JP3058595B2 - 気液混合装置 - Google Patents

気液混合装置

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JP3058595B2
JP3058595B2 JP8215127A JP21512796A JP3058595B2 JP 3058595 B2 JP3058595 B2 JP 3058595B2 JP 8215127 A JP8215127 A JP 8215127A JP 21512796 A JP21512796 A JP 21512796A JP 3058595 B2 JP3058595 B2 JP 3058595B2
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F25/00Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
    • B01F25/60Pump mixers, i.e. mixing within a pump
    • B01F25/64Pump mixers, i.e. mixing within a pump of the centrifugal-pump type, i.e. turbo-mixers
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    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
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    • B01F25/50Circulation mixers, e.g. wherein at least part of the mixture is discharged from and reintroduced into a receptacle
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    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/20Mixing gases with liquids
    • B01F23/23Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高圧下で液体に
気体を溶解及び分散させて低圧状態で多数の微細な気泡
を発生する液体を製造する気液混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記従来の気液混合装置として図14に
示すものがある。図14に示す12は高揚程の渦巻きポ
ンプ、13はインジェクタである。このインジェクタ1
3は、図3に示すように、ノズル14とこのノズル14
と螺合する吹き出し部15とからなっており、吹き出し
部15の周壁には空気取り入れ口16を穿設してある。
このノズル14の入口17より水を供給すると、水はノ
ズル孔18及び吹き出し孔19を通って出口20から噴
出する。なお、水が吹き出し部15の入口に形成されて
いる部屋21を通過する際、空気取り入れ口16より大
気圧の空気を引き込んで巻き込むことができ、これによ
って、空気を巻き込んだ水を吹き出し部15の出口20
から噴出することができる。
【0003】この気液混合装置によると、渦巻きポンプ
12を駆動すると、水28が吸込み管22を通り、この
吸込み管22の出口で2方に分岐し、一方は、連通管2
3を通って渦巻きポンプ12の吸込口24に流入し、他
方は、インジェクタ13が設けられている連通管25を
通って吸込口24に流入する。従って、ポンプ12に
は、空気が混入した水が流入し、ポンプ12は、空気が
混入した水を、インペラ(羽根車)の回転によって攪拌
して空気を水に溶解及び分散させることができる。な
お、ポンプ12内の圧力は、インペラの回転によって高
められている。そして、この空気を溶解等した水を吐出
口26より吐出する。この吐出口26より吐出された水
は、大気圧下で気泡30を発生する。
【0004】この気液混合装置は、例えば排水処理工程
における浮上分離方式に使用されている。浮上分離方式
とは、沈降性の悪い浮遊物質を含む汚水中に気泡を含む
水を混入させて、気泡が汚水中を浮上する際にこの気泡
を浮遊物質に付着させることにより浮遊物質の比重を小
さくし、この比重の小さくなった浮遊物質を汚水面に浮
上させてこれを分離する方式である。
【0005】しかし、図14に示す気液混合装置では、
吸込口24内の圧力は、ポンプ12の吸込力によって大
気圧以下の低圧となっているので、インジェクタ13か
ら吸込口24に送り込まれてくる空気の体積は比較的大
きくなっており、これによって羽根車が空転する状態と
なり、ポンプ12による水を押し出す能力が低下するこ
ととなる。その為にポンプ12内の水圧を高圧にまで上
昇させることができないという問題がある。このよう
に、ポンプ12内の圧力が高圧とならず、即ち、低圧の
状態であると、水に溶解させることができる空気量が少
なくなり、従って、このポンプ12の吐出口26より吐
出された水は、大気圧下で少量の気泡しか発生すること
ができないという問題がある。一方、羽根車が空転しな
いようにインジェクタ13から吸込口24に送り込まれ
てくる空気量を少なくすると、水に溶解させることがで
きる空気量が少なくなるので、吐出口26より吐出され
た水は、大気圧下で少量の気泡しか発生することができ
ないという問題がある。このように、図14に示す従来
の気液混合装置によると、例えば排水処理工程におい
て、気泡を浮遊物質に付着させる機会が少なくなり、汚
水面に浮上させることができる浮遊物質の量が少なくな
るという問題がある。
【0006】そこで、上記問題を解決する為に本願出願
人は、図15に示す気液混合装置(特許第251617
号)を発明した。図15に示す31は第1のポンプ、
32は第2のポンプ、13はインジェクタである。この
気液混合装置は、第1のポンプ31及び第2のポンプ3
2を駆動すると、第1のポンプ31が、水を第1の吸込
口35より吸込んで第1の吐出口37から吐出し、第2
のポンプ32が、第1の吐出口37より吐出された水を
第2の吸込口38より吸込んで第2の吐出口42から吐
出する。第2の吐出口42より吐出された水は、減圧装
置33により減圧されて送出される。これにより、第1
の吐出口37と第2の吐出口42間の連通管40内の水
の圧力を、主に第1のポンプ31、それと第2のポンプ
32によって高くすることができる。そして、インジェ
クタ13は、第2の吸込口38に空気を流入させること
ができ、これにより、第2のポンプ32内に空気を流入
させることができる。その結果、第2のポンプ32は、
空気が混入する水を所定の高圧力下でインペラにより攪
拌することができるので、空気を水に効率よく溶解及び
分散させることができる。
【0007】このように、図15に示す装置によると、
空気の混入する水を攪拌する第2のポンプ32内の圧力
を主に第1のポンプ31によって高圧にすることがで
き、これによって図14に示すポンプ12内の圧力より
も高くすることができる。従って、水に溶解及び分散さ
せる空気の量(重量)を図14に示す装置よりも増加さ
せることができる。これによって、微細な気泡30を多
量に含む水を吐出することができる。なお、図15に示
す28は清水、29は浮遊物質を含む汚水である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図15に示す
従来の気液混合装置では、第2のポンプ32内の圧力を
高くするための第1のポンプ31を必要とするので、そ
の分の費用が高くつくし、装置の嵩が大きくなるという
問題がある。
【0009】本発明は、装置の費用の低減を図り、小型
軽量の気液混合装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明の気液混合装
置は、液体を吸い込む吸込口、及びこの吸込口より吸い
込んだ液体を吐出する吐出口を有するケーシングと、こ
のケーシング内に設けられている羽根車と、上記吸込口
より吸い込んだ液体を上記吐出口に導く流路と、を備
え、上記流路の液体の流れる方向に対して直角方向の面
積が、上記吸込口側から上記吐出口側に向かうに従って
狭くなっている1段ポンプにおいて、上記吸込口側から
上記吐出口側に向かうに従って液体の圧力が順次昇圧さ
れていく上記流路の途中からその圧力液体中に気体を送
り込む気体流入手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】第2の発明の気液混合装置は、液体を吸い
込む吸込口、及びこの吸込口より吸い込んだ液体を吐出
する吐出口を有するケーシングと、このケーシング内に
設けられている羽根車と、上記吸込口より吸い込んだ液
体を上記吐出口に導く流路と、を備える1段ポンプにお
いて、上記流路の途中に設けられ上記流路の液体の流れ
る方向に対して直角方向の面積が狭い狭隘部と、この狭
隘部よりも上記吸込口側の上記流路内の圧力液体中に気
体を送り込む気体流入手段と、を設けたことを特徴とす
るものである。
【0012】第3の発明の気液混合装置は、液体を吸い
込む吸込口、及びこの吸込口より吸い込んだ液体を吐出
する吐出口を有するケーシングと、このケーシング内に
設けられ円板の外周部に多数の羽根を形成して成る羽根
車と、この羽根車の外周に沿って上記ケーシングに形成
され上記吸込口より吸い込んだ液体を上記吐出口に導く
流路と、を備え、上記流路の液体の流れる方向に対して
直角方向の面積が、上記吸込口側から上記吐出口側に向
かうに従って狭くなっている1段再生ポンプにおいて、
上記吸込口側から上記吐出口側に向かうに従って液体の
圧力が順次昇圧されていく上記流路の途中からその圧力
液体中に気体を送り込む気体流入手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0013】第4の発明の気液混合装置は、ケーシング
と、このケーシング内に設けられている羽根車と、上記
ケーシングに設けられ吸い込んだ液体が上記羽根車の中
心部に導かれる吸込口と、上記ケーシングに設けられ上
記吸込口より吸い込んだ液体を吐出する吐出口と、上記
羽根車の中心部から外周部に亘って形成され上記吸込口
より吸い込んだ液体を上記吐出口に導く流路と、を備
え、上記流路の液体の流れる方向に対して直角方向の面
積が、上記羽根車の中心部側から外周部側に向かうに従
って狭くなっている1段うず巻ポンプにおいて、上記羽
根車の中心部側から外周部側に向かうに従って液体の圧
力が順次昇圧されていく上記流路の途中からその圧力液
体中に気体を送り込む気体流入手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0014】第5の発明の気液混合装置は、ケーシング
と、このケーシング内に設けられている羽根車と、上記
ケーシングに設けられ吸い込んだ液体が上記羽根車の中
心部に導かれる吸込口と、上記ケーシングに設けられ上
記吸込口より吸い込んだ液体を吐出する吐出口と、上記
羽根車の中心部から外周部に亘って形成され上記吸込口
より吸い込んだ液体を上記吐出口に導く流路と、を備え
る1段うず巻ポンプにおいて、上記ケーシングの内面に
上記羽根車と非接触の状態で形成され上記羽根車の中心
部を包囲する環状の仕切り手段と、この仕切り手段と上
記羽根車の中心部との間の上記流路内の圧力液体中に気
体を送り込む気体流入手段と、を設けたことを特徴とす
るものである。
【0015】第6の発明の気液混合装置は、第5の発明
において、上記環状の仕切り手段を複数設けたことを特
徴とするものである。
【0016】第7の発明の気液混合装置は、第1、第
2、第3、第4、第5、又は第6の発明において、上記
吐出口より吐出された液体を減圧して送出する減圧装置
を上記吐出口に設けたことを特徴とするものである。
【0017】
【0018】第8の発明の気液混合装置は、液体を吸い
込む吸込口、及びこの吸込口より吸い込んだ液体を吐出
する吐出口を有するケーシングと、このケーシング内に
設けられ円板の外周部に多数の羽根を形成して成る羽根
車と、この羽根車の外周に沿って上記ケーシングに形成
され上記吸込口より吸い込んだ液体を上記吐出口に導く
流路と、を備え、上記流路の液体の流れる方向に対して
直角方向の面積は、上記吸込口から液体の流れる方向に
向かって上記吐出口までの区間内で略一定に形成されて
いる1段再生ポンプにおいて、上記吸込口側から上記吐
出口側に向かうに従って液体の圧力が順次昇圧されてい
く上記流路の途中からその圧力液体中に気体を送り込む
気体流入手段を設けたことを特徴とするものである。
【0019】第1、第3、第4の発明は、1段ポンプの
羽根車を回転駆動すると、液体を吸込口より吸込んで、
この吸い込んだ液体を流路に送り込んで吐出口から吐出
する。そして、吸込口内の液体の圧力は低圧であるが、
この吸込口より吸い込まれた液体の圧力は、流路を通る
間に順次高くなり、高圧の液体が吐出口より吐出され
る。このように、液体が流路を通る際に高圧となるの
は、流路の広さ(流路の液体の流れる方向に対して直角
方向の面積)が、吸込口側から吐出口側に向かうに従っ
て狭くなっているからである。また、気体流入手段は、
液体の圧力が順次昇圧されていく圧力液体が通る流路の
途中からこの圧力液体中に気体を送り込むことができ
る。これにより、羽根車は、その気体が送り込まれた流
路の途中から吐出口までの区間においてその気体が混入
する液体を高圧力下で攪拌することができるので、気体
を液体に溶解及び分散させることができる。
【0020】第2の発明は、流路の途中に狭隘部(液体
の流れる方向に対して直角方向の流路の面積が狭くなっ
ている部分)設けてあり、これによりその狭隘部よりも
吸込口側の流路内の圧力を昇圧することができる。この
昇圧された圧力液体中に気体を気体流入手段によって送
り込むことができる。従って、羽根車は、狭隘部から吐
出口までの区間においてその気体が混入する液体を高圧
力下で攪拌することができるので、気体を液体に溶解及
び分散させることができる。
【0021】第5の発明は、流路の途中に羽根車と非接
触の状態で仕切り手段を設けてあり、これによりその仕
切り手段よりも吸込口側の流路内の圧力を昇圧すること
ができる。つまり、流路の仕切り手段を設けた部分は、
液体の流れる方向に対して直角方向の面積が狭くなって
おり、これによりその仕切り手段よりも吸込口側の流路
内の液体の圧力を昇圧することができる。この昇圧され
た圧力液体中に気体を気体流入手段によって送り込むこ
とができる。従って、羽根車は、仕切り手段の後側から
吐出口までの区間においてその気体が混入する液体を高
圧力下で攪拌することができるので、気体を液体に溶解
及び分散させることができる。
【0022】第6の発明によると、適切な複数の数の仕
切り手段を設けることにより流路内の流体圧力を所望の
圧力にすることができる。第7の発明によると、減圧装
置を設けることにより吐出口より吐出される液体を所望
の圧力に減圧することができる。
【0023】
【0024】第8の発明によると、1段再生ポンプの羽
根車を回転駆動すると、液体を吸込口より吸込んで、こ
の吸い込んだ液体を流路に送り込んで吐出口から吐出す
る。そして、吸込口内の液体の圧力は低圧であるが、こ
の吸込口より吸い込まれた液体の圧力は、流路を通る間
に順次高くなり、高圧の液体が吐出口より吐出される。
このように、液体が流路を通る際に高圧となるのは、羽
根車が液体を流体摩擦によって吐出口側の流路内に押し
込めるからである。また、気体流入手段は、液体の圧力
が順次昇圧されていく圧力液体が通る流路の途中からこ
の圧力液体中に気体を送り込むことができる。これによ
り、羽根車は、その気体が送り込まれた流路の途中から
吐出口までの区間においてその気体が混入する液体を高
圧力下で攪拌することができるので、気体を液体に溶解
及び分散させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1を参
照して説明する。この実施形態の気液混合装置は、請求
項3に記載の気液混合装置と対応する例であり、例えば
排水処理工程における浮上分離方式に使用するものであ
る。つまり、図1に示す気液混合装置は、タンク27
(図15参照)等に貯留されている浮遊物質を含まない
清水28を吸込んで、高圧下でこの清水28に空気を溶
解及び分散させ、そして、この空気を溶解等させた清水
を減圧して浮遊物質を含む汚水29(図15参照)中に
供給するものである。そうすると、従来例で説明したよ
うに、気泡30が汚水29中を浮上する際に浮遊物質に
付着して、浮遊物質の比重を小さくすることができ、こ
の比重の小さくなった浮遊物質を汚水面に浮上させてこ
れを分離することができる。
【0026】図1に示す43は1段再生ポンプ(カスケ
ードポンプ)、34は気体流入手段である。1段再生ポ
ンプ43は、ケーシング44と羽根車47と流路48を
備えており、水を流体摩擦によって送り出すことができ
る。ケーシング44は、図1に示すように、水を吸い込
む吸込口52及びこの吸込口52より吸い込んだ水を吐
出する吐出口53を有している。羽根車47は、図1及
び図2(a)に示すように、ケーシング44内に1つ設
けられており、円板47aの外周部に多数の羽根47b
が形成されているものである。この羽根車47の中心に
は軸54を結合して設けてあり、この軸54は軸受によ
って回動自在に支持されている。
【0027】流路48は、図1に示すように、羽根車4
7の外周に沿ってケーシング44内に形成されており、
吸込口52より吸い込んだ水を吐出口53に導くもので
ある。図2(a)は、図1をA−A方向から見た断面図
であり、図2(b)は、図1に示すBからCまでの範囲
の流路48を羽根車47の外周側から中心部に向かって
見た展開図である。このように図2から分かるように、
流路48は、この流路48を形成するケーシング44の
内壁面の横幅Wが吸込口52側から吐出口53側に向か
うに従って狭くなるように形成してあり、これにより、
流路48内の水の流れる方向55に対して直角方向の面
積Sが、吸込口52側から吐出口53側に向かうに従っ
て狭くなっている。
【0028】なお、図には示さないが、1段再生ポンプ
43は、軸54がモータと連結しており、このモータに
よって回転駆動される。そして、図1に示す吸込口52
には、吸込み管36の一端が接続しており、吸込み管3
6の他端が図15に示す清水28中に漬かっている。そ
して、吐出口53には、T字型接続管45の1つの端部
が接続しており、このT字型接続管45の他の端部に
は、減圧装置(減圧弁)33を介して吐出管46が接続
している。減圧装置33は、入口から流入した空気が溶
解等されている高圧の清水を大気圧程度に減圧して出口
及び吐出管46を通して排出する。この吐出管46の他
端は、図15に示す浮遊物質を含む汚水29中に浸かっ
ている。そして、T字型接続管45の更に別の端部は、
連通管56等を介して後述するインジェクタ13と連通
している。
【0029】気体流入手段34は、水の圧力が順次昇圧
されていく流路48の途中から圧力水中に空気を送り込
むための手段であり、図1に示すようにインジェクタ1
3を備えている。インジェクタ13は、図3に示すもの
であり、従来と同等のものであるので詳細な説明を省略
する。インジェクタ13は、ノズル14の入口17に連
通管57の一端が接続されており、この連通管57の他
端が連通管56を介してT字型接続管45の1つの端部
と接続している。そして、インジェクタ13の吹き出し
部15の出口20には、連通管58の一端が接続してお
り、連通管58の他端が連通管59を介して流路48と
連通している。この連通管59は、図1に示すように、
流路48のB〜C部分のうち略中間位置Dでこの流路4
8に連通するようにケーシング44に接続されている。
更に、インジェクタ13の空気取り入れ口16には連通
管49が接続しており、この連通管49にはバルブ50
を設けてある。このバルブ50の他方の開口部は大気に
開放している。
【0030】図1に示す51、51は、圧力計であり、
T字型接続管45及び連通管59内の圧力を測定するた
めのものである。
【0031】次に、上記構成の気液混合装置により、空
気を溶解及び分散させた清水を製造する手順を説明す
る。まず、1段再生ポンプ43を回転駆動する。する
と、1段再生ポンプ43が、清水28を吸込口52より
吸込んで吐出口53から吐出する。吐出口53より吐出
された清水の一部は、T字型接続管45を通って減圧装
置33に流入し、減圧装置33により略大気圧に減圧さ
れて吐出管46から吐出する。一方、吐出口53より吐
出された清水の一部は、T字型接続管45により分岐さ
れてインジェクタ13を通り、インジェクタ13を通過
した清水は、流路48の中間位置Dに流入して吸込口5
2より吸い込まれてくる清水28と合流して再び吐出口
53側に流れて吐出される。このようにインジェクタ1
3に清水が流れた状態でインジェクタ13のバルブ50
を開放する。すると、従来例で説明したように、インジ
ェクタ13内を流れる清水がインジェクタ13の空気取
り入れ口16より空気を引き込んで巻き込むことがで
き、空気を巻き込んだ清水を吹き出し部15の出口20
から噴出することができる。
【0032】ところで、吸込口52内の清水28の圧力
は低圧であるが、この吸込口52より吸い込まれた清水
28の圧力は、流路48を通る間に順次高くなり、高圧
の清水28が吐出口53より吐出される。このように、
清水28が流路48を通る際に高圧となるのは、流路4
8の広さ(流路48の清水28の流れる方向に対して直
角方向の面積)Sが、吸込口52側から吐出口53側に
向かうに従って狭くなっているからである。また、気体
流入手段34は、清水28の圧力が順次昇圧されていく
圧力清水28が通る流路48の途中Dからこの圧力清水
28中に空気を含む清水を送り込むことができる。これ
により、羽根車47は、空気が送り込まれた流路48の
途中Dから吐出口53までの区間においてその空気が混
入する清水28を高圧力下で攪拌することができるの
で、多量の空気を清水28に効率よく溶解及び分散させ
ることができる。
【0033】そして、このように高圧下で空気を溶解等
させた清水を減圧装置33により減圧して、図15に示
す大気圧下の状態にある浮遊物質を含む汚水29中に供
給すると、汚水29中に多数の超微細な気泡30が発生
し、この多数の気泡30が汚水29中を浮上する際に多
くの浮遊物質に付着して、夫々の浮遊物質の比重を小さ
くすることができ、この比重の小さくなった浮遊物質を
汚水面に浮上させることができる。このようにして浮上
させた浮遊物は、効率よく水と分離し、除去することが
できる。
【0034】また、上記気液混合装置によると、再生ポ
ンプ43が1段式であるので、図15に示す第2の従来
の装置の第1のポンプ31が不要であり、従って、その
分だけこの気液混合装置の費用の低減を図ることがで
き、小型軽量にすることができる。
【0035】第2実施形態の気液混合装置は、請求項5
に記載の気液混合装置と対応する例であり、図4及び図
5を参照して説明する。第1実施形態の気液混合装置と
第2実施形態の気液混合装置が相違するところは、本願
発明を、第1実施形態が1段再生ポンプ43に適用して
いるのに対して、第2実施形態が開放形羽根車62を備
える1段うず巻ポンプ60に適用したところである。1
段うず巻ポンプ60は、ケーシング61と羽根車62と
流路63と仕切り手段70を備えている。ケーシング6
1は、図4に示すように、水(清水)を吸い込みこの吸
い込んだ水が羽根車62の中心部62cに導かれる吸込
口64及びこの吸込口64より吸い込んだ水を吐出する
吐出口65を有している。開放形羽根車62は、図4に
示すように、ケーシング61内に1つ設けられており、
円板62aの吸込口64側の側面に8枚の羽根62bが
形成されている開放形のものである。各羽根62bは、
互いに間隔を隔てて円板62aの中心部から外周部に亘
ってうず巻状に形成されている。この羽根車62の中心
には軸54を結合して設けてあり、この軸54は軸受6
6によって回動自在に支持されている。
【0036】流路63は、図4及び図5に示すように、
羽根車62に設けられている8枚の羽根62bの互いに
隣合うものどうしの間に8つ形成されており、吸込口6
4より吸い込まれて羽根車62の中心部62cに導かれ
た水を遠心力によって吐出口65に導くものである。図
5に示すように、8つの各流路63は、各流路63を形
成する各2枚の羽根62bの内側面の間隔Wが吸込口6
4側から吐出口65側に向かうに従って広くなるように
形成してあり、これにより、流路63内の水の流れる方
向67に対して直角方向の面積Sが、中心部側(吸込口
64側)から外周部側(吐出口65側)に向かうに従っ
て広くなっている。
【0037】仕切り手段70(70a、70b、70
c)は、図4及び図5に示すように、ケーシング61の
羽根62bと向かい合っている内壁面に羽根車62と非
接触の状態で形成され、羽根車62の中心部62cを同
心とする直径の異なる3つの円環状の突条である。これ
ら3つの仕切り手段70a、70b、70cは、互いに
間隔を隔てて設けてあり、各羽根62bに設けた切欠内
にこの切欠の内縁と隙間を隔てて配置してある。このよ
うに、各流路63は、3つの仕切り手段70a、70
b、70cによって3つの第1〜第3の部屋63a〜6
3cに区画されている。なお、第3の部屋63cの外側
には、うず形室68が形成されている。また、各仕切り
手段70a、70b、70cの先端部と羽根車62の円
板62aとの間隔は狭くなっており、この箇所が狭隘部
71(71a、71b、71c)である。つまり、狭隘
部71は、流路63の水が流れる方向67に対して直角
方向の面積Sが急激に狭くなっている。この狭隘部71
が請求項2に記載の狭隘部である。
【0038】仕切り手段70a、70b、70cによる
と、各狭隘部71a、71b、71cを通る水の速度エ
ネルギを圧力エネルギに変換することができ、これによ
って流路63内の圧力を第1、第2、第3の部屋63
a、63b、63c及びうず形室68の順に昇圧してい
くことができ、うず形室68内の圧力が最高圧となる。
この仕切り手段70は、数多く設けることにより流路6
3の部屋内の水の圧力を所望の圧力に昇圧することがで
きるが、仕切り手段70を数多く設けるほど吐出流量が
減少することとなり、この吐出流量の減少を抑えるため
には羽根62どうしの間隔を拡げると共に、羽根車62
の直径を大きくする必要がある。従って、仕切り手段7
0の数は、流路63の部屋内の水圧とこのポンプ60の
吐出流量とを比較考量して適切な数に決定する必要があ
る。
【0039】なお、図には示さないが、1段うず巻ポン
プ60は、軸54がモータと連結しており、このモータ
によって回転駆動される。そして、図4に示す吸込口6
4には、図には示さないが、第1実施形態と同様に吸込
み管36の一端が接続しており、吸込み管36の他端が
図15に示す清水28中に漬かっている。そして、吐出
口65には、図には示さないが、連結管を介して第1実
施形態と同等の減圧装置33を介して吐出管46が接続
している。吐出管46の他端は、図15に示す浮遊物質
を含む汚水29中に浸かっている。そして、図4に示す
ように、吐出口65と連通するうず形室68には、連通
管57等を介してインジェクタ13が接続している。
【0040】気体流入手段34は、水の圧力が順次昇圧
されていく流路63に形成されている第1〜第3の部屋
63a〜63cのうち第3の部屋63c内の圧力水中に
空気を送り込むための手段である。この気体流入手段3
4は、第1実施形態のものと同等のものであり、詳細な
説明を省略する。この気体流入手段34のインジェクタ
13の吹き出し部15の出口20は、連通管58、59
を介して第3の部屋63cと連通している。
【0041】図4に示す51は、圧力計であり、連通管
59内の圧力を測定するためのものである。図には示さ
ないが、吐出口65内の圧力を測定するための圧力計も
設けてある。
【0042】次に、上記構成の気液混合装置により、空
気を溶解及び分散させた清水を製造する手順を説明す
る。まず、1段うず巻ポンプ60を回転駆動する。する
と、1段うず巻ポンプ60が、清水28を吸込口64よ
り吸込んで流路63及びうず形室68を通して吐出口6
5から吐出する。この吐出口65から吐出された圧力清
水は連通管(図示せず)を通って第1実施形態と同様に
減圧装置33に流入し、減圧装置33により略大気圧に
減圧されて吐出管46から吐出する。一方、うず形室6
8に送り込まれた圧力清水の一部は、連通管57、及び
インジェクタ13を通り、インジェクタ13を通過した
清水は、流路63の第3の部屋63c内に流入して吸込
口64より吸い込まれてくる清水28と合流して再び吐
出口65側に流れて吐出される。なお、インジェクタ1
3は、従来例で説明したように、インジェクタ13内を
流れる清水がインジェクタ13の空気取り入れ口16よ
り空気を引き込んで巻き込むことができ、空気を巻き込
んだ清水を吹き出し部15の出口20から噴出すること
ができる。
【0043】ところで、吸込口64内の清水28の圧力
は低圧であるが、この吸込口64より吸い込まれた清水
28の圧力は、流路63の第1〜第3の部屋63a〜6
3c及びうず形室68の順に昇圧していき、高圧の清水
28が吐出口65より吐出される。このように、清水2
8が流路63を通る際に高圧となるのは、流路63の途
中に仕切り手段70a〜70cを設けて狭隘部71a〜
71cを形成してあるからである。また、気体流入手段
34は、第3の部屋63c内の圧力清水28中に空気を
含む圧力清水を送り込むことができる。これにより、羽
根車62は、その空気が送り込まれた第3の部屋63c
内及びその外側のうず形室68内に位置する羽根62b
によってその空気が混入する清水28を高圧力下で攪拌
することができるので、多量の空気を清水28に効率よ
く溶解及び分散させることができる。
【0044】そして、このように高圧下で空気を溶解等
させた清水を減圧装置33により減圧して、大気圧下の
状態にある浮遊物質を含む汚水29中に供給すると、第
1実施形態と同様に、汚水29中に多数の超微細な気泡
30を発生させることができ、浮遊物質を汚水面に浮上
させることができる。このようにして浮上させた浮遊物
は、効率よく水と分離し、除去することができる。
【0045】また、上記気液混合装置によると、第1実
施形態と同様に、うず巻ポンプ60が1段式であるの
で、図15に示す第2の従来の装置の第1のポンプ31
が不要であり、従って、その分だけこの気液混合装置の
費用の低減を図ることができ、小型軽量にすることがで
きる。
【0046】第3実施形態の気液混合装置を図6及び図
7を参照して説明する。第2実施形態の気液混合装置と
第3実施形態の気液混合装置が相違するところは、1段
うず巻ポンプ60が、第2実施形態では開放形羽根車6
2を備えているのに対して、第3実施形態では密閉形羽
根車72を備えるところである。これ以外は、第2実施
形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、
それらの詳細な説明を省略する。密閉形羽根車72は、
図6及び図7に示すように、第2実施形態の開放形羽根
車62に対して円板62aと間隔を隔てて対向する位置
に円環状の前面囲い板72aを設けたものである。この
前面囲い板72aと円板62aの間に8枚の羽根62b
が位置している。
【0047】この密閉形羽根車72を使用することによ
り、ポンプ効率の向上を図ることができる。これ以外
は、第2実施形態の気液混合装置と同様に作用して多量
の空気を清水28に効率よく溶解及び分散させることが
できる。
【0048】次に、参考技術を図12を参照して説明す
る。第2実施形態の気液混合装置とこの参考技術の気液
混合装置が相違するところは、気体流入手段34のイン
ジェクタ13の吹き出し部15の出口20が、第2実施
形態では図4に示すように連通管58、59を介して第
3の部屋63cと連通しているのに対して、参考技術で
は図12に示すように連通管58、59を介して羽根車
62の円板62aの流路63が形成されている側面の反
対側に形成されている側面と、この側面と向かい合うケ
ーシング61の内壁面と、の間に形成されている隙間6
1aと連通しているところである。これ以外は、第2実
施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示
し、それらの詳細な説明を省略する。
【0049】気体流入手段34は、空気が混入する高圧
水をケーシング61と羽根車62の円板62aとの隙間
61aに供給することができ、この隙間61aに送り込
まれた空気が混入する高圧水は、羽根車62の遠心力に
より羽根車62の外周部に形成されているうず形室68
の圧力水中に送り込まれる。これにより、羽根車62
は、空気が混入する高圧水をその高圧力下で攪拌するこ
とができるので、空気を水に効率よく溶解及び分散させ
ることができる。なお、気体流入手段34は、空気が混
入する高圧水を流路63ではなく上記隙間61aに送り
込んでいるので、この高圧水中の空気によって羽根車6
2の羽根62bが空回りすることがなく、よって水を吐
出口65より高圧で吐出することができる。この参考技
術では、仕切り手段70a〜70cを設けてあり、この
仕切り手段70は、うず形室68内の空気が流路63を
通って吸込口64側に移動しないようにしている。しか
し、この仕切り手段70a〜70cの個数は、流路63
内を流れる水の流速及び空気量に応じて加減することが
でき、場合によっては省略することができる。これ以外
は、第2実施形態の気液混合装置と同様に作用して多量
の空気を清水28に効率よく溶解及び分散させることが
できる。
【0050】ただし、第1実施形態の1段再生ポンプ4
3の流路48の幅Wは、図2(b)の展開図に示すよう
に、吸込口52側から吐出口53側に向かうに従って狭
くなるように形成して、流路48のD位置における水圧
が高圧となるように構成したが、流路48の構成を図2
(b)に示す構成とする代わりに、図8(a)の展開
図、及び図8(b)に示す部分断面図に示すように、流
路48の幅Wを一定となるように形成し、その流路48
の両内壁面に4組の突条で形成した仕切り手段73a、
73b、73c、73dを互いに所定の間隔を隔てて設
けた構成としてもよい。この仕切り手段73a、73
b、73c、73dは、第2、第3実施形態の仕切り手
段70a〜70cと同等の作用をなすものであり、各仕
切り手段73a、73b、73c、73dの吸込口52
側に形成された第1、第2、第3、第4の部屋48a、
48b、48c、48d内の水圧がこの順番で順次昇圧
されていき、第4の部屋48d内の水圧が最高となる。
そして、吐出口53から吐出された高圧水をこれよりも
低圧であるが比較的高圧の水が流れ込んでいる第3の部
屋48c内に送り込み、これによって上記各実施形態と
同様に多量の空気を清水28に効率よく溶解及び分散さ
せることができる。
【0051】また、第1実施形態の1段再生ポンプ43
の流路48を更に別の形態としてもよい。つまり、図1
3に示すように流路48の清水の流れる方向に対して直
角方向の面積を、吸込口52から吐出口53まで(B〜
C)を略一定に形成し、吐出口53から吸込口52まで
(B〜C以外の区間)には仕切り手段79を設けてそれ
よりも狭く形成することができる。この1段再生ポンプ
43によると、羽根車47を回転駆動すると、清水を吸
込口52より吸込んで、この吸い込んだ清水を流路48
に送り込んで吐出口53から吐出する。そして、吸込口
52内の清水の圧力は低圧であるが、この吸込口52よ
り吸い込まれた清水の圧力は、流路48を通る間にしだ
いに高くなり、高圧の清水が吐出口53より吐出され
る。このように、清水が流路48を通る際に高圧となる
のは、羽根車47が清水を流体摩擦によって吐出口53
側の仕切り手段79によって囲まれた流路48内に押し
込めるからである。また、気体流入手段34は、清水の
圧力が順次昇圧されていく圧力清水が通る流路48の途
中Dからこの圧力清水中に清水と共に空気を送り込むこ
とができる。これにより、羽根車47は、その空気が送
り込まれた流路48の途中から吐出口53までの区間に
おいてその空気が混入する清水を高圧力下で攪拌するこ
とができるので、多量の空気を清水に効率よく溶解及び
分散させることができる。
【0052】そして、第2実施形態では、図5に示すよ
うに、8つの各流路63は、各流路63を形成する各2
枚の羽根62bの内側面の間隔Wが吸込口64側から吐
出口65側に向かうに従って広くなるように形成してあ
り、これにより、流路63内の水の流れる方向67に対
して直角方向の面積Sが、中心部側(吸込口64側)か
ら外周部側(吐出口65側)に向かうに従って広くなる
構成としたが、図9又は図10に示す構成としてもよ
い。
【0053】図9に示す羽根車74の8つの各流路75
は、各流路75を形成する各2枚の羽根74bの内側面
の間隔Wが吸込口64側から吐出口65側に向かう各箇
所において略同一であり、これにより、流路75内の水
の流れる方向67に対して直角方向の面積Sが、中心部
側(吸込口64側)から外周部側(吐出口65側)に向
かう各箇所において略同一となる構成である。これ以外
は羽根車62と同等である。
【0054】図10に示す羽根車76の8つの各流路7
7は、各流路77を形成する各2枚の羽根76bの内側
面の間隔Wが吸込口64側から吐出口65側に向かうに
従って狭くなるように形成してあり、これにより、流路
77内の水の流れる方向67に対して直角方向の面積S
が、中心部側(吸込口64側)から外周部側(吐出口6
5側)に向かうに従って狭くなる構成である。これ以外
は羽根車62と同等である。流路77の面積Sを水の流
れる方向67に向かうに従って狭くなる構成とすること
により、流路77内の水圧を中心部側(吸込口64側)
から外周部側(吐出口65側)に向かうに従って順次昇
圧していくことができる。
【0055】なお、図9及び図10に示す羽根車74、
76は、開放形であるが、図6及び図7に示す第3実施
形態のように各羽根車74、76に前面囲い板72aを
設けた密閉形の構成としてもよい。
【0056】また、第2実施形態において、図4、図5
に示す仕切り手段70a、70b、70cを省略して、
羽根車62の代わりに、図11に示す開放形の羽根車7
8を設けた構成の気液混合装置としてもよい。図11に
示す羽根車78は、図10に示す羽根車76の仕切り手
段70a、70b、70cを通すための切欠(同心円上
に形成した3つの切欠)を省略したものであり、これ以
外は羽根車76と同等である。勿論、図11に示す開放
形の羽根車78を設ける代わりに、図には示さないが、
羽根車78に前面囲い板72aを設けた密閉形の羽根車
を設けた構成の気液混合装置としてもよい。
【0057】更に、第2、第3実施形態において、3つ
の仕切り手段70a〜70cを設けた構成としたが、3
つ以外の1又は4つ以上の仕切り手段を設けた構成とし
てもよい。そして、第2、第3実施形態において、気体
流入手段34のインジェクタ13の吹き出し部15の出
口20が連通管59を介して第3の部屋63cと連通す
る構成としたが、インジェクタ13の吹き出し部15の
出口20が第1又は第2の部屋63a又は63bと連通
する構成としてもよい。また、第1乃至第3実施形態で
は、減圧装置33を設けた構成としたが、この減圧装置
33を省略して、吐出口より空気を溶解等させた水を高
速で吐出する構成としてもよい。
【0058】更に、上記第1乃至第3実施形態では、イ
ンジェクタ13を使用して清水28に空気を混入させる
構成としたが、インジェクタ13を設けずに、各インジ
ェクタ13と対応する位置を通過する清水に、所定量の
空気を強制的に混入させる構成とすることができる。空
気を強制的に供給する装置として、例えばコンプレッサ
を使用することができる。ただし、供給する空気量を調
整する為にコンプレッサの空気吐出口に流量調整弁を設
ける必要がある。勿論、インジェクタ13及びこれと連
通する連通管を省略して、流路内のD位置又は第3の部
屋内の圧力水中に圧縮空気を直接送り込む構成としても
い。
【0059】そして、上記第1乃至第3実施形態では、
清水を吸込んで、この清水に空気を溶解及び分散させ
て、この空気を溶解等させた清水を浮遊物質を含む汚水
に供給して、この浮遊物質を汚水面に浮上させたが、清
水を吸い込まずに、浄化しようとする汚水を吸い込ませ
て、この汚水に空気を溶解及び分散させて、この空気を
溶解等させた汚水を元の汚水に戻して浮遊物質を浮上さ
せるようにしてもよい。
【0060】また、上記第1乃至第3実施形態では、こ
の発明の気液混合装置を排水処理工程における浮上分離
方式に使用したが、これ以外の目的にも利用することが
できる。例えば、気泡が破裂するときに生じる超音波を
利用する洗浄装置に適応することができる。この場合、
空気を洗浄液に溶解及び分散させるとよい。そして、風
呂の湯の中に気泡を発生させることにより、身体の洗
浄、マッサージ用として使用することもできる。更に、
湖沼を浄化する装置としても利用することができる。更
に、気体、例えば炭酸ガス又はオゾンガスを、液体、例
えば水に混合、溶解させて、炭酸水又はオゾン水を製造
することができるし、気体を液体に混合、溶解させて、
気体と液体を化学反応させる処理にも使用することもで
きる。
【0061】
【発明の効果】本発明の気液混合装置によると、1段ポ
ンプの流路の途中を通る高圧液体中に気体を送り込んで
気体と液体を高圧力下で混合する構成であるので、図1
5に示す第2の従来の装置の第1のポンプ31が不要で
あり、従って、その分だけこの気液混合装置の費用の低
減を図ることができ、小型軽量にすることができる。そ
して、流路の途中を通る高圧液体中に気体を送り込んで
気体と液体を高圧力下で混合しているので、図15に示
す従来の装置と同様に多量の気体を効率よく液体に溶解
及び分散させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る気液混合装置を
示す正面断面図である。
【図2】(a)は同第1実施形態に係る気液混合装置の
1段再生ポンプを図1のA−A方向から見た断面図、
(b)は同1段再生ポンプの流路を示す展開図である。
【図3】同第1乃至第3実施形態のインジェクタの拡大
断面図である。
【図4】同発明の第2実施形態に係る気液混合装置を示
す正面断面図である。
【図5】同第2実施形態の羽根車及び仕切り手段を示す
正面図である。
【図6】同発明の第3実施形態に係る気液混合装置を示
す正面断面図である。
【図7】同第3実施形態の羽根車及び仕切り手段を示す
正面図である。
【図8】同第1実施形態に係る気液混合装置の1段再生
ポンプの他の例を示す図であり、(a)は同他の例の1
段再生ポンプの流路を示す展開図、(b)は同他の例の
1段再生ポンプの部分断面図である。
【図9】同第2実施形態の羽根車の他の第1の例を示す
正面図である。
【図10】同第2実施形態の羽根車の他の第2の例を示
す正面図である。
【図11】同第2実施形態の羽根車の他の第3の例を示
す正面図である。
【図12】参考技術に係る気液混合装置を示す正面断面
図である。
【図13】同第1実施形態に係る気液混合装置の1段再
生ポンプの更に他の例を示す図であり、その流路を示す
展開図である。
【図14】従来の気液混合装置を示す正面図である。
【図15】従来の他の気液混合装置を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
28 清水 29 汚水 30 気泡 43 1段再生ポンプ 47、62、72 羽根車 48、63 流路 52、64 吸込口 53、65 吐出口 60 1段うず巻ポンプ 68 うず形室 70(70a〜70b) 仕切り手段 71(71a〜71b) 狭隘部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吸い込む吸込口、及びこの吸込口
    より吸い込んだ液体を吐出する吐出口を有するケーシン
    グと、このケーシング内に設けられている羽根車と、上
    記吸込口より吸い込んだ液体を上記吐出口に導く流路
    と、を備え、上記流路の液体の流れる方向に対して直角
    方向の面積が、上記吸込口側から上記吐出口側に向かう
    に従って狭くなっている1段ポンプにおいて、 上記吸込口側から上記吐出口側に向かうに従って液体の
    圧力が順次昇圧されていく上記流路の途中からその圧力
    液体中に気体を送り込む気体流入手段を設けたことを特
    徴とする気液混合装置。
  2. 【請求項2】 液体を吸い込む吸込口、及びこの吸込口
    より吸い込んだ液体を吐出する吐出口を有するケーシン
    グと、このケーシング内に設けられている羽根車と、上
    記吸込口より吸い込んだ液体を上記吐出口に導く流路
    と、を備える1段ポンプにおいて、 上記流路の途中に設けられ上記流路の液体の流れる方向
    に対して直角方向の面積が狭い狭隘部と、この狭隘部よ
    りも上記吸込口側の上記流路内の圧力液体中に気体を送
    り込む気体流入手段と、を設けたことを特徴とする気液
    混合装置。
  3. 【請求項3】 液体を吸い込む吸込口、及びこの吸込口
    より吸い込んだ液体を吐出する吐出口を有するケーシン
    グと、このケーシング内に設けられ円板の外周部に多数
    の羽根を形成して成る羽根車と、この羽根車の外周に沿
    って上記ケーシングに形成され上記吸込口より吸い込ん
    だ液体を上記吐出口に導く流路と、を備え、上記流路の
    液体の流れる方向に対して直角方向の面積が、上記吸込
    口側から上記吐出口側に向かうに従って狭くなっている
    1段再生ポンプにおいて、 上記吸込口側から上記吐出口側に向かうに従って液体の
    圧力が順次昇圧されていく上記流路の途中からその圧力
    液体中に気体を送り込む気体流入手段を設けたことを特
    徴とする気液混合装置。
  4. 【請求項4】 ケーシングと、このケーシング内に設け
    られている羽根車と、上記ケーシングに設けられ吸い込
    んだ液体が上記羽根車の中心部に導かれる吸込口と、上
    記ケーシングに設けられ上記吸込口より吸い込んだ液体
    を吐出する吐出口と、上記羽根車の中心部から外周部に
    亘って形成され上記吸込口より吸い込んだ液体を上記吐
    出口に導く流路と、を備え、上記流路の液体の流れる方
    向に対して直角方向の面積が、上記羽根車の中心部側か
    ら外周部側に向かうに従って狭くなっている1段うず巻
    ポンプにおいて、 上記羽根車の中心部側から外周部側に向かうに従って液
    体の圧力が順次昇圧されていく上記流路の途中からその
    圧力液体中に気体を送り込む気体流入手段を設けたこと
    を特徴とする気液混合装置。
  5. 【請求項5】 ケーシングと、このケーシング内に設け
    られている羽根車と、上記ケーシングに設けられ吸い込
    んだ液体が上記羽根車の中心部に導かれる吸込口と、上
    記ケーシングに設けられ上記吸込口より吸い込んだ液体
    を吐出する吐出口と、上記羽根車の中心部から外周部に
    亘って形成され上記吸込口より吸い込んだ液体を上記吐
    出口に導く流路と、を備える1段うず巻ポンプにおい
    て、上記ケーシングの内面に上記羽根車と非接触の状態
    で形成され上記羽根車の中心部を包囲する環状の仕切り
    手段と、この仕切り手段と上記羽根車の中心部との間の
    上記流路内の圧力液体中に気体を送り込む気体流入手段
    と、を設けたことを特徴とする気液混合装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の気液混合装置におい
    て、上記環状の仕切り手段を複数設けたことを特徴とす
    る気液混合装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5、又は6に記
    載の気液混合装置において、上記吐出口より吐出された
    液体を減圧して送出する減圧装置を上記吐出口に設けた
    ことを特徴とする気液混合装置。
  8. 【請求項8】 液体を吸い込む吸込口、及びこの吸込口
    より吸い込んだ液体を吐出する吐出口を有するケーシン
    グと、このケーシング内に設けられ円板の外周部に多数
    の羽根を形成して成る羽根車と、この羽根車の外周に沿
    って上記ケーシングに形成され上記吸込口より吸い込ん
    だ液体を上記吐出口に導く流路と、を備え、上記流路の
    液体の流れる方向に対して直角方向の面積は、上記吸込
    口から液体の流れる方向に向かって上記吐出口までの区
    間内で略一定に形成されている1段再生ポンプにおい
    て、 上記吸込口側から上記吐出口側に向かうに従って液体の
    圧力が順次昇圧されていく上記流路の途中からその圧力
    液体中に気体を送り込む気体流入手段を設けたことを特
    徴とする気液混合装置。
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