JP6945146B2 - 両面塗布装置及び両面塗布方法 - Google Patents
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Description
しかし、近年の電子機器および通信機器の多機能化、さらには電気自動車向け電源としてリチウム二次電池の高容量化や充放電サイクル特性の向上が望まれている。
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成する表面塗布用ダイと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前の前記基材の変位、及び、前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測する第1の変位計と、
前記表面に合剤スラリーを塗布した前記基材を搬送する搬送用ロールと、
前記搬送用ロールで搬送されている前記基材の裏面に合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成する裏面塗布用ダイと、
前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向して設けられ、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前の前記基材の変位、並びに、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測する第2の変位計と、
前記第1の変位計で計測した前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記第2の変位計で計測した前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御する、吐出量調整機構と、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させる乾燥炉と、
を備える。
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び裏面合剤層の形成前の前記基材の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に表面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記基材の裏面に裏面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成するステップと、
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前後の前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向する位置から計測した前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後の前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御するステップと、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させるステップと、
を含む。
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成する表面塗布用ダイと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前の前記基材の変位、及び、前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測する第1の変位計と、
前記表面に表面合剤層を形成した前記基材を搬送する搬送用ロールと、
前記搬送用ロールで搬送されている前記基材の裏面に合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成する裏面塗布用ダイと、
前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向して設けられ、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前の前記基材の変位、並びに、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測する第2の変位計と、
前記第1の変位計で計測した前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記第2の変位計で計測した前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御する、吐出量調整機構と、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させる乾燥炉と、
を備える。
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び裏面合剤層の形成前の前記基材の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に表面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記基材の裏面に裏面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成するステップと、
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前後の前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向する位置から計測した前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後の前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御するステップと、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させるステップと、
を含む、両面塗布方法。
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後に前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で計測してもよい。
<両面塗布装置>
図1は、実施の形態1に係る基材の表裏両面に合剤スラリーを塗布する両面塗布装置20の全体構成を示す概略図である。図2は、実施の形態1に係る両面塗布装置20の構成の一例を示すブロック図である。なお、図1では、便宜上、基材1の幅方向をX方向とし、基材1の乾燥炉8への搬送方向をY方向とし、鉛直上方をZ方向として示している。
実施の形態1に係る両面塗布装置20は、基材1を支持するバックアップロール2と、表面塗布用ダイ3と、第1の変位計10と、基材1を搬送する搬送用ロール5と、裏面塗布用ダイ6と、第2の変位計11と、吐出量調整機構12と、乾燥炉8と、を備える。表面塗布用ダイ3によって、バックアップロール2で支持している基材1の表面に合剤スラリーを塗布して表面合剤層4を形成する。第1の変位計10によって、表面合剤層4を形成前後のバックアップロール2で支持している基材1の変位及び表面合剤層の変位を搬送方向(Y方向)と交差する幅方向(X方向)について少なくとも2点で計測する。搬送用ロール5によって表面に表面合剤層4を形成した基材1を搬送する。裏面塗布用ダイ6によって搬送用ロール5で搬送されている基材1の裏面に合剤スラリーを塗布して裏面合剤層7を形成する。第2の変位計11は、基材1を挟んで裏面塗布用ダイ6と対向して設けられている。この第2の変位計11によって、表面合剤層4及び裏面合剤層7の形成前後の基材1の変位及び基材1の撓みを含む表面合剤層の変位を幅方向(X方向)について少なくとも2点で計測する。吐出量調整機構12によって、第1の変位計10で計測した基材1の変位及び表面合剤層の変位から表面合剤層4の厚みを算出する。また、第2の変位計11で計測した基材の変位と基材1の撓みを含む表面合剤層の変位から基材の撓みを含む表面合剤層の厚みを算出する。さらに、表面合剤層の厚みと基材の撓みを含む表面合剤層の厚みと、に基づいて、幅方向(X方向)についての基材1の撓みを算出する。そして、算出した幅方向(X方向)についての基材1の撓みと相反するように、裏面塗布用ダイ6からの幅方向(X方向)についての合剤スラリーの吐出量を制御する。乾燥炉8によって表面合剤層4及び裏面合剤層7を有する基材1を乾燥させる。
第1の変位計10は、表面塗布用ダイ3により表面合剤層4が塗布される箇所に設置されている。この第1の変位計10によって、表面合剤層の形成前後の幅方向(X方向)についての基材1の変位及び表面合剤層4の変位を計測する。第1の変位計10は、幅方向(X方向)で基材の変位を計測するために、中央に対して両端にわたって線対象の場合には、中央と一方の端部との少なくとも2箇所に設置すればよい。好ましくは、3箇所以上設置する。
第1の変位計10は、非接触での変位計であればよく、例えば、レーザ変位計を用いることができる。なお、レーザ変位計に限られず、非接触で基材の変位及び表面合剤層4の変位を計測できるものであればよい。
なお、基材1の一部に表面合剤層を形成しない箇所がある場合には、その表面合剤層を形成しない箇所について、表面合剤層の形成後に、基材の変位と表面合剤層の変位とを同時に計測できる。この場合には表面合剤層の形成後の計測のみを行えばよい。
第2の変位計11は、基材1を挟んで裏面塗布用ダイ6と対向して設けられている。この第2の変位計11によって、表面合剤層及び裏面合剤層の形成前後の幅方向(X方向)についての基材の変位及び基材1の撓みを含む表面合剤層4の変位を計測する。第2の変位計11は、幅方向(X方向)で基材の変位及び表面合剤層の変位を計測するために、中央に対して両端にわたって線対象の場合には、中央と一方の端部との少なくとも2箇所に設置すればよい。好ましくは、3箇所以上設置する。
第2の変位計11は、非接触での変位計であればよく、例えば、レーザ変位計を用いることができる。なお、レーザ変位計に限られず、非接触で基材の変位を計測できるものであればよい。また、設置する複数の第2の変位計は、裏面塗布用ダイ6に対する距離が実質的に同一となるように配置されていることが好ましい。
なお、基材1の一部、特に、端部に表面合剤層及び裏面合剤層を形成しない箇所がある場合には、表面合剤層及び裏面合剤層を形成後にも端部には表面合剤層及び裏面合剤層が形成されていない。そこで、表面合剤層及び裏面合剤層を形成後に端部について基材の変位を計測し、表面合剤層及び裏面合剤層が形成されている箇所について基材の撓みを含む表面合剤層の変位を計測すればよい。この場合には、表面合剤層及び裏面合剤層を形成後の計測のみを行えばよい。
吐出量調整機構12によって、第1の変位計10で計測した幅方向(X方向)についての基材1の変位と第2の変位計11で計測した幅方向(X方向)についての基材1の撓みを含む変位とに基づいて裏面合剤層7形成時の基材1の撓み量を算出する。そして、算出した基材1の撓みに応じて裏面塗布用ダイ6からの幅方向(X方向)についての合剤スラリーの吐出量を制御する。
なお、吐出量調整機構12は、ハードウエアとして実現してもよく、あるいは後述するようにプログラムとして実現してもよい。
制御部30は、例えば、コンピュータ装置である。このコンピュータ装置としては、汎用的なコンピュータ装置を用いることができ、例えば、図2に示すように、処理部31、記憶部32、表示部33を含む。なお、さらに、入力装置、記憶装置、インタフェース等を含んでもよい。
制御部30によって、裏面塗布用ダイ6を制御する。なお、制御部30によって、バックアップロール2、表面塗布用ダイ3、第1の変位計10、搬送ロール5、裏面塗布用ダイ6、第2の変位計11、乾燥炉8を制御してもよい。
処理部31は、例えば、中央処理演算子(CPU)、マイクロコンピュータ、又は、コンピュータで実行可能な命令を実行できる処理装置であればよい。
記憶部32は、例えば、ROM、EEPROM、RAM、フラッシュSSD、ハードディスク、USBメモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の少なくとも一つであってもよい。
記憶部32には、プログラム35を含む。なお、制御部30がネットワークに接続されている場合には、必要に応じてプログラム35をネットワークからダウンロードしてもよい。
プログラム35には、吐出量調整機構12を含んでいる。吐出量調整機構12は、実行時には、記憶部32から読み出されて処理部31にて実行される。
したがって、吐出量調整機構を使用する基材の撓み量ばらつきの閾値として20μm以上と設定している。なお、この目標値は高精度の電極板9が得られるのであれば20μm以上に限定されるものではない。
(1)第1の変位計10により合剤塗布前の基材1の変位(Z1a)を計測する(S01)。表面合剤層の形成前なので、基材1自体の変位が計測される。
(2)第1の変位計10により合剤塗布後の表面合剤層4の変位(Z1b)を計測する(S02)。
(3)表面合剤層4の厚みT1を式(Z1b−Z1a)にて算出する(S03)。
(4)第2の変位計11により合剤塗布前の基材1の変位(Z2a)を計測する(S04)。
(5)第2の変位計11により合剤塗布後の表面合剤層4の変位(Z2b)を計測する(S05)。
(6)基材1の撓みも含めた表面合剤層4の厚みT2を式(Z2b−Z2a)にて算出する(S06)。
(7)基材の撓み量(D)を式(T2−T1)により算出する(S07)。なお、基材の幅方向(X方向)で少なくとも3箇所以上で基材の撓みを算出することが好ましい。
(8)基材1の幅方向(X方向)での撓み量の最大値と最小値との差(DMax−Dmin)が20μm以上であるか判断する(S08)。この撓み量の最大値と最小値との差(DMax−Dmin)を撓み量ばらつきという。
(9)上記撓み量ばらつきが20μm以上の場合には、幅方向(X方向)の撓み量の差異に応じて裏面塗布用ダイ6に備えられている吐出量調整機構12により合剤スラリーの吐出量を調整する(S09)。
(10)その後、さらに変位計測及び吐出量調整に戻る(S10)。この場合には、ステップS01及びS04に戻る。
(11)一方、上記撓み量ばらつきが20μm未満の場合には調整完了となる(S11)なお、この場合にも変位計測及び吐出量調整に戻るようにしてもよい。
以上によって、幅方向(X方向)についての基材1の撓み量のばらつき及び基材1の表面及び裏面の合剤重量のばらつき低減が実現できる。
図5は、実施の形態1に係る両面塗布方法のフローチャートである。実施の形態1に係る両面塗布方法について、図5を用いて説明する。
(a)バックアップロール2で支持している表面合剤層を形成前の基材1の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測する(S21)。
(b)基材1を挟んで裏面塗布用ダイ6と対向する位置から、表面合剤層及び裏面合剤層の形成前の基材1の変位を幅方向について少なくとも2点で計測する(S22)。
(c)バックアップロール2で支持している基材1の表面に表面塗布用ダイ3によって合剤スラリーを塗布して表面合剤層4を形成する(S23)。基材1は、巻出機(図示しない)から供給される。
(d)バックアップロール2で支持している表面合剤層4を形成後の基材1の表面合剤層の変位を搬送方向(Y方向)と交差する幅方向(X方向)について少なくとも2点で計測する(S24)。この場合、基材1は、バックアップロール2で支持しているので、基材1の撓みを考慮しなくてよい。そこで、表面合剤層を形成前に計測した基材1の変位及び表面合剤層4の形成後に計測した表面合剤層4の変位から表面合剤層4の厚みを算出できる。
(e)基材1の裏面に裏面塗布用ダイ6によって合剤スラリーを塗布して裏面合剤層7を形成する(S25)。この場合には、図3Bに示されるように、基材1を支持できないので、表面合剤層4の重みで基材1が中凹状に撓む。そこで幅方向について合剤スラリーの吐出量を調整しない場合には裏面合剤層7は、基材1の中凹状の形状に合わせて形成される。
(f)基材1を挟んで裏面塗布用ダイ6と対向する位置から、表面合剤層4及び裏面合剤層7の形成後の基材1の撓みを含む表面合剤層4の変位を幅方向(X方向)について少なくとも2点で計測する(S26)。この場合、表面合剤層4及び裏面合剤層7の形成前後の基材の変位及び基材の撓みを含む表面合剤層4の変位を計測することで、基材1の撓みを含む表面合剤層4の厚みを算出できる。
(g)バックアップロール2で支持している表面合剤層4の形成前後に計測した基材1の変位と、表面合剤層4の変位とに基づいて、幅方向(X方向)についての表面合剤層の厚みを算出する(S27)。
(h)表面合剤層4及び裏面合剤層7の形成前後に計測した基材1の変位と基材1の撓みを含む表面合剤層4の変位と、に基づいて、幅方向(X方向)についての基材1の撓みを含む表面合剤層の厚みを算出する(S28)。
(i)表面合剤層の厚みと基材1の撓みを含む表面合剤層の厚みとに基づいて幅方向(X方向)についての基材1の撓みを算出し、算出した幅方向についての基材1の撓みと相反するように、裏面塗布用ダイ6からの幅方向(X方向)についての合剤スラリーの吐出量を制御する(S29)。
(f)表面合剤層4及び裏面合剤層7を有する基材1を乾燥させる(S30)。
以上によって、表面合剤層4及び裏面合剤層7を有する基材1である電極板9を形成できる。この場合、幅方向(X方向)についての基材1の撓み量のばらつきに応じて合剤スラリーの吐出量を調整できるので、基材1の表面及び裏面の合剤重量のばらつき低減を実現できる。
合剤スラリーとして、人造黒鉛を100重量部、バインダーとしてスチレン−ブタジエン共重合体ゴム粒子分散体を負極活物質100重量部に対して2.5重量部(バインダーの固形分換算で1重量部)、増粘剤としてカルボキシメチルセルロースを負極活物質100重量部に対して1重量部、および適量の水とともに双腕式練合機にて攪拌、混練し作製した。
た後に、電子天秤にて裏面合剤重量を測定し、幅方向(X方向)についての重量ばらつきを算出した。
吐出量調整を行わなかった以外は実施例1に記載と同様に電極板を作製し、幅方向(X方向)についての重量ばらつきの評価を行った。
2 バックアップロール
3 表面塗布用ダイ
4 表面合剤層
5 搬送用ロール
6 裏面塗布用ダイ
7 裏面合剤層
8 乾燥炉
9 電極板
10 第1の変位計
11、11a、11b、11c 第2の変位計
12、12a、12b、12c 吐出量調整機構
Claims (6)
- 基材を支持するバックアップロールと、
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成する表面塗布用ダイと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前の前記基材の変位、及び、前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測する第1の変位計と、
前記表面に合剤スラリーを塗布した前記基材を搬送する搬送用ロールと、
前記搬送用ロールで搬送されている前記基材の裏面に合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成する裏面塗布用ダイと、
前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向して設けられ、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前の前記基材の変位、並びに、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測する第2の変位計と、
前記第1の変位計で計測した前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記第2の変位計で計測した前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御する、吐出量調整機構と、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させる乾燥炉と、
を備えた、両面塗布装置。 - 前記第1及び第2の変位計は、前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で合計厚さを計測する、請求項1に記載の両面塗布装置。
- 前記吐出量調整機構は、前記幅方向についての前記基材の撓みの最大値と最小値との差が20μm以上の場合に前記裏面塗布用ダイからの合剤スラリーの吐出量を制御する、請求項1又は2に記載の両面塗布装置。
- バックアップロールで支持している表面合剤層を形成前の基材の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び裏面合剤層の形成前の前記基材の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に表面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記基材の裏面に裏面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成するステップと、
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前後の前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向する位置から計測した前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後の前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御するステップと、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させるステップと、
を含む、両面塗布方法。 - 前記表面合剤層の形成前後に前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位を前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で合計厚さを計測し、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後に前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で計測する、請求項4に記載の両面塗布方法。 - 前記吐出量の制御は、前記幅方向についての前記基材の撓みの最大値と最小値の差が20μm以上の場合に前記裏面塗布用ダイからの合剤スラリーの吐出量を制御する、請求項4又は5に記載の両面塗布方法。
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