JP2002153741A - 流体混合具及びそれを用いた流体混合ポンプ - Google Patents

流体混合具及びそれを用いた流体混合ポンプ

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JP2002153741A JP2000354825A JP2000354825A JP2002153741A JP 2002153741 A JP2002153741 A JP 2002153741A JP 2000354825 A JP2000354825 A JP 2000354825A JP 2000354825 A JP2000354825 A JP 2000354825A JP 2002153741 A JP2002153741 A JP 2002153741A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体中に簡単に微細気泡を発生できるように
する。マイクロバブルが混入した流体を吐出する又は一
層微細なマイクロバブルを発生し、能力低下が少ない気
泡発生液体ポンプを提供する。 【解決手段】 気泡発生具Aは、液体を流通させる管体
10と空気を供給する環状体20とからなる。管体は多数の
微小孔11を有する。環状体は各微小孔と連通する環状の
空気通路23を形成する。環状体に空気通路に通じる空気
導入パイプ30を接続してある。気泡発生液体ポンプB1
は、液体ポンプの吸込み口又は吐出し口に気泡発生具A
の管体の一端を接続してなる。もう一つの気泡発生液体
ポンプB2は、高速回転する翼車54により吸込み口から
吸込んだ液体を吐出し口へ送出す液体ポンプの吸込み口
に上記気泡発生具Aの管体の一端を接続してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一種類の流体に他
の種類の流体を混合するために用いる流体混合具、及び
その流体混合具を用いた流体混合ポンプ、並びに液体中
に極微細な気泡(以下、マイクロバブルという場合があ
る。)を発生させるための気泡発生具及びその気泡発生
具を用いた気泡発生液体ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】液体を吸込み、これにマイクロバブルを
混入させて吐出するようにした気泡発生液体ポンプに
は、特許第2646442号の特許発明が知られてい
る。この気泡発生液体ポンプPは、図6に示すように、
ポンプ室61内で高速回転する翼車62によって吸込み
口63から吸込んだ液体を吐出し口64へ送出す液体ポ
ンプBにおいて、空気導入口を大気中に開放した空気導
入パイプ65の先端を、吸込み口63からポンプ室61
内に突出させて、その先端開口部を翼車62の回転中心
に向けた構成とされている。そして、動作時は、モータ
66により駆動される翼車62の回転によりその直前の
液体に発生する負圧により空気導入パイプ65から空気
を吸込み、翼車62によりその空気を細断してマイクロ
バブルを生成し、そのマイクロバブルが混入された液体
を吐出し口64から吐出すようになっている。図4にお
いて、67はモータ収納ケース、68は整流板兼空気導
入パイプ支持部材、69は支持脚、610は空気導入パ
イプ65の空気導入口付近に設けられた流量制御弁であ
る。
【0003】上記気泡発生液体ポンプPは、50μm〜
3mm程度のマイクロバブルを勢い良く吐出するので、
これを例えば魚介類用水槽内で使用する場合は、周知の
エアポンプの吐出口から噴出され、既知の多孔質物質を
透過させて供給される、径が3mm〜5mm程度の比較
的大きく、浮力により速やかに上昇する通常の気泡と異
なり、上記マイクロバブルの水中滞在時間が非常に長
く、多量のマイクロバブルが水槽に充満し上昇するの
で、溶存酸素量が豊富になるため、魚介類が顕著に活性
化される。また、有機質汚濁物質を含む水中で用いられ
ると、バクテリア・微生物などの活性化の効果も著しい
ため、これらによる汚濁物質の分解作用が顕著に促進さ
れる。また、上記気泡発生液体ポンプを排水処理槽内で
使用する場合は、多量のマイクロバブルが処理槽に充満
し上昇するので、マイクロバブルの液体混入物質に対す
る作用や化学反応が効率的に行われ、例えば、固液分
離、浮遊物や汚染物の酸化・浮上などが著しく促進され
るという予想を越える効果が得られることから、多いに
注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、液体ポンプの吸込み口3は液体中に開放され
ていて、空気導入パイプ5の先端開口部が吸込み口3か
らポンプ室1内に突出され、翼車2の回転中心に向けて
設けてあるため、翼車の回転に伴う先端開口部付近の液
体の局所負圧により空気が細い紐状に連続的に吸込まれ
るので、第1に、空気導入口に設けた流量制御弁10に
より空気導入量を適正に設定しないと、液体ポンプBの
液体吐出量が定格能力よりも10%程度低下する恐れが
あり、また、空気導入量の適正な設定が容易でない。第
2に、連続的に吸込まれる空気流が翼車2により破砕さ
れてマイクロバブルを生成するので、用い得る液体ポン
プには、高速回転する翼車2を有するターボ形ポンプに
限られるという問題がある。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、第一の課題は、第1の流体に混合しにくい第2の
流体を高い効率を持って混合できる流体混合具を提供す
ることにある。第二の課題は、上記流体混合具を用いて
複数種類の流体を容易に混合して吐出する流体混合ポン
プを提供することにある。第三の課題は、液体に容易に
マイクロバブルを混入させることができる気泡発生具を
提供することにある。第四の課題は、前記気泡発生具と
任意の周知の液体ポンプを用いて液体を吸込み、その中
にマイクロバブルを混入して吐出することができる気泡
発生液体ポンプを提供することにある。第五の課題は、
先行技術よりもさらに微細なマイクロバブルを発生する
ことができ、かつ、ポンプの定格能力の低下をもたらな
い気泡発生液体ポンプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るため、第一の発明の流体混合具は、第1の流体を流通
させる管体の外側に前記管体の外周に沿って連続する環
状流路を形成し、その環状流路と前記管体の中を連通さ
せる多数の微小孔を形成し、前記環状流路に第2の流体
を導入するための流体導入口を設けてなることを特徴と
している。上記構成により、管体の中を第1の流体が所
要の流速で流れると、各微小孔の直後に局所負圧が発生
して各微小孔から第2の流体が吸込まれる。微小孔は小
さく、管体の外周に沿って多数形成してあるため、第1
の流体に第2の流体が良く分散混合する。
【0007】第一の発明の流体混合具は、第1の流体を
流通させる管体と第2の流体を供給する環状体とからな
り、前記管体には、長手方向中間部にその管体の内外を
連通させる多数の微小孔がその管体の外周に沿って形成
されており、前記環状体は、前記管体の外周面に固定さ
れて前記各微小孔と連通する連続する環状流路を形成す
るものであり、前記環状体には、第2の流体を前記環状
流路に導入するための流体導入口が設けられている構成
とすることができる。
【0008】第二の課題を解決するため、第二の発明で
ある流体混合ポンプは、吸込み口から吸込んだ第1の流
体を吐出し口へ送出する流体ポンプの前記吸込み口又は
前記吐出し口に、上記の流体混合具の管体の一端を接続
してなることを特徴としている。この流体混合ポンプ
は、第1の流体と第2の流体の組合わせとして、気体と
気体、気体と液体、液体と液体の3態様が可能である。
いずれの場合も、第1の流体に第2の流体を吸引して混
合又は混入することができる。
【0009】第三の課題を解決するため、第三の発明で
ある気泡発生具は、前記流体混合具を応用したものであ
り、管体の環状通路を空気通路とし、その空気通路に連
通する空気を導入するための空気導入口を設けてなるこ
とを特徴としている。上記構成により、管体の一端から
他端方向に流れる液体の各微小孔の直後に局所負圧が発
生するため、空気通路内の空気が各微小孔から吸込ま
れ、液体に混入する。空気導入口を経て吸込まれる空気
は空気通路を分流し、各微小孔に至る。液体内に吸込ま
れた空気は、連続することなくマイクロバブルとなり、
液体に混入して下流側に移動する。
【0010】第四の課題を解決するため、第四の発明で
ある気泡発生液体ポンプは、吸込み口から吸込んだ液体
を吐出し口へ送出す液体ポンプの前記吸込み口又は前記
吐出し口に、上記気泡発生具の管体の一端を接続してな
ることを特徴としている。この液体ポンプには、ターボ
形ポンプ、容積型ポンプなどいかなる形式の液体ポンプ
も用いることができる。そして、上記構成により、吸込
んだ液体にマイクロバブルを混入させて吐出することが
できる。
【0011】第五の課題を解決するため、第五の発明で
ある気泡発生液体ポンプは、ポンプ室内で高速回転する
翼車により吸込み口から吸込んだ液体を吐出し口へ送出
す液体ポンプの前記吸込み口に、上記気泡発生具の管体
の一端を前記翼車の回転中心に向けて接続してなること
を特徴としている。上記構成により、液体ポンプが駆動
されると、気泡発生具の管体の末端から微細な気泡が混
入した流体が、所定の速度で液体ポンプの吸込み口に翼
車の回転中心に向けてポンプ室に吸込まれる。そして、
ポンプ室において、その気泡は翼車によりさらに粉砕さ
れて、一層微細なマイクロバブルとなり、液体とともに
吐出し口から送出される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施例は、
第一の発明の流体混合具を第三の発明である気泡発生具
に応用した場合のものである。流体混合具を気泡発生具
以外の用途に適用する場合については、後に説明する。
図1は第三の発明の一実施例に係る気泡発生具の斜視
図、図2はその作用をも示す断面図、図3は第三の発明
の他の実施例の構造を示す断面図である。
【0013】図1及び図2に示すように、本発明に係る
気泡発生具Aは、液体を流通させる管体10と、この管
体の一部の外周に固定された、空気を供給するための環
状体20とからなっている。管体10は、人の把持に適
する長さを有し、管体10の長さ方向中間位置におい
て、その管体の内外を連通する微小孔11が、管体10
の外周に沿って多数形成されている。この微小孔11の
径は、一例として、0.1mm以下の、その微小孔から
大気又は加圧空気が管体10中を所望の速度で流通して
いる液体に、できるだけ微細な気泡となって吸込まれる
ことができる程度の、できるだけ小さな径である。微小
孔を設ける位置は、管体の外周に沿って分散していれ
ば、1列、複数列又はジグザグ状など任意である。
【0014】環状体20は、一例として、外周壁21と
その外周壁の左右両側に環状の側壁22の外周端を結合
して構成され、その環状体の内周に沿って環状に連続す
る空気通路23が形成されている。そして、この環状体
20は、管体10の外面に微小孔群11,11…が空気
通路23に連通する位置において嵌合密着され、圧接、
接着又は溶着などにより固定されている。
【0015】環状体20には、その外周壁21又は側壁
22の任意の位置において、好ましくは、形成が容易な
外周壁において、空気通路23に大気又は加圧空気を導
入するための空気導入口が形成されている。必要な場合
は、一端を空気通路23内に連通させた空気導入パイプ
30の先端に空気導入口を設けるようにしてもよい。空
気導入パイプ30は、この気泡発生具Aを、例えば図4
に例示するように、液体槽内に設置される液体ポンプL
P1に結合し、大気をこの空気導入パイプ30を経て導
入する場合に用いられる。
【0016】上記構成において、図2に示すように、管
体10内にその一端側から他端側方向(図2においては
右方向)に液体aが所定の流速で連続して流通されると
すると、各微小孔11及びその直後に局所負圧が発生す
るため、空気通路23内の空気が各微小孔11を通って
管体10内の液体に吸込まれる。微小孔11の径は極小
であるため、吸込まれた空気は管体10の下流側に移動
しながら液体の圧力により分断され、径が5μ〜3mm
程度のマイクロバブルbとなって液体に混入する。管体
10の末端からはマイクロバブルbが混入された液体a
が送出される。
【0017】空気導入パイプ30の末端から吸込まれる
空気は、空気通路23により管体10の外周に沿って分
散し、その外周に設けられた多数の微小孔11から管体
10内に吸込まれるので、流体に対する気泡混入率を、
管体10の周囲の一部に微小孔を形成する場合に比し、
格段に高いものとすることができる。液体に対する気泡
混入率は、微小孔及びその直後に発生する局所負圧に対
する空気供給量によっても決定される。この空気供給量
を適正にするため、空気導入パイプ30に流量制御弁を
備えることが望ましい。
【0018】上記先行技術における空気導入パイプのよ
うに、径が比較的大きいものの先端口を管体10の流路
に臨ませても、管体の内圧が外圧よりも大きいため、空
気導入パイプから空気が吸込まれることはできない。気
泡発生具の水深が深くなればなるほど、空気吸込み能力
が低下する。しかし、本発明では、管体に設けられる孔
が微小孔であるため、その直後に負圧が発生しやすいこ
と、管体の外周に沿って多数設けてあることのために、
容易に多量の空気が吸込まれ、極微細気泡が発生する。
空気導入パイプ30にエアコンプレッサ等により加圧空
気を供給する場合は、水深が深い位置でも、所望の極微
細気泡を発生させることが可能である。
【0019】本発明の好ましい実施例においては、図3
(a)に例示するように、管体10E1をその中間部に
おいて内径を緩やかに狭搾してベンチュリー管状に形成
し、その狭搾部12又はその直後において微小孔11が
形成してある。このようなベンチュリー管状の管体10
Eに図1及び図2に示された環状体20と同じものを結
合してなる気泡発生具は、管体10E1内に図2の管体
10に流通される液体の圧力と同一圧力で流通される場
合に、図2の場合よりも格段に大きな空気吸引力を得る
ことができ、流速が比較的小さい流体に効率的にマイク
ロバブルを混入させることができる。
【0020】管体をベンチュリー管状に形成する場合
は、図3(b)に例示する気泡発生具AE1のように、
狭搾部12の外周に凹環状に連続する空気通路23Eを
形成することが可能となるので、空気通路23Eを形成
した管体10E2の狭搾部の外周面に外周壁21のみか
らなる環状体20Eを嵌合密着し、空気導入パイプの先
端を空気通路23Eに開口させて、環状体20Eの管体
20E2の外側の突出量を少なくすることができ、気泡
発生具の外観が向上する効果が得られる。なお、管体1
0E2の中間に凹環状の空気通路23Eが形成される
が、その前後に渡って環状体20Eが嵌合密着されるの
で、強度低下の恐れはない。
【0021】ベンチュリー管状の管体を用いる場合、図
3(c)に例示する気泡発生具AE2のように、狭搾部
12Eを管体10E3とは別体に形成するときは、その
狭搾部12Eの外周に凹環状に連続する空気通路23E
を形成し、管体10E3には、その空気通路に連通する
一つの空気導入口のみを形成する構成とすることができ
る。気泡発生具AE2が液体中に沈没される場合は、空
気通路23Eに空気を導入するのに空気導入パイプ30
の一端を接続し、他端に空気導入口を設ければ良い。こ
の実施例の場合は、管体10E3の長さの大小に関わら
ず、一定長の狭搾部12Eを用いることができるので、
気泡発生具の製作が容易である。
【0022】上述のような気泡発生具A,AE1,AE
2は、管体10,10E1,10E2,10E3の一端
部を例えば水道管、排水管その他の流体を吐出する管又
はゴムホースの吐出口に結合し、又はポンプの吸込み口
又は吐出し口に接続して用いることができる。あるい
は、図4に例示するように、流体中に設置された任意の
液体ポンプB1の吸込み口又は吐出し口に管体10,1
0E1,10E2,10E3の一端部を任意の結合手段
により結合して用いられる。気泡発生具A,AE1,A
E2が浄化処理対象の液体中に設置され、吸込んだ原液
に気泡を混入させて吐出するように用いられる場合は、
空気導入パイプ30の先端の空気導入口がその液体上面
から上方に開口される。気泡発生具A,AE1,AEの
管体10,10E1,10E2,10E3の先端のみを
液体に浸漬させた状態で用いられる場合は、環状体2
0,20E又は管体10E3に形成してある空気導入口
を直接大気に開口させるようにしても良い。
【0023】続いて、第四の発明について図4に基づい
て説明する。図4は、第四の発明の一実施例に係る気泡
発生液体ポンプP1を、一例として廃液再生処理槽、そ
の他の処理槽の中に置いて実施する一例を示している。
気泡発生液体ポンプP1は、周知の液体ポンプB1の吸
込み口41に上記気泡発生具Aを周知の結合手段を用い
て結合してなっている。なお、31は、空気導入パイプ
30に液面の上方において備えられた上記流量制御弁で
ある。液体ポンプB1の吸込み口41には、気泡発生具
Aによりマイクロバブルが多量に混入された液体が吸込
まれ、吐出し口42から吐出される。
【0024】従って、この発明における液体ポンプB1
は、気泡発生具Aの管体10の末端から送出される気泡
混入液体を吸込んでそのまま吐出すことができる形式の
ポンプであれば良いので、ターボ形ポンプ、ベーンポン
プその他の回転式ポンプ等、各種の液体ポンプを用いる
ことができる。気泡発生具Aを液体ポンプの吸込み側に
結合する場合でも、液体に混入される気泡が微細なの
で、ポンプの定格能力の低下はごく僅かである。また、
第四の発明においては、図示を省略するが、気泡発生具
Aを液体ポンプB1の吐出し口に結合した構造とするこ
ともでき、この場合は、気泡発生具Aの管体10の末端
から多量の気泡が混入した液体が吐出される。そして、
気泡発生具Aは液体ポンプの吐出し側に結合する場合
は、液体ポンプの定格能力の低下が全く生じない利点が
ある。
【0025】さらに、第五の発明の実施例について図5
に基づいて説明する。図5は第四の発明に係る気泡発生
液体ポンプの構成を示す断面図である。この気泡発生液
体ポンプB2は、ターボ形液体ポンプB2、すなわち、
吸込み口51から吸込んだ液体を吐出し口52へ送出す
液体ポンプの吸込み口51に上記気泡発生具Aの管体1
0の末端部を、ポンプ室53の翼車54の中心に向けて
結合してなっている。図5において、55は液体ポンプ
のモータ、56はモータ収容ケース、57はポンプ室の
吸い込み口を管体10の結合孔を除くほかの部分を閉塞
する蓋、30は気泡発生具Aの空気導入パイプ、31は
流量調整弁である。
【0026】図5の構成により、処理槽の液体中にこの
気泡発生液体ポンプB2を置いてポンプを駆動すると、
翼車54の高速回転により気泡発生具Aの管体10の中
に液体aが所定の流速で吸込まれ、空気導入パイプ30
を経て供給される空気が管体10の微小孔を介して多量
のマイクロバブルとなってその流体に混入し、管体10
の末端からポンプ室53内に翼車54の中心に向けて吸
込まれる。そして、そのポンプ室内に進入した気泡は、
翼車54により分断されてさらに微小な気泡bとなり、
翼車から与えられる遠心力により吐出し口から処理槽内
に送出される。
【0027】この発明においては、気泡発生具Aにより
既に5μm〜3mm程度に微細化された気泡が、翼車5
4によりさらに微細化されるため、特許第264644
2号の特許発明により発生される気泡よりもさらに一層
微細な2μm〜2mm程度のマイクロバブルを発生する
ことができる。
【0028】そして、この発明においては、液体ポンプ
B2の吸込み口が管体10の末端以外には開放されてい
ないので、管体10内に十分な流速が得られ、空気導入
パイプ30から大気を効率的に吸込むことができる。ま
た、ポンプ室53には微細化された気泡が吸込まれるの
で、特許第2646442号の特許発明の場合のような
ポンプの定格能力の低下は大幅に軽減される。
【0029】上記構成部材の形状は、単なる一例を示す
に過ぎない。すなわち、管体10及び環状体20の断面
形状は図示の円形に限らず、任意である。また、空気導
入パイプ30は気泡発生具の使用目的に応じて可撓性、
非可撓性のいずれでも良く、また、環状体20に対する
接続位置も任意である。さらに、環状体20の管体10
に対する結合構造もとくに制限はない。管体10,10
E1又は10E2を環状体20又は20Eに対して着脱
交換可能に嵌合密着して接続する場合は、得ようとする
気泡の大きさに応じて、適切な径の微小孔を有する径が
等しい管体を環状体に容易に結合し、又は交換すること
ができる利点がある。
【0030】図1及び図2に示された上記第三の発明に
おける気泡発生具Aは、管体10を第1の流体を流通さ
せる主管とし、環状体20の空気流路23を第2の流体
を供給するための環状流路とし、空気導入管30を第2
の流体を導入するための流体導入管とし、前記第1の流
体及び第2の流体の組合わせを、それぞれ気体と気体、
気体と液体、又は液体と液体等の従来、混合が困難とさ
れてきたものとすることにより、流体を効率的に混合す
るための流体混合具として用いることができる。 例示
すると、水耕栽培用溶液に液体肥料を混合する場合、よ
り早い混合が可能になり、水にオゾンガスを導入するこ
とにより、比較的容易にオゾン水の製造が可能である等
の効果が得られる。その場合、流体導入管30は1本の
限らず、混合する流体の種類あるいは混合割合等の必要
に応じて複数本を環状流路に結合するようにしても良
い。
【0031】
【発明の効果】上述のように、第一の発明によれば、第
1の流体に第2の流体を従来よりも効率良く、かつ、均
一に混合するためのツールを提供することが可能であ
る。
【0032】第二の発明によれば、第1の流体に第2の
流体を均一に混合した混合流体を下流側に送り出すこと
ができる。
【0033】第三の発明によれば、管体中に液体を所要
の流速で流通させると、その流体にマイクロバブルを混
入させることができるので、この気泡発生具を液体吸引
管又は液体吐出管に結合するだけで、マイクロバブルが
混入された流体を供給し又は送出することができる。
【0034】また、第ヨンの発明によれば、通常の液体
ポンプの吸込み口又は吐出し口に気泡発生具を結合する
だけの簡単な構成により、マイクロバブルが混入した流
体を吐出する気泡発生液体ポンプを提供することができ
る。また、その液体ポンプの定格能力の低下が僅少か又
は皆無である。
【0035】さらに、第五の発明によれば、気泡発生具
により生成される微細気泡が翼車により分断されてさら
に微細化されるので、定格能力の低下をもたらすことな
く、従来技術では不可能な程度に極微細なマイクロバブ
ルを送り出す気泡発生液体ポンプを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第三の発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同じく縦断面図。
【図3】第三の発明の他の実施例の管体の構造を示す断
面図。
【図4】第四の発明の一実施例を示す正面図。
【図5】第五の発明の一実施例を示す断面図。
【図6】先行技術を示す断面図。
【符号の説明】
A 気泡発生具 10 管体 11 微小孔 12 径小部 20 環状体 23 環状流路 30 空気導入パイプ(流体導入管) 31 流量調整弁 BGP1,BGP2 気泡発生液体ポンプ B1,B2 液体ポンプ 51 吸込み口 52 吐出し口 53 ポンプ室 54 翼車 55 モータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の流体を流通させる管体の外側に前
    記管体の外周に沿って連続する環状流路を形成し、その
    環状流路と前記管体の中を連通させる多数の微小孔を形
    成し、前記環状流路に第2の流体を導入するための流体
    導入口を設けてなることを特徴とする流体混合具。
  2. 【請求項2】 第1の流体を流通させる管体と第2の流
    体を供給する環状体とからなり、前記管体には、その長
    手方向中間部にその管体の内外を連通させる多数の微小
    孔がその管体の外周に沿って形成されており、前記環状
    体は、前記管体の外周面に固定されて前記各微小孔と連
    通する連続する環状流路を形成するものであり、前記環
    状体には、第2の流体を前記環状流路に導入するための
    流体導入口が設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載された流体混合具。
  3. 【請求項3】 吸込み口から吸込んだ第1の流体を吐出
    し口へ送出す流体ポンプの前記吸込み口又は前記吐出し
    口に、請求項1又は2の流体混合具の管体の一端を接続
    してなる流体混合ポンプ。
  4. 【請求項4】 流体中に微細な気泡を発生させる気泡発
    生具であって、管体の外側に前記管体の外周に沿って連
    続する環状通路を形成し、その環状通路と前記管体の中
    を連通させる多数の微小孔を形成し、前記環状通路に空
    気を導入するための空気導入口を設けてなることを特徴
    とする気泡発生具。
  5. 【請求項5】 液体を流通させる管体と空気を供給する
    環状体とからなり、前記管体には、その長手方向中間部
    にその管体の内外を連通させる多数の微小孔がその管体
    の外周に沿って形成されており、前記環状体は、前記管
    体の外周面に固定されて前記各微小孔と連通する連続す
    る環状空気通路を形成するものであり、前記環状体に
    は、空気を前記環状空気通路に導入するための空気導入
    口が設けられていることを特徴とする請求項4に記載さ
    れた気泡発生具。
  6. 【請求項6】 吸込み口から吸込んだ液体を吐出し口へ
    送出す液体ポンプの前記吸込み口又は前記吐出し口に、
    請求項4又は5の気泡発生具の管体の一端を接続してな
    る気泡発生液体ポンプ。
  7. 【請求項7】 ポンプ室内で高速回転する翼車により吸
    込み口から吸込んだ液体を吐出し口へ送出す液体ポンプ
    の前記吸込み口に、請求項4又は5の気泡発生具の管体
    の一端を前記翼車の回転中心に向けて接続してなる気泡
    発生液体ポンプ。
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