JP6945054B2 - ターゲット供給装置、極端紫外光生成装置、電子デバイスの製造方法 - Google Patents

ターゲット供給装置、極端紫外光生成装置、電子デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、ターゲット供給装置、極端紫外光生成装置、電子デバイスの製造方法に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、20nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、波長13nm程度の極端紫外(EUV:extreme ultraviolet)光を生成するための装置と縮小投影反射光学系(reduced projection reflective optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
極端紫外光生成装置としては、ターゲット物質にレーザ光を照射することによって生成されるプラズマが用いられるLPP(Laser Produced Plasma)式の装置と、放電によって生成されるプラズマが用いられるDPP(Discharge Produced Plasma)式の装置と、軌道放射光が用いられるSR(Synchrotron Radiation)式の装置との3種類の装置が提案されている。
米国特許出願公開第2017/053780号明細書
概要
本開示の一態様によるターゲット供給装置は、ターゲット物質を収容するタンク本体部と、タンク本体部に接続され、溶融したターゲット物質をろ過するフィルタ及びフィルタを通過したターゲット物質を吐出するノズルを含む連通部と、タンク本体部を加熱するメインヒータと、連通部を加熱するサブヒータと、制御部と、を備え、制御部は、ターゲット物質が溶融する前からメインヒータをターゲット物質の融点より高い温度に設定し、タンク本体部内のターゲット物質が溶融するまでサブヒータをターゲット物質の融点より低い温度に設定し、タンク本体部内のターゲット物質が溶融した後にサブヒータをターゲット物質の融点より高い温度に設定してもよい。
本開示の一態様による極端紫外光生成装置は、内部空間に供給されるターゲット物質にレーザ光が照射されることで極端紫外光が生成されるチャンバと、チャンバ内にターゲット物質を供給するターゲット供給装置と、を備え、ターゲット供給装置は、ターゲット物質を収容するタンク本体部と、タンク本体部に接続され、溶融したターゲット物質をろ過するフィルタ及びフィルタを通過したターゲット物質を吐出するノズルを含む連通部と、タンク本体部を加熱するメインヒータと、連通部を加熱するサブヒータと、制御部と、を備え、制御部は、ターゲット物質が溶融する前からメインヒータをターゲット物質の融点より高い温度に設定し、タンク本体部内のターゲット物質が溶融するまでサブヒータをターゲット物質の融点より低い温度に設定し、タンク本体部内のターゲット物質が溶融した後にサブヒータをターゲット物質の融点より高い温度に設定してもよい。
本開示の一態様による電子デバイスの製造方法は、極端紫外光生成装置によって極端紫外光を生成し、極端紫外光を露光装置に出力し、電子デバイスを製造するために、露光装置内で感光基板上に極端紫外光を露光し、極端紫外光生成装置は、内部空間に供給されるターゲット物質にレーザ光が照射されることで極端紫外光が生成されるチャンバと、チャンバ内にターゲット物質を供給するターゲット供給装置と、を備え、ターゲット供給装置は、ターゲット物質を収容するタンク本体部と、タンク本体部に接続され、溶融したターゲット物質をろ過するフィルタ及びフィルタを通過したターゲット物質を吐出するノズルを含む連通部と、タンク本体部を加熱するメインヒータと、連通部を加熱するサブヒータと、制御部と、を備え、制御部は、ターゲット物質が溶融する前からメインヒータをターゲット物質の融点より高い温度に設定し、タンク本体部内のターゲット物質が溶融するまでサブヒータをターゲット物質の融点より低い温度に設定し、タンク本体部内のターゲット物質が溶融した後にサブヒータをターゲット物質の融点より高い温度に設定してもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、電子デバイスの製造装置の全体の概略構成例を示す模式図である。 図2は、極端紫外光生成装置の全体の概略構成例を示す模式図である。 図3は、比較例のターゲット供給装置の概略構成を示す模式図である。 図4は、比較例のターゲット供給装置の設定温度の様子を示す模式図である。 図5は、実施形態1における制御部の動作を示すフローチャートである。 図6は、実施形態1のターゲット供給装置の設定温度の様子を示す模式図である。 図7は、実施形態2における制御部の動作を示すフローチャートである。 図8は、実施形態2のターゲット供給装置の設定温度の様子を示す模式図である。
実施形態
1.概要
2.電子デバイスの製造装置の説明
3.比較例の極端紫外光生成装置の説明
3.1 比較例の極端紫外光生成装置の構成
3.2 比較例の極端紫外光生成装置の動作
3.3 課題
4.実施形態1
4.1 実施形態1の極端紫外光生成装置の動作
4.2 作用・効果
5.実施形態2
5.1 実施形態2の極端紫外光生成装置の動作
5.2 作用・効果
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.概要
本開示の実施形態は、極端紫外(EUV:Extreme UltraViolet)と呼ばれる波長の光を生成する極端紫外光生成装置及び電子デバイスの製造装置に関するものである。なお、以下本明細書では、極端紫外光をEUV光という場合がある。
2.電子デバイスの製造装置の説明
図1に示すように、電子デバイス製造装置は、EUV光生成装置100及び露光装置200を含む。露光装置200は、複数のミラー211,212を含むマスク照射部210と、複数のミラー221,222を含むワークピース照射部220とを含む。マスク照射部210は、EUV光生成装置100から入射したEUV光101によって、反射光学系を介してマスクテーブルMTのマスクパターンを照明する。ワークピース照射部220は、マスクテーブルMTによって反射されたEUV光101を、反射光学系を介してワークピーステーブルWT上に配置された図示しないワークピース上に結像させる。ワークピースはフォトレジストが塗布された半導体ウエハ等の感光基板である。露光装置200は、マスクテーブルMTとワークピーステーブルWTとを同期して平行移動させることにより、マスクパターンを反映したEUV光101をワークピースに露光する。以上のような露光工程によって半導体ウエハにデバイスパターンを転写することで半導体デバイスを製造することができる。
3.比較例の極端紫外光生成装置の説明
3.1 比較例の極端紫外光生成装置の構成
図2は、本例の極端紫外光生成装置の全体の概略構成例を示す模式図である。図2に示すように、本実施形態のEUV光生成装置100には、レーザ装置30が接続されている。本実施形態のEUV光生成装置100は、チャンバ10、制御部20、及びレーザ光デリバリ光学系50を含む。
チャンバ10は、密閉可能な容器である。チャンバ10にはサブチャンバ15が連設されており、サブチャンバ15にターゲット供給装置40が設けられている。ターゲット供給装置40は、タンク41を含む。ターゲット供給装置40は、ドロップレットDLをチャンバ10の内部空間に供給するよう構成され、例えば、サブチャンバ15の壁を貫通するように取り付けられている。ドロップレットDLは、ターゲットとも呼ばれ、ターゲット供給装置40から供給される。
タンク41は、その内部にドロップレットDLとなるターゲット物質を貯蔵する。ターゲット物質は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノンのいずれか、または、それらの内のいずれか2つ以上の組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。また、タンク41の内部は、ガス圧を調整する圧力調節器43と配管を介して連通している。圧力調節器43は、制御部20に接続されている。また、タンク41にはメインヒータ44M及びサブヒータ44Sが取り付けられている。メインヒータ44Mは、メインヒータ電源45Mから供給される電流により加熱され、サブヒータ44Sは、サブヒータ電源45Sから供給される電流により加熱される。メインヒータ電源45Mは、メイン温度制御部46Mに接続されて、メイン温度制御部46Mに制御される。サブヒータ電源45Sは、サブ温度制御部46Sに接続されて、サブ温度制御部46Sに制御される。メイン温度制御部46M及びサブ温度制御部46Sは制御部20に接続されて、制御部20に制御される。この加熱により、タンク41内のターゲット物質は溶融する。
ノズル42は、タンク41に取り付けられ、タンク41の一部とされる。ノズル42は、ターゲット物質を吐出する。ノズル42には、ピエゾ素子49が取り付けられている。ピエゾ素子49は、ピエゾ電源49Eに接続されており、ピエゾ電源49Eから印加される電圧で駆動する。ピエゾ電源49Eは、制御部20に接続されている。このピエゾ素子49の動作により、ノズル42から吐出されるターゲット物質はドロップレットDLにされる。
また、チャンバ10には、ターゲット回収部14が設けられている。ターゲット回収部14は不要なドロップレットDLを回収する。
また、チャンバ10の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられている。その貫通孔は、ウィンドウ12によって塞がれ、ウィンドウ12をレーザ装置30から出射されるパルス状のレーザ光301が透過する。チャンバ10の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー11が配置される。EUV集光ミラー11は、第1及び第2の焦点を有する。EUV集光ミラー11の表面には、例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されている。EUV集光ミラー11は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成領域ARに位置し、その第2の焦点が中間集光点IFに位置するように配置されてもよい。EUV集光ミラー11の中央部には貫通孔が設けられ、貫通孔を上記のパルス状のレーザ光301が通過する。
また、EUV光生成装置100は、チャンバ10の内部空間と露光装置200の内部空間とを連通させる接続部19を含む。接続部19の内部には、アパーチャが形成された壁が設けられる。この壁は、アパーチャがEUV集光ミラー11の第2の焦点位置に位置するように配置されることが好ましい。
また、EUV光生成装置100は、圧力センサ26を含む。圧力センサ26は、チャンバ10の内部空間の圧力を計測する。さらにEUV光生成装置100は、チャンバ10に取り付けられるターゲットセンサ27を含む。ターゲットセンサ27は、例えば撮像機能を有し、ドロップレットDLの存在、軌跡、位置、速度等を検出するよう構成される。圧力センサ26及びターゲットセンサ27は、制御部20に接続されている。
また、チャンバ10内には、レーザ集光光学系13が配置されている。レーザ集光光学系13は、レーザ光集光ミラー13Aおよび高反射ミラー13Bを有する。レーザ光集光ミラー13Aは、ウィンドウ12を透過するレーザ光301を反射して集光する。高反射ミラー13Bは、レーザ光集光ミラー13Aが集光する光を反射する。これらレーザ光集光ミラー13Aおよび高反射ミラー13Bの位置は、レーザ光マニュピレータ13Cにより、チャンバ10内でのレーザ集光位置が制御部20から指定された位置になるように調整される。
また、チャンバ10には、エッチングガスをチャンバ10の内部空間に供給するガス供給部63が配置されている。ガス供給部63は、配管を介してエッチングガス供給タンク64に接続されている。上記ターゲット物質がスズである場合、エッチングガスは、例えば水素ガス濃度が3%程度のバランスガスである。バランスガスには、窒素(N)ガスやアルゴン(Ar)ガスが含まれてもよい。
ガス供給部63は、チャンバ10内に供給するエッチングガスがEUV集光ミラー11の反射面近傍を流れるように調整されている。ドロップレットDLを構成するターゲット物質がプラズマ生成領域ARでプラズマ化するとスズ微粒子及びスズイオンが生じ、スズ微粒子及びスズイオンが水素と反応すると常温で気体のスタンナン(SnH)になる。なお、ガス供給部63とエッチングガス供給タンク64との間の配管には、不図示の流量調節器が設けられている。
また、チャンバ10には、排気部61が設けられている。排気部61は、チャンバ10内の残留ガスを排気するよう構成される。排気部61の排気口は、例えば互いに対向するチャンバ10の壁に形成されている。残留ガスは、ターゲット物質のプラズマ化により生じた微粒子及び荷電粒子と、それらがエッチングガスと反応した生成物と、未反応のエッチングガスとを含む。なお、荷電粒子の一部はチャンバ10内で中性化するが、この中性化した荷電粒子も残留ガスに含まれる。また、排気部61は排気装置62に接続されており、排気部61から廃棄される残留ガスは、排気装置62で所定の排気処理が施される。なお、一対の排気部61の少なくとも一方に、微粒子をトラップするヒータ等のトラップ機構が設けられてもよい。
レーザ装置30から出射するレーザ光301は、レーザ光デリバリ光学系50で進行方向が調整される。レーザ光デリバリ光学系50は、レーザ光301の進行方向調整するための複数のミラー51A,51Bを含み、これらミラー51A,51Bの少なくとも一部の位置が不図示のアクチュエータで調整される。
レーザ装置30は、バースト動作する光源であるマスターオシレータを含む。マスターオシレータは、バーストオンでパルス状のレーザ光301を出射する。マスターオシレータは、例えば、ヘリウムや窒素等が炭酸ガス中に混合された気体を放電によって励起することで、レーザ光を出射するレーザ装置である。あるいは、マスターオシレータは、量子カスケードレーザ装置でもよい。また、マスターオシレータは、Qスイッチ方式により、パルス状のレーザ光301を出射する。なお、マスターオシレータは、光スイッチや偏光子等を有してもよい。なお、バースト動作とは、バーストオン時に連続したパルス状のレーザ光を所定の繰り返し周波数で出射し、バーストオフ時にレーザ光301の出射が抑制される動作を意味する。
制御部20は、CPU(中央処理装置)等を有するコンピュータから成る。この制御部20は、EUV光生成装置100全体を制御するよう構成され、さらに後述するようにレーザ装置30をも制御する。制御部20には、圧力センサ26で計測されたチャンバ10の内部空間の圧力に係る信号や、ターゲットセンサ27によって撮像されたドロップレットDLのイメージデータに係る信号や、露光装置200からのバースト信号等が入力する。制御部20は、上記イメージデータ等を処理するよう構成され、例えば、ドロップレットDLが出力されるタイミング、ドロップレットDLの出力方向等を制御するよう構成される。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、後述のように他の制御が追加される。
次に、ターゲット供給装置40の構成についてより詳細に説明する。
図3は、比較例のターゲット供給装置の概略構成を示す模式図である。図3に示すように、ターゲット供給装置40のタンク41は、主に、筐体411、蓋体412、及び上記のノズル42を含む。筐体411は、大径部411Lと大径部411Lよりも直径の小さな小径部411Sとが接続された形状である。小径部411Sは大径部411Lの下端に接続されている。大径部411Lの上部の開口は蓋体412により塞がれている。蓋体412には開口が形成されており、この開口に上記の圧力調節器43に繋がる配管が挿通されている。小径部411Sの下部の開口はノズル42で塞がれている。ノズル42には、ノズル孔が形成されている。本実施形態のタンク41は、蓋体412がチャンバ10の外側に露出しており、筐体411及びノズル42は、チャンバ10の空間内に配置されている。筐体411及び蓋体412は、例えば、モリブデンやタングステンから構成される。
タンク41は、図3において破線で示すタンク本体部401、連通部402に分けられる。タンク本体部401はタンク41の上部側に位置し、連通部402はタンク本体部401に接続されてタンク41の下部側に位置する。タンク本体部401は、上記筐体411のうち大径部411Lと蓋体412とを含む。連通部402は、筐体411のうち小径部411Sとノズル42とフィルタ48とを含む。従って、連通部402の容量はタンク本体部401の容量より小さい。フィルタ48は、連通部402のタンク本体部401側の境界に配置されている。フィルタ48は、溶融したターゲット物質をろ過する。ノズル42は、フィルタ48と通過したターゲット物質をノズル孔から上記のように吐出する。
フィルタ48は、例えば、金属酸化物を捕集するために、多孔質の材料で作られる。このフィルタ48には、例えば、口径が3μm〜10μm程度の無数の貫通細孔が設けられている。また、フィルタ48は、ターゲット物質との反応性が低い材料で形成されていることが好ましい。フィルタ48を構成する材料の線熱膨張係数と筐体411を構成する材料の線熱膨張係数との差は、筐体411を構成する材料の線熱膨張係数の20%より小さいことが好ましい。
ノズル42は、その先端部とターゲット物質との接触角が90°以上の材料で構成されることが好ましい。ターゲット物質がスズである場合、ノズル42の先端部を構成する材料としては、例えば、炭化ケイ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、モリブデン、タングステン等が挙げられる。
メインヒータ44Mは、第1ヒータ441と第2ヒータ442とを含み、タンク本体部401に配置される。具体的には、第1ヒータ441がタンク本体部401の蓋体412側、すなわちタンク本体部401の上部側に配置され、第2ヒータ442がタンク本体部401の連通部402側、すなわちタンク本体部401の下部側に配置される。
タンク本体部401における第1ヒータ441が配置される部位の近傍には第1温度センサ471が配置され、タンク本体部401における第2ヒータ442が配置される部位の近傍には第2温度センサ472が配置されている。
メインヒータ電源45Mは、第1ヒータ電源451と第2ヒータ電源452とを含む。第1ヒータ441は、第1ヒータ電源451に接続され、第1ヒータ電源451から印加される電流により加熱する。第2ヒータ442は、第2ヒータ電源452に接続され、第2ヒータ電源452から印加される電流により加熱する。
第1ヒータ電源451は、第1温度制御部461に接続され、第1温度制御部461からの信号により第1ヒータ441に印加する電流が制御される。また、第1温度制御部461は、制御部20及び第1温度センサ471に接続され、第1ヒータ電源451が第1ヒータ441に印加する電流を制御部20及び第1温度センサ471からの信号に基づいて制御する。第2ヒータ電源452は、第2温度制御部462に接続され、第2温度制御部462からの信号により第2ヒータ442に印加する電流が制御される。また、第2温度制御部462は、制御部20及び第2温度センサ472に接続され、第2ヒータ電源452が第2ヒータ442に印加する電流を制御部20及び第2温度センサ472からの信号に基づいて制御する。
サブヒータ44Sは、第3ヒータ443と第4ヒータ444とを含み、連通部402に配置される。具体的には、第3ヒータ443が連通部402のタンク本体部401側、すなわち連通部402の上部側に配置され、第4ヒータ444が連通部402のノズル42側、すなわち連通部402の下部側に配置される。本実施形態では、第4ヒータ444は、連通部402の一部であるノズル42に直接配置されている。
連通部402における第3ヒータ443が配置される部位の近傍には第3温度センサ473が配置され、連通部402における第4ヒータ444が配置される部位の近傍には第4温度センサ474が配置されている。本実施形態では、第4温度センサ474は、ノズル42に直接配置されている。
サブヒータ電源45Sは、第3ヒータ電源453と第4ヒータ電源454とを含む。第3ヒータ443は、第3ヒータ電源453に接続され、第3ヒータ電源453から印加される電流により加熱する。第4ヒータ444は、第4ヒータ電源454に接続され、第4ヒータ電源454から印加される電流により加熱する。
第3ヒータ電源453は、第3温度制御部463に接続され、第3温度制御部463からの信号により第3ヒータ443に印加する電流が制御される。また、第3温度制御部463は、制御部20及び第3温度センサ473に接続され、第3ヒータ電源453が第3ヒータ443に印加する電流を制御部20及び第3温度センサ473からの信号に基づいて制御する。第4ヒータ電源454は、第4温度制御部464に接続され、第4温度制御部464からの信号により第4ヒータ444に印加する電流が制御される。また、第4温度制御部464は、制御部20及び第4温度センサ474に接続され、第4ヒータ電源454が第4ヒータ444に印加する電流を制御部20及び第4温度センサ474からの信号に基づいて制御する。
3.2 比較例の極端紫外光生成装置の動作
EUV光生成装置100では、例えば、新規導入時やメンテナンス時等において、新しいターゲット供給装置がチャンバ10に取り付けられる。その後、チャンバ10内の大気が排気される。大気が排気された後のチャンバ10の内部空間の圧力は、例えば10Pa〜80Paの範囲内である。
ここでターゲット供給装置40がターゲット物質を吐出するまでの動作を詳細に説明する。
チャンバ10の内部空間の圧力が上記のように所定の圧力にされると、制御部20がメインヒータ44M、サブヒータ44Sの設定温度を上げる。図4は、比較例のターゲット供給装置の設定温度の様子を示す模式図である。図4に示すように、制御部20は、昇温の開始時である経過時間t0において、それぞれの温度制御部を制御してそれぞれのヒータを昇温させる。なお、以下の説明において、経過時間とは、昇温の開始からの時間を意味する。
具体的には、経過時間t0において、制御部20は、第1温度制御部461に温度TH及び昇温の速度H11を含む信号を出す。この速度H11は経過時間t1における第1ヒータ441の設定温度が温度THとなる速度である。すると第1温度制御部461は、第1ヒータ電源451を制御して、第1ヒータ441の昇温の速度がH11になるように、第1ヒータ電源451から第1ヒータ441に電流を印加させる。なお、上記のように、第1温度センサ471が検知する筐体411の温度にかかる情報を含む信号が第1温度制御部461に入力する。このため、第1温度制御部461が第1ヒータ電源451を制御する際、第1温度制御部461は目標温度となるように第1温度センサ471からの信号に基づいてフィードバック制御をする。従って、第1温度制御部461が第1ヒータ電源451から第1ヒータ441に電流を印加させる際には、電流値がゼロとなる期間があってもよい。
また、経過時間t0において、制御部20は、第2温度制御部462に温度TH2及び昇温の速度H12を含む信号を出す。この速度H12は経過時間t1における第2ヒータ442の設定温度が温度TH2になる速度である。すると第2温度制御部462は、第2ヒータ電源452を制御して、第2ヒータ442の昇温の速度がH12になるように、第2ヒータ電源452から第2ヒータ442に電流を印加させる。なお、上記のように、第2温度センサ472が検知する筐体411の温度にかかる情報を含む信号が第2温度制御部462に入力する。このため、第2温度制御部462が第2ヒータ電源452を制御する際、第2温度制御部462は目標温度となるように第2温度センサ472からの信号に基づいてフィードバック制御をする。従って、第2温度制御部462が第2ヒータ電源452から第2ヒータ442に電流を印加させる際には、電流値がゼロとなる期間があってもよい。
また、経過時間t0において、制御部20は、第3温度制御部463に温度TH3及び昇温の速度H13を含む信号を出す。この速度H13は経過時間t1における第3ヒータ443の設定温度が温度TH3になる速度である。すると第3温度制御部463は、第3ヒータ電源453を制御して、第3ヒータ443の昇温の速度がH13になるように、第3ヒータ電源453から第3ヒータ443に電流を印加させる。なお、上記のように、第3温度センサ473が検知する筐体411の温度にかかる情報を含む信号が第3温度制御部463に入力する。このため、第3温度制御部463が第3ヒータ電源453を制御する際、第3温度制御部463は目標温度となるように第3温度センサ473からの信号に基づいてフィードバック制御をする。従って、第3温度制御部463が第3ヒータ電源453から第3ヒータ443に電流を印加させる際には、電流値がゼロとなる期間があってもよい。
また、経過時間t0において、制御部20は、第4温度制御部464に温度TH4及び昇温の速度H14を含む信号を出す。この速度H14は経過時間t1における第4ヒータ444の設定温度が温度TH4になる速度である。すると第4温度制御部464は、第4ヒータ電源454を制御して、第4ヒータ444の昇温の速度がH14になるように、第4ヒータ電源454から第4ヒータ444に電流を印加させる。なお、上記のように、第4温度センサ474が検知する筐体411の温度にかかる情報を含む信号が第4温度制御部464に入力する。このため、第4温度制御部464が第4ヒータ電源454を制御する際、第4温度制御部464は目標温度となるように第4温度センサ474からの信号に基づいてフィードバック制御をする。従って、第4温度制御部464が第4ヒータ電源454から第4ヒータ444に電流を印加させる際には、電流値がゼロとなる期間があってもよい。
こうして、経過時間t1において、第1ヒータ441の設定温度は温度THになる。また、経過時間t1において、第2ヒータ442の設定温度は温度THよりも低い温度TH2になる。また、経過時間t1において、第3ヒータ443の設定温度は温度TH2よりも低い温度TH3になる。また、経過時間t1において、第4ヒータ444の設定温度は温度TH3よりも低い温度TH4になる。この温度TH4は、ターゲット物質の融点Tmpより高い温度である。
次に制御部20は、経過時間t1において、第1ヒータ441から第4ヒータ444のそれぞれの設定温度を経過時間t1における設定温度である温度THのままとする。従って、第1温度制御部461は、第1ヒータ441の設定温度を温度THにする。また、第2温度制御部462は、第2ヒータ442の設定温度を温度TH2にし、第3温度制御部463は、第3ヒータ443の設定温度を温度TH3にし、第4温度制御部464は、第4ヒータ444の設定温度を温度TH4にする。
次に制御部20は、経過時間t2において、次のようにそれぞれのヒータの設定温度を制御する。この経過時間t1から経過時間t2までの期間T11は、タンク41内のターゲット物質が、設定温度になるまでの期間である。上記のように4つのヒータのうち最も設定温度の低い第4ヒータ444の設定温度がターゲット物質の融点Tmpよりも高い温度であるため、経過時間t2において、ターゲット物質は溶融している。
制御部20は、経過時間t2においても、第1ヒータ441の設定温度を経過時間t2における設定温度である温度THのままとする。従って、第1温度制御部461は、第1ヒータ441の設定温度を温度THのままにする。つまり、第1温度制御部461は、経過時間t1から経過時間t2を経過しても第1ヒータ441の設定温度を温度THにする。
また、制御部20は、経過時間t2において、第2温度制御部462に温度TH及び昇温の速度H22を含む信号を出す。この速度H22は経過時間t3における第2ヒータ442の設定温度が温度THになる速度である。すると第2温度制御部462は、第2ヒータ電源452を制御して、第2ヒータ442の昇温の速度がH22になるように、第2ヒータ電源452から第2ヒータ442に電流を印加させる。
また、制御部20は、経過時間t2において、第3温度制御部463に温度TH及び昇温の速度H23を含む信号を出す。この速度H23は経過時間t4における第3ヒータ443の設定温度が温度THになる速度である。すると第3温度制御部463は、第3ヒータ電源453を制御して、第3ヒータ443の昇温の速度がH23になるように、第3ヒータ電源453から第3ヒータ443に電流を印加させる。
また、制御部20は、経過時間t2において、第4温度制御部464に温度TH及び昇温の速度H24を含む信号を出す。この速度H24は経過時間t5における第4ヒータ444の設定温度が温度THになる速度である。すると第4温度制御部464は、第4ヒータ電源454を制御して、第4ヒータ444の昇温の速度がH24になるように、第4ヒータ電源454から第4ヒータ444に電流を印加させる。
次に、制御部20は、経過時間t3において、第2ヒータ442の設定温度を経過時間t3における設定温度である温度THのままとする。従って、第2温度制御部462は、経過時間t3後も第2ヒータ442の設定温度を温度THのままにする。
次に、制御部20は、経過時間t4において、第3ヒータ443の設定温度を経過時間t4における設定温度である温度THのままとする。従って、第3温度制御部463は、経過時間t4後も第3ヒータ443の設定温度を温度THのままにする。
次に、制御部20は、経過時間t5において、第4ヒータ444の設定温度を経過時間t5における設定温度である温度THのままとする。従って、第4温度制御部464は、経過時間t5後も第4ヒータ444の設定温度を温度THのままにする。
このように経過時間t5までに第1ヒータ441から第4ヒータ444が温度THに設定される。そして、経過時間t5から経過時間t6まで、第1ヒータ441から第4ヒータ444の設定温度が温度THのままにされる。
次に経過時間t6において、制御部20は、第1温度制御部461から第4温度制御部464に温度Top及び降温の速度H3を含む信号を出す。この速度H3は経過時間t7における第1ヒータ441から第4ヒータ444の設定温度が温度Topになる速度である。すると第1温度制御部461は、第1ヒータ電源451を制御して、第1ヒータ441の降温の速度がH3になるように、第1ヒータ電源451から第1ヒータ441に電流を印加させる。また、第2温度制御部462は、第2ヒータ電源452を制御して、第2ヒータ442の降温の速度がH3になるように、第2ヒータ電源452から第2ヒータ442に電流を印加させる。また、第3温度制御部463は、第3ヒータ電源453を制御して、第3ヒータ443の降温の速度がH3になるように、第3ヒータ電源453から第3ヒータ443に電流を印加させる。また、第4温度制御部464は、第4ヒータ電源454を制御して、第4ヒータ444の降温の速度がH3になるように、第4ヒータ電源454から第4ヒータ444に電流を印加させる。なお、上記のように、それぞれの温度制御部がヒータ電源からヒータに電流を印加させる際に、電流値がゼロとなる期間があってもよい。
次に、制御部20は、経過時間t7以降、第1ヒータ441から第4ヒータ444の設定温度を温度Topのままとする。従って、第1温度制御部461から第4温度制御部464は、その後の第1ヒータ441から第4ヒータ444の設定温度を温度Topのままにする。
なお、上記の温度制御の際、第1温度センサ471が検知する筐体411の温度にかかる情報を含む信号が第1温度制御部461に入力し、第1温度制御部461は目標温度となるように第1温度センサ471からの信号に基づいてフィードバック制御をする。また、上記の温度制御の際、第2温度センサ472が検知する筐体411の温度にかかる情報を含む信号が第2温度制御部462に入力し、第2温度制御部462は目標温度となるように第2温度センサ472からの信号に基づいてフィードバック制御をする。また、上記の温度制御の際、第3温度センサ473が検知する筐体411の温度にかかる情報を含む信号が第3温度制御部463に入力し、第3温度制御部463は目標温度となるように第3温度センサ473からの信号に基づいてフィードバック制御をする。また、上記の温度制御の際、第4温度センサ474が検知する筐体411の温度にかかる情報を含む信号が第4温度制御部464に入力し、第4温度制御部464は目標温度となるように第4温度センサ474からの信号に基づいてフィードバック制御をする。
そして、経過時間t7以降に、制御部20は、タンク41内の圧力が圧力調節器43を制御し、圧力調節器43はタンク41内の圧力を例えば10MPa程度まで上昇させる。すると、溶融したターゲット物質がフィルタ48を通過する。このときターゲット物質内の酸化物等の不純物がフィルタ48で除去される。こうしてターゲット物質はろ過される。フィルタ48を通過したターゲット物質は、ノズル42のノズル孔から所定の速度で吐出する。ノズル42の孔から吐出するターゲット物質はジェットの形態をとってもよい。
また、制御部20は、ドロップレットDLを生成するために、ピエゾ電源49Eを介してピエゾ素子49に所定波形の電圧を印加する。ピエゾ素子49の振動は、ノズル42を経由してノズルの孔から出力されるターゲット物質のジェットへと伝搬し得る。ターゲット物質のジェットは、この振動により所定周期で分断され、ターゲット物質から液滴のドロップレットDLが生成される。
こうして、ターゲット供給装置40からターゲット物質が供給される。
ターゲット物質が供給されドロップレットDLが生成されると、制御部20は、発光トリガをレーザ装置30に出力する。発光トリガが入力されると、レーザ装置30は、パルス状のレーザ光301を出射する。出射されたレーザ光301は、レーザ光デリバリ光学系50とウィンドウ12とを経由して、レーザ集光光学系13に入射される。
制御部20は、レーザ光301がプラズマ生成領域ARで集光するように、レーザ集光光学系13のレーザ光マニュピレータ13Cを制御する。また、制御部20は、ドロップレットDLにレーザ光301が照射されるように、ターゲットセンサ27からの信号に基づいて、レーザ装置30からレーザ光301を出射させる。このため、レーザ光集光ミラー13Aで収束されるレーザ光301は、プラズマ生成領域ARでドロップレットDLに照射される。この照射により生成されたプラズマから、EUV光を含む光が放射する。
プラズマ生成領域ARで発生したEUV光を含む光のうち、EUV光101は、EUV集光ミラー11によって中間集光点IFで集光された後、露光装置200に入射される。
なお、チャンバ内の不要な微粒子を含む残留ガスは、排気部61から排出され排気装置62で処理される。
3.3 課題
上記のように連通部402の容量はタンク本体部401の容量より小さいため、連通部402がタンク本体部401に比べて温まり易い。また、タンク本体部401の蓋体412が大気に接しており、ここから熱が逃げ易い。従って、比較例のように経過時間t0から経過時間t1において、タンク41の上部に配置されたヒータの設定温度が高くされても、タンク41内の温度は連通部402と近いタンク41の下部側から温まり得る。この場合、タンク41の蓋体412側のターゲット物質が溶融せずに、タンク41の連通部402側のターゲット物質が溶融し得る。すると溶融したターゲット物質が熱膨張し、溶融していないターゲット物質が蓋になり、溶融したターゲット物質が不要にフィルタ48を通過し得る。このようにターゲット物質がフィルタ48を通過すると、ターゲット物質は連通部402内の酸素と反応し酸化し得る。また、既にターゲット物質が連通部402に配置されている場合には、フィルタ48を通過したターゲット物質が連通部402に配置されているターゲット物質を押圧し、ノズル42からターゲット物質が不要に吐出する可能性がある。また、経過時間t7以降において、それぞれのヒータの設定温度が一律Topにされている、上記のように熱が逃げやすいタンク41の上部におけるターゲット物質の温度が低下し易く、タンク41の上部においてターゲット物質の溶け残りが発生し得る。
そこで、以下の実施形態では、ターゲット物質の不要な酸化及びターゲット物質の不要な吐出が抑制され得るターゲット供給装置が例示される。
4.実施形態1
4.1 実施形態1の極端紫外光生成装置の動作
次に、実施形態1のターゲット供給装置の動作を説明する。なお、上記において説明した構成と同様の構成については同一の符号を付し、特に説明する場合を除き、重複する説明は省略する。なお、本実施形態のターゲット供給装置を含む極端紫外光生成装置の構成は比較例のターゲット供給装置を含む極端紫外光生成装置の構成と同様であるため、本実施形態のターゲット供給装置を含む極端紫外光生成装置の構成の説明は省略される。
比較例のEUV光生成装置100の動作と同様にチャンバ10の内部空間の圧力が所定の圧力にされると、制御部20がメインヒータ44M、サブヒータ44Sの設定温度を上げる。図5は、本実施形態における制御部の動作を示すフローチャートであり、図6は、本実施形態のターゲット供給装置の設定温度の様子を示す模式図である。なお、本実施形態では、後述のように第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度が同じである例について説明するため、図6では、第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度を示す線が纏めて記載されている。また、図6における各経過時間と昇温や高温の速度は、図4の説明で用いた符号と同一であっても、図4において説明した経過時間や昇温や高温の速度と同一とは限らない。
<ステップST0>
図5、図6に示すように、制御部20は、経過時間t0において、それぞれのヒータが所定の速度で昇温するよう、それぞれの温度制御部を制御する。
具体的には、経過時間t0において、制御部20は、第1温度制御部461に温度TH及び昇温の速度H1を含む信号を出す。この速度H1は経過時間t3における第1ヒータ441の設定温度が温度THになる速度である。すると第1温度制御部461は、第1ヒータ電源451を制御して、第1ヒータ441の昇温の速度がH1になるように、第1ヒータ電源451から第1ヒータ441に電流を印加させる。温度THは、ターゲット物質の融点Tmpよりも高い温度であり、ターゲット物質がスズである場合、温度THは、例えば280℃以上320℃以下である。
また、制御部20は、第2温度制御部462から第4ヒータ444に温度TL及び昇温の速度H1を含む信号を出す。この速度H1は経過時間t1における第2ヒータ442から第4ヒータ444の設定温度が温度TLになる速度である。すると第2温度制御部462は、第2ヒータ電源452を制御して、第2ヒータ442の昇温の速度がH1になるように、第2ヒータ電源452から第2ヒータ442に電流を印加させる。また、第3温度制御部463は、第3ヒータ電源453を制御して、第3ヒータ443の昇温の速度がH1になるように、第3ヒータ電源453から第3ヒータ443に電流を印加させる。また、第4温度制御部464は、第4ヒータ電源454を制御して、第4ヒータ444の昇温の速度がH1になるように、第4ヒータ電源454から第4ヒータ444に電流を印加させる。つまり、経過時間t0から経過時間t1までは、すべてのヒータが同じ速度で昇温することになる。
こうして、経過時間t1において、それぞれのヒータの温度が概ね温度TLになる。この温度TLは、ターゲット物質の融点Tmpよりも低い温度であり、ターゲット物質がスズである場合、温度TLは、例えば200℃以上220℃以下である。
<ステップST1>
経過時間t1では、第1温度制御部461は、速度H1で第1ヒータ441が昇温するように第1ヒータ電源451を制御している。また、経過時間t1において、制御部20は、第2ヒータ442から第4ヒータ444の設定温度を経過時間t1における設定温度である温度TLのままとする。従って、第2温度制御部462は、第2ヒータ442の設定温度を温度TLにし、第3温度制御部463は、第3ヒータ443の設定温度を温度TLにし、第4温度制御部464は、第4ヒータ444の設定温度を温度TLにする。このとき、第2ヒータ442から第4ヒータ444の温度が多少変化してもよい。例えば、温度TLが210℃であり、第2ヒータ442から第4ヒータ444の温度が温度TLに対して5℃程度温度が変化してもよい。
<ステップST2>
経過時間t2では、第1温度制御部461は、速度H1で第1ヒータ441が昇温するように第1ヒータ電源451を制御している。また、経過時間t2において、制御部20は、第2温度制御部462に温度TH及び昇温の速度H2を含む信号を出す。この速度H2は経過時間t4における第2ヒータ442の設定温度が温度THになる速度である。すると第2温度制御部462は、第2ヒータ電源452を制御して、第2ヒータ442の昇温の速度がH2になるように、第2ヒータ電源452から第2ヒータ442に電流を印加させる。なお、経過時間t1から経過時間t2までの期間は、例えば10分以上30分以下であることが好ましい。また、経過時間t2では、第3温度制御部463及び第4温度制御部464は、第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度を温度TLのままにする。
<ステップST3>
経過時間t3において、制御部20は、第1ヒータ441の設定温度を経過時間t3における設定温度である温度THのままとする。従って、第1温度制御部461は、第1ヒータ441の設定温度を温度THにする。なお、経過時間t3以降、第1ヒータ441の設定温度は温度THのままである。従って、ターゲット物質がスズである場合、第1ヒータ441は、経過時間t3以降、例えば280℃以上320℃以下に保たれる。この第1ヒータ441の温度をTop1とする。従って、温度Top1は温度THである。また、経過時間t3以降の第1ヒータ441の温度Top1が多少変化してもよい。例えば、温度THに対して5℃程度温度が変化してもよい。なお、図5の例では、経過時間t3は、経過時間t2の後であるが、経過時間t2と経過時間t3の順が入れ替わってもよい。すなわちステップST2とステップST3との順番が入れ替わってもよい。
<ステップST4>
経過時間t4において、制御部20は、第2ヒータ442の設定温度を経過時間t4における設定温度である温度THのままとする。従って、第2温度制御部462は、第2ヒータ442の設定温度を温度THにする。この経過時間t4は、タンク本体部401内のターゲット物質が全て溶融する経過時間tmよりも前の時間である。経過時間tmは、第1ヒータ441及び第2ヒータ442の設定温度、タンク本体部401の容量、及びターゲット物質の融点等から、実験等で予め求められている時間である。つまり、制御部20は、メインヒータ44Mである第1ヒータ441及び第2ヒータ442を、ターゲット物質が溶融する前からターゲット物質の融点Tmpより高い温度に設定している。なお、経過時間t4を経過後に第2ヒータ442の温度が多少変化してもよい。例えば、温度THに対して5℃程度温度が変化してもよい。また、図6に示すように、経過時間t4において、第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度は温度TLのままである。
<ステップST5>
経過時間t5において、制御部20は、第3温度制御部463及び第4温度制御部464に温度TS及び昇温の速度H3を含む信号を出す。この速度H3は経過時間t6における第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度が温度TSになる速度である。すると第3温度制御部463は、第3ヒータ電源453を制御して、第3ヒータ443の昇温の速度がH3になるように、第3ヒータ電源453に電流を印加させる。また、第4温度制御部464は、第4ヒータ電源454を制御して、第4ヒータ444の昇温の速度がH3になるように、第4ヒータ電源454に電流を印加させる。
経過時間t5は、タンク本体部401内のターゲット物質が溶融する経過時間tmよりも後の時間である。つまり、制御部20は、タンク本体部401内のターゲット物質が溶融するまで、サブヒータ44Sである第3ヒータ443及び第4ヒータ444をターゲット物質の融点より低い温度TLに設定する。上記のように第3ヒータ443及び第4ヒータ444の温度が温度TLに対して5℃程度温度が変化してもよいため、経過時間t1から経過時間t5での第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度を第2の温度範囲とする。また、経過時間t1から経過時間t5までを第2所定期間とする。この場合、制御部20は、サブヒータ44Sである第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度をターゲット物質の融点Tmpより低い第2温度範囲で、ターゲット物質が溶融する前から溶融する後まで第2所定期間保持することになる。ターゲット物質がスズである場合、第2温度範囲は、200℃以上220℃以下である。なお、経過時間tmから経過時間t5までの期間は、例えば10分以上120分以下であることが好ましい。
また、経過時間t5は、タンク本体部401内のターゲット物質が溶融する経過時間tmよりも後であり、サブヒータ44Sが加熱を開始する経過時間t0からの予め定められた所定の時間である。従って、サブヒータ44Sである第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度がターゲット物質の融点Tmpより高い温度になる時間もタンク本体部401内のターゲット物質が溶融する経過時間tmよりも後の予め定められた所定の時間となる。つまり、本実施形態では、制御部20は、ターゲット物質が溶融した後における予め定められた所定の時間にサブヒータ44Sの設定温度をターゲット物質の融点Tmpより高い温度にする。
<ステップST6>
経過時間t6において、制御部20は、第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度を経過時間t6における設定温度である温度TSのままとする。従って、第3温度制御部463は、第3ヒータ443の設定温度を温度TSにし、第4温度制御部464は、第4ヒータ444の設定温度を温度TSにする。この温度TSは、ターゲット物質の融点Tmpよりも高く温度THより低い温度であり、ターゲット物質がスズである場合、温度TSは、例えば240℃以上270℃以下である。なお、経過時間t6以降、第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度は温度TSのままである。この第3ヒータ443の温度をTop3とし、第4ヒータ444の温度をTop4とする。従って、温度Top3、温度Top4は温度TSである。また、経過時間t6以降の第3ヒータ443の温度Top3及び第4ヒータ444の温度Top4が多少変化してもよい。例えば、第3ヒータ443の温度Top3及び第4ヒータ444の温度Top4が、温度TSに対して5℃程度温度が変化してもよい。なお、図6の例では、温度Top3と温度Top4とが同じ温度にされているが、制御部20は、温度Top4をターゲット物質の融点Tmpより高く温度Top3より低い温度にしてもよい。また、図6に示すように、経過時間t6において、第1ヒータ441及び第2ヒータ442の設定温度は温度THのままである。
<ステップST7>
次に経過時間t7において、制御部20は、第2温度制御部462に温度Top2及び降温の速度H4を含む信号を出す。この速度H4は経過時間t8における第2ヒータ442の設定温度が温度Top2になる速度である。すると第2温度制御部462は、第2ヒータ電源452を制御して、第2ヒータ442の降温の速度がH4になるように、第2ヒータ電源452に電流を印加させる。なお、上記のように、第2温度制御部462が第2ヒータ電源452から第2ヒータ442に電流を印加させる際に、電流値がゼロとなる期間があってもよい。経過時間t6から経過時間t7までの期間は、例えば5分以上60分以下であることが好ましい。上記のように第1ヒータ441及び第2ヒータ442の温度が温度THに対して5℃程度温度が変化してもよいため、経過時間t4から経過時間t7での第1ヒータ441及び第2ヒータ442の設定温度を第1の温度範囲とする。また、経過時間t4から経過時間t7までを第1所定期間とする。この場合、制御部20は、メインヒータ44Mである第1ヒータ441及び第2ヒータ442の設定温度をターゲット物質の融点Tmpより高い第1温度範囲で、ターゲット物質が溶融する前から溶融する後まで第1所定期間保持することになる。ターゲット物質がスズである場合、この第1温度範囲は、280℃以上320℃以下である。上記の第2所定期間もターゲット物質が溶融する前から溶融する後まであるため、第1所定期間と第2所定期間は一部重なっていることになる。
<ステップST8>
次に経過時間t8において、制御部20は、第2ヒータ442の設定温度を経過時間t8における設定温度である温度Top2のままとする。従って、第2温度制御部462は、第2ヒータ442の設定温度を温度Top2にする。この温度Top2は、第1ヒータ441の温度Top1よりも低く、第3ヒータ443の温度Top3よりも高い温度である。ターゲット物質がスズである場合、温度Top2は、例えば270℃以上310℃以下である。そして、制御部20は、経過時間t8以降、第2ヒータ442の設定温度は温度Top2のままとする。なお、経過時間t8以降の第2ヒータ442の温度Top2が多少変化してもよい。例えば、第2ヒータ442の温度Top2が、5℃程度温度が変化してもよい。
<ステップST9>
制御部20は、経過時間t8以降、第1ヒータ441から第4ヒータ444の設定温度を経過時間t8における温度のままにする。従って、経過時間t8以降、本実施形態では、第1ヒータ441の設定温度は温度Top1であり、第2ヒータ442の設定温度は温度Top2であり、第3ヒータ443の設定温度は温度Top3であり、第4ヒータ444の設定温度は温度Top4である。本実施形態では、Top1>Top2>Top3=Top4である。ただし、Top3>Top4であってもよい。この場合、チャンバ10から露出している蓋体412に近いヒータほど高い温度に設定される。
経過時間t8以降に、制御部20は、第1温度センサ471が検知する温度TA1が、温度Top1から3℃の温度範囲内にあるか判断する。また、経過時間t8以降に、制御部20は、第2温度センサ472が検知する温度TA2が、温度Top2から3℃の温度範囲内にあるかを判断する。また、経過時間t8以降に、制御部20は、第3温度センサ473が検知する温度TA3が、温度Top3から3℃の温度範囲内にあるか判断する。また、経過時間t8以降に、制御部20は、第4温度センサ474が検知する温度TA4が、温度Top4から3℃の温度範囲内にあるか判断する。そして、第1温度センサ471から第4温度センサ474の検知する温度のうち一つでも上記温度範囲内に入っていない場合、再び上記のようにそれぞれの温度センサが検知する温度が設定温度から3℃の範囲内にあるかを判断する。こうして、制御部20は、すべての温度センサが検知する温度が設定温度から3℃の範囲内に入るまで待つ。そして、すべての温度センサが検知する温度が設定温度から3℃の範囲内に入るとステップST10に進む。
<ステップST10>
ステップST10では、制御部20は、比較例の経過時間t7以降と同様に圧力調節器43を制御する。従って、溶融したターゲット物質がフィルタ48を通過して、ノズル42のノズル孔からターゲット物質が吐出し、ドロップレットDLが生成される。
ドロップレットDLが生成されると、比較例と同様にして、パルス状のレーザ光301がドロップレットDLに照射されて、EUV光を含む光が放射する。そして、EUV光101が、露光装置200に入射される。
4.2 作用・効果
本実施形態では、制御部20は、メインヒータ44Mをターゲット物質の融点Tmpより高い温度に設定し、タンク本体部401内のターゲット物質が溶融するまでサブヒータ44Sをターゲット物質の融点Tmpより低い温度に設定する。従って、タンク本体部401内のターゲット物質が溶融により膨張し、タンク本体部401の連通部402側と反対側にターゲット物質の溶け残りがある場合であっても、ターゲット物質は連通部402内のフィルタ48を容易に通過できない。このため、連通部402内に酸素が存在する場合であっても、連通部402内に溶融したターゲット物質が侵入することが抑制されることで、ターゲット物質の酸化を抑制し得る。また、連通部402内にターゲット物質が存在する場合であっても、サブヒータ44Sがターゲット物質の融点Tmpより低い温度に設定されることで、ノズル42からターゲット物質が不要に吐出することを抑制し得る。また、制御部20が、タンク本体部401内のターゲット物質が溶融した後にサブヒータ44Sをターゲット物質の融点より高い温度に設定することで、タンク本体部401内のターゲット物質が溶融後にターゲット物質を適切にノズルから吐出させ得る。
また、本実施形態では、制御部20は、メインヒータ44Mの設定温度をターゲット物質の融点Tmpより高い第1温度範囲で、ターゲット物質が溶融する前から溶融する後までの第1所定期間保持する。さらに制御部20は、サブヒータ44Sの設定温度をターゲット物質の融点より低い第2温度範囲で、ターゲット物質が溶融する前から溶融する後まで第2所定期間保持する。従って、タンク本体部401内のターゲット物質が十分に溶融した後、サブヒータ44Sである第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度をターゲット物質の融点Tmpよりも高くし得る。
また、本実施形態では、制御部20は、ターゲット物質が溶融した後における予め定められた所定の時間にサブヒータ44Sである第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度をターゲット物質の融点Tmpより高い温度にする。このようにサブヒータ44Sの設定温度が予め定められた所定の時間に昇温されることで、計算を行いながらサブヒータ44Sの設定温度が昇温される時間が決められるより、制御を簡易にし得る。
また、本実施形態では、制御部20は、第1ヒータ441の設定温度を昇温中の一部の期間である経過時間t1から経過時間t2において、第2ヒータ442の設定温度を一定の温度範囲である第2温度範囲にする。このように温度制御されることで、連通部402から離れている側のターゲット物質を連通部402に近い側のターゲット物質よりも先に溶融することができる。従って、タンク本体部401内のターゲット物質の全て溶融する前に一部のターゲット物質がフィルタ48を通過することをより適切に抑制し得る。
また、本実施形態では、タンク本体部401における連通部402側の一部と連通部402とがチャンバ10内に配置され、タンク本体部401の他の一部がチャンバ10の外に露出している。そして、制御部20は、タンク本体部401内のターゲット物質が溶融した後のサブヒータ44Sの設定温度をターゲット物質の融点Tmpより高くメインヒータ44Mの設定温度よりも低い温度にする。タンク本体部401のチャンバ10から露出している部分は、大気にさらされることで温度が低下し易い。一方、連通部402はチャンバ10内に位置しているため温度の低下が抑制されている。従って、制御部20が上記のように温度を制御することで、メインヒータ44Mとサブヒータ44Sとが同じ温度で制御される場合と比べて、タンク41内のターゲット物質の温度を均一に近づけ得る。温度の低下が抑制される連通部402がターゲット物質の融点Tmpより高い温度に設定され、上記のようにタンク41内のターゲット物質の温度を均一に近づけ得るため、タンク本体部401内のターゲット物質の温度が融点より低くなることが抑制され得る。従って、タンク41内にターゲット物質の溶け残りが生じることを抑制し得る。
このような温度の制御のより具体的な例として、本実施形態では、制御部20は、ターゲット物質が溶融した後である経過時間t7において、第2ヒータ442の設定温度をサブヒータ44Sの設定温度より高く第1ヒータ441の設定温度よりも低い温度にする。従って、経過時間t7以降に第1ヒータ441と第2ヒータ442とが同じ温度に制御される場合と比べて、よりタンク41内のターゲット物質の温度を均一に近づけることができ、タンク41内にターゲット物質の溶け残りが生じることをより抑制し得る。
また、本実施形態では、制御部20は、タンク本体部401内のターゲット物質が溶融した後、第4ヒータ444の設定温度をターゲット物質の融点Tmpより高く第3ヒータ443の設定温度以下にする。第3ヒータ443は、第4ヒータ444よりタンク本体部401側に位置するため、第3ヒータ443が加熱している連通部402の部位は、メインヒータ44Mからの熱の影響を受け易い。従って、上記のように温度が制御されることで、第4ヒータ444の設定温度が第3ヒータ443の設定温度より高くされる場合と比べて、連通部402内のターゲット物質の温度を均一に近づけることができる。
5.実施形態2
5.1 実施形態2の極端紫外光生成装置の動作
次に、実施形態2の極端紫外光生成装置の構成を説明する。なお、上記において説明した構成と同様の構成については同一の符号を付し、特に説明する場合を除き、重複する説明は省略する。本実施形態のターゲット供給装置を含む極端紫外光生成装置の構成は、実施形態1と同様に比較例のターゲット供給装置を含む極端紫外光生成装置の構成と同様とされるため、本実施形態のターゲット供給装置を含む極端紫外光生成装置の構成の説明は省略される。
図7は、本実施形態における制御部の動作を示すフローチャートであり、図8は、本実施形態のターゲット供給装置の設定温度の様子を示す模式図である。図7に示すように、本実施形態のターゲット供給装置40は、制御部20の温度制御フローが、ステップST21及びステップST22を含む点において、実施形態1のターゲット供給装置40と主に異なる。
<ステップST0からステップST4>
本実施形態のターゲット供給装置40では、制御部20は、ステップST0からステップST4を実施形態1のステップST0からステップST4と同様に行う。
<ステップST21>
ステップST2において、制御部20が、第2温度制御部462に温度TH及び昇温の速度H2を含む信号を出力した後、制御部20は、次の2つの判断を行う。1つは、第3温度センサ473が検知する温度が、ターゲット物質の融点Tmpより高いか否かである。他の1つは、第3温度センサ473が検知する温度TA3の昇温速度が、所定の速度よりも早いか否かである。この所定の速度は、例えば、0.3℃/minである。図8には、経過時間t2から経過時間t6までの第3温度センサ473が検知する温度TA3のが太線で示されている。実施形態1で説明したように、経過時間t1において、制御部20は、第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度を温度TLにし、ステップST2を経過した後もこの状態が続いている。しかし、t2を経過すると、実施形態1で説明したように、第2ヒータ442の設定温度が速度H2で上昇し、ターゲット物質の融点Tmpよりも高くされる。第2ヒータ442の設定温度がターゲット物質の融点Tmpよりも高くなると、第2ヒータ442で加熱されたターゲット物質の熱が連通部402まで伝導し、連通部402の温度がターゲット物質の融点Tmpよりも高くなる場合がある。連通部402の温度がターゲット物質の融点Tmpより高くなると、第3温度センサ473が検知する温度TA3が融点Tmpよりも高くなる。
ターゲット物質が固体から液体に溶融している間、ターゲット物質の温度は概ね一定である。従って、上記のように第2ヒータ442で加熱されたターゲット物質の熱が連通部402まで伝導する場合であっても、第3温度センサ473が検知する温度TA3は、ターゲット物質の融点Tmpよりも高くなりづらく、概ね一定の温度になる傾向がある。そこで、制御部20は、第3温度センサ473が検知する温度がターゲット物質の融点Tmpより高く、第3温度センサ473が検知する温度TA3の昇温速度が所定の速度よりも早い場合に、ステップST5に進む。図8では、このタイミングを矢印でST21と示している。なお、本実施形態では、ステップST5に進むタイミングがステップST4より前になることもあり得る。
<ステップST5>
実施形態1のステップST5では、ターゲット物質が溶融する経過時間tmより後の予め定められた経過時間t5において、制御部20が第3温度制御部463及び第4温度制御部464に温度TS及び昇温の速度H3を含む信号を出した。本実施形態では、第3温度センサ473が検知する温度TA3がターゲット物質の融点Tmpより高く、第3温度センサ473が検知する温度TA3の昇温速度が所定の速度よりも早い場合に、制御部20は、第3温度制御部463及び第4温度制御部464に温度TS及び昇温の速度H3を含む信号を出す。従って、制御部20が第3温度制御部463及び第4温度制御部464に温度TS及び昇温の速度H3を含む信号を出す経過時間が予め定まっていない点において、実施形態1のステップST5と異なる。つまり、経過時間t5は予め定まっていない。制御部20が上記信号を出力すると、第3温度制御部463は、実施形態1と同様にして、第3ヒータ電源453を制御して、第3ヒータ443の昇温の速度がH3になるように、第3ヒータ電源453に電流を印加させる。また、第4温度制御部464は、実施形態1と同様にして、第4ヒータ電源454を制御して、第4ヒータ444の昇温の速度がH3になるように、第4ヒータ電源454に電流を印加させる。そして、制御部20は、第3温度制御部463及び第4温度制御部464に温度TS及び昇温の速度H3を含む信号を出した時間を経過時間t5として記憶する。
なお、本実施形態では、ステップST21において、制御部20は、第3温度センサ473が検知する温度がターゲット物質の融点Tmpより高く、第3温度センサ473が検知する温度の昇温速度が所定の速度よりも早い場合に、ステップST5に進んだ。しかし、例えば、ステップST21において、制御部20は、第3温度センサ473が検知する温度がターゲット物質の融点Tmpより高ければ、第3温度センサ473が検知する温度の昇温速度に関わらず、ステップST5に進んでもよい。ただし、本実施形態のように、第3温度センサ473が検知する温度がターゲット物質の融点Tmpより高く、第3温度センサ473が検知する温度の昇温速度が所定の速度よりも早い場合に、ステップST5に進む方が、誤動作を抑制できる観点から好ましい。
<ステップST22>
本ステップでは、制御部20は、経過時間t5と温度TSと昇温の速度H3とから、経過時間t6を求める。本実施形態においても、温度Top3及び温度Top4は温度TSと同じ温度である。経過時間t6は、次の式(1)で求めることができる。
t6=t5+(TS−TL)/H3 (1)
また、本ステップにおいて、経過時間t7が求められる。本実施形態の経過時間t7は、上記で求めた経過時間t6に所定の待ち時間Wを加えた時間である。この時間Wは、ターゲット物質の温度が安定するまでの時間であり、例えば30分である。
<ステップST6、ステップST7>
本実施形態のターゲット供給装置40では、制御部20は、ステップST6及びステップST7を実施形態1のステップST6及びステップST7と同様に行う。ただし、ステップST6及びステップST7の制御を行う経過時間t6及び経過時間t7は、実施形態1の経過時間t6及び経過時間t7と異なる時間になり得る。
<ステップST8>
本実施形態のターゲット供給装置40では、制御部20は、ステップST8を実施形態1のステップST8と同様に行う。ただし、上記のようにステップST7の制御を行う経過時間t7が実施形態1の経過時間t7と異なる時間になり得るため、本実施形態のステップST8の制御を行う経過時間t8が実施形態1の経過時間t8と異なる時間になり得る。
<ステップST9、ステップST10>
本実施形態のターゲット供給装置40では、制御部20は、ステップST9及びステップST10を実施形態1のステップST9及びステップST10と同様に行う。そして、実施形態1と同様にして、ドロップレットDLが生成されると、パルス状のレーザ光301がドロップレットDLに照射されて、EUV光を含む光が放射し、EUV光101が、露光装置200に入射される。
5.2 作用・効果
本実施形態では、次の点において実施形態1における作用・効果と異なる。本実施形態では、制御部20は、連通部402の温度がターゲット物質の融点Tmpより高くなる場合にサブヒータ44Sである第3ヒータ443及び第4ヒータ444の設定温度をターゲット物質の融点Tmpより高い温度にしてもよい。従って、ターゲット物質が融点Tmpを超えずに、タンク本体部401内に溶融していないターゲット物質が存在する状態で、サブヒータ44Sの設定温度を融点Tmpより高い温度にすることを抑制し得る。また、本実施形態によれば、タンク本体部401内のターゲット物質が全体的に溶融した後すぐにサブヒータ44Sの設定温度を融点Tmpより高い温度にすることができる。従って、ターゲット物質を突出させるまでの動作時間を短縮し得る。
ところで、連通部402の温度がターゲット物質の融点Tmpより高いだけでは、何らかの原因により、一部のターゲット物質が溶融していない可能性がある。そこで、本実施形態では、連通部402の温度がターゲット物質の融点Tmpより高い状態で、連通部402の昇温速度が所定の速度よりも早い場合に、サブヒータ44Sの設定温度をターゲット物質の融点Tmpより高い温度にする。制御部20が、このように制御を行うことで、誤動作を抑制し得る。
なお、上記説明において、制御部20と第1温度制御部461から第4温度制御部464とを一体とすることも可能である。従って、図3に示すように、制御部20と第1温度制御部461から第4温度制御部464とを含めて制御部20Sと理解することもできる。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態や変形例に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図している。従って、特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかである。また、本開示の実施形態を組み合わせて使用することも当業者には明らかである。
本明細書及び特許請求の範囲全体で使用される用語は、明記が無い限り「限定的でない」用語と解釈されるべきである。たとえば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、不定冠詞「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。また、「A、B及びCの少なくとも1つ」という用語は、「A」「B」「C」「A+B」「A+C」「B+C」又は「A+B+C」と解釈されるべきである。さらに、それらと「A」「B」「C」以外のものとの組み合わせも含むと解釈されるべきである。
100・・・極端紫外光生成装置、200・・・露光装置、10・・・チャンバ、11・・・EUV集光ミラー、20・・・制御部、30・・・レーザ装置、40・・・ターゲット供給装置、41・・・タンク、401・・・タンク本体部、402・・・連通部、44M・・・メインヒータ、44S・・・サブヒータ、441・・・第1ヒータ、442・・・第2ヒータ、443・・・第3ヒータ、444・・・第4ヒータ、451・・・第1ヒータ電源、452・・・第2ヒータ電源、453・・・第3ヒータ電源、454・・・第4ヒータ電源、461・・・第1温度制御部、462・・・第2温度制御部、463・・・第3温度制御部、464・・・第4温度制御部、471・・・第1温度センサ、472・・・第2温度センサ、473・・・第3温度センサ、474・・・第4温度センサ

Claims (16)

  1. ターゲット物質を収容するタンク本体部と、
    前記タンク本体部に接続され、溶融した前記ターゲット物質をろ過するフィルタ及び前記フィルタを通過した前記ターゲット物質を吐出するノズルを含む連通部と、
    前記タンク本体部を加熱するメインヒータと、
    前記連通部を加熱するサブヒータと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ターゲット物質が溶融する前から前記メインヒータを前記ターゲット物質の融点より高い温度に設定し、前記タンク本体部内の前記ターゲット物質が溶融するまで前記サブヒータを前記ターゲット物質の融点より低い温度に設定し、前記タンク本体部内の前記ターゲット物質が溶融した後に前記サブヒータを前記ターゲット物質の融点より高い温度に設定する
    ターゲット供給装置。
  2. 請求項1に記載のターゲット供給装置であって、
    前記制御部は、前記メインヒータの設定温度を前記ターゲット物質の融点より高い第1温度範囲で、前記ターゲット物質が溶融する前から溶融する後までの第1所定期間保持し、前記サブヒータの設定温度を前記ターゲット物質の融点より低い第2温度範囲で、前記ターゲット物質が溶融する前から溶融する後まで第2所定期間保持する。
  3. 請求項2に記載のターゲット供給装置であって、
    前記ターゲット物質はスズであり、
    前記第1温度範囲は、280℃以上320℃以下である。
  4. 請求項2に記載のターゲット供給装置であって、
    前記ターゲット物質はスズであり、
    前記第2温度範囲は、200℃以上220℃以下である。
  5. 請求項1に記載のターゲット供給装置であって、
    前記制御部は、前記サブヒータが加熱を開始してからの予め定められた所定の時間に前記サブヒータの設定温度を前記ターゲット物質の融点より高い温度にする。
  6. 請求項1に記載のターゲット供給装置であって、
    前記制御部は、前記連通部の温度が前記ターゲット物質の融点より高くなる場合に前記サブヒータの設定温度を前記ターゲット物質の融点より高い温度にする。
  7. 請求項6に記載のターゲット供給装置であって、
    前記制御部は、前記連通部の温度が前記ターゲット物質の融点より高い状態で、前記連通部の昇温速度が所定の速度よりも早い場合に前記サブヒータの設定温度を前記ターゲット物質の融点より高い温度にする。
  8. 請求項1に記載のターゲット供給装置であって、
    前記メインヒータは、第1ヒータと前記第1ヒータよりも前記連通部側に配置される第2ヒータとを含み、
    前記制御部は、前記第1ヒータの設定温度を昇温中において、前記第2ヒータの設定温度を一定の温度範囲にする。
  9. 請求項1に記載のターゲット供給装置であって、
    前記タンク本体部における前記連通部側の一部と前記連通部とがチャンバ内に配置され、前記タンク本体部の他の一部は前記チャンバの外に露出し、
    前記制御部は、前記タンク本体部内の前記ターゲット物質が溶融した後の前記サブヒータの設定温度を前記ターゲット物質の融点より高く前記メインヒータの設定温度よりも低い温度にする。
  10. 請求項9に記載のターゲット供給装置であって、
    前記メインヒータは、第1ヒータと前記第1ヒータよりも前記連通部側に配置される第2ヒータとを含み、
    前記制御部は、前記ターゲット物質が溶融した後において、前記第2ヒータの設定温度を前記サブヒータの設定温度より高く前記第1ヒータの設定温度よりも低い温度にする。
  11. 請求項10に記載のターゲット供給装置であって、
    前記ターゲット物質はスズであり、
    前記制御部は、前記ターゲット物質が溶融した後における前記第1ヒータの設定温度を280℃以上320℃以下にする。
  12. 請求項10に記載のターゲット供給装置であって、
    前記ターゲット物質はスズであり、
    前記制御部は、前記ターゲット物質が溶融した後における前記第2ヒータの設定温度を270℃以上310℃以下にする。
  13. 請求項9に記載のターゲット供給装置であって、
    前記サブヒータは、第3ヒータと前記第3ヒータより前記ノズル側に配置される第4ヒータとを含み、
    前記制御部は、前記タンク本体部内の前記ターゲット物質が溶融した後、前記第4ヒータの設定温度を前記ターゲット物質の融点より高く前記第3ヒータの設定温度以下にする。
  14. 請求項13に記載のターゲット供給装置であって、
    前記ターゲット物質はスズであり、
    前記制御部は、前記タンク本体部内の前記ターゲット物質が溶融した後、前記第3ヒータ及び前記第4ヒータの設定温度を240℃以上270℃以下にする。
  15. 内部空間に供給されるターゲット物質にレーザ光が照射されることで極端紫外光が生成されるチャンバと、
    前記チャンバ内に前記ターゲット物質を供給するターゲット供給装置と、
    を備え、
    前記ターゲット供給装置は、
    前記ターゲット物質を収容するタンク本体部と、
    前記タンク本体部に接続され、溶融した前記ターゲット物質をろ過するフィルタ及び前記フィルタを通過した前記ターゲット物質を吐出するノズルを含む連通部と、
    前記タンク本体部を加熱するメインヒータと、
    前記連通部を加熱するサブヒータと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ターゲット物質が溶融する前から前記メインヒータを前記ターゲット物質の融点より高い温度に設定し、前記タンク本体部内の前記ターゲット物質が溶融するまで前記サブヒータを前記ターゲット物質の融点より低い温度に設定し、前記タンク本体部内の前記ターゲット物質が溶融した後に前記サブヒータを前記ターゲット物質の融点より高い温度に設定する
    極端紫外光生成装置。
  16. 極端紫外光生成装置によって極端紫外光を生成し、
    前記極端紫外光を露光装置に出力し、
    電子デバイスを製造するために、前記露光装置内で感光基板上に前記極端紫外光を露光し、
    前記極端紫外光生成装置は、
    内部空間に供給されるターゲット物質にレーザ光が照射されることで極端紫外光が生成されるチャンバと、
    前記チャンバ内に前記ターゲット物質を供給するターゲット供給装置と、
    を備え、
    前記ターゲット供給装置は、
    前記ターゲット物質を収容するタンク本体部と、
    前記タンク本体部に接続され、溶融した前記ターゲット物質をろ過するフィルタ及び前記フィルタを通過した前記ターゲット物質を吐出するノズルを含む連通部と、
    前記タンク本体部を加熱するメインヒータと、
    前記連通部を加熱するサブヒータと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ターゲット物質が溶融する前から前記メインヒータを前記ターゲット物質の融点より高い温度に設定し、前記タンク本体部内の前記ターゲット物質が溶融するまで前記サブヒータを前記ターゲット物質の融点より低い温度に設定し、前記タンク本体部内の前記ターゲット物質が溶融した後に前記サブヒータを前記ターゲット物質の融点より高い温度に設定する
    電子デバイスの製造方法。

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