従って、不純物の付着によって発生するミラー29の曇りを防止することができるので、画像品位の悪化を抑制することが可能になる。
レーザ光の一部がミラー29に照射させずにミラー29の外側を通って筐体112の凹部111の底面111aに照射される場合がある。ミラー29の外側を通って底面111aに照射されるレーザ光は、ダイパッド113の開口部113aを通ってざぐり部114で吸収される。
これにより、ダイパッド13でのレーザ光の反射に起因する画像品位の悪化を抑制することができる。ミラー29のざぐり部114と対向する面に反射防止膜を形成するようにしてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、第2実施形態では、パッケージ110の筐体112の凹部111の底面111aにざぐり部114が形成された構成としたが、ダイパッド113に開口部113aのみが形成された構成としてもよい。また、ざぐり部114またはダイパッド113の開口部113aに対応する領域に反射防止部材18を配置するようにしてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、光デバイスとして、MEMS技術を利用した光スキャナを例に挙げて説明したが、本発明はLCOS(Liquid Crystal On Silicon)素子等の液晶表示素子に対しても適用することができる。具体的には、液晶表示素子の画素領域に対応する開口部を有するアパーチャマスクを、第1及び第2実施形態の光スキャナにおける遮光板と同様にGND端子に接続することにより、不純物の画素領域への付着を低減することができる。これにより、従来よりも画像品位の悪化を抑制することができる。
1,101 光スキャナ(光デバイス)
10,110 パッケージ
11,111 凹部
11a,111a 底面
13,113 ダイパッド
20 光偏向素子(光学素子)
29 ミラー
30 遮光板
31 開口部
40 蓋部

Claims (4)

  1. 凹部及び前記凹部の底面に形成された導電性のダイパッドを有するパッケージと、
    前記凹部に収容されて前記ダイパッドに固定され、偏向駆動するミラーを有する光学素子と、
    前記光学素子の上方に配置され、前記ミラーに対応する位置に前記ミラーの外形よりも大きな開口部を有する導電性の遮光板と
    を備え、
    前記ミラーは導電性を有する活性層で形成され、
    前記光学素子は、少なくとも支持体層と前記活性層が積層される積層構造を有し、前記活性層の側面から導電性部材を介して前記ダイパッドに接続されている
    ことを特徴とする光デバイス。
  2. 前記ダイパッド上の前記ミラー及びその周囲に対応する領域に固定された反射防止部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記パッケージは、前記凹部の底面の前記ミラー及びその周囲に対応する領域に形成されたざぐり部をさらに有し、
    前記ダイパッドは、前記ざぐり部が形成されている領域に開口部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  4. 前記パッケージに固定された蓋部をさらに備え、前記パッケージと前記蓋部とは密閉された内部空間を形成し、
    前記内部空間は、窒素雰囲気または真空状態に維持されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光デバイス。
JP2020055722A 2016-04-15 2020-03-26 光デバイス Active JP6947240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020055722A JP6947240B2 (ja) 2016-04-15 2020-03-26 光デバイス

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016081704A JP6682976B2 (ja) 2016-04-15 2016-04-15 光デバイス
JP2020055722A JP6947240B2 (ja) 2016-04-15 2020-03-26 光デバイス

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016081704A Division JP6682976B2 (ja) 2016-04-15 2016-04-15 光デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020112816A JP2020112816A (ja) 2020-07-27
JP6947240B2 true JP6947240B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=71665915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020055722A Active JP6947240B2 (ja) 2016-04-15 2020-03-26 光デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6947240B2 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5294826A (en) * 1993-04-16 1994-03-15 Northern Telecom Limited Integrated circuit package and assembly thereof for thermal and EMI management
TWI267958B (en) * 2002-11-21 2006-12-01 Siliconware Precision Industries Co Ltd Semiconductor package with stilts for supporting dice
JP4062225B2 (ja) * 2003-09-30 2008-03-19 ブラザー工業株式会社 光スキャナおよびそれを備えた画像形成装置
US8194305B2 (en) * 2003-11-01 2012-06-05 Silicon Quest Kabushiki-Kaisha Package for micromirror device
JP2005250307A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Canon Inc 光偏向器
US7042623B1 (en) * 2004-10-19 2006-05-09 Reflectivity, Inc Light blocking layers in MEMS packages
KR100772039B1 (ko) * 2004-12-24 2007-10-31 엘지전자 주식회사 스캐닝 마이크로미러 패키지 및 그 제조 방법과, 이를사용한 광 스캐닝 장치
JP4550653B2 (ja) * 2005-04-15 2010-09-22 富士通株式会社 マイクロ可動素子および光スイッチング装置
KR100714917B1 (ko) * 2005-10-28 2007-05-04 삼성전자주식회사 차폐판이 개재된 칩 적층 구조 및 그를 갖는 시스템 인패키지
JP4906496B2 (ja) * 2006-12-25 2012-03-28 新光電気工業株式会社 半導体パッケージ
US20090161223A1 (en) * 2007-02-26 2009-06-25 Hirotoschi Ichikawa Anti-reflection layer with nano particles

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020112816A (ja) 2020-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6459392B2 (ja) 光走査装置
JP6682976B2 (ja) 光デバイス
KR100667291B1 (ko) 마이크로 미러 소자 패키지 및 그 제조방법
JP6988062B2 (ja) 光偏向器、光走査装置、画像投影装置、画像形成装置、および移動体
JP2012237788A (ja) 光走査装置およびそれを備えた画像投影装置
CN107884925B (zh) 光扫描装置以及光扫描装置的制造方法
JP2008310295A (ja) 画像表示装置
WO2013114917A1 (ja) Memsデバイスおよびプロジェクタ機能を有する電子機器
JP2016151681A (ja) Mems光スキャナ
WO2013187003A1 (ja) アクチュエータと光学反射素子およびそれを用いた画像形成装置
US11644664B2 (en) Light deflector, optical scanning system, image projection device, image forming apparatus, and lidar device
JP6947240B2 (ja) 光デバイス
JP2016114798A (ja) 光偏向器及び光偏向器の製造方法
US10394018B2 (en) Optical scanning device
JP2020112817A (ja) 光デバイス
JP6834227B2 (ja) 光偏向器、画像表示装置、画像投影装置、光書き込み装置、物体認識装置、車両
JP2010060689A (ja) 光学反射素子ユニット
JP6069970B2 (ja) Memsデバイス、光偏向器、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置
JP5076526B2 (ja) 光学反射素子
JP2020101588A (ja) 可動装置、距離測定装置、画像投影装置、車両、及び台座
JP6520263B2 (ja) 光偏向装置、光走査装置、画像形成装置、画像投影装置および画像読取装置
Gu-Stoppel et al. New designs for MEMS-micromirrors and micromirror packaging with electrostatic and piezoelectric drive
JP6217145B2 (ja) 把持装置、電気機械装置、および筐体
JP2014153703A (ja) 光偏向器
JP7019952B2 (ja) 光偏向器検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6947240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150