JP6943740B2 - 乾燥収縮ひずみ測定装置、乾燥収縮ひずみ測定方法、および乾燥収縮ひずみ推定方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、以下の構成を有する乾燥収縮ひずみ測定装置等である。
[2]前記支持部材を、正三角形の3つの頂点または正方形の4つの頂点を形成するように配置してなる、前記[1]に記載の乾燥収縮ひずみ測定装置。
[3]2〜4個の前記レーザー変位計を、前記支持部材が形成する正三角形または正方形の中心から等間隔の位置に、レーザー照射面を該中心に向けて配置してなる、前記[1]または[2]に記載の乾燥収縮ひずみ測定装置。
[4]2〜6個の前記レーザー変位計を、該レーザー変位計から照射されたレーザーが60〜300°の角度で交差するように配置してなる、前記[1]または[2]に記載の乾燥収縮ひずみ測定装置。
[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載の乾燥収縮ひずみ測定装置の支持部材上に、円板状または四角板状の供試体の中心が、前記支持部材が形成する正三角形または正方形の中心と一致するように載置した後、
レーザー変位計を用いて供試体の周囲の側面にレーザーを照射して、レーザー変位計と供試体の周囲の側面の間の距離を測定することにより、供試体の乾燥収縮ひずみを測る、乾燥収縮ひずみ測定方法。
[6]前記供試体の厚さが5〜20mmである、前記[5]に記載の乾燥収縮ひずみ測定方法。
[7]前記支持部材上に前記供試体を載置したままの状態で、前記供試体を乾燥する、前記[5]または[6]に記載の乾燥収縮ひずみ測定方法。
[8]前記[5]〜[7]のいずれかに記載の乾燥収縮ひずみ測定方法を用いて測定した乾燥収縮ひずみの終局値に0.9を乗じて得た値を、JIS A 1129−1、JIS A 1129−2、または、JIS A 1129−3に準拠して測定した、乾燥期間6か月における乾燥ひずみの値として推定する、乾燥収縮ひずみ推定方法。
また、本発明は、前記JISの方法に準拠して測定したセメント質硬化体の乾燥期間6か月における乾燥収縮ひずみも、早期に精度よく推定できる。
さらに、本発明で用いる供試体は、前記JISの方法で用いる供試体に比べ小さく、供試体を本発明の乾燥収縮ひずみ測定装置に載置した後は、供試体を動かす必要がないため、乾燥収縮ひずみの測定作業の手間を大幅に低減できる。
本発明の乾燥収縮ひずみ測定装置は、図1〜4に例示するように、(A)2個以上のレーザー変位計、(B)乾燥収縮ひずみ測定用の供試体を支持するための3点以上の支持部材、および、(C)該支持部材の一部を埋設してなる台座を、少なくとも含む装置である。
本発明で用いるレーザー変位計は、特に制限されず、反射型や透過型等の市販のレーザー変位計が挙げられる。ちなみに、図4に示す4個のレーザー変位計4は、反射型である。
本発明では、乾燥収縮ひずみの測定精度が向上するため、レーザー変位計を2個以上設置する。レーザー変位計が1個では、乾燥収縮ひずみの測定精度が低下するおそれがある。また、レーザー変位計を増やせばデータ数が増え、その分、さらに測定精度が向上するが、装置はコスト高になる。したがって、本発明において、レーザー変位計は、好ましくは2〜6個、より好ましくは2〜4個設置する。
レーザー変位計は、乾燥収縮ひずみの測定精度が向上し、また、供試体の載置が容易なため、好ましくは、支持部材が形成する正三角形または正方形の中心から等間隔の位置に、レーザー照射面を該中心に向けて設置する。また、乾燥収縮ひずみの測定精度がさらに向上するため、より好ましくは、2〜6個の前記レーザー変位計を、該レーザー変位計から照射されたレーザーが60〜300°の角度で交差するように配置する。
レーザー変位計を設置する態様は、レーザー変位計を2個設置する場合、例えば、図1に示すように、レーザー変位計を対向して設置するか、図2に示すように、レーザーが90°の角度で交差するように設置し、また、レーザー変位計を4個設置する場合、図3に示すように、2組のレーザー変位計を対向して設置する。
支持部材は、供試体を台座から離して、供試体と台座の間に空間を設けるために用いる。この空間を設けることにより、供試体は均質かつ早期に乾燥するため、乾燥収縮ひずみの終局値を早期に測定できる。支持部材の形状は、特に制限されず、図1等に示す球状や柱状等が挙げられる。なお、支持部材が柱状の場合、供試体と点で接触するように、好ましくは、供試体に接する支持部材の面を半球状にする。
また、支持部材の数は、3点以上あれば供試体を安定して載置できるが、支持部材が多すぎると、装置の製造に手間がかかるため、支持部材の数は、好ましくは3〜4個である。また、前記支持部材は、供試体を安定して載置するためには、好ましくは正三角形または正方形を形成するように設置する。図1〜4は、支持部材3(黒丸で示す。ただし、支持部材は供試体と台座の間にある。)が正方形を形成するように、支持部材を設置した例である。なお、前記支持部材は、熱や衝撃による変形を防ぐため、好ましくはインバー鋼材を用いて製造する。
台座は、支持部材の一部(下部)を埋設して固定してなるものである。ちなみに、図1〜3に示す台座2は正方形の板状、図4に示す台座2は円板状である。また、測定精度を向上させるため、台座は水平に保たれていることが好ましい。なお、前記台座は、熱や衝撃による変形を防ぐため、好ましくはインバー鋼材を用いて製造する。
本発明の乾燥収縮ひずみ測定装置では、支持部材上への供試体の載置を容易にするため、供試体載置補助治具を用いてもよい。該供試体載置補助治具は、図4に示すような、台座の外側に設置された2本のピンが挙げられる。図4の乾燥収縮ひずみ測定装置の支持部材上に、例えば、直径10cmの円板状の供試体を載置する場合、前記2本のピンと接触するように前記供試体を支持部材上に載置すれば、供試体の中心と支持部材が形成する正方形の中心が一致するように供試体を載置できる。
なお、供試体載置補助治具は、台座上に設置しても良いし、図4に示すように台座の外側に設置しても良い。また、供試体載置補助治具は、熱や衝撃による変形を防ぐため、好ましくはインバー鋼材を用いて製造する。
本発明の乾燥収縮ひずみ測定方法は、前記乾燥収縮ひずみ測定装置の支持部材上に、円板状または四角柱状の供試体の中心が、前記支持部材が形成する正三角形または正方形の中心と一致するように載置した後、レーザー変位計を用いて供試体の周囲の側面にレーザーを照射して、レーザー変位計と供試体の周囲の側面の間の距離を測定することにより、供試体の乾燥収縮ひずみを測る方法である。
例えば、図4に示すように、本発明の乾燥収縮ひずみ測定装置の支持部材(台座上の球状の4点)上に、円板状の供試体を、該供試体の中心と支持部材が形成する正方形の中心が一致するように載置した後(図4(B))、レーザー変位計を用いて供試体の周囲の側面にレーザーを照射して、レーザー変位計と供試体の周囲の側面の間の距離を測定することにより、供試体の乾燥収縮ひずみを測る。
また、本発明で用いる供試体は四角板状でもよい。この場合、供試体の上面および下面となる四角形は、1辺の長さが、好ましくは10〜30cm、より好ましくは10〜20cmの正方形である。1辺の長さが10〜30cmであれば、供試体の製造は容易で、また供試体の乾燥が速くなる。また、四角板状の供試体の厚さは、好ましくは5〜20mm、より好ましくは6〜18mm、さらに好ましくは7〜15mm、特に好ましくは8〜12mmである。また、該供試体の厚さが5〜20mmであれば、供試体は割れ難く、また供試体の乾燥はさらに速くなる。
本発明の測定方法では、乾燥収縮ひずみの測定間隔は任意であるが、乾燥収縮ひずみの終局値を早期に得るためや、測定の手間を低減するためには、好ましくは乾燥期間1〜10日毎、より好ましくは乾燥期間1〜7日毎である。
本発明の乾燥収縮ひずみ推定方法は、前記いずれかの乾燥収縮ひずみ測定方法を用いて測定した乾燥収縮ひずみの終局値に0.9を乗じて得た値を、前記JISの方法に準拠して測定した乾燥期間6か月における乾燥ひずみの値として推定する方法である。
本発明の前記推定方法によれば、後述する実施例に示すとおり、JISの方法に準じて測定した乾燥期間6か月におけるセメント質硬化体の乾燥収縮ひずみの値、特に、圧縮強度が18N/mm2以上のセメント質硬化体の乾燥収縮ひずみの値を、100日以内という短期間で精度よく推定できる。なお、本発明が適用できるセメント質硬化体の種類は、特に限定されず、普通コンクリートのほか、収縮低減剤または膨張材を含むコンクリート(図8参照)、速硬型コンクリート、軽量コンクリート、および高強度コンクリート等のセメント質硬化体にも適用できる。
1.使用した材料
(1)セメント(太平洋セメント社製)
(i)普通ポルトランドセメント(略号:NC)
(ii)高炉セメントB種(略号:BB)
(iii)中庸熱ポルトランドセメント(略号:MC)
(iv)低熱ポルトランドセメント(略号:LC)
(2)細骨材(略号:S):山砂(表乾密度2.56g/cm3)
(3)粗骨材A(略号:GA):砂岩砕石(表乾密度2.71g/cm3)
(4)粗骨材B(略号:GB):砂岩砕石(表乾密度2.61g/cm3)
(5)水(略号:W):水道水
(6)減水剤
(i)ポリカルボン酸系高性能AE減水剤(略号:PC)
商品名 マスターグレニウムSP8SV[登録商標](BASF社製)
(ii)リグニンスルホン酸系AE減水剤(略号:LS)
商品名 マスターポゾリスNo.70[登録商標](BASF社製)
(7)空気量調整剤:商品名 マスターエア404(BASF社製)
(8)収縮低減剤(略号:SR):テトラガードAS21(太平洋マテリアル社製)
(9)膨張材(略号:EX):太平洋ハイパーエクスパン(太平洋マテリアル社製)
3−1.乾燥収縮ひずみ測定用の供試体の作製
表1に示す配合1と配合2に従い、前記の各材料を容量50リッターのパン型ミキサに一括して投入し、2分間混練した後、コンクリートの混練物を内径10cm、高さ20cmの型枠に打設して成形してコンクリートを得た。
次に、該コンクリートを20℃で1日間湿空養生した後に脱型し、さらに20℃で7日間水中養生した。水中養生した後、コンクリートの高さ方向の中央部付近を切断して、直径10cm、厚さ1cmの乾燥収縮ひずみ測定用の供試体を3個作製した。
乾燥収縮ひずみ測定用の供試体を、図3(概念図)や図4(写真)に示す本発明の乾燥収縮ひずみ測定装置の台座に固定した支持部材に、該供試体の中心と支持部材が形成する正方形の中心が一致するように載置したまま、室温20±2℃、相対湿度60±5%の条件で乾燥した。そして、乾燥期間1日毎に、対向する2組のレーザー変位計を用いて、供試体の4点の位置の乾燥収縮ひずみ(変位)を測定し、3個の供試体の乾燥収縮ひずみの平均値を算出した。
また、比較のため、JIS A 1129-2「モルタル及びコンクリートの長さ変化測定方法 第2部:コンタクトゲージ方法」(以下「JIS法」という。)に準拠して、配合1と配合2のコンンクリートの乾燥収縮ひずみを測定した。配合1と配合2のコンクリートの乾燥収縮ひずみの測定結果を、それぞれ図5と図6に示す。
本発明を用いて測定した配合1のコンクリートの乾燥収縮ひずみの終局値は760μであり、JIS法における乾燥日数が460日の乾燥収縮ひずみは745μであった。ちなみに、配合1を用いたJIS法において、乾燥日数が460日での乾燥収縮ひずみの誤差は、±100μと考えられるから、460日での乾燥収縮ひずみは終局値と考えてもよい。そして、本発明で測定した乾燥収縮ひずみの終局値(760μ)×0.9は684μであり、JIS法に準じて測定した乾燥期間6か月の乾燥収縮ひずみの実測値(702μ)とは、2.6%(=100×(702−684)/702)の僅差で一致している。
また、配合2を用いた本発明における乾燥収縮ひずみの終局値は1260μであり、JIS法における乾燥日数が460日の乾燥収縮ひずみは1250μであった。そして、本発明で測定した乾燥収縮ひずみの終局値(1260μ)×0.9は1134μであり、JIS法に準じて測定した乾燥期間6か月の乾燥収縮ひずみの実測値(1185μ)とは4.3%(=100×(1185−1134)/1185)の僅差で一致している。
4−1.乾燥収縮ひずみ測定用の供試体の作製
表1に示す配合3〜6を用いた以外は、実施例1、2と同様にして、乾燥収縮ひずみ測定用の供試体を作製した。
乾燥期間7日毎に乾燥収縮ひずみを測定したこと以外は、実施例1、2と同様にして配合3〜6のコンクリートの乾燥収縮ひずみを測定し、その結果を図7に示す。なお、図7では、乾燥期間56日以降のデータの一部の記載を省略した。
また、比較のため、前記JIS A 1129-2に準拠して、配合3〜6のコンクリートの乾燥収縮ひずみの終局値を測定した。そして、図7に、JIS法に準拠して測定した乾燥期間300日までの乾燥収縮ひずみを併記した。
図7に示すように、本発明を用いて測定したコンクリートの乾燥収縮ひずみの終局値は、配合3では750μ、配合4では650μ、配合5では770μ、配合6では690μであった。一方、JIS法に準拠して測定した乾燥期間6か月のコンクリートの乾燥収縮ひずみ、および乾燥収縮ひずみの終局値は、配合3では、それぞれ686μおよび745μ、配合4では、それぞれ604μおよび645μ、配合5では、それぞれ702μおよび780μ、配合6では、それぞれ641μおよび695μであった(ただし、終局値に至る乾燥期間が長すぎるため、終局値は図示せず。)。
また、本発明を用いて測定した乾燥収縮ひずみの終局値に0.9を乗じることにより、JIS法に準じて測定した乾燥期間6か月の乾燥収縮ひずみを早期に精度よく推定できる。
5−1.乾燥収縮ひずみ測定用の供試体の作製
表1に示す配合7と配合8を用いた以外は、実施例1、2と同様にして、乾燥収縮ひずみ測定用の供試体を作製した。なお、JIS A 1108「コンクリートの圧縮強度試験」に準拠して測定した配合7および配合8のコンクリートの材齢28日の圧縮強度は、それぞれ41N/mm2および46N/mm2であった。
乾燥期間7日毎に乾燥収縮ひずみを測定したこと以外は、実施例1、2と同様にして乾燥収縮ひずみを測定し、その結果を図8に示す。なお、図8では、乾燥期間28日以降のデータの一部の記載を省略した。
また、比較のため、前記JIS法に準拠して、配合7と配合8のコンクリートの乾燥収縮ひずみを測定した。そして、図8に、JIS法に準拠して測定した乾燥期間300日までの乾燥収縮ひずみを併記した。
(1)本発明の乾燥収縮ひずみ測定方法を用いて測定した収縮低減剤を含む配合7のコンクリートの乾燥収縮ひずみの終局値は622μであり、JIS法に準拠して測定した乾燥期間6ヶ月の乾燥収縮ひずみは575μ、乾燥収縮ひずみの終局値は640μ(ただし、終局値に至る乾燥期間が長すぎるため、該終局値は図示せず。)であった。したがって、本発明を用いて測定した乾燥収縮ひずみの終局値と前記JIS法に準拠して測定した乾燥収縮ひずみの終局値は一致している。また、本発明を用いて測定した乾燥収縮ひずみの終局値である622μに0.9を乗じた値である560μは、前記JIS法に準拠して測定した乾燥期間6ヶ月の乾燥収縮ひずみの575μと、2.6%の僅差で一致している。
(2)本発明の乾燥収縮ひずみ測定方法を用いて測定した膨張材を含む配合8のコンクリートの乾燥収縮ひずみの終局値は655μであり、JIS法に準拠して測定した乾燥期間6ヶ月の乾燥収縮ひずみは590μ、乾燥収縮ひずみの終局値は660μ(ただし、終局値に至る乾燥期間が長すぎるため、該終局値は図示せず。)であった。したがって、本発明を用いて測定した乾燥収縮ひずみの終局値と前記JIS法に準拠して乾燥収縮ひずみの終局値は一致している。また、本発明を用いて測定した乾燥収縮ひずみの終局値である655μに0.9を乗じた値である590μは、前記JIS法に準拠して測定した乾燥期間6ヶ月の乾燥収縮ひずみの590μと一致している。
また、本発明の乾燥収縮ひずみ測定方法を用いて得られる、収縮低減剤や膨張材を含むコンクリートの乾燥収縮ひずみの終局値に0.9を乗じて得られる値を用いれば、JIS法に準拠して測定した乾燥期間6か月の乾燥収縮ひずみを、早期に精度よく推定できる。
2 台座
3 支持部材
4 レーザー変位計(ただし、黒色の矢印はレーザーを示す。)
Claims (8)
- (A)2個以上のレーザー変位計、(B)乾燥収縮ひずみ測定用の供試体を支持するための3点以上の支持部材、および、(C)該支持部材の一部を埋設してなる台座、を少なくとも含む、乾燥収縮ひずみ測定装置。
- 前記支持部材を、正三角形の3つの頂点または正方形の4つの頂点を形成するように配置してなる、請求項1に記載の乾燥収縮ひずみ測定装置。
- 2〜4個の前記レーザー変位計を、前記支持部材が形成する正三角形または正方形の中心から等間隔の位置に、レーザー照射面を該中心に向けて配置してなる、請求項1または2に記載の乾燥収縮ひずみ測定装置。
- 2〜6個の前記レーザー変位計を、該レーザー変位計から照射されたレーザーが60〜300°の角度で交差するように配置してなる、請求項1または2に記載の乾燥収縮ひずみ測定装置。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の乾燥収縮ひずみ測定装置の支持部材上に、円板状または四角板状の供試体の中心が、前記支持部材が形成する正三角形または正方形の中心と一致するように載置した後、
レーザー変位計を用いて供試体の周囲の側面にレーザーを照射して、レーザー変位計と供試体の周囲の側面の間の距離を測定することにより、供試体の乾燥収縮ひずみを測る、乾燥収縮ひずみ測定方法。 - 前記供試体の厚さが5〜20mmである、請求項5に記載の乾燥収縮ひずみ測定方法。
- 前記支持部材上に前記供試体を載置したままの状態で、前記供試体を乾燥する、請求項5または6に記載の乾燥収縮ひずみ測定方法。
- 請求項5〜7のいずれか1項に記載の乾燥収縮ひずみ測定方法を用いて測定した乾燥収縮ひずみの終局値に0.9を乗じて得た値を、JIS A 1129−1、JIS A 1129−2、または、JIS A 1129−3に準拠して測定した、乾燥期間6か月における乾燥ひずみの値として推定する、乾燥収縮ひずみ推定方法。
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