JP6946123B2 - 両軸受リールのスプール - Google Patents

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本発明は、両軸受リールのスプールに関する。
従来の両軸受リール、特にベイトキャスティングリールと称されるリールを用いて行う釣りの1つとして、ベイトフィネスと呼ばれる軽量のルアーを投擲する釣りがある。ベイトフィネスでは、従来のルアーと比較して、ごく軽量のルアーを用いるので、スプールの慣性を極力低減することが求められる。このために、フランジ部や糸巻胴部に貫通孔を設けて軽量化が行われている。
一方で、従来の両軸受リールでは、スプールに制動力を付与する制動機構が存在しないと、バックラッシュが発生してしまう。このバックラッシュを防止するために、スプールに制動力を発生させるための導電体や遠心ブレーキのシューが付加されると、スプール全体の慣性が増加してしまう。これを解決するため、特許文献1では糸巻胴部に有孔筒部と非有孔筒部を設け、非有孔筒部に磁力を作用させている。
特許第5985779号公報
特許文献1の両軸受リールのスプールでは、非有孔筒部を設けることで制動力を確保しているが、十分な制動力を得るための渦電流を発生させるためには、非有孔筒部にある程度の厚みが必要になる。しかし、非有孔筒部の厚みによってスプールの慣性が増加すれば、さらにスプールに対する制動力を増加させる必要がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、スプールの慣性の低減と制動力の確保とを両立できる両軸受リールのスプールを、提供することにある。
(1)本発明の一側面に係る両軸受リールのスプールは、磁力を作用させることによって回転が制動される両軸受リールのスプールである。この両軸受リールのスプールは、筒状の糸巻胴部と、1対のフランジ部とを、備える。糸巻胴部の外周には、釣り糸が巻き付けられる。1対のフランジ部は、糸巻胴部の両端部に各別に設けられる。
ここで、糸巻胴部は、第1有孔筒部と、第2有孔筒部とを、有する。第1有孔筒部は、1対のフランジ部の一方側に設けられる。第1有孔筒部は、第1貫通孔を有する。第2有孔筒部は、1対のフランジ部の他方側に設けられる。第2有孔筒部には、回転制動用の磁力が作用する。第2有孔筒部は、第1貫通孔より小径の第2貫通孔を、有する。
この構成では、第2有孔筒部に第2貫通孔を設けることによって、スプールの慣性を低減することができる。また、糸巻胴部の第2有孔筒部の内周面に磁力式のスプール制動部を対向させた場合に、磁束が通過する面積が大きく減じられることがないように、第2貫通孔は第1貫通孔より小径に形成されている。これにより、スプールに対して適切な制動力を作用させることができる。
(2)本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプールでは、第2貫通孔の直径が、第2有孔筒部の肉厚以下であることが好ましい。これにより、スプールに対する制動力(磁束通過面積)や強度の低下を招くことなく、スプールの慣性を低減することができる。
(3)本発明の別の側面に係る両軸受リールのスプールでは、第1貫通孔及び第2貫通孔の少なくともいずれか一方には、面取り部が設けられていることが好ましい。これにより、スプールの慣性をより低減することができる。
(4)本発明の一側面に係る両軸受リールのスプールは、磁力を作用させることによって回転が制動される両軸受リールのスプールである。この両軸受リールのスプールは、筒状の糸巻胴部と、1対のフランジ部とを、を備える。糸巻胴部の外周には、釣り糸が巻き付けられる。1対のフランジ部は、糸巻胴部の両端部に各別に設けられる。
ここで、糸巻胴部は、第1有孔筒部と、非有孔筒部と、第2有孔筒部とを、有する。第1有孔筒部は、1対のフランジ部の一方側に設けられる。第1有孔筒部は、第1貫通孔を有する。非有孔筒部は、1対のフランジ部の他方側に設けられる。非有孔筒部には、回転制動用の磁力が作用する。第2有孔筒部は、非有孔筒部及び他方のフランジ部の間に設けられる。第2有孔筒部は、第1貫通孔より小径の第2貫通孔が設けられる。
この構成では、糸巻胴部の非有孔筒部の内周面に、磁力式のスプール制動部を対向させれば、渦電流の発生を阻害することなく、スプールに対して適切な制動力を作用させることができる。
(5)本発明の別の側面に係る両軸受用リールのスプールは、第3有孔筒部を、さらに有することが好ましい。第3有孔筒部は、第2有孔筒部と非有孔筒部を挟んで反対側に設けられる。第3有孔筒部は、第1貫通孔より小径の第3貫通孔が設けられる。これにより、スプールの慣性をさらに低減させることができる。
(6)本発明の別の側面に係る両軸受用リールのスプールでは、第2貫通孔の直径が第2有孔筒部の肉厚以下であることが好ましい。これにより、スプールに対する制動力(磁束通過面積)や強度の低下を招くことなく、スプールの慣性を低減することができる。
(7)本発明の別の側面に係る両軸受用リールのスプールでは、第1貫通孔及び第2貫通孔の少なくともいずれか一方には、第1面取り部が設けられていることが好ましい。これにより、スプールの慣性をより低減することができる。
(8)本発明の別の側面に係る両軸受用リールのスプールでは、第3貫通孔には、第2面取り部が設けられていることが好ましい。これにより、スプールの慣性をより低減することができる。
本発明によれば、スプールの軽量化及び慣性の低減を図ることができ、且つスプールに対して制動力を適切に付与できる。
本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。 リール本体内部の構成を示す断面図。 スプールの断面図及び側面図。 スプールの部分拡大断面図。 スプール及びスプール制動機構の拡大断面図。 変形例におけるスプールの断面図及び側面図。 変形例におけるスプールの部分拡大断面図。
−第1実施形態−
<両軸受リールの構成>
図1に本発明の第1実施形態が採用された両軸受リールを示す。図1及び図2に示すように、両軸受リールは、リール本体1と、ハンドル3と、スプール5と、スプール制動機構7とを、備えている。
以下では、釣り糸を前方に繰り出す方向を"前方"、釣り糸を前方に繰り出す方向とは反対の方向を"後方"と、表現することがある。また、リール本体1が釣り竿に装着される側を"下方"、リール本体1が釣り竿に装着される側とは反対の方向を"上方"と、表現することがある。また、スプール軸16が延びる方向、及びピニオンギア36が延びる方向は、実質的に同じ方向である。このため、これらの方向を、以下では"軸方向"と表現することがある。
(リール本体)
図2に示すように、リール本体1は、フレーム4と、第1側カバー9及び第2側カバー11と、フレーム4の上部に装着されたサムレスト13(図1を参照)とを、有している。
フレーム4は、第1側板15と、第2側板17と、複数の連結部(図示しない)とを、有している。第1側板15及び第2側板17は、所定の間隔を開けて対向して配置されている。第2側板17には、ブレーキケース19が固定されている。複数の連結部は、第1側板15及び第2側板17を連結する。
第1側カバー9は、ハンドル3とは反対側において、フレーム4例えば第1側板15に、装着されている。第2側カバー11は、ハンドル3側において、フレーム4例えば第2側板17に、着脱自在に装着されている。第1側カバー9及びブレーキケース19の間には、スプール制動機構7を操作するための操作つまみ63が、配置される。
フレーム4には、スプール5と、クラッチ操作レバー26と、が配置されている。クラッチ操作レバー26は、クラッチ機構29をオンオフするために用いられる。
フレーム4及び第2側カバー11の間には、ギア機構25と、クラッチ係脱機構27と、クラッチ機構29と、ドラグ機構31と、キャスティングコントロール機構33とが、配置されている。
ギア機構25は、ハンドル3からの回転力を、スプール5に伝える。ギア機構25は、駆動ギア35と、ピニオンギア36とを、有している。
駆動ギア35は、ドラグ機構31によって、駆動軸30に対して、一体回転可能且つ相対回転可能に、装着されている。駆動ギア35は、ピニオンギア36に噛み合う。
ピニオンギア36は、第2側板17に回転可能に支持されている。ピニオンギア36は、駆動ギア35に噛み合う。これにより、駆動軸30が回転すると、駆動ギア35を介して,ピニオンギア36が回転する。
ピニオンギア36は、スプール軸16に対して軸方向に移動自在に装着されている。ピニオンギア36は、実質的に筒状に形成されている。ピニオンギア36の内周部には、スプール軸16が挿通される。
クラッチ係脱機構27は、クラッチ機構29の係脱を行う。クラッチ係脱機構27は、クラッチ操作レバー26の操作により、ピニオンギア36及びスプール軸16の連結を解除する。また、クラッチ係脱機構27は、ハンドル3の回転操作により、ピニオンギア36及びスプール軸16を連結する。
ドラグ機構31は、糸繰り出し時にスプール5を制動する。詳細には、ドラグ力を超える力で釣り糸が引っ張られた場合、ドラグ機構31が作動し、スプール5は糸繰り出し方向に回転する。キャスティングコントロール機構33は、スプール軸16の両端を挟持することによって、スプール5を制動する。
(ハンドル)
ハンドル3は、リール本体1に回転可能に設けられている。詳細には、図1及び図2に示すように、ハンドル3は、リール本体1の側方に配置され、リール本体1に回転自在に装着されている。ハンドル3には、駆動軸30が一体回転可能に装着されている。
駆動軸30は、第2側板17及び第2側カバーに、回転可能に支持されている。ここでは、駆動軸30は、軸受を介して第2側板17に回転可能に支持され、ワンウェイクラッチ43を介して第2側カバーに回転可能に支持されている。ハンドル3の回転すなわち駆動軸30の回転は、ワンウェイクラッチ43及びドラグ機構31を介して、駆動ギア35に伝達される。これにより、スプール5が回転する。
(スプール)
スプール5は、磁力を作用させることによって回転が制動される。スプール5は、非磁性の導電体である。図1及び図2に示すように、スプール5は、ハンドル3の回転に連動して回転可能なように、リール本体1に設けられる。
図3Aに示すように、スプール5は、筒状の糸巻胴部51と、1対のフランジ部59と、装着部61とを、有している。
以下では、1対のフランジ部59の一方、例えばハンドル3側のフランジ部を、第1フランジ部59aと表現することがある。また、1対のフランジ部59の他方、例えばハンドル3とは反対側のフランジ部を、第2フランジ部59bと表現することがある。
糸巻胴部51の外周には、釣り糸が巻き付けられる。糸巻胴部51は、第1有孔筒部52と、第2有孔筒部53とを、有する。
第1有孔筒部52は、スプール5の軽量化(慣性低減)に寄与する部分である。第1有孔筒部52は、1対のフランジ部59の一方側に設けられる。例えば、第1有孔筒部52は、第1フランジ部59a側に、設けられる。詳細には、第1有孔筒部52は、第1フランジ部59a及び第2フランジ部59bの軸方向間の中央部と、第1フランジ部59aとの軸方向間に、設けられる。
第1有孔筒部52は、第1本体部54と、複数の第1貫通孔54aとを、有する。第1本体部54の外周面には、釣り糸が巻き付けられる。第1本体部54は、実質的に筒状に形成されている。第1本体部54は、ハンドル3側の糸巻胴部51を、形成する。第1本体部54は、第1フランジ部59aに一体に形成され、且つ第2有孔筒部53の第2本体部55(後述する)と一体に形成される。
複数の第1貫通孔54aは、第1本体部54に設けられている。複数の第1貫通孔54aそれぞれは、第1本体部54を外周面から内周面に向けて貫通している。すなわち、複数の第1貫通孔54aそれぞれは、第1本体部54を径方向に貫通している。
複数の第1貫通孔54aそれぞれには、面取り部54bが設けられている。詳細には、各第1貫通孔54aの径方向外側には、面取り部54bが設けられている。
複数の第1貫通孔54aそれぞれは、軸方向において、第1フランジ部59a及び第2フランジ部59bの間の中央部から、第1フランジ部59aまでの範囲において、第1本体部54の周方向に間隔を隔てて配置されている。
複数の第1貫通孔54aは、装着部61のウェブ部61b(後述する)の両側、装着部61のウェブ部61bの径方向外側、及び第1フランジ部59aの近傍において、第1本体部54の周方向に形成されている。
第2有孔筒部53は、スプール制動機構7の磁力(回転制動用の磁力)が作用する部分である。第2有孔筒部53は、1対のフランジ部59の他方側に設けられる。例えば、第2有孔筒部53は、第2フランジ部59b側に、設けられる。詳細には、第2有孔筒部53は、第1有孔筒部52と第2フランジ部59bとの軸方向間に、設けられる。
第2有孔筒部53は、第2本体部55と、複数の第2貫通孔55aとを、有する。第2本体部55の外周面には、釣り糸が巻き付けられる。第2本体部55は、実質的に筒状に形成されている。第2本体部55は、ハンドル3とは反対側の糸巻胴部51を、形成する。第2本体部55は、第1本体部54と一体に形成され、且つ第2フランジ部59bと一体に形成される。
図3Bに示すように、第2本体部55は、小径部56と、大径部57と、段差部58とを、有している。小径部56は、段差部58を介して大径部57に接続される。小径部56の内周面は、第1本体部54の内周面に接続される。ここでは、小径部56の内径は、第1本体部54の内径と同径である。
小径部56には、スプール制動機構7が対向可能である。ここでは、小径部56の内周面及び段差部58によって形成される隅角部Pが、小径部56に作用するスプール制動機構7の磁力を管理する基準として用いられる。
例えば、隅角部Pは、糸巻胴部51の内周面すなわち小径部56において、周方向に延びている。この隅角部Pを基準として、磁束が小径部56を通過する面積(磁束の通過面積)が、管理される。
大径部57の内周面は、段差部58を介して、小径部56の内周面に、接続される。大径部57の内周面は、第2フランジ部59bの外面に、連続的に接続されている。大径部57の内径は、小径部56の内径より大きい。
段差部58は、小径部56の内周面及び大径部57の内周面を接続する部分である。段差部58は、周方向に延びている。段差部58の内周面は、小径部56から大径部57に向けて拡径している。
複数の第2貫通孔55aは、第2本体部55に設けられている。複数の第2貫通孔55aそれぞれは、第2本体部55を外周面から内周面に向けて貫通している。すなわち、複数の第2貫通孔55aそれぞれは、第2本体部55を径方向に貫通している。
複数の第2貫通孔55aそれぞれには、面取り部55bが設けられている。詳細には、各第2貫通孔55aの径方向外側には、面取り部55bが設けられている。
複数の第2貫通孔55aそれぞれは、第2本体部55において、周方向に間隔を隔てて配置されている。詳細には、複数の第2貫通孔55aそれぞれは、第2フランジ部59bの近傍において、第2本体部55の周方向に間隔を隔てて配置されている。
ここで、複数の第2貫通孔55aそれぞれは、複数の第1貫通孔54aそれぞれより小径である。複数の第2貫通孔55aそれぞれの直径は、第2本体部55の肉厚以下である。
図3Aに示すように、第1及び第2フランジ部59a,59bは、糸巻胴部51の両端部に各別に設けられている。詳細には、第1及び第2フランジ部59a,59bそれぞれは、糸巻胴部51の端部から径方向外方に延びるように、糸巻胴部51の端部に一体に形成されている。なお、図3Bに示す破線が、第1及び第2フランジ部59a,59bと、糸巻胴部51との境界に対応する。
図3Aに示すように、装着部61は、ボス部61aと、ウェブ部61bとを、有している。ボス部61aは、実質的に筒状に形成されている。ボス部61aは、スプール軸16と一体回転可能に固定されている。ウェブ部61bは、実質的に円環状に形成されている。ウェブ部61bは、ボス部61aと糸巻胴部51とを連結する。
図2に示すように、スプール軸16は、スプール5と一体回転可能である。スプール軸16は、第2側板17を貫通して第2側カバー11に延びている。スプール軸16の一端部は、軸受を介して、第2側カバー11に回転自在に支持されている。スプール軸16の他端部は、軸受を介して、第1側板15例えばブレーキケース19に、回転自在に支持されている。
(スプール制動機構)
スプール制動機構7は、磁力を用いてスプール5を制動可能である。詳細には、スプール制動機構7は、スプール5の第2有孔筒部53に渦電流を発生させて、スプール5を制動する。
図4に示すように、スプール制動機構7は、リール本体1に設けられる。詳細には、スプール制動機構7は、リール本体1例えばブレーキケース19に、設けられる。ブレーキケース19には、スプール制動機構7を操作するための操作つまみ63が、係合している。
スプール制動機構7は、複数の磁石を有する磁性体71と、ブレーキケース19に装着される第1筒部73と、第1筒部73に対して相対回転可能且つ軸方向移動可能に装着される第2筒部75とを、有している。また、スプール制動機構7は、第2筒部75をブレーキケース19側に付勢するばね部材77と、ばね部材77を抜け止めする抜け止め部材79とを、さらに有している。
このスプール制動機構7では、磁性体71の軸方向位置に応じて、スプール5の制動力が調整される。詳細には、磁性体71からスプール5の糸巻胴部51(第2有孔筒部53の第2本体部55例えば大径部55)を通過する磁束数に応じて、スプール5の制動力が調整される。
−第2実施形態−
第1実施形態では、糸巻胴部51が、第1有孔筒部52と、第2有孔筒部53とを、有する場合の例を、示した(図3Aを参照)。これに代えて、第2実施形態では、図5A及び図5Bに示すように、糸巻き胴部151が、第1有孔筒部152と、円筒形の非有孔筒部153と、第2有孔筒部154と、第3有孔筒部155とを有するように、スプール105が構成される。
なお、第1実施形態と実質的に同じ構成については、ここでは説明を省略している。ここで省略された構成については、第1実施形態の説明に準ずる。
第2実施形態では、図5Aに示すように、第1有孔筒部152は、1対のフランジ部59の一方側、例えば第1フランジ部59aに、設けられる。第1有孔筒部152は、複数の第1貫通孔152aを有する。
複数の第1貫通孔152aそれぞれには、面取り部152bが設けられている。詳細には、各第1貫通孔152aの径方向外側には、面取り部152bが設けられている。
第1有孔筒部152及び第1貫通孔152aの構成は、前記実施形態の構成と実質的に同じであるので、ここでは説明を省略する。
図5Bに示すように、非有孔筒部153には、回転制動用の磁力が作用する。例えば、磁性体71が、非有孔筒部153に対向して配置される。この状態において、磁性体71が径方向に移動するようにスプール制動機構107を構成することによって、スプール105を効果的に制動することができる。
図5Aに示すように、非有孔筒部153は、1対のフランジ部59の他方側、例えば第2フランジ部59bに、設けられる。詳細には、非有孔筒部153は、第1有孔筒部152及び第2フランジ部59bの軸方向間に、設けられる。より詳細には、非有孔筒部153は、第1有孔筒部152及び第2有孔筒部154との軸方向間に、設けられる。非有孔筒部153は、第1有孔筒部152及び第2有孔筒部154と一体に形成される。
第2有孔筒部154は、非有孔筒部153及び第2フランジ部59bの軸方向間に、設けられる。第2有孔筒部154は、非有孔筒部153及び第2フランジ部59bと一体に形成される。
図5Bに示すように、第2有孔筒部154には、複数の第2貫通孔154aが、設けられる。詳細には、第2有孔筒部154には、前記実施形態で説明した大径部57が、設けられている。複数の第2貫通孔154aは、大径部57に設けられている。
複数の第2貫通孔154aそれぞれは、第2フランジ部59bの近傍において、大径部57の周方向に間隔を隔てて配置されている。複数の第2貫通孔154aそれぞれは、大径部57を径方向に貫通している。
複数の第2貫通孔154aそれぞれには、面取り部154bが設けられている。詳細には、各第2貫通孔154aの径方向外側には、面取り部154bが設けられている。
ここで、第2貫通孔154aは、第1貫通孔152aより小径である。第2貫通孔154aの直径は、大径部57の肉厚以下である。
図5Aに示すように、第3有孔筒部155は、第2有孔筒部154と非有孔筒部153を挟んで反対側に設けられる。また、第3有孔筒部155は、第1有孔筒部152における第2フランジ部59b側に設けられている。
第3有孔筒部155には、複数の第3貫通孔155aが、設けられる。複数の第3貫通孔155aそれぞれは、上記の反対側、且つ第1有孔筒部152における第2フランジ部59b側において、周方向に間隔を隔てて配置されている。
複数の第3貫通孔155aそれぞれは、第3有孔筒部155を径方向に貫通している。詳細には、複数の第3貫通孔155aは、上記の反対側において、第2フランジ部59b側の第1有孔筒部152を、径方向に貫通している。
複数の第3貫通孔155aそれぞれには、面取り部155bが設けられている。詳細には、各第3貫通孔155aの径方向外側には、面取り部155bが設けられている。ここで、第3貫通孔155aは、第1貫通孔152aより小径である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。

−他の実施形態−
(a)前記第1実施形態では、複数の第1貫通孔54aが、軸方向において、第2有孔筒部53から第1フランジ部59aまでの範囲に、形成される場合の例を、示した。複数の第1貫通孔54aの形成範囲は、前記実施形態に限定されない。例えば、1対のフランジ部59の軸方向間の中央部から第1フランジ部59aまでの間に、形成してもよい。
(b)前記第2実施形態では、糸巻胴部151の第3有孔筒部155が、第1有孔筒部152における第2フランジ部59b側に設けられる場合の例を、示した。これに代えて、第3有孔筒部155は、第1有孔筒部152及び非有孔筒部153の間に、設けられてもよい。
(c)前記第2実施形態では、糸巻胴部151が、第3有孔筒部155とを有する場合の例を示したが、第1有孔筒部152と、非有孔筒部153と、第2有孔筒部154とで、糸巻胴部151を構成してもよい。
1 リール本体
5 スプール
5 スプール
51 糸巻胴部
59 フランジ部
52,152 第1有孔筒部
53,154 第2有孔筒部
153 非有孔筒部
155 第3有孔筒部
54a,152a 第1貫通孔
55a,154a 第2貫通孔
155a 第3貫通孔

Claims (8)

  1. 磁力を作用させることによって回転が制動される両軸受リールのスプールであって、
    外周に釣り糸が巻き付けられる筒状の糸巻胴部と、
    前記糸巻胴部の両端部に各別に設けられる1対のフランジ部と、
    を備え、
    前記糸巻胴部は、
    1対の前記フランジ部の一方側に設けられ、第1貫通孔を有する第1有孔筒部と、
    1対の前記フランジ部の他方側に設けられ、回転制動用の前記磁力が作用し、前記第1貫通孔より小径の第2貫通孔が設けられた第2有孔筒部とを、有する、
    両軸受リールのスプール。
  2. 前記第2貫通孔の直径は、前記第2有孔筒部の肉厚以下である、
    請求項1に記載の両軸受リールのスプール。
  3. 前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の少なくともいずれか一方には、面取り部が設けられている、
    請求項1又は2に記載の両軸受リールのスプール。
  4. 磁力を作用させることによって回転が制動される両軸受リールのスプールであって、
    外周に釣り糸が巻き付けられる筒状の糸巻胴部と、
    前記糸巻胴部の両端部に各別に設けられる1対のフランジ部と、
    を備え、
    前記糸巻胴部は、
    1対の前記フランジ部の一方側に設けられ、第1貫通孔を有する第1有孔筒部と、
    1対の前記フランジ部の他方側に設けられ、回転制動用の前記磁力が作用する非有孔筒部と、
    前記非有孔筒部及び他方の前記フランジ部の間に設けられ、前記第1貫通孔より小径の第2貫通孔が設けられた第2有孔筒部を、有する、
    両軸受リールのスプール。
  5. 前記第2有孔筒部と前記非有孔筒部を挟んで反対側に設けられ、前記第1貫通孔より小径の第3貫通孔が設けられた第3有孔筒部を、さらに有する、
    請求項4に記載の両軸受リールのスプール。
  6. 前記第2貫通孔の直径は、前記第2有孔筒部の肉厚以下である、
    請求項4又は5に記載の両軸受リールのスプール。
  7. 前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の少なくともいずれか一方には、第1面取り部が設けられている、
    請求項4から6のいずれか1項に記載の両軸受リールのスプール。
  8. 前記第3貫通孔には、第2面取り部が設けられている、
    請求項5に記載の両軸受リールのスプール。
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