以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図面において、同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面において、各部材の大きさや比率は、実施形態の理解を容易にするために誇張し、実際の大きさや比率とは異なる場合がある。
(消臭装置10の使用例)
図1〜図5は、消臭装置10の種々の使用例を示す概念図であり、図1は、テーブル型の消臭装置10の使用例を示す概念図、図2および図3は、ソファー型の消臭装置10の使用例を示す概念図である。図4は、壁設置型の消臭装置10の使用例を示す概念図、図5は、天井設置型の消臭装置10の使用例を示す概念図である。
消臭装置10は、居室やエントランスホールなどに設置して使用される。図1に示すように、テーブル型の消臭装置10は、ソファー11の近傍に置いて使用される。ソファー型の消臭装置10は、図2に示すように座面12の一部分に組み込まれたり、図3に示すように背もたれ13の部分に組み込まれたりして使用される。図4に示すように、壁設置型の消臭装置10は、壁14に設置して使用される。図5に示すように、天井設置型の消臭装置10は、天井15から吊り下げたり、天井15に組み込まれたりして使用される。
消臭装置10は、概説すれば、雰囲気空気21を誘引する誘導流20を吹き出す吹出口30と、誘導流20によって誘引された雰囲気空気21に含まれる臭気を消臭する消臭媒体40aを発生する発生部40と、を有している。
誘導流20が吹き出される方向は、特に限定されないが、テーブル型やソファー型の消臭装置10にあっては、誘導流20はほぼ上向きに吹き出される。また、壁設置型や天井設置型の消臭装置10にあっては、誘導流20は、ほぼ水平方向、水平方向からやや上向き、あるいは水平方向からやや下向きなど適宜の方向に吹き出される。天井設置型の消臭装置10にあっては、誘導流20を下向きに吹き出してもよく、床面に排気口を設けて誘導流20の拡がりを抑えるようにしてもよい。
対象となる臭気は、特に限定されないが、例えば、電子たばこの臭気や、電子たばこを使用している人の呼気に含まれる臭気を例に挙げることができる。これらの臭気は、電子たばこから発生する蒸気を吸引する人の周りの雰囲気空気21に含まれる。臭気を含む雰囲気空気21が存在する範囲は比較的狭い範囲である。消臭装置10は、臭気発生源の近くに設けられる。誘導流20を発生させることによって、臭気を含む雰囲気空気21は、誘導流20によって誘引され、誘導流20の中に取り込まれる。誘導流20には発生部40から発生した消臭媒体40aが混ぜられている。誘導流20に誘引された臭気が誘導流20内の消臭媒体40aに混合される。消臭装置10は、臭気発生源について狙いを定めており、特定の空間に存在する臭気が効果的に消臭される。これと同時に、消臭媒体40aは、誘導流20とともに流れ、周囲の空間に拡散される。
なお、本明細書において、「消臭」とは、文字通りの消臭のみならず、脱臭や除臭をも含み、人が不快と感じる臭気を低減することや、不快と感じない程度にまで消すこと、不快と感じない種類に変化させることを広く表す言葉として使用する。また、本明細書において、「誘導流20」には、吹出口30から吹き出された後の空気流のみならず、吹出口30から吹き出される前の空気流ではあるが吹出口30から吹き出されることによって誘導流20となる空気流をも含むものとする。
(実施形態)
以下、本発明の消臭装置を、実施形態に係るテーブル型の消臭装置10を例に挙げて説明する。
図6(A)は、実施形態に係るテーブル型の消臭装置10を上面側から見て示す斜視図、図6(B)は、消臭装置10を底面側から見て示す斜視図、図7(A)(B)(C)は、消臭装置10の平面図、正面図、左側面図である。図8(A)は、図7(C)における8A−8A線に沿う断面図、図8(B)は、図7(B)における8B−8B線に沿う断面図である。図9は、図7(A)における9−9線に沿う断面図である。
図6〜図9に示すように、テーブル型の消臭装置10は、概説すると、天板51を有するテーブル50と、天板51に配置され、雰囲気空気21を誘引する誘導流20を上方に向けて吹き出す吹出口30と、誘導流20を形成するための空気を吸い込む吸込口60と、誘導流20によって誘引された雰囲気空気21に含まれる臭気を消臭する消臭媒体40aを発生する発生部40と、を有している。消臭装置10はさらに、吸込口60と吹出口30とを連通する空気通路70と、空気通路70に配置され吸込口60から吸い込んだ空気を吹出口30に向けて送風する送風機80と、を有している。以下、テーブル型の消臭装置10について詳述する。
テーブル型の消臭装置10は、喫煙用テーブルの場合には、臭気発生源である電子たばこが近くに存在し、発生した臭気にきわめて近い場所において、誘導流20に臭気を誘引することができる。また食事用テーブルの場合には、食品から発生した臭気にきわめて近い場所において、誘導流20に臭気を誘引することができる。
図6および図7に示すように、テーブル50は、天板51と、ベース部52と、天板51とベース部52とを連結する胴部53とを有している。天板51には、空気の流通が自在な開放部90が貫通して形成されている。天板51の上面に対して直交する方向から見て、開放部90は矩形形状を有し、吹出口30も矩形形状を有している。吹出口30は、開放部90の内周面90aに沿わせて、開放部90の縁の全長にわたって配置されている。吹出口30は、開放部90を取り囲んだ状態となる。吸込口60は、胴部53の下端部に設けられている。胴部53の左側面に、蓋部54が着脱自在に取り付けられている。図8(A)(B)に示すように、胴部53の内部に発生部40が設けられている。発生部40を点検したり交換したりするときには、蓋部54が取り外される。
図8(A)(B)および図9に示すように、空気通路70は、吸込口60と吹出口30とを連通するため、テーブル50における胴部53の内部通路71と、胴部53から伸びているダクト72とを有している。内部通路71に、発生部40と、送風機80とが配置されている。
送風機80は、胴部53の内部に、上下に2台設けられている。送風機80のそれぞれは、吸引口81および吐出口82が形成されたファンスクロール83と、ファンスクロール83内に回転自在に設けられる羽根車84と、羽根車84を回転駆動するモータ(図示せず)とを有している。羽根車84を回転駆動すると、吸込口60から吸い込んだ空気は、ファンスクロール83の吸引口81から羽根車84に吸引される。羽根車84から遠心方向に放出された空気は、ファンスクロール83の内壁に沿って流れ、吐出口82から吐出される。このようにして、送風機80は、吸込口60から吸い込んだ空気を吹出口30に向けて送風する。
図9および図6(B)に示すように、ダクト72は、天板51の下面に取り付けられている。ダクト72は、開放部90の下端縁に沿う環状の第1ダクト73と、第1ダクト73と胴部53の内部通路71とを連通する第2ダクト74とを有している。環状の第1ダクト73によって囲まれる内側空間は、天板51における開放部90と一体となる。第1ダクト73は、断面が略矩形形状を有し、開放部90の内周面90aと略平行に上方に向けて延びている第1壁部73aと、第1壁部73aの下端縁に連続し天板51の下面に取り付けられる第2壁部73bとを有している。第1壁部73aの上端縁は、開放部90の高さ方向の途中位置まで延び、開放部90の上端縁には達していない。第1壁部73aは、開放部90の内周面90aとの間に所定の隙間を隔てている。開放部90の内周面90aと第1壁部73aの上端縁との間に、吹出口30が形成される。第2壁部73bと天板51の下面とによって形成される環状通路75に、第2ダクト74の一端が接続されている。環状通路75の断面積は、吹出口30に比べて十分に大きい。したがって、第2ダクト74を通って環状通路75に流入した誘導流20は、環状通路75全域に流れ、吹出口30から環状に吹き出される。吹出口30の開口面積が絞られていることから、吹き出される誘導流20の風速が大きくなる。吹き出された誘導流20は、開放部90の内周面90aに沿って上方に流れた後、開放部90の上端縁から上方に吹き出される。このように、開放部90の内周面90aは、吹き出された誘導流20をガイドする区間を形成する。このため、誘導流20を、開放部90の内周面90aを仮想的に上方に延長させた方向に流下させることができる。開放部90の上端縁から吹き出された誘導流20を集中させたい場合には、開放部90の上端開口を若干狭くするように内周面90aを傾斜させる。逆に、開放部90の上端縁から吹き出された誘導流20を拡げたい場合には、開放部90の上端開口を若干広くするように内周面90aを傾斜させる。開放部90を取り囲むように吹き出された誘導流20によって、符号22によって示される矢印のように、開放部90を通して空気が誘引される。
図6(A)および図7(A)に示すように、吹出口30は、上方に向かって開口し、天板51の外周縁辺51aよりも内方側に配置されている。天板51のうち吹出口30と外周縁辺51aとの間の領域は、吹出口30の上方空間への侵入を防止するクリアランス領域55を構成している。クリアランス領域55は吹出口30の周囲の少なくとも一部に設けられている、ということもできる。クリアランス領域55を構成することによって、吹出口30の上方空間に身体の一部または全部が立ち入ることを低減でき、誘導流20が人体に当たりにくくなる。これによって、テーブル50の使用者は、当該テーブル50から誘導流20が吹き出されていることを認識することが少なくなる。その結果、テーブル50の使用者に気づかれることを少なくした、さりげない消臭処理を実施することが可能となる。
クリアランス領域55は、テーブル50の天板51を構成している。クリアランス領域55をテーブル50の天板51として使用することによって、専用のクリアランス領域55を設ける必要がなく、消臭装置10の小型化を図ることができる。
吹出口30は、開放部90の縁の少なくとも一部に沿うように配置されている領域を有している。この領域において吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気が誘引される。開放部90を通して空気が誘引されることから、臭気を含む雰囲気空気21を誘引する誘導流20の流量を、開放部90を設けない場合に比較して増加させることができる。その結果、より多くの雰囲気空気21を誘引することが可能となり、臭気をより効率的に消臭することができる。
好ましくは、吹出口30は、開放部90を間に挟んで向かい合うように配置されている領域を有している。この場合、吹き出された対をなす誘導流20によって、開放部90を通して空気が誘引される。より好ましくは、吹出口30は、開放部90を取り囲むように、すなわち開放部90の縁の全長にわたって配置されている。この場合、開放部90を取り囲むように吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気が誘引される。
吸込口60は、テーブル50における胴部53の下部に多数形成されている。このように吸込口60は、吹出口30の吹出方向と離れる位置に配置されている。したがって、吹出口30から吹き出された誘導流20が吸込口60に吸い込まれ難く、誘導流20の流れが乱されることがない。その結果、効率良く臭気を誘導流20に誘引することができる。
発生部40が発生する消臭媒体40aは、臭気を消臭することができる限りにおいて特に限定されない。例えば、消臭成分、芳香成分、イオン、オゾンの少なくとも1つを含むことができる。これらの消臭媒体40aを単独で使用してもよいし、例えば、消臭成分と芳香成分とを組み合わせて使用することができる。実施形態においては、発生部40は、消臭成分および芳香成分を発生する消臭芳香剤から構成されている。芳香剤を使用する消臭法として、マスキング法、ペアリング消臭のいずれをも採用できるが、マスキング法のような強い香りを必要とせず、軽くてさわやかな香りによって気になる臭気を消臭することができるペアリング消臭が好ましい。
なお、消臭媒体40aとしてイオンを使用する場合には、発生部40はイオン生成器から構成される。消臭媒体40aとしてオゾンを使用する場合には、発生部40はオゾン生成器から構成される。
消臭媒体40aは、吹出口30から吹き出される前の誘導流20、および吹出口30から吹き出された後の誘導流20の少なくとも一方に混入される。具体的には、以下の3つの形態がある。第1に、吹出口30よりも上流側の空気通路70中に発生部40を配置し、空気が吹き出される前に消臭媒体40aを誘導流20に混入しておく形態である。第2に、吹出口30よりも下流側(例えば、吹出口30の横)に発生部40を配置し、吹き出された誘導流20に消臭媒体40aが誘引されて混入される形態である。第3に、第1の形態と第2の形態の両方を組み合わせて使用する形態である。このように、発生部40を配置する位置を、発生部40が発生する消臭媒体40aの種類などに応じて自由に選択することができる。実施形態は、空気通路70中に発生部40を配置し、吹出口30から吹き出される前の誘導流20に消臭媒体40aを混入している。
空気通路70は、空気通路70内において生じた結露水を集めて溜める保水部76をさらに有している。空気通路70の一部を形成するダクト72は、底壁部が水平面に対して傾斜した傾斜部を有している(図8(B)を参照)。この傾斜部の傾斜方向下端部に、結露水を溜める皿部(図示せず)が、ダクト72に対して着脱自在に設けられている。ダクト72の傾斜部と、皿部とによって、保水部76が構成されている。空気通路70に保水部76を設けることによって、空気通路70内に結露が生じた場合には、結露水が皿部に集められるため、空気通路70に結露水が残って消臭装置10が劣化したり、異臭が発生したりすることを防ぐことができる。
消臭装置10は、吸殻入れ、および電子たばこへの給電部の少なくとも1つをさらに有するのが好ましい。吸殻入れは、主として電子たばこ用の吸殻入れであるが、一般的な紙巻きたばこ用の吸殻入れであってもよい。給電部は、電子たばこに給電することができれば、給電するための具体的な方式は特に限定されない。例えば、給電部は、有線型の給電用コンセントの他に、USB等の各種給電機能を備えたコネクタや、非接触型の給電方式を採用することができる。図1に示される使用例にあっては、消臭装置10は、電子たばこ用の吸殻入れ101と、給電部としての給電用コンセント102との両者を有している。吸殻入れ101や給電用コンセント102を設けることによって、電子たばこの喫煙用テーブルとしての使い勝手が良くなる。電子たばこを喫煙する人に、消臭装置10に近づく動機付けを与えることができ、比較的狭い限られた空間において消臭処理を実施することが可能となる。
吹出口30は、床面からの高さを、0〜5.0mの範囲に位置させることができる。床面からの高さが0mとは、床面に吹出口30が開口している形態である。さらに詳しくは、実施形態のように、ソファー11の近くにおいて使用するテーブル型の消臭装置10の場合には、吹出口30は、床面からの高さを、0〜1.2mの範囲に位置させることができる。この場合、吹出口30は、足元から、カウンターテーブルの天板高さ程度の範囲に位置する。ソファー型の消臭装置10の場合には、吹出口30は、床面からの高さを、0〜1.4mの範囲に位置させることができる。この場合、吹出口30は、足元から、背もたれの頂部高さ程度の範囲に位置する。壁設置型の消臭装置10の場合には、吹出口30は、床面からの高さを、0〜5.0mの範囲に位置させることができる。この場合、吹出口30は、足元から、起立した状態において頭上約3mの範囲に位置する。天井設置型の消臭装置10の場合には、吹出口30は、床面からの高さを、1.4〜5.0mの範囲に位置させることができる。1.4mとしたのは、人が座った状態において、風が当たらないような高さに設定するためである。
吹出口30が上方に向かって開口する形態であって、テーブル型の消臭装置10(座って使用するテーブル50や、立って使用するテーブル50)に吹出口30を設ける場合、ソファー型の消臭装置10の肘当てや、背もたれ13の頂部に吹出口30を設ける場合には、吹出口30は、床面からの高さを、0〜2.0mの範囲に位置させることができる。
上記の高さ範囲は例示にすぎず、吹出口30から吹き出された誘導流20が、臭気を含んだ雰囲気空気21を誘引できる状況を作ることができる限りにおいて、適宜変更することができる。
次に、誘導流20の風速について説明する。
実施形態の消臭装置10は、電子たばこの臭気や、電子たばこを使用している人の呼気に含まれる臭気を消臭することを対象としている。このような臭気を消臭対象としている観点から、誘導流20によって雰囲気空気21を誘引する機能は、吹出口30から吹き出されるときの誘導流20の風速の下限値が、通常呼吸時の吐き出し風速以上であれば達成できる。そこで、人の通常呼吸時の吐き出し風速を次のようにして測定した。
測定治具と、風速計とを準備した。測定治具は、被験者の口を十分に覆うことができる直径100mm、長さ120mmの中空円筒体の内部に、風速計の検出プローブが取り付けられている。風速計は、日本カノマックス株式会社製のクリモマスター風速計、プローブモデル番号6542を使用した。
被験者に、測定治具によって口を覆いながら、普段どおりの呼吸をしてもらい、吐き出し時の平均風速(4秒間)を測定した。4人の被験者のそれぞれに、平均風速の測定を4回行い、平均値を算出した。結果を下記の表1に示す。
次に、電子たばこを使用しているときを想定して、口を若干すぼめた状態において吐き出すときの平均風速(4秒間)を同様に測定した。結果を下記の表2に示す。
表1に示すとおり、測定結果の平均値は0.15m/sであった。したがって、吹出口30から吹き出されるときの誘導流20の風速は、0.15m/s以上であることが好ましい。誘導流20の風速が0.15m/s以上であれば、誘導流20によって雰囲気空気21を誘引し、雰囲気空気21に含まれる臭気を消臭することが可能となる。
表2に示すとおり、電子たばこを使用しているときを想定した測定結果の平均値は0.65m/sであった。したがって、吹出口30から吹き出されるときの誘導流20の風速は、0.65m/s以上であることがより好ましい。誘導流20の風速が0.65m/s以上であれば、電子たばこを使用しているときに吐き出された雰囲気空気21を誘導流20によって誘引でき、雰囲気空気21に含まれる臭気をより一層消臭することが可能となる。
誘導流20の風速の上限値は特に限定されないが、風速が大きすぎると、誘導流20の吹き出し方向に存在する物体(例えば、植木、照明、その他の設置物)が揺れたり、倒れたりするおそれがある。したがって、誘導流20の風速の上限値は、室内環境に影響を与えることがないように、例えば30m/s程度とするのが好ましい。
上記の誘導流20の風速の下限値および上限値は一例を示したにすぎない。吹出口30から吹き出された誘導流20が、臭気を含んだ雰囲気空気21を誘引できる状況を作り出すことができる限りにおいて、誘導流20の風速の下限値は適宜変更することができる。誘導流20の風速の上限値についても、送風機80の仕様や、誘導流20の吹き出し方向に存在する物体の種類などに応じて適宜変更することができる。
実施形態の作用を説明する。
送風機80の羽根車84を回転駆動すると、吸込口60から吸い込んだ空気は、ファンスクロール83の吸引口81から吸引され、吐出口82から吐出される。消臭芳香剤から構成された発生部40は、送風機80によって生じた空気の流れによって、消臭成分および芳香成分を含んだ消臭媒体40aを徐々に発生させる。
消臭媒体40aを含んだ誘導流20は、胴部53の内部通路71、および第2ダクト74を流れ、第1ダクト73の環状通路75に流入する。誘導流20は、環状通路75を通って環状に流れ、吹出口30から環状に吹き出される。吹出口30の開口面積が絞られていることから、吹き出される誘導流20の風速が大きくなる。吹き出された誘導流20は、開放部90の内周面90aに沿って上方に流れた後、開放部90の上端縁から上方に吹き出される。開放部90を取り囲むように吹き出された誘導流20は、開放部90を通して空気(図9の矢印22を参照)を誘引する。消臭媒体40aは、誘導流20に混じって誘導流20とともに流れ、周囲の空間に拡散している。
図1に示すように、テーブル型の消臭装置10は、ソファー11の近傍に置いて使用される。ソファー11に座った人が電子たばこを使用しているときには、電子たばこの臭気や、呼気に含まれる臭気は、人の周りの雰囲気空気21に含まれる。臭気を含む雰囲気空気21が存在する範囲は比較的狭い範囲である。
吹出口30から吹き出されるときの誘導流20の風速は、通常呼吸時の吐き出し風速以上に設定してある。このため、誘導流20によって雰囲気空気21を誘引する機能が発揮され、臭気を含む雰囲気空気21は、誘導流20によって誘引され、誘導流20の中に取り込まれる。そして、誘導流20に誘引された臭気が誘導流20内の消臭媒体40aに混合され、特定の空間に存在する臭気が効果的に消臭される。これと同時に、消臭媒体40aは、誘導流20とともに流れ、周囲の空間に拡散される。
(改変例1)
図10(A)(B)は、開放部90に対する吹出口30の設置位置の改変例を示す断面図である。
実施形態の吹出口30は、開放部90の内周面90aに沿わせて配置したが、開放部90に対する吹出口30の設置位置はこの場合に限定されるものではない。例えば、図10(A)に示すように、吹出口30は、開放部90の内周面90aの側に、当該内周面90aから内方に離間させた位置(図示例では開放部90の略中央位置)に配置することができる。この場合においても、開放部90の略中央位置において吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気(矢印22)が誘引される。
図10(B)に示すように、吹出口30は、開放部90よりも外側に配置することができる。この場合においても、開放部90の外側位置において吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気(矢印22)が誘引される。
(改変例2)
図11(A)(B)は、開放部90の形状の改変例を示す平面図である。
実施形態の開放部90は矩形形状を有しているが、開放部90の形状はこの場合に限定されるものではない。例えば、図11(A)に示すように、開放部90は円形形状を有していてもよい。図示例では、吹出口30も円形形状を有している。吹出口30は、開放部90の内周面90aに沿わせて、開放部90の縁の全長にわたって配置されている。誘導流20は、開放部90を取り囲むように円筒状に吹き出される。吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気が誘引される。
また、実施形態の開放部90は天板51の内方に形成され、開放部90の内周面90aが閉じた形状を有しているが、開放部90の形状はこの場合に限定されるものではない。例えば、図11(B)に示すように、開放部90は、天板51の外周縁辺51aの一部を切り欠いた溝型(または、コの字形状)を有し、開放部90の内周面90aが開いた形状を有していてもよい。図示例では、吹出口30は、開放部90の内周面90aに沿わせて、開放部90の縁の全長にわたって配置されている。誘導流20は、一面が開放された溝型に吹き出される。吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気が誘引される。
(改変例3)
図12は、吹出口30の改変例を示す平面図である。
実施形態の吹出口30は開放部90の内周面90aに沿うように配置したが、吹出口30はこの場合に限定されるものではない。例えば、図12に示すように、吹出口30は、開放部90を設けることなく、単独で設けてもよい。誘導流20は、ほぼ平板状に吹き出される。吹き出された誘導流20によって、周囲の空気が誘引される。
(改変例4)
図13(A)〜(D)は、吹出口30の他の改変例を示す平面図である。
実施形態の吹出口30は天板51の外周縁辺51aよりも内方側に配置したが、吹出口30はこの場合に限定されるものではない。例えば、図13(A)〜(D)に示すように、吹出口30は、天板51の外周縁辺51aのうち少なくとも一部に沿って配置することができる。具体的には、図13(A)に示すように、吹出口30は、天板51のすべての辺のそれぞれに全長にわたって配置することができる。図13(B)に示すように、吹出口30は、天板51のすべての辺のそれぞれに一部分だけ配置することができる。図13(C)に示すように、吹出口30は、天板51の特定の一辺に全長にわたって配置することができる。図13(D)に示すように、吹出口30は、天板51の特定の一辺に一部分だけ配置することができる。このように、天板51の外周縁辺51aのうち少なくとも一部に沿って吹出口30を配置する形態によれば、天板51の外周縁辺51aよりも内方側に吹出口30を配置する場合に比較して、吹出口30を設置する位置の選択の自由度が大きくなる。また、既存の天板51を流用することによって、テーブル型の消臭装置10を比較的安価に提供することも可能となる。
(改変例5)
図14(A)〜(C)は、改変例5に係るテーブル型の消臭装置10を示す図であり、図14(A)は、全体を示す斜視図、図14(B)は、要部を示す斜視図、図14(C)は、要部を示す断面図である。なお、実施形態と同様の部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
改変例5に係るテーブル型の消臭装置10は、吹出口30から吹き出された後の誘導流20に消臭媒体40aが混入されるようにした点において、吹出口30から吹き出される前の誘導流20に消臭媒体40aを混入した実施形態と相違する。
改変例1(図10(B)を参照)と同様に、吹出口30は、開放部90よりも外側に配置されている。環状通路75も、開放部90の外側に配置されている。開放部90の上端縁は円形形状を有し、吹出口30も円形形状を有している。吹出口30は、開放部90の上端縁の全長にわたって配置されている。
発生部40は、実施形態と同様に、消臭成分および芳香成分を発生する消臭芳香剤から構成されている。ただし、改変例5にあっては、発生部40の配置位置が実施形態と異なる。発生部40を収納したケーシング41は、空気通路70中には配置されておらず、開放部90の略中央位置に配置されている。消臭媒体40aを放出する放出口42は、吹出口30よりも下流側に配置されている。
改変例5にあっては、送風機80の羽根車84を回転駆動すると、誘導流20は、環状通路75を通って環状に流れ、吹出口30から開放部90を取り囲むように円筒状に吹き出される。吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気(矢印22)が誘引される。開放部90を通る空気流の一部がケーシング41に沿って流れることによって、揮発した消臭媒体40aが放出口42から誘引され、空気流に取り込まれる。このようにして、吹出口30から吹き出された後の誘導流20に消臭媒体40aが混入される。
臭気を含む雰囲気空気21は、誘導流20によって誘引され、誘導流20の中に取り込まれる。そして、誘導流20に誘引された臭気が誘導流20内の消臭媒体40aに混合されることによって、臭気が効果的に消臭される。これと同時に、消臭媒体40aは、誘導流20とともに流れ、周囲の空間に拡散される。
改変例5にあっては、消臭媒体40aを誘導流20に混ぜる位置が、誘導流20の中央(内側)であるため、誘導流20は消臭媒体40aを包み込むようにして流れる。このため、誘導流20が人と消臭媒体40aとを仕切るエアーカーテンの機能を発揮する。その結果、人は消臭処理を行っていることに気づきにくくなり、より一層さりげない消臭処理を実施することが可能となる。
消臭媒体40aは、吹出口30から吹き出された後の誘導流20に混入される。このように構成すれば、発生部40を配置する位置を、発生部40が発生する消臭媒体40aの種類などに応じて自由に選択することができる。
(改変例6)
図15(A)(B)は、改変例6に係る消臭装置10を示す図であり、図15(A)は、全体を示す斜視図、図15(B)は、断面図である。なお、実施形態と同様の部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
改変例6に係る消臭装置10は、照明器具としての機能を兼ね備えている点において、そのような機能を備えていない実施形態と相違する。
図15(A)(B)に示すように、改変例6に係る消臭装置10は、実施形態と同様に、雰囲気空気21を誘引する誘導流20を吹き出す吹出口30と、誘導流20によって誘引された雰囲気空気21に含まれる臭気を消臭する消臭媒体40aを発生する発生部40と、を有している。消臭装置10はさらに、誘導流20を形成するための空気を吸い込む吸込口60と、吸込口60と吹出口30とを連通する空気通路70と、空気を吹出口30に向けて送風する送風機80と、を有している。吸込口60は、吹出口30の吹出方向と離れる位置に配置されている。図15(B)の符号95は、吸込口60から取り込んだ空気中の塵埃を除去するフィルタを示している。
消臭装置10は、円筒形状の第1ケース96と、第1ケース96よりも大径の中空円筒形状の第2ケース97とを有している。第1ケース96は、周面に吸込口60が形成され、発生部40や送風機80などが収納されている。第2ケース97は、第1ケース96に比べて軸方向長さが長い。第2ケース97の下端面には、第1ケース96の外周面との間に、空気の流通が自在な開放部90が形成されている。第2ケース97の内周面は開放部90の内周面90aでもあることから、吹出口30は、開放部90の内周面90aに沿わせて配置した形態となっている。第2ケース97は、第1ケース96から上方に伸びている支持台99の上面に、複数の支持脚99aを介して支持されている。第2ケース97の中空は、空気通路70のうち送風機80と吹出口30との間の区間を形成する。第2ケース97は、例えば、半透明の樹脂材料から形成されている。第2ケース97の内部には、支持台99の2箇所にランプ98が配置されている。ランプ98から発せられた光は、第2ケース97を透過して、第2ケース97の外部に照射される。このように、改変例6の消臭装置10は、図示する形状にあってはフロアライト型の照明器具としても機能する。
吹出口30は、上方に向かって開口し、床面からの高さが2.0mまでの範囲に位置する。改変例6の消臭装置10は照明器具も兼ねていることから、吹出口30を床面に設けることはない(床面からの高さがゼロ)。吹出口30の床面からの最低高さは、誘導流20によって誘引すべき雰囲気空気21が存在する高さや、照明器具としての機能を発揮する高さなどを考慮して決定される。
改変例6の消臭装置10にあっては、送風機80を駆動すると、送風機80から吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気(矢印22)が第2ケース97内に誘引される。消臭媒体40aを含んだ誘導流20は、第2ケース97の中空を通って、吹出口30から吹き出される。臭気を含む雰囲気空気21は、誘導流20によって誘引され、誘導流20の中に取り込まれる。そして、誘導流20に誘引された臭気が誘導流20内の消臭媒体40aに混合され、特定の空間に存在する臭気が効果的に消臭される。これと同時に、消臭媒体40aは、誘導流20とともに流れ、周囲の空間に拡散される。さらに、ランプ98を点灯することによって、フロアライト型の照明器具として機能させることができる。
(実施形態および改変例の効果について)
以上説明したように、実施形態の消臭装置10は、雰囲気空気21を誘引する誘導流20を吹き出す吹出口30と、誘導流20によって誘引された雰囲気空気21に含まれる臭気を消臭する消臭媒体40aを発生する発生部40と、を有している。
このように構成すれば、臭気を含む雰囲気空気21は、誘導流20によって誘引され、誘導流20の中に取り込まれる。誘導流20に誘引された臭気が誘導流20内の消臭媒体40aに混合される。消臭装置10は、臭気発生源について狙いを定めて、特定の空間に存在する臭気を効率的に消臭することができる。これと同時に、消臭媒体40aを、誘導流20とともに、周囲の空間に拡散させることができる。
消臭媒体40aは、消臭成分、芳香成分、イオン、オゾンの少なくとも1つを含んでいる。
このように構成すれば、臭気を消臭するのに適した消臭媒体40aを選択して、臭気を効率的に消臭することができる。
消臭媒体40aは、吹出口30から吹き出される前の誘導流20、および吹出口30から吹き出された後の誘導流20の少なくとも一方に混入される。
このように構成すれば、発生部40を配置する位置を、発生部40が発生する消臭媒体40aの種類などに応じて自由に選択することができる。
吹出口30は、開放部90の縁の少なくとも一部に沿うように配置されている領域を有し、領域において吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気が誘引されている。
このように構成すれば、臭気を含む雰囲気空気21を誘引する誘導流20の流量を、開放部90を設けない場合に比較して増加させることができる。その結果、より多くの雰囲気空気21を誘引することが可能となり、臭気をより効率的に消臭することができる。
図10(A)に示した改変例1のように、吹出口30は、空気の流通が自在な開放部90の縁から離間して内方に配置され、吹出口30から吹き出された誘導流20によって、開放部90を通して空気が誘引されている。
このように構成すれば、上記と同様に、臭気を含む雰囲気空気21を誘引する誘導流20の流量を、開放部90を設けない場合に比較して増加させることができる。その結果、より多くの雰囲気空気21を誘引することが可能となり、臭気をより効率的に消臭することができる。
消臭装置10はさらに、誘導流20を形成するための空気を吸い込む吸込口60と、吸込口60と吹出口30とを連通する空気通路70と、空気を吹出口30に向けて送風する送風機80と、をさらに有し、吸込口60は、吹出口30の吹出方向と離れる位置に配置されている。
このように構成すれば、吹出口30から吹き出された誘導流20が吸込口60に吸い込まれ難く、誘導流20の流れが乱されることがなく、臭気を誘導流20に効率的に誘引することができる。
空気通路70は、空気通路70内において生じた結露水を集めて溜める保水部76をさらに有している。
このように構成すれば、空気通路70に結露水が残って消臭装置10が劣化したり、異臭が発生したりすることを防ぐことができる。
吹出口30から吹き出されるときの誘導流20の風速は、0.15m/s以上に設定してある。
このように構成すれば、誘導流20によって雰囲気空気21を誘引し、雰囲気空気21に含まれる臭気を消臭することが可能となる。
吹出口30は、床面からの高さが、0〜5.0mの範囲に位置している。
このように構成すれば、ソファー11の近くにおいて使用するテーブル型の消臭装置10、ソファー型の消臭装置10、壁設置型の消臭装置10、または天井設置型の消臭装置10など、広範囲の消臭装置10に適用することができる。
吹出口30は、上方に向かって開口し、床面からの高さが、0〜2.0mの範囲に位置している。
このように構成すれば、テーブル型の消臭装置10(座って使用するテーブルや、立って使用するテーブル)に吹出口30を設けたり、ソファー型の消臭装置10の座面12、背もたれ13の頂部、肘当てに吹出口30を設けたりすることができる。また、他の用途(例えば、照明器具)を兼ねた消臭装置10に吹出口30を設けることができる。
消臭装置10は、吹出口30の周囲の少なくとも一部に設けられ、吹出口30の上方空間への侵入を防止するクリアランス領域55をさらに有している。
このように構成すれば、吹出口30の上方空間に身体の一部または全部が立ち入ることを低減でき、誘導流20が人体に当たりにくくなる。これによって、消臭装置10の近くにいる人は、消臭装置10から誘導流20が吹き出されていることを認識することが少なくなる。その結果、消臭装置10の近くにいる人に気づかれることを少なくした、さりげない消臭処理を実施することが可能となる。
クリアランス領域55は、テーブル50の天板51を構成している。
このように構成すれば、クリアランス領域55をテーブル50の天板51として使用するため、専用のクリアランス領域55を設ける必要がなく、消臭装置10の小型化を図ることができる。
消臭装置10は、天板51を有するテーブル50と、天板51に配置され雰囲気空気21を誘引する誘導流20を上方に向けて吹き出す吹出口30と、誘導流20を形成するための空気を吸い込む吸込口60と、誘導流20によって誘引された雰囲気空気21に含まれる臭気を消臭する消臭媒体40aを発生する発生部40と、を有している。
このように構成すれば、臭気を含む雰囲気空気21は、天板51から上方に向けて吹き出された誘導流20によって誘引され、誘導流20の中に取り込まれる。誘導流20に誘引された臭気が誘導流20内の消臭媒体40aに混合される。消臭装置10として、テーブル型の消臭装置10を提供でき、臭気発生源について狙いを定めて、特定の空間に存在する臭気を効率的に消臭することができる。これと同時に、消臭媒体40aを、誘導流20とともに、テーブル50から周囲の空間に拡散させることができる。
テーブル型の消臭装置10は、吹出口30が天板51の外周縁辺51aよりも内方側に配置され、天板51のうち吹出口30と外周縁辺51aとの間の領域が、吹出口30の上方空間への侵入を防止するクリアランス領域55を構成している。
このように構成すれば、吹出口30の上方空間に身体の一部または全部が立ち入ることを低減でき、誘導流20が人体に当たりにくくなる。これによって、テーブル50の使用者は、当該テーブル50から誘導流20が吹き出されていることを認識することが少なくなる。その結果、テーブル50の使用者に気づかれることを少なくした、さりげない消臭処理を実施することが可能となる。
図13(A)〜(D)に示した改変例4のように、吹出口30は、天板51の外周縁辺51aのうち少なくとも一部に沿って配置されている。
このように構成すれば、天板51の外周縁辺51aよりも内方側に吹出口30を配置する場合に比較して、吹出口30を設置する位置の選択の自由度が大きくなる。また、既存の天板51を流用することによって、テーブル型の消臭装置10を比較的安価に提供することも可能となる。
消臭装置10は、吸殻入れ101、および電子たばこへの給電部としての給電用コンセント102の少なくとも1つをさらに有している。
このように構成すれば、電子たばこを喫煙する人に、消臭装置10に近づく動機付けを与えることができ、比較的狭い限られた空間において消臭処理を効率的に実施することが可能となる。
(その他の改変例)
本発明は、上述した実施形態や改変例に限られるものではなく、その他にも適宜改変可能である。
送風機80は、吸込口60と吹出口30とを連通する空気通路70に配置され、吸込口60から吸い込んだ空気を吹出口30に向けて送風しているが、これに限定されるものではない。送風機80は空気を吹出口30に向けて送風し得る限りにおいて、適宜の構成に改変できる。例えば、送風機80は、空気通路70中に配置され空気を噴流させる噴流ノズルと、噴流ノズルを取り囲むガイド板とをさらに有する構成とすることができる。噴流ノズルの先端は、吹出口30に向かう方向に開口する。ガイド板は、噴流ノズル先端との間に隙間を形成して配置されている。送風機80を稼動すると、噴流ノズルの先端から空気が噴流され、この噴流による誘引効果によって吸込口60から空気を吸引し、吹出口30に向けて送風する。また、空気通路70における吸込口60の外側に送風機80を配置して、その位置から吸込口60に向けて送風する押し込みタイプとしてもよい。