JP6945206B1 - ミシンのボビンケース交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障率を下げ、修理によるダウンタイムを減らし、ミシンの稼働率を上げる。【解決手段】ボビンケース交換装置1は、補充ボビンケース受け2と、固定ベース3と、旋回ベース4と、開閉可能なツメ10を有するツメ装置6と、旋回ベース4を旋回可能にする旋回機構17と、ツメ装置6を旋回ベース4に対して前後スライド可能にする前後スライド機構22と、ツメを開閉可能にするツメ開閉機構34と、旋回機構17と前後スライド機構22とツメ開閉機構34とをすべて駆動する1つの駆動軸16とを含む。さらに、補充ボビンケース受け2への補充ボビンケースセット忘れと、釜64からの空ボビンケース取り出しミスと、補充ボビンケース受け2からの補充ボビンケース取り出しミスと、駆動軸16の原点検出とを、1つのセンサー51で検出するエラー検出装置40を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、ミシンのボビンケース交換装置に関するものである。
ボビンケース交換装置は、下糸が無くなった又は無くなりかけたボビンを収容したボビンケース(以下「空ボビンケース」という。)を釜から取り出し、それと交換に、下糸が満巻されたボビンを収容したボビンケース(以下「補充ボビンケース」という。)を釜に取り付けるものである。
特許文献1には、 補充ボビンケースを配したボビン収容部と、縦形搬送ベースと、縦形搬送ベースに設けられた案内溝と、縦形搬送ベースに旋回ピンにより回動可能に支持されチャックピンを案内溝に沿って往復摺動させるチャック駆動レバーと、チャックピンに連結された取付ベースと、取付ベースに取り付けられたチャック爪を有するボビンチャックとを備えたボビンケース交換装置が開示されている。ボビンチャックは取付ベースとともに、チャック駆動レバーの回動によって、ボビン収容部に対応する「待機位置」と釜に対応する「交換位置」とそれらの「中間位置」とに回動しうる。
ボビンチャックの回動動作は、まず中間位置から交換位置に回動してチャック爪を閉じて空ボビンケースを抜き取り、中間位置に戻ってチャック爪を開いて空ボビンケースを落下させ、待機位置に回動してチャック爪を閉じて補充ボビンケースを掴んで抜き取り、待機位置から交換位置に回動してチャック爪の開閉で補充ボビンケースを釜に装着する。このボビンチャックの回動動作は、チャック駆動エアシリンダーによってチャック駆動レバーを回動させて行う。また、チャック爪の開閉動作は、チャックエアシリンダーによって行う。
また、最近のボビンケース交換装置の製品には、上記ボビンチャックの回動動作(及び前後動作)をモーターによって行い、チャック爪の開閉動作を別の直動モーターによって行うものがある。
特許第5700609号公報
ボビンケース交換装置は、元来は人が手で交換していた作業を、装置にて自動で行うことにより、ミシンのダウンタイムを減らし、稼働率を上げることを目的としている。しかし、装置である以上、故障は発生するものであり、故障が多ければ修理によるダウンタイムが発生し、稼働率が想定通りに上がらなくなってしまう。そして、平均故障間隔(MTBF)の計算では、部品点数が増えるほど故障率が上がることが知られている。
駆動源として、上記の特許文献1の装置では2つの駆動軸とそれらを駆動する2つのエアシリンダーを使用しており、上記の製品では2つの駆動軸とそれらを駆動する2つのモーターを使用しているため、いずれの装置も、駆動軸・駆動源が各1つである場合と比べて、故障率が上がるという問題がある。
また、上記の製品では、マグネットセンサーによって、駆動軸の原点を合わせており、接触型センサーとしてのマイクロスイッチによって、補充ボビンケースが待機位置がセットされているかどうかを検出している。このように、センサーについても2つを使用しているため、センサーが1つである場合と比べて、故障率が上がるという問題がある。
そこで、本発明の第1の目的は、駆動軸を1つにして故障率を下げ、修理によるダウンタイムを減らし、ミシンの稼働率を上げることにある。
さらに、本発明の第2の目的は、エラー検出用のセンサーも1つにして故障率を下げ、修理によるダウンタイムを減らし、ミシンの稼働率を上げることにある。
本発明は、空ボビンケースをミシンの釜から取り出し、補充ボビンケースを釜に取り付けるボビンケース交換装置において、
補充ボビンケースをセットする補充ボビンケース受けと、
固定ベースと、
固定ベースに対して旋回可能な旋回ベースと、
空ボビンケース又は補充ボビンケースを掴むための開閉可能なツメを有するツメ装置と、
旋回ベースを補充ボビンケース受けを向く方向と釜を向く方向との間で旋回可能にする旋回機構と、
ツメ装置を旋回ベースに対して前後スライド可能にする前後スライド機構と、
ツメを開閉可能にするツメ開閉機構と、
旋回機構と前後スライド機構とツメ開閉機構とをすべて駆動する1つの駆動軸と、
を含み構成されたことを特徴とする。
ここで、前記駆動軸を1つの駆動モーターで回転させることが好ましい。
前記駆動モーターが1方向回転であることが好ましい。
前記駆動軸が、前記旋回ベースと共に旋回するものである態様を例示できる。
前記旋回機構は、駆動軸により回転する旋回用カムと、固定ベースに取り付けられたカムフォロアとを含み、旋回用カムが該カムフォロアを押すことにより旋回ベースが旋回する態様を例示できる。
前記ツメ開閉機構は、駆動軸により回転するツメ開閉用カムと、ツメと連動するカムフォロアとを含み、ツメ開閉用カムが該カムフォロアを押すことに基づいてツメが開閉する態様を例示できる。
前後スライド機構は、駆動軸により回転する前後スライド用カムと、ツメ装置と連動するカムフォロアとを含み、前後スライド用カムが該カムフォロアを押すことに基づいてツメ装置が前後スライドする態様を例示できる。
前記旋回機構は、駆動軸により回転する旋回用カムと、固定ベースに固定されたカムフォロアとを含み、旋回用カムが該カムフォロアを押すことにより旋回ベースが旋回し、
前記ツメ開閉機構は、駆動軸により回転するツメ開閉用カムと、ツメと連動するカムフォロアとを含み、ツメ開閉用カムが該カムフォロアを押すことに基づいてツメが開閉し、
前後スライド機構は、駆動軸により回転する前後スライド用カムと、ツメ装置と連動するカムフォロアとを含み、前後スライド用カムが該カムフォロアを押すことに基づいてツメ装置が前後スライドし、
前記旋回用カムとツメ開閉用カムと前後スライド用カムは同期して回転する態様を例示できる。
以上において、補充ボビンケース受けへの補充ボビンケースセット忘れと、釜からの空ボビンケース取り出しミスと、補充ボビンケース受けからの補充ボビンケース取り出しミスと、駆動軸の原点検出とを、1つのセンサーで検出するエラー検出装置を備えることが好ましい。
前記前後スライド機構は、駆動軸により回転する前後スライド用カムと、カムフォロアと、旋回ベースに取り付けられた前後スライド軸と、前後スライド軸にスライド可能に係合した後側スライドブロック及び前側スライドブロックと、両スライドブロック間の間隙に介装されたバネと、カムフォロアに後側スライドブロックを連動させる部材とを含み、
前側スライドブロックにツメ装置が取り付けられており、
前後スライド用カムが該カムフォロアを押すことに基づいてツメ装置が前後スライドし、
ツメ装置が空ボビンケース又は補充ボビンケースを押さえないときは、後側スライドブロックと前側スライドブロックは同量スライドし、
ツメ装置が空ボビンケース又は補充ボビンケースを押さえた後は、前側スライドブロックがスライドせず、後側スライドブロックがバネを圧縮して前側スライドブロックとの間隙を縮めながらスライドする態様を例示できる。
この態様において、補充ボビンケース受けへの補充ボビンケースセット忘れと、釜からの空ボビンケース取り出しミスと、補充ボビンケース受けからの補充ボビンケース取り出しミスと、駆動軸の原点検出とを、1つのセンサーで検出するエラー検出装置を備えることが好ましい。
前記エラー検出装置は、駆動モーターで回転する開スリット付きの円板状ドグと、ツメ装置と共に前後スライドする開スリット付きのバー状ドグと、円板状ドグとバー状ドグとが並んだ箇所に配置された前記センサーとしてのフォトセンサーとを備える態様を例示できる。
本発明によれば、駆動軸を1つにして故障率を下げ、修理によるダウンタイムを減らし、ミシンの稼働率を上げることができる。
さらに、エラー検出用のセンサーも1つにして故障率を下げ、修理によるダウンタイムを減らし、ミシンの稼働率を上げることができる。
図1は実施例のボビンケース交換装置の斜視図である。 図2は同装置の分解斜視図である。 図3は同装置の旋回ベース、前後スライド機構、エラー検出装置等の斜視図である。 図4は同装置の3つのカム等の分解斜視図である。 図5は同装置のツメ装置等の分解斜視図である。 図6は同装置の円板状ドグとバー状ドグの側面図である。 図7は同装置のタイミングチャート図である。 図8は同装置の駆動軸位相0°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図9は同装置の駆動軸位相30°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図10は同装置の駆動軸位相35°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図11は同装置の駆動軸位相60°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図12は同装置の駆動軸位相105°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図13は同装置の駆動軸位相130°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図14は同装置の駆動軸位相145°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図15は同装置の駆動軸位相155°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図16は同装置の駆動軸位相180°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図17は同装置の駆動軸位相210°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図18は同装置の駆動軸位相260°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図19は同装置の駆動軸位相280°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図20は同装置の駆動軸位相310°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図21は同装置の駆動軸位相340°での(a)は平面図、(b)は側面図である。 図22は同装置の補充ボビンケースセット忘れ検出を示す(a)は正常時の側面図、(b)はエラー時の側面図である。 図23は同装置の空ボビンケース取り出しミス検出を示す(a)は正常時の側面図、(b)はエラー時の側面図である。 図24は同装置の補充ボビンケース取り出しミス検出を示す(a)は正常時の側面図、(b)はエラー時の側面図である。
ボビンケース交換装置は、
補充ボビンケースをセットする補充ボビンケース受けと、
固定ベースと、
固定ベースに対して旋回可能な旋回ベースと、
空ボビンケース又は補充ボビンケースを掴むための開閉可能なツメを有するツメ装置と、
旋回ベースを補充ボビンケース受けを向く方向と釜を向く方向との間で旋回可能にする旋回機構と、
ツメ装置を旋回ベースに対して前後スライド可能にする前後スライド機構と、
ツメを開閉可能にするツメ開閉機構と、
旋回機構と前後スライド機構とツメ開閉機構とをすべて駆動する1つの駆動軸と、
補充ボビンケース受けへの補充ボビンケースセット忘れと、釜からの空ボビンケース取り出しミスと、補充ボビンケース受けからの補充ボビンケース取り出しミスと、駆動軸の原点検出とを、1つのセンサーで検出するエラー検出装置と
を含み構成されている。
ミシンの種類は特に限定されず、直線縫いミシン、模様縫いミシン、刺繍ミシン等を例示できる。
次に、本発明の実施例について図1〜図24を参照して説明する。なお、実施例の各部の構造、材料、形状及び寸法は例示であり、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更できる。
ミシン60は、ミシンヘッド(図示略)と、その下方のベッド61とを備える。ベッド61は機枠62の上に取り付けられ、ベッド61には駆動軸63が通されている。ベッドは、駆動軸63により駆動される釜64と、その上を覆う針板65とを備える。
ボビンケース交換装置1は、釜64の手前に設けられている。以下では、ボビンケース交換装置1から見て、釜64の側を「前」、釜64に向かって進むことを「前進」といい、反対の側を「後」、釜64から反対に離れることを「後退」ということにする。
図1〜図6に示すように、ボビンケース交換装置1は、
補充ボビンケースBをセットする補充ボビンケース受け2と、
固定ベース3と、
固定ベース3に対して旋回可能な旋回ベース4と、
空ボビンケースA又は補充ボビンケースBを掴むための開閉可能なツメ10を有するツメ装置6と、
旋回ベース4を、補充ボビンケース受け2を向く方向と釜64を向く方向との間で旋回可能にする旋回機構17と、
ツメ装置6を旋回ベース4に対して前後スライド可能にする前後スライド機構22と、
ツメ10を開閉可能にするツメ開閉機構34と、
旋回機構17と前後スライド機構22とツメ開閉機構34とをすべて駆動する1つの駆動軸16と、
駆動軸16を回転させる1つの駆動モーター14と、
補充ボビンケース受け2への補充ボビンケースセット忘れと、釜64からの空ボビンケース取り出しミスと、補充ボビンケース受け2からの補充ボビンケース取り出しミスと、駆動軸16の原点とを、1つのセンサーで検出するエラー検出装置40と
を含み構成されている。
[補充ボビンケース受け2]
補充ボビンケース受け2は、斜めに前傾することにより後面が斜め上後方を向く受け板に、補充ボビンケースBをセットする凹所が形成されてなる。補充ボビンケース受け2は、釜64の直下の機枠にブラケットを介して取り付けられている。
[固定ベース3]
固定ベース3は、縦方向と前後方向とに延びる板状体であって、補充ボビンケース受け2の側部に固定されている。ベースには、後述するモーターの旋回を逃がすための逃がし穴が形成されている。
[旋回ベース4]
旋回ベース4は、縦方向と前後方向とに延びる板状体であって、その後上部が固定ベース3の上部に対して旋回支持軸5により軸着され、該旋回支持軸5を中心にしてその前部が旋回可能となっている。
[ツメ装置6]
ツメ装置6は、スライドベース7と、スライドベース7の上にピン受け8を介して取り付けられた押さえ下板9と、押さえ下板9の上にピン受け8に係入する支点軸11により回動可能に取り付けられたツメ10と、押さえ下板9の上に固定されたツメ受け12と、ツメ10及びツメ受け12を覆う押さえ上板13とからなる。
後述する後側スライドブロック28と共に、スライドベース7、押さえ下板9、ツメ10、ツメ受け12及び押さえ上板13が共に前後スライドしうる。
ツメ10は、ツメ受け12に近付くように回動すると、ツメ受け12とでボビンケースのつまみを掴む「閉」となり、ツメ受け12から離れるように回動すると、ボビンケースA,Bのつまみを離して「開」となる。
[駆動モーター14]
駆動モーター14は、旋回ベース4の後部に横向きに取り付けられている。モーター本体15は旋回ベース4の左側にあって固定ベース3の逃がし穴を貫通しており、モーター本体15が回転させる駆動軸16は旋回ベース4の右側に突出している。
[旋回機構17]
旋回機構17は、駆動軸16に取り付けられて回転する旋回用カム18と、固定ベース3に基台20及び旋回位相調整板21を介して取り付けられたカムフォロア19とを含み構成されている。
旋回用カム18は特定カムプロフィールのカム縁をもつ板カムであり、回転に伴いカム縁の各位相が、カムフォロア19を押すことにより、旋回用カム18とともに旋回ベース4が旋回するようになっている。また、基台20に対して旋回位相調整板21を位置調整して止めることにより、旋回位相を調整することができる。なお、カムフォロア19を旋回用カム18に当接させる方向に、旋回機構17を付勢するバネ機構(図示略)を備えている。
旋回用カム18等による旋回ベース4の旋回角度(補充ボビンケース受け2を向く方向と釜64を向く方向との間の角度)は例えば20〜40°(図示例は30°)であり、機構を組み込みやすく且つ旋回時間を短くできる。
[前後スライド機構22]
前後スライド機構22は、駆動軸16により旋回用カム18と同期して回転する前後スライド用カム23と、カムフォロア24付きの四節リンク25と、四節リンク25の1つのレバーに取り付けられた前後スライド用レバー26と、旋回ベース4に取り付けられた前後スライド軸27と、前後スライド軸27にスライド可能に係合した後側スライドブロック28及び前側スライドブロック29と、両スライドブロック28,29間の前後長8mmほどの間隙30に介装されたバネ31と、後側スライドブロック28に突設され、前後スライド用レバー26に係合するレバー駆動ピン32とを含み構成され、前側スライドブロック29にツメ装置6のスライドベース7が取り付けられている。
前後スライド用カム23は、その孔に旋回用カム18の孔にも差し込まれた複数本の連結ネジ33が差し込まれていることにより、旋回用カム18と同期して回転する。前後スライド用カム23は特定カムプロフィールのカム縁をもつ板カムであり、回転に伴いカム縁の各位相がカムフォロア24を押して、四節リンク25を前後方向に揺動させる。この揺動共に前後スライド用レバー26が揺動してレバー駆動ピン32を押すことにより、後側スライドブロック28がバネ31を介して前側スライドブロック29を押すので、後側スライドブロック28と前側スライドブロック29は同量スライドし、前側スライドブロック29にスライドベース7において取り付けられたツメ装置6が前後スライドするようになっている。なお、カムフォロア24を前後スライド用カム23に当接させる方向に、前後スライド機構22を付勢するバネ機構(図示略)を備えている。
詳しくは、後側スライドブロック28及び前側スライドブロック29の前後スライド量が44mmになったときに、後述するように押さえ下板9及び押さえ上板13がボビンケースA,Bを押さえるので、前側スライドブロック29(及びそれに取り付けられたスライドベース7とバー状ドグ46)はそれ以上スライドしなくなる。その後、後側スライドブロック28のみがバネ31を圧縮しながら2mmスライドしてストロークの46mmに達し、間隙30は8mmから6mmに縮まる。
しかし、押さえるべきボビンケースA,Bがなかった場合には、後側スライドブロック28及び前側スライドブロック29の前後スライド量が44mmになったときに、押さえ下板9及び押さえ上板13がボビンケースA,Bを押さえないので、前側スライドブロック29はさらにスライド可能である。その後、後側スライドブロック28は、前側スライドブロック29(及びそれに取り付けられたスライドベース7とバー状ドグ46)とともに2mmスライドしてストロークの46mmに達する。
[ツメ開閉機構34]
ツメ開閉機構34は、駆動軸16により旋回用カム18と同期して回転するツメ開閉用カム35と、カムフォロア36付きのツメ開閉用レバー37と、四節リンク38と、ツメ10の支点軸11よりも後側から下方へ延び、押さえ下板9のスリットを貫通して、四節リンク38の側縁に当たるツメ駆動ピン39とを含み構成されている。
ツメ開閉用カム35は、その孔に旋回用カム18の孔にも差し込まれた複数本の連結ネジ33が差し込まれていることにより、旋回用カム18と同期して回転する。ツメ開閉用カム35は特定カムプロフィールのカム縁をもつ板カムであり、回転に伴いカム縁の各位相がカムフォロア36を押してツメ開閉用レバー37を前後方向に揺動させ、ツメ開閉用レバー37が係合ピンを介して四節リンク38を前後方向に揺動させるとともに四節リンク38の側縁を横方向に変位させ、該側縁がツメ駆動ピン39を押すことにより、ツメ10が回動して開閉するようになっている。なお、カムフォロア36をツメ開閉用カム35に当接させる方向に、ツメ開閉機構34を付勢するバネ機構(図示略)を備えている。
[エラー検出装置40]
エラー検出装置40は、駆動軸16により旋回用カム18と同期して回転する円板状ドグ41と、スライドベース7に取り付けられて共に前後スライドするバー状ドグ46と、センサーベース50に取り付けられた1つのフォトセンサー51とからなる。
円板状ドグ41は、その孔に旋回用カム18にも差し込まれた複数本の連結ネジ33が差し込まれていることにより、旋回用カム18と同期して回転する。円板状ドグ41は、カム角度と位相を合わせた開スリットが形成された円板であり、詳しくは、
・駆動軸16の位相0°(原点)に合わせた円板側原点検出スリット42と、
・位相157°に合わせた円板側補充ボビンケース忘れ用スリット43と、
・位相265°に合わせた円板側空ボビンケース用スリット44と、
・位相283°に合わせた円板側補充ボビンケース用スリット45と
が形成されている。
バー状ドグ46は、カム角度と位相を合わせた開スリットが形成された前後方向に延びる帯板であり、詳しくは、
・バー側原点検出スリット47と、
・バー側空ボビンケース用スリット48と
が形成されている。
円板状ドグ41とバー状ドグ46とは、両者のスリットが重なりうる位置関係で、横方向に近接して並んでいる。
センサーベース50は、円板状ドグ41とバー状ドグ46の情報に位置するように、旋回ベース4の上部に取り付けられている。
1つのフォトセンサー51は、センサーベース50に取り付けられた発光体及び受光体からなり、円板状ドグ41のスリットとバー状ドグ46のスリットとが合致したことを検知して、補充ボビンケース受け2への補充ボビンケースセット忘れと、釜64からの空ボビンケース取り出しミスと、補充ボビンケース受け2からの補充ボビンケース取り出しミスと、駆動軸16の原点とを検出する。その詳細は後述する。
[基本動作]
以上のように構成された本実施例のボビンケース交換装置1の基本動作を、図7のタイミングチャートと、図8〜図21の動作図を参照して説明する。
(1)駆動軸16の位相が0°(原点)のとき、図8に示すように、ツメ装置6は旋回ベース4と共に、補充ボビンケース受け2を向く方向と釜64を向く方向との中間位置にある。このとき、釜64には空ボビンケースAがあり、補充ボビンケース受け2には補充ボビンケースBがセットされている。
そして、駆動軸16が一方向に回転しはじめると、タイミングチャートのとおり、ツメ装置6は旋回ベース4と共に釜64を向く方向となる側に旋回しはじめるとともに、ツメ装置6は前進しはじめる。
(2)駆動軸16が回動して位相30°のとき、図9に示すように、ツメ装置6は旋回ベース4と共に釜64を向く方向となり、ツメ装置6は空ボビンAのすぐ手前まで前進している。このとき、ツメ10は「開」から閉じはじめる。
(3)駆動軸16が回動して位相35°のとき、図10に示すように、ツメ装置6は前進し終わり、押さえ下板9及び押さえ上板13(同図では図示略)の前端が空ボビンケースAを押さえ、ツメ10は「開」から「閉」に向けて少し回動しているが、まだ空ボビンケースAのつまみを掴んではいない。このように、つまみを掴む前に空ボビンケースAを押さえる理由は、つまみを掴む際に空ボビンケースA全体が連れ動いて傾かないようにするためである(空ボビンケースAの安定化)。
(4)駆動軸16が回動して位相60°のとき、図11に示すように、ツメ10は「閉」となって空ボビンケースAのつまみを掴んでおり、ツメ装置6は後退しはじめる。その後、ツメ装置6は旋回ベース4と共に補充ボビンケース受け2を向く方向となる側に旋回しはじめる。
(5)駆動軸16が回動して位相105°のとき、図12に示すように、ツメ装置6は旋回ベース4と共に、補充ボビンケース受け2を向く方向と釜64を向く方向との中間位置にあり、ツメ装置6は後退し終わっている。その後、ツメ10は「閉」から開きはじめ、つまみを離して空ボビンケースAを落下させる。
(6)駆動軸16が回動して位相130°のとき、図13に示すように、ツメ装置6は旋回ベース4と共に、補充ボビンケース受け2を向く方向となり、(厳密には125°から)ツメ装置6は前進しはじめる。
(7)駆動軸16が回動して位相145°のとき、図14に示すように、ツメ装置6は補充ボビンケースBのすぐ手前まで前進している。
(8)駆動軸16が回動して位相155°のとき、図15に示すように、ツメ装置6は前進し終わり、押さえ下板9及び押さえ上板13(同図では図示略)の前端が補充ボビンケースBを押さえ、ツメ10は「開」から「閉」に向けて少し回動しているが、まだ補充ボビンケースBのつまみを掴んではいない。このように、つまみを掴む前に補充ボビンケースBを押さえる理由は、つまみを掴む際に補充ボビンケースB全体が連れ動いて傾かないようにするためである(補充ボビンケースBの安定化)。
(9)駆動軸16が回動して位相180°のとき、図16に示すように、ツメ10は「閉」となって補充ボビンケースBのつまみを掴んでおり、ツメ装置6は後退しはじめる。その後、ツメ装置6は旋回ベース4と共に釜64を向く方向となる側に旋回しはじめる。
(10)駆動軸16が回動して位相210°のとき、図17に示すように、ツメ装置6は後退し終わり、(厳密には205°から)ツメ装置6は旋回ベース4と共に釜64を向く方向となる側に旋回しはじめる。
(11)駆動軸16が回動して位相260°のとき、図18に示すように、ツメ装置6は旋回ベース4と共に釜64を向く方向となり、ツメ装置6は釜64のすぐ手前まで前進している。
(12)駆動軸16が回動して位相280°のとき、図19に示すように、ツメ装置6は前進し終わって補充ボビンケースBを釜64に係入させており、ツメ10は「閉」から回動しはじめる。
(13)駆動軸16が回動して位相310°のとき、図20に示すように、ツメは「開」となって補充ボビンケースBを釜64に取り付け終わっており、ツメ装置6は旋回ベース4と共に補充ボビンケース受け2を向く方向となる側に旋回しはじめ、(厳密には305°から)ツメ装置6は後退しはじめる。
(14)駆動軸16が回動して位相340°のとき、図21に示すように、ツメ装置6は旋回ベース4と共に、補充ボビンケース受け2を向く方向となり、ツメ装置6は後退し終わる。その後、駆動軸16は回動して位相0°(原点)となる。
以上のように、駆動軸16の一方向の1回転で、ボビンケース交換が完了する。次のボビンケース交換は、同じく駆動軸16の一方向の1回転で行われる。
[エラー検出と原点検出]
次に、本実施例のボビンケース交換装置1において、動作上問題となるため検出すべき3点のエラー検出と、駆動軸16の原点検出とを、図7のタイミングチャートと、図22〜図24の動作図を参照して説明する。
(ア)補充ボビンケースセット忘れ検出
図22は、駆動軸16が回動して位相157°のとき([基本動作](8)の直後)の動作図であり、補充ボビンケースBを補充ボビンケース受け2から取り出そうとしている。
同図(a)は、正常時、すなわち補充ボビンケース受け2に補充ボビンケースBがセットされていた場合を示す。上記[前後スライド機構22]と[基本動作](8)で説明したとおり、後側スライドブロック28及び前側スライドブロック29の前後スライド量が44mmになったときに、押さえ下板9及び押さえ上板13(同図では図示略)が補充ボビンケースBを押さえ、前側スライドブロック29及びバー状ドグ46はそれ以上スライドしなくなり、その後、後側スライドブロック28のみが間隙30のバネ31(図3参照)を圧縮しながら2mmスライドして、間隙30は8mmから6mmに縮まっている。このとき、フォトセンサー51上を、円板側補充ボビンケース忘れ用スリット43が通過するが、該スリット43をバー状ドグ46の後端部が塞ぐため、フォトセンサー51はエラー検出しない。
なお、前側スライドブロック29の前端からフォトセンサー51までの距離は103mmである。
同図(b)は、エラー時、すなわち補充ボビンケース受け2に補充ボビンケースBをセットし忘れていた場合を示す。上記[前後スライド機構22]で説明したとおり、押さえ下板9及び押さえ上板13は補充ボビンケースを押さえないから、後側スライドブロック28は前側スライドブロック29及びバー状ドグ46とともにストロークの46mmまでスライドし、間隙30のバネ31は圧縮しておらず、間隙30は8mmである。すなわち、バー状ドグ46は、上記(a)の正常時よりも2mmだけ前にある。このとき、フォトセンサー51上を、円板側補充ボビンケース忘れ用スリット43が通過し、該スリット43をバー状ドグ46の後端部が塞がないため、フォトセンサー51はエラー検出し、ボビンケース交換装置1は停止する。
(イ)空ボビンケース取り出しミス検出
図23は、駆動軸16が回動して位相266°のとき([基本動作](11)の直後)の動作図であり、補充ボビンケースBを釜64に取り付けようとしている。
同図(a)は、正常時、すなわちそれ以前の[基本動作](4)で空ボビンケースAが取り出された釜64に、補充ボビンケースBを取り付ける場合を示す。後側スライドブロック28及び前側スライドブロック29のスライドはストロークの途中であり、補充ボビンケースBは何にも当たっていないから、間隙30のバネ31(図3参照)は圧縮しておらず、間隙30は8mmである。このとき、フォトセンサー51上を、円板側空ボビンケース用スリット44が通過するが、該スリット44をバー状ドグ46の後部が塞ぐため、フォトセンサー51はエラー検出しない。
なお、前側スライドブロック29の前端からフォトセンサー51までの距離は91mmである。
同図(b)は、エラー時、すなわちそれ以前の[基本動作](4)で取り出しミスにより空ボビンケースAが残っている釜64に、補充ボビンケースBを取り付ける場合を示す。後側スライドブロック28及び前側スライドブロック29のスライドはストロークの途中であるが、補充ボビンケースBが空ボビンケースAに当たるから、前側スライドブロック29及びバー状ドグ46はすでにスライドが止まっており、後側スライドブロック28のみが間隙30のバネ31を圧縮しながら4mmスライドして、間隙30は8mmから4mmに縮まっている。すなわち、バー状ドグ46は上記(a)の正常時よりも4mmだけ後ろにある。このとき、フォトセンサー51上を、円板側空ボビンケース用スリット44が通過し、該スリット44にバー側空ボビンケース用スリット48が合致するため、フォトセンサー51はエラー検出し、ボビンケース交換装置1は停止する。
(ウ)補充ボビンケース取り出しミス検出
図24は、駆動軸16が回動して位相284°のとき([基本動作](12)の直後)の動作図であり、補充ボビンケースBを釜64に取り付け終わろうとしている。
同図(a)は、正常時、すなわちそれ以前の[基本動作](9)で補充ボビンケース受け2から取り出して掴んでいる補充ボビンケースBを釜64に取り付ける場合を示す。上記(ア)(a)と(場所は異なるが)同様に、押さえ下板9及び押さえ上板13が補充ボビンケースBを押さえることから、間隙30は8mmから6mmに縮まっている。このとき、フォトセンサー51上を、円板側補充ボビンケース用スリット45が通過するが、該スリット45をバー状ドグ46の後端部が塞ぐため、フォトセンサー51はエラー検出しない。
同図(b)は、エラー時、すなわちそれ以前の[基本動作](9)で補充ボビンケース受け2からの取り出しミスにより掴んでいない補充ボビンケースを釜64に取り付けようとする場合を示す。上記(ア)(b)と(場所は異なるが)同様に、押さえ下板9及び押さえ上板13は補充ボビンケースを押さえないから、間隙30は8mmである。すなわち、バー状ドグ46は、上記(a)の正常時よりも2mmだけ前にある。このとき、フォトセンサー51上を、円板側補充ボビンケース用スリット45が通過し、該スリット45をバー状ドグ46の後端部が塞がないため、フォトセンサー51はエラー検出し、ボビンケース交換装置1は停止する。
(エ)駆動軸16の原点検出
駆動軸16が1回転して正しく位相0°(原点)となったとき、フォトセンサー51上で、円板側原点検出スリット42とバー側原点検出スリット47が合致するため、フォトセンサー51は原点検出し、ボビンケース交換装置1は停止する。
以上詳述した本実施例のボビンケース交換装置1により、次の作用効果が得られる。
(a)旋回機構17と前後スライド機構22とツメ開閉機構34とをすべて1つの駆動軸16で駆動するので、故障率を下げることができ、修理によるダウンタイムを減らし、ミシンの稼働率を上げることができる。
(b)1つの駆動軸16を1つの駆動モーター14で回転させるため、さらに故障率を下げることができる。
(c)前記駆動モーター14が1方向回転であるため、動作がスムーズで、制御が容易である。
(d)エラー検出用のセンサーも1つなので、故障率を下げることができ、修理によるダウンタイムを減らし、ミシンの稼働率を上げることができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。
A 空ボビンケース
B 補充ボビンケース
1 ボビンケース交換装置
2 補充ボビンケース受け
3 固定ベース
4 旋回ベース
5 旋回支持軸
6 ツメ装置
7 スライドベース
8 ピン受け
9 押さえ下板
10 ツメ
11 支点軸
13 押さえ上板
14 駆動モーター
15 モーター本体
16 駆動軸
17 旋回機構
18 旋回用カム
19 カムフォロア
20 基台
21 旋回位相調整板
22 前後スライド機構
23 前後スライド用カム
24 カムフォロア
25 四節リンク
26 前後スライド用レバー
27 前後スライド軸
28 後側スライドブロック
29 前側スライドブロック
30 間隙
32 レバー駆動ピン
33 連結ネジ
34 ツメ開閉機構
35 ツメ開閉用カム
36 カムフォロア
37 ツメ開閉用レバー
38 四節リンク
39 ツメ駆動ピン
40 エラー検出装置
41 円板状ドグ
42 円板側原点検出スリット
43 円板側補充ボビンケース忘れ用スリット
44 円板側空ボビンケース用スリット
45 円板側補充ボビンケース用スリット
46 バー状ドグ
47 バー側原点検出スリット
48 バー側空ボビンケース用スリット
50 センサーベース
51 フォトセンサー
60 ミシン
60 位相
61 ベッド
62 機枠
63 駆動軸
64 釜
65 針板

Claims (12)

  1. 空ボビンケース(A)をミシン(60)の釜(64)から取り出し、補充ボビンケース(B)を釜(64)に取り付けるボビンケース交換装置において、
    補充ボビンケース(B)をセットする補充ボビンケース受け(2)と、
    固定ベース(3)と、
    固定ベース(3)に対して旋回可能な旋回ベース(4)と、
    空ボビンケース(A)又は補充ボビンケース(B)を掴むための開閉可能なツメ(10)を有するツメ装置(6)と、
    旋回ベース(4)を補充ボビンケース受け(2)を向く方向と釜(64)を向く方向との間で旋回可能にする旋回機構(17)と、
    ツメ装置(6)を旋回ベース(4)に対して前後スライド可能にする前後スライド機構(22)と、
    ツメ(10)を開閉可能にするツメ開閉機構(34)と、
    旋回機構(17)と前後スライド機構(22)とツメ開閉機構(34)とをすべて駆動する1つの駆動軸(16)と、
    を含み構成されたことを特徴とするミシンのボビンケース交換装置。
  2. 前記駆動軸(16)を1つの駆動モーター(14)で回転させる請求項1記載のミシンのボビンケース交換装置。
  3. 前記駆動モーター(14)が1方向回転である請求項2記載のミシンのボビンケース交換装置。
  4. 前記駆動軸(16)が、前記旋回ベース(4)と共に旋回するものである請求項1〜3のいずれか一項に記載のミシンのボビンケース交換装置。
  5. 前記旋回機構(17)は、駆動軸(16)により回転する旋回用カム(18)と、固定ベース(3)に取り付けられたカムフォロア(19)とを含み、旋回用カム(18)が該カムフォロア(19)を押すことにより旋回ベース(4)が旋回する請求項4記載のミシンのボビンケース交換装置。
  6. 前記ツメ開閉機構(34)は、駆動軸(16)により回転するツメ開閉用カム(35)と、ツメ(10)と連動するカムフォロア(36)とを含み、ツメ開閉用カム(35)が該カムフォロア(36)を押すことに基づいてツメ(10)が開閉する請求項4又は5記載のミシンのボビンケース交換装置。
  7. 前後スライド機構(22)は、駆動軸(16)により回転する前後スライド用カム(23)と、ツメ装置(6)と連動するカムフォロア(24)とを含み、前後スライド用カム(23)が該カムフォロア(24)を押すことに基づいてツメ装置(6)が前後スライドする請求項4〜6のいずれか一項に記載のミシンのボビンケース交換装置。
  8. 前記旋回機構(17)は、駆動軸(16)により回転する旋回用カム(18)と、固定ベース(3)に固定されたカムフォロア(19)とを含み、旋回用カム(18)が該カムフォロア(19)を押すことにより旋回ベース(4)が旋回し、
    前記ツメ開閉機構(34)は、駆動軸(16)により回転するツメ開閉用カム(35)と、ツメ(10)と連動するカムフォロア(36)とを含み、ツメ開閉用カム(35)が該カムフォロア(36)を押すことに基づいてツメ(10)が開閉し、
    前後スライド機構(22)は、駆動軸(16)により回転する前後スライド用カム(23)と、ツメ装置(6)と連動するカムフォロア(24)とを含み、前後スライド用カム(23)が該カムフォロア(24)を押すことに基づいてツメ装置(6)が前後スライドし、
    前記旋回用カム(18)とツメ開閉用カム(35)と前後スライド用カム(23)は同期して回転する請求項4記載のミシンのボビンケース交換装置。
  9. 補充ボビンケース受け(2)への補充ボビンケースセット忘れと、釜(64)からの空ボビンケース取り出しミスと、補充ボビンケース受け(2)からの補充ボビンケース取り出しミスと、駆動軸(16)の原点検出とを、1つのセンサー(51)で検出するエラー検出装置(40)を備える請求項1〜8のいずれか一項に記載のミシンのボビンケース交換装置。
  10. 前記前後スライド機構(22)は、駆動軸(16)により回転する前後スライド用カム(23)と、カムフォロア(24)と、旋回ベース(4)に取り付けられた前後スライド軸(27)と、前後スライド軸(27)にスライド可能に係合した後側スライドブロック(28)及び前側スライドブロック(29)と、両スライドブロック(28,29)間の間隙(30)に介装されたバネ(31)と、該カムフォロア(24)に後側スライドブロック(28)を連動させる部材(25,26,32)とを含み、
    前側スライドブロック(29)にツメ装置(6)が取り付けられており、
    前後スライド用カム(23)が該カムフォロア(24)を押すことに基づいてツメ装置(6)が前後スライドし、
    ツメ装置(6)が空ボビンケース(A)又は補充ボビンケース(B)を押さえないときは、後側スライドブロック(28)と前側スライドブロック(29)は同量スライドし、
    ツメ装置(6)が空ボビンケース(A)又は補充ボビンケース(B)を押さえた後は、前側スライドブロック(29)がスライドせず、後側スライドブロック(28)がバネ(31)を圧縮して前側スライドブロック(29)との間隙(30)を縮めながらスライドする請求項4〜8のいずれか一項に記載のミシンのボビンケース交換装置。
  11. 補充ボビンケース受け(2)への補充ボビンケースセット忘れと、釜(64)からの空ボビンケース取り出しミスと、補充ボビンケース受け(2)からの補充ボビンケース取り出しミスと、駆動軸(16)の原点検出とを、1つのセンサー(51)で検出するエラー検出装置(40)を備える請求項10記載のミシンのボビンケース交換装置。
  12. 前記エラー検出装置(40)は、駆動モーター(14)で回転する開スリット(42−45)付きの円板状ドグ(41)と、ツメ装置(6)と共に前後スライドする開スリット(47,48)付きのバー状ドグ(46)と、円板状ドグ(41)とバー状ドグ(46)とが並んだ箇所に配置された前記センサー(51)としてのフォトセンサーとを備える請求項11記載のミシンのボビンケース交換装置。
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