JP6946541B1 - 河川監視装置、河川監視システム - Google Patents

河川監視装置、河川監視システム Download PDF

Info

Publication number
JP6946541B1
JP6946541B1 JP2020217442A JP2020217442A JP6946541B1 JP 6946541 B1 JP6946541 B1 JP 6946541B1 JP 2020217442 A JP2020217442 A JP 2020217442A JP 2020217442 A JP2020217442 A JP 2020217442A JP 6946541 B1 JP6946541 B1 JP 6946541B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
river
image
abnormality
region
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020217442A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022102609A (ja
Inventor
利樹 武内
利樹 武内
好宏 藤本
好宏 藤本
森田 仁
仁 森田
雅司 ▲高▼橋
雅司 ▲高▼橋
巨壹 陳
巨壹 陳
三木 一浩
一浩 三木
直毅 山森
直毅 山森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2020217442A priority Critical patent/JP6946541B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6946541B1 publication Critical patent/JP6946541B1/ja
Publication of JP2022102609A publication Critical patent/JP2022102609A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】異常の有る河川画像への適切な対処を促すこと。【解決手段】河川監視装置は、河川を監視する河川監視カメラと、河川監視カメラが撮像した河川画像において、河川の水面の変化に応じて撮像状態が変化する第1領域及び、当該第1領域とは異なる領域であって河川の水面が変化しても撮像状態が変わらない第2領域を検出する領域検出部と、第1領域及び第2領域に描写された被写体を検出する被写体検出部と、第1領域と第2領域のうち少なくとも一方に描写された被写体の状態に基づいて、河川画像の異常の有無を判断する異常判断部と、異常判断部が河川画像に異常が有ると判断した場合に、当該異常を通知する異常通知部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラで撮像することにより河川を監視する河川監視装置及び河川監視システムに関する。
特許文献1に開示された河川監視装置が知られている。本河川監視装置では、画像処理部が、河川を監視する撮像部(カメラ)により取り込まれた映像信号から、河川以外を除いた画像処理対象の領域を切り出して、当該領域の輝度値に対する特徴量を抽出する。そして、データ処理部が、その特徴量に基づいて河川の浮遊物を検出すると、警報装置により警報を行う。
特開平7−85385号公報
人がカメラにより撮像された河川画像を常時目視することは困難であるため、当該河川画像は一旦記憶部に記憶(保存)される。そして、管理者が定期的に記憶部から読み出して表示部に表示させた河川画像を目視することが一般的である。
例えばカメラ(撮像部)のレンズに汚れやごみ等の異物が付着したり、カメラの不具合で画質等が劣化したりすると、カメラにより撮像された河川画像を見た人に違和感を与えるような異常が当該河川画像に生じる。この場合、特許文献1の技術では、管理者が当該異常の有る河川画像を視認して適切に対処しない限り、当該異常の有る河川画像がカメラにより撮像され続けてしまう。このような異常の有る河川画像は、河川の監視画像としての機能を果たさないおそれがあり、管理者が当該異常の有る河川画像を目視しても、河川や河川の周辺の状況を把握し難くなったり、把握できなくなったりする。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、異常の有る河川画像への適切な対処を促すことを目的とする。
上記の技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
本発明の一態様にかかる河川監視装置は、河川を監視する河川監視カメラと、河川監視カメラが撮像した河川画像において、河川の水面の変化に応じて撮像状態が変化する第1領域及び、当該第1領域とは異なる領域であって河川の水面が変化しても撮像状態が変わらない第2領域を検出する領域検出部と、第1領域及び第2領域に描写された被写体を検出する被写体検出部と、第1領域と第2領域のうち少なくとも一方に描写された被写体の状態に基づいて、河川監視カメラによる河川の監視を妨害する河川画像の異常の有無を判断する異常判断部と、異常判断部が河川画像に異常が有ると判断した場合に、当該異常を通知する異常通知部と、を備え、異常判断部は、被写体検出部により第1領域で検出された河川の水面以外の被写体の大きさ又は変化に基づいて、河川画像の異常の有無を判断し、被写体検出部により第2領域で検出された構造物以外の被写体の大きさ又は変化に基づいて、河川画像の異常の有無を判断する。
また、本発明の一態様では、異常判断部は、被写体検出部により第1領域又は第2領域で所定時間以上継続して検出された被写体のうち、初期では被写体検出部により検出されなかった被写体の大きさが所定値以上である場合、又は当該被写体が大きくなるように変化した場合に、河川撮像に異常が有ると判断する。
また、本発明の一態様では、異常判断部は、被写体が河川の監視を妨害する所定の位置に在る場合、又は被写体が河川の水面の変化に関連しない変化をした場合に、河川撮像に
異常が有ると判断する。
また、本発明の一態様では、異常判断部は、河川画像の明暗、色相、彩度、及び明度のうち少なくとも1つを含んだ画像情報に基づいて、当該河川画像の異常の有無を判断する。
また、本発明の一態様では、領域検出部による第1領域及び第2領域の検出、被写体検出部による被写体の検出、及び異常判断部による河川画像の異常の判断は、所定の周期で実行される。
また、本発明の一態様では、異常通知部は、河川画像に異常が有ることを示す異常情報と、当該異常がある河川画像のデータとを、管理者が所有する端末装置に送信する。
また、本発明の一態様では、河川監視装置は、河川監視カメラが撮像した河川画像のデータを記憶する画像記憶部と、当該データに基づいて河川画像を表示する画像表示部と、を備える。
本発明の一態様による河川監視システムは、河川監視装置と、管理者が所有し且つ前記河川監視装置と通信可能な端末装置と、を含んでいる。
また、本発明の一態様では、河川監視装置は、河川を監視する河川監視カメラと、河川監視カメラが撮像した河川画像のデータを記憶する画像記憶部を有した河川画像管理装置と、河川画像のデータに基づいて河川画像を表示する画像表示部を有した表示装置と、を含み、河川画像管理装置は、河川監視カメラから河川画像のデータを受信して、当該データを画像記憶部に記憶し且つ当該データを表示装置に送信する。
さらに、本発明の一態様では、河川画像管理装置は、河川画像において、河川の水面の変化に応じて撮像状態が変化する第1領域及び、当該第1領域とは異なる領域であって河川の水面が変化しても撮像状態が変わらない第2領域を検出する領域検出部と、第1領域及び第2領域に描写された被写体を検出する被写体検出部と、第1領域と第2領域のうち少なくとも一方に描写された被写体の状態に基づいて、河川監視カメラによる河川の監視を妨害する河川画像の異常の有無を判断する異常判断部と、異常判断部が河川画像に異常が有ると判断した場合に、当該異常を通知する異常通知部と、のうち、少なくとも1つを有し、異常判断部は、被写体検出部により第1領域で検出された河川の水面以外の被写体の大きさ又は変化に基づいて、河川画像の異常の有無を判断し、被写体検出部により第2領域で検出された構造物以外の被写体の大きさ又は変化に基づいて、河川画像の異常の有無を判断する。
本発明によれば、異常の有る河川画像への適切な対処を促すことができる。
河川監視システムの構成図である。 河川画像管理装置の動作を示すフローチャートである。 河川画像管理装置の動作を示すフローチャートである。 初期の正常な河川画像の一例を示す図である。 運用時の正常な河川画像の一例を示す図である。 運用時の異常な河川画像の一例を示す図である。 運用時の異常な河川画像の他の例を示す図である。 運用時の異常な河川画像の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本実施形態の河川監視システム1の構成を説明する。
図1は、河川監視システム1の構成図である。
河川監視システム1は、河川監視装置2と携帯端末6とを含んでいる。河川監視装置2は、河川監視カメラ3と河川画像管理装置4と表示装置5とを含んでいる。
河川監視カメラ3は、河川の監視対象箇所の近くに設置され、撮像することにより当該河川の監視対象箇所を監視する。河川監視カメラ3は、制御部3a、記憶部3b、撮像部3c、画像処理部3d、及び通信部3eを備えている。制御部3aは、CPUやメモリ等から構成されている。制御部3aは、河川監視カメラ3の各部の動作を制御する。記憶部3bは、揮発性又は不揮発性のメモリ等から構成されている。
撮像部3cは、河川の監視対象箇所とこの周囲を撮像する。画像処理部3dは、撮像部3cから出力される河川画像のアナログ信号を処理して、デジタルのデータを生成する。
通信部3eは、河川画像管理装置4と通信するための通信モジュールから構成されている。制御部3aは、撮像部3cにより撮像されて画像処理部3dにより処理された河川画像のデータを、通信部3eにより河川画像管理装置4に送信する。
河川画像管理装置4は、管理センタ(図示省略)に設置されたサーバ等である。河川画像管理装置4は、制御部4a、記憶部4b、画像処理部4d、及び通信部4eを備えている。制御部4aは、CPUやメモリ等から構成されている。制御部4aは、河川画像管理装置4の各部の動作を制御する。制御部4aには、領域検出部4f、被写体検出部4g、異常判断部4h、及び異常通知部4iが設けられている。領域検出部4f、被写体検出部4g、異常判断部4h、及び異常通知部4iは、ソフトウェアプログラムにより構成されている。他の例として、これら各部4f、4g、4h、4iをハードウェアで構成してもよい。記憶部4bは、メモリとハードディスク等から構成されている。
通信部4eは、河川監視カメラ3、表示装置5、及び携帯端末6と通信するための通信モジュールから構成されている。制御部4aは、河川監視カメラ3から送信された河川画像のデータを通信部4eにより受信して、当該データを記憶部4bに記憶(保存)する。記憶部4bは、河川監視カメラ3で撮像された河川画像を記憶する画像記憶部である。画像処理部4dは、制御部4aにより記憶部4bから読み出された河川画像のデータを再生処理する。制御部4aは、記憶部4bに記憶された河川画像のデータを読み出して、当該データを表示装置5や携帯端末6に送信する。
領域検出部4fは、画像処理部4dにより画像処理されたデータに基づく河川画像において、河川の水面の変化に応じて撮像状態が変化する第1領域と、当該第1領域とは異なる領域であって、河川の水面が変化しても撮像状態が変わらない第2領域を検出する。被写体検出部4gは、第1領域及び第2領域に描写された被写体を検出する。第1領域に描写される被写体には、河川(監視対象箇所)、河川の水面、河川の周辺にある構造物、及びその他の異物等が含まれる。第2領域に描写される被写体には、河川の周辺にある構造物及びその他の異物等が含まれる。
なお、構造物とは、複数の材料や部材等から構成されて、基礎等により重量を支えられた構造で造作された物であって、例えばコンクリートで作られたコンクリート構造物や、主要な部材が鋼材から成る鋼構造物や、土を使用した堤防、盛土、土手等の土構造物等を含む。
異常判断部4hは、河川画像の第1領域と前記第2領域のうち少なくとも一方に描写された被写体の状態に基づいて、河川画像の異常の有無を判断する。異常通知部4iは、異常判断部4hが河川画像に異常が有ると判断した場合に、当該異常を通知する。具体的には、異常通知部4iは、河川画像に異常が有ることを示した異常情報を、通信部4eにより携帯端末6に送信する。他の例として、河川画像管理装置4から周辺にいる管理者に対して音や光や振動等により聴覚的、視覚的、又は触覚的に河川画像に異常が有ることを通知するように、異常通知部を構成してもよい。
表示装置5は、任意の場所に設置されたパーソナルコンピュータ等である。表示装置5は、制御部5a、記憶部5b、表示部5c、操作部5d、及び通信部5eを備えている。制御部5aは、CPUやメモリ等から構成されている。制御部5aは、表示装置5の各部の動作を制御する。記憶部5bは、メモリ等から構成されている。表示部5cは、液晶等のディスプレイから構成されている。操作部5dは、操作キーやマウス等から構成されている。
通信部5eは、河川画像管理装置4と通信するための通信モジュールから構成されている。制御部5aは、操作部5dにより入力された指示に基づいて、当該指示の内容を示す信号を通信部5eにより河川画像管理装置4に対して送信する。端末装置5から河川画像管理装置4に対して送信される信号には、例えば、河川画像の送信を指示する要求信号が含まれる。この要求信号に応答して、河川画像管理装置4から送信された河川画像のデータを通信部5eにより受信すると、制御部5aは、当該データに基づいて河川画像を表示部5cに表示させる。表示部5cは、河川監視カメラ3で撮像された河川画像を表示する画像表示部である。
携帯端末6は、管理者が所有する携帯型のスマートフォンやタブレット機等の端末装置である。携帯端末6は、制御部6a、記憶部6b、表示部操作部6c、及び通信部6eを備えている。制御部6aは、CPUやメモリ等から構成されている。制御部6aは、携帯端末6の各部の動作を制御する。記憶部6bは、メモリ等から構成されている。表示操作部6cは、タッチパッド等から構成されている。
通信部6eは、河川画像管理装置4と通信するための通信モジュールから構成されている。制御部6aは、表示操作部6cにより入力された指示に基づいて、当該指示の内容を示す信号を通信部6eにより河川画像管理装置4に対して送信する。また、制御部6aは、河川画像管理装置4から送信された河川画像のデータを通信部6eにより受信して、当該データに基づいて河川画像を表示操作部6cに表示させる。
各装置3〜6の通信部3e、4e、5e、6eは、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、BLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)、LPWA(Low Power, Wide Area)、LPWAN(Low-Power Wide-Area Network)等により無線で通信を行うことができる。
他の例として、インターネット、携帯電話通信網、又はその他のデータ通信網等の公衆通信網を介して、無線又は有線で通信可能に通信部3e、4e、5e、6eを構成してもよい。また、図1では、各装置3〜6を1台ずつ示しているが、これに限らず、各装置3〜6を適宜数河川監視システム1に組み込んでもよい。
次に、河川監視システム1の動作を説明する。
図2A及び図2Bは、河川画像管理装置4の動作を示すフローチャートである。図3〜図7は、河川監視カメラ3が撮像した河川画像の例を示す図である。詳しくは、図3は、河川監視システム1の初期(運用前)の正常な河川画像の一例を示し、図4は、河川監視システム1の運用時の正常な河川画像の一例を示し、図5〜図7は、運用時の異常な河川画像の一例や他の例を示している。
河川監視システム1の運用時に、河川監視カメラ3では、制御部3aが撮像部3cにより河川を常時撮像して、撮像部3cから画像処理部3dを経由して入力される河川画像のデータを、通信部3eにより所定の周期で河川画像管理装置4に送信する。そして、河川画像管理装置4では、制御部4aが河川監視カメラ3から送信された河川画像のデータを通信部4eにより受信して、当該データを記憶部4bに記憶(保存)させる(図2AのS1)。このとき、制御部4aは、河川画像のデータに、当該河川画像が撮像された日時を関連付けて記憶部4bに記憶させる。
なお、河川監視システム1の初期(運用前)にも、上述したように河川監視カメラ3により撮像された河川画像が、河川画像管理装置4の記憶部4bに記憶(保存)される。この初期の河川画像は、正常な河川画像の例として、運用時の河川画像とは異なる記憶部4bの記憶領域に記憶される。
次に、河川画像管理装置4の制御部4aは、内蔵するタイマの計時時間を参照する等して、所定の異常判断タイミングであるか否かを確認する。異常判断タイミングにならない間は(S2:NO)、制御部4aは、河川監視カメラ3からの河川画像のデータの受信と記憶を繰り返す(S1)。そして、異常判断タイミングになると(S2:YES)、制御部4aは、記憶部4bから所定時間に撮像された複数の河川画像のデータを読み出す(S3)。
処理S2で異常判断タイミングになるのを待つことで、以降の処理が所定の周期で実行される。処理S3では、制御部4aは、例えば記憶部4bに記憶された最新の河川画像のデータからN回(N≧2)前に記憶された河川画像のデータまでの複数の河川画像のデータを読み出す。但し、記憶部4bに記憶された全ての河川画像のデータを読み出す必要は無い。
次に、制御部4aは、記憶部4bから読み出した複数の河川画像のデータを画像処理部4dにより処理して、当該各データに基づく河川画像を再生する。そして、異常判断部4hが、各河川画像の明暗、色相、彩度、及び明度のうち少なくとも1つが含まれた画像情報を検出する(S4)。
次に、異常判断部4hは、画像情報が示す画像値(明暗、色相、彩度、又は明度等)が予め記憶された対応する所定の正常範囲内にあるか否かを確認する。画像値の正常範囲は、例えば、河川監視システム1の運用前に、河川監視カメラ3により1回以上撮像した河川画像から検出された画像値に基づいて設定されて、記憶部4bに記憶されている。
再生処理された各河川画像が、例えば図4に示すような正常な河川画像G1である場合、各河川画像の画像値(複数の画像値を検出している場合は、全ての画像値)が正常範囲内に入る(S5:YES)。この場合、領域検出部4fが、複数の河川画像のデータに基づいて、当該各河川画像において第1領域と第2領域とを検出する(S7)。
一方、いずれかの河川画像の明暗、色相、彩度、又は明度等の画像値が劣化していて、当該河川画像が、例えば図5に示すように、見た人に違和感(不鮮明感等)を与えるような異常な河川画像G2である場合、当該河川画像の画像値(複数の画像値を検出している場合は、いずれかの画像値)が正常範囲から外れる(S5:NO)。この場合、異常判断部4hが、当該画像値を検出した河川画像に異常が有ると判断して、その異常の内容を示す異常情報を記憶部4bに記録する(S6)。それから、領域検出部4fが、各河川画像において第1領域と第2領域とを検出する(S7)。
処理S7では、領域検出部4fは、河川画像において、河川の水面の変化に応じて撮像状態が変化する領域を第1領域として検出し、河川の水面が変化しても撮像状態が変わらない領域を第2領域として検出する。詳しくは、例えば、領域検出部4fは、記憶部4bに記憶された初期の正常な複数の河川画像のデータに基づいて、当該河川画像における初期の第1領域と第2領域とを前もって検出して記憶部4bに記憶させておく。そして、この初期の第1領域と第2領域とを参考にして、処理S3で読み出した河川画像における第1領域と第2領域とを検出する。
具体的には、例えば図4に示すような河川画像G1では、河川の水面Wの高さが変化し得る領域(水位表示器13の最上部より下の領域)が第1領域R1(点線で囲った範囲内)として領域検出部4fにより検出され、それ以外の箇所が第2領域R2として領域検出部4fにより検出される(図3、図6、及び図7も同様)。なお、第1領域と第2領域は、すべての河川画像において位置が一定であってもよいし、又は河川画像によっては位置が変動してもよい。
次に、被写体検出部4gが、各河川画像の第1領域から、河川の水面と、河川の水面以外の第1被写体とを検出する(S8)。このとき、被写体検出部4gは、第1領域に所定時間以上描写され続けている河川の水面以外の被写体のうち、記憶部4bに記憶された初期の河川画像における第1領域で検出されなかった被写体を第1被写体として検出する。
また、被写体検出部4gは、各河川画像の第2領域から、構造物と、構造物以外の第2被写体とを検出する(S9)。このとき、被写体検出部4gは、第2領域に所定時間以上描写され続けている構造物以外の被写体のうち、記憶部4bに記憶された初期の河川画像における第2領域で検出されなかった被写体を第2被写体として検出する。
例えば、図4に示すような河川画像G1の場合、先ず、被写体検出部4gは、第1領域R1から被写体として、河川の水面W、金網11、コンクリート壁12、水位表示器13、鋼材14、及び落ち葉やゴミ等の異物15を検出する。また、被写体検出部4gは、第2領域R2から被写体として、金網11、コンクリート壁12、16、及び異物17を検出する。次に、被写体検出部4gは、これらの被写体11〜17のうち、他の河川画像には描写されていない被写体を除外する。この除外処理により、河川画像に一時的に描写された被写体、即ち時間の経過と共に消えた被写体は、河川画像の異常の要因とはならない。
そして、残った第1領域R1の被写体11〜15のうち、図3に示すような初期の河川画像G0の第1領域R1で検出されなかった被写体(異物)15を、被写体検出部4gが第1被写体として検出する。また、残った第2領域R2の被写体11、12、16、17のうち、初期の河川画像G0の第2領域R2でも検出された被写体11、12、16を、被写体検出部4gが構造物として検出する。また、残った第2領域R2の被写体11、12、16、17のうち、初期の河川画像G0の第2領域R2で検出されなかった被写体(異物)17を、被写体検出部4gが第2被写体として検出する。
また、例えば、河川監視カメラ3の撮像部3cのレンズの表面に汚れやゴミ等の異物18が付着すると、図6に示すような、異物18が描写された異常な河川画像G3が、河川監視カメラ3により撮像されて、記憶部4bに記憶される。この場合、被写体検出部4gは、第1領域R1から、河川の水面Wを検出するとともに、異物18を第1被写体として検出する。また、被写体検出部4gは、第2領域R2から、構造物11、12、16を検出だけを検出する。
また、例えば、撮像部3cのレンズの表面又は当該表面の直前に蜘蛛の巣19が張られると、図7に示すように、蜘蛛の巣19が描写された異常な河川画像G4が、河川監視カメラ3により撮像されて、記憶部4bに記憶される。この場合、被写体検出部4gは、第1領域R1から、河川の水面Wを検出するとともに、蜘蛛の巣(異物)19を第1被写体として検出する。また、被写体検出部4gは、第2領域R2から、構造物11、12、16を検出するが、蜘蛛の巣19があまり第2領域R2におよんでいないため、第2被写体は検出しない。なお、蜘蛛の巣が大きくて第2領域R2の大半に及んでいる場合は、当該蜘蛛の巣が第2被写体として検出されることもある。
次に、異常判断部4hが、被写体検出部4gにより検出された第1被写体及び第2被写体の大きさと、予め記憶された対応する所定の閾値とを比較する。第1被写体及び第2被写体の大きさとは、例えば、河川画像の第1領域の描写面積(描写画素数)に対する第1被写体の描写面積(描写画素数)の割合、及び第2領域の描写面積に対する第2被写体の描写面積の割合のことである。第1被写体及び第2被写体の大きさと比較する閾値は、例えば、河川監視カメラ3による河川と河川の周辺の監視(撮像)を妨害するような描写面積に設定されている。
第1被写体と第2被写体のうち、少なくとも一方の被写体の大きさが閾値以上である場合(図2BのS10:YES)、異常判断部4hは、当該被写体が描写された河川画像に異常が有ると判断して、その異常の内容を示す異常情報を記憶部4bに記録する(S11)。例えば、図6に示す河川画像G3のように、第1被写体(異物)18が第1領域R1に対して大きな割合(例えば25%以上)に描写されている場合、第1被写体18の大きさが閾値以上となり、異常判断部4hにより河川画像G3に異常が有ると判断される。それから、異常判断部4hが、被写体検出部4gにより検出された第1被写体と第2被写体の大きさの変化を確認する。
また、第1被写体と第2被写体の両方の大きさが閾値未満である場合(S10:NO)、直ぐに異常判断部4hが、第1被写体と第2被写体の大きさの変化を確認する。例えば、図4に示す河川画像G1のように、第1被写体(異物)15及び第2被写体(異物)17が第1領域R1及び第2領域R2に対して小さな割合(例えば10%未満)で描写されている場合、第1被写体15及び第2被写体17の大きさが閾値未満となる。
次に、第1被写体と第2被写体のうち、少なくとも一方の被写体が大きくなるように変化している(描写面積が拡大傾向にある)ことを、異常判断部4hが確認する(S12:YES)。この場合、異常判断部4hは、当該被写体が描写された河川画像に異常が有ると判断して、その異常の内容を示す異常情報を記憶部4bに記録する(S13)。例えば、図7に示す河川画像G4において、第1被写体である蜘蛛の巣19が第1領域R1で広がって行った場合、異常判断部4hは、被写体19が大きくなるように変化していることを確認して、河川画像G3に異常が有ると判断する。それから、異常判断部4hは、第1被写体と第2被写体の描写位置を検出する。
また、第1被写体と第2被写体の両方が大きくなるように変化していないことを、異常判断部4hが確認する(S10:NO)。この場合、直ぐに異常判断部4hが、第1被写体と第2被写体の描写位置を検出する。
次に、第1被写体と第2被写体のうち、少なくとも一方の被写体が監視妨害位置に在ることを、異常判断部4hが確認する(S14:YES)。この場合、異常判断部4hは、当該被写体が描写された河川画像に異常が有ると判断して、その異常の内容を示す異常情報を記憶部4bに記録する(S15)。なお、監視妨害位置とは、例えば河川画像におい
て、河川の水面や当該水面の周辺に在る構造物や河川の水面の高さを示す水位表示器13(図3〜図7)を隠す描写位置のことである。
例えば、図6や図7に示す河川画像G3、G4のように、第1被写体である異物18、19が河川の水面Wの大半や水位表示器13を隠す描写位置に在る場合、異常判断部4hは、当該被写体18、19が監視妨害位置に在るため、河川画像G3、G4に異常が有ると判断する(S15)。それから、異常判断部4hは、第1被写体と第2被写体の変化状態を検出する。
また、第1被写体と第2被写体の両方が監視妨害位置に無いことを、異常判断部4hが確認する(S14:NO)。この場合、直ぐに異常判断部4hが、第1被写体と第2被写体の変化状態を検出する。例えば、図4に示す河川画像G1のように、第1被写体(異物)15及び第2被写体(異物)17が河川の水面Wや周辺の構造物11〜14や水位表示器13を殆ど隠していない場合、当該被写体15、17が監視妨害位置に無いため、図2Bの処理S15で、異常判断部4hにより河川画像G3に異常が有ると判断されることはない。
次に、第1被写体と第2被写体のうち、少なくとも一方の被写体が、河川の水面と異なる変化をしていることを、異常判断部4hが確認する(S16:YES)。この場合、異常判断部4hは、当該被写体が描写された河川画像に異常が有ると判断して、その異常の内容を示す異常情報を記憶部4bに記録する(S17)。なお、河川の水面の変化状態は、例えば、初期に取得した複数の河川画像のデータに基づいて、制御部4aが検出して、記憶部4bに記憶させている。
例えば、図6や図7に示す被写体18、19は河川の水面Wと異なる変化(河川の水面Wより程度の大きな拡大や移動)をするため、異常判断部4hにより河川画像G3、G4に異常が有ると判断される。それから、異常通知部4iは、河川画像の異常を示す異常情報が記憶部4bに記録されているか否かを確認する。
また、第1被写体と第2被写体の両方が河川の水面と異なる変化をしていないことを、異常判断部4hが確認する(S16:NO)。この場合、直ぐに異常通知部4iが異常情報の記録の有無を確認する。
異常通知部4iは、異常情報が記憶部4bに記録されていることを確認すると(S18:YES)、異常情報と当該異常情報で異常の有ることが示された河川画像のデータとを、通信部4eにより携帯端末6に通知(送信)する(S19)。この後、図2Aの処理S1から以降の処理が繰り返される。また、異常情報が記憶部4bに記憶されていなければ(S18:NO)、異常情報等が通知されずに、図2Aの処理S1から以降の処理が繰り返される。
携帯端末6では、上述のように異常通知部4iにより通知された異常情報と異常の有る河川画像のデータとを通信部6e(図1)により受信すると、制御部6aが、当該データに基づいて異常の有る河川画像と異常情報とを表示操作部6cに表示させる。
河川の管理者は、通常、河川監視カメラ3により撮像された河川画像を表示装置5に定期的に表示させて、当該河川画像を監視(目視)する。然るに、河川画像に異常が生じた場合は、上述したように当該異常の内容を示す異常情報と異常の有る河川画像とが管理者の所有する携帯端末6に通知される。このため、管理者は、すぐさま携帯端末6により異常が生じた河川画像と当該異常の内容を確認して、異常の深刻さを認識することができる。そして、例えば河川監視カメラ3が設置されている現場に行って、異物17〜19を除去したり、河川監視カメラ3のメンテナンスを行ったりする等の適切な対処を行って、河川監視カメラ3により撮像される河川画像を正常な状態に復帰させることができる。
上述した実施形態では、図1に示したように、河川画像管理装置4に領域検出部4f、被写体検出部4g、異常判断部4h、及び異常通知部4iを備えたが、これに代えて、河川監視カメラ3若しくは表示装置5に、領域検出部、被写体検出部、異常判断部、又は異常通知部を備えてもよい。また、河川画像を表示する画像表示部を、表示装置5の表示部5cに代えて、河川画像管理装置4に備えてもよい。
また、河川監視カメラ3、河川画像管理装置4、表示装置5、又は携帯端末6で扱われ
る河川画像は、静止画でもよいし、或いは動画でもよい。
また、例えば初期に河川監視カメラ3により撮像した複数の正常な河川画像のデータ、又は河川監視カメラ3により撮像した複数の異常な河川画像のデータを、河川画像フィルタとして予め記憶しておき、運用時に河川監視カメラ3により撮像した河川画像のデータを、当該河川画像フィルタと比較した結果に基づいて、当該河川画像の異常の有無を判断してもよい。
また、河川監視カメラ3の撮像部3cにより河川画像を撮像したときの撮像部3cの焦点位置を示す焦点情報に基づいて、河川画像の異常の有無を判断してもよい。撮像部3cは、通常河川の水面に焦点が合うように焦点位置を調整して、河川画像の撮像を行うが、例えば河川の水面より手前に被写体があったり、河川の水面より大きな被写体があったりした場合、当該被写体に焦点が合うように焦点位置を調整して、河川画像の撮像を行うことがある。この場合、撮像された河川画像では、河川の水面がいわゆるピンボケ状態で撮像されてしまう。これも異常な河川画像である。
上記のような河川画像の異常を判断するため、例えば、河川監視カメラ3では、制御部3aが河川画像のデータと共に当該河川画像を撮像したときの撮像部3cの焦点位置を示す焦点情報を通信部3eにより河川画像管理装置4に送信する。そして、河川画像管理装置4では、異常判断部4hが、河川画像の焦点情報で示される焦点位置と、予め記憶された所定の焦点位置(例えば初期の撮像時に河川の水面に焦点が合ったときの焦点位置)との差を検出し、当該差が所定の閾値以上である場合に、河川画像に異常が有ると判断する。
また、上記の焦点位置に代えて、撮像部3cが焦点位置を調整するのに要した時間(焦点調整時間)と所定の閾値とに基づいて、河川画像の異常の有無を判断してもよい。さらに、上記の焦点位置又は焦点調整時間が閾値以上になった河川画像の数を計数し、当該河川画像の数が所定数以上である場合に、河川画像に異常が有ると判断して、当該異常の通知を行ってもよい。
また、人工知能(AI)を用いて、河川画像の異常の有無を判断してもよい。具体的には、例えば、河川画像管理装置4において、記憶部4bに記憶された複数の河川画像を読み出して、人工知能による深層学習を実行し、見た人に違和感を与えるような異常の有る河川画像の傾向を学習済みモデルとして構築する。この後、制御部4aが、当該学習済みモデルと、河川監視カメラ3により撮像された河川画像とに基づいて、当該河川画像の異常の有無を判断する。
本実施形態の河川監視装置2及び河川監視システム1は、以下の効果を奏する。
本実施形態の河川監視装置2は、河川を監視する河川監視カメラ3と、河川監視カメラ3が撮像した河川画像において、河川の水面の変化に応じて撮像状態が変化する第1領域及び、当該第1領域とは異なる領域であって河川の水面が変化しても撮像状態が変わらない第2領域を検出する領域検出部4fと、第1領域及び第2領域に描写された被写体を検出する被写体検出部4gと、第1領域と第2領域のうち少なくとも一方に描写された被写体の状態に基づいて、河川画像の異常の有無を判断する異常判断部4hと、異常判断部が河川画像に異常が有ると判断した場合に、当該異常を通知する異常通知部4iと、を備える。
上記の構成によれば、河川監視カメラ3により撮像された河川画像の第1領域又は第2領域に描写された被写体の状態に基づいて、当該河川画像に異常が有ることを判断し、当該異常が通知されるので、管理者に適切な対処を促すことができる。
また、本実施形態では、異常判断部4hは、被写体検出部4gにより第1領域で検出された河川の水面以外の第1被写体の大きさ又は変化に基づいて、河川画像の異常の有無を判断する。これにより、河川の水面の監視(撮像)を妨害して、見た人に違和感を与えるような河川画像の異常があることを判断して、当該異常を通知することができる。
また、本実施形態では、異常判断部4hは、被写体検出部4gにより第2領域で検出された構造物以外の第2被写体の大きさ又は変化に基づいて、河川画像の異常の有無を判断する。これにより、河川の水面と当該水面の周辺にある構造物との境界の監視を妨害して
、見た人に違和感を与えるような河川画像の異常があることを判断して、当該異常を通知することができる。
また、本実施形態では、異常判断部4hは、被写体検出部4gにより第1領域又は第2領域で所定時間以上継続して検出された被写体のうち、初期では被写体検出部4gにより検出されなかった被写体の大きさが所定値以上である場合、又は当該被写体が大きくなるように変化した場合に、河川撮像に異常が有ると判断する。これにより、河川画像に突如現れた被写体であって、河川の水面や当該水面と周辺の構造物との境界の監視を妨害するような大きさを有した被写体が写り続けた河川画像の異常があることを判断して、当該異常を通知することができる。
また、本発明の一態様では、異常判断部4hは、被写体が河川の監視を妨害する所定の位置に在る場合、又は被写体が河川の水面の変化に関連しない変化をした場合に、河川撮像に異常が有ると判断する。これにより、河川の水面の監視を妨害するように変化する被写体が写り込んだ河川画像の異常があることを判断して、当該異常を通知することができる。
また、本実施形態では、異常判断部4hは、河川画像の明暗、色相、彩度、及び明度のうち少なくとも1つを含んだ画像情報に基づいて、当該河川画像の異常の有無を判断する。これにより、見た人に違和感を与え易い明るさや色味の異常が河川画像に有ることを判断して、当該異常を通知することができる。
また、本発明の一態様では、領域検出部4fによる第1領域及び第2領域の検出、被写体検出部4gによる被写体の検出、及び異常判断部4hによる河川画像の異常の判断は、所定の周期で実行される。これにより、領域検出部4f、被写体検出部4g、及び異常判断部4hがある程度河川画像を間引きして処理を行うため、各部4f、4g、4hの処理負荷を軽減し、異常の通知頻度も減少させることができる。
また、本実施形態では、異常通知部4iは、河川画像に異常が有ることを示す異常情報と、当該異常がある河川画像のデータとを、管理者が所有する端末装置(携帯端末)6に送信する。これにより、管理者が端末装置6により異常情報と異常の有る河川画像を確認して、より適切な対処を行うことができる。
また、本実施形態では、河川監視装置2は、河川監視カメラ3が撮像した河川画像のデータを記憶する画像記憶部4bと、当該データに基づいて河川画像を表示する画像表示部5cと、を備える。これにより、河川監視カメラ3が撮像した河川画像を保存して、当該河川画像を所望のタイミングで表示させることにより確認することができる。
本実施形態の河川監視システム1は、河川監視装置2と、管理者が所有し且つ河川監視装置2と通信可能な端末装置6と、を含んでいる。この構成によれば、河川監視装置2において、河川監視カメラ3により撮像された河川画像に異常が有ることを判断し、当該異常が端末装置6に通知されるので、管理者に適切な対処を促すことができる。
また、本実施形態では、河川監視装置2は、河川を監視する河川監視カメラ3と、河川監視カメラ3が撮像した河川画像のデータを記憶する画像記憶部4bを有した河川画像管理装置4と、河川画像のデータに基づいて河川画像を表示する画像表示部5cを有した表示装置5と、を含み、河川画像管理装置4は、河川監視カメラ3から河川画像のデータを受信して、当該データを画像記憶部4bに記憶し且つ当該データを表示装置5に送信する。これにより、河川監視カメラ3が撮像した河川画像を河川画像管理装置4で保存して、当該河川画像を所望のタイミングで表示装置により確認することができる。
さらに、本実施形態では、河川画像管理装置4は、河川画像において、河川の水面の変化に応じて撮像状態が変化する第1領域及び、当該第1領域とは異なる領域であって河川の水面が変化しても撮像状態が変わらない第2領域を検出する領域検出部4fと、第1領域及び第2領域に描写された被写体を検出する被写体検出部4gと、第1領域と第2領域のうち少なくとも一方に描写された被写体の状態に基づいて、河川画像の異常の有無を判断する異常判断部4hと、異常判断部が河川画像に異常が有ると判断した場合に、当該異常を通知する異常通知部4iと、のうち少なくとも1つを有する。
これにより、河川画像管理装置4に保存された河川画像の第1領域又は第2領域に描写
された被写体の状態に基づいて、当該河川画像に異常が有ることを判断し、当該異常が通知されるので、管理者に適切な対処を促すことができる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 河川監視システム
2 河川監視装置
3 河川監視カメラ
4 河川画像管理装置
4b 記憶部(画像記憶部)
4f 領域検出部
4g 被写体検出部
4h 異常判断部
4i 異常通知部
5 表示装置
5c 表示部(画像表示部)
6 携帯端末(端末装置)
11〜14、16 構造物
15、17〜19 第1被写体、第2被写体
G0 初期の河川画像
G1〜G4 河川画像
R1 第1領域
R2 第2領域
W 河川の水面

Claims (10)

  1. 河川を監視する河川監視カメラと、
    前記河川監視カメラが撮像した河川画像において、前記河川の水面の変化に応じて撮像状態が変化する第1領域及び、当該第1領域とは異なる領域であって前記河川の水面が変化しても撮像状態が変わらない第2領域を検出する領域検出部と、
    前記第1領域及び前記第2領域に描写された被写体を検出する被写体検出部と、
    前記第1領域と前記第2領域のうち少なくとも一方に描写された前記被写体の状態に基づいて、前記河川監視カメラによる前記河川の監視を妨害する前記河川画像の異常の有無を判断する異常判断部と、
    前記異常判断部が前記河川画像に異常が有ると判断した場合に、当該異常を通知する異常通知部と、を備え
    前記異常判断部は、
    前記被写体検出部により前記第1領域で検出された前記河川の水面以外の被写体の大きさ又は変化に基づいて、前記河川画像の異常の有無を判断し、
    前記被写体検出部により前記第2領域で検出された構造物以外の被写体の大きさ又は変化に基づいて、前記河川画像の異常の有無を判断する河川監視装置。
  2. 前記異常判断部は、前記被写体検出部により前記第1領域又は前記第2領域で所定時間以上継続して検出された前記被写体のうち、初期では前記被写体検出部により検出されなかった被写体の大きさが所定値以上である場合、又は当該被写体が大きくなるように変化した場合に、前記河川撮像に異常が有ると判断する請求項1に記載の河川監視装置。
  3. 前記異常判断部は、前記被写体が前記河川の監視を妨害する所定の位置に在る場合、又は前記被写体が前記河川の水面の変化に関連しない変化をした場合に、前記河川撮像に異常が有ると判断する請求項に記載の河川監視装置。
  4. 前記異常判断部は、前記河川画像の明暗、色相、彩度、及び明度のうち少なくとも1つを含んだ画像情報に基づいて、当該河川画像の異常の有無を判断する請求項1〜のいずれか1項に記載の河川監視装置。
  5. 前記領域検出部による前記第1領域及び前記第2領域の検出、前記被写体検出部による前記被写体の検出、及び前記異常判断部による前記河川画像の異常判断は、所定の周期で実行される請求項1〜のいずれか1項に記載の河川監視装置。
  6. 前記異常通知部は、前記河川画像に異常が有ることを示す異常情報と、当該異常がある河川画像のデータとを、管理者が所有する端末装置に送信する請求項1〜のいずれか1項に記載の河川監視装置。
  7. 前記河川監視カメラが撮像した前記河川画像のデータを記憶する画像記憶部と、
    前記河川画像のデータに基づいて前記河川画像を表示する画像表示部と、を備えた請求項1〜のいずれか1項に記載の河川監視装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の河川監視装置と、
    管理者が所有し且つ前記河川監視装置と通信可能な端末装置と、を含む河川監視システム。
  9. 前記河川監視装置は、
    河川を監視する河川監視カメラと、
    前記河川監視カメラが撮像した河川画像のデータを記憶する画像記憶部を有した河川画像管理装置と、
    前記河川画像のデータに基づいて前記河川画像を表示する画像表示部を有した表示装置と、を含み、
    前記河川画像管理装置は、前記河川監視カメラから前記河川画像のデータを受信して、当該データを前記画像記憶部に記憶し且つ当該データを前記表示装置に送信する請求項に記載の河川監視システム。
  10. 前記河川画像管理装置は、
    前記河川画像において、前記河川の水面の変化に応じて撮像状態が変化する第1領域及び、当該第1領域とは異なる領域であって前記河川の水面が変化しても撮像状態が変わらない第2領域を検出する領域検出部と、
    前記第1領域及び前記第2領域に描写された被写体を検出する被写体検出部と、
    前記第1領域と前記第2領域のうち少なくとも一方に描写された前記被写体の状態に基づいて、前記河川監視カメラによる前記河川の監視を妨害する前記河川画像の異常の有無を判断する異常判断部と、
    前記異常判断部が前記河川画像に異常が有ると判断した場合に、当該異常を通知する異常通知部と、のうち少なくとも1つを有し、
    前記異常判断部は、
    前記被写体検出部により前記第1領域で検出された前記河川の水面以外の被写体の大きさ又は変化に基づいて、前記河川画像の異常の有無を判断し、
    前記被写体検出部により前記第2領域で検出された構造物以外の被写体の大きさ又は変化に基づいて、前記河川画像の異常の有無を判断する請求項に記載の河川監視システム。
JP2020217442A 2020-12-25 2020-12-25 河川監視装置、河川監視システム Active JP6946541B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020217442A JP6946541B1 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 河川監視装置、河川監視システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020217442A JP6946541B1 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 河川監視装置、河川監視システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6946541B1 true JP6946541B1 (ja) 2021-10-06
JP2022102609A JP2022102609A (ja) 2022-07-07

Family

ID=77915235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020217442A Active JP6946541B1 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 河川監視装置、河川監視システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6946541B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003259358A (ja) * 2002-03-06 2003-09-12 Nissan Motor Co Ltd カメラの汚れ検出装置およびカメラの汚れ検出方法
JP2007226681A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Nagaoka Univ Of Technology 流水領域検出システム、流水領域検出方法、及びプログラム
JP2009217725A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 監視装置及び監視方法
JP3194252U (ja) * 2014-08-22 2014-11-13 有限会社コムテック創研 河川観測監視装置
JP2018142828A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 株式会社デンソーテン 付着物検出装置および付着物検出方法
JP2018151994A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 富士通株式会社 画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003259358A (ja) * 2002-03-06 2003-09-12 Nissan Motor Co Ltd カメラの汚れ検出装置およびカメラの汚れ検出方法
JP2007226681A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Nagaoka Univ Of Technology 流水領域検出システム、流水領域検出方法、及びプログラム
JP2009217725A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 監視装置及び監視方法
JP3194252U (ja) * 2014-08-22 2014-11-13 有限会社コムテック創研 河川観測監視装置
JP2018142828A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 株式会社デンソーテン 付着物検出装置および付着物検出方法
JP2018151994A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 富士通株式会社 画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022102609A (ja) 2022-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5992296B2 (ja) ナースコールシステム及び状態判断システム
RU2613479C2 (ru) Устройство управления отображением и способ отображения
JP2006352644A (ja) 監視カメラの画像異常検出装置
JP2006279464A (ja) 撮像装置及びネットワーク撮像システム
JPWO2012169232A1 (ja) 分散画像処理システム
JP6519805B2 (ja) カメラシステム及びカメラ装置
JP6763390B2 (ja) 監視システム、監視方法、およびプログラム
WO2016186160A1 (ja) 画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
US20200118689A1 (en) Fall Risk Scoring System and Method
KR102592231B1 (ko) 카메라의 자가 고장진단 방법
JP6946541B1 (ja) 河川監視装置、河川監視システム
WO2016181837A1 (ja) 画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
WO2020145380A1 (ja) 介護記録装置、介護記録システム、介護記録プログラムおよび介護記録方法
US11943567B2 (en) Attention focusing for multiple patients monitoring
JP2023076406A (ja) 映像収集装置を活用した遠隔転倒有無確認判別システム
KR101060905B1 (ko) 감시 카메라 시스템
KR101425658B1 (ko) 감시카메라 시스템에 대한 해킹 및 오동작 감지 방법
JP2005347942A (ja) 監視システム、監視システムの制御プログラム、および監視装置
JP2010277526A (ja) 通信機器およびサーバおよび健康対策情報提供システムおよび健康対策情報提供方法
JP6804510B2 (ja) 検知システムおよび検知システムの表示方法
JP2011061651A (ja) 不審物検知システム
JP2019161362A (ja) 監視システム
JP2021034803A (ja) 監視装置および監視装置の監視方法
JP2006067225A (ja) 緊急通報装置
JP2014135683A (ja) 撮像制御装置、撮像制御方法および撮像制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210409

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6946541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150