JP6945146B2 - 両面塗布装置及び両面塗布方法 - Google Patents

両面塗布装置及び両面塗布方法 Download PDF

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Description

本発明は、リチウム二次電池などに用いられる電極板において、電極板の両面に電極合剤スラリーを塗布する方法に関する。
携帯用電子機器等の電源として一般にリチウム二次電池が利用されている。このリチウム二次電池では、コバルト酸リチウム等のリチウム含有複合酸化物を正極活物質に用いた正極板、黒鉛材料を負極活物質に用いた負極板、極板間を電子的に絶縁するセパレータ、極板間に充填されている電解液から構成されている。これによって、高電位で高放電容量のリチウム二次電池を実現している。
しかし、近年の電子機器および通信機器の多機能化、さらには電気自動車向け電源としてリチウム二次電池の高容量化や充放電サイクル特性の向上が望まれている。
その一方でリチウム二次電池の更なる普及のためには低コスト化、即ち生産性の向上が課題であり様々な技術が開発されている。例えば、従来の電極板の製造方法として、表面及び裏面について塗布及び乾燥を順に行う方法がある。この場合、まず、基材の表面に合剤スラリーを塗布し、乾燥炉にて乾燥させた後、電極板を巻き芯に巻き取る。その後、巻き芯ごと電極板を輸送した後に、電極板を巻き出して、基材の裏面に合剤スラリーを塗布し、乾燥炉にて乾燥させた後に電極板を巻き取る。これに対して、基材の表面に合剤スラリーを塗布し、乾燥炉で乾燥させた後に巻き取ることなく折り返して基材の裏面に合剤スラリーを塗布し、乾燥炉で乾燥させた後に電極板を巻き取る製造方法がある。この方法では表面と裏面との工程間の巻き取り、巻き出し作業と電極板の輸送が省略でき、効率的に電極板を製造することが出来る。しかしながら従来方法と比べて設備コストや設備スペースには変わりがなく、生産コスト低減には限界があった。
上記課題を解決する方法として、例えば特許文献1のように、ダイ吐出口を基材を挟み込む形で対向させて、両側から合剤スラリーを同時に吐出させながら、基材の両面に合剤層を形成し、乾燥炉で乾燥させて、電極板の表裏面を同時に形成する方法が提案されている。
また、別の形態として、例えば特許文献2のように、表面、裏面の順に塗布のみを行って、その後、乾燥を行う方法が提案されている。この場合、表面はバックアップロールにより基材を支持しながら表面用塗布ダイにより合剤スラリーを塗布する。次いで、基材を水平方向に搬送させ、基材端部を回転体ユニットで把持した上で、基材下側に設置した裏面用塗布ダイにて合剤スラリーを塗布する。その後、乾燥炉で乾燥させることで、電極板の表裏面を形成する。
特許4354598号公報 WO2011/001648
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、基材位置が固定されていないため、2台のダイごとに吐出量が異なる場合は、基材位置がその影響を受けてバタつき易く、表面と裏面の合剤層重量に差異が生じるという課題があった。
また、特許文献2に記載の方法では、裏面塗布の際に基材両端を回転体ユニットで把持することで、基材のバタつきは緩和されるが、基材の幅方向の撓みは解消できない。従って表面の合剤重量ばらつきや、塗布長さによる重量変動によって基材の撓み量ばらつきが発生することにより、幅方向での裏面合剤重量が不安定になるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、基材の撓み量が変動した場合でも合剤重量ばらつきを低減して塗布でき、精度の高い電極板が得られる両面塗布装置及び両面塗布方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る同時塗布装置は、基材を支持するバックアップロールと、
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成する表面塗布用ダイと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前の前記基材の変位、及び、前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測する第1の変位計と、
前記表面に合剤スラリーを塗布した前記基材を搬送する搬送用ロールと、
前記搬送用ロールで搬送されている前記基材の裏面に合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成する裏面塗布用ダイと、
前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向して設けられ、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前の前記基材の変位、並びに、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測する第2の変位計と、
前記第1の変位計で計測した前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記第2の変位計で計測した前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御する、吐出量調整機構と、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させる乾燥炉と、
を備える。
また、本発明に係る両面塗布方法は、バックアップロールで支持している表面合剤層を形成前の基材の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び裏面合剤層の形成前の前記基材の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に表面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記基材の裏面に裏面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成するステップと、
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前後の前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向する位置から計測した前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後の前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御するステップと、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させるステップと、
を含む。
以上のように、本発明に係る両面塗布装置及び両面塗布方法によれば、電極板表面の合剤重量変化や塗布長による電極板の重量変化等で基材の撓み量が変動した場合でも、裏面の合剤重量ばらつきを低減し、精度の高い電極板を得ることが出来る。
実施の形態1に係る両面塗布装置の全体構成を示す概略図である。 実施の形態1に係る両面塗布装置20の構成の一例を示すブロック図である。 図1の両面塗布装置における裏面塗布用ダイと第2の変位計との配置を示す概略側面図である。 図3AのA−A方向から見た概略断面図である。 基材の撓み量算出および吐出量調整に関するフローチャートである。 実施の形態1に係る両面塗布方法のフローチャートである。
第1の態様に係る両面塗布装置は、基材を支持するバックアップロールと、
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成する表面塗布用ダイと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前の前記基材の変位、及び、前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測する第1の変位計と、
前記表面に表面合剤層を形成した前記基材を搬送する搬送用ロールと、
前記搬送用ロールで搬送されている前記基材の裏面に合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成する裏面塗布用ダイと、
前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向して設けられ、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前の前記基材の変位、並びに、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測する第2の変位計と、
前記第1の変位計で計測した前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記第2の変位計で計測した前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御する、吐出量調整機構と、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させる乾燥炉と、
を備える。
上記構成によって、基材の撓みがあった場合、また撓み量が変動した場合でも重量ばらつきが少ない電極板を形成することができる。
第2の態様に係る両面塗布装置は、上記第1の態様において、前記第1及び第2の変位計は、前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で合計厚さを計測してもよい。
第3の態様に係る両面塗布装置は、上記第1又は第2の態様において、前記吐出量調整機構は、前記幅方向についての前記基材の撓みの最大値と最小値との差が20μm以上の場合に前記裏面塗布用ダイからの合剤スラリーの吐出量を制御してもよい。
第4の態様に係る両面塗布方法は、バックアップロールで支持している表面合剤層を形成前の基材の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び裏面合剤層の形成前の前記基材の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に表面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記基材の裏面に裏面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成するステップと、
前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前後の前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向する位置から計測した前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後の前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御するステップと、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させるステップと、
を含む、両面塗布方法。
第5の態様に係る両面塗布方法は、上記第4の態様において、前記表面合剤層の形成前後に前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位を前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で合計厚さを計測し、
前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後に前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で計測してもよい。
第6の態様に係る両面塗布方法は、上記第4又は第5の態様において、前記基材の撓みの最大値と最小値の差が20μm以上の場合に前記裏面塗布用ダイからの合剤スラリーの吐出量を制御してもよい。
以下、実施の形態に係る両面塗布装置及び両面塗布方法について、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において、実質的に同一の部材には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
<両面塗布装置>
図1は、実施の形態1に係る基材の表裏両面に合剤スラリーを塗布する両面塗布装置20の全体構成を示す概略図である。図2は、実施の形態1に係る両面塗布装置20の構成の一例を示すブロック図である。なお、図1では、便宜上、基材1の幅方向をX方向とし、基材1の乾燥炉8への搬送方向をY方向とし、鉛直上方をZ方向として示している。
実施の形態1に係る両面塗布装置20は、基材1を支持するバックアップロール2と、表面塗布用ダイ3と、第1の変位計10と、基材1を搬送する搬送用ロール5と、裏面塗布用ダイ6と、第2の変位計11と、吐出量調整機構12と、乾燥炉8と、を備える。表面塗布用ダイ3によって、バックアップロール2で支持している基材1の表面に合剤スラリーを塗布して表面合剤層4を形成する。第1の変位計10によって、表面合剤層4を形成前後のバックアップロール2で支持している基材1の変位及び表面合剤層の変位を搬送方向(Y方向)と交差する幅方向(X方向)について少なくとも2点で計測する。搬送用ロール5によって表面に表面合剤層4を形成した基材1を搬送する。裏面塗布用ダイ6によって搬送用ロール5で搬送されている基材1の裏面に合剤スラリーを塗布して裏面合剤層7を形成する。第2の変位計11は、基材1を挟んで裏面塗布用ダイ6と対向して設けられている。この第2の変位計11によって、表面合剤層4及び裏面合剤層7の形成前後の基材1の変位及び基材1の撓みを含む表面合剤層の変位を幅方向(X方向)について少なくとも2点で計測する。吐出量調整機構12によって、第1の変位計10で計測した基材1の変位及び表面合剤層の変位から表面合剤層4の厚みを算出する。また、第2の変位計11で計測した基材の変位と基材1の撓みを含む表面合剤層の変位から基材の撓みを含む表面合剤層の厚みを算出する。さらに、表面合剤層の厚みと基材の撓みを含む表面合剤層の厚みと、に基づいて、幅方向(X方向)についての基材1の撓みを算出する。そして、算出した幅方向(X方向)についての基材1の撓みと相反するように、裏面塗布用ダイ6からの幅方向(X方向)についての合剤スラリーの吐出量を制御する。乾燥炉8によって表面合剤層4及び裏面合剤層7を有する基材1を乾燥させる。
実施の形態1に係る両面塗布装置によれば、電極板表面の合剤重量変化や塗布長による電極板の重量変化等で基材の撓み量が変動した場合でも、裏面の合剤重量ばらつきを低減し、精度の高い電極板を得ることが出来る。
以下に、この両面塗布装置20を構成する各部材について説明する。
<第1の変位計>
第1の変位計10は、表面塗布用ダイ3により表面合剤層4が塗布される箇所に設置されている。この第1の変位計10によって、表面合剤層の形成前後の幅方向(X方向)についての基材1の変位及び表面合剤層4の変位を計測する。第1の変位計10は、幅方向(X方向)で基材の変位を計測するために、中央に対して両端にわたって線対象の場合には、中央と一方の端部との少なくとも2箇所に設置すればよい。好ましくは、3箇所以上設置する。
第1の変位計10は、非接触での変位計であればよく、例えば、レーザ変位計を用いることができる。なお、レーザ変位計に限られず、非接触で基材の変位及び表面合剤層4の変位を計測できるものであればよい。
なお、基材1の一部に表面合剤層を形成しない箇所がある場合には、その表面合剤層を形成しない箇所について、表面合剤層の形成後に、基材の変位と表面合剤層の変位とを同時に計測できる。この場合には表面合剤層の形成後の計測のみを行えばよい。
<第2の変位計>
第2の変位計11は、基材1を挟んで裏面塗布用ダイ6と対向して設けられている。この第2の変位計11によって、表面合剤層及び裏面合剤層の形成前後の幅方向(X方向)についての基材の変位及び基材1の撓みを含む表面合剤層4の変位を計測する。第2の変位計11は、幅方向(X方向)で基材の変位及び表面合剤層の変位を計測するために、中央に対して両端にわたって線対象の場合には、中央と一方の端部との少なくとも2箇所に設置すればよい。好ましくは、3箇所以上設置する。
第2の変位計11は、非接触での変位計であればよく、例えば、レーザ変位計を用いることができる。なお、レーザ変位計に限られず、非接触で基材の変位を計測できるものであればよい。また、設置する複数の第2の変位計は、裏面塗布用ダイ6に対する距離が実質的に同一となるように配置されていることが好ましい。
なお、基材1の一部、特に、端部に表面合剤層及び裏面合剤層を形成しない箇所がある場合には、表面合剤層及び裏面合剤層を形成後にも端部には表面合剤層及び裏面合剤層が形成されていない。そこで、表面合剤層及び裏面合剤層を形成後に端部について基材の変位を計測し、表面合剤層及び裏面合剤層が形成されている箇所について基材の撓みを含む表面合剤層の変位を計測すればよい。この場合には、表面合剤層及び裏面合剤層を形成後の計測のみを行えばよい。
<吐出量調整機構>
吐出量調整機構12によって、第1の変位計10で計測した幅方向(X方向)についての基材1の変位と第2の変位計11で計測した幅方向(X方向)についての基材1の撓みを含む変位とに基づいて裏面合剤層7形成時の基材1の撓み量を算出する。そして、算出した基材1の撓みに応じて裏面塗布用ダイ6からの幅方向(X方向)についての合剤スラリーの吐出量を制御する。
なお、吐出量調整機構12は、ハードウエアとして実現してもよく、あるいは後述するようにプログラムとして実現してもよい。
吐出量調整機構12をプログラムとして実現する場合には、例えば、両面塗布装置20は、図2に示すようにプログラムとしての吐出量調整機構12を備えた制御部(コンピュータ装置)30を備える。
<制御部(コンピュータ装置)>
制御部30は、例えば、コンピュータ装置である。このコンピュータ装置としては、汎用的なコンピュータ装置を用いることができ、例えば、図2に示すように、処理部31、記憶部32、表示部33を含む。なお、さらに、入力装置、記憶装置、インタフェース等を含んでもよい。
制御部30によって、裏面塗布用ダイ6を制御する。なお、制御部30によって、バックアップロール2、表面塗布用ダイ3、第1の変位計10、搬送ロール5、裏面塗布用ダイ6、第2の変位計11、乾燥炉8を制御してもよい。
<処理部>
処理部31は、例えば、中央処理演算子(CPU)、マイクロコンピュータ、又は、コンピュータで実行可能な命令を実行できる処理装置であればよい。
<記憶部>
記憶部32は、例えば、ROM、EEPROM、RAM、フラッシュSSD、ハードディスク、USBメモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の少なくとも一つであってもよい。
記憶部32には、プログラム35を含む。なお、制御部30がネットワークに接続されている場合には、必要に応じてプログラム35をネットワークからダウンロードしてもよい。
<プログラム>
プログラム35には、吐出量調整機構12を含んでいる。吐出量調整機構12は、実行時には、記憶部32から読み出されて処理部31にて実行される。
ここで、吐出量調整機構12における幅方向(X方向)についての基材1の撓み量および撓み量の算出について図3A及び図3Bを用いて説明する。図3Aは、裏面への合剤スラリーの塗布時の裏面塗布用ダイ6と第2の変位計11との配置を示す概略側面図である。図3Bは、図3Aにおける視野A(A−A方向)から見た概略断面図である。裏面塗布用ダイ6で合剤スラリーを基材1の裏面に塗布する際、図3Bに示すように基材1は表面合剤層4の重みにより幅方向に中凹み形状に撓む。この撓みにより裏面塗布用ダイ6の吐出口と基材1との間隔(以下、塗布ギャップと称する)に幅方向(X方向)で差異が発生する。本発明者は、これまでの検討で、この塗布ギャップと塗布重量とに強い相関関係があることを確認しており、基材1の幅方向(X方向)で塗布ギャップを安定化させることが塗布精度の向上に繋がることを見出し、本発明に至った。
そこで、本実施の形態1では、塗布ギャップ、すなわち基材1の撓み量を幅方向で定量的に把握するために、裏面塗布用ダイ6の直上に第2の変位計11a、11b、11cを備えている。なお、幅方向(X方向)で基材の変位及び表面合剤層の変位を計測するために、中央に対して両端にわたって線対象の場合には、中央と一方の端部との少なくとも2箇所に第1及び第2の変位計10、11を設置すればよい。好ましくは、3箇所以上設置する。図3Bでは3箇所設置しているが、幅方向の基材の変位及び表面合剤層の変位を計測可能であれば、この形態に限定されるものではない。
なお、第2の変位計11で得られる表面合剤層の変位は、基材1の撓みと表面合剤層4の厚みも含んでいるため、基材1の撓みだけを直接計測することは不可能である。そこで、本発明者は、表面合剤層4の形成直後の箇所に設置されている第1の変位計10にて表面合剤層4の形成前後の幅方向(X方向)についての基材1の変位及び表面合剤層4の変位を計測している。これによって表面合剤層4の厚みを算出できる。また、表面合剤層4及び裏面合剤層7の形成前後時に、第2の変位計11にて幅方向(X方向)についての基材の変位及び基材1の撓みも含んだ表面合剤層4の変位を計測している。これによって基材の撓みを含む表面合剤層の厚みを算出できる。その後、表面合剤層の厚みと基材の撓みを含む表面合剤層の厚みとの両者の差分にて幅方向(X方向)についての基材1の撓み量を算出している。また、この幅方向(X方向)についての基材1の撓み量は、塗布速度の影響や基材1のバタつきによらず、未乾燥の塗膜表面であっても精度よく算出できることを確認している。
次に、幅方向(X方向)で少なくとも3箇所以上について、同様にして基材1の撓み量を算出することで撓み量のばらつき(幅方向(X方向)で撓み量の最大値から最小値を引いた値)が得られる。このばらつきが塗布ギャップのばらつきに繋がり、合剤重量ばらつきとなるため、裏面塗布用ダイ6に備えられている吐出量調整機構12a、12b、12cにより吐出量を調整する。例えば、基材1の撓み量が大きい箇所に設置してある吐出量調整機構12bにてダイの吐出隙間を広げて吐出量を増加させることで基材1を持ち上げて、幅方向(X方向)についての撓み量が揃うように調整する。つまり、基材の撓みと相反するように吐出量を調整する。
ここで、吐出量調整機構12を使用する撓み量の閾値について説明する。この調整機構は合剤重量ばらつきを低減するためのものであり、基材1の撓み量及び塗布ギャップが安定していれば使用する必要はなく、一定以上撓み量ばらつきが発生した場合に使用すればよい。今回、本発明者は、裏面合剤重量ばらつき(幅方向で合剤重量の最大値から最小値を引いた値で幅方向の合剤重量の平均値を除した値)として4%を閾値として設定した。これは表面合剤層の重量ばらつきの実力値であり、裏面合剤層を表面同等の精度で形成することにより高品位の電極板9が得られる。なお、この閾値は高精度の電極板9が得られるのであれば4%に限定されるものではない。そして、この合剤重量ばらつきと基材の撓み量との関係性について、検証した結果、合剤重量ばらつき4%を満たすには撓み量のばらつきを20μm以内に抑える必要があることがわかった。
したがって、吐出量調整機構を使用する基材の撓み量ばらつきの閾値として20μm以上と設定している。なお、この目標値は高精度の電極板9が得られるのであれば20μm以上に限定されるものではない。
図4は、基材1の撓み量算出および吐出量調整に関するフローチャートである。
(1)第1の変位計10により合剤塗布前の基材1の変位(Z1a)を計測する(S01)。表面合剤層の形成前なので、基材1自体の変位が計測される。
(2)第1の変位計10により合剤塗布後の表面合剤層4の変位(Z1b)を計測する(S02)。
(3)表面合剤層4の厚みT1を式(Z1b−Z1a)にて算出する(S03)。
(4)第2の変位計11により合剤塗布前の基材1の変位(Z2a)を計測する(S04)。
(5)第2の変位計11により合剤塗布後の表面合剤層4の変位(Z2b)を計測する(S05)。
(6)基材1の撓みも含めた表面合剤層4の厚みT2を式(Z2b−Z2a)にて算出する(S06)。
(7)基材の撓み量(D)を式(T2−T1)により算出する(S07)。なお、基材の幅方向(X方向)で少なくとも3箇所以上で基材の撓みを算出することが好ましい。
(8)基材1の幅方向(X方向)での撓み量の最大値と最小値との差(DMax−Dmin)が20μm以上であるか判断する(S08)。この撓み量の最大値と最小値との差(DMax−Dmin)を撓み量ばらつきという。
(9)上記撓み量ばらつきが20μm以上の場合には、幅方向(X方向)の撓み量の差異に応じて裏面塗布用ダイ6に備えられている吐出量調整機構12により合剤スラリーの吐出量を調整する(S09)。
(10)その後、さらに変位計測及び吐出量調整に戻る(S10)。この場合には、ステップS01及びS04に戻る。
(11)一方、上記撓み量ばらつきが20μm未満の場合には調整完了となる(S11)なお、この場合にも変位計測及び吐出量調整に戻るようにしてもよい。
以上によって、幅方向(X方向)についての基材1の撓み量のばらつき及び基材1の表面及び裏面の合剤重量のばらつき低減が実現できる。
<両面塗布方法>
図5は、実施の形態1に係る両面塗布方法のフローチャートである。実施の形態1に係る両面塗布方法について、図5を用いて説明する。
(a)バックアップロール2で支持している表面合剤層を形成前の基材1の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測する(S21)。
(b)基材1を挟んで裏面塗布用ダイ6と対向する位置から、表面合剤層及び裏面合剤層の形成前の基材1の変位を幅方向について少なくとも2点で計測する(S22)。
(c)バックアップロール2で支持している基材1の表面に表面塗布用ダイ3によって合剤スラリーを塗布して表面合剤層4を形成する(S23)。基材1は、巻出機(図示しない)から供給される。
(d)バックアップロール2で支持している表面合剤層4を形成後の基材1の表面合剤層の変位を搬送方向(Y方向)と交差する幅方向(X方向)について少なくとも2点で計測する(S24)。この場合、基材1は、バックアップロール2で支持しているので、基材1の撓みを考慮しなくてよい。そこで、表面合剤層を形成前に計測した基材1の変位及び表面合剤層4の形成後に計測した表面合剤層4の変位から表面合剤層4の厚みを算出できる。
(e)基材1の裏面に裏面塗布用ダイ6によって合剤スラリーを塗布して裏面合剤層7を形成する(S25)。この場合には、図3Bに示されるように、基材1を支持できないので、表面合剤層4の重みで基材1が中凹状に撓む。そこで幅方向について合剤スラリーの吐出量を調整しない場合には裏面合剤層7は、基材1の中凹状の形状に合わせて形成される。
(f)基材1を挟んで裏面塗布用ダイ6と対向する位置から、表面合剤層4及び裏面合剤層7の形成後の基材1の撓みを含む表面合剤層4の変位を幅方向(X方向)について少なくとも2点で計測する(S26)。この場合、表面合剤層4及び裏面合剤層7の形成前後の基材の変位及び基材の撓みを含む表面合剤層4の変位を計測することで、基材1の撓みを含む表面合剤層4の厚みを算出できる。
(g)バックアップロール2で支持している表面合剤層4の形成前後に計測した基材1の変位と、表面合剤層4の変位とに基づいて、幅方向(X方向)についての表面合剤層の厚みを算出する(S27)。
(h)表面合剤層4及び裏面合剤層7の形成前後に計測した基材1の変位と基材1の撓みを含む表面合剤層4の変位と、に基づいて、幅方向(X方向)についての基材1の撓みを含む表面合剤層の厚みを算出する(S28)。
(i)表面合剤層の厚みと基材1の撓みを含む表面合剤層の厚みとに基づいて幅方向(X方向)についての基材1の撓みを算出し、算出した幅方向についての基材1の撓みと相反するように、裏面塗布用ダイ6からの幅方向(X方向)についての合剤スラリーの吐出量を制御する(S29)。
(f)表面合剤層4及び裏面合剤層7を有する基材1を乾燥させる(S30)。
以上によって、表面合剤層4及び裏面合剤層7を有する基材1である電極板9を形成できる。この場合、幅方向(X方向)についての基材1の撓み量のばらつきに応じて合剤スラリーの吐出量を調整できるので、基材1の表面及び裏面の合剤重量のばらつき低減を実現できる。
以下、実施例を用いてさらに詳細に説明する。
(実施例1)
合剤スラリーとして、人造黒鉛を100重量部、バインダーとしてスチレン−ブタジエン共重合体ゴム粒子分散体を負極活物質100重量部に対して2.5重量部(バインダーの固形分換算で1重量部)、増粘剤としてカルボキシメチルセルロースを負極活物質100重量部に対して1重量部、および適量の水とともに双腕式練合機にて攪拌、混練し作製した。
この合剤スラリー及び基材幅300mm、厚み10μmの銅箔基材を使用し、図1に示す両面塗布装置において、ウェット厚み200μm、塗布幅280mm、塗布速度5m/minにて、基材の表面及び裏面に合剤スラリーを塗布した。また、図3のフローチャート図に示す基材の撓み量算出および吐出量調整を行った後に乾燥し、電極板を得た。なお、変位測定にはレーザー変位計(LK−G30、キーエンス製)を用い、基材の幅方向中心部と合剤層端部から10mmの位置の計3箇所に設置し、計測を行った。
作製された電極板において、上記の変位計設置箇所と同じ位置をφ30mmに打ち抜い
た後に、電子天秤にて裏面合剤重量を測定し、幅方向(X方向)についての重量ばらつきを算出した。
(比較例1)
吐出量調整を行わなかった以外は実施例1に記載と同様に電極板を作製し、幅方向(X方向)についての重量ばらつきの評価を行った。
下記の表1に実施例1および比較例1の基材の幅方向(X方向)についての撓み量ばらつきと作製した電極板の裏面合剤層の重量ばらつきの結果を示す。
Figure 0006945146
表1から明らかなように実施例1と比較例1では合剤重量ばらつきに明らかな差が現れている。これは、実施例1では基材の撓み量ばらつきに応じてダイの吐出量を調整し、ダイ吐出口と基材との間隔である塗布ギャップが安定化し、幅方向(X方向)で均一な塗布が実現できたと考えられる。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
本発明に係る両面塗布装置及び両面塗布方法によれば、基材の表裏両面に合剤層を高精度かつ同時に形成可能であり、リチウム二次電池用電極板の低コスト化が実現可能である。
1 基材
2 バックアップロール
3 表面塗布用ダイ
4 表面合剤層
5 搬送用ロール
6 裏面塗布用ダイ
7 裏面合剤層
8 乾燥炉
9 電極板
10 第1の変位計
11、11a、11b、11c 第2の変位計
12、12a、12b、12c 吐出量調整機構

Claims (6)

  1. 基材を支持するバックアップロールと、
    前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成する表面塗布用ダイと、
    前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前の前記基材の変位、及び、前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測する第1の変位計と、
    前記表面に合剤スラリーを塗布した前記基材を搬送する搬送用ロールと、
    前記搬送用ロールで搬送されている前記基材の裏面に合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成する裏面塗布用ダイと、
    前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向して設けられ、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前の前記基材の変位、並びに、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測する第2の変位計と、
    前記第1の変位計で計測した前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記第2の変位計で計測した前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御する、吐出量調整機構と、
    前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させる乾燥炉と、
    を備えた、両面塗布装置。
  2. 前記第1及び第2の変位計は、前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で合計厚さを計測する、請求項1に記載の両面塗布装置。
  3. 前記吐出量調整機構は、前記幅方向についての前記基材の撓みの最大値と最小値との差が20μm以上の場合に前記裏面塗布用ダイからの合剤スラリーの吐出量を制御する、請求項1又は2に記載の両面塗布装置。
  4. バックアップロールで支持している表面合剤層を形成前の基材の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
    前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び裏面合剤層の形成前の前記基材の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
    前記バックアップロールで支持している前記基材の表面に表面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して表面合剤層を形成するステップと、
    前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成後の前記表面合剤層の変位を搬送方向と交差する幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
    前記基材の裏面に裏面塗布用ダイによって合剤スラリーを塗布して裏面合剤層を形成するステップと、
    前記基材を挟んで裏面塗布用ダイと対向する位置から、前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成後の前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について少なくとも2点で計測するステップと、
    前記バックアップロールで支持している前記表面合剤層を形成前後の前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位から前記表面合剤層の厚みを算出し、前記基材を挟んで前記裏面塗布用ダイと対向する位置から計測した前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後の前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位から前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みを算出し、前記表面合剤層の厚みと前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の厚みとに基づいて、前記幅方向についての前記基材の撓みを算出し、算出した前記幅方向についての前記基材の撓みと相反するように、前記裏面塗布用ダイからの前記幅方向についての合剤スラリーの吐出量を制御するステップと、
    前記表面合剤層及び前記裏面合剤層を有する前記基材を乾燥させるステップと、
    を含む、両面塗布方法。
  5. 前記表面合剤層の形成前後に前記基材の変位及び前記表面合剤層の変位を前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で合計厚さを計測し、
    前記表面合剤層及び前記裏面合剤層の形成前後に前記基材の変位及び前記基材の撓みを含む前記表面合剤層の変位を前記幅方向について中央と両端とを含む少なくとも3点で計測する、請求項4に記載の両面塗布方法。
  6. 前記吐出量の制御は、前記幅方向についての前記基材の撓みの最大値と最小値の差が20μm以上の場合に前記裏面塗布用ダイからの合剤スラリーの吐出量を制御する、請求項4又は5に記載の両面塗布方法。
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