JP6944286B2 - 超微細気泡発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液中において微細な気泡を発生させる超微細気泡発生装置の技術に関する。
近年、水道水や湖沼・河川、海水等の液中において気泡のサイズ(直径)が数百nm〜数十μmの超微細気泡を使用する技術が注目されている。前記超微細気泡は、表面積が非常に大きい特性及び自己加圧効果などの物理化学的な特性を有しており、その特性を生かして、排水浄化、洗浄、浴槽内での身体ケア及び魚介類の養殖等に使用する技術が開発されている。特に排水浄化及び魚介類の養殖等の分野においては、空気を効率よく水中に溶存させる技術が求められており、その解決策として超微細気泡を使用する技術が注目されている。
前記特性を持った超微細気泡の発生方法として、従来から、コンプレッサにより圧送された空気を放出する空気ノズルの周囲に液体ジェットノズルを配置し、液体ジェットノズルの噴流の力で空気ノズルより放出する気泡を引きちぎって微細化する方法は公知となっている。また、攪拌してできた気泡をメッシュ部材に当てて通しながら気泡を細分化する方法も公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3958346号公報
しかし、空気ノズルの周囲に液体ジェットノズルを配置し、液体ジェットノズルの噴流の力で空気ノズルより噴出する気泡を引きちぎって微細化する方法は、ノズルの孔径に限界があり粒径を安定させることは困難である。また、液体ジェットノズルを使用する場合には、ポンプなどにより水圧を高める必要があった。ポンプなどは、電力により駆動することが多く、これらの電力は、産業用の電力を用いることにより供給されていた。産業用の電力を用いる場合には、送電のための電線や変圧器等が必要となりコストがかかっていた。また、海上や湖上などの自然環境の下では、産業用の電力を送電する電線等を設置することが困難であった。
そこで、本発明はかかる課題に鑑み、簡易な方法で粒径の小さな超微細気泡を発生させることができ、再生可能エネルギーを用いることで、外部から電力の供給を受けることなく超微細気泡発生装置を作動させることができ、外部から電力を供給する電線などのコストを省くことができる超微細気泡発生装置を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明においては、液体を流す通路と、液体を汲み上げるためのポンプと、前記通路へ気体を圧送するための圧縮装置と、前記圧縮装置により圧送された気体を超微細気泡として前記通路内の液体へ放出する気泡発生媒体とを備える超微細気泡発生装置であって、
前記気泡発生媒体は、炭素系の多孔質素材で形成されており、
前記ポンプと、前記圧縮装置とを駆動させる動力を供給する風車を備え、
前記風車は、回転体と、支持体と、を備え、
前記回転体は、円筒部と、風を受けるための翼と、前記翼を支持して円筒部に固定する翼支持腕とを有し、
前記支持体は、前記円筒部と所定間隔をおいて同軸状に連結された断面円形の支柱であり、前記通路は、水面より上方に配置されており、前記通路に連結された吐出側配管に通気孔が設けられているものである。
また、本発明においては、好ましくは、無風時において、前記風車を補助的に駆動させるモータを設けるものであってもよい。
また、本発明においては、より好ましくは、前記風車の回転速度を検知する回転センサを備え、前記回転センサと、前記モータは、制御装置に接続され、前記制御装置は、前記回転速度が一定の値以下となる場合、前記モータを駆動するように制御するものであってもよい。
また、本発明においては、より好ましくは、前記ポンプは、吸入口を有し、前記吸入口は、前記風車を設置する設置台の下面から0.5m〜2mに設置されるものであってもよい。
また、本発明においては、より好ましくは、超微細気泡を含む液体を吐出する吐出口を有し、前記吐出口は、前記吸入口よりも低い位置に配置されるものであってもよい。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明においては、風力を用いて粒径の小さな超微細気泡を発生させることができる。再生可能エネルギーである風力を用いることで、外部から電力の供給を受けることなく超微細気泡発生装置を運転することができ、外部から電力を供給する電線などのコストを省くことができる。
また、本発明においては、無風時においても、モータを駆動させることで、超微細気泡発生装置を運転することができる。
また、本発明においては、無風時若しくは風量が少ない場合であっても、モータを駆動させることで、超微細気泡発生装置を定常的に運転することが可能となり、気体が溶存、もしくは超微細気泡として共存する液体を常に一定量供給することができる。
また、本発明においては、吸入口が水面に近い位置にあることにより、揚程圧が少なくても、液体を圧送することができる。
また、本発明においては、吐出口が吸入口よりも低い位置にあるため、気体が溶存、もしくは超微細気泡として共存する液体が再び吸入口に入ることを防止し易くなり、気体が溶存、もしくは超微細気泡として共存する液体を効率よく生産することができる。
本発明の一実施形態に係る超微細気泡発生装置の全体的な構成を示した正面図。 本発明の一実施形態に係る管及び気泡発生媒体の正面断面図。 本発明の一実施形態に係る気泡発生媒体の正面図。 本発明の一実施形態に係る気泡発生媒体の平面図。 本発明の一実施形態に係る管の斜視図。 本発明の一実施形態に係る制御装置のブロック図。 本発明の一実施形態に係る補助駆動の制御を示すフロー図。 本発明の一実施形態に係る通気孔を開放した場合における通路を示す正面図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の一実施形態にかかる超微細気泡発生装置1の全体構成について図1を用いて説明する。
超微細気泡発生装置1は、再生可能エネルギーである風力を用いて超微細気泡を発生させる超微細気泡発生装置である。ここで超微細気泡とは、常温常圧化においてサイズ(直径)が100μm未満の気泡を意味する。超微細気泡発生装置1は、図1に示すように、気体を溶存または共存させた液体を液中へ供給する装置である。本実施形態において、液体は、海水や、河川や湖沼などの淡水である。以下では、液体として河川や湖沼などの水を採用して説明する。また、気体は、空気、酸素、窒素、オゾンまたは過酸化水素である。風力として用いられる風は、自然風の他、風洞などによって起こされる人口風を含むものである。超微細気泡として発生した気体は、水中に溶存もしくは共存する。ここで、溶存とは、水中に気体が溶解して存在する状態を意味する。また、共存とは、気体が水中に超微細気泡として存在する状態を意味する。
超微細気泡発生装置1は、設置台に設置されている。本実施形態においては、設置台は、フロート2で構成されている。フロート2は浮力を有する土台であり、水面上に浮遊している。フロート2は、上部が水面上に浮いており、下部が水面下に沈んでいる。またフロート2には、錨3が接続されており、所定の範囲外へ移動するのを防止している。
超微細気泡発生装置1は、水を流す通路21と、水を汲み上げるためのポンプである揚水ポンプ22と、通路21へ気体を圧送するための圧縮装置23と、圧縮装置23により圧送された気体を超微細気泡として通路21内の水へ放出する気泡発生媒体24と、を備える。また、超微細気泡発生装置1は、揚水ポンプ22と、圧縮装置23とを駆動させる動力を供給する風車25とを備える。
通路21は、水を通すための部材である。通路21は、水の流れにおける上流側端部が吸入側配管31に連結されている。また、通路21の中途部は、管26で構成されている。また、通路21は、水の流れにおける下流側端部が吐出側配管32に連結されている。通路21は、フロート2の上面より上方に配置されている。言い換えれば、通路21は、水面より上方に配置されている。
吸入側配管31の上流側端部は、吸入口31Aが設けられている。吸入口31Aは、フロート2の直下であって、比較的空気を含んだ浅い水中に配置されている。空気を含んだ浅い水中とは、具体的には、水面下0.5m〜2mである。これにより、吸入口31Aが深い位置にある場合と比較して、揚水に必要な圧力を低減することができる。
また、吐出側配管32の下流側端部には、吐出口32Aが設けられている。吐出口32Aは、吸入口31Aよりも深い位置に設けられている。なお、吐出側配管32は、超微細気泡を発生させたい位置まで任意に延伸させることができる。これにより、水深の深い位置に超微細気泡を含む水を吐出することができる。また、吐出側配管32の中途部には通気孔32Bが設けられている。通気孔32Bは、開閉可能に構成されており、開放されることにより、空気を通路21、吸入側配管31、及び吐出側配管32からなる閉鎖系に供給することができる。
揚水ポンプ22は、通路21内へ水を汲み上げる装置である。揚水ポンプ22は、高圧をかけることで水を上方へ汲み上げる。揚水ポンプ22は、風車25の回転力を用いて揚水を行うポンプであり、例えば、プロペラポンプで構成される。風車25の回転力を、揚水ポンプ22内のプロペラの回転力として使用することにより、プロペラの入口および出口において水が回転軸方向に流れ、揚水が行われる。
圧縮装置23は、気泡発生媒体24へ気体を圧送するための装置である。圧縮装置23は、風車25の回転力を用いて機体の圧縮を行う装置であり、例えば、ロータリー圧縮機で構成される。風車25の回転力を、ロータリー圧縮機内の回転体の回転力として使用することにより、気体の圧縮が行われる。
気泡発生媒体24は、図1及び図2に示すように、通路21の中途部を構成する管26の内部に配置されている。気泡発生媒体24は、管26の水が流れる方向(図2の黒塗り矢印方向)に対して平行となるように配置されている。なお、本実施形態においては、気泡発生媒体24は、管26の水が流れる方向に対して平行となるように配置されているが、これに限定するものではなく、気泡発生媒体は、管26の長手方向に対して下流側が下方へ傾くように配置されてもよい。
また、気泡発生媒体24は、炭素系の多孔質素材で構成されており、図3に示すように、直径数μm〜数十μmの細かな孔24Aを多数有している。また、気泡発生媒体24は導電体であり、気泡発生媒体24から発生する気泡は負の電荷が帯電される。言い換えれば、導電体である気泡発生媒体24を通過する際に超微細気泡に自由電子が付加されることにより、負の電荷が帯電するものである。この負の電荷により、気泡同士が互いに反発し、合体して大きな気泡になることを防ぐことができる。
炭素系の多孔質素材とは、炭素のみ若しくは炭素及びセラミックを含む複合素材であり、無機質の素材である。また、炭素系の多孔質素材の表面には、厚さ数nmの膜が形成されている。前記膜はケイ素を含む無機質の膜で形成されている。
また、気泡発生媒体24は、図3及び図4に示すように、多角柱状に形成されており、その内部に内部空間として気泡発生媒体内通路41が形成されている。気泡発生媒体内通路41は、気泡発生媒体24の内部に設けられ、気泡発生媒体24の一面から、正面視において短手方向の辺と平行に設けられた断面径の異なる二種類の平行通路41A・41Bと、前記平行通路41A・41B同士をつなぐ傾斜通路41Cとを有する。平行通路41A・41Bは、大きな断面径を有する第一の平行通路41Aと、小さな断面径を有する第二の平行通路41Bとで構成される。
第一の平行通路41Aは、気泡発生媒体24内を貫通して形成されており、第二の平行通路41Bは、一端が気泡発生媒体24の表面(上面)に連通しており、他端が気泡発生媒体24内に配置される。第一の平行通路41Aと、第二の平行通路41Bとは交互に配列されている。傾斜通路41Cは、第一の平行通路41Aと、第二の平行通路41Bとを連結する通路であり、第一の平行通路41Aの上端と、第二の平行通路41Bの下端(閉塞端)とを連結する通路である。第一の平行通路41Aのうち一つの上端には、圧縮装置23から気体が供給される。
また、気泡発生媒体24の気泡が発生する面の全表面積は2000cm2以下となるように形成されている。本実施形態においては、気泡発生媒体24の気泡が発生する面は、多角柱の上下面を除く側面であり、全表面積は、略1600cm2である。
管26及び気泡発生媒体24は、図5に示すように、ユニット45として設けることもできる。管26の内部に気泡発生媒体24を配置したユニット45を、管26内を流れる液体の方向と平行な方向(図2の黒塗り矢印方向)に直列に連結可能に構成する。すなわち、管26の上流側端部及び下流側端部に、円筒状の連結部46を設け、連結部46を介して、ユニット45同士を直列的に連結するものである。このように構成することにより、既に超微細気泡を共存させた水に対して、更に超微細気泡発生装置1によって超微細気泡を供給することができる。例えば、せん断力を用いて超微細気泡を発生させる方式では、せん断力を連続的にかけると超微細気泡が再結合してしまうため、共存する超微細気泡の量はかえって少なくなる。これに対し、気泡発生媒体24を液体の流れ方向に直列に配置することによって、液体が気泡発生媒体24に接触する時間を長くなり、液体流を有効に利用して少ない動力で高濃度の超微細気泡を共存させることができるのである。また、気泡発生媒体24は、直列に配置されているため超微細気泡を再結合させることなく共存させることができる。このように構成することにより、液体に共存する超微細気泡の量を増加させることができる。
風車25は、再生可能エネルギーである風力を動力源として、翼62を回転させることで風力エネルギーを力学エネルギーへ変換する装置である。風車25は、フロート2に設置されている。風車25は、回転体51と、支持体52とを有する。
回転体51は、円筒部61と、風を受けるための翼62と、この翼62を支持して円筒部61に固定する翼支持腕63とを備える。円筒部61、翼62、および翼支持腕63はアルミニウム等の金属やカーボンファイバー、プラスチック樹脂などの軽量かつ強度および耐久性が高い素材により製造されることが好ましい。
支持体52は、円筒部61と所定間隔をおいて同軸状に連結された断面円形の支柱である。支持体52は、円筒状の柱で構成されており、その内部には、シャフト64が回動可能に設けられる。また支持体52の上部において、回転体51を回動可能に支持する。
円筒部61は、支持体52より大径の中空円筒状部であり、円筒状の支持体52と同軸に配置され、回転可能に支持体52に連結されている。また、円筒部61と同軸上に、シャフト64が固定されており、円筒部61の回動に伴って、シャフト64が回動する。
翼62は、風車25に向かって横方向に吹く風を受けて、揚力を発生させる機能を有しており、この揚力によって回転体51の回転方向にトルクを発生させる。翼62の形状は、一方の面が前縁から後縁にかけて緩やかに湾曲し、もう一方の面が前縁から後縁にかけて略平面的になっている。また、翼62の前縁部分は丸みを帯びており、後縁部分はとがった形状となっている。本実施形態の風車25は、このような形状を有する翼62を三枚備えており、この三枚の翼62を円筒部61の周囲に等間隔に配置することで、360度どちらの方向から吹く風についても、これを的確にとらえて回転体51を回転駆動することが可能となっている。翼62の素材として、繊維強化プラスチック、カーボンファイバー等の軽量かつ強度の高い素材を用いることが好ましい。
翼支持腕63は、上述した翼62を円筒部61に接続し固定する。本実施形態においては、一枚の翼62を二本の翼支持腕により上下二箇所で支持している。
翼支持腕63の素材として、アルミニウム、カーボンファイバー等の軽量かつ耐久性の高い素材を用いることが好ましい。
また、風車25のシャフト64には、風車25を補助的に駆動させるためのモータ65が取り付けられている。モータ65は、フロート2に取り付けられた本体部65Aと、本体部65Aから上方に突出した回転軸65Bと、回転軸65Bに取り付けられ、シャフト64に取り付けられたプーリ64Aとベルト68を介して接続されるプーリ65Cとを有する。モータ65を駆動させることにより、プーリ65C、ベルト68及びプーリ64Aを介して、シャフト64を回転させることができる。
また、シャフト64に設けられたプーリ64Aには、図示せぬワンウェイクラッチが設けられており、モータ65側の回転速度を超えてシャフト64が回転している場合には、プーリ64Aは空転するように構成されている。
図6に示すように、モータ65は、制御装置70と接続されている。モータ65への電力の供給は、フロート2に設置された図示せぬ電力源により行われるのが好ましい。なお、超微細気泡発生装置1の外部に設置された電力源から導線を用いて電力を供給する構成であってもよい。
なお、プーリ64Aとプーリ65Cとの直径比は変更可能である。
図1に示すように、風車25のシャフト64には、回転センサ67が取り付けられている。図6に示すように、回転センサ67は制御装置70と接続されている。
また、図6に示すように、入力手段69が制御装置70と接続されている。入力手段69は、作業者が制御装置70へ情報を入力するための手段であり、本実施形態においては、作業者が、補助駆動を行うか否かの入力を行う手段である。入力手段6は、例えば切り替えスイッチやキーボード等で構成されている。
制御装置70は、入力側に回転センサ67、入力手段69が接続されており、出力側にモータ65が接続されている。制御装置70は、補助駆動が行われる際には、モータ65の回転速度をシャフト64の回転に基づいて制御する。
次に、風力を用いた超微細気泡発生装置1による超微細気泡の発生方法について説明する。
まず、風が吹いているときには、風車25が風力によって回動する。風力エネルギーは風車25によって力学的エネルギーになり、シャフト64を回転させる。シャフト64を回転させる力は、圧縮装置23に伝達され、圧縮装置23は、気体を圧送する。圧縮装置23から圧送された気体は、気泡発生媒体内通路41へ送られる。気泡発生媒体内通路41へ送られた気体は、気泡発生媒体24に設けられた直径数μm〜数十μmの細かな孔24Aを通って、超微細気泡となり液体中へ放出される。
一方、シャフト64を回転させる力は、揚水ポンプ22に伝達され、揚水ポンプ22は、水を吸入側配管31から超微細気泡発生装置1内へ汲み上げる。このとき吸入口31Aが水面から0.5〜2mの深さに配置されているため、揚水ポンプ22には、低揚程で大容量のポンプを採用することができる。
吸入側配管31へと導入された水は、通路21内へ導入される。通路21内の水には、気泡発生媒体24に設けられた直径数μm〜数十μmの細かな孔24Aを通って空気が放出される。放出された空気は溶存もしくは、超微細気泡として水中に共存する。通路21内の水には、揚程圧がかかっているが、揚程圧が低いため、気泡発生媒体24表面の気泡を引きちぎって微細化することはできない。しかし、空気は、直径数μm〜数十μmの細かな孔24Aを通って放出されるため、溶存もしくは、超微細気泡として水中に共存する。
水中へ放出される超微細気泡は、気泡発生媒体24表面に放出された瞬間に、周りの液体の流れ(図2の矢印方向の流れ)によって、表面から離間される。超微細気泡は、直径が小さく体積に比較して表面積が小さいため、浮力が働かず下方へと移動しやすい。このため、通路21内の水面から放出される割合が少なく、高濃度のまま、吐出側配管32へと送られる。気体が溶存した水、もしくは気体を超微細気泡として共存させた水は、吐出側配管32を通って吐出口32Aから水中へと放出される。吐出側配管32の吐出口32Aは吸入口31Aよりも深い位置にあるため、吸入側配管31、通路21及び吐出側配管32が液体で満たされた場合は、サイフォンの原理が働き、揚水ポンプ22による揚程圧のみで気体が溶存した水、もしくは気体を超微細気泡として共存させた水を吐出口32Aから水中へと放出することができる。
風が吹いていないときには、制御装置70によってモータ65の駆動が制御され、風車25がモータ65によって回動する。
次に制御装置70による、モータ65の駆動制御について、図7を用いて説明する。
制御装置70は、まず、補助駆動を行うか否かについて入力がされているかを判断する(ステップS5)。ステップS5において、補助駆動を行う入力がされていない場合には、当該制御を終了する。ステップS5において、補助駆動を行う入力がされている場合には、回転センサ67の検出した回転速度が所定値以下であるか否かを判断する(ステップS10)。回転センサ67の検出した回転速度が所定値以下である場合には、風が吹いていないと判断し、風車25の回転速度が所定回転速度となるようにモータ65の回転速度を算出する(ステップS20)。そして、モータ65をステップS20で算出した回転速度で駆動し(ステップS30)、ステップS5へと移行する。
回転センサ67の検出した回転速度が所定値より大きい場合には、モータ65の駆動を停止し(ステップS40)、ステップS5へ移行する。
このように構成することにより、風が吹いていない場合であっても、モータ65によってシャフト64の回転速度が一定となる。これにより、揚水ポンプ22及び圧縮装置23を駆動する力がほぼ一定となり、定常的に超微細気泡を共存させたもしくは気体を溶存した水を吐出することができる。
また、超微細気泡発生装置1を使用しない場合、吐出側配管32の通気孔32Bを開放することにより、空気を通路21、吸入側配管31、及び吐出側配管32からなる閉鎖系に供給することができる。これにより、図8に示すように、通路21、吸入側配管31、及び吐出側配管32に満たされていた水は大気圧によって、周囲の水面の高さまで下がる。通路21は、水面より上方に配置されているため、通路21内に水が残らない。このため、通路21のメンテナンスが容易となる。
以上のように、液体である水を流す通路21と、水を汲み上げるための揚水ポンプ22と、通路21へ気体を圧送するための圧縮装置23と、圧縮装置23により圧送された気体を超微細気泡として通路21内の液体へ放出する気泡発生媒体24とを備える超微細気泡発生装置1であって、気泡発生媒体24は、炭素系の多孔質素材で形成されており、揚水ポンプ22と、圧縮装置23とを駆動させる動力を供給する風車25を備え、風車25は、回転体51と、支持体52と、を備え、回転体51は、円筒部61と、風を受けるための翼62と、翼62を支持して円筒部61に固定する翼支持腕63とを有し、支持体52は、円筒部61と所定間隔をおいて同軸状に連結された断面円形の支柱である。
このように構成することにより、風力を用いて粒径の小さな超微細気泡を発生させることができる。再生可能エネルギーである風力を用いることで、風が吹いている場合には、外部から電力の供給を受けることなく超微細気泡発生装置1を運転することができ、外部から電力を供給する電線などのコストを省くことができる。
また、無風時において、風車25を補助的に駆動させるモータ65を設けるものである。
このように構成することにより、無風時においても、モータ65を駆動させることで、超微細気泡発生装置1を運転することができる。
また、風車25の回転速度を検知する回転センサ67を備え、回転センサ67と、モータ65とは、制御装置70に接続され、制御装置70は、前記回転速度が一定の値以下となる場合、モータ65を駆動するように制御するものである。
このように構成することにより、無風時若しくは風量が少ない場合であっても、モータ65を駆動させることで、超微細気泡発生装置1を定常的に運転することが可能となり、気体が溶存、もしくは超微細気泡として共存する液体を常に一定量供給することができる。
また、通路21より液体の流れの上流側に吸入口31Aを有し、吸入口31Aは、風車25を設置するフロート2の下面から0.5m〜2m以内に設置されるものである。
このように構成することにより、吸入口31Aが水面に近い位置にあることにより、揚程圧が少なくても、液体を圧送することができる。
また、超微細気泡を含む液体を吐出する吐出口32Aを有し、吐出口32Aは、吸入口31Aよりも低い位置に配置されるものである。
このように構成することにより、吐出口32Aが吸入口31Aよりも低い位置にあるため、気体が溶存、もしくは超微細気泡として共存する液体が再び吸入口31Aに入ることを防止し易くなり、気体が溶存、もしくは超微細気泡として共存する液体を効率よく生産することができる。
1 超微細気泡発生装置
21 通路
22 揚水ポンプ(ポンプ)
23 圧縮装置
24 気泡発生媒体
25 風車
26 管
41 気泡発生媒体内通路

Claims (5)

  1. 液体を流す通路と、液体を汲み上げるためのポンプと、前記通路へ気体を圧送するための圧縮装置と、前記圧縮装置により圧送された気体を超微細気泡として前記通路内の液体へ放出する気泡発生媒体とを備える超微細気泡発生装置であって、
    前記気泡発生媒体は、炭素系の多孔質素材で形成されており、
    前記ポンプと、前記圧縮装置とを駆動させる動力を供給する風車を備え、
    前記風車は、回転体と、支持体と、を備え、
    前記回転体は、円筒部と、風を受けるための翼と、前記翼を支持して円筒部に固定する翼支持腕とを有し、
    前記支持体は、前記円筒部と所定間隔をおいて同軸状に連結された断面円形の支柱であり、
    前記通路は、水面より上方に配置されており、前記通路に連結された吐出側配管に通気孔が設けられている、
    ことを特徴とする超微細気泡発生装置。
  2. 無風時において、前記風車を補助的に駆動させるモータを設ける、
    ことを特徴とする請求項1に記載の超微細気泡発生装置。
  3. 前記風車の回転速度を検知する回転センサを備え、前記回転センサと、前記モータとは、制御装置に接続され、前記制御装置は、前記回転速度が一定の値以下となる場合、前記モータを駆動するように制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の超微細気泡発生装置。
  4. 前記通路より液体の流れの上流側に吸入口を設け、前記吸入口は、前記風車を設置する設置台の下面から0.5m〜2m以内に設置される、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の超微細気泡発生装置。
  5. 前記通路より液体の流れの下流側に超微細気泡を含む液体を吐出する吐出口を設け、前記吐出口は、前記吸入口よりも低い位置に配置される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の超微細気泡発生装置。
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