JP6945546B2 - 新規誘導体、及びカスパーゼ−2の選択的阻害剤としての使用 - Google Patents

新規誘導体、及びカスパーゼ−2の選択的阻害剤としての使用 Download PDF

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Description

本発明は、カスパーゼ−2の選択的阻害剤として有用な新規化合物に関する。また、本発明は上記化合物の治療的使用、及びカスパーゼ−2に対する活性依存型プローブ(ABP)としての使用に関する。
カスパーゼは、ペプチド基質の開裂の開始時にシステイン残基を使用する細胞内エンドプロテアーゼのファミリーである。カスパーゼは、炎症の調節における重要な意味とともに、アポトーシスによってプログラムされた細胞死の制御における重要な役割を有することが広く知られている。
カスパーゼは、2つの主な群:炎症過程の調整に関与するもの(−1、−4、−5、−11、−12)と、アポトーシスの開始及び実行において中心となるものに分類されている。アポトーシスカスパーゼには2つの群、すなわち長いN−末端プロドメインを有する「イニシエータ」(カスパーゼ−2、−8、−9、−10)と、アポトーシスの「エグゼクター」である、短いプロドメイン(20〜30残基)を有するもの(カスパーゼ−3、−6、−7)がある。炎症及びアポトーシスの開始に関与するカスパーゼは、「細胞死エフェクタードメイン」(DED)及び「カスパーゼ誘引ドメイン」(CARD)のようなアポトーシスシグナルの伝達に関与する構造単位を有している。これらのドメインの各々により、他のタンパク質パートナーとの同型相互作用が可能となる。
カスパーゼの酵素特性は、システインがペプチド結合の切断開始のための求核剤として作用する触媒性二分子(システイン、ヒスチジン)の存在に影響される。カスパーゼの活性部位、ペプチド配列QACXG(Xは、アルギニン(R)、グルタミン(Q)又はグリシン(G)である)中に含まれる触媒性システインと、アスパラギン酸残基後の基質切断の特異性を付与し、セリンプロテアーゼグランザイムBを除いて哺乳類プロテアーゼの中では独特である塩基性サブサイト(S1)とは高度に保存されている。一般に、カスパーゼは、酵素のサブサイトS1−S4によってそれぞれ認識される、切断可能な結合のN−末端のテトラペプチドモチーフP1−P4を認識する。下流に位置するアスパラギン酸(P’1及びP’2)も、カスパーゼの認識及び特異性に関与している。
カスパーゼは、優先的に認識する基質ペプチド配列に基づいて3つのグループに分類される。グループIカスパーゼ(−1、−4及び−5)はP4中の疎水性残基を優先的に認識する。グループIIの酵素(−2、−3、−7)は、この位置でアスパラギン酸を非常に優先的に認識するが、グループIII(−6、−8、−9、−10)は低分子量の脂肪族鎖P4を優先的に認識する。グループIIでは、カスパーゼ−2は独特の認識様式を有している。実際、その触媒活性を発揮するためには、P5部位(好ましくはロイシン、イソロイシン、バリンまたはアラニン)の残基の認識が必要である。また、カスパーゼ−3及び−7は必須でない方法でP5残基を認識する。
最初にNedd−2と命名されたマウスの「神経前駆細胞発現発生的ダウンレ牛レート2」、ヒトのIch−1、ICE及びCED3相同体、遺伝子CASP2(染色体7q34−q35)によりコードされるカスパーゼ−2は、この酵素ファミリーの中でも最も保存されたメンバーである。その活性は、ヒトの神経発達中に細かく調節されている。アポトーシス促進性のカスパーゼ−2アイソフォーム2L、及び抗アポトーシス性の2Sアイソフォーム(切断型)の2つのアイソフォームが存在する。アイソフォーム2Lはほとんどの組織において優勢な形態であるが、アイソフォーム2Sは、脳、骨格筋及び心臓において同様のレベルで発現される。
カスパーゼ−2は、他のカスパーゼを十分に分解しないが、ミトコンドリア外膜透過を開始することができ、熱ショック、DNA損傷、ミトコンドリア酸化ストレス、及び細胞骨格破壊を含む多様なストレス誘導シグナル伝達経路を調節するイニシエータカスパーゼとして作用する。
アポトーシス以外に、カスパーゼ−2は酸化的ストレスの調節に関与している。例えば、高齢のCasp−2−/−マウスは、スーパーオキシドジスムターゼ及びグルタチオンペルオキシダーゼ活性の低下を示す。ある特定の環境においては、カスパーゼ−2は腫瘍抑制因子として作用し得る。実際、(Eμ−Myc遺伝子導入マウスモデルにおけるような)発癌性ストレスの下で、カスパーゼ−2欠損は腫瘍形成を増強する。最近のデータも、カスパーゼ−2がオートファジーを阻害する可能性を示唆している
カスパーゼ−2の遺伝的阻害は、低酸素虚血性又は興奮毒性曝露にさらされた新生仔マウスにおいて神経保護的であることがわかった。これは、周産期脳傷害の病態生理にカスパーゼ2仲介細胞死が関与する可能性があることを示唆している(Carlssonら、Annals of Neurology 2011,70(5):781−9)。更に、カスパーゼ−2の遺伝的阻害により眼の神経保護が付与されている(Amhed Zら、Cell Death Dis.2011 Jun 16;2:e173)。
アルツハイマー病の細胞モデルにおいて(Carol M.Troyら、The Journal of Neuroscience,February 15,2000,20(4):1386−1392)、カスパーゼ−2は、アミロイドペプチドAβにより誘導される神経細胞死の重要なエフェクターである(Ribe EMら、Biochem J.2012 444(3):591−9)。
更に、Pozuetaら(Nat Commun.2013;4:1939)はアミロイド前駆体タンパク質遺伝子導入マウスを使用し、
(i)カスパーゼ−2が、このアルツハイマー動物モデルにおける認知機能低下に必要であり、
(ii)カスパーゼ−2を欠損している培養海馬ニューロンが、Aβのシナプス毒性効果に対して免疫性があり、
(iii)カスパーゼ−2が、RhoA/ROCK−IIシグナル伝達経路の活性化における重要なメディエーターであり、樹状突起棘の崩壊をもたらすことを示し、したがって、カスパーゼ−2は、アルツハイマー病におけるシナプス機能不全の重要な要因であることが示唆された。
また、カスパーゼ−2は、肥満、メタボリックシンドローム及び非アルコール性脂肪肝疾患を促進すると考えられる。実際、カスパーゼ−2欠損マウスは、このような状態から保護されていることが示されている(Machado MVら、Cell Death Dis.2016 Feb 18;7:e2096)。
第一世代のカスパーゼ阻害剤は、可逆的にカスパーゼを阻害するアルデヒドペプチドであった。Ac−DEVD−CHO(カスパーゼ−3及びカスパーゼ−7の優先的阻害剤)及びAc−VDVAD−CHO(カスパーゼ−2、−3及び−7の優先的阻害剤)を含むカスパーゼファミリーのある種のメンバーが優先的に効果を発揮すると考えられるいくつかの配列が開発された。
第二世代のカスパーゼ阻害剤では、アルデヒド基は、フルオロメチルケトン基(fmk)を有するα置換ケトンに置換されている。この種の阻害剤は、活性部位システインとの付加物を形成することによって酵素を不活性化する。Z(ベンジルオキシルカルボニル)−VAD−fmkは、この世代の広域スペクトル阻害剤である。これらの分子は、特に肝臓におけるフルオロアセテート基の放出がアコニターゼの阻害をもたらすので、インビボで毒性である。したがって、fmk基を有する阻害剤の開発は、その肝毒性のために前臨床段階で断念された。次いで、当該技術分野において、いくつかのカスパーゼ阻害剤が合成されている(Porebaら、Chem Rev.2015 Nov 25;115(22):12546−629)。特に、カスパーゼ−2活性を阻害し得る化合物は、例えばWO 2005/105829及びEP2670774に報告されている。しかし、これらの公知のカスパーゼ−2阻害剤はカスパーゼ−3に対しても非常に高い活性を有する。したがって、上記化合物は選択的カスパーゼ−2阻害剤としての能力を有し得ない。
最近になって、一連の可逆的なカスパーゼ−2阻害剤が報告されている。インビトロでヒト組換えカスパーゼで評価した場合、これらの化合物はカスパーゼ−2を優先的に阻害することがわかったが、インビボでの使用と適合しない細胞アッセイ及び構造特性において中程度の効果を有していた(Maillardら、Biorganic &Medicinal Chemistry 19(2011)5833−5851)。
国際公開第2005/105829号 欧州特許出願公開第2670774号明細書
Carlssonら、Annals of Neurology 2011,70(5):781−9 Amhed Zら、Cell Death Dis.2011 Jun 16;2:e173 Carol M.Troyら、The Journal of Neuroscience,February 15,2000,20(4):1386−1392 Ribe EMら、Biochem J.2012 444(3):591−9 Pozuetaら、Nat Commun.2013;4:1939 Machado MVら、Cell Death Dis.2016 Feb 18;7:e2096 Porebaら、Chem Rev.2015 Nov 25;115(22):12546−629 Maillardら、Biorganic &Medicinal Chemistry 19(2011)5833−5851
したがって、カスパーゼ−3に対する活性が有意に低下した、強力かつ選択的なカスパーゼ−2阻害剤の必要性が依然として存在している。特に、新生児脳虚血、心臓虚血及びアルツハイマー病等の慢性退行性疾患のようなカスパーゼ−2活性が関与する疾患及び/または傷害の予防及び/または治療に用いるための、より選択的で効率的なカスパーゼ−2阻害剤を提供することが非常に有利であろう。
また、カスパーゼ−2活性を特異的に検出するための活性依存型プローブとして使用するための、より有効かつ選択的なカスパーゼ−2阻害剤を提供することも非常に有利であろう。
本発明の化合物は、これらの必要性を満たすことを目的とする。
したがって、その態様の1つによれば、本発明は、式(I):
Figure 0006945546
(式中、
−Zは(C−C)アルキル基であり;
−Pは下記アミノ酸残基から選択され、
Figure 0006945546
−P及びPは同一又は異なるものであり、下記アミノ酸残基から選択され、
Figure 0006945546
(式中、Z及びZは同一又は異なるものであり、水素原子及び(C−C)アルキル基から選択される)
−Pは下記アミノ酸残基から選択され、
Figure 0006945546
−R
Figure 0006945546
から選択され、
−R
Figure 0006945546
(式中、
・mは0、1又は2であり;
・pは1、2、3又は4であり;
・Z4はハロゲン原子であり;
・qは0又は1であり;
・Zは(C−C)アルキル及びフェニル基から選択され、該フェニル基はアミノ基で置換されていてもよく;
・Z、Z及びZ10は同一又は異なるものであり、水素原子、(C−C)アルキル、テトラヒドロキノリニル、及び−(CH)i−アリール基から選択され、iは0、1又は2であり、上記アリール基は1、2、3若しくは4個のハロゲン原子又は(C−C)アルキル基で置換されていてもよく、
・Z及びZは同一又は異なるものであり、ハロゲン原子及び(C−C)アルキル基から選択される。
広範な研究の後、本発明者は、上記式(I)の化合物が、以下の実施例に示されるように、カスパーゼ−2活性の選択的かつ効果的な阻害剤として作用することを見出した。
実際、本発明の化合物は、カスパーゼ−3を阻害するよりも、より効率的にカスパーゼ−2を阻害する。
特に、以下の実施例に示すように、本発明のいくつかの化合物は、カスパーゼ3に対する阻害効果よりも、カスパーゼ−2に対して少なくとも2倍、好ましくは少なくとも5倍、より好ましくは少なくとも10倍、さらにより好ましくは少なくとも15倍高い阻害効果を示す。
カスパーゼ−2及びカスパーゼ−3に対する本発明の化合物の阻害効果は、ヒト組換え型カスパーゼを用いる動力学的アプローチによって評価することができる。不可逆的阻害剤については、実施例2に示される方法を用いてKinact/K比を測定する。可逆的阻害剤についてはkを測定する。
さらに、上記阻害剤のいくつかが不可逆的であるという事実は、このタイプの阻害剤が、ターンオーバーとも呼ばれるタンパク質再合成の通常の速度によってのみ制限されるカスパーゼ−2の持続的な抑制において使用し得るので、非常に有利である。
本発明に意味において:
−「カスパーゼ阻害剤」は、前記阻害剤なしで測定された前記活性と比較し、目標とするカスパーゼの活性を低下又は抑制する化合物を意味することを意図する。
−「選択的カスパーゼ−2阻害剤」は、他のカスパーゼ、特にカスパーゼ−3の活性よりもカスパーゼ−2の活性を低下させる化合物を意味することを意図する。
したがって、第2の態様によれば、本発明は選択的カスパーゼ−2阻害剤としてのその使用のための本発明の化合物に関する。
一実施態様によれば、本発明の化合物のR基は、
Figure 0006945546
(式中、m、p、q、Z、Z、Z、Z、Z、Z及びZ10は上記で定義した通りである。)から選択される。
上記化合物は、有利には医薬組成物中に導入することができる。上記化合物は医薬として使用することができる。更に具体的には、上記化合物は、カスパーゼ−2活性が関与する疾患及び/又は傷害の予防及び/又は治療において使用することができる。
本発明の目的では、「予防」という用語は、所与の現象、すなわち本発明において、カスパーゼ−2活性が関与する疾患及び/又は障害の発現のリスクを少なくとも部分的に低減することを意味する。部分的な減少は、リスクが残っているが、本発明を実施する前よりも程度は低いことを意味する。
本発明の目的では、「治療」という用語は、所与の現象、すなわち、本発明において、前記所定の現象の減少、最小化、または低減を含む、カスパーゼ−2活性が関与する疾患及び/又は障害を完全または部分的に治癒することを意味することを意図する。
したがって、第3の態様によれば、本発明は、Rが上記で定義されている少なくとも1種の本発明の化合物と、少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物に関する。
第4の態様によれば、本発明は、医薬として使用するための、Rが上記で定義されている本発明の化合物に関する。
第5の態様によれば、本発明は、カスパーゼ−2活性が関与する疾患及び/又は障害の予防及び/又は治療に使用するための、Rが前記で定義されている本発明の化合物に関する。
他の実施態様によれば、本発明の化合物のR基は
Figure 0006945546
から選択される。
上記化合物は、有利にはカスパーゼ−2活性を選択的に検出するための活性依存型プローブとして使用することができる。
したがって、第6の態様によれば、本発明は、Rが前記で定義されている本発明の化合物のカスパーゼ−2活性を選択的に検出するための活性依存型プローブとしての使用に関する。
本発明の関連で、以下の略語及び実験式が使用される。
−Boc Tert−ブチルオキシカルボニル
−℃ セ氏温度
−Me メチル
−Bn ベンジル
−AMC 7−アミノ−4−メチルクマリン
−PBS リン酸緩衝食塩水
−Ac アセチル
−RFU 相対蛍光単位
−HEPES 4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
−DOT ジチオスレイトール
−EDTA エチレンジアミン四酢酸
−CHAPS (3−((3−コラミドプロピル)ジメチルアミノ)−1−プロパンスルホン酸
−DMSO ジメチルスルホキシド
本発明で使用されるアミノ酸残基の略号は、標準的なポリペプチド命名法(J.Biol.Chem.243:3552−59(1969))に従い、以下の通りである:
−A アラニン
−V バリン
−D アスパラギン酸
−E グルタミン酸
さらに、上記略語を使用することによって本発明において表されるすべてのアミノ酸残基配列において、左及び右の配向は、アミノ末端からカルボキシ末端への従来の方向であることに留意すべきである。
したがって、本発明のペプチドを定義する式において、R1−P5P4P3−又は−P1−R2のようなアミノ酸の配列が示されている場合、以下のことが明らかである:
(i)P5アミノ酸残基の
Figure 0006945546
部がR1と結合しており;
P4アミノ酸残基の一方がP5アミノ酸残基と結合しており;
P3アミノ酸残基の一方がP4アミノ酸残基と結合しており;
P1アミノ酸残基の一方が、式(I)に表わされるようにR2の反対側で
Figure 0006945546
と結合しており;
(ii)
P5アミノ酸残基の
Figure 0006945546
部がP4アミノ酸残基と結合しており
P4アミノ酸残基の一方がP3アミノ酸残基と結合しており;
P3アミノ酸残基の一方が、式(I)に表わされるようにP4アミノ酸残基の反対側で
Figure 0006945546
と結合しており;
P1アミノ酸残基の一方がR2と結合している。
本発明よれば、特に、新生児脳虚血、心臓虚血及びアルツハイマー病等の慢性退行性疾患のようなカスパーゼ−2活性が関与する疾患及び/または傷害の予防及び/または治療に用いるための、より選択的で効率的なカスパーゼ−2阻害剤を提供することができる。
また、カスパーゼ−2活性を特異的に検出するための活性依存型プローブとして使用するための、より有効かつ選択的なカスパーゼ−2阻害剤を提供することができる。
本発明の他の特徴及び利点は、詳細な説明、非限定的な例として与えられる以下の実施例、及び図1からより明らかになるであろう。
図1は試験を行った細胞に適用された処理による死細胞の割合を示すグラフである(状況A〜Eは、ビンクリスチンを細胞に単独で(20nM)適用し(状況A)、又は種々の量の本発明の化合物2を組み合わせて適用した(状況B、C、D及びEについて、それぞれ3、10、30及び60μM)及びコントロール(未処理))。(%±S.D.;n=3)
本発明の化合物
上述したように、本発明の化合物は
式(I):
Figure 0006945546
(式中、
−Zは(C−C)アルキル基であり;
−Pは下記アミノ酸残基から選択され、
Figure 0006945546
−P及びPは同一又は異なるものであり、下記アミノ酸残基から選択され、
Figure 0006945546
(式中、Z及びZは同一又は異なるものであり、水素原子及び(C−C)アルキル基から選択される)
−Pは下記アミノ酸残基から選択され、
Figure 0006945546
−R
Figure 0006945546
から選択され、
−R
Figure 0006945546
(式中、
・mは0、1又は2であり;
・pは1、2、3又は4であり;
・Zはハロゲン原子であり;
・qは0又は1であり;
・Zは(C−C)アルキル及びフェニル基から選択され、該フェニル基はアミノ基で置換されていてもよく;
・Z、Z及びZ10は同一又は異なるものであり、水素原子、(C−C)アルキル、テトラヒドロキノリニル、及び−(CH−アリール基から選択され、iは0、1又は2であり、上記アリール基は1、2、3若しくは4個のハロゲン原子又は(C−C)アルキル基で置換されていてもよく、
・Z及びZは同一又は異なるものであり、ハロゲン原子及び(C−C)アルキル基から選択される)から選択され;
式(I)の上記化合物は、全ての想定可能なラセミ体、鏡像異性体及びジアステレオマー異性体である、化合物又はその塩の一つに関する。
したがって、本発明の化合物は、いくつかの不斉炭素原子を含む。したがって、本発明の化合物は、鏡像異性体又はジアステレオ異性体の形態で存在し得る。これらの鏡像異性体及びジアステレオ異性体、ならびにラセミ混合物を含むそれらの混合物は、本発明の一部を形成する。
また、本発明の化合物は、塩基又は酸付加塩の形態で存在することもできる。これらの塩は、薬学的に許容される酸で調製することができるが、例えば式(I)の化合物を精製又は単離するのに有用な他の酸の塩も本発明の一部を形成する。
「薬学的に許容される」という用語は、一般的に安全、非毒性、かつ生物学的にもその他の点でも望ましくないものではない医薬組成物を調製するのに有用なものを意味し、獣医学及びヒトの医薬用途に許容できるものを含む。
また、本発明の化合物は、水和物又は溶媒和物の形態、すなわち1又は複数の水分子又は溶媒との会合または組み合わせの形態で存在してもよい。このような水和物及び溶媒和物も本発明の一部を形成する。
本発明の関連で、以下の定義が適用される:
−ハロゲン原子:フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子。ハロゲン原子は特にフッ素原子であってもよい。
−C−C:おそらくt〜zの炭素原子を含み、t及びzが1〜10の値をとり得る炭素系鎖;例えば、C〜Cは、おそらく1〜3個の炭素原子を含有する炭素系鎖。
−アルキル:特に1〜6個の炭素原子を含む直鎖状又は分岐状飽和脂肪族基。言及され得る例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル等が挙げられる。
−アルコキシ:アルキル基が前記に定義した通りであるO−アルキル基。
−アリール:5〜10個の炭素原子、特に6〜10個の炭素原子を含む単環式又は二環式の芳香族基。アリール基の例としては、フェニル基又はナフチル基が挙げられる。好ましくは、アリール基はフェニルである。
本発明の一般式(I)の化合物のうち、化合物のサブグループは、式(II)の化合物によって構成される:
Figure 0006945546
(式中、
−R、R及びZは式(I)で定義された通りであり;
−Rは、-CH、-CH(CH、-CHCH(CH及び-CH(CH)CHCH基から選択され;
−A及びBは同一又は異なるものであり、窒素原子及び−CH−基から選択され、
−R及びRは同一又は異なるものであり、水素原子及び(C−C)アルキル基から選択され;
−Rは、-CH、-CH(CH、-CHCH(CH、-CH(CH)CHCH及び-(CHCOH基から選択され;
式(II)の前記化合物は、全ての想定可能なラセミ体、鏡像異性体及びジアステレオマー異性体である。)
好ましくは、式(II)において、A及びBの少なくとも1つは−CH基であり、より好ましくはA及びBは−CH基である。
本発明の好ましい様式によれば、本発明の化合物は式(III)又はその塩の一つであってもよい。
Figure 0006945546
(式中、
、R及びZは式(I)で定義された通りである。)
式(III)の前記化合物は、全ての想定可能なラセミ体、鏡像異性体及びジアステレオマー異性体である。
好ましい実施態様によれば、本発明の化合物は式(IV)又はその塩の一つであってもよい。
式(IV):
Figure 0006945546
(式中、
及びRは式(I)で定義された通りである。)
式(IV)の上記化合物は、全ての想定可能なラセミ体、鏡像異性体及びジアステレオマー異性体である。
他の好ましい実施態様によれば、式(I)、(II)、(III)及び/又は(IV)において、R
Figure 0006945546
である。
他の好ましい実施態様によれば、式(I)、(II)、(III)及び/又は(IV)において、R
Figure 0006945546
(式中、Z’はフッ素原子であり、jは0、1又は2である)である。
好ましくは、R
Figure 0006945546
である。
好ましい実施態様によれば、本発明の化合物は、少なくとも1つ、好ましくは少なくとも3つの(S)立体配置の不斉炭素原子を有する。更に好ましくは、本発明の化合物の全ての不斉炭素原子が(S)立体配置である。
本発明の一般式(I)の化合物のうち、特に以下の化合物を挙げることができる:
Figure 0006945546
好ましくは、一般式(I)の化合物は
Figure 0006945546
である。
本発明の化合物の調製
本発明の化合物は、有機合成及びペプチド合成によって調製することができる。ペプチド合成による構造の構築は、当業者の一般的知識に属し、更なる詳細は、Lintonら、J.Med.Chem.2005,48,6779−6782及びChauvierら、Cell Death Dis 2011,2:e203に開示されている。本発明の化合物をもたらすR、R、P、P、P及びPの前駆体は、方法の種々の工程で導入される。
前駆体は、市販製品、又は当業者にとって周知のプロトコルによって官能基が付された市販製品のいずれかであってもよい。更なる詳細及び参考文献は「Design of Caspase inhibitors as potential clinical agents;CRC press;CRC Enzyme inhibitors series,Edired by Tom O´Brien & Steven D.Linton chapter 7 by BR Ullman.であり得る。
特に、本発明の実施例1は、本発明の化合物2の調製のプロトコルを例示する。
応用
前記に明記し、以下の実施例によって明らかに示されるように、本発明の化合物は選択的カスパーゼ−2阻害剤として有用である。
実際、実施例で指摘されるように、本発明の化合物は、カスパーゼ−3よりもカスパーゼ−2についての阻害効果が優れていることが示される。結果として、それらはカスパーゼ−3に関して選択的にカスパーゼ−2を阻害するのに効率的である。
a)治療分野
上記の観点から、本発明の化合物、特に、R基が
Figure 0006945546
(式中、m、p、q、Z、Z、Z、Z、Z、Z及びZ10は前記で定義された通りである)から選択される化合物は治療分野で使用することができる。
したがって、その態様の1つによれば、本発明は、医薬、特にカスパーゼ−2を選択的に阻害することが意図される医薬に使用するための、Rが前記で定義された通りである化合物に関する。
言い換えると、本発明は、医薬、特にカスパーゼ−2を選択的に阻害ための医薬の調製のための、Rが前記で定義された通りである本発明の化合物の使用に関する。
言い換えると、本発明は、Rが前記で定義された通りである、少なくとも1種の本発明の化合物を含む医薬、特にカスパーゼ−2を選択的に阻害するための医薬に関する。
したがって、他の態様によれば、本発明は、カスパーゼ−2活性が関与する疾患及び/又は障害の予防及び/又は治療に使用するための、Rが前記で定義された通りである本発明の化合物に関する。
言い換えると、本発明は、カスパーゼ−2活性が関与する疾患及び/又は障害の予防及び/又は治療を意図する医薬の調製のための、Rが前記で定義された通りである本発明の化合物に関する。
特に、前記疾患及び/又は障害は、細胞死を伴う病状、特に以下から選択することができる:
−アルツハイマー病、ハンチントン病及びパーキンソン病等の慢性退行性疾患;
−新生児脳障害、特に新生児脳虚血;
−外傷性脳障害;
−腎虚血;
−低酸素性(H−I)虚血;
−脳卒中様状況の脳障害;
−心虚血;
−心筋梗塞;
−筋萎縮性側索硬化症(ALS);
−網膜障害;
−虚血性視神経症及び緑内障等の眼疾患;
−皮膚損傷;
−糖尿病、アテローム性動脈硬化症、心虚血、痛風、偽痛風、関節のゆるみ、アテローム性動脈硬化症、アルミニウム塩に誘発される症候群、非動脈性前部虚血性視神経症(NAION)、緑内障、代謝疾患等の無菌性炎症性疾患;
−細菌感染、特に孔形成毒素を産生する細菌による感染、インフルエンザウイルス感染及び一本鎖(ss)RNA、例えばマラバウイルス又は水疱性口内炎ウイルス(VSV)等のラブドウイルス感染のような非無菌性炎症性疾患;
−ブルセラ、黄色ブドウ球菌及びサルモネラ等の病原菌に起因する疾患;
−肥満症;
−メタボリックシンドローム;及び
−非アルコール性脂肪性肝疾患
より詳細には、前記疾患及び/又は障害は慢性退行性疾患から選択される。好ましくは、それらはアルツハイマー病、ハンチントン病及びパーキンソン病の中から、特にはアルツハイマー病から選択される。
他の態様によれば、本発明は、Rが前記で定義された通りである本発明の化合物の少なくとも1種の少なくとも有効量を予防及び/又は治療を必要とする個体に投与する工程を少なくとも含む、カスパーゼ−2活性が関与する疾患及び/又は障害を予防及び/又は治療する方法に関する
他の態様によれば、本発明は、Rが前記で定義された通りである本発明の化合物の少なくとも1種と、少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物に関する。
本発明の医薬組成物は、より詳細には、Rが前記で定義された通りである本発明の化合物の少なくとも1種の有効量を含有し得る。
「有効量」とは、制御または治療をする状態のプラスの改善を誘発するのに十分であるが、重篤な副作用を避けるのに十分に低い量を意味する。有効量は、得られる医薬作用、または治療する特定の状態、最終使用者の年齢及び健康状態、治療/予防される状態の重症度、治療の期間、他の治療の性質、用いられる特定の化合物もしくは生成物/組成物、投与経路、及び同様の要因によって変化し得る。
が前記で定義された通りである本発明の式(I)の化合物は、当該技術分野で認められているいずれかの様式により有効量を投与することができる。
一実施態様では、本化合物は、経口、経鼻、舌下、眼科用、局所、直腸、経膣、経尿道、非経口投与により投与することが意図される組成物で使用することができる。
投与経路及びガレヌス製剤は、所望の薬学的効果に従って、当業者によって適合されるであろう。
当業者は、過度の実験及び個人的な知識に依拠することなく、所与の適応症に対する本発明の化合物の治療上有効な用量を確認することができるであろう。
本発明の医薬組成物は、投与量、ガレヌス形態、投与経路等に応じて、任意の既知の適切な薬学的に許容される賦形剤と共に製剤化することができる。
本明細書で用いられる場合、「薬学的に許容される賦形剤」には、あらゆる溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤等が含まれる。任意の従来の賦形剤が活性化合物と不適合である場合を除いて、本発明の医薬又は医薬組成物におけるその使用が意図される。
本発明の医薬又は医薬組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、溶液剤、シロップ剤、エアゾール、スプレー剤、軟膏剤、ゲル剤、クリーム剤、スティック、ローション剤、ペースト剤、軟質及び硬質ゼラチンカプセル剤、坐剤、無菌注射剤、無菌パッケージ化散剤等の形態であってもよい。
一実施態様によれば、本発明の医薬組成物は、病状、特にアルツハイマー病の予防及び/又は治療に有用な、本発明の式(I)の化合物とは異なる薬剤と別個に、または連続的に、または同時に投与することが意図される。
b)活性依存型プローブ
本発明の化合物、より具体的にはR基が
Figure 0006945546
から選択される化合物はカスパーゼ2を選択的に検出するための活性依存型プローブとして使用することができる。
したがって、一態様によれば、本発明は、Rが前記で定義された通りである本発明の化合物の、カスパーゼ−2活性を選択的に検出するための活性依存型プローブ(ABP)としての使用に関する。
本発明は、例示の目的のみのために提供され、かついかなる方法によっても本発明を限定すると解釈すべきではない下記の実施例及び図1に言及することによってよりよく理解されるであろう。
実施例1:本発明の化合物2の調製
本発明の化合物2の合成は、以下に示す化合物TRP601の調製法により得られる。
Figure 0006945546
TRP601の合成は、D.Chauvierら、Cell Death and Disease(2011)2,e203に開示されている。
本発明の化合物2は、TRP601とは、P及びPアミノ酸残基がTRP601における
Figure 0006945546
に代え、
Figure 0006945546
により表わされこと;及び
TRP601における
Figure 0006945546
に代え、
Figure 0006945546
が存在することにおいて異なっている。
したがって、P及びPアミノ酸残基を導入するために、
Figure 0006945546
に代え、前駆体
Figure 0006945546
を用い、
Figure 0006945546
に代え、前駆体
Figure 0006945546
を用いることを除き、TRP601をもたらすために前記文献に開示されている工程を再現することによって、化合物2は得られる。
及びPアミノ酸残基の前駆体は、アミノ基が当業者に周知のプロトコルによりBoc基で保護されている市販の(S)−アスパラギン酸から開始して調製される。
Figure 0006945546
の前駆体は、Herdeis C Hubmann H Tetrahedron:Asymetry 1992,3:1213に従って得られ、Xは、Maillardらin Biooganic & Medicinal Chemistry 19(2011):5833−5851に開示されたようにして得られた。
化合物2の他の構成要素は、前記刊行物中のTRP601と同じ様式で、すなわち同じ試薬で、同じ条件で同じ量で導入されている。
したがって、化合物2は90%を超える収率で得られ、HPLCによって特徴付けられる。
実施例2:カスパーゼ−2及びカスパーゼ−3阻害アッセイ(インビトロ)
本発明の化合物2がカスパーゼ−2及びカスパーゼ−3を阻害する効率は、以下に説明するプロトコルを用いて評価した。
既知のグループIIカスパーゼ阻害剤(カスパーゼ−2、カスパーゼ−3及びカスパーゼ7の阻害剤)である比較化合物Δ2Me−TRP601の効果を、Chauvierら、2011 Cell Death Dis 2011,2:e203に開示されたのと同様のプロトコルでアッセイした。
上記2種の試験化合物を以下に示す:
Figure 0006945546
本実施例では、カスパーゼ−2及びカスパーゼ−3は、それぞれEnzo Life(登録商標)(ALX−201−057−U100)及びR&D Systems(登録商標)(707−C3−010/CF)により供給されるヒト組換え型活性酵素である。
カスパーゼ−2は、20mM HEPES(pH7.4)、5mM DTT,2mM EDTA、0.1% CHAPS及び800mMコハク酸を含む「カスパーゼ−2緩衝液」中、最終濃度0.1nMで使用される。カスパーゼ−3は、20mM HEPES(pH7.4)、0.1% CHAPS、5mM DTT及び2mM EDTAを含む「カスパーゼ−3緩衝液」中、最終濃度0.5nMで使用される。
酵素活性測定のために使用されるペプチド基質は、EnzoLife(登録商標)により市販されているAc−DEVD−AMC及びAc−VDVAD−AMC(それぞれALX−260−031−M005及びALX−260−060−M005として言及される)である。上記化合物は、AMC(7−アミノ−4−メチルクマリン)末端基の存在により蛍光性である。AMCの遊離により、96ウェルマイクロプレート(COSTAR 3915)中の経時的な蛍光単位RFUにおける酵素活性を追跡することが可能となる。
蛍光値は、マイクロプレートリーダーBMG FLUOstar OPTIMAを用いて、分光蛍光光度計により37℃で測定する。この装置は、ソフトウェアBiolise(登録商標)で駆動し、ペルチェ効果による熱電冷却装置を備えている。実験データの数学的解析はソフトウェアKaleidagraph(登録商標)により行なう。
試験化合物の阻害特性を、カスパーゼ−2又はカスパーゼ−3のいずれかに関するkinact/K比の測定により評価する。上記式において、
−Kinactは最大不活性化速度定数であり、
−Kは、酵素に対する阻害剤の親和性を反映する以下の式による解離定数である。
Figure 0006945546
したがって、比が高いほど、阻害剤はより効果的である。
前記比は連続法(Allison RD.Curr Protoc Protein Sci.2001 May;Chapter 3:Unit 3.5.;Chauvierら、2011 Cell Death Dis 2:e203;Tanら、J Med Chem 2015,58:598−312)によって測定される。
手短に言えば、カスパーゼ活性は、未処理のカスパーゼ(対照)又は試験化合物とインキュベートしたカスパーゼの存在下、時間の関数としての蛍光発生基質(λexc=355nm、λem=460nm)の加水分解をモニターすることにより、BMG Fluostarマイクロプレートリーダー(ブラック96穴マイクロプレート)を用い、37℃で30分間、測定し、進行速度曲線の直線部分から初期速度(V)を測定した。
基質及び化合物はあらかじめDMSOで10mMに溶解し、最終溶媒濃度は4%(v / v)未満に維持した。V、相対速度、KM及びIC50は、Mars datas Analysis 2.0及びKaleidagraphソフトウェアを用いて実験データから求めた。
不可逆的な阻害剤については、不活性化は、E及びIが酵素及び阻害剤の遊離形態であり、E*Iがミカエリス複合体の動態キメラであり、E−Iが共有結合複合体または不活性化酵素である最小動力学スキームによって表すことができる。
Figure 0006945546
阻害剤結合親和性(解離定数、K)及び一次速度定数(k)パラメータを、進行曲線法を用いて求めた。比k/Kは、実験データを式(F.U.、蛍光単位)に適合させることによって得た。
Figure 0006945546
実験データの式への線形及び非線形回帰適合は、Kaleidagraphソフトウェアで実施した。
カスパーゼ−2及びカスパーゼ−3活性のk inact /K 比の測定
inact/K比測定の連続法を用いて、カスパーゼ−2及びカスパーゼ−3に対する試験化合物の阻害活性を評価した。
反応混合物は、酵素及び緩衝液を37℃でインキュベートすることによって調製する。
試験阻害化合物は、種々の濃度(IC50の1/4;IC50の1/2;IC50;IC50の2倍; IC50の4倍)で調製し、マイクロプレートに入れる。
本発明の化合物2については、阻害について使用する濃度は:
−カスパーゼ−2は0;0.1625;0.3125;0.625;1.25及び2.5nMであり;
−カスパーゼ−3は6.25;12.5;25;50及び100nMである。
化合物Δ2Me−TRP−601については阻害について使用する濃度は:
カスパーゼ−2は0.15625;0.3125;0.625;1.25及び2.5nMであり;
カスパーゼ−3は0.15625;0.3125;0.625;1.25及び2.5nMである。
次いで、酵素、緩衝液及び基質を含む反応混合物をウェルに迅速に添加する。
酵素活性は45〜60分の間で測定する。
RFU(相対蛍光単位)=f(時間)曲線を、以下の式に従い、試験分子の各濃度について追跡する:
((((−V)*(exp(−kobs*m0)))+V)/kobs*)+RFU
式中、
−Vは、試験阻害性化合物の濃度0における初期速度(RFU.s−1)に対応し;
−kobsは不活性化速度定数であり;
−RFUはt=0における蛍光値であり;
−m0は変数、すなわち阻害剤濃度である。
Kaleigagraphソフトウェアを用いて双曲線の曲線f([I])= kobsを調整し、以下の式に基づいてkinact/k比を得る。
obs=kinactx[I]/(Kx[I])
このようにして得られたkinact/K比を下記表に報告する。
Figure 0006945546
この表から、化合物2は、カスパーゼ−2の阻害についてΔ2Me−TRP601と同じくらい効率的であることが明らかである。
しかし、上記2種の化合物は、カスパーゼ−3については全く異なる反応を示す。
実際、化合物2は、カスパーゼ−3を不活性化するよりも、57倍効率よくカスパーゼ−2を不活性化する。
Δ2Me−TRP−601はこの選択性を示さないことが認められる。
結論として、化合物2は、カスパーゼ−2を阻害するのに有効であるだけでなく、カスパーゼ−3と比較し、カスパーゼ−2について選択的である。
実施例3:細胞死アッセイに対する保護
本実施例においては、ビンクリスチン(ビンカアルカロイド)によって誘導される細胞死に対する本発明の化合物2の保護効果を、ヨウ化プロピジウム染色に基づく周知のフローサイトメトリー細胞死アッセイを用いて試験を行なう。
a)細胞モデル
化合物2の保護効果を評価するために、カスパーゼ依存性細胞モデルを使用する。
本モデルではヒトHeLa細胞を用いる。HeLa細胞(子宮頸癌細胞株)はアメリカンタイプ細胞コレクション(ATCC)から入手し、10%FCS及び抗生物質(Gibco,Life technologies)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(MEM,High Glucose, GlutaMAX(商標)、Pyruvate)(Gibco, Life technologies)で培養した。
ヒトHeLa細胞を、水で5mMに溶解したビンクリスチン(Sigma Aldrich)で処理する。ビンクリスチンは、部分的にチューブリンタンパク質に結合し、分裂中に細胞が染色体を分離するのを止めるように機能する。次いで、細胞はアポトーシスを受ける。
ヨウ化プロピジウム(PI)(Sigma Aldrich)を用いて、細胞膜透過性、細胞死の徴候を評価する。
b)治療及びマーキングの条件
薬物治療の24時間前に、HeLa細胞を24ウェルプレートに播種した。次いで培養培地を除去し、細胞をPBSで洗浄し、種々の濃度(3、10、30及び60μM)の化合物2を含む新鮮な培地をビンクリスチンの添加の1時間前に加えた。細胞を20nMのビンクリスチンに48時間曝露したが、又は曝露していない(対照)。
各ウェルの内容物を集め(上清+トリプシン処理の生成物)、PBSに加え、次いで遠心分離する(900rpm;5分)。
得られたペレットを、ヨウ化プロピジウムを含む培地300μLに入れ、暗所で5分間インキュベートし(37℃、5%CO)、次いでフローサイトメトリー分析を行なう。
c)細胞分析
次いで、細胞を561nmの励起を有するフローサイトメトリーで分析する。
蛍光標識細胞分取は、FACSCaliburサイトメーター(Becton Dickinson,San Jose,CA)を用いて実施した。各試料、5000個の細胞からのデータを登録し、CellQuest ProTMソフトウェア(Becton Dickinson)で分析した。分析には、FL−1及びFL−3チャネルとともにFSC(前方散乱/細胞のサイズに関する)及びSSC(細胞散乱/細胞の粒状性に関する)パラメータが含まれていた。
種々の濃度のビンクリスチン及び化合物2を細胞に適用した各処理について下記表に示す。
Figure 0006945546
ヨウ化プロピジウム陽性細胞の割合から細胞死が推定される。結果を図1に示すが、ここで、ヒストグラムは3つの個々の実験の手段表す。各実験値は、5000個の細胞のフローサイトメトリー分析に対応する。
ビンクリスチンも阻害剤も含まない対照組成物により、自然に死んだ細胞の量を推定することが可能である。
ビンクリスチンを含むが阻害剤を含まない組成物Aにより、自然死細胞とビンクリスチンによって誘導されるアポトーシス細胞の合計に対応する死細胞の総数が提供される。
従って、上記結果から、化合物2がビンクリスチンによって誘導されるアポトーシス死から細胞を用量依存的に保護することが明らかである。

Claims (14)

  1. 以下の式(I)で表される化合物またはその塩の1つであ化合物。
    Figure 0006945546
    式中、
    −Zは(C−C)アルキル基であり、
    −Pは下記アミノ酸残基から選択され、
    Figure 0006945546
    −P及びPは同一又は異なるものであり、下記アミノ酸残基から選択され、
    Figure 0006945546
    (式中、Z及びZは同一又は異なるものであり、水素原子及び(C−C)アルキル基から選択される)
    −Pは下記アミノ酸残基から選択され、
    Figure 0006945546
    −Rは以下の式から選択され、
    Figure 0006945546
    −Rは以下の式から選択される。
    Figure 0006945546
    (式中、
    ・mは0、1又は2であり;
    ・pは1、2、3又は4であり;
    ・Zはハロゲン原子であり;
    ・qは0又は1であり;
    ・Zは(C−C)アルキル及びフェニル基から選択され、該フェニル基はアミノ基で置換されていてもよく;
    ・Z、Z及びZ10は同一又は異なるものであり、水素原子、(C−C)アルキル、テトラヒドロキノリニル、及び−(CH−アリール基から選択され、iは0、1又は2であり、上記アリール基は1、2、3若しくは4個のハロゲン原子又は(C−C)アルキル基で置換されていてもよく、
    ・Z及びZは同一又は異なるものであり、ハロゲン原子及び(C−C)アルキル基から選択される)
  2. 以下の式(II)で表される化合物またはその塩の1つであ請求項1に記載の化合物。
    Figure 0006945546
    式中、
    −R、R及びZは請求項1に記載の前記式(I)で定義された通りであり;
    −Rは、-CH、-CH(CH、-CHCH(CH及び-CH(CH)CHCH基から選択され;
    −A及びBは同一又は異なるものであり、窒素原子及び−CH−基から選択され、
    −R及びRは同一又は異なるものであり、水素原子及び(C−C)アルキル基から選択され;
    −Rは、-CH、-CH(CH、-CHCH(CH、-CH(CH)CHCH及び-(CHCOH基から選択される。
  3. 前記式(II)で表される化合物のA及びBうちの少なくとも1つが−CH基である請求項2に記載の化合物。
  4. 以下の式(III)で表される化合物またはその塩の1つであ請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
    Figure 0006945546
    式中、
    、R及びZは請求項1に記載の前記式(I)で定義された通りである。
  5. 以下の式(IV)で表される化合物またはその塩の1つであ請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物。
    Figure 0006945546
    式中、
    及びRは請求項1に記載の前記式(I)で定義された通りである。
  6. 前記Rが以下の式で表される請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物。
    Figure 0006945546
  7. 前記Rが以下の式から選択される請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物。
    Figure 0006945546
    (式中、Z’はフッ素原子であり、jは0、1又は2である。
  8. 少なくとも1つの(S)立体配置の不斉炭素原子を有する請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 以下の式から選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
    Figure 0006945546
  10. 選択的カスパーゼ−2阻害剤として使用される請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 求項1〜9のいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物と、少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤とを含有する医薬組成物。
  12. 薬として使用される請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  13. スパーゼ−2活性が関与する疾患及び/又は傷害の予防及び/又は治療に使用するための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  14. 細胞死を伴う病態;新生児脳障害;外傷性脳障害;腎虚血;低酸素性(H−I)虚血;脳卒中様状況の脳障害;心虚血;心筋梗塞;筋萎縮性側索硬化症(ALS);網膜障害;眼疾患;皮膚損傷;無菌性炎症性疾患;病原菌に起因する疾患;肥満症;メタボリックシンドローム;及び非アルコール性脂肪性肝疾患の予防及び/又は治療に使用するための、請求項に記載の化合物。
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